JP2000076842A - 磁気メモリ・セル - Google Patents

磁気メモリ・セル

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JP2000076842A JP11230773A JP23077399A JP2000076842A JP 2000076842 A JP2000076842 A JP 2000076842A JP 11230773 A JP11230773 A JP 11230773A JP 23077399 A JP23077399 A JP 23077399A JP 2000076842 A JP2000076842 A JP 2000076842A
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magnetization
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Manoj K Bhattacharyya
マノジ・ケイ・バハッタチャルヤ
James A Brug
ジェームズ・エー・ブルグ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気メモリ・セルに対する読み取り操作中に得
られる信号を増強する。 【解決手段】 磁気メモリ・セル40は、データ記憶層
50、基準層54およびトンネル・バリヤ52を備えて
いる。磁気メモリ・セル40の論理状態は、磁化容易軸
に沿った磁化とデータ記憶層50のエッジ・ドメインに
おける磁化とによる寄与が含まれ、データ記憶層50に
おいて結果として生じる配向を示すベクトルM1と、デ
ータ記憶層50の磁化容易軸に対して軸を外した特定の
方向に固定され、基準層54における磁化配向を示すベ
クトルM2との相対的配向に応じて異なる抵抗を測定す
ることによって判定される。基準層54の軸を外した配
向の角度は、磁気メモリ・セル40に対する読み取り操
作中に得られる信号を強めるように選択されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気メモリに関し、
より詳しくは、本発明は軸を外した配向( off-axis or
ientation )の基準層を有する磁気メモリ・セルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気RAM(MRAM, magnetic rando
m access ram)のような磁気メモリには、一般に、磁気
メモリ・セルのアレイ( array)が含まれている。各磁
気メモリ・セルは、通常、データ記憶層( data storag
e layer )および基準層( reference layer)を有す
る。一般に、磁気メモリ・セルの論理状態( logic sta
te)は、データ記憶層および基準層における磁化の相対
的な配向( orientation)によって決まる。
【0003】磁気メモリ・セルのデータ記憶層は、通
常、変更可能な磁化状態を記憶する磁性材料の層または
薄膜( film )である。一般に、これらの変更可能な磁
化状態には、普通、データ記憶層の磁化容易軸( easy
axis)と呼ばれるものに対して平行な方向に形成される
磁化が含まれている。データ記憶層には、通常、その磁
化容易軸に垂直なエッジ( edge )を含む、そのエッジ
近くに形成される磁化も含まれている。垂直なエッジの
近くに形成される磁化部分は、一般に、エッジ・ドメイ
ン( edge domain)と呼ばれる。データ記憶層において
結果生じる磁化の配向(以下、磁化配向という。)は、
磁化容易軸に沿った磁化の影響( effect)と、エッジ
・ドメインにおける垂直な磁化の影響との結果である。
【0004】磁気メモリ・セルの基準層は、通常、磁化
が特定の方向に固定または「ピン止め( pinned )」さ
れる、磁性材料の層である。従来の磁気メモリ・セルの
場合、基準層は、その磁化がデータ記憶層の磁化容易軸
に平行な方向にピン止めされるように形成される。結果
として、従来の磁気メモリ・セルの基準層における磁化
配向は、一般に、データ記憶層の磁化容易軸に対して平
行になる。
【0005】磁気メモリ・セルは、一般に、そのデータ
記憶層における磁化配向がその基準層における磁化配向
に対して平行であれば、低抵抗状態( low resistance
state )にある。対照的に、磁気メモリ・セルは、一般
に、そのデータ記憶層における磁化配向がその基準層に
おける磁化配向に対して逆平行( antiparallel )であ
れば、高抵抗状態( high resistance state)にある。
【0006】従来の磁気メモリ・セルは、通常、ある方
向から別の方向に、データ記憶層における磁化配向をそ
の磁化容易軸に沿って回転させる外部磁界を加えること
によって書き込まれる。これによって、磁気メモリ・セ
ルは、その高抵抗状態と低抵抗状態との間でスイッチ
( switch )される。磁気メモリ・セルの論理状態は、
読み取り操作中に、その抵抗を測定することによって判
定することが可能である。
【0007】しかしながら、こうした磁気メモリ・セル
におけるエッジ・ドメインの影響によって、通常、デー
タ記憶層に結果として生じる磁化配向が、その磁化容易
軸から離れることになる。このため、通常は、磁気メモ
リ・セルの高抵抗状態と低抵抗状態との差が縮小され、
読み取り操作中に得られる信号が減衰する。こうした信
号の減衰により、MRAMにおけるビット・エラー・レ
ート( bit error rate )が増大する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来において、このよ
うなエッジ・ドメインの影響を最小限に抑えるための解
決策の1つしては、その磁化容易軸に沿った方向に細長
い矩形になるようにデータ記憶層を形成することにあ
る。こうした構造では、通常、データ記憶層に結果生じ
る磁化配向に対する磁化容易軸の寄与が、エッジ・ドメ
インからの寄与に比べて大きくなる。しかしながら、こ
うした矩形構造は、書き込み操作中に、データ記憶層に
おける磁化配向を反転するのにより多くのエネルギを必
要とし、このため、こうした構造を利用するMRAMに
おける電力消費が増大する。さらに、こうした矩形の磁
気メモリ・セルは、通常、MRAMによって得ることが
可能なメモリ・セル全体の密度を制限するという問題点
がある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、磁気メモリ・セルに対する読み取り操作中に得られ
る信号を増強できる磁気メモリ・セルを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本実施形態の磁気メモリ
・セルは、磁化容易軸を備えるデータ記憶層と、磁化配
向が磁化容易軸に対して軸を外した方向にピン止めされ
た基準層を備える。この構造によって、データ記憶層の
エッジ・ドメインの影響にもかかわらず、磁気メモリ・
セルに対する読み取り操作中に得られる信号が増強され
る。さらに、この構造によれば、正方形の構造を利用し
て高密度MRAM( high MRAM densisty )を実現する
ことが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して説明する。図1は、データ記憶層50
の磁化容易軸に対して軸を外した磁化配向の基準層54
を備える磁気メモリ・セル40の基本構造の説明図であ
る。データ記憶層50の磁化容易軸に対する基準層54
の軸を外した配向の程度または角度は、磁気メモリ・セ
ル40に対する読み取り操作中に得られる信号を強める
ように選択されている。
【0012】一実施態様において、磁気メモリ・セル4
0は、データ記憶層50と基準層54の間のトンネル・
バリヤ( tunnel barrier )52を備えている。この磁
気メモリ・セル40は、電荷が、読み取り操作中にトン
ネル・バリヤ52を通って移動することから、スピン・
トンネリング・デバイス( spin tunneling device)と
呼ぶ。トンネル・バリヤ52を介した電荷の移動は、ス
ピン・トンネリングとして知られる現象に起因するもの
であり、読み取り電圧が磁気メモリ・セル40に印加さ
れた場合に生じる。代替実施形態では、磁気メモリ・セ
ル40において、巨大磁気抵抗(GMR, giant magnet
o-resistive)構造を利用することが可能である。
【0013】磁気メモリ・セル40の論理状態は、デー
タ記憶層50および基準層54における相対的磁化配向
に対応する。データ記憶層50における全体的な、また
は、結果として生じる配向は、ベクトルM1によって表
示されている。ベクトルM1には、磁化容易軸に沿った
磁化とデータ記憶層50のエッジ・ドメインにおける磁
化とによる寄与( contribution )が含まれている。基
準層54における磁化配向は、データ記憶層50の磁化
容易軸に対して軸を外した特定の方向に固定されたベク
トルM2によって表示されている。
【0014】ベクトルM1は、磁気メモリ・セル40の
論理状態に従って変化する。ベクトルM1は、磁気メモ
リ・セル40と関連した導体を利用して、外部磁界を加
えることによって操作される。これらの外部磁界は、磁
化容易軸の磁化を含むデータ記憶層50における磁化方
向およびエッジ・ドメインにおける磁化方向を反転また
は回転させるために加えられる。
【0015】磁気メモリ・セル40の論理状態は、ベク
トルM1およびベクトルM2の相対的配向に応じて異な
る抵抗を測定することによって判定される。磁気メモリ
・セル40の抵抗は、読み取り電圧を印加し、結果生じ
るセンス電流( sense current)を測定することによっ
て検出することが可能である。
【0016】図2は、磁気メモリ・セル40の基準層5
4の平面図である。基準層54の固定された磁化配向を
表すベクトルM2も示されている。ベクトルM2は、x
軸に対して角度θ0を形成する。ベクトルM2は、デー
タ記憶層50の磁化容易軸がx軸に対して平行であるた
め、その軸から外れている。
【0017】角度θ0に基づく軸を外した磁化配向のベ
クトルM2は、さまざまな既知の技法を利用して実現可
能である。例えば、基準層54は、パーマロイ層( per
malloy layer)(NiFe)における磁化配向を角度θ
0によって決まる方向にピン止めする反強磁性層( anti
ferromagnetic layer)に結合されたパーマロイ層とす
ることが可能である。反強磁性材料は、鉄マンガン(F
eMn)またはニッケル・マンガン(NiMn)とする
ことが可能である。反強磁性材料の代替材料には、Ni
O、TbCo、PtMn、および、IrMnが含まれ
る。
【0018】ベクトルM2の角度θ0は、1000エル
ステッド( oersted)の強磁界を所望のベクトルM2に
対して平行な方向に加えて、磁気メモリ・セル40を2
00゜Cの高温になるまで加熱することによって実現す
ることが可能である。次に、この磁界にさらされた状態
で磁気メモリ・セル40を冷却することによって、反強
磁性材料における磁化配向が所望の角度θ0に平行な方
向に固定される。アニーリングを施される反強磁性材料
と基準層54のパーマロイ材料との間における磁気交換
結合( magnetic exchange coupling )によって、ベク
トルM2が所望の角度θ0にピン止めされる。
【0019】また、基準層54は、コバルト・プラチナ
合金( cobalt platinum alloy)のような高保磁力( h
igh coercivity)の材料とすることも可能である。基準
層54に十分な強さの磁界を加えることによって、磁化
配向のベクトルM2を所望の角度θ0に固定することが
可能である。基準層54の比較的高い保磁力によって、
磁気メモリ・セル40に対する書き込み操作中に加えら
れる外部磁界にさらされた状態におけるベクトルM2の
スイッチングが阻止される。
【0020】図3は、磁気メモリ・セル40の2つの論
理状態に関するデータ記憶層50の磁化の説明図であ
る。図3(A)には、磁気メモリ・セル40の第1の論
理状態が示され、図3(B)には、第2の論理状態が示
されている。ベクトル60は、x軸に対して平行な、デ
ータ記憶層50の磁化容易軸に沿った磁化を表してい
る。1対のベクトル62および64は、データ記憶層5
0の垂直なエッジ・ドメインにおける磁化を表してい
る。ベクトル62および64は、データ記憶層50の磁
化容易軸に対して垂直で、y軸に対して平行である。
【0021】第1の論理状態において、ベクトル62お
よび64で表されたエッジ・ドメインの磁界は、正のy
方向であり、第2の論理状態において、エッジ・ドメイ
ンの磁界は、負のy方向である。従来技術におけるよう
に、データ記憶層を細長くすることによってエッジ・ド
メインの磁界の影響を最小限に抑えようとするのではな
く、本実施形態の磁気メモリ・セル40では、読み取り
操作中に得ることが可能な信号を強化する角度θ0を選
択するために、エッジ・ドメインの磁界を考慮する。
【0022】図4は、磁気メモリ・セル40の2つの論
理状態に関して結果生じるベクトルM1の説明図であ
る。ベクトルM1は、データ記憶層50におけるベクト
ル60〜64に対応する磁化の寄与を考慮している。図
4(A)には、磁気メモリ・セル40の第1の論理状態
に関して結果生じるベクトルM1が示され、図4(B)
には、第2の論理状態に関して結果生じるベクトルM1
が示されている。
【0023】ベクトルM1は、外部から印加される磁界
の寄与の下において2つの論理状態間で反転する。読み
取り操作中に磁気メモリ・セル40から得られる信号
は、角度θ0およびθ1がほぼ等しい場合に、最強にな
る。これによって、ベクトルM1が、略軸を外した角度
θ0だけ回転し、ベクトルM2と平行または逆平行にな
る。
【0024】磁気メモリ・セル40は、エッジ・ドメイ
ンのベクトル62および64を正のy方向に反転する外
部磁界を加え、磁化容易軸のベクトル60を正のx方向
に反転する外部磁界を加えることによって、第1の論理
状態になるように書き込まれる。この結果、図4(A)
に示すように、x軸に対する角度がθ1の、正のx方向
および正のy方向のベクトルM1が生じる。
【0025】磁気メモリ・セル40は、エッジ・ドメイ
ンのベクトル62および64を負のy方向に反転する外
部磁界を加え、磁化容易軸のベクトル60を負のx方向
に反転する外部磁界を加えることによって、第2の論理
状態になるように書き込まれる。この結果、図4(B)
に示すように、x軸に対する角度がθ1の、負のx方向
および負のy方向のベクトルM1が生じる。
【0026】図5は、データ記憶層50の磁化容易軸に
対して軸を外したベクトルM2の配向の影響の説明図で
ある。これらの影響は、データ記憶層50の結晶異方性
値(crystalline anistropy value)(Hk)およびデ
ータ記憶層50の厚さに応じて変動する。
【0027】図5(A)には、さまざまなHk値に関す
る角度θ0とデータ記憶層50の厚さとの関係が示され
ている。一連の曲線80〜82は、それぞれ、5、20
および100OeのHk値に関する最適なピン止め角θ
0を示している。この曲線80〜82は、データ記憶層
50の所定の厚さ、および、データ記憶層50の所定の
Hk値に関する最適なピン止め角θ0を選択するために
利用することが可能である。
【0028】図5(B)には、磁気メモリ・セル40か
ら得られる読み取り信号と、曲線80〜82を利用して
選択された最適なピン止め角θ0におけるデータ記憶層
50のさまざまなHk値に関するデータ記憶層50の厚
さとの関係が示されている。一連の曲線90〜92は、
それぞれ、100、20および5OeのHk値を表して
いる。
【0029】データ記憶層50の寸法dxおよびdy
は、ほぼ等しくなるように選択されており、正方形を形
成する。データ記憶層50を正方形にすると、MRAM
で得ることが可能な密度が、矩形の磁気メモリ・セルを
利用した場合に得ることが可能な密度に比べて高くな
る。これは、所定の最小特徴サイズの場合、矩形の磁気
メモリ・セルに比べて、正方形の磁気メモリ・セルのほ
うが、所定の基板の領域により多く形成することができ
ることによる。
【0030】図6は、追加の磁気メモリ・セル41〜4
3と共に磁気メモリ・セル40により構成される磁気メ
モリ・セルのアレイを有する磁気メモリ10の平面図で
ある。磁気メモリ10には、磁気メモリ・セル40〜4
3への読み取りおよび書き込みアクセスを可能にする導
体20,21および30,31のアレイも含まれてい
る。導体30,31は、上部の導体であり、導体20,
21は、直交下部( orthogonal bottom)の導体であ
る。磁気メモリ・セル40〜43は、それぞれ、寸法d
xおよびdyを備えている。
【0031】磁気メモリ・セル40〜43の論理状態
は、導体20,21および30,31に電流を通すこと
によって操作される。例えば、導体30に+x方向に電
流を通すと、右手の法則に従って、データ記憶層50に
+y方向に磁界(Hy+)が発生する。導体30に−x方
向に電流を通すと、データ記憶層50に−y方向に磁界
(Hy-)が発生する。同様に、導体20に+y方向に電
流を通すと、データ記憶層50に+x方向に磁界
(Hx+)が発生し、一方、導体20に−y方向に電流を
通すと、データ記憶層50に−x方向に磁界(Hx-)が
発生する。これらの誘導磁界Hx+、Hx-、Hy+およびH
y-を利用して、ベクトル60〜64の方向を変更し、そ
れによって、磁気メモリ・セル40の論理状態を変更す
ることが可能である。
【0032】以下に本発明の実施の形態を要約する。
【0033】1.磁化容易軸を備えたデータ記憶層(5
0)と、磁化配向が前記磁化容易軸に対して軸を外した
方向にピン止めされた基準層(54)とを備えている磁
気メモリ・セル。
【0034】2.前記方向が、前記磁化容易軸に沿った
前記データ記憶層(50)における磁化と、容前記易軸
に対して垂直な前記データ記憶層(50)における1組
の磁化との結果として生じるベクトルに対してほぼ平行
である上記1に記載の磁気メモリ・セル。
【0035】3.前記磁気メモリ・セルの論理状態が、
前記磁化容易軸に沿った磁化と、前記磁化容易軸に対し
て垂直な磁化とを回転させる一連の外部磁界を加えるこ
とによって書き込まれる上記2に記載の磁気メモリ・セ
ル。
【0036】4.第1の論理状態が、前記基準層(5
4)における磁化配向のx成分に対してほぼ平行な方向
まで、前記磁化容易軸に沿った磁化を回転させ、また、
前記基準層(54)における磁化配向のy成分に対して
ほぼ平行な方向まで、前記磁化容易軸に対して垂直な磁
化を回転させる一連の外部磁界を加えることによって書
き込まれる上記2に記載の磁気メモリ・セル。
【0037】5.第2の論理状態が、前記基準層(5
4)における磁化配向のx成分に対してほぼ逆平行な方
向まで、前記磁化容易軸に沿った磁化を回転させ、前記
基準層(54)における磁化配向のy成分に対してほぼ
逆平行な方向まで、前記磁化容易軸に対して垂直な磁化
を回転させる一連の外部磁界を加えることによって書き
込まれる上記2に記載の磁気メモリ・セル。
【0038】6.前記方向が、前記データ記憶層(5
0)の厚さに基づいてあらかじめ選択される上記1に記
載の磁気メモリ・セル。
【0039】7.前記方向が、前記データ記憶層(5
0)の結晶異方性に基づいてあらかじめ選択される上記
1に記載の磁気メモリ・セル。
【0040】8.磁化容易軸を備えたデータ記憶層(5
0)と、磁化配向が前記磁化容易軸に対して軸を外した
方向にピン止めされた基準層(54)とを各々有する磁
気メモリ・セル(40〜43)のアレイと、前記磁気メ
モリ・セル(40〜43)への読み取りおよび書き込み
アクセスを可能にする1組の導体(20および21,3
0および31)とを備える磁気メモリ。
【0041】9.前記方向が、前記磁化容易軸に沿った
データ記憶層(50)における磁化と、前記磁化容易軸
に対して垂直なデータ記憶層(50)における1組の磁
化との結果として生じるベクトルに対してほぼ平行であ
る上記8に記載の磁気メモリ・セル。
【0042】10.磁気メモリ・セル(40〜43)の
特定の1つの論理状態が、導体(20および21、30
および31)を利用して一連の外部磁界を加えることに
より書き込まれ、前記磁化容易軸に沿った磁気メモリ・
セル(40〜43)の特定の1つのデータ記憶層(5
0)における磁化を回転させ、また、前記磁化容易軸に
対して垂直な磁気メモリ・セル(40〜43)の特定の
1つのデータ記憶層(50)における磁化を回転させる
上記9に記載の磁気メモリ・セル。
【0043】11.磁気メモリ・セル(40〜43)の
特定の1つの第1の論理状態が、導体(20および2
1,30および31)を利用して一連の外部磁界を加え
ることにより書き込まれ、前記磁気メモリ・セル(40
〜43)の特定の1つの基準層(54)における磁化配
向のx成分に対してほぼ平行な方向まで、前記磁化容易
軸に沿った磁気メモリ・セル(40〜43)の特定の1
つのデータ記憶層(50)における磁化を回転させ、ま
た、前記磁気メモリ・セル(40〜43)の特定の1つ
の基準層(54)における磁化配向のy成分に対してほ
ぼ平行な方向まで、前記磁化容易軸に対して垂直な磁気
メモリ・セル(40〜43)の特定の1つのデータ記憶
層(50)における磁化を回転させる上記9に記載の磁
気メモリ。
【0044】12.磁気メモリ・セル(40〜43)の
特定の1つの第2の論理状態が、導体(20および2
1,30および31)を利用して一連の外部磁界を加え
ることにより書き込まれ、前記磁気メモリ・セル(40
〜43)の特定の1つの基準層(54)における磁化配
向のx成分に対してほぼ逆平行な方向まで、前記磁化容
易軸に沿った磁気メモリ・セル(40〜43)の特定の
1つのデータ記憶層(50)における磁化を回転させ、
また、前記磁気メモリ・セル(40〜43)の特定の1
つの基準層(54)における磁化配向のy成分に対して
ほぼ逆平行な方向まで、前記磁化容易軸に対して垂直な
磁気メモリ・セル(40〜43)の特定の1つのデータ
記憶層(50)における磁化を回転させる上記9に記載
の磁気メモリ。
【0045】13.前記方向が、前記データ記憶層(5
0)の厚さに基づいてあらかじめ選択される上記8に記
載の磁気メモリ。
【0046】14.前記方向が、前記データ記憶層(5
0)の結晶異方性に基づいてあらかじめ選択される上記
8に記載の磁気メモリ・セル。
【0047】15.磁気メモリ・セルのデータ記憶層
(50)の磁化容易軸に対して軸を外した方向にピン止
めされた磁化配向を有する前記磁気メモリ・セルの基準
層(54)を形成する形成ステップを有する磁気メモリ
・セル生成方法。
【0048】16.前記基準層(54)の形成ステップ
は、前記磁化容易軸に沿ったデータ記憶層(50)にお
ける磁化と、前記磁化容易軸に対して垂直なデータ記憶
層(50)における1組の磁化との結果として生じるベ
クトルに対してほぼ平行な方向にピン止めされた磁化配
向を有する前記基準層(54)を形成するステップを有
する上記15記載の磁気メモリ・セル生成方法。
【0049】17.前記基準層(54)の形成ステップ
は、前記データ記憶層(50)の厚さに基づいて方向を
選択するステップを有する上記15に記載の磁気メモリ
・セル生成方法。
【0050】18.前記基準層(54)の形成ステップ
は、前記データ記憶層(50)の結晶異方性に基づいて
方向を選択するステップを有する上記15に記載の磁気
メモリ・セル生成方法。
【0051】19.前記基準層(54)の形成ステップ
は、軸を外した方向に対して平行な方向において、前記
基準層(54)に強い磁界を加えるステップと、前記基
準層(54)を高温まで加熱するステップと、強い磁界
にさらされた状態で前記基準層(54)を冷却し、前記
基準層(54)の磁化配向を固定するステップとを有す
る上記15に記載の磁気メモリ・セル生成方法。
【0052】20.前記基準層(54)の形成ステップ
は、保磁力の強い材料で前記基準層(54)を形成する
ステップと、前記基準層(54)に磁界を加えて、前記
基準層(54)の磁化配向を軸を外した方向に固定する
ステップとを有する上記15に記載の磁気メモリ・セル
生成方法。
【0053】
【発明の効果】本発明の磁気メモリ・セルによれば、磁
気メモリ・セルに対する読み取り操作中に得られる信号
を増強することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ記憶層の磁化容易軸に対して軸を外した
磁化配向の基準層を備える磁気メモリ・セルの基本構造
の説明図である。
【図2】磁気メモリ・セルの基準層の平面図である。
【図3】磁気メモリ・セルの2つの論理状態に関するデ
ータ記憶層の磁化の説明図である。
【図4】磁気メモリ・セルの2つの論理状態に関して結
果生じるベクトルM1の説明図である。
【図5】データ記憶層の磁化容易軸に対して軸を外した
ベクトルM2の配向の影響の説明図である。
【図6】追加の磁気メモリ・セルと共に磁気メモリ・セ
ルにより構成される磁気メモリ・セルのアレイを有する
磁気メモリの平面図である。
【符号の説明】
20,21,30,31 導体 40,41,42,43 磁気メモリ・セル 50 データ記憶層 54 基準層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームズ・エー・ブルグ アメリカ合衆国 カリフォルニア,メンロ ー・パーク,マルモナ・アベニュー 205

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁化容易軸を備えたデータ記憶層(50)
    と、 磁化配向が前記磁化容易軸に対して軸を外した方向にピ
    ン止めされた基準層(54)とを備えていることを特徴
    とする磁気メモリ・セル。
JP11230773A 1998-08-27 1999-08-17 磁気メモリ・セル Pending JP2000076842A (ja)

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