JP2000074789A - クランクシャフトの回転フリクション測定装置 - Google Patents

クランクシャフトの回転フリクション測定装置

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JP2000074789A JP10240891A JP24089198A JP2000074789A JP 2000074789 A JP2000074789 A JP 2000074789A JP 10240891 A JP10240891 A JP 10240891A JP 24089198 A JP24089198 A JP 24089198A JP 2000074789 A JP2000074789 A JP 2000074789A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランクシャフトの角度毎のフリクションを
測定しているので、クランクシャフトのフリクションが
どのような要因で規定値からはずれているかを容易に把
握可能とすることができるクランクシャフトの回転フリ
クション測定装置を提供する。 【解決手段】 クランクシャフトCを回転させるACサ
ーボモータ1と、クランクシャフトCの回転時の角度を
経時的に検出するエンコーダ2と、クランクシャフトC
の角度の検出と同期して当該クランクシャフトCの回転
時のフリクションを測定するピークインジケータ9と、
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランクシャフト
の回転フリクションを測定するクランクシャフトの回転
フリクション測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のクランクシャフトの回転フリクシ
ョン測定装置として、例えば、特開平5−164657
号公報に先行技術として記載されているものが挙げられ
る。かかる装置は、クランクシャフトを所定角度回転さ
せるのに要する回転トルクを測定し、測定した回転角と
回転トルクとの関係からエンジンの組付け状態の良否を
検査するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のクランクシャフトの回転フリクション測定装置にお
いては、測定した回転角と回転トルクとの関係を得るた
め、微小回転角と対応する微小回転トルクを平均値化し
た後、該平均値を積算して得た積算値と積算基準値とを
比較していたので、クランクシャフトの角度毎のフリク
ションが測定されていないので、即ち、クランクシャフ
トのフリクションがどのような要因で規定値からはずれ
ているかを把握するのが困難であった。
【0004】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、クランクシャフトの角度毎のフリクションを測定
しているので、クランクシャフトのフリクションがどの
ような要因で規定値からはずれているかを容易に把握可
能とすることができるクランクシャフトの回転フリクシ
ョン測定装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明においては、クランクシャフト
を回転させる回転手段と、該回転手段によるクランクシ
ャフトの回転時の角度を経時的に検出する回転角検出手
段と、該回転角検出手段によるクランクシャフトの角度
の検出と同期して当該クランクシャフトの回転時のフリ
クションを測定する回転フリクション測定手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0006】かかる構成によれば、回転手段により回転
されたクランクシャフトの回転角を回転角検出手段で検
出するとともに、フリクションを回転フリクション測定
手段で測定する。請求項2に係る発明においては、前記
回転角検出手段によるクランクシャフトの角度の検出、
又は回転フリクション測定手段によるクランクシャフト
のフリクションの測定と同期して、当該クランクシャフ
トの回転時の回転数を検出する回転数検出手段を備えた
ことを特徴とする。
【0007】かかる構成によれば、クランクシャフトの
角度の検出やフリクションの測定とともに、回転数検出
手段によってクランクシャフトの回転時の回転数を検出
する。請求項3に係る発明においては、前記回転フリク
ション測定手段による測定結果と前記回転角検出手段に
よる検出結果とを、画面又は出力紙に出力することを特
徴とする。
【0008】かかる構成によれば、同一画面又は出力紙
に、クランクシャフトのフリクションの測定結果及び回
転角の検出結果が出力される。請求項4に係る発明にお
いては、前記回転数検出手段による検出結果を前記画面
又は出力紙に出力することを特徴とする。かかる構成に
よれば、クランクシャフトのフリクションの測定結果及
び回転角の検出結果が出力された同一の画面又は出力紙
に、クランクシャフトの回転数が併せて出力される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態に係るクラ
ンクシャフトの回転フリクション測定装置は、図1に示
すように、回転手段としてのACサーボモータ1と、回
転角検出手段としてのエンコーダ2と、回転フリクショ
ン測定手段としてのトルクトランスデューサ3と、回転
数検出手段としてのフォトセンサ4と、から主に構成さ
れている。
【0010】そして、上記装置は、ACサーボモータ1
及びエンコーダ2を支持フレーム10に支持するととも
に、測定すべきクランクシャフトCをC/BLOCK1
1に押圧して支持する構成とされている。ACサーボモ
ータ1は、クランクシャフトCに回転力を付与する駆動
源であり、操作・表示制御用シーケンサ6及びACサー
ボモータのドライバ7を介して操作・表示盤5からの制
御入力に基づいて制御されるものである。
【0011】エンコーダ2は、ACサーボモータ1によ
り回転されたクランクシャフトCの回転角を経時的に検
出するもので、検出結果はメモリハイコーダ8に出力さ
れる。当該エンコーダ2の代わりに、回転されるクラン
クシャフトCの回転を検出する他の検出手段を用いても
よく、この場合、検出結果を電気信号として出力できる
ものが好ましい。
【0012】トルクトランスデューサ3は、エンコーダ
2によるクランクシャフトCの角度の検出と同期して、
当該クランクシャフトCの回転時のフリクションを測定
するものであり、測定結果をトルク波形としてピークイ
ンジケータ9に出力する。該ピークインジケータ9は、
測定結果としてのトルク波形を操作・表示制御用シーケ
ンサ6及びメモリハイコーダ8に出力するとともに、後
述するフォトセンサ4からの出力を入力する。
【0013】フォトセンサ4は、エンコーダ2によるク
ランクシャフトCの角度の検出、又はトルクトランスデ
ューサ3によるクランクシャフトCのフリクションの測
定と同期して、当該クランクシャフトCの回転時の回転
数を検出するものであり、その検出結果をピークインジ
ケータ9に出力する。尚、フォトセンサ4によるクラン
クシャフトCの回転数の検出は、クランクシャフトCの
先端に形成された凸部C1を非接触にて検知し、これを
計数することにより得られる。
【0014】次に、上記構成によるクランクシャフトC
の測定について説明する。メモリハイコーダ8は、エン
コーダ2による回転角の検出結果を入力するとともに、
ピークインジケータ9を介してトルクトランスデューサ
3によるトルク波形の測定結果、及びフォトセンサ4に
よる回転数の検出結果を入力し、これら入力結果を、例
えばCRT等の画面又は出力紙に出力する。
【0015】メモリハイコーダ8からの出力は、図2に
示すように、横軸を時間(S)、縦軸をトルク(Kg・
m)等として、回転角a、回転フリクション波形b、回
転数cが同一グラフ上に表示するものである。これらデ
ータはともに時間軸を同一の横軸としているので、特定
時刻のそれぞれの状態が対応させ易い。そして、ACサ
ーボモータ1が駆動してクランクシャフトCが回転し始
めると、夫々データの原点a0、b0、c0が出力さ
れ、続いて各データが経時的に出力される。この時、ク
ランクシャフトCの回転が一定速度になるまでのデータ
はノイズ等が多いので、測定値としては一定速度に達し
た後のデータを参照するのが好ましい。
【0016】上記データの出力から、例えば回転フリク
ション波形bのうち規定値を超えたデータを発見した場
合、その時刻(横軸)の回転角a及び回転数cと対比さ
せれば、クランクシャフトCのどの箇所の回転フリクシ
ョンが規定値をオーバーしているかが視覚的に判別でき
る。以上、本実施形態について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、例えば図2に示す出力
を、回転フリクション波形bと回転角aのみとしてもよ
い。また、回転フリクションの規定値を予め設定してお
き、測定された回転フリクション波形bが規定値を超え
た際に、自動的に判別するように構成してもよい。この
場合、回転フリクション波形bが規定値を超えた箇所を
自動的に特定するものであるのが好ましい。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されたの
で、請求項1に係る発明によれば、クランクシャフトの
回転角に同期させて経時的に変化するフリクションを測
定するので、クランクシャフトの回転角と特定の位置の
フリクションとを対応させやすく、クランクシャフトの
フリクションがどのような要因で規定値からはずれてい
るかを容易に把握することができる。即ち、メタルが所
定位置に正しくセットされているか、クランクピンとコ
ンロッド或いはクランクシャフト自身のメタルにゴミの
かみ込みがないか等のエンジンの組付け状態が正しいか
否か、又は欠品が無いか等を検出できる。
【0018】請求項2に係る発明によれば、クランクシ
ャフトの回転角検出及びフリクション測定と同期して、
クランクシャフトの回転数が検出されるので、クランク
シャフトの回転角と特定の位置のフリクションとを更に
対応させ易くすることができる。請求項3に係る発明に
よれば、クランクシャフトの回転角とフリクションとが
同一の画面又は出力紙に出力されるので、クランクシャ
フトの回転角に対する特定の位置のフリクションとを視
覚的に対応させ易くすることができる。
【0019】請求項4に係る発明によれば、クランクシ
ャフトのフリクションの測定結果及び回転角の検出結果
と併せて回転数が同一の画面又は出力紙に出力されるの
で、クランクシャフトの回転角及び回転数に対する特定
の位置のフリクションを、視覚的に更に対応させ易くす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクランクシャフトの回転フリクシ
ョン測定装置を示す模式図
【図2】本発明によるクランクシャフトの回転フリクシ
ョン測定装置による出力結果の一例を示すグラフ
【符号の説明】
1…ACサーボモータ(回転手段) 2…エンコーダ(回転角検出手段) 3…トルクトランスデューサ(回転フリクション測定手
段) 4…フォトセンサ(回転数検出手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクシャフトを回転させる回転手段
    と、 該回転手段によるクランクシャフトの回転時の角度を経
    時的に検出する回転角検出手段と、 該回転角検出手段によるクランクシャフトの角度の検出
    と同期して当該クランクシャフトの回転時のフリクショ
    ンを測定する回転フリクション測定手段と、を備えたこ
    とを特徴とするクランクシャフトの回転フリクション測
    定装置。
  2. 【請求項2】前記回転角検出手段によるクランクシャフ
    トの角度の検出、又は回転フリクション測定手段による
    クランクシャフトのフリクションの測定と同期して、当
    該クランクシャフトの回転時の回転数を検出する回転数
    検出手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のクラ
    ンクシャフトの回転フリクション測定装置。
  3. 【請求項3】前記回転フリクション測定手段による測定
    結果と前記回転角検出手段による検出結果とを、画面又
    は出力紙に出力することを特徴とする請求項1記載のク
    ランクシャフトの回転フリクション測定装置。
  4. 【請求項4】前記回転数検出手段による検出結果を前記
    画面又は出力紙に出力することを特徴とする請求項3記
    載のクランクシャフトの回転フリクション測定装置。
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