JP2000079626A - 枠体付き透明板状体の製造方法および枠体付き透明板状体製造用金型 - Google Patents

枠体付き透明板状体の製造方法および枠体付き透明板状体製造用金型

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JP2000079626A JP11180576A JP18057699A JP2000079626A JP 2000079626 A JP2000079626 A JP 2000079626A JP 11180576 A JP11180576 A JP 11180576A JP 18057699 A JP18057699 A JP 18057699A JP 2000079626 A JP2000079626 A JP 2000079626A
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明板状体が湾曲成形されていても、枠体の
断面形状を任意に選択できるとともに、枠体の寸法精度
不良・接着不良・外観性不良を解消でき、かつ、金型コ
ストを低減できるとともに製造手順を煩雑化させない枠
体付き透明板状体の製造方法を提供する。 【解決手段】 射出成形した枠体12をガラス板11の曲率
に対応する弧状に突き出して接着させることにより枠体
付き透明板状体10を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の嵌
め殺し窓等に適用される枠体付き透明板状体の製造方法
および枠体付き透明板状体の金型に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、自動車の側面に成形
される嵌め殺し窓30は、車体のフラッシュサーフェイス
化や外観性の向上を達成するために、ボディパネル31の
凹状開口部32に枠体付きガラス板33を嵌め込むことが多
い。枠体付きガラス板33は、ガラス板34の裏面34A(車
内側面)における周縁部にガスケット、モール、モール
ディング等の名前で呼ばれている枠体35が設けられてい
て、接着剤36を介してボディパネル31に固定される。ガ
ラス板34の裏面34Aには、表面34B側(車外側)から接
着剤36が見えないように、セラミック塗装等による暗色
被覆層37が設けられている。なお、ガラス板14は、二次
元方向あるいは三次元方向に湾曲成形されていることが
多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来より、
前述した枠体付きガラス板33を製造するにあたっては、
突出成形された長尺の突出部材をガラス板34に両面テー
プを介して接着することにより枠体35を設ける貼付方法
(従来例1)や、所定の金型内に配置されたガラス板34
の周縁部に樹脂を射出成形することにより枠体35を設け
る射出一体成形方法(従来例2)等が用いられていた。
【0004】しかしながら、従来例1は、突出部材の製
造上の理由から、枠体35の断面形状が一定となるととも
に、突出部材の寸法精度不良・接着不良やうねりに起因
する外観性不良等が生じ易い。このような外観不良等
は、ガラス板の湾曲度合が大きいと特に顕著に現れる。
ここで、突出部材の接着不良を解消するために、ウレタ
ンシーラント等の接着剤を用いると、接着剤のはみだし
分を除去する後処理が必要になるとともに、接着剤が固
化するまで時間がかかるという新たな問題が生ずる。
【0005】一方、従来例2は、従来例1の問題点を解
消できるが、製造コストが高いという問題が生ずる。特
に、この従来例2は、ガラス板を金型内に配置するた
め、金型の形状精度を高くする必要がある。金型の形状
精度が低いと、枠体の射出一体成形時にガラス板が破損
する。さらに、ガラス板が湾曲している場合、ガラス板
には湾曲形状誤差が生じる。ガラス板の湾曲度合が大き
いと、湾曲形状誤差が顕著に現れる。湾曲形状誤差が顕
著に現れると、金型の形状精度が高くても、枠体の射出
一体成形時にガラス板が破損する。
【0006】また、金型により略枠状のガスケット本体
を射出成形した後、型開きした金型内にガラス板を押し
付けることにより、ガスケット本体をガラス板に接着す
る車両のパネルの製造方法が提案されている(特開平6-
297939号公報参照:従来例3)。ところが、この従来例
3は、射出成形によりガスケット本体を得た後、金型内
にガスケット本体がある状態でガラス板をガスケット本
体に押し付けるものである。そのため、型開き後の金型
の合わせ面の形状がガラス板面に倣う形状でないと、ガ
ラス板の押し付け時のガラス板の破損を生じさせる。逆
に、ガスケット本体のガラス板面への接着不良を起こす
こともある。特に、ガスケット本体にガラス板の両面お
よび端面を嵌め込む凹部を設け、この凹部にガラス板の
周縁が挿入される状態になるようにガスケット本体がガ
ラス板に設けられる場合と異なり、ガラス板の一方の面
(以下、この一方の面を一面と表す。)にのみガスケッ
ト本体が設けられる場合は上記の接着不良は問題であ
る。
【0007】すなわち、ガスケット本体に上記の凹部が
設けられていれば、ガスケット本体とガラス板との嵌合
力によってもガスケット本体とガラス板との保持力が得
られる。ところが、ガラス板の一面にのみガスケット本
体が設けられる場合は、両者の保持力は両者の接着力に
依存する。したがって、前述の接着不良は、ガラス板の
一面にのみガスケット本体を設ける場合の問題として顕
著に現れる。また、ガラス板が湾曲成形されている場
合、ガラス板に割れを防止するために、あらかじめ金型
の合わせ面をガラス板の曲率に対応した円弧面あるいは
球面に成形しておくとともに、ガラス板およびガスケッ
ト本体を正確に相対位置決めする必要がある。そのた
め、金型コストが高くなるとともに製造手順が煩雑化す
るという問題がある。
【0008】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的はガラス板等の透明板状体が湾
曲成形されている場合であっても、枠体の断面形状を任
意に選択できるとともに、枠体の寸法精度不良・接着不
良・外観性不良を解消でき、かつ、金型コストを低減で
きるとともに製造手順を煩雑化させずに、透明板状体の
一面に枠体を設ける枠体付き透明板状体の製造方法を提
供することにある。また、本発明の別の目的は、前述し
た枠体付き透明板状体の製造方法に好適な枠体付き透明
板状体の金型を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明に係る枠体付き透明板状体の製造方法
は、透明板状体の一方の面の周縁部に枠体を接着する枠
体付き透明板状体の製造方法であって、金型内に形成さ
れる前記枠体の形状に概略一致する形状を有するキャビ
ティ空間内に樹脂材料を注入して前記枠体を成形した
後、前記金型を型開きして少なくとも前記枠体の透明板
状体に接着される面を外部露出させるとともに、前記枠
体に対して前記透明板状体を対面配置させ、次いで前記
金型から前記枠体を前記透明板状体の周縁の湾曲形状に
対応するように突き出して前記透明板状体の一方の面に
押し付け、前記枠体を前記透明板状体の一方の面の周縁
部に接着させることを特徴としている。
【0010】このような枠体付き透明板状体の製造方法
においては、金型により枠体を射出成形するため、枠体
の断面形状を任意に選択できるとともに、枠体の寸法精
度不良・接着不良・外観性不良等が生じないことにな
る。さらに、この枠体付き透明板状体の製造方法におい
ては、透明板状体の曲率に対応して、金型から枠体を突
き出して接着させるため、透明板状体が湾曲成形されて
いる場合であっても、合わせ面が平坦または平坦に近い
形状を有する金型を採用できるとともに、従来に比較し
て透明板状体および枠体の相対位置決めを簡略化できる
ことになる。すなわち、この枠体付き透明板状体の製造
方法においては、金型コストを低減できるとともに製造
手順が煩雑化しないことになり、これらにより前述した
目的が達成される。
【0011】この場合、前記金型の合わせ面に対して突
没可能な突出手段を前記金型に設け、前記突出手段を介
して前記枠体を突き出すことが好ましい。この枠体付き
透明板状体の製造方法によれば、例えば平坦状態で成形
された枠体を透明板状体の曲面に対して確実、かつ、連
続的に接着できることになる。さらに、この枠体付き透
明板状体の製造方法においては、前記金型から複数の突
出ピンを独立して突出させることにより前記枠体を突き
出すことが好ましい。この枠体付き透明板状体の製造方
法によれば、各突出ピンを独立して突出可能であるた
め、各突出ピンの突出寸法を適宜、かつ、個々に設定す
ることにより、曲率が異なる複数種類の透明板状体に対
して汎用性が得られることになる。
【0012】これらの枠体付き透明板状体の製造方法に
おいて、枠体と透明板状体との接着力をより高めるため
に、前記枠体を突き出して前記透明板状体の一方の面に
押し付けて行う接着を仮接着とし、仮接着された前記枠
体と前記透明板状体とを圧接して、前記枠体と前記透明
板状体と本接着させることは好ましい。
【0013】一方、本発明に係る枠体付き透明板状体製
造用金型は、透明板状体の一方の面の周縁部に枠体が接
着される枠体付き透明板状体の前記枠体を製造するため
に、前記枠体の形状に概略一致する形状を有するととも
に樹脂材料を注入して前記枠体を射出成形可能なキャビ
ティ空間を備える枠体付き透明板状体製造用金型であっ
て、当該金型を型開きして前記枠体に対して透明板状体
を対面配置した際に前記透明板状体に向けて前記枠体を
押し付けるピンが、金型の合わせ面に対して突没可能に
前記枠体の連続方向に沿って所定間隔で多数設けられて
いるとともに、前記各突出ピンの突出長さが前記透明板
状体の曲率に対応するように個々に選択可能であること
を特徴としている。
【0014】このような枠体付き透明板状体の製造に用
いる金型においては、当該金型の合わせ面に対して突没
する多数の突出ピンが設けられているため、合わせ面が
平坦または平坦に近い形状であっても湾曲した透明板状
体に対して確実、かつ、容易に枠体を接着できるととも
に、各突出ピンの突出長さを個々に選択することにより
曲率が異なる複数種類の透明板状体に対して汎用性が得
られることになる。
【0015】こうした本発明に係る枠体付き透明板状体
の製造方法において、前記金型の合わせ面を水平状態に
保持し、前記枠体を鉛直方向に突き出すように構成する
ことは好ましい。この場合、前記透明板状体を前記枠体
に対して上方に対面配置させ、前記枠体を上方に向けて
突き出す構成とすることは、さらに好ましい。これは、
合わせ面を鉛直状態に保持して枠体を水平方向に突き出
すと、枠体が重力によりたわむ不具合、落下する不具合
が発生しやすい。これらの不具合を防止するためには、
枠体を保持するための特別な手段を別途付加する必要が
ある。
【0016】これに対し、枠体を鉛直下方に向けて突き
出して透明板状体に押し付ける場合には、金型を型開き
した際に金型から枠体が落下することを防止する係合手
段を付加するだけでよい。さらに、枠体を鉛直上方に向
けて突き出して透明板状体に押し付ける場合には、枠体
を保持する特別な手段も枠体を保持する係合手段も不要
である。この場合、単に枠体の下面を押し出すだけで、
枠体を透明板状体に向けて突き出すことができる。
【0017】本発明において、金型のキャビティ空間は
枠体の形状に概略一致する形状を有する。ここでいう
「概略」は以下の意味を持つ。すわなち、一般に樹脂製
品を射出成形等により成形する場合、金型から樹脂製品
が取り出されると、その樹脂製品の形状は若干大きくな
る。これは、金型内から樹脂製品が開放されることによ
る圧力開放に起因する。従って、金型に形成されるキャ
ビティ空間は、得ようとする樹脂製品の形状よりも若干
小さい。本明細書において「概略」は、キャビティ空間
の形状が、得ようとする枠体の形状に対する形状変化を
見込んだ形状に設定されていることを意味する。
【0018】本発明において、金型の合わせ面を平坦ま
たは平坦に近い形状にすることは、有益である。すわな
ち、平坦または平坦に近い形状の合わせ面を形成するこ
とは、金型の製造コストを軽減するとともに、金型設計
の誤差を小さくできる。合わせ面を平坦または平坦に近
い形状にした場合に、本発明に係る製造方法では、透明
板状体と枠体との接着について、確実性および容易性が
犠牲にならない。従って、金型の合わせ面を平坦または
平坦に近い形状にすることは、有益である。なお、他の
観点から金型の合わせ面が湾曲形状であることが有益な
場合がある。この説明は後述する。
【0019】本明細書において、「金型の合わせ面」は
次の意味を持つ。まず枠体の成形に用いられる金型につ
いて説明する。枠体の成形に用いられる金型は、一対の
型(第1型と第2型)を基本構成要素とする。第1型と
第2型との当接面であり、金型を型開きする境界の面が
金型の合わせ面である。そして、金型の合わせ面の位置
に第1型および/または第2型に所定の凹凸が設けられ
ている。これらの凹凸によりキャビティ空間が形成され
る。一対の型を3つ以上の型から構成することもでき
る。
【0020】一方で、金型のキャビティ空間内で成形さ
れる枠体は、透明板状体の周縁に接着される。そして、
枠体は金型から透明板状体に向けて突き出されるため、
金型の形状は、枠体の突き出し動作を妨げない形状に形
成されている。従って、金型の合わせ面のうちの枠体の
透明板状体に接着する面(枠体の接着面という)に関す
る面(実際はキャビティ空間に位置する面であり、一対
の型同士が当接していない部分)が、枠体の突き出し動
作に寄与する面である。
【0021】そこで、本明細書における「金型の合わせ
面」の形状は、枠体の接着面の形状と実質的に同等に捉
えることができる。また、透明板状体の形状(湾曲形
状)に応じて、枠体の接着面を傾斜面にすることがあ
る。そのため、枠体の接着面を1つの面で決められない
ことがある。そこで、枠体の長手方向中心線で形成され
る面を、枠体の接着面に代用して考えることは的外れで
はない。従って、「金型の合わせ面」は、枠体の長手方
向中心線で形成される面の形状と実質的に同等に捉える
ことができる。なお、金型の合わせ面が平坦である意味
は、枠体の名が手方向中心線で形成される面が平坦であ
ると言い換えることができる。
【0022】本明細書において、「平坦に近い形状」は
次の意味を持つ。すわなち、金型の製造コストの軽減と
金型設計の誤差の低減とのためには、合わせ面が平坦で
あることが理想的である。そのため、透明板状体に向け
て突き出される枠体が透明板状体の周縁に充分追従でき
れば、合わせ面は平坦であることが望ましい。一方で、
透明板状体の形状は様々であることから、透明板状体が
大きく湾曲していることがある。透明板状体の湾曲度が
大きすぎると、枠体を透明板状体の周縁に追従させにく
くなる。透明板状体の湾曲度が大きい場合、枠体を透明
板状体の周縁に追従させるためには合わせ面を若干湾曲
させておくことが有効である。ただし、合わせ面を湾曲
させていても、その湾曲度合は透明板状体の湾曲度合よ
りも小さくてよい。従って、合わせ面が「平坦に近い」
という意味は、湾曲度の大きい透明板状体の湾曲度合に
比べて平坦に近いことを意味する。この場合、枠体の長
手方向中心線で形成される面が湾曲形状であり、平坦に
近い形状を呈することを意味する。
【0023】本発明に係る枠体付き透明板状体の製造方
法およびその製造方法に用いる金型は、湾曲形状を呈す
る透明板状体への枠体の接着に際して用いることが有益
である。その理由は、上述のとおり透明板状体が湾曲し
ていても、金型の合わせ面を平坦または平坦に近い形状
に形成できるからである。そして、透明板状体が湾曲し
ている場合、透明板状体の凹面を枠体に対して対面配置
させることは好ましい。その理由は次のとおりである。
【0024】透明板状体を自動車窓に用いる場合、透明
板状体の凹面が車内側に配置されることが多い。透明板
状体の凹面を枠体に対して対面配置させると、枠体の透
明板状体への押し付け力は自動車への配置状態における
車内側から車外側に向かう方向である。そのため、枠体
の押し付け力を受ける面は車内側に位置する。仮に、枠
体に押し付け力による表面外観不良が生じても、表面外
観不良が車外から見えない。従って、透明板状体の凹面
を枠体に対して対面配置させることは好ましい。
【0025】本発明において、枠体は透明板状体の周縁
の湾曲形状に対応するように突き出される。本明細書に
おいて、この「透明板状体の周縁の湾曲形状に対応する
ように」とは次の意味を持つ。透明板状体が湾曲してい
る場合、透明板状体の周縁は弧状に形成されている。そ
のため、枠体を透明板状体の周縁に倣うように弧状に突
き出すことが理想的である。枠体を弧状に突き出すため
には、枠体を突き出す手段を弧状に形成することが好ま
しい。
【0026】一方で、枠体を厳密に弧状に突き出さなく
ても、枠体を透明板状体に接着できる。すわなち、枠体
を突き出すことにより得られる形状を、弧に近い弦の集
合体の形状にすれば、枠体を透明板状体に接着できる。
この場合、弦の集合体を弧に近づけるためには、弦の数
を多くすればよい。そこで、弦の数を多数にすることに
よって、高い接着力が得られる(弦の数を無限にすると
弧になる)。
【0027】従って、「透明板状体の周縁の湾曲形状に
対応するように」は透明板状体の周縁により形成される
弧に倣うように、または弧に近似される弦の集合体とな
るように、枠体を突き出すことを意味する。上記をふま
えると、本明細書において、枠体を「弧状」に突き出す
ことは、枠体を「弧に近似される弦の集合体となるよう
に」突き出す意味を含むものとしてよいことが判る。
【0028】また、金型の合わせ面が平坦な場合、「枠
体を透明板状体の周縁の湾曲形状に対応するように突き
出す」ことは、他に次のように言い換えることができ
る。すわなち、枠体全体のうちのある部分を多数選択す
る。多数選択された枠体の各部分の突き出し距離aは、
それぞれ所定の距離である。各選択された部分は、それ
ぞれ対面する透明板状体の周縁のある部分に一対一に対
応する。
【0029】一方で、透明板状体の周縁部分の各弧の端
部(透明板状体の角部に相当)を結ぶ弦で形成される面
を仮想する。この仮想面と透明板状体の周縁の各部分と
の間の距離bと、透明板状体の周縁のある部分に一対一
に対応する枠体の各選択された部分とは、一対一に対応
する。従って、各突き出し距離aと距離bとは一対一に
対応する。そこで、各突き出し距離aと距離bとの差を
考える。この差は、枠体の各部分において常にある一定
値(仮想面と合わせ面との距離)である。従って、金型
の合わせ面が平坦な場合、「枠体を透明板状体の周縁の
湾曲形状に対応するように突き出す」ことは、以上のよ
うに言い換えることができる。
【0030】本発明における枠体の形状は、以下の第1
実施形態の説明で述べるとおり、各種任意の形状を選択
可能である。ただし、透明板状体に対しては、透明板状
体の一方の面と端面のみ、または、一方の面のみ接着す
る形状である。透明板状体の寸法誤差の観点から、枠体
の形状は透明板状体の一方の面のみに接着する形状であ
ることは好ましい。なお、このような形状の枠体に対し
て本発明を適用することは、寸法精度不良・接着不良・
外観不良を効果的に解消できる態様である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1および図2に示す第
1実施形態は、自動車の嵌め殺し窓に用いられる枠体付
きガラス板10の製造方法である。枠体付きガラス板10
は、二次元方向あるいは三次元方向に湾曲成形されたガ
ラス板11と、ガラス板11の裏面11Aの周縁に設けられた
枠体12とを含んで構成されている(図2参照)。なお、
図1および図2は、作図の都合上、図および符号の天地
方向が互いに一致していないが、符号が読める向きにお
いて、各図の左方が上方である。
【0032】このような枠体付きガラス板10は、以下の
ような手順により製造される。すなわち、まず、図1に
示すように、金型の一対の第1型21、第2型22を型締装
置23により型締めするとともに、これらの第1型21と第
2型22との合わせ面の位置に設けられたキャビティ空間
内に射出装置24を介して溶融樹脂材料を注入し、枠体12
を射出成形する。キャビティ空間は、第1型21と第2型
22との合わせ面に位置する。そして、第1型21の合わせ
面のみ、または第1型21の合わせ面および第2型22の合
わせ面に彫り込まれた凹所により、両者が合わされ型締
めされた際に枠体12の形状にほぼ一致するようにキャビ
ティ空間が設けられている。なお、第1型21の合わせ面
および第2型22の合わせ面は、凹所を除いてそれぞれ平
坦に形成されている。
【0033】本例における枠体12は、ガラス板11の平面
投影視の周縁形状に対応した略環状とされ、全周にわた
って断面形状が連続的に変化するように、すなわちリッ
プ12Aの突出方向、突出角度が連続的に変化するように
形成されている(図1(B)参照)。この例に限定され
ず、枠体の形状は全周にわたって同一断面であってもよ
い。また、ガラス板11の全周のうち、一部に対応して形
成されたものであってもよい。ここで、枠体12の材料と
しては、塩化ビニル系の樹脂、オレフィン系の樹脂、ス
チレン系の樹脂等の熱可塑性樹脂を例示できる。
【0034】次に、図2(A)に示すように、射出装置
24を型締装置23から待避させるとともに、型締装置23を
作動させて第1型21、第2型22が互いに離間するように
型開きさせ、これにより枠体12の接着面を外部露出させ
る。その後、別途製造したガラス板11を保持機25に保持
させて第1型21、第2型22間に配置する。この際、ガラ
ス板11は、裏面11Aにおける周縁部に沿ってプライマー
(接着剤)が塗布されているとともに、凸状に湾曲する
表面11Bが吸盤26、26を介して保持機25に保持され、凹
状に湾曲する裏面11Aが第1型21に対面配置される。
【0035】続いて、第1型21に設けられた突出手段27
により、ガラス板11における裏面11Aの曲率に対応し
て、第1型21から枠体12を弧状に変形させた状態で突き
出す。この第1実施形態において、突出手段27として
は、第1型21に対して突没可能な複数の突出ピン28が例
示されている。これらの突出ピン28は、図示しないシリ
ンダ等により、第1型21のキャビティ壁21Aから互いに
平行に突没可能とされ、それぞれの突出長さが個々に設
定可能とされている。
【0036】そして、枠体12は、このような突出手段27
により、ガラス板11における裏面11Aに圧着され、プラ
イマーを介して仮接着される。最後に、ガラス板11を成
形品取出装置(図示せず)により第1型21、第2型22間
から移動させ、適宜な温度に加熱された圧着治具上に配
置し、ガラス板11に対して枠体12を本接着して枠体付き
ガラス板10を得る。
【0037】前述した第1実施形態によれば、第1型2
1、第2型22により枠体12を射出成形するため、枠体12
の断面形状を任意に選択できるとともに、枠体12の寸法
精度不良・接着不良・外観性不良等が生じない。さら
に、この第1実施形態によれば、第1型21から枠体12を
弧状に突き出して接着させるため、合わせ面が平坦な第
1型21、第2型22を採用できるとともに、従来に比較し
てガラス板11および枠体12の相対位置決めを簡略化でき
る。こうして金型コストを低減できるとともに製造手順
が煩雑化しないとともに、従来に比較して工程時間を短
縮して生産効率を飛躍的に向上できるという効果が得ら
れる。
【0038】また、この第1実施形態においては、第1
型21に突出手段27が設けられているため、二次元方向あ
るいは三次元方向に湾曲するガラス板11に対して、枠体
12を確実、かつ、連続的に接着できる。さらに、突出手
段27として複数の突出ピン28が採用されているため、各
突出ピン28の突出寸法を適宜、かつ、個々に設定するこ
とにより、曲率が異なる他のガラス板11に対して汎用性
が得られ、多品種少量生産にも対応できる。
【0039】なお、本発明は、前述した第1実施形態に
限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能であ
る。以下に、本発明に係る第2実施形態ないし第5実施
形態を説明する。なお、以下に説明する各実施形態にお
いて、既に図1および図2において用いた符号と同一符
号あるいは相当符号を付した部材は、基本的に第1実施
形態の部材と同様な作用あるいは効果を奏するため、説
明を簡略化あるいは省略する場合がある。
【0040】図4ないし図9には、本発明に係る第2実
施形態の第1型51および突出手段57が詳細に示されてい
る。この第2実施形態におけるガラス板11は、平面投影
視で略半楕円形状とされ、半楕円形の短軸方向および半
楕円形の長軸方向に沿って湾曲形成されていて、図4に
は短軸に沿った端面が示されている。第1型51は、平坦
なキャビティ壁51Aを有し、脚部60を介して支持台61に
支持されている。この第1型51により射出成形される枠
体42は、全周にわたってリップ42Aの突出方向、突出角
度が同一とされていて、ガラス板11の平面形状に対応し
た平面略半楕円形とされている。第2型の図示は省略す
る。
【0041】突出手段57は、第1型51を貫通してキャビ
ティ壁51Aから突没可能な多数の突出ピン62、63と、第
1型51の下方に配置されて各突出ピン62、63を昇降させ
る昇降部材64と、昇降部材64を昇降させるための複数の
シリンダ65とを含んで構成されている。各突出ピン62、
63は、第1型51のキャビティ壁51Aにおける枠体42の連
続方向に沿って所定間隔で配置されている。そして、図
5に示すように、枠体42の直線部分および曲線部分に対
応する位置には突出ピン62が配置されているとともに、
枠体42の平面投影視の角部に対応する位置には突出ピン
63が配置されている。
【0042】図6(A)に示すように、突出ピン62は丸
棒状とされ、先端面が軸線に対して直交している。な
お、枠体42の直線部分および曲線部分に対応する突出ピ
ン62としては、図6(B)に示すように、軸回転しない
ことを前提として、軸線に対して先端面が所定の角度で
交差している突出ピン62Aを採用してもよく、あるいは
図6(C)に示すように、先端面が略球面状の突出ピン
62Bを採用してもよい。
【0043】また、突出ピン62としては、先端部が小径
あるいは大径となるような段付形状の突出ピンや、先端
に向かって先細りまたは拡開する略円錐形状の突出ピン
等を採用してもよい。すわなち、突出ピン62としては、
先端面形状や先端部形状等を適宜選択あるいは組み合わ
せできる。これらの組み合わせは、配置個所やガラス板
11の裏面形状等に対応して決められる。
【0044】一方、図7(A)に示すように、突出ピン
63も丸棒状とされ、先端部に接触板66が取り付けられて
いる。接触板66は、平面略L字状とされ、その面方向が
突出ピン63の軸線に対して直交するように設けられてい
る。なお、図7(B)に示すように、ガラス板の表面形
状あるいは当該突出ピンの配置個所に対応して、軸線に
対して所定の角度で交差するように接触板66を設けた突
出ピン63Aを採用してもよい。
【0045】図4に戻って、これらの突出ピン62、63
は、先端部(図4中上端部)から基端部(図4中下端
部)までの軸方向長さが同一とされ、それぞれ支持台61
に設けられた規制部材67により、基端部位置が同一水平
面に沿って配置されている。また、これらの突出ピン6
2、63は、軸方向任意位置にストッパ68が設けられてい
る。
【0046】図8に示すように、ストッパ68は、突出ピ
ン62、63が軸通可能な略円環形状とされ、外周面から内
周面まで径方向に沿って螺合される固定ボルト69の先端
を突出ピン62、63の外周面に強圧させることにより、突
出ピン62、63の軸方向任意位置に固定可能とされてい
る。これらのストッパ68は、固定ボルト69の先端部70が
先細りであるため、先端部70が突出ピン62、63の外周面
に食い込むことにより、突出ピン62、63に対する位置ず
れが生じる虞れが少ない。
【0047】図4に戻って、各突出ピン62、63は、それ
ぞれキャビティ壁51Aに対する先端面の突出寸法に対応
して、各突出ピン62、63における各ストッパ68の相対位
置が個別に設定されている。具体的には、ガラス板11の
平面短軸方向に沿った略中央部に対応する突出ピン62
(以下62-1とする)は、軸方向に沿った基端部の比較的
近傍位置にストッパ68が固定されている。突出ピン62-1
に隣り合う突出ピン62(以下62-2とする)は、基端部と
ストッパ68との間の離間寸法が、前述した突出ピン62-1
における基端部とストッパ68との間の離間寸法よりも長
く設定されている。さらに、ガラス板11の平面短軸方向
両端部に対応する突出ピン63は、基端部とストッパ68と
の間の離間寸法が、突出ピン62-2における基端部とスト
ッパ68との間の離間寸法よりも長く設定されている。
【0048】引き続き図4に示すように、昇降部材64
は、脚部60を囲むような略環状とされ、平坦な上面69が
第1型51のキャビティ壁51Aに対して平行になるよう
に、シリンダ65を介して支持台61に支持されている。そ
して、各突出ピン62、63は、各ストッパ68が昇降部材64
の上面69よりも上方に位置するように、昇降部材64を厚
み方向に貫通している。
【0049】シリンダ65は、例えば油圧あるいは空圧に
よりシリンダ本体70から突没するシリンダロッド71を有
し、シリンダ本体70が昇降部材64に固定されているとと
もに、シリンダロッド71の先端部が昇降部材64を貫通し
て支持台61に固定されている。これらのシリンダ65は、
図示しない制御手段が制御することにより、それぞれシ
リンダ本体70に対してシリンダロッド71が同期して突没
するようになっている。従って、各シリンダ65を駆動す
ると、昇降部材64が上面69を水平に維持したまま昇降す
るようになっている。
【0050】次に、第2実施形態における枠体付ガラス
板10の製造手順を説明する。まず、あらかじめガラス板
11の裏面11Aの周縁部に沿ってプライマを塗布するとと
もに、表面温度が例えば80℃程度になるようにガラス板
11に対して余熱処理を施した後、吸盤26を介して保持機
25に表面11Bを保持させておく。一方で、下側の第1型
51と、図示しない上側の第2型(図示せず)とにより枠
体42を射出成形した後、枠体42の接着面を外部露出させ
るとともに、保持機25を作動させてガラス板の裏面11A
を枠体42に対して対面配置させる。
【0051】次いで、図示しない制御手段により各シリ
ンダ65を同期駆動させることにより昇降部材64を上昇さ
せる。昇降部材64は、各ストッパ68を介してそれぞれ突
出ピン62、63を上昇させ、これにより第1型51のキャビ
ティ壁51Aから各突出ピン62、63の先端部を突出させ
る。
【0052】ここで、各突出ピン62、63は、それぞれ基
端部とストッパ68との間の離間寸法が異なっているた
め、昇降部材64の上昇に伴って突出ピン62-1が上昇を開
始した後、突出ピン62-2が上昇を開始し、次いで突出ピ
ン63が上昇を開始する。従って、枠体42は、まず短軸に
沿った略中央部が第1型51からガラス板11の裏面11Aに
向かって突き出された後、両側が順番にガラス板11の裏
面11Aに向かって突き出され、弧状に支持される。
【0053】そして、図9に示すように、枠体42は、最
終的にガラス板11の裏面11Aにおいて、短軸に沿った端
縁全域に対して同時に押し付けられて仮接着される。な
お、枠体42は、ガラス板11の短軸に沿った端縁だけでな
く、ガラス板11の裏面11Aにおける端縁全域にわたって
同時に押し付けられる。
【0054】この際、ガラス板11に塗布されたプライマ
ーは、ガラス板11の余熱により加温されているため接着
力が高くなっている。一方、枠体42も射出成形直後の余
熱により、ガラス板11の裏面11Aに対する良好な形状追
従性を有している。従って、枠体42は、ガラス板11の裏
面11Aにおける端縁全域にわたって、特定個所に変形応
力が集中したり、あるいは隙間が生じることなく仮接着
される。ガラス板11の裏面11Aに対して枠体42が仮接着
された後、昇降部材64を下降させると、すべての突出ピ
ン62、63が自重により昇降部材64に追従して基端部が規
制部材67に当接する初期位置に戻る。
【0055】次に、図10に示すように、互いに仮接着さ
れたガラス板11および枠体42を保持機(図示せず)によ
り本接着用金型72、73間に移動させる。本接着用金型72
はガラス板11の裏面11Aにおける周縁形状に対応した略
帯状の圧接面74を有している。一方、本接着用金型73は
ガラス板11の表面11Bの形状に対応した略半楕円形状
(平面投影視)の圧接面75を有している。
【0056】そして、枠体42を介してガラス板11の裏面
11Aにおける周縁を本接着用金型72の圧接面74に載置さ
せた後、本接着用金型73を下降させ、本接着用金型72、
73によりガラス板11および枠体42を挟み込む。なお、本
接着用金型73は、あらかじめ圧接面75全域に沿ってシー
ト状の緩衝部材76を貼付しておけば、ガラス板11の表面
11Aにおける特定個所に擦過傷や割れ等が生じさせる虞
れが少ない。ガラス板11および枠体42を一定圧力(例え
ば0.5kgf/平方センチメートル)で一定時間(数10秒程
度、例えば50秒)挟持した後、本接着用金型72、73を型
開きし、枠体付ガラス板10を得る。
【0057】以上のような第2実施形態における第1型
51によれば、前述した第1実施形態と同様に、ガラス板
11の裏面11Aに対して第1型51から枠体42を弧状に突き
出して接着させるため、合わせ面が平坦な第1型51を採
用することによる金型コストの低減と、ガラス板11およ
び枠体42の相対位置決めを容易に行えることによる工程
時間の短縮という第1実施形態と同様な効果が得られ
る。その上、この第2実施形態においても、突出手段57
として複数の突出ピン62,63が採用されているため、第
1実施形態と同様な多品種少量生産に対応できるという
効果も得られる。
【0058】そして、以上のような第2実施形態におい
ては、突出手段57が昇降部材64およびストッパ68を介し
て各突出ピン62,63を上昇させる構造であるため、各突
出ピン62,63に対するストッパ68の相対位置を適宜選択
することにより、各突出ピン62,63の突出長さを任意、
かつ、無段階に設定できる。
【0059】特に、ストッパ68は、固定ボルト69を緩め
ることにより各突出ピン62,63に対する相対位置を変更
可能であるため、第1型51を分解あるいは長期にわたっ
て停止させる必要がない。そして、多品種少量生産に対
応させるために、第1型51を分解あるいは長期にわたっ
て停止させる必要がなく、多種類の枠体付ガラス板10を
円滑、かつ、迅速に製造できる。
【0060】図11には、本発明に係る第3実施形態が示
されている。この第3実施形態における昇降手段80は、
基本的に前述した第1実施形態の昇降手段57と同様に構
成されているが、昇降部材78に上面79に凸状円弧面81が
設けられている。凸状円弧面81の表面形状および曲率半
径は、ガラス板11における裏面11Aの形状および曲率半
径に対応している。
【0061】従って、この第3実施形態によれば、各突
出ピン62,63におけるストッパ68の固定位置を同一に設
定しても、昇降部材78を上昇させると突出ピン62-1が上
昇を開始した後、突出ピン62-2が上昇を開始し、次いで
突出ピン63が上昇を開始するため、前述した第2実施形
態と同様に枠体42を弧状に突き出せる。なお、昇降部材
78の上面79には、各突出ピン62,63の突出寸法に対応し
て平坦面を略階段状に形成してもよい。
【0062】図12には、本発明に係る第4実施形態が示
されている。この第4実施形態における昇降手段82は、
キャビティ壁51Aから各突出ピン62,63を直接、かつ、
個別に突出させる多数のシリンダ65を有している。シリ
ンダ65は、シリンダロッド71が上方に向けて配置されて
いるとともに、連結部材93を介して相互連結されてい
る。
【0063】このような第4実施形態によれば、昇降手
段80が各突出ピン62,63に対応した多数のシリンダ65を
有しているため、各シリンダ65を個別に駆動させて各突
出ピン62,63をキャビティ壁51Aから順番に遅延して突
出させることにより、前述した第2実施形態および第3
実施形態と同様に、枠体42を弧状に突き出せる。そし
て、この第4実施形態によれば、各シリンダ65を制御す
ることにより、各突出ピン62,63の突出順序、突出速度
等を任意に選択できるため、ガラス板11の裏面11Aに対
する枠体の接着形態を変更できる。
【0064】すわなち、前述した第2実施形態および第
3実施形態では、各突出ピン62,63を順番に遅延して突
出させることにより、ガラス板11の裏面11Aに対して、
最終的に枠体42の全域が同時に押し付けられていた。こ
の第4実施形態では、例えば先にガラス板11の裏面11A
に対して枠体42の特定個所を押し付けた後、枠体42の他
の個所を順番にガラス板11の裏面11Aに押し付けること
も可能となっている。
【0065】従って、例えばガラス板11の裏面11Aが極
めて複雑に湾曲している場合や、枠体42の厚み寸法や断
面形状が不均一である場合等に有利である。なお、この
第4実施形態においては、前述した第2実施形態および
第3実施形態において例示したストッパの採用は任意で
ある。
【0066】図13には、本発明に係る第5実施形態が示
されている。この第5実施形態は、前述した第4実施形
態の変形であり、昇降手段83を構成するシリンダ84が揺
動部材85を介して2本の突出ピン86A、86Bを突出させ
るようになっている。図14にも示すように、突出ピン86
A、86Bは、互いに同一軸方向長さを有しているととも
に、圧縮スプリング87を挿通し、かつ、それぞれの基端
部が揺動部材85の両端部に対してピン接続されている。
【0067】このような第5実施形態において、シリン
ダ84が駆動するとキャビティ壁51Aから突出ピン86A、
86Bが同時に突出を開始して枠体42を部分的に水平に突
き出す。そして、突出ピン86Aに対応する枠体42の特定
個所がガラス板11における裏面11Aに押し付けられる
と、シリンダロッド71の先端部を中心として揺動部材85
が図14中時計廻りに揺動し、これにより突出ピン86Bの
突出速度を加速する。
【0068】このような第5実施形態によれば、シリン
ダ84が2本の突出ピン86A、86Bを突出させるため、前
述した第1実施形態ないし第4実施形態に比較して突出
ピンの総数を多数化でき、これにより枠体42を安定的に
突き出せる。そして、この第5実施形態によれば、2本
の突出ピン86A、86Bが揺動部材85を介してシリンダ84
に連結されているため、突出ピン86A、86Bのうちの一
方がガラス板11の裏面11Aに枠体の特定個所を押し付け
ると、突出ピン86A、86Bのうちの他方の突出速度が加
速され、これにより工程を高速化できる。
【0069】また、第5実施形態に係る構成によれば、
ガラス板11の湾曲形状誤差に対し、突出ピン86A,86B
をガラス板11の実際の形状に追従させることもできる。
なお、ガラス板の湾曲形状誤差に対応させる観点から、
第1実施形態ないし第4実施形態における各突出ピン
に、第5実施形態に類似したスプリング機構を設けるこ
ともできる。図4,図9および図11でそれぞれ示す第2
実施形態,第3実施形態および第4実施形態では、ガラ
ス板の保持機側にスプリング作用を発揮する機構を設け
て、ガラス板の湾曲形状誤差を吸収させている。
【0070】なお、本発明における突出手段としては、
例えばキャビティ空間から環状、かつ、波状に突き出し
可能な突出スリップを採用してもよく、あるいは前述し
た各突出ピンの先端を帯状のリングにより連結する構造
を採用してもよい。また、本発明は、ガラス板に対して
環状の枠体を接着して製造される枠体付きガラス板にの
み適用可能なものではなく、曲面を有する透明樹脂製板
に対して所定長さの枠体を接着して製造される枠体付き
透明板状体全般に適用可能であり、透明板状体に対する
着色の有無も任意である。
【0071】枠体の各部分において、透明板状体に押し
付けられるタイミングを、同時にすることも、時間差を
設けることもできる。両者は、透明板状体の形状、金型
の合わせ面の形状等の観点から、適宜選択される。以下
に、透明板状体の形状、金型の合わせ面の形状と枠体の
押し付けタイミングとの関係について説明する。
【0072】透明板状体が湾曲し、金型の合わせ面が平
坦または平坦に近い場合、透明板状体の周縁形状と枠体
の接着面の形状とは若干異なる。すわなち、枠体が接着
される透明板状体の周縁長と枠体の長さとが異なる。両
者の長さが異なる場合、枠体を長手方向に若干伸ばすこ
とによって、両者の長さの違いを補正する。従って、透
明板状体の湾曲度合が大きくない場合や枠体が接着され
る透明板状体の周縁の湾曲形状が各部分で大きく違わな
い場合は、枠体を均等に伸ばしながら透明板状体に押し
付けることが優位である。この観点から、枠体の各部分
を透明板状体に同程度のタイミングで押し付けることは
好ましい。
【0073】一方で、成形直後の枠体の温度は高温状態
にある。高温状態で樹脂を伸ばせば、冷却後に樹脂に残
留する応力を低減できる。枠体が接着される透明板状体
の周縁の湾曲部分が各部分で大きく違う場合には、透明
板状体のうちの大きく湾曲している部分に対し、早い段
階で枠体を伸ばしながら押し付けることが有効である。
こうした場合には、枠体の各部分において、時間差を設
けて透明板状体に押し付けることが好ましい。なお、樹
脂が伸びる性質を考慮すれば、枠体の各部分における突
き出し方向を放射状にすることもできる。
【0074】本発明の各実施形態における突出ピンの本
数や位置は、透明板状体の形状に応じて決められる。す
わなち、枠体は透明板状体の曲率に対応する弧状に押し
付けられる。突出ピンの先端部で形成される弦の集合体
は、この弧に対応する。弦の数を増やすことによって、
弦の集合体を弧に近づけることができる。従って、透明
板状体の曲率が大きい(曲率半径が小さい)場合には、
突出ピンが多い方が好ましい。また、透明板状体の曲率
が部分的に異なる場合、曲率が大きい部分に突出ピンを
密に配置し、曲率が小さい部分に突出ピンを粗に配置す
ることが好ましい。
【0075】金型の合わせ面が平坦または平坦に近い形
状が好ましいことを、先に説明した。以下に、金型の合
わせ面が湾曲形状であることが優位な場合について説明
する。透明板状体が大きく湾曲している場合、特に透明
板状体が局部的に大きく湾曲している場合は、金型の合
わせ面を湾曲形状にすることは優位である。すわなち、
透明板状体が大きく湾曲していると、枠体が接着される
透明板状体の周縁長と枠体の長さとの差が大きくなる。
この差が大きいと、樹脂の伸びだけでは差を吸収できな
いことがある。この場合、成形する際の枠体を湾曲させ
る(金型の合わせ面を湾曲させる)ことで、樹脂の伸び
に大きく依存することなく、大きく湾曲した透明板状体
に枠体を接着できる。
【0076】さらに、透明板状体が局部的に大きく湾曲
している場合などは、単に枠体を湾曲させるだけでは透
明板状体と枠体との接着が不充分なことがある。これ
は、透明板状体が局部的に大きく湾曲することによっ
て、この部分における樹脂の収縮作用によって、枠体が
透明板状体から離れる力が作用する。そこで、部分的
に、または全体的に枠体を透明板状体の湾曲度合よりも
大きく湾曲した形状に、枠体を成形することは好まし
い。こうして、大きく湾曲した透明板状体に対する枠体
の接着力を確保できる。
【0077】本発明における枠体の成形には、通常の射
出成形、射出圧縮成形、反応射出成形等の各種の成形方
法を適用できる。金型の基本構造が簡素化できる点、成
形後の養生時間、反応時間が不要である点、等に鑑みて
通常の射出成形が好ましい。その他、前述した各実施形
態において例示した透明板状体、枠体、枠体付き透明板
状体、金型、突出手段、突出ピン、圧着治具等の色、材
質、形状、寸法、形態、数、配置個所等は本発明を達成
できるものであれば任意であり、限定されない。
【0078】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る枠
体付透明板状体の製造方法によれば、枠体の断面形状を
任意に選択できるとともに、枠体の寸法精度不良・接着
不良・外観性不良等が生じず、透明板状体が湾曲成形さ
れている場合であっても、金型コストを低減できるとと
もに製造手順が煩雑化しない。また、本発明は、金型に
対して突没可能な突出手段を介して枠体を突き出せば、
透明板状体の円弧面あるいは球面に対して確実、かつ、
連続的に接着できる。さらに、本発明は、金型から複数
の突出ピンを独立して突出させることにより枠体を突き
出せば、各突出ピンの突出寸法を適宜、かつ、個々に設
定することにより、曲率が異なる複数種類の透明板状体
に対して汎用性が得られる。
【0079】一方、本発明に係る枠体付透明板状体の金
型によれば、突没可能な多数の突出ピンが個々に突出長
さを選択可能であるため、当該金型のコストを低減でき
るとともに、枠体付透明板状体の製造手順を円滑化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の射出成形装置およ
びキャビティ空間を示す模式図である。
【図2】射出成形装置を型開きした状態を示す模式図お
よび枠体の仮接着工程を示す模式図である。
【図3】枠体付きガラス板を示す要部拡大断面図であ
る。
【図4】本発明に係る第2実施形態の射射出成形装置を
型開きした状態を示す断面図である。
【図5】突出ピンの配置位置を示す模式平面図である。
【図6】突出ピンを示す要部拡大斜視図である。
【図7】突出ピンを示す要部拡大斜視図である。
【図8】ストッパ示す要部拡大斜視図である。
【図9】図4に示す突出手段の作用を示す断面図であ
る。
【図10】本接着用金型を示す模式斜視図である。
【図11】本発明に係る第3実施形態の射射出成形装置
を型開きした状態を示す断面図である。
【図12】本発明に係る第4実施形態の射射出成形装置
を型開きした状態を示す断面図である。
【図13】本発明に係る第5実施形態の射射出成形装置
を型開きした状態を示す断面図である。
【図14】図13に示す突出手段を示す要部拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
10 枠体付き透明板状体 11 透明板状体 12、42 枠体 21、51 第1金型 22 第2金型 27、57、80、82、83 突出手段 28、62、63、86A,86B 突出ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 秀之 神奈川県愛甲郡愛川町角田字小沢上原426 番1 旭硝子株式会社内 (72)発明者 近藤 隆宣 愛知県知多郡武豊町字旭1番地 旭硝子株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明板状体の一方の面の周縁部に枠体を
    接着する枠体付き透明板状体の製造方法であって、 金型内に形成される前記枠体の形状に概略一致する形状
    を有するキャビティ空間内に樹脂材料を注入して前記枠
    体を成形した後、前記金型を型開きして少なくとも前記
    枠体の透明板状体に接着される面を外部露出させるとと
    もに、前記枠体に対して前記透明板状体を対面配置さ
    せ、次いで前記金型から前記枠体を前記透明板状体の周
    縁の湾曲形状に対応するように突き出して前記透明板状
    体の一方の面にのみ押し付け、前記枠体を前記透明板状
    体の一方の面の周縁部に接着させることを特徴とする枠
    体付き透明板状体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記金型の合わせ面に対して突没可能な
    突出手段を前記金型に設け、前記突出手段を介して前記
    枠体を突き出すことを特徴とする請求項1に記載した枠
    体付き透明板状体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記金型から複数の突出ピンを独立して
    突出させることにより前記枠体を突き出すことを特徴と
    する請求項2に記載した枠体付き透明板状体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記枠体を突き出して前記透明板状体の
    一方の面に押し付けて行う接着を仮接着とし、仮接着さ
    れた前記枠体と前記透明板状体とを圧接して、前記枠体
    と前記透明板状体と本接着させることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のうちのいずれかに記載した枠体付
    き透明板状体の製造方法。
  5. 【請求項5】 透明板状体の一方の面の周縁部に枠体が
    接着される枠体付き透明板状体の前記枠体を製造するた
    めに、前記枠体の形状に概略一致する形状を有するとと
    もに樹脂材料を注入して前記枠体を射出成形可能なキャ
    ビティ空間を備える枠体付き透明板状体製造用金型であ
    って、 当該金型を型開きして前記枠体に対して透明板状体を対
    面配置した際に前記透明板状体に向けて前記枠体を押し
    付けるピンが、金型の合わせ面に対して突没可能に前記
    枠体の連続方向に沿って所定間隔で多数設けられている
    とともに、前記各突出ピンの突出長さが前記透明板状体
    の曲率に対応するように個々に選択可能であることを特
    徴とする枠体付き透明板状体製造用金型。
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