JP2000073091A - 洗浄剤 - Google Patents

洗浄剤

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JP2000073091A
JP2000073091A JP10243368A JP24336898A JP2000073091A JP 2000073091 A JP2000073091 A JP 2000073091A JP 10243368 A JP10243368 A JP 10243368A JP 24336898 A JP24336898 A JP 24336898A JP 2000073091 A JP2000073091 A JP 2000073091A
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ether
polyoxyethylene
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Takahiro Otaguro
隆浩 大田黒
Toshinobu Kashiwada
利信 柏田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期保存できると共に、経時的にも洗浄力の
劣化がなく、優れた洗浄力を発揮することができる電解
活性水を含有する洗浄剤を提供する。 【解決手段】 分子集団(クラスター)の大きさを40
〜80(Hz)に調整してなる活性水を含有することを
特徴とする洗浄剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長期保存できると
共に、経時的にも洗浄力の劣化がなく、優れた洗浄力を
発揮することができる洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、クラスターと呼ばれる水の分子
集団は、その大きさが小さいほど、おいしい水といわれ
るものであり、水道水で120Hz前後、地下水で10
5Hz前後、ミネラル水で100Hz前後である。しか
しながら、従来の洗浄剤において、分子集団(クラスタ
ー)の大きさを特定範囲に調整してなる活性水を含有す
る洗浄剤は、今まで知られていないのが現状である。
【0003】一方、従来より、水を電気分解して、陽極
側に酸性イオン活性水、陰極側にアルカリ性イオン活性
水を発生させる技術が実用化されており、残留性が無い
というメリットを生かし、これらの電解活性水(電解イ
オン水)を殺菌用、洗浄用等に使用できることが知られ
ている。
【0004】例えば、水を電気分解して得られる電解活
性水とフッ素化合物とを含有する特に半導体基板用に好
適な洗浄剤(特開平7−324198号公報)、水を電
気分解して得られる電解活性水と錯化剤(及び分散剤)
とを含有する特に半導体基板用洗浄剤(特開平7−32
4198号公報)、並びに、飲料用、洗浄、消毒などの
工業用、医療用など広範な分野で使用することができる
電解活性水の製造方法及びそのための装置(特開平6−
312183号公報)などが知られている。
【0005】しかしながら、これらの公報等に記載され
る水を電気分解して得られる電解活性水は、残留性が無
いというメリットを有する反面、該電解活性水の性質も
変化しやすく、保存安定性が良くないので、電解活性水
を含有した殺菌用、洗浄用等の組成物を使用する場合
は、数日以内に使用しなけらばならないという課題を有
し、また、洗浄力等も経時的に劣化するという課題を有
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題及び現状に鑑み、これを解消しようとするものであ
り、長期保存できると共に、経時的にも洗浄力の劣化が
なく、優れた洗浄力を有する洗浄剤を提供することを目
的とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記従
来の課題について、鋭意検討した結果、分子集団(クラ
スター)の大きさを特定範囲に調整してなる活性水を含
有する洗浄剤とすることにより、上記目的の洗浄剤が得
られることを見い出し、本発明を完成するに至ったので
ある。すなわち、本発明は、次の(1)〜(5)に存する。 (1) 分子集団(クラスター)の大きさを40〜80(H
z)に調整してなる活性水を含有することを特徴とする
洗浄剤。 (2) 前記活性水が電解活性水である上記(1)記載の洗浄
剤。 (3) 界面活性剤0.01〜20重量%及び/又は溶剤
0.1〜10重量%を含有する請求項1又は2記載の洗
浄剤。 (4) 前記洗浄剤が硬質表面用洗浄剤である上記(1)〜(3)
の何れか一つに記載の洗浄剤。 (5) 前記洗浄剤がトリガー容器又はデスペンサー容器に
収納してなる上記(1)〜(4)の何れか一つに記載の洗浄
剤。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の洗浄剤は、分子集団(クラスタ
ー)の大きさを40〜80(Hz)に調整してなる活性
水を含有することを特徴とするものである。
【0009】本発明に用いる活性水は、分子集団(クラ
スター)の大きさが40〜80(Hz)、好ましくは、
40〜70(Hz)に調整してなるものが望ましい。分
子集団(クラスター)の大きさが40(Hz)未満の活
性水であると、分子集団(クラスター)の大きさが不安
定で、安定が悪い状態となり、また、分子集団(クラス
ター)の大きさが80(Hz)を越える活性水である
と、優れた洗浄力を有する洗浄剤が得られず、好ましく
ない。なお、本発明において、活性水の分子集団(クラ
スター)の大きさは、核磁気共鳴装置(NMR)におけ
る分析数値であり、測定方法等は下記のとおりである。 (測定方法)使用するチューブはφ5cmでもφ10c
mでもよい。サンプリングは、測定水をゆっくりと4c
m以上のチューブに入れるだけである。バブリングが起
きると正しいデータを反映しないものとなる。また、一
定温度で測定することが必要である。温度が上がると当
然分子の運動は速くなる。測定データの再現性は温度制
御に依存する。現状のNMRでは、±1Hzの再現性が
得られている。測定条件を以下に示す。 装置:日本電子(株)製、FT−NMR(JNM−EX
270) 観測核:酸素核(O17) 観測周波数:36.6MHz 観測範囲:10000Hz(270ppm) 積算回数:2048回 測定温度:20℃ サンプリングポイント数:16384 デジタル分解能:1.22Hz ブロードニング因子:2.00Hz
【0010】本発明に用いる分子集団(クラスター)の
大きさを40〜80(Hz)に調整してなる活性水とし
ては、例えば、水を電気分解することより得られる電解
活性水、水に電磁波又は超音波などのエネルギーを加え
て、水の分子集団(クラスター)の大きさを上記範囲と
した活性水から得ることができ、汎用性、コスト面、製
造面から水を電気分解した電解活性水から得られるもの
であることが好ましい。使用できる電解活性水は、水を
電気分解することにより得られるものであり、かつ、分
子集団(クラスター)の大きさが40〜80(Hz)に
あるものであれば、特に限定されず、プラスの電位(p
H7以下)の電解活性水、マイナス電位の電解活性水
(pH7以上)が挙げられる。例えば、水の電気分解に
よる方法では、イオン透過性隔膜を使用して電解槽を陰
極室と陽極室に分けて用いる場合と使用しない場合によ
っても、上記と同様な電解活性水が得られる。なお、本
発明では、上述の如く、水を電気分解することにより得
られる電解活性水であっても、分子集団(クラスター)
の大きさが40〜80(Hz)の活性水でなければ、目
的の洗浄剤を得ることができないものであり、電解活性
水製造の際の電解時間、電力量、電極(陽極、陰極)並
びに、後述する製造の際に水に添加する塩類等の電解質
の量、種類等により調製されるものである。
【0011】上記特性を有する電解活性水の製造として
は、例えば、電解槽に水と食塩、塩類などの電解質を加
えて、陽極と陰極を有する電解槽で電気分解することに
より、陽極側では、プラスの電位(pH7以下)の電解
活性水と同時に、陰極側では、マイナス電位の電解活性
水(pH7以上)がそれぞれ同時に得られる。また、イ
オン透過膜を使用する場合は、陽極と陰極の間を仕切る
イオン透過性隔膜を有し、電解槽の陰極室には、陰電極
を挿入し、又、陽極室には、陽電極を挿入したときの陰
陽電極間に直流電圧を印加して、電気分解を行い、陽極
室ではプラス電位の電解活性水(pH7以下)と、陰極
室ではマイナス電位の電解活性水(pH7以上)が生成
する。更に、イオン透過性隔膜を使用しない電気分解に
おいても上記と同様な電解活性水が得られる。
【0012】本発明における分子集団(クラスター)の
大きさが40〜80(Hz)の電解活性水、すなわち、
上記陽極室及び陰極室に生成する(イオン性透過性隔膜
を使用しない場合も含む)上記分子集団(クラスター)
の大きさとなる電解活性水は、酸化還元電位が、−1,
000mVから+1,200mVの電位を有するものが
好適に使用できる。好ましくは、電解活性水の酸化還元
電位は、−1,000mVから−500mVまでと、+
100mVから+1,200mVまでの電位を有する電
解活性水、更に好ましくは、−1,100mVから−2
00mVまでと、+100mVから+1,100mVま
での電位を有する電解活性水であることが望ましい。
【0013】本発明の洗浄剤には、更に界面活性剤及び
/又は溶剤を配合することが好ましい。この界面活性剤
を配合することにより、更に脂質汚れに対する洗浄効果
を向上させることができ、また、溶剤を配合することに
より、界面活性剤の働きに相乗効果を示し、皮膚汚れ、
ヤニ汚れ、油汚れ、トイレの汚れ等住居内外の汚れ除去
性を向上させることができる洗浄剤を調製することがで
きる。界面活性剤としては、例えば、陰イオン界面活性
剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界
面活性剤等が単独系又はこれらの併用系が使用できる。
【0014】非イオン界面活性剤としては、例えば、ポ
リ(オキシエチレン)−ポリ(オキシプロピレン)ブロ
ック共重合体、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油体などが挙げられる。好ましい非イオン界面
活性剤は、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオ
キシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンス
テアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリル
エーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテ
ル、ポリオキシエチレンデシルペンタデシルエーテル、
ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチ
レンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン
コレステリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオ
キシエチレンヘキシルデシルエーテル、モノステアリル
酸エチレングリコール、モノステアリル酸ポリエチレン
グリコール、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリ
セリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリ
セリル、イソステアリン酸ポリエチレングリコール、モ
ノオレイン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、モノステアリン酸ポリ
オキシエチレングリセリン、トリステアリン酸ポリオキ
シエチレングリセリル、ポリオキシエチレントリステア
リン酸トリメチロールプロパン、ポリオキシエチレンイ
ソステアリン酸トリメチロールプロパン、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、イソステアリン酸ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ラウ
リン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタン脂
肪酸エステル、モノ脂肪酸グリセリン、ピログルタミン
酸エステル、ポリエチレングリコールアルキルエーテ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、脂肪酸モノグリセリドなどが挙げられる。
【0015】また、好ましい陰イオン界面活性剤として
は(括弧内は、具体的な化合物)、例えば、アルキルベ
ンゼンスルフォン酸ナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウ
ム)、αーオレフィンスルホン酸塩(αーオレフィンス
ルホン酸ナトリウム)、高級脂肪酸アルカリ塩(ラウリ
ル酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレン酸などの塩類)、アル
キル硫酸塩(アルキル硫酸ナトリウム)、アルキルエー
テル硫酸エステル塩及びEO付加体(ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸ナトリウム)、アルキルエーテ
ルリン酸エステル塩及びEO付加体〔ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸ナトリウム、ジ(ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル)リン酸ナトリウム〕、フェ
ニルエーテル硫酸エステル塩(ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル硫酸ナトリウム)、メチルタウリ
ン酸塩(アルキロイルメチルタウリンナトリウム、アル
キロイルベンザルコシンナトリウム)、アラニネート及
びその塩、スルホコハク酸塩、エーテルスルホン酸塩、
エーテルカルボン酸及びその塩、アルキルスルホン酸及
びその塩、アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩等が
挙げられる。
【0016】そのほか、両性界面活性剤では、例えば、
N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチルグリ
シン、N−ココイルアミノプロピル−N,N−ジメチル
グリシン、N−ラウロイルアミノプロピル−N−カルボ
キシメチル−N−ヒドロキシルエチルグリシン、N−オ
レイルアミノプロピル−N−カルボキシメチル−N−ヒ
ドロキシルエチルグリシン、N−3−ドデシロキシ−2
−ヒドロキシプロピル−N,N−ジメチルグリシン、N
−ココイルアミノプロピル−N−ヒドロキシエチル−3
−アミノ−プロピオン酸、トリ−[3−(N−ココイル
アミノエチル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシ
メチル)アミノ−2−ヒドロキシ−プロパノール]ホス
フェート、アルキルジアミノエチルグリシン・ハイドロ
クロライド(アルキル基は、12個と14個の炭素原子
を含むものを主成分とする)が挙げられる。その他、ア
ミノ酸系両性界面活性剤が好ましい。カチオン界面活性
剤として、例えば、アルキルアミノ塩、アルキルアンモ
ニウム塩等が挙げられる。
【0017】また、洗浄剤に用いる上記界面活性剤の形
態は、陰イオン界面活性剤単独系、非イオン界面活性剤
単独系、両性界面活性剤単独系、カチオン界面活性剤単
独系あるいは、これらの1種又は2種以上の界面活性剤
の組み合わせが好ましい。非イオン界面活性剤の形態
は、エチレンオキサイド(EO)付加体単独、あるい
は、プロピレンオキサイド(PO)付加物単独、あるい
はEO付加体とPO付加物の混合体でも良い。更に、本
発明の洗浄剤に配合せしめる界面活性剤の量は、洗浄剤
全量に対して、0.01重量%〜20重量%、好ましく
は、0.1重量%〜5重量%が望ましい。界面活性剤の
量が、0.01重量%未満では、濃度が低すぎて脂質汚
れに対する効果がなく、20重量%を越えると、洗浄効
果の著しい向上は望めない。
【0018】使用する溶剤としては、通常、エタノー
ル、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、また
は、それらのアルコール類とエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコールなどのグリコール類もしくは、そのア
ルキルエーテル、グリコールエーテルが挙げられる。グ
リコールエーテルとしては、例えば、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、エチレングリコール−tert−ブチルエー
テル等のグリコールエーテル類が挙げられる。その他に
用いることができる溶剤としては、例えば、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール
メチルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテ
ル、プロピレングリコールフェニルエーテル、エチレン
グリコールメチルエーテルなどが挙げられるが、好まし
くは、アルキル基が3又は4のエチレングリコール又は
ジエチレングリコールモノアルキルエーテルが望まし
い。溶剤の量は、洗浄剤全量に対して、0.1重量%〜
10重量%、好ましくは、0.3〜7重量%が望まし
い。溶剤の量が、0.1重量%未満では、十分な洗浄力
性能が得られなくなり、10重量%を越えると、洗浄効
果は変わらず、不経済となる。
【0019】更に、本発明の洗浄剤には、本発明の効果
を損なわない範囲内で、無機塩、有機塩、増粘剤、低温
安定剤(ハイドロトロープ剤)、色素、酵素、キレート
剤、過酸化物などを適宜配合することができる。無機塩
としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシ
ウム塩の少なくとも1種以上(単独又は2種以上の併
用)が挙げられ、この中でも特に、塩化ナトリウム、塩
化カリウム、塩化カルシウムが好ましい。有機塩として
は、例えば、有機カルボン酸及びその塩、緩衝能を示す
剤、キレート能を示す剤の少なくとも1種以上(単独又
は2種以上の併用)が挙げられ、この中でも特に、クエ
ン酸塩、リンゴ酸塩、リン酸塩、EDTA−Naが好ま
しい。その対イオンは、ナトリウム又はカリウムが良
い。増粘剤としては、例えば、ポリビニルアルコール
(PVA)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、その他セルロース誘導体、ポリビニルピロ
リドン(PVP)、カルボキシメチルセルロース、キサ
ンタンガム、アルギン酸又はその塩、カラギーナンが挙
げられ、この中でも、ポリビニルアルコール(PV
A)、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン
(PVP)、アルギン酸、アルギン酸ナトリウムが好ま
しい。また、酵素として、例えば、プロテアーゼ、リパ
ーゼ、セルラーザ、アミラーゼが挙げられる。特に、プ
ロテアーゼ(ノボ(株)製エバラーゼRPA−582
9)や、リパーゼ(ノボ(株)製Lipolase L
AN50)が好ましい。また、低温安定剤として、例え
ば、パラトルエンスルホン酸又はその塩、m−キシレン
スルホン酸又はその塩が望ましい。
【0020】また、本発明の洗浄剤は、2〜12までの
pH範囲となるものであり、好ましくは、上記分子集団
(クラスター)の大きさが40〜80(Hz)であっ
て、プラス電位の電解活性水(pH7以下)等を使用す
る洗浄剤にあっては、pHが2〜5、上記分子集団(ク
ラスター)の大きさが40〜80(Hz)であって、マ
イナス電位の電解活性水(pH7以上)等を使用する洗
浄剤にあっては、pHが9〜12であり、更に好ましく
は、pHは、2〜4、あるいは10〜12までである。
【0021】更に、上記洗浄剤に含まれる金属イオン
(1価)と水酸化物イオン(OH-)のバランスは、金
属イオン(1価)/水酸化物イオン(OH-)=1/1
〜103/1(重量比率)であることが好ましい。この
範囲内であれば、本発明の洗浄剤を手などに使用した場
合には、手荒れがしにくいことがわかった。好ましく
は、金属イオン(1価)/水酸化物イオン(OH-)=
1/1〜102/1(重量比率)の範囲である。更に、
好ましくは、金属イオン(1価)/水酸化物イオン(O
-)=1/1〜10/1(重量比率)の範囲である。
例えば、洗浄剤に含まれるナトリウムイオン(Na+
と水酸化物イオン(OH-)のバランスは、ナトリウム
イオン(Na+)/水酸化物イオン(OH-)=1/1〜
50/1(重量比率)であることが好ましい。上記金属
イオン(1価)/水酸化物イオン(OH-)のバランス
を調整することにより、皮膚への安全性が高く、皮膚へ
の損傷が少なく、洗浄後の皮膚のカサつき感がなく、皮
膚をマイルドとする。こられの金属イオン(1価)と水
酸化物イオン(OH-)のバランスは、上記分子集団
(クラスター)の大きさが40〜80(Hz)の活性水
を含有した洗浄剤であって、更に該洗浄剤に配合する緩
衝剤、塩類(無機塩、有機塩)等の量を予め上記のバラ
ンスとなるように調整することにより適用できる。
【0022】本発明の洗浄剤は、上述の如く構成される
ものであり、上述の分子集団(クラスター)の大きさが
40〜80(Hz)の活性水、界面活性剤、溶剤などを
一般の洗浄剤組成物の製造に用いる撹拌機により充分に
撹拌することにより調製しることができ、これにより目
的の長期保存できると共に、経時的にも洗浄力の劣化が
なく、優れた洗浄力を備えた洗浄剤が得られるものとな
る。本発明の洗浄剤の用途としては、例えば、住居用
(床、壁、ガラス、トイレ、換気扇用、浴室、家具、食
器、自動車用ボディや窓ガラス、その他プラスチック表
面、タイル、ステンレス等の硬質表面用、漂白組成物も
含む)洗浄剤、皮膚洗浄剤、毛髪洗浄剤、皮膚洗浄剤、
靴洗浄剤、衣類用洗浄剤、柔軟仕上げ剤、台所用洗浄
剤、口腔用洗浄剤(洗口液も含む)、入れ歯用洗浄剤、
コンタクトレンズ用洗浄剤に用いられ、特に、プラスチ
ック表面、タイル表面、ステンレス表面等の硬質表面用
洗浄剤に好適に使用することができる。
【0023】また、本発明の洗浄剤は、長期保存する場
合は密閉系の容器、例えば、使用の都度、開閉自在とな
る蓋付き容器、ディスペンサー容器、トリガー容器、ガ
ラス容器などに収容することが好ましく、更に、これら
の密閉系の容器の材質としては、洗浄剤の保存安定性の
面から、主成分としてポリエチレン(PE)、ポリプロ
ピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)樹脂又はこれらの混合物及びガラス素材を用いるこ
とが好ましい。具体的には、ワンプシュで広い面積に噴
霧等することにより洗浄可能となる上記材質で構成され
たトリガー容器又はディスペンサー容器が更に好まし
い。これらのトリガー容器又はディスペンサー容器など
の密閉系の容器に本発明の洗浄剤を収容し、家庭などの
通常の状態で使用した場合は、使い切るまで保存安定性
がよく、かつ、経時的な洗浄力の劣化もないものであ
る。
【0024】
【実施例】次に、実施例及び比較例により、本発明を詳
細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもの
ではない。
【0025】(実施例1〜4及び比較例1〜3)用いる
電解活性水は、三浦電子(株)製〔オキシライザー(形
式名 OXC−10M)〕を用いて作製した。このと
き、水は、都内の水道水を用いて行い、電解槽には、塩
化ナトリウムの電解質を適量添加して、水の電気分解を
行った。陰極側に生成するpH12の分子集団(クラス
ター)の大きさとなる電解活性水を用いて下記表1及び
表2の各組成物を配合して洗浄剤を調製した。なお、分
子集団(クラスター)の大きさは、日本電子(株)製、
FT−NMR(JNM−EX270)を用いて上述の測
定方法及び下記測定条件により測定した。 (測定条件) 観測核:酸素核(O17) 観測周波数:36.6MHz 観測範囲:10000Hz(270ppm) 積算回数:2048回 測定温度:20℃ サンプリングポイント数:16384 デジタル分解能:1.22Hz ブロードニング因子:2.00Hz また、配合単位は、重量%である。
【0026】次に、上記で得られた表1の実施例1〜3
及び比較例1〜2の洗浄剤について、洗浄力を下記方法
によりタバコのヤニの剥離率(数値表示)、タバコのヤ
ニで汚染された人工汚染ポリエステルフィルムの洗浄力
によって評価した。これらの結果を下記表1に示す。ま
た、上記で得られた表2の実施例4及び比較例3のトイ
レ用洗浄剤について、尿垢により汚染された人工汚染ポ
リエステルフィルムの洗浄力を下記方法により評価し
た。これらの結果を下記表2に示す。
【0027】(評価方法:タバコのヤニの剥離率)ポリ
エステルフィルム板表面(5cm×8cm)にタバコの
ヤニを人工的に付着させた人工汚染ポリエステルフィル
ムに対して夫々の洗浄剤(5g)をトリガー容器(トリ
ガータイプ)でスプレーしたときのタバコのヤニの剥離
率を下記式により測定し、指数表示した。
【数1】
【0028】(タバコのヤニにより汚染された人工汚染
ポリエステルフィルムの洗浄力測定法)ポリエステルフ
ィルム板表面(5cm×8cm、40cm2)にタバコ
のヤニを人工的に全面に塗布した人工汚染ポリエステル
フィルムに対して夫々の組成物を入れた容器(トリガー
タイプ)でスプレーし、120秒後、ポリエステルフィ
ルム表面を水で洗い流した後、画像解析装置(SCALARVI
DEO MICROSCOPE VMS-1500G)により、残存するタバコの
ヤニの付着面積(cm2)を測定した。数値が小さい
程、洗浄力に優れていることを示す。
【0029】(尿垢により汚染された人工汚染ガラスの
洗浄力測定法)ガラス板表面に下記に示す尿垢成分を人
工的に付着させた人工汚染ガラスに対して表2に記載の
洗浄剤(5g)をトリガー容器(トリガータイプ)でス
プレーした後の尿垢の剥離率を上記タバコのヤニの剥離
率の式と同様にして測定した。また、下記に示す尿垢成
分を人工的に塗布した人工汚染ガラスに対して、表2記
載の洗浄剤を入れた容器(トリガータイプ)でスプレー
したあと、5分間立てかけて放置した。放置後、テイッ
シュで5回こすった後、ガラス表面を水ですすぎ、画像
解析装置により、尿垢成分の付着面積を測定した。 (人工尿垢作製) 尿垢成分:リン酸Ca 40部、尿素 15部、尿酸C
a,ムチン25部、精製水150部 人工尿垢成分0.45gをガラス板表面(5cm×7c
m)の一部(5cm×5cm)に塗布した後、100℃
で30分間、乾燥させて作製した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】(表1及び表2の考察)上記表1及び表2
の結果から明らかなように、本発明となる実施例1〜4
は、本発明の範囲外となる比較例1〜4に較べ、長期保
存できると共に、経時的にも洗浄力の劣化がなく、優れ
た洗浄力を有する洗浄剤であることが判明した。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、長期保存できると共
に、経時的にも洗浄力の劣化がなく、優れた洗浄力を有
し、かつ皮膚に対してもマイルドなものとなる洗浄剤が
提供される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子集団(クラスター)の大きさを40
    〜80(Hz)に調整してなる活性水を含有することを
    特徴とする洗浄剤。
  2. 【請求項2】 前記活性水が電解活性水である請求項1
    記載の洗浄剤。
  3. 【請求項3】 界面活性剤0.01〜20重量%及び/
    又は溶剤0.1〜10重量%を含有する請求項1又は2
    記載の洗浄剤。
  4. 【請求項4】 前記洗浄剤が硬質表面用洗浄剤である請
    求項1〜3の何れか一つに記載の洗浄剤。
  5. 【請求項5】 前記洗浄剤がトリガー容器又はデスペン
    サー容器に収納してなる請求項1〜4の何れか一つに記
    載の洗浄剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030002801A (ko) * 2001-06-29 2003-01-09 김기환 세제 조성물 및 이를 이용한 세제의 제조방법
CN108587812A (zh) * 2018-06-30 2018-09-28 江南大学 一种超清洁剂及其制备方法
CN109266469A (zh) * 2018-10-29 2019-01-25 澳铂格(上海)环保科技有限公司 一种非表面活性剂基组合物、其制备方法及用途

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