JP2000071159A - ワイヤソ−装置におけるワイヤ洗浄機構 - Google Patents

ワイヤソ−装置におけるワイヤ洗浄機構

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JP2000071159A
JP2000071159A JP25924798A JP25924798A JP2000071159A JP 2000071159 A JP2000071159 A JP 2000071159A JP 25924798 A JP25924798 A JP 25924798A JP 25924798 A JP25924798 A JP 25924798A JP 2000071159 A JP2000071159 A JP 2000071159A
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liquid
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Kazuya Okubo
一也 大久保
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Coorstek KK
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Toshiba Ceramics Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤに付着したスラリなどを効率よく、か
つ持続して洗浄除去することのできるワイヤソー装置に
おけるワイヤ洗浄機構を提供する。 【解決手段】 円柱の中心に軸方向へ設けた挿通孔22
hへ走行するワイヤ4を挿通してワイヤ4に付着した砥
粒などを洗浄除去する洗浄体22と、この洗浄体22お
よびワイヤ4へ洗浄液を吹き付ける洗浄ノズル23と、
洗浄体22の移動範囲を規制するとともに、洗浄ノズル
23から洗浄体22およびワイヤ4へ吹き付けた洗浄液
を受け入れる受液槽24と、この洗浄槽24の洗浄液に
所定の処理を施して洗浄ノズル23へ還流させる還流部
25とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体材
料、磁性材料、セラミックスの脆性材料等を切断する際
に用いるワイヤソ−装置のワイヤを洗浄する、ワイヤソ
−装置におけるワイヤ洗浄機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のワイヤソ−装置は、一般に複数の
溝ロ−ラの間にワイヤを所定ピッチで螺旋状に巻き付け
て往復動させながら走行させ、ワイヤに砥粒を含むスラ
リを供給しながら被切断物をワイヤに押し付けて切断す
る構成を備えている。したがって、被切断物を切断した
後のワイヤには、砥粒を含むスラリなどが付着している
ため、ワイヤが溝ロ−ラから複数のガイドロ−ラを経由
してリ−ルに巻き取られる間に、ワイヤに付着したスラ
リなどでガイドロ−ラを摩耗させてしまう虞れがあっ
た。また、スラリが付着したままのワイヤを巻き取る
と、ワイヤの巻取り長さに対する巻取り径が変動するた
め、ワイヤを繰り出すときの繰り出し速度に変動が発生
し、ワイヤが弛んだり、断線する虞れがあった。
【0003】上記した問題点を解決するため、ワイヤに
付着したスラリなどを洗浄除去するワイヤ洗浄機構とし
て、例えば特開平3−60964号公報、特開平8−9
0405号公報に記載されたワイヤ洗浄機構が提案され
ている。前記特開平3−60964号公報に記載された
ワイヤ洗浄機構は、ワイヤにエアを吹き付けた後に洗浄
液を吹き付けて洗浄した後、再度エアを吹き付けて洗浄
乾燥させるものであり、また特開平8−90405号公
報に記載されたワイヤ洗浄機構は、ワイヤにエアを吹き
付けて洗浄するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
は一般にφ0.18mmと細く、しかも高速で走行する
ため、前記した提案にあるような、単にエアまたは洗浄
液を吹き付けるだけでは、ワイヤに付着したスラリなど
を効率よく洗浄除去することができないという技術的課
題があった。また、ワイヤに付着したスラリ等が飛び散
ってフレ−ムなどに付着することにより、フレ−ムなど
を汚損するとともに、フレ−ムなどに付着したスラリ等
を除去するのに手間がかかるといった課題があった。そ
こで、走行するワイヤにゴムなどを押し当ててワイヤに
付着したスラリなどを洗浄除去することも考えられる
が、ワイヤに接触するゴムなどの接触部分が削り取られ
るため、ワイヤに付着したスラリなどを洗浄除去する効
果を持続させることができないという課題があった。
【0005】本発明は、上記技術的課題を解決するため
になされたものであり、ワイヤに付着したスラリ等を効
率よく、かつ持続して洗浄除去することができるワイヤ
ソ−装置におけるワイヤ洗浄機構を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるワイヤソ
−装置におけるワイヤ洗浄機構は、複数の溝ロ−ラ間に
巻き付けられたワイヤを走行させ、そのワイヤに対して
砥粒を含むスラリを供給しながら、被切断物を切断する
ワイヤソ−装置におけるワイヤ洗浄機構において、前記
ワイヤが挿通する挿通孔が形成された洗浄体と、前記洗
浄体および前記ワイヤへ洗浄液を吹き付ける洗浄ノズル
と、前記洗浄ノズルへ前記洗浄液を供給する洗浄液供給
部と、前記洗浄ノズルから前記洗浄体および前記ワイヤ
へ吹き付けた前記洗浄液を受け入れる受液槽とを備え、
前記洗浄体の挿通孔及び前記洗浄液によって、前記ワイ
ヤに付着した砥粒などが洗浄除去されることを特徴とし
ている。
【0007】このように、洗浄体の挿通孔へワイヤを挿
通させることによって、ワイヤが前記挿通孔を通過する
際、洗浄体へ当たるため、ワイヤに付着したスラリなど
を効率よく洗浄除去することがきる。また、挿通孔が大
きくなって外周へ到達するまではスラリなどを洗浄除去
できるので、洗浄体の寿命を長くすることができる。
【0008】ここで、前記洗浄体は、中心に前記挿通孔
が設けられた円柱部を備えていることが好ましく、また
洗浄体は、中心に前記挿通孔が設けられた円柱部と、こ
の円柱部の両端に連設され、前記円柱部から離れるにし
たがって半径が小さくなる円錐部と、前記円錐部の中心
に設けられ、前記円柱部の挿通孔と連通する挿通孔とか
ら構成されていることが好ましく、更に、前記洗浄体
は、前記円柱部の周囲に軸方向に延びる複数の突条が設
けられていることが好ましい。前記洗浄体がこのように
構成されているため、洗浄ノズルから吹き付けられた洗
浄液によって、洗浄体が適当に回転する。その結果、前
記挿通孔は一様に大きくなるため、洗浄体の洗浄除去効
果を長く持続させることができる。
【0009】また、前記洗浄体が、複数個直列に設けら
れていることが好ましい。このようにワイヤを挿通する
洗浄体の数を増加することでスラリなどの洗浄除去の向
上を簡単に図ることができる。更に、前記洗浄ノズルを
複数とし、前記洗浄体および前記ワイヤへ複数の方向か
ら前記洗浄液を吹き付けることが好ましい。洗浄ノズル
から洗浄液を洗浄体へ複数の方向から吹き付けることに
より、洗浄体が適当に回転すると共に、挿通孔に洗浄液
が入るため、より大きい洗浄除去効果を得ることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図に
基づいて説明する。なお、図1は、この発明の一実施形
態であるワイヤ洗浄機構を利用したワイヤソ−装置の概
略構成を示す説明図、図2は図1に示したワイヤ洗浄機
構の詳細拡大斜視図である。
【0011】図1において、符号1,2,3は、例えば
正三角形の頂点に平行に配設された溝ロ−ラを示し、溝
ロ−ラ1には鋼線で構成されたワイヤ4を所定ピッチで
螺旋状に巻き付ける多数の溝1aが設けられ、溝ロ−ラ
2にもワイヤ4を所定ピッチで螺旋状に巻き付ける多数
の溝2aが設けられ、溝ロ−ラ3にもワイヤ4を所定ピ
ッチで螺旋状に巻き付ける多数の溝3aが設けられてい
る。前記溝ロ−ラ1にはベルト6が掛けられ、モ−タ5
によって、回転可能に構成されている。なお、溝ロ−ラ
2、3も前記ワイヤ4の移動に伴って、回転可能に構成
されている。
【0012】図中符号7は、昇降モ−タを示し、溝ロ−
ラ1,2,3に巻き付けられたワイヤ4へ被切断物Cを
押し付ける取付台8を昇降させるものである。また、符
号9A,9Bはワイヤボビンを示し、図示を省略した駆
動モ−タの動力によってワイヤ4を巻き取ったり、巻か
れたワイヤ4を繰り出すものである。前記ワイヤボビン
9A、9Bと前記溝ロ−ラ1、3の間には、ガイドロ−
ラ10A、10Bが設けられている。このガイドロ−ラ
10Aは、ワイヤボビン9Aからのワイヤ4を溝ロ−ラ
1へ案内し、溝ロ−ラ1からのワイヤ4をワイヤボビン
9Aへ案内するものであり、またガイドロ−ラ10B
は、溝ロ−ラ3からのワイヤ4をワイヤボビン9Bへ案
内し、ワイヤボビン9Bからのワイヤ4を溝ロ−ラ3へ
案内するものである。
【0013】符号11A,11Bはダンサレバ−であっ
て、、前記ダンサレバ−11Aにはダンサロ−ラ12A
が取り付けら、またダンサレバ−11Bにはダンサロ−
ラ12Bが取りつけられている。前記ダンサレバ−11
Aは、ワイヤボビン9Aから溝ロ−ラ1までの間のワイ
ヤ4が走行するガイドロ−ラ10Aの間にダンサロ−ラ
12Aを位置させるように配設され、ダンサレバ−11
Bは、ワイヤボビン9Bから溝ロ−ラ3までの間のワイ
ヤ4が走行するガイドロ−ラ10Bの間にダンサロ−ラ
12Aを位置させるように配設されている。また符号1
3A,13Bはスラリ供給パイプを示し、被切断物Cを
切断するワイヤ4に砥粒を含むスラリを供給するもので
ある。
【0014】また、図2に基づいてワイヤ洗浄機構21
について説明すると、ワイヤ洗浄機構21は、ワイヤ4
よりも柔らかい素材であるポリウレタン、MCナイロ
ン、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂で構成された洗浄体2
2と、水、油、加工液などの洗浄液を洗浄体22および
ワイヤ4へ吹き付ける洗浄ノズル23と、この洗浄ノズ
ル23から洗浄体22およびワイヤ4へ吹き付けた洗浄
液を流れ出ないように受け入れる受液槽24と、この受
液槽24の洗浄液を洗浄ノズル23へ所定の処理を施し
て還流させる循環部25とから構成されている。なお、
洗浄体22は3つ設けられている。
【0015】上記した洗浄体22は、円柱の中心に軸方
向へワイヤ4を挿通する挿通孔22hが設けられ、ワイ
ヤ4で支持されるものである。すなわち、洗浄体22は
ワイヤ4によって吊された状態におかれ、受液槽24の
底面から浮いた状態に配される。したがって、挿通孔2
2hの径が前記ワイヤ4の径と同等である場合には、ワ
イヤ4は挿通孔22hの内壁全体と接し、挿通孔22h
の径が前記ワイヤ4の径より大きい場合には、ワイヤ4
は挿通孔22hの上部内壁と接する。また、受液槽24
は、上方が開放した形状で、ワイヤ4の走行方向の内側
に、洗浄体22が外側へはみ出ないように移動を規制す
るストッパ24aが設けられている。なお、前記ストッ
パ24aは、洗浄体22に向かって鋭角となるような円
錐形状、もしくは角錐形状に構成されるのが好ましい。
このようにストッパ24aを構成することにより、洗浄
体22がワイヤ4の走行方向にずれ、受液槽24の内壁
面に洗浄体22の側面が当接した場合にも、洗浄体22
は回転を停止しすることなく、回転を維持することがで
きる。
【0016】更に、循環部25は、例えば、受液槽24
からの洗浄液を収容するタンク25aと、このタンク2
5aの洗浄液を洗浄ノズル23へ供給するポンプ25b
とで構成されている。なお、タンク25a内には、洗浄
液に混入した所定の大きさ以上のごみ、切り屑などを除
去するフィルタが配設されている。
【0017】次に、ワイヤソ−装置及びワイヤ洗浄機構
の動作について説明する。まず、ワイヤソ−装置で被切
断物Cを切断する場合、例えばワイヤボビン9Aからワ
イヤ4を一定量繰り出すとともに、その後、少し後退さ
せながらワイヤボビン9B側へ走行させるように、モ−
タ5で溝ロ−ラ1を回転させ、スラリ供給パイプ13
A,13Bからワイヤ4へ砥粒を含むスラリを供給す
る。そして、昇降モ−タ7で取付台8を介して被切断物
Cを下降させ、被切断物Cをワイヤ4に対して押し付け
ると、ラッピング作用によって被切断物Cは切断され
る。
【0018】一方、被切断物Cを切断したワイヤ4はガ
イドロ−ラ10A、10B等によって、洗浄体22の挿
通孔22hに導かれる。このとき、洗浄体22およびワ
イヤ4には洗浄ノズル23から洗浄液が吹き付けられて
いるので、スラリおよび切り屑などが付着したワイヤ4
は洗浄液で洗浄されるとともに、挿通孔22hを通過す
る際に洗浄体22に当たって剥ぎ取られ、洗浄液ととも
に受液槽24に受け入れられる。このとき、洗浄ノズル
23から洗浄液によって、洗浄体22は回転し、挿通孔
22hの径は徐々に、しかも一様に大きくなる。
【0019】前記受液槽24に受け入れられた洗浄液
は、循環部25のタンク25aへ流入し、ポンプ25b
で洗浄ノズル23へ送られる際に、タンク25a内のフ
ィルタで洗浄液に混入した所定の大きさ以上のごみ、切
り屑などが除去される。また、ワイヤボビン9Aに所定
長のワイヤ4を巻き残してワイヤボビン9Bにワイヤ4
を巻き取った後は、ワイヤ4の走行方向を反転させて同
様に被切断物Cを切断する。
【0020】なお、ワイヤ洗浄装置21を2つのワイヤ
ボビン9A,9Bに対応させて配設したのは、ワイヤ4
の走行方向を反転させる場合に対応させたためである。
また、前記したようにワイヤ4が通過する挿通孔22h
の径は、時間の経過と共に徐々に大きくなる。しかし、
ワイヤ4は挿通孔22hの上部内壁と接し、しかも前記
洗浄体22が回転するために、挿通孔22hの径は一様
に大きくなる。したがって、洗浄体22の外周へ到達す
るまで、ワイヤ4に付着したスラリなどを洗浄除去でき
る。
【0021】上述したように、本発明の実施形態によれ
ば、洗浄体22の挿通孔22hへワイヤ4を挿通させた
ので、ワイヤ4が挿通孔22hを通過する際に洗浄体2
2へ当たるため、ワイヤ4に付着したスラリなどを効率
よく洗浄除去することがきる。また、実施形態では3つ
の洗浄体を用いる場合を示したが、ワイヤ4を挿通する
洗浄体22の数を増加することでスラリなどの洗浄除去
の向上を簡単に図ることができる。また、洗浄体22の
中心に挿通孔22hを設けたので、挿通孔22hの径が
大きくなって、外周へ到達するまではスラリなどを洗浄
除去できるため、洗浄体22の洗浄除去効果を長く持続
させること、すなわち寿命を長くすることができる。
【0022】更に、洗浄ノズル23から洗浄液を洗浄体
22へ吹き付けることにより、洗浄体22が適当に回転
するので、挿通孔22hは洗浄体22の中心から一様に
大きくなるため、洗浄体22の洗浄除去効果を長く持続
させることができる。また、スラリなどを確実に洗浄除
去できるので、ワイヤ4に付着したスラリなどでガイド
ロ−ラ10を摩耗させることがないため、ガイドロ−ラ
10の寿命が長くなり、ワイヤ4をワイヤボビン9A,
9Bに巻取り径を変動させることなく巻き取ることがで
きるため、ワイヤ4が断線せずに寿命が長くなる。さら
に、循環部25でごみなどを除去して洗浄液を循環させ
たので、洗浄液を無駄にすることなく利用することがで
きる。
【0023】図3はこの発明のワイヤ洗浄機構で利用す
る洗浄体の他の例を示す斜視図であり、図1および図2
と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略す
る。図3において、洗浄体22は、中心に挿通孔22h
が設けられた円柱部22aと、この円柱部22aの両端
に連設され、円柱部22aから離れるにしたがって半径
が小さくなる円錐部22bとからなり、両者は合成樹脂
で一体成形されている。なお、円錐部22bの中心に
は、円柱部22aの挿通孔22hと連通する挿通孔22
hが設けられている。
【0024】図3に示した洗浄体22を利用すると、円
錐部22bの斜面を伝わって挿通孔22h内へ洗浄液が
入り易くなるので、洗浄体22の洗浄除去効果をさらに
向上させることができる。
【0025】図4はこの発明のワイヤ洗浄機構で利用す
る洗浄体のさらに他の例を示す斜視図であり、図1乃至
図3と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省
略する。図4において、洗浄体22は、図3に示した洗
浄体22の円柱部22aの周囲に軸方向へ複数の突条2
2cを設けたもので、合成樹脂で一体成形されている。
図4に示した洗浄体22を利用すると、円錐部22bの
斜面を伝わって挿通孔22h内へ洗浄液が入り易く、洗
浄ノズル23から吹き付けられる洗浄液によって洗浄体
22が回転し易くなるので、洗浄体22の洗浄除去効果
をさらに向上させ、洗浄体22の寿命を長くすることが
できる。
【0026】図5はこの発明のワイヤ洗浄機構で利用す
る洗浄体のさらに他の例を示す斜視図であり、図1乃至
図4と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省
略する。図5において、洗浄体22は、中心に挿通孔が
設けられた円柱部22aと、この円柱部22aの周囲に
軸方向へ設けられた複数の突条22cとで構成され、合
成樹脂で一体成形されている。
【0027】図5に示した洗浄体22を利用すると、洗
浄ノズル23から吹き付けられる洗浄液によって洗浄体
22が回転し易くなるので、洗浄体22の寿命を長くす
ることができる。
【0028】上記した実施形態では、ワイヤ洗浄機構2
1をワイヤボビン9A,9Bに近づけてガイドロ−ラ1
0A,10Bの間に配設したが、ガイドロ−ラ10A,
10Bの摩耗を考慮すると、溝ロ−ラ1,3と、溝ロ−
ラ1,3側の端に位置するガイドロ−ラ10A,10B
との間に配設するのが望ましい。そして、図4および図
5に示した洗浄体22を利用するときは、洗浄体22を
回転させるように洗浄ノズル23を配設するのが望まし
い。
【0029】また、洗浄ノズル23を1つとした例を示
したが、洗浄ノズル23を複数として複数の方向から洗
浄体22およびワイヤ4へ吹き付けることにより、洗浄
体22の洗浄除去効果をさらに向上させることができ
る。更に、洗浄液およびスラリなどが飛散して周囲を汚
損させる虞れがある場合は、洗浄ノズル23を含めて受
液槽24の上側を覆う蓋を設けるとよい。また、洗浄液
を循環部25で循環させたが、洗浄液を循環させずに、
タンクから洗浄ノズル23へポンプで供給する洗浄液供
給部としてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、洗浄
体の挿通孔へワイヤを挿通させたので、ワイヤが挿通孔
を通過する際に洗浄体へ当たるため、ワイヤに付着した
スラリなどを効率よく洗浄除去することがきるととも
に、ワイヤを挿通する洗浄体の数を増加することでスラ
リなどの洗浄除去の向上を簡単に図ることができる。ま
た、挿通孔が大きくなって外周へ到達するまではスラリ
などを洗浄除去できるので、洗浄体の寿命を長くするこ
とができる。
【0031】さらに、洗浄ノズルから洗浄液を洗浄体へ
吹き付けることにより、洗浄体が適当に回転するので、
挿通孔は一様に大きくなるため、洗浄体の洗浄除去効果
を長く持続させることができる。また、循環部で洗浄液
を循環させたので、洗浄液を無駄にすることなく利用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態であるワイヤ洗浄機
構を利用したワイヤソ−装置の概略構成を示す説明図で
ある。
【図2】図2は、図1に示したワイヤ洗浄機構の詳細拡
大斜視図である。
【図3】図3は、本発明のワイヤ洗浄機構で利用する洗
浄体の他の例を示す斜視図である。
【図4】図4は、本発明のワイヤ洗浄機構で利用する洗
浄体のさらに他の例を示す斜視図である。
【図5】図5は、本発明のワイヤ洗浄機構で利用する洗
浄体のさらに他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
4 ワイヤ 21 ワイヤ洗浄機構 22 洗浄体 22a 円柱部 22b 円錐部 22c 突条 22h 挿通孔 23 洗浄ノズル 24 受液槽 24a ストッパ 25 循環部 25a タンク 25b ポンプ C 被切断物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の溝ロ−ラ間に巻き付けられたワイ
    ヤを走行させ、そのワイヤに対して砥粒を含むスラリを
    供給しながら、被切断物を切断するワイヤソ−装置にお
    けるワイヤ洗浄機構において、 前記ワイヤが挿通する挿通孔が形成された洗浄体と、前
    記洗浄体および前記ワイヤへ洗浄液を吹き付ける洗浄ノ
    ズルと、前記洗浄ノズルへ前記洗浄液を供給する洗浄液
    供給部と、前記洗浄ノズルから前記洗浄体および前記ワ
    イヤへ吹き付けた前記洗浄液を受け入れる受液槽とを備
    え、 前記洗浄体の挿通孔及び前記洗浄液によって、前記ワイ
    ヤに付着した砥粒などが洗浄除去されることを特徴とす
    るワイヤソ−装置におけるワイヤ洗浄機構。
  2. 【請求項2】 前記洗浄体は、中心に前記挿通孔が設け
    られた円柱部を備えていることを特徴とする請求項1に
    記載されたワイヤソ−装置におけるワイヤ洗浄機構。
  3. 【請求項3】 前記洗浄体は、中心に前記挿通孔が設け
    られた円柱部と、この円柱部の両端に連設され、前記円
    柱部から離れるにしたがって半径が小さくなる円錐部
    と、前記円錐部の中心に設けられ、前記円柱部の挿通孔
    と連通する挿通孔とから構成されていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載されたワイヤソ−装置
    におけるワイヤ洗浄機構。
  4. 【請求項4】 前記洗浄体は、前記円柱部の周囲に軸方
    向に延びる複数の突条が設けられていることを特徴とす
    る請求項2または請求項3に記載されたワイヤソ−装置
    におけるワイヤ洗浄機構。
  5. 【請求項5】 前記洗浄体が、複数個直列に設けられて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載されたワイヤソ−装置におけるワイヤ洗浄機構。
  6. 【請求項6】 前記洗浄ノズルを複数とし、前記洗浄体
    および前記ワイヤへ複数の方向から前記洗浄液を吹き付
    けることを特徴とする請求項1に記載されたワイヤソ−
    装置におけるワイヤ洗浄機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008010353A1 (fr) * 2006-07-21 2008-01-24 Mitsubishi Electric Corporation Appareil de nettoyage de fil pour une scie à fil
JP2012045682A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Tokuriki Honten Co Ltd 固定砥粒ワイヤーソー装置

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