JP2000075306A - 液晶装置及び該液晶装置の製造方法 - Google Patents
液晶装置及び該液晶装置の製造方法Info
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- JP2000075306A JP2000075306A JP10243922A JP24392298A JP2000075306A JP 2000075306 A JP2000075306 A JP 2000075306A JP 10243922 A JP10243922 A JP 10243922A JP 24392298 A JP24392298 A JP 24392298A JP 2000075306 A JP2000075306 A JP 2000075306A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 配向や画質の劣化を防止する。
【解決手段】 液晶パネルPには透明部材2が貼り付け
られている。したがって、液晶パネルPに衝撃等が加え
られた場合でも液晶パネルPの変形が抑制され、配向性
や画質の劣化を防止できる。
られている。したがって、液晶パネルPに衝撃等が加え
られた場合でも液晶パネルPの変形が抑制され、配向性
や画質の劣化を防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶を利用して種
々の情報を表示する液晶装置に関する。
々の情報を表示する液晶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶を利用して種々の情報を表示する液
晶装置は、従来より様々な分野にて使用されている。
晶装置は、従来より様々な分野にて使用されている。
【0003】このような液晶装置、特に強誘電性液晶や
反強誘電性液晶を用いたものは、落下等の際に衝撃が加
わると液晶の配向状態が悪くなったりすることから、耐
衝撃性を高めるようにしたものが従来より提案されてい
る。以下、そのような液晶装置(従来例A〜F)につい
て、図1乃至図8を参照して説明する。
反強誘電性液晶を用いたものは、落下等の際に衝撃が加
わると液晶の配向状態が悪くなったりすることから、耐
衝撃性を高めるようにしたものが従来より提案されてい
る。以下、そのような液晶装置(従来例A〜F)につい
て、図1乃至図8を参照して説明する。
【0004】〈従来例A〉図1は、従来の液晶装置の一
例を示す図であり、特開平3−203773号公報にて
公知になったものである。
例を示す図であり、特開平3−203773号公報にて
公知になったものである。
【0005】図示の液晶装置101は、情報を表示する
液晶パネルP1 と、液晶パネルP1を収納するためのケ
ース102と、液晶パネルP1 を照明するバックライト
装置Bと、を備えている。
液晶パネルP1 と、液晶パネルP1を収納するためのケ
ース102と、液晶パネルP1 を照明するバックライト
装置Bと、を備えている。
【0006】このうち、液晶パネルP1 は、表面に透明
電極が形成されると共に略平行に配置された一対のガラ
ス基板103,104と、これらの基板103,104
の間隙に挟持された強誘電性液晶と、によって構成され
ている。
電極が形成されると共に略平行に配置された一対のガラ
ス基板103,104と、これらの基板103,104
の間隙に挟持された強誘電性液晶と、によって構成され
ている。
【0007】また、ケース102には枠状に形成された
固定支持部材105が取り付けられており、この固定支
持部材105の内側には、弾性部材106を介してパネ
ル固定板107が宙づり状態に支持されている。このパ
ネル固定板107は開口部107aを有しており、パネ
ル固定板107の上面には、開口部107aを閉塞する
ように上記液晶パネルP1 が取り付けられている。な
お、これらの液晶パネルP1 とパネル固定板107と
は、パネル固定板107の開口部107aに沿って塗布
された接着剤108によって接着されている。
固定支持部材105が取り付けられており、この固定支
持部材105の内側には、弾性部材106を介してパネ
ル固定板107が宙づり状態に支持されている。このパ
ネル固定板107は開口部107aを有しており、パネ
ル固定板107の上面には、開口部107aを閉塞する
ように上記液晶パネルP1 が取り付けられている。な
お、これらの液晶パネルP1 とパネル固定板107と
は、パネル固定板107の開口部107aに沿って塗布
された接着剤108によって接着されている。
【0008】さらに、ケース102にはバックライト支
持部材109が取り付けられている。このバックライト
支持部材109は開口部109aを有しており、バック
ライト支持部材109の下面には、開口部109aを閉
塞するように上記バックライト装置Bが取り付けられて
いる。そして、パネル固定板107とバックライト支持
部材109との間には、開口部109aに沿うように弾
性部材110が配置されていて略密閉された空間111
が形成されている。
持部材109が取り付けられている。このバックライト
支持部材109は開口部109aを有しており、バック
ライト支持部材109の下面には、開口部109aを閉
塞するように上記バックライト装置Bが取り付けられて
いる。そして、パネル固定板107とバックライト支持
部材109との間には、開口部109aに沿うように弾
性部材110が配置されていて略密閉された空間111
が形成されている。
【0009】一方、ケース102の上側には開口部10
2aが形成されているが、この開口部102aは、粘着
テープ等で取り付けられた表示板112によって閉塞さ
れている。そして、この表示板112と液晶パネルP1
との間には、液晶パネルP1の表示領域を囲むように弾
性部材113が配置されており、これらの表示板11
2、液晶パネルP1 及び弾性部材113によって略密閉
された空間114が形成されている。
2aが形成されているが、この開口部102aは、粘着
テープ等で取り付けられた表示板112によって閉塞さ
れている。そして、この表示板112と液晶パネルP1
との間には、液晶パネルP1の表示領域を囲むように弾
性部材113が配置されており、これらの表示板11
2、液晶パネルP1 及び弾性部材113によって略密閉
された空間114が形成されている。
【0010】なお、液晶パネルP1 の外面には偏光フィ
ルム115が貼付されており、液晶パネルP1 は偏光板
の機能をもあわせ持っている。また、液晶パネルP1 に
はフレキシブル基板116を介して回路基板117が接
続されており、この回路基板117は、パネル固定板1
07の上面に形成されたリブ107bに固定されてい
る。さらに、バックライト装置Bは、光が透過する導光
体120と、該導光体120の側部に配置された蛍光ラ
ンプ121と、によって構成されており、蛍光ランプ1
21から出射された光は、導光体120を透過した上で
液晶パネルP1 に照射されるようになっている。また、
バックライト装置Bの背面側にはパネル制御板122が
配置されており、このパネル制御板122から液晶パネ
ルP1 へはケーブル(不図示)、回路基板117及びフ
レキシブル基板116を介して駆動信号等が供給される
ようになっている。
ルム115が貼付されており、液晶パネルP1 は偏光板
の機能をもあわせ持っている。また、液晶パネルP1 に
はフレキシブル基板116を介して回路基板117が接
続されており、この回路基板117は、パネル固定板1
07の上面に形成されたリブ107bに固定されてい
る。さらに、バックライト装置Bは、光が透過する導光
体120と、該導光体120の側部に配置された蛍光ラ
ンプ121と、によって構成されており、蛍光ランプ1
21から出射された光は、導光体120を透過した上で
液晶パネルP1 に照射されるようになっている。また、
バックライト装置Bの背面側にはパネル制御板122が
配置されており、このパネル制御板122から液晶パネ
ルP1 へはケーブル(不図示)、回路基板117及びフ
レキシブル基板116を介して駆動信号等が供給される
ようになっている。
【0011】いま、この液晶装置101に+Y方向の衝
撃が加えられた場合、液晶パネルP1 は、パネル固定板
107を介して宙づり状態に支持されているために同方
向に移動し(図2参照)、下方の空間111が圧縮され
る。この空間111は、略密閉された状態にあるため、
圧縮されるに伴って液晶パネルP1 を押し返し、いわゆ
るエアーダンパ効果を発揮する。また、−Y方向に衝撃
が加えられた場合には上方の空間114が同様にエアー
ダンパ効果を発揮する。これにより、液晶パネルP1 に
加えられる衝撃や変形が抑えられ、配向性や画質の劣化
が防止される。
撃が加えられた場合、液晶パネルP1 は、パネル固定板
107を介して宙づり状態に支持されているために同方
向に移動し(図2参照)、下方の空間111が圧縮され
る。この空間111は、略密閉された状態にあるため、
圧縮されるに伴って液晶パネルP1 を押し返し、いわゆ
るエアーダンパ効果を発揮する。また、−Y方向に衝撃
が加えられた場合には上方の空間114が同様にエアー
ダンパ効果を発揮する。これにより、液晶パネルP1 に
加えられる衝撃や変形が抑えられ、配向性や画質の劣化
が防止される。
【0012】〈従来例B〉図3は、従来の液晶装置の他
の例を示す図であり、特開平9−73072号公報にて
公知になったものである。なお、図1に示すものと同一
部分は同一符号を付して説明を省略する。
の例を示す図であり、特開平9−73072号公報にて
公知になったものである。なお、図1に示すものと同一
部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0013】本液晶装置201においては、液晶パネル
P1 は表示板112と透光性部材202との間で弾性部
材203,204を介して支持されている。すなわち、
本液晶装置201は、ケース205に支持されたパネル
固定板206を備えており、このパネル固定板206は
開口部206aを有して枠状に形成されている。そし
て、このパネル固定板206には、開口部206aを閉
塞するように透光性部材202が取り付けられている。
さらに、表示板112と液晶パネルP1 との間、及びパ
ネル固定板206と液晶パネルP1 との間には、液晶パ
ネルP1 の表示領域を囲むように弾性部材203,20
4が配置されており、表示板112、弾性部材203及
び液晶パネルP1 によって略密閉された空間207が形
成され、透光性部材202、弾性部材204及び液晶パ
ネルP1 によって略密閉された空間208が形成されて
いる。なお、バックライト装置Bは、バックライト支持
部材209によって支持されている。
P1 は表示板112と透光性部材202との間で弾性部
材203,204を介して支持されている。すなわち、
本液晶装置201は、ケース205に支持されたパネル
固定板206を備えており、このパネル固定板206は
開口部206aを有して枠状に形成されている。そし
て、このパネル固定板206には、開口部206aを閉
塞するように透光性部材202が取り付けられている。
さらに、表示板112と液晶パネルP1 との間、及びパ
ネル固定板206と液晶パネルP1 との間には、液晶パ
ネルP1 の表示領域を囲むように弾性部材203,20
4が配置されており、表示板112、弾性部材203及
び液晶パネルP1 によって略密閉された空間207が形
成され、透光性部材202、弾性部材204及び液晶パ
ネルP1 によって略密閉された空間208が形成されて
いる。なお、バックライト装置Bは、バックライト支持
部材209によって支持されている。
【0014】いま、この液晶装置201に+Y方向の衝
撃が加えられた場合、液晶パネルP1 は、弾性部材20
4を介して宙づり状態に支持されているために同方向に
移動し(図4参照)、下方の空間208が圧縮される。
この空間208は、略密閉された状態にあるため、圧縮
されるに伴って液晶パネルP1 を押し返し、いわゆるエ
アーダンパ効果を発揮する。また、−Y方向に衝撃が加
えられた場合には上方の空間207が同様にエアーダン
パ効果を発揮する。これにより、液晶パネルP1 の変形
が抑えられ、配向性や画質の劣化が防止される。
撃が加えられた場合、液晶パネルP1 は、弾性部材20
4を介して宙づり状態に支持されているために同方向に
移動し(図4参照)、下方の空間208が圧縮される。
この空間208は、略密閉された状態にあるため、圧縮
されるに伴って液晶パネルP1 を押し返し、いわゆるエ
アーダンパ効果を発揮する。また、−Y方向に衝撃が加
えられた場合には上方の空間207が同様にエアーダン
パ効果を発揮する。これにより、液晶パネルP1 の変形
が抑えられ、配向性や画質の劣化が防止される。
【0015】〈従来例C〉図5は、従来の液晶装置の他
の例を示す図であり、特開平3−241317号公報に
て公知になったものである。なお、図1及び図3に示す
ものと同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
の例を示す図であり、特開平3−241317号公報に
て公知になったものである。なお、図1及び図3に示す
ものと同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0016】本液晶装置301においては、カバー20
5にベゼル302を取り付けている。このベゼル302
は、上面側と下面側にそれぞれ開口部302a,302
bが形成されて枠状に形成されている。そして、下面側
の開口部302bを閉塞するように支持板303が配置
されており、この支持板303にはバックライト装置B
が載置されている。
5にベゼル302を取り付けている。このベゼル302
は、上面側と下面側にそれぞれ開口部302a,302
bが形成されて枠状に形成されている。そして、下面側
の開口部302bを閉塞するように支持板303が配置
されており、この支持板303にはバックライト装置B
が載置されている。
【0017】また、液晶パネルP1 の観察面には、ガラ
ス板等の曲げ剛性の大きい厚板部材304が接着してい
ない状態で載置されている。そして、ベゼル302と厚
板部材304との間、及びバックライト装置Bと液晶パ
ネルP1 との間には、液晶パネルP1 の表示領域を囲む
ように弾性部材305,306が配置されている。な
お、カバー205には上記従来例と同様に開口部205
aが形成されているが、表示板112に相当するものは
配置されていない。
ス板等の曲げ剛性の大きい厚板部材304が接着してい
ない状態で載置されている。そして、ベゼル302と厚
板部材304との間、及びバックライト装置Bと液晶パ
ネルP1 との間には、液晶パネルP1 の表示領域を囲む
ように弾性部材305,306が配置されている。な
お、カバー205には上記従来例と同様に開口部205
aが形成されているが、表示板112に相当するものは
配置されていない。
【0018】本液晶装置301によれば、液晶パネルP
1 は、曲げ剛性の大きい厚板部材304と共に挟持され
ているため、液晶装置301に衝撃が加えられた場合で
もたわみ変形が生じにくい。その結果、配向性や画質の
劣化が防止される。
1 は、曲げ剛性の大きい厚板部材304と共に挟持され
ているため、液晶装置301に衝撃が加えられた場合で
もたわみ変形が生じにくい。その結果、配向性や画質の
劣化が防止される。
【0019】〈従来例D〉図6は、従来の液晶装置の他
の例を示す図であり、特開平9−146078号公報に
て公知になったものである。なお、図1、図3及び図5
に示すものと同一部分は同一符号を付して説明を省略す
る。
の例を示す図であり、特開平9−146078号公報に
て公知になったものである。なお、図1、図3及び図5
に示すものと同一部分は同一符号を付して説明を省略す
る。
【0020】本液晶装置401においては、液晶パネル
P2 を構成するガラス基板402を他方のガラス基板4
03よりも厚くしている。そして、上側のガラス基板4
02の周縁部は接着剤404によってベゼル302に接
着されている。
P2 を構成するガラス基板402を他方のガラス基板4
03よりも厚くしている。そして、上側のガラス基板4
02の周縁部は接着剤404によってベゼル302に接
着されている。
【0021】一般に、ガラス基板等の板材の曲げ剛性E
I(Eはヤング率、Iは断面二次モーメント)は板厚の
三乗に比例し、液晶パネルP2 のように2枚の板材(ガ
ラス基板)を積層させたものの曲げ剛性は、それら2枚
の板材(ガラス基板)の曲げ剛性の和に相当する。した
がって、液晶パネルの総厚が等しい場合であっても、本
液晶装置401のようにガラス基板の厚みを異ならせる
ことにより(2枚のガラス基板の厚みが等しい場合に比
べて)曲げ剛性を大きくできる。その結果、液晶装置4
01に衝撃が加えられた場合でもたわみ変形が生じにく
く、配向性や画質の劣化が防止される。
I(Eはヤング率、Iは断面二次モーメント)は板厚の
三乗に比例し、液晶パネルP2 のように2枚の板材(ガ
ラス基板)を積層させたものの曲げ剛性は、それら2枚
の板材(ガラス基板)の曲げ剛性の和に相当する。した
がって、液晶パネルの総厚が等しい場合であっても、本
液晶装置401のようにガラス基板の厚みを異ならせる
ことにより(2枚のガラス基板の厚みが等しい場合に比
べて)曲げ剛性を大きくできる。その結果、液晶装置4
01に衝撃が加えられた場合でもたわみ変形が生じにく
く、配向性や画質の劣化が防止される。
【0022】〈従来例E〉図7は、従来の液晶パネルの
詳細構造の一例を示す図であり、特開平7−15979
2号公報にて公知になったものである。なお、図1に示
すものと同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
詳細構造の一例を示す図であり、特開平7−15979
2号公報にて公知になったものである。なお、図1に示
すものと同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0023】図示の液晶パネルP3 においては、アクリ
ル系感光性樹脂製の接着剤500をガラス基板103,
104の間隙に配置し、この接着剤500によって2枚
のガラス基板103,104を接着している。そして、
この液晶パネルP3 は表示板112や厚板部材304を
配置しない状態で液晶装置に組み込まれている。
ル系感光性樹脂製の接着剤500をガラス基板103,
104の間隙に配置し、この接着剤500によって2枚
のガラス基板103,104を接着している。そして、
この液晶パネルP3 は表示板112や厚板部材304を
配置しない状態で液晶装置に組み込まれている。
【0024】なお、符号501は透明電極であり、符号
502は補助電極であり、符号503は配向膜であり、
符号504は強誘電性液晶である。
502は補助電極であり、符号503は配向膜であり、
符号504は強誘電性液晶である。
【0025】本液晶パネルP3 の場合、2枚のガラス基
板103,104は接着剤500によって強固に接着さ
れているため曲げ剛性が大きくなり、上述と同様、配向
性や画質の劣化が防止される。
板103,104は接着剤500によって強固に接着さ
れているため曲げ剛性が大きくなり、上述と同様、配向
性や画質の劣化が防止される。
【0026】〈従来例F〉図8は、従来の液晶装置の他
の例を示す図である。なお、図1,3,5,6に示すも
のと同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
の例を示す図である。なお、図1,3,5,6に示すも
のと同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0027】本液晶装置601は、図5に示す液晶装置
301とほぼ同様の構造であるが、厚板部材304は配
置されていない。
301とほぼ同様の構造であるが、厚板部材304は配
置されていない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例A〜Fにおいて以下のような問題があった。
来例A〜Fにおいて以下のような問題があった。
【0029】a.従来例Aの問題点 a−1 略密閉空間111,114によるエアーダンパ
ー効果を高めるには、該空間111,114の構成部材
である表示板112やバックライト装置B等を厚くして
それらの剛性を高めなければならないが、それに伴って
液晶装置が重くなってしまうという問題があった。
ー効果を高めるには、該空間111,114の構成部材
である表示板112やバックライト装置B等を厚くして
それらの剛性を高めなければならないが、それに伴って
液晶装置が重くなってしまうという問題があった。
【0030】a−2 また、+Y方向又は−Y方向に衝
撃が加えられた場合、液晶パネルP1 は他の部材と干渉
せずに移動できなければならない。そのためには、液晶
パネルP1 と表示板112との距離や、液晶パネルP1
とバックライト装置Bとの距離を大きくしておく必要が
あり、それに伴って液晶装置が厚くなってしまうという
問題があった。
撃が加えられた場合、液晶パネルP1 は他の部材と干渉
せずに移動できなければならない。そのためには、液晶
パネルP1 と表示板112との距離や、液晶パネルP1
とバックライト装置Bとの距離を大きくしておく必要が
あり、それに伴って液晶装置が厚くなってしまうという
問題があった。
【0031】a−3 さらに、上記液晶装置101にお
いては弾性部材106の幅寸法をある程度大きく取って
液晶パネルP1 の移動量(±Y方向への移動量)をある
程度確保する必要があるが、この弾性部材106はパネ
ル固定板107の側方に配置されていることから固定支
持部材105や外装ケース102も大きくする必要が生
じ、装置のコンパクト化に際して障害となっている。
いては弾性部材106の幅寸法をある程度大きく取って
液晶パネルP1 の移動量(±Y方向への移動量)をある
程度確保する必要があるが、この弾性部材106はパネ
ル固定板107の側方に配置されていることから固定支
持部材105や外装ケース102も大きくする必要が生
じ、装置のコンパクト化に際して障害となっている。
【0032】a−4 パネル固定板107は、開口部1
07aが形成されていることから剛性はあまり高いもの
ではなく、液晶装置に衝撃が加えられた場合には、図2
に示すように弓なりに変形する。すると、この変形応力
は接着剤108を介して液晶パネルP1 に伝達され、液
晶パネルP1 もまた弓なりに変形してしまい、液晶パネ
ルP1 の配向性が劣化したり、画質が悪化してしまうと
いう問題があった。
07aが形成されていることから剛性はあまり高いもの
ではなく、液晶装置に衝撃が加えられた場合には、図2
に示すように弓なりに変形する。すると、この変形応力
は接着剤108を介して液晶パネルP1 に伝達され、液
晶パネルP1 もまた弓なりに変形してしまい、液晶パネ
ルP1 の配向性が劣化したり、画質が悪化してしまうと
いう問題があった。
【0033】a−5 表示板112と液晶パネルP1 と
が離れた状態で配置されているため、何ら措置を取らな
ければそれぞれの面で外光反射が起こって表示内容が見
ずらくなってしまうという問題があった。また、そのよ
うな外光反射を防止すべく、強い曇価を有するノングレ
ア処理を表示板112や液晶パネルP1 の表面に施した
場合には、上述のように表示板112と液晶パネルP1
との距離が離れていることから液晶パネルP1 の表示内
容が認識しずらくなってしまうという問題があった。
が離れた状態で配置されているため、何ら措置を取らな
ければそれぞれの面で外光反射が起こって表示内容が見
ずらくなってしまうという問題があった。また、そのよ
うな外光反射を防止すべく、強い曇価を有するノングレ
ア処理を表示板112や液晶パネルP1 の表面に施した
場合には、上述のように表示板112と液晶パネルP1
との距離が離れていることから液晶パネルP1 の表示内
容が認識しずらくなってしまうという問題があった。
【0034】a−6 表示板112の材料としてガラス
を使用する場合は、外部衝撃等による表示板の割れを防
ぐために化学強化処理を施したりする必要があって、表
示板単体が非常に高価になるという問題があった。
を使用する場合は、外部衝撃等による表示板の割れを防
ぐために化学強化処理を施したりする必要があって、表
示板単体が非常に高価になるという問題があった。
【0035】b.従来例Bの問題点 上述したa−1やa−2と同様の問題がある。
【0036】c.従来例Cの問題点 c−1 液晶パネルP1 と厚板部材304とは重ね合わ
せただけの状態であるため、それらが接触した場合には
光が干渉して液晶パネルの表示内容が認識しずらくなっ
てしまうという問題があった。
せただけの状態であるため、それらが接触した場合には
光が干渉して液晶パネルの表示内容が認識しずらくなっ
てしまうという問題があった。
【0037】c−2 液晶パネルP1 と厚板部材304
との間に空気層が介在するために外光に対する反射層が
増え、液晶パネルの表示内容が認識しずらくなってしま
うという問題があった。
との間に空気層が介在するために外光に対する反射層が
増え、液晶パネルの表示内容が認識しずらくなってしま
うという問題があった。
【0038】d.従来例Dの問題点 液晶パネルP2 を構成するガラス基板402,403に
は透明電極や配向膜等を形成する必要があるが、これら
のガラス基板402,403は厚みが異なるため、透明
電極等を形成する製造装置の設定をガラス基板402の
場合とガラス基板403の場合とで変更する必要が生
じ、製造が面倒で製造コストがアップしてしまうという
問題があった。
は透明電極や配向膜等を形成する必要があるが、これら
のガラス基板402,403は厚みが異なるため、透明
電極等を形成する製造装置の設定をガラス基板402の
場合とガラス基板403の場合とで変更する必要が生
じ、製造が面倒で製造コストがアップしてしまうという
問題があった。
【0039】e.従来例Eの問題点 液晶パネルP3 は、表示板112や厚板部材304によ
って保護されていないため、例えば指やペンで押された
りして押圧力や打撃が加えられた場合には配向性や画質
が悪化し、或は液晶パネルP3 に傷が付くという問題が
あった。そのため、液晶パネルP3 をタッチパネル方式
にすることができないという問題もあった。
って保護されていないため、例えば指やペンで押された
りして押圧力や打撃が加えられた場合には配向性や画質
が悪化し、或は液晶パネルP3 に傷が付くという問題が
あった。そのため、液晶パネルP3 をタッチパネル方式
にすることができないという問題もあった。
【0040】f.従来例Fの問題点 上記従来例Eと同様の問題点があった。
【0041】そこで、本発明は、軽量で薄くコンパクト
な液晶装置を提供することを目的とするものである。
な液晶装置を提供することを目的とするものである。
【0042】また、本発明は、配向性や画質の劣化を防
止する液晶装置を提供することを目的とするものであ
る。
止する液晶装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0043】さらに、本発明は、表示内容の認識性の良
好な液晶装置を提供することを目的とするものである。
好な液晶装置を提供することを目的とするものである。
【0044】またさらに、本発明は、安価な液晶装置を
提供することを目的とするものである。
提供することを目的とするものである。
【0045】また、本発明は、上述のような種々の特徴
を有する液晶装置を製造する液晶装置の製造方法を提供
することを目的とするものである。
を有する液晶装置を製造する液晶装置の製造方法を提供
することを目的とするものである。
【0046】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情を考慮
してなされたものであり、平行に配置された一対の基
板、これら一対の基板に挟持された液晶、及びこれら一
対の基板の間に配置された電極からなる液晶素子、を備
え、かつ、前記電極に駆動信号を印加することに基づき
前記液晶素子に種々の情報を表示させる液晶装置におい
て、透明部材を備え、かつ、これらの液晶素子と透明部
材とが、透明であって光透過率が高い接着部材によって
貼り合わされている、ことを特徴とする。
してなされたものであり、平行に配置された一対の基
板、これら一対の基板に挟持された液晶、及びこれら一
対の基板の間に配置された電極からなる液晶素子、を備
え、かつ、前記電極に駆動信号を印加することに基づき
前記液晶素子に種々の情報を表示させる液晶装置におい
て、透明部材を備え、かつ、これらの液晶素子と透明部
材とが、透明であって光透過率が高い接着部材によって
貼り合わされている、ことを特徴とする。
【0047】また本発明は、液晶を利用して種々の情報
を表示する液晶素子を備えた液晶装置の製造方法におい
て、透明であって光透過率が高い接着部材及び透明部材
を前記液晶素子に順に載置し、前記液晶素子、前記接着
部材及び前記透明部材の積層体を通気性のある部材及び
密閉性のある袋状部材で包み、かつ、該袋状部材の内部
を減圧又は加圧した状態で前記接着部材を硬化させるこ
とに基づき、前記液晶素子と前記透明部材とを貼り合わ
せる、ことを特徴とする。
を表示する液晶素子を備えた液晶装置の製造方法におい
て、透明であって光透過率が高い接着部材及び透明部材
を前記液晶素子に順に載置し、前記液晶素子、前記接着
部材及び前記透明部材の積層体を通気性のある部材及び
密閉性のある袋状部材で包み、かつ、該袋状部材の内部
を減圧又は加圧した状態で前記接着部材を硬化させるこ
とに基づき、前記液晶素子と前記透明部材とを貼り合わ
せる、ことを特徴とする。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図9乃至図12を参照し
て、本発明の実施の形態について説明する。なお、図1
乃至8に示すものと同一部分は同一符号を付して説明を
省略する。
て、本発明の実施の形態について説明する。なお、図1
乃至8に示すものと同一部分は同一符号を付して説明を
省略する。
【0049】本発明に係る液晶装置は、図9及び図10
に示すように、液晶素子Pと透明部材2とを備えてお
り、これらの液晶素子Pと透明部材2とは接着部材3に
よって貼り合わされている。
に示すように、液晶素子Pと透明部材2とを備えてお
り、これらの液晶素子Pと透明部材2とは接着部材3に
よって貼り合わされている。
【0050】ここで、透明部材2には、透明であって光
透過率が高い材料を用いれば良い。また、透明部材2に
は、液晶素子(正確には、後述するところの基板10
3,104)と屈折率や線膨張係数がほぼ等しい材料を
用いれば良い。具体的には、基板103,104をガラ
ス板で構成した場合には、透明部材2としてアクリル、
ポリカーボネート、各種ガラスを用いれば良い。なお、
透明部材2に光学的異方性のある材料を用いても良い
が、その場合には偏光手段115を配置する位置が後述
するような制約を受ける。さらに、透明部材2の表面に
は低反射処理を施すことが好ましい。具体的には、所定
の厚さや屈折率の膜材を多数積層させて透明部材2の表
面に配置し、膜材の表裏面での反射光が干渉・減衰する
ようにしたものや、透明部材2の表面に微細な凹凸を設
けて反射光を拡散させるようにしたものや、低反射処理
を施したフィルムを透明部材2の表面に貼付するように
したものを挙げることができる。また、透明部材2は、
液晶素子Pの裏側でなく観察者側(すなわち、液晶素子
Pよりも観察者に近い側)に配置すると良い。
透過率が高い材料を用いれば良い。また、透明部材2に
は、液晶素子(正確には、後述するところの基板10
3,104)と屈折率や線膨張係数がほぼ等しい材料を
用いれば良い。具体的には、基板103,104をガラ
ス板で構成した場合には、透明部材2としてアクリル、
ポリカーボネート、各種ガラスを用いれば良い。なお、
透明部材2に光学的異方性のある材料を用いても良い
が、その場合には偏光手段115を配置する位置が後述
するような制約を受ける。さらに、透明部材2の表面に
は低反射処理を施すことが好ましい。具体的には、所定
の厚さや屈折率の膜材を多数積層させて透明部材2の表
面に配置し、膜材の表裏面での反射光が干渉・減衰する
ようにしたものや、透明部材2の表面に微細な凹凸を設
けて反射光を拡散させるようにしたものや、低反射処理
を施したフィルムを透明部材2の表面に貼付するように
したものを挙げることができる。また、透明部材2は、
液晶素子Pの裏側でなく観察者側(すなわち、液晶素子
Pよりも観察者に近い側)に配置すると良い。
【0051】一方、接着部材3には、透明であって光透
過率が高い材料を用いれば良い。具体的には、接着部材
3には、紫外線硬化型や熱硬化型のフィルム部材(シー
ト材)や接着剤、粘着シート、シリコン系樹脂やアクリ
ル系樹脂製の接着剤を用いれば良い。また、接着部材3
には、基板103,104や透明部材2と屈折率がほぼ
同じような材料を用いれば良い。なお、透明部材2と同
様に、接着部材3に光学的異方性のある材料を用いても
良いが、その場合には偏光手段115を配置する位置が
後述するような制約を受ける。
過率が高い材料を用いれば良い。具体的には、接着部材
3には、紫外線硬化型や熱硬化型のフィルム部材(シー
ト材)や接着剤、粘着シート、シリコン系樹脂やアクリ
ル系樹脂製の接着剤を用いれば良い。また、接着部材3
には、基板103,104や透明部材2と屈折率がほぼ
同じような材料を用いれば良い。なお、透明部材2と同
様に、接着部材3に光学的異方性のある材料を用いても
良いが、その場合には偏光手段115を配置する位置が
後述するような制約を受ける。
【0052】また一方、液晶素子Pは、図11に詳示す
るように、平行に配置された一対の基板103,104
と、これら一対の基板103,104に挟持された液晶
504と、これら一対の基板103,104の間に配置
された電極501と、からなり、前記電極501に駆動
信号が印加されることに基づき種々の情報を表示するよ
うになっている。ここで、一対の基板103,104の
厚みはほぼ等しくすると良く、液晶504には、強誘電
性を示す液晶や、反強誘電性を示す液晶や、ツイストネ
マティック(TN)液晶や、スーパーツイストネマティ
ック(STN)液晶を用いれば良い。また、一対の基板
103,104の間隙に接着剤500を配置し、この接
着剤500によって基板103,104を接着するよう
にしてもよい。
るように、平行に配置された一対の基板103,104
と、これら一対の基板103,104に挟持された液晶
504と、これら一対の基板103,104の間に配置
された電極501と、からなり、前記電極501に駆動
信号が印加されることに基づき種々の情報を表示するよ
うになっている。ここで、一対の基板103,104の
厚みはほぼ等しくすると良く、液晶504には、強誘電
性を示す液晶や、反強誘電性を示す液晶や、ツイストネ
マティック(TN)液晶や、スーパーツイストネマティ
ック(STN)液晶を用いれば良い。また、一対の基板
103,104の間隙に接着剤500を配置し、この接
着剤500によって基板103,104を接着するよう
にしてもよい。
【0053】また、液晶素子Pは、単純マトリクス方式
やパッシブマトリクス方式であっても良く、TFTやM
IMなどのアクティブマトリクス方式であっても良い。
やパッシブマトリクス方式であっても良く、TFTやM
IMなどのアクティブマトリクス方式であっても良い。
【0054】さらに、これら一対の基板103,104
の外面に偏光手段115をクロスニコルの関係で貼付し
ても良く(図9参照)、前記液晶素子Pの表面と前記透
明部材2の表面とにそれぞれ偏光手段115が貼付され
たようにしてもよい(図10参照)。前者の場合には前
記透明部材2の表面に低反射処理を施せば良く、後者の
場合には偏光手段115(前記透明部材2の表面に貼付
された方)に低反射処理を施せば良い。
の外面に偏光手段115をクロスニコルの関係で貼付し
ても良く(図9参照)、前記液晶素子Pの表面と前記透
明部材2の表面とにそれぞれ偏光手段115が貼付され
たようにしてもよい(図10参照)。前者の場合には前
記透明部材2の表面に低反射処理を施せば良く、後者の
場合には偏光手段115(前記透明部材2の表面に貼付
された方)に低反射処理を施せば良い。
【0055】なお、上述のように透明部材2に光学的異
方性のある材料を用いた場合には、図9に示すように、
上側の偏光手段115を透明部材2よりも液晶素子Pに
近い側に配置する必要があり、接着部材3に光学的異方
性のある材料を用いた場合には、上側の偏光手段115
を接着部材3よりも液晶素子Pに近い側に配置する必要
がある。
方性のある材料を用いた場合には、図9に示すように、
上側の偏光手段115を透明部材2よりも液晶素子Pに
近い側に配置する必要があり、接着部材3に光学的異方
性のある材料を用いた場合には、上側の偏光手段115
を接着部材3よりも液晶素子Pに近い側に配置する必要
がある。
【0056】一方、前記液晶素子Pの電極501に信号
を伝達する信号伝達系5を設けると良い。この場合、信
号伝達系5は、前記電極501に電気的に接続されて駆
動信号を印加するフレキシブルフィルム116と、該フ
レキシブルフィルム116に電気的に接続されて電源や
制御信号を送出する回路基板117と、によって構成す
ると良い。また、このフレキシブルフィルム116に
は、前記回路基板117からの電源や制御信号に基づい
て駆動信号を生成する駆動用ICを実装すると良い。な
お、前記信号伝達系5は、前記透明部材2を配置した後
に前記液晶素子Pに実装するようにしても良く、前記透
明部材2を配置する前に前記液晶素子Pに実装するよう
にしても良い。前者の場合は、透明部材2と液晶素子P
とを貼り合わせる段階では液晶素子Pには信号伝達系5
が実装されていないことから、既に信号伝達系5が実装
されている後者の場合に比べて、該貼り合わせのための
治具や装置が小型のものになるという効果を奏する。ま
た、後者の場合は、透明部材2にあわせて実装装置を改
造する必要がなく、透明部材2のサイズ、及び液晶素子
Pの搭載位置の自由度が増し、設計変更への対応が容易
になるというメリットがある。
を伝達する信号伝達系5を設けると良い。この場合、信
号伝達系5は、前記電極501に電気的に接続されて駆
動信号を印加するフレキシブルフィルム116と、該フ
レキシブルフィルム116に電気的に接続されて電源や
制御信号を送出する回路基板117と、によって構成す
ると良い。また、このフレキシブルフィルム116に
は、前記回路基板117からの電源や制御信号に基づい
て駆動信号を生成する駆動用ICを実装すると良い。な
お、前記信号伝達系5は、前記透明部材2を配置した後
に前記液晶素子Pに実装するようにしても良く、前記透
明部材2を配置する前に前記液晶素子Pに実装するよう
にしても良い。前者の場合は、透明部材2と液晶素子P
とを貼り合わせる段階では液晶素子Pには信号伝達系5
が実装されていないことから、既に信号伝達系5が実装
されている後者の場合に比べて、該貼り合わせのための
治具や装置が小型のものになるという効果を奏する。ま
た、後者の場合は、透明部材2にあわせて実装装置を改
造する必要がなく、透明部材2のサイズ、及び液晶素子
Pの搭載位置の自由度が増し、設計変更への対応が容易
になるというメリットがある。
【0057】また一方、上述のように貼り合わせた液晶
素子P及び透明部材2を、これらの液晶素子P及び透明
部材2を挟み込むように配置された支持手段6と、該支
持手段6との間に介装された弾性部材7,8とによっ
て、宙づり状態に支持するようにしてもよい。なお、こ
の支持手段6には、液晶素子Pの表示領域に相当する部
分に開口部6a,6bを形成しても良い。
素子P及び透明部材2を、これらの液晶素子P及び透明
部材2を挟み込むように配置された支持手段6と、該支
持手段6との間に介装された弾性部材7,8とによっ
て、宙づり状態に支持するようにしてもよい。なお、こ
の支持手段6には、液晶素子Pの表示領域に相当する部
分に開口部6a,6bを形成しても良い。
【0058】一方、上述した液晶装置の製造方法として
は以下のものを挙げることができる。すなわち、 * 図13(a) に示すように、硬化前の接着部材3a及
び前記透明部材2を前記液晶素子Pに順に載置し、前記
液晶素子P、前記接着部材3a及び前記透明部材2の積
層体Lを通気性のある部材10及び密閉性のある袋状部
材11で包み(同図(b) 参照)、かつ、該袋状部材11
の内部を減圧又は加圧した状態で前記接着部材3aを硬
化させる方法。この場合、前記積層体Lを袋状部材11
で包んだ状態で前記接着部材3aの仮硬化を行い、前記
積層体Lを袋状部材11から取り出した状態で前記接着
部材3aの本硬化を行うようにすると良い。 * 図15に示すように、液晶素子Pに対して流体状の
接着部材3bを滴下し(同図(a) 参照)、透明部材2を
前記接着部材3bに重ね合わせ(同図(b) (c) 参照)、
その後、接着部材3bを硬化させる方法。 * 図16に示すように、枠状のシール材20と透明部
材2とを液晶素子Pに順に載置して空間を形成し(同図
(a) (b) 参照)、該空間に流体状の接着部材3cを充填
し(同図(c) 参照)、その後、接着部材3cを硬化させ
る方法。 * 図17に示すように、液晶素子Pに枠状の部材30
と板状の部材31とを載置して空間を形成し(同図(a)
(b) 参照)、該空間に流体状の樹脂2aを充填し硬化さ
せて(同図(c) 参照)、液晶素子Pの表面に透明部材2
を形成する方法(図17(d) 参照)。この場合、前記板
状の部材31の内面(液晶素子Pに対向する側の面)に
微細な凹凸を予め形成しておいて前記透明部材2の表面
にその凹凸を転写することにより、外光の反射低減を図
るようにしてもよい。
は以下のものを挙げることができる。すなわち、 * 図13(a) に示すように、硬化前の接着部材3a及
び前記透明部材2を前記液晶素子Pに順に載置し、前記
液晶素子P、前記接着部材3a及び前記透明部材2の積
層体Lを通気性のある部材10及び密閉性のある袋状部
材11で包み(同図(b) 参照)、かつ、該袋状部材11
の内部を減圧又は加圧した状態で前記接着部材3aを硬
化させる方法。この場合、前記積層体Lを袋状部材11
で包んだ状態で前記接着部材3aの仮硬化を行い、前記
積層体Lを袋状部材11から取り出した状態で前記接着
部材3aの本硬化を行うようにすると良い。 * 図15に示すように、液晶素子Pに対して流体状の
接着部材3bを滴下し(同図(a) 参照)、透明部材2を
前記接着部材3bに重ね合わせ(同図(b) (c) 参照)、
その後、接着部材3bを硬化させる方法。 * 図16に示すように、枠状のシール材20と透明部
材2とを液晶素子Pに順に載置して空間を形成し(同図
(a) (b) 参照)、該空間に流体状の接着部材3cを充填
し(同図(c) 参照)、その後、接着部材3cを硬化させ
る方法。 * 図17に示すように、液晶素子Pに枠状の部材30
と板状の部材31とを載置して空間を形成し(同図(a)
(b) 参照)、該空間に流体状の樹脂2aを充填し硬化さ
せて(同図(c) 参照)、液晶素子Pの表面に透明部材2
を形成する方法(図17(d) 参照)。この場合、前記板
状の部材31の内面(液晶素子Pに対向する側の面)に
微細な凹凸を予め形成しておいて前記透明部材2の表面
にその凹凸を転写することにより、外光の反射低減を図
るようにしてもよい。
【0059】次に、本実施の形態の作用効果について説
明する。
明する。
【0060】本実施の形態によれば、液晶素子Pには透
明部材2が貼り合わされている。したがって、曲げ剛性
が大きくなって、±Y方向に衝撃が加わった場合におけ
る液晶素子Pのすり鉢状の変形(図12参照)が抑制さ
れ配向や画質の劣化を抑制できる(耐衝撃性の向上)。
明部材2が貼り合わされている。したがって、曲げ剛性
が大きくなって、±Y方向に衝撃が加わった場合におけ
る液晶素子Pのすり鉢状の変形(図12参照)が抑制さ
れ配向や画質の劣化を抑制できる(耐衝撃性の向上)。
【0061】また、透明部材2を液晶素子Pの観察者側
に配置した場合には、液晶素子Pが透明部材2によって
保護されることとなり、押圧力や打撃に伴う配向性や画
質の悪化、さらには傷が付くことを防止できる(耐押圧
性・耐打撃性の向上)。したがって、この液晶素子をタ
ッチパネル方式にすることができる。
に配置した場合には、液晶素子Pが透明部材2によって
保護されることとなり、押圧力や打撃に伴う配向性や画
質の悪化、さらには傷が付くことを防止できる(耐押圧
性・耐打撃性の向上)。したがって、この液晶素子をタ
ッチパネル方式にすることができる。
【0062】また、液晶素子Pと透明部材2とが接着部
材3によって接着されているため、上記c−1で述べた
ような液晶素子Pと透明部材2との間での光の干渉も低
減され、液晶素子Pの表示内容も良好に認識できる。
材3によって接着されているため、上記c−1で述べた
ような液晶素子Pと透明部材2との間での光の干渉も低
減され、液晶素子Pの表示内容も良好に認識できる。
【0063】さらに、液晶素子Pと透明部材2とが接着
されているため、上記c−2のように液晶素子Pと透明
部材2との間に空気層が介在せず、液晶素子Pの表示内
容を良好に認識できる。
されているため、上記c−2のように液晶素子Pと透明
部材2との間に空気層が介在せず、液晶素子Pの表示内
容を良好に認識できる。
【0064】またさらに、液晶素子Pと透明部材2とが
接着されていることから、外光反射は液晶素子の表面で
は起こらずに透明部材2の表面でのみ起こるため、上記
従来例Aよりも表示内容を良好に認識できる(上記a−
5参照)。したがって、外光反射防止のためのノングレ
ア処理は、液晶素子Pには不要で透明部材2の表面にの
み施せばよく、上記a−5のように表示内容が認識しず
らくなってしまうこともない。
接着されていることから、外光反射は液晶素子の表面で
は起こらずに透明部材2の表面でのみ起こるため、上記
従来例Aよりも表示内容を良好に認識できる(上記a−
5参照)。したがって、外光反射防止のためのノングレ
ア処理は、液晶素子Pには不要で透明部材2の表面にの
み施せばよく、上記a−5のように表示内容が認識しず
らくなってしまうこともない。
【0065】また、透明部材2を液晶素子Pに接着され
ているため、液晶素子Pは透明部材2によって補強され
ることはもちろんのこと、透明部材2自体も液晶素子P
によって逆に補強されることとなる。したがって、上記
a−6で述べたような化学強化処理を透明部材2に施す
必要がなく、その分、安価になる。
ているため、液晶素子Pは透明部材2によって補強され
ることはもちろんのこと、透明部材2自体も液晶素子P
によって逆に補強されることとなる。したがって、上記
a−6で述べたような化学強化処理を透明部材2に施す
必要がなく、その分、安価になる。
【0066】一方、本実施の形態によれば、耐衝撃性や
耐押圧性や耐打撃性を上述のように透明部材2だけで達
成できるため、従来例Dのように観察者側の基板を他方
の基板よりも厚くする必要がなく基板103,104の
厚みを同じにできる。その結果、上記dに述べたように
製造装置の設定を変更する必要がなくなり、製造が簡単
となって製造コストが低減される。
耐押圧性や耐打撃性を上述のように透明部材2だけで達
成できるため、従来例Dのように観察者側の基板を他方
の基板よりも厚くする必要がなく基板103,104の
厚みを同じにできる。その結果、上記dに述べたように
製造装置の設定を変更する必要がなくなり、製造が簡単
となって製造コストが低減される。
【0067】また、従来例A,Bのような耐衝撃性を高
めるための略密閉空間を用いていないため、上記a−1
に述べたように略密閉空間を構成する部材の剛性を高め
る必要がない。したがって、従来の液晶装置よりも軽量
化を図ることができる。さらに、上記a−2で述べたよ
うに液晶素子の移動を確保するために液晶装置を厚くす
る必要がなく、液晶装置を従来よりも薄くできる。
めるための略密閉空間を用いていないため、上記a−1
に述べたように略密閉空間を構成する部材の剛性を高め
る必要がない。したがって、従来の液晶装置よりも軽量
化を図ることができる。さらに、上記a−2で述べたよ
うに液晶素子の移動を確保するために液晶装置を厚くす
る必要がなく、液晶装置を従来よりも薄くできる。
【0068】また、本発明に係る液晶装置は、従来例A
における弾性部材106に相当する部材(つまり、液晶
素子Pの側方に配置されて液晶素子Pを移動自在に支持
する部材)を有していない。したがって、上記a−3に
述べたような弾性部材106の幅寸法の大型化に伴う液
晶装置等の大型化を防止できる。
における弾性部材106に相当する部材(つまり、液晶
素子Pの側方に配置されて液晶素子Pを移動自在に支持
する部材)を有していない。したがって、上記a−3に
述べたような弾性部材106の幅寸法の大型化に伴う液
晶装置等の大型化を防止できる。
【0069】さらに、一対の基板103,104の間隙
に接着剤500を配置し、この接着剤500によって基
板103,104を接着した場合には、耐衝撃性、耐押
圧性、耐打撃性がさらに向上される。
に接着剤500を配置し、この接着剤500によって基
板103,104を接着した場合には、耐衝撃性、耐押
圧性、耐打撃性がさらに向上される。
【0070】また、偏光手段115を図10に示すよう
に透明部材2の表面に貼付した場合には、外光の反射を
低減するためのARコート処理やARコートの貼付は偏
光手段115に対して行う必要があり高価なものとなる
が、偏光手段115を図9に示すように基板103,1
04の外面に貼付するようにした場合には、そのような
ARコート処理等を偏光手段115ではなく透明部材2
に対して行えば良く、製造コストが低減される。
に透明部材2の表面に貼付した場合には、外光の反射を
低減するためのARコート処理やARコートの貼付は偏
光手段115に対して行う必要があり高価なものとなる
が、偏光手段115を図9に示すように基板103,1
04の外面に貼付するようにした場合には、そのような
ARコート処理等を偏光手段115ではなく透明部材2
に対して行えば良く、製造コストが低減される。
【0071】
【実施例】(実施例1)本実施例においては図9に示す
液晶装置1を作成した。なお、液晶素子Pとしては、図
11に示したような接着剤500を有しない液晶パネル
を用いた。
液晶装置1を作成した。なお、液晶素子Pとしては、図
11に示したような接着剤500を有しない液晶パネル
を用いた。
【0072】図13は、液晶装置の製造方法の一実施例
を示す図である。本実施例においては、液晶パネルPの
両面に偏光板(偏光手段)115を貼付しておき、上側
の偏光板115及び透明部材2のそれぞれの表面(接着
面)に接着性向上のためにコロナ処理を施した。また、
液晶パネルP、偏光板115及び熱硬化性フィルム(接
着部材)3aにはエアーブロワーによって空気を吹き付
け、異物の除去を行った。さらに、これら液晶パネルP
等を除電ブロワーによって除電し、後工程において新た
に異物が付着しないようにした。
を示す図である。本実施例においては、液晶パネルPの
両面に偏光板(偏光手段)115を貼付しておき、上側
の偏光板115及び透明部材2のそれぞれの表面(接着
面)に接着性向上のためにコロナ処理を施した。また、
液晶パネルP、偏光板115及び熱硬化性フィルム(接
着部材)3aにはエアーブロワーによって空気を吹き付
け、異物の除去を行った。さらに、これら液晶パネルP
等を除電ブロワーによって除電し、後工程において新た
に異物が付着しないようにした。
【0073】次に、液晶パネルP、熱硬化性フィルム3
a及び透明部材2を重ね合わせ、不図示のパネル治具に
固定した(図13(a) 参照)。その後、これらの積層体
Lを通気性のある不織布(通気性のある部材)10で包
んだ状態にしてポリエステル製の袋状部材(以下、“ポ
リ袋”とする)11に入れて密閉し、60Torrまで
減圧した(図13(b) (c) 参照)。これにより、透明部
材2の表面等の空気は不織布10を通って脱気され、透
明部材2に加わる力が均一になる。次に、該積層体Lを
ポリ袋11に入れた状態で高温槽に入れ、95℃の温度
で30分間加熱した。これにより、熱硬化性フィルム3
aが硬化し、液晶パネルPと透明部材2とが仮接着され
た。その後、積層体Lをポリ袋11から取り出し、再度
高温槽に投入して95℃の温度で60分間加熱した。こ
れにより、液晶パネルPと透明部材2とが本接着され
た。
a及び透明部材2を重ね合わせ、不図示のパネル治具に
固定した(図13(a) 参照)。その後、これらの積層体
Lを通気性のある不織布(通気性のある部材)10で包
んだ状態にしてポリエステル製の袋状部材(以下、“ポ
リ袋”とする)11に入れて密閉し、60Torrまで
減圧した(図13(b) (c) 参照)。これにより、透明部
材2の表面等の空気は不織布10を通って脱気され、透
明部材2に加わる力が均一になる。次に、該積層体Lを
ポリ袋11に入れた状態で高温槽に入れ、95℃の温度
で30分間加熱した。これにより、熱硬化性フィルム3
aが硬化し、液晶パネルPと透明部材2とが仮接着され
た。その後、積層体Lをポリ袋11から取り出し、再度
高温槽に投入して95℃の温度で60分間加熱した。こ
れにより、液晶パネルPと透明部材2とが本接着され
た。
【0074】なお、本実施例においては仮接着を、ポリ
袋11の内部を減圧した状態で行ったが、加圧した状態
で行うようにしてもよい。
袋11の内部を減圧した状態で行ったが、加圧した状態
で行うようにしてもよい。
【0075】次に、本実施例の効果について説明する。
【0076】本発明者は、耐衝撃性についての効果を調
べるために、実験を行った。該実験の条件及び効果は以
下の通りである。すなわち、液晶パネルP及び透明部材
2を貼付したものを図14に示すように治具40にセッ
トし、これを用いて種々の衝撃加速度での落下衝撃試験
を行い、液晶に配向劣化が発生する衝撃加速度値を測定
した。なお、いずれの場合も衝撃作用時間を11mse
cとした。本実験によると、 * 透明部材2を貼付しなかったもの(上下基板の厚み
は共に1.1mm)は35G、 * 厚さが1.9mmの透明部材2を液晶パネルの両面に
貼付し、基板103,104の厚さをそれぞれ3mm,3
mmにしたものは45G、 * 厚さが3.9mmの透明部材2を貼付し、基板10
3,104の厚さをそれぞれ5mm,1mmにしたものは1
00G、 であり、透明部材2を貼り付けることによって耐衝撃性
が改善されていることが分かった。特に、基板の厚さが
3mm,3mmの組み合わせよりも5mm,1mmの場合の方が
良好であった。
べるために、実験を行った。該実験の条件及び効果は以
下の通りである。すなわち、液晶パネルP及び透明部材
2を貼付したものを図14に示すように治具40にセッ
トし、これを用いて種々の衝撃加速度での落下衝撃試験
を行い、液晶に配向劣化が発生する衝撃加速度値を測定
した。なお、いずれの場合も衝撃作用時間を11mse
cとした。本実験によると、 * 透明部材2を貼付しなかったもの(上下基板の厚み
は共に1.1mm)は35G、 * 厚さが1.9mmの透明部材2を液晶パネルの両面に
貼付し、基板103,104の厚さをそれぞれ3mm,3
mmにしたものは45G、 * 厚さが3.9mmの透明部材2を貼付し、基板10
3,104の厚さをそれぞれ5mm,1mmにしたものは1
00G、 であり、透明部材2を貼り付けることによって耐衝撃性
が改善されていることが分かった。特に、基板の厚さが
3mm,3mmの組み合わせよりも5mm,1mmの場合の方が
良好であった。
【0077】また、本発明者は、耐押圧性についての効
果を調べるために、実験を行った。該実験の条件及び効
果は以下の通りである。すなわち、上述した落下衝撃試
験の場合と同様に、液晶パネルP及び透明部材2を貼付
したものを治具40にセットし、透明部材2の中央部
を、先端が球形(直径が2mm)の棒で押圧し、液晶に配
向劣化が発生する押圧力を測定した。本実験によると、 * 透明部材2を貼付しなかったもの(上下基板の厚み
は共に1.1mm)は2N、 * 厚さが1.9mmの透明部材2を液晶パネルの両面に
貼付し、基板103,104の厚さをそれぞれ3mm,3
mmにしたものは12N、 * 厚さが3.9mmの透明部材2を貼付し、基板10
3,104の厚さをそれぞれ5mm,1mmにしたものは1
08N であり、透明部材2を貼り付けることによって耐押圧性
が改善されていることが分かった。特に、基板の厚さが
3mm,3mmの組み合わせよりも5mm,1mmの場合の方が
良好であった。
果を調べるために、実験を行った。該実験の条件及び効
果は以下の通りである。すなわち、上述した落下衝撃試
験の場合と同様に、液晶パネルP及び透明部材2を貼付
したものを治具40にセットし、透明部材2の中央部
を、先端が球形(直径が2mm)の棒で押圧し、液晶に配
向劣化が発生する押圧力を測定した。本実験によると、 * 透明部材2を貼付しなかったもの(上下基板の厚み
は共に1.1mm)は2N、 * 厚さが1.9mmの透明部材2を液晶パネルの両面に
貼付し、基板103,104の厚さをそれぞれ3mm,3
mmにしたものは12N、 * 厚さが3.9mmの透明部材2を貼付し、基板10
3,104の厚さをそれぞれ5mm,1mmにしたものは1
08N であり、透明部材2を貼り付けることによって耐押圧性
が改善されていることが分かった。特に、基板の厚さが
3mm,3mmの組み合わせよりも5mm,1mmの場合の方が
良好であった。
【0078】さらに、本発明者は、耐打撃性についての
効果を調べるために、実験を行った。該実験の条件及び
効果は以下の通りである。すなわち、液晶パネルP及び
透明部材2を貼付したものを治具40にセットし、その
状態で透明部材2の中央部に重量5.5g直径11mmの
鉄球を落下させ、液晶に配向劣化の発生する鉄球の落下
高さを測定した。本実験によると、 * 透明部材2を貼付しなかったもの(上下基板の厚み
は共に1.1mm)は1cm、 * 厚さが1.9mmの透明部材2を液晶パネルの両面に
貼付し、基板103,104の厚さをそれぞれ3mm,3
mmにしたものは5cm、 * 厚さが3.9mmの透明部材2を貼付し、基板10
3,104の厚さをそれぞれ5mm,1mmにしたものは2
0cm であり、透明部材2を貼り付けることによって耐打撃性
が改善されていることが分かった。特に、基板の厚さが
3mm,3mmの組み合わせよりも5mm,1mmの場合の方が
良好であった。
効果を調べるために、実験を行った。該実験の条件及び
効果は以下の通りである。すなわち、液晶パネルP及び
透明部材2を貼付したものを治具40にセットし、その
状態で透明部材2の中央部に重量5.5g直径11mmの
鉄球を落下させ、液晶に配向劣化の発生する鉄球の落下
高さを測定した。本実験によると、 * 透明部材2を貼付しなかったもの(上下基板の厚み
は共に1.1mm)は1cm、 * 厚さが1.9mmの透明部材2を液晶パネルの両面に
貼付し、基板103,104の厚さをそれぞれ3mm,3
mmにしたものは5cm、 * 厚さが3.9mmの透明部材2を貼付し、基板10
3,104の厚さをそれぞれ5mm,1mmにしたものは2
0cm であり、透明部材2を貼り付けることによって耐打撃性
が改善されていることが分かった。特に、基板の厚さが
3mm,3mmの組み合わせよりも5mm,1mmの場合の方が
良好であった。
【0079】なお、図11に示す液晶パネルP3 を作成
し、上記と同様の条件で耐押圧性並びに耐打撃性の試験
を行った。基板103,104の厚さはそれぞれ5mm,
1mmとした。耐押圧性は200Nで耐打撃性は100c
mとなって共に向上していることを確認した。
し、上記と同様の条件で耐押圧性並びに耐打撃性の試験
を行った。基板103,104の厚さはそれぞれ5mm,
1mmとした。耐押圧性は200Nで耐打撃性は100c
mとなって共に向上していることを確認した。
【0080】(実施例2)本実施例においては、図15
に示す方法で液晶装置を作成した。
に示す方法で液晶装置を作成した。
【0081】すなわち、除電ブロワーによって液晶パネ
ルP等を除電するまでは上記実施例と同様の工程を実施
した。次に、パネル治具に液晶パネルPを固定し、該液
晶パネルPに対して紫外線硬化型の接着剤(接着部材)
3bを滴下した(図15(a)参照)。その後、接着剤3
bを覆うように透明部材2を重ね合わせた(図15(b)
(c) 参照)。このとき、接着剤3bに気泡が混入せず、
液晶パネルPと透明部材2との間隙が均一になるように
注意した。また、液晶パネルPと透明部材2との隙間か
らはみ出した接着剤3bは、除去した。その後、紫外線
照射を行って接着剤3bを硬化させた。
ルP等を除電するまでは上記実施例と同様の工程を実施
した。次に、パネル治具に液晶パネルPを固定し、該液
晶パネルPに対して紫外線硬化型の接着剤(接着部材)
3bを滴下した(図15(a)参照)。その後、接着剤3
bを覆うように透明部材2を重ね合わせた(図15(b)
(c) 参照)。このとき、接着剤3bに気泡が混入せず、
液晶パネルPと透明部材2との間隙が均一になるように
注意した。また、液晶パネルPと透明部材2との隙間か
らはみ出した接着剤3bは、除去した。その後、紫外線
照射を行って接着剤3bを硬化させた。
【0082】(実施例3)本実施例においては、図16
に示す方法で液晶装置を作成した。
に示す方法で液晶装置を作成した。
【0083】すなわち、液晶パネルPのパネル治具への
固定までは上記実施例と同様に行った。
固定までは上記実施例と同様に行った。
【0084】そして、パネル治具に固定した液晶パネル
Pには、その表示領域を囲むように枠状のシール材20
を載置し、さらに透明部材2を載置して、液晶パネルP
と透明部材2とによってシール材20を挟持するように
した(図16(a) (b) 参照)。これによって、液晶パネ
ルP、透明部材2及びシール材20によって空間が形成
されることとなる。なお、シール材20には、一部に開
口部20aが形成されたものを使用した。そして、この
開口部20aから空間内部に紫外線硬化型の接着剤(接
着部材)3cを充填し(図16(c) 参照)、これを硬化
させた。
Pには、その表示領域を囲むように枠状のシール材20
を載置し、さらに透明部材2を載置して、液晶パネルP
と透明部材2とによってシール材20を挟持するように
した(図16(a) (b) 参照)。これによって、液晶パネ
ルP、透明部材2及びシール材20によって空間が形成
されることとなる。なお、シール材20には、一部に開
口部20aが形成されたものを使用した。そして、この
開口部20aから空間内部に紫外線硬化型の接着剤(接
着部材)3cを充填し(図16(c) 参照)、これを硬化
させた。
【0085】(実施例4)本実施例においては、図17
に示す方法で液晶装置を作成した。
に示す方法で液晶装置を作成した。
【0086】すなわち、液晶パネルPのパネル治具への
固定までは上記実施例と同様に行った。
固定までは上記実施例と同様に行った。
【0087】そして、パネル治具に固定した液晶パネル
Pには、その表示領域を囲むように枠状の部材(一部に
開口部30aを設けたもの)30を載置し、さらに、こ
の枠状の部材30に板状の部材31を載置し接着した
(図17(a) (b) 参照)。これによって、液晶パネル
P、板状の部材31及び枠状の部材30によって空間が
形成されることとなる。なお、これら枠状の部材30及
び板状の部材31にはガラス製のものを用い、内面には
離型用の油脂を塗布した。その後、開口部30aから空
間内部にアクリル樹脂(流体状の樹脂)2aを充填し、
これを硬化させた(図17(c) 参照)。最後に、板状の
部材31及び枠状の部材30を取りはずし、液晶パネル
Pと透明部材2の一体物を得た(図17(d) 参照)。
Pには、その表示領域を囲むように枠状の部材(一部に
開口部30aを設けたもの)30を載置し、さらに、こ
の枠状の部材30に板状の部材31を載置し接着した
(図17(a) (b) 参照)。これによって、液晶パネル
P、板状の部材31及び枠状の部材30によって空間が
形成されることとなる。なお、これら枠状の部材30及
び板状の部材31にはガラス製のものを用い、内面には
離型用の油脂を塗布した。その後、開口部30aから空
間内部にアクリル樹脂(流体状の樹脂)2aを充填し、
これを硬化させた(図17(c) 参照)。最後に、板状の
部材31及び枠状の部材30を取りはずし、液晶パネル
Pと透明部材2の一体物を得た(図17(d) 参照)。
【0088】なお、板状の部材31の内面(液晶パネル
Pに対向する側の面)に微細な凹凸を予め形成しておい
て透明部材2の表面にその凹凸を転写することにより、
外光の反射低減を図るようにした。また、本実施例にお
いては、透明部材2は接着部材も兼用することとなる。
Pに対向する側の面)に微細な凹凸を予め形成しておい
て透明部材2の表面にその凹凸を転写することにより、
外光の反射低減を図るようにした。また、本実施例にお
いては、透明部材2は接着部材も兼用することとなる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
液晶素子には透明部材が貼り合わされている。したがっ
て、曲げ剛性が大きくなって、±Y方向に衝撃が加わっ
た場合における液晶素子のすり鉢状の変形が抑制され配
向や画質の劣化を抑制できる(耐衝撃性の向上)。
液晶素子には透明部材が貼り合わされている。したがっ
て、曲げ剛性が大きくなって、±Y方向に衝撃が加わっ
た場合における液晶素子のすり鉢状の変形が抑制され配
向や画質の劣化を抑制できる(耐衝撃性の向上)。
【0090】また、透明部材を液晶素子の観察者側に配
置した場合には、液晶素子が透明部材によって保護され
ることとなり、押圧力や打撃に伴う配向性や画質の悪
化、さらには傷が付くことを防止できる(耐押圧性・耐
打撃性の向上)。したがって、この液晶素子をタッチパ
ネル方式にすることができる。
置した場合には、液晶素子が透明部材によって保護され
ることとなり、押圧力や打撃に伴う配向性や画質の悪
化、さらには傷が付くことを防止できる(耐押圧性・耐
打撃性の向上)。したがって、この液晶素子をタッチパ
ネル方式にすることができる。
【0091】また、液晶素子と透明部材とが接着部材に
よって接着されているため、液晶素子と透明部材との間
での光の干渉も低減され、液晶素子の表示内容も良好に
認識できる。
よって接着されているため、液晶素子と透明部材との間
での光の干渉も低減され、液晶素子の表示内容も良好に
認識できる。
【0092】さらに、液晶素子と透明部材とが接着され
ているため、液晶素子と透明部材との間に空気層が介在
せず、液晶素子の表示内容を良好に認識できる。
ているため、液晶素子と透明部材との間に空気層が介在
せず、液晶素子の表示内容を良好に認識できる。
【0093】またさらに、液晶素子と透明部材とが接着
されていることから、外光反射は液晶素子の表面では起
こらずに透明部材の表面でのみ起こるため、従来よりも
表示内容を良好に認識できる。したがって、外光反射防
止のためのノングレア処理は、液晶素子には不要で透明
部材の表面にのみ施せばよく、表示内容が認識しずらく
なってしまうこともない。
されていることから、外光反射は液晶素子の表面では起
こらずに透明部材の表面でのみ起こるため、従来よりも
表示内容を良好に認識できる。したがって、外光反射防
止のためのノングレア処理は、液晶素子には不要で透明
部材の表面にのみ施せばよく、表示内容が認識しずらく
なってしまうこともない。
【0094】また、透明部材を液晶素子に接着されてい
るため、液晶素子は透明部材によって補強されることは
もちろんのこと、透明部材自体も液晶素子によって逆に
補強されることとなる。したがって、化学強化処理を透
明部材に施す必要がなく、その分、安価になる。
るため、液晶素子は透明部材によって補強されることは
もちろんのこと、透明部材自体も液晶素子によって逆に
補強されることとなる。したがって、化学強化処理を透
明部材に施す必要がなく、その分、安価になる。
【0095】一方、本発明によれば、耐衝撃性や耐押圧
性や耐打撃性を上述のように透明部材だけで達成できる
ため、一対の基板の厚みを同じにできる。その結果、従
来例にて述べたように製造装置の設定を変更する必要が
なくなり、製造が簡単となって製造コストが低減され
る。
性や耐打撃性を上述のように透明部材だけで達成できる
ため、一対の基板の厚みを同じにできる。その結果、従
来例にて述べたように製造装置の設定を変更する必要が
なくなり、製造が簡単となって製造コストが低減され
る。
【0096】また、耐衝撃性を高めるための略密閉空間
を用いていないため該空間を構成する部材の剛性を高め
る必要がない。したがって、従来の液晶装置よりも軽量
化を図ることができる。さらに、液晶素子の移動を確保
するために液晶装置を厚くする必要がなく、液晶装置を
従来よりも薄くできる。
を用いていないため該空間を構成する部材の剛性を高め
る必要がない。したがって、従来の液晶装置よりも軽量
化を図ることができる。さらに、液晶素子の移動を確保
するために液晶装置を厚くする必要がなく、液晶装置を
従来よりも薄くできる。
【0097】また、本発明に係る液晶装置は、液晶素子
の側方に配置されて液晶素子を移動自在に支持する部材
を有していない。したがって、該弾性部材を配置するこ
とに伴う液晶装置等の大型化を防止できる。
の側方に配置されて液晶素子を移動自在に支持する部材
を有していない。したがって、該弾性部材を配置するこ
とに伴う液晶装置等の大型化を防止できる。
【0098】さらに、一対の基板の間隙に接着剤を配置
し、この接着剤によって基板を接着した場合には、耐衝
撃性、耐押圧性、耐打撃性がさらに向上される。
し、この接着剤によって基板を接着した場合には、耐衝
撃性、耐押圧性、耐打撃性がさらに向上される。
【0099】また、偏光手段を透明部材の表面に貼付し
た場合には、外光の反射を低減するためのARコート処
理やARコートの貼付は偏光手段に対して行う必要があ
り高価なものとなるが、偏光手段を基板の外面に貼付す
るようにした場合には、そのようなARコート処理等を
偏光手段ではなく透明部材に対して行えば良く、製造コ
ストが低減される。
た場合には、外光の反射を低減するためのARコート処
理やARコートの貼付は偏光手段に対して行う必要があ
り高価なものとなるが、偏光手段を基板の外面に貼付す
るようにした場合には、そのようなARコート処理等を
偏光手段ではなく透明部材に対して行えば良く、製造コ
ストが低減される。
【図1】従来の液晶装置の一例を示す図。
【図2】図1に示す液晶装置の作用を説明するための
図。
図。
【図3】従来の液晶装置の他の例を示す図。
【図4】図3に示す液晶装置の作用を説明するための
図。
図。
【図5】従来の液晶装置の他の例を示す図。
【図6】従来の液晶装置の他の例を示す図。
【図7】従来の液晶パネルの詳細構造の一例を示す図。
【図8】従来の液晶装置の他の例を示す図。
【図9】本発明に係る液晶装置の構造の一例を示す図。
【図10】本発明に係る液晶装置の構造の他の例を示す
図。
図。
【図11】本発明に係る液晶素子の構造等を示す断面
図。
図。
【図12】本発明に係る液晶装置の作用を説明するため
の図。
の図。
【図13】液晶装置の製造方法の一実施例を示す図。
【図14】本発明の効果を調べるための実験装置を説明
するための図。
するための図。
【図15】液晶装置の製造方法の他の実施例を示す図。
【図16】液晶装置の製造方法の他の実施例を示す図。
【図17】液晶装置の製造方法の他の実施例を示す図。
1 液晶装置 2 透明部材 2a アクリル樹脂(流体状の樹脂) 3 接着部材 5 信号伝達系 10 不織布(通気性のある部材) 11 ポリ袋(袋状部材) 20 シール材 30 枠状の部材 31 板状の部材 103,104 基板 115 偏光板(偏光手段) 500 接着剤 501 電極 L 積層体 P 液晶パネル(液晶素子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 雅則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高林 広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H088 HA01 HA05 MA20 2H089 HA40 JA10 KA15 QA03 QA04 QA11 TA01 TA06 2H091 FA50X FB01 FC14 FD14 GA01 GA17 LA02 LA11 5G435 AA00 AA01 AA09 AA17 BB12 CC09 EE03 EE04 EE37 EE47 FF00 FF05 HH02 HH03 KK05
Claims (27)
- 【請求項1】 平行に配置された一対の基板、これら一
対の基板に挟持された液晶、及びこれら一対の基板の間
に配置された電極からなる液晶素子、を備え、かつ、前
記電極に駆動信号を印加することに基づき前記液晶素子
に種々の情報を表示させる液晶装置において、 透明部材を備え、かつ、 これらの液晶素子と透明部材とが、透明であって光透過
率が高い接着部材によって貼り合わされている、 ことを特徴とする液晶装置。 - 【請求項2】 前記透明部材は、前記基板と屈折率や線
膨張係数がほぼ等しい、 ことを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。 - 【請求項3】 前記基板及び前記透明部材がガラスで形
成された、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶装置。 - 【請求項4】 前記基板がガラスで形成され、前記透明
部材がアクリル、ポリカーボネート等の透明な樹脂で形
成された、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶装置。 - 【請求項5】 前記一対の基板の外面に偏光手段が貼付
された、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
の液晶装置。 - 【請求項6】 前記透明部材の表面に低反射処理が施さ
れた、 ことを特徴とする請求項5に記載の液晶装置。 - 【請求項7】 前記液晶素子の表面と前記透明部材の表
面とにそれぞれ偏光手段が貼付された、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載
の液晶装置。 - 【請求項8】 前記透明部材の表面に貼付された偏光手
段に低反射処理が施された、 ことを特徴とする請求項7に記載の液晶装置。 - 【請求項9】 前記一対の基板の間隙に接着剤を配置す
ると共に、該接着剤によって前記一対の基板を接着し
た、 ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載
の液晶装置。 - 【請求項10】 前記一対の基板は厚みがほぼ等しい、 ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載
の液晶装置。 - 【請求項11】 前記液晶が強誘電性を示す液晶であ
る、 ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記
載の液晶装置。 - 【請求項12】 前記液晶が反強誘電性を示す液晶であ
る、 ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記
載の液晶装置。 - 【請求項13】 前記液晶がツイストネマティック液晶
である、 ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記
載の液晶装置。 - 【請求項14】 前記液晶がスーパーツイストネマティ
ックである、 ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記
載の液晶装置。 - 【請求項15】 前記電極に信号を伝達する信号伝達
系、 を備えたことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか
1項に記載の液晶装置。 - 【請求項16】 前記接着部材が、紫外線硬化型や熱硬
化型のフィルム部材や接着剤、粘着シート、又は、シリ
コン系樹脂やアクリル系樹脂製の接着剤である、 ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記
載の液晶装置。 - 【請求項17】 前記透明部材が前記液晶素子の観察者
側に配置された、 ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記
載の液晶装置。 - 【請求項18】 液晶を利用して種々の情報を表示する
液晶素子を備えた液晶装置の製造方法において、 透明であって光透過率が高い接着部材及び透明部材を前
記液晶素子に順に載置し、 前記液晶素子、前記接着部材及び前記透明部材の積層体
を通気性のある部材及び密閉性のある袋状部材で包み、
かつ、 該袋状部材の内部を減圧又は加圧した状態で前記接着部
材を硬化させることに基づき、前記液晶素子と前記透明
部材とを貼り合わせる、 ことを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 【請求項19】 前記積層体を前記袋状部材で包んだ状
態で前記接着部材の仮硬化を行い、前記積層体を前記袋
状部材から取り出した状態で前記接着部材の本硬化を行
う、 ことを特徴とする請求項18に記載の液晶装置の製造方
法。 - 【請求項20】 液晶を利用して種々の情報を表示する
液晶素子を備えた液晶装置の製造方法において、 前記液晶素子に対して流体状の接着部材を滴下し、 透明部材を前記接着部材に重ね合わせ、 その後前記接着部材を硬化させることに基づき、前記液
晶素子と前記透明部材とを貼り合わせる、 ことを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 【請求項21】 液晶を利用して種々の情報を表示する
液晶素子を備えた液晶装置の製造方法において、 枠状のシール材と透明部材とを前記液晶素子に順に載置
して空間を形成し、 該空間に流体状の接着部材を充填すると共に該接着部材
を硬化させることに基づき、前記液晶素子と前記透明部
材とを貼り合わせる、 ことを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 【請求項22】 液晶を利用して種々の情報を表示する
液晶素子を備えた液晶装置の製造方法において、 前記液晶素子に枠状の部材と板状の部材とを載置して空
間を形成し、 該空間に流体状の樹脂を充填し硬化させることに基づ
き、前記液晶素子の表面に透明部材を形成する、 ことを特徴とする液晶装置の製造方法。 - 【請求項23】 前記板状の部材の内面に微細な凹凸を
予め形成しておくことに基づき、前記透明部材の表面に
その凹凸を転写する、 ことを特徴とする請求項22に記載の液晶装置の製造方
法。 - 【請求項24】 前記接着部材が、紫外線硬化型や熱硬
化型のフィルム部材や接着剤、粘着シート、又は、シリ
コン系樹脂やアクリル系樹脂製の接着剤である、 ことを特徴とする請求項18乃至23のいずれか1項に
記載の液晶装置の製造方法。 - 【請求項25】 前記透明部材がガラスにて形成され
た、 ことを特徴とする請求項18乃至24のいずれか1項に
記載の液晶装置の製造方法。 - 【請求項26】 前記液晶素子に信号を伝達する信号伝
達系を、前記透明部材を配置する前に前記液晶素子に実
装する、 ことを特徴とする請求項18乃至25のいずれか1項に
記載の液晶装置の製造方法。 - 【請求項27】 前記液晶素子に信号を伝達する信号伝
達系を、前記透明部材を配置した後に前記液晶素子に実
装する、 ことを特徴とする請求項18乃至25のいずれか1項に
記載の液晶装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP10243922A JP2000075306A (ja) | 1998-08-28 | 1998-08-28 | 液晶装置及び該液晶装置の製造方法 |
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