JP2000073731A - 内燃機関のカムシャフト軸受構造 - Google Patents

内燃機関のカムシャフト軸受構造

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JP2000073731A
JP2000073731A JP10249750A JP24975098A JP2000073731A JP 2000073731 A JP2000073731 A JP 2000073731A JP 10249750 A JP10249750 A JP 10249750A JP 24975098 A JP24975098 A JP 24975098A JP 2000073731 A JP2000073731 A JP 2000073731A
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camshaft
bearing
oil
bearing portion
oil passage
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English (en)
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Kazumasa Itoga
一聖 糸賀
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カムシャフトが軸方向にスライドされる場合で
あれ、その摺動部に対して確実に潤滑油の供給を行うこ
とのできるカムシャフト軸受構造を提供する。 【解決手段】カムシャフト10はカムプロフィール21
が軸方向に連続的に変化する3次元カム20を備えてお
り、適宜のアクチュエータによってその軸方向にスライ
ドされる。また、このカムシャフト10は、その内部に
油通路101を、またジャーナル部10Jには環状溝1
03を備えており、環状溝103の底部には油通路10
1に連通する油孔102が開口されている。一方、軸受
部30にあって、そのロア軸受部30Lには潤滑油が供
給される油通路301が、その出口である軸受面30L
Bには斜め溝302が設けられている。油通路301か
ら供給された潤滑油は、斜め溝302、環状溝103、
及び油孔102を介してカムシャフト10内部の油通路
101に導入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内燃機関のカム
シャフト軸受構造に関し、特に内燃機関のシリンダヘッ
ドに設けられた軸受部にてカムシャフトを回転可能に軸
支する構造にあって、その摺動部に対する潤滑油の供給
を確実ならしめるための給油構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカムシャフト軸受構造と
しては、例えば特開平9−242523号公報に記載さ
れた構造が知られている。
【0003】同公報に記載の構造にもみられるように、
この種のカムシャフト軸受構造にあって、その摺動部に
対する潤滑油の供給は通常、カムシャフト内部にその軸
方向に沿って形成された油通路、及び同カムシャフトの
各ジャーナル部表面に開口されて該油通路に連通する油
孔を介して行われる。
【0004】すなわち、カムシャフトを回転可能に軸支
すべくシリンダヘッド上に設けられた複数の軸受部のう
ちの任意の1つには、一端が油圧源に連通されて他端が
軸受面に開口する油通路が形成されており、カムシャフ
トの回転に伴う該軸受部の油通路と同カムシャフトの上
記ジャーナル部表面に開口された油孔との周期的な対応
に基づいて上記カムシャフト内部の油通路に対する潤滑
油の導入が行われる。そして、この任意の1つの軸受部
を通じてカムシャフト内部の油通路に導入された潤滑油
は、他のジャーナル部表面に開口された他の油孔を通じ
て他の軸受部にも供給され、それら摺動部での潤滑に供
される。
【0005】このように、カムシャフト及びその軸受部
自身を潤滑油の供給路として同カムシャフトの各摺動部
に対する潤滑油の供給を行うことで、 (イ)シリンダヘッド上の限られた空間にあって、潤滑
油供給のための別途の配管等を設けたりする必要がな
い。 (ロ)シリンダヘッドについても、上記任意の1つの軸
受部に油通路を設け、該油通路を上記油圧源に連通させ
るといった必要最小限の加工で済む。 等々、スペース的に、またコスト的に、極めて望ましい
態様で上記摺動部の潤滑を図ることができるようにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】内燃機関のカムシャフ
ト軸受構造としては、上述の態様でその摺動部に対する
潤滑油の供給が図られる一方、近年は、カムプロフィー
ルが軸方向に連続的に変化するいわゆる3次元カムを備
えるカムシャフトについてこれを軸支するための構造に
ついても研究、開発が進められている。
【0007】周知のように、この3次元カムを備える動
弁装置では、適宜のアクチュエータによってカムシャフ
トがその軸方向にスライドされることにより、機関バル
ブ(バルブリフタ)と当接されるカムのカムプロフィー
ルが可変とされ、ひいては同バルブのバルブリフト量や
開弁作用角等のバルブ特性が可変とされる。このため、
内燃機関の低速、低負荷運転から高速、高負荷運転ま
で、その都度の運転状態に適したバルブ特性が、上記ア
クチュエータによるカムシャフトのスライド方向並びに
スライド量に応じて連続的に実現されるようになる。
【0008】ところが、このような3次元カムを備える
カムシャフトについても、その摺動部に対する潤滑油の
供給を図るべく上記軸受構造を採用すると、カムシャフ
トの軸方向へのスライドに伴う次のような不都合も無視
できないものとなる。
【0009】すなわち、カムシャフトのある特定のスラ
イド位置においては、上記軸受部に設けられた油通路と
同カムシャフトの上記ジャーナル部表面に開口された油
孔との対応が図られ、上記カムシャフト内部の油通路に
対する潤滑油の導入も確かに可能となる。しかし、同カ
ムシャフトの軸方向へのスライドに伴い、軸受部の油通
路とカムシャフトのジャーナル部表面に開口された油孔
との相対位置にずれが生じるようになると、こうしたカ
ムシャフト内部の油通路に対する潤滑油の導入ができな
くなる可能性がでてくる。そして、カムシャフト内部の
油通路に対し、潤滑油の導入ができなかった場合には、
他の軸受部においてそれら摺動部に対する潤滑油の供給
も不能となり、それら摺動部の焼き付きを招くようにな
る。
【0010】なお、こうした3次元カムを備えるカムシ
ャフトに限らず、カムシャフト自体がその軸方向にスラ
イドされる機構にあっては、カムシャフト軸受構造とし
てのこうした実情も概ね共通したものとなっている。
【0011】また、カムシャフト自身には油通路を設け
ることなく、例えば (イ’)シリンダヘッド上に潤滑油供給のための別途の
配管等を設ける。 (ロ’)シリンダヘッド内に全ての軸受部に対して潤滑
油の供給を可能とする油通路を設ける。 等々によれば、たとえカムシャフトが軸方向にスライド
される場合であれ、その全ての摺動部に対する潤滑油の
供給も確かに可能とはなるが、この場合には逆に、スペ
ース面、コスト面での不都合が無視できないものとな
る。
【0012】この発明は、これらの実情に鑑みてなされ
たものであり、カムシャフトが軸方向にスライドされる
場合であれ、その摺動部に対して確実に潤滑油の供給を
行うことができるとともに、構造的にも簡素で実用性の
高い内燃機関のカムシャフト軸受構造を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】こうした目的を達成する
ため、請求項1記載の発明では、カムシャフトを回転可
能に軸支すべく内燃機関のシリンダヘッドに設けられた
軸受部を有し、該軸受部に設けられた油通路から前記カ
ムシャフトのジャーナル部表面に開口する油孔を介して
同カムシャフトの内部に設けられた油通路に潤滑油を導
入する内燃機関のカムシャフト軸受構造において、前記
軸受部に設けられた油通路の出口部がある同軸受部の軸
受面に、該油通路に連通して且つ同軸受部の軸受幅内で
前記カムシャフトの軸方向に延びる長溝を設ける構造と
する。
【0014】請求項1記載の発明のこうした構造によれ
ば、たとえカムシャフトがその軸方向にスライドされる
場合であれ、同カムシャフトのジャーナル部表面に開口
する油孔が軸受部の上記長溝に対応する範囲内にある限
り、カムシャフト内部の油通路に対するそれら長溝及び
油孔を介しての潤滑油の導入が可能となる。そして、こ
うしてカムシャフト内部の油通路に対する潤滑油の導入
が可能となることで、同カムシャフトを軸支する他の軸
受部においてもそれら摺動部に対する潤滑油の供給が可
能となり、ひいてはそれら摺動部での焼き付き等も良好
に防止されるようになる。また同構造は、上記軸受部の
軸受面に上記長溝を設けるだけの極めて簡素な構造であ
り、その実現性、実用性も高いものとなっている。
【0015】また、請求項2記載の発明では、カムシャ
フトを回転可能に軸支すべく内燃機関のシリンダヘッド
に設けられた軸受部を有し、該軸受部に設けられた油通
路から前記カムシャフトのジャーナル部表面に開口する
油孔を介して同カムシャフトの内部に設けられた油通路
に潤滑油を導入する内燃機関のカムシャフト軸受構造に
おいて、前記軸受部に設けられた油通路の出口部がある
同軸受部の軸受面に該油通路に連通して且つ同軸受部の
軸受幅内で前記カムシャフトの軸方向に延びる長溝を設
けるとともに、前記カムシャフトのジャーナル部に前記
軸受部の軸受幅よりも幅の狭い環状溝を設け、該環状溝
の底部に前記油孔を開口させる構造とする。
【0016】請求項2記載の発明のこうした構造によっ
ても、たとえカムシャフトがその軸方向にスライドされ
る場合であれ、同カムシャフトのジャーナル部に設けら
れた環状溝が軸受部の上記長溝に対応する範囲内にある
限り、カムシャフト内部の油通路に対するそれら長溝及
び環状溝及び上記油孔を介しての潤滑油の導入が可能と
なる。そして、こうしてカムシャフト内部の油通路に対
する潤滑油の導入が可能となることで、同カムシャフト
を軸支する他の軸受部においてもそれら摺動部に対する
潤滑油の供給が可能となり、ひいてはそれら摺動部での
焼き付き等も良好に防止されるようになる。また同構造
も、上記軸受部の軸受面に上記長溝を設けるとともに、
カムシャフトのジャーナル部に上記環状溝を設け、且つ
その底部に上記油孔を開口させるだけの極めて簡素な構
造であり、その実現性、実用性も高いものとなってい
る。
【0017】また、同構造の場合には、上記長溝を介し
て供給される潤滑油がカムシャフトジャーナル部に形成
された環状溝の全域にわたって充填されるようになる。
このため、同カムシャフトの回転に拘わらず、上記環状
溝の底部に開口された油孔を通じて、この充填された潤
滑油が上記カムシャフト内部の油通路に対し常時導入さ
れるようにもなる。
【0018】なお、同構造にあって、上記カムシャフト
ジャーナル部に形成される環状溝の溝幅は、上記軸受部
の軸受幅よりも狭い範囲で、より正確には、カムシャフ
トがスライドされても同軸受部からはみ出ない範囲で任
意である。また極端な場合、同環状溝の溝幅は、その底
部に開口される上記油孔の幅を確保できる幅さえあれば
十分でもある。いずれにしろ、軸受部の軸受面には長溝
を有し、カムシャフトのジャーナル部にはこうした環状
溝を有する同構造によれば、カムシャフトの軸方向への
有効スライド長を補うためのそれら溝の長さ(長溝)あ
るいは幅(環状溝)に関する設計の自由度が増すことに
もなる。
【0019】また、請求項3記載の発明では、請求項1
または2記載の内燃機関のカムシャフト軸受構造におい
て、前記軸受部は、前記シリンダヘッド上で前記カムシ
ャフトを下方から軸支するロア軸受部と同カムシャフト
を上方から軸支するアッパ軸受部とを有して構成され、
前記軸受部の軸受面で前記カムシャフトの軸方向に延び
る長溝は、前記ロア軸受部の軸受面にて鉛直方向にも高
低差を有する斜め溝として形成され、前記軸受部に設け
られた油通路は、前記斜め溝の鉛直方向上方側で同溝と
連通されるものとする。
【0020】請求項3記載の発明のこうした構造によれ
ば、上記軸受部に設けられた油通路に対する潤滑油の供
給が途絶えても、上記斜め溝の鉛直方向下方側には潤滑
油が残留するようになる。すなわち、同斜め溝において
その鉛直方向下方側の部分は油だまりとなる。このた
め、長期放置後であっても、当該軸受部における始動時
焼き付きが好適に防止されるようになる。
【0021】また、請求項4記載の発明では、請求項3
記載の内燃機関のカムシャフト軸受構造において、前記
斜め溝は、前記ロア軸受部の軸受面内において、内燃機
関の始動後、前記カムシャフトが最初にスライドされる
方向の手前側にその鉛直方向下方側の端部が位置するよ
うに傾斜方向が設定されるものとする。
【0022】請求項4記載の発明のこうした構造によれ
ば、カムシャフトの最初のスライドに伴って上記斜め溝
の鉛直方向下方側の部分にたまっている油(潤滑油)が
その軸受面に塗布されるようになり、当該摺動部におけ
る始動時の耐焼き付き性能が更に向上されるようにな
る。
【0023】また、請求項5記載の発明では、カムシャ
フトを回転可能に軸支すべく内燃機関のシリンダヘッド
に設けられた軸受部を有し、該軸受部に設けられた油通
路から前記カムシャフトのジャーナル部表面に開口する
油孔を介して同カムシャフトの内部に設けられた油通路
に潤滑油を導入する内燃機関のカムシャフト軸受構造に
おいて、前記カムシャフトのジャーナル部に前記軸受部
の軸受幅よりも幅の狭い環状溝を設け、該環状溝の底部
に前記油孔を開口させる構造とする。
【0024】請求項5記載の発明のこうした構造によっ
ても、たとえカムシャフトがその軸方向にスライドされ
る場合であれ、同カムシャフトのジャーナル部に設けら
れた環状溝が軸受部に設けられた油通路の出口部に対応
する範囲内にある限り、カムシャフト内部の油通路に対
する該環状溝及びその底部に開口する油孔を介しての潤
滑油の導入が可能となる。そして、こうしてカムシャフ
ト内部の油通路に対する潤滑油の導入が可能となること
で、同カムシャフトを軸支する他の軸受部においてもそ
れら摺動部に対する潤滑油の供給が可能となり、ひいて
はそれら摺動部での焼き付き等も良好に防止されるよう
になる。また同構造も、カムシャフトのジャーナル部に
上記環状溝を設け、且つその底部に上記油孔を開口させ
るだけの極めて簡素な構造であり、その実現性、実用性
も高いものとなっている。
【0025】また、同構造の場合にも、上記軸受部に設
けられた油通路を介して供給される潤滑油はカムシャフ
トジャーナル部に形成された環状溝の全域にわたって充
填されるようになる。このため、同カムシャフトの回転
に拘わらず、上記環状溝の底部に開口された油孔を通じ
て、この充填された潤滑油が上記カムシャフト内部の油
通路に対し常時導入されるようにもなる。
【0026】また、請求項6記載の発明では、請求項5
記載の内燃機関のカムシャフト軸受構造において、前記
軸受部は、前記シリンダヘッド上で前記カムシャフトを
下方から軸支するロア軸受部と同カムシャフトを上方か
ら軸支するアッパ軸受部とを有して構成され、前記ロア
軸受部は、その軸受面に鉛直方向に高低差を有する長溝
を有し、前記軸受部に設けられた油通路は、前記長溝の
鉛直方向上方側で同溝と連通されるものとする。
【0027】請求項6記載の発明のこうした構造によれ
ば、上記軸受部に設けられた油通路に対する潤滑油の供
給が途絶えても、上記長溝の鉛直方向下方側には潤滑油
が残留するようになる。すなわち、同長溝においても、
その鉛直方向下方側の部分は油だまりとなる。このた
め、長期放置後であっても、当該軸受部における始動時
焼き付きが好適に防止されるようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1〜図5に、この発明にかかる
内燃機関のカムシャフト軸受構造についてその一実施の
形態を示す。なお、この実施の形態は、前述したカムプ
ロフィールが軸方向に連続的に変化する3次元カムを備
えるカムシャフトについてこれを軸支する構造に、この
発明にかかるカムシャフト軸受構造を適用した一形態に
ついて示している。
【0029】はじめに、図1を参照して、この実施の形
態にかかるカムシャフト軸受構造の概要について説明す
る。同図1に示されるように、この軸受構造において、
カムシャフト10は、その軸方向にカムプロフィールが
連続的に変化する3次元カム20を備え、内燃機関のシ
リンダヘッドSH上に設けられた複数の軸受部30、3
1、…によって回転可能に、且つ軸方向にスライド可能
に軸支されている。なお、これら軸受部30、31、…
は、それぞれシリンダヘッドSH上でカムシャフト10
を下方から軸支するロア軸受部30L、31L、…と同
カムシャフト10を上方から軸支するアッパ軸受部30
U、31U、…とを有して構成されている。
【0030】一方、こうした3次元カム20を備えるカ
ムシャフト10やこれを軸支する軸受部30、31、…
をはじめ、タイミングプーリ40やアクチュエータ5
0、そしてバルブリフタ60等によって、当該機関のバ
ルブ(吸気若しくは排気バルブ)70を開閉駆動する動
弁装置が構成されている。
【0031】ここで、タイミングプーリ40は、当該機
関の出力軸である図示しないクランクシャフトにタイミ
ングベルト等を介して駆動連結されて、該クランクシャ
フトの回転をカムシャフト10に伝達するプーリであ
る。この実施の形態において、同タイミングプーリ40
はアクチュエータ50に一体に組み付けられており、ま
たアクチュエータ50の方は適宜の態様でシリンダヘッ
ドSHに回転可能に軸支されている。そして、当該機関
の運転に際し、クランクシャフトの回転に伴ってアクチ
ュエータ50共々カムシャフト10が回転されること
で、3次元カム20のカムノーズ21により上記バルブ
リフタ60が周期的に押圧され、ひいては上記バルブ7
0が周期的に開閉駆動される。なお、バルブリフタ60
には同図1に示される態様でバルブスプリング61が設
けられており、バルブリフタ60及びバルブ70は、こ
のバルブスプリング61によって、常時、バルブ70が
閉弁される方向に付勢されている。
【0032】また、アクチュエータ50は、上記カムプ
ロフィールが連続的に変化する3次元カム20のカムノ
ーズ21に対してその所望とされるバルブ駆動位置(バ
ルブリフト量、開弁作用角)を選択するために、上記カ
ムシャフト10をその軸方向にスライドさせる装置であ
る。この実施の形態においては、3次元カム20の図1
に実線にて示す位置と同図1に2点鎖線にて示す位置と
の範囲Dの間で、こうしたカムシャフト10のスライド
が有効となっている。そして、当該機関の運転に際して
は、その都度の運転状態(回転速度、負荷)において所
望とされるバルブ駆動位置(バルブリフト量、開弁作用
角)が得られるように、図示しない制御装置を通じてそ
のスライド方向、並びにスライド量が制御される。な
お、同制御にかかるアクチュエータ50の操作には、例
えばオイルコントロールバルブ等によって流量調節され
る油圧が利用される。
【0033】3次元カム20を備えるこのような動弁装
置によって、内燃機関の低速、低負荷運転から高速、高
負荷運転まで、その都度の運転状態に適したバルブ特性
が、アクチュエータ50によるカムシャフト10のスラ
イド方向並びにスライド量に応じて連続的に実現される
ようになる。
【0034】他方、同実施の形態にかかる軸受構造にお
いて、上記カムシャフト10と上記各軸受部30、3
1、…との間の摺動部に対する潤滑油の供給は以下の態
様で行われる。
【0035】すなわち、図1にその断面構造が示される
ように、カムシャフト10の内部にはその軸方向に沿っ
て油通路101が形成されており、また同カムシャフト
10の上記各軸受部30、31、…に対応する部分、す
なわち各ジャーナル部10Jには、該油通路101に連
通してその表面に開口する油孔102、104、…が形
成されている。そして基本的には、上記カムシャフト1
0の内部に形成された油通路101を伝搬路として、上
記軸受部30、31、…のうちの特定の1つの軸受部3
0から該油通路101に潤滑油OILを導入し、この導
入した潤滑油OILを同油通路101及び油孔104、
…を介して他の軸受部31、…に供給する。
【0036】ここで、上記潤滑油OILの導入部となる
軸受部30においては、そのロア軸受部30L(シリン
ダヘッドSH)に油圧源80と連通する油通路301が
形成されている。また、この油通路301の出口部があ
る同ロア軸受部30Lの軸受面には、該油通路301に
連通して且つ、同ロア軸受部30Lの軸受幅内でカムシ
ャフト10の軸方向に延び、また鉛直方向にも高低差を
有する斜め溝302が設けられている(図1においては
斜め溝302をその溝方向に展開して模式的に図示)。
【0037】また、カムシャフト10側においても、こ
の潤滑油OILの導入部となる軸受部30に対応して
は、そのジャーナル部10Jに該軸受部30の軸受幅よ
りも幅の狭い、正確には有効スライド範囲Dでの同カム
シャフト10の最大スライド時においても軸受部30の
軸受幅からはみ出ない幅をもって、環状溝103が設け
られており、この環状溝103の底部に上記油通路10
1と連通する油孔102が開口されている。
【0038】図2に、こうした軸受構造の上記潤滑油O
ILの導入部となる軸受部30、及び上記カムシャフト
10の該軸受部30に対応する部分について、その具体
的な組み立て構造を示す。
【0039】同図2に示されるように、軸受部30にお
いて、カムシャフト10はロア軸受部30Lとアッパ軸
受部30Uとにより挟持される。そして同カムシャフト
10は、それら軸受部30L及び30Uの両端部に設け
られたボルト穴BHにアッパ軸受部30U側から適宜の
ボルト(図示略)が螺挿されることにより、その円滑な
回転並びにスライドが許容される同軸受部30L及び3
0Uの軸受面との所定のクリアランスが保持された状態
で軸支される。
【0040】一方、上述のように、カムシャフト10の
内部には油通路101が設けられるとともに、そのジャ
ーナル部10Jには環状溝103、及びその底部に開口
して油通路101と連通する油孔102が設けられ、ロ
ア軸受部30L側には、上記油圧源80(図2において
は図示略)に連通される油通路301、及び同ロア軸受
部30Lの軸受面30LBにおいて該油通路301と連
通される斜め溝302が設けられている。
【0041】ここで、図3(a)にロア軸受部30Lの
平面構造を、また図3(b)にロア軸受部30Lの正面
構造を示すように、この斜め溝302は、上述のよう
に、同ロア軸受部30Lの軸受幅内でカムシャフト10
の軸方向に延び、また鉛直方向にも高低差を有する長溝
として形成されている。そして、同ロア軸受部30Lに
設けられた上記油通路301は、この斜め溝302の鉛
直方向上方側で同溝302に連通される構造となってい
る。
【0042】油通路301と斜め溝302とのこのよう
な関係により、ロア軸受部30Lに設けられた油通路3
01に対する潤滑油OILの供給が途絶えても、上記斜
め溝302の鉛直方向下方側には、例えば図3(a)に
斜線領域として示される態様で潤滑油OILが残留する
ようになる。すなわち、同斜め溝302においてその鉛
直方向下方側の部分302aは油だまりとなる。このた
め、機関の長期放置後であっても、当該軸受部30にお
ける始動時焼き付き等は好適に防止されるようになる。
【0043】図4は、図1のIV−IV線に沿った、具
体的にはカムシャフト10の環状溝103及び潤滑油O
ILの導入経路に沿った断面構造を示したものである。
また図5(a)及び(b)は、同図4のV−V線に沿っ
た、これも具体的には潤滑油OILの導入経路に沿った
軸受部30部分の断面構造を示したものである。なおこ
れら図4及び図5においても、斜め溝302について
は、これをその溝方向に展開して模式的に図示してい
る。
【0044】次に、これら図4及び図5を併せ参照し
て、この実施の形態の軸受構造によるカムシャフト10
内部の油通路101への潤滑油OILの導入態様につい
て説明する。
【0045】同実施の形態の軸受構造にあって、油圧源
80(図1)から供給される潤滑油OILは前述のよう
に、ロア軸受部30Lの油通路301、斜め溝302、
カムシャフトジャーナル部10Jの環状溝103、及び
油孔102を介して、同カムシャフト10の内部に形成
された油通路101に導入されるようになる。
【0046】そしてこのとき、上記ジャーナル部10J
の環状溝103は、図4に示されるように、ロア軸受部
30L及びアッパ軸受部30Uの各軸受面との間に環状
空間を形成するようになることから、上記斜め溝302
から供給される潤滑油OILは、この環状溝103の全
域にわたって充填されるようになる。このため、上記油
通路101には、カムシャフト10の回転に拘わらず、
この充填された潤滑油OILが同環状溝103の底部に
開口された油孔102を通じて常時導入されるようにな
る。
【0047】一方、例えば当該機関の始動時、あるいは
低速(低負荷)運転時等、図1に例示したバルブリフタ
60に対する3次元カム20の位置が同図1に2点鎖線
にて示した関係となるよう、前記有効スライド範囲Dに
てカムシャフト10が最大量スライドされている場合、
上記軸受部30における潤滑油OILの導入構造は、図
5(a)に示される態様のものとなる。
【0048】すなわちこの場合、ロア軸受部30Lの油
通路301から供給された潤滑油OILは、同図5
(a)に示されるように、上記斜め溝302の一方端側
(図3における油だまり形成部分302a側)から上記
カムシャフトジャーナル部10Jの環状溝103に供給
されるようになる。こうして環状溝103に供給された
潤滑油OILが、その底部に開口された油孔102を通
じて常時カムシャフト10内部の油通路101に導入さ
れるようになることは上述の通りである。
【0049】また、例えば当該機関の高速(高負荷)運
転時等、同じく図1に例示したバルブリフタ60に対す
る3次元カム20の位置が同図1に実線にて示した関係
となるよう、前記有効スライド範囲Dにてカムシャフト
10が最大量スライドされている場合、同軸受部30に
おける潤滑油OILの導入構造は、図5(b)に示され
る態様のものとなる。
【0050】すなわちこの場合、ロア軸受部30Lの油
通路301から供給された潤滑油OILは、同図5
(b)に示されるように、上記斜め溝302の他方端側
(図3における油通路301との連通部側)から上記カ
ムシャフトジャーナル部10Jの環状溝103に供給さ
れるようになる。そしてこの場合も、環状溝103に供
給された潤滑油OILは、その底部に開口された油孔1
02を通じて常時カムシャフト10内部の油通路101
に導入されるようになる。
【0051】このように、同実施の形態のカムシャフト
軸受構造にあっては、たとえカムシャフト10がその軸
方向にスライドされる場合であれ、同カムシャフト10
のジャーナル部10Jに設けられた環状溝103が軸受
部30の斜め溝302に対応する範囲内にある限り、カ
ムシャフト10内部の油通路101に対する潤滑油OI
Lの導入が可能となる。
【0052】そして、こうしてカムシャフト10内部の
油通路101に対する潤滑油OILの導入が可能となる
ことで、同カムシャフト10を軸支する他の軸受部3
1、…においてもそれら摺動部に対する潤滑油OILの
供給が可能となり、ひいてはそれら摺動部での焼き付き
等も良好に防止されるようになる。
【0053】また、同軸受構造は、上記軸受部30の軸
受面に上記斜め溝302を設けるとともに、カムシャフ
ト10のジャーナル部10Jに上記環状溝103を設
け、且つその底部に上記油孔102を開口させるだけの
極めて簡素な構造であり、その実現性、実用性も高いも
のとなっている。
【0054】以上説明したように、同実施の形態にかか
るカムシャフト軸受構造によれば、以下に列記するよう
な多くの優れた効果が得られるようになる。 (1)たとえカムシャフト10がその軸方向にスライド
される場合であれ、同カムシャフト10のジャーナル部
10Jに設けられた環状溝103が軸受部30の斜め溝
302に対応する範囲内にある限り、カムシャフト10
内部の油通路101に対する潤滑油OILの導入が可能
となる。
【0055】(2)こうしてカムシャフト10内部の油
通路101に対する潤滑油OILの導入が可能となるこ
とで、同カムシャフト10を軸支する他の軸受部31、
…においてもそれら摺動部に対する潤滑油OILの供給
が可能となり、ひいてはそれら摺動部での焼き付き等も
良好に防止される。
【0056】(3)軸受部30の軸受面に斜め溝302
を設けるとともに、カムシャフト10のジャーナル部1
0Jに環状溝103を設け、且つその底部に上記油孔1
02を開口させるだけの極めて簡素な構造であり、その
実現性、実用性も高い。
【0057】(4)斜め溝302を介して供給される潤
滑油OILがカムシャフトジャーナル部10Jに形成さ
れた環状溝103の全域にわたって充填されるようにな
る。このため、カムシャフト10の回転に拘わらず、環
状溝103の底部に開口された油孔102を通じて、こ
の充填された潤滑油OILがカムシャフト10内部の油
通路101に対し常時導入される。
【0058】(5)斜め溝302においてその鉛直方向
下方側の部分302aは油だまりとなるため、機関の長
期放置後であっても、軸受部30における始動時焼き付
き等は好適に防止される。
【0059】(6)シリンダヘッドSH上の限られた空
間にあって、潤滑油OILの供給のための別途の配管等
を設けたりする必要がない、あるいはシリンダヘッドS
Hについても、任意の1つの軸受部30に油通路301
を設け、該油通路301を油圧源80に連通させるとい
った必要最小限の加工で済む、等々、スペース的に、ま
たコスト的に、極めて望ましい態様で摺動部の潤滑を図
ることができる。
【0060】なお、同実施の形態にあって、カムシャフ
トジャーナル部10Jに形成される環状溝103の溝幅
は、軸受部30の軸受幅よりも狭い範囲で、より正確に
は、カムシャフト10がスライドされても同軸受部30
からはみ出ない範囲で任意である。
【0061】また極端な場合、同環状溝103の溝幅
は、その底部に開口される油孔102の幅を確保できる
幅さえあれば十分でもある。いずれにしろ、軸受部30
(ロア軸受部30L)の軸受面30LBには斜め溝30
2を有し、カムシャフト10のジャーナル部10Jには
こうした環状溝103を有する同構造によれば、カムシ
ャフト10の軸方向への有効スライド範囲Dを補うため
のそれら溝の長さ(斜め溝302)あるいは幅(環状溝
103)に関する設計の自由度が増すことにもなる。
【0062】また、この発明にかかるカムシャフト軸受
構造は上記実施の形態に限定されるものではなく、同実
施の形態を適宜変更した、例えば次のような形態として
実現することもできる。
【0063】・上記実施の形態では、カムシャフト10
の軸受部30に対応するジャーナル部10Jに環状溝1
03を設ける構造としたが、同実施の形態の図5(a)
及び(b)に対応する図として図6(a)及び(b)に
示すように、上記ジャーナル部10Jへの環状溝103
の配設を割愛する構造としてもよい。このような軸受部
30’にあっては、カムシャフト10の回転に伴うロア
軸受部30Lの斜め溝302と同カムシャフト10のジ
ャーナル部10J表面に開口された油孔102との周期
的な対応に基づいてカムシャフト10内部の油通路10
1に対する潤滑油OILの導入が行われるため、上記実
施の形態による上記(4)の効果は期待できないもの
の、同実施の形態による上記(1)〜(3)の効果、並
びに(5)及び(6)の効果に準じた効果は得ることが
できる。少なくともこうした構造によれば、たとえカム
シャフト10がその軸方向にスライドされる場合であ
れ、同カムシャフト10のジャーナル部10J表面に開
口する油孔102が当該軸受部30’の上記斜め溝30
2に対応する範囲内にある限り、カムシャフト10内部
の油通路101に対するそれら斜め溝302及び油孔1
02を介しての潤滑油OILの導入が可能となる。
【0064】・上記実施の形態では、ロア軸受部30L
に斜め溝302を設ける構造としたが、同じく同実施の
形態の図5(a)及び(b)に対応する図として図7
(a)及び(b)に示すように、上記ロア軸受部30L
への斜め溝302の配設を割愛する構造としてもよい。
このような軸受部30”にあっては、同斜め溝302の
配設を割愛したことにより、上記実施の形態による上記
(5)の効果は期待できないものの、同実施の形態によ
る上記(1)〜(4)の効果、及び(6)の効果に準じ
た効果は得ることができる。少なくともこうした構造に
よれば、たとえカムシャフト10がその軸方向にスライ
ドされる場合であれ、同カムシャフト10のジャーナル
部10Jに設けられた環状溝103が当該軸受部30”
に設けられた油通路301の出口部に対応する範囲内に
ある限り、カムシャフト10内部の油通路101に対す
る該環状溝103及びその底部に開口する油孔102を
介しての潤滑油OILの導入が可能となる。そして、同
構造の場合にも、当該軸受部30”に設けられた油通路
301を介して供給される潤滑油OILはカムシャフト
ジャーナル部10Jに形成された環状溝103の全域に
わたって充填されるようになるため、カムシャフト10
の回転に拘わらず、該環状溝103の底部に開口された
油孔102を通じて、この充填された潤滑油OILがカ
ムシャフト10内部の油通路101に対し常時導入され
るようにもなる。
【0065】・上記実施の形態では、機関の始動時に
は、図1に例示したバルブリフタ60に対する3次元カ
ム20の位置が同図1に2点鎖線にて示した関係にあ
り、また機関の高速(高負荷)運転時には、同じく図1
に例示したバルブリフタ60に対する3次元カム20の
位置が同図1に実線にて示した関係となるようカムシャ
フト10がスライドされるとした。すなわち、図8
(a)に示されるように、ロア軸受部30L(図3
(a)に相当)に対し、機関の始動後、カムシャフト1
0ははじめ、矢印10Aにて示される方向にスライドさ
れるとした。このため、機関の始動後、例えば急加速さ
れるなどして、カムシャフト10が矢印10A方向にス
ライドされる際、そのスライドに伴って斜め溝302の
鉛直方向下方側の部分302aにたまっている油(潤滑
油)がその軸受面に塗布されるようになり、当該摺動部
における始動時の耐焼き付き性能が更に向上されること
となっている。このような現実に鑑みると、次のような
変更も可能となる。すなわち、3次元カムを備える動弁
装置にあっては、3次元カムの取付方向の違いなどによ
り、図8(b)に示されるように、ロア軸受部30Lに
対し、機関の始動後、カムシャフト10が矢印10Bに
て示される方向にスライドされるスライドパターンが選
択されることもある。そして、このようなスライドパタ
ーンが選択される動弁装置に同軸受構造を適用する場合
には、同図8(b)に示される態様で、上記斜め溝30
2の傾斜方向を逆に設定することが、上記油(潤滑油)
の塗布作用を確実に得る上で有効となる。このように、
3次元カム20の取付方向等に基づき設定されるカムシ
ャフト10の機関始動後の最初のスライドパターンに応
じて同斜め溝302の傾斜方向を変更することで、3次
元カムを備える動弁装置としての設計態様に拘わらず、
始動時の耐焼き付き性能の更なる向上を図ることができ
るようになる。
【0066】・上記実施の形態では、ロア軸受部30L
の軸受面30LBに斜め溝302を設けるとしたが、同
溝は先の図3(a)に対応する図として図9に示すよう
に、油通路301に連通して且つ、同軸受部30Lの軸
受幅内でカムシャフト10の軸方向に延びる長溝303
であってもよい。この場合、上記実施の形態による上記
(5)の効果は期待できなくなるものの、上記(1)〜
(4)の効果、並びに上記(6)の効果に準じた効果は
得ることができる。少なくともこうした構造によれば、
たとえカムシャフト10がその軸方向にスライドされる
場合であれ、同カムシャフト10のジャーナル部10J
に設けられた環状溝103が軸受部30の該長溝303
に対応する範囲内にある限り、カムシャフト10内部の
油通路101に対する潤滑油OILの導入が可能とな
る。また、こうした長溝303を備える構造は、上記環
状溝103の配設を割愛した先の図6に例示した実施の
形態に適用することもできる。
【0067】・特に、先の図7に例示した実施の形態の
場合には、同じく先の図3(a)に対応する図として図
10に示すように、ロア軸受部30Lの軸受面30LB
に対して鉛直方向に高低差を有する長溝304を設け、
同軸受部30Lに設けられる油通路301を、この長溝
304の鉛直方向上方側で連通させる構造としてもよ
い。こうした構造によれば、ロア軸受部30Lに設けら
れた油通路301に対する潤滑油OILの供給が途絶え
ても、上記長溝304の鉛直方向下方側には潤滑油OI
Lが残留するようになる。すなわち、同長溝304にお
いても、その鉛直方向下方側の部分304aは油だまり
となる。このため、機関の長期放置後であっても、当該
軸受部における始動時焼き付きは好適に防止されるよう
になる。
【0068】・その他、上記斜め溝302(図2、図
3、図8)や長溝304(図10)において上記油だま
りとなる鉛直方向下方側の部分302a、あるいは30
4aについては、同部分の面積(容積)を他の部分より
も大きく確保するようにしてもよい。このような構造を
採用することにより、同油だまりによる効果、すなわち
長期放置後の始動時焼き付き防止効果が更に助長される
ようになる。
【0069】・また、軸受部30に限らず、他の軸受
部、例えば軸受部31(図1)に対しても同様に油だま
りとなる部分を設けるようにしてもよい。これには例え
ば、そのロア軸受部31Lの軸受面にその軸受幅内で例
えばカムシャフト10の軸方向に延びる長溝を形成する
ようにする。これにより、該長溝が油だまりとなって、
それら他の軸受部においても、長期放置後の始動時焼き
付きが好適に防止されるようになる。
【0070】・また、軸受部30に設ける油通路301
や斜め溝302、あるいは長溝303、304等をアッ
パ軸受部30Uに設け、該アッパ軸受部30U側からカ
ムシャフト10内部の油通路101に潤滑油OILを導
入する構造としてもよい。同構造の場合にも、上記実施
の形態による上記(5)の油だまりによる効果は期待で
きなくなるものの、上記(1)〜(4)の効果、並びに
上記(6)の効果に準じた効果は得ることができる。
【0071】・また、上記実施の形態にあっては、カム
シャフト10の内部に設けられる油通路101と連通し
て各ジャーナル部10Jに開口する油孔102、104
が、それらジャーナル部10Jにおいてそれぞれ1本ず
つ設けられる場合について例示したが、それら油孔10
2、104はそれぞれ放射状に複数本ずつ設けられる構
造としてもよい。このような構造によれば、潤滑油OI
Lの導入効率、並びに該導入された潤滑油OILによる
潤滑効率が更に向上されるようになる。なお、上記油孔
102と上記油孔104とでその本数が同じである必要
はない。
【0072】・また、上記実施の形態の軸受構造が適用
される3次元カムを備える動弁装置としての構成も図1
に例示した構成のものに限られることなく任意である。
こうした動弁装置としては、他にも例えば、タイミング
プーリ40がアクチュエータ50とは独立してカムシャ
フト10の他方端に設けられる構成、アクチュエータ5
0自身は回転せずに、そのスライド部とカムシャフト1
0の先端とが適宜のベアリング等により連結されてなる
構成、等々が考えられる。要は、3次元カムの軸方向に
変化するカムプロフィールを動的に利用すべく、適宜の
アクチュエータによって、カムシャフト10がその軸方
向に任意にスライドされる構成であればよい。
【0073】・さらに、この発明にかかるカムシャフト
軸受構造が適用される動弁装置も、上記3次元カムを備
える動弁装置には限られない。いかなる機構を有する装
置であれ、カムシャフト自体がその軸方向にスライドさ
れるように構成される装置でさえあれば、その摺動部に
対する潤滑油の供給を確実ならしめるための軸受構造と
して、この発明にかかるカムシャフト軸受構造を適用す
ることはできる。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、たとえカ
ムシャフトがその軸方向にスライドされる場合であれ、
同カムシャフトのジャーナル部表面に開口する油孔が軸
受部の長溝に対応する範囲内にある限り、カムシャフト
内部の油通路に対するそれら長溝及び油孔を介しての潤
滑油の導入が可能となる。そして、こうしてカムシャフ
ト内部の油通路に対する潤滑油の導入が可能となること
で、同カムシャフトを軸支する他の軸受部においてもそ
れら摺動部に対する潤滑油の供給が可能となり、ひいて
はそれら摺動部での焼き付き等も良好に防止されるよう
になる。また同構造は、軸受部の軸受面に長溝を設ける
だけの極めて簡素な構造であり、その実現性、実用性も
高いものとなっている。
【0075】また、請求項2記載の発明によっても、た
とえカムシャフトがその軸方向にスライドされる場合で
あれ、同カムシャフトのジャーナル部に設けられた環状
溝が軸受部の長溝に対応する範囲内にある限り、カムシ
ャフト内部の油通路に対するそれら長溝及び環状溝及び
油孔を介しての潤滑油の導入が可能となる。そして、こ
うしてカムシャフト内部の油通路に対する潤滑油の導入
が可能となることで、同カムシャフトを軸支する他の軸
受部においてもそれら摺動部に対する潤滑油の供給が可
能となり、ひいてはそれら摺動部での焼き付き等も良好
に防止されるようになる。また同構造も、軸受部の軸受
面に長溝を設けるとともに、カムシャフトのジャーナル
部に環状溝を設け、且つその底部にカムシャフト内部の
油通路と連通する油孔を開口させるだけの極めて簡素な
構造であり、その実現性、実用性も高いものとなってい
る。
【0076】また、請求項2記載の発明の同構造の場合
には、上記長溝を介して供給される潤滑油がカムシャフ
トジャーナル部に形成された環状溝の全域にわたって充
填されるようになる。このため、同カムシャフトの回転
に拘わらず、上記環状溝の底部に開口された油孔を通じ
て、この充填された潤滑油が上記カムシャフト内部の油
通路に対し常時導入されるようにもなる。
【0077】しかも、軸受部の軸受面には長溝を有し、
カムシャフトのジャーナル部には環状溝を有する同請求
項2記載の発明の構造によれば、カムシャフトの軸方向
への有効スライド長を補うためのそれら溝の長さ(長
溝)あるいは幅(環状溝)に関する設計の自由度も増
す。
【0078】また、請求項3記載の発明によれば、軸受
部に設けられた油通路に対する潤滑油の供給が途絶えて
も、斜め溝の鉛直方向下方側には潤滑油が残留するよう
になるため、長期放置後であっても、当該軸受部におけ
る始動時焼き付きが好適に防止されるようになる。
【0079】また、請求項4記載の発明によれば、カム
シャフトの最初のスライドに伴って上記斜め溝の鉛直方
向下方側の部分にたまっている油(潤滑油)がその軸受
面に塗布されるようになり、当該摺動部における始動時
の耐焼き付き性能が更に向上されるようになる。
【0080】また、請求項5記載の発明によっても、た
とえカムシャフトがその軸方向にスライドされる場合で
あれ、同カムシャフトのジャーナル部に設けられた環状
溝が軸受部に設けられた油通路の出口部に対応する範囲
内にある限り、カムシャフト内部の油通路に対する該環
状溝及びその底部に開口する油孔を介しての潤滑油の導
入が可能となる。そして、こうしてカムシャフト内部の
油通路に対する潤滑油の導入が可能となることで、同カ
ムシャフトを軸支する他の軸受部においてもそれら摺動
部に対する潤滑油の供給が可能となり、ひいてはそれら
摺動部での焼き付き等も良好に防止されるようになる。
また同構造も、カムシャフトのジャーナル部に環状溝を
設け、且つその底部に油孔を開口させるだけの極めて簡
素な構造であり、その実現性、実用性も高いものとなっ
ている。
【0081】また、請求項5記載の発明の同構造の場合
にも、軸受部に設けられた油通路を介して供給される潤
滑油はカムシャフトジャーナル部に形成された環状溝の
全域にわたって充填されるようになる。このため、カム
シャフトの回転に拘わらず、上記環状溝の底部に開口さ
れた油孔を通じて、この充填された潤滑油がカムシャフ
ト内部の油通路に対し常時導入されるようにもなる。
【0082】また、請求項6記載の発明によれば、軸受
部に設けられた油通路に対する潤滑油の供給が途絶えて
も、長溝の鉛直方向下方側には潤滑油が残留するように
なるため、長期放置後であっても、当該軸受部における
始動時焼き付きが好適に防止されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカムシャフト軸受構造の一実施の形
態を示す一部断面図。
【図2】同実施の形態の軸受構造の詳細構造を示す組み
立て斜視図。
【図3】同実施の形態のロア軸受部構造を示す平面及び
正面図。
【図4】図1のIV−IV線に沿った断面構造を示す断
面図。
【図5】同実施の形態の潤滑油導入態様を図4のV−V
線に沿った断面構造として示す断面図。
【図6】この発明のカムシャフト軸受構造の他の実施の
形態についてその潤滑油導入態様を図5に対応させて示
す断面図。
【図7】この発明のカムシャフト軸受構造の更に他の実
施の形態についてその潤滑油導入態様を図5に対応させ
て示す断面図。
【図8】ロア軸受部に形成する斜め溝の変形例を示すロ
ア軸受部平面図。
【図9】この発明のカムシャフト軸受構造の更に他の実
施の形態についてそのロア軸受部の溝構造を示すロア軸
受部平面図。
【図10】この発明のカムシャフト軸受構造の更に他の
実施の形態についてそのロア軸受部の溝構造を示すロア
軸受部平面図。
【符号の説明】
10…カムシャフト、10J…カムシャフトジャーナル
部、101…油通路、102、104…油孔、103…
環状溝、20…カム(3次元カム)、21…カムノー
ズ、30、30’、30”、31…軸受部、30U、3
1U…アッパ軸受部、30L、31L…ロア軸受部、3
01…油通路、302…斜め溝、303、304…長
溝、40…タイミングプーリ、50…アクチュエータ、
60…バルブリフタ、61…バルブスプリング、70…
バルブ、80…油圧源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01M 1/06 F01M 1/06 K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カムシャフトを回転可能に軸支すべく内燃
    機関のシリンダヘッドに設けられた軸受部を有し、該軸
    受部に設けられた油通路から前記カムシャフトのジャー
    ナル部表面に開口する油孔を介して同カムシャフトの内
    部に設けられた油通路に潤滑油を導入する内燃機関のカ
    ムシャフト軸受構造において、 前記軸受部に設けられた油通路の出口部がある同軸受部
    の軸受面に、該油通路に連通して且つ同軸受部の軸受幅
    内で前記カムシャフトの軸方向に延びる長溝を設けたこ
    とを特徴とする内燃機関のカムシャフト軸受構造。
  2. 【請求項2】カムシャフトを回転可能に軸支すべく内燃
    機関のシリンダヘッドに設けられた軸受部を有し、該軸
    受部に設けられた油通路から前記カムシャフトのジャー
    ナル部表面に開口する油孔を介して同カムシャフトの内
    部に設けられた油通路に潤滑油を導入する内燃機関のカ
    ムシャフト軸受構造において、 前記軸受部に設けられた油通路の出口部がある同軸受部
    の軸受面に該油通路に連通して且つ同軸受部の軸受幅内
    で前記カムシャフトの軸方向に延びる長溝を設けるとと
    もに、前記カムシャフトのジャーナル部に前記軸受部の
    軸受幅よりも幅の狭い環状溝を設け、該環状溝の底部に
    前記油孔を開口させたことを特徴とする内燃機関のカム
    シャフト軸受構造。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の内燃機関のカムシ
    ャフト軸受構造において、 前記軸受部は、前記シリンダヘッド上で前記カムシャフ
    トを下方から軸支するロア軸受部と同カムシャフトを上
    方から軸支するアッパ軸受部とを有して構成され、 前記軸受部の軸受面で前記カムシャフトの軸方向に延び
    る長溝は、前記ロア軸受部の軸受面にて鉛直方向にも高
    低差を有する斜め溝として形成され、 前記軸受部に設けられた油通路は、前記斜め溝の鉛直方
    向上方側で同溝と連通されることを特徴とする内燃機関
    のカムシャフト軸受構造。
  4. 【請求項4】請求項3記載の内燃機関のカムシャフト軸
    受構造において、 前記斜め溝は、前記ロア軸受部の軸受面内において、内
    燃機関の始動後、前記カムシャフトが最初にスライドさ
    れる方向の手前側にその鉛直方向下方側の端部が位置す
    るように傾斜方向が設定されてなることを特徴とする内
    燃機関のカムシャフト軸受構造。
  5. 【請求項5】カムシャフトを回転可能に軸支すべく内燃
    機関のシリンダヘッドに設けられた軸受部を有し、該軸
    受部に設けられた油通路から前記カムシャフトのジャー
    ナル部表面に開口する油孔を介して同カムシャフトの内
    部に設けられた油通路に潤滑油を導入する内燃機関のカ
    ムシャフト軸受構造において、 前記カムシャフトのジャーナル部に前記軸受部の軸受幅
    よりも幅の狭い環状溝を設け、該環状溝の底部に前記油
    孔を開口させたことを特徴とする内燃機関のカムシャフ
    ト軸受構造。
  6. 【請求項6】請求項5記載の内燃機関のカムシャフト軸
    受構造において、 前記軸受部は、前記シリンダヘッド上で前記カムシャフ
    トを下方から軸支するロア軸受部と同カムシャフトを上
    方から軸支するアッパ軸受部とを有して構成され、 前記ロア軸受部は、その軸受面に鉛直方向に高低差を有
    する長溝を有し、 前記軸受部に設けられた油通路は、前記長溝の鉛直方向
    上方側で同溝と連通されることを特徴とする内燃機関の
    カムシャフト軸受構造。
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