JP2000076628A - 情報再生ヘッド装置及び情報記録再生システム - Google Patents

情報再生ヘッド装置及び情報記録再生システム

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JP2000076628A
JP2000076628A JP10247095A JP24709598A JP2000076628A JP 2000076628 A JP2000076628 A JP 2000076628A JP 10247095 A JP10247095 A JP 10247095A JP 24709598 A JP24709598 A JP 24709598A JP 2000076628 A JP2000076628 A JP 2000076628A
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Kazuhiko Hayashi
一彦 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生波形のノイズが少なく、S/Nおよびビ
ットエラーレートの良好な情報再生ヘッド装置及び情報
記録再生システムを提供する。 【構成】 基板1上に非磁性絶縁層2を介して磁気セン
サ部3が設けられると共に、当該磁気センサ部3に磁極
4が接続されているヨーク型情報再生ヘッド装置100
であって、当該磁気センサ部3は強磁性トンネル接合素
子5を上部電極部6及び下部電極部7とで狭持した構成
を有するヨーク型情報再生ヘッド装置100に於て、当
該トンネル接合素子5に磁区制御用バイアス層8が接合
されている情報再生ヘッド装置100。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気媒体に記録した
情報信号を読み取るための情報再生ヘッド装置及び当該
情報再生ヘッド装置を使用した情報記録再生システムに
関するものであり、特に詳しくは、ヒステリシスの小さ
なR−Hループを実現し、良好な再生波形が得られるト
ンネル接合素子を用いたヨーク型磁気抵抗センサを含む
情報再生ヘッド装置及び情報記録再生システムを提供す
ることにある。
【0002】
【従来の技術】従来技術では、磁気抵抗(MR)センサ
またはヘッドと呼ばれる磁気読み取り変換器が開示され
ており、これは、大きな線形密度で磁性表面からデータ
を読み取れることがわかっている。MRセンサは、読み
取り素子によって感知される磁束の強さと方向の関数と
しての抵抗変化を介して磁界信号を検出する。
【0003】こうした従来技術のMRセンサは、読み取
り素子の抵抗の1成分が磁化方向と素子中を流れる感知
電流の方向の間の角度の余弦の2乗に比例して変化す
る、異方性磁気抵抗(AMR)効果に基づいて動作す
る。AMR効果のより詳しい説明は、D.A.トムソン
(Thompson)等の論文(“Memory, Storage 、
and Related Applications" IEEE Trans. on Mag.MAG-1
1,p.1039 (1975))に出ている。
【0004】AMR効果を用いた磁気ヘッドではバルク
ハウゼンノイズを押えるために縦バイアスを印加するこ
とが多いが、この縦バイアス印加材料として、FeM
n、NiMn、ニッケル酸化物などの反強磁性材料を用
いる場合がある。さらに最近には、積層磁気センサの抵
抗変化が、非磁性層を介する磁性層間での電導電子のス
ピン依存性伝送、及びそれに付随する層界面でのスピン
依存性散乱に帰される、より顕著な磁気抵抗効果が記載
されている。
【0005】この磁気抵抗効果は、「巨大磁気抵抗効
果」や「スピン・バルブ効果」など様々な名称で呼ばれ
ている。このような磁気抵抗センサは適当な材料で出来
ており、AMR効果を利用するセンサで観察されるより
も、感度が改善され、抵抗変化が大きい。この種のMR
センサでは、非磁性層で分離された1対の強磁性体層の
間の平面内抵抗が、2つの層の磁化方向間の角度の余弦
に比例して変化する。
【0006】一方、特開平2−61572号公報には、
磁性層内の磁化の反平行整列によって生じる高いMR変
化をもたらす積層磁性構造が記載されている。当該積層
構造で使用可能な材料として、上記明細書には強磁性の
遷移金属及び合金が挙げられており、また、中間層によ
り分離している少なくとも2層の強磁性層の一方に固定
させる層を付加した構造および固定させる層としてFe
Mnが適当であることが開示されている。
【0007】更に、特開平4−358310号公報に
は、非磁性金属体の薄膜層によって仕切られた強磁性体
の2層の薄膜層を有し、印加磁界が零である場合に2つ
の強磁性薄膜層の磁化方向が直交し、2つの非結合強磁
性体層間の抵抗が2つの層の磁化方向間の角度の余弦に
比例して変化し、センサ中を通る電流の方向とは独立
な、MRセンサが開示されている。
【0008】又、特開平4−103014号公報には、
強磁性に他の中間層を挿入して多層膜とした強磁性トン
ネル接合素子において、少なくとも一層の強磁性層に反
強磁性体からのバイアス磁界が印加されていることを特
徴とする強磁性トンネル効果膜についての記載がある。
更には、トンネル接合素子の自由磁性層としてCo、固
定磁性層としてNiFeを用いた例が、日本応用磁気学
会学術講演集、1996年、135ページに記載があ
る。
【0009】又、特開平10−162327号公報に
は、磁気トンネル接合装置及び磁気抵抗読み取りヘッド
の構成に関して記載されているが、当該磁気トンネル接
合装置は、所謂シールド方式の磁気抵抗読み取りヘッド
に関して記載されており、ヨーク型の情報再生ヘッド装
置に於て、縦バイアスを特定の条件の基に、トンネル接
合素子に接合させる構成に関しては開示がない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】処で、強磁性トンネル
接合素子を用いてヨーク型磁気抵抗効果センサを作成し
た場合、R−Hループのフリー層の反転に相当する部分
のループのヒステリシスが大きく、実際に磁気記録媒体
上に記録した磁気情報をセンサにより再生したときにバ
ルクハウゼンノイズの多い再生波形になることが多かっ
た。
【0011】従って、本発明の目的は、上記した従来技
術の欠点を改良し、当該ヒステリシスの小さなR−Hル
ープを実現し、良好な再生波形が得られるトンネル接合
素子を用いたヨーク型磁気抵抗センサを提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成する為、以下に示す様な基本的な技術構成を採用す
るものである。即ち、本発明に係る情報再生ヘッド装置
は、基板上に非磁性絶縁層を介して磁気センサ部が設け
られると共に、当該磁気センサ部に磁極が接続されてい
るヨーク型情報再生ヘッド装置であって、当該磁気セン
サ部は強磁性トンネル接合素子を上部電極部及び下部電
極部とで狭持した構成を有するヨーク型情報再生ヘッド
装置に於て、当該トンネル接合素子に磁区制御用バイア
ス層が接合されている情報再生ヘッド装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る当該情報再生ヘッド
装置は、上記した様な技術構成を採用しているので、よ
り具体的には、磁気抵抗効果素子に対しヨークを配置し
たヨーク型磁気抵抗効果ヘッドにおいて、その磁気セン
サ部にトンネル接合素子を用い、トンネル接合素子の自
由磁性層の磁区安定化素子として、例えば長方形型の反
強磁性材料もしくはハード磁性材料を用い、磁区定化素
子の短辺がトンネル接合素子に接するか少なくとも一部
が重なるようにする。
【0014】そして、本発明に於いては、磁区安定化素
子の磁化を一方向にそろえておくことにより、磁気抵抗
効果化素子の自由磁性層のうち磁区安定化素子に接して
いる部分もしくは重なっている部分の少なくとも一部の
磁化の方向がそろえられ、自由磁性層中での磁区の発生
が抑制される。係る構成によって、自由磁性層の磁化反
転モードが磁壁移動モードから磁化回転モードに変わり
ヒステリシスの小さなR−Hループが実現し、良好な再
生波形が得られるようになる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明に係る情報再生ヘッド装置及
び情報記録再生システムの一具体例の構成を図面を参照
しながら詳細に説明する。即ち、図1及び図2は、本発
明に係る当該情報再生ヘッド装置100の一具体例の構
成を説明する断面図であって、図中、基板1上に非磁性
絶縁層2を介して磁気センサ部3が設けられると共に、
当該磁気センサ部3に磁極4が接続されているヨーク型
情報再生ヘッド装置100であって、当該磁気センサ部
3は強磁性トンネル接合素子5を上部電極部6及び下部
電極部7とで狭持した構成を有するヨーク型情報再生ヘ
ッド装置100に於て、当該トンネル接合素子5に磁区
制御用バイアス層8が接合されている情報再生ヘッド装
置100が示されている。
【0016】本発明に係る当該情報再生ヘッド装置10
0に於いては、使用される当該トンネル接合素子5は、
例えば、図1(B)に示されている様に、センサー基板
10の上に固定層11、非磁性層からなるバリア層12
及び自由磁性層13とが積層された構成を有している事
が望ましい。又、本発明に於ては、当該バイアス層8
は、当該トンネル接合素子5を構成する自由磁性層13
に接合せしめられている事が望ましい。
【0017】本発明に於いては、当該バイアス層8の少
なくとも一部が当該自由磁性層13の一部と重なり合っ
て配置せしめられている事も望ましい。本発明に於ける
より具体的な構成としては、当該バイアス層8は、平面
的に見て、例えば矩形状に形成されており、当該矩形状
に形成されたバイアス層8の一片部が、当該自由磁性層
13の端縁部と接合するか、その一部が当該自由磁性層
の端縁部と重なり合う様に配置せしめられているもので
ある。
【0018】つまり、図3は、当該トンネル接合素子5
に於ける当該自由磁性層13と、当該磁区制御用バイア
ス層8とが、それぞれの端縁部同志で接合した例を示し
ており、図4は、当該自由磁性層13と、当該磁区制御
用バイアス層8との、それぞれの端縁部同志が、互いに
一部ずつ重なり合って接合している例を示したものであ
る。
【0019】更に、図5は、当該自由磁性層13の全部
が、当該磁区制御用バイアス層8と重なり合って接合し
ている例を示したものである。一方、本発明に於いて
は、当該バイアス層8は、当該磁極4に対して直交する
方向に配置形成されている事が望ましい。更に、当該バ
イアス層8は、反強磁性材料もしくはハード磁性材料で
構成されている事が望ましい。
【0020】本発明に係る当該情報再生ヘッド装置10
0に於いては、図1に示す様に、軟磁性層15を設け、
磁界ループが形成し易く構成する事が望ましいが、当該
軟磁性層15は必ずしも必要なものではない。又、本発
明に係る当該情報再生ヘッド装置100に於て、当該非
磁性絶縁層2は、図1(A)に示す様に、当該基板1に
埋め込まれている事が望ましいが、更に、当該基板表面
と磁極4、トンネル接合素子5等の下部との空間部分に
も、更に別の非磁性絶縁層21を配置しておく事も望ま
しい。
【0021】或いは、当該非磁性絶縁層2を省略して、
当該非磁性絶縁層21のみを使用する事も可能である。
本発明に係る当該磁極4は、当該トンネル接合素子5に
接続されている当該上部電極部6或いは下部電極部7の
少なくとも一方に接続せしめられている事が好ましく、
当該磁極4は、当該各電極部と当接した状態で接合して
いてもよく、或いは、当該両者が互いに少なくとも一部
ずつ重なり合って接合しているものであっても良い。
【0022】より具体的には、当該磁極4は、当該トン
ネル接合素子5に対して、ディスク等の媒体が存在する
位置側の方向に設けられた第1の磁極4−1と、当該ト
ンネル接合素子5に対して媒体が存在する位置とは反対
側の方向に設けられた第2の磁極4−2とから構成され
ている事が望ましい。上記した本発明に係る情報再生ヘ
ッド装置100に対して、例えば図示されてはいない
が、当該トンネル接合素子からなる磁気抵抗センサ5を
通る電流を生じる手段と、検出される磁界の関数として
上記磁気抵抗センサの抵抗率変化を検出する手段とを付
加する事によって、実用的な磁気抵抗検出装置或いは磁
気抵抗検出システムが完成する。
【0023】又、本発明に於ける他の態様としては、図
6及び図7に示す様に、情報記録するのための複数個の
トラック52を有する磁気記憶媒体53と,当該磁気記
憶媒体53上に、所定の情報を記憶させるため、下磁極
43、コイル41、上磁極44からなる磁気記録装置4
7と、上記した構成を有する情報再生ヘッド装置100
とが、適宜の基板42上に構成して設けられており、且
つ当該磁気記録装置47および当該情報再生ヘッド装置
100を当該磁気記憶媒体53の選択されたトラックへ
移動させるために、当該磁気記録装置47及び当該情報
再生ヘッド装置100とに結合されたアクチュエータ手
段(図示せず)とから構成されている情報記録再生シス
テム200が構成される。
【0024】以下に、上記した本発明に係る情報再生ヘ
ッド装置100のより詳細な構成に付いて説明する。つ
まり、本発明に係る図1及び図2に示す当該ヨーク型情
報再生ヘッド装置100に於て、強磁性体基板1として
は、例えば、NiZnフェライト、MnZnフェライ
ト、或いはMgZnフェライト等が使用されるものであ
り、当該強磁性体基板1には、図1に示す様に溝16が
形成され、この溝16には非磁性絶縁体2が充填され
る。この非磁性絶縁体2上に、必要によって非磁性絶縁
層21を形成した後に、磁気抵抗効果素子5、上下電極
層6、7及び磁極4−1、4−2を形成する。
【0025】本発明に係る当該強磁性トンネル接合素子
5の平面的な構成は図2に示す様になり、当該強磁性ト
ンネル接合素子5に於ける平面的に見た各層の構成は、
以下の様になっている。即ち、図2中のA〜Mの各ポイ
ントの膜構成は以下のとおりであり、各ポイントに於
て、基板1から如何なる膜層が、如何なる順番で積層さ
れているかを説明しているものである。 A、強磁性体基板/非磁性絶縁体/膜厚調整層/磁区制
御用縦バイアス層 B、強磁性体基板/非磁性絶縁体 C、強磁性体基板 D、強磁性体基板/非磁性絶縁層/磁極 E、強磁性体基板/非磁性絶縁体/下電極膜/磁区制御
用縦バイアス層 F、強磁性体基板 G、強磁性体基板/軟磁性層/磁極 H、強磁性体基板/非磁性絶縁層/磁極 I、強磁性体基板/非磁性絶縁体/下電極膜/強磁性ト
ンネル接合素子/上電極膜 J、強磁性体基板/非磁性絶縁体/磁極 K、強磁性体基板/非磁性絶縁体/非磁性絶縁層/磁極 L、強磁性体基板/非磁性絶縁体/下電極膜/強磁性ト
ンネル接合素子/磁極/上電極膜 又、本発明に於て使用される各膜層を構成する材料とし
ては以下のものが有力な候補となる。 1、強磁性体基板 NiZnフェライト、MnZnフェライト、MgZnフ
ェライト 2、非磁性絶縁体 Al酸化物、Si酸化物、窒化アルミニウム、窒化シリ
コン、ダイヤモンドライクカーボン 3、磁区制御用縦バイアス層 CoCrPt、CoCr、CoPt、CoCrTa、F
eMn、NiMn、Ni酸化物、NiCo酸化物、Ir
Mn、PtPdMn、ReMn 4、磁極及び軟磁性層 NiFe、CoZr、またはCoFeB、CoZrM
o、CoZrNb、CoZr、CoZrTa、CoH
f、CoTa、CoTaHf、CoNbHf、CoZr
Nb、CoHfPd、CoTaZrNb、CoZrMo
Ni合金、FeAlSi、窒化鉄系材料、MnZnフェ
ライト、NiZnフェライト、MgZnフェライト 5、下電極膜及び上電極膜 Au、Cu、Mo、W、Ti 6、膜厚調整層(磁極の配置位置を調整する為に挿入さ
れる層である。) Al酸化物、Si酸化物、窒化アルミニウム、窒化シリ
コン、ダイヤモンドライクカーボン 前記した様に、本発明に係る縦バイアス層8の配置の仕
方としては図3〜図5に示される様な方法がが考えられ
る。
【0026】つまり、図3は強磁性トンネル接合素子5
の端部に接するように縦バイアス層8を設置している。
図4は強磁性トンネル接合素子の端部に一部重なるよう
に縦バイアス層を設置している。図5は全面に重なるよ
うに縦バイアス層を設置した例である。尚、本発明に係
るヨーク型磁気抵抗効果情報再生ヘッド装置100にお
いて、その磁気センサ部3に使用されるトンネル接合素
子としては、前記した構成に於ける当該固定させる層
は、当該固定磁性層に於ける磁化の方向を固定する為の
機能を有するものであって、図1(B)の固定磁性層1
1の一部に含まれるものである。
【0027】又、本発明に係る当該トンネル接合素子5
は、上記した各層が、適宜の基板10上に積層配置され
るものであるが、その配置は、図1(B)の配列順に固
定されるものではなく、後述する様に、反対の配列順で
あっても良い。 (1)基体/下地層/フリー磁性層/非磁性層/固定磁
性層/固定させる層/保護層 (2)基体/下地層/フリー磁性層/第1MRエンハン
ス層/非磁性層/固定磁性層/固定させる層/保護層 (3)基体/下地層/フリー磁性層/非磁性層/第2M
Rエンハンス層/固定磁性層/固定させる層/保護層 (4)基体/下地層/フリー磁性層/第1MR エンハ
ンス層/非磁性層/第2MRエンハンス層/固定磁性層
/固定させる層/保護層 (5)基体/下地層/固定させる層/固定磁性層/非磁
性層/フリー磁性層/保護層 (6)基体/下地層/固定させる層/固定磁性層/第1
MRエンハンス層/非磁性層/フリー磁性層/保護層 (7)基体/下地層/固定させる層/固定磁性層/非磁
性層/第2MRエンハンス層/フリー磁性層/保護層 (8)基体/下地層/固定させる層/固定磁性層/第1
MRエンハンス層/非磁性層/第2MRエンハンス層/
フリー磁性層/保護層 本発明に於ける上記各層を構成する材料としての例を以
下に示す。
【0028】(A)下地層としては、金属、酸化物、窒
化物からなる単層膜、混合膜、又は多層膜を使用する事
が出来る。具体例としては、Ta、Hf、Zr、W、C
r、Ti、Mo、Pt、Ni、Ir、Cu、Ag、C
o、Zn、Ru、Rh、Re、Au、Os、Pd、N
b、V及びこれらの材料の酸化物あるいは窒化物からな
る単層膜、混合膜、又は多層膜を使用する事が出来る。
【0029】添加元素として、Ta、Hf、Zr、W、
Cr、Ti、Mo、Pt、Ni、Ir、Cu、Ag、C
o、Zn、Ru、Rh、Re、Au、Os、Pd、N
b、Vを用いる事も出来る。尚、本発明に於いては、下
地層を使用しない場合もある。 (B)フリー磁性層としては、NiFe、CoFe、N
iFeCo、FeCo、CoFeB、CoZrMo、C
oZrNb、CoZr、CoZrTa、CoHf、Co
Ta、CoTaHf、CoNbHf、CoZrNb、C
oHfPd、CoTaZrNb、CoZrMoNi合金
またはアモルファス磁性材料を用いることができる。
【0030】(C)非磁性層としては、金属、酸化物、
窒化物、酸化物と窒化物の混合物もしくは金属/酸化物
2層膜、金属/窒化物2層膜、金属/(酸化物と窒化物
との混合物)2層膜、を用いる。Ti、V、Cr、C
o、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、
Rh、Pd、Ag、Hf、Ta、W、Re、Os、I
r、Pt、Au、または、Si、Al、Ti、Taのグ
ループからなる酸化物および窒化物の単体もしくは混合
物、またはTa、Hf、Zr、W、Cr、Ti、Mo、
Pt、Ni、Ir、Cu、Ag、Co、Zn、Ru、R
h、Re、Au、Os、Pd、Nb、V、Yのグループ
の少なくとも1つの元素からなる、単体もしくは合金を
上記酸化物および窒化物の単体もしくは混合物と組み合
わせた2層膜が有力な候補となる。
【0031】(D)第1および第2MRエンハンス層と
しては、Co、NiFeCo、FeCo等、またはCo
FeB、CoZrMo、CoZrNb、CoZr、Co
ZrTa、CoHf、CoTa、CoTaHf、CoN
bHf、CoZrNb、CoHfPd、CoTaZrN
b、CoZrMoNi合金またはアモルファス磁性材料
を用いる。
【0032】又、本発明に於て、MRエンハンス層を用
いない場合は、用いた場合に比べて若干MR比が低下す
るが、用いない分だけ作製に要する工程数は低減する。 (E)固定磁性層としては、Co、Ni、Feをベース
にするグループからなる単体、合金、または積層膜を用
いる。 (F)固定させる層としては、FeMn、NiMn、I
rMn、RhMn、PtPdMn、ReMn、PtM
n、PtCrMn、CrMn、CrAl、TbCo、N
i酸化物、Fe酸化物、Ni酸化物とCo酸化物の混合
物、Ni酸化物とFe酸化物の混合物、Ni酸化物/C
o酸化物2層膜、Ni酸化物/Fe酸化物2層膜、Co
Cr、CoCrPt、CoCrTa、PtCoなどを用
いることができる。
【0033】又、PtMnもしくはPtMnにTi、
V、Cr、Co、Cu、Zn、Y、Zr、Nb、Mo、
Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Hf、Ta、W、R
e、Os、Ir、Pt、Au、Si、Al、Ti、Ta
を添加した材料は有力な候補である。 (G)保護層としては、金属、酸化物、窒化物、酸化物
と窒化物の混合物もしくは金属/酸化物2層膜、金属/
窒化物2層膜、金属/(酸化物と窒化物との混合物)2
層膜、を用いる。Ti、V、Cr、Co、Cu、Zn、
Y、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、A
g、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、
または、Si、Al、Ti、Taのグループからなる酸
化物および窒化物の単体もしくは混合物、またはTa、
Hf、Zr、W、Cr、Ti、Mo、Pt、Ni、I
r、Cu、Ag、Co、Zn、Ru、Rh、Re、A
u、Os、Pd、Nb、V、Yのグループの少なくとも
1つの元素からなる、単体もしくは合金を上記酸化物お
よび窒化物の単体もしくは混合物と組み合わせた2層膜
が有力な候補となる。
【0034】本発明に於て、ヨーク型素子5はインダク
ティブコイルによる書き込みヘッド部を形成させること
により、記録再生一体型ヘッドである情報記録再生シス
テム200として用いることができるようになる。つま
り、図6は、本発明に係る記録再生ヘッドを構成する情
報記録再生システム200の構成の概略を説明する斜視
図である。
【0035】本発明に係る当該情報記録再生システム2
00は、本発明の強磁性トンネル接合素子5を用いた情
報再生ヘッド装置100と、インダクティブ型の記録ヘ
ッドである磁気記録装置47からなる。ここでは長手磁
気記録用の記録ヘッドとの搭載例を示したが、本発明の
磁気抵抗効果素子5を垂直磁気記録用ヘッドと組み合わ
せ、垂直記録に用いてもよい。
【0036】当該情報記録用ヘッドである磁気記録装置
47は、下磁極43、コイル41、上磁極44からなる
記録ヘッドとから形成されており、当該情報再生ヘッド
装置100と当該磁気記録装置47とが基体42上に図
6に示す様な関係を有して固定配置されて構成されるも
のである。この際、情報再生ヘッド装置である再生ヘッ
ド45の上部シールド膜と、磁気記録装置である記録ヘ
ッド部47の下磁極は、互いに共通にしても良く又、別
に設けてもかまわない。
【0037】このヘッドにより、記録媒体53上に信号
を書き込み、また、記録媒体53から信号を読み取るの
である。再生ヘッドの感知部分と、記録ヘッドの磁気ギ
ャップは、図示のように同一スライダ上に重ねた位置に
形成することで、同一とラックに同時に位置決めができ
る。このヘッドをスライダに加工し、磁気記録再生装置
を含む情報記録再生システムに搭載した。
【0038】図7は本発明の磁気抵抗効果素子を用いた
磁気記録再生装置の概念図である。ヘッドスライダーを
兼ねる基板42上に、再生ヘッド100および記録ヘッ
ド47を形成し、これを記録媒体53上に位置決めして
再生を行う。記録媒体53は回転し、ヘッドスライダー
は記録媒体53の上を、0.2μm以下の高さ、あるい
は接触状態で対抗して相対運動する。
【0039】この機構により、情報再生ヘッド装置10
0は記録媒体53に記録された磁気的信号を、その漏れ
磁界54から読み取ることのできる位置に設定されるの
である。更に、本発明に係る当該情報記録再生システム
200に於いては、図示されてはいないが、当該磁気記
録装置47および当該情報再生ヘッド装置100を当該
磁気記憶媒体53の選択されたトラックへ任意に移動さ
せるために、当該磁気記録装置47及び当該情報再生ヘ
ッド装置100とに結合された公知のアクチュエータ手
段を含む事が望ましい。
【0040】以下に、本発明に係る当該情報再生ヘッド
装置100の構成とその機能並びに作動方法に関して、
更に詳細に説明する。磁区制御用縦バイアス層8は用い
ないで、図1及び図2に示したタイプのヨーク型情報再
生ヘッド装置100を試作した(従来例)。トンネル接
合膜としては、/Ta(3nm)/Pt46Mn54
(25nm)/Co90Fe10(5nm)/Al酸化
物(2nm)/Co90Fe10(2nm) /Ni82
Fe18(8nm)/Ta(3nm) を用いた。
【0041】膜形成後には250℃、5時間の熱処理を
成膜時の磁界とは直交する方向に500Oeの磁界を印
加しつつ行った。再生ヘッドを構成する各要素の寸法と
しては、図8に示すようなものを用いた。強磁性体基板
にはMnZnフェライト、磁極には、Ta( 5nm)とN
i80Fe20(20mm)を交互に積層して、トータ
ルの膜厚を20nmにしたものを、非磁性絶縁体として
は酸化Siを、下電極としてはMo5nmでAu(50
nm)をサンドイッチした膜を、軟磁性層としてはNi
80Fe20を、膜厚調整層としてはAl酸化物を用い
た。
【0042】このヘッドを図6のような記録再生一体型
ヘッドに加工およびスライダ加工し、CoCrTa系媒
体上にデータを記録再生した。この際、書き込みトラッ
ク幅は1.5μm、書き込みギャップは0.2μm、読
み込みトラック幅は1.0μmとした。書き込みヘッド
部47のコイル部作成時のフォトレジスト硬化工程は2
50℃、2時間とした。
【0043】この工程により本来は素子高さ方向を向い
ていなければならない固定層および固定させる層の磁化
方向が回転し、磁気抵抗効果化素子として正しく動作し
なくなったので、再生ヘッド部および記録ヘッド部作成
終了後に、200℃、500Oe磁界中、1時間の着磁
熱処理を行った。この着磁熱処理による自由磁性層の磁
化容易軸の着磁方向への回転は、磁化曲線からほとんど
観測されなかった。媒体の保磁力は2.5kOeとし
た。
【0044】試作したヘッドを用いて、再生出力、S/
N、再生出力が半減するマーク長(周波数)、ビットエ
ラーレートを測定した(表1)。再生出力及び再生出力
が半減するマーク長はそれぞれ2.9mV及び267k
FCIと大きいものの、再生波形がバルクハウゼンノイ
ズが多いことから、結果としてS/Nが24dBと低
く、ビットエラーレートも1×10-4にとどまった。
【0045】次に、図3に示した縦バイアス8の配置を
用いて、図1及び図2に示したタイプのヨーク型素子で
ある情報再生ヘッド装置100を試作した。当該情報再
生ヘッド装置100のトンネル接合膜としては、/Ta
(3nm)/Pt46Mn54(25nm)/Co90
Fe10(5nm)/Al酸化物(2nm)/Co90
Fe10(2nm) /Ni82Fe18(8nm)/T
a(3nm) を用いた。
【0046】膜形成後には250℃、5時間の熱処理を
成膜時の磁界とは直交する方向に500Oeの磁界を印
加しつつ行った。再生ヘッドを構成する各要素の寸法と
しては、図8に示すようなものを用いた。強磁性体基板
1にはMnZnフェライト、磁極4(4−1、4−2)に
は、Ta(5nm)とNi80Fe20( 20nm)を
交互に積層して、トータルの膜厚を200nmにしたも
のを、非磁性絶縁体1としては酸化Siを、下電極7と
してはMoを5nmでAu(50nm)をサンドイッチ
した膜を、又、軟磁性層15としてはNi80Fe20
を、膜厚調整層としてはAl酸化物を用いた。
【0047】磁区制御用縦バイアス層8はパターン化さ
れた膜端部に接するよう(図3)に配置されている。こ
のヘッドを図6のような記録再生一体型ヘッドに加工お
よびスライダ加工し、CoCrTa系媒体上にデータを
記録再生した。この際、書き込みトラック幅は1.5μ
m、書き込みギャップは0.2μm、読み込みトラック
幅は1.0μmとした。
【0048】書き込みヘッド部である磁気記録装置47
に於ける当該コイル部41作成時のフォトレジスト硬化
工程は250℃、2時間とした。この工程により本来は
素子高さ方向を向いていなければならない固定層および
固定させる層の磁化方向が回転し、磁気抵抗効果化素子
として正しく動作しなくなったので、再生ヘッド部およ
び記録ヘッド部作成終了後に、200℃、500Oe磁
界中、1時間の着磁熱処理を行った。
【0049】この着磁熱処理による自由磁性層の磁化容
易軸の着磁方向への回転は、磁化曲線からほとんど観測
されなかった。媒体の保磁力は2.5kOeとした。磁
区制御用縦バイアス層の材料を変えて作成したヘッドを
用いて、再生出力、S/N、再生出力が半減するマーク
長(周波数)、ビットエラーレートを測定した(表
2)。
【0050】磁区制御用縦バイアス層8を用いない場合
(表1)と比べて、いずれの場合も、再生出力および再
生出力が半減するマーク長の値は低下した。しかし、再
生波形がバルクハウゼンノイズの少ない良好な波形にな
ったことから、S/N が向上し、ビットエラーレート
も1×10-6以下に改善された。次に、図4に示した構
成を用いて、図1及び図2に示したタイプのヨーク型素
子を試作した。
【0051】トンネル接合膜としては、/Ta(3n
m)/Pt46Mn54(25nm)/Co90Fe1
0(5nm)/Al酸化物(2nm)/Co90Fe1
0(2nm) /Ni82Fe18(8nm)/Ta(3
nm) を用いた。膜形成後には250℃、5時間の熱処
理を成膜時の磁界とは直交する方向に500Oeの磁界
を印加しつつ行った。
【0052】再生ヘッドを構成する各要素の寸法(μ
m)としては、図8に示すようなものを用いた。強磁性
体基板1にはMnZnフェライト、磁極には、Ta(5
nm)とNi80Fe20( 20nm)を交互に積層し
て、トータルの膜厚を200nmにしたものを、非磁性
絶縁体2としては酸化Siを、下電極7としてはMo5
nmでAu(50nm) をサンドイッチした膜を、軟磁
性層15としてはNi80Fe20を、膜厚調整層とし
てはAl酸化物を用いた。
【0053】磁区制御用縦バイアス層はパターン化され
た膜端部に一部重なるよう (図4)に配置されている。
このヘッドを図6のような記録再生一体型ヘッド200
に加工およびスライダ加工し、CoCrTa系媒体上に
データを記録再生した。この際、書き込みトラック幅は
1.5μm、書き込みギャップは0.2μm、読み込み
トラック幅は1.0μmとした。
【0054】書き込みヘッド部のコイル部41作成時の
フォトレジスト硬化工程は250℃、2時間とした。こ
の工程により本来は素子高さ方向を向いていなければな
らない固定層および固定させる層の磁化方向が回転し、
磁気抵抗効果化素子として正しく動作しなくなったの
で、再生ヘッド部および記録ヘッド部作成終了後に、2
00℃、500Oe磁界中、1時間の着磁熱処理を行っ
た。
【0055】この着磁熱処理による自由磁性層の磁化容
易軸の着磁方向への回転は、磁化曲線からほとんど観測
されなかった。媒体の保磁力は2.5kOeとした。磁
区制御用縦バイアス層の材料を変えて作成したヘッドを
用いて、再生出力、S/N、再生出力が半減するマーク
長(周波数)、ビットエラーレートを測定した(表
3)。
【0056】磁区制御用縦バイアス層8を用いない場合
(表1)と比べて、いずれの場合も、再生出力および再
生出力が半減するマーク長の値は低下した。しかし、再
生波形がバルクハウゼンノイズの少ない良好な波形にな
ったことから、S/Nが向上し、ビットエラーレートも
1×10-6以下に改善された。更に、図5に示した構成
を用いて、図1及び図2に示したタイプのヨーク型素子
100を試作した。
【0057】トンネル接合膜としては、/Ta(3n
m)/Pt46Mn54 (25nm)/Co90Fe1
0(5nm)/Al酸化物(2nm)/Co90Fe1
0(2nm)/Ni82Fe18(8nm)/Ta(3
nm) を用いた。膜形成後には250℃、5時間の熱処
理を成膜時の磁界とは直交する方向に500Oeの磁界
を印加しつつ行った。
【0058】再生ヘッド100を構成する各要素の寸法
としては、図9に示すようなものを用いた。強磁性体基
板1にはMnZnフェライト、磁極4には、Ta(5n
m)とNi80Fe20( 20nm)を交互に積層し
て、トータルの膜厚を200nmにしたものを、非磁性
絶縁体2としては酸化Siを、下電極7としてはMo5
nmでAu(50nm) をサンドイッチした膜を、軟磁
性層15としてはNi80Fe20を、膜厚調整層とし
てはAl酸化物を用いた。
【0059】磁区制御用縦バイアス層8はパターン化さ
れた膜に重なるよう(図5)に配置されている。このヘ
ッドを図6のような記録再生一体型ヘッド200に加工
およびスライダ加工し、CoCrTa系媒体上にデータ
を記録再生した。この際、書き込みトラック幅は1.5
μm、書き込みギャップは0.2μm、読み込みトラッ
ク幅は0.8μmとした。
【0060】書き込みヘッド部47のコイル部41作成
時のフォトレジスト硬化工程は250℃、2時間とし
た。この工程により本来は素子高さ方向を向いていなけ
ればならない固定層および固定させる層の磁化方向が回
転し、磁気抵抗効果化素子として正しく動作しなくなっ
たので、再生ヘッド部および記録ヘッド部作成終了後
に、200℃、500Oe磁界中、1時間の着磁熱処理
を行った。
【0061】この着磁熱処理による自由磁性層の磁化容
易軸の着磁方向への回転は、磁化曲線からほとんど観測
されなかった。媒体53の保磁力は2.5kOeとし
た。磁区制御用縦バイアス層8の材料を変えて作成した
ヘッドを用いて、再生出力、S/N、再生出力が半減す
るマーク長(周波数)、ビットエラーレートを測定した
(表4)。
【0062】磁区制御用縦バイアス層8を用いない場合
(表1)と比べて、いずれの場合も、再生出力および再
生出力が半減するマーク長の値は低下した。しかし、再
生波形がバルクハウゼンノイズの少ない良好な波形にな
ったことから、S/Nが向上し、ビットエラーレートも
1×10-6以下に改善された。次に本発明を適用して試
作された情報記録再生システム200の具体例の一つで
ある磁気ディスク装置の説明をする。
【0063】磁気ディスク装置200は、図示されては
いないが、例えばベース上に3枚の磁気ディスクを備
え、ベース裏面にヘッド駆動回路および信号処理回路と
入出力インターフェイスとを収めている。此処で、外部
とは32ビットのバスラインで接続される。磁気ディス
クの両面には6個のヘッドが配置されている。ヘッドを
駆動するためのロータリーアクチュエータとその駆動及
び制御回路、ディスク回転用スピンドル直結モータが搭
載されている。
【0064】ディスクの直径は、例えば46mmであ
り、データ面は直径10mmから40mmまでを使用す
る。埋め込みサーボ方式を用い、サーボ面を有しないた
め高密度化が可能である。本装置は、小型コンピュータ
ーの外部記憶装置として直接接続が可能になってる。入
出力インターフェイスには、キャッシュメモリを搭載
し、転送速度が毎秒5から20メガバイトの範囲である
バスラインに対応する。また、外部コントローラを置
き、本装置を複数台接続することにより、大容量の磁気
ディスク装置を構成することも可能である。
【0065】
【発明の効果】本発明に係る当該情報再生ヘッド装置及
び情報記録再生システムは、上記した様な構成を採用し
ているので、従来より再生波形のノイズが少なく、S/
N及びビットエラーレートが良好な磁気抵抗効果センサ
およびシステムを得ることができた。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、本発明にかかる情報再生ヘッド
装置の構成の一例を示す断面図であり、図1(B)は、
磁気センサ部の拡大図である。
【図2】図2は、本発明にかかる情報再生ヘッド装置の
構成の一例を示す平面図である。
【図3】図3は、本発明にかかる情報再生ヘッド装置の
一具体例に於けるトンネル接合素子とバイアス層との接
合状態を説明する平面図である。
【図4】図4は、本発明にかかる情報再生ヘッド装置の
他の具体例に於けるトンネル接合素子とバイアス層との
接合状態を説明する平面図である。
【図5】図5は、本発明にかかる情報再生ヘッド装置の
更に他の具体例に於けるトンネル接合素子とバイアス層
との接合状態を説明する平面図である。
【図6】図6(A)は、本発明にかかる情報記録再生シ
ステムに使用される記録再生ヘッドの構成の一例を示す
斜視図である。
【図7】図7は、本発明にかかる情報記録再生システム
に使用される記録再生ヘッドの使用例を説明する斜視図
である。
【図8】図8は、本発明にかかる情報再生ヘッド装置の
一具体例に於ける寸法を例示した平面図である。
【図9】図9は、本発明にかかる情報再生ヘッド装置の
他の具体例に於ける寸法を例示した平面図である。
【符号の説明】
1…基板 2、21…非磁性絶縁層 3…磁気センサ部 4、4−1、4−2…磁極 5…強磁性トンネル接合素子 6…上電極部 7…下電極部 8…バイアス層 10…センサー基板 11…固定層 12…バリア層 13…自由磁性層 15…軟磁性層 16…溝部 100…情報再生ヘッド装置 200…情報記録再生システム 47…磁気記録装置(ヘッド部) 43…下磁極 41…コイル 44…上磁極 42…基体 45…再生ヘッド 53…記録媒体 54…もれ磁界

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に非磁性絶縁層を介して磁気セン
    サ部が設けられると共に、当該磁気センサ部に磁極が接
    続されているヨーク型情報再生ヘッド装置であって、当
    該磁気センサ部は強磁性トンネル接合素子を上部電極部
    及び下部電極部とで狭持した構成を有するヨーク型情報
    再生ヘッド装置に於て、当該トンネル接合素子に磁区制
    御用バイアス層が接合されている事を特徴とする情報再
    生ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 当該バイアス層は、当該トンネル接合素
    子を構成する自由磁性層に接合せしめられている事を特
    徴とする請求項1記載の情報再生ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 当該バイアス層の少なくとも一部が当該
    自由磁性層の一部と重なり合って配置せしめられている
    事を特徴とする請求項1又は2に記載の情報再生ヘッド
    装置。
  4. 【請求項4】 当該バイアス層は、矩形状に形成されて
    おり、当該矩形状に形成されたバイアス層の一片部が、
    当該自由磁性層の端縁部と接合するか、その一部が当該
    自由磁性層の端縁部と重なり合う様に配置せしめられて
    いる事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の情
    報再生ヘッド装置。
  5. 【請求項5】 当該バイアス層は、当該磁極に対して直
    交する方向に配置形成されている事を特徴とする請求項
    1乃至4の何れかに記載の情報再生ヘッド装置。
  6. 【請求項6】 当該非磁性絶縁層は、当該基板に埋め込
    まれている事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記
    載の情報再生ヘッド装置。
  7. 【請求項7】 当該磁極は、当該トンネル接合素子に接
    続されている当該上部電極部或いは下部電極部の少なく
    とも一方に接続せしめられている事を特徴とする請求項
    1乃至6の何れかに記載の情報再生ヘッド装置。
  8. 【請求項8】 当該磁極は、当該トンネル接合素子に対
    して媒体が存在する位置側の方向に設けられた第1の磁
    極と、当該トンネル接合素子に対して媒体が存在する位
    置とは反対側の方向に設けられた第2の磁極とから構成
    されている事を特徴とする請求項7記載の情報再生ヘッ
    ド装置。
  9. 【請求項9】 当該バイアス層は、反強磁性材料もしく
    はハード磁性材料で構成されている事を特徴とする請求
    項1乃至8の何れかに記載の情報再生ヘッド装置。
  10. 【請求項10】 情報記録するのための複数個のトラッ
    クを有する磁気記憶媒体と、当該磁気記憶媒体上に情報
    を記憶させるための磁気記録装置と、上記請求項1乃至
    8の何れかに於て規定された情報再生ヘッド装置、及び
    当該磁気記録装置および当該情報再生ヘッド装置を当該
    磁気記憶媒体の選択されたトラックへ移動させるため
    に、当該磁気記録装置及び当該情報再生ヘッド装置とに
    結合されたアクチュエータ手段とから構成されている事
    を特徴とする情報記録再生システム。
JP10247095A 1998-09-01 1998-09-01 情報再生ヘッド装置及び情報記録再生システム Pending JP2000076628A (ja)

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US09/384,434 US6552882B1 (en) 1998-09-01 1999-08-27 Information reproduction head apparatus and information recording/reproduction system
US10/136,694 US20020118494A1 (en) 1998-09-01 2002-04-29 Information reproduction head apparatus and information recording/reproduction system

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597546B2 (en) 2001-04-19 2003-07-22 International Business Machines Corporation Tunnel junction sensor with an antiferromagnetic (AFM) coupled flux guide
US6724587B2 (en) 2001-06-11 2004-04-20 International Business Machines Corporation Low temperature yoke type tunnel valve sensor
US7068475B2 (en) 2001-02-27 2006-06-27 Fujitsu Limited Magnetic head having a flux-guide regulating film regulating a magnetic domain of a flux guide

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