JP2000071777A - コンパートメントの天井部昇降装置 - Google Patents

コンパートメントの天井部昇降装置

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JP2000071777A
JP2000071777A JP10245593A JP24559398A JP2000071777A JP 2000071777 A JP2000071777 A JP 2000071777A JP 10245593 A JP10245593 A JP 10245593A JP 24559398 A JP24559398 A JP 24559398A JP 2000071777 A JP2000071777 A JP 2000071777A
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roof
ceiling
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Eiko Takenouchi
英光 竹之内
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 天井部の高さを変化させることができると共
に、その変化させる構造を用いてコンパートメントを使
用する環境を好ましいものとすることが可能な構成を備
えたコンパートメントの昇降装置を提供する。 【解決手段】 コンパートメント1の天井部を構成する
パネルの一部が分割され、その分割位置で互いにヒンジ
結合されて昇降可能な屋根用面部材3および起倒可能な
衝立面部材4と、屋根用面部材3に対して開閉可能に連
結され、垂直方向から水平方向に跳ね上げられることで
屋根用面部材3と平行する状態に開放され、閉じた状態
ではコンパートメント1の縦壁を構成する庇用面部材7
と、面部材7と同じ面に位置し、縦壁のうちの下部部分
を構成する起倒可能なステップ用面部材8と、屋根用面
部材3に一端が連結されて衝立面部材4の起倒に連動し
て起倒する突き上げ部材6と、庇用面部材7を跳ね上げ
可能な駆動手段9とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパートメント
の天井部昇降装置に関し、さらに詳しくは、地震疑似体
験時に体験者が入る空間の天井を高めるための構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、災害の一つである地震に対する関
心が高まり、地震を擬似的に体験できる起震体験車が提
供されるようになってきている。起震体験車は、体験者
が入り込むことができる部屋空間を構成したコンパート
メントをトラックなどのシャーシ上に搭載し、コンパー
トメントの床下面に設置されている複数の油圧シリンダ
を起動することにより水平方向および垂直方向の揺れを
生起することができる構造を備えている。コンパートメ
ントをなす部屋空間の屋根は、当然のことであるが、車
体の屋根部を構成しており、走行時には、キャビンの屋
根よりも高くならないように位置決めされ、また、模擬
実験の際には、体験車が入り込めるように桁上げされる
構造となっている。
【0003】従来、上記のコンパートメントにおける屋
根を走行時と模擬実験時とで高さを変化させる構成とし
て、例えば、実公平6−26935号公報に開示された
構成がある。上記公報には、起震装置に搭載された床板
を有する下部ハウスとこの下部ハウスに対して上下動可
能な上部ハウスとにより正面が開放された茶箱状のハウ
スを構成し、上部ハウスはパンタグラフ機構により4隅
に立設されたガイド部材に沿って上下動できるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
開示された構成では、上部ハウスが下部ハウスに挿嵌さ
れて上下動することで上部ハウスの高さを変化させるこ
とができるが、上部ハウスの高さを高くされた部屋空間
内に対する乗降のための構成として、例えば、タラップ
を備えたリフト装置が用いられている。このため、構造
が複雑となるばかりでなく上部ハウスの重量増加を招い
て車両の走行性能が悪化する虞がある。また、乗降する
際には、リフト装置の場合でいうとリフト装置の昇降動
作に要する時間が待ち時間となり円滑に体験者を部屋空
間に対して乗降させることができない。しかも、リフト
装置に代えて階段を設けた場合には、部屋空間から直接
階段にあるいは階段から直接部屋空間に乗り移ることが
必要となるので、比較的高い位置にある下部ハウスの床
部においてそのような動作を行うことは慣れていないと
足を踏み外したりして危険である。一方、上部ハウスは
これが挿嵌されている下部ハウスに対して昇降動作を行
うって部屋空間の高さを高くするだけであるので、雨水
や日光が部屋空間内に入り込むことがあり、模擬実験の
ための環境としては好ましくない場合がある。
【0005】本発明の目的は、上記従来の起震体験車な
どのように人が入れる空間を有するコンパートメントに
おける問題に鑑み、天井部の高さを変化させることがで
きると共に、その変化させる構造を用いてコンパートメ
ントを使用する環境を好ましいものとすることが可能な
構成を備えたコンパートメントの昇降装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、人が入れる空間を有する起
震体験車用コンパートメントの天井部を昇降するための
装置であって、上記天井部を構成するパネルの一部が分
割され、その分割位置で互いにヒンジ結合されて昇降可
能な屋根用面部材および起倒可能な衝立面部材と、上記
屋根用面部材に対して開閉可能に連結され、垂直方向か
ら水平方向に跳ね上げられることで上記屋根用面部材と
平行する状態に開放され、閉じた状態では上記コンパー
トメントの縦壁を構成する庇用面部材と、上記閉じた状
態での庇用面部材と同じ面に位置し、上記縦壁のうちの
下部部分を構成する起倒可能なステップ用面部材と、上
記屋根用面部材に一端が連結されて上記衝立面部材の起
倒に連動して起倒する突き上げ部材と、上記庇用面部材
における上記屋根用面部材との開閉支持部近傍に連結さ
れ、上記庇用面部材を跳ね上げ可能な駆動手段とを備
え、上記駆動手段により上記庇用面部材が跳ね上げられ
て上記屋根用面部材と平行した段階で跳ね上げ動作が継
続されると、上記衝立面部材および突き上げ用部材の起
立を用いた4節リンク運動によって上記庇用面部材およ
び屋根用面部材が平行状態を維持されながら上昇した位
置に保持されることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のコ
ンパートメントの昇降装置において、上記縦壁には、閉
じられた状態の上記庇用面部材に連続して該縦壁の下部
部分を構成する起倒可能なステップ用面部材が設けら
れ、このステップ用面部材は、倒されることで上記縦壁
面から外方に突出するステップを構成することを特徴と
している。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の起
震体験車用コンパートメントの昇降装置において、上記
庇用面部材は、上記駆動手段の動作により上記屋根用面
部材とともに上昇した位置に保持されたときに少なくと
も上記ステップ用面部材と同じ張り出し量に相当する長
さとされていることを特徴としている。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の起
震体験車用コンパートメントの昇降装置において、上記
駆動手段は、上記庇用面部材を跳ね上げる方向に伸長可
能なシリンダ部材が用いられることを特徴としている。
【0010】請求項5記載の発明は、人が入れる空間を
有するコンパートメントの天井部昇降装置であって、上
記天井部を構成するパネルの一部が分割され、その分割
位置で互いにヒンジ結合されて昇降可能な屋根用面部材
および起倒可能な衝立面部材と、上記屋根用面部材にお
けるヒンジ結合部と反対側の位置に端部が連結されて伸
縮動作に応じて該屋根用面部材を昇降させる駆動手段
と、上記屋根用面部材の上昇に連動して該屋根用面部材
の端部に張り出す庇用面部材と、上記庇用面部材の張り
出し駆動手段とを備え、上記屋根用面部材を昇降させる
駆動手段が該屋根用面部材を突き上げて上昇されるのに
連動して上記衝立面部材とによる4節リンク運動によっ
て屋根用面部材が上昇した位置に保持されるとともに、
上記庇用面部材が張り出し駆動手段によって屋根用面部
材の端部で張り出す構成とされていることを特徴として
いる。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、庇用面部材が駆動手
段により跳ね上げられて屋根用面部材と平行し、この状
態でさらに駆動手段の動作が継続されると屋根用面部材
が4節リンク運動により上昇するのに連動して庇用面部
材が上昇してコンパートメントの天井部の高さが高くさ
れる。これにより、コンパートメントの縦壁を構成する
部材である庇用面部材をそのまま用いて天井部の一部と
して構成することができる。しかも、屋根用面部材とヒ
ンジ結合されている衝立面部材は、屋根面部材が上昇す
るのに合わせて突き上げ部材と共に起立することで天井
が高くされた場合のコンパートメントの後方壁の一部と
して構成されるので、コンパートメントの内部空間を外
部と遮断することができる。
【0012】請求項2記載の発明では、庇用面部材と同
一側の面に位置するステップ用面部材が倒されて開放さ
れると、乗降時での踊り場をなすステップを構成するこ
とができる。
【0013】請求項3記載の発明では、跳ね上げられて
開放された庇用面部材が4節リンク運動により上昇した
位置に保持されると、庇用面部材とステップ用面部材と
が少なくとも同じ張り出し量とされるので、ステップ上
に位置する体験者の頭上を庇用面部材により覆うことが
できる。
【0014】請求項4記載の発明では、シリンダ部材に
よる伸長動作という簡単な動きによってコンパートメン
トの天井の高さを変化させることができる。
【0015】請求項5記載の発明では、屋根用面部材が
駆動手段により突き上げられて屋根用面部材が上昇する
と、該駆動手段と衝立用面部材とを用いた4節リンク運
動によりコンパートメントの天井部の高さが高くされて
その状態が保持される。さらに、屋根用面部材が上昇位
置に保持されるのに連動して、庇用面部材が駆動手段に
より張り出されるので、上昇した位置の屋根用面部材の
端部に庇を設置することができる。
【0016】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1は、本発明実施例によるコンパートメントの
昇降装置を装備した起震体験車を示す模式図であり、同
図においてコンパートメント1は、例えば、トラック等
の車両2のキャビン2A後方に位置する車台2B上に搭
載されている。コンパートメント1は、周囲に壁(図示
されず)が配置されて部屋空間を構成しており、床部の
下面には図示しないシリンダが複数連結された起震装置
が配備されている。起震装置は、シリンダ同士の相対的
な伸縮動作によって床板を水平方向および垂直方向に変
位させて擬似的な地震状態を発生させるようになってい
る。
【0017】コンパートメント1の天井部および周壁の
一部の構成は図2に示されている。図2は、車両2(図
1参照)の前後方向と直角な方向(図2中、符号Hで示
す方向)からみた場合の模式図であり、同図において、
天井部は、車幅方向の一部が分割され、その分割位置で
支軸を介して互いにヒンジ結合されている屋根用面部材
3と衝立面部材4とで構成されている。屋根用面部材3
は、車幅方向一端が衝立面部材4にヒンジ結合されてお
り、衝立面部材4は、コンパートメント1の内部空間を
構成する周壁のうちで、後方の周壁に相当する縦壁5の
上部において支軸を介してヒンジ結合されて起倒可能に
支持されている。屋根用面部材3は、衝立面部材4の起
倒に連動することができ、衝立面部材4が起立した際に
は上昇することができ、衝立面部材4が倒れた場合には
下降して車両2が走行する際の天井部の高さに位置決め
される。屋根用面部材3には、衝立面部材4と平行運動
が可能な突き上げ部材6の一端が連結されている。突き
上げ部材6は、屋根用面部材3が昇降する際に衝立面部
材4とともに4節リンク運動を行うことができ、これに
よって、屋根用面部材3が水平を保った状態で昇降する
ことができるようになっている。上記ヒンジ結合部は車
両2の前後方向に沿った各面部材の長手方向端面に位置
し、また、突き上げ部材6は、庇用面部材7の長手方向
両端に位置するコンパートメント1の周壁との間に位置
させてある。
【0018】屋根用面部材3の車幅方向他端は、コンパ
ートメント1の前方周壁の一部を構成する庇用面部材7
と支軸を介してヒンジ結合されている。庇用面部材7
は、屋根用面部材3にヒンジ結合されることによってそ
の位置を支点として開閉可能に連結されており、図2に
示すように、コンパートメント1の前方周壁の一部を構
成する状態である垂直な状態から、図3に示すように、
水平方向に跳ね上げられて屋根用面部材3と平行する状
態に開放できるようになっている。庇用面部材7は、屋
根用面部材3とヒンジ結合されている位置から自由端ま
での長さが、屋根用面部材3と平衡した状態で上昇した
際に、図4に示すように、後述するステップ用面部材8
と同じ張り出し量となるように設定されている。
【0019】庇用面部材7とともにコンパートメント1
の前方周壁の一部を構成する位置にはステップ用面部材
8が起倒可能に設けられている。ステップ用面部材8
は、コンパートメント1の前方周壁の下部位置にてヒン
ジ結合されており、起立している状態では前方周壁の一
部を構成し、倒された場合には前方周壁の前側に突出し
てコンパートメント1内に体験者が入る場合の踊り場を
構成できるようになっている。ステップ用面部材8の自
由端は、起立時、図示しない係止部材によって係止され
て起立状態を維持できるようになっている。
【0020】庇用面部材7における屋根用面部材3との
ヒンジ結合位置近傍には、庇用面部材7を跳ね上げるた
めの駆動手段であるシリンダ部材9が配置されている。
シリンダ部材9は、庇用面部材7を跳ね上げる方向に回
動させることができる伸長方向を設定されてロッド9A
が庇用面部材7に連結されており、伸長時には庇用面部
材7を跳ね上げると共に庇用面部材7と平行した屋根用
面部材3を上昇させ、収縮時には上記伸長時とは逆に屋
根用面部材3を下降させると共に庇用面部材7をコンパ
ートメント1の前方周壁の一部となるように回動させ
る。なお、庇用面部材7と屋根用面部材3との平行状態
は、庇用面部材7の開閉基端側に設けられた板部材等の
係止部材(便宜上、図3において符号10で示す)が屋
根用面部材3の上面に突き当たることで維持される。
【0021】本実施例は以上のような構成であるから、
車両2の走行時には図1において符号L1で示すよう
に、コンパートメント1の天井部が低くされて走行抵抗
を生じないようにされている。この場合には、図2に示
すように、シリンダ部材9が収縮している。これによ
り、庇用面部材7は、閉じられてコンパートメント1の
前方周壁の一部を構成し、また、屋根用面部材3も下降
し、さらには衝立面部材4も倒れることでコンパートメ
ント1の天井部を構成している。さらにステップ用面部
材8も起立させられ、庇用面部材7と連続する面をなす
ことで前方周壁部を構成する。
【0022】起震体験のためにコンパートメント1の天
井部を上昇させる場合には図3に示すようにシリンダ部
材9がロッド9Aを伸長させる。シリンダ部材9のロッ
ド9Aが伸長された場合には庇用面部材7が跳ね上げら
れて開放され、屋根用面部材3と平行すると係止部材1
0を介して平行状態が維持され、さらにロッド9Aの伸
長を継続すると、図4に示すように、屋根用面部材3お
よび庇用面部材7が上昇する。この場合には、シリンダ
部材9のロッド9Aが伸長すると、庇用面部材7が上昇
しようとするが、衝立面部材4および突き上げ部材6に
よって上昇動作が規制される一方、衝立面部材4および
突き上げ部材6の起立基端側を支点とする4節リンク運
動によって屋根用面部材3および庇用面部材7が平行し
た状態を維持しながら上昇することになる。この状態は
図1において符号L2で示す状態に相当している。この
結果、衝立面部材4が直立した状態となることでその衝
立面部材4の長さ分だけコンパートメント1の天井部が
高められる。天井部を上昇させる際には、庇用面部材7
を跳ね上げられるのに合わせてステップ用面部材8が倒
されて踊り場とされる。庇用面部材7は、上昇したとき
にステップ用面部材8と同じ量で張り出しているので、
踊り場上方からコンパートメント1の内部に対する雨水
の垂下や日差しの投下を防止することができる。ステッ
プ用面部材8には、図4に示すように階段11が掛け止
められてコンパートメント1内部への乗降が行えるよう
にされる。
【0023】コンパートメント1における天井部を上昇
させた場合には、コンパートメント1の後方周壁が衝立
面部材4によって外部と遮断され、後方周壁と直角な方
向での屋根用面部材3および庇用面部材7の端部と側部
周壁との間には、図示しないが蛇腹状の幌あるいは天幕
によって覆うことで外部と遮断することができる。
【0024】以上のような実施例によれば、コンパート
メント1の天井部の高さを高くする場合、その高くされ
る部分がコンパートメントでの既存の構成部分であるの
で、天井部の桁上げのための別部材を準備しなくて済
み、これによって、構成部品の点数を少なくしてコンパ
ートメントの重量軽減および部品コストや加工コストの
低減が可能になる。なお、上記実施例では、庇用面部材
7の跳ね上げ用駆動手段としてシリンダ部材を用いた
が、本発明ではこの構成に限らないこと勿論である。例
えば、庇用面部材の開閉基端部および衝立面部材の起倒
支点部に回転軸が一体化されている電動モータをそれぞ
れ用いて庇用面部材7を跳ね上げた状態で衝立面部材4
を起立させるように回動させて4節リンク運動による天
井部の上昇動作を行わせるようにすることも可能であ
る。
【0025】なお、上記実施例においては、庇用面部材
7を跳ね上げ駆動することで屋根用面部材3を上昇させ
る構成としたが、これに代えて、屋根用面部材3を直接
昇降駆動することも可能である。つまり、この場合に
は、図2に示した突き上げ部材6の代わりにシリンダ部
材(図示されず)のロッドを屋根用面部材3に連結す
る。屋根用面部材に連結されたシリンダ部材は、ロッド
が伸長した際に屋根用面部材3が上昇変位できるように
設置の向きが設定されてコンパートメントの周壁に枢支
されている。庇用面部材7は、屋根用面部材3とは別の
駆動源であるシリンダ部材9によって跳ね上げられるよ
うになっており、屋根用面部材3の上昇と同時あるいは
所定タイミングを以てシリンダ部材9が跳ね上げられる
ようになっている。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、庇用面部
材が駆動手段により跳ね上げられて屋根用面部材と平行
し、この状態でさらに駆動手段の動作が継続されると屋
根用面部材が4節リンク運動により上昇するのに連動し
て庇用面部材が上昇してコンパートメントの天井部の高
さが高くされる。これにより、コンパートメントの縦壁
を構成する部材である庇用面部材をそのまま用いて天井
部の一部として構成することができる。従って、天井部
を上昇させるための特別な構造部品を追加することなく
コンパートメントの構成部品を一部変形するだけで天井
を高くすることができるので、二重箱状の構造に比べて
重量増加を招くことがない。しかも、コンパートメント
の天井部を上昇させた場合にそのコンパートメントを構
成する部材の一部がそのまま庇として構成されるので、
直射日光や雨水の浸入による実験空間の環境悪化を防止
することが可能になる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、庇用面部材
と同一側の面に位置するステップ用面部材が倒されて開
放されると、乗降時での踊り場をなすステップを構成す
ることができるので、乗降時での便宜性を確保すること
が可能になる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、跳ね上げら
れて開放された庇用面部材が4節リンク運動により上昇
した位置に保持されると、庇用面部材とステップ用面部
材とが少なくとも同じ張り出し量とされるので、ステッ
プ上に位置する体験者の頭上を庇用面部材により覆うこ
とができ、模擬実験中の体験者に対して直射日光や雨水
がふりかかるのを抑制して実験に好ましい環境を提供す
ることが可能になる。
【0029】請求項4記載の発明では、シリンダ部材に
よる伸長動作という簡単な動きによってコンパートメン
トの天井の高さを変化させることができるので、実験に
必要なコンパートメントの天井高さを得るまでの動作時
間を短縮することが可能になる。
【0030】請求項5記載の発明によれば、屋根用面部
材が駆動手段により突き上げられて屋根用面部材が上昇
すると、該駆動手段と衝立用面部材とを用いた4節リン
ク運動によりコンパートメントの天井部の高さが高くさ
れてその状態が保持される。さらに、屋根用面部材が上
昇位置に保持されるのに連動して、庇用面部材が駆動手
段により張り出されるので、上昇した位置の屋根用面部
材の端部に庇を設置することができる。これにより、単
に屋根の高さを高くするだけに止まらず、屋根の上昇に
連動されて自動的に庇を設置することにより、コンパー
トメント内に雨水や日射が入り込むのを防止して快適な
空間とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例によるコンパートメントの昇降装
置を搭載している起震車を示す模式図である。
【図2】本発明実施例によるコンパートメントの昇降装
置の構成を説明するための模式図である。
【図3】図2に示した昇降装置における一態様を説明す
るための模式図である。
【図4】図2に示した昇降装置の他の態様を説明するた
めの模式図である。
【符号の説明】
1 コンパートメント 2 車両 3 屋根用面部材 4 衝立面部材 5 コンパートメントの縦壁の一つである後
方周壁 6 突き上げ部材 7 庇用面部材 8 ステップ用面部材 9 駆動手段の一つであるシリンダ部材 9A ロッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に人が入れる空間を有するコンパー
    トメントの天井部昇降装置であって、 上記天井部を構成するパネルの一部が分割され、その分
    割位置で互いにヒンジ結合されて昇降可能な屋根用面部
    材および起倒可能な衝立面部材と、 上記屋根用面部材に対して開閉可能に連結され、垂直方
    向から水平方向に跳ね上げられることで上記屋根用面部
    材と平行する状態に開放され、閉じた状態では上記コン
    パートメントの縦壁を構成する庇用面部材と、 上記閉じた状態での庇用面部材と同じ面に位置し、上記
    縦壁のうちの下部部分を構成する起倒可能なステップ用
    面部材と、 上記屋根用面部材に一端が連結されて上記衝立面部材の
    起倒に連動して起倒する突き上げ部材と、 上記庇用面部材における上記屋根用面部材との開閉支持
    部近傍に連結され、上記庇用面部材を跳ね上げ可能な駆
    動手段とを備え、 上記駆動手段により上記庇用面部材が跳ね上げられて上
    記屋根用面部材と平行した段階で跳ね上げ動作が継続さ
    れると、上記衝立面部材および突き上げ用部材の起立を
    用いた4節リンク運動によって上記庇用面部材および屋
    根用面部材が平行状態を維持されながら上昇した位置に
    保持されることを特徴とするコンパートメントの天井部
    昇降装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンパートメントの天井
    部昇降装置において、 上記縦壁には、閉じられた状態の上記庇用面部材に連続
    して該縦壁の下部部分を構成する起倒可能なステップ用
    面部材が設けられ、このステップ用面部材は、倒される
    ことで上記縦壁面から外方に突出するステップを構成す
    ることを特徴とするコンパートメントの天井部昇降装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコンパートメントの天井
    部昇降装置において、 上記庇用面部材は、上記駆動手段の動作により上記屋根
    用面部材とともに上昇した位置に保持されたときに少な
    くとも上記ステップ用面部材と同じ張り出し量に相当す
    る長さとされていることを特徴とするコンパートメント
    の昇降装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコンパートメントの天井
    部昇降装置において、 上記駆動手段は、上記庇用面部材を跳ね上げる方向に伸
    長可能なシリンダ部材が用いられることを特徴とするコ
    ンパートメントの天井部昇降装置。
  5. 【請求項5】 人が入れる空間を有するコンパートメン
    トの天井部昇降装置であって、 上記天井部を構成するパネルの一部が分割され、その分
    割位置で互いにヒンジ結合されて昇降可能な屋根用面部
    材および起倒可能な衝立面部材と、 上記屋根用面部材におけるヒンジ結合部と反対側の位置
    に端部が連結されて伸縮動作に応じて該屋根用面部材を
    昇降させる駆動手段と、 上記屋根用面部材の上昇に連動して該屋根用面部材の端
    部に張り出す庇用面部材と、 上記庇用面部材の張り出し駆動手段とを備え、 上記屋根用面部材を昇降させる駆動手段が該屋根用面部
    材を突き上げて上昇されるのに連動して上記衝立面部材
    とによる4節リンク運動によって屋根用面部材が上昇し
    た位置に保持されるとともに、上記庇用面部材が張り出
    し駆動手段によって屋根用面部材の端部で張り出す構成
    とされていることを特徴とするコンパートメントの天井
    部昇降装置。
JP10245593A 1998-08-31 1998-08-31 コンパートメントの天井部昇降装置 Pending JP2000071777A (ja)

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JP2004331034A (ja) * 2003-05-03 2004-11-25 Shinichi Okamoto 屋根部を上下できる自動車
CN109767683A (zh) * 2019-02-26 2019-05-17 烟台工程职业技术学院(烟台市技师学院) 一种数控机床实验教学装置
CN110556036A (zh) * 2019-09-18 2019-12-10 李让勤 机械原理教学样件模块化展示装置

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