JP2000079459A - 金型内ガス排出装置 - Google Patents

金型内ガス排出装置

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JP2000079459A
JP2000079459A JP10267340A JP26734098A JP2000079459A JP 2000079459 A JP2000079459 A JP 2000079459A JP 10267340 A JP10267340 A JP 10267340A JP 26734098 A JP26734098 A JP 26734098A JP 2000079459 A JP2000079459 A JP 2000079459A
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mold
filling
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Takeshi Yamaguchi
毅 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品へのガスの巻き込みを生じ、湯まわり
不良、湯じわ、未充填、ブリスタ等の不良を発生させて
いる。 【解決手段】 溶融金属31を充填させる際に固体栓3
が押し込まれる箇所の充填路(9)の中心軸線方向の前
側に設けられ、固体栓3によつて弁部70a,170a
が押圧されて前方へ移動する可動部材70,170と、
可動部材70,170の弁部70a,170aよりも前
方位置の金型7に形成され、空洞部(8,9)を外部へ
連通するガス排出路73a,73,173aと、空洞部
(8,9)とガス排出路73a,73,173aとの接
続箇所に形成され、弁部70a,170aが着座する弁
座7mとを有し、可動部材70,170の移動によつて
弁部70a,170aが弁座7mに着座し、空洞部
(8,9)とガス排出路73a,73,173aとの間
が閉塞される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金型内ガス排出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、半溶融状態を含む溶
融金属がシリンダ内で溶融・混練され、溶融金属を金型
内に射出した後に、シリンダの先端のノズル内に金属が
凝固した固体栓を形成させる射出成形装置、若しくは金
属溶解保持炉からの溶融金属を金型内に供給させる給湯
管の先端部に、金属が凝固した固体栓を形成させるダイ
カスト機が使用されている。この固体栓は、射出、注湯
時に溶融金属と共に金型の充填路(湯道)に送り込ま
れ、固体栓受けに除去されて、健全な溶融金属のみが製
品部に充填され、製品部において成形品が形成される。
【0003】このような成形品の形成に際し、金型内の
離型剤等から発生するガスを含む空気(以下単に「ガ
ス」という。)は、製品品質に大きく影響を与える因子
である。この金型内の空洞部に存在するガスの排気が不
十分な場合、湯回り不良、ブリスタ等の外部欠陥の他、
ブローホール等の内部欠陥が生じ易い。これに関し、射
出、注湯に際して金型内のガスを真空ポンプ等で排出さ
せれば、欠陥の少ない高品質の成形品が得られることが
知られており、金型内のガスの排出について様々な装置
が開発されている。但し、金型にガス排出路を単純に設
け、その先端に真空ポンプを接続させるだけでは、真空
で引かれた溶融金属つまり溶湯がガス排出路を可能な限
り進み、ガス排出路が詰まつてしまう。そこで、溶湯が
ガス排出路をどこまでも進まないように色々な工夫がな
されている。
【0004】最も一般的な装置は、金型の製品部に接続
させてガス排出路用湯道を設け、その先に薄く山谷に折
れ曲がつた形状のチルベントを介在させ、真空ポンプを
ゴムホースによつて接続する装置である。この装置は、
流動抵抗及び冷却能が高いチルベントで溶湯を凝固させ
るのであるが、溶湯がチルベントを超えて進むことを確
実に防止するためには、真空ポンプによるガス排出を射
出、注湯前に停止させる必要がある。従つて、溶湯に押
されて製品部に向かうガスを排出し続けることが困難で
ある。その他にガス排出路や湯道に設けたピンに溶湯が
当たつてピンを押し、機械的な連動でそのピンよりも真
空ポンプに近いガス排出路にあるガス排出弁を閉じてガ
ス排出路に溶湯が入ることを防止している装置も、動作
機構が異なる色々な型式のものとして、開発されてい
る。更に、金型内に設けた導通センサーに溶湯が接触す
ることで信号を発生させ、この信号に基づいて排気弁を
圧縮空気、油圧等により閉じる装置も提案されている。
【0005】いずれの金型内ガス排出装置にあつても、
ガス排出路に溶湯が入つてガス排出路が塞がれ、連続成
形ができなくなることを防ぎながら、溶湯が製品部に入
るまで、ガスの排出を可及的に続けることで、成形品へ
のガスの巻き込みを防ごうとするものである。
【0006】しかしながら、このような従来の金型内ガ
ス排出装置にあつては、次のような技術的課題を有して
いる。すなわち、射出成形装置又はダイカスト機におい
ては、溶融金属が高速で射出、注湯されるため、その流
動は乱流、渦流などの非常に複雑な挙動を示す。これに
起因して、従来の金型内ガス排出装置では湯道や製品部
のガスが排出されずに残り、ガスが成形品内に閉じ込め
られる場合を多々発生し、湯まわり不良、湯じわ、未充
填、ブリスタ等の不良を発生させている。
【0007】従来の金型内ガス排出装置にあつては、排
出機構を簡単にしたものではガスの排出等の性能に問題
があり、その性能の向上には構造の複雑化を伴い、連続
成形時の安定稼働等の信頼性に問題を生ずるのみなら
ず、ガス排出装置のコストが高くなる。
【0008】特に、製品部にチルベントを接続させた従
来の金型内ガス排出装置にあつては、溶湯がチルベント
内に流入することを抑制するためにチルベントの厚さを
薄くする必要があり、排気速度の向上が犠牲になると共
に、射出、注湯後に長時間真空引きを続けるのは上述し
たように難しい。また、金型の製品部からチルベントの
排出口まである程度の距離を確保する必要があるため、
金型の大きさやデザインに制約を受ける。薄いチルベン
トに入つた金属が凝固して残ると、その後のガス排出が
阻害されるので、凝固した金属を取り除く作業を要して
生産性が落ちるといつた問題もある。
【0009】金型内に設けた導通センサーに溶湯が接触
することで信号を発生し、その信号により圧縮空気や油
圧を制御して排気弁を閉じる装置は、短時間での応答性
が必要で、構造が複雑になるし、導通センサーの耐久
性、信頼性等に問題があるため、コストが高くなるのみ
ならず制御が難しい。
【0010】湯道のピン等が押された動作を利用し、ガ
ス排出路に設けた排出弁を機械的に閉じる装置は、構造
が複雑であると共にピン付近にバリが発生して動作不良
を起こし易く、メンテナンスが頻繁に必要になる。加え
て、排出弁が閉じる前に溶湯が排出弁に到達するのを防
ぐためにピンから排気弁までに所定の距離が必要とな
り、金型形状にも制約を受ける。
【0011】更に、上記したいずれのガス排出装置にあ
つても、製品部の他に専用のガス排出路を金型に彫らね
ばならないので、加工に手数を要するのみならず金型も
大きくならざるを得ない。
【0012】また、特に薄肉品を成形する場合には、製
品部の体積よりも湯道の体積の方が大きくなることが多
くあるが、従来の金型内ガス排出装置では、ガス排出路
が最終充填位置つまり湯口(充填口)から最も離れた位
置となる製品部に設けられるので、真空引きを行つて
も、薄い製品部や更に薄いゲートの流動抵抗により体積
の大きい湯道のガスが排出され難い。このため、射出又
は注湯時に湯道のガスを巻き込んで成形されることにな
り、成形品に欠陥を多く含むことになる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1に係る発明は、半溶融状態
を含む溶融金属31が凝固して固体栓3を形成した状態
から、該溶融金属31が該固体栓3と共に押し出される
ノズル1と、ノズル1から押し出される該固体栓3及び
該溶融金属31を導入させる充填路(8,9)を有し、
該充填路(8,9)を通じて製品部10に溶融金属31
を充填させるダイカスト、射出成形等の金型6,7とを
備え、該金型6,7内の該充填路(8,9)の少なくと
も一部を含む空洞部(8,9)に存在するガスを外部へ
排出させる金型内ガス排出装置であつて、該溶融金属3
1を充填させる際に該固体栓3が押し込まれる箇所の該
充填路(9)の中心軸線方向の前側に設けられ、該固体
栓3によつて弁部70a,170aが押圧されて前方へ
移動する可動部材70,170と、該可動部材70,1
70の該弁部70a,170aよりも前方位置の該金型
7に形成され、該空洞部(8,9)を外部へ連通するガ
ス排出路73a,73,173aと、該空洞部(8,
9)と該ガス排出路73a,73,173aとの接続箇
所に形成され、該弁部70a,170aが着座する弁座
7mとを有し、該可動部材70,170の移動によつて
該弁部70a,170aが該弁座7mに着座し、該空洞
部(8,9)と該ガス排出路73a,73,173aと
の間が閉塞されることを特徴とする金型内ガス排出装置
である。請求項2に係る発明は、半溶融状態を含む溶融
金属31が凝固して固体栓3を形成した状態から、該溶
融金属31が該固体栓3と共に押し出されるノズル1
と、ノズル1から押し出される該固体栓3及び該溶融金
属31を導入させる充填路(8,9)を有し、該充填路
(8,9)を通じて製品部10に溶融金属31を充填さ
せるダイカスト、射出成形等の金型6,7とを備え、該
金型6,7内の該充填路(8,9)の少なくとも一部を
含む空洞部(7k,8,9)に存在するガスを外部へ排
出させる金型内ガス排出装置であつて、該溶融金属31
を充填させる際に該固体栓3が押し込まれる箇所の該充
填路(9)の中心軸線方向の前側位置の該金型7に設け
られ、該空洞部(7k,8,9)を外部へ連通するガス
排出路73a,73と、該空洞部(7k,8,9)と該
ガス排出路73a,73との接続箇所に形成される弁座
7mと、該固体栓3が押し込まれる箇所の充填路(9)
の中心軸線方向の前側に、該弁座7mの後側に形成さ
れ、固体栓3を受け入れる固体栓受入れ部7kとを有
し、該溶融金属31を充填させる際に押し込まれる該固
体栓3が該弁座7mに着座し、該空洞部(7k,8,
9)と該ガス排出路473aとの間が閉塞されることを
特徴とする金型内ガス排出装置である。請求項3に係る
発明は、半溶融状態を含む溶融金属31が凝固して固体
栓3を形成した状態から、該溶融金属31が該固体栓3
と共に押し出されるノズル1と、ノズル1から押し出さ
れる該固体栓3及び該溶融金属31を導入させる充填路
(8,9)を有し、該充填路(8,9)を通じて製品部
10に溶融金属31を充填させるダイカスト、射出成形
等の金型6,7とを備え、該金型6,7内の該充填路
(8,9)の少なくとも一部を含む空洞部(8,9)に
存在するガスを外部へ排出させる金型内ガス排出装置で
あつて、該溶融金属31を充填させる際に該固体栓3が
押し込まれる箇所の該充填路(9)の中心軸線方向の前
側に設けられ、該固体栓3によつて弁部270aが押圧
されて前方へ移動する可動部材270と、該可動部材2
70の該弁部270aよりも前方位置の該金型7に形成
され、該空洞部(8,9)を外部へ連通するガス排出路
173aと、該空洞部(8,9)と該ガス排出路173
aとの接続箇所に形成され、該弁部270aが着座する
弁座7mとを有し、溶融金属31を充填させる際に固体
栓3が押し込まれる該充填路(8,9)の後端部を形成
するスプルー9の前側に当接面9bが形成され、射出、
注湯待機時には該可動部材270が該当接面9bに当接
して、スプルー9を遮断し、該充填路(8,9)の前端
部を形成する湯道8をガス排出路173aに連通させる
状態とし、射出、注湯時には該可動部材270が該固体
栓3によつて押圧されて移動し、該弁部270aが該弁
座7mに着座し、該空洞部(8,9)と該ガス排出路1
73aとの間が閉塞されることを特徴とする金型内ガス
排出装置である。請求項4に係る発明は、溶融金属31
を充填させる際に固体栓3が押し込まれる箇所の充填路
(9)の中心軸線方向の前側であつて、該弁座7mの後
側に形成され、固体栓3を受け入れる固体栓受入れ部7
kを有し、該可動部材70,170,270の移動によ
つて該弁部70a,170a,270aが該弁座7mに
着座し、該固体栓受入れ部7kを含む該空洞部(7k,
8,9)と該ガス排出路73a,73,173aとの間
が閉塞されるとき、該固体栓3が該固体栓受入れ部7k
に受け入れられることを特徴とする請求項1又は3の金
型内ガス排出装置である。請求項5に係る発明は、半溶
融状態を含む溶融金属31が凝固して固体栓3を形成し
た状態から、該溶融金属31が該固体栓3と共に押し出
されるノズル1と、ノズル1から押し出される該固体栓
3及び該溶融金属31を導入させる充填路(8,9)を
有し、該充填路(8,9)を通じて製品部10に溶融金
属31を充填させるダイカスト、射出成形等の金型6,
7とを備え、該金型6,7内の該充填路(8,9)の少
なくとも一部を含む空洞部(8,9)に存在するガスを
外部へ排出させる金型内ガス排出装置であつて、該溶融
金属31を充填させる際に該固体栓3が押し込まれる箇
所の該充填路(9)の中心軸線方向の前側に設けられ、
該固体栓3によつて押圧されて前方へ移動する可動部材
370と、該可動部材370と位置をずらせて該金型7
に形成され、該空洞部(8,9)に連通するガス排出路
373aと、該空洞部(8,9)と該ガス排出路373
aとの接続箇所の該金型7に形成されるガス排出弁座7
pと、該ガス排出路373aに設置され、該ガス排出弁
座7pに着座可能なガス排出弁部371aを有するガス
排出弁371と、該可動部材370の動作を該ガス排出
弁371に伝達させる連動機構375とを有し、該充填
路(9)への固体栓3の受け入れに伴う可動部材370
の移動によつて該連動機構375を介してガス排出弁3
71が作動し、該ガス排出弁部371aが該ガス排出弁
座7pに着座して該空洞部(8,9)と該ガス排出路3
73aとの間が閉塞されることを特徴とする金型内ガス
排出装置である。請求項6に係る発明は、溶融金属31
を充填させる際に固体栓3が押し込まれる箇所の充填路
(9)の中心軸線方向の前側に、該可動部材370の後
側位置を採るように金型7に形成され、固体栓3を受け
入れる固体栓受入れ部7kを有し、該可動部材370の
移動によつて該ガス排出弁部371aが該ガス排出弁座
7pに着座し、該固体栓受入れ部7kを含む該空洞部
(7k,8,9)と該ガス排出路373aとの間が閉塞
されるとき、該固体栓3が該固体栓受入れ部7kに受け
入れられることを特徴とする請求項5の金型内ガス排出
装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1,図2は、本発明を射
出成形装置に適用した第1実施の形態を示す。図中にお
いて符号1は射出成形機のノズルを示し、基端側に設定
温度が調節自在なヒータ2を有して射出成形機の図外の
シリンダバレルの先端部に取付けられている。シリンダ
バレル内の図外のスクリュによつて金属材料が溶融・混
練され、所定量が計量されてシリンダバレルの前端部に
図2に示す半溶融金属31(溶湯)として貯蔵される。
ノズル1のオリフィス部1aは、シャットオフノズル等
の開閉弁が備えられず、オープン型を構成している。
【0015】オリフィス部1aに流入して停滞した半溶
融金属31は、有効成形温度未満に冷却されることによ
つて固化し、コールドプラグと称される固体栓3を形成
する。この固体栓3によつてノズル1のオリフィス部1
aが閉塞され、シリンダバレル内の半溶融金属31が外
部へ漏出することが抑制される。この状態から図外の射
出機構によつてスクリュに前進移動が与えられ、半溶融
金属31がノズル1のオリフィス部1aを通つて射出さ
れる。図2に示す32は、固体栓3と半溶融金属31と
の間に形成される固体液体共存域を示す。なお、ここで
の半溶融金属31は、固相が存在しない液相のみからな
る溶融状態を含むものである。このような射出成形機
は、従来公知である。
【0016】6は固定金型を示し、この固定金型6に対
向して可動金型7が配置される。固定金型6は、図1に
示すように固定側型板6aと、固定側取付板6bと、ス
プルー9を区画するスプルーブッシュ6cとを備える従
来公知の構造を有する。
【0017】一方、可動金型7は、固定金型6と型締め
されて製品部10を画成するものであり、可動側型板7
aと、可動側取付板7bと、受け板7cと、スペーサブ
ロック7dと、対をなすエジェクタプレート72と、コ
ア7gと、エジェクタピン7iと、ピン状をなす可動部
材70と、エジェクタプレート72ひいてはエジェクタ
ピン7iを型閉じ動作によつて戻すためのリターンピン
7hと、エジェクタプレート72の戻り量を規制するス
トップピン7fとを備える。可動側型板7a、可動側取
付板7b、受け板7c、スペーサブロック7d及びコア
7gが一体移動し、エジェクタプレート72、エジェク
タピン7i及びリターンピン7hが一体である。
【0018】可動部材70は、スプルー9に中心軸線を
合致させて対向配置される。この可動部材70は、基端
部がエジェクタプレート72に所定長さだけスライド自
在に保持され、先端部が円錐形状をなして弁部70aを
形成している。可動部材70の中間部は、受け板7cに
取付けたシールリング7jによつて気密を保持して摺動
自在であり、シールリング7jよりも後方となる受け板
7c及び可動側型板7aとの間に、ガス排出路73aを
区画している。シールリング7jは、受け板7cに取付
けた環状のホルダー74によつて保持され、可動部材7
0に弾性的に密着している。
【0019】具体的には、可動部材70の基端部のフラ
ンジ状部70bがエジェクタプレート72のシリンダ部
72aに中心軸線方向の所定距離だけスライド自在に受
け入れられている。また、可動側型板7aには、スプル
ー9に対向させて円筒状の凹所からなる固体栓受入れ部
7k、円錐形状の凹所からなる弁座7m及び通孔7nが
順次に形成され、この固体栓受入れ部7k、弁座7m及
び通孔7nと中心軸線を合致させて、通孔7nと接続す
る通孔7oが受け板7cに形成されている。そして、受
け板7cの通孔7oに、配管からなるガス排出路73の
一端部が接続され、ガス排出路73の他端部には、吸引
装置としての真空ポンプ74が接続されている。このガ
ス排出路73の一端部が、可動部材70の周囲の通孔7
n,7oによつて形成されるガス排出路73aと連通し
ている。
【0020】また、スプルー9は、図1に示すように固
定金型6、具体的には固定側取付板6bの一端面に充填
口9a(湯口)を有している。固体栓受入れ部7kは、
スプルー9の充填口9aと中心軸線を合致させて可動側
型板7aに設けられ、固体栓受入れ部7kよりもスプル
ー9の中心軸線の延長上の前側に位置させて、弁座7m
及びガス排出路73aが次々に形成されている。このよ
うに、固体栓受入れ部7kは、スプルー9に接続させて
形成され、ノズル1のオリフィス部1aに形成される固
体栓3を弁部70aに受け止めた後に受け入れる機能を
有する。
【0021】可動部材70のフランジ状部70bは、エ
ジェクタプレート72のシリンダ部72aに次のような
関係を有して受け入れられている。すなわち、型開工程
において、可動側型板7aを図上にて左方へ移動させて
パーティング面5を開くと共に、エジェクタプレート7
2に取付けたエジェクタピン7iによつて製品部10内
の成形品を突き出せば、シールリング7jに弾性的に密
着する可動部材70が、シリンダ部72aの前面(図1
上で左側面)に当接した後にエジェクタプレート72と
共に相対的に後退移動して固体栓受入れ部7k内に突出
するので、弁部70aによつて受け止めた状態で固体栓
受入れ部7kに受け入れた固体栓3が弁部70aによつ
て突き出される。
【0022】一方、型閉じ作動において、可動側型板7
aを図上にて右方へ後退移動させれば、リターンピン7
hが固定側型板6aに当接し、エジェクタプレート72
がエジェクタピン7iを伴つて図上で左方に相対移動す
る。その際、可動部材70は、そのフランジ状部70b
がシリンダ部72aの後面(図1上で右側面)に当接係
止した後にエジェクタプレート72によつて図上で左方
に引かれ、弁部70aと弁座7mとの間に所定間隙を形
成する。可動部材70に弾性的に密着するシールリング
7jは、可動部材70のガタ付きを抑え、可動部材70
の引き戻し量を均一にし、弁部70aと弁座7mとの間
の間隙を所定に維持する機能を併有する。
【0023】かくして、可動金型7が固定金型6に密着
して型閉じされ、かつ、可動部材70のフランジ状部7
0bがエジェクタプレート72のシリンダ部72aの後
面に当接係止した状態で、弁部70aが弁座7mから離
れて、固体栓受入れ部7kをガス排出路73a,73に
連通させている。この状態で真空ポンプ74を駆動する
ことにより、スプルー9、後記する湯道8、固体栓受入
れ部7k等の空洞部内のガスがガス排出路73a,73
を通じて排出される。
【0024】この固定側型板6aと可動側型板7aとの
間にパーティング面5を形成し、スプルーブッシュ6c
の空間であるスプルー9の前端部及び固体栓受入れ部7
kが、パーティング面5に形成した湯道8を介して複数
個の製品部10に繋がつている。製品部10は、固定側
型板6aとコア7g及び可動側型板7aとの間に区画さ
れている。固体栓受入れ部7kは、固体栓3を受け入れ
た状態で湯道8が固体栓3によつて閉塞されない深さに
形成されている。
【0025】なお、上記の金型6,7は、成形品の数個
取り用であるため、スプルー9が湯道8に連絡している
が、成形品の1個取り用である場合には、スプルー9が
ゲートと連絡する。従つて、本例では、スプルー9及び
湯道8が、ノズル1から押し出される半溶融金属31を
製品部10に導入させる充填路を形成している。
【0026】次に、上記第1実施の形態の作用について
説明する。射出成形に際しては、周知の型閉工程、型締
工程、射出工程、計量工程、型開工程、エジェクト工程
及び中間工程が順次に行われる。先ず、図1に示すよう
にノズル1の先端部を固定金型6のスプルーブッシュ6
cの充填口9aに密着させ、ノズル1のオリフィス部1
aを充填口9aに接続させ、かつ、可動金型7を固定金
型6に密着させて型閉及び型締する。
【0027】他方、射出成形機では、ホッパから供給さ
れるチップ状の金属材料が、シリンダバレル内にて予め
溶融混練され、所定量が計量されてシリンダバレルの前
端部に半溶融金属31となつて貯蔵され、ノズル1のオ
リフィス部1aは、図2に示す固体栓3が形成されて閉
塞されている。ここで、半溶融金属31は、アルミニウ
ム、マグネシウム、亜鉛、錫、鉛、ビスマス、テルビウ
ム、テルル、タリウム、アスタチン、ボロニウム、セレ
ン、リチウム、インジウム、ヨウ素、硫黄、ナトリウ
ム、カリウム、燐、ルビジウム、セシウム、フランシウ
ム、ガリウム等の低融点金属材料又はその合金であり、
通常は650℃以下の融点を有する金属チップが原料と
なる。
【0028】この状態から、シリンダバレル内のスクリ
ュに前進移動を与え、計量された半溶融金属31をノズ
ル1から射出する。その際、真空ポンプ74を駆動す
る。半溶融金属31がノズル1から射出されることによ
り、固体栓3がスプルー9内に押し込められ、弁部70
aに衝突し、固体栓受入れ部7kに受け入れられる。固
体栓3が弁部70aに衝突することにより、可動部材7
0が押し込められるので、弁部70aが弁座7mに着座
してガス排出路73aの開口が閉鎖される。スプルー9
は、半溶融金属31を充填させる際に固体栓3が押し込
まれる箇所を形成している。
【0029】この固体栓3が固体栓受入れ部7kに受け
入れられてガス排出路73aが閉鎖されるまでの間、主
としてスプルー9及び固体栓受入れ部7k内に残存する
ガスが駆動状態の真空ポンプ74によつて引かれ、ガス
排出路73a,73から外部へと排出される。次いで、
半溶融金属31が、湯道8を通じて製品部10内に充填
される。半溶融金属31が製品部10内に充填されてい
る間は、常時、半溶融金属31が固体栓3を介して弁部
70aを押圧しているので、弁部70aが弁座7mから
離れてガス排出路73aへ半溶融金属31が進入するこ
とは防止されている。
【0030】冷却工程を経て製品部10内の半溶融金属
31が固化したなら、型開工程に移行し、可動金型7、
具体的には可動側型板7aを移動させてパーティング面
5を開くと共に、エジェクタプレート72に取付けたエ
ジェクタピン7iによつて製品部10の成形品を突き出
す。ほぼ同時に、エジェクタプレート72に取付けた可
動部材70が固体栓受入れ部7k内に突出するので、固
体栓受入れ部7kに受け入れられた固体栓3等も突き出
される。なお、冷却工程と並行して、射出成形機では計
量工程が行われており、また、型開工程に際してノズル
1のオリフィス部1aの凝固金属がスプルー9側と破断
されて固体栓3を形成する。但し、ノズル1のオリフィ
ス部1aに固体栓3が形成されていない場合には、弁部
70aが半溶融金属31によつて押されるようになり、
半溶融金属31がガス排出路73aへ流入し易くなるの
で、ノズル1の先端の温度を検出する手段を設け、ノズ
ル1の先端の温度が所定値以上になつた場合には射出を
中断し、或いは射出前に強制的に可動部材70を動かし
てガス排出路73aを閉じるような安全機構を設けるこ
とが望まれる。
【0031】図3,図4は、本発明を射出成形装置に適
用した第2実施の形態の要部を示し、第1実施の形態と
実質的に同一機能部分には同一符号を付してそれらの詳
細な説明は省略する。第2実施の形態にあつては、第1
実施の形態と同様に、半溶融金属31をスプルー9及び
湯道8を通じて図1に示す製品部10に充填させる。そ
の際に固体栓3が押し込まれるスプルー9の中心軸線方
向の前側となる可動側型板7aに、固体栓受入れ部7
k、弁座7m及び通孔7nが順次に形成されている。
【0032】そして、先端部が円錐形状をなして弁部1
70aを形成するピン状の可動部材170が通孔7nに
遊挿され、ガス排出路173aを区画している。ガス排
出路173aに真空ポンプ74が接続されている点は、
図1と同様である。この可動部材170の弁部170a
は、弁座7mに着座が可能である。可動部材170は、
図1に示す可動部材70と同様に基端部をエジェクタプ
レート72に連結させてもよいが、手動その他の駆動機
構によつて押動させて弁部170aを弁座7mから離脱
させる構造とすることもできる。
【0033】第2実施の形態によれば、半溶融金属31
がノズル1内で凝固して固体栓3を形成し、ノズル1の
先端部が充填口9aに密着する状態から、固体栓3及び
半溶融金属31を充填路つまりスプルー9及び湯道8に
導入させ、この充填路(8,9)を通じて製品部10に
半溶融金属31が充填される。その際、固体栓3がスプ
ルー9から押し込まれてスプルー9の中心軸線方向の前
側に位置する弁部170aに衝突し、可動部材170が
前方へ移動する。この固体栓3によつて可動部材170
が押圧されて前方へ移動する間、金型6,7内のスプル
ー9及び固体栓受入れ部7kを含む空洞部(9,7k)
に存在するガスが真空ポンプ74によつて吸引され、弁
部170aと弁座7mとの間及びガス排出路173aを
通り、外部へ排出される。
【0034】可動部材170が前方へ移動することによ
り、弁部170aが弁座7mに着座し、空洞部(8,
9)とガス排出路173aとの間が閉塞されるので、ス
プルー9から導入される半溶融金属31が湯道8を通つ
て製品部10に充填される。金型6,7の型開工程に際
して可動部材170の前端部を押圧させれば、弁部17
0aが弁座7mから離脱し、固体栓3等が突き出される
と共に、固体栓受入れ部7kがガス排出路173aに連
通するようになるので、同様の作動が繰り返される。
【0035】図5は、本発明を射出成形装置に適用した
第3実施の形態の要部を示し、第1,第2実施の形態と
実質的に同一機能部分には同一符号を付してそれらの説
明は省略する。第3実施の形態にあつては、通孔7nに
固体栓用エジェクタピン470が遊挿状態で配置され、
通孔7nと固体栓用エジェクタピン470との間にガス
排出路473aを区画している。ガス排出路473aが
真空ポンプ74に接続されている点は、図1と同様であ
る。固体栓用エジェクタピン470は、通常のエジェク
タピン7iと同様に図1に示すエジェクタプレート72
に連結され、射出(又は注湯)時には通孔7n内に没入
しており、スプルー9及び固体栓受入れ部7kがガス排
出路473aに連通している。そして、弁座7mは、固
体栓3が着座可能な形状及び大きさで形成されている。
【0036】第3実施の形態によれば、ノズル1内に半
溶融金属31が凝固して固体栓3を形成し、ノズル1の
先端部が充填口9aに密着する状態から、固体栓3及び
半溶融金属31を充填路つまりスプルー9及び湯道8に
導入させ、この充填路(8,9)を通じて製品部10に
半溶融金属31を充填させる。その際、固体栓3がスプ
ルー9から押し込まれてスプルー9の中心軸線方向の前
側に位置する弁座7mに着座し、金型6,7内の空洞部
(7k,8,9)とガス排出路473aとの間が閉塞さ
れる。この固体栓3によつてガス排出路473aが遮断
されるまでの間、金型6,7内のスプルー9及び固体栓
受入れ部7kを含む空洞部(9,7k)に存在するガス
がが真空ポンプ74によつて吸引され、ガス排出路47
3aを自由に通り、外部へ排出される。
【0037】固体栓3によつてガス排出路473aが遮
断された後は、固体栓受入れ部7kに固体栓3が受け入
れられた状態で、スプルー9から導入される半溶融金属
31が湯道8を通つて製品部10に充填される。
【0038】型開工程において、可動側型板7aを移動
させて、パーティング面5を開くと共に、エジェクタプ
レート72に取付けたエジェクタピン7iによつて製品
部10内の成形品を突き出せば、固体栓用エジェクタピ
ン470がエジェクタプレート72と共に相対的に移動
して固体栓受入れ部7k内に突出するので、固体栓受入
れ部7kに受け入れた固体栓3が突き出される。一方、
型閉じ作動において、可動側型板7aを移動させれば、
固体栓用エジェクタピン470が図5に示す位置にまで
相対的に前進し、固体栓受入れ部7k及び弁座7mが固
体栓3を受け入れ可能な状態になる。かくして、同様の
作動が繰り返される。
【0039】図6は、本発明を射出成形装置に適用した
第4実施の形態の要部を示し、第1,第2実施の形態と
実質的に同一機能部分には同一符号を付してそれらの説
明は省略する。第4実施の形態にあつては、第2実施の
形態と比較して、充填路(8,9)の後端部を形成する
スプルー9の前部に環状の当接面9bを形成し、かつ、
前後動が自由な可動部材270を設けた点でのみ相違し
ている。この当接面9bは、ピン状の可動部材270の
先端部の円錐形状をなす弁部270aが後退した際に当
接し、スプルー9の前部を遮断する機能を有する。
【0040】第4実施の形態によれば、射出(又は注
湯)の待機時には可動部材270の弁部270aが当接
面9bに当接して、スプルー9を遮断している。これに
より、充填路(8,9)の前端部を形成する湯道8、固
体栓受入れ部7k及び製品部10内のみがガス排出路1
73aに連通され、製品部10を含む空洞部(8,7
k)に存在するガスが、ガス排出路173aを通じて真
空ポンプ74によつて吸引されるので、外部へ排出され
る。
【0041】一方、射出(又は注湯)時には可動部材2
70が固体栓3によつて押圧されて移動し、弁部270
aが弁座7mに着座し、空洞部(8,7k,9)とガス
排出路173aとの間が閉塞される。スプルー9内に押
し出された固体栓3は、可動部材270と共に前進して
固体栓受入れ部7kに受け入れられる。この間、主とし
て湯道8及び固体栓受入れ部7kに存在するガスが、ガ
ス排出路173aを通じて真空ポンプ74によつて吸引
されるので、外部へ排出される。固体栓受入れ部7kに
受け入れられた固体栓3は、型開工程において可動部材
270を押し出すことにより、製品部10内の成形品と
共に突き出される。
【0042】図7は、本発明を射出成形装置に適用した
第5実施の形態の要部を示し、第1,第2実施の形態と
実質的に同一機能部分には同一符号を付してそれらの説
明は省略する。第5実施の形態にあつては、第1実施の
形態の通孔7nに代えて、可動側型板7aに、有底の凹
所7qを形成してある。この凹所7qは、半溶融金属3
1を充填させる際に固体栓3が押し込まれる充填路
(9)つまりスプルー9の中心軸線方向の前側に位置す
る固体栓受入れ部7k及び弁座7mに接続させて、形成
されている。そして、この凹所7qに、先端部に円錐形
状をなす弁部370aを有する可動部材370の基端部
を前後動自在に収容してある。
【0043】更に、凹所7q及び可動部材370と位置
をずらせて、可動側型板7aに空洞部(8,9)の湯道
8に連通するガス排出路373aを形成してある。ガス
排出路373aと湯道8との接続箇所の可動側型板7a
にはガス排出弁座7pが形成され、このガス排出弁座7
pに対向させてガス排出弁部371aを有するガス排出
弁371が配置されている。ガス排出路373aには、
真空ポンプ74が接続されている。
【0044】そして、ガス排出弁371と可動部材37
0とが、連動機構375によつて機械的に連結されてい
る。連動機構375は、可動側型板7aに枢支ピン37
6によつて中間部が揺動自在に支持される揺動リンク3
77と、揺動リンク377の一端部に可動部材370を
揺動自在に支持するピン378と、揺動リンク377の
他端部にガス排出弁371を揺動自在に支持するピン3
79とを有し、可動部材370及びガス排出弁371の
一方の動作を他方に伝達させる。なお、連動機構375
は、射出(又は注湯)の待機時において、ガス排出弁3
71のガス排出弁部371aがガス排出弁座7pから離
脱して空洞部(8,7k,9)をガス排出路373aに
連通させるように手動によつて揺動させることも可能で
あるが、連動機構375を自動的に揺動させる揺動手段
を設けてもよい。また、揺動リンク377を揺動自在に
貫通収容させる空所7r及び凹所7qも、ガス排出路3
73aに連通させることが可能である。
【0045】第5実施の形態によれば、射出(又は注
湯)の待機時には可動部材370の弁部370aが弁座
7mから離脱し、ガス排出弁371のガス排出弁部37
1aが、連動機構375を介してガス排出弁座7pから
離脱して、空洞部(8,7k,9)をガス排出路373
aに連通させている。これにより、充填路(8,9)の
前端部を形成する湯道8、固体栓受入れ部7k及び製品
部10内がガス排出路373aに連通され、製品部10
を含む空洞部(8,7k,9)に存在するガスが、ガス
排出路373aを通じて真空ポンプ74によつて吸引さ
れるので、外部へ排出される。
【0046】一方、射出(又は注湯)時には可動部材3
70が固体栓3によつて押圧されて前方へ移動し、連動
機構375を介してガス排出弁371が後方へ移動す
る。その際、揺動リンク377が空所7r内で枢支ピン
376の回りに揺動する。これにより、ガス排出弁部3
71aがガス排出弁座7pに着座し、製品部10を含む
空洞部(7k,8,9)とガス排出路373aとの間が
閉塞される。スプルー9内に押し出された固体栓3は、
弁部370aに衝突した後に可動部材370と共に前進
し、固体栓受入れ部7kに受け入れられる。可動部材3
70の基端部は、凹所7q内に受入れられる。ガス排出
弁部371aがガス排出弁座7pに着座すると同時に、
可動部材370の弁部370aが弁座7mに着座し、空
洞部(7k,8,9)と凹所7qとの間も閉塞される。
固体栓受入れ部7kに受け入れられた固体栓3は、型開
工程においてガス排出弁371を前方へ移動させること
により、連動機構375を介して可動部材370が押し
出され、外部へと突き出される。
【0047】ところで、上記各実施の形態は、射出成形
装置について説明したが、金属溶解保持炉からの溶湯を
金型へ供給する給湯管に半溶融金属が凝固した固体栓を
形成させ、この固体栓と共に半溶融金属を金型の充填路
である湯道を通じて製品部に鋳込む鋳造装置にも本発明
を同様に適用することができる。従つて、この固体栓を
形成させる給湯管もノズルに含むものである。また、半
溶融金属31に代えて、溶融金属を金型6,7の製品部
10に向けて射出、注湯させる場合にも本発明を適用し
得ることは、前述した通りである。
【0048】また、上記各実施の形態では、ガス排出路
73a,73,173a,373a,473aを湯道8
又はスプルー9に開口させて形成してあるので、これら
の空洞部(8,9)のガス排出が非常に効果的になさ
れ、射出、注湯時に製品部10に巻き込まれるガスの量
も少なくなる。
【0049】実際に本発明に係る金型内ガス排出装置の
みを備える金型6,7で成形した成形品の密度と、製品
部に接続するガス排出路にチルベントを配した金型で成
形した成形品の密度とを比較したところ、射出速度を高
めるほど、前者の密度の方が高く、成形品の外観も前者
の方が優れていた。これはチルベント方式のみを装備し
た場合に射出速度を上げ過ぎるとチルベントを超えてガ
ス排出路に半溶融金属が流入してガス排出路を塞いでし
まうのであまり射出速度を上げられないことに加え、湯
道、スプルー等の充填路から最も遠い製品部にガス排出
路が開口しているので、このガス排出路付近のガスが抜
けきらず、成形品内に取り込まれたものと考えられる。
【0050】また、ガス排出路を通る半溶融金属がガス
排出路に突出させたピンを押し、連結されたガス排出路
の弁を閉じるガス排出装置を装備した金型での成形品の
密度、及びチルベントをガス排出路に配したガス排出装
置を用いて成形された成形品の密度をそれぞれ測定し、
これらのガス排出装置のいずれかと本発明に係る金型内
ガス排出装置とを併用した金型で成形した成形品の密度
とを比較したところ、前者2装置に係る成形品の密度よ
りも後者の併用装置に係る成形品の密度の方が高い値と
なつた。これから、本発明に係る金型内ガス排出装置
が、湯道、スプルー等の充填路のガス排出に有効である
ことが理解できる。密度が高い成形品は、ポリシティ率
が低く、強度特性に優れており、品質のばらつきも少な
いので、高品質の成形品を提供することができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る金型内ガス排出装置によれば、次の効果を
奏することができる。射出、注湯に伴つて押し出される
固体栓を活用してガス排出路を閉じるので、格別の電気
制御を伴うことなく、簡素な構造によつて適時のガス排
出及び閉塞が容易になされる。また、既存の金型にわず
かの改造を加えるだけで、本発明に係るガス排出装置を
装備させることが可能である。特に、請求項2以外の発
明によれば、固体栓の衝突力を活用して弁部を作動さ
せ、この弁部によつてガス排出路を閉じるので、ガス排
出路の閉塞状態が良好に得られる。
【0052】金型内に押し込まれた固体栓がガス排出路
を閉塞させるための所定位置に達するまで、金型内の空
洞部のガスの排出がなされる。すなわち、金型内の空洞
部のガスは、金型の充填路を流れる半溶融状態を含む溶
融金属に押されて製品部内に巻き込まれていくのではな
く、ガス排出路から容易に流出して行く。これにより、
成形品へのガスの巻き込みが減少し、高品質の成形品を
得ることができるようになる。
【0053】一般的な真空引きではガス排出路の開口が
狭隘な最終充填位置つまり製品部に存在するため、特
に、薄肉品を成形する場合であつて、製品部の体積より
も湯口、スプルー、湯道等からなる充填路の体積の方が
大きい場合には、充填路の大量のガスが排出され難い。
これに起因して、射出又は注湯時に充填路のガスを製品
部に巻き込んだ状態で成形され、内部欠陥を多く含む成
形品になるが、本発明に係る金型内ガス排出装置によれ
ば、ガス排出路の開口を充填路に設けることにより、充
填路のガスを効果的に排出させ、射出、注湯時に製品部
に巻き込まれるガスの量を少なくすることができる。ま
た、従来のガス排出装置と併用させ、本発明に係る金型
内ガス排出装置によつて製品部を除く充填路のガス排出
を受け持たせることにより、更に高度なガス排出を行う
ことが可能である。
【0054】従来のガス排出装置と併用せずに本発明に
係る金型内ガス排出装置のみを装備させる場合には、製
品部には、溶融金属を注入するための1つの湯口を加工
するのみでよくなるため、金型の後加工の手数も低減さ
せることができる。加えて、製品部にガス排出路を設け
なければ、製品部に注入された溶融金属が製品の形成に
有効利用されることになり、射出、注湯に必要な溶融金
属の量を減らすことにつながる。その結果、生産効率が
向上するのみならず、金型の小形化を図ることも可能に
なる。
【0055】また、凝固した状態の固体栓が、可動部材
の弁部若しくは可動部材自体又は金型の弁座に接するよ
うになるので、溶融金属がこれらの弁部若しくは可動部
材自体又は金型の弁座との間にバリとなつて挟まれる恐
れが少なく、仮にこの種のバリを生じた場合であつて
も、成形品の取り出し時に同時に外部へ突き出すことも
容易である。その結果、構造が簡素であることとも相ま
つて、メンテナンスも容易であり、動作不良による歩留
りの低下も抑制できる。
【0056】請求項2,4,6の発明によれば、溶融金
属を充填させる際に固体栓が押し込まれる箇所の充填路
の中心軸線方向の前側に、弁座又は可動部材の後側に位
置させて固体栓を受け入れる固体栓受入れ部を形成して
ある。これにより、射出、注湯に際して充填路内に押し
込められた固体栓が固体栓受入れ部に受け入れられるこ
とになり、簡素な構造により、固体栓が成形品に混入し
て品質を低下させることが解消すると共に、固体栓が充
填路に詰まり、半溶融金属の意味を含む溶融金属の製品
部に向かう流れを阻害することに起因する成形不良が解
消する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態に係る金型内ガス排
出装置を示す断面図。
【図2】 同じくノズルを示す断面図。
【図3】 本発明の第2実施の形態に係る金型内ガス排
出装置の要部を示す断面図。
【図4】 同じく作用説明図。
【図5】 本発明の第3実施の形態に係る金型内ガス排
出装置の要部を示す断面図。
【図6】 本発明の第4実施の形態に係る金型内ガス排
出装置の要部を示す断面図。
【図7】 本発明の第5実施の形態に係る金型内ガス排
出装置の要部を示す断面図。
【符号の説明】
1:ノズル、3:固体栓、6:固定金型、7:可動金
型、7k:固体栓受入れ部、7m:弁座、7p:ガス排
出弁座、8:湯道、9:スプルー、9b:当接面、1
0:製品部、31:半溶融金属、70,170,27
0,370:可動部材、70a,170a,270a:
弁部、73,73a,173a,373a,473a:
ガス排出路、371:ガス排出弁、371a:ガス排出
弁部、375:連動機構。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半溶融状態を含む溶融金属(31)が凝
    固して固体栓(3)を形成した状態から、該溶融金属
    (31)が該固体栓(3)と共に押し出されるノズル
    (1)と、ノズル(1)から押し出される該固体栓
    (3)及び該溶融金属(31)を導入させる充填路
    (8,9)を有し、該充填路(8,9)を通じて製品部
    (10)に溶融金属(31)を充填させるダイカスト、
    射出成形等の金型(6,7)とを備え、該金型(6,
    7)内の該充填路(8,9)の少なくとも一部を含む空
    洞部(8,9)に存在するガスを外部へ排出させる金型
    内ガス排出装置であつて、該溶融金属(31)を充填さ
    せる際に該固体栓(3)が押し込まれる箇所の該充填路
    (9)の中心軸線方向の前側に設けられ、該固体栓
    (3)によつて弁部(70a,170a)が押圧されて
    前方へ移動する可動部材(70,170)と、該可動部
    材(70,170)の該弁部(70a,170a)より
    も前方位置の該金型(7)に形成され、該空洞部(8,
    9)を外部へ連通するガス排出路(73a,73,17
    3a)と、該空洞部(8,9)と該ガス排出路(73
    a,73,173a)との接続箇所に形成され、該弁部
    (70a,170a)が着座する弁座(7m)とを有
    し、該可動部材(70,170)の移動によつて該弁部
    (70a,170a)が該弁座(7m)に着座し、該空
    洞部(8,9)と該ガス排出路(73a,73,173
    a)との間が閉塞されることを特徴とする金型内ガス排
    出装置。
  2. 【請求項2】 半溶融状態を含む溶融金属(31)が凝
    固して固体栓(3)を形成した状態から、該溶融金属
    (31)が該固体栓(3)と共に押し出されるノズル
    (1)と、ノズル(1)から押し出される該固体栓
    (3)及び該溶融金属(31)を導入させる充填路
    (8,9)を有し、該充填路(8,9)を通じて製品部
    (10)に溶融金属(31)を充填させるダイカスト、
    射出成形等の金型(6,7)とを備え、該金型(6,
    7)内の該充填路(8,9)の少なくとも一部を含む空
    洞部(7k,8,9)に存在するガスを外部へ排出させ
    る金型内ガス排出装置であつて、該溶融金属(31)を
    充填させる際に該固体栓(3)が押し込まれる箇所の該
    充填路(9)の中心軸線方向の前側位置の該金型(7)
    に設けられ、該空洞部(7k,8,9)を外部へ連通す
    るガス排出路(73a,73)と、該空洞部(7k,
    8,9)と該ガス排出路(73a,73)との接続箇所
    に形成される弁座(7m)と、該固体栓(3)が押し込
    まれる箇所の充填路(9)の中心軸線方向の前側に、該
    弁座(7m)の後側に形成され、固体栓(3)を受け入
    れる固体栓受入れ部(7k)とを有し、該溶融金属(3
    1)を充填させる際に押し込まれる該固体栓(3)が該
    弁座(7m)に着座し、該空洞部(7k,8,9)と該
    ガス排出路(473a)との間が閉塞されることを特徴
    とする金型内ガス排出装置。
  3. 【請求項3】 半溶融状態を含む溶融金属(31)が凝
    固して固体栓(3)を形成した状態から、該溶融金属
    (31)が該固体栓(3)と共に押し出されるノズル
    (1)と、ノズル(1)から押し出される該固体栓
    (3)及び該溶融金属(31)を導入させる充填路
    (8,9)を有し、該充填路(8,9)を通じて製品部
    (10)に溶融金属(31)を充填させるダイカスト、
    射出成形等の金型(6,7)とを備え、該金型(6,
    7)内の該充填路(8,9)の少なくとも一部を含む空
    洞部(8,9)に存在するガスを外部へ排出させる金型
    内ガス排出装置であつて、該溶融金属(31)を充填さ
    せる際に該固体栓(3)が押し込まれる箇所の該充填路
    (9)の中心軸線方向の前側に設けられ、該固体栓
    (3)によつて弁部(270a)が押圧されて前方へ移
    動する可動部材(270)と、該可動部材(270)の
    該弁部(270a)よりも前方位置の該金型(7)に形
    成され、該空洞部(8,9)を外部へ連通するガス排出
    路(173a)と、該空洞部(8,9)と該ガス排出路
    (173a)との接続箇所に形成され、該弁部(270
    a)が着座する弁座(7m)とを有し、溶融金属(3
    1)を充填させる際に固体栓(3)が押し込まれる該充
    填路(8,9)の後端部を形成するスプルー(9)の前
    側に当接面(9b)が形成され、射出、注湯待機時には
    該可動部材(270)が該当接面(9b)に当接して、
    スプルー(9)を遮断し、該充填路(8,9)の前端部
    を形成する湯道(8)をガス排出路(173a)に連通
    させる状態とし、射出、注湯時には該可動部材(27
    0)が該固体栓(3)によつて押圧されて移動し、該弁
    部(270)aが該弁座(7m)に着座し、該空洞部
    (8,9)と該ガス排出路(173a)との間が閉塞さ
    れることを特徴とする金型内ガス排出装置。
  4. 【請求項4】 溶融金属(31)を充填させる際に固体
    栓(3)が押し込まれる箇所の充填路(9)の中心軸線
    方向の前側であつて、該弁座(7m)の後側に形成さ
    れ、固体栓(3)を受け入れる固体栓受入れ部(7k)
    を有し、該可動部材(70,170,270)の移動に
    よつて該弁部(70a,170a,270a)が該弁座
    (7m)に着座し、該固体栓受入れ部(7k)を含む該
    空洞部(7k,8,9)と該ガス排出路(73a,7
    3,173a)との間が閉塞されるとき、該固体栓
    (3)が該固体栓受入れ部(7k)に受け入れられるこ
    とを特徴とする請求項1又は3の金型内ガス排出装置。
  5. 【請求項5】 半溶融状態を含む溶融金属(31)が凝
    固して固体栓(3)を形成した状態から、該溶融金属
    (31)が該固体栓(3)と共に押し出されるノズル
    (1)と、ノズル(1)から押し出される該固体栓
    (3)及び該溶融金属(31)を導入させる充填路
    (8,9)を有し、該充填路(8,9)を通じて製品部
    (10)に溶融金属(31)を充填させるダイカスト、
    射出成形等の金型(6,7)とを備え、該金型(6,
    7)内の該充填路(8,9)の少なくとも一部を含む空
    洞部(8,9)に存在するガスを外部へ排出させる金型
    内ガス排出装置であつて、該溶融金属(31)を充填さ
    せる際に該固体栓(3)が押し込まれる箇所の該充填路
    (9)の中心軸線方向の前側に設けられ、該固体栓
    (3)によつて押圧されて前方へ移動する可動部材(3
    70)と、該可動部材(370)と位置をずらせて該金
    型(7)に形成され、該空洞部(8,9)に連通するガ
    ス排出路(373a)と、該空洞部(8,9)と該ガス
    排出路(373a)との接続箇所の該金型(7)に形成
    されるガス排出弁座(7p)と、該ガス排出路(373
    a)に設置され、該ガス排出弁座(7p)に着座可能な
    ガス排出弁部(371a)を有するガス排出弁(37
    1)と、該可動部材(370)の動作を該ガス排出弁
    (371)に伝達させる連動機構(375)とを有し、
    該充填路(9)への固体栓(3)の受け入れに伴う可動
    部材(370)の移動によつて該連動機構(375)を
    介してガス排出弁(371)が作動し、該ガス排出弁部
    (371a)が該ガス排出弁座(7p)に着座して該空
    洞部(8,9)と該ガス排出路(373a)との間が閉
    塞されることを特徴とする金型内ガス排出装置。
  6. 【請求項6】 溶融金属(31)を充填させる際に固体
    栓(3)が押し込まれる箇所の充填路(9)の中心軸線
    方向の前側に、該可動部材(370)の後側位置を採る
    ように金型(7)に形成され、固体栓(3)を受け入れ
    る固体栓受入れ部(7k)を有し、該可動部材(37
    0)の移動によつて該ガス排出弁部(371a)が該ガ
    ス排出弁座(7p)に着座し、該固体栓受入れ部(7
    k)を含む該空洞部(7k,8,9)と該ガス排出路
    (373a)との間が閉塞されるとき、該固体栓(3)
    が該固体栓受入れ部(7k)に受け入れられることを特
    徴とする請求項5の金型内ガス排出装置。
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