JP2000074102A - 液圧式車両用ブレーキ装置 - Google Patents

液圧式車両用ブレーキ装置

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JP2000074102A JP10248263A JP24826398A JP2000074102A JP 2000074102 A JP2000074102 A JP 2000074102A JP 10248263 A JP10248263 A JP 10248263A JP 24826398 A JP24826398 A JP 24826398A JP 2000074102 A JP2000074102 A JP 2000074102A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両後退時の前輪ブレーキと後輪ブレーキと
の制動力配分を、後退減速度に見合った微妙な制動操作
ができるようにする。ブレーキ操作子に良好な操作フィ
ーリングを得る。 【解決手段】 第1ブレーキ4に二次液圧マスタシリン
ダ12を付設し、これらを、車両の前進走行での制動
で、ディスクロータ8の回転に連れて車体前部方向へ共
回りするようフロントアクスル24に支持する。フロン
トサスペンション13にプッシュロッド14を枢支し、
第1ブレーキ4と二次液圧マスタシリンダ12とが共回
りした際に、二次液圧マスタシリンダ12のピストン3
2を、プッシュロッド14でシリンダ孔31内へ押し込
むようにする。ピストン32の大径軸部32aのシリン
ダ孔開口部側に入力液圧室33を設け、大径軸部32a
のシリンダ孔底部側に出力液圧室34を設ける。入力液
圧室33を一次液圧マスタシリンダ3と第1ブレーキ4
のキャリパボディ9のキャリパ液圧室22とに連通させ
る。出力液圧室34を第2ブレーキ5のキャリパボディ
11に連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、後退走行が可能な自動
車や三・四輪バギー車等の走行車両に用いられるブレー
キ装置に係り、詳しくは、後退走行時や上り勾配での停
止時の制動力の立ち上がりを、前進走行時の制動力の立
ち上がりよりも小さく抑えるようにした液圧式の車両用
ブレーキ装置に関する。
【0001】
【従来の技術】四輪自動車等に用いられる自動車用のブ
レーキ装置では、前輪ブレーキに、ディスクブレーキや
2リーディング式のドラムブレーキが適用され、また後
輪ブレーキには、ディスクブレーキやリーディング・ト
レーリング式のドラムブレーキが適用されており、前進
走行と後退走行のいずれの場合も、ブレーキペダルの踏
み操作で液圧マスタシリンダに発生した液圧を前輪ブレ
ーキと後輪ブレーキの双方へ供給して、制動作用を行な
うようになっている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車の前
進走行と後退走行における前輪ブレーキと後輪ブレーキ
との制動力配分は、図3に示す前進時理想曲線Aと後退
時理想曲線Bに極力近づくことが望ましいとされている
が、前述のブレーキ装置で、前輪ブレーキにディスクブ
レーキを適用し、これに後輪ブレーキとして、ディスク
ブレーキまたはリーディング・トレーリング式のドラム
ブレーキを組合わせした場合には、前進走行と後退走行
のいずれの場合も、前・後輪ブレーキの制動力配分が、
図3の線Cに示すように同一となる。
【0003】この制動力配分線Cは、車体前部方向への
荷重移動が大きい前進走行の場合には、概ね前進時理想
曲線Aに近づけることができて好ましいが、車体後部方
向への荷重移動が小さい後退走行の場合には、後退時理
想曲線Bから掛け離れたものとなり、特に後退制動操作
の前半では、低減速度であるにも拘らず、後輪ブレーキ
の制動力増加率が高いために、減速度に見合った微妙な
制動操作が困難であって、操作フィーリングの悪いもの
となっていた。
【0004】本発明は、このような実情を背景にしてな
されたもので、その目的とするところは、車両後退時や
上り勾配での停止時の前輪ブレーキと後輪ブレーキとの
制動力配分を、極力後退時理想曲線に近づけることによ
り、後退減速度に見合った微妙な制動操作が可能で、し
かも良好な操作フィーリングを得ることのできる液圧式
車両用ブレーキ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的に従って、本
発明は、前輪ブレーキと後輪ブレーキのいずれか一方
を、ブレーキ操作子の操作によって、一次液圧マスタシ
リンダに発生した一次液圧で作動する第1ブレーキとな
し、該第1ブレーキに二次液圧マスタシリンダを付設し
て、前記前輪ブレーキと後輪ブレーキの他方を、前記二
次液圧マスタシリンダの出力液圧室に発生した二次液圧
で作動する第2ブレーキとなした液圧式車両用ブレーキ
装置であって、前記第1ブレーキと二次液圧マスタシリ
ンダとを、車両の前進走行での制動で、第1ブレーキの
回転体の回転に連れて車体前部方向へ共回りするよう車
体に支持すると共に、該車体に、前記第1ブレーキと二
次液圧マスタシリンダとが、前記回転体と車体前部方向
へ共回りした際に、二次液圧マスタシリンダの有底シリ
ンダ孔に内挿されたピストンをシリンダ孔の底部方向へ
相対的に押動するプッシュロッドを枢支し、前記二次液
圧マスタシリンダは、前記ピストンのシリンダ孔開口部
側に、前記一次液圧マスタシリンダと第1ブレーキの液
圧室とに連通する入力液圧室を備え、同じくピストンの
シリンダ孔底部側に前記出力液圧室を備えたことを特徴
としている。
【0006】このような構成により、車両の前進走行時
にブレーキ操作子を操作した場合には、一次液圧マスタ
シリンダに発生した一次液圧が、二次液圧マスタシリン
ダの入力液圧室に送られ、一部は第1ブレーキの液圧室
に入って、第1ブレーキを作動し、残りの一次液圧は、
二次液圧マスタシリンダのピストンをシリンダ孔の底部
方向へ押動して、出力液圧室に二次液圧を発生させ、該
二次液圧を第2ブレーキに供給して、第2ブレーキを作
動する。
【0007】上述の制動では、第1ブレーキと二次液圧
マスタシリンダとが、第1ブレーキの回転体の回転に連
れて車両前進方向へ共回りし、車体に枢支したプッシュ
ロッドが、二次液圧マスタシリンダのピストンをシリン
ダ孔の底部方向へ押動する。プッシュロッドによる押し
込み力は、一次液圧マスタシリンダからの一次液圧を受
けている二次液圧マスタシリンダのピストンに合力とし
て作用し、二次液圧マスタシリンダの出力液圧室に、一
次液圧マスタシリンダからの一次液圧とプッシュロッド
の押し込み力とを加算した二次液圧を発生させて、第2
ブレーキに大きな二次液圧を付与する。
【0008】一方、車両の後退走行時にブレーキ操作子
を操作した場合には、一次液圧マスタシリンダに発生し
た一次液圧が、二次液圧マスタシリンダの入力液圧室に
入って、第1ブレーキと第2ブレーキとを前進走行の場
合と同様に作動する。この制動では、第1ブレーキと二
次液圧マスタシリンダとが、第1ブレーキの回転体の回
転に連れて、プッシュロッドとは反対側の車両後退方向
へ共回りするため、二次液圧マスタシリンダのピストン
には、プッシュロッドの押し込み力が作用しない。
【0009】このように、車両後退時の制動では、二次
液圧マスタシリンダのピストンにプッシュロッドの押し
込み力が作用せず、第2ブレーキは、一次液圧マスタシ
リンダからの一次液圧のみで作動し、車両後退時の第2
ブレーキの制動力は、前進走行の場合よりも小さくな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を、四輪自動車に適用
した一形態例を図面に基づいて説明する。
【0011】液圧式車両用ブレーキ装置1は、ブレーキ
ペダルを用いたブレーキ操作子2の前部にタンデム型の
一次液圧マスタシリンダ3を接続し、該一次液圧マスタ
シリンダ3に、車体前後部の第1ブレーキ4,4と第2
ブレーキ5,5とを、一次液圧配管6,6と二次液圧配
管7,7にてX字状に接続した2系統X型のブレーキシ
ステムで構成されている。
【0012】前輪ブレーキである第1ブレーキ4,4に
は、ディスクロータ8とキャリパボディ9とを組合わせ
た液圧式のディスクブレーキが、また後輪ブレーキであ
る第2ブレーキ5,5には、同じくディスクロータ10
とキャリパボディ11を組合わせた液圧式のディスクブ
レーキが、それぞれ用いられている。ディスクロータ
8,10は、図示しない前輪及び後輪と一体に回転する
前・後輪ブレーキ4,5の回転体であって、車両の前進
走行時(図1及び図2の右方向)には矢印A方向へ回転
する。
【0013】第1ブレーキ4のそれぞれには、二次液圧
マスタシリンダ12が付設されており、第1ブレーキ4
の車体前部側に配置されたストラット型のフロントサス
ペンション13に、二次液圧マスタシリンダ12と組合
わせされるプッシュロッド14が支軸15にて枢支され
ている。二次液圧マスタシリンダ12と第2ブレーキ5
とをつなぐ二次液圧配管7には、プレッシャ・コントロ
ール・バルブ(PCV)等のアンチ・スキッド・コント
ロール装置16が介装されており、二次液圧マスタシリ
ンダ12から第2ブレーキ5へ供給される二次液圧を減
圧し、第2ブレーキ5の制動力を抑えることによって、
後輪の早期のロックやスキッドを防止し得るようにして
いる。
【0014】第1ブレーキ4のキャリパボディ9は、デ
ィスクロータ8の両側部に一対の摩擦パッド20,20
と4個のピストン21とを対向配置し、これらピストン
21を、一次液圧マスタシリンダ3から二次液圧マスタ
シリンダ12を通してキャリパ液圧室22へ供給される
一次液圧によって、摩擦パッド20方向へ押動し、該摩
擦パッド20,20のライニング20a,20aを、デ
ィスクロータ8の両側面に摺接させて、制動作用を行な
う4ポットのピストン対向型で、ピストン21の背面側
に位置する4つのキャリパ液圧室22は、液通孔23に
て連通されている。
【0015】上述のキャリパボディ9には、二次液圧マ
スタシリンダ12のシリンダボディ9aと車体取付け用
のブラケット9bとが一体形成されており、ディスク中
心方向へ突出するブラケット9bをフロントアクスル2
4に枢支して、キャリパボディ9とシリンダボディ9a
とをフロントアクスル24回りに回動可能となすと共
に、キャリパボディ9の車体後部側に、サスペンション
13の下端から延びるストッパ部材25を位置させてい
る。
【0016】これにより、車両の前進走行での制動で
は、キャリパボディ9とシリンダボディ9aとが、摩擦
パッド20のライニング20aとディスクロータ8との
摺接で発生した引摺りトルクにより、ディスクロータ8
の回転に連れて、フロントアクスル24を支点に矢印A
方向(車体前部方向)へ共回りし、その回動量をプッシ
ュロッド14が規制すると共に、車両の後退走行での制
動では、同じくキャリパボディ9とシリンダボディ9a
とが、摩擦パッド20のライニング20aとディスクロ
ータ8との引摺りトルクにより、ディスクロータ8の回
転に連れて、フロントアクスル24を支点に反矢印A方
向(車体後部方向)へ共回りし、その回動量をキャリパ
ボディ9とストッパ部材25との当接にて規制される。
【0017】二次液圧マスタシリンダ12のシリンダボ
ディ9aには、段状の貫通孔がディスクロータ8と平行
に穿設され、該貫通孔の車体後部側をグロメット30で
閉塞して、大径孔31aと小径孔31bとを持つ有底で
段付きのシリンダ孔31を形成し、該シリンダ孔31
に、大径軸部32aと小径軸部32bと中径軸部32c
とを連ねた段付きのピストン32を収容して、大径軸部
32aのシリンダ孔開口部側となる小径孔31b外周の
大径軸部32aと小径軸部32bとの間を入力液圧室3
3となし、大径軸部32aのシリンダ孔底部側となる大
径軸部32aとグロメット30との間を出力液圧室34
となしている。
【0018】入力液圧室33には、シリンダボディ9a
の側壁に開口する入力ポート35と、キャリパボディ9
の液通孔23につながる連通孔36とが連通して設けら
れており、各二次液圧マスタシリンダ12の入力ポート
35と、一次液圧マスタシリンダ3の液圧室3aの一方
づつを一次液圧配管6で接続して、液圧室3aに発生し
た一次液圧を、それぞれ一次液圧配管6から入力ポート
35を通して入力液圧室33に導入し、さらにその一部
を、液通孔23を通して4つのキャリパ液圧室22へ供
給するようになっている。出力液圧室34には、シリン
ダボディ9aの側壁に開口する出力ポート37が連通し
て設けられており、該出力ポート37と第2ブレーキ5
のキャリパボディ11とを二次液圧配管7で接続して、
出力液圧室34に発生した一次液圧を、二次液圧配管7
を通して第2ブレーキ5のキャリパボディへ供給するよ
うになっている。
【0019】ピストン32の大径軸部32aとグロメッ
ト30との間には、圧縮コイルばねを用いたピストン戻
しばね38が縮設されていて、上述のピストン32を車
体前部側であるシリンダ孔31の底壁方向へ付勢してお
り、小径孔31bから突出する中径軸部32c端面の球
面状凹部32dに、プッシュロッド14の先端が収容さ
れると共に、大径軸部32aが大径孔31aの底壁に当
接してピストン32の後退限が規制される非作動状態で
は、入力液圧室33が最小のボリュームに縮小し、また
出力液圧室34が最大のボリュームに拡大している。
【0020】本形態例は、以上のように構成されてお
り、ブレーキ操作子2を踏み操作しない車両停止時や走
行時等のブレーキ装置1は、図1に示す非作動状態に位
置している。
【0021】また、車両の前進走行時に、ブレーキ操作
子2を踏み操作すると、一次液圧マスタシリンダ3の液
圧室3a,3aに発生した一次液圧が、各二次液圧マス
タシリンダ12の入力液圧室33へ送られ、一部はキャ
リパボディ9の液圧室22に入って、第1ブレーキ4,
4を前述の如く作動する。入力液圧室33の残りの一次
液圧は、二次液圧マスタシリンダ12のピストン32を
シリンダ孔31の底部方向へ押動して、出力液圧室34
に二次液圧を発生させる。
【0022】上述の第1ブレーキ4では、フロントアク
スル24に枢支される第1ブレーキ4と二次液圧マスタ
シリンダ12とが、ディスクロータ8の回転に連れて矢
印A方向へ共回りし、プッシュロッド14が、二次液圧
マスタシリンダ12のピストン32をシリンダ孔31の
底部方向へ押動する。プッシュロッド14による押し込
み力は、一次液圧マスタシリンダ3からの一次液圧を受
けている二次液圧マスタシリンダ12のピストン32に
合力として作用し、出力液圧室34に一次液圧マスタシ
リンダ3からの一次液圧とプッシュロッド14の押し込
み力とを加算した二次液圧を発生させて、第2ブレーキ
5,5を大きな二次液圧で作動する。
【0023】一方、車両の後退走行時や上り勾配での停
止時にブレーキ操作子2を操作すると、一次液圧マスタ
シリンダ3の一次液圧が、各二次液圧マスタシリンダ1
2の入力液圧室33に入って、第1ブレーキ4,4と第
2ブレーキ5,5とを前進走行の場合と同様に作動す
る。また、第1ブレーキ4と二次液圧マスタシリンダ1
2とは、ディスクロータ8の回転に連れて、プッシュロ
ッド14とは反対側の反矢印A方向へ共回りし、第1ブ
レーキ4と二次液圧マスタシリンダ12の回動をキャリ
パボディ9とストッパ部材25との当接によって規制さ
れ、二次液圧マスタシリンダ12のピストン32にはプ
ッシュロッド14の押し込み力が作用しない。
【0024】このように、車両後退時や上り勾配での停
止時の制動では、二次液圧マスタシリンダ12のピスト
ン32にプッシュロッド14の押し込み力が作用せず、
第2ブレーキ5,5には、一次液圧マスタシリンダ3か
らの一次液圧のみが作用するので、車両後退時や上り勾
配での停止時における第2ブレーキ5,5の制動力は、
前進走行の場合よりも小さくなる。
【0025】これにより、車両前進時の第1ブレーキ
4,4と第2ブレーキ5,5との制動力配分を、従来の
場合と同様に図3の線Cに設定した場合には、車両後退
時の第1ブレーキ4,4と第2ブレーキ5,5の制動力
配分が、後退時理想曲線Bに近づいた線Dのようにな
る。特に、後退制動操作の前半では、後輪ブレーキ5,
5の制動力増加率を低く抑えることから、低減速度に見
合った微妙な制動操作が可能で、ブレーキ操作子2にも
良好な操作フィーリングを得ることができる。
【0026】尚、本発明は、上述の形態例とは逆に、第
1ブレーキに後輪ブレーキを、第2ブレーキに前輪ブレ
ーキを、それぞれ設定することもできる。この場合に
は、車両後退時の第1ブレーキと第2ブレーキの制動力
配分が、後退時理想曲線よりやや離れた大きなものにな
るものの、車両前進時の第1ブレーキと第2ブレーキの
制動力配分よりは小さく抑えられるので、従来のものよ
り微妙な制動操作が可能で、ブレーキ操作子の操作フィ
ーリングを高めることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車両後退時や上り勾配での停止時における第1ブレーキ
と第2ブレーキの制動力配分を、車両が前進走行する場
合の第1ブレーキと第2ブレーキの制動力配分よりも小
さく抑えて、後退時理想曲線に極力近づけることができ
るので、減速度に見合った微妙な制動操作が可能で、ブ
レーキ操作子にも良好な操作フィーリングを得ることが
できる。
【0028】特に、第1ブレーキに前輪ブレーキを、第
2ブレーキに後輪ブレーキをそれぞれ設定した場合に
は、後退制動操作の前半での後輪ブレーキの制動力増加
率を低く抑えて、後退時理想曲線により近づけることが
できるので、より微妙な制動コントロールが可能で、ブ
レーキ操作子の操作フィーリングも一層良好なものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一形態例を示す液圧式車両用ブレー
キ装置の概略図
【図2】 本発明の一形態例を示す第1ブレーキをフロ
ントサスペンションに取付けた状態の側面図
【図3】 前輪ブレーキと後輪ブレーキとの制動力配分
【符号の説明】
1…液圧式車両用ブレーキ装置 2…ブレーキ操作子(ブレーキペダル) 3…タンデム型の一次液圧マスタシリンダ 4…第1ブレーキ(前輪ブレーキ) 5…第2ブレーキ(後輪ブレーキ) 8…ディスクロータ(本発明の第1ブレーキの回転体) 9,11…キャリパボディ 9a…キャリパボディ9と一体のシリンダボディ 10…ディスクロータ(第2ブレーキの回転体) 12…二次液圧マスタシリンダ 13…フロントサスペンション 14…プッシュロッド 20…摩擦パッド 21…ピストン 22…キャリパ液圧室(本発明の第1ブレーキの液圧
室) 23…液通孔 24…フロントアクスル 25…ストッパ部材 31…大径孔31aと小径孔31bとを持つ有底段付き
のシリンダ孔 32…大径軸部32aと小径軸部32bと中径軸部32
cとを連ねた段付きのピストン 33…入力液圧室 34…出力液圧室 35…入力ポート 36…連通孔 37…出力ポート 38…ピストン戻しばね A…車両前進走行時のディスクロータ8,10の回転方
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D045 AA01 AA02 AA03 BB09 BB37 CC02 CC03 EE08 EE17 FF01 FF23 3J058 AA43 AA48 AA53 AA66 AA69 AA73 AA77 AA84 AA87 BA10 BA19 CC03 CC25 CC82 CD01 CD03 CD32 DB18 DB29 FA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪ブレーキと後輪ブレーキのいずれか
    一方を、ブレーキ操作子の操作によって、一次液圧マス
    タシリンダに発生した一次液圧で作動する第1ブレーキ
    となし、該第1ブレーキに二次液圧マスタシリンダを付
    設して、前記前輪ブレーキと後輪ブレーキの他方を、前
    記二次液圧マスタシリンダの出力液圧室に発生した二次
    液圧で作動する第2ブレーキとなした液圧式車両用ブレ
    ーキ装置であって、前記第1ブレーキと二次液圧マスタ
    シリンダとを、車両の前進走行での制動で、第1ブレー
    キの回転体の回転に連れて車体前部方向へ共回りするよ
    う車体に支持すると共に、該車体に、前記第1ブレーキ
    と二次液圧マスタシリンダとが、前記回転体と車体前部
    方向へ共回りした際に、二次液圧マスタシリンダの有底
    シリンダ孔に内挿されたピストンをシリンダ孔の底部方
    向へ相対的に押動するプッシュロッドを枢支し、前記二
    次液圧マスタシリンダは、前記ピストンのシリンダ孔開
    口部側に、前記一次液圧マスタシリンダと第1ブレーキ
    の液圧室とに連通する入力液圧室を備え、同じくピスト
    ンのシリンダ孔底部側に前記出力液圧室を備えたことを
    特徴とする液圧式車両用ブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2005054025A1 (ja) * 2003-12-01 2007-06-28 日産自動車株式会社 車両用制動装置
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