JP2000074497A - 温風暖房器の置台構造 - Google Patents

温風暖房器の置台構造

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JP2000074497A
JP2000074497A JP10262501A JP26250198A JP2000074497A JP 2000074497 A JP2000074497 A JP 2000074497A JP 10262501 A JP10262501 A JP 10262501A JP 26250198 A JP26250198 A JP 26250198A JP 2000074497 A JP2000074497 A JP 2000074497A
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幸一 渡辺
Shozo Asano
正三 浅野
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Toyotomi Kogyo Co Ltd
Toyotomi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温風暖房器の枠体内の温度を低下して床面
の温度を低温度に維持できる置台構造に関するものであ
る。 【解決手段】 暖房器の枠体1内を貫通する空気流路2
へ室内空気を吹込む対流ファン3を設け、枠体1内に取
付けた熱源6から放熱される熱量を空気流路2に供給
し、該熱源6の熱によって得た温風を吹出す温風吹出口
4を空気流路2の端に設ける。暖房器の枠体1の下端は
底板を兼ねる置台5の上に取付けられており、該置台5
は周縁が床面に接触しながらその他の部分が床面と所定
間隔を維持している。対流ファン3の空気が吹込まれる
空気流路2には、枠体1内と連絡する空気流出部7が形
成され、かつ、床面から浮いた置台5には開口8が形成
され、更に、床面と接触する置台5の周縁の一部に床面
と接触しない隙間9を形成しており、空気流出部7から
開口8を経て隙間9に至る空気流を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は温風暖房器の枠体内の
温度を低下して、床面の温度を低温度に維持できる置台
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の温風暖房器は枠体の大きさを小さ
くしながら大きな発熱量が得られるものが好まれる傾向
で、小形のファンヒータと呼ばれる暖房器が多くなって
きた。このファンヒータと呼ばれる暖房器は枠体内に空
気流路があり、この流路を室内空気が通過する時に暖め
られて温風となり、空気流路の出口である温風吹出口か
ら室内に温風として吹出すものである。
【0003】そして、小形の電気ストーブのように、熱
源の全体が空気流路の中に収納されるものを除いて、大
型の発熱体を持つ電気温風機や、ガスや石油のバーナを
持つものでは、熱源の多くが枠体内に位置しており、熱
源からの放熱で枠体内が高温になりやすいものである。
この温度上昇の影響は枠体の形状をコンパクトにする程
大きく現われるから、発熱量に見合った大きさの枠体に
よって製品化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近の商品の
小形化の要求は温風暖房器にもあり、この要求に答える
形で遮熱板などを多用して温風暖房器の枠体が小さくな
ってきたが、内部構造は複雑になり、製造コストが上が
る傾向にあった。更に、実質的には熱に対して余裕のな
い設計であるから、周囲の温度条件の変動や、熱源にバ
ーナを用いるものでは燃焼バランスが少し変化しただけ
で床面の温度上昇が起こり、気付かない内にフローリン
グ床を焦げ付かせてしまうことがあり、枠体内や床の温
度を低下する構造が必要になってきた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、暖房器の枠体1内を貫通する空気流路2
を設け、該空気流路2の入口側に室内空気を空気流路2
へ吹込む対流ファン3を設け、かつ、空気流路2の出口
側に温風吹出口4を設け、前記暖房器の枠体1の下端は
周縁が床面に接触しながらその他の部分が床面と所定間
隔を維持する置台5の上に取付けられており、かつ、枠
体1内には熱量を空気流路2に供給する熱源6を取付け
た温風暖房器において、対流ファン3から熱源6付近に
至る空気流路2に空気流出部7を形成し、かつ、置台5
には枠体1内から床面との隙間へ向かう流路が形成され
る開口8を設け、該置台5の周縁の一部には床面と接触
しない隙間9を形成したものである。
【0006】また、熱源6は置台5の上に取付けたバー
ナ6aと上部が空気流路2へ届く燃焼室6bとで構成
し、バーナ6aもしくは燃焼室6bと空気流路2の壁面
との間の隙間で空気流出部7を形成したもので、対流フ
ァンの風は燃焼室6bとの隙間から枠体1内に入り、置
台5の開口8から床面との隙間9を経て外部へ抜ける流
路が形成できたものである。
【0007】
【作用】この発明では対流ファン3で送られる室内空気
が空気流路2を通過する時に、室内空気の一部は空気流
出部7から枠体1内に入り、置台5の開口8から置台5
と床面との隙間に流れ込むことができる。そして、置台
5と床面との間隙に入った空気は、置台5の周縁の一部
分に形成した隙間9から室内に向かって流出することに
なる。この為、枠体1内と置台5の下面の空間に空気が
滞留することがなくなり、枠体1内の熱源6に付随する
部品類や、置台5の熱がこの空気流に放熱するようにな
った。
【0008】
【実施例】図に示す暖房機の実施例によってこの発明を
説明すると、1は暖房機の枠体、2は枠体1内に構成し
た空気流路、3は空気流路2の入口側である枠体1の背
板側に位置して取付けた対流ファン、4は空気流路2の
出口側である枠体1の前板に形成した温風吹出口であ
る。5は周縁が床面に接触しながらその他の部分が床面
と所定間隔を維持する置台であり、該置台5は温風暖房
器の底板を兼ねており、枠体1の下端が置台5の上に取
付けられている。
【0009】6は枠体1内に配置した熱源であり、図に
示す実施例の熱源6はポット式の石油バーナ6aと、バ
ーナ6aの上方に連接した燃焼室6bで構成している。
また、10は液体燃料をバーナ6aに供給する燃料ポン
プ、11は燃焼空気をバーナ6aに供給する為の燃焼フ
ァン、12はバーナ6aの点火装置であり、バーナ6a
に送られた燃料は点火装置12によって着火して、供給
される空気によって燃焼を行なう。尚、温風暖房器の熱
源6は実施例のような石油バーナに特定されることな
く、ガスバーナや電気発熱体で構成してもよい。
【0010】バーナ6の一部を構成する燃焼室6bは前
記空気流路3に開放しており、熱源6であるバーナ6a
から発生した燃焼ガスは燃焼室6bを出て、対流ファン
5によって空気流路3に送られる室内空気と混合し、温
風となって温風吹出口4から室内に吹出して暖房するも
のである。
【0011】ところで、枠体1内に装置される熱源6は
空気流路2に放熱するだけでなく、枠体1内にも放熱し
ており、この熱は枠体1内を対流する空気によって拡散
しながら枠体1の壁面などから放熱している。しかし、
最近の温風暖房器のように枠体1の形状が小さくなると
空気が対流する空間を形成することができず、枠体1内
が高温になり、この熱が置台5から床面に影響して、床
の絨毯やフローリングを焦がすことがある。この為、枠
体1を小さくする時は熱源6の周囲を遮熱板で覆い、熱
源6の熱が枠体1内に放熱しにくくしているが、構造が
複雑となり、かなりのコストアップになるものであっ
た。
【0012】この発明は温風暖房器の枠体1の形状を小
さくしても、床面を高温にするトラブルが発生しないよ
うにするものであり、7は空気流路2を通過する空気が
まだ高温にならない部分である対流ファン3から熱源6
付近に至る空気流路2に形成した空気流出部である。8
は床面から浮かせた置台5に形成した開口、9は床面に
接触する置台5の周縁部分の一部を床面と接触しないよ
うに形成した隙間であり、対流ファン3を運転すると空
気流路2に送られた室内空気の一部は、空気流通部7か
ら枠体1内に入り、開口8から置台5と床面との間隔に
入り、置台5の周縁の隙間9から室外に流出する。
【0013】従って、温風暖房器の運転中は対流ファン
3によって、常に枠体1内の空気が入換わって低温度を
維持することができ、また、置台6の開口8から置台6
の周縁の隙間9に向かう空気が狭い所定間隔を通過する
時に、置台5や床面に沿って流れることで置台6と床面
の熱を奪うことができるから、床面が輻射熱で高温にな
りにくく、低温度を維持することができた。
【0014】また、熱源6がバーナ6aと燃焼室6bで
構成する時には、枠体1内にバーナ6aが設置され、燃
焼室6bの端が空気流路2内に届く構造となるから、熱
源6によって空気流路2を貫通することになる。この
為、空気流出部7はバーナ6aもしくは燃焼室6bと空
気流路2との間の隙間で形成したから、空気流路2に熱
源を固着しなくともよくなり、構造が簡単になるもので
ある。
【0015】
【発明の効果】上記のように従来の温風暖房器では枠体
1の形状を熱源6の発熱量に見合った大きさよりも小さ
くすると、熱源6からの放熱が充分おこなわれずに枠体
1内に熱がこもり、この熱は置台5の温度を高め、置台
5の輻射熱で床面が加熱されて床面の素材を焦がす恐れ
があった。この発明は、対流ファン3で送られる空気を
枠体1内に流入させるだけではなく、置台5に開口を設
け、更に、置台5の床と接する周縁の一部に隙間9を形
成したから、枠体1内に送られた空気は置台5と床面と
の間隔を経て隙間9から室内に流出できるようになっ
た。
【0016】従って、熱源6に遮熱板などを設けなくと
も、空気流によって置台5と床面が冷却されるから、温
風暖房器の形状を小さくしても床面の温度を低く維持す
ることができたものである。更に、床面の温度が低く維
持できることは安全性能を優れたものとすることができ
たものである。
【0017】また、具体的な構造として、熱源6に石油
バーナを使う時には、バーナ6aと燃焼室6bで熱源6
を構成することになり、空気流路2とバーナ6aもしく
は燃焼室6bとの隙間で空気流出部7を構成すれば、枠
体1内から空気流路2内に至る熱源6を空気流路2の壁
に固定する必要がなくなって、構造が簡単になるもので
ある。また、熱源6に沿った空気流が形成されるから、
熱源6の外表面の温度を放熱して、輻射熱による置台5
の温度上昇を抑えることができるようになり、床面の温
度低下に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す温風暖房器の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 枠体 2 空気流路 3 対流ファン 4 温風吹出口 5 置台 6 熱源 6a バーナ 6b 燃焼室 7 空気流出部 8 開口 9 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暖房器の枠体1内を貫通する空気流路2
    を設け、該空気流路2の入口側に室内空気を空気流路2
    へ吹込む対流ファン3を設け、かつ、空気流路2の出口
    側に温風吹出口4を設け、前記暖房器の枠体1の下端は
    周縁が床面に接触しながらその他の部分が床面と所定間
    隔を維持する置台5の上に取付けられており、かつ、枠
    体1内には熱量を空気流路2に供給する熱源6を取付け
    た温風暖房器において、 対流ファン3から熱源6付近に至る空気流路2に空気流
    出部7を形成し、かつ、置台5には枠体1内から床面と
    の隙間へ向かう流路が形成される開口8を設け、該置台
    5の周縁の一部には床面と接触しない隙間9を形成した
    ことを特徴とする温風暖房器の置台構造。
  2. 【請求項2】 熱源6は置台5の上に取付けたバーナ6
    aと上部が空気流路2へ届く燃焼室6bとで構成し、バ
    ーナ6aもしくは燃焼室6bと空気流路2の壁面との間
    の隙間で空気流出部7を形成した請求項1記載の温風暖
    房器の置台構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002485A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Rinnai Corp 開放型温風暖房機
CN112443969A (zh) * 2019-08-30 2021-03-05 广东美的环境电器制造有限公司 送风设备

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JP2012002485A (ja) * 2010-06-21 2012-01-05 Rinnai Corp 開放型温風暖房機
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