JP2000072221A - 食品類の水分等除去装置及びその水分等除去方法 - Google Patents

食品類の水分等除去装置及びその水分等除去方法

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JP2000072221A JP10284691A JP28469198A JP2000072221A JP 2000072221 A JP2000072221 A JP 2000072221A JP 10284691 A JP10284691 A JP 10284691A JP 28469198 A JP28469198 A JP 28469198A JP 2000072221 A JP2000072221 A JP 2000072221A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、食品類の表面に付着されている
水分や油分を除去する食品類の水分等除去装置及びその
水分等除去方法を提供することを目的とするものであ
る。 【解決手段】 表面に水分や油分が付着されでいる食品
類を支持台3に板バネ2により揺動可能に取付けられて
いる搬送部1に供給し、この搬送部1に形成される複数
のパイプ材15からなる搬送面6に設けられるバイブレ
ータ4の振動によって跳ね上げ動作を与えて搬送してそ
の表面に付着されている水分や油分を除去するとともに
搬送面6で除去された水分や油分は搬送部1の下方側に
設けられている樋状ドレン部5に受止されるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の製造手段
により製造される食品類の表面に付着されている水分や
油分を振動により速やかに除去する食品類の水分等除去
装置及びその水分等の除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、製造直後の揚げ物のよう
にその表面に油が多く付着されているもの、あるいは内
容物がパック詰めされている生鮮食品のようにその製造
工程における洗浄によりそのパックの表面に水分が付着
されているもの、あるいは、冷凍食品のように温度差に
よる結露によって生じる水滴が付着されているもの等多
くの食品類はその表面に水分や油分が付着されている
が、これらは製造直後または出荷する段階で除去されて
梱包し出荷されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
水分や油分等がその表面に付着されている食品類、とく
に表面に油分が多く付着されいる揚げ物は油がその内部
に吸収されないように素早く油分を取り除かなければな
らず、製造直後にドラム式の油除去装置に入れて油分を
取り除いてから再度取り出して梱包されている。また、
洗浄その他の段階で付着されているパック状食品の包装
袋の表面の水分は出荷段階で再度洗浄したのち水切りと
乾燥を行わなければならなかった。このように食品類の
表面に付着されている水分や油分等の除去作業は煩雑で
あるとともに製品毎に均一に油分や水分を除去すること
は非常に困難であった。
【0004】このためコンベヤベルトやチェーンベルト
等の搬送装置を用いてその搬送途中において表面の水分
や油分を除去することも一部行われているが、食品の種
類によっては搬送途中でその一部が停滞したり、引掛っ
たり、重なり合ったりする現象がみられ表面の水分や油
分を均一に除去することが難しかった。
【0005】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであって、製造された食品類等を複数のパイプ材から
形成される搬送面に供給してこの搬送面を振動させるこ
とによりその表面に付着されている水分や油分を速やか
に除去する食品類の水分等の除去装置及びその除去方法
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る食品類の水分等除去装置は、搬出側
を開放状とする三方枠の底面側に複数のパイプ材を適宜
間隔を有して長さ方向に並列して搬送面を形成し、この
搬送面の裏面側にはバイブレータを設けた略長形状の搬
送部をその長さ方向に適宜間隔を有して設けられる複数
の板バネにより支持台に揺動可能に取付け、前記搬送部
の下方側には樋状ドレン部を搬出端側から搬入端側に向
けて下り勾配となるように傾斜状に設置してなることを
特徴とするものである。
【0007】なお、本発明の食品類の水分等除去装置
は、食品類の表面に付着される水滴等の水分に限らず、
上述したように揚げもの等の食品類における油分の除去
にも適用されるものであり、さらには食品類に限らずボ
ルト・ナットを始めとする各種部品類のようにその製造
工程で油分や水分が付着され、かつ、これらの油分や水
分を除去する各種物品にも適用されることができるもの
である。
【0008】本発明に係る食品類の水分等除去装置は、
さらに、前記搬送部をその搬入端側から搬出端側に向け
て上り勾配となるように支持台に傾斜状に設置してなる
ことを特徴とするものである。
【0009】本発明に係る食品類の水分等除去装置は、
さらに、前記支持台が固定金具により床面に略水平状に
設置されている基台に防振手段を介してウエイトベース
板を設けてなり、前記ウエイトベース板の上面に設けら
れる取付ベース材に複数の板バネにより搬送部を取付け
てなることを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る食品類の水分等除去装置は、
さらに、前記搬送部と支持台との間に形成される複数の
板バネを、その搬入端側から搬出端側に向けて下り勾配
とするように傾斜状に取付けてなることを特徴とするも
のである。
【0011】本発明に係る食品類の水分等除去装置は、
さらに、前記搬送部と支持台との間に傾斜状に取付けら
れる複数の板バネは、搬入端側から搬出端側に向ってそ
れぞれその傾斜角度を変えて取付けられることを特徴と
するものである。
【0012】本発明に係る食品類の水分等除去装置は、
さらに、前記搬送部の搬送面の上方にはエア吹出装置を
取付けてなることを特徴とするものである。
【0013】本発明に係る食品類の水分等除去方法は、
搬出側を開放状とする三方枠の底面側に複数のパイプ材
を長さ方向に並列して搬送面を形成し、その裏面側には
バイブレータを設けてなる略長形状の搬送部にその表面
に水分等が付着した食品類を搬入する工程と、前記搬送
部を複数の板バネにより支持台に揺動可能に取付けると
ともにバイブレータによって起生される振動を搬送面に
付与して搬送面の食品類に跳ね上げ動作を与えて搬送し
て表面の水分等を除去する工程とを含むことを特徴とす
るものである。
【0014】さらに、本発明に係る食品類の水分等除去
方法は、前記搬送部の下方側に設置される搬出端側から
搬入端側に向けて下り勾配となるように傾斜状の樋状ド
レン部により搬送面において除去された水分等を受支す
る工程を含むことを特徴とするものである。
【0015】さらに、本発明に係る食品類の水分等除去
方法は、前記搬送部の搬送面の上方に取付けられるエア
吹出装置により搬送面の食品類をエアにより表面の水分
等を除去する工程とを含むことを特徴とするものであ
る。
【0016】
【作用】上記のように構成される請求項1に係る食品類
の水分等除去装置によれば、製造等によりその表面に水
分や油分が付着されている食品類は、複数の板バネを介
して床面に設置されている支持台に揺動可能に取付けら
れている略長形状の搬送部に供給されて、この搬送部を
形成している搬出側を開放状とする三方枠の底面側に設
けられる複数のパイプ材を適宜間隔を有して長さ方向に
並列して搬送される食品類との抵抗を少なく形成される
搬送面に載せられ、この搬送面の裏面側に設けられるバ
イブレータにより起生される振動によって跳ね上げ動作
を与えて搬入端側から搬出端側に向って搬送される。ま
た、それらの食品類は、搬送途中における跳ね上がりに
よりその向きを変えたり、上下に反転されることによっ
てその表面に付着されている水分や油分が素早く除去さ
れ、かつ、部分的に残留することがなく均一に取り除か
れる。
【0017】搬送途中で食品類から取り除かれた水分や
油分は、搬送部の下方側においてほぼ全長にわたってそ
の搬入端側を低くして傾斜状に設置されている樋状ドレ
ン部に落下して受支されるとともに搬入端側に流出させ
て樋状ドレン部に接続して設置されている回収部に集め
られる。
【0018】また、搬送面は複数のパイプ材を並列状に
適宜間隔をおいて形成され、かつ、バイブレータによっ
て振動が付与されることにより搬送される食品類との抵
抗が少なくその表面に付着されている水分や油分が容易
に取り除かれ、また、これらの除去された水分や油分は
振動によってパイプ材を伝ったり、並列されている複数
のパイプ材間の隙間から樋状ドレン部に落下されて搬送
面に残留されることが防止されている。
【0019】さらに、食品類はその製造直後に搬送部に
供給されて素早く水分や油分の除去が行われてその内容
物の内部に吸収されることが防止されるとともに水分や
油分の除去と同時的に搬送が行われて食品類を滞留させ
たり、一時的に保管することなく次の梱包等の出荷工程
に迅速に移送される。
【0020】さらに、食品類が揚げもののようにその外
形が不定形で表面に製造段階で用いられる油分が部分的
に残留されているものでも、また、冷凍食品のように結
露現象によりその表面に水滴が生じたり、表面の凹凸が
生じて水滴が留り易いものでもその表面に付着される水
分や油分が容易に除去される。
【0021】さらに、搬送部は搬出側を開放状とする三
方枠の底面側に設けられる複数のパイプ材を適宜間隔を
有して長さ方向に並列して搬送面を形成することにより
軽量化されて、バイブレータによって起生される振動が
効率よく搬送面に伝達され、また、食品類による搬送面
の振動が容易に制御される。
【0022】請求項2に係る食品類の水分等除去装置に
よれば、前記搬送部は板バネを介してその搬入端側から
搬出端側に向けて上り勾配とするようにやや傾斜状に設
置されることにより、さらに水分や油分の除去を促進す
るとともに食品類が搬送面を滑ったり、集中して重なっ
たりして水分や油分がその一部に残留したりすることが
防止されている。
【0023】請求項3に係る食品類の水分等除去装置に
よれば、前記支持台は固定金具により床面に略水平状に
設置されている基台に防振手段を介してウエイトベース
板を設けてなり、このウエイトベース板に搬送部とほぼ
同一長さを有する取付ベース材を形成して複数の板バネ
により搬送部を揺動可能に取付けることにより、搬送部
に生じる振動が防振手段により吸収されて基台が共振さ
れることがなく装置全体が安定した状態で使用に供され
る。
【0024】請求項4に係る食品類の水分等除去装置に
よれば、前記搬送部は支持台に形成される取付ベース材
に、複数の板バネを搬入端側から搬出端側に向けて下り
勾配とするようにやや傾斜状に取付けられることによ
り、バイブレータの振動が搬送部の全域に均一に行われ
てその局部的な変形が防止されるとともに板バネの傾斜
角度を変更することにより食品の種類や水分等の付着状
態に適応した振動が得られる。
【0025】請求項5に係る食品類の水分等除去装置に
よれば、前記搬送部と支持台との間に傾斜状に取付けら
れる複数の板バネは、それぞれその傾斜角度を変えて取
付けられ、とくに、その搬入端側に取り付けられている
板バネを搬出端側に位置されている板バネに比してやや
大きく傾斜することによって搬入端側の振動が高められ
供給されてくる各種食品類に比較的大きい跳ね上げ動作
が与えられてその表面に付着されている油分や水分を搬
送の初期段階で速やかに除去されるとともに搬入端側に
おいて食品類が重なったり、部分的に集中することを防
止して分散した状態で搬送される。また、搬出端側に位
置されている板バネの振動を搬入端側の振動に比べて小
さくすることにより不整列に搬送されてくる物品をその
搬出端においてその幅方向に略々整列させて排出され
る。
【0026】請求項6に係る食品類の水分等除去装置に
よれば、前記搬送部の搬送面の上方にはエア吹出装置を
取付けてなることにより、搬送面に供給された食品類は
振動により主としてその下面や側面の水分や油分が除去
されると同時に除去されにくい上面を上方から吹きつけ
られるエアにより除去することによって、食品類全体の
水分や油分が素早くかつ効果的に取り除かれる。とく
に、エアを温風としてその表面に吹きつけることにより
水分や油分等を除去するばかりでなくその表面が乾いた
状態が要求されされる食品類に効果的であり、さらに、
振動によって除去されにくい微小の残留水分等が取り除
かれる。
【0027】請求項7に係る食品類の水分等除去方法に
よれば、搬出側を開放状とする三方枠の底面側に複数の
パイプ材を長さ方向に並列して搬送面を形成し、その裏
面側にはバイブレータを設けてなる略長形状の搬送部に
その表面に水分等が付着した食品類を搬入する工程と、
前記搬送部を複数の板バネにより支持台に揺動可能に取
付けるとともにバイブレータによって起生される振動を
搬送面に付与して搬送面の食品類に跳ね上げ動作を与え
て搬送して表面の水分等を除去する工程とを含むことに
より、搬送面は複数のパイプ材を並列状として食品類と
の抵抗が少なくなるように形成され、また、バイブレー
タによる振動によって跳ね上がりながら搬送されて、そ
の表面の水分や油分を容易に除去すると同時的に搬送が
行われて部分的に滞留させたり、一時的に保管すること
なく次の梱包等の出荷工程に迅速に移送される。また、
これらの除去された水分や油分はパイプ材を伝ったり、
並列されている複数のパイプ材間の隙間から樋状ドレン
部に落下されて搬送面に残留することが防止される。
【0028】請求項8に係る食品類の水分等除去方法に
よれば、前記搬送部の下方側に設置される搬出端側から
搬入端側に向けて下り勾配となるように傾斜状の樋状ド
レン部により搬送面において除去された水分等を受支す
る工程を含むことにより、搬送途中で食品類から取り除
かれた水分や油分は、搬送部の下方側においてほぼ全長
にわたって設置されている樋状ドレン部に落下して受止
されるとともに搬入端側に流出させて回収される。
【0029】請求項9に係る食品類の水分等除去方法に
よれば、前記搬送部の搬送面の上方に取付けられるエア
吹出装置により搬送面の食品類をエアにより表面の水分
等を除去する工程とを含むことにより、搬送面に供給さ
れた食品類は振動により主としてその下面や側面の水分
や油分が除去されると同時に除去されにくい上面を上方
から吹きつけられるエアにより除去することによって、
食品類全体の水分や油分が素早くかつ効果的に取り除か
れる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る食品類の水
分等除去装置及びその水分等除去方法の実施の形態につ
き添付図面に基づいて説明する。図1は、食品類の水分
等除去装置を示す側面側の略示図、図2は、同じくその
正面側の略示図、図3は、要部を拡大して示す略示図で
ある。
【0031】この発明に係る食品類の水分等除去装置
は、製造等によりその表面に水分や油分が付着されてい
る食品類を、床面20に設置されている支持台3に板バ
ネ2により揺動可能に取付けられている略長形状の搬送
部1に供給し、この搬送部1に形成されている複数のパ
イプ材15からなる搬送面6の裏面側に設けられるバイ
ブレータ4により起生される振動によって搬入端側から
搬出端側に向って跳びながら搬送して、その表面に付着
されている水分や油分を除去して搬出端側に設けられて
いる梱包等が行われる出荷装置(図示せず)に送られる
とともに食品類から除去された水分や油分は搬送面6を
通して搬送部1の下方側に設けられている樋状ドレン部
5に受支されて集められ回収されるものである。
【0032】前記搬送部1は、支持台3に板バネ2を介
して水平状に取付けられているが、搬入端側から搬出端
側に向けて上り勾配とするようにやや傾斜状に取付ける
ことによって、食品類に付着されている水分や油分が除
去される最良の搬送時間に制御したり、あるいは、食品
類が搬送面6を滑ったり、その一部に集中して重なった
りして水分や油分がその一部に残留してその除去が不十
分となることが防止される。なお、この搬送部1の傾斜
角度は、搬送される食品の種類やその外観や水分等の付
着状態により選択されるものである。
【0033】前記搬送部1は、搬出端側が開放される平
面視略長方形状の三方枠7と、この三方枠7の底面側に
形成される複数のパイプ材15からなる搬送面6とより
形成され、この三方枠7は、主に防菌処理されたステン
レス製の板体を用いて鉛直状主体部10の上端に折返し
端11を、また、その下端には内側案内足片12を折曲
形成して搬出端側が開放状となるように組み立てられる
ものであり、搬送面6は、三方枠10の少なくともその
搬入端側と搬出端側の鉛直状主体部10の内側壁間に固
着された取付板13の上面に形成されている半円状の取
付部14にステンレス製の複数のパイプ材15を三方枠
10のほぼ全長にわたって適宜間隔を有して並列状に截
置固定して形成されるものである。
【0034】前記搬送面6は、複数のパイプ材15を並
列状に設置してなるもので説明したが、このパイプ材1
5以外ステンレス製の線状体等を用いてネット状あるい
は格子状に組み立たものを用いることも可能であるが、
振動が搬送面6の全域に均等に行われるとともに搬送面
6の構成部材がバイブレータ4の振動を吸収して搬送面
6の振動が低下されないものが選択される。また、搬送
面6を形成するパイプ材15は、三方枠7に設けられた
取付板13に一体的に固着されるもの以外その清掃を考
慮して着脱可能または回転可能に取付けられるものでも
よい。
【0035】前記搬送部1の下方側に配置される樋状ド
レン部5は、ステンレス製の板体を用いて折曲加工して
製せられるもので、上面を開放状として断面略V字状底
面16の両側に立上り片17が形成され、この立上り片
17は搬送部1の三方枠7の内側案内足片12の外側に
位置されるように設置されるもので、搬送面6から落下
される食品類の水分や油分が外部に飛び散ることを防止
しているものである。
【0036】複数のパイプ材15から形成される搬送面
6の下方側に取付けられて振動を起生するバイブレータ
4は、その振幅が大きくまた上下方向の振動が大きいと
同時に振動音が小さく、その振動力、振動数や振幅の変
更が容易に可能であり、メンテナンス性に優れている駆
動源をコンプレッサーエアとするエア式のものが使用さ
れ、このエア式のバイブレータ4はハウジング31、重
錘32と別途設置されているコンプレッサーからのエア
を供給しているエア配管33とから形成されている。
【0037】なお、このバイブレータ4は、エア式のも
の以外電磁式のものを用いるものでもよく、また、バイ
ブレータ4の取付け位置は搬送面6の全面に均一状に振
動されように下面略中央部付近に取付けたり、あるい
は、搬入端側の振動を高めて、供給されてくる多数の食
品類を速やかに略整列状として油分の除去およびそれら
の搬送が効率よく行うようやや搬入端側の下面に取付け
るものでもよい。
【0038】前記搬送部1およびその下方に配置される
樋状ドレン部5が取付けられる支持台3は、フレーム材
を用いて側面視略矩形状に枠組みされ、高さ調節可能な
固定金具21を用いて床面20に設置される基台22
と、この基台22の上面の四隅に設けられる防振ゴムか
らなる防振手段23と、この防振手段23を介して設置
されるウエイトベース板24とにより水平状に設置され
ている。
【0039】前記支持台3のウエイトベース板24の上
面には、搬送部1およびその下方に配置される樋状ドレ
ン部5のほぼ全長にわたって設けられる取付ベース材2
5がボルト・ナット等により固着されている。この取付
ベース材25は、ウエイトベース板24の両側に取付け
られる2本の断面倒チャンネル材26とこの2本のチャ
ンネル材26間に渡し込まれる複数の連結杆27とより
なり、連結杆27はチャンネル材26の上下方にそれぞ
れ設けられるとともに適宜間隔を有してその長さ方向に
複数設けてチャンネル材26を補強している。
【0040】前記搬送部1は、その長さ方向に適宜間隔
を有して4つの板バネ2により支持台3に揺動可能に取
付けられているもので、これらの板バネ2は、その一端
を支持台3に設置されている取付ベース材25の外側壁
に、また、その他端を搬送部1の三方枠7の鉛直状主体
部10の外側壁に、その搬入端側から搬出端側に向けて
やや傾斜状に固定されている。この板バネ2は、図1に
示されるように、4つを長さ方向に適宜間隔をおいて取
付けられるもので説明したが、これに限らず搬送部1の
長さや搬送される食品類により増減されるものである。
【0041】このように搬送台1と支持台3と間に取付
けられる複数の板バネ2をそれぞれ同一の傾斜角度とし
て傾斜状に取り付けて搬送面6の裏面側に設けられるバ
イブレータ4の振動により食品類を搬送しながらその表
面の水分や油分を除去する以外、その搬入端側に位置さ
れる板バネ2を搬出端側に位置される板バネ2の傾斜角
度に比して大きくして取付けることにより、搬入端側の
振幅を高めて供給される食品類に大きな跳ね上げ動作が
与えることにより食品類が搬送面6のほぼ全域に分散さ
れて重なり合うことを防止し、さらに、これらの食品類
が搬送途中で上下左右に反転して水分や油分の除去をさ
らに促進させるものである。また、搬出端側に位置され
ている板バネ2の傾斜角度を搬入端側の傾斜角度に比べ
て小さくすることにより不整列に搬送されてくる食品類
をその搬出端においてその幅方向に略々整列させて排出
されるものである。
【0042】前記搬送部1の下方側に設置される樋状ド
レン部5は、支持台3の取付ベース材25の前後端側に
設けられるプレート28によりその搬入端側を低くして
搬出端側から下り勾配として傾斜状に形成されるととも
にその搬入端と連続して回収部29が設置され、搬送面
6に供給された食品類から取り除かれた水分や油分が複
数のパイプ材15の壁面を伝ったり、その隙間からV字
状底面16に落下されて回収部29に集められて回収さ
れるものである。
【0043】前記搬送部1のやや搬出端寄りには搬送面
6の食品類の水分や油分の除去を助長するエア吹出装置
8が設けられている。このエア吹出装置8は、送風機3
4と吹出し口35とから形成され、支持台3のウエイト
ベース板24に立設される支持枠36の上面に取付けら
れ、この吹出し口35から吹き出されるエアを搬送面6
の食品類に吹きつけて振動と併せて表面の水分や油分を
除去してなるもので、とくに、吹き出されるエアを温風
とすることにより冷凍食品にみられるように包装袋の表
面に凹凸やしわが多く生じて振動により素早く除去され
にくい場所に付着されている水分等を効果的に取り除く
ことができる。
【0044】次に、上述した食品類の水分等除去装置を
用いた水分等除去方法について説明する。この食品類の
水分等除去方法は、搬出側を開放状とする三方枠7の底
面側に複数のパイプ材15を長さ方向に並列して搬送面
6を形成し、その裏面側にはバイブレータ4を設けてな
る略長形状の搬送部1にその表面に水分等が付着した食
品類を搬入する工程と、前記搬送部1を複数の板バネ2
により支持台3に揺動可能に取付けるとともにバイブレ
ータ15によって起正される振動を搬送面6に付与して
搬送面6に搬送された食品類に跳ね上げ動作を与えて搬
送してその表面の水分等を除去する工程とを含むもので
ある。
【0045】さらに、この食品類の水分等除去方法は、
前記搬送部1の下方側に設置される搬出端側から搬入端
側に向けて下り勾配となるように傾斜状の樋状ドレン部
5により搬送面6において除去された水分等を回収する
工程を含むものであり、さらに、前記搬送部1の搬送面
6の上方に取付けられるエア吹出装置8により搬送面6
の食品類をエアにより表面の水分等を除去する工程とを
含むものである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る食
品類の水分等除去装置及びその水分等除去方法は、振動
によって跳ね上げながら搬入端側から搬出端側に向って
搬送してその表面に付着されている水分や油分が素早く
除去されることができるとともに搬送途中の跳ね上げ動
作によってその向きを変えたり、上下に反転されて水分
や油分が部分的に残留することがなく均一状に取り除か
れることができる。
【0047】さらに、食品類から取り除かれた水分や油
分は、搬送部の下方側においてその長さ方向に設置され
ている樋状ドレン部に落下して受支されるとともに排入
端側を低くして傾斜されているため容易に回収すること
ができる。また、搬送面を複数のパイプ材を並列状に適
宜間隔をおいて搬送される食品類との抵抗を少なくする
ように形成され、また、バイブレータで起生される振動
によって食品類から取り除かれた水分や油分はパイプ材
の壁面を伝ったり、並列されている複数のパイプ材間の
隙間から素早く樋状ドレン部に落下されて搬送面に残留
したり付着されることがなく食品類への再付着が防止さ
れている。
【0048】さらに、食品類の製造直後に搬送部に供給
されることにより素早く水分や油分の除去が行われてそ
の内容物の内部に吸収されることが防止されるとともに
水分や油分の除去と同時に搬送が行われて食品類を滞留
させることなく次の梱包等の出荷工程に迅速に移送させ
ることができる。
【0049】さらに、食品類の外形が不定形で表面に水
分や油分が点在して残留されるものでも、また、冷凍食
品のように結露現象によりその表面に水滴が生じたり、
表面の凹凸が生じて水滴が留り易いものでもその表面に
付着される水分や油分が容易に除去されることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る食品類の水分等除去装置を示す
側面側の略示図である。
【図2】同じく正面側の略示図である。
【図3】同じく要部を拡大した正面側の略示図である。
【符号の説明】
1 搬送部 2 板バネ 3 支持台 4 バイブレータ 5 樋状ドレン部 6 搬送面 7 方枠 8 エア吹出装置 10 三方枠7の鉛直状主体部 11 三方枠7の折返し端 12 三方枠7の内側案内足片 13 取付板 14 取付部 15 搬送面6のパイプ材 16 樋状ドレン部5のV字状底面 17 樋状ドレン部5の立上り片 20 床面 21 支持台3の固定金具 22 支持台3の基台 23 支持台3の防振手段 24 支持台3のウエイトベース板 25 取付ベース材 26 チャンネル材 27 連結杆 28 プレート 29 回収部 31 バイブレータ4のハウジング 32 バイブレータ4の重錘 33 バイブレータ4のエア配管 34 エア吹出装置8の送風機 35 エア吹出装置8の吹出口 36 エア吹出装置8の支持枠

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬出側を開放状とする三方枠の底面側に
    複数のパイプ材を適宜間隔を有して長さ方向に並列して
    搬送面を形成し、この搬送面の裏面側にはバイブレータ
    を設けてなる略長形状の搬送部を、その長さ方向に適宜
    間隔を有して設けられる複数の板バネにより支持台に揺
    動可能に取付け、前記搬送部の下方側には樋状ドレン部
    を搬出端側から搬入端側に向けて下り勾配となるように
    傾斜状に設置してなる食品類の水分等除去装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送部は、その搬入端側から搬出端
    側に向けて上り勾配となるように支持台に傾斜状に取付
    けてなる請求項1記載の食品類の水分等除去装置。
  3. 【請求項3】 前記支持台は、固定金具により床面に略
    水平状に設置されている基台に防振手段を介してウエイ
    トベース板を設けてなり、前記ウエイトベース板の上面
    に取付ベース材を設けて複数の板バネにより搬送部を取
    付けてなる請求項1または2記載の食品類の水分等除去
    装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送部と支持台との間に形成される
    複数の板バネは、その搬入端側から搬出端側に向けて下
    り勾配とするように傾斜状に取付けられる請求項1ない
    し3のいずれかに記載の食品類の水分等除去装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送部と支持台との間に傾斜状に取
    付けられる複数の板バネは、その搬入端側から搬出端側
    に向けて下り勾配とするようにそれぞれその傾斜角度を
    変えて取付けられる請求項1ないし4のいずれかに記載
    の食品類の水分等除去装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送部の搬送面の上方にはエア吹出
    装置を取付けてなる請求項1ないし5のいずれかに記載
    の食品類の水分等除去装置。
  7. 【請求項7】 搬出側を開放状とする三方枠の底面側に
    複数のパイプ材を長さ方向に並列して搬送面を形成し、
    その裏面側にはバイブレータを設けてなる略長形状の搬
    送部にその表面に水分等が付着した食品類を搬入する工
    程と、前記搬送部を複数の板バネにより支持台に揺動可
    能に取付けるとともにバイブレータによって起生される
    振動を搬送面に付与して搬送面の食品類を跳ね上げ動作
    を与えて搬送して表面の水分等を除去する工程とを含む
    食品類の水分等除去方法。
  8. 【請求項8】 前記搬送部の下方側に設置される搬出端
    側から搬入端側に向けて下り勾配となるように傾斜状の
    樋状ドレン部により搬送面において除去された水分等を
    受支する工程を含む請求項7記載の食品類の水分等除去
    方法。
  9. 【請求項9】 前記搬送部の搬送面の上方に取付けられ
    るエア吹出装置により搬送面の食品類をエアにより表面
    の水分等を除去する工程とを含む請求項7または8記載
    の食品類の水分等除去方法。
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