JP2000077951A - 電力増幅器 - Google Patents

電力増幅器

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JP2000077951A
JP2000077951A JP10245976A JP24597698A JP2000077951A JP 2000077951 A JP2000077951 A JP 2000077951A JP 10245976 A JP10245976 A JP 10245976A JP 24597698 A JP24597698 A JP 24597698A JP 2000077951 A JP2000077951 A JP 2000077951A
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JP10245976A
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Inventor
Hiroshi Iwai
岩井  浩
Kaoru Ishida
石田  薫
Hiroaki Kosugi
裕昭 小杉
Takashi Enoki
貴志 榎
Toshio Obara
敏男 小原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な非線型歪み補償回路では歪み補償でき
る出力電力の範囲が狭く、広い範囲の出力電力に対して
歪み補償を行うには回路規模が大きくなり、制御も難し
くなる。 【解決手段】 入力電力のレベルが大きい場合、第1及
び第2のスイッチ回路2、4により第1の非線形歪み補
償回路3が導通し、第1の非線型歪み補償回路3の利得
及び位相の変化は増幅回路6の利得及び位相の変化と逆
特性となっているため、歪みのない信号が出力端子7に
出力され、又、入力電力のレベルが小さい場合、第1及
び第2のスイッチ回路2、4いより第2の位相補償回路
5が導通し、第2の非線型歪み補償回路5の利得及び位
相の変化は増幅回路6の利得及び位相の変化と逆特性と
なっているため、歪みのない信号が出力端子7に出力さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話などに用
いられる電力増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、非線型歪み補償電力増幅器は図3
のブロック図に示した構成のものが考えられる。図3に
おいて、入力端子31から信号を入力すると、非線型歪
み補償回路32の利得及び位相の変化は増幅回路33の
利得及び位相の変化と逆特性となるため、増幅回路33
で増幅される際に生じる振幅及び位相歪みを補償し、出
力端子34から低歪みな信号が出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示した構成の非線型歪み補償電力増幅器では、簡易な回
路構成の非線型歪み補償回路を用いると歪みを補償でき
る出力電力の範囲が狭くなり、また、広い範囲の出力電
力に対して非線型歪み補償を行うためには複雑な非線型
歪み補償回路が必要となるため、回路規模が大きくなる
とともに制御が難しくなるという課題があった。
【0004】本発明は、従来の電力増幅器のこのような
課題を考慮し、少なくとも2つの非線型歪み補償回路を
出力に応じて切り換えることにより、広い範囲の出力電
力に対して非線型歪みを補償することのできる電力増幅
器を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、入
力する入力端子と、その入力端子を複数の出力のうちの
1つに切り換える第1の信号切り換え手段と、その第1
の信号切り換え手段の複数の出力にそれぞれ接続され、
非線形歪みに対する補償特性が異なる複数の非線形歪み
補償手段と、前記複数の非線形歪み補償手段の出力を切
り換える第2の信号切り換え手段と、その第2の信号切
り換え手段の出力に接続された増幅手段と、その増幅手
段の出力に接続された出力端子とを備え、前記第1の信
号切り換え手段及び前記第2の信号切り換え手段は、外
部制御手段により前記入力信号に応じて連動して切り替
え制御されるものであり、前記複数の非線形歪み補償手
段におけるそれぞれの非線形歪みに対する補償特性は、
前記増幅手段での前記入力信号に応じて生じる非線形歪
みに対応している補償特性であることを特徴とする電力
増幅器である。
【0006】この構成において、一例として第1の信号
切り換え手段が2つの出力端子を有する場合、すなわ
ち、第1及び第2の非線型歪み補償手段を備える場合、
高出力時には、制御手段により第1及び第2の信号切り
換え手段はともに第1の非線型歪み補償手段側に切り換
えられており、このとき第1の非線型歪み補償手段の利
得及び位相の変化は増幅手段の利得及び位相の変化と逆
特性となるため、増幅手段により増幅された信号の振幅
及び位相歪みを補償し、出力端子より出力され、低出力
時には、制御手段により第1及び第2の信号切り換え手
段はともに第2の非線型歪み補償手段側に切り換えられ
ており、このとき第2の非線型歪み補償手段の利得及び
位相の変化は増幅手段の利得及び位相の変化と逆特性と
なるため、増幅手段により増幅された信号の振幅及び位
相歪みを補償し、出力端子より出力されることで、広い
範囲の出力電力に対する非線型歪み補償を簡易な回路構
成により行うことが可能となる。
【0007】請求項2の本発明は、信号を入力する入力
端子と、その入力端子を2つの出力のうちの1つに切り
換える第1の信号切り換え手段と、その第1の信号切り
換え手段の一方の出力に接続され、非線形歪みに対する
補償特性を有する第1の非線形歪み補償手段と、その第
1の非線形歪み補償手段の出力と前記第1の信号切り換
え手段のもう一方の出力とを切り換える第2の信号切り
換え手段と、その第2の信号切り換え手段の出力に接続
され、前記第1の非線形歪み補償手段の非線形歪みに対
する補償特性とは異なる補償特性を有する第2の非線形
歪み補償手段と、その第2の非線形歪み補償手段に接続
された増幅手段と、その増幅手段の出力に接続された出
力端子とを備え、前記第1の信号切り換え手段及び前記
第2の信号切り換え手段は、外部制御手段により前記入
力信号に応じて、第1の信号に対しては、前記入力信号
が前記第1の非線形歪み補償手段を通過せずに前記第2
の非線形歪み補償手段を通過し、第2の信号に対して
は、前記入力信号が前記第1の非線形歪み補償手段及び
前記第2の非線形歪み補償手段の両方を通過するよう
に、連動して制御されるものであり、前記第2の非線形
歪み補償手段は、単独では、前記第1の信号に応じた非
線形歪みに対する補償特性を有し、前記第1の非線形歪
み補償手段と組み合わされることにより、前記第2の信
号に応じた非線形歪みに対する補償特性を有することを
特徴とする電力増幅器である。
【0008】この構成において、低出力時には、制御手
段により第1及び第2の信号切り換え手段はともに第1
の非線型歪み補償手段側に切り換えられており、このと
き第1及び第2の非線型歪み補償手段の利得及び位相の
変化の総和は増幅手段の利得及び位相の変化と逆特性と
なるため、増幅手段により増幅された信号の振幅及び位
相歪みを補償し、出力端子より出力され、高出力時に
は、制御手段により第1及び第2の信号切り換え手段は
ともに第1の非線型歪み補償手段側と反対側の信号路に
切り換えられており、このとき第2の非線型歪み補償手
段の利得及び位相の変化は増幅手段の利得及び位相の変
化と逆特性となるため、増幅手段により増幅された信号
の利得及び位相歪みを補償し、出力端子より出力される
ことで、広い範囲の出力電力に対する非線型歪み補償を
簡易な回路構成により行うことが可能となる。
【0009】請求項3の本発明は、信号を入力する入力
端子と、その入力端子を複数の出力のうちの1つに切り
換える第1の信号切り換え手段と、その第1の信号切り
換え手段の複数の出力にそれぞれ接続され、飽和出力電
力が異なる複数の増幅手段と、前記複数の増幅手段の出
力を切り換える第2の信号切り換え手段と、その第2の
信号切り換え手段の出力に接続された出力端子とを備
え、外部制御手段により、前記入力信号に応じて、前記
第1の信号切り換え手段及び前記第2の信号切り換え手
段を連動して切り替え制御され、且つ前記第1の信号切
り換え手段及び前記第2の信号切り換え手段間に接続さ
れた増幅手段はオンさせ、接続されない増幅手段はオフ
させるものであり、前記複数の増幅手段におけるそれぞ
れの飽和出力電力は、前記入力信号に応じた飽和出力電
力であることを特徴とする電力増幅器である。
【0010】この構成において、例えば、第1の信号切
り換え手段が2つの出力端子を有する場合、すなわち、
第1の増幅手段と第1の増幅手段に比べて飽和出力電力
の低い第2の増幅手段を備える場合、高出力時には、制
御手段により第1及び第2の信号切り換え手段はともに
第1の増幅手段側に切り換えられると同時に第1の増幅
手段はオンに、第2の増幅手段はオフに制御されること
で、第1の増幅手段と増幅手段Aによる2段の電力増幅
器として動作し、低出力時には、制御手段により第1及
び第2の信号切り換え手段はともに第2の増幅手段側に
切り換えられると同時に第1の増幅手段はオフに、第2
の増幅手段はオンに制御されることで、第2の増幅手段
と増幅手段Aによる2段の電力増幅器として動作するこ
とにより、低出力時の消費電力を低く抑えることが可能
となる。
【0011】請求項5の本発明は、信号を入力する入力
端子と、その入力端子を複数の出力のうちの1つに切り
換える第1の信号切り換え手段と、その第1の信号切り
換え手段の複数の出力にそれぞれ接続され、非線形歪み
に対する補償特性が異なる複数の非線形歪み補償手段
と、その複数の非線形歪み補償手段にそれぞれ接続さ
れ、飽和出力電力が異なる複数の増幅手段と、その複数
の増幅手段の出力を切り換える第2の信号切り換え手段
と、その第2の信号切り換え手段の出力に接続された出
力端子とを備え、外部制御手段により、前記入力信号に
応じて、前記第1の信号切り換え手段及び前記第2の信
号切り換え手段を連動して切り替え制御され、かつ前記
第1の信号切り換え手段及び前記第2の信号切り換え手
段間に接続された増幅手段はオンさせ、接続されない増
幅手段はオフさせるものであり、前記複数の非線形歪み
補償手段におけるそれぞれの非線形歪みに対する補償特
性は、前記複数の増幅手段のそれぞれにおける前記入力
信号に応じて生じる非線形歪みに対応している補償特性
であり、前記複数の増幅手段におけるそれぞれの飽和出
力電力は、前記入力信号に応じた飽和出力電力であるこ
とを特徴とする電力増幅器である。
【0012】この構成において、例えば、第1の信号切
り換え手段が2つの出力端子を有する場合、すなわち、
第1及び第2の非線型歪み補償手段と、第1の増幅手段
と、第1の増幅手段に比べて飽和出力電力が低い第2の
増幅手段を備える場合、高出力時には、制御手段により
第1及び第2の信号切り換え手段はともに第1の増幅手
段側に切り換えられると同時に第1の増幅手段はオン
に、第2の増幅手段はオフに制御されており、このとき
第1の非線型歪み補償手段の利得及び位相の変化により
第1の増幅手段と増幅手段Aによる利得及び位相の変化
を打ち消す非線型歪み補償電力増幅器として動作し、低
出力時には、制御手段により第1及び第2の信号切り換
え手段はともに第2の増幅手段側に切り換えられると同
時に第1の増幅手段はオフに、第2の増幅手段はオンに
制御されており、このとき第2の非線型歪み補償手段の
利得及び位相の変化により第2の増幅手段と増幅手段A
による利得及び位相の変化を打ち消す非線型歪み補償電
力増幅器として動作することで、広い範囲の出力電力に
対する非線型歪み補償を簡易な回路構成により行うこと
が可能となる上、低出力時の消費電力を低く抑えること
が可能となる。
【0013】請求項8から11に記載の本発明は、請求
項1から7のいずれかの構成を同一半導体チップ上に形
成する構成を示したもので、請求項8の構成は請求項1
から7の構成のうち制御手段以外のすべてを同一半導体
チップ上に形成したものである。これらの構成において
は、各部品間の間隔を縮め不要なインダクタンスやキャ
パシタンスの発生を防ぎ回路動作を安定化させ、かつ構
成部品数を減少することができ、特に同一条件の製品を
大量に生産する場合に好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1の非線
型歪み補償電力増幅器のブロック図である。図1におい
て、信号を入力する入力端子1は、出力に応じて信号を
2つの出力端子2b、2cに切り換える第1の信号切り
換え手段である第1のスイッチ回路2の入力端子2aに
接続され、その第1のスイッチ回路2の出力端子2bは
第1の非線型歪み補償手段である第1の非線型歪み補償
回路3に接続され、第1のスイッチ回路2の出力端子2
cは第2の非線型歪み補償手段である第2の非線型歪み
補償回路5に接続される。第1及び第2の非線型歪み補
償回路3,5の出力は、第2の信号切り換え手段である
第2のスイッチ回路4の2つの入力端子4b、4cにそ
れぞれ接続されている。その第2のスイッチ回路4の出
力端子4aは増幅手段である増幅回路6に接続され、増
幅回路6の出力は出力端子7に接続されている。第1及
び第2のスイッチ回路2,4は制御回路8により連動し
て切り換え制御されている。
【0015】次に、上記実施の形態の電力増幅器の動作
について、図面を参照しながら説明する。
【0016】信号Aとしてたとえば入力電力が10〜2
0dBmの信号を、また信号Aと同じ周波数帯域である
信号Bとして同様に入力電力が0〜10dBmの信号を
扱うものとする。また、非線型歪みには振幅歪みと位相
歪みがあり、以下の実施の形態では位相歪みの場合につ
いてのみ説明するが、本発明の非線型歪み補償電力増幅
器により振幅歪みと位相歪みの両方を補償することがで
きるのは当然のことである。
【0017】まず、入力端子1から入力電力が10〜2
0dBmの信号Aを入力すると、この場合、第1のスイ
ッチ回路2は端子2b側が、第2のスイッチ回路4は端
子4b側がそれぞれ導通するよう制御回路8により連動
して制御される。このとき第1のスイッチ回路2の端子
2c、第2のスイッチ回路4の端子4cは非導通状態と
なっているので、信号は第1のスイッチ回路2の端子2
bを通過し、第1の非線型歪み補償回路3に入力され
る。第1の非線型歪み補償回路3の位相変化は信号Aの
範囲では増幅回路6の位相変化と逆相となっており、位
相が変化した信号は第2のスイッチ回路4の端子4bを
通過し、増幅回路6で増幅される。このとき、第1の非
線型歪み補償回路3における位相変化を増幅回路6にお
ける位相変化が打ち消すため、位相歪みのない信号が出
力端子7に出力される。
【0018】一方、信号Bを増幅するとき、入力端子1
から入力電力が0〜10dBmの信号Bを入力すると、
この場合、第1のスイッチ回路2は端子2c側が、第2
のスイッチ回路4は端子4c側がそれぞれ導通するよう
制御回路8により連動して制御される。このとき第1の
スイッチ回路2の端子2b、第2のスイッチ回路4の端
子4bは非導通状態となっているので、信号は第1のス
イッチ回路2の端子2cを通過し、第2の非線型歪み補
償回路5に入力される。第2の非線型歪み補償回路5の
位相変化は信号Bの範囲では増幅回路6の位相変化と逆
相となっており、位相が変化した信号は第2のスイッチ
回路4の端子4cを通過し、増幅回路6で増幅される。
このとき、第2の非線型歪み補償回路5における位相変
化を増幅回路6における位相変化が打ち消すため、位相
歪みのない信号が出力端子7に出力される。
【0019】このように、入力電力のレベルに応じて第
1及び第2のスイッチ回路2,4のスイッチを切り換え
て出力に応じた非線型歪み補償回路を選択するため、広
い範囲の出力電力に対して非線型歪みを補償することが
可能となる。
【0020】図2は、図1のブロック図の具体的な回路
図を示すものである。図2において、図1と同一部分に
は同一符号を付けて説明を省略する。ここで、増幅回路
6は入力側整合回路、トランジスタ、出力側整合回路に
より構成されており、整合回路はコイルとコンデンサー
により構成されているものとする。
【0021】入力端子1は第1のスイッチ回路2の端子
2aに接続されている。第1のスイッチ回路2はトラン
ジスタTR1〜4で構成され、トランジスタTR1のド
レインは端子2aに接続され、ソースは端子2bに接続
され、ゲートには電圧Vg1からバイアス電圧が印加さ
れており、電圧Vg1は制御回路8に接続されている。
端子2bは結合コンデンサc1と接続されている。トラ
ンジスタTR2のドレインは端子2aに接続され、ソー
スは端子2cに接続され、ゲートには電圧Vg2からバ
イアス電圧が印加されており、電圧Vg2は制御回路8
に接続されている。端子2cは結合コンデンサC4と接
続されている。トランジスタTR3のソースは接地さ
れ、ドレインは端子2cに接続され、ゲートはトランジ
スタTR1のゲートと電圧Vg1の接続点に接続される
と同時に、電圧Vg1からバイアス電圧が印加されてい
る。トランジスタTR4のソースは接地され、ドレイン
は端子2bに接続され、ゲートはトランジスタTR2の
ゲートと電圧Vg2の接続点に接続されると同時に電圧
Vg2からバイアス電圧が印加されている。
【0022】第1の非線型歪み補償回路3はコンデンサ
C1〜3、コイルL1及びダイオードD1で構成され、
ダイオードD1と結合コンデンサC1の接続点には電圧
Vd1からコンデンサC2でバイパスされコイルL1を
介してバイアス電圧が印加されており、ダイオードD1
の他端は結合コンデンサC3に接続されると同時に接地
され、結合コンデンサC3の他端は端子4bに接続され
ている。第2の非線型歪み補償回路5はコンデンサC4
〜6、コイルL2及びダイオードD2で構成され、ダイ
オードD2と結合コンデンサC4の接続点には電圧Vd
2からコンデンサC5でバイパスされコイルL2を介し
てバイアス電圧が印加されており、ダイオードD2の他
端は結合コンデンサC6に接続されると同時に接地さ
れ、結合コンデンサC6の他端は端子4cに接続されて
いる。
【0023】第2のスイッチ回路4はトランジスタTR
5〜8で構成され、トランジスタTR5のドレインは端
子4aに接続され、ソースは端子4bに接続され、ゲー
トには電圧Vg3からバイアス電圧が印加されており、
電圧Vg3は制御回路8に接続されている。トランジス
タTR6のドレインは端子4aに接続され、ソースは端
子4cに接続され、ゲートには電圧Vg4からバイアス
電圧が印加されており、電圧Vg4は制御回路8に接続
されている。トランジスタTR7のソースは接地され、
ドレインは端子4cに接続され、ゲートはトランジスタ
TR5のゲートと電圧Vg3の接続点に接続されると同
時に、電圧Vg3からバイアス電圧が印加されている。
トランジスタTR8のソースは接地され、ドレインは端
子4bに接続され、ゲートはトランジスタTR6のゲー
トと電圧Vg4の接続点に接続されると同時に電圧Vg
4からバイアス電圧が印加されている。端子4aは増幅
回路6に接続され、増幅回路6の他端は出力端子7に接
続されている。
【0024】以上のように構成され、つぎにその動作を
説明すると、まず、信号Aを増幅するとき、制御回路8
によりトランジスタTR1、TR3,TR5、TR7が
導通状態となり、トランジスタTR2、TR4,TR
6、TR8が非導通状態となるよう制御されている。こ
の状態において、入力端子1から第1のスイッチ回路2
の端子2aに入力された信号は、このときトランジスタ
TR2、TR4が非導通となっているためトランジスタ
TR1を通過し、第1の非線型歪み補償回路3に入力さ
れる。信号Aに対する増幅回路6の位相変化がθ度の進
み位相であるとすると、第1の非線型歪み補償回路3は
信号Aに対しては位相変化がθ度の遅れ位相となるよう
ダイオードD1とバイアス電圧Vd1が調整されている
ため、ダイオードD1を通過した信号はθ度だけ位相が
遅れ、第2のスイッチ回路4の端子4bに入力される。
このとき、位相変化θは入力電力の関数である。第2の
スイッチ回路4の端子4bに入力された信号は、このと
きトランジスタTR6、TR8が非導通となっているた
めトランジスタTR5を通過し、端子4aを経て増幅回
路6に入力される。増幅回路6に入力された信号は、増
幅されると同時に位相がθ度だけ進むので、第2の非線
型歪み補償回路3による位相変化と打ち消しあい、位相
歪みのない信号が出力端子7から出力される。
【0025】また、信号Bを増幅するとき、制御回路8
によりトランジスタTR1、TR3,TR5、TR7が
非導通状態となり、トランジスタTR2、TR4,TR
6、TR8が導通状態となるよう制御されている。この
状態において、入力端子1から第1のスイッチ回路2の
端子2aに入力された信号は、このときトランジスタT
R1、TR3が非導通となっているためトランジスタT
R2を通過し、第2の非線型歪み補償回路5に入力され
る。信号Bの入力レベルに対する増幅回路6の位相変化
がφ度の進み位相であるとすると、第2の非線型歪み補
償回路5は信号Bの入力レベルに対しては位相変化がφ
度の遅れ位相となるようダイオードD2とバイアス電圧
Vd2が調整されているため、ダイオードD2を通過し
た信号はφ度だけ位相が遅れ、第2のスイッチ回路4の
端子4cに入力される。このとき、位相変化φは入力電
力の関数である。第2のスイッチ回路4の端子4cに入
力された信号は、このときトランジスタTR5、TR7
が非導通となっているためトランジスタTR6を通過
し、端子4aを経て増幅回路6に入力される。増幅回路
6に入力された信号は、増幅されると同時に位相がφ度
だけ進むので、第2の非線型歪み補償回路5による位相
変化と打ち消しあい、位相歪みのない信号が出力端子7
から出力される。
【0026】一般的に、電力増幅器の位相は入力電力に
対して複雑に変化するため、入力レベルに応じて非線型
歪み補償回路を切り換えることにより、非線型歪み補償
回路の回路構成を簡易化することが可能となる。
【0027】なお、上記実施の形態1においては、2組
の非線型歪み補償回路を切り換える場合について示した
が、3段階以上の入力レベルに応じた3組以上の非線型
歪み補償回路を用いて非線型歪み補償電力増幅器を実現
可能なことは当然のことである。 (実施の形態2)図4は、本発明の実施の形態2の非線
型歪み補償電力増幅器のブロック図である。図4の構成
は、前述の実施の形態1の図1と図2において、並列に
接続していた非線型歪み補償回路を縦続に接続したもの
である。
【0028】図4において、信号を入力する入力端子4
1は、出力に応じて信号を2つの出力端子42b、42
cに切り換える第1の信号切り換え手段である第1のス
イッチ回路42の入力に接続され、その第1のスイッチ
回路42の出力の一方は第1の非線型歪み補償手段であ
る第1の非線型歪み補償回路43に接続され、第1のス
イッチ回路42の出力の他方と第1の非線型歪み補償回
路43の出力は第2の信号切り換え手段である第2のス
イッチ回路44の2つの入力端子44b、44cにそれ
ぞれに接続され、第2のスイッチ回路44の出力は第2
の非線型歪み補償手段である第2の非線型歪み補償回路
45に接続されている。その第2の非線型歪み補償回路
45の出力は増幅手段である増幅回路46に接続され、
増幅回路46の出力は出力端子47に接続されている。
第1及び第2のスイッチ回路42,44は制御回路48
により連動して切り換え制御されている。
【0029】次に、上記実施の形態の電力増幅器の動作
について、図面を参照しながら説明する。
【0030】まず、信号Aを増幅するとき、入力端子4
1から入力電力が10〜20dBmの信号Aを入力する
と、この場合、第1のスイッチ回路42は端子42c側
が、第2のスイッチ回路44は端子44c側がそれぞれ
導通するよう制御回路48により連動して制御される。
このとき第1のスイッチ回路42の端子42b、第2の
スイッチ回路44の端子44bは非導通状態となってい
るので、信号は第1のスイッチ回路42の端子42cを
通過し、第2のスイッチ回路44の端子44cに入力さ
れ、端子44aを経て第2の非線型歪み補償手段である
第2の非線型歪み補償回路45に入力される。第2の非
線型歪み補償回路45の位相変化は信号Aの範囲では増
幅回路46の位相変化と逆相となっているため、位相が
変化した信号は、増幅回路46で増幅されると同時に、
第2の非線型歪み補償回路45における位相変化を増幅
回路46における位相変化が打ち消すため、位相変化の
ない信号が出力端子47に出力される。
【0031】一方、信号Bを増幅するとき、この場合、
第1のスイッチ回路42は端子42b側が、第2のスイ
ッチ回路44は端子44b側がそれぞれ導通するよう制
御回路48により連動して制御される。このとき第1の
スイッチ回路42の端子42c、第2のスイッチ回路4
4の端子44cは非導通状態となっているので、信号は
第1のスイッチ回路42の端子42bを通過し、第1の
非線型歪み補償回路43に入力される。第1及び第2の
非線型歪み補償回路43、45の位相変化の総和は信号
Bの範囲では増幅回路46の位相変化と逆特性となって
おり、位相が変化した信号は第2のスイッチ回路44の
端子44bを通過し、端子44aを経て第2の非線型歪
み補償回路45に入力される。第2の非線型歪み補償回
路45でさらに位相が変化した信号は増幅回路46で増
幅される。このとき、第1及び第2の非線型歪み補償回
路43、45における位相変化を増幅回路46における
位相変化が打ち消すため、位相変化のない信号が出力端
子47に出力される。入力電力のレベルに応じて第1及
び第2のスイッチ回路42,44のスイッチを切り換え
て出力に応じた非線型歪み補償回路を選択するため、広
い範囲の出力電力に対して非線型歪みを補償することが
可能となる。 (実施の形態3)図5は、本発明の実施の形態3の非線
型歪み補償電力増幅器のブロック図である。図5におい
て、信号を入力する入力端子61は、出力に応じて信号
を2つの出力端子62b、62cに切り換える第1の信
号切り換え手段である第1のスイッチ回路62の入力に
接続され、第1のスイッチ回路62の出力端子62bは
第1の増幅手段である第1の増幅回路63に接続され、
また、第1のスイッチ回路62の出力端子62cは第2
の増幅手段である第2の増幅回路65に接続されてい
る。第1及び第2の増幅回路63、65の出力は、第2
の信号切り換え手段である第2のスイッチ回路64の2
つの入力端子64b、64cにそれぞれ接続され、第2
のスイッチ回路64の出力は増幅手段Aである第3の増
幅回路66に接続され、第3の増幅回路66の出力は出
力端子67に接続されている。第1及び第2のスイッチ
回路62,64は制御回路68により連動して切り換え
制御されている。
【0032】次に、上記実施の形態の電力増幅器の動作
について、図面を参照しながら説明する。ここでは、信
号Cとしてたとえば入力電力が0〜10dBmの信号
を、また信号Cと同じ周波数帯域である信号Dとして同
様に入力電力が−10〜0dBmの信号を扱うものとす
る。このとき、第1及び第2の増幅回路63、65の利
得はともに10dBであるとし、飽和出力電力は第1の
増幅回路63の方が第2の増幅回路65より10dB大
きいものとする。
【0033】まず、信号Cを増幅するとき、入力端子6
1から入力電力が0〜10dBmの信号Cを入力する
と、この場合、第1のスイッチ回路62は端子62b側
が、第2のスイッチ回路64は端子64b側がそれぞれ
導通状態に、第1の増幅回路63は導通状態(オン)
に、第2の増幅回路65は非導通状態(オフ)になるよ
う制御回路68により連動して制御される。このとき第
1のスイッチ回路62の端子62c、第2のスイッチ回
路64の端子64cは非導通状態となっているので、信
号は第1のスイッチ回路62の端子62aを経て62b
を通過し、第1の増幅回路63に入力される。第1の増
幅回路63で10〜20dBmまで増幅された信号は第
2のスイッチ回路64の端子64bに入力され、端子6
4aを経て第3の増幅回路66に入力される。第3の増
幅回路66により20〜30dBmまで増幅された信号
は出力端子67に出力される。
【0034】一方、信号Dを増幅するとき、入力端子6
1から入力電力が−10〜0dBmの信号Dを入力する
と、この場合、第1のスイッチ回路62は端子62c側
が、第2のスイッチ回路64は端子64c側がそれぞれ
導通状態に、第1の増幅回路63は非導通状態(オフ)
に、第2の増幅回路65は導通状態(オン)になるよう
制御回路68により連動して制御される。このとき第1
のスイッチ回路62の端子62b、第2のスイッチ回路
64の端子64bは非導通状態となっているので、信号
は第1のスイッチ回路62の端子62aを経て62cを
通過し、第2の増幅回路65に入力される。第2の増幅
回路65で0〜10dBmまで増幅された信号は第2の
スイッチ回路64の端子64cに入力され、端子64a
を経て第3の増幅回路66に入力される。第3の増幅回
路66により10〜20dBmまで増幅された信号は出
力端子67に出力される。
【0035】出力レベルに応じて飽和出力電力の異なる
増幅回路を、第1及び第2のスイッチ回路62、64を
切り換えて選択するため、出力レベルが低いときの増幅
回路の初期電流を低減することが出来、消費電力を低く
することが可能となる。出力レベルの制御範囲が大きい
システム、たとえば広帯域CDMA方式用の電力増幅器
に好適である。
【0036】図6は、図5のブロック図の具体的な回路
図を示すものである。図6において、図5と同一部分に
は同一符号を付けて説明を省略する。増幅回路66は入
力側整合回路、トランジスタ、出力側整合回路により構
成されており、整合回路はコイルとコンデンサーにより
構成されているものとする。
【0037】入力端子61は第1のスイッチ回路62の
端子62aに接続されている。第1のスイッチ回路62
はトランジスタTR61〜64で構成され、トランジス
タTR61のドレインは端子62aに接続され、ソース
は端子62bに接続され、ゲートには電圧Vg61から
バイアス電圧が印加されており、電圧Vg61は制御回
路68に接続されている。端子62bは結合コンデンサ
C61と接続されている。トランジスタTR62のドレ
インは端子62aに接続され、ソースは端子62cに接
続され、ゲートには電圧Vg62からバイアス電圧が印
加されており、電圧Vg62は制御回路68に接続され
ている。端子62cは結合コンデンサC68と接続され
ている。トランジスタTR63のソースは接地され、ド
レインは端子62cに接続され、ゲートはトランジスタ
TR61のゲートと電圧Vg61の接続点に接続される
と同時に、電圧Vg61からバイアス電圧が印加されて
いる。トランジスタTR64のソースは接地され、ドレ
インは端子62bに接続され、ゲートはトランジスタT
R62のゲートと電圧Vg62の接続点に接続されると
同時に電圧Vg62からバイアス電圧が印加されてい
る。端子62cは結合コンデンサC68と接続されてい
る。
【0038】第1の増幅回路63はコンデンサC61〜
67、コイルL61〜64、トランジスタTR65、6
6及び抵抗R61で構成され、結合コンデンサC61は
コイルL61とコンデンサC62の直列回路に接続さ
れ、コンデンサC62の他端は接地されている。トラン
ジスタTR65はソースが接地され、ゲートはコイルL
61とコンデンサC62の接続点に接続されると同時
に、電圧Vg63からコンデンサC63でバイパスさ
れ、コイルL62を介してバイアス電圧が印加され、ド
レインには電圧Vd61からトランジスタTR66を介
してコンデンサC65でバイパスされ、コイルL63を
介してバイアス電圧が印加されると同時に、コイルL6
4とコンデンサC64の接続点に接続されている。コン
デンサC64の他端は接地され、コイルL64の他端は
結合コンデンサC67に接続され、結合コンデンサC6
7の他端は端子64bに接続されている。トランジスタ
TR66はドレインが電圧Vd61に接続され、ソース
はコイルL63とコンデンサC65の接続点に接続さ
れ、ゲートは電圧Vg64からコンデンサC66でバイ
パスされ、抵抗R61を介してバイアス電圧が印加され
ており、電圧Vg64は制御回路68に接続されてい
る。
【0039】第2の増幅回路65はコンデンサC68〜
74、コイルL65〜68、トランジスタTR67、6
8及び抵抗R62で構成され、結合コンデンサC68は
コイルL65とコンデンサC69の直列回路に接続さ
れ、コンデンサC69の他端は接地されている。トラン
ジスタTR67はソースが接地され、ゲートはコイルL
65とコンデンサC69の接続点に接続されると同時
に、電圧Vg65からコンデンサC70でバイパスさ
れ、コイルL66を介してバイアス電圧が印加され、ド
レインには電圧Vd62からトランジスタTR68を介
してコンデンサC72でバイパスされ、コイルL67を
介してバイアス電圧が印加されると同時に、コイルL6
8とコンデンサC71の接続点に接続されている。コン
デンサC71の他端は接地され、コイルL68の他端は
結合コンデンサC74に接続されている。結合コンデン
サC74の他端は端子64cに接続されている。トラン
ジスタTR68はドレインが電圧Vd62に接続され、
ソースはコイルL67とコンデンサC72の接続点に接
続され、ゲートは電圧Vg66からコンデンサC73で
バイパスされ、抵抗R62を介してバイアス電圧が印加
されており、電圧Vg66は制御回路68に接続されて
いる。第2のスイッチ回路64はトランジスタTR69
〜72で構成され、トランジスタTR69のドレインは
端子64aに接続され、ソースは端子64bに接続さ
れ、ゲートには電圧Vg67からバイアス電圧が印加さ
れており、電圧Vg67は制御回路68に接続されてい
る。トランジスタTR70のドレインは端子64aに接
続され、ソースは端子64cに接続され、ゲートには電
圧Vg68からバイアス電圧が印加されており、電圧V
g68は制御回路68に接続されている。トランジスタ
TR71のドレインは端子64cに接続され、ソースは
接地され、ゲートはトランジスタTR69のゲートと電
圧Vg67の接続点に接続されると同時に、電圧Vg6
7からバイアス電圧が印加されている。トランジスタT
R72のドレインは端子64bに接続され、ソースは接
地され、ゲートはトランジスタTR70のゲートと電圧
Vg68の接続点に接続されると同時に電圧Vg68か
らバイアス電圧が印加されている。端子64aは第3の
増幅回路66に接続され、第3の増幅回路66の他端は
出力端子67に接続されている。
【0040】以上のように構成され、つぎにその動作を
説明すると、まず、信号Cを増幅するとき、制御回路6
8によりトランジスタTR61、TR63、TR69、
TR71が導通状態となり、トランジスタTR62、T
R64,TR70、TR72が非導通状態となるよう制
御されると同時に、第1の増幅回路63のトランジスタ
TR66は導通状態に、第2の増幅回路65のトランジ
スタTR68は非導通状態にそれぞれ制御されている。
この状態において、入力端子61から第1のスイッチ回
路62の端子62aに入力された0〜10dBmの信号
Cは、このときトランジスタTR62、TR64が非導
通となっているためトランジスタTR61を通過し、結
合コンデンサC61を経て、第1の増幅回路63に入力
される。この場合、第1の増幅回路63のトランジスタ
TR66は導通状態となるよう制御されているためトラ
ンジスタTR65は導通状態となっており、信号は第1
の増幅回路63により10〜20dBmに増幅され、結
合コンデンサ67を介して第2のスイッチ回路64に入
力される。第2のスイッチ回路64の端子64bに入力
された信号は、このときトランジスタTR70、TR7
2が非導通となっているためトランジスタTR69を通
過し、端子64aを経て増幅回路66に入力される。増
幅回路66により20〜30dBmに増幅された信号
は、出力端子67から出力される。このとき、第2の増
幅回路65のトランジスタTR68は非導通状態となる
ため、トランジスタTR67は非導通状態となり、初期
電流が流れないことが重要である。
【0041】また、信号Dを増幅するとき、制御回路6
8によりトランジスタTR61、TR63,TR69、
TR71が非導通状態となり、トランジスタTR62、
TR64,TR70、TR72が導通状態となるよう制
御されると同時に、第1の増幅回路63のトランジスタ
TR66は非導通状態に、第2の増幅回路65のトラン
ジスタTR68は導通状態にそれぞれ制御されている。
この状態において、入力端子61から第1のスイッチ回
路62の端子62aに入力された−10〜0dBmの信
号Dは、このときトランジスタTR61、TR63が非
導通となっているためトランジスタTR62を通過し、
結合コンデンサC68を経て、第2の増幅回路65に入
力される。この場合、第2の増幅回路65のトランジス
タTR68は導通状態となるよう制御されているためト
ランジスタTR67は導通状態となっており、信号は第
2の増幅回路65により0〜10dBmに増幅され、結
合コンデンサ74を介して第2のスイッチ回路64に入
力される。第2のスイッチ回路64の端子64cに入力
された信号は、このときトランジスタTR69、TR7
1が非導通となっているためトランジスタTR70を通
過し、端子64aを経て増幅回路66に入力される。増
幅回路66により10〜20dBmに増幅された信号
は、出力端子67から出力される。このとき、第1の増
幅回路63のトランジスタTR66は非導通状態となる
ため、トランジスタTR65は非導通状態となり、初期
電流が流れないことが重要である。
【0042】このように、出力に応じて飽和電力の異な
る増幅回路を切り換えることにより、出力レベルが低い
ときの増幅回路の初期電流を低減することができ、消費
電力を低くすることが可能となる。
【0043】また、上記実施の形態では、第1のスイッ
チ回路及び第2のスイッチ回路の間に接続する増幅回路
を2つとしたが、これに限らず、3つ以上であってもよ
い。その場合は、各スイッチ回路の切り換え回路数をそ
れに合わせた数とし、各増幅回路の飽和出力電力も入力
信号に応じて異なるように構成すればよい。 (実施の形態4)図7は、本発明の実施の形態4の非線
型歪み補償電力増幅器のブロック図である。図7におい
て、信号を入力する入力端子81は、出力に応じて信号
を2つの出力端子82b、82cに切り換える第1の信
号切り換え手段である第1のスイッチ回路82の入力に
接続され、その第1のスイッチ回路82の出力端子82
bは第1の非線型歪み補償手段である第1の非線型歪み
補償回路83に接続され、第1の非線型歪み補償回路8
3の出力は、第1の増幅手段である第1の増幅回路84
に接続されている。また第1のスイッチ回路82の出力
端子82cは第2の非線型歪み補償手段である第2の非
線型歪み補償回路86に接続され、第2の非線型歪み補
償回路86の出力は、第2の増幅手段である第2の増幅
回路87に接続されている。第1及び第2の増幅回路8
4、87の出力は、第2の信号切り換え手段である第2
のスイッチ回路85の2つの入力端子85b、85cに
それぞれ接続され、第2のスイッチ回路85の出力は増
幅手段Aである第3の増幅回路88に接続され、その第
3の増幅回路88の出力は出力端子89に接続されてい
る。第1及び第2のスイッチ回路82,85は制御回路
90により連動して切り換え制御されている。
【0044】次に、上記実施の形態の電力増幅器の動作
について、図面を参照しながら説明する。ここで、信号
Cとしてたとえば入力電力が0〜10dBmの信号を、
また信号Cと同じ周波数帯域である信号Dとして同様に
入力電力が−10〜0dBmの信号を扱うものとする。
このとき、第1及び第2の増幅回路84,87の利得は
ともに10dBであるとし、飽和出力電力は第1の増幅
回路84の方が第2の増幅回路87より10dB大きい
ものとする。
【0045】まず、信号Cを増幅するとき、入力端子8
1から入力電力が0〜10dBmの信号Cを入力する
と、この場合、第1のスイッチ回路82は端子82b側
が、第2のスイッチ回路85は端子85b側がそれぞれ
導通状態に、第1の増幅回路84は導通状態(オン)
に、第2の増幅回路87は非導通状態(オフ)になるよ
う制御回路90により連動して制御される。このとき第
1のスイッチ回路82の端子82c、第2のスイッチ回
路85の端子85cは非導通状態となっているので、信
号は第1のスイッチ回路82の端子82aを経て82b
を通過し、第1の非線型歪み補償回路83に入力され
る。第1の非線型歪み補償回路83の位相変化は信号C
の範囲では第1及び第3の増幅回路84、88の位相変
化の総和と逆特性となっており、位相が変化した信号は
第1の増幅回路84に入力され、第1の増幅回路84で
10〜20dBmまで増幅されると同時に位相が変化
し、第2のスイッチ回路85の端子85bに入力され、
端子85aを経て第3の増幅回路88に入力される。第
3の増幅回路88により20〜30dBmまで増幅され
ると同時に位相が変化するが、第1の非線型歪み補償回
路83における位相変化を第1及び第3の増幅回路8
4、88が打ち消すため、位相変化のない信号が出力端
子89に出力される。
【0046】一方、信号Dを増幅するとき、入力端子8
1から入力電力が−10〜0dBmの信号Dを入力する
と、この場合、第1のスイッチ回路82は端子82c側
が、第2のスイッチ回路85は端子85c側がそれぞれ
導通状態に、第1の増幅回路84は非導通状態(オフ)
に、第2の増幅回路87は導通状態(オン)になるよう
制御回路90により連動して制御される。このとき第1
のスイッチ回路82の端子82b、第2のスイッチ回路
85の端子85bは非導通状態となっているので、信号
は第1のスイッチ回路82の端子82aを経て82cを
通過し、第2の非線型歪み補償回路86に入力される。
第2の非線型歪み補償回路86の位相変化は信号Dの範
囲では第2及び第3の増幅回路87、88の位相変化の
総和と逆特性となっており、位相が変化した信号は第2
の増幅回路87に入力される。第2の増幅回路87で0
〜10dBmまで増幅されると同時に位相が変化し、第
2のスイッチ回路85の端子85cに入力され、端子8
5aを経て第3の増幅回路88に入力される。第3の増
幅回路88により10〜20dBmまで増幅されると同
時に位相が変化するが、第2の非線型歪み補償回路86
における位相変化を第2及び第3の増幅回路87、88
が打ち消すため、位相変化のないた信号が出力端子89
に出力される。
【0047】このように、出力レベルに応じて飽和出力
電力の異なる増幅回路を、第1及び第2のスイッチ回路
82、85を切り換えて選択するため、出力レベルが低
いときの増幅回路の初期電流を低減することが出来、消
費電力を低くすることが可能となる。また、入力電力の
レベルに応じて第1及び第2のスイッチ回路82,85
のスイッチを切り換えて出力に応じた非線型歪み補償回
路を選択するため、広い範囲の出力電力に対して非線型
歪みを補償することが可能となる。出力レベルの制御範
囲が大きいシステム、たとえば広帯域CDMA方式用の
電力増幅器に好適である。
【0048】なお、本実施の形態4における第3の増幅
回路88は場合により省略してもよい。
【0049】また、上記実施の形態では、第1のスイッ
チ回路及び第2のスイッチ回路の間に接続する非線形歪
み補償回路及び増幅回路を2つづつとしたが、これに限
らず、3つづつ以上であってもよい。その場合は、各ス
イッチ回路の切り換え回路数をそれに合わせた数とし、
各非線形歪み補償回路の補償特性及び各増幅回路の飽和
出力電力も入力信号に応じて異なるように構成すればよ
い。 (実施の形態5)つぎに、本発明の実施の形態5とし
て、上記実施の形態1〜4の回路を集積回路化する場合
について説明する。
【0050】図1における制御回路8を除く全ブロック
すなわち破線11に囲まれた部分または図4における制
御回路48を除く全ブロックすなわち破線51に囲まれ
た部分または図5における制御回路68を除く全ブロッ
クすなわち破線71に囲まれた部分または図7における
制御回路90を除く全ブロックすなわち破線91に囲ま
れた部分を同一半導体チップ上で実現する。このように
構成することによって各部品間の間隔を縮め不要なイン
ダクタンスやキャパシタンスの発生を防ぎ回路動作を安
定化させ、かつ構成部品数を減少することができ、特に
同一条件の製品を大量に生産する場合に好適である。
【0051】出力端子7、47、67、89の外部条件
が異なる場合等に対応するためには、増幅回路6、46
及び第3の増幅回路66、88の出力整合回路を外付け
部品として図1の破線12に囲まれた範囲、すなわち第
1及び第2のスイッチ回路2、4、第1及び第2の非線
型歪み補償回路3、5、増幅回路6のうち出力整合回路
を除く構成要素を含む部分、または図4の破線52に囲
まれた範囲、すなわち第1及び第2のスイッチ回路4
2、44、第1及び第2の非線型歪み補償回路43、4
5、増幅回路46のうち出力整合回路を除く構成要素を
含む部分、または図5の破線72に囲まれた範囲、すな
わち第1及び第2のスイッチ回路62、64、第1及び
第2の増幅回路63、65、第3の増幅回路66のうち
出力整合回路を除く構成要素を含む部分、または図7の
破線92に囲まれた範囲、すなわち第1及び第2のスイ
ッチ回路82、85、第1及び第2の非線型歪み補償回
路83、86、第1及び第2の増幅回路84,87、第
3の増幅回路88のうち出力整合回路を除く構成要素を
含む部分を同一半導体チップ上で実現するほうが生産数
量等を勘案すれば汎用性があり多くの機種に適用する範
囲が広がることも考えられる。
【0052】同様に図1の破線13に囲まれた範囲、す
なわち第1及び第2のスイッチ回路2、4、第1及び第
2の非線型歪み補償回路3、5を含む部分、または図4
の破線53に囲まれた範囲、すなわち第1及び第2のス
イッチ回路42、44、第1及び第2の非線型歪み補償
回路43、45を含む部分、または図5の破線73に囲
まれた範囲、すなわち第1及び第2のスイッチ回路6
2、64、第1及び第2の増幅回路63、65を含む部
分、または図7の破線92に囲まれた範囲、すなわち第
1及び第2のスイッチ回路82、85、第1及び第2の
非線型歪み補償回路83、86、第1及び第2の増幅回
路84,87を含む部分を同一半導体チップ上で実現す
ることによりさらに汎用性が増し多くの機種に適用する
範囲が広がることも考えられる。
【0053】さらに図7の破線94に囲まれた範囲、す
なわち第1のスイッチ回路82、第1及び第2の非線型
歪み補償回路83,86、第1及び第2の増幅回路8
4,86を含む部分を同一半導体チップ上で実現するこ
とも考えられる。この場合周波数範囲や出力が異なる場
合にも適用でき、また増幅器のパワーが大きく発熱によ
る他部品への影響があるような場合にも好適である。
【0054】なお、ここでは、入力端子1、41、6
1、81とそれに対応する出力端子7、47、67、8
9との間の各破線で囲まれた部分を同一半導体チップ上
に構成する場合を説明したが、少なくとも上記の範囲を
含み、上記の入力端子1、41、61、81より前段の
回路もしくは出力端子7、47、67、89以後の回路
を同一半導体チップ上に構成することは差し支えない。
【0055】また、上記実施の形態において例示した個
数や周波数等の数値は一例であり、この値に限定される
ものではない。
【0056】また、以上各実施の形態における回路構成
の細部は任意に変更または同様な機能の他の回路で置き
換えることができ、特許請求の範囲内での細部の変更は
可能であり、例示の回路構成に限定されるものではな
い。
【0057】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、請求項1あるいは2の構成によれば、出力に応
じて非線型歪み補償回路を選択するため、広い範囲の出
力電力に対して非線型歪みを補償することが可能とな
る。
【0058】また、請求項3の構成によれば、出力に応
じて飽和電力の異なる増幅回路を切り換えることによ
り、出力レベルが低いときの増幅回路の初期電流を低減
することができ、消費電力を低くすることが可能とな
る。
【0059】また、請求項5の構成によれば、出力に応
じて非線型歪み補償回路と飽和出力電力の異なる増幅回
路を切り換えることにより、出力レベルが低いときの増
幅回路の初期電流を低減することが出来、消費電力を低
くすることが可能となる上、広い範囲の出力電力に対し
て非線型歪みを補償することが可能となる。出力レベル
の制御範囲が大きいシステム、たとえば広帯域CDMA
方式用の電力増幅器に好適である。
【0060】また、請求項8から11の構成によれば、
本発明の構成要素を全部または部分的に同一半導体チッ
プ上に一体化するので、各部品間の間隔を縮め不要なイ
ンダクタンスやキャパシタンスの発生を防ぎ回路動作を
安定化させ、かつ構成部品数を減少することができ、ま
た負荷インピーダンスや周波数範囲その他の変化に対応
して半導体チップ上の構成要素の範囲を変えて対応する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施の形態1の電力増幅器のブ
ロック図である。
【図2】同実施の形態1における具体的な回路図であ
る。
【図3】従来の電力増幅器のブロック図である。
【図4】本発明にかかる実施の形態2の電力増幅器のブ
ロック図である。
【図5】本発明にかかる実施の形態3の電力増幅器のブ
ロック図である。
【図6】同実施の形態3における具体的な回路図であ
る。
【図7】本発明にかかる実施の形態4の電力増幅器のブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 第1のスイッチ回路 3 第1の非線型歪み補償回路 4 第2のスイッチ回路 5 第2の非線型歪み補償回路 6 増幅回路 7 出力端子 8 制御回路
フロントページの続き (72)発明者 小杉 裕昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 榎 貴志 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 小原 敏男 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 AA51 CA25 CA26 CA32 CA36 CA92 FA08 FA18 GN03 GN11 HA09 HA19 HA29 HA33 HA39 HN13 HN15 KA16 KA23 KA48 KA49 MA22 SA14 TA01 5K060 BB07 HH06 HH34 JJ03 JJ04 JJ06 JJ08 JJ23 KK06 LL01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を入力する入力端子と、その入力端
    子を複数の出力のうちの1つに切り換える第1の信号切
    り換え手段と、その第1の信号切り換え手段の複数の出
    力にそれぞれ接続され、非線形歪みに対する補償特性が
    異なる複数の非線形歪み補償手段と、前記複数の非線形
    歪み補償手段の出力を切り換える第2の信号切り換え手
    段と、その第2の信号切り換え手段の出力に接続された
    増幅手段と、その増幅手段の出力に接続された出力端子
    とを備え、前記第1の信号切り換え手段及び前記第2の
    信号切り換え手段は、外部制御手段により前記入力信号
    に応じて連動して切り替え制御されるものであり、前記
    複数の非線形歪み補償手段におけるそれぞれの非線形歪
    みに対する補償特性は、前記増幅手段での前記入力信号
    に応じて生じる非線形歪みに対応している補償特性であ
    ることを特徴とする電力増幅器。
  2. 【請求項2】 信号を入力する入力端子と、その入力端
    子を2つの出力のうちの1つに切り換える第1の信号切
    り換え手段と、その第1の信号切り換え手段の一方の出
    力に接続され、非線形歪みに対する補償特性を有する第
    1の非線形歪み補償手段と、その第1の非線形歪み補償
    手段の出力と前記第1の信号切り換え手段のもう一方の
    出力とを切り換える第2の信号切り換え手段と、その第
    2の信号切り換え手段の出力に接続され、前記第1の非
    線形歪み補償手段の非線形歪みに対する補償特性とは異
    なる補償特性を有する第2の非線形歪み補償手段と、そ
    の第2の非線形歪み補償手段に接続された増幅手段と、
    その増幅手段の出力に接続された出力端子とを備え、前
    記第1の信号切り換え手段及び前記第2の信号切り換え
    手段は、外部制御手段により前記入力信号に応じて、第
    1の信号に対しては、前記入力信号が前記第1の非線形
    歪み補償手段を通過せずに前記第2の非線形歪み補償手
    段を通過し、第2の信号に対しては、前記入力信号が前
    記第1の非線形歪み補償手段及び前記第2の非線形歪み
    補償手段の両方を通過するように、連動して制御される
    ものであり、前記第2の非線形歪み補償手段は、単独で
    は、前記第1の信号に応じた非線形歪みに対する補償特
    性を有し、前記第1の非線形歪み補償手段と組み合わさ
    れることにより、前記第2の信号に応じた非線形歪みに
    対する補償特性を有することを特徴とする電力増幅器。
  3. 【請求項3】 信号を入力する入力端子と、その入力端
    子を複数の出力のうちの1つに切り換える第1の信号切
    り換え手段と、その第1の信号切り換え手段の複数の出
    力にそれぞれ接続され、飽和出力電力が異なる複数の増
    幅手段と、前記複数の増幅手段の出力を切り換える第2
    の信号切り換え手段と、その第2の信号切り換え手段の
    出力に接続された出力端子とを備え、外部制御手段によ
    り、前記入力信号に応じて、前記第1の信号切り換え手
    段及び前記第2の信号切り換え手段を連動して切り替え
    制御され、且つ前記第1の信号切り換え手段及び前記第
    2の信号切り換え手段間に接続された増幅手段はオンさ
    せ、接続されない増幅手段はオフさせるものであり、前
    記複数の増幅手段におけるそれぞれの飽和出力電力は、
    前記入力信号に応じた飽和出力電力であることを特徴と
    する電力増幅器。
  4. 【請求項4】 前記複数の増幅手段が、第1の増幅手段
    とその第1の増幅手段の飽和出力電力より低い飽和出力
    電力を有する第2の増幅手段の2つの場合であって、高
    出力時には、前記第1の増幅手段が前記入力端子と前記
    増幅手段Aの間に接続されてオンされるとともに前記第
    2の増幅手段がオフにされ、低出力時には、前記第2の
    増幅手段が前記入力端子と前記増幅手段Aの間に接続さ
    れてオンされるとともに前記第1の増幅手段がオフにさ
    れることを特徴とする請求項4に記載の電力増幅器。
  5. 【請求項5】 信号を入力する入力端子と、その入力端
    子を複数の出力のうちの1つに切り換える第1の信号切
    り換え手段と、その第1の信号切り換え手段の複数の出
    力にそれぞれ接続され、非線形歪みに対する補償特性が
    異なる複数の非線形歪み補償手段と、その複数の非線形
    歪み補償手段にそれぞれ接続され、飽和出力電力が異な
    る複数の増幅手段と、その複数の増幅手段の出力を切り
    換える第2の信号切り換え手段と、その第2の信号切り
    換え手段の出力に接続された出力端子とを備え、外部制
    御手段により、前記入力信号に応じて、前記第1の信号
    切り換え手段及び前記第2の信号切り換え手段を連動し
    て切り替え制御され、かつ前記第1の信号切り換え手段
    及び前記第2の信号切り換え手段間に接続された増幅手
    段はオンさせ、接続されない増幅手段はオフさせるもの
    であり、前記複数の非線形歪み補償手段におけるそれぞ
    れの非線形歪みに対する補償特性は、前記複数の増幅手
    段のそれぞれにおける前記入力信号に応じて生じる非線
    形歪みに対応している補償特性であり、前記複数の増幅
    手段におけるそれぞれの飽和出力電力は、前記入力信号
    に応じた飽和出力電力であることを特徴とする電力増幅
    器。
  6. 【請求項6】 前記第2の信号切り換え手段と前記出力
    端子との間に接続され、前記第2の信号切り換え手段か
    らの出力を増幅する増幅手段Aを備え、前記複数の非線
    形歪み補償手段におけるそれぞれの非線形歪みに対する
    補償特性は、前記複数の増幅手段と前記増幅手段Aとの
    組み合わせのそれぞれにおける前記入力信号に応じて生
    じる非線形歪みに対応している補償特性であることを特
    徴とする請求項5に記載の電力増幅器。
  7. 【請求項7】 前記複数の増幅手段が、第1の増幅手段
    とその第1の増幅手段の飽和出力電力より低い飽和出力
    電力を有する第2の増幅手段の2つの場合であって、高
    出力時には、前記第1の増幅手段が前記入力端子と前記
    増幅手段Aの間に接続されてオンされるとともに前記第
    2の増幅手段がオフにされ、低出力時には、前記第2の
    増幅手段が前記入力端子と前記増幅手段Aの間に接続さ
    れてオンされるとともに前記第1の増幅手段がオフにさ
    れ、前記複数の非線形歪み補償手段は、前記第1の増幅
    手段と前記増幅手段Aにより生じる非線形歪み及び、前
    記第2の増幅手段と前記増幅手段Aにより生じる非線形
    歪みに対応する補償特性をそれぞれ有することを特徴と
    する請求項6に記載の電力増幅器。
  8. 【請求項8】 前記制御手段以外の全構成要素を同一半
    導体チップ上に構成したことを特徴とする請求項1から
    7のいずれかに記載の電力増幅器。
  9. 【請求項9】 前記出力端子に接続された増幅手段に設
    けられている出力整合回路を除く構成要素を同一半導体
    チップ上に構成したことを特徴とする請求項1から7の
    いずれかに記載の電力増幅器。
  10. 【請求項10】 前記出力端子に接続された増幅手段を
    除く構成要素を同一半導体チップ上に構成したことを特
    徴とする請求項1から7のいずれかに記載の電力増幅
    器。
  11. 【請求項11】 少なくとも前記第1及び第2の信号切
    り換え手段、前記複数の非線型歪み補償手段、前記複数
    の増幅手段を同一半導体チップ上に構成したことを特徴
    とする請求項5記載の電力増幅器。
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