JP2000078865A - 超音波モータの駆動方法 - Google Patents
超音波モータの駆動方法Info
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Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 固定子及び移動子の振動波形間の位置ずれを
抑制可能な超音波モータの駆動方法を提供する。 【解決手段】 本発明は圧接状態で対向配置された固定
子5及び移動子6のそれぞれに設けられた振動子5v,
6vの振動に応じて移動子6が移動する超音波モータの
駆動方法を対象とする。この駆動方法においては、振動
子の一方のみを能動的に振動させた時の振動子の他方の
振動を検出して固定子5及び移動子6間の相対位置を検
出する工程と、該検出値に応じて振動子の双方を能動的
に振動させた時の振動子の振動波形が噛合するように振
動子間の振動の位相差を調整する工程とを備えている。
この駆動方法においては、振動子の双方を能動的に振動
させた時の振動子の振動波形が噛合するように振動子間
の振動の位相差を調整するので、固定子5及び移動子6
の振動波形間の位置ずれを抑制することができる。
抑制可能な超音波モータの駆動方法を提供する。 【解決手段】 本発明は圧接状態で対向配置された固定
子5及び移動子6のそれぞれに設けられた振動子5v,
6vの振動に応じて移動子6が移動する超音波モータの
駆動方法を対象とする。この駆動方法においては、振動
子の一方のみを能動的に振動させた時の振動子の他方の
振動を検出して固定子5及び移動子6間の相対位置を検
出する工程と、該検出値に応じて振動子の双方を能動的
に振動させた時の振動子の振動波形が噛合するように振
動子間の振動の位相差を調整する工程とを備えている。
この駆動方法においては、振動子の双方を能動的に振動
させた時の振動子の振動波形が噛合するように振動子間
の振動の位相差を調整するので、固定子5及び移動子6
の振動波形間の位置ずれを抑制することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波モータの駆
動方法に関する。
動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波モータは、圧接状態で対向
配置された固定子及び移動子を備えており、当該固定子
のみに駆動信号を供給してこれを超音波振動させ、この
振動に応じて移動子が回転移動するモータとして知られ
ている。詳説すれば、駆動信号の供給によって固定子表
面には進行波が発生し、この固定子の進行波と移動子と
の間の摩擦力によって移動子が回転する。
配置された固定子及び移動子を備えており、当該固定子
のみに駆動信号を供給してこれを超音波振動させ、この
振動に応じて移動子が回転移動するモータとして知られ
ている。詳説すれば、駆動信号の供給によって固定子表
面には進行波が発生し、この固定子の進行波と移動子と
の間の摩擦力によって移動子が回転する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者は、移動子
及び固定子のそれぞれに振動子が設けられており、振動
子への駆動信号の印加によって双方の振動子を振動させ
ると、移動子及び固定子双方の対向表面上に超音波振動
が発生し、この振動に応じて移動子が移動する超音波モ
ータを考案した。この超音波モータにおいては、移動子
及び固定子それぞれの対向表面上に超音波による振動波
が形成され、これらを圧接させることによって当該振動
波形同士が噛合し、移動子及び固定子間の相対的移動が
規制される。このように相対的移動が規制された状態
で、互いの位相をずらすことにより一方の振動波形を他
方に対して移動させると、移動子は固定子に対して相対
的に移動する。
及び固定子のそれぞれに振動子が設けられており、振動
子への駆動信号の印加によって双方の振動子を振動させ
ると、移動子及び固定子双方の対向表面上に超音波振動
が発生し、この振動に応じて移動子が移動する超音波モ
ータを考案した。この超音波モータにおいては、移動子
及び固定子それぞれの対向表面上に超音波による振動波
が形成され、これらを圧接させることによって当該振動
波形同士が噛合し、移動子及び固定子間の相対的移動が
規制される。このように相対的移動が規制された状態
で、互いの位相をずらすことにより一方の振動波形を他
方に対して移動させると、移動子は固定子に対して相対
的に移動する。
【0004】しかしながら、固定子の振動波形の山の位
置上に、これに噛合するはずの移動子の振動波形の谷が
常に位置するとは限らず、このような場合にはこれらが
噛合するように移動子が移動したり、滑り状態が生じて
駆動力の損失が生じる。例えば、上記超音波モータに電
源を投入した時には双方の相対位置が不明であって、且
つずれている場合が多いので、この時には移動子の谷が
固定子の山に噛合するように移動してしまう。また、振
動波形間の噛合による位置規制力、換言すれば振動振幅
を主体に摩擦力と固定子・移動子間付勢力の合成された
力であるが、例えば高速回転時にこれを超える駆動力が
加わると、固定子の振動波形の山の位置と移動子の振動
波形の谷の位置とが滑りによってずれてしまう。
置上に、これに噛合するはずの移動子の振動波形の谷が
常に位置するとは限らず、このような場合にはこれらが
噛合するように移動子が移動したり、滑り状態が生じて
駆動力の損失が生じる。例えば、上記超音波モータに電
源を投入した時には双方の相対位置が不明であって、且
つずれている場合が多いので、この時には移動子の谷が
固定子の山に噛合するように移動してしまう。また、振
動波形間の噛合による位置規制力、換言すれば振動振幅
を主体に摩擦力と固定子・移動子間付勢力の合成された
力であるが、例えば高速回転時にこれを超える駆動力が
加わると、固定子の振動波形の山の位置と移動子の振動
波形の谷の位置とが滑りによってずれてしまう。
【0005】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであり、固定子及び移動子の振動波形間の位置ず
れを抑制可能な超音波モータの駆動方法を提供すること
を目的とする。
たものであり、固定子及び移動子の振動波形間の位置ず
れを抑制可能な超音波モータの駆動方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の超音波モータは、圧接状態で対向配置され
た固定子及び移動子のそれぞれに設けられた振動子の振
動に応じて移動子が移動する超音波モータの駆動方法で
あって、振動子の一方のみを能動的に振動させた時の振
動子の他方の振動を検出して固定子及び移動子間の相対
位置を検出する工程と、該検出値に応じて振動子の双方
を能動的に振動させた時の振動子の振動波形が噛合する
ように振動子間の振動の位相差を調整する工程とを備え
ることを特徴とする。
め、本発明の超音波モータは、圧接状態で対向配置され
た固定子及び移動子のそれぞれに設けられた振動子の振
動に応じて移動子が移動する超音波モータの駆動方法で
あって、振動子の一方のみを能動的に振動させた時の振
動子の他方の振動を検出して固定子及び移動子間の相対
位置を検出する工程と、該検出値に応じて振動子の双方
を能動的に振動させた時の振動子の振動波形が噛合する
ように振動子間の振動の位相差を調整する工程とを備え
ることを特徴とする。
【0007】本発明の超音波モータによれば、圧接状態
で対向配置された固定子及び移動子の双方を振動させ、
この振動に応じて前記移動子が移動するので、双方の振
動の協動による振動波の噛合が移動子の駆動力を増加さ
せる。
で対向配置された固定子及び移動子の双方を振動させ、
この振動に応じて前記移動子が移動するので、双方の振
動の協動による振動波の噛合が移動子の駆動力を増加さ
せる。
【0008】この超音波モータの駆動方法においては、
振動子の一方のみを能動的に振動させた時の振動子の他
方の振動を検出して固定子及び移動子間の相対位置を検
出する。例えば、固定子側の振動子を上記一方とする
と、固定子及び移動子が圧接状態で対向配置されている
ので、固定子の振動は移動子に伝達され、移動子におい
ても略同位相の振動が発生する。固定子側の振動子の振
動は能動的に発生させているので、固定子の座標系から
みた振動波位置は特定することができる。移動子の振動
は受動的に発生するが、移動子の座標系からみたこれの
振動波位置は、例えば振動波の位置に応じて異なる信号
を出力する手段を移動子に設ける等の手法を用いること
により、特定することができる。すなわち、固定子の座
標系からみた振動波位置は特定されており、移動子の座
標系からみた振動波位置も特定することができる。固定
子と移動子との間の相対位置は、これらの座標系の相対
位置である。上記の如く、それぞれの振動波は略同位
相、すなわち、それぞれ振動波位置が同一であるので、
座標系間の相対回転位置を求めることができる。なお、
移動子側の振動子を上記一方とすることも可能である。
振動子の一方のみを能動的に振動させた時の振動子の他
方の振動を検出して固定子及び移動子間の相対位置を検
出する。例えば、固定子側の振動子を上記一方とする
と、固定子及び移動子が圧接状態で対向配置されている
ので、固定子の振動は移動子に伝達され、移動子におい
ても略同位相の振動が発生する。固定子側の振動子の振
動は能動的に発生させているので、固定子の座標系から
みた振動波位置は特定することができる。移動子の振動
は受動的に発生するが、移動子の座標系からみたこれの
振動波位置は、例えば振動波の位置に応じて異なる信号
を出力する手段を移動子に設ける等の手法を用いること
により、特定することができる。すなわち、固定子の座
標系からみた振動波位置は特定されており、移動子の座
標系からみた振動波位置も特定することができる。固定
子と移動子との間の相対位置は、これらの座標系の相対
位置である。上記の如く、それぞれの振動波は略同位
相、すなわち、それぞれ振動波位置が同一であるので、
座標系間の相対回転位置を求めることができる。なお、
移動子側の振動子を上記一方とすることも可能である。
【0009】本発明の超音波モータの駆動方法において
は、該検出値に応じて振動子の双方を能動的に振動させ
た時の振動子の振動波形が噛合するように振動子間の振
動の位相差を調整する工程を備えるので、固定子及び移
動子の振動波形間の位置ずれを抑制することができる。
は、該検出値に応じて振動子の双方を能動的に振動させ
た時の振動子の振動波形が噛合するように振動子間の振
動の位相差を調整する工程を備えるので、固定子及び移
動子の振動波形間の位置ずれを抑制することができる。
【0010】また、振動子の双方を振動させている場合
には、相対位置検出値の精度が劣化する。したがって、
本発明に係る超音波モータの駆動方法においては、たと
えそれが短時間であっても、振動子の一方のみを能動的
に振動させた時に振動子の他方の振動を停止させる工程
を更に備えることが望ましい。
には、相対位置検出値の精度が劣化する。したがって、
本発明に係る超音波モータの駆動方法においては、たと
えそれが短時間であっても、振動子の一方のみを能動的
に振動させた時に振動子の他方の振動を停止させる工程
を更に備えることが望ましい。
【0011】なお、超音波モータの移動子は直線運動を
行う場合はスライダとして機能し、回転運動を行う場合
はロータとして機能する。また、上記振動の発生につい
ては種々の手法が考えられ、機械的振動機構を用いて振
動を発生させることも可能であり、また、スピーカのよ
うな電磁気的振動機構を用いて振動を発生させることも
可能である。なお、前記停止工程は、移動子が1波長分
移動するごとに少なくとも1度実行されることが好まし
い。
行う場合はスライダとして機能し、回転運動を行う場合
はロータとして機能する。また、上記振動の発生につい
ては種々の手法が考えられ、機械的振動機構を用いて振
動を発生させることも可能であり、また、スピーカのよ
うな電磁気的振動機構を用いて振動を発生させることも
可能である。なお、前記停止工程は、移動子が1波長分
移動するごとに少なくとも1度実行されることが好まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に係る超音波モ
ータについて説明する。同一要素又は同一機能を有する
要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省
略する。
ータについて説明する。同一要素又は同一機能を有する
要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省
略する。
【0013】図1は、本実施の形態に係る超音波モータ
を示す構成図である。本超音波モータは、機械的駆動機
構からなる超音波モータ本体1と、超音波モータ本体1
の駆動制御を行う制御装置2とから構成される。超音波
モータ本体1は、側壁を構成する円筒形のハウジング3
Sと、ハウジング3Sの上端及び下端開口を密閉封止す
る円形の蓋部材3U,3Lと、蓋部材3U,3L双方の
中央部開口を貫通する回転軸4とを備えており、制御装
置2によって駆動制御される。
を示す構成図である。本超音波モータは、機械的駆動機
構からなる超音波モータ本体1と、超音波モータ本体1
の駆動制御を行う制御装置2とから構成される。超音波
モータ本体1は、側壁を構成する円筒形のハウジング3
Sと、ハウジング3Sの上端及び下端開口を密閉封止す
る円形の蓋部材3U,3Lと、蓋部材3U,3L双方の
中央部開口を貫通する回転軸4とを備えており、制御装
置2によって駆動制御される。
【0014】図2は、超音波モータ本体1を、その軸中
心を通る平面で切った超音波モータ本体1の縦断面図
(I−I矢印断面図)である。超音波モータ本体1のハウ
ジング3S内には、外周円環状のステータ5及びロータ
6が回転軸4に対して同軸となるように対向配置されて
いる。
心を通る平面で切った超音波モータ本体1の縦断面図
(I−I矢印断面図)である。超音波モータ本体1のハウ
ジング3S内には、外周円環状のステータ5及びロータ
6が回転軸4に対して同軸となるように対向配置されて
いる。
【0015】ステータ5は、ハウジング3Sに対して不
動となるように、下部蓋部材3Lの外面側からこれに貫
挿されたボルトBによって、その下部蓋部材3Lに固定
されている。
動となるように、下部蓋部材3Lの外面側からこれに貫
挿されたボルトBによって、その下部蓋部材3Lに固定
されている。
【0016】回転軸4は、蓋部材3U,3Lの中央部開
口の内面にアウターレースが固定されたボールベアリン
グ9U,9Lのインナーレースに固定されており、ボー
ルベアリング9U,9Lによってハウジング3Sに対し
て回転自在に支持されている。
口の内面にアウターレースが固定されたボールベアリン
グ9U,9Lのインナーレースに固定されており、ボー
ルベアリング9U,9Lによってハウジング3Sに対し
て回転自在に支持されている。
【0017】ロータ6は、ハウジング3Sに対して回転
移動できるように、概略円環状の台座7及び皿バネ8を
介し、ハウジング3Sに対して回転可能な回転軸4に固
定されている。したがって、ロータ6がステータ5に対
して相対的に回転すると、回転軸4がハウジング3Sに
対して相対的に回転する。ステータ5及びロータ6に回
転駆動用の駆動信号を供給すると、これらの表面には円
周方向に進行する超音波振動波としての進行波が発生
し、それぞれの進行波の噛合によって双方の相対移動が
規制され、この状態で一方の進行波を他方に対して移動
させるとロータ6がステータ5に対して回転する。すな
わち、本超音波モータによれば、圧接状態で対向配置さ
れたステータ5及びロータ6の双方に駆動信号を供給し
て振動させ、この振動に応じてロータ6が移動するの
で、双方の振動の協動による振動波の噛合によって、従
来の摩擦力駆動による超音波モータよりも、ロータ6の
駆動力を増加させることができる。
移動できるように、概略円環状の台座7及び皿バネ8を
介し、ハウジング3Sに対して回転可能な回転軸4に固
定されている。したがって、ロータ6がステータ5に対
して相対的に回転すると、回転軸4がハウジング3Sに
対して相対的に回転する。ステータ5及びロータ6に回
転駆動用の駆動信号を供給すると、これらの表面には円
周方向に進行する超音波振動波としての進行波が発生
し、それぞれの進行波の噛合によって双方の相対移動が
規制され、この状態で一方の進行波を他方に対して移動
させるとロータ6がステータ5に対して回転する。すな
わち、本超音波モータによれば、圧接状態で対向配置さ
れたステータ5及びロータ6の双方に駆動信号を供給し
て振動させ、この振動に応じてロータ6が移動するの
で、双方の振動の協動による振動波の噛合によって、従
来の摩擦力駆動による超音波モータよりも、ロータ6の
駆動力を増加させることができる。
【0018】なお、この振動波は、ステータ5の厚み方
向に振幅を有し、円周方向に沿って進行するため、以下
の説明ではこれを回転変位波として説明する。
向に振幅を有し、円周方向に沿って進行するため、以下
の説明ではこれを回転変位波として説明する。
【0019】ここで、本超音波モータにおいては、回転
軸4のハウジング3Sに対する相対回転位置、換言すれ
ば、ロータ6のステータ5に対する相対回転位置を、一
方の振動を他方で検出することによって検出するように
構成されている。
軸4のハウジング3Sに対する相対回転位置、換言すれ
ば、ロータ6のステータ5に対する相対回転位置を、一
方の振動を他方で検出することによって検出するように
構成されている。
【0020】すなわち、本実施の形態に係る超音波モー
タは、従来の位置検出方式とは全く異なる物理現象であ
る超音波振動を位置検出に利用する。ステータ5及びロ
ータ6の一方のみを振動させた場合に、他方の振動を検
出することにより、これらの相対位置を検出することが
可能となる。以下、詳説する。
タは、従来の位置検出方式とは全く異なる物理現象であ
る超音波振動を位置検出に利用する。ステータ5及びロ
ータ6の一方のみを振動させた場合に、他方の振動を検
出することにより、これらの相対位置を検出することが
可能となる。以下、詳説する。
【0021】例えば、ステータ5を上記一方とすると、
ステータ5及びロータ6は圧接状態で対向配置されてい
るので、ステータ5の振動はロータ6に伝達され、ロー
タ6においても略同位相の振動が発生する。ステータ5
の振動は能動的に発生させているので、ステータ5の座
標系からみた振動波位置は特定することができる。ロー
タ6の振動は受動的に発生するが、ロータ6の座標系か
らみたこれの振動波位置は、例えば振動波の位置に応じ
て異なる信号を出力する手段をロータ6に設ける等の手
法を用いることにより、特定することができる。
ステータ5及びロータ6は圧接状態で対向配置されてい
るので、ステータ5の振動はロータ6に伝達され、ロー
タ6においても略同位相の振動が発生する。ステータ5
の振動は能動的に発生させているので、ステータ5の座
標系からみた振動波位置は特定することができる。ロー
タ6の振動は受動的に発生するが、ロータ6の座標系か
らみたこれの振動波位置は、例えば振動波の位置に応じ
て異なる信号を出力する手段をロータ6に設ける等の手
法を用いることにより、特定することができる。
【0022】すなわち、ステータ5の座標系からみた振
動波位置は特定されており、ロータ6の座標系からみた
振動波位置も特定することができる。ステータ5とロー
タ6との間の相対回転位置は、これらの座標系の相対回
転位置である。上記の如く、それぞれの振動波は略同位
相、すなわち、それぞれ振動波位置が同一であるので、
座標系間の相対回転位置を求めることができる。なお、
ロータ6を上記一方とすることも可能である。
動波位置は特定されており、ロータ6の座標系からみた
振動波位置も特定することができる。ステータ5とロー
タ6との間の相対回転位置は、これらの座標系の相対回
転位置である。上記の如く、それぞれの振動波は略同位
相、すなわち、それぞれ振動波位置が同一であるので、
座標系間の相対回転位置を求めることができる。なお、
ロータ6を上記一方とすることも可能である。
【0023】相対位置検出に用いられる振動は、進行波
等の回転変位波であってもよいし、また、定在波であっ
てもよい。いずれの場合においても、相対位置検出可能
な上記座標系の関係は成立するからである。
等の回転変位波であってもよいし、また、定在波であっ
てもよい。いずれの場合においても、相対位置検出可能
な上記座標系の関係は成立するからである。
【0024】本超音波モータにおいては、ステータ5及
びロータ6の他方の振動を直接の位置検出被測定対象源
とすることにより、ステータ5及びロータ6間の相対位
置に応じた信号を出力させることができ、これらの相対
位置を検出し、以って位置検出機能を具備しつつも、従
来のロータリエンコーダが不要となるため、超音波モー
タの小型化を達成することが可能となる。なお、本実施
の形態に係る超音波モータにおいては、ロータリエンコ
ーダは特に必要ではないが、回路構成上の必要に応じて
別途設けることとしてもよい。この位置検出は制御装置
2において行う。以下、この検出原理を用いた超音波モ
ータの詳細な構成について説明する。
びロータ6の他方の振動を直接の位置検出被測定対象源
とすることにより、ステータ5及びロータ6間の相対位
置に応じた信号を出力させることができ、これらの相対
位置を検出し、以って位置検出機能を具備しつつも、従
来のロータリエンコーダが不要となるため、超音波モー
タの小型化を達成することが可能となる。なお、本実施
の形態に係る超音波モータにおいては、ロータリエンコ
ーダは特に必要ではないが、回路構成上の必要に応じて
別途設けることとしてもよい。この位置検出は制御装置
2において行う。以下、この検出原理を用いた超音波モ
ータの詳細な構成について説明する。
【0025】まず、上記回転変位波又は定在波をステー
タ5表面上に発生させる機械的構成について説明する。
ステータ5は、その金属製弾性体5eを圧電振動子5v
によって振動させる。すなわち、ステータ5は、セラミ
ック圧電素子からなる円環状の振動子5vと、振動子5
vが裏面外周部に貼着された金属からなる円環状の弾性
体5eとを備えている。直接の振動部位である弾性体外
周部5oと、その内周部5iとの間には肉薄円環状の中
間部5mが位置し、この中間部5mが外周部5oの振動
を容易にさせるとともに、内周部5iと外周部5oとの
間の振動伝達を抑制している。弾性体5eの肉厚内周部
5iは、弾性体主要振動部位から遠い位置にあるので、
ここをボルトBにより下部蓋部材3Lに固定し、弾性体
5eをハウジングに対して不動とする。
タ5表面上に発生させる機械的構成について説明する。
ステータ5は、その金属製弾性体5eを圧電振動子5v
によって振動させる。すなわち、ステータ5は、セラミ
ック圧電素子からなる円環状の振動子5vと、振動子5
vが裏面外周部に貼着された金属からなる円環状の弾性
体5eとを備えている。直接の振動部位である弾性体外
周部5oと、その内周部5iとの間には肉薄円環状の中
間部5mが位置し、この中間部5mが外周部5oの振動
を容易にさせるとともに、内周部5iと外周部5oとの
間の振動伝達を抑制している。弾性体5eの肉厚内周部
5iは、弾性体主要振動部位から遠い位置にあるので、
ここをボルトBにより下部蓋部材3Lに固定し、弾性体
5eをハウジングに対して不動とする。
【0026】図1に示した制御装置2から、位置検出用
又は回転駆動用の駆動信号をステータ側振動子5vに印
加すると、ステータ5の表面に超音波による振動波、す
なわち、回転変位波或いは定在波が形成される。ロータ
6はステータ5に圧接して対向しているので、双方に回
転変位波が発生した場合にはロータ6を回転させること
ができ、その一方であるステータ5に回転変位波又は定
在波が発生した場合には、これらの振動波の伝達によっ
てロータ6の対向表面上にも超音波による振動波が形成
され、ロータ6のステータ5に対する相対位置を検出す
ることが可能となる。
又は回転駆動用の駆動信号をステータ側振動子5vに印
加すると、ステータ5の表面に超音波による振動波、す
なわち、回転変位波或いは定在波が形成される。ロータ
6はステータ5に圧接して対向しているので、双方に回
転変位波が発生した場合にはロータ6を回転させること
ができ、その一方であるステータ5に回転変位波又は定
在波が発生した場合には、これらの振動波の伝達によっ
てロータ6の対向表面上にも超音波による振動波が形成
され、ロータ6のステータ5に対する相対位置を検出す
ることが可能となる。
【0027】次に、ロータ6表面上の振動波を検出する
機械的構成について説明する。ステータ5の振動波の伝
達によって発生したロータ側金属製弾性体6eの振動波
は、これに設けられた圧電素子6vによって検出する。
すなわち、ロータ6は、ステータ5と同一構造を有し、
セラミック圧電素子からなる円環状の圧電素子6vと、
圧電素子6vが上面外周部に貼着された金属からなる円
環状の弾性体6eとを備えている。弾性体6eの肉厚内
周部6iは上記の如く回転軸4に固定され、弾性体6e
は外周部6oと内周部6iとの間に円環状の肉薄中間部
6mを備えている。
機械的構成について説明する。ステータ5の振動波の伝
達によって発生したロータ側金属製弾性体6eの振動波
は、これに設けられた圧電素子6vによって検出する。
すなわち、ロータ6は、ステータ5と同一構造を有し、
セラミック圧電素子からなる円環状の圧電素子6vと、
圧電素子6vが上面外周部に貼着された金属からなる円
環状の弾性体6eとを備えている。弾性体6eの肉厚内
周部6iは上記の如く回転軸4に固定され、弾性体6e
は外周部6oと内周部6iとの間に円環状の肉薄中間部
6mを備えている。
【0028】ステータ5の定在波或いは回転変位波をロ
ータ6に効率的に伝達するように、ロータ6に固定され
た台座7は、回転軸4に内縁部が固定された皿バネ8に
よってロータ6側へ付勢されており、ロータ6の対向表
面はステータ5の対向表面に圧接されている。なお、ス
テータ5及びロータ6間の振動の干渉を抑制するよう
に、ステータ側弾性体5eは外周部5o上面に幅狭円環
状の凸部5pを有し、ロータ側弾性体6eは外周部6o
裏面に幅狭円環状の凸部6pを有している。これらの凸
部5p,6pは摩擦緩衝部材10を介して圧接されてい
る。摩擦緩衝部材10は、樹脂材料等よりなる円環状の
シートであり、凸部5p,6p間の相互干渉を防止して
定在波又は回転変位波を両者に正常に発生させると共
に、金属同士の直接接触を回避して異音の発生を防止
し、更にこれら圧接部5p,6pの耐久性を向上させ
る。
ータ6に効率的に伝達するように、ロータ6に固定され
た台座7は、回転軸4に内縁部が固定された皿バネ8に
よってロータ6側へ付勢されており、ロータ6の対向表
面はステータ5の対向表面に圧接されている。なお、ス
テータ5及びロータ6間の振動の干渉を抑制するよう
に、ステータ側弾性体5eは外周部5o上面に幅狭円環
状の凸部5pを有し、ロータ側弾性体6eは外周部6o
裏面に幅狭円環状の凸部6pを有している。これらの凸
部5p,6pは摩擦緩衝部材10を介して圧接されてい
る。摩擦緩衝部材10は、樹脂材料等よりなる円環状の
シートであり、凸部5p,6p間の相互干渉を防止して
定在波又は回転変位波を両者に正常に発生させると共
に、金属同士の直接接触を回避して異音の発生を防止
し、更にこれら圧接部5p,6pの耐久性を向上させ
る。
【0029】ステータ内周部5i及び中間部5mと、ロ
ータ内周部6i及び中間部6mとの間には厚さ数mm程
度の空間が形成されており、この空間内にロータ側圧電
素子6vからの信号を取り出す信号取出機構11が配置
されている。信号取出機構11としてはロータリトラン
ス等を用いたものも考えられるが、ここでは簡単のため
ブラシとスリップリングを用いたものであるとする。
ータ内周部6i及び中間部6mとの間には厚さ数mm程
度の空間が形成されており、この空間内にロータ側圧電
素子6vからの信号を取り出す信号取出機構11が配置
されている。信号取出機構11としてはロータリトラン
ス等を用いたものも考えられるが、ここでは簡単のため
ブラシとスリップリングを用いたものであるとする。
【0030】信号取出機構11は、回転軸4に対して同
心円状に配置された3つの円環状の導電リングの一部分
を、それぞれロータ5側に折り曲げてなるブラシ11
a,11b,11cと、それぞれのブラシ11a,11
b,11cの先端部が接触するように回転軸4に対して
同心円状に配置されたスリップリング11A,11B,
11Cとから構成されている。
心円状に配置された3つの円環状の導電リングの一部分
を、それぞれロータ5側に折り曲げてなるブラシ11
a,11b,11cと、それぞれのブラシ11a,11
b,11cの先端部が接触するように回転軸4に対して
同心円状に配置されたスリップリング11A,11B,
11Cとから構成されている。
【0031】ブラシ11a,11b,11cの基端部は
ステータ5に固定され、スリップリング11A,11
B,11Cはロータ6に固定されている。したがって、
ロータ6を回転させた場合においても、ブラシ11a,
11b,11cの先端部とスリップリング11A,11
B,11Cとは常に接触状態にあり、ブラシ11a,1
1b,11c及び下部蓋部材3Lの外部からこれに直接
接続された導電ワイヤを介してスリップリング11A,
11B,11Cからの信号取出又はこれへの電力供給が
行われる。
ステータ5に固定され、スリップリング11A,11
B,11Cはロータ6に固定されている。したがって、
ロータ6を回転させた場合においても、ブラシ11a,
11b,11cの先端部とスリップリング11A,11
B,11Cとは常に接触状態にあり、ブラシ11a,1
1b,11c及び下部蓋部材3Lの外部からこれに直接
接続された導電ワイヤを介してスリップリング11A,
11B,11Cからの信号取出又はこれへの電力供給が
行われる。
【0032】なお、ステータ5は下部蓋部材3Lに対し
て回転しないので、ステータ側振動子5vへの電力供給
は、下部蓋部材3Lの外部から振動子5vへ直接接続さ
れた別の導電ワイヤを介して行われる。
て回転しないので、ステータ側振動子5vへの電力供給
は、下部蓋部材3Lの外部から振動子5vへ直接接続さ
れた別の導電ワイヤを介して行われる。
【0033】この導電ワイヤに接続される振動子5v
は、位置検出用の単相の駆動信号、好ましくはsin波
信号又はcos波信号の印加によって、弾性体5e対向
表面上に定在波が形成されるように構成されている。
は、位置検出用の単相の駆動信号、好ましくはsin波
信号又はcos波信号の印加によって、弾性体5e対向
表面上に定在波が形成されるように構成されている。
【0034】また、この導電ワイヤに接続される振動子
5vは、2相の駆動信号、好ましくはsin波信号及び
cos波信号の印加によって、弾性体5e対向表面上に
回転変位波が形成されるように構成されている。
5vは、2相の駆動信号、好ましくはsin波信号及び
cos波信号の印加によって、弾性体5e対向表面上に
回転変位波が形成されるように構成されている。
【0035】圧電素子6vは振動子5vの上記振動波が
伝達されることによって、2相の検出信号を導電ワイヤ
を介して出力するように構成されている。以下、上述の
機能を達成する振動子5v,圧電素子6v及び弾性体5
e,6eの機械的構成の一例について更に詳説する。
伝達されることによって、2相の検出信号を導電ワイヤ
を介して出力するように構成されている。以下、上述の
機能を達成する振動子5v,圧電素子6v及び弾性体5
e,6eの機械的構成の一例について更に詳説する。
【0036】図3は、超音波モータ本体1の主要部を一
部分解して示す斜視図である。円環状のステータ側振動
子5vは、円環状の圧電セラミック板CMと、圧電セラ
ミック板CMの一方面上に形成された4つの第1電極群
S1〜S4、4つの第2電極群C1〜C4及び1つのフ
ィードバック用電極FBからなる電極群とを備えてい
る。第1電極群S1〜S4及び第2電極群C1〜C4
は、それぞれへの正弦波信号の印加によって、振動子5
vが周方向全体で5波の定在波を発生し得るように、機
械角で36゜(λ/2)毎に配置されている。
部分解して示す斜視図である。円環状のステータ側振動
子5vは、円環状の圧電セラミック板CMと、圧電セラ
ミック板CMの一方面上に形成された4つの第1電極群
S1〜S4、4つの第2電極群C1〜C4及び1つのフ
ィードバック用電極FBからなる電極群とを備えてい
る。第1電極群S1〜S4及び第2電極群C1〜C4
は、それぞれへの正弦波信号の印加によって、振動子5
vが周方向全体で5波の定在波を発生し得るように、機
械角で36゜(λ/2)毎に配置されている。
【0037】フィードバック用電極FBは、第1電極群
の電極S1と第2電極群の電極C1との間に位置し、機
械角で18°(λ/4)の周方向長を有し、セラミック
板CMのこの部分は厚み方向に分極処理されている。第
1電極群の電極S4と第2電極群の電極C4は機械角で
54°(3λ/4)離隔している。セラミック板CMの
第1電極群S1〜S4及び第2電極群C1〜C4部分
は、各々隣り合う領域で厚み方向の分極方向が互いに逆
向き(図示+−参照)となるように分極処理されてい
る。
の電極S1と第2電極群の電極C1との間に位置し、機
械角で18°(λ/4)の周方向長を有し、セラミック
板CMのこの部分は厚み方向に分極処理されている。第
1電極群の電極S4と第2電極群の電極C4は機械角で
54°(3λ/4)離隔している。セラミック板CMの
第1電極群S1〜S4及び第2電極群C1〜C4部分
は、各々隣り合う領域で厚み方向の分極方向が互いに逆
向き(図示+−参照)となるように分極処理されてい
る。
【0038】円環状の圧電セラミック板CMの他方面上
には、圧電セラミック板CMの一方面上の第1電極群S
1〜S4の形成領域全体に対向する電極SSと、第2電
極群C1〜C4の形成領域全体に対向する電極CCと、
フィードバック用電極FBに対向するフィードバック用
電極FB’とが形成されている。なお、ロータ側圧電素
子6vの構造は、ステータ側振動子5vの構造と同一で
あるので、ここでは説明を省略する。
には、圧電セラミック板CMの一方面上の第1電極群S
1〜S4の形成領域全体に対向する電極SSと、第2電
極群C1〜C4の形成領域全体に対向する電極CCと、
フィードバック用電極FBに対向するフィードバック用
電極FB’とが形成されている。なお、ロータ側圧電素
子6vの構造は、ステータ側振動子5vの構造と同一で
あるので、ここでは説明を省略する。
【0039】振動子5v及び圧電素子6vは、それぞれ
の一方面、すなわち第1電極群S1〜S4、第2電極群
C1〜C4及びフィードバック用電極FBが形成された
面が、弾性体5e,6eの対向表面と反対側の面に接触
するように、弾性体5e,6eに導電性接着剤又は電気
的接触可能な厚みの絶縁性接着剤を介して貼着されてい
る。したがって、振動子5vの振動は弾性体5eの表面
に振動波を形成し、伝達によって発生した弾性体6eの
振動波は圧電素子6vに直接伝達される。
の一方面、すなわち第1電極群S1〜S4、第2電極群
C1〜C4及びフィードバック用電極FBが形成された
面が、弾性体5e,6eの対向表面と反対側の面に接触
するように、弾性体5e,6eに導電性接着剤又は電気
的接触可能な厚みの絶縁性接着剤を介して貼着されてい
る。したがって、振動子5vの振動は弾性体5eの表面
に振動波を形成し、伝達によって発生した弾性体6eの
振動波は圧電素子6vに直接伝達される。
【0040】また、弾性体5e,6eはグランドに接続
されており、したがって、それぞれの第1電極群S1〜
S4、第2電極群C1〜C4及びフィードバック用電極
FBは、弾性体5e,6eを介してグランドに接続され
る。
されており、したがって、それぞれの第1電極群S1〜
S4、第2電極群C1〜C4及びフィードバック用電極
FBは、弾性体5e,6eを介してグランドに接続され
る。
【0041】ロータ6の相対位置を検出する場合には、
ステータ5側の電極SS又は電極CCに、ステータ5の
表面が回転変位波又は定在波を発生するように、2相の
駆動信号(Vs及びVc)又は単相の駆動信号(Vs又
はVc)が印加される。定在波について詳説すれば、ス
テータ側の振動子5vの電極SS又は電極CCに単相の
正弦波電圧信号(sin波、cos波)からなる位置検
出用の駆動信号を印加すると、1つの電極、例えばS1
の周方向長を一振動の波長λの2分の1とするように、
ステータ5表面の周方向全体に亙って不動の複数波長の
定在波が発生する。本例では、ステータ5の一周の長さ
が5λに相当するため、5波長の定在波が発生する。
ステータ5側の電極SS又は電極CCに、ステータ5の
表面が回転変位波又は定在波を発生するように、2相の
駆動信号(Vs及びVc)又は単相の駆動信号(Vs又
はVc)が印加される。定在波について詳説すれば、ス
テータ側の振動子5vの電極SS又は電極CCに単相の
正弦波電圧信号(sin波、cos波)からなる位置検
出用の駆動信号を印加すると、1つの電極、例えばS1
の周方向長を一振動の波長λの2分の1とするように、
ステータ5表面の周方向全体に亙って不動の複数波長の
定在波が発生する。本例では、ステータ5の一周の長さ
が5λに相当するため、5波長の定在波が発生する。
【0042】ロータ6を回転駆動させる場合には、ステ
ータ5及びロータ6の電極SS及び電極CCのそれぞれ
に、ステータ5及びロータ6の表面が回転変位波を発生
するように、90°位相差を有する2相の駆動信号V
s,Vcが印加される。
ータ5及びロータ6の電極SS及び電極CCのそれぞれ
に、ステータ5及びロータ6の表面が回転変位波を発生
するように、90°位相差を有する2相の駆動信号V
s,Vcが印加される。
【0043】回転変位波について詳説すれば、ステータ
5及びロータ6の振動子5vの電極SS及び電極CCの
それぞれに、90°位相差を有する2相の正弦波電圧信
号(sin波、cos波)からなる回転駆動用の駆動信
号を印加すると、振動子5v及び6vは、それぞれ振動
し、各々が弾性体5e,6eに貼着されているため、こ
れらの周方向へ沿って進行する回転変位波がステータ5
及びロータ6表面に発生する。
5及びロータ6の振動子5vの電極SS及び電極CCの
それぞれに、90°位相差を有する2相の正弦波電圧信
号(sin波、cos波)からなる回転駆動用の駆動信
号を印加すると、振動子5v及び6vは、それぞれ振動
し、各々が弾性体5e,6eに貼着されているため、こ
れらの周方向へ沿って進行する回転変位波がステータ5
及びロータ6表面に発生する。
【0044】振動子5v,6vは、弾性体5e,6eに
貼着されているので、双方を振動させる場合において
は、その振動が直接弾性体5e,6eに伝達される。ま
た、一方の振動子5vを振動させて、他方の振動子6v
でこれを検出する場合には、弾性体5eに圧接した弾性
体6eの対向表面上には同位相の振動波がそれぞれ形成
され、これは弾性体6eに貼着された圧電素子6vによ
って直接検出される。なお、振動子5v及び圧電素子6
vへの電力供給等は、前記導電ワイヤを介して行われ
る。
貼着されているので、双方を振動させる場合において
は、その振動が直接弾性体5e,6eに伝達される。ま
た、一方の振動子5vを振動させて、他方の振動子6v
でこれを検出する場合には、弾性体5eに圧接した弾性
体6eの対向表面上には同位相の振動波がそれぞれ形成
され、これは弾性体6eに貼着された圧電素子6vによ
って直接検出される。なお、振動子5v及び圧電素子6
vへの電力供給等は、前記導電ワイヤを介して行われ
る。
【0045】ステータ側振動子5vの電極SS及び電極
CCには、前述の制御装置2から回転変位波又は定在波
を発生させる駆動信号が供給され、供給に応じて振動子
5vが振動する。この振動に応じてフィードバック用電
極FB’から出力されるフィードバック信号である圧電
電圧信号は、制御装置2に入力される。なお、制御装置
2は、入力されたフィードバック信号に基づいて、この
信号と制御装置2内で発生する基準信号との位相差が一
定となるように発振周波数を変化させ、ステータ側振動
子5vに供給される駆動信号を制御する。なお、ロータ
側振動子6vの電極SS及び電極CCには、これを振動
させる場合には制御装置2から回転変位波を発生させる
駆動信号が供給され、その振動を検出する場合には電極
SS及び電極CCから振動に応じた検出信号が出力され
る。
CCには、前述の制御装置2から回転変位波又は定在波
を発生させる駆動信号が供給され、供給に応じて振動子
5vが振動する。この振動に応じてフィードバック用電
極FB’から出力されるフィードバック信号である圧電
電圧信号は、制御装置2に入力される。なお、制御装置
2は、入力されたフィードバック信号に基づいて、この
信号と制御装置2内で発生する基準信号との位相差が一
定となるように発振周波数を変化させ、ステータ側振動
子5vに供給される駆動信号を制御する。なお、ロータ
側振動子6vの電極SS及び電極CCには、これを振動
させる場合には制御装置2から回転変位波を発生させる
駆動信号が供給され、その振動を検出する場合には電極
SS及び電極CCから振動に応じた検出信号が出力され
る。
【0046】ここで、上述の定在波及び回転変位波につ
いて若干の説明をしておく。
いて若干の説明をしておく。
【0047】図4は、単相の駆動信号の印加によって、
5波長の定在波(2点鎖線で示す)が発生した時のステ
ータ5又はロータ6を示す。また、2点鎖線で示される
定在波は径方向に振幅を示すものとする。ここでは、第
1電極群S1〜S4により発生する周方向の振幅を径方
向に示した。すなわち、2点鎖線で示される円周外部に
ふくらんだ円弧部分は上方への隆起(山)を示し、円周
内部に入り込んだ円弧部分は下方への沈降(谷)を示す
ものとする。
5波長の定在波(2点鎖線で示す)が発生した時のステ
ータ5又はロータ6を示す。また、2点鎖線で示される
定在波は径方向に振幅を示すものとする。ここでは、第
1電極群S1〜S4により発生する周方向の振幅を径方
向に示した。すなわち、2点鎖線で示される円周外部に
ふくらんだ円弧部分は上方への隆起(山)を示し、円周
内部に入り込んだ円弧部分は下方への沈降(谷)を示す
ものとする。
【0048】定在波の1波長内の位相を360度とすれ
ば、本例の弾性体5e,6eの一周あたりには5波長の
波が発生するように構成されているため、弾性体5e,
6eの周方向に沿った長さは、位相換算で360度の変
化を5度繰り返したものである。すなわち、一周あたり
の位相は都合360×5=1800度となる。また、こ
れが7波長である場合は、この位相は360×7=25
20度となる。
ば、本例の弾性体5e,6eの一周あたりには5波長の
波が発生するように構成されているため、弾性体5e,
6eの周方向に沿った長さは、位相換算で360度の変
化を5度繰り返したものである。すなわち、一周あたり
の位相は都合360×5=1800度となる。また、こ
れが7波長である場合は、この位相は360×7=25
20度となる。
【0049】一方、回転駆動時に用いられる回転変位波
としての進行波は、90°位相差を有する2相の駆動信
号のそれぞれの印加によって発生する2つの定在波の重
ね合わせによって発生する。なお、電極群は7波長或い
はこれ以上の波が発生するように更に多く設けられても
よい。
としての進行波は、90°位相差を有する2相の駆動信
号のそれぞれの印加によって発生する2つの定在波の重
ね合わせによって発生する。なお、電極群は7波長或い
はこれ以上の波が発生するように更に多く設けられても
よい。
【0050】図5は、単相の駆動信号Vsのタイミング
チャートであり、横軸は時間t、縦軸は信号レベルVを
示し、図中のTは駆動信号の周期を示す。同図中におけ
る駆動信号Vsはsin波である。駆動信号Vsの印加
によって、圧電振動子5vの或る特定の点(例えばS1
の中心点s1)は厚み方向に沿って振動する。この特定
点s1からλ/2離隔した地点s2は分極方向が逆なの
で特定点の振動に対して逆位相で振動する。したがっ
て、図4に示したように単相の駆動信号Vsの印加によ
って、全周方向長が波長の整数倍であるため、振動子5
v及び弾性体5e上には定在波が発生する。なお、駆動
信号は定在波を発生させるものであれば、cos波であ
ってもよく、一方の駆動信号の印加による振動子5vの
振動の位相を変えない位相のものであれば、振動子5v
のいずれの電極にこれを印加してもよい。
チャートであり、横軸は時間t、縦軸は信号レベルVを
示し、図中のTは駆動信号の周期を示す。同図中におけ
る駆動信号Vsはsin波である。駆動信号Vsの印加
によって、圧電振動子5vの或る特定の点(例えばS1
の中心点s1)は厚み方向に沿って振動する。この特定
点s1からλ/2離隔した地点s2は分極方向が逆なの
で特定点の振動に対して逆位相で振動する。したがっ
て、図4に示したように単相の駆動信号Vsの印加によ
って、全周方向長が波長の整数倍であるため、振動子5
v及び弾性体5e上には定在波が発生する。なお、駆動
信号は定在波を発生させるものであれば、cos波であ
ってもよく、一方の駆動信号の印加による振動子5vの
振動の位相を変えない位相のものであれば、振動子5v
のいずれの電極にこれを印加してもよい。
【0051】図6は、90°位相差を有する2相の駆動
信号Vs、Vcのタイミングチャートであり、横軸は時
間t、縦軸は信号レベルVを示し、図中のTは駆動信号
の周期を示す。同図中においてsin波はVs、cos
波はVcで示される。上述のように、一方の駆動信号V
s又はVcの印加によって、図4及び図5に示したよう
にステータ5表面上には定在波が発生する。双方の駆動
信号Vs及びVcを振動子5vに同時に印加すると、ス
テータ5表面上には2つの定在波が同時に発生し、これ
らは重畳される。
信号Vs、Vcのタイミングチャートであり、横軸は時
間t、縦軸は信号レベルVを示し、図中のTは駆動信号
の周期を示す。同図中においてsin波はVs、cos
波はVcで示される。上述のように、一方の駆動信号V
s又はVcの印加によって、図4及び図5に示したよう
にステータ5表面上には定在波が発生する。双方の駆動
信号Vs及びVcを振動子5vに同時に印加すると、ス
テータ5表面上には2つの定在波が同時に発生し、これ
らは重畳される。
【0052】上記実施の形態においては、sin波信号
が与えられる電極S1は、これと90°位相差を有する
cos波信号が与えられる電極C1に対して振動波のλ
/4(位相=π/2)だけ離隔している。また、1つの
電極S1は振動波のλ/2(位相=π)の長さがある。
このように、駆動信号Vs及びVcに90°の電気的な
位相差を与え、双方の駆動信号Vs及びVcによって発
生するそれぞれの定在波にλ/4の機械的な位相差を与
えると、2つの定在波の重畳によって進行波、すなわ
ち、振動子5vの円周方向に沿って進行する進行波が回
転変位波として発生する。
が与えられる電極S1は、これと90°位相差を有する
cos波信号が与えられる電極C1に対して振動波のλ
/4(位相=π/2)だけ離隔している。また、1つの
電極S1は振動波のλ/2(位相=π)の長さがある。
このように、駆動信号Vs及びVcに90°の電気的な
位相差を与え、双方の駆動信号Vs及びVcによって発
生するそれぞれの定在波にλ/4の機械的な位相差を与
えると、2つの定在波の重畳によって進行波、すなわ
ち、振動子5vの円周方向に沿って進行する進行波が回
転変位波として発生する。
【0053】以上、説明したように、単相の駆動信号の
印加によってステータ5上には定在波が発生し、2相の
駆動信号の印加によってロータ5及びステータ6上には
回転変位波が発生する。以下、これらを用いた相対位置
検出及び回転駆動について説明する。
印加によってステータ5上には定在波が発生し、2相の
駆動信号の印加によってロータ5及びステータ6上には
回転変位波が発生する。以下、これらを用いた相対位置
検出及び回転駆動について説明する。
【0054】まず、定在波を用いた相対位置検出につい
て説明する。
て説明する。
【0055】図7は、圧電電圧信号から上記相対位置を
検出する原理を説明するための説明図である。図7
(a)はステータ側振動子5vを展開して示す展開図で
あり、図7(b)はsin側電極群S1〜S4(SS)
にのみsin波が印加された場合の振動子5vの周方向
位置と変位を示すグラフである。なお、図7(b)にお
ける実線は、実際に励振を行う部位の振動によって発生
した変位であり、点線はこの振動の伝播によって発生し
た変位を示す。ここで、振動を受けるロータ側圧電素子
6vの電極FBがステータ側振動子5vのフィードバッ
ク電極FBに対して相対的にx=λ/2だけずれている
とし、図7(c)は、この場合のロータ側圧電素子6v
を展開して示す展開図である。
検出する原理を説明するための説明図である。図7
(a)はステータ側振動子5vを展開して示す展開図で
あり、図7(b)はsin側電極群S1〜S4(SS)
にのみsin波が印加された場合の振動子5vの周方向
位置と変位を示すグラフである。なお、図7(b)にお
ける実線は、実際に励振を行う部位の振動によって発生
した変位であり、点線はこの振動の伝播によって発生し
た変位を示す。ここで、振動を受けるロータ側圧電素子
6vの電極FBがステータ側振動子5vのフィードバッ
ク電極FBに対して相対的にx=λ/2だけずれている
とし、図7(c)は、この場合のロータ側圧電素子6v
を展開して示す展開図である。
【0056】圧電素子にある大きさの電圧を印加すると
圧電素子は歪むが、圧電素子をこれと同様に歪ませる
と、同様の大きさの電圧が出力される。振動子5vを振
動させると、弾性体5eが上述のように歪んで表面に定
在波が発生するが、定在波は対向する弾性体6eに伝達
されるため、弾性体6eが定在波の歪に合わせて歪み、
圧電素子6vからは歪に応じた圧電電圧信号Vs’、V
c’,Vfbs’が出力される。圧電電圧信号Vs’、
Vc’及びVfbs’は、それぞれロータ6側の圧電素
子6vの電極CC(C1〜C4)、電極SS(S1〜S
4)及び電極FB’(FB)からの出力電圧である。
圧電素子は歪むが、圧電素子をこれと同様に歪ませる
と、同様の大きさの電圧が出力される。振動子5vを振
動させると、弾性体5eが上述のように歪んで表面に定
在波が発生するが、定在波は対向する弾性体6eに伝達
されるため、弾性体6eが定在波の歪に合わせて歪み、
圧電素子6vからは歪に応じた圧電電圧信号Vs’、V
c’,Vfbs’が出力される。圧電電圧信号Vs’、
Vc’及びVfbs’は、それぞれロータ6側の圧電素
子6vの電極CC(C1〜C4)、電極SS(S1〜S
4)及び電極FB’(FB)からの出力電圧である。
【0057】この圧電素子6vから出力される圧電電圧
信号Vs’、Vc’及びVfbs’は、例えば個々を出
力する電極の面積が非常に小さい場合には、その振幅が
ステータ5側の位置を示すため、それぞれのみからでも
ステータ5及びロータ6間の相対位置を検出することは
できる。ここでは、この中の2つの信号Vs’及びV
c’を用いた位置検出について説明する。
信号Vs’、Vc’及びVfbs’は、例えば個々を出
力する電極の面積が非常に小さい場合には、その振幅が
ステータ5側の位置を示すため、それぞれのみからでも
ステータ5及びロータ6間の相対位置を検出することは
できる。ここでは、この中の2つの信号Vs’及びV
c’を用いた位置検出について説明する。
【0058】圧電素子6vは、振動子5vと同様にその
歪に応じてVs’、Vc’を出力する。例えば、相対位
置ずれ量が零の場合、図7(a)に示すステータ側電極
S1と図7(c)に示すロータ側電極C1とが重なった
場合、駆動信号がVsの最大電位であるならば、図5の
例に倣うと、圧電電圧信号Vs’はこれに等しく、正弦
波電圧信号となる。この場合、Vc’は1つの電極内で
発生する電荷が打ち消し合うため振幅が零となる。ここ
では、Vc’は、振幅が零の正弦波電圧信号とする。ス
テータ5/ロータ6間の相対位置がずれても、それぞれ
の信号Vs’、Vc’の位相は変化せず、位置ずれに応
じてその振幅のみがVs’の方は小さくなり、Vc’の
方は大きくなる。また、ロータ6がステータ5に対して
図7(c)に示すように相対的にx=λ/2ずれている
場合には、信号の関係はこれと逆になる。
歪に応じてVs’、Vc’を出力する。例えば、相対位
置ずれ量が零の場合、図7(a)に示すステータ側電極
S1と図7(c)に示すロータ側電極C1とが重なった
場合、駆動信号がVsの最大電位であるならば、図5の
例に倣うと、圧電電圧信号Vs’はこれに等しく、正弦
波電圧信号となる。この場合、Vc’は1つの電極内で
発生する電荷が打ち消し合うため振幅が零となる。ここ
では、Vc’は、振幅が零の正弦波電圧信号とする。ス
テータ5/ロータ6間の相対位置がずれても、それぞれ
の信号Vs’、Vc’の位相は変化せず、位置ずれに応
じてその振幅のみがVs’の方は小さくなり、Vc’の
方は大きくなる。また、ロータ6がステータ5に対して
図7(c)に示すように相対的にx=λ/2ずれている
場合には、信号の関係はこれと逆になる。
【0059】信号の振幅が相対位置に応じて変化するこ
とに鑑みれば、ロータ6側の電極が大きくても、上記電
極面積が非常に小さい場合と同様に、この相対位置をV
s’又はVc’のみに基づいて検出することも可能であ
る。この場合は、検出精度(分解能)が低くなる。検出
精度を考慮すれば、Vs’及びVc’を用いて、その比
率を求めることによって相対位置を検出することが望ま
しい。
とに鑑みれば、ロータ6側の電極が大きくても、上記電
極面積が非常に小さい場合と同様に、この相対位置をV
s’又はVc’のみに基づいて検出することも可能であ
る。この場合は、検出精度(分解能)が低くなる。検出
精度を考慮すれば、Vs’及びVc’を用いて、その比
率を求めることによって相対位置を検出することが望ま
しい。
【0060】本例では、検出精度とその飽和量を考慮し
て、Vs’及びVc’の位相を適当に調整してそのミキ
シングを行うことにより、相対位置を検出することとす
る。Vs’及びVc’は、振幅は異なるものの、同一の
定在波を発生源とすることからその電気的な位相は等し
い。振幅のみの異なる正弦関数と余弦関数の和で与えら
れる合成関数の元の正弦関数の位相に対する位相差は、
それぞれの振幅の関係を示している。したがって、正弦
波であるVs’及びVc’の一方に90度の位相差を設
定し、これらをミキシングすれば、振幅の関係、すなわ
ち、相対位置を基準となる信号Vs’の位相に対する位
相差として出力することができる。ここで、基準となる
信号Vs’は、Vsとしてもよい。
て、Vs’及びVc’の位相を適当に調整してそのミキ
シングを行うことにより、相対位置を検出することとす
る。Vs’及びVc’は、振幅は異なるものの、同一の
定在波を発生源とすることからその電気的な位相は等し
い。振幅のみの異なる正弦関数と余弦関数の和で与えら
れる合成関数の元の正弦関数の位相に対する位相差は、
それぞれの振幅の関係を示している。したがって、正弦
波であるVs’及びVc’の一方に90度の位相差を設
定し、これらをミキシングすれば、振幅の関係、すなわ
ち、相対位置を基準となる信号Vs’の位相に対する位
相差として出力することができる。ここで、基準となる
信号Vs’は、Vsとしてもよい。
【0061】図8は、制御装置2内のシステム構成を示
すシステム構成図である。圧電素子5v,6v間の矢印
は圧電素子5v,6vが相互に配列位置を可変すること
を示している。
すシステム構成図である。圧電素子5v,6v間の矢印
は圧電素子5v,6vが相互に配列位置を可変すること
を示している。
【0062】発振回路2a,2a’は図示しない制御回
路により制御され、制御回路は外部ホスト装置などから
の指令を受けて、超音波モータの所定の回転・移動を行
わせるべく、発振回路2a,2a’に所定の周波数差を
与えるよう制御する。
路により制御され、制御回路は外部ホスト装置などから
の指令を受けて、超音波モータの所定の回転・移動を行
わせるべく、発振回路2a,2a’に所定の周波数差を
与えるよう制御する。
【0063】相対位置検出時には、スイッチSW1をオ
フ状態とし、ステータ側の電極SSのみにsin波の駆
動信号Vsを与える。これに応じて振動子5vは振動
し、ステータ5の表面に定在波が発生する。駆動信号V
sは発振回路2aから出力されるクロックパルス信号を
増幅回路2bで増幅することにより生成する。なお、増
幅回路2bは高周波成分を遮断する機能も有する。振動
子5vに印加される駆動信号Vsの振幅は例えば75V
に設定される。
フ状態とし、ステータ側の電極SSのみにsin波の駆
動信号Vsを与える。これに応じて振動子5vは振動
し、ステータ5の表面に定在波が発生する。駆動信号V
sは発振回路2aから出力されるクロックパルス信号を
増幅回路2bで増幅することにより生成する。なお、増
幅回路2bは高周波成分を遮断する機能も有する。振動
子5vに印加される駆動信号Vsの振幅は例えば75V
に設定される。
【0064】すなわち、相対位置の検出時においては、
残りの増幅回路2d,2b’,2d’の駆動電位をスイ
ッチSW1を制御する(オフ状態)ことによって十分に
小さな値VD2(好ましくは0V)とし、ステータ5上
に定在波を発生させると共に、検出用圧電電圧信号V
s’,Vc’が相対位置のみに応じて出力されるように
する。
残りの増幅回路2d,2b’,2d’の駆動電位をスイ
ッチSW1を制御する(オフ状態)ことによって十分に
小さな値VD2(好ましくは0V)とし、ステータ5上
に定在波を発生させると共に、検出用圧電電圧信号V
s’,Vc’が相対位置のみに応じて出力されるように
する。
【0065】フィードバック電極FB’からのフィード
バック信号は、好ましくは位相比較器、LPF、電圧制
御発振器を含む発振回路2aに帰還され、発振回路2a
の出力周波数がステータ5の共振周波数に一致するよう
に制御される。
バック信号は、好ましくは位相比較器、LPF、電圧制
御発振器を含む発振回路2aに帰還され、発振回路2a
の出力周波数がステータ5の共振周波数に一致するよう
に制御される。
【0066】駆動信号Vs=sinωtの印加によって
ステータ側振動子5vの表面で発生した定在波が、ロー
タ側圧電素子6vに伝達されると、相対位置に応じて振
幅の異なる2つの検出用圧電電圧信号Vs’=Asin
(ωt),Vc’=Bsin(ωt)が出力される。V
c’は移相回路2c”によってその位相を90度シフト
された後、信号を加算するミキサ回路MXによってV
s’に合成され、合成された出力信号Vm’=Csin
(ωt+Φ)は、必要に応じて増幅回路を含むリミッタ
回路又はコンパレータ等から構成される波形成形回路2
gによって方形波に変換されて出力される。なお、A,
B,Cは相対位置により変化する変数、ωは角周波数、
Φは位相を示す。
ステータ側振動子5vの表面で発生した定在波が、ロー
タ側圧電素子6vに伝達されると、相対位置に応じて振
幅の異なる2つの検出用圧電電圧信号Vs’=Asin
(ωt),Vc’=Bsin(ωt)が出力される。V
c’は移相回路2c”によってその位相を90度シフト
された後、信号を加算するミキサ回路MXによってV
s’に合成され、合成された出力信号Vm’=Csin
(ωt+Φ)は、必要に応じて増幅回路を含むリミッタ
回路又はコンパレータ等から構成される波形成形回路2
gによって方形波に変換されて出力される。なお、A,
B,Cは相対位置により変化する変数、ωは角周波数、
Φは位相を示す。
【0067】この変換された方形波信号は、相対位置の
検出時(SW1オフ状態)に入力信号を通過させるゲー
ト回路Gを介して方形波の状態の駆動信号Vsと共に位
相検出回路2jに入力され、方形波の状態の駆動信号
(Vsの位相)と比較され、位相検出回路2jからは位
相差Φ、すなわち相対位置に応じた電圧信号が出力さ
れ、演算回路2kに入力される。演算回路2kは、位相
差Φから相対位置を算出したり、これの周期的な変化量
を積算してロータ5の移動量を算出して出力する。この
信号は、図示しない制御回路を介して外部ホスト装置な
どへ送られ、回転位置や回転量の情報となる。なお、本
例の検出方法では、1振動波長内での検出となる。例え
ば、本例のように5波長1回転モータの場合、1/5回
転毎にSW1を瞬間的にオフして位置検出し、必要に応
じて駆動信号の補正を行ったり、所定回転位置に移動し
たことを検知するなどの制御が可能となる。
検出時(SW1オフ状態)に入力信号を通過させるゲー
ト回路Gを介して方形波の状態の駆動信号Vsと共に位
相検出回路2jに入力され、方形波の状態の駆動信号
(Vsの位相)と比較され、位相検出回路2jからは位
相差Φ、すなわち相対位置に応じた電圧信号が出力さ
れ、演算回路2kに入力される。演算回路2kは、位相
差Φから相対位置を算出したり、これの周期的な変化量
を積算してロータ5の移動量を算出して出力する。この
信号は、図示しない制御回路を介して外部ホスト装置な
どへ送られ、回転位置や回転量の情報となる。なお、本
例の検出方法では、1振動波長内での検出となる。例え
ば、本例のように5波長1回転モータの場合、1/5回
転毎にSW1を瞬間的にオフして位置検出し、必要に応
じて駆動信号の補正を行ったり、所定回転位置に移動し
たことを検知するなどの制御が可能となる。
【0068】なお、信号Vs’及びVc’は1波長内に
おいて2回レベルの揃う時があるので、このレベルを基
準にしてミキシングレベルを揃えてもよい。ミキシング
レベルは、それぞれの信号のレベルの最大値が等しくな
るように設定する。なお、レベル調整は、移相回路2
c”による損失を考慮してこれらの最大値が結果的に等
しくなるように、換言すれば、正確な相対位置検出がで
きるように行うことが望ましい。
おいて2回レベルの揃う時があるので、このレベルを基
準にしてミキシングレベルを揃えてもよい。ミキシング
レベルは、それぞれの信号のレベルの最大値が等しくな
るように設定する。なお、レベル調整は、移相回路2
c”による損失を考慮してこれらの最大値が結果的に等
しくなるように、換言すれば、正確な相対位置検出がで
きるように行うことが望ましい。
【0069】本超音波モータは、回転変位波を用いるこ
とにより変位ロックドライブ方式の超音波モータとして
機能する。変位ロックドライブ方式の駆動方法は、従来
の超音波モータの駆動方式とは全く異なるタイプの駆動
方法であり、ステータのみでなく、ロータにおいても回
転変位波を発生させる。これらを圧接させることによっ
て双方の回転変位波が互いに噛合すると、ステータ及び
ロータ間の相対的移動が規制される。このように双方の
相対的移動が規制された状態で、一方の回転変位波を他
方に対して回転移動させると、ロータはステータに対し
て相対的に回転する。
とにより変位ロックドライブ方式の超音波モータとして
機能する。変位ロックドライブ方式の駆動方法は、従来
の超音波モータの駆動方式とは全く異なるタイプの駆動
方法であり、ステータのみでなく、ロータにおいても回
転変位波を発生させる。これらを圧接させることによっ
て双方の回転変位波が互いに噛合すると、ステータ及び
ロータ間の相対的移動が規制される。このように双方の
相対的移動が規制された状態で、一方の回転変位波を他
方に対して回転移動させると、ロータはステータに対し
て相対的に回転する。
【0070】変位ロックドライブ方式は、従来のステー
タ及びロータ当接面の微小領域各点間の摩擦力による駆
動方法と異なり、超音波噛面として機能する回転変位波
の噛合による駆動方法のため、駆動力が大きく、また、
移動量の制御精度を向上させることができる。また、変
位ロックドライブ方式によれば、回転変位波間の相対速
度を調整することにより超音波モータを停止状態より最
高速回転の範囲までの最大の変位量で駆動できるので、
これは従来のように低速回転するため摩擦に必要な変位
量を小さくしなければならない駆動方式とは基本的に異
なる。特に、変位ロックドライブ方式によれば、特に低
速の範囲で従来の方式に比べて駆動力が大きい。
タ及びロータ当接面の微小領域各点間の摩擦力による駆
動方法と異なり、超音波噛面として機能する回転変位波
の噛合による駆動方法のため、駆動力が大きく、また、
移動量の制御精度を向上させることができる。また、変
位ロックドライブ方式によれば、回転変位波間の相対速
度を調整することにより超音波モータを停止状態より最
高速回転の範囲までの最大の変位量で駆動できるので、
これは従来のように低速回転するため摩擦に必要な変位
量を小さくしなければならない駆動方式とは基本的に異
なる。特に、変位ロックドライブ方式によれば、特に低
速の範囲で従来の方式に比べて駆動力が大きい。
【0071】変位ロックドライブ方式で超音波モータを
駆動させるため、スイッチSW1をオン状態とし、スタ
ータ5及びロータ6の振動子5v,6vの電極SS及び
電極CCに、2相の駆動信号を印加する。
駆動させるため、スイッチSW1をオン状態とし、スタ
ータ5及びロータ6の振動子5v,6vの電極SS及び
電極CCに、2相の駆動信号を印加する。
【0072】ステータ側振動子5vの電極SSにsin
波の駆動信号Vsを、電極CCにcos波の駆動信号V
cを与えると、振動子5vは振動し、ステータ5の表面
に回転変位波が発生する。電極SSには既に発振回路2
aから駆動信号Vsが与えられている。スイッチSW1
はオン状態とされるので、電極CCにはcos波の駆動
信号Vcが与えられる。すなわち、駆動信号Vcは、発
振回路2aからのクロックパルス信号の位相を移相回路
2cによって90度シフトさせた後、これを増幅回路2
dで増幅して生成される。
波の駆動信号Vsを、電極CCにcos波の駆動信号V
cを与えると、振動子5vは振動し、ステータ5の表面
に回転変位波が発生する。電極SSには既に発振回路2
aから駆動信号Vsが与えられている。スイッチSW1
はオン状態とされるので、電極CCにはcos波の駆動
信号Vcが与えられる。すなわち、駆動信号Vcは、発
振回路2aからのクロックパルス信号の位相を移相回路
2cによって90度シフトさせた後、これを増幅回路2
dで増幅して生成される。
【0073】ロータ側振動子6vを駆動するための発振
回路2a’、増幅回路2b’,2d’及び移相回路2
c’の構成は、ステータ側振動子5vを駆動するための
発振回路2a、増幅回路2b,2d及び移相回路2cと
同一であり、移相回路2c’による位相シフト方向はス
テータ5及びロータ6の回転変位波が同一方向に回転す
るように設定される。
回路2a’、増幅回路2b’,2d’及び移相回路2
c’の構成は、ステータ側振動子5vを駆動するための
発振回路2a、増幅回路2b,2d及び移相回路2cと
同一であり、移相回路2c’による位相シフト方向はス
テータ5及びロータ6の回転変位波が同一方向に回転す
るように設定される。
【0074】ロータ6の回転時においては、増幅回路2
b,2d及び増幅回路2b’,2d’の駆動電位を、ス
イッチSW1(オン状態)を制御することによって十分
に大きな値VD1(例えば電圧振幅20VP-P以上)と
し、十分な振幅の回転変位波(例えば厚み方向変位の振
幅=0.5〜1.5μm又は1〜3μm)が形成される
ようにする。
b,2d及び増幅回路2b’,2d’の駆動電位を、ス
イッチSW1(オン状態)を制御することによって十分
に大きな値VD1(例えば電圧振幅20VP-P以上)と
し、十分な振幅の回転変位波(例えば厚み方向変位の振
幅=0.5〜1.5μm又は1〜3μm)が形成される
ようにする。
【0075】なお、図9は、このような回転変位波が噛
合している際のステータ/ロータ接触部分を円周方向に
沿って切った断面図である。
合している際のステータ/ロータ接触部分を円周方向に
沿って切った断面図である。
【0076】この場合において、発振回路2a,2a’
の周波数及び位相が同一の場合、回転変位波は同一方向
に同一速度で回転するため、ロータ6は停止する。すな
わち、ステータ側弾性体5eの凸部5p(図2参照)に
生じる回転変位波Aとロータ側弾性体6eの凸部6pに
生じる回転変位波Bが恰も歯車が噛み合った如く合致し
てロック作用するが、同相で回転変位するため、ロータ
6は停止する。
の周波数及び位相が同一の場合、回転変位波は同一方向
に同一速度で回転するため、ロータ6は停止する。すな
わち、ステータ側弾性体5eの凸部5p(図2参照)に
生じる回転変位波Aとロータ側弾性体6eの凸部6pに
生じる回転変位波Bが恰も歯車が噛み合った如く合致し
てロック作用するが、同相で回転変位するため、ロータ
6は停止する。
【0077】一方の発振回路2a,2a’の周波数又は
位相を他方に対してシフトさせると、一方の回転変位波
が他方に対して相対的にシフトするため、ロータ6が回
転する。周波数差が+Δfの場合、噛み合っていた回転
変位波A,Bのうちの、ロータ側の回転変位波Bがステ
ータ側の回転変位波Aに対して相対的に進む関係が生じ
る。この時、ステータ5は固定されており、噛み合い状
態を保持するよう加圧力がステータ5及びロータ6間に
加えられていることから、この噛み合いを保持しようと
する作用により位相の変化分だけロータ6が回転する。
回転方向は変位波の回転方向と同じである。同様に、周
波数差が−Δfの場合はロータ6は逆方向に回転する。
また、回転角度差は発振回路2a,2a’の位相差に従
う。
位相を他方に対してシフトさせると、一方の回転変位波
が他方に対して相対的にシフトするため、ロータ6が回
転する。周波数差が+Δfの場合、噛み合っていた回転
変位波A,Bのうちの、ロータ側の回転変位波Bがステ
ータ側の回転変位波Aに対して相対的に進む関係が生じ
る。この時、ステータ5は固定されており、噛み合い状
態を保持するよう加圧力がステータ5及びロータ6間に
加えられていることから、この噛み合いを保持しようと
する作用により位相の変化分だけロータ6が回転する。
回転方向は変位波の回転方向と同じである。同様に、周
波数差が−Δfの場合はロータ6は逆方向に回転する。
また、回転角度差は発振回路2a,2a’の位相差に従
う。
【0078】なお、図8においては説明簡略化のため
に、ロータ6の駆動信号の発生源として発振回路2a’
を用いたが、実際には厳密な周波数管理が必要なため、
発振回路2aの信号を基にしてこれに外部ホスト装置か
らの指令に応じて+Δf又は−Δfを付加することでロ
ータ側の駆動信号を生成する。
に、ロータ6の駆動信号の発生源として発振回路2a’
を用いたが、実際には厳密な周波数管理が必要なため、
発振回路2aの信号を基にしてこれに外部ホスト装置か
らの指令に応じて+Δf又は−Δfを付加することでロ
ータ側の駆動信号を生成する。
【0079】本実施の形態に係わる変位ロックドライブ
方式の超音波モータにおいては、変位波の進行方向を一
方向に固定しても、変位波A,B相互の位相関係によっ
て回転方向が定まる。回転方向は変位波の進行方向と位
相差の関係から定まり、変位波の進行方向のみで決定さ
れるものではない。この点は従来の進行波型の超音波モ
ータとは大きく異なる。
方式の超音波モータにおいては、変位波の進行方向を一
方向に固定しても、変位波A,B相互の位相関係によっ
て回転方向が定まる。回転方向は変位波の進行方向と位
相差の関係から定まり、変位波の進行方向のみで決定さ
れるものではない。この点は従来の進行波型の超音波モ
ータとは大きく異なる。
【0080】更に、上記周波数の可変量±Δfを増減さ
せると、ロータ6の回転速度が増減する。±Δf値によ
る回転速度(rpm)は、60×Δf/波数で定まるシ
ンクロナス回転速度を示し、例えばロータ6上の一周当
たり5波長の波が発生する本例の5波タイプでは、Δf
が1Hzの時、60×1/5=12rpmとなる。
せると、ロータ6の回転速度が増減する。±Δf値によ
る回転速度(rpm)は、60×Δf/波数で定まるシ
ンクロナス回転速度を示し、例えばロータ6上の一周当
たり5波長の波が発生する本例の5波タイプでは、Δf
が1Hzの時、60×1/5=12rpmとなる。
【0081】以上、説明したように、変位ロックドライ
ブ方式の超音波モータによれば、圧接状態で対向配置さ
れたステータ5及びロータ6の双方を振動させ、この振
動に応じて前記ロータ6が移動するので、双方の振動の
協動による振動波の噛合によってロータ6の駆動力を増
加させることができる。
ブ方式の超音波モータによれば、圧接状態で対向配置さ
れたステータ5及びロータ6の双方を振動させ、この振
動に応じて前記ロータ6が移動するので、双方の振動の
協動による振動波の噛合によってロータ6の駆動力を増
加させることができる。
【0082】しかしながら、変位ロックドライブ方式の
超音波モータにおいては、ステータ5の振動波形の山の
位置上に、これに噛合するはずのロータ6の振動波形の
谷が常に位置するとは限らず、このような場合にはこれ
らが噛合するようにロータ6が移動したり、滑り状態が
生じて駆動力の損失が生じる。例えば、本超音波モータ
に電源を投入した時には双方の相対位置が駆動信号の位
相と一致していない場合が多いので、この時には駆動入
力信号の位相に従ってロータ6の谷がステータ5の山に
噛合するように移動してしまう。また、例えば高速回転
時に振動波形間の噛合による位置規制力を超える負荷力
が加わると、ステータ5の振動波形の山の位置とロータ
6の振動波形の谷の位置とが滑りによってずれてしま
う。
超音波モータにおいては、ステータ5の振動波形の山の
位置上に、これに噛合するはずのロータ6の振動波形の
谷が常に位置するとは限らず、このような場合にはこれ
らが噛合するようにロータ6が移動したり、滑り状態が
生じて駆動力の損失が生じる。例えば、本超音波モータ
に電源を投入した時には双方の相対位置が駆動信号の位
相と一致していない場合が多いので、この時には駆動入
力信号の位相に従ってロータ6の谷がステータ5の山に
噛合するように移動してしまう。また、例えば高速回転
時に振動波形間の噛合による位置規制力を超える負荷力
が加わると、ステータ5の振動波形の山の位置とロータ
6の振動波形の谷の位置とが滑りによってずれてしま
う。
【0083】そこで、本実施の形態に係る超音波モータ
においては、ステータ5及びロータ6間の相対位置を検
出した後、該検出値に応じて振動子5v,6vの双方を
能動的に振動させた時の振動子5v,6vの振動波形
A、Bが噛合するように振動子5v,6vの振動の位相
差を調整する。なお、検出された相対位置は、モータ稼
動前のセット条件の設定に用いることもできる。
においては、ステータ5及びロータ6間の相対位置を検
出した後、該検出値に応じて振動子5v,6vの双方を
能動的に振動させた時の振動子5v,6vの振動波形
A、Bが噛合するように振動子5v,6vの振動の位相
差を調整する。なお、検出された相対位置は、モータ稼
動前のセット条件の設定に用いることもできる。
【0084】図8を再び参照すると、本実施の形態に係
る超音波モータは、位相検出回路2jから出力される位
相差信号(相対位置を示す)が入力される制御回路2z
を具備している。制御回路2zは、入力されたステータ
5及びロータ6間の相対位置に応じて、振動波形A、B
が噛合するように振動子5v,6vの振動の位相差を調
整する。振動の位相差は、双方の振動子5v,6vに与
えられる駆動信号の位相差であるので、制御回路2zは
駆動信号間の位相差を一方の発振回路2a’を制御する
ことによって調整する。なお、双方の駆動信号間の位相
差は、他方の発振回路2aを制御することによって調整
してもよい。
る超音波モータは、位相検出回路2jから出力される位
相差信号(相対位置を示す)が入力される制御回路2z
を具備している。制御回路2zは、入力されたステータ
5及びロータ6間の相対位置に応じて、振動波形A、B
が噛合するように振動子5v,6vの振動の位相差を調
整する。振動の位相差は、双方の振動子5v,6vに与
えられる駆動信号の位相差であるので、制御回路2zは
駆動信号間の位相差を一方の発振回路2a’を制御する
ことによって調整する。なお、双方の駆動信号間の位相
差は、他方の発振回路2aを制御することによって調整
してもよい。
【0085】換言すれば、上述のように、実際には発振
回路2a’から出力される駆動信号は、発振回路2aか
ら出力される駆動信号から生成されるので、これを調整
すればよい。すなわち、一方の発振回路2aから出力さ
れた駆動信号の位相を他方に対して相対位置分だけシフ
トさせる。例えば、発振回路2aから出力されるクロッ
クパルスを分周して、振動子5v,6vに印加する駆動
信号を生成する場合においては、このクロックパルスか
ら1つのパルスを間引く又は追加して分周することによ
って、分周されたものの位相を1パルス分シフトさせる
ことができる。
回路2a’から出力される駆動信号は、発振回路2aか
ら出力される駆動信号から生成されるので、これを調整
すればよい。すなわち、一方の発振回路2aから出力さ
れた駆動信号の位相を他方に対して相対位置分だけシフ
トさせる。例えば、発振回路2aから出力されるクロッ
クパルスを分周して、振動子5v,6vに印加する駆動
信号を生成する場合においては、このクロックパルスか
ら1つのパルスを間引く又は追加して分周することによ
って、分周されたものの位相を1パルス分シフトさせる
ことができる。
【0086】このように構成することにより、電源投入
時においては、まず、振動子の一方のみを振動させると
同時に、他方の振動を停止させ、相対位置を検出した
後、いずれかの位相を相対位置に応じて調整し、意図に
反したロータ6の回転移動を抑制する。
時においては、まず、振動子の一方のみを振動させると
同時に、他方の振動を停止させ、相対位置を検出した
後、いずれかの位相を相対位置に応じて調整し、意図に
反したロータ6の回転移動を抑制する。
【0087】また、振動波形間の噛合による位置規制力
を超える負荷が加わり、ステータ5の振動波形の山の位
置とロータ6の振動波形の谷の位置とが滑りによって少
しでもずれると、このずれを最小化するように、いずれ
かの位相を相対位置に応じて調整し、駆動力伝達の損失
を低減させる。ロータ6の回転移動時に相対位置を検出
する場合には、ロータ6の振動を間欠的に瞬時停止さ
せ、停止時において相対位置を検出した後、いずれかの
位相を相対位置に応じて調整する。
を超える負荷が加わり、ステータ5の振動波形の山の位
置とロータ6の振動波形の谷の位置とが滑りによって少
しでもずれると、このずれを最小化するように、いずれ
かの位相を相対位置に応じて調整し、駆動力伝達の損失
を低減させる。ロータ6の回転移動時に相対位置を検出
する場合には、ロータ6の振動を間欠的に瞬時停止さ
せ、停止時において相対位置を検出した後、いずれかの
位相を相対位置に応じて調整する。
【0088】図10は、図8に示した位置検出装置の特
性(一点鎖線)を示す実測グラフである。横軸はステー
タ/ロータ間の相対回転位置(振動の一波長を360度
とする)を示し、縦軸は駆動信号/検出用圧電電圧信号
間の位相差Φを示す。なお、駆動信号の周波数は48.
000kHzである。同図に示すように相対回転位置と
位相差Φとの関係は略線形であり、測定時の読み取り誤
差を含めた測定誤差は±0.5°、検出用圧電信号のS
N比は80dB以上を得た。なお、駆動信号の位相がシ
フトすれば、グラフは平行移動し、検出位相も変化す
る。
性(一点鎖線)を示す実測グラフである。横軸はステー
タ/ロータ間の相対回転位置(振動の一波長を360度
とする)を示し、縦軸は駆動信号/検出用圧電電圧信号
間の位相差Φを示す。なお、駆動信号の周波数は48.
000kHzである。同図に示すように相対回転位置と
位相差Φとの関係は略線形であり、測定時の読み取り誤
差を含めた測定誤差は±0.5°、検出用圧電信号のS
N比は80dB以上を得た。なお、駆動信号の位相がシ
フトすれば、グラフは平行移動し、検出位相も変化す
る。
【0089】次に、回転変位波を用いた相対位置検出に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0090】上述のように、圧電素子にある大きさの電
圧を印加すると圧電素子は歪むが、圧電素子をこれと同
様に歪ませると、同様の大きさの電圧が出力される。振
動子5vを振動させると、弾性体5eが上述のように歪
んで表面に回転変位波が発生するが、回転変位波は対向
する弾性体6eに伝達されるため、弾性体6eが回転変
位波の歪に合わせて歪み、圧電素子6vからは歪に応じ
た圧電電圧信号Vs’、Vc’,Vfbs’が出力され
る。圧電電圧信号Vs’、Vc’及びVfbs’は、そ
れぞれロータ6側の圧電素子6vの電極CC(C1〜C
4)、電極SS(S1〜S4)及び電極FB’(FB)
からの出力電圧である。
圧を印加すると圧電素子は歪むが、圧電素子をこれと同
様に歪ませると、同様の大きさの電圧が出力される。振
動子5vを振動させると、弾性体5eが上述のように歪
んで表面に回転変位波が発生するが、回転変位波は対向
する弾性体6eに伝達されるため、弾性体6eが回転変
位波の歪に合わせて歪み、圧電素子6vからは歪に応じ
た圧電電圧信号Vs’、Vc’,Vfbs’が出力され
る。圧電電圧信号Vs’、Vc’及びVfbs’は、そ
れぞれロータ6側の圧電素子6vの電極CC(C1〜C
4)、電極SS(S1〜S4)及び電極FB’(FB)
からの出力電圧である。
【0091】このようにして発生した回転変位波の位相
は、駆動信号の位相に比例する。すなわち、駆動信号の
位相が判明すれば、回転変位波の位相、すなわちステー
タ5の座標系に対する回転変位波の位置を求めることが
でき、また、この逆も可能である。
は、駆動信号の位相に比例する。すなわち、駆動信号の
位相が判明すれば、回転変位波の位相、すなわちステー
タ5の座標系に対する回転変位波の位置を求めることが
でき、また、この逆も可能である。
【0092】上述のように、ステータ側に印加する駆動
信号Vs、Vcの位相と回転変位波の位相との間には比
例関係がある。これは圧電素子の特性からして、ロータ
6側から出力される圧電電圧信号Vs’,Vc’,Vf
bs’の位相とこれに発生している回転変位波の位相と
が比例関係にあることを意味する。双方の回転変位波は
ステータ5の座標系からみると略同位相であるという拘
束条件があるので、前述のようにステータ5/ロータ6
間の相対回転位置を求めることができる。
信号Vs、Vcの位相と回転変位波の位相との間には比
例関係がある。これは圧電素子の特性からして、ロータ
6側から出力される圧電電圧信号Vs’,Vc’,Vf
bs’の位相とこれに発生している回転変位波の位相と
が比例関係にあることを意味する。双方の回転変位波は
ステータ5の座標系からみると略同位相であるという拘
束条件があるので、前述のようにステータ5/ロータ6
間の相対回転位置を求めることができる。
【0093】図11は、圧電電圧信号から上記相対位置
を検出する原理を説明するための説明図である。図11
(a)はステータ側振動子5vを展開して示す展開図で
あり、図11(b)はsin側電極群S1〜S4(S
S)にのみsin波が印加された場合の振動子5vの周
方向位置と変位を示すグラフ、図11(c)はcos側
電極群C1〜C4(CC)にのみcos波が印加された
場合の振動子5vの周方向位置と変位を示すグラフであ
る。なお、図11(b)及び図11(c)における実線
は、実際に励振を行う部位の振動によって発生した変位
であり、点線はこの振動の伝播によって発生した変位を
示す。ここで、振動を受けるロータ側圧電素子6vの電
極FBがステータ側振動子5vのフィードバック電極F
Bに対して相対的にx=λ/2だけずれているとし、図
11(d)は、この場合のロータ側圧電素子6vを展開
して示す展開図である。
を検出する原理を説明するための説明図である。図11
(a)はステータ側振動子5vを展開して示す展開図で
あり、図11(b)はsin側電極群S1〜S4(S
S)にのみsin波が印加された場合の振動子5vの周
方向位置と変位を示すグラフ、図11(c)はcos側
電極群C1〜C4(CC)にのみcos波が印加された
場合の振動子5vの周方向位置と変位を示すグラフであ
る。なお、図11(b)及び図11(c)における実線
は、実際に励振を行う部位の振動によって発生した変位
であり、点線はこの振動の伝播によって発生した変位を
示す。ここで、振動を受けるロータ側圧電素子6vの電
極FBがステータ側振動子5vのフィードバック電極F
Bに対して相対的にx=λ/2だけずれているとし、図
11(d)は、この場合のロータ側圧電素子6vを展開
して示す展開図である。
【0094】ロータ6側の圧電素子6vに形成される回
転変位波は進行波である。したがって、この進行波は圧
電素子6vの電極群S1〜S4に所定位相のsin波を
印加することによって発生する定在波と、電極群C1〜
C4に所定位相のcos波を印加することによって発生
する定在波とを重ね合わせることにより生成される波と
同様である。上記圧電素子の特性からして、圧電素子6
vの変位に応じて電極群S1〜S4及びC1〜C4から
は、その歪に応じてそれぞれ所定位相の正弦波検出用圧
電電圧信号及びこれと90°位相差を有する正弦波検出
用圧電電圧信号が出力される。駆動信号に対するこれら
の検出信号の位相差Φは、駆動信号の位相に対応したス
テータ5の座標系と、検出信号の位相に対応したロータ
6の座標系との間の振動波の1波長内での相対位置を示
す。
転変位波は進行波である。したがって、この進行波は圧
電素子6vの電極群S1〜S4に所定位相のsin波を
印加することによって発生する定在波と、電極群C1〜
C4に所定位相のcos波を印加することによって発生
する定在波とを重ね合わせることにより生成される波と
同様である。上記圧電素子の特性からして、圧電素子6
vの変位に応じて電極群S1〜S4及びC1〜C4から
は、その歪に応じてそれぞれ所定位相の正弦波検出用圧
電電圧信号及びこれと90°位相差を有する正弦波検出
用圧電電圧信号が出力される。駆動信号に対するこれら
の検出信号の位相差Φは、駆動信号の位相に対応したス
テータ5の座標系と、検出信号の位相に対応したロータ
6の座標系との間の振動波の1波長内での相対位置を示
す。
【0095】例えば、図11(d)における電極C1の
左端を周方向Xの基準位置とし、相対位置がX=0から
λ/2(=αとする)ずれているとする。この場合、上
記信号間の位相差Φは、圧電素子6vの分極の極性が他
方とは逆であることとすると、πとなる。換言すれば、
位相差Φがπの場合には、相対位置はλ/2ずれている
ことが判明する。
左端を周方向Xの基準位置とし、相対位置がX=0から
λ/2(=αとする)ずれているとする。この場合、上
記信号間の位相差Φは、圧電素子6vの分極の極性が他
方とは逆であることとすると、πとなる。換言すれば、
位相差Φがπの場合には、相対位置はλ/2ずれている
ことが判明する。
【0096】図12は、この場合の駆動信号Vs,Vc
(図12(a))、フィードバック信号Vfbs(図1
2(b))、検出用圧電電圧信号Vs’,Vc’,Vf
bs’(図12(c))を示すグラフである。検出用圧
電電圧信号Vs’,Vc’,Vfbs’は、それぞれ圧
電素子6vの電極CC(C1〜C4)、電極SS(S1
〜S4)及び電極FB’(FB)から出力される。
(図12(a))、フィードバック信号Vfbs(図1
2(b))、検出用圧電電圧信号Vs’,Vc’,Vf
bs’(図12(c))を示すグラフである。検出用圧
電電圧信号Vs’,Vc’,Vfbs’は、それぞれ圧
電素子6vの電極CC(C1〜C4)、電極SS(S1
〜S4)及び電極FB’(FB)から出力される。
【0097】以上、説明したように、ステータ5/ロー
タ6間の相対位置に応じて駆動信号/検出用圧電電圧信
号間には、位相差Φが生じる。したがって、この位相差
Φを計測すれば、ステータ5/ロータ6間の一振動波長
内の相対位置を求めることができる。
タ6間の相対位置に応じて駆動信号/検出用圧電電圧信
号間には、位相差Φが生じる。したがって、この位相差
Φを計測すれば、ステータ5/ロータ6間の一振動波長
内の相対位置を求めることができる。
【0098】次に、上記位相差Φを検出し、相対位置を
求める制御装置2内の電気的構成について説明する。
求める制御装置2内の電気的構成について説明する。
【0099】図13は、制御装置2内のシステム構成を
示すシステム構成図である。本例では、スイッチSW1
及びSW2を具備している。
示すシステム構成図である。本例では、スイッチSW1
及びSW2を具備している。
【0100】回転駆動時においては、スイッチSW1及
びSW2を電位VD1に接続することにより、ステータ
5及びロータ6双方に電極SS及びCCを介して2相の
駆動信号を供給する。換言すれば、ロータ6の回転時に
おいては、増幅回路2b,2d,2b’,2d’の駆動
電位を、スイッチSW1,SW2を制御することによっ
て十分に大きな値VD1(例えば電圧振幅20VP-P以
上)とし、十分な振幅の回転変位波(例えば厚み方向変
位の振幅=0.5〜1.5μm)が形成されるようにす
る。これによりステータ5及びロータ6双方に回転変位
波が発生し、上述のようにロータ6が回転する。
びSW2を電位VD1に接続することにより、ステータ
5及びロータ6双方に電極SS及びCCを介して2相の
駆動信号を供給する。換言すれば、ロータ6の回転時に
おいては、増幅回路2b,2d,2b’,2d’の駆動
電位を、スイッチSW1,SW2を制御することによっ
て十分に大きな値VD1(例えば電圧振幅20VP-P以
上)とし、十分な振幅の回転変位波(例えば厚み方向変
位の振幅=0.5〜1.5μm)が形成されるようにす
る。これによりステータ5及びロータ6双方に回転変位
波が発生し、上述のようにロータ6が回転する。
【0101】相対位置検出時においては、スイッチSW
1を電位VD2に、スイッチSW2をグランド電位に接
続する。これによりロータ6の振動は停止すると共に、
ステータ側の電極SSにはsin波の駆動信号Vs、電
極CCにはcos波の駆動信号Vcが与えられ、その表
面に回転変位波が発生する。この回転変位波の振幅が所
定値よりも大きい場合には、その回転変位波に応じてロ
ータ6が回転するが、ここでは、この振幅は所定値以下
であることとし、少なくとも検出時にはそれが微少時間
であってもロータ6が回転しないようにされる。すなわ
ち、相対位置の測定時においては、増幅回路2b,2d
の駆動電位をスイッチSW1を制御することによって十
分に小さな値VD2(例えば電圧振幅19VP-P以下)
とし、ロータ6が回転しない程度の振幅の回転変位波を
形成する。VD2は、例えばVD1の1/10以下に設
定される。
1を電位VD2に、スイッチSW2をグランド電位に接
続する。これによりロータ6の振動は停止すると共に、
ステータ側の電極SSにはsin波の駆動信号Vs、電
極CCにはcos波の駆動信号Vcが与えられ、その表
面に回転変位波が発生する。この回転変位波の振幅が所
定値よりも大きい場合には、その回転変位波に応じてロ
ータ6が回転するが、ここでは、この振幅は所定値以下
であることとし、少なくとも検出時にはそれが微少時間
であってもロータ6が回転しないようにされる。すなわ
ち、相対位置の測定時においては、増幅回路2b,2d
の駆動電位をスイッチSW1を制御することによって十
分に小さな値VD2(例えば電圧振幅19VP-P以下)
とし、ロータ6が回転しない程度の振幅の回転変位波を
形成する。VD2は、例えばVD1の1/10以下に設
定される。
【0102】駆動信号Vs=sinωt,Vc=cos
ωtの印加によって、ステータ5の表面で発生した回転
変位波がロータ側圧電素子6vに伝達されると、図12
(c)に示したようにロータ側電極CC,SS,FB’
には、検出用圧電電圧信号Vs’=sin(ωt+
Φ),Vc’=cos(ωt+Φ),Vfbs’=si
n(ωt+Φ+π/4)が発生する。本例では、圧電信
号Vfbs’のみを電極FB’から取り出す。なお、他
の信号も必要に応じて取り出してよい。すなわち、例え
ば2つの信号Vs’,Vc’のみを取り出して、これを
Vfbs’と同様に処理してもよく、これらの後段の回
路においてこれらの平均を算出することとすれば、検出
時の測定誤差を低減することも可能である。予め位相差
Φと相対位置、及び位相進み遅れの順序をマトリクス化
しておき、3つの信号Vs’,Vc’,Vfbs’を取
り出しておけば相対位置と共に回転方向も求めることが
できる。この場合には後段の回路において、上記の如く
マトリクスから判定して相対位置及び回転方向を含めた
情報を出力する。
ωtの印加によって、ステータ5の表面で発生した回転
変位波がロータ側圧電素子6vに伝達されると、図12
(c)に示したようにロータ側電極CC,SS,FB’
には、検出用圧電電圧信号Vs’=sin(ωt+
Φ),Vc’=cos(ωt+Φ),Vfbs’=si
n(ωt+Φ+π/4)が発生する。本例では、圧電信
号Vfbs’のみを電極FB’から取り出す。なお、他
の信号も必要に応じて取り出してよい。すなわち、例え
ば2つの信号Vs’,Vc’のみを取り出して、これを
Vfbs’と同様に処理してもよく、これらの後段の回
路においてこれらの平均を算出することとすれば、検出
時の測定誤差を低減することも可能である。予め位相差
Φと相対位置、及び位相進み遅れの順序をマトリクス化
しておき、3つの信号Vs’,Vc’,Vfbs’を取
り出しておけば相対位置と共に回転方向も求めることが
できる。この場合には後段の回路において、上記の如く
マトリクスから判定して相対位置及び回転方向を含めた
情報を出力する。
【0103】リミッタ回路又はコンパレータ等から構成
される波形成形回路2gは、検出用圧電電圧信号Vfb
s’を方形波に変換して出力する。なお、図8と同様に
波形成形回路2gの後段にゲート回路を設けてもよい。
変換されたそれぞれの方形波の位相は、位相検出回路2
jによって方形波の状態の駆動信号と比較され、位相検
出回路2jからは位相差Φ、すなわち相対位置に応じた
電圧信号が出力され、演算回路2kに入力される。
される波形成形回路2gは、検出用圧電電圧信号Vfb
s’を方形波に変換して出力する。なお、図8と同様に
波形成形回路2gの後段にゲート回路を設けてもよい。
変換されたそれぞれの方形波の位相は、位相検出回路2
jによって方形波の状態の駆動信号と比較され、位相検
出回路2jからは位相差Φ、すなわち相対位置に応じた
電圧信号が出力され、演算回路2kに入力される。
【0104】演算回路2kは、位相差Φから相対位置を
算出したり、これの周期的な変化量を積算してロータ5
の移動量を算出して出力する。前述のように、この信号
は外部ホスト装置などに送られ、回転制御に利用され
る。なお、上記マトリクスの手法は電磁型モータにおい
てはレゾルバ出力の処理に、光エンコーダ、磁気パルス
エンコーダにおいてはパルス出力のデジタル処理に用い
られており、上記3つの信号を取り出して回転方向を含
めた情報を得ようとする場合には、演算回路2kはこれ
ら一般的な手法を用いて構成すればよい。
算出したり、これの周期的な変化量を積算してロータ5
の移動量を算出して出力する。前述のように、この信号
は外部ホスト装置などに送られ、回転制御に利用され
る。なお、上記マトリクスの手法は電磁型モータにおい
てはレゾルバ出力の処理に、光エンコーダ、磁気パルス
エンコーダにおいてはパルス出力のデジタル処理に用い
られており、上記3つの信号を取り出して回転方向を含
めた情報を得ようとする場合には、演算回路2kはこれ
ら一般的な手法を用いて構成すればよい。
【0105】ここで、本実施の形態に係る超音波モータ
は、位相検出回路2jから出力される位相差信号(相対
位置を示す)が入力される制御回路2zを具備してい
る。制御回路2zは、入力されたステータ5及びロータ
6間の相対位置に応じて、振動波形A、Bが噛合するよ
うに振動子5v,6vの振動の位相差を調整する。振動
の位相差は、双方の振動子5v,6vに与えられる駆動
信号の位相差であるので、制御回路2zは駆動信号間の
位相差を例えば一方の発振回路2a’を制御することに
よって調整する。なお、駆動信号間の位相差の調整に関
しては、図8に示したものと同一であるので、ここでは
説明を省略する。
は、位相検出回路2jから出力される位相差信号(相対
位置を示す)が入力される制御回路2zを具備してい
る。制御回路2zは、入力されたステータ5及びロータ
6間の相対位置に応じて、振動波形A、Bが噛合するよ
うに振動子5v,6vの振動の位相差を調整する。振動
の位相差は、双方の振動子5v,6vに与えられる駆動
信号の位相差であるので、制御回路2zは駆動信号間の
位相差を例えば一方の発振回路2a’を制御することに
よって調整する。なお、駆動信号間の位相差の調整に関
しては、図8に示したものと同一であるので、ここでは
説明を省略する。
【0106】図14は、図13に示した位置検出装置の
特性(一点鎖線)を示すグラフである。横軸はステータ
/ロータ間の相対回転位置(振動の一波長を360度と
する)を示し、縦軸は駆動信号/検出用圧電電圧信号間
の位相差Φを示す。なお、駆動信号の周波数は48.0
00kHzであり、振幅は19VP-Pであり、この程度
の振幅の駆動信号で形成される回転変位波によってはロ
ータ6は回転しない。同図に示すように相対回転位置と
位相差Φとの関係は略線形であり、測定時の読み取り誤
差を含めた測定誤差は±0.5°、検出用圧電信号Vf
bs’のSN比は80dB以上である。
特性(一点鎖線)を示すグラフである。横軸はステータ
/ロータ間の相対回転位置(振動の一波長を360度と
する)を示し、縦軸は駆動信号/検出用圧電電圧信号間
の位相差Φを示す。なお、駆動信号の周波数は48.0
00kHzであり、振幅は19VP-Pであり、この程度
の振幅の駆動信号で形成される回転変位波によってはロ
ータ6は回転しない。同図に示すように相対回転位置と
位相差Φとの関係は略線形であり、測定時の読み取り誤
差を含めた測定誤差は±0.5°、検出用圧電信号Vf
bs’のSN比は80dB以上である。
【0107】図15は、別の形態に係る制御装置2のシ
ステム構成図である。本制御装置では、図13に示した
システムと比較して、フィードバック電極FB’からで
はなく、その相対位置を示す信号を電極SS及びCCか
ら取り出すこととし、それぞれを波形成形回路2g’,
2g”で方形波に変換した後、これらとステータ5側に
印加される駆動信号との間の位相差を位相検出回路2
j’,2j”で検出し、併せて制御回路2zに入力する
こととした点のみが異なる。制御回路2zにおいては、
双方の位相差信号を用いて、例えばこれらの平均を算出
して、ステータ5及びロータ6間の相対位置とし、駆動
信号間の位相差を調整する。駆動信号間の位相差の調整
に関しては、上記と同一であるので、ここでは説明を省
略する。また、この場合も図8と同様にゲート回路を設
けることができる。
ステム構成図である。本制御装置では、図13に示した
システムと比較して、フィードバック電極FB’からで
はなく、その相対位置を示す信号を電極SS及びCCか
ら取り出すこととし、それぞれを波形成形回路2g’,
2g”で方形波に変換した後、これらとステータ5側に
印加される駆動信号との間の位相差を位相検出回路2
j’,2j”で検出し、併せて制御回路2zに入力する
こととした点のみが異なる。制御回路2zにおいては、
双方の位相差信号を用いて、例えばこれらの平均を算出
して、ステータ5及びロータ6間の相対位置とし、駆動
信号間の位相差を調整する。駆動信号間の位相差の調整
に関しては、上記と同一であるので、ここでは説明を省
略する。また、この場合も図8と同様にゲート回路を設
けることができる。
【0108】図16は、別の形態に係る制御装置2のシ
ステム構成図である。本制御装置では、図13に示した
システムと比較して、ロータ6の回転移動時にロータ6
の振動を間欠的にごく短時間停止させ、停止時において
相対位置を検出した後、いずれかの位相を相対位置に応
じて調整することとした点のみが異なる。すなわち、本
超音波モータは、ロータ6回転時に駆動信号をロータ側
振動子6vに供給し、また、間欠的に供給を停止するゲ
ート回路G1と、ゲート回路G1の駆動信号の非供給時
に位相差Φ(相対位置)を示す位相検出器2jからの信
号をホールド回路H1に通過させるゲート回路G2と、
これらの回路G1,G2,H1のタイミングを発生する
タイミング発生回路T1と、ゲート回路G2を通過した
相対位置を示す信号が入力される制御回路2zとを備え
ている。制御回路2zは、上記と同様に、入力されたス
テータ5及びロータ6間の相対位置に応じて、振動波形
A、Bが噛合するように振動子5v,6vの振動の位相
差を調整する。ロータ6の振動を停止させる期間は、短
時間であり、その回転が例えば120rpm=2rps
の時においても、駆動信号の周波数は約50kHzであ
るから、停止期間がその2波程度であれば、回転の連続
性に与える影響は少なく、実用上全く差し支えない。ま
た、前記停止工程は、移動子が1波長分移動するごとに
少なくとも1度実行されることが好ましい。
ステム構成図である。本制御装置では、図13に示した
システムと比較して、ロータ6の回転移動時にロータ6
の振動を間欠的にごく短時間停止させ、停止時において
相対位置を検出した後、いずれかの位相を相対位置に応
じて調整することとした点のみが異なる。すなわち、本
超音波モータは、ロータ6回転時に駆動信号をロータ側
振動子6vに供給し、また、間欠的に供給を停止するゲ
ート回路G1と、ゲート回路G1の駆動信号の非供給時
に位相差Φ(相対位置)を示す位相検出器2jからの信
号をホールド回路H1に通過させるゲート回路G2と、
これらの回路G1,G2,H1のタイミングを発生する
タイミング発生回路T1と、ゲート回路G2を通過した
相対位置を示す信号が入力される制御回路2zとを備え
ている。制御回路2zは、上記と同様に、入力されたス
テータ5及びロータ6間の相対位置に応じて、振動波形
A、Bが噛合するように振動子5v,6vの振動の位相
差を調整する。ロータ6の振動を停止させる期間は、短
時間であり、その回転が例えば120rpm=2rps
の時においても、駆動信号の周波数は約50kHzであ
るから、停止期間がその2波程度であれば、回転の連続
性に与える影響は少なく、実用上全く差し支えない。ま
た、前記停止工程は、移動子が1波長分移動するごとに
少なくとも1度実行されることが好ましい。
【0109】なお、上記超音波モータは、ステータ5及
びロータ6をそれぞれ固定子及び移動子とするように構
成したものであるが、この移動子は直線運動を行う場合
はスライダとして機能し、回転運動を行う場合はロータ
として機能する。また、上記振動の発生については種々
の手法が考えられる。機械的振動機構を用いて振動を発
生させることも可能であり、また、スピーカのような電
磁気的振動機構を用いて振動を発生させることも可能で
ある。
びロータ6をそれぞれ固定子及び移動子とするように構
成したものであるが、この移動子は直線運動を行う場合
はスライダとして機能し、回転運動を行う場合はロータ
として機能する。また、上記振動の発生については種々
の手法が考えられる。機械的振動機構を用いて振動を発
生させることも可能であり、また、スピーカのような電
磁気的振動機構を用いて振動を発生させることも可能で
ある。
【0110】以上、説明したように、上記実施の形態に
係る超音波モータは、上記従来の位置検出方式とは全く
異なる物理現象である超音波振動を位置検出に利用し
た。すなわち、本超音波モータは、圧接状態で対向配置
された固定子5及び移動子6の双方に駆動信号を供給し
て振動させ、振動に応じて移動子6が移動する超音波モ
ータであって、固定子5及び移動子6の一方の振動を他
方で検出して固定子5及び移動子6間の相対位置に応じ
た信号を出力する。
係る超音波モータは、上記従来の位置検出方式とは全く
異なる物理現象である超音波振動を位置検出に利用し
た。すなわち、本超音波モータは、圧接状態で対向配置
された固定子5及び移動子6の双方に駆動信号を供給し
て振動させ、振動に応じて移動子6が移動する超音波モ
ータであって、固定子5及び移動子6の一方の振動を他
方で検出して固定子5及び移動子6間の相対位置に応じ
た信号を出力する。
【0111】固定子5及び移動子6の一方に供給される
駆動信号と一方位置との間には一定の関係があり、他方
から出力される検出信号と他方位置との間にも一定の関
係がある。上記実施の形態においては、これらの関係が
位相関係であるため、電気的な後段処理が施しやすく装
置構成が容易となった。
駆動信号と一方位置との間には一定の関係があり、他方
から出力される検出信号と他方位置との間にも一定の関
係がある。上記実施の形態においては、これらの関係が
位相関係であるため、電気的な後段処理が施しやすく装
置構成が容易となった。
【0112】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る超
音波モータの駆動方法によれば、その相対位置を検出し
て利用することとしたので、回転位置を検出するだけで
なく、固定子及び移動子の振動波形間の位置ずれを抑制
することができ、電源投入時などの意図しない移動を防
止することができる。
音波モータの駆動方法によれば、その相対位置を検出し
て利用することとしたので、回転位置を検出するだけで
なく、固定子及び移動子の振動波形間の位置ずれを抑制
することができ、電源投入時などの意図しない移動を防
止することができる。
【図1】本実施の形態に係る位置検出装置を示す構成
図。
図。
【図2】位置検出装置本体1を、その軸中心を通る平面
で切った位置検出装置本体1の縦断面図(I−I矢印断面
図)。
で切った位置検出装置本体1の縦断面図(I−I矢印断面
図)。
【図3】位置検出装置本体1の主要部を一部分解して示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】5波長の定在波(2点鎖線で示す)が発生した
時のステータ5又はロータ6の平面図。
時のステータ5又はロータ6の平面図。
【図5】位置検出に用いられる単相の駆動信号Vsのタ
イミングチャート。
イミングチャート。
【図6】回転駆動に用いられる90°位相差を有する2
相の駆動信号Vs、Vcのタイミングチャート。
相の駆動信号Vs、Vcのタイミングチャート。
【図7】圧電電圧信号から相対位置を検出する原理を説
明するための説明図。
明するための説明図。
【図8】制御装置2内のシステム構成を示すシステム構
成図。
成図。
【図9】回転変位波が噛合している際のステータ/ロー
タ接触部分を円周方向に沿って切った断面図。
タ接触部分を円周方向に沿って切った断面図。
【図10】図8に示した装置による位相/相対位置の特
性(一点鎖線)を示す実測グラフ。
性(一点鎖線)を示す実測グラフ。
【図11】圧電電圧信号から相対位置を検出する原理を
説明するための説明図。
説明するための説明図。
【図12】駆動信号Vs,Vc(図12(a))、フィ
ードバック信号Vfbs(図12(b))、検出用圧電
電圧信号Vs’,Vc’,Vfbs’(図12(c))
を示すグラフ。
ードバック信号Vfbs(図12(b))、検出用圧電
電圧信号Vs’,Vc’,Vfbs’(図12(c))
を示すグラフ。
【図13】制御装置2内のシステム構成を示すシステム
構成図。
構成図。
【図14】図13に示した装置による位相/相対位置の
特性(一点鎖線)を示す実測グラフ。
特性(一点鎖線)を示す実測グラフ。
【図15】別の形態に係る制御装置2のシステム構成
図。
図。
【図16】別の形態に係る制御装置2のシステム構成
図。
図。
5…固定子、6…移動子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H680 AA00 AA01 AA08 AA09 AA19 BB03 BB13 BB16 BB20 CC06 CC07 DD01 DD15 DD23 DD27 DD35 DD39 DD40 DD53 DD55 DD66 DD75 DD87 DD92 EE03 EE07 EE10 EE22 EE24 FF04 FF08 FF24 FF26 FF27 FF30 FF32 FF33 FF36 FF38 GG20 GG42
Claims (3)
- 【請求項1】 圧接状態で対向配置された固定子及び移
動子のそれぞれに設けられた振動子の振動に応じて前記
移動子が移動する超音波モータの駆動方法であって、前
記振動子の一方のみを能動的に振動させた時の前記振動
子の他方の振動を検出して前記固定子及び前記移動子間
の相対位置を検出する工程と、該検出値に応じて前記振
動子の双方を能動的に振動させた時の前記振動子の振動
波形が噛合するように前記振動子間の振動の位相差を調
整する工程とを備えることを特徴とする超音波モータの
駆動方法。 - 【請求項2】 前記振動子の一方のみを能動的に振動さ
せた時に前記振動子の他方の振動を停止させる工程を更
に備えることを特徴とする請求項1に記載の超音波モー
タの駆動方法。 - 【請求項3】 前記停止工程は、前記移動子が1波長分
移動するごとに少なくとも1度実行されることを特徴と
する請求項2記載の超音波モータの駆動方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10246269A JP2000078865A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 超音波モータの駆動方法 |
PCT/JP1999/002851 WO1999063653A1 (fr) | 1998-05-29 | 1999-05-28 | Technique de detection de position et appareil correspondant, moteur a ultrasons et technique de commande de ce moteur |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10246269A JP2000078865A (ja) | 1998-08-31 | 1998-08-31 | 超音波モータの駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000078865A true JP2000078865A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17146027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10246269A Pending JP2000078865A (ja) | 1998-05-29 | 1998-08-31 | 超音波モータの駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000078865A (ja) |
-
1998
- 1998-08-31 JP JP10246269A patent/JP2000078865A/ja active Pending
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