JP2000076932A - 半導電性混和物 - Google Patents

半導電性混和物

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JP2000076932A
JP2000076932A JP10262442A JP26244298A JP2000076932A JP 2000076932 A JP2000076932 A JP 2000076932A JP 10262442 A JP10262442 A JP 10262442A JP 26244298 A JP26244298 A JP 26244298A JP 2000076932 A JP2000076932 A JP 2000076932A
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JP
Japan
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semiconductive
cable
base resin
admixture
polyolefin
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JP10262442A
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English (en)
Inventor
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、CVケーブルなどの半導電層用の
半導電性混和物を提供せんとするものである。 【解決手段】 本発明は、ケーブルの半導電層用の半導
電性混和物であって、EVA又はEEA100重量部に
融点が115℃以上のポリオレフィン25重量部以上添
加してベース樹脂とすると共に、このベース樹脂に半導
電用のカーボンを添加した半導電性混和物にあり、上記
融点が115℃以上のポリオレフィンの添加によってベ
ース樹脂の特性の変更が図られ、ケーブル使用時におけ
る半導電層の変形を大幅に低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVケーブルなど
の半導電層用の半導電性混和物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、CVケーブルなどにあっては、ポ
リエチレンやシラン架橋ポリエチレンなどのポリオレフ
ィンを絶縁体として、導体撚線上に内部及び外部半導電
層用の半導電性混和物と共に、或いは内部半導電層用の
半導電性混和物と共に同時に押し出して被覆し、そし
て、シラン架橋ポリオレフィンを絶縁体とするシラン架
橋CVケーブルの場合には、さらに架橋筒などに導い
て、架橋させている。
【0003】このようなCVケーブルにおける上記内部
や外部半導電層用の半導電性混和物としては、一般にE
VAやEEAをベース樹脂として用い、これに半導電用
のカーボンブラックを添加し、必要により老化防止剤や
その他の添加剤を添加したり、さらに架橋剤などを添加
することもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
半導電層用の半導電性混和物、特に内部半導電層用の半
導電性混和物において、架橋しない場合は、EVAやE
EAのベース樹脂は軟化温度が低いため、ケーブル使用
時に半導電層が変形し易く、ケーブルの破壊事故が発生
する懸念があった。
【0005】これに対して、架橋させた場合は、ベース
樹脂の耐熱性が改善されて、ケーブル使用時における半
導電層の変形が少なくなるものの、ベース樹脂に架橋剤
が添加されているため、ケーブル製造時の加熱によっ
て、スコーチ(早期架橋)が生じるという懸念があっ
た。
【0006】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、EVAやEEAに融点が115℃以上
のポリオレフィンを添加したものをベース樹脂とするこ
とによって、ベース樹脂の特性の変更を図り、また、非
架橋タイプであるため、スコーチの発生を根本的に解消
した半導電性混和物を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ケーブルの半導電層用の半導電性混和物であって、
EVA又はEEA100重量部に融点が115℃以上の
ポリオレフィン10重量部以上を添加してベース樹脂と
すると共に、このベース樹脂に半導電用のカーボンブラ
ックを添加したことを特徴とする半導電性混和物にあ
る。
【0008】請求項2記載の本発明は、シラン架橋ケー
ブルの半導電層用の半導電性混和物であって、EVA又
はEEA100重量部に融点が115℃以上のポリオレ
フィン25重量部以上を添加してベース樹脂とすると共
に、このベース樹脂に半導電用のカーボンブラックを添
加したことを特徴とする半導電性混和物にある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明でEVA又はEEAに添加
される融点が115℃以上のポリオレフィンとしては、
超低密度ポリエチレン(L−LDPE)、低密度ポリエ
チレン(LDPE)、高密度ホリエチレン(HDP
E)、サーモプラスチックラバー(TPR)などが挙げ
られる。
【0010】そして、その添加量は、EVAやEEAの
軟化温度が変更される量であればよく、EVA又はEE
A100重量部に対して、10重量部以上がよく、より
好ましくは25重量部以上がよい。なお、添加量の上限
としては、EVA又はEEAの特性が失われない程度と
する。
【0011】また、このベース樹脂に添加される半導電
用のカーボンブラックとしては、アセチレンカーボンや
ファーネスカーボンなどが挙げられる。さらに、必要に
より酸化老化防止剤やその他の添加剤を添加することが
できる。
【0012】実施例 表1に示すように、本発明に係る半導電性混和物(実施
例1〜3)と本発明の条件を欠く半導電性混和物(比較
例1〜2)を、CVケーブルの内部半導電層用のサンプ
ルとして製造した。これらの各サンプルについて、加熱
時における加熱変形率(%)を調べるため、120℃下
で2Kgの荷重を加えた。また、各サンプルについて種
々の温度(30℃、60℃、90℃、105℃、120
℃)下で通電し、体積抵抗率(Ω・cm)を調べた。
【0013】
【表1】
【0014】この表1から、本発明に係る半導電性混和
物(実施例1〜3)では、EVAに適量の融点が115
℃以上のポリオレフィン(L−LDPE、HDPE、T
PR)を添加すると、加熱変形率が1%以下で極めて小
さいことが判る。また、最大体積抵抗率(Ω・cm)が
小さくなり、内部半導電層用の混和物として優れた特性
を呈することも判る。
【0015】これに対して、EVAだけをベース樹脂と
する本発明の条件を欠く半導電性混和物(比較例1〜
2)では、架橋させない場合には加熱変形率が86%に
もなり極めて大きいことが判る。また、架橋させた場合
でも、12%程度の加熱変形率が避けられないことが判
る。さらに、最大体積抵抗率(Ω・cm)も、本発明に
係る半導電性混和物に比較すると、大きいことが判る。
【0016】なお、上記実施例では、本発明に係る半導
電性混和物をCVケーブルの内部半導電層用のサンプル
として製造した場合であったが、本発明に係る半導電性
混和物は、外部半導電層用の混和物としても使用するこ
とができる。また、対象とするケーブルにあっても、C
Vケーブルに限定されず、シラン架橋ポリオレフィンを
絶縁体とするシラン架橋CVケーブルやその他のケーブ
ルの半導電層用の混和物として使用することができる。
【0017】
【発明の効果】このように、本発明に係る半導電性混和
物によると、EVA又はEEAに融点が115℃以上の
ポリオレフィンを添加することにより、ベース樹脂を特
性を変更してしてあるため、ケーブル使用時における半
導電層、特に内部半導電層の変形が大幅に低減できると
共に、架橋剤の不使用によって、ケーブル製造時におけ
るスコーチの発生する恐れが全くない、優れたCVケー
ブルやシラン架橋CVケーブルなどの半導電層用の半導
電性混和物を得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの半導電層用の半導電性混和物
    であって、EVA又はEEA100重量部に融点が11
    5℃以上のポリオレフィン25重量部以上を添加してベ
    ース樹脂とすると共に、このベース樹脂に半導電用のカ
    ーボンブラックを添加したことを特徴とする半導電性混
    和物。
  2. 【請求項2】 シラン架橋ケーブルの半導電層用の半導
    電性混和物であって、EVA又はEEA100重量部に
    融点が115℃以上のポリオレフィン10重量部以上を
    添加してベース樹脂とすると共に、このベース樹脂に半
    導電用のカーボンブラックを添加したことを特徴とする
    半導電性混和物。
JP10262442A 1998-08-31 1998-08-31 半導電性混和物 Pending JP2000076932A (ja)

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