JP2000079865A - 乗員保護装置の起動制御装置 - Google Patents
乗員保護装置の起動制御装置Info
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- JP2000079865A JP2000079865A JP10252584A JP25258498A JP2000079865A JP 2000079865 A JP2000079865 A JP 2000079865A JP 10252584 A JP10252584 A JP 10252584A JP 25258498 A JP25258498 A JP 25258498A JP 2000079865 A JP2000079865 A JP 2000079865A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両が衝突した場合に衝突対象物の剛性に基
づいて乗員保護装置を的確に起動することができる乗員
保護装置の起動制御装置を提供することである。 【解決手段】 減速度及び乗員移動量により定められる
値が第1の起動判定マップの所定のしきい値を超えた場
合に乗員保護装置の起動を行う乗員保護装置の起動制御
装置において、差分及び乗員移動量により定められる値
が、差分の正領域に設けられた時間的に変化する第1の
しきい値及び差分の負領域に設けられた時間的に変化す
る第2のしきい値と干渉したことを判別する判別手段と
(S14)、前記判別手段により前記第1のしきい値及
び前記第2のしきい値と干渉したと判別された場合に、
前記第1の起動判定マップを第2の起動判定マップに切
換える起動判定マップ切換手段(S16,S17)とを
備える。
づいて乗員保護装置を的確に起動することができる乗員
保護装置の起動制御装置を提供することである。 【解決手段】 減速度及び乗員移動量により定められる
値が第1の起動判定マップの所定のしきい値を超えた場
合に乗員保護装置の起動を行う乗員保護装置の起動制御
装置において、差分及び乗員移動量により定められる値
が、差分の正領域に設けられた時間的に変化する第1の
しきい値及び差分の負領域に設けられた時間的に変化す
る第2のしきい値と干渉したことを判別する判別手段と
(S14)、前記判別手段により前記第1のしきい値及
び前記第2のしきい値と干渉したと判別された場合に、
前記第1の起動判定マップを第2の起動判定マップに切
換える起動判定マップ切換手段(S16,S17)とを
備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両が衝突した
時に的確に乗員保護装置を起動させる乗員保護装置の起
動制御装置に関するものである。
時に的確に乗員保護装置を起動させる乗員保護装置の起
動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乗員保護装置の起動を制御する起
動制御装置においては、車両に加わる衝撃を通常フロア
トンネル上に設置された加速度センサによって減速度と
して検出し、その検出された加速度に基づいて乗員保護
装置の起動の制御を行なっている。このような乗員保護
装置の起動を制御する装置としては、特開平9−150
709号公報に開示されている装置が存在する。この装
置においては、衝突時の加速度から求められた衝撃力と
速度変化量に基づいて、エアバッグ装置の展開を必要と
する衝突が発生したか否かの判定を行っている。
動制御装置においては、車両に加わる衝撃を通常フロア
トンネル上に設置された加速度センサによって減速度と
して検出し、その検出された加速度に基づいて乗員保護
装置の起動の制御を行なっている。このような乗員保護
装置の起動を制御する装置としては、特開平9−150
709号公報に開示されている装置が存在する。この装
置においては、衝突時の加速度から求められた衝撃力と
速度変化量に基づいて、エアバッグ装置の展開を必要と
する衝突が発生したか否かの判定を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、衝突時
における衝撃力等は、剛性が高い衝突対象物に対して車
両が低速で衝突した場合と剛性が低い衝突対象物に対し
て車両が高速で衝突した場合とで同様な変化の状態を示
すことがあり、乗員保護装置を起動するか否かの判定が
困難となる場合があった。
における衝撃力等は、剛性が高い衝突対象物に対して車
両が低速で衝突した場合と剛性が低い衝突対象物に対し
て車両が高速で衝突した場合とで同様な変化の状態を示
すことがあり、乗員保護装置を起動するか否かの判定が
困難となる場合があった。
【0004】この発明の課題は、車両が衝突した場合に
衝突対象物の剛性に基づいて乗員保護装置を的確に起動
することができる乗員保護装置の起動制御装置を提供す
ることである。
衝突対象物の剛性に基づいて乗員保護装置を的確に起動
することができる乗員保護装置の起動制御装置を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の乗員保護
装置の起動制御装置は、減速度及び乗員移動量により定
められる値が第1の起動判定マップの所定のしきい値を
超えた場合に乗員保護装置の起動を行う乗員保護装置の
起動制御装置において、差分及び乗員移動量により定め
られる値が、差分の正領域に設けられた時間的に変化す
る第1のしきい値及び差分の負領域に設けられた時間的
に変化する第2のしきい値と干渉したことを判別する判
別手段と、前記判別手段により前記第1のしきい値及び
前記第2のしきい値と干渉したと判別された場合に、前
記第1の起動判定マップを第2の起動判定マップに切換
える起動判定マップ切換手段とを備えることを特徴とす
る。
装置の起動制御装置は、減速度及び乗員移動量により定
められる値が第1の起動判定マップの所定のしきい値を
超えた場合に乗員保護装置の起動を行う乗員保護装置の
起動制御装置において、差分及び乗員移動量により定め
られる値が、差分の正領域に設けられた時間的に変化す
る第1のしきい値及び差分の負領域に設けられた時間的
に変化する第2のしきい値と干渉したことを判別する判
別手段と、前記判別手段により前記第1のしきい値及び
前記第2のしきい値と干渉したと判別された場合に、前
記第1の起動判定マップを第2の起動判定マップに切換
える起動判定マップ切換手段とを備えることを特徴とす
る。
【0006】また、請求項2記載の乗員保護装置の起動
制御装置は、請求項1記載の乗員保護装置の起動制御装
置の前記第2の起動判定マップが衝突後期における前記
しきい値の値が前記第1の起動判定マップに比較して低
く設定されていることを特徴とする。
制御装置は、請求項1記載の乗員保護装置の起動制御装
置の前記第2の起動判定マップが衝突後期における前記
しきい値の値が前記第1の起動判定マップに比較して低
く設定されていることを特徴とする。
【0007】この請求項1及び請求項2記載の乗員保護
装置の起動制御装置によれば、判別手段により差分及び
乗員移動量により定められる値が、差分の正領域に設け
られた時間的に変化する第1のしきい値及び差分の負領
域に設けられた時間的に変化する第2のしきい値と干渉
したと判別された場合に、起動判定マップ切換手段によ
り第1の起動判定マップを第2の起動判定マップに切換
えるため、的確に起動判定マップの切換えを行うことが
でき衝突対象物の剛性が低い場合においても早期に乗員
保護装置を起動させることができる。
装置の起動制御装置によれば、判別手段により差分及び
乗員移動量により定められる値が、差分の正領域に設け
られた時間的に変化する第1のしきい値及び差分の負領
域に設けられた時間的に変化する第2のしきい値と干渉
したと判別された場合に、起動判定マップ切換手段によ
り第1の起動判定マップを第2の起動判定マップに切換
えるため、的確に起動判定マップの切換えを行うことが
でき衝突対象物の剛性が低い場合においても早期に乗員
保護装置を起動させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照してこの
発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明
の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動制御装置を示
すブロック図である。
発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明
の実施の形態にかかる乗員保護装置の起動制御装置を示
すブロック図である。
【0009】この乗員保護装置の起動制御装置は、乗員
保護装置の一種であるエアバッグ装置36の起動を制御
する装置であって、図1に示すように、主として制御回
路20、フロアセンサ32及び駆動回路34を備えてい
る。
保護装置の一種であるエアバッグ装置36の起動を制御
する装置であって、図1に示すように、主として制御回
路20、フロアセンサ32及び駆動回路34を備えてい
る。
【0010】このうち、フロアセンサ32は、車両に加
わる衝撃を検出するためのいわゆる加速度センサであっ
て、具体的には、車両に対して前後方向に加わる減速度
を随時検出して、その検出値を検出信号として出力す
る。
わる衝撃を検出するためのいわゆる加速度センサであっ
て、具体的には、車両に対して前後方向に加わる減速度
を随時検出して、その検出値を検出信号として出力す
る。
【0011】制御回路20は、中央処理装置(CPU)
22、入出力回路(I/O回路)24、リード・オンリ
・メモリ(ROM)26及びランダム・アクセス・メモ
リ(RAM)28等を備えており、各構成要素はバスで
接続されている。このうちCPU22はROM26に記
憶されたプログラム等にしたがってエアバッグ装置36
の起動制御等の各種処理を行なう。RAM28はフロア
センサ32からの信号により得られたデータや、それに
基づいてCPU22が演算した結果等を格納しておくた
めのメモリである。また、I/O回路24はフロアセン
サ32から信号を入力すると共に駆動回路34に起動信
号を出力するための回路である。
22、入出力回路(I/O回路)24、リード・オンリ
・メモリ(ROM)26及びランダム・アクセス・メモ
リ(RAM)28等を備えており、各構成要素はバスで
接続されている。このうちCPU22はROM26に記
憶されたプログラム等にしたがってエアバッグ装置36
の起動制御等の各種処理を行なう。RAM28はフロア
センサ32からの信号により得られたデータや、それに
基づいてCPU22が演算した結果等を格納しておくた
めのメモリである。また、I/O回路24はフロアセン
サ32から信号を入力すると共に駆動回路34に起動信
号を出力するための回路である。
【0012】また、駆動回路34は、制御回路20から
の起動信号によってエアバッグ装置36内のスクイブ3
8に通電し点火させる回路である。また、エアバッグ装
置36は、点火装置であるスクイブ38の他、スクイブ
38により点火されるガス発生剤(図示せず)や、発生
したガスによって膨張するバッグ(図示せず)等を備え
ている。これら構成要素のうち、制御回路20、フロア
センサ32及び駆動回路34は、ECU(電子制御装
置)に収納されて、車両内のほぼ中央にあるフロアトン
ネル上に取り付けられている。
の起動信号によってエアバッグ装置36内のスクイブ3
8に通電し点火させる回路である。また、エアバッグ装
置36は、点火装置であるスクイブ38の他、スクイブ
38により点火されるガス発生剤(図示せず)や、発生
したガスによって膨張するバッグ(図示せず)等を備え
ている。これら構成要素のうち、制御回路20、フロア
センサ32及び駆動回路34は、ECU(電子制御装
置)に収納されて、車両内のほぼ中央にあるフロアトン
ネル上に取り付けられている。
【0013】次に、車両衝突時におけるエアバッグ装置
の起動制御について説明する。フロアセンサ32は、車
両に対して前後方向に加わる減速度を随時検出して、そ
の検出値を検出信号として制御回路20に対して出力す
る。
の起動制御について説明する。フロアセンサ32は、車
両に対して前後方向に加わる減速度を随時検出して、そ
の検出値を検出信号として制御回路20に対して出力す
る。
【0014】制御回路20のCPU22は、フロアセン
サ32により出力された検出値をI/O回路24を介し
て取り込むと、カルマンフィルタにより検出値から振動
成分を取り除く(ステップS10)。そして振動成分を
取り除いた減速度G(t)を順次RAM28(波形メモ
リ)に記憶する(ステップS11)。
サ32により出力された検出値をI/O回路24を介し
て取り込むと、カルマンフィルタにより検出値から振動
成分を取り除く(ステップS10)。そして振動成分を
取り除いた減速度G(t)を順次RAM28(波形メモ
リ)に記憶する(ステップS11)。
【0015】CPU22は、減速度G(t)が2g(重
力加速度)以上とならない場合には、ステップS10〜
ステップS12の処理を繰り返す。一方、減速度G
(t)が2g(重力加速度)以上となった場合に、高速
しきい値を用いたエアバッグ装置36の起動判定を行う
(ステップS13)。即ち、乗員移動量s(t)を数式
1に基づいて計算すると共に、減速度G(t)と乗員移
動量s(t)とにより定められる値が、減速度G(t)
が2gを越えた時点から30ms以内に高速しきい値Gt
h越えたか否かにより起動判定を行う(図3参照)。
力加速度)以上とならない場合には、ステップS10〜
ステップS12の処理を繰り返す。一方、減速度G
(t)が2g(重力加速度)以上となった場合に、高速
しきい値を用いたエアバッグ装置36の起動判定を行う
(ステップS13)。即ち、乗員移動量s(t)を数式
1に基づいて計算すると共に、減速度G(t)と乗員移
動量s(t)とにより定められる値が、減速度G(t)
が2gを越えた時点から30ms以内に高速しきい値Gt
h越えたか否かにより起動判定を行う(図3参照)。
【0016】
【数1】
【0017】ここで、減速度G(t)と乗員移動量s
(t)とにより定められる値が、減速度G(t)が2g
を越えた時点から30ms以内に高速しきい値Gth越え
た場合には起動と判別し(ステップS14)、ステップ
S20に進みエアバッグ装置36の起動を行う。従っ
て、衝突による衝撃が大きい場合には、衝突発生後の極
めて短い時間でエアバッグ装置36を起動させることが
できる。
(t)とにより定められる値が、減速度G(t)が2g
を越えた時点から30ms以内に高速しきい値Gth越え
た場合には起動と判別し(ステップS14)、ステップ
S20に進みエアバッグ装置36の起動を行う。従っ
て、衝突による衝撃が大きい場合には、衝突発生後の極
めて短い時間でエアバッグ装置36を起動させることが
できる。
【0018】一方、減速度G(t)と乗員移動量s
(t)とにより定められる値が、減速度G(t)が2g
を越えた時点から30ms以内に高速しきい値Gth越え
ない場合にはステップS15に進む。
(t)とにより定められる値が、減速度G(t)が2g
を越えた時点から30ms以内に高速しきい値Gth越え
ない場合にはステップS15に進む。
【0019】ステップS15においては、減速度G
(t)に対してα(Hz)差分フィルタを施したGα
(t)と乗員移動量s(t)とにより定められる値に基
づいてマップの切換え判定を行う(図4参照)。なお、
Gα(t)は数式2により求められる(図5参照)。
(t)に対してα(Hz)差分フィルタを施したGα
(t)と乗員移動量s(t)とにより定められる値に基
づいてマップの切換え判定を行う(図4参照)。なお、
Gα(t)は数式2により求められる(図5参照)。
【0020】
【数2】
【0021】即ち、図4に示すように、Gα(t)とs
(t)とにより定められる値が、Gα(t)の正の領域
に設けられた領域1に干渉する(この場合にフラグ1:
ON)と共に、Gα(t)の負の領域に設けられた領域
2に干渉した場合(この場合にフラグ2:ON)に、衝
突対象物の剛性が低い(ODB衝突)と判定し、衝突判
定マップをRマップからDマップに切換えDマップによ
る起動判定を行う(ステップS17)。即ち、Dマップ
による起動判定は、図6に示すようにGα(t)とs
(t)とにより定められる値がしきい値50を越えたか
否かにより行う。ここでODB衝突の場合には、衝突後
期においてG(t)とs(t)により定められる値が大
きく立ち上がるため、この大きな立ち上がりの途中にお
いてエアバッグ装置の起動(展開)の判定を行うことが
できる。
(t)とにより定められる値が、Gα(t)の正の領域
に設けられた領域1に干渉する(この場合にフラグ1:
ON)と共に、Gα(t)の負の領域に設けられた領域
2に干渉した場合(この場合にフラグ2:ON)に、衝
突対象物の剛性が低い(ODB衝突)と判定し、衝突判
定マップをRマップからDマップに切換えDマップによ
る起動判定を行う(ステップS17)。即ち、Dマップ
による起動判定は、図6に示すようにGα(t)とs
(t)とにより定められる値がしきい値50を越えたか
否かにより行う。ここでODB衝突の場合には、衝突後
期においてG(t)とs(t)により定められる値が大
きく立ち上がるため、この大きな立ち上がりの途中にお
いてエアバッグ装置の起動(展開)の判定を行うことが
できる。
【0022】一方、Gα(t)とs(t)とにより定め
られる値が、Gα(t)の正の領域に設けられた領域1
と干渉する(この場合にフラグ1:ON)と共に、Gα
(t)の負の領域に設けられた領域2と干渉した場合
(この場合にフラグ2:ON)以外の場合、即ち、領域
1内の値或いは領域2内の値の何れかと干渉しなかった
場合には、衝突対象物の剛性が高い衝突(ORB衝突)
と判断してステップS18に進みRマップによる起動判
定を行う。即ち、Rマップによる起動判定は、図7に示
すようにGα(t)とs(t)とにより定められる値が
しきい値52を越えたか否かにより行う。ここでORB
衝突の場合には、衝突後期においてG(t)とs(t)
により定められる値が不規則に変化するため、この不規
則な変化によりエアバッグ装置の起動(展開)の判定が
行われるのを防止することができる。
られる値が、Gα(t)の正の領域に設けられた領域1
と干渉する(この場合にフラグ1:ON)と共に、Gα
(t)の負の領域に設けられた領域2と干渉した場合
(この場合にフラグ2:ON)以外の場合、即ち、領域
1内の値或いは領域2内の値の何れかと干渉しなかった
場合には、衝突対象物の剛性が高い衝突(ORB衝突)
と判断してステップS18に進みRマップによる起動判
定を行う。即ち、Rマップによる起動判定は、図7に示
すようにGα(t)とs(t)とにより定められる値が
しきい値52を越えたか否かにより行う。ここでORB
衝突の場合には、衝突後期においてG(t)とs(t)
により定められる値が不規則に変化するため、この不規
則な変化によりエアバッグ装置の起動(展開)の判定が
行われるのを防止することができる。
【0023】なお、図4には、車速30km/hの正突
の場合と車速40km/hのODB衝突の場合のGα
(t)とs(t)とにより定められる値の変化の状態を
示しているが、車速30km/hの正突の場合には領域
1及び領域2の何れの領域にも干渉しておらずRマップ
を用いた起動判定が行われる。一方、車速40km/h
のODB衝突の場合には領域1及び領域2の両方の領域
と干渉しておりDマップを用いた起動判定が行われる。
の場合と車速40km/hのODB衝突の場合のGα
(t)とs(t)とにより定められる値の変化の状態を
示しているが、車速30km/hの正突の場合には領域
1及び領域2の何れの領域にも干渉しておらずRマップ
を用いた起動判定が行われる。一方、車速40km/h
のODB衝突の場合には領域1及び領域2の両方の領域
と干渉しておりDマップを用いた起動判定が行われる。
【0024】上述のステップS17、S18において、
エアバッグ装置36の起動の判定が行われた場合にはス
テップS20に進み、CPU22は駆動回路34に対し
て起動信号を出力する。これにより、駆動回路34はエ
アバッグ装置36を起動すべくスクイブ38に通電し、
スクイブ38でガス発生剤(図示せず)を点火させる。
エアバッグ装置36の起動の判定が行われた場合にはス
テップS20に進み、CPU22は駆動回路34に対し
て起動信号を出力する。これにより、駆動回路34はエ
アバッグ装置36を起動すべくスクイブ38に通電し、
スクイブ38でガス発生剤(図示せず)を点火させる。
【0025】従って、この実施の形態にかかる乗員保護
装置の起動制御装置によれば、車両が衝突した対象物の
剛性が低い場合には、衝突判定マップをRマップからD
マップに切換えるため、衝突対象物の剛性が低い場合に
おいても、早期にエアバッグ装置を起動することができ
る。
装置の起動制御装置によれば、車両が衝突した対象物の
剛性が低い場合には、衝突判定マップをRマップからD
マップに切換えるため、衝突対象物の剛性が低い場合に
おいても、早期にエアバッグ装置を起動することができ
る。
【0026】なお、上述の実施の形態においては、差分
の値を求めるために数式2を用いているが、これに限ら
ずウェーブレット変換、ガボール変換等により差分の値
を求めるようにしても良い。
の値を求めるために数式2を用いているが、これに限ら
ずウェーブレット変換、ガボール変換等により差分の値
を求めるようにしても良い。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、判別手段により差分
及び乗員移動量により定められる値が、差分の正領域に
設けられた時間的に変化する第1のしきい値及び差分の
負領域に設けられた時間的に変化する第2のしきい値と
干渉したと判別された場合に、起動判定マップ切換手段
により第1の起動判定マップを第2の起動判定マップに
切換えるため起動判定マップの切換えを的確に行うこと
ができる。従って、衝突対象物の剛性が低い場合におい
ても早期に乗員保護装置を起動させることができ、車両
衝突時に確実に乗員を拘束することができる。
及び乗員移動量により定められる値が、差分の正領域に
設けられた時間的に変化する第1のしきい値及び差分の
負領域に設けられた時間的に変化する第2のしきい値と
干渉したと判別された場合に、起動判定マップ切換手段
により第1の起動判定マップを第2の起動判定マップに
切換えるため起動判定マップの切換えを的確に行うこと
ができる。従って、衝突対象物の剛性が低い場合におい
ても早期に乗員保護装置を起動させることができ、車両
衝突時に確実に乗員を拘束することができる。
【図1】この発明の実施の形態にかかる乗員保護装置の
起動制御装置のブロック図である。
起動制御装置のブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかる乗員保護装置の
起動制御装置における処理を説明するためのフローチャ
ートである。
起動制御装置における処理を説明するためのフローチャ
ートである。
【図3】この発明の実施の形態にかかる乗員保護装置の
起動制御装置における高速しきい値を用いた起動判定を
説明するための図である。
起動制御装置における高速しきい値を用いた起動判定を
説明するための図である。
【図4】この発明の実施の形態にかかる乗員保護装置の
起動制御装置におけるマップ切換え判定を説明するため
の図である。
起動制御装置におけるマップ切換え判定を説明するため
の図である。
【図5】この発明の実施の形態にかかる乗員保護装置の
起動制御装置において演算される差分について説明する
ため図である。
起動制御装置において演算される差分について説明する
ため図である。
【図6】この発明の実施の形態にかかる乗員保護装置の
起動制御装置におけるDマップを用いた起動判定を説明
するための図である。
起動制御装置におけるDマップを用いた起動判定を説明
するための図である。
【図7】この発明の実施の形態にかかる乗員保護装置の
起動制御装置におけるRマップを用いた起動判定を説明
するための図である。
起動制御装置におけるRマップを用いた起動判定を説明
するための図である。
20…制御回路、22…CPU、24…I/O回路、2
6…ROM、28…RAM、32…フロアセンサ、34
…駆動回路、36…エアバッグ装置、38…スクイブ。
6…ROM、28…RAM、32…フロアセンサ、34
…駆動回路、36…エアバッグ装置、38…スクイブ。
Claims (2)
- 【請求項1】 減速度及び乗員移動量により定められる
値が第1の起動判定マップの所定のしきい値を超えた場
合に乗員保護装置の起動を行う乗員保護装置の起動制御
装置において、 差分及び乗員移動量により定められる値が、差分の正領
域に設けられた時間的に変化する第1のしきい値及び差
分の負領域に設けられた時間的に変化する第2のしきい
値と干渉したことを判別する判別手段と、 前記判別手段により前記第1のしきい値及び前記第2の
しきい値と干渉したと判別された場合に、前記第1の起
動判定マップを第2の起動判定マップに切換える起動判
定マップ切換手段と、 を備えることを特徴とする乗員保護装置の起動制御装
置。 - 【請求項2】 前記第2の起動判定マップは、衝突後期
における前記しきい値の値が前記第1の起動判定マップ
に比較して低く設定されていることを特徴とする請求項
1記載の乗員保護装置の起動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10252584A JP2000079865A (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 乗員保護装置の起動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10252584A JP2000079865A (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 乗員保護装置の起動制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000079865A true JP2000079865A (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=17239413
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10252584A Pending JP2000079865A (ja) | 1998-09-07 | 1998-09-07 | 乗員保護装置の起動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000079865A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009154870A (ja) * | 2009-04-13 | 2009-07-16 | Keihin Corp | 車両用衝突判定装置 |
US7684914B2 (en) | 2004-09-24 | 2010-03-23 | Keihin Corporation | Collision determining apparatus for a vehicle |
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1998
- 1998-09-07 JP JP10252584A patent/JP2000079865A/ja active Pending
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US7684914B2 (en) | 2004-09-24 | 2010-03-23 | Keihin Corporation | Collision determining apparatus for a vehicle |
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JP4704480B2 (ja) * | 2009-04-13 | 2011-06-15 | 株式会社ケーヒン | 車両用衝突判定装置 |
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