JP2000078741A - 圧電インバータ用保護回路 - Google Patents
圧電インバータ用保護回路Info
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- JP2000078741A JP2000078741A JP10248420A JP24842098A JP2000078741A JP 2000078741 A JP2000078741 A JP 2000078741A JP 10248420 A JP10248420 A JP 10248420A JP 24842098 A JP24842098 A JP 24842098A JP 2000078741 A JP2000078741 A JP 2000078741A
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 52
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 claims description 2
- 230000001960 triggered effect Effects 0.000 abstract 1
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 2
- 102100036738 Guanine nucleotide-binding protein subunit alpha-11 Human genes 0.000 description 1
- 101100283445 Homo sapiens GNA11 gene Proteins 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 効率良く過電圧及び過電流の保護を行い得る
と共に、圧電トランスの破損防止を対策した信頼性の高
い圧電インバータ用保護回路を提供すること。 【解決手段】 この保護回路の場合、過電圧保護回路が
既存部(電流検出回路4,電圧−周波数コンバータ5,
過電圧検出回路7,コンパレータ8,処理回路13)の
他、過電圧検出回路7からの第1信号をトリガに電圧信
号を出力する処理回路11,電圧信号が所定値より大き
いときに第2信号を出力するコンパレータ12,第2信
号に応じて駆動回路1の駆動を停止する処理回路14,
負荷回路3に正常電流が流れたときに処理回路11をリ
セットRする処理回路15を備え、且つ駆動回路1の供
給電流を検出して検出電流を出力する過電流検出回路
9,検出電流が所定値より大きいときに第3信号を出力
するコンパレータ10と共に共通の回路(13,11,
12,14,15)で構成される過電流保護回路を有す
る。
と共に、圧電トランスの破損防止を対策した信頼性の高
い圧電インバータ用保護回路を提供すること。 【解決手段】 この保護回路の場合、過電圧保護回路が
既存部(電流検出回路4,電圧−周波数コンバータ5,
過電圧検出回路7,コンパレータ8,処理回路13)の
他、過電圧検出回路7からの第1信号をトリガに電圧信
号を出力する処理回路11,電圧信号が所定値より大き
いときに第2信号を出力するコンパレータ12,第2信
号に応じて駆動回路1の駆動を停止する処理回路14,
負荷回路3に正常電流が流れたときに処理回路11をリ
セットRする処理回路15を備え、且つ駆動回路1の供
給電流を検出して検出電流を出力する過電流検出回路
9,検出電流が所定値より大きいときに第3信号を出力
するコンパレータ10と共に共通の回路(13,11,
12,14,15)で構成される過電流保護回路を有す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として駆動回路
で負荷を有する圧電トランスを駆動する回路構成の圧電
インバータに付設される保護回路であって、詳しくは過
電圧保護を高効率化して過電流保護対策を施した圧電イ
ンバータ用保護回路に関する。
で負荷を有する圧電トランスを駆動する回路構成の圧電
インバータに付設される保護回路であって、詳しくは過
電圧保護を高効率化して過電流保護対策を施した圧電イ
ンバータ用保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧電インバータ用保護回
路としては、例えば図4に示されるような構成のものが
挙げられる。この圧電インバータ用保護回路は、駆動回
路1で負荷を有する圧電トランス2を駆動する回路構成
の圧電インバータに付設されており、負荷を成す冷陰極
管等による負荷回路3の一端子側を圧電トランス2に接
続し、且つ負荷回路3の他端子側を抵抗器Rxを介して
接地接続すると共に、負荷回路3の他端子側及び抵抗器
Rxの間と駆動回路1の入力側とに電流検出回路4,電
圧−周波数(V−F)コンバータ5,及び処理回路6を
介在接続させ、更に、圧電トランス2の出力側及び負荷
回路3の一端子側の間を2つの分圧抵抗器Ra,Rbを
介して接地接続し、且つこれらの分圧抵抗器Ra,Rb
の間と処理回路6の入力側とに過電圧検出回路7及びコ
ンパレータ8を介在接続させ、過電圧保護回路を構成し
ている。
路としては、例えば図4に示されるような構成のものが
挙げられる。この圧電インバータ用保護回路は、駆動回
路1で負荷を有する圧電トランス2を駆動する回路構成
の圧電インバータに付設されており、負荷を成す冷陰極
管等による負荷回路3の一端子側を圧電トランス2に接
続し、且つ負荷回路3の他端子側を抵抗器Rxを介して
接地接続すると共に、負荷回路3の他端子側及び抵抗器
Rxの間と駆動回路1の入力側とに電流検出回路4,電
圧−周波数(V−F)コンバータ5,及び処理回路6を
介在接続させ、更に、圧電トランス2の出力側及び負荷
回路3の一端子側の間を2つの分圧抵抗器Ra,Rbを
介して接地接続し、且つこれらの分圧抵抗器Ra,Rb
の間と処理回路6の入力側とに過電圧検出回路7及びコ
ンパレータ8を介在接続させ、過電圧保護回路を構成し
ている。
【0003】この圧電インバータ用保護回路の場合、負
荷回路3に冷陰極管を用いることによって圧電インバー
タが冷陰極管点灯用のものとして機能する。負荷回路3
の冷陰極管の電気的特性は、圧電インバータの回路構成
(インバータ回路)に直流(DC)電源が供給された
後、冷陰極管が放電を開始するまでの間、電流は殆ど流
れず、放電を開始して点灯すると数mAから数十mAの
電流が流れ、冷陰極管の両端子間の電圧が低下するよう
になっている。これにより、圧電インバータは、負荷回
路3の冷陰極管が点灯する前では高電圧を発生し、点灯
の後には点灯電圧を下げるように働く機能を有する必要
がある。
荷回路3に冷陰極管を用いることによって圧電インバー
タが冷陰極管点灯用のものとして機能する。負荷回路3
の冷陰極管の電気的特性は、圧電インバータの回路構成
(インバータ回路)に直流(DC)電源が供給された
後、冷陰極管が放電を開始するまでの間、電流は殆ど流
れず、放電を開始して点灯すると数mAから数十mAの
電流が流れ、冷陰極管の両端子間の電圧が低下するよう
になっている。これにより、圧電インバータは、負荷回
路3の冷陰極管が点灯する前では高電圧を発生し、点灯
の後には点灯電圧を下げるように働く機能を有する必要
がある。
【0004】図5は、ここでの圧電トランス2の動作特
性(負荷特性)を周波数に対する出力電圧の関係により
示したものである。圧電トランス2の負荷特性は、負荷
が軽いときは曲線C1に示されるように共振周波数fr
1で高電圧出力が得られ、負荷が重くなると曲線C2に
示されるように共振周波数fr2が下がり、その最大出
力電圧も下がるという性質がある。このような特性を有
することにより、圧電トランス2は冷陰極管を点灯させ
るために適している。
性(負荷特性)を周波数に対する出力電圧の関係により
示したものである。圧電トランス2の負荷特性は、負荷
が軽いときは曲線C1に示されるように共振周波数fr
1で高電圧出力が得られ、負荷が重くなると曲線C2に
示されるように共振周波数fr2が下がり、その最大出
力電圧も下がるという性質がある。このような特性を有
することにより、圧電トランス2は冷陰極管を点灯させ
るために適している。
【0005】通常、電圧−周波数コンバータ5では、出
力周波数の初期値を負荷の軽いときに曲線C1上で低電
圧の周波数fr3に設定しており、負荷(冷陰極管)の
駆動が開始されると順次出力周波数を下げて圧電トラン
ス2における出力電圧を増大させ、圧電トランス2が周
波数fr4の出力電圧V41に達して冷陰極管が点灯し
た時点で動作を曲線C2上に移行させ、負荷インピーダ
ンスが変化した出力電圧V42としている。又、電圧−
周波数コンバータ5の出力周波数は、負荷電流検出回路
4により検出された電流値に応じて冷陰極管を流れる電
流が所定値になるように周波数fr4が制御され、それ
に応じた周波数fr5の出力電圧V5で駆動回路1を通
して圧電トランス2を駆動する。但し、上述した各々周
波数においてはfr2<fr5<fr1<fr4<fr
3なる関係が成立している。
力周波数の初期値を負荷の軽いときに曲線C1上で低電
圧の周波数fr3に設定しており、負荷(冷陰極管)の
駆動が開始されると順次出力周波数を下げて圧電トラン
ス2における出力電圧を増大させ、圧電トランス2が周
波数fr4の出力電圧V41に達して冷陰極管が点灯し
た時点で動作を曲線C2上に移行させ、負荷インピーダ
ンスが変化した出力電圧V42としている。又、電圧−
周波数コンバータ5の出力周波数は、負荷電流検出回路
4により検出された電流値に応じて冷陰極管を流れる電
流が所定値になるように周波数fr4が制御され、それ
に応じた周波数fr5の出力電圧V5で駆動回路1を通
して圧電トランス2を駆動する。但し、上述した各々周
波数においてはfr2<fr5<fr1<fr4<fr
3なる関係が成立している。
【0006】ところで、圧電トランス2は、負荷回路3
の冷陰極管が繋がってないときに動作させると、負荷イ
ンピーダンスが見かけ上無限大となるために昇圧比が増
大し、分圧抵抗器Ra,Rbの中間点にもその出力電圧
に比例した電圧が現われる。それ故、分圧抵抗器Ra,
Rbにおいては圧電トランス2の出力電圧が制限したい
値まで上昇したときに所定の電圧を得られるように分圧
比が設定されている。こうした状態では過電圧保護回路
が働く。
の冷陰極管が繋がってないときに動作させると、負荷イ
ンピーダンスが見かけ上無限大となるために昇圧比が増
大し、分圧抵抗器Ra,Rbの中間点にもその出力電圧
に比例した電圧が現われる。それ故、分圧抵抗器Ra,
Rbにおいては圧電トランス2の出力電圧が制限したい
値まで上昇したときに所定の電圧を得られるように分圧
比が設定されている。こうした状態では過電圧保護回路
が働く。
【0007】即ち、分圧された電圧は過電圧検出回路7
で直流に変換され、通常負荷が接続されている状態では
印加されない電圧が無負荷状態になると現われて処理回
路6に印加される。無負荷状態では負荷電流が流れない
ので、電圧−周波数コンバータ5の出力周波数は低下
し、圧電トランス2の出力電圧は増加する。但し、圧電
トランス2の出力電圧が所定の値以上になると、電圧−
周波数コンバータ5の出力周波数を高くすることによ
り、駆動回路1を介して駆動周波数を高めて圧電トラン
ス2から過電圧が持続して出力されるのを防止し、圧電
トランス2の破損防止を行っている。
で直流に変換され、通常負荷が接続されている状態では
印加されない電圧が無負荷状態になると現われて処理回
路6に印加される。無負荷状態では負荷電流が流れない
ので、電圧−周波数コンバータ5の出力周波数は低下
し、圧電トランス2の出力電圧は増加する。但し、圧電
トランス2の出力電圧が所定の値以上になると、電圧−
周波数コンバータ5の出力周波数を高くすることによ
り、駆動回路1を介して駆動周波数を高めて圧電トラン
ス2から過電圧が持続して出力されるのを防止し、圧電
トランス2の破損防止を行っている。
【0008】このように、既存の圧電インバータ用保護
回路では、負荷回路3の冷陰極管が繋がってないときの
動作中に圧電トランス2からの出力電圧が過電圧になる
のを防止するように過電圧保護回路が働くようになって
いる。
回路では、負荷回路3の冷陰極管が繋がってないときの
動作中に圧電トランス2からの出力電圧が過電圧になる
のを防止するように過電圧保護回路が働くようになって
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した圧電インバー
タ用保護回路の場合、その過電圧保護回路において一旦
圧電トランスの出力電圧が低電圧になっても電圧−周波
数コンバータが再度働き、駆動回路の駆動周波数が低く
なって圧電トランスの出力電圧が再度大きくなれば働く
という具合に動作が繰り返されるため、効率良く過電圧
保護を行い難いという問題がある他、圧電トランスの負
荷が短絡したときに圧電トランスが破損し易く、これを
保護するための対策が施されていないため、信頼性にお
ける問題がある。
タ用保護回路の場合、その過電圧保護回路において一旦
圧電トランスの出力電圧が低電圧になっても電圧−周波
数コンバータが再度働き、駆動回路の駆動周波数が低く
なって圧電トランスの出力電圧が再度大きくなれば働く
という具合に動作が繰り返されるため、効率良く過電圧
保護を行い難いという問題がある他、圧電トランスの負
荷が短絡したときに圧電トランスが破損し易く、これを
保護するための対策が施されていないため、信頼性にお
ける問題がある。
【0010】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、効率良く過電圧及
び過電流の保護を行い得ると共に、圧電トランスの破損
防止を対策した信頼性の高い圧電インバータ用保護回路
を提供することにある。
なされたもので、その技術的課題は、効率良く過電圧及
び過電流の保護を行い得ると共に、圧電トランスの破損
防止を対策した信頼性の高い圧電インバータ用保護回路
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、駆動回
路で負荷を有する圧電トランスを駆動する回路構成の圧
電インバータに付設される過電圧保護回路を備えると共
に、該過電圧保護回路は該圧電トランスの出力電圧を検
出して検出電圧を出力するトランス出力電圧検出手段,
該検出電圧が所定値より大きいときに第1の信号を出力
する第1のコンパレータ,及び該第1の信号に応じて該
圧電トランスの出力電圧を低下させる第1の処理回路を
含む圧電インバータ用保護回路において、過電圧保護回
路は、第1の信号をトリガとして所定の時定数で変化す
る電圧信号を出力する第2の処理回路と、電圧信号が所
定値より大きいときに第2の信号を出力する第2のコン
パレータと、第2の信号に応じて駆動回路の駆動を停止
する第3の処理回路と、圧電トランスの負荷に正常に電
流が流れたときに第2の処理回路をリセットする第4の
処理回路とを備えた圧電インバータ用保護回路が得られ
る。
路で負荷を有する圧電トランスを駆動する回路構成の圧
電インバータに付設される過電圧保護回路を備えると共
に、該過電圧保護回路は該圧電トランスの出力電圧を検
出して検出電圧を出力するトランス出力電圧検出手段,
該検出電圧が所定値より大きいときに第1の信号を出力
する第1のコンパレータ,及び該第1の信号に応じて該
圧電トランスの出力電圧を低下させる第1の処理回路を
含む圧電インバータ用保護回路において、過電圧保護回
路は、第1の信号をトリガとして所定の時定数で変化す
る電圧信号を出力する第2の処理回路と、電圧信号が所
定値より大きいときに第2の信号を出力する第2のコン
パレータと、第2の信号に応じて駆動回路の駆動を停止
する第3の処理回路と、圧電トランスの負荷に正常に電
流が流れたときに第2の処理回路をリセットする第4の
処理回路とを備えた圧電インバータ用保護回路が得られ
る。
【0012】一方、本発明によれば、駆動回路で負荷を
有する圧電トランスを駆動する回路構成の圧電インバー
タに付設される過電流保護回路を備えた圧電インバータ
用保護回路において、過電流保護回路は、駆動回路にお
ける供給電流を検出して検出電流を出力する過電流検出
手段と、検出電流が所定値より大きいときに第3の信号
を出力する第3のコンパレータと、第3の信号に応じて
圧電トランスの出力電圧を低下させる第5の処理回路
と、第3の信号をトリガとして所定の時定数で変化する
電圧信号を出力する第6の処理回路と、電圧信号が所定
値より大きいときに第4の信号を出力する第4のコンパ
レータと、第4の信号に応じて駆動回路の駆動を停止す
る第7の処理回路と、圧電トランスの負荷に正常に電流
が流れたときに第6の処理回路をリセットする第8の処
理回路とを備えた圧電インバータ用保護回路が得られ
る。
有する圧電トランスを駆動する回路構成の圧電インバー
タに付設される過電流保護回路を備えた圧電インバータ
用保護回路において、過電流保護回路は、駆動回路にお
ける供給電流を検出して検出電流を出力する過電流検出
手段と、検出電流が所定値より大きいときに第3の信号
を出力する第3のコンパレータと、第3の信号に応じて
圧電トランスの出力電圧を低下させる第5の処理回路
と、第3の信号をトリガとして所定の時定数で変化する
電圧信号を出力する第6の処理回路と、電圧信号が所定
値より大きいときに第4の信号を出力する第4のコンパ
レータと、第4の信号に応じて駆動回路の駆動を停止す
る第7の処理回路と、圧電トランスの負荷に正常に電流
が流れたときに第6の処理回路をリセットする第8の処
理回路とを備えた圧電インバータ用保護回路が得られ
る。
【0013】他方、本発明によれば、駆動回路で負荷を
有する圧電トランスを駆動する回路構成の圧電インバー
タに付設される過電圧保護回路及び過電流保護回路を備
えると共に、該過電圧保護回路は該圧電トランスの出力
電圧を検出して検出電圧を出力するトランス出力電圧検
出手段,該検出電圧が所定値より大きいときに第1の信
号を出力する第1のコンパレータ,及び該第1の信号に
応じて該圧電トランスにおける該出力電圧を低下させる
第1の処理回路を含む圧電インバータ用保護回路におい
て、過電圧保護回路は、第1の信号をトリガとして所定
の時定数で変化する電圧信号を出力する第2の処理回路
と、電圧信号が所定値より大きいときに第2の信号を出
力する第2のコンパレータと、第2の信号に応じて駆動
回路の駆動を停止する第3の処理回路と、圧電トランス
の負荷に正常に電流が流れたときに第2の処理回路をリ
セットする第4の処理回路とを備え、過電流保護回路
は、駆動回路における供給電流を検出して検出電流を出
力する過電流検出手段と、検出電流が所定値より大きい
ときに第3の信号を出力する第3のコンパレータと、第
3の信号に応じて圧電トランスの出力電圧を低下させる
第5の処理回路と、第3の信号をトリガとして所定の時
定数で変化する電圧信号を出力する第6の処理回路と、
電圧信号が所定値より大きいときに第4の信号を出力す
る第4のコンパレータと、第4の信号に応じて駆動回路
の駆動を停止する第7の処理回路と、圧電トランスの負
荷に正常に電流が流れたときに第6の処理回路をリセッ
トする第8の処理回路とを備え、更に、第1の処理回路
及び第5の処理回路と、第2の処理回路及び第6の処理
回路と、第3の処理回路及び第7の処理回路と、第4の
処理回路及び第8の処理回路と、第2のコンパレータ及
び第4のコンパレータとは、それぞれ共通の回路で構成
された圧電インバータ用保護回路が得られる。
有する圧電トランスを駆動する回路構成の圧電インバー
タに付設される過電圧保護回路及び過電流保護回路を備
えると共に、該過電圧保護回路は該圧電トランスの出力
電圧を検出して検出電圧を出力するトランス出力電圧検
出手段,該検出電圧が所定値より大きいときに第1の信
号を出力する第1のコンパレータ,及び該第1の信号に
応じて該圧電トランスにおける該出力電圧を低下させる
第1の処理回路を含む圧電インバータ用保護回路におい
て、過電圧保護回路は、第1の信号をトリガとして所定
の時定数で変化する電圧信号を出力する第2の処理回路
と、電圧信号が所定値より大きいときに第2の信号を出
力する第2のコンパレータと、第2の信号に応じて駆動
回路の駆動を停止する第3の処理回路と、圧電トランス
の負荷に正常に電流が流れたときに第2の処理回路をリ
セットする第4の処理回路とを備え、過電流保護回路
は、駆動回路における供給電流を検出して検出電流を出
力する過電流検出手段と、検出電流が所定値より大きい
ときに第3の信号を出力する第3のコンパレータと、第
3の信号に応じて圧電トランスの出力電圧を低下させる
第5の処理回路と、第3の信号をトリガとして所定の時
定数で変化する電圧信号を出力する第6の処理回路と、
電圧信号が所定値より大きいときに第4の信号を出力す
る第4のコンパレータと、第4の信号に応じて駆動回路
の駆動を停止する第7の処理回路と、圧電トランスの負
荷に正常に電流が流れたときに第6の処理回路をリセッ
トする第8の処理回路とを備え、更に、第1の処理回路
及び第5の処理回路と、第2の処理回路及び第6の処理
回路と、第3の処理回路及び第7の処理回路と、第4の
処理回路及び第8の処理回路と、第2のコンパレータ及
び第4のコンパレータとは、それぞれ共通の回路で構成
された圧電インバータ用保護回路が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げ、本発明の圧
電インバータ用保護回路について、図面を参照して詳細
に説明する。
電インバータ用保護回路について、図面を参照して詳細
に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例に係る圧電イン
バータ用保護回路の基本構成を示したブロック図であ
る。この圧電インバータ用保護回路の場合も、図4に示
した従来の回路と同様に、負荷を成す冷陰極管等による
負荷回路3の一端子側を圧電トランス2に接続し、且つ
負荷回路3の他端子側を抵抗器Rxを介して接地接続す
ると共に、負荷回路3の他端子側及び抵抗器Rxの間と
駆動回路1の入力側とに電流検出回路4,電圧−周波数
(V−F)コンバータ5,及び処理回路13を介在接続
させ、更に、圧電トランス2の出力側及び負荷回路3の
一端子側の間を2つの分圧抵抗器Ra,Rbを介して接
地接続し、且つこれらの分圧抵抗器Ra,Rbの間と処
理回路13の入力側とに過電圧検出回路7及びコンパレ
ータ8を介在接続させることによって構成された過電圧
保護回路を備えている。
バータ用保護回路の基本構成を示したブロック図であ
る。この圧電インバータ用保護回路の場合も、図4に示
した従来の回路と同様に、負荷を成す冷陰極管等による
負荷回路3の一端子側を圧電トランス2に接続し、且つ
負荷回路3の他端子側を抵抗器Rxを介して接地接続す
ると共に、負荷回路3の他端子側及び抵抗器Rxの間と
駆動回路1の入力側とに電流検出回路4,電圧−周波数
(V−F)コンバータ5,及び処理回路13を介在接続
させ、更に、圧電トランス2の出力側及び負荷回路3の
一端子側の間を2つの分圧抵抗器Ra,Rbを介して接
地接続し、且つこれらの分圧抵抗器Ra,Rbの間と処
理回路13の入力側とに過電圧検出回路7及びコンパレ
ータ8を介在接続させることによって構成された過電圧
保護回路を備えている。
【0016】即ち、この過電圧保護回路において、過電
圧検出回路7は圧電トランス2の出力電圧の検出を分圧
抵抗器Ra,Rbの間で行って検出電圧を出力するトラ
ンス出力電圧検出手段となっており、コンパレータ8は
検出電圧が所定値より大きいときに第1の信号を出力す
る第1のコンパレータとなっており,処理回路13は第
1の信号に応じて圧電トランス2の出力電圧を低下させ
る第1の処理回路となっている。
圧検出回路7は圧電トランス2の出力電圧の検出を分圧
抵抗器Ra,Rbの間で行って検出電圧を出力するトラ
ンス出力電圧検出手段となっており、コンパレータ8は
検出電圧が所定値より大きいときに第1の信号を出力す
る第1のコンパレータとなっており,処理回路13は第
1の信号に応じて圧電トランス2の出力電圧を低下させ
る第1の処理回路となっている。
【0017】但し、この圧電インバータ用保護回路の場
合、過電圧保護回路が上述した各部(電流検出回路4,
電圧−周波数コンバータ5,過電圧検出回路7,コンパ
レータ8,及び処理回路13)を含む以外、第1の信号
をトリガとして所定の時定数で変化する電圧信号を出力
する第2の処理回路11と、電圧信号が所定値より大き
いときに第2の信号を出力する第2のコンパレータ12
と、第2の信号に応じて駆動回路1の駆動を停止する第
3の処理回路14と、圧電トランス2の負荷(負荷回路
3)に電流が流れないとき(遮断時)に第2の処理回路
11をセットSすると共に、正常に電流が流れたときに
第2の処理回路11をリセットRする第4の処理回路1
5とを備えて成っている。
合、過電圧保護回路が上述した各部(電流検出回路4,
電圧−周波数コンバータ5,過電圧検出回路7,コンパ
レータ8,及び処理回路13)を含む以外、第1の信号
をトリガとして所定の時定数で変化する電圧信号を出力
する第2の処理回路11と、電圧信号が所定値より大き
いときに第2の信号を出力する第2のコンパレータ12
と、第2の信号に応じて駆動回路1の駆動を停止する第
3の処理回路14と、圧電トランス2の負荷(負荷回路
3)に電流が流れないとき(遮断時)に第2の処理回路
11をセットSすると共に、正常に電流が流れたときに
第2の処理回路11をリセットRする第4の処理回路1
5とを備えて成っている。
【0018】又、この圧電インバータ用保護回路の場
合、駆動回路1で負荷(負荷回路3)を有する圧電トラ
ンス2を駆動する回路構成の圧電インバータに上述した
各部構成によって過電流保護回路が付設されている。こ
の過電流保護回路は、駆動回路における供給電流を検出
して検出電流を出力する過電流検出回路9と、検出電流
が所定値より大きいときに第3の信号を出力する第3の
コンパレータ10と、第3の信号に応じて圧電トランス
2の出力電圧を低下させる第5の処理回路13と、第3
の信号をトリガとして所定の時定数で変化する電圧信号
を出力する第6の処理回路11と、電圧信号が所定値よ
り大きいときに第4の信号を出力する第4のコンパレー
タ12と、第4の信号に応じて駆動回路1の駆動を停止
する第7の処理回路14と、圧電トランス2の負荷(負
荷回路3)に過電流が流れたとき(短絡時)に第6の処
理回路11をセットSすると共に、正常に電流が流れた
ときに第6の処理回路11をリセットRする第8の処理
回路15とを備えている。
合、駆動回路1で負荷(負荷回路3)を有する圧電トラ
ンス2を駆動する回路構成の圧電インバータに上述した
各部構成によって過電流保護回路が付設されている。こ
の過電流保護回路は、駆動回路における供給電流を検出
して検出電流を出力する過電流検出回路9と、検出電流
が所定値より大きいときに第3の信号を出力する第3の
コンパレータ10と、第3の信号に応じて圧電トランス
2の出力電圧を低下させる第5の処理回路13と、第3
の信号をトリガとして所定の時定数で変化する電圧信号
を出力する第6の処理回路11と、電圧信号が所定値よ
り大きいときに第4の信号を出力する第4のコンパレー
タ12と、第4の信号に応じて駆動回路1の駆動を停止
する第7の処理回路14と、圧電トランス2の負荷(負
荷回路3)に過電流が流れたとき(短絡時)に第6の処
理回路11をセットSすると共に、正常に電流が流れた
ときに第6の処理回路11をリセットRする第8の処理
回路15とを備えている。
【0019】即ち、この圧電インバータ用保護回路の過
電圧保護回路及び過電流保護回路においては、第1及び
第5の処理回路13と、第2及び第6の処理回路(フリ
ップフロップ回路とする場合を例示できる)11と、第
3及び第7の処理回路14と、第4及び第8の処理回路
15と、第2及び第4のコンパレータ12とが、それぞ
れ共通の回路で構成されている。
電圧保護回路及び過電流保護回路においては、第1及び
第5の処理回路13と、第2及び第6の処理回路(フリ
ップフロップ回路とする場合を例示できる)11と、第
3及び第7の処理回路14と、第4及び第8の処理回路
15と、第2及び第4のコンパレータ12とが、それぞ
れ共通の回路で構成されている。
【0020】この圧電インバータ用保護回路の場合も、
圧電トランス2は、負荷回路3の冷陰極管が繋がってな
いときに動作させると、負荷インピーダンスが見かけ上
無限大となるために昇圧比が増大し、分圧抵抗器Ra,
Rbの中間点にもその出力電圧に比例した電圧が現われ
る。それ故、分圧抵抗器Ra,Rbにおいては圧電トラ
ンス2の出力電圧が制限したい値まで上昇したときに所
定の電圧を得られるように分圧比が設定されている。こ
うした状態では過電圧保護回路が働く。
圧電トランス2は、負荷回路3の冷陰極管が繋がってな
いときに動作させると、負荷インピーダンスが見かけ上
無限大となるために昇圧比が増大し、分圧抵抗器Ra,
Rbの中間点にもその出力電圧に比例した電圧が現われ
る。それ故、分圧抵抗器Ra,Rbにおいては圧電トラ
ンス2の出力電圧が制限したい値まで上昇したときに所
定の電圧を得られるように分圧比が設定されている。こ
うした状態では過電圧保護回路が働く。
【0021】即ち、分圧された電圧は過電圧検出回路7
で直流に変換され、通常負荷が接続されている状態では
印加されない大きな電圧が無負荷状態になると現われて
所定の出力以上になり、第1のコンパレータ8を作動さ
せる。第1のコンパレータ8の第1の信号出力が変化す
ると、第2の処理回路11を作動させる。第2の処理回
路11がフリップフロップ回路であると、その出力は第
2のコンパレータ12の入力に設置されている時定数回
路を作動させると、第2のコンパレータ12の入力が所
定の時定数で上昇し、予め設定されている電圧値になる
と、第2のコンパレータ12の出力が反転する。この反
転された第2のコンパレータ12の出力が第3の処理回
路14に入力すると、第3の処理回路14が駆動回路1
を停止するため、圧電トランス2は駆動が停止されて過
電圧から保護される。
で直流に変換され、通常負荷が接続されている状態では
印加されない大きな電圧が無負荷状態になると現われて
所定の出力以上になり、第1のコンパレータ8を作動さ
せる。第1のコンパレータ8の第1の信号出力が変化す
ると、第2の処理回路11を作動させる。第2の処理回
路11がフリップフロップ回路であると、その出力は第
2のコンパレータ12の入力に設置されている時定数回
路を作動させると、第2のコンパレータ12の入力が所
定の時定数で上昇し、予め設定されている電圧値になる
と、第2のコンパレータ12の出力が反転する。この反
転された第2のコンパレータ12の出力が第3の処理回
路14に入力すると、第3の処理回路14が駆動回路1
を停止するため、圧電トランス2は駆動が停止されて過
電圧から保護される。
【0022】図2は、この圧電インバータ用保護回路の
過電圧保護回路による遮断動作時における各部の処理信
号の波形を示したタイミングチャートである。
過電圧保護回路による遮断動作時における各部の処理信
号の波形を示したタイミングチャートである。
【0023】ここでは、過電圧検出回路7から出力され
る検出電圧aの場合、電流検出回路4で検出される電流
が零であり、電圧−周波数コンバータ5の出力周波数制
御により時間と共に駆動回路1による圧電トランス2に
対する駆動電圧が増加するが、第1の処理回路13が働
いて駆動回路1による駆動電圧が下がった後に再び増加
することを繰り返すことにより、その波形が鋸状とな
り、後半では接地電位となる様子を示している。第1の
コンパレータ8から出力される第1の信号bの波形は、
過電圧検出回路7からの検出電圧aが特定の値以上なっ
たときのタイミングで立ち上がる矩形となる様子を示し
ている。
る検出電圧aの場合、電流検出回路4で検出される電流
が零であり、電圧−周波数コンバータ5の出力周波数制
御により時間と共に駆動回路1による圧電トランス2に
対する駆動電圧が増加するが、第1の処理回路13が働
いて駆動回路1による駆動電圧が下がった後に再び増加
することを繰り返すことにより、その波形が鋸状とな
り、後半では接地電位となる様子を示している。第1の
コンパレータ8から出力される第1の信号bの波形は、
過電圧検出回路7からの検出電圧aが特定の値以上なっ
たときのタイミングで立ち上がる矩形となる様子を示し
ている。
【0024】第2のコンパレータ12に入力される第2
の処理回路11からの電圧信号cの波形に関しては、過
電圧検出回路7からの検出電圧aが所定値以上のときに
第1のコンパレータ8を通った第1の信号bがフリップ
フロップ回路のセット入力に入ると、第2のコンパレー
タ12の入力となって所定の時定数で入力電圧が上昇す
る様子となることを示している。但し、この電圧信号c
が予め設定されている電圧値になると、第2のコンパレ
ータ12から出力される第2の信号eの波形は反転す
る。この反転された第2のコンパレータの出力(第2の
信号e)が第3の処理回路14に入ると、第3の処理回
路14は駆動回路1を停止させ、圧電トランス2が停止
する。電圧−周波数コンバータ5の出力周波数又は負荷
回路3の冷陰極管に流れる電流dの波形に関しては、こ
の場合には出力が出ない様子を示している。
の処理回路11からの電圧信号cの波形に関しては、過
電圧検出回路7からの検出電圧aが所定値以上のときに
第1のコンパレータ8を通った第1の信号bがフリップ
フロップ回路のセット入力に入ると、第2のコンパレー
タ12の入力となって所定の時定数で入力電圧が上昇す
る様子となることを示している。但し、この電圧信号c
が予め設定されている電圧値になると、第2のコンパレ
ータ12から出力される第2の信号eの波形は反転す
る。この反転された第2のコンパレータの出力(第2の
信号e)が第3の処理回路14に入ると、第3の処理回
路14は駆動回路1を停止させ、圧電トランス2が停止
する。電圧−周波数コンバータ5の出力周波数又は負荷
回路3の冷陰極管に流れる電流dの波形に関しては、こ
の場合には出力が出ない様子を示している。
【0025】このように、圧電インバータ用保護回路で
は過電圧検出回路7の出力(検出電圧a)の増減が所定
の時間繰り返した後に過電圧保護回路が働く。
は過電圧検出回路7の出力(検出電圧a)の増減が所定
の時間繰り返した後に過電圧保護回路が働く。
【0026】ところで、同様に圧電トランス2の負荷
(負荷回路3)の冷陰極管が短絡しているときに動作さ
せると、駆動回路1に過電流が流れるので、その過電流
を過電流検出回路9により検出し、通常負荷が正常に接
続されている状態では印加されない電圧が短絡負荷状態
になると現われ、所定の出力以上になって第1のコンパ
レータ8を作動させる。この状態では過電流保護回路が
働く。
(負荷回路3)の冷陰極管が短絡しているときに動作さ
せると、駆動回路1に過電流が流れるので、その過電流
を過電流検出回路9により検出し、通常負荷が正常に接
続されている状態では印加されない電圧が短絡負荷状態
になると現われ、所定の出力以上になって第1のコンパ
レータ8を作動させる。この状態では過電流保護回路が
働く。
【0027】負荷回路3の冷陰極管は、通常圧電インバ
ータの回路構成(インバータ回路)に直流(DC)電源
が供給された後、駆動周波数が高い方から低い方へ変化
する間に放電を開始するが、周囲温度が低いときには冷
陰極管が放電を行うまでに所定の時間を要することがあ
る。
ータの回路構成(インバータ回路)に直流(DC)電源
が供給された後、駆動周波数が高い方から低い方へ変化
する間に放電を開始するが、周囲温度が低いときには冷
陰極管が放電を行うまでに所定の時間を要することがあ
る。
【0028】そこで、ここでは周囲温度が低く、負荷回
路3の冷陰極管が放電するまでに要する時間を見込み、
それ以上の時間が経っても放電を開始しないときに過電
流保護回路が働くようにする。
路3の冷陰極管が放電するまでに要する時間を見込み、
それ以上の時間が経っても放電を開始しないときに過電
流保護回路が働くようにする。
【0029】図3は、圧電インバータの電源を投入し、
この圧電インバータ用保護回路が働く前の所定時間内に
負荷回路3に正常な電流が流れ出した場合(圧電インバ
ータ用保護回路の過電圧保護回路による復帰動作時)に
おける各部の処理信号の波形を示したタイミングチャー
トである。
この圧電インバータ用保護回路が働く前の所定時間内に
負荷回路3に正常な電流が流れ出した場合(圧電インバ
ータ用保護回路の過電圧保護回路による復帰動作時)に
おける各部の処理信号の波形を示したタイミングチャー
トである。
【0030】ここでは、過電圧検出回路7から出力され
る検出電圧a´の場合、電流検出回路4で検出される電
流が零のため、電圧−周波数コンバータ5の出力周波数
制御により時間と共に駆動回路1による圧電トランス2
に対する駆動電圧が増加するが、第1の処理回路13が
働いて駆動回路1による駆動電圧が下がった後に再び増
加することを繰り返すことにより、その波形が鋸状とな
ることを示す。後半は電流が正常に流れ出してほぼ一定
の電位に保たれる様子を示している。第1のコンパレー
タ8から出力される第3の信号b´の波形は、過電圧検
出回路7からの検出電圧a´が特定の値以上なったとき
のタイミングで立ち上がる矩形となる様子を示してい
る。
る検出電圧a´の場合、電流検出回路4で検出される電
流が零のため、電圧−周波数コンバータ5の出力周波数
制御により時間と共に駆動回路1による圧電トランス2
に対する駆動電圧が増加するが、第1の処理回路13が
働いて駆動回路1による駆動電圧が下がった後に再び増
加することを繰り返すことにより、その波形が鋸状とな
ることを示す。後半は電流が正常に流れ出してほぼ一定
の電位に保たれる様子を示している。第1のコンパレー
タ8から出力される第3の信号b´の波形は、過電圧検
出回路7からの検出電圧a´が特定の値以上なったとき
のタイミングで立ち上がる矩形となる様子を示してい
る。
【0031】第2のコンパレータ12に入力される第2
の処理回路11からの電圧信号c´の波形に関しては、
過電圧検出回路7からの検出電圧a´が所定値以上のと
きに第1のコンパレータ8を通った第1の信号b´がフ
リップフロップ回路のセット入力に入ると、第2のコン
パレータ12の入力となって所定の時定数で入力電圧が
上昇する様子となることを示している。但し、この電圧
信号c´が予め設定されている電圧値になる前に、検出
電圧a´の後半に示されるように負荷回路3の冷陰極管
に正常に電流が流れ始めると、第1の処理回路13から
正常動作の信号が出力され、フリップフロップ回路のリ
セットRに入力されるので、第2のコンパレータ12か
ら出力される第2の信号e´は反転しないままで出力さ
れない状態となり、駆動回路1は通常の動作となる。電
圧−周波数コンバータ5の出力周波数又は負荷回路3の
冷陰極管に流れる電流d´の波形に関しては、後半から
電流が流れ出して正常に出力し始めた様子を示してい
る。
の処理回路11からの電圧信号c´の波形に関しては、
過電圧検出回路7からの検出電圧a´が所定値以上のと
きに第1のコンパレータ8を通った第1の信号b´がフ
リップフロップ回路のセット入力に入ると、第2のコン
パレータ12の入力となって所定の時定数で入力電圧が
上昇する様子となることを示している。但し、この電圧
信号c´が予め設定されている電圧値になる前に、検出
電圧a´の後半に示されるように負荷回路3の冷陰極管
に正常に電流が流れ始めると、第1の処理回路13から
正常動作の信号が出力され、フリップフロップ回路のリ
セットRに入力されるので、第2のコンパレータ12か
ら出力される第2の信号e´は反転しないままで出力さ
れない状態となり、駆動回路1は通常の動作となる。電
圧−周波数コンバータ5の出力周波数又は負荷回路3の
冷陰極管に流れる電流d´の波形に関しては、後半から
電流が流れ出して正常に出力し始めた様子を示してい
る。
【0032】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の圧電イン
バータ用保護回路によれば、過電圧保護回路並びに過電
流保護回路を備えることにより、圧電トランスの負荷回
路の短絡や開放によって過電圧や過電流が発生しても、
圧電トランスを破損させることが無く、高効率に過電圧
保護を行わせると共に、過電流保護を計り得るようにし
ているので、圧電トランスの破損防止が対策されて信頼
性が格段に向上するようになる。特に、過電流保護回路
においては、過電圧保護回路における回路構成部分と共
通する回路構成部分を多く有しているため、回路規模を
大きくすることなく確実に圧電トランスの破損防止を具
現できる。しかも、圧電トランスの負荷回路として冷陰
極管を用いた場合、周囲温度が低く、冷陰極管が放電す
るまでに所定の時間を要する分を見込んでそれ以上の時
間が経っても放電を開始しないときに働くようにしてい
るので、基本動作を妨げること無く機能面で高い信頼性
が得られるようになる。
バータ用保護回路によれば、過電圧保護回路並びに過電
流保護回路を備えることにより、圧電トランスの負荷回
路の短絡や開放によって過電圧や過電流が発生しても、
圧電トランスを破損させることが無く、高効率に過電圧
保護を行わせると共に、過電流保護を計り得るようにし
ているので、圧電トランスの破損防止が対策されて信頼
性が格段に向上するようになる。特に、過電流保護回路
においては、過電圧保護回路における回路構成部分と共
通する回路構成部分を多く有しているため、回路規模を
大きくすることなく確実に圧電トランスの破損防止を具
現できる。しかも、圧電トランスの負荷回路として冷陰
極管を用いた場合、周囲温度が低く、冷陰極管が放電す
るまでに所定の時間を要する分を見込んでそれ以上の時
間が経っても放電を開始しないときに働くようにしてい
るので、基本動作を妨げること無く機能面で高い信頼性
が得られるようになる。
【図1】本発明の一実施例に係る圧電インバータ用保護
回路の基本構成を示したブロック図である。
回路の基本構成を示したブロック図である。
【図2】図1に示す圧電インバータ用保護回路の過電圧
保護回路による遮断動作時における各部の処理信号の波
形を示したタイミングチャートである。
保護回路による遮断動作時における各部の処理信号の波
形を示したタイミングチャートである。
【図3】図1に示す圧電インバータ用保護回路の過電圧
保護回路による復帰動作時における各部の処理信号の波
形を示したタイミングチャートである。
保護回路による復帰動作時における各部の処理信号の波
形を示したタイミングチャートである。
【図4】従来の圧電インバータ用保護回路の基本構成を
示したブロック図である。
示したブロック図である。
【図5】圧電トランスの動作特性を周波数に対する出力
電圧の関係により示したものである。
電圧の関係により示したものである。
1 駆動回路 2 圧電トランス 3 負荷回路 4 電流検出回路 5 電圧−周波数コンバータ 6,11,13,14,15 処理回路 7 過電圧検出回路 8,10,12 コンパレータ 9 過電流検出回路 Ra,Rb 分圧抵抗器 Rx 抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野寺 桂三 宮城県仙台市太白区郡山六丁目7番1号 株式会社トーキン内 Fターム(参考) 5G004 AA01 AB02 BA03 BA04 CA05 DB05 DC01 5G013 AA01 AA10 BA03 CA16 5H007 AA06 BB03 CC32 DA06 DB03 DC02 DC05 FA01 FA03 FA13 GA08 GA11
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動回路で負荷を有する圧電トランスを
駆動する回路構成の圧電インバータに付設される過電圧
保護回路を備えると共に、該過電圧保護回路は該圧電ト
ランスの出力電圧を検出して検出電圧を出力するトラン
ス出力電圧検出手段,該検出電圧が所定値より大きいと
きに第1の信号を出力する第1のコンパレータ,及び該
第1の信号に応じて該圧電トランスの出力電圧を低下さ
せる第1の処理回路を含む圧電インバータ用保護回路に
おいて、前記過電圧保護回路は、前記第1の信号をトリ
ガとして所定の時定数で変化する電圧信号を出力する第
2の処理回路と、前記電圧信号が所定値より大きいとき
に第2の信号を出力する第2のコンパレータと、前記第
2の信号に応じて前記駆動回路の駆動を停止する第3の
処理回路と、前記圧電トランスの負荷に正常に電流が流
れたときに前記第2の処理回路をリセットする第4の処
理回路とを備えたことを特徴とする圧電インバータ用保
護回路。 - 【請求項2】 駆動回路で負荷を有する圧電トランスを
駆動する回路構成の圧電インバータに付設される過電流
保護回路を備えた圧電インバータ用保護回路において、
前記過電流保護回路は、前記駆動回路における供給電流
を検出して検出電流を出力する過電流検出手段と、前記
検出電流が所定値より大きいときに第3の信号を出力す
る第3のコンパレータと、前記第3の信号に応じて前記
圧電トランスの出力電圧を低下させる第5の処理回路
と、前記第3の信号をトリガとして所定の時定数で変化
する電圧信号を出力する第6の処理回路と、前記電圧信
号が所定値より大きいときに第4の信号を出力する第4
のコンパレータと、前記第4の信号に応じて前記駆動回
路の駆動を停止する第7の処理回路と、前記圧電トラン
スの負荷に正常に電流が流れたときに前記第6の処理回
路をリセットする第8の処理回路とを備えたことを特徴
とする圧電インバータ用保護回路。 - 【請求項3】 駆動回路で負荷を有する圧電トランスを
駆動する回路構成の圧電インバータに付設される過電圧
保護回路及び過電流保護回路を備えると共に、該過電圧
保護回路は該圧電トランスの出力電圧を検出して検出電
圧を出力するトランス出力電圧検出手段,該検出電圧が
所定値より大きいときに第1の信号を出力する第1のコ
ンパレータ,及び該第1の信号に応じて該圧電トランス
における該出力電圧を低下させる第1の処理回路を含む
圧電インバータ用保護回路において、前記過電圧保護回
路は、前記第1の信号をトリガとして所定の時定数で変
化する電圧信号を出力する第2の処理回路と、前記電圧
信号が所定値より大きいときに第2の信号を出力する第
2のコンパレータと、前記第2の信号に応じて前記駆動
回路の駆動を停止する第3の処理回路と、前記圧電トラ
ンスの負荷に正常に電流が流れたときに前記第2の処理
回路をリセットする第4の処理回路とを備え、前記過電
流保護回路は、前記駆動回路における供給電流を検出し
て検出電流を出力する過電流検出手段と、前記検出電流
が所定値より大きいときに第3の信号を出力する第3の
コンパレータと、前記第3の信号に応じて前記圧電トラ
ンスの出力電圧を低下させる第5の処理回路と、前記第
3の信号をトリガとして所定の時定数で変化する電圧信
号を出力する第6の処理回路と、前記電圧信号が所定値
より大きいときに第4の信号を出力する第4のコンパレ
ータと、前記第4の信号に応じて前記駆動回路の駆動を
停止する第7の処理回路と、前記圧電トランスの負荷に
正常に電流が流れたときに前記第6の処理回路をリセッ
トする第8の処理回路とを備え、更に、前記第1の処理
回路及び前記第5の処理回路と、前記第2の処理回路及
び前記第6の処理回路と、前記第3の処理回路及び前記
第7の処理回路と、前記第4の処理回路及び前記第8の
処理回路と、前記第2のコンパレータ及び前記第4のコ
ンパレータとは、それぞれ共通の回路で構成されたこと
を特徴とする圧電インバータ用保護回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10248420A JP2000078741A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 圧電インバータ用保護回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10248420A JP2000078741A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 圧電インバータ用保護回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000078741A true JP2000078741A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17177866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10248420A Withdrawn JP2000078741A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 圧電インバータ用保護回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000078741A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005034322A1 (ja) * | 2003-10-03 | 2005-04-14 | Tamura Corporation | 圧電トランス駆動装置 |
JP2009139498A (ja) * | 2007-12-04 | 2009-06-25 | Canon Inc | 画像形成装置 |
-
1998
- 1998-09-02 JP JP10248420A patent/JP2000078741A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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