JP2000080840A - 自動車用開閉体電動閉鎖装置の駆動機構 - Google Patents

自動車用開閉体電動閉鎖装置の駆動機構

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JP2000080840A JP25417698A JP25417698A JP2000080840A JP 2000080840 A JP2000080840 A JP 2000080840A JP 25417698 A JP25417698 A JP 25417698A JP 25417698 A JP25417698 A JP 25417698A JP 2000080840 A JP2000080840 A JP 2000080840A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉体電動閉鎖装置の駆動機構の小型化をは
かり車両への搭載適応性を高めるとともに、作動部材の
浮上り防止を安価でかつ確実に行う 【解決手段】 ベースプレートに作動部材を枢軸により
揺動可能に支持し、ベースプレートから作動部材に穿設
した扇形孔内にストッパーを立設し、ストッパーには前
記扇形孔の両端縁に当接可能な当接部を設けたので、ベ
ースプレートは作動部材の作動領域外に余分なスペース
は必要とせず小型化がはかれ、狭い開閉体内部にも設置
が可能となり、車両への搭載適応性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】モータの駆動力でロック装置
を開閉体の全閉状態まで強制的に閉め込むようにした自
動車用開閉体閉鎖装置の駆動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用開閉体電動閉鎖装置の駆
動機構としては、例えば、特開平10−102865号
公報に開示されているようなものがある。これはバック
ドアの電動閉鎖装置(クロージャ装置)の動力部である
駆動機構であり、モータの駆動力で回動するピニオンに
噛合可能なラック状のギア部を有し、枢軸によりベース
プレートに揺動可能に支持されたセクターギアである作
動部材によりロック装置をバックドアの全閉位置まで強
制的に閉め込むようにしたものである。作動部材の作動
側の停止位置決め手段としてベースプレートにプレス加
工による切起しのストッパーを立設し、作動部材のギア
部に沿った端縁部に突起部を設けストッパーに当接させ
ている。また、作動部材の非作動位置側の停止位置決め
手段としては、作動部材にベースプレート側に屈曲する
入力フランジを設け、入力フランジをベースプレートの
端縁に当接させている。
【0003】一方、作動部材は、枢軸によりベースプレ
ートに揺動可能に枢支されるとともに、モータの駆動力
により回動するピニオンと噛合することにより揺動させ
られる。このピニオンから作動部材に駆動力が伝達され
るとき、枢軸と作動部材の間には、所要の隙間があるた
め、ロック装置側からの反力を受け、作動部材はベース
プレート表面から浮き上がりながら揺動する。この浮き
上がりは、作動部材のギア部とピニオンとの噛み合い角
度が変化し円滑な噛み合いを阻害するため、従来の装置
にあっては、作動部材とピニオンとの噛合部から離間し
た位置で作動部材の浮き上がりを押さえる浮き上り防止
部がベースプレートに設けられている。
【0004】また、他の従来例では、図12に示すよう
に、浮き上がり防止部100は、ベースプレート101
からプレスによる絞り加工により基部に開口102を有
する膨出部103を形成するとともに、膨出部103中
にピニオン104を配置し、開口102を通じ作動部材
105のギア部106と噛合させており、膨出部103
の頂部107から作動部材105の表面108と摺動可
能に当接する押え部109が延設されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来技術にあっては、作動部材に設けられた突出部及び
入力フランジは、作動部材の噛合部を避けて設定する必
要があるため、作動部材及びベースプレートはそれらの
設置スペースを別個に確保する必要から、電動閉鎖装置
自体が大型化せざるを得なかった。このため、狭い開閉
体内部への設置が困難になり、自動車への搭載適応性が
低いという問題があった。
【0006】また、作動部材のギア部とピニオンとの噛
合部から離間した位置に浮き上がり防止部材が設けられ
ているものにあっては、浮き上がり防止効果が不十分で
あった。
【0007】さらに、後者の従来技術にあっては、膨出
部の頂部から浮き上がり防止部材である押え部が設けら
れているので、ピニオンを膨出部が覆う構造となるた
め、電動閉鎖装置が嵩張り、大型化をきたし、加工も絞
り加工であるため、コストが割高になるという問題があ
った。
【0008】本発明の目的は、上述のような従来の技術
が有する問題点に鑑み、自動車用開閉体電動閉鎖装置の
駆動機構の小型化をはかり、自動車への搭載適応性を高
めるとともに、作動部材の浮上り防止を安価でかつ確実
に行うことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
モータの駆動力で回動するピニオンに噛合するラック状
のギア部を有し、枢軸によりベースプレートに揺動可能
に支持された作動部材によりロック装置を開閉体の全閉
位置まで強制的に閉め込むようにした自動車用開閉体電
動閉鎖装置の駆動機構において、作動部材には枢軸を中
心とする扇形孔が穿設されるとともに、ベースプレート
から前記扇形孔内に突出するストッパーを立設し、該ス
トッパーには両側縁部に作動部材の作動位置と非作動位
置に対応する位置で扇形孔の両端縁に当接可能な当接部
を有するものである。
【0010】請求項1記載の発明によれば、ベースプレ
ートに作動部材を枢軸により揺動可能に支持し、ベース
プレートから作動部材に穿設した扇形孔内にストッパー
を立設し、ストッパーには前記扇形孔の両端縁に当接可
能な当接部を設けたので、ベースプレートは作動部材の
作動領域外に余分なスペースは必要とせず小型化がはか
れ、狭い開閉体内部にも設置が可能となり、車両への搭
載適応性が向上する。
【0011】請求項2記載の発明は、前記ストッパーに
は、扇形孔を貫通するとともに先端が折曲され、作動部
材表面と摺動可能に当接する浮き上がり防止部が形成さ
れているものである。
【0012】請求項2記載の発明によれば、ストッパー
部の先端より折曲され作動部材表面に摺動可能に当接す
る浮き上がり防止部を有するので、専用の設置スペース
を必要とせず、特に厚み方向の薄型化がはかれる。さら
に、浮き上がり防止部は、プレスによる曲げ加工により
成形可能なので、安価に製造できる。
【0013】請求項3記載の発明は、ストッパーに形成
された浮き上がり防止部は、作動部材が噛合するピニオ
ンと作動部材の枢軸を結ぶ線上に位置しているものであ
る。
【0014】請求項3記載の発明によれば、浮き上がり
防止部がピニオンと作動部材の枢軸を結ぶ線上に設けら
れているので、噛合部における浮き上がり防止が確実と
なり、ピニオンと作動部材のギア部との円滑な噛み合い
が確保できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図7は、本発明の自動車用
開閉体電動閉鎖装置の駆動機構の一実施形態を示し、図
8〜図11は、その各部の作動態様を示す。図1〜図
7、特に図3に示すように、この開閉体の電動閉鎖装置
は、自動車の車体Aの後端上部に開閉可能に枢着された
開閉体であるバックドアBの下端部に設けられたロック
装置Cに組み込まれている。
【0016】ロック装置Cは、バックドアBの下端部に
固着されたハウジング1内に収容されたラツチ2とロッ
キングプレート5とを備えている。ラツチ2は、ハウジ
ング1に枢支された軸3に固着され、自動車の車体Aに
設けられたストライカ4に係脱可能な噛合溝2aと、ロ
ッキングプレート5と係合可能な2個の段部2b、2c
とを有している。ロッキングプレート5は、ハウジング
1に軸6をもって枢支され、ラツチ2の段部2b、2c
に係脱しうる爪部5aと、上方に折曲された当接部5b
とを有している。なお、図6において、ラツチ2は、反
時計方向に、ロッキングプレート5は、時計方向にそれ
ぞれ図示を省略したスプリングにより常時付勢されてい
る。
【0017】図2及び図5に示すように、ラツチ2の軸
3の上端部には、回動レバー7が固着され、ラツチ2と
回動レバー7とは一体となって回動するようになってい
る。回動レバー7は、ほぼ円板状の基部7aより頚部7
bを介して後方に延出する先端部7cを有しており、先
端部7cは、後述するアーム15bの枢軸15aとほぼ
平行をなすように、基部7aに対して折曲されている。
また、先端部7cの左方の側縁は、後述するコネクトレ
バー17の押動部17aが当接する平面視ほぼ円弧状の
当接縁7dをなしている。
【0018】ラツチ2と回動レバー7とは、バックドア
Bが開いているときは、ストライカ4と離脱したオープ
ン位置に位置しており、バックドアBがいわゆる半ドア
状態まで閉じると、噛合溝2aにストライカ4 が辛う
じて係合し、かつ段部2bにロッキングプレート5の爪
部5aが係合して、オープン位置方向への回動が阻止さ
れたハーフラツチ位置に位置し、さらに、ドアが全閉す
ると、噛合溝2aにストライカ4が完全に係合し、かつ
段部2cにロッキングプレート5の爪部5aが係合し
て、オープン位置方向への回動が阻止された図6に示す
ようなフルラツチ位置に位置するようになっている。
【0019】ハウジング1には、上方を向き、かつハウ
ジング1の一部をなすベースプレート8が固着されてお
り、このベースプレート8には、ロック装置Cの制御機
構部Dが設けられている。
【0020】制御機構部Dは、電動式の駆動装置である
正逆回転可能なモータ9と、施解錠操作用のモータ式の
アクチュェータ10と、軸11aをもってベースプレー
ト8に枢支され、かつアクチュェータ10の駆動レバー
10aに連結されて、施錠位置と解錠位置とに移動可能
な施解錠レバー11と、施解錠レバー11の支持部11
bにスライド可能に支持されたサブレバー12と、上記
の軸11aをもってベースプレート8に枢支され、かつ
バックドアBのラツチ解除操作手段(図示略)に連結さ
れたオープンレバー13と、バックドアBに設けられた
キーシリンダー(図示略)に連結されたキーレバー14
と、ラツチ2の軸3と直角かまたは所要の傾斜角度をな
す枢軸15aをもってベースプレート8に枢支され、か
つモータ9に連結された減速歯車のピニオン9aにラッ
ク状のギア部15cでもって噛合した作動部材であるセ
クターギア15と、セクターギア15と一体となって、
枢軸15aより下方に延出するアーム15bと、アーム
15bの枢軸15aと平行な連結軸16をもってアーム
15bの下端部に連結されたコネクトレバー17とを備
えている。ここでベースプレート8に設けられたモータ
9、ピニオン9a、セクターギア15、コネクトレバー
17は制御機構部D内で駆動機構部Eを構成している。
【0021】モータ9と、キーレバー14と、セクター
ギア15及びその一部であるアーム15bと、コネクト
レバー17とは、ベースプレート8の前面側に配設さ
れ、また、それ以外のアクチュェータ10、施解錠レバ
ー11、サブレバー12、オープンレバー13等は、ベ
ースプレート8の後面側に配設されている。
【0022】オープンレバー13は、下方に延びた第1
アーム部13aの下端部に軸13bをもってサブレバー
12の一端が回動可能に連結され、かつコネクトレバー
17の方向に延出する第2アーム部13cを有し、ドア
ハンドル等のラツチ解除操作手段の操作により、図8に
示す位置から反時計方向に回動させられて、ラツチ解除
位置まで回動させられる。
【0023】サブレバー12は、バックドアBが閉じ
て、施解錠レバー11が図4に示す解錠位置にあると
き、オープンレバー13のラツチ解除作動により、図8
に示す位置から左方に直線運動して、他端に形成された
押動部12aがロッキングプレート5の当接部5bに当
接することにより、ロッキングプレート5 を解除作動
させてラツチ2からの係合を解除して、バックドアBの
開扉を可能にする。
【0024】モータ9は、バックドアBが開いている状
態から閉じられて、ラツチ2がハーフラツチ位置に達
し、そのことをハーフラツチ検知スイッチ(図示略)が
検知することにより正転し、ラツチ2がさらにフルラツ
チ位置に達して、そのことをフルラツチ検知スイッチ
(図示略)が検知することにより逆転するように制御さ
れる。
【0025】セクターギア15及びそのアーム15b
は、常時は図2、図8、図9、及び図11に示す非作動
位置にあり、モータ9の正転により図8等において反時
計方向に回動させられ、図10に示す作動位置に達し、
それによってラツチ2がフルラツチ位置に達して、モー
タ9が逆転させられることにより、元の非作動位置に復
帰回動させられて、その位置で停止する。
【0026】セクターギア15には枢軸15aから離れ
るほど拡開し両端に作動位置と非作動位置に対応する第
1端縁15e第2端縁15fと枢軸15aを中心とする
円弧状の縁15gを有する扇形孔15dが穿設されてい
る。ベースプレート8にはプレス加工により切り起こし
成形されセクターギア15の扇形孔15d内に突出する
ストッパー20が立設され、その両側縁は扇形孔15d
の第1端縁15e、第2端縁15fと当接可能な第1当
接部20a、第2当接部20bとなっている。この第1
当接部20aはセクターギア15が作動位置のとき扇形
孔15dの第1端端15eと当接し、非作動位置の時に
は第2当接部20bが第2端縁15fと当接するように
なっている。
【0027】ストッパー20の先端には、セクターギア
15表面に沿う方向に折曲された浮き上がり防止部20
cが形成されている。浮き上がり防止部20cは凸状に
ビード加工された摺接部20dをもってセクターギア1
5と摺動可能に当接し、セクターギア15のベースプレ
ート8からの浮上りを防止している。摺接部20dを含
む浮き上がり防止部はセクターギア15の枢軸15aの
中心とピニオン9aの中心を結ぶ線上に設けられてい
る。さらにベースプレート8のセクターギア15のギア
部15cが揺動する面にはストッパー20を中心として
両側に円弧状のビード8aが成形されている。この二つ
のビード8aと摺接部20dによりセクターギア15は
常にバランス良く3点支持されるので浮き上がることは
なく、ギア部15cとピニオン9aの噛合は円滑に保た
れる。
【0028】コネクトレバー17は、右端部に形成され
た押動部17aが回動レバー7の当接縁7dに当接し
て、アーム15bの非作動位置から作動位置への回動に
より、回動レバー7をラツチ2とともにハーフラツチ位
置からフルラツチ位置まで押勤しうる図9及び図10に
示す係合位置と、押動部17aが回動レバー7の当接縁
7dから回動レバー7の先端部7bの板面とほぼ直交す
る方向に離れた図8、及び図11に示す解除位置とに移
動可能で、常時は、付勢手段であるスプリング18の付
勢力により係合位置に向けて付勢されており、ラツチ2
がオープン位置からハーフラツチ位置の直前の位置まで
の範囲内にあるときは、押動部17aまたは下縁が回動
レバー7の先端部7bの上面にほぼ直角をなして当接
し、係合位置方向への移動が阻止されるようになってい
る。
【0029】コネクトレバー17における右端部上縁に
は、上右方に延出した後下方を向く、正面形がほぼ下向
きコ字状をなし、かつ下方を向く先端部の中位部に設け
られた後方に鈎形に屈曲する段部17bが、ベースプレ
ート8に穿設したほぼ方形の開口19を通ってベースプ
レート8の後方に延出するようにした折曲片17cが連
設されている。
【0030】この折曲片17cにおける段部17bの下
方に、オープンレバー13の第2アーム部13cの下縁
部が係合し、オープンレバー13がラツチ解除位置に回
動させられたとき、その第2アーム部13cにより、折
曲片17cが跳ね上げられて、コネクトレバー17は、
スプリング18の付勢力に抗して、解除位置に回動させ
られるようになっている。
【0031】また、コネクトレバー17の折曲片17c
が、ベースプレート8の開口19を通してオープンレバ
ー13と係合していることにより、コネクトレバー17
とオープンレバー13とが互いに外れにくくなるととも
に、コネクトレバー17がオープンレバー13または開
口19の縁により案内され、コネクトレバー17が円滑
かつ確実に移動することができる。
【0032】次に、この実施形態の作用を、主に図8〜
図11を参照して説明する。
【0033】このとき、図8に示すように、セクターギ
ア15は非作動位置にあり、また、コネクトレバー17
は、押動部17aが回動レバー7の先端部7bの上面に
乗り上がり、係合位置方向への移動が阻止されて、解除
位置に保持されている。このとき、ストッパー20の第
2当接部20bは、セクターギア15の扇形孔15dの
非作動位置に対応する第2端縁15fと当接している。
【0034】この状態から、バックドアBが閉じる方向
に移動させられて、ストライカ4がラツチ2の噛合溝2
aに進入し、ラツチ2がハーフラツチ位置の直前の位置
まで回動させられると、ラツチ2とともに回動する回動
レバー7の当接縁7dが、コネクトレバー17の押動部
17aの直下を通過し、それによってコネクトレバー1
7は、スプリング18の付勢力により、図9に示すよう
に、解除位置まで回動させられ、コネクトレバー17の
押動部17aは、回動レバー7の当接縁7dの回動軌跡
内に位置する。
【0035】その後、ラツチ2がハーフラツチ位置まで
回動させられると、ハーフラツチ検知スイッチが作動し
て、モータ9が正転させられ、それによってセクターギ
ア15及びそのアーム15bは、非作動位置から作動位
置に向かって図9における反時計方向に回動させられ、
このとき第2当接部20bは長孔15dの非作動位置に
対応する第2端縁15fから離れる。このセクターギア
15の揺動中、浮き上がり防止部20cに形成された摺
接部20dは扇形孔15dの円弧状の縁15gに沿った
面を摺接し浮き上りを防止する。浮き上がり防止部20
cがピニオン9aとセクターギア15の枢軸15aを結
ぶ線上に設けられているので、浮き上がり防止が最も必
要な噛み合い部の直近を押さえることが可能となり、ピ
ニオン9aとセクターギア15のギア部15cとの円滑
な噛み合いが確保できる。
【0036】それに伴って、コネクトレバー17が、図
9図示の状態から図10図示の状態のように、右方にほ
ぼ直線的に移動させられ、その押動部17aで回動レバ
ー7の当接縁7dを押動し、回動レバー7とラツチ2と
を、ハーフラツチ位置からフルラツチ位置まで強制的に
回動させ、バックドアBを半ドア状態から全閉状態まで
閉じさせる。このとき第1当接部20aは扇形孔15d
の作動位置に対応する第1端縁15eに当接する。
【0037】ラツチ2がフルラツチ位置まで回動させら
れると、ロッキングプレート5の爪部5aがラツチ2の
段部2cに係合するとともに、フルラツチ検知スイッチ
が作動して、モータ9が逆転させられ、セクターギア1
5は図8に示す元の非作動位置に復帰させられ、このと
き第2当接部20bは扇形孔15dの非作動位置に対応
する第2端縁15fに当接する。それに伴って、コネク
トレバー17は、押動部17aが回動レバー7の当接縁
7dから離れて、図8と同様の図11に示す位置まで復
帰させられる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ベースプ
レートに作動部材を枢軸により揺動可能に支持し、ベー
スプレートから作動部材に穿設した扇形孔内にストッパ
ーを立設し、ストッパーには前記扇形孔の両端縁に当接
可能な当接部を設けたので、ベースプレートは作動部材
の作動領域外に余分なスペースは必要とせず小型化がは
かれ、狭い開閉体内部にも設置が可能となり、車両への
搭載適応性が向上する。
【0039】請求項2記載の発明によれば、ストッパー
部の先端より折曲され作動部材表面に摺動可能に当接す
る浮き上がり防止部を有するので、専用の設置スペース
を必要とせず、特に厚み方向の薄型化がはかれる。さら
に、浮き上がり防止部はプレスによる曲げ加工により成
形可能なので安価に製造できる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、浮き上がり
防止部がピニオンと作動部材の枢軸を結ぶ線上に設けら
れているので、浮き上がり防止が最も必要なピニオンと
作動部材のギア部との噛合部の直近を押さえることが可
能となり、ピニオンと作動部材のギア部との円滑な噛み
合いが確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係わる開閉体電動閉鎖
装置の駆動機構をバックドアに搭載した自動車を示す斜
視図である。
【図2】開閉体電動閉鎖装置の駆動機構のモータを取り
除いた状態の正面図である。
【図3】同じく、モータを装着した状態の側面図であ
る。
【図4】同じく、背面図である。
【図5】図3のVより見た矢視図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】図2のVII−VII線断面図である。
【図8】開扉状態における制御機構部の要部の正面図で
ある。
【図9】第1の作動状態を示す制御機構部の要部の正面
図である。
【図10】第2の作動状態を示す制御機構部の要部の正
面図である。
【図11】第3の作動状態を示す制御機構部の要部の正
面図である。
【図12】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
A 車体 B バックドア(開閉体) C ロック装置 D 制御機構部 E 駆動機構部 8 ベースプレート 9 モータ 9a ピニオン 15 セクターギヤ(作動部材) 15a 枢軸 15b アーム 15c ギア部 15d 扇形孔 15e 第1端縁 15f 第2端縁 15g 円弧状の縁 20 ストッパー 20a 第1当接部 20b 第2当接部 20c 浮き上がり防止部 20d 摺接部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの駆動力で回動するピニオンに噛
    合するラック状のギア部を有し、枢軸によりベースプレ
    ートに揺動可能に支持された作動部材によりロック装置
    を開閉体の全閉位置まで強制的に閉め込むようにした自
    動車用開閉体電動閉鎖装置の駆動機構において、 前記作動部材には、枢軸を中心とする扇形孔が穿設され
    るとともに、前記ベースプレートから前記扇形孔内に突
    出するストッパーを立設し、該ストッパーには、両側縁
    部に作動部材の作動位置と非作動位置とに対応する位置
    で扇形孔の両端縁に当接可能な当接部を有することを特
    徴とする自動車用開閉体電動閉鎖装置の駆動機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用開閉体電動閉鎖
    装置の駆動機構であって、 前記ストッパーには、扇形孔を貫通するとともに先端が
    折曲形成され、前記作動部材表面と摺動可能に当接する
    浮き上がり防止部が形成されていることを特徴とする自
    動車用開閉体電動閉鎖装置の駆動機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動車用開閉体電動閉鎖
    装置の駆動機構であって、 前記ストッパーに形成された浮き上がり防止部は、前記
    作動部材が噛合するピニオンと作動部材の枢軸を結ぶ線
    上に位置していることを特徴とする自動車用開閉体電動
    閉鎖装置の駆動機構。
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