JP2000080077A - 3―ピロリン誘導体およびイソインドリン誘導体ならびにそれらの製造方法 - Google Patents

3―ピロリン誘導体およびイソインドリン誘導体ならびにそれらの製造方法

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JP2000080077A
JP2000080077A JP11131037A JP13103799A JP2000080077A JP 2000080077 A JP2000080077 A JP 2000080077A JP 11131037 A JP11131037 A JP 11131037A JP 13103799 A JP13103799 A JP 13103799A JP 2000080077 A JP2000080077 A JP 2000080077A
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carbon atoms
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hydrogen
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Naoki Hirayama
直樹 平山
Haruyo Sato
治代 佐藤
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Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】3−ピロリン誘導体、イソインドリン誘導体、
及びそれらの製造方法を提供する。 【解決手段】1位と4位が、クロロ基、ブロモ基、ヨー
ド基、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、ト
ルエンスルホニル基、もしくは、トリフルオロメタンス
ルホニル基のいずれかでありそれぞれ同一でも異なって
いてもよい2-ブテン誘導体と式(3) 【化1】 (式中、R2は 【化2】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9、R10は炭素数1〜
20のアルキル基、もしくは、アリール基を表し、R11
はアリール基を表す。)を表し、R3は水素、メチル
基、もしくは、ニトロ基を表す。)で示される化合物と
を反応させて3−ピロリン誘導体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品、農薬等の
原料として有用性の高い3−ピロリン誘導体、またはイ
ソインドリン誘導体を提供し、それらを簡便かつ高純度
に製造する方法である。
【0002】
【従来の技術】3−ピロリンの現在の工業的製造法は、
1H-ピロールの亜鉛/酢酸あるいは濃塩酸存在下の還元
が知られている(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイエテイー(J.Am.Chem.Soc.)(1929)51,887
及び、テトラヘドロン・レタース(Tetrahedron Let
t.)(1967)8,4015)。この還元反応は、制御が困難であ
り、反応主成分は過剰に還元されたピロリジンであるた
めに、3−ピロリンの収率は極めて低い。3−ピロリン
とピロリジンは常圧での沸点差が1.5℃しかないため
に、蒸留精製しても3−ピロリンの純度は向上しない
(オーガニック・シンセシス(Org.Synth.)(1996)73,2
46)。
【0003】その他には、以下の方法が報告されている
が、操作性、収率、コスト等の面で課題があり、工業的
には優れた方法とは言えない。ルテニウム触媒を使用す
るビスアリルアミンのオレフィンメタセシス反応によ
り、3−ピロリン誘導体を合成した報告がある(テトラ
ヘドロン・レターズ(Tetrahedron Lett.)(1997)38,12
83-1286)。ルテニウム触媒は高価であり、触媒が不安
定であるために、大規模で安定な製造には問題がある。
【0004】1,4-ジクロロ-2-ブテンを出発原料とする
3−ピロリンの合成例が報告されている(オーガニック
・シンセシス(Org.Synth.)(1996)73,246)。1,4-ジク
ロロ-2-ブテンの1位の塩素原子をヘキサメチレンテトラ
ミンで置換した後に、このヘキサメチレンテトラミル基
を分解して、1-アミノ-4-クロロ-2-ブテンとし(Delepi
ne反応)、これを強塩基存在下に分子内環化させて3−
ピロリンを合成する方法である。1,4-ジクロロ-2-ブテ
ンの1位のみをアミノ基に変換することが困難なため
に、一旦、ヘキサメチレンテトラミル基とした後に、こ
れを分解してアミノ基に変換している。ヘキサメチレン
テトラミル基を介するために製造経路が長く、1,4-ジク
ロロ-2-ブテンからの総合収率も55%と低い。
【0005】1,4-ジクロロ-2-ブテンとアンモニアとの
環化反応により3−ピロリンを合成した例が報告されて
いる(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー
(J.Org.Chem.)(1960)25,2230)。この方法では、副反
応が進行して目的の3−ピロリンは15%しか得られてい
ない。
【0006】近年、同一の反応で3−ピロリンを収率44
%で得たと報告されている(シンセシック・コミュニケ
ーション(Synth.Commun.)(1987)17,601)が、やはり収
率が悪く問題がある。
【0007】1,4-ジクロロ-2-ブテンとアニリンの分子
内環化による1-フェニル-3-ピロリンの合成例が報告さ
れている(ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミスト
リー(J.Org.Chem.)(1960)25,2230)。この方法によ
り、1-フェニル-3-ピロリンは製造できるが、1位が水素
である3−ピロリンをこの方法では製造することができ
ない。
【0008】本発明に記載したイソインドリン誘導体
は、イソインドリンにハロ蟻酸エステル、スルホン酸塩
化物、あるいは、スルフェン酸塩化物等を作用させるこ
とにより合成できることが知られている。イソインドリ
ンはα、α'-ジハロ-オルト-キシリレンとアンモニアか
ら合成できることが知られている。しかし、本発明に記
載したカルバミン酸、ウレア、アミド、スルホンアミ
ド、あるいは、スルフェンアミドの窒素原子上でキシリ
レン誘導体を分子内環化させることにより、イソインド
リン誘導体を製造する方法は知られていない。
【0009】以上、3−ピロリンを高純度かつ収率よく
簡便に、また、イソインドリン誘導体を収率よく簡便に
製造する技術は知られていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】医農薬原料として有用
性の高い3−ピロリン誘導体、または、イソインドリン
誘導体には優れた製造方法がない。3−ピロリン誘導
体、または、イソインドリン誘導体を高純度かつ収率よ
く、簡便に製造できる技術が求められている。
【0011】
【課題を解決するための手段】検討した結果、2-ブテン
誘導体と前記記載の式(3)で示される化合物とを反応
させて、前記記載の式(4)で示される3−ピロリン誘
導体を製造する方法、及び、前記記載の式(5)で示さ
れる化合物と前記記載の式(3)で示される化合物とを
反応させて、前記記載の式(6)で示されるイソインド
リン誘導体を製造する方法を見出した。また、式(4)
または、式(6)で示される化合物は加水分解反応等に
より、各々、前記記載の式(8)または、式(9)で示
される化合物に変換することができる。本反応で使用す
る原料である2-ブテン誘導体は、安価で大量入手が可能
な1,4-ジヒドロキシ-2-ブテンを出発原料とすることが
できる。
【0012】本発明は医農薬中間体として有用な「式
(1)で示される3−ピロリン誘導体。
【0013】
【化15】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
ら6の整数を表し、R2
【0014】
【化16】 (式中、R4はt-ブチル基およびベンジル基以外の炭素
数3〜20のアルキル基、もしくは、ビニル基以外のア
リール基を表し、R5、R6、R7、R8、R9は炭素数1
〜20のアルキル基、もしくは、アリール基を表す。)
を表し、R3は水素、メチル基、もしくは、ニトロ基を
表す。)」 「式(2)で示されるイソインドリン誘導体。
【0015】
【化17】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
ら6の整数を表し、R2
【0016】
【化18】 (式中、R4はt-ブチル基およびベンジル基以外の炭素
数3〜20のアルキル基、もしくは、ビニル基以外のア
リール基を表し、R5、R6、R7、R8、R9は炭素数1
〜20のアルキル基、もしくは、アリール基を表す。)
を表し、R3は水素、メチル基、もしくは、ニトロ基を
表す。)」および「1位と4位が、クロロ基、ブロモ
基、ヨード基、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニ
ル基、トルエンスルホニル基、もしくは、トリフルオロ
メタンスルホニル基のいずれかであり、それぞれ同一で
あっても異なっていてもよい2-ブテン誘導体と式(3)
【0017】
【化19】 (式中、R2
【0018】
【化20】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9、R10は炭素数1〜
20のアルキル基、もしくは、アリール基を表し、R11
はアリール基を表す。)を表し、R3は水素、メチル
基、もしくは、ニトロ基を表す。)で示される化合物と
を反応させて式(4)
【0019】
【化21】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
ら6の整数を表し、R2とR3は上記と同様。)で示され
る3−ピロリン誘導体を得ることを特徴とする3−ピロ
リン誘導体の製造方法。」 「式(5)
【0020】
【化22】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
ら6の整数を表し、XとYは、クロロ基、ブロモ基、ヨ
ード基、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、
トルエンスルホニル基、もしくは、トリフルオロメタン
スルホニル基のいずれかでありそれぞれ同一であっても
異なっていてもよい。)で示される化合物と式(3)
【0021】
【化23】 (式中、R2
【0022】
【化24】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9、R10は炭素数1〜
20のアルキル基、もしくは、アリール基を表し、R11
はアリール基を表す。)を表し、R3は水素、メチル
基、もしくは、ニトロ基を表す。)で示される化合物と
を反応させて式(6)
【0023】
【化25】 (式中、R1、R2、R3とnは上記と同様。)で示される
イソインドリン誘導体を得ることを特徴とするイソイン
ドリン誘導体の製造方法。」である。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明において、アルキル基と
は、炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
くは不飽和炭化水素を示し、置換基としてスルフェニル
基、スルホキシル基、スルフィニル基、ヒドロキシル
基、アミノ基、ニトリル基、ニトロ基、カルボキシル
基、カルボニル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、
ヨード基などを含有していてもよい。
【0025】アリール基とは、フェニル基、ナフチル
基、ピリジル基、ピリミジル基、ピロリル基、フリル
基、チオフェニル基、キノリル基、イソキノリル基、キ
ノキサリル基、インドリル基、イミダゾリル基、ピラゾ
イル基、ベンゾフリル基、ベンゾチオフェニル基、ベン
ズイミダゾリル基、ベンズオキサゾリル基、アントラニ
ル基を示し、置換基としてアルキル基、アルコキシル
基、ヒドロキシル基、スルホキシル基、スルフェニル
基、スルフィニル基、フルオロ基、クロロ基、ブロモ
基、ヨード基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、
カルボニル基などを含有していてもよい。アルキル基、
及び、アリール基の置換基数には制限がなく、また複数
の置換基を含有していてもよい。
【0026】スルフェニル基、およびスルフィニル基と
は、炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
くは不飽和のアルキル基が硫黄と結合したスルフェニル
基およびスルフィニル基を示す。
【0027】以下、前記式(4)及び、前記式(6)で
示される化合物の製造法を説明する。
【0028】式(4)で示される3−ピロリン誘導体
は、1位と4位が、クロロ基、ブロモ基、ヨード基、メ
タンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トルエンス
ルホニル基、もしくは、トリフルオロメタンスルホニル
基のいずれかであり、それぞれ同一であっても異なって
いてもよい2-ブテン誘導体と式(3)
【0029】
【化26】 (式中、R2
【0030】
【化27】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9、R10は炭素数1〜
20のアルキル基、もしくは、アリール基を表し、R11
はアリール基を表す。)を表し、R3は水素、メチル
基、もしくは、ニトロ基を表す。)で示される化合物と
を反応させて製造することができる。
【0031】また、式(6)で示されるイソインドリン
誘導体は、式(5)
【0032】
【化28】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
ら6の整数を表し、XとYは、クロロ基、ブロモ基、ヨ
ード基、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、
トルエンスルホニル基、もしくは、トリフルオロメタン
スルホニル基のいずれかでありそれぞれ同一であっても
異なっていてもよい。)で示される化合物と式(3)
【0033】
【化29】 (式中、R2
【0034】
【化30】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9、R10は炭素数1〜
20のアルキル基、もしくは、アリール基を表し、R11
はアリール基を表す。)を表し、R3は水素、メチル
基、もしくは、ニトロ基を表す。)で示される化合物と
を反応させて製造することができる。
【0035】上記反応は、どちらも通常反応に不活性な
溶媒中、または無溶媒で、塩基を作用させて行うことが
できる。溶媒の使用量は、反応の進行に影響を与えない
範囲内ならば、特に制限を受けない。塩基の使用量は、
反応を完結させるためには最低2当量(式(3)で表さ
れる化合物のモル数に対して)必要であるが、過剰の使
用は反応、生成物、原料に影響を与えない範囲内なら
ば、問題はない。好ましくは、式(3)で表される化合
物のモル数に対して2.0当量から20当量の塩基を使用す
る。
【0036】反応時間は、0.5時間から10日間が好まし
く、反応温度は-50℃から200℃が好ましい。さらに好ま
しくは、反応温度が-20℃から130℃であり、反応時間が
0.5時間から72時間である。
【0037】塩基として、水素化リチウム、水素化ナト
リウム、水素化カルシウム等の金属水素化物、水酸化リ
チウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
ルシウム等の無機水酸化物、カリウム、リチウム、ナト
リウム等のアルカリ金属、ブチルリチウム、メチルリチ
ウム、フェニルリチウム等の有機リチウム反応剤、臭化
フェニルマグネシウム、ヨウ化エチルマグネシウム等の
グリニャール反応剤、ナトリウムメトキシド、カリウム
ブトキシド、リチウムフェノキシド等の金属アルコキシ
ド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメ
チルジシラジドなどが好ましく用いられる。これらを混
合して用いてもよい。
【0038】溶媒を用いる場合、N,N-ジメチルホルムア
ミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルスルフィド、ヘキサメチルホスホルアミ
ド、N-メチルピロリドン、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジグライム、ジメトキシエタン、アセトニトリ
ル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、トルエン、キ
シレン、炭素数が1から20の直鎖あるいは分枝アルコ
ールなど、及び、それらの混合物が挙げられる。
【0039】前記式(8)及び前記式(9)で示される
化合物の製造法を説明する。式(8)で示される化合物
は式(4)
【0040】
【化31】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
ら6の整数を表し、R2
【0041】
【化32】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9、R10は炭素数1〜
20のアルキル基、もしくは、アリール基を表し、R11
はアリール基を表す。)を表し、R3は水素、メチル
基、もしくは、ニトロ基を表す。)を表し、R3は水
素、メチル基、もしくは、ニトロ基を表す。)を加水分
解、あるいは還元することにより製造することができ
る。
【0042】式(9)で示される化合物は式(6)
【0043】
【化33】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
ら6の整数を表し、R2
【0044】
【化34】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9、R10は炭素数1〜
20のアルキル基、もしくは、アリール基を表し、R11
はアリール基を表す。)を表し、R3は水素、メチル
基、もしくは、ニトロ基を表す。)で示される化合物を
加水分解、あるいは還元することにより製造することが
できる。
【0045】上記反応は、式(4)及び式(6)で示さ
れる化合物の種類やR2、あるいは、R3の構造にもよる
が、例えば塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、臭化水素
酸、トリフルオロメタンスルホン酸、フッ化水素酸等の
酸、アンモニア、水酸化ナトリウム、ナトリウム等の塩
基、ヨウ化トリメチルシラン、塩化アルミニウム、アル
コール、酢酸水銀、ニッケルテトラカルボニル、銅、ヒ
ドラジン、亜硝酸ナトリウム、水素化アルミニウムリチ
ウム存在下あるいは、光反応、電気反応、酵素反応等に
より行うことができる。反応は溶媒非存在下あるいは存
在下に行っても良い。溶媒は反応に支障を与えなけれ
ば、特に限定されない。こららの反応は、プロテクテイ
ブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス(Pr
otective Groups in Organic Synthesis)(Theodora
W. Greene著、JOHN WILLY and SONS社、1981年刊)にま
とめられている反応条件を使用してもよい。反応時間
は、0.1時間から5日間で行うことができる。反応温度は
-25℃から150℃である。好ましくは、-10℃から120℃の
反応温度で0.1時間から72時間の反応時間である。
【0046】1位と4位が、クロロ基、ブロモ基、ヨー
ド基、メタンスルホニル基、もしくは、トリフルオロメ
タンスルホニル基のいずれかであり、それぞれ同一であ
っても異なっていてもよい2-ブテン誘導体、又は、式
(5)
【0047】
【化35】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
ら6の整数を表し、XとYは、クロロ基、ブロモ基、ヨ
ード基、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、
トルエンスルホニル基、もしくは、トリフルオロメタン
スルホニル基のいずれかでありそれぞれ同一であっても
異なっていてもよい。)で示される化合物の製造法を説
明する。
【0048】1,4-ジヒドロキシ-2-ブテン誘導体、又
は、式(7)
【0049】
【化36】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
ら6の整数を表す。)で示される化合物に塩化チオニ
ル、三塩化リン、五塩化リン、三臭化リン、臭化水素
酸、塩化ベンゼンスルホニル、塩化トルエンスルホニ
ル、塩化メタンスルホニル、無水トリフルオロメタンス
ルホン酸、無水ベンゼンスルホン酸、無水トルエンスル
ホン酸等及び、その混合物を作用させて水酸基を置換し
て製造することができる。
【0050】この反応には、ピリジン、トリエチルアミ
ン、炭酸カリウム等の塩基を共存させてもよい。
【0051】また、2-ブテン誘導体、または、前記式
(5)で示される化合物にメタンスルホン酸銀、ベンゼ
ンスルホン酸銀、トルエンスルホン酸銀、トリフルオロ
メタンスルホン酸銀等を作用させて、置換基を交換する
ことができる。反応は、無溶媒下、もしくは、反応に影
響を与えない溶媒存在下に行ってもよい。反応時間は、
0.1時間から5日間で行うことができる。反応温度は-25
℃から150℃である。好ましくは、-10℃から120℃の反
応温度で0.1時間から72時間である。
【0052】式(1)、式(2)、式(3)、式
(4)、式(5)、式(6)、式(7)、式(8)及
び、式(9)で示される化合物は、反応に支障の無い限
り、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機酸塩、
例えば酢酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、トルエンスル
ホン酸塩などの有機酸塩、例えばナトリウム塩、カリウ
ム塩等の金属塩、例えばトリエチルアミン塩、アンモニ
ウム塩などのアミン塩などの形であってもよい。
【0053】式(1)、式(2)、式(3)、式
(4)、式(5)、式(6)、式(7)、式(8)及
び、式(9)で示される化合物は、抽出、濃縮、濾過、
再結晶、クロマトグラフィー、蒸留等、それ自体公知な
方法により、反応混合物から分離、精製することができ
る。
【0054】本発明の化合物が1個またはそれ以上の不
斉炭素を有する場合には、ラセミ体、ジアステレオ異性
体及び、個々の光学活性体が存在しうるが、本発明はそ
れら全てを包含する。2-ブテン誘導体には、シス、トラ
ンス異性体及びその混合物が存在するが、本発明はそれ
ら全てを包含する。トランス体を熱、光等により異性化
させてシス体とすることもできる。
【0055】
【実施例】以下、詳細は実施例で説明する。略語として
Bocはt-ブトキシカルボニルを示す。
【0056】参考例1 1,4-ジクロロ-2-ブテン 5.4gの1,4-ジヒドロキシ-2-ブテン(東京化成社製)と
0.1mlのピリジンを0℃に冷却し、20.8gの塩化チオニル
を1時間かけて滴下した。室温で12時間撹拌した後に、
反応液を水に添加し、酢酸エチルにより抽出した。有機
層を濃縮後に、蒸留して(80-85℃/80mmHg)、表題化合
物を淡黄色油状物質として3.9g得た。
【0057】参考例2 2-ブテン-1,4-ジメタンスルホ
ン酸エステル 2.32gの2-ブテン-1,4-ジオール、4.0gの水酸化カリウ
ム、10mlのトリエチルアミンを20mlのベンゼンに添加
し、-10℃に冷却した。4.58gのメタンスルホン酸塩化物
を2時間かけて滴下した後に、同温度で1時間撹拌した。
沈殿物を濾過した後に、冷水で濾液を洗浄した。濾液を
濃縮して、黄色固体を得た。クロロホルムと酢酸エチル
の混合液から、再結晶することにより、表題化合物を淡
黄色結晶として2.01g得た。
【0058】参考例3 α、α'-キシリレン ジメタン
スルホン酸エステル 1.75gのα、α'-キシリレン ジブロミドを5.00gのメタ
ンスルホン酸銀の50mlのアセトニトリル溶液に添加し、
その後12時間還流した。反応液を冷却後、沈殿物を濾過
した。濾液にベンゼンとエーテルを添加すると、結晶が
析出した。結晶を濾過して、乾燥し、表題化合物を白色
結晶として1.25g得た。
【0059】実施例1 1-Boc-3-ピロリン(10) 1.02gのt-ブチルカルバメート(東京化成社製)と1.09g
の1,4-ジクロロ-2-ブテン(Aldrich社製)を30mlのN,N-
ジメチルホルムアミド(東京化成社製)に溶解し、0
℃、窒素雰囲気下に0.60gの水素化ナトリウム(60% in
oil)(和光純薬社製)を添加した。0℃で1時間撹拌
後、室温で13時間撹拌した。氷水に反応液を添加して、
トルエンにより抽出した。トルエン層を濃縮して、内容
物を室温、1mmHgの条件下にて乾固して、0.98gの表題化
合物(10)を淡黄色油状物質として得た(67%収率)。 1-Boc-3-ピロリン(10)
【0060】
【化37】 1H NMR(CDCl3)δ:5.81(2H,d,J=1.7),4.08(4H,d,J=1.7),
1.49(9H,s) 13C NMR(CDCl3)δ:154,127,78,52,28 IR(NEAT)cm-1:2920,2850,1700,1410,1380,1150,1105 GC(ガスクロマトグラフィー): カラム:Neutrabond-1,60m×0.25mm,0.4μm, 温度条件:80℃(15min)→10℃/min→200℃(50min) t-ブチルカルバメート(22min)、1,4-ジクロロ-2-ブテン
(23min)、N,N-ジメチルホルムアミド(17min)、1-Boc-3-
ピロリン(36min) 抽出後の有機層濃縮液を分析すると、原料のt-ブチルカ
ルバメートと1,4-ジクロロ-2-ブテンのピークは確認さ
れず、1-Boc-3-ピロリンが99%以上の面積比で観測され
た(溶媒ピークを除く)。
【0061】実施例2 1-Boc-3-ピロリン(10) 実施例1と同様にして、1.01gのt-ブチルカルバメート
と1.13gの1,4-ジクロロ-2-ブテンと30mlのN,N-ジメチル
ホルムアミドと2.18gのカリウム t-ブトキシド(東京化
成社製)を用いて、90℃で2時間反応させることによ
り、0.61gの表題化合物(10)を得た(41%収率)。
【0062】実施例3 1-Boc-3-ピロリン(10) 実施例1と同様にして、1.01gのt-ブチルカルバメート
と1.13gの1,4-ジクロロ-2-ブテンと30mlのジメチルスル
ホキシドと2.18gのカリウム t-ブトキシドを用いて、室
温で5時間反応させることにより、0.85gの表題化合物
(10)を得た(58%収率)。
【0063】実施例4 1-Boc-3-ピロリン(10) 実施例1と同様にして、1.00gのt-ブチルカルバメート
と1.13gの1,4-ジクロロ-2-ブテンと30mlの1-ブタノール
と1.01gのナトリウムメトキシド(和光純薬社製)を用
いて、室温から140℃で5時間反応させた。GC分析によ
り、面積比で60%(対1,4-ジクロロ-2-ブテンの面積)の
表題化合物(10)が生成していた。実施例1と同様に
して後処理を行い、0.22gの表題化合物(10)を得た
(15%収率)。
【0064】実施例5 1-Boc-3-ピロリン(10) 実施例1と同様にして、1.02gのt-ブチルカルバメート
と1.89gの2-ブテン-1,4-ジメタンスルホン酸エステル、
30mlのN,N-ジメチルホルムアミド、0.60gの水素化ナト
リウム(60% in oil)を用いて、室温で10時間反応させ
ることにより、0.98gの表題化合物(10)を得た(67%
収率)。
【0065】実施例6 1-Boc-3-ピロリン(10) 実施例1と同様にして、1.01gのt-ブチルカルバメート
と1.13gの1,4-ジクロロ-2-ブテンと30mlのトルエンと0.
60gの水素化ナトリウム(60% in oil)を用いて、室温
で5時間反応させることにより、0.09gの表題化合物
(10)を得た(6%収率)。
【0066】実施例7 1-ベンジルオキシカルボニル-3
-ピロリン(11) 1.15gのベンジルカルバメート(東京化成社製)と1.00g
の1,4-ジクロロ-2-ブテンを30mlのN,N-ジメチルホルム
アミドに溶解し、0℃、窒素雰囲気下に0.67gの水素化ナ
トリウム(60% in oil)を添加した。0℃で1時間撹拌
後、室温で1時間撹拌した。氷水に反応液を添加して、
トルエンにより抽出した。トルエン層を濃縮して、内容
物を室温、1mmHgの条件下にて乾固して、0.98gの表題化
合物(11)を淡黄色油状物質として得た(64%収率) 1-ベンジルオキシカルボニル-3-ピロリン(11)
【0067】
【化38】 1H NMR(CDCl3)δ:7.48-7.29(5H,m),5.74(2H,m),5.21(2
H,s),4.18(4H,d,J=2.4) IR(NEAT)cm-1:2976,2867,1720,1315,1125 実施例8 1-ベンジルオキシカルボニル-3-ピロリン
(11) 0.94gの水酸化カリウムを30mlのジメチルスルフィドに
添加して、100℃で0.5時間撹拌すると、黄色均一溶液と
なった。この溶液を室温まで冷却し、1.15gのベンジル
カルバメートと1.00gの1,4-ジクロロ-2-ブテンを30mlの
ジメチルスルフィドに溶解した溶液を先の冷却した溶液
に室温下に0.5時間かけて滴下した。100℃で2時間撹拌
後に、氷水に反応液を添加して、トルエンにより抽出し
た。トルエン層を濃縮して、内容物を室温、1mmHgの条
件下にて乾固して、0.98gの表題化合物(11)を淡黄
色油状物質として得た(64%収率) 実施例9 1-メトキシカルボニル-3-ピロリン(12) 0.57gのメチルカルバメート(東京化成社製)と1.00gの
1,4-ジクロロ-2-ブテンを30mlのN,N-ジメチルホルムア
ミドに溶解し、0℃、窒素雰囲気下に0.67gの水素化ナト
リウム(60% in oil)を添加した。0℃で1時間撹拌後、
室温で1時間撹拌した。氷水に反応液を添加して、トル
エンにより抽出した。トルエン層を濃縮して、内容物を
室温、1mmHgの条件下にて乾固して、0.65gの表題化合物
(12)を黄色油状物質として得た(65%収率)。
【0068】
【化39】 実施例10 1-フェノキシカルボニル-3-ピロリン(1
3) 実施例6と同様にして、0.65gのフェニルカルバメート
(Aldrich社製)、1.00gの1,4-ジクロロ-2-ブテン、30m
lのN,N-ジメチルホルムアミド、0.67gの水素化ナトリウ
ム(60% in oil)を用いて1.02gの表題化合物(13)
を黄色油状物質として得た(71%収率)。
【0069】
【化40】 1-フェノキシカルボニル-3-ピロリン(13) 1H NMR(CDCl3)δ:7.52-7.36(5H,m),5.14(2H,s),4.25(4
H,d,J=2.4) IR(NEAT)cm-1:2920,1730,1325,1015 実施例11 1-(N,N-ジメチルアミノカルボニル)-3-
ピロリン(14) 1.21gの1,1-ジメチルウレア(東京化成社製)と1.81gの
1,4-ジクロロ-2-ブテンを30mlのN,N-ジメチルホルムア
ミドに溶解し、0℃、窒素雰囲気下に1.21gの水素化ナト
リウム(60% in oil)を添加した。0℃で1時間撹拌後、
室温で3時間撹拌した。氷水に反応液を添加して、トル
エンにより抽出した。トルエン層を濃縮して、内容物を
室温、1mmHgの条件下にて乾固して、1.15gの表題化合物
(14)を淡黄色油状物質として得た(60%収率)。 1-(N,N-ジメチルアミノカルボニル)-3-ピロリン(1
4)
【0070】
【化41】 1H NMR(CDCl3)δ:5.83(2H,S),4.25(4H,S),2.88(6H,S) IR(NEAT)cm-1:2850,2810,1720,1480,1410 実施例12 1-ベンゾイル-3-ピロリン(15) 1.00gのベンズアミド(東京化成社製)と1.09gの1,4-ジ
クロロ-2-ブテンを30mlのN,N-ジメチルホルムアミドに
溶解し、0℃、窒素雰囲気下に0.73gの水素化ナトリウム
(60% in oil)を添加した。0℃で1時間撹拌後、室温で
3時間撹拌した。氷水に反応液を添加して、トルエンに
より抽出した。トルエン層を濃縮して、内容物を室温、
1mmHgの条件下にて乾固して、1.01gの表題化合物(1
5)を茶色油状物質として得た(71%収率)。 1-ベンゾイル-3-ピロリン(15)
【0071】
【化42】 1H NMR(CDCl3)δ:7.62-7.31(5H,m),5.79(2H,d,J=6.4),
4.31(4H,d,J=10) IR(NEAT)cm-1:2930,2865,1695,1320,1025 実施例13 1-ベンゼンスルホニル-3-ピロリン(1
6) 1.19gのベンゼンスルホンアミド(東京化成社製)と1.0
0gの1,4-ジクロロ-2-ブテンを30mlのジメチルスルホキ
シドに溶解し、0℃、窒素雰囲気下に0.67gの水素化ナト
リウム(60% in oil)を添加した。0℃で1時間撹拌後、
室温で3時間撹拌した。氷水に反応液を添加して、トル
エンにより抽出した。トルエン層を濃縮して、内容物を
室温、1mmHgの条件下にて乾固して、黄色結晶を得た。
酢酸エチルから再結晶して、表題化合物(16)を淡黄
色結晶として1.49g得た(94%収率)。 1-ベンゼンスルホニル-3-ピロリン(16)
【0072】
【化43】 1H NMR(CDCl3)δ:7.85(2H,d,J=7.6),7.62-7.51(3H,m),
5.66(2H,s),4.14(4H,S) 実施例14 1-ベンゼンスルフェニル-3-ピロリン(1
7) 実施例13と同様にして、1.19gのベンゼンスルホンア
ミドの代わりに、0.95gのベンゼンスルフェンアミドを
用いて反応して、表題化合物(17)を1.20g得た。(89
%収率)。 1-ベンゼンスルフェニル-3-ピロリン(17)
【0073】
【化44】 1H NMR(CDCl3)δ:7.80-7.71(2H,m),7.65-7.42(3H,m),5.
58(2H,s),4.09(4H,S) 実施例15 N-Boc-イソインドリン(18) 1.76gのo-キシリレン ジブロミド(東京化成社製)と
1.02gのt-ブチルカルバメートを30mlのN,N-ジメチルホ
ルムアミドに溶解し、0℃、窒素雰囲気下に0.59gの水素
化ナトリウム(60% in oil)を添加した。0℃で1時間撹
拌後、室温で2時間撹拌した。氷水に反応液を添加し
て、トルエンにより抽出した。トルエン層を濃縮して、
内容物を室温、1mmHgの条件下にて乾固して、1.70gの表
題化合物(18)を淡黄色油状物質として得た(87%収
率)。 N-Boc-イソインドリン(18)
【0074】
【化45】 1H NMR(CDCl3)δ:7.50-7.22(5H,m),4.71(4H,d,J=7.4),
1.52(9H,s) IR(NEAT)cm-1:2920,2854,1700,1402,1108,1102,750 実施例16 1-(N,N-ジメチルアミノカルボニル)イソ
インドリン(19) 1.01gのo-キシリレン ジブロミドと0.34gの1,1-ジメチ
ルウレアを30mlのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、
0℃、窒素雰囲気下に0.34gの水素化ナトリウム(60% in
oil)を添加した。0℃で1時間撹拌後、室温で2時間撹
拌した。氷水に反応液を添加して、トルエンにより抽出
した。トルエン層を濃縮して、内容物を室温、1mmHgの
条件下にて乾固して、0.59gの表題化合物(19)を白
色結晶として得た(81%収率)。 1-(N,N-ジメチルアミノカルボニル)イソインドリン
(19)
【0075】
【化46】 1H NMR(CDCl3)δ:7.41-7.28(5H,m),4.72(4H,S),2.91(6
H,s) IR(KBr)cm-1:2935,2820,1705,1306,1135 実施例17 1-ベンゾイルイソインドリン(20) 1.03gのo-キシリレン ジブロミドと0.47gのベンズアミ
ドを30mlのN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、0℃、
窒素雰囲気下に0.34gの水素化ナトリウム(60%in oil)
を添加した。0℃で1時間撹拌後、室温で3時間撹拌し
た。氷水に反応液を添加して、トルエンにより抽出し
た。トルエン層を濃縮して、内容物を室温、1mmHgの条
件下にて乾固して、0.85gの表題化合物(20)を白色
結晶として得た(91%収率)。 1-ベンゾイルイソインドリン(20)
【0076】
【化47】 1H NMR(CDCl3)δ:7.67-7.12(9H,m),5.02(2H,S),4.81(2
H,s) IR(KBr)cm-1:2965,2836,1701,1375,1105,752 実施例18 1-ベンゼンスルホニルイソインドリン(2
1) 1.03gのo-キシリレン ジブロミドと0.61gのベンゼンス
ルホニルアミドを30mlのジメチルスルホキシドに溶解
し、0℃、窒素雰囲気下に0.34gの水素化ナトリウム(60
% in oil)を添加した。0℃で1時間撹拌後、室温で3時
間撹拌した。氷水に反応液を添加して、トルエンにより
抽出した。トルエン層を濃縮して、内容物を室温、1mmH
gの条件下にて乾固して、0.71gの表題化合物(21)を
白色結晶として得た(82%収率)。 1-ベンゼンスルホニルイソインドリン(21)
【0077】
【化48】 1H NMR(CDCl3)δ:7.82-7.02(9H,m),5.02(2H,S),4.81(2
H,s) 実施例19 1-ベンゼンスルフェニルイソインドリン
(22) 実施例18と同様にして、0.61gのベンゼンスルホンア
ミドの代わりに、0.49gのベンゼンスルフェンアミドを
用いて反応して、表題化合物(22)を黄色結晶として
0.68g得た(89%収率)。 1-ベンゼンスルフィニルイソインドリン(22)
【0078】
【化49】 1H NMR(CDCl3)δ:7.79-7.15(9H,m),5.08(2H,S),4.76(2
H,s) 実施例20 3-ピロリン塩酸塩 0.18gの1-Boc-3-ピロリン(10)を3mlのジエチルエー
テルに溶解し、室温下に0.2mlの濃塩酸を添加した。室
温で0.5時間撹拌すると、水層が黄色に着色した。分液
して水層を濃縮し、30℃で1mmHgの条件下に乾固するこ
とにより、表題化合物を茶色針状結晶として0.11g得た
(98%収率)。
【0079】実施例21 3-ピロリン臭化水素酸塩 0.48gの1-ベンゼンスルホニル-3-ピロリン(16)を5m
lのエチルアルコールに溶解し、10mlの臭化水素酸と0.0
1gのフェノールを添加した。1時間還流した後に、反応
液を冷却し、分液して水層を濃縮、乾固して、0.35gの
表題化合物をスルホン酸塩との混合物として得た。
【0080】実施例22 3-ピロリン塩酸塩 1.00gの1-ベンゼンスルフェニル-3-ピロリン(17)を
20mlのクロロホルムに溶解し、10mlの濃塩酸を室温下に
添加して、1時間激しく撹拌した。反応液を分液して水
層を濃縮、乾固して、0.75gの表題化合物をスルフィン
酸塩との混合物として得た。
【0081】実施例23 イソインドリン 1.00gの1-Boc-イソインドリン(18)を20mlのジエチ
ルエーテルに溶解し、室温下に3mlの濃塩酸を添加し
た。室温で1時間撹拌すると、水層が黄色に着色した。
反応液を氷水で冷却し、ゆっくり水酸化ナトリウム溶液
を添加して、水層をアルカリ性とした。酢酸エチルによ
り抽出し、有機層を濃縮して、黄色油状物質を得た。こ
れをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:酢
酸エチル、メタノールの混合液)により精製して、表題
化合物を淡黄色油状物質として0.43g得た。
【0082】
【発明の効果】医農薬原料として有用性の高い3−ピロ
リン誘導体は、優れた製造方法がないために、低純度で
ありながら高価である。本発明によれば、3−ピロリン
誘導体を簡便かつ高純度に製造することができる。医農
薬原料として有用性の高いイソインドリン誘導体も本発
明により、簡便に製造することができる。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(1)で示される3−ピロリン誘導体。 【化1】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
    しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
    ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
    くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
    基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
    ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
    ら6の整数を表し、R2は 【化2】 (式中、R4はt-ブチル基およびベンジル基以外の炭素
    数3〜20のアルキル基、もしくは、ビニル基以外のア
    リール基を表し、R5、R6、R7、R8、R9は炭素数1
    〜20のアルキル基、もしくは、アリール基を表す。)
    を表し、R3は水素、メチル基、もしくは、ニトロ基を
    表す。)
  2. 【請求項2】式(2)で示されるイソインドリン誘導
    体。 【化3】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
    しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
    ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
    くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
    基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
    ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
    ら6の整数を表し、R2は 【化4】 (式中、R4はt-ブチル基およびベンジル基以外の炭素
    数3〜20のアルキル基、もしくは、ビニル基以外のア
    リール基を表し、R5、R6、R7、R8、R9は炭素数1
    〜20のアルキル基、もしくは、アリール基を表す。)
    を表し、R3は水素、メチル基、もしくは、ニトロ基を
    表す。)
  3. 【請求項3】請求項1において、R1は水素、R2はn-ブ
    トキシ基、フェノキシ基、もしくは、N,N-ジメチルアミ
    ノ基のいずれかを表し、nが6であり、R3は水素である
    3−ピロリン誘導体。
  4. 【請求項4】請求項2において、R1は水素、R2はn-ブ
    トキシ基、フェノキシ基、もしくは、N,N-ジメチルアミ
    ノ基のいずれかを表し、nが6であり、R3は水素である
    イソインドリン誘導体。
  5. 【請求項5】1位と4位が、クロロ基、ブロモ基、ヨー
    ド基、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、ト
    ルエンスルホニル基、もしくは、トリフルオロメタンス
    ルホニル基のいずれかであり、それぞれ同一であっても
    異なっていてもよい2-ブテン誘導体と式(3) 【化5】 (式中、R2は 【化6】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9、R10は炭素数1〜
    20のアルキル基、もしくは、アリール基を表し、R11
    はアリール基を表す。)を表し、R3は水素、メチル
    基、もしくは、ニトロ基を表す。)で示される化合物と
    を反応させて式(4) 【化7】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
    しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
    ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
    くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
    基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
    ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
    ら6の整数を表し、R2とR3は上記と同様。)で示され
    る3−ピロリン誘導体を得ることを特徴とする3−ピロ
    リン誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】式(5) 【化8】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
    しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
    ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
    くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
    基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
    ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
    ら6の整数を表し、XとYは、クロロ基、ブロモ基、ヨ
    ード基、メタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、
    トルエンスルホニル基、もしくは、トリフルオロメタン
    スルホニル基のいずれかでありそれぞれ同一であっても
    異なっていてもよい。)で示される化合物と式(3) 【化9】 (式中、R2は 【化10】 (式中、R5、R6、R7、R8、R9、R10は炭素数1〜
    20のアルキル基、もしくは、アリール基を表し、R11
    はアリール基を表す。)を表し、R3は水素、メチル
    基、もしくは、ニトロ基を表す。)で示される化合物と
    を反応させて式(6) 【化11】 (式中、R1、R2、R3とnは上記と同様。)で示される
    イソインドリン誘導体を得ることを特徴とするイソイン
    ドリン誘導体の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6において、塩基の
    存在下、溶媒中で反応を行う製造方法。
  8. 【請求項8】塩基として、金属水素化物、無機水酸化
    物、アルカリ金属、アルカリ金属アルコキシド、リチウ
    ムジイソプロピルアミド、および、リチウムヘキサメチ
    ルジシラジドから選ばれる少なくとも1種を用いる請求
    項7記載の製造方法。
  9. 【請求項9】溶媒として、N,N-ジメチルホルムアミド、
    N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルフィド、ジメ
    チルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド、N-メ
    チルピロリドン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
    グライム、ジメトキシエタン、アセトニトリル、プロピ
    オニトリル、ブチロニトリル、トルエン、キシレンおよ
    び、炭素数が1から20の直鎖あるいは分枝アルコール
    から選ばれる少なくとも1種を用いる請求項7記載の製
    造方法。
  10. 【請求項10】2-ブテン誘導体が1,4-ジヒドロキシ-2-
    ブテンの水酸基を置換したものである請求項5、7、
    8、9のいずれか1項記載の3−ピロリン誘導体の製造
    方法。
  11. 【請求項11】請求項6、7、8、9のいずれか1項に
    おいて、式(5)で示される化合物が式(7) 【化12】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
    しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
    ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
    くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
    基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
    ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
    ら6の整数を表す。)で示される化合物の水酸基を置換
    したものであるイソインドリン誘導体の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項5、7,8,9,10のいずれか
    1項において、R1は水素、R2はt-ブトキシ基、n-ブト
    キシ基、ベンジルオキシ基、フェノキシ基、N,N-ジメチ
    ルアミノ基、もしくは、フェニル基のいずれかを表し、
    3は水素を表し、nが6である3−ピロリン誘導体の製
    造方法。
  13. 【請求項13】請求項6,7,8,9,11のいずれか
    1項において、R1は水素、R2はt-ブトキシ基、n-ブト
    キシ基、ベンジルオキシ基、フェノキシ基、N,N-ジメチ
    ルアミノ基、もしくは、フェニル基のいずれかを表し、
    3は水素を表し、nが6であるイソインドリン誘導体の
    製造方法。
  14. 【請求項14】請求項1または3に記載の3−ピロリン
    誘導体、もしくは請求項5、7,8,9,10,12の
    いずれか1項記載の製造方法により得られた3−ピロリ
    ン誘導体を加水分解または還元により、式(8) 【化13】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
    しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
    ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
    くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
    基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
    ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
    ら6の整数を表す。)で示される3−ピロリン誘導体を
    得ることを特徴とする3−ピロリン誘導体の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項2または4に記載のイソインドリ
    ン誘導体、もしくは請求項6、7,8,9,11,13
    のいずれか1項記載の製造方法により得られたイソイン
    ドリン誘導体を加水分解または還元により、式(9) 【化14】 (式中、R1は(i) 水素、(ii)炭素数1〜20の直鎖も
    しくは分岐した、飽和もしくは不飽和のアルキル基、(i
    ii) 炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐した、飽和もし
    くは不飽和のアルキル基が酸素と結合したアルコキシル
    基、(iv)フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、もしくは、
    ヨード基、(v) アリール基のいずれかを示し、nは1か
    ら6の整数を表す。)で示されるイソインドリン誘導体
    を得ることを特徴とするイソインドリン誘導体の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116987021A (zh) * 2023-08-03 2023-11-03 北京中医药大学 具有抗肿瘤作用的新型异吲哚啉衍生物及其制备方法和应用

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