JP2000071326A - 管状フィルムの製造方法および管状フィルムを用いた画像形成装置 - Google Patents

管状フィルムの製造方法および管状フィルムを用いた画像形成装置

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JP2000071326A
JP2000071326A JP24547698A JP24547698A JP2000071326A JP 2000071326 A JP2000071326 A JP 2000071326A JP 24547698 A JP24547698 A JP 24547698A JP 24547698 A JP24547698 A JP 24547698A JP 2000071326 A JP2000071326 A JP 2000071326A
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film
mold
inner mold
sheet
tubular
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Shoichi Shimura
正一 志村
Kazutaka Takeuchi
一貴 竹内
Ichiro Maekawa
一郎 前川
Yasuhiro Tanaka
康裕 田中
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Original Assignee
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート状フィルムを重ね合わせて管状フィル
ムを製造するに当たり、重ね合わせ部の厚みに段差のな
い管状フィルムを容易かつ安価に製造すること。 【解決手段】 本発明により、可塑性シート状フィルム
を巻き始めと巻き終わりの一部が重なるように円柱状も
しくは円筒状の内型に重ね合わせて巻いて重ね合わせ部
を形成し、一体化した後、内径が前記内型の外径よりも
所定量大きくした円形の内径を有する外型に挿入し、前
記内型に巻いた熱可塑性シート状フィルムを加熱して前
記重ね合わせ部を接合する際に、少なくとも前記内型も
しくは外型の一方の前記内型に巻いたシート状フィルム
の重ね合わせ部に隣接する部分に、熱膨張係数の大きな
部材を使用し、前記熱可塑性シート状フィルムを管状と
なしたことを特徴とする管状フィルムおよびその製造方
法が提供され、更に画像形成装置定着用フィルムおよび
画像形成装置用転写ベルトとしての有用性が開示され
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密部品を所定の
位置に高精度の位置精度を保証して搬送するのに用いる
搬送ベルト、物品を包装および収納する収納用密閉包体
等の環状、管状、筒状、リング状、およびベルト状のフ
ィルムならびにフィルムの製造法に関し、それらの主要
な利用分野は画像形成装置の機能部品としての用途にあ
る。
【0002】特に、複写機、プリンター、ファクシミリ
等の画像形成装置に使用する画像定着装置用の定着用フ
ィルムおよび画像転写搬送用転写ベルトとして好適な技
術である。
【0003】
【従来の技術】従来、管状フィルムの製造法としては、 1)インフレーション法に代表される押し出し成形法、 2)樹脂もしくはその前駆体を溶液状態にし、管状の型
の内面または外面上に所定量塗布し、脱溶媒処理または
化学的反応が終了した後に剥離するキャスト法、遠心成
形法等がある。また、 3)シート状フィルムを芯体に巻き付けてシート両端を
溶着して中空管状体内面にライニングする方法として
は、特開昭63−34120号公報、特開昭−3412
1号公報に提案されている。
【0004】また、本出願人の先の出願としては、特開
平3−25477号公報、特開平3−266870号公
報、特開平4−9989号公報、特開平4−29268
0号公報、さらに特開平8−187773号公報があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記1)の押出し成形
法においては、インフレーション法により製造した管状
フィルムを、図11に示す画像形成装置の定着装置用フ
ィルムとして使用した場合、フィルムの巻き取り時に管
状フィルムが潰される不都合が生じ、この部分が画像不
良として現れ不都合が生じる。
【0006】また、2)のキャスト法、遠心成形法にお
いては、均一の厚みのフィルムを得るために、溶液の濃
度管理、乾燥・反応における雰囲気調整、乾燥工程での
溶媒処理コスト、さらには遠心成形の場合に使用する装
置が大掛かりになる等の問題がある。
【0007】前記3)の中空管状体内面にライニングす
る方法においては、厚みの均一なライニング層を得るこ
とが可能であるが、中空管状体内面から管状フィルムを
離脱する場合、中空管状体内面との密着度が強く、容易
に離型できなかったことが認められた。
【0008】そこで、本出願人は先に従来例1)〜3)
の欠点を解決するために前記公報開示の方法を提案して
きた。
【0009】本発明は、これらの従来例よりもさらに容
易かつ安価に管状フィルムを製造することを目的とした
ものであり、画像形成装置に好適な定着用フィルムおよ
び転写ベルトを提供するものである。
【0010】本発明において、以下の説明を用いる管状
フィルムの管状とは、平面状、シート状のフィルムをそ
の端部を接続して形成したループ状、管状、環状、リン
グ状、筒状、輪状、中空状等を含むものである。
【0011】また、フィルムは、例えば、ベルトコンベ
ア等の搬送ベルトはゴム材料、スチール等により1mm
内外の厚さを有しているが、本発明においては、通常1
mm以下の厚さを本発明の適用対象としている点でフィ
ルムと称している。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、熱可塑
性シート状フィルムを巻き始めと巻き終わりの一部が重
なるように円柱状もしくは円筒状の内型に重ね合わせて
巻いて重ね合わせ部を形成し、一体化した後、内径が前
記内型の外径よりも所定量大きくした円形の内径を有す
る外型に挿入し、前記内型に巻いた熱可塑性シート状フ
ィルムを加熱して前記重ね合わせ部を接合する際に、少
なくとも前記内型もしくは外型の一方の前記内型に巻い
たシート状フィルムの重ね合わせ部に隣接する部分に、
内型もしくは外型のその他の部分より熱膨張係数の大き
な部材を使用し、前記熱可塑性シート状フィルムを管状
となしたことを特徴とする管状フィルムおよびその製造
方法が提供され、かくして容易かつ確実に重ね合わせ部
の段差をなくした管状フィルムを利用することができ
る。
【0013】上記した本発明においては、前記熱可塑性
シート状フィルムを巻き始めと巻き終わりの一部が重な
るように内型に重ね合わせて巻いて重ね合わせ部を形成
し、一体化し、外型に挿入した後、加熱雰囲気内に所定
時間放置し前記熱可塑性シート状フィルムの重ね合わせ
部を接合し管状とすることが好ましい。
【0014】また、前記熱膨張係数の大きな部材の内部
に発熱体を配置し、この発熱体からの加熱により前記熱
可塑性シート状フィルムの重ね合わせ部を接合し管状と
することが好ましい。
【0015】また、前記内型、外型、および熱膨張係数
の大きな部材の熱膨張係数の関係が下記のような関係に
あることが好ましい。
【0016】外型≦内型<熱膨張係数の大きな部材 また、前記内型の材料がアルミニウム、外型の材質がス
テンレス鋼であり、線膨張係数の大きな部材の材質がポ
リテトラフルオロエチレンであることが好ましい。
【0017】さらに、前記内型の材質がステンレス鋼、
外型の材質がオーステナイト系Ni−Co合金であり線
膨張係数の大きな部材の材質がアルミニウムであること
が好ましい。
【0018】本発明においては、熱可塑性シート状フィ
ルムを巻き始めと巻き終わりの一部が重なるように円柱
状もしくは円筒状の内型に重ね合わせて巻いて重ね合わ
せ部を形成し、一体化した後、内径が前記内型の外径よ
りも所定量大きくした円形の内径を有する外型に挿入
し、前記内型に巻いた熱可塑性シート状フィルムを加熱
して前記重ね合わせ部を接合する際に、少なくとも前記
内型もしくは外型の一方の前記内型に巻いたシート状フ
ィルムの重ね合わせ部に隣接する部分に、内型もしくは
外型のその他の部分より熱膨張係数の大きな部材を使用
し、前記熱可塑性シート状フィルムを管状となした管状
フィルムがトナー画像を担持した画像担持体(コピー用
紙等)を加圧部材との間で加圧して前記トナーを定着す
ることを特徴とする画像形成装置定着用フィルムを提供
するものである。
【0019】さらに、熱可塑性シート状フィルムを巻き
始めと巻き終わりの一部が重なるように円柱状もしくは
円筒状の内型に重ね合わせて巻いて重ね合わせ部を形成
し、一体化した後、内径が前記内型の外径よりも所定量
大きくした円形の内径を有する外型に挿入し、前記内型
に巻いた熱可塑性シート状フィルムを加熱して前記重ね
合わせ部を接合する際に、少なくとも前記内型もしくは
外型の一方の前記内型に巻いたシート状フィルムの重ね
合わせ部に隣接する部分に、内型もしくは外型のその他
の部分より熱膨張係数の大きな部材を使用し、前記熱可
塑性シート状フィルムを管状となした管状フィルムが、
トナー画像を担持した感光体ドラムから画像担持体(コ
ピー用紙等)へトナーを転写、かつ前記画像担持体を搬
送することを特徴とする画像形成装置用転写ベルトを提
供するものである。
【0020】上記方法において、前記内型と外型の熱膨
張係数の大きな部材が配置されている部分は、あらかじ
め設定したシート状フィルムが融解接合可能な温度であ
る加熱温度に到達したときに、内型と外型とのギャップ
は、それぞれの部材の材料の熱膨張係数の差により初期
の状態よりギャップ寸法が狭くなり、最終的に所望の管
状フィルム厚みと同等となり、かつシート状フィルムの
重ね合わせ部分は熱による溶融状態で一体化して内型と
外型のギャップ間に均一な厚みの管状フィルムが形成さ
れる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に適用できるシート状フィ
ルムに適用可能な熱可塑性樹脂材料としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン−1、ポリ
スチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリサルフ
ァン、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルニトリ
ル、熱可塑性ポリイミド、ポリエーテルエーテルケト
ン、サ−モトロピック液晶ポリマー、ポリアミド酸、各
種熱可塑性エラストマー等が使用でき、必要に応じ耐熱
補強、導電性、熱伝導性付与の目的で有機、無機の微粉
末を配合しても差し支えない。
【0022】ここで、有機の粉末としては縮合型ポリイ
ミド、無機粉末としてはカーボンブラック、酸化マグネ
シウム、フッ化マグネシウム、酸化珪素、酸化アルミニ
ウムイ、酸化チタン等の無機球状微粒子、炭素繊維、ガ
ラス繊維等の無機繊維、チタン酸カルシウム、炭化珪
素、窒化珪素等のウイスカー状粉末が好ましい。また、
これらの微粉末の配合量としては総合量でベース樹脂に
対して5〜50重量%にすることが好ましい。
【0023】上記した熱可塑性シート状フィルムを用い
て本発明の管状フィルムを製造するための方法におい
て、シート状フィルムの重ね合わせ部に隣接する部分
に、内型もしくは外型のその他の部分より熱膨張係数の
大きな部材を使用して前記熱可塑性シート状フィルムを
管状フィルムとする構成以外の構成についでは、概略前
記した本出願人による方法が採用可能であり、その詳細
は後述する実施例において説明する。
【0024】上記した本発明においては、シート状フィ
ルムの重ね合わせ部に隣接する部分に、内型もしくは外
型のその他の部分より熱膨張係数の大きな部材が使用さ
れるが、採用される熱膨張係数の大きな材料としては、
最終的に管状となるシート状フィルムより耐熱性を持
ち、且つ、熱膨張係数の関係が、外型≦内型<熱膨張係
数の大きな部材、となる関係にある固体材料であれば本
発明に適用でき、好ましくは熱硬化性もしくは熱可塑性
プラスチック材料であるフェノール樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、不飽和ポリエステル、ジアリルフタレー
ト、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテン−1、ポリスチレ
ン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポ
リアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポ
リエーテルサルホン、ポリエーテルニトリル、ポリイミ
ド、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー、ポリ
アミドイミド、フッ素樹脂等が例示される。
【0025】また、金属材料であるアルミ系材料、鉄系
材料、銅系等が例示される。
【0026】
【実施例】以下実施例によりさらに説明する。
【0027】第1の実施例 図1〜図11により本発明の第1の実施例を示す。図1
の1はシート状フィルム4を巻く芯棒としての円柱状の
内型であり、本例においては中実部材を使用し一部に熱
膨張係数の大きな部材3が配置可能な切り欠きを施して
ある。
【0028】図2の2は管状または中空状の外型であ
り、前記内型1を挿通する内径を有している。本例にお
いて、前記円柱状の内型1としてステンレス鋼を使用
し、管状の外型2としてオーステナイト系Ni−Co合
金、熱膨張係数の大きな部材3にはアルミニウムを使用
し、内型1と外型2および部材3の材料の熱膨張係数の
関係を部材3>内型1>外型2の順となるように材料を
選定している。
【0029】次に具体的実施形態について述べる。製造
する管状フィルムの内径に応じてシート状フィルムの寸
法を選定し、また、それに応じて、内型1の外径、部材
3を配置する部分以外の外型2の内径を選定する。
【0030】まず、シート状フィルム4として熱可塑性
樹脂材料、ここではポリエーテルエーテルケトン(PE
EK)の厚さ50μmのシート状フィルムを縦、横の寸
法を79mm×270mmのシート状に切断したものを
用意する。前記内型1の熱膨張係数は1.5×10
-5(/℃)のステンレス鋼、前記外型2は熱膨張係数が
5.0×10-6(/℃)のオーステナイト系Ni−Co
合金を使用し、部材3は熱膨張係数が2.4×10
-5(/℃)のアルミニウムを使用した。前記内型1の各
部寸法は図3に示すように、直径24.0mm、長さ3
00.0mmとし、一部に部材3を配置するための幅1
0.00mm、深さ10.00mmの切り欠きが形成さ
れている。また、部材3としては図4のように幅9.9
7mmとし、内型1の切り欠き部に配置した後、全体の
直径が24.0mmとなるように加工した。なお、長さ
は300.0mmとした。
【0031】外型2は、内径寸法を24.3mm、外形
寸法を30.0mm、長さを300.0mmとした。
【0032】上記内型1、部材3および外型2の寸法
は、後述する加熱工程での加熱温度370℃において部
材3が配置されている部分の外形と外型2の内径の寸法
差が100μm±10μmになるように設計する。
【0033】まず、図5に示すように、前記内型1に部
材3を配置した後、その外周面に用意したシート状フィ
ルム4を、その両端が部材3の上で重ね合わさるように
巻き付ける、シート状フィルム4の両端の重なり部の幅
が約4mmである。
【0034】次に、前記部材3が配置された内型1に巻
いたシート状フィルム4を図6に示すように前記外型2
の中空部の中に挿入する。そして、前記内型1、部材
3、シート状フィルム4、外型2の図7に示す加熱炉6
0内に挿入設置して加熱する。
【0035】前記加熱炉60内での加熱条件は、370
±5℃で、加熱時間30±1分である。上記加熱時間は
シート状フィルム材料の溶融温度と、シート状フィルム
の劣化状態を考慮して決定する。上記加熱炉60内での
加熱工程においてシート状フィルム4は内型1、部材
3、外型2の温度上昇による熱膨張係数による寸法変化
と、その寸法変化に基づく溶着圧力を受ける。まず、加
熱炉60内におかれたシート状フィルム4は、内型1、
部材3と外型2との隙間に巻かれて両端が重なり部を形
成している。
【0036】内型1、部材3と外型2との外径と内径の
寸法ギャップは300μmである。この状態から内型
1、部材3、シート状フィルム4、外型2は加熱されて
温度が上昇する。内型1、部材3、外型2はそれぞれの
熱膨張係数に応じて膨張しはじめる。また、シート状フ
ィルム4は温度上昇につれて軟化しはじめる。
【0037】内型1、部材3、外型2は温度上昇につれ
て膨張しはじめるが、内型1のステンレス鋼、部材3の
アルミニウムの熱膨張係数が外型2の熱膨張係数より大
きいので、内型1、部材3と外型2との外径と内径の寸
法ギャップは、初期の低温状態より狭まってくるように
なる。
【0038】前記内型1、部材3と外型2の隙間の狭ま
りとともに、間に挟まれたシート状フィルム4はさらに
軟化する。このとき、図8に示すように部材3の熱膨張
係数が内型1よりも大きいため部材3が配置されている
部分の隙間の方が先に狭くなり、さらに部材3の上にシ
ート状フィルム4の重なり部分があるため、まず、シー
ト状フィルム4の重なり部分に溶着圧力が発生し、シー
ト状フィルム4が内型1の周方向に伸ばされるとともに
重なり部が互いに溶着して接合状態になり、段差は消去
される。なお、この際内型1と外型2との隙間は部材3
が配置されている部分よりも広いため、シート状フィル
ム4が内型1の周方向に引き伸ばされやすくなり、シー
ト状フィルム4の重なり部の段差は無理なく小さくする
ことができる。
【0039】上記の30分の加熱時間の経過後、加熱を
止め、冷却工程に移行する。冷却工程は加熱炉から取り
出した状態から図9に示す冷却液中に漬けることで実行
する。
【0040】上記冷却工程での冷却は、前記加熱工程の
加熱の停止後、自然冷却状態にして内型1、部材3、シ
ート状フィルム4、および外型2を冷却させてもよい
が、冷却時間短縮のために急冷してもよい。本例では前
記加熱後、液槽内の冷却液に漬けて、300℃/分の冷
却速度で冷却した。
【0041】その後、室温近くの冷却温度で内型1、部
材3と外型2の間の管状フィルム4’を取り出した。取
り出された管状フィルム4’は最初のシート状フィルム
4の重ね合わせ部の箇所が奇麗に接合され管状(円筒
状)に仕上がっていた(図10参照)。
【0042】上記の方法により製造した管状フィルム
4’の使用形態について述べる。図11は前記管状フィ
ルム4’を画像形成装置(LBP:レーザービームプリ
ンター)の定着器に用いた例を示す。図において、符号
4”は本発明に係わる管状フィルム4’を用いた定着フ
ィルム4”である。6Aは前記定着フィルム4”の加熱
用ヒーターであり、前記ヒーター6Aはヒーターホルダ
ー6Bに保持されている。6Cはステー部材であり、略
U字状に形成されている。前記定着フィルム4”は前記
ステー部材6Cとヒーターホルダー6Bの外周面に嵌め
込むように組み付けられている。6Dは加圧ローラーで
あり、不図示の駆動手段により駆動される。前記定着器
は図示のように、定着フィルム4”と加圧ローラー6D
との間に画像を形成するトナーを担持した紙等の担持体
6Eを搬送挿通させて、ヒーターから受けた定着フィル
ムの熱をトナーに伝達するとともに、トナーを紙の上に
加圧、加熱により定着させるわけであるが、本例による
前記定着フィルムはフィルムの膜厚寸法の均一性の精度
が高いことと、シート状フィルムの重ね合わせ部分の肉
厚寸法も他と変わらないので、フィルムからトナーへの
熱伝達の不均一を生ずることなく、非常に高画質を得る
ことができた。
【0043】第2の実施形態 内型1としてアルミニウム、外型2としてステンレス
鋼、熱膨張係数の大きな部材3として熱膨張係数が1.
0×10-4(/℃)のポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)を使用し、前記内型1の各部寸法は、図12に
示すように、直径80.0mm、長さ300.0mmと
し、一部に部材3を配置するための幅20.00mm、
深さ20.00mmの切り欠きを形成した。また、部材
3としては、図13のように、幅19.78mmとし、
内型1の切り欠きに配置した後、全体の直径が80.0
mmとなるように加工した。なお、長さは300.0m
mとした。
【0044】前記外型2は、内径寸法を80.2mm、
外形寸法を90.0mm、長さ300.0mmとした。
【0045】また、使用するシート状フィルム4として
は、厚み50μmのスチレン系エラストマーとし、カー
ボンブラックを添加し、体積固有抵抗を1.0×1010
Ω・cmに調整した。また、縦、横の寸法を255mm
×270mmに切断したシート状フィルムを用いた。
【0046】第1の実施例と同様に部材3が配置された
内型1の外周面に用意したシート状フィルム4を、その
両端が部材3の上で重ね合さるように巻き付ける、シー
ト状フィルム4の両端の重なり部の幅は約4mmであ
る。
【0047】次に、前記部材3が配置された内型1に巻
いたシート状フィルム4を外型2の中空部の中に挿入す
る。そして、前記内型1、部材3、シート状フィルム
4、外型2を図7に示す加熱炉60内に挿入設置して加
熱する。
【0048】前記加熱炉60内での加熱条件は、165
±5℃で、加熱時間60±1分である。
【0049】上記のように60分加熱後、図9に示す冷
却液中に漬け全体を冷却し、ほぼ室温状態になった時点
で管状フィルム4’を内型1より取り出した。
【0050】出来上がった管状フィルム4’は実施例1
と同様、厚みムラのない均一なフィルムであった。
【0051】上記方法で製造した管状フィルム4’を図
14に示す画像形成装置(LBP)の転写搬送ベルトと
して用いた。
【0052】図において、符号4’”は本例により得ら
れた管状フィルム4’を用いた転写搬送ベルト4’”で
ある。10が感光ドラムであり不図示の方法で矢印方向
に回転駆動する。11が転写搬送ベルト4’”を感光ド
ラムの回転駆動に同期させて回転駆動させるための駆動
ローラー、12が感光ドラム上に形成されたトナー画像
をコピー用紙14へ転写させるための転写ローラーであ
り、通常1〜2KVのバイアス電圧がかけられる構成と
なっている。13が感光ドラム10と転写搬送ベルト
4’”の間にコピー用紙14を導くための給紙ガイドで
ある。
【0053】本装置において、感光ドラム10上に形成
されたトナー画像が転写ローラーからのバイアス電圧が
転写搬送ベルト4’”を介し印加され、コピー用紙上に
トナー画像が転写されるとともに、転写搬送ベルト
4’”表面にコピー用紙14が静電吸着され、不図示の
定着器まで搬送される。
【0054】本例による前記転写搬送ベルト4’”はフ
ィルムの膜厚寸法の均一性の精度が高いことと、シート
状フィルム4の重ね合わせ部分の肉厚寸法も他と変わら
ないので、転写ムラの生じない非常に高画質なコピー像
を得ることができた。
【0055】第3の実施形態 シート状フィルム4としては、ポリエーテルエーテルケ
トン(PEEK)の厚さ50μmのシート状フィルム
を、縦、横の寸法79mm×270mmのシート状に切
断したものを用意した。前記内型1の熱膨張係数は1.
5×10-5(/℃)のステンレス鋼、前記外型2は熱膨
張係数が5.0×10-6(/℃)のオーステナイト系N
Ii−Co合金を使用し、部材3は熱膨張係数が2.4
×10-5(/℃)のアルミニウムを使用した。前記内型
1の各部寸法は図15に示すように、直径24.0m
m、長さ300.0mmとした。
【0056】前記外型2は図16に示すように、内径寸
法を24.3mm、外形寸法50.0mm、長さを30
0.0mmとし、一部に部材3を配置するための幅1
0.00mm、深さ10.00mmの切り欠きが形成さ
れている。また、部材3としては幅9.93mmとし、
外型2の切り欠き部に配置した後、全体の内径が24.
3mmとなるように加工した。なお、長さは300.0
mmとした。
【0057】前記内型1の外周面に用意したシート状フ
ィルム4を、その両端が重ね合わさるように巻き付け
る、シート状フィルム4の両端の重なり部の幅は約4m
mである。
【0058】次に、前記部材3の配置された外型2の中
空部に、内型1に巻いたシート状フィルム4を図17に
示すように、シート状フィルム4の重なり部材3の部分
となるように挿入する。そして、前記内型1、シート状
フィルム4、外型2、部材3を、図7に示す加熱炉60
内に挿入設置して加熱する。
【0059】前記加熱炉60内での加熱条件は、実施例
1と同様に370±5℃で、加熱時間30±1分とし
た。
【0060】上記の30分の加熱時間の経過後、加熱を
止め、冷却工程に移行する。冷却工程は加熱炉から取り
出した状態から、図9に示す冷却液中に漬け全体を冷却
し、ほぼ室温状態になった時点で管状フィルム4’を内
型1より取り出した。
【0061】取り出した管状フィルム4’を実施例1と
同様に、図11に示す画像形成装置(LBP:レーザー
ビームプリンター)を定着器の定着フィルム4”として
用いたところ、フィルムからトナーへの熱伝達の不均一
を生じることなく、非常に高画質を得ることができた。
【0062】第4の実施形態 内型1としてアルミニウム、外型2としてステンレス
鋼、熱膨張係数の大きな部材3として熱膨張係数が1.
0×10-4(/℃)のポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)を使用し、前記内型1の各部寸法は実施例2と
同様図12に示すように、直径80.0mm、長さ30
0.0mmとし、一部に部材3を配置するための幅2
0.00mm、深さ20.00mmの切り欠きを形成し
た。また、部材3としては図18のように幅19.78
mmとし、内型1の切り欠き部に配置した後、全体の直
径が80.0mmとなるように加工した。また、部材の
ほぼ中央部に長手方向に貫通するように直径10mmの
穴を施した。なお、長さは300.0mmとした。
【0063】前記外型2は、内径寸法80.2mm、外
形寸法90.0mm、長さ300.0mmとした。
【0064】また、使用するシート状フィルム4として
は厚み50μmのスチレン系エラストマーとし、カーボ
ンブラックを添加し体積固有抵抗を1.0×1010Ω・
cmに調整した。また、縦、横の寸法を255mm×2
70mmに切断したシート状フィルム4を用いた。
【0065】第2の実施例と同様に、部材3が配置され
た内型1の外周面に、用意したシート状フィルム4を、
その両端が部材3の上で重ね合さるように巻き付けた。
シート状フィルム4の両端の重なり部の幅は約4mmで
ある。
【0066】次に、前記部材3が配置された内型1に巻
いたシート状フィルム4を、外型2の中空部の中に挿入
する。そして、図19のように部材3に施された貫通穴
に500Wのカートリッジヒーター15を配置し前記カ
ートリッジヒーター15に通電し、部材3、内型1、外
型2を加熱した。
【0067】加熱条件は、165±5℃で、加熱時間3
0±1分とした。
【0068】30分加熱後、自然放冷し、ほぼ室温状態
になった時点で管状フィルム4’を内型より取り出し
た。
【0069】出来上がった管状フィルム4’は実施例2
と同様厚みムラのない均一なフィルムであった。上記方
法で製造した管状フィルム4’を図14に示す画像形成
装置(LBP)の転写搬送ベルト4’”として用いた。
本例による前記転写搬送ベルト4’”はフィルムの膜厚
寸法の均一性の精度が高いことと、シート状フィルムの
重ね合わせ部分の肉厚寸法も他と変わらないので、実施
例2と同様転写ムラの生じない非常に高画質なコピー像
を得ることができた。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、熱可塑性シート状
フィルムを巻き始めと巻き終わりの一部が重なるように
円柱状もしくは円筒状の内型に重ね合わせて巻いて重ね
合わせ部を形成し、一体化した後、内径が前記内型の外
径よりも所定量大きくした円形の内径を有する外型に挿
入し、前記内型に巻いた熱可塑性シート状フィルムを加
熱して前記重ね合わせ部を接合する際に、少なくとも前
記内型もしくは外型の一方の前記内型に巻いたシート状
フィルムの重ね合わせ部に隣接する部分に、内型もしく
は外型のその他の部分より熱膨張係数の大きな部材を使
用することで、容易かつ確実に重ね合わせ部の段差をな
くした管状フィルムを得ることができる。
【0071】上記方法において、前記内型と外型はあら
かじめ設定した加熱温度に到達したときに、内型と外型
とのギャップは、それぞれの部材の材料の熱膨張係数の
差により初期の状態よりギャップ寸法が狭くなり、最終
的に所望のフィルム厚みと同等となり、かつフィルムの
重ね合わせ部分は熱による溶融状態で一体化し内型と外
型のギャップ間に均一な厚みのフィルムが形成される。
【0072】また、このようにして製造された管状フィ
ルムをトナー画像を担持したコピー用紙等の画像担持体
を加圧部材との間で加圧して前記トナーを定着すること
を特徴とする定着器のフィルムやトナー画像を担持した
感光体ドラムからコピー用紙等の画像担持体へトナーを
転写、かつ前記画像担持体を搬送する転写ベルトとして
使用することで高画質を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート状フィルムを巻きつける円柱状の内型を
示す図である。
【図2】管状または中空状の外型を示す図である。
【図3】内型の各寸法の1例を示す図である。
【図4】内型の切り欠き部の形状を示す図である。
【図5】部材3が配置された内型の水平断面図である。
【図6】内型に巻いたシート状フィルムを外型の中空部
に挿入した状態を示す図である。
【図7】加熱炉を示す図である。
【図8】シート状フィルムの重ね合わせ状態を示す図で
ある。
【図9】冷却工程の説明図である。
【図10】管状フィルムの仕上がり状態を示す図であ
る。
【図11】本発明のフィルムを使用する画像形成装置の
定着器の説明図である。
【図12】第2の実施形態における内型の形状を示す図
である。
【図13】同じく内型の切り欠き部の形状を示す図であ
る。
【図14】画像形成装置の1例を示す図である。
【図15】第3の実施形態における内型の形状を示す図
である。
【図16】同じく外型の形状を示す図である。
【図17】内型に巻いたシート状フィルムの状態を示す
図である。
【図18】第4の実施形態における部材の形状を示す図
である。
【図19】同じく部材にカートリッジヒーターを配置し
た状態を示す図である。
【符号の説明】
1 内型 2 外型 3 部材 4 シート状フィルム 4’ 管状フィルム 4” 定着フィルム 4’” 転写搬送ベルト 6A 加熱用ヒーター 6B ヒーターホルダー 6C ステー部材 6D 加圧ローラー 6E 担持体 7 トナー 10 感光ドラム 11 駆動ローラー 12 転写ローラー 13 給紙ガイド 14 コピー用紙 15 カートリッジヒーター 16 加熱炉
フロントページの続き (72)発明者 前川 一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 田中 康裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB13 BB16 CC05 2H032 AA05 4F209 AA32 AC03 AG08 AH81 AJ02 AJ03 NA16 NB01 NG02 NK07 NL02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性シート状フィルムを巻き始めと
    巻き終わりの一部が重なるように円柱状もしくは円筒状
    の内型に重ね合わせて巻いて重ね合わせ部を形成し、一
    体化した後、内径が前記内型の外径よりも所定量大きく
    した円形の内径を有する外型に挿入し、前記内型に巻い
    た熱可塑性シート状フィルムを加熱して前記重ね合わせ
    部を接合する際に、少なくとも前記内型もしくは外型の
    一方の前記内型に巻いたシート状フィルムの重ね合わせ
    部に隣接する部分に、内型もしくは外型のその他の部分
    より熱膨張係数の大きな部材を使用し、前記熱可塑性シ
    ート状フィルムを管状となしたことを特徴とする管状フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性シート状フィルムを巻き始
    めと巻き終わりの一部が重なるように内型に重ね合わせ
    て巻いて重ね合わせ部を形成し、一体化し、外型に挿入
    した後、加熱雰囲気内に所定時間放置し前記熱可塑性シ
    ート状フィルムの重ね合わせ部を接合し管状となしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の管状フィルム。
  3. 【請求項3】 前記熱膨張係数の大きな部材の内部に発
    熱体を配置し、この発熱体からの加熱により前記熱可塑
    性シート状フィルムの重ね合わせ部を接合し管状となし
    たことを特徴とする請求項1記載の管状フィルム。
  4. 【請求項4】 前記内型、外型、および熱膨張係数の大
    きな部材の熱膨張係数の関係が下記のようであることを
    特徴とする請求項1記載の管状フィルム。 外型≦内型<熱膨張係数の大きな部材
  5. 【請求項5】 前記内型の材料がアルミニウム、外型の
    材質がステンレス鋼であり線膨張係数の大きな部材の材
    質がポリテトラフルオロエチレンであることを特徴とす
    る請求項4記載の管状フィルム。
  6. 【請求項6】 前記内型の材質がステンレス鋼、外型の
    材質がオーステナイト系Ni−Co合金であり、線膨張
    係数の大きな部材の材質がアルミニウムであることを特
    徴とする請求項4記載の管状フィルム。
  7. 【請求項7】 熱可塑性シート状フィルムを巻き始めと
    巻き終わりの一部が重なるように円柱状もしくは円筒状
    の内型に重ね合わせて巻いて重ね合わせ部を形成し、一
    体化した後、内径が前記内型の外径よりも所定量大きく
    した円形の内径を有する外型に挿入し、前記内型に巻い
    た熱可塑性シート状フィルムを加熱して前記重ね合わせ
    部を接合する際に、少なくとも前記内型もしくは外型の
    一方の前記内型に巻いたシート状フィルムの重ね合わせ
    部に隣接する部分に、内型もしくは外型のその他の部分
    より熱膨張係数の大きな部材を使用し、前記熱可塑性シ
    ート状フィルムを管状となしたことを特徴とする管状フ
    ィルムの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記熱可塑性シート状フィルムを巻き始
    めと巻き終わりの一部が重なるように内型に重ね合わせ
    て巻いて重ね合わせ部を形成し、一体化し、外型に挿入
    した後、加熱雰囲気内に所定時間放置し前記熱可塑性シ
    ート状フィルムの重ね合わせ部を接合し管状となしたこ
    とを特徴とする請求項7記載の管状フィルムの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記熱膨張係数の大きな部材の内部に発
    熱体を配置し、この発熱体からの加熱により前記熱可塑
    性シート状フィルムの重ね合わせ部を接合し管状となし
    たことを特徴とする請求項7記載の管状フィルムの製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記内型、外型、および熱膨張係数の
    大きな部材の熱膨張係数の関係が下記のようであること
    を特徴とする請求項7記載の管状フィルムの製造方法。 外型≦内型<熱膨張係数の大きな部材
  11. 【請求項11】 前記内型の材料がアルミニウム、外型
    の材質がステンレス鋼であり線膨張係数の大きな部材の
    材質がポリテトラフルオロエチレンであることを特徴と
    する請求項10記載の管状フィルムの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記内型の材質がステンレス鋼、外型
    の材質がオーステナイト系Ni−Co合金であり、線膨
    張係数の大きな部材の材質がアルミニウムであることを
    特徴とする請求項10記載の管状フィルムの製造方法。
  13. 【請求項13】 熱可塑性シート状フィルムを巻き始め
    と巻き終わりの一部が重なるように円柱状もしくは円筒
    状の内型に重ね合わせて巻いて重ね合わせ部を形成し、
    一体化した後、内径が前記内型の外径よりも所定量大き
    くした円形の内径を有する外型に挿入し、前記内型に巻
    いた熱可塑性シート状フィルムを加熱して前記重ね合わ
    せ部を接合する際に、少なくとも前記内型もしくは外型
    の一方の前記内型に巻いたシート状フィルムの重ね合わ
    せ部に隣接する部分に、内型もしくは外型のその他の部
    分より熱膨張係数の大きな部材を使用し、前記熱可塑性
    シート状フィルムを管状となした管状フィルムがトナー
    画像を担持した画像担持体を加圧部材との間で加圧して
    前記トナーを定着することを特徴とする画像形成装置定
    着用フィルム。
  14. 【請求項14】 熱可塑性シート状フィルムを巻き始め
    と巻き終わりの一部が重なるように円柱状もしくは円筒
    状の内型に重ね合わせて巻いて重ね合わせ部を形成し、
    一体化した後、内径が前記内型の外径よりも所定量大き
    くした円形の内径を有する外型に挿入し、前記内型に巻
    いた熱可塑性シート状フィルムを加熱して前記重ね合わ
    せ部を接合する際に、少なくとも前記内型もしくは外型
    の一方の前記内型に巻いたシート状フィルムの重ね合わ
    せ部に隣接する部分に、内型もしくは外型のその他の部
    分より熱膨張係数の大きな部材を使用し、前記熱可塑性
    シート状フィルムを管状となした管状フィルムが、トナ
    ー画像を担持した感光体ドラムから画像担持体へトナー
    を転写、かつ前記画像担持体を搬送することを特徴とす
    る画像形成装置用転写ベルト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7455002B2 (ja) 2020-06-05 2024-03-25 ニチコン株式会社 ポリイミドチューブの製造方法

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