JP2000071844A - 遮音構造体 - Google Patents
遮音構造体Info
- Publication number
- JP2000071844A JP2000071844A JP10250008A JP25000898A JP2000071844A JP 2000071844 A JP2000071844 A JP 2000071844A JP 10250008 A JP10250008 A JP 10250008A JP 25000898 A JP25000898 A JP 25000898A JP 2000071844 A JP2000071844 A JP 2000071844A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- sound insulation
- absorbing material
- conductive layer
- piezoelectric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Passenger Equipment (AREA)
Abstract
に遮音特性をより一層向上することができる遮音構造体
を提供する。 【解決手段】 遮音を目的とする構造体において、圧電
性を有する圧電層4と該圧電層4の両側に積層した導電
性を有する導電層3,13との積層構造が前記構造体に
設けられている遮音構造体1。
Description
ロア部の遮音構造体、自動車ダッシュ部の遮音構造体、
各種建築構造物の遮音壁などの遮音構造体等々に適用さ
れる遮音構造体に関するものである。
における遮音構造体には、吸音材と金属あるいは樹脂か
らなる板状材料とを組み合わせたものが多く用いられて
きた。この代表的なものとして、例えば、特開平7−2
23478号公報に開示されているような、金属製のパ
ネルの上に不織布繊維からなる吸音材を積層し、さらに
樹脂製のバッキング材が積層された構造としたものを挙
げることができる。
のバッキング材等によるマスの効果によって吸音および
遮音性能を高めたものであり、このメカニズムは、吸音
性能については繊維と空気との摩擦による熱損失であ
り、遮音性能については通気をなくすこととマスによる
防振性の向上である。
遮音性能を高めるためには、吸音材の密度を高めるこ
と、密度は一定のまま嵩を上げること、その両方の密度
を高め且つ嵩を高めること、および/またはバッキング
材の重量を増加すること、等が必要であった。
うな手法の下では大幅な重量の増大や占有体積の増加を
招いてしまうこととなり、特に自動車においては、近
年、重量増加による燃費増大の問題、遮音材の占有体積
の増加による車室空間の減少などといった問題を招くこ
とにもなりかねず、このような手法による弊害は大きな
支障となっている。
みてなされたものであり、吸音性能・遮音性能を低下さ
せることなく、自動車や建築構造物等を構成する遮音構
造体の重量と占有体積を低減することができる高効率の
遮音構造体を提供することを目的としている。
従来技術の課題を解決すべく遮音構造体について鋭意検
討した結果、軽量・省スペースにして吸音性能・遮音性
能を十分確保することができる遮音構造体とこれに用い
る材料を特定して本発明を完成するに至った。
求項1に記載しているように、遮音を目的とする構造体
において、圧電性を有する圧電層と該圧電層の少なくと
も片側に積層した導電性を有する導電層との積層構造が
前記構造体の表面および/または内部に設けられている
構成のものとしたことを特徴としている。
様においては、請求項2に記載しているように、導電層
の体積固有抵抗が10〜10000Ω・cmであるもの
としたことを特徴としている。
・cmよりも小さいと圧電層によって変換された電気エ
ネルギーの消費量が少なくなって振動を効率よく抑制す
ることができがたくなる傾向となり、10000Ω・c
mよりも大きいときにも圧電層によって変換された電気
エネルギーの消費量が少なくなって振動を効率よく抑制
することができがたくなる傾向となる。
様においては、請求項3に記載しているように、圧電層
と導電層との積層構造がポリエステル繊維を主成分とす
る布(織布・不織布)製吸音材の表面および/または内
部に設けられているものとしたことを特徴としている。
様においては、請求項4に記載しているように、導電層
が炭素繊維を主成分とする布(織布・不織布)であるも
のとしたことを特徴としている。
様においては、請求項5に記載しているように、導電層
が熱可塑性樹脂からなる融着繊維と炭素繊維を主成分と
する布(織布・不織布)であるものとしたことを特徴と
している。
様においては、請求項6に記載しているように、圧電性
を有する圧電層が樹脂製のフィルムであるものとしたこ
とを特徴としている。
様においては、請求項7に記載しているように、圧電性
を有する圧電層がポリフッ化ビニリデン樹脂成形物にポ
ーリング処理を施したものであるようにしたことを特徴
としている。
様においては、請求項8に記載しているように、圧電層
と導電層との積層構造を2組以上有するものとしたこと
を特徴としている。
は、請求項9に記載しているように、金属製のパネル、
制振材および/または吸音材、カーペットが少なくとも
積層されてなる積層体において、金属製のパネルとカー
ペットとの間の少なくとも1個所に請求項1ないし8の
いずれかに記載の遮音構造体が積層されている構成のも
のとしたことを特徴としている。
構造体は、請求項10に記載しているように、金属製の
パネル、制振材および/または吸音材、カーペットが少
なくとも積層されてなる積層体において、制振材および
/または吸音材間の少なくとも1個所に請求項1ないし
8のいずれかに記載の遮音構造体が積層されている構成
のものとしたことを特徴としている。
実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
実施の形態を示すものであって、この遮音構造体1は、
カーペット表部2Aとカーペット基部2Bからなるカー
ペット2と、炭素繊維製の吸音材(導電層)3と、圧電
処理を施したポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)製
の圧電フィルム(圧電層)4と、炭素繊維製の吸音材
(導電層)13を順次積層した構造をなすものである。
音構造体1の内部に、圧電性を有する圧電層4と該圧電
層4の両側に積層した導電性を有する導電層3,13と
の積層構造が設けられていることから、遮音構造体1に
入力された振動は圧電層4によって電気エネルギーに変
換され、さらに導電層3,13の導通および電気抵抗に
よって消費することで、遮音構造体1から出力される振
動を効率よく抑制することができ、結果的にカーペット
2から発生する音を低減することができる。
の形態を示すものであって、この遮音構造体1は、カー
ペット表部2Aとカーペット基部2Bからなるカーペッ
ト2と、炭素繊維製の吸音材(導電層)3と、圧電処理
を施したポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)製の圧
電フィルム(圧電層)4と、ポリエステル繊維製の吸音
材5を順次積層した構造をなすものである。
造体1の内部に、圧電性を有する圧電層4と該圧電層4
の片側に積層した導電性を有する導電層3と該圧電層4
の反対側に積層したポリエステル繊維製の吸音材5との
積層構造が設けられていることから、遮音構造体1に入
力された振動は圧電層4によって電気エネルギーに変換
され、さらに導電層3の導通および電気抵抗によって消
費することで、遮音構造体1から出力される振動を効率
よく抑制することができ、同時に、ポリエステル繊維製
の吸音材5の動的に柔らかいばね特性と炭素繊維に比べ
て安価なポリエステル繊維の使用とにより、安価で効率
の良い遮音構造体を提供することができる。
の実施の形態を示すものであって、この遮音構造体1
は、カーペット表部2Aとカーペット基部2Bからなる
カーペット2と、ポリエステル繊維製の吸音材5と、炭
素繊維製の吸音材(導電層)3と、圧電処理を施したポ
リフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)製の圧電フィルム
(圧電層)4と、炭素繊維製の吸音材(導電層)13
と、ポリエステル繊維製の吸音材15を順次積層した構
造をなすものである。
音構造体1の内部に、圧電性を有する圧電層4と、該圧
電層4の両側に積層した導電性を有する導電層3,13
と、前記導電層3,13の各々反対側に積層したポリエ
ステル繊維製の吸音材5,15との積層構造が設けられ
ていることから、遮音構造体1に入力された振動は圧電
層4によって電気エネルギーに変換され、さらに導電層
3,13の導通および電気抵抗によって消費すること
で、遮音構造体1から出力される振動を効率よく抑制す
ることができ、同時に、ポリエステル繊維製の吸音材
5,15の動的に柔らかいばね特性と炭素繊維に比べて
安価なポリエステル繊維の使用とにより、安価で効率の
良い遮音構造体を提供することができる。
の実施の形態を示すものであって、この遮音構造体1
は、カーペット表部2Aとカーペット基部2Bからなる
カーペット2と、炭素繊維製の吸音材(導電層)3と、
圧電処理を施したポリフッ化ビニリデン樹脂(PVD
F)製の圧電フィルム(圧電層)4と、炭素繊維製の吸
音材(導電層)13と、圧電処理を施したポリフッ化ビ
ニリデン樹脂(PVDF)製の圧電フィルム(圧電層)
14と、炭素繊維製の吸音材(導電層)23を順次積層
した構造をなすものである。
造体1の内部に、圧電性を有する圧電層4,14と、該
圧電層4,14の両側に積層した導電性を有する導電層
3,13,23との積層構造が設けられていることか
ら、遮音構造体1に入力された振動は圧電層4,14に
よって電気エネルギーに変換され、さらに導電層3,1
3,23の導通および電気抵抗によって消費すること
で、遮音構造体1から出力される振動を効率よく抑制す
ることができ、且つ、2組の圧電層4,14を設けてい
るためより遮音性に優れた構造体とすることができ、結
果的にカーペット2から発生する音を低減することがで
きる。
の実施の形態を示すものであって、この遮音構造体1
は、カーペット表部2Aとカーペット基部2Bからなる
カーペット2と、ポリエステル繊維製の吸音材5と、炭
素繊維製の吸音材(導電層)3と、圧電処理を施したポ
リフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)製の圧電フィルム
(圧電層)4と、炭素繊維製の吸音材(導電層)13
と、圧電処理を施したポリフッ化ビニリデン樹脂(PV
DF)製の圧電フィルム(圧電層)14と、炭素繊維製
の吸音材(導電層)23と、ポリエステル繊維製の吸音
材15を順次積層した構造をなすものである。
造体1の内部に、圧電性を有する圧電層4,14と、該
圧電層4,14の両側に積層した導電性を有する導電層
3,13,23と、前記導電層3,23の反対側に積層
したポリエステル繊維製の吸音材5,15との積層体が
設けられていることから、遮音構造体1に入力された振
動は圧電層4,14によって電気エネルギーに変換さ
れ、さらに導電層3,13,23の導通および電気抵抗
によって消費することで、遮音構造体1から出力される
振動を効率よく抑制することができ、同時に、ポリエス
テル繊維製の吸音材5,15の動的に柔らかいばね特性
と炭素繊維に比べて安価なポリエステル繊維の使用によ
り、安価で効率の良い遮音構造体を提供することができ
る。
れば、前記遮音構造体の表面および/または内部に、圧
電性を有する圧電層と該圧電層の少なくとも片側に積層
した導電性を有する導電層との積層構造が設けられてい
るものとしたから、遮音構造体に入力された振動は圧電
層によって電気エネルギーに変換され、さらに導電層の
導通および電気抵抗によって消費することで、遮音構造
体から出力される振動を効率よく抑制することができる
という著しく優れた効果がもたらされる。
によれば、導電層の体積固有抵抗が10〜10000Ω
・cmであるものとすることにより、遮音構造体に入力
された振動は圧電層によって電気エネルギーに変換さ
れ、さらに適度の体積固有抵抗を有する導電層の導通お
よび電気抵抗によって消費することで、遮音構造体から
出力される振動を効率よく抑制することができるという
著しく優れた効果がもたらされる。
体によれば、圧電層と導電層との積層構造がポリエステ
ル繊維を主成分とする布製吸音材の表面および/または
内部に設けられているものとすることにより、遮音構造
体に入力された振動は圧電層によって電気エネルギーに
変換され、さらに導電層の導通および電気抵抗によって
消費することで、遮音構造体から出力される振動を効率
よく抑制することができるとともに、ポリエステル繊維
を主成分とする布製の吸音材を併用することで安価なも
のとし、且つまた、布製吸音材の動的に柔らかいばね特
性によって、遮音構造体から出力される振動をさらに効
率よく抑制することができるという著しく優れた効果が
もたらされる。
構造体によれば、導電層が炭素繊維を主成分とする布で
あるものとすることによって、導電層においても高い吸
音特性を発現させることが可能となり、遮音構造体から
出力される振動をさらに効率よく抑制することができる
という著しく優れた効果がもたらされる。
構造体によれば、導電層が熱可塑性樹脂からなる融着繊
維と炭素繊維を主成分とする布であるものとすることに
よって、導電層においても高い吸音特性を発現させるこ
とが可能となるだけでなく、融着繊維と炭素繊維との混
合比率を適切に選定することにより体積固有抵抗を所望
のものにすることができ、設計を容昜とする効率の良い
遮音構造体を作製できると共に、炭素繊維の使用量を低
減することで安価な遮音構造体を提供することも可能に
なるという著しく優れた効果がもたらされる。
構造体によれば、圧電性を有する圧電層が樹脂製のフィ
ルムであるものとすることによって、樹脂製であるが故
に薄くすることができ、柔軟な圧電体になり得ることに
より遮音構造体の取り扱いが容易になり、取り付け作業
時等において作業性を高めることが可能になるという著
しく優れた効果がもたらされる。
構造体によれば、圧電性を有する圧電層がポリフッ化ビ
ニリデン樹脂成形物にポーリング処理を施したものであ
るものとすることによって、樹脂製のフィルムが遮音構
造体の取り扱い上において有利であることに加え、ポリ
フッ化ビニリデン樹脂が分子構造上圧電性を容易に帯び
やすいことになるという著しく優れた効果がもたらされ
る。
構造体によれば、圧電層と導電層との積層構造を2組以
上有するものとなすことによって、さらに高い遮音性能
を得ることが可能になるという著しく優れた効果がもた
らされる。
のフロア用遮音構造体によれば、金属製のパネル、制振
材および/または吸音材、カーペットが少なくとも積層
されてなる積層体において、金属製のパネルとカーペッ
トとの間の少なくとも1個所に請求項1ないし8のいず
れかに記載の遮音構造体が積層されているものとするこ
とによって、遮音構造体の重量と占有体積をともに低減
できる高効率の遮音構造体ないしは制振構造体を提供す
ることが可能になるという著しく優れた効果がもたらさ
れる。
ロア用遮音構造体によれば、金属製のパネル、制振材お
よび/または吸音材、カーペットが少なくとも積層され
てなる積層体において、制振材および/または吸音材間
の少なくとも1個所に請求項1ないし8のいずれかに記
載の遮音構造体が積層されているものとすることによっ
て、遮音構造体の重量と占有体積をともに低減できる高
効率の遮音構造体ないしは制振構造体を提供することが
可能になるという著しく優れた効果がもたらされる。
較例と共に詳細に説明するが、本発明はこのような実施
例のみに限定されないことはいうまでもない。
ては、以下に示す要領で遮音特性を調べた。すなわち、
矩形形状の試験用鋼板上に種々の材料からなる遮音構造
体を貼設したものを用意し、これらの透過損失実験を行
うことによって遮音特性を評価した。
6に制定されている同実験装置の縮小形状である図6に
示す形状の実験装置を使用した。この実験装置31は、
2つの残響箱32A,32Bと、これら2つの残響箱3
2A,32Bを区分し且つ試料を装着できる1つの隔壁
33を持ち、片側の残響箱32Aには音源となるスピー
カー34が装着されているとともに、2つの残響箱32
A,32Bのそれぞれに音圧を計測するための音圧計3
5A,35Bが組み込まれているものとなっている。
つの音圧計35A,35Bで計測された音圧値(dB)
の差で算出され、具体的には、音圧計35Aで計測され
た音源(スピーカー34)側の音圧値I(dB)と、音
圧計35Bで計測された音源を持たない側の音圧値O
(dB)によって、式1として与えられる。
る遮音構造体を示すものであって、この遮音構造体41
は、W=300mmの鋼板46の上に、カーペット表部
42Aとカーペット基部42Bからなるカーペット42
と、1000Ω・cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製
の吸音材43と、圧電処理を施していないポリフッ化ビ
ニリデン製フィルム(PVDF)44と、1000Ω・
cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材53を積
層した構造をなすものである。
の遮音構造体41において、鋼板46を図6に示した透
過損失実験装置31の音源(スピーカー34)側に設置
し、同遮音構造体41を隔壁33として透過損失TLを
測定したところ、透過損失TLは図10、12、14、
15、16に示す値が観測された。
る遮音構造体を示すものであって、この遮音構造体41
は、W=300mmの鋼板46の上に、カーペット表部
42Aとカーペット基部42Bからなるカーペット42
と、1000Ω・cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製
の吸音材43と、圧電処理を施していないポリフッ化ビ
ニリデン製フィルム(PVDF)44と、1000Ω・
cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材53と、
圧電処理を施していないポリフッ化ビニリデン製フィル
ム(PVDF)54と、1000Ω・cmの体積固有抵
抗を持つ炭素繊維製の吸音材63を積層した構造をなす
ものである。
の遮音構造体41において、鋼板46を図6に示した透
過損失実験装置31の音源(スピーカー34)側に設置
し、同遮音構造体41を隔壁33として透過損失TLを
測定したところ、透過損失TLは図18、20に示す値
が観測された。
る遮音構造体を示すものであって、この遮音構造体1
は、W=300mmの鋼板(金属製のパネル)6の上
に、カーペット表部2Aとカーペット基部2Bからなる
カーペット2と、1000Ω・cmの体積固有抵抗を持
つ炭素繊維製の吸音材(導電層)3と、圧電処理を施し
たポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)製の圧電フィ
ルム(圧電層)4と、1000Ω・cmの体積固有抵抗
を持つ炭素繊維製の吸音材(導電層)13を積層した構
造をなすものである。
の遮音構造体1において、鋼板6を図6に示した透過損
失実験装置31の音源(スピーカー34)側に設置し、
同遮音構造体1を隔壁33として透過損失TLを測定し
たところ、透過損失TLは図10に示す値が観測され、
比較例1に比べて遮音性能がかなり向上していることが
認められた。
係る遮音構造体を示すものであって、この遮音構造体1
は、W=300mmの鋼板6の上に、カーペット表部2
Aとカーペット基部2Bからなるカーペット2と、10
00Ω・cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材
(導電層)3と、圧電処理を施したポリフッ化ビニリデ
ン樹脂(PVDF)製の圧電フィルム(圧電層)4と、
ポリエステル繊維製の吸音材5を積層した構造をなすも
のである。
の遮音構造体1において、鋼板6を図6に示した透過損
失実験装置31の音源(スピーカー34)側に設置し、
同遮音構造体1を隔壁33として透過損失TLを測定し
たところ、透過損失TLは図12に示す値が観測され、
比較例1に比べて遮音性能がかなり向上していることが
認められた。
係る遮音構造体を示すものであって、この遮音構造体1
は、W=300mmの鋼板6の上に、カーペット表部2
Aとカーペット基部2Bからなるカーペット2と、ポリ
エステル繊維製の吸音材5と、1000Ω・cmの体積
固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材(導電層)3と、圧
電処理を施したポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)
製の圧電フィルム(圧電層)4と、1000Ω・cmの
体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材(導電層)13
と、ポリエステル繊維製の吸音材15を積層した構造を
なすものである。
の遮音構造体1において、鋼板6を図6に示した透過損
失実験装置31の音源(スピーカー34)側に設置し、
同遮音構造体1を隔壁33として透過損失TLを測定し
たところ、透過損失TLは図14に示す値が観測され、
比較例1に比べて遮音性能がかなり向上していることが
認められた。
の吸音材(導電層)3および炭素繊維製の吸音材(導電
層)13の体積固有抵抗をともに10000Ω・cmに
した以外は実施例3と全く同一の遮音構造体として、鋼
板6を図6に示した透過損失実験装置31の音源(スピ
ーカー34)側に設置し、同遮音構造体1を隔壁33と
して透過損失TLを測定したところ、透過損失TLは図
15に示す値が観測され、比較例1に比べて遮音性能が
かなり向上していることが認められた。
の吸音材(導電層)3および炭素繊維製の吸音材(導電
層)13の体積固有抵抗をともに10Ω・cmにした以
外は実施例3と全く同一の遮音構造体として、鋼板6を
図6に示した透過損失実験装置31の音源(スピーカー
34)側に設置し、同遮音構造体1を隔壁33として透
過損失TLを測定したところ、透過損失TLは図16に
示す値が観測され、比較例1に比べて遮音性能がかなり
向上していることが認められた。
係る遮音構造体を示すものであって、この遮音構造体1
は、W=300mmの鋼板6の上に、カーペット表部2
Aとカーペット基部2Bからなるカーペット2と、10
00Ω・cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材
(導電層)3と、圧電処理を施したポリフッ化ビニリデ
ン樹脂(PVDF)製の圧電フィルム(圧電層)4と、
1000Ω・cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸
音材(導電層)13と、圧電処理を施したポリフッ化ビ
ニリデン樹脂(PVDF)製の圧電フィルム(圧電層)
14と、1000Ω・cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊
維製の吸音材(導電層)23を積層した構造をなすもの
である。
の遮音構造体1において、鋼板6を図6に示した透過損
失実験装置31の音源(スピーカー34)側に設置し、
同遮音構造体1を隔壁33として透過損失TLを測定し
たところ、透過損失TLは図18に示す値が観測され、
比較例2に比べて遮音性能がかなり向上していることが
認められた。
係る遮音構造体を示すものであって、この遮音構造体1
は、W=300mmの鋼板6の上に、カーペット表部2
Aとカーペット基部2Bからなるカーペット2と、ポリ
エステル繊維製の吸音材5と、1000Ω・cmの体積
固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材(導電層)3と、圧
電処理を施したポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)
製の圧電フィルム(圧電層)4と、1000Ω・cmの
体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材(導電層)13
と、圧電処理を施したポリフッ化ビニリデン樹脂(PV
DF)製の圧電フィルム(圧電層)14と、1000Ω
・cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材(導電
層)23と、ポリエステル繊維製の吸音材15を積層し
た構造をなすものである。
の遮音構造体1において、鋼板6を図6に示した透過損
失実験装置31の音源(スピーカー34)側に設置し、
同遮音構造体1を隔壁33として透過損失TLを測定し
たところ、透過損失TLは図20に示す値が観測され、
比較例2に比べて遮音性能がかなり向上していることが
認められた。
ィ鋼板に制振部材を貼設して、騒音レベルの実車評価を
行った結果につき、実施例8および比較例3として説明
する。なお、ここで使用した車両は、エンジン排気量2
000ccのAT仕様であり、騒音レベルの測定は、2
速固定でエンジン回転数が3000rpmとなる定速走
行を行った際の耳元位置での音圧レベルを計測した。
例3の場合とほぼ同様に、フロアパネル(鋼板6)の上
に、ポリエステル繊維製の吸音材(15)と、1000
Ω・cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材(導
電層13)と、圧電処理を施したポリフッ化ビニリデン
樹脂(PVDF)製の圧電フィルム(圧電層4)と、1
000Ω・cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音
材(導電層3)と、カーペット(2)を順次積層した車
両のフロア用遮音構造体を作製して、前記した測定方法
により耳元位置での音圧レベルを計測したところ、図2
1に示す値が観測され、耳元位置での音圧レベルは比較
例3に比べてより低いものとなっていた。
と若干同様に、フロアパネル(鋼板6)の上に、ポリエ
ステル繊維製の吸音材(15)と、1000Ω・cmの
体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材(13)と、圧
電処理を施していないポリフッ化ビニリデン樹脂(PV
DF)製のフィルム(4)と、1000Ω・cmの体積
固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材(3)と、カーペッ
ト(2)を順次積層した車両のフロア用遮音構造体を作
製して、前記した測定方法により耳元位置での音圧レベ
ルを計測したところ、図21に示す値が観測され、耳元
位置での音圧レベルは実施例8に比べてより高いものと
なっていた。
と同様に、鋼板6の上に、カーペット2と、1000Ω
・cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製の吸音材(導電
層)3と、アルミニウム蒸着を行ったポリフッ化ビニリ
デン樹脂(PVDF)製の圧電フィルム(圧電層)4
と、1000Ω・cmの体積固有抵抗を持つ炭素繊維製
の吸音材(導電層)13を積層した遮音構造体1を作製
し、この遮音構造体1においてその鋼板6を図6に示し
た透過損失実験装置31の音源(スピーカー34)側に
設置し、同遮音構造体1を隔壁33として透過損失TL
を測定したところ、透過損失TLは図22に示す値が観
測された。
アルミニウム蒸着を行った圧電材料を用いた場合、アル
ミニウム蒸着を行っていない圧電材料を用いた場合に比
べて透過損失は小さくなり、効果が著しく小さいことが
分かる。
が、本発明は上記の実施例だけに限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内であれば、もちろ
ん改変は可能である。特に、実施例8においては、本発
明における遮音構造体が自動車用のフロア構造体である
場合を例にとって説明したが、積層体による遮音構造で
あれば、フロア構造体に限らず、ダッシュボード等の自
動車の他の部位や、その他の車両、建築構造物などにも
応用可能であることはいうまでもない。
ビニリデン樹脂(PVDF)が入手の容易さから最も望
ましいもののひとつといえるが、このポリフッ化ビニリ
デン樹脂(PVDF)の他に、フッ化ビニリデン、トリ
フルオロエチレン共重合体樹脂等であっても本発明の効
果は発現可能である。
構成を示す断面説明図である。
る構成を示す断面説明図である。
態による構成を示す断面説明図である。
態による構成を示す断面説明図である。
態による構成を示す断面説明図である。
面説明図である。
す断面説明図(図7の(A))および拡大断面説明(図
7の(B))である。
す断面説明図(図8の(A))および拡大断面説明(図
8の(B))である。
を示す断面説明図(図9の(A))および拡大断面説明
(図9の(B))である。
あわせて示すグラフである。
成を示す断面説明図(図11の(A))および拡大断面
説明(図11の(B))である。
あわせて示すグラフである。
成を示す断面説明図(図13の(A))および拡大断面
説明(図13の(B))である。
あわせて示すグラフである。
あわせて示すグラフである。
あわせて示すグラフである。
成を示す断面説明図(図17の(A))および拡大断面
説明(図17の(B))である。
あわせて示すグラフである。
成を示す断面説明図(図19の(A))および拡大断面
説明(図19の(B))である。
あわせて示すグラフである。
あわせて示すグラフである。
性のグラフである。
Claims (10)
- 【請求項1】 遮音を目的とする構造体において、圧電
性を有する圧電層と該圧電層の少なくとも片側に積層し
た導電性を有する導電層との積層構造が前記構造体の表
面および/または内部に設けられていることを特徴とす
る遮音構造体。 - 【請求項2】 導電層の体積固有抵抗が10〜1000
0Ω・cmであることを特徴とする請求項1に記載の遮
音構造体。 - 【請求項3】 圧電層と導電層との積層構造がポリエス
テル繊維を主成分とする布製吸音材の表面および/また
は内部に設けられていることを特徴とする請求項1また
は2に記載の遮音構造体。 - 【請求項4】 導電層が炭素繊維を主成分とする布であ
ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載
の遮音構造体。 - 【請求項5】 導電層が熱可塑性樹脂からなる融着繊維
と炭素繊維を主成分とする布であることを特徴とする請
求項1ないし4のいずれかに記載の遮音構造体。 - 【請求項6】 圧電性を有する圧電層が樹脂製のフィル
ムであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
に記載の遮音構造体。 - 【請求項7】 圧電性を有する圧電層がポリフッ化ビニ
リデン樹脂成形物にポーリング処理を施したものである
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の
遮音構造体。 - 【請求項8】 圧電層と導電層との積層構造を2組以上
有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに
記載の遮音構造体。 - 【請求項9】 金属製のパネル、制振材および/または
吸音材、カーペットが少なくとも積層されてなる積層体
において、金属製のパネルとカーペットとの間の少なく
とも1個所に請求項1ないし8のいずれかに記載の遮音
構造体が積層されていることを特徴とする車両のフロア
用遮音構造体。 - 【請求項10】 金属製のパネル、制振材および/また
は吸音材、カーペットが少なくとも積層されてなる積層
体において、制振材および/または吸音材間の少なくと
も1個所に請求項1ないし8のいずれかに記載の遮音構
造体が積層されていることを特徴とする車両のフロア用
遮音構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25000898A JP3630277B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 遮音構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25000898A JP3630277B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 遮音構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000071844A true JP2000071844A (ja) | 2000-03-07 |
JP3630277B2 JP3630277B2 (ja) | 2005-03-16 |
Family
ID=17201484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25000898A Expired - Fee Related JP3630277B2 (ja) | 1998-09-03 | 1998-09-03 | 遮音構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3630277B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6589643B2 (en) * | 2000-04-21 | 2003-07-08 | Nissan Motor Co., Ltd. | Energy conversion fiber and sound reducing material |
JP2006105274A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Koatsu Gas Kogyo Co Ltd | 遮音方法及び遮音装置 |
CN114103359A (zh) * | 2021-11-24 | 2022-03-01 | 广东富强科技股份有限公司 | 一种地毯及其制备方法和应用 |
-
1998
- 1998-09-03 JP JP25000898A patent/JP3630277B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6589643B2 (en) * | 2000-04-21 | 2003-07-08 | Nissan Motor Co., Ltd. | Energy conversion fiber and sound reducing material |
JP2006105274A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Koatsu Gas Kogyo Co Ltd | 遮音方法及び遮音装置 |
CN114103359A (zh) * | 2021-11-24 | 2022-03-01 | 广东富强科技股份有限公司 | 一种地毯及其制备方法和应用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3630277B2 (ja) | 2005-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1682385B1 (en) | Sound insulating system | |
US7201253B2 (en) | Soundproofing assembly and a part comprising a wall which if covered with said assembly | |
JP5769738B2 (ja) | 自動車用遮音トリム部品 | |
JPWO2004107313A1 (ja) | 遮音・吸音構造体、並びにこれらを適用した構造物 | |
JP2007519556A (ja) | 粘弾性発泡体を含む自動車ダッシュインシュレータ | |
JP6283044B2 (ja) | 防音カバー | |
JP2010208618A (ja) | 自動車用吸音シート及びこの吸音シートを用いた自動車用エンジンアンダーカバー | |
WO2020084802A1 (ja) | 自動車用遮音材 | |
JP2003019930A (ja) | 自動車用吸音タイプ防音材 | |
JP2001184076A (ja) | 吸音構造体 | |
JPH11217051A (ja) | 自動車用内装材 | |
JP2000071844A (ja) | 遮音構造体 | |
JP3509090B2 (ja) | 遮音構造体 | |
JP2000250561A (ja) | 吸音構造体 | |
JP3630276B2 (ja) | 遮音構造体 | |
JP2001306080A (ja) | 吸音材 | |
KR101497379B1 (ko) | 자동차용 인슐레이션 | |
JPH0976391A (ja) | 遮音構造 | |
JP2000202933A (ja) | 遮音材 | |
JPH08179779A (ja) | 遮音材 | |
WO2022018921A1 (ja) | 積層吸音材 | |
JPH0343242A (ja) | 防音材 | |
JP7146541B2 (ja) | 断熱部材およびそれを用いた内装部品 | |
WO2022219807A1 (ja) | 吸音材及び車両部材 | |
JP2024077639A (ja) | 防音材及び車両構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040906 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041029 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041126 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |