JP2000070937A - 無機微粒子含有感光性組成物の使用済み現像液の処理方法 - Google Patents

無機微粒子含有感光性組成物の使用済み現像液の処理方法

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JP2000070937A
JP2000070937A JP24360098A JP24360098A JP2000070937A JP 2000070937 A JP2000070937 A JP 2000070937A JP 24360098 A JP24360098 A JP 24360098A JP 24360098 A JP24360098 A JP 24360098A JP 2000070937 A JP2000070937 A JP 2000070937A
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Yoshihiro Takagi
良博 高木
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Fujifilm Electronic Materials Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機微粒子含有感光性組成物の高圧スプレー
現像によって生じた使用済み現像液中にかかわる廃液処
分コストを低減し、かつ水質環境保全も確保される使用
済み現像液の処理方法を提供する。 【解決手段】 無機微粒子含有感光性組成物の高圧スプ
レー現像により生じた使用済み現像液に、逆浸透処理を
施して該現像液中の鉛化合物の濃度を低減することを特
徴とする使用済み現像液の処理方法。とくにNaClの
1000mg/L水溶液を温度25°C,印加圧力7k
g/cm2 で処理したときのNaCl排除率が30〜9
0%の逆浸透膜を用いる上記の使用済み現像液の処理方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細なパターンを
形成するマイクロリソグラフィ工程で発生する使用済み
現像液つまり現像廃液の処理方法に関する。とりわけプ
ラズマディスプレイ用素子の隔壁などの構造パターン形
成において、無機微粒子含有感光性樹脂組成物の現像に
よって発生する現像廃液の環境安全に配慮した処理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイや回路材料の分野で
は、無機材料を高精度にパターン加工を行うことが多
い。例えば、プラズマディスプレイパネルの各画素の仕
切りである壁隔の形成には、ガラスなどの無機材料を高
精度かつ高アスペクト比のパターンに加工し、そのパタ
ーンから隔壁を形成させている。
【0003】この種の無機材料のパターンを形成するに
は、無機微粒子、有機バインダー、感光剤などを含んだ
感光性組成物の塗布層を設けて、これにパターン状の露
光を行って露光部と非露光部の間に溶解性の差を生じさ
せたのち、その塗布層を水あるいはアルカリ性現像液で
浸漬処理し、溶解性の部分を溶解除去することによって
パターン状の構造体を形成させる方法が採られている。
プラズマディスプレイパネルの壁隔の形成や、その他の
誘電体層や絶縁体層のパターン加工においては、パター
ンの厚みを高める必要から、感光性組成物層の厚みが大
きく、現像作用が深部に及ばず、パターンの脚部が溶解
せずに残存したり、逆にパターンの上層部が過度の溶解
作用を受けてしまうなどの欠点を有している。その解決
には、感光性組成物層に水あるいはアルカリ性水溶液を
高圧ジェット状に噴射して非硬化部を溶解作用と物理的
衝撃作用の両方によって除去する方法が有効である。本
明細書の以下の記載では、この現像方法を高圧スプレー
現像と呼ぶ。また、無機微粒子含有感光性組成物を高圧
スプレー現像するさいの現像液は、水あるいはアルカリ
性水溶液であるが、以下の明細書の記載における「現像
液」は、水現像の場合の水も含んでいる。
【0004】ところで、高圧スプレー現像の使用済みの
現像液は、感光性組成物の非パターン部の構成成分を溶
解状態および固体分散状態で含んでいる。溶解成分とし
ては線状ポリマー(有機バインダー)、未反応モノマ
ー、染料その他の官能性化合物などを含んでいる。溶解
成分には非生分解性または難生分解性のものもあるが、
一般のフォトレジストの使用済み現像液の場合と異な
り、その含量は少なく、有機成分のみであるなら環境保
全管理は困難ではないレベルにある。しかしながら、無
機微粒子は、ガラス粉体、アルミナ粉体、顔料、蛍光体
粒子などであり、とくに低融点の鉛ガラスを含んでいる
ことが多い。したがって、この使用済みの現像液は、溶
解した鉛化合物を含んでおり、一般に現像廃水又は現像
廃液と呼ばれているように産業廃棄物であって、河川へ
の排出はもとより、公共下水への排出もできない性質の
ものである。
【0005】下水あるいは自然環境へ排出できない使用
済みの現像液でも、その量が少ない場合には、産業廃棄
物処分業者にその処分を委託することができるが、高圧
スプレー現像の場合には、この現像液が実質的には大量
の水又はアルカリ水溶液であってその噴射によって行わ
れるので、現像廃液の溶解成分濃度は希薄ではあるが、
その量は多量であり、したがってその処分を委託すると
処分コストは極めて高く、経済的に成り立たない。
【0006】したがって、高圧スプレー現像の使用済み
現像液に対する経済的に可能な廃液処分方法の確立が望
まれている。従来、フォトレジストなどの感光性組成物
を用いるマイクロエレクトロニクス分野では、大量の使
用済みの現像液を生じる高圧スプレー現像は行われてお
らず、したがって廃水の量は比較的少量で、その処置方
法としては、産業廃棄物処分業者に処分を委託すること
が可能である。しかしながら、高圧スプレー現像の使用
済み現像液については、委託処分は現実的でない。
【0007】このように鉛化合物を含む使用済み現像液
を経済的に処置する手段がないことが当業界の制約とな
っているので、この解決手段を見いだして、プラズマデ
ィスプレーパネルなどの製造に係わる環境保全を確実に
し、かつ使用済み現像液の処分コストを低減する実際的
な方法の開発が強く要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、無機微粒子
を含有する感光性組成物の高圧スプレー現像によって生
じた使用済み現像液にかかわる廃液処分コストを低減す
る方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題に対して、本
発明者は、使用済み現像液を、鉛化合物を高濃度に含
み、環境規制により定められた廃棄処置を必要とする小
容積部分と、鉛化合物濃度が低く、特別な廃棄処置が不
要又は通常の自家処理程度で処理できる大容積部分とに
分離して、前者のみに環境規制により定められた処分を
行うことによって廃液処分コストを低減できるとの考え
に基づいて、その具体的な分離手段として逆浸透膜を適
用することの可能性を検討したところ、膜透過性挙動に
ついて後に述べる3点の事実を見いだし、これらに基づ
いて、さらに検討を重ねた結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明は以下の構成による。
【0010】1.無機微粒子含有感光性組成物の高圧ス
プレー現像により生じた使用済み現像液に、逆浸透処理
を施して該廃液中の重金属濃度を低減することを特徴と
する無機微粒子含有感光性組成物の現像に用いた使用済
み現像液の処理方法。
【0011】2.逆浸透処理が、NaClの1000m
g/L水溶液を温度25°C,印加圧力7kg/cm2
で処理したときのNaCl排除率が30〜90%の逆浸
透膜を用いて行われることを特徴とする上記1に記載の
使用済み現像液の処理方法。
【0012】3.逆浸透処理が、NaClの1000m
g/L水溶液を温度25°C,印加圧力7kg/cm2
で処理したときのNaCl排除率が30〜90%の逆浸
透膜を用いて逆浸透処理を施して得た透過液をさらに上
記範囲の排除率を有する逆浸透膜を用いて再度逆浸透処
理を施す2段逆浸透処理であることを特徴とする上記1
又は2に記載の使用済み現像液の処理方法。
【0013】4.逆浸透処理を施した使用済み現像液を
高圧スプレー現像に再度使用することを特徴とする上記
1〜3のいずれか1項に記載の使用済み現像液の処理方
法。
【0014】5.無機微粒子含有感光性組成物がプラズ
マディスプレイまたはプラズマアドレス液晶ディスプレ
イ用素子のパターン形成に用いる感光性組成物であるこ
とを特徴とする上記1〜4のいずれか1項に記載の使用
済み現像液の処理方法。
【0015】6.無機微粒子含有感光性組成物が無機微
粒子、少なくとも水溶性基置換セルロース誘導体を含む
バインダー、感光剤、光硬化剤および加水分解重合性有
機金属化合物を含有する感光性組成物であることを特徴
とする上記1〜5のいずれか1項に記載の使用済み現像
液の処理方法。
【0016】本発明においては、使用済み現像液に、逆
浸透による分離技術を利用して鉛化合物濃度を許容濃度
レベル以下に低減させた部分と排出できない高濃度の部
分に分離して、前者即ち濃度低減部分は、溶存成分の濃
度と地域環境規制に応じて、自家処理や下水処理などの
微生物処理などの通常知られた廃液処理を施したり、あ
るいは現像液として再使用したりする。また、後者すな
わち鉛化合物の処置が必要な部分は、分離過程で減容さ
れているので産業廃棄物処理業者による焼却、水処理金
属回収、管理型埋め立てなどの現実的な処置が可能であ
る。つまり、環境へ排出できない大量の鉛を含有する使
用済み現像液を濃度の異なる2つの部分にわけて、それ
ぞれの濃度と量に応じた現実的な手段をとることによっ
て経済的な処置が可能となる。
【0017】本発明を可能にした新規な発見の第1は、
使用済みの現像液中に有機成分が溶解しているにもかか
わらず、これら有機成分が有機汚染と呼ばれる逆浸透膜
の機能低下を引き起こさないことを見いだしたことであ
る。この発見により、逆浸透膜を使用済み現像液に対し
て長期安定に使用できることが判った。
【0018】第2の発見は、使用済みの現像液中に溶解
している鉛化合物を、逆浸透膜が実用的なレベルで排除
することを見いだしたことである。鉛ガラスから溶出し
た鉛化合物は、排除率が高いイオン解離種のほかに1酸
化鉛、水和度の異なる鉛ヒドロキシ錯体種なども存在す
る複合組成であるが、意外にもイオン解離種が持つよう
な高い排除率を有していることが判った。
【0019】第3の発見は、のちに説明する低圧作動型
の逆浸透膜は、膜汚染がとくに少ないことを見いだした
ことである。すなわち、NaClの1000mg/リッ
トル水溶液を25°C,圧力7kg/cm2 で送液した
ときのNaCl排除率が30〜90%の逆浸透膜を用い
ると、騒音及び膜汚染の欠陥が著しく軽減できて鉛化合
物含有現像廃液を逆浸透処理によって実際的な鉛化合物
除去手段となりうることが判った。以下、本発明の態様
についてさらに説明する。
【0020】なお、蛇足ではあるが、本明細書において
現像廃液などに関して用いる、「処分」と「処理」とい
う用語の意味について触れておくと、前者は廃掃法(廃
棄物の処分及び清掃に関する法律)に用いられている
「処分」と同義であって、法に定められた方法による安
全な廃物の処分を意味し、「処理」は、廃棄に関して用
いられるときは、処分のために廃物に加える操作を意味
している。
【0021】
【発明の実施の形態】無機微粒子含有感光性組成物を高
圧スプレー現像して生じた使用済み現像液の本発明の処
理方法の実施形態について説明する。 (高圧スプレー現像)まず、本発明にかかわる高圧スプ
レー現像について説明する。高圧スプレー現像は、現像
液を高圧噴射装置によって粉霧状に感光性組成物塗布層
の表面に吹きつけて現像する現像方式である。現像液を
高圧噴射すると現像作用が深部にも及んで、非硬化部分
つまり非パターン部分は効果的に溶解し、液中に流れだ
すとともに、その部分の不溶解性の無機微粒子も除去で
きる。
【0022】水またはアルカリ水溶液の加圧噴射の噴射
角は、現像作用に大きな影響を及ぼす。感光性組成物の
面に対して垂直である場合が、もっとも現像作用は強
い。一方、プラズマディスプレー用の隔壁材料に由来す
る無機微粒子の除去は、単に現像作用が強いだけでは不
十分で、機械的な現像液の衝撃によって不要の無機微粒
子を基板から除去しなければないが、そのためには垂直
方向より0〜35度、好ましくは0〜20度ほど進行方
向に対して斜め前または斜め後ろの角度で噴射するのが
よい。水またはアルカリ水溶液を噴射するための印加圧
力は、噴射ノズルの形状によって異なる。本発明の好ま
しい実施形態である猫目型ノズル(断面が凹レンズ状)
の場合、50〜350kgf/cm2 、好ましくは10
0〜300kgf/cm2 の圧力が効果的である。
【0023】また、本発明の経済的実施形態として連続
現像工程を採用するのが実際的であるが、その場合に組
成物層の幅方向に水またはアルカリ水溶液が均等に行き
わたるように、扇型のひろがりをもって噴射する噴射ノ
ズルを単独または扇のひろがり方向に複数配列し、扇面
に対して直角方向に感光性組成物を定速で搬送しながら
水またはアルカリ水溶液の噴射部分を通過する方法をと
って連続的に現像処理を行うことが好ましい。噴射液量
は、噴射ノズル1個当たり0.5〜20リットル/分で
あり、好ましくは1〜15リットル/分である。
【0024】上記の噴射圧、衝撃角度、水流ひろがり形
状などが本発明の実施に適した現像装置は、超高圧ジェ
ット精密洗浄システムAFシリーズ(旭サナック
(株))である。中でも高圧用にはAF5400Sが、
低圧用にはAF2800IIが、適している。しかしなが
ら、上記の噴射圧、衝撃角度及び水流ひろがり形状を有
する装置であれば、この機種に限定されない。
【0025】高圧スプレー現像に用いられる現像液は、
水、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液、モ
ノエタノールアミンなどのアミン類の水溶液、水酸化ア
ルカリや炭酸アルカリの希薄な水溶液などであり、とく
に水が好ましい。現像液用の水は、イオン交換樹脂など
で処理して含有金属塩を除去した脱イオン水であること
が好ましく、とくに水の硬度の高い地域では、脱イオン
水が望ましい。また、エチレンジアミン四酢酸やニトリ
ロトリ酢酸およびそれらのアルカリ金属塩やアンモニウ
ム塩で代表される硬水軟化剤が添加されていてもよい。
【0026】(使用済みの現像液の前処理)使用済みの
現像液は、感光性組成物から現像液に取り込まれた不溶
解性の成分が含まれている。この固形物を静置によって
自然沈降させたり、あるいは遠心沈降させて分離する。
固形物は無機感光性組成物成分のガラス粉体やアルミナ
粒子などの無機微粒子である。固形物は自然沈降でも静
置した現像液から比較的容易かつ短時間に沈降する。沈
降したのち、デカンテーションによって上澄液を沈析物
から分離する。
【0027】また、使用済み現像液の量が多く、静置に
よる自然沈降が適当でない場合には、遠心分離がこのま
しく、とくに回転円筒型装置による連続遠心分離が好ま
しい。使用済み現像液は、回転円筒部の回転軸に近い部
分に連続的に供給され、無機微粒子は、水系媒体(現像
液)との密度の差および遠心力による加速度によって円
周部へ移動するが、円周部にはろ過用のふるいが円筒状
の設けられているので、無機微粒子は、ふるいを通過せ
ず、ろ液のみが円筒部外縁から取り出される。微粒子の
密度が大きいので沈降は容易であり、任意の遠心分離機
を選ぶことができる。連続式遠心分離機の好ましい例と
して旭サナック(株)製のスラッジアイソレーターが適
しているが、勿論本発明に用いられる遠心分離機はこれ
には限らない。
【0028】固形物を分離した使用済み現像液は、さら
にろ過又は透析を行って沈降分離しなかった微小不溶解
物などを取り除くことによって、現像液中の再使用液の
比率を高くすることができる。この目的には、公知の任
意の砂ろ過装置を用いて現像液をろ過処理するのがとく
に好ましい。連続使用によって砂のろ別層が詰まってき
た場合には、逆洗浄によって閉塞物質を除去し、ろ床を
再使用できる。これらの詳細は、適当な参考書(例えば
丸善(株)1990発行の用水廃水便覧203頁)などに記
されている。
【0029】砂ろ過以外の適切なろ過手段を用いてもよ
い。たとえば日本工業規格(JIS P3801、ろ紙) に規定
された定性ろ紙第2種又はそれよりもろ材組織の細かい
ろ紙(例えば上記JIS規格の第3、4および5B〜5
C種)であれば好ましく使用できる。また、銀塩感光材
料用自動現像機の処理液循環系に用いる発泡性ポリエチ
レンや発泡性ポリスチレンを焼結させた円筒状コアフィ
ルタを用いてもよく、その場合はポアサイズ10〜25
ミクロンのものが透過速度と捕集効率の両方を満たす点
で好ましい。
【0030】そのほか、任意のろ過装置のろ過層にセル
ロースまたはセルロース誘導体をプレコートしてろ過し
てもよい。これらのセルロース系のプレコート材料は、
無機微粒子含有感光性組成物のバインダーが前記したセ
ルロース誘導体を含んでいる場合に、現像液中の再使用
液比率を上げることができる点でとくに有効である。
【0031】ろ過の代わりに透析を行ってもよい。透析
には、セロハンやその他の再生セルロース、コロジオ
ン、ポリアクリロニトリル、エチレン/ビニルアルコー
ル共重合体、ポリスルホンなどの合成膜が好ましい。セ
ロハンチューブのようにチューブラー構造の面積密度の
高い構造の膜を用いたり、あるいはアルマイトや鉄のメ
ッシュ板をろ材の支持板とした透析膜を用いてもよい。
【0032】(逆浸透)逆浸透膜としては、従来から種
々の大きさの微細孔を有するものが存在し、それらはそ
の微細孔にもとづく透過特性を有するとされていた。し
かし、膜の多孔度などの微細構造を正確に測定すること
は困難であるし、膜を透過する物質が異なると比較がで
きない。したがって、通常、逆浸透膜の特性は、NaCl溶
液を透過させたときのNaCl排除率の大きさによって表わ
す性能表示法が多く用いられる。NaCl排除率と膜の微細
孔の状態との間にかなりの相関性があるとされている。
【0033】本発明に用いる逆浸透装置及びそれに用い
る逆浸透膜は、公知の任意のものを用いることができ
る。公知の多くの逆浸透膜は、主として造水の目的のも
ので塩排除率が90%以上で、透水量は1m3 -2-1
以下のものであり、本発明においてもこの種のいわゆる
高圧逆浸透膜を用いた装置を使用できる。しかしなが
ら、有機汚染が少ないなどの本発明の利点がとくに発揮
される好都合な逆浸透膜として、 NaCl 1000ppm 溶液を
25℃、圧力7kg/cm2 で送液したときのNaCl排除率が30
〜90%の低圧作動型の逆浸透膜である。その中でも40〜
85%のものが好ましく、特に50〜80%のものが好まし
い。
【0034】このような逆浸透膜の具体例としては、例
えばダイセル化学株式会社製のDRA-40、DRA-80、DRA-89
があり、特にDRA-80が好ましい。これらは、ポリスルホ
ンの多孔質膜を支持体とし、その上にアニオン性荷電を
有している芳香族ポリアミドを分離膜として厚さ約 0.2
μm で密着させている。このように分離膜と支持体とを
密着させた複合膜は、作業が容易であり、本発明に好ま
しく適用できる。DRA-40は1000ppm のNaCl溶液を7kg/
cm2 で圧送した時の排除率が約45%であり、DRA-80は
約80%、DRA-89は約85%である。この膜は従来用いられ
てきた酢酸セルロース膜がバクテリアに侵され易かった
のに対し、合成高分子である故にバクテリアに侵されに
くく、この点が使用済み現像液への利用に対し大きな有
位性を持っている。また、東レ株式会社製SU-200も用い
ることができる。SU-200もDRA を同様の芳香族ポリアミ
ド分離膜とポリスルホン支持体との合成複合膜である。
SU-200のNaCl排除率は約60%である。
【0035】上記も含めて逆浸透膜の素材としては、酢
酸セルロース膜、エチルセルロース、ポリアクリル酸
膜、ポリアクリロニトリル膜、ポリビニレンカーボネー
ト膜、ポリエーテル系複合膜、架橋アラミド系複合膜、
架橋ポリアミド複合膜等を用いることができる。
【0036】逆浸透膜の構造としては、スパイラル型、
チューブラー型、ホローファイバー型、プリーツ型、ロ
ッド型のいずれも用いることができる。これらはユニッ
トにまとめたいわゆる逆浸透膜モジュールの形で逆浸透
装置に装架されて用いられる。また、膜は単層膜でも複
合膜でもよいが、耐久性の点から合成樹脂からなる複合
膜(合成複合膜)が好ましい。
【0037】逆浸透膜には、透過水量、排除率等、膜性
能を支配するスキン層とこれを支える支持層からなり、
両者が同一素材からなる非対称膜と異なる素材からなる
複合膜がある。非対称膜の例としては酢酸セルロース膜
があり、複合膜としてはポリスルホンの支持層にポリエ
チレンイミンとトリレンジイソシアネートを塗布してス
キン層を形成させたもの、又フルフリルアルコールを重
合させてスキン層を形成させたもの等合成素材を用いた
合成複合膜がありその詳細は化学工業社発行の別冊化学
工業29-1「高度分離技術の開発、実用化」155 頁〜172
頁に記載され、本発明にはこれらの合成複合膜が排除
率、透過水量、及び鉛化合物除去性の上で好ましく使用
される。
【0038】本発明において好ましい合成複合膜はポリ
エステル不織布で補強されたポリスルホン多孔質膜を支
持体としたもので、この支持体上にプラズマ重合、もし
くは界面重合によりポリマーの薄膜を形成させたものが
好ましく、同時に架橋反応も行なわせたものが好まし
い。薄膜素材としては、芳香族ポリアミド又は芳香族ポ
リイミドを用いたものが好ましく薄膜の厚さは 0.1μm
〜0.4 μm が好ましく、特に0.15μm 〜0.25μm のもの
が好ましい。
【0039】従来から造水などの目的で行われてきた逆
浸透膜処理で用いられている逆浸透膜は、NaCl排除率が
95%以上のものである。これは、10〜75kg/cm
2 、多くは25〜55kg/cm2 という高い操作圧力
を必要とし、したがってプランジャーポンプを用いて騒
音を発するが、排除率が高く、鉛の除去率が高い利点を
持っているので、鉛化合物をとくに高度に濃縮するのが
有利な態様に用いられる。
【0040】上記のいわゆる高圧型の逆浸透膜とは別
に、本発明には、前記したように低圧型の逆浸透膜も好
ましく用いられる。この膜は、NaCl排除率が30〜90%で
あり、圧力が2〜10kg/cm2 で十分大きな透過水量が得
られる。具体的にはNaCl排除率が45%及び80%である前
記の逆浸透膜DRA-40、DRA-80では5〜10kg/cm2 で十分
な大きさの透過水量が得られる。この低圧型の逆浸透膜
では、好ましくは3〜7kg/cm2 、より好ましくは3〜
5kg/cm2 で送液することがコスト、消費電力、騒音、
発熱の低減から好ましい。
【0041】なお、NaCl排除率は、1000mg/リットルのNaCl
水溶液を25℃において供給したときの下記の値であ
る。 〔1000−透過水中のNaCl(mg/リットル) 〕÷1000(mg/リットル)
×100 (%)
【0042】つぎに、本発明における使用済みの現像液
の逆浸透処理の態様について述べる。使用済現像液は、
すでに述べたように無機微粒子の分離除去が行われ、そ
の液相部分が貯留され、逆浸透装置にかけられる。図1
〜3に使用済み現像液の逆浸透処理の態様の代表例を模
式的に示した。図1において、使用済み現像液貯留槽1
に貯留された現像液が適当量になると、逆浸透の操作が
開始され、現像液が送液ポンプによって逆浸透装置RO
の原液供給側7に圧入される。現像液は、装置ROの中
に斜めに示した逆浸透膜6を透過して透過側8に至る
が、鉛化合物が透過しないので透過水は鉛濃度が十分に
低く、透過水貯留槽3から図示しない現像液槽に返送さ
れて現像液として再使用される。鉛化合物などの透過し
にくい成分は、原液供給側7に残る。したがって、原液
供給側7の液は、装置に供給されたときよりも多少とも
濃縮された状態で、返送系9を経て使用済み現像液貯留
槽1に返送される。この操作が続けられて現像液貯留槽
1の現像液の鉛含有量は増加し、その容積は減少する。
容積が産業廃棄物処分業者に委託することが好ましいレ
ベルまで減少した段階で、貯留槽1の液は処分を委託す
る。貯留槽1に貯えられた濃縮された液の量は全使用済
み現像液量に較べて僅かになるように、処理を行えば委
託処分するコストは、軽減される。勿論、現像液の再生
使用を繰り返したのちに全量を、あるいは繰り返しなが
らその一部を委託処分する組み合わせ方式も好ましい。
【0043】一方、貯留槽3の透過液は、現像液として
再使用することができ、また、鉛化合物の含有量が十分
に低いので、地域環境状況に応じて、下水放流、自家微
生物処理、他用途への2次使用など適当に処置すること
もできる。前記したように、現像液中の鉛化合物濃度
が、その地域の環境規制や廃水規制を超えている場合で
も、現像液としては、再使用が可能である。すなわち、
少なくとも鉛化合物濃度が、鉛基準で12mg/リット
ル、また溶存有機物が3g/リットルのレベルまでは、
高圧スプレー装置の目づまりや圧力低下あるいは形成さ
れたパターン形状の劣化などの現像性能特性や稼働特性
に影響がないことが確かめられている。したがって、こ
の範囲で現像液として反復使用することができる。
【0044】図2は、逆浸透装置を2連で用いた例であ
る。鉛化合物に対する排除率が低い場合は、この2連方
式で排除率を高くすることができる。その場合、中間貯
留槽2に貯留した1次透過液をさらに第2の逆浸透装置
RO1の原液供給側17に送液することにより、透過側
18から鉛化合物濃度が一層低減された透過液が得ら
れ、これは貯留槽3に貯えられる。透過量と除去率は、
ほぼ相反的な関係にあるので、図1の1段方式では、十
分に鉛濃度を低減させると処理能力が低くなりがちであ
り、その場合には、図2の2段方式が実際的である。と
くに本発明で好ましいNaClの1000mg/リット
ル水溶液を25°C,圧力7kg/cm2で送液したと
きのNaCl排除率が30〜90%の逆浸透膜には、こ
の方式が好ましい場合が多い。
【0045】図3は、図2の逆浸透装置を2連で用いる
方式において、1段目と2段目の処理速度バランスをと
るために、1段目を並列にした例である。1段目の現像
液は、鉛化合物などの含有成分濃度が高いので透過速度
は低くなる。それを2基の逆浸透装置の並列運転によっ
て補う態様である。この方式を用いると、同一機種の逆
浸透装置で統一的に操作と管理ができるという利点もあ
る。本発明は、作業場所の状況に応じて、上記の任意の
方式を選択できるが、これらの方式に限定されない。
【0046】図2及び図3の態様でも、貯留槽1の濃縮
液および貯留槽3の透過液部分の処分或いは使用に関し
ては、図1の記述と同じである。
【0047】(無機微粒子含有感光性組成物)本発明の
対象である無機微粒子含有感光性組成物の成分構成は、
50〜95重量%、好ましくは70〜95重量%の無機
微粒子と、5〜50重量部、好ましくは5〜30重量%
の有機成分からなる。有機成分が少ないと焼成の際に収
縮率が小さく、焼成による形状変化が小さくなり好まし
いので、支障がないかぎり無機微粒子の比率を高めて用
いる。有機成分は、バインダー成分、感光剤、光硬化
剤、加水分解性有機金属化合物などからなっている。ま
た、バインダー成分としては、後に記す水溶性基置換セ
ルロース誘導体が好ましい。
【0048】<無機微粒子>無機微粒子としては、本技
術分野の用途において一般的なものであれば特に限定な
く、本発明の方法が適用できるが、ガラス、セラミック
ス(アルミナ、コーディライト等)、金属(金、白金、
銀、銅、ニッケル、パラジウム、タングステン、酸化ル
テニウムやこれらの合金)、上記金属の金属酸化物や希
土類元素の酸化物、およびそれらの酸化物の複合化合物
である蛍光体などの粒子が通常多く用いられる。中でも
ケイ素酸化物、ホウ素酸化物またはアルミニウム酸化物
を必須成分とするガラスやセラミックスが多く用いられ
る。これらは、絶縁体であり、絶縁パターンの形成、特
にプラズマディスプレイやプラズマアドレス液晶ディス
プレイの隔壁の形成に用いられる。
【0049】無機微粒子の粒子径は、作製しようとする
パターンの形状を考慮して選ばれる。隔壁の高さが高い
ほど、粒子は微細であることが望まれる。通常、平均粒
子径が20μm以下で、とくに0.01〜10μのこと
が多い。
【0050】ガラス微粒子中の組成としては、酸化珪素
は3〜80重量%の範囲で配合されており、多くの場合
20〜60重量%である。その中でも、酸化ビスマス、
酸化鉛のいずれか1種類を含有し、その含有率が5〜6
0重量%のガラス微粒子を用いたもの、あるいは酸化ホ
ウ素、および酸化ビスマス又は酸化鉛を合計で8〜60
重量%含有し、かつ、酸化リチウム、酸化ナトリウムお
よび酸化カリウムのうち少なくとも1種類を3〜15重
量%含有するガラス微粒子が用いられる。
【0051】無機微粒子として種々の金属酸化物を添加
することもある。金属酸化物の添加により、焼成後のパ
ターンを着色させることができる。例えば、感光性組成
物中に黒色の金属酸化物を1〜10重量%含むことによ
って、黒色のパターンを形成することができる。この目
的に用いる黒色あるいはそのほかの色に着色した金属酸
化物として、Cr、Fe、Co、Mn、Cu、Ruの酸
化物が選ばれるが、特に、FeとMnの酸化物をそれぞ
れ0.5〜10重量%含有することによって、より光不
透過性の強い黒色のパターンを形成できる。
【0052】さらに、黒色以外に、赤、青、緑等に発色
する無機顔料を添加した組成物を用いることによって、
各色のパターンを形成できる。これらの着色パターン
は、プラズマディスプレイのカラーフィルターなどに好
適に用いることができる。無機微粒子は、感光性組成物
の固形物成分の60重量%以上、好ましくは70〜95
重量%用いられる。
【0053】<バインダー成分>バインダーとしては、
ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、メタク
リル酸エステル重合体、アクリル酸エステル重合体、ポ
リ(ブチルメタクリレート)樹脂、αースチレン重合
体、αーメチルスチレン重合体など既知のバインダー成
分が用いられるが、そのほか水溶性基置換セルロース誘
導体は、とくに隔壁形成用の感光性組成物に好ましいバ
インダーである。
【0054】水溶性基置換セルロース誘導体は、水溶性
基のほかに低級アルキル基又は低級アシル基の少なくと
も一つを置換基として含んでいてもよい。また、水溶性
基及び低級アルキル基又は低級アシル基が置換した上
に、さらにグルコース鎖の水酸基にウレタン型アクリレ
ートが付加してもよい。水溶性置換基としては、炭素数
1〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数1〜4のカルボ
キシアルキル基、低級アルキル基で置換されていてもよ
く、水素化されていてもよいフタール酸基、硫酸基およ
びりん酸基である。とくにヒドロキシアルキル基および
カルボキシアルキル基が好ましい。水溶性置換基のほか
に含んでもよい低級アルキル基あるいはアシル基は、炭
素数1〜3のアルキル基、アセチル基、ホルミル基およ
びサクシニル基である。
【0055】なお、一般にヒドロキシアルキルセルロー
スと呼ばれているセルロース誘導体の通常の姿として、
これらのヒドロキシアルキル基で置換されたセルロース
誘導体のヒドロキシアルキル基に、さらにヒドロキシア
ルキル基がエーテル結合することによって形成されるヒ
ドロキシポリアルコキシアルキル基であってもよい。ヒ
ドロキシアルキル置換セルロース誘導体の好ましい例と
しては、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシエトキシエチ
ル基、ヒドロキシエトキシエトキシエチル基などが置換
したセルロース誘導体や、ヒドロキシプロピル基、ヒド
ロキシプロポキシプロピル基、ヒドロキシプロポキシプ
ロポキシプロピル基などが置換したセルロース誘導体も
含まれる。
【0056】とくに好ましいセルロース誘導体は、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルフタール酸
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタ
レート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテー
トフタレート、硫酸セルロースである。
【0057】本発明では、単官能性あるいは多官能性の
重合性モノマーが付加したモノマー多置換型のセルロー
ス誘導体を用いることもできる。とくに好ましい重合性
官能基含有セルロース誘導体としては、前記したヒドロ
キシアルキルセルロースあるいはヒドロキシアルキル・
アルキル共置換セルロース誘導体にウレタンアクリレー
トを付加させた高分子モノマーである。その具体例とし
ては、2,4−トリレンジイソシアネートと2−ヒドロ
キシエチルメタクリレートの反応生成物を付加させたセ
ルロース誘導体が挙げられる。
【0058】組成物に占める水溶性基置換セルロース誘
導体の好ましい量は、全固形物中の2〜50重量%であ
り、より好ましくは、2〜40重量%である。
【0059】<感光剤>本発明における感光剤とは、光
重合性基を有するモノマーであって、単官能性でも多官
能性でもよい。ここに光重合性基としては、例えば、ア
クリロイル基、メタクリロイル基、アクリルアミド基、
アリル基、ビニルエーテル基、ビニルチオエーテル基、
ビニルアミノ基、グリシジル基、アセチレン性不飽和基
などを挙げることができる。
【0060】その具体的な例として、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、
イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、
sec−ブチルアクリレート、イソ−ブチルアクリレー
ト、tert−ブチルアクリレート、n−ペンチルアク
リレート、アリルアクリレート、ベンジルアクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、ブトキシトリエチレ
ングリコールアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテ
ニルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、
グリセロールアクリレート、グリシジルアクリレート、
ヘプタデカフロロデシルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、イソプロポニルアクリレート、2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、イソデキシルアク
リレート、イソオクチルアクリレート、ラウリルアクリ
レート、2−メトキシエチルアクリレート、メトキシエ
チレングリコールアクリレート、メトキシジエチレング
リコールアクリレート、オクタフロロペンチルアクリレ
ート、フェノキシエチルアクリレート、ステアリルアク
リレート、トリフロロエチルアクリレート、アリル化シ
クロヘキシルジアクリレート、1,4−ブタンジオール
ジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリ
レート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレ
ングリコールジアクリレート、トリエチレングリコール
ジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレー
ト、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、グ
リセロールジアクリレート、メトキシ化シクロヘキシル
ジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレー
ト、プロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピ
レングリコールジアクリレート、トリグリセロールジア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、アクリルアミド、アミノエチルアクリレートなどが
挙げられる。
【0061】そのほか、芳香族環を含んだモノマー、た
とえばフェニルアクリレート、フェノキシエチルアクリ
レート、ベンジルアクリレート、1−ナフチルアクリレ
ート、2−ナフチルアクリレート、ビスフェノールAジ
アクリレート、ビスフェノールA−エチレンオキサイド
付加物のジアクリレートビスフェノールA−プロピレン
オキサイド付加物のジアクリレート、チオフェノールア
クリレート、ベンジルメルカプタンアクリレート、ま
た、これらの芳香環の水素原子のうち1〜5個を塩素ま
たは臭素原子に置換したモノマー、もしくは、スチレ
ン、p−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、塩素化スチレン、臭素化スチレン、α−
メチルスチレン、塩素化α−メチルスチレン、臭素化α
−メチルスチレン、クロロメチルスチレン、ヒドロキシ
メチルスチレン、カルボキシメチルスチレン、ビニルナ
フタレン、ビニルアントラセン、ビニルカルバゾール及
び上記化合物の分子内のアクリレートを一部もしくはす
べてをメタクリレートに変えたもの、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、1−ビニル−2−ピロ
リドンなどが挙げられる。本発明ではこれらを1種また
は2種以上使用することができる。
【0062】また、N,N′−メチレンビスアクリルア
ミド、ヘキサメチレンビスアクリルアミド、多価アミン
化合物と不飽和酸とを縮合させた不飽和酸アミド、水酸
基を有する不飽和アミド、例えば、N−メチロールアク
リルアミドと多価カルボン酸、多価エポキシなどと反応
させて得られる不飽和アミド化合物などの不飽和酸アミ
ドも用いられる。
【0063】また、これらの感光剤には、バインダーと
して前記したポリマーもしくは上記感光剤を重合させて
得たポリマー又はオリゴマーに、光反応性基を側鎖また
は分子末端に付加させることによって、感光性を持たせ
た感光性ポリマーや感光性オリゴマーも用いることがで
きる。好ましい光反応性基は、エチレン性不飽和基を有
するものである。エチレン性不飽和基としては、ビニル
基、アリル基、アクリル基、メタクリル基などがあげら
れる。
【0064】このような側鎖をオリゴマーやポリマーに
付加させる方法は、ポリマー中のメルカプト基、アミノ
基、水酸基やカルボキシル基に対して、グリシジル基や
イソシアネート基を有するエチレン性不飽和化合物やア
クリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドまたはア
リルクロライドを付加反応させて作る方法がある。グリ
シジル基を有するエチレン性不飽和化合物としては、ア
クリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アリル
グリシジルエーテル、エチルアクリル酸グリシジル、ク
ロトニルグリシジルエーテル、クロトン酸グリシジルエ
ーテル、イソクロトン酸グリシジルエーテルなどがあげ
られる。イソシアネート基を有するエチレン性不飽和化
合物としては、(メタ)アクリロイルイソシアネート、
(メタ)アクリロイルエチルイソシアネート等がある。
また、グリシジル基やイソシアネート基を有するエチレ
ン性不飽和化合物やアクリル酸クロライド、メタクリル
酸クロライドまたはアリルクロライドは、ポリマー中の
メルカプト基、アミノ基、水酸基やカルボキシル基に対
して0.05〜1モル当量付加させることが好ましい。
【0065】感光剤の添加量は、前記バインダーに対し
て、10〜200重量部、好ましくは50〜150重量
部である。10重量部未満では硬化速度が十分でない。
また200重量部を越えると隔壁形成時に焼成しにくく
なり、好ましくない。
【0066】<光硬化剤>本発明の対象である無機微粒
子含有感光性組成物には、通常光硬化剤すなわち、光ラ
ジカル発生剤、光酸発生剤および光塩基発生剤の少なく
も一つを含んでいる。
【0067】光ラジカル発生剤としては、例えば、DB
E[CAS No.10287−53−3]、ベンゾイ
ンメチルエーテル、アニシル(p,p’−ジメトキシベ
ンジル)、TAZ−110(商品名:みどり化学株式会
社製)、ベンゾフェノン、TAZ−111(商品名:み
どり化学株式会社製)、IR−651及び369(商品
名:チバガイギー社製)などを挙げることができる。
【0068】光酸発生剤としては、光カチオン重合の光
開始剤、光ラジカル重合の光開始剤、色素類の光消色
剤、光変色剤、あるいはマイクロレジスト等に使用され
ている公知の光により酸を発生する化合物およびそれら
の混合物を適宜に選択して使用することができる。
【0069】中でも以下の化合物群が用いられる。 (a)トリハロメチル基が置換したオキサゾール誘導体
またはs−トリアジン誘導体。たとえば、2−トリクロ
ロメチル−5−(4−クロロベンジリデンメチル)オキ
サジアゾール、2,4,6−トリクロロメチルトリアジ
ンなど。 (b)2〜3個のアリール基と結合したヨードニウム塩
又はスルホニウム塩。たとえば、ビス−(4,4’−ト
リフルオロメチルフェニル)ヨードニウム、トリフルオ
ロメチルスルフォネートなど。 (c)ジスルホン誘導体またはイミノスルホネート誘導
体。たとえば、ビス(4−クロロフェニルスルフォ
ン)、1,3−ジオキソ−2−(4−メトキシフェニル
スルフォキシ)−4,5−ベンゾピロ−ルなど。 (d)とりわけ、ベンゾイントシレート、α−メチルベ
ンゾイントシレート、ピロガロールトリメシレート、D
NB−101(商品名:みどり化学株式会社製)、NB
−101(商品名:みどり化学株式会社製)、NB−2
01(商品名:みどり化学株式会社製)。
【0070】光塩基性発生剤としては、例えば、NBC
−101(商品名:みどり化学株式会社製)、α,α−
ジメチル−3,5−ジメトキシベンジルカルバメートな
どを挙げることができる。
【0071】光ラジカル発生剤と光酸発生剤と双方の性
質を有するものとしては、例えば、TAZ−113(商
品名:みどり化学株式会社製)、TPS−105(商品
名:みどり化学株式会社製)、BBI−101(商品
名:みどり化学株式会社製)、BBI−105(商品
名:みどり化学株式会社製)、DPI−105(商品
名:みどり化学株式会社製)などを挙げることができ
る。
【0072】光硬化剤の含有量は、通常感光剤の量の
0.001〜40重量%、好ましくは0.05〜20重
量%、更に好ましくは0.1〜10重量%の範囲で用い
られる。また、この添加量は、有機相、無機相の性質に
より適宜選択されるが、通常バインダーに対して、0.
1〜20重量部、好ましくは0.2〜15重量部、さら
に好ましくは0.5〜12重量部である。
【0073】<加水分解性有機金属化合物>無機微粒子
含有感光性組成物は、加水分解性有機金属化合物を含ん
でいてもよい。ここでいう加水分解性有機金属化合物と
は下記一般式(1)で表される加水分解重合性化合物を
意味する。 (R1n−X−(OR24-n (1) 一般式(1)中、R1およびR2は同一であっても異なっ
ていてもよく、アルキル基、又はアリール基を表し、X
はSi、Al、TiまたはZrを表し、0〜2の整数を
表す。R1またはR2がアルキル基を表す場合に、炭素数
としては好ましくは1から4である。またアルキル基ま
たはアリール基は置換基を有してもよい。尚、この化合
物は低分子化合物であり分子量1000以下であること
が好ましい。
【0074】加水分解重合性化合物中にアルミニウムを
含むものとしては、例えば、トリメトキシアルミネー
ト、トリエトキシアルミネート、トリプロポキシアルミ
ネート、テトラエトキシアルミネート等を挙げることが
できる。チタンを含むものとしては、例えば、トリメト
キシチタネート、テトラメトキシチタネート、トリエト
キシチタネート、テトラエトキシチタネート、テトラプ
ロポキシチタネート、クロロトリメトキシチタネート、
クロロトリエトキシチタネート、エチルトリメトキシチ
タネート、メチルトリエトキシチタネート、フェニルト
リエトキシチタネート等を挙げることができる。ジルコ
ニウムを含むものとしては、例えば、前記チタンを含む
ものに対応するジルコネートを挙げることができる。
【0075】加水分解重合性化合物中にケイ素を含むも
のとしては、例えば、テトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルト
リエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニ
ルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、
シフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシ
ラン等を挙げることができる。
【0076】一般式(1)の化合物は、部分的に加水分
解後、脱水縮合していてもよい。なお、生成物の物性を
調整するために必要に応じてトリアルキルモノアルコキ
シシランを添加することできる。加水分解重合性有機金
属化合物は、本発明の対象の感光性組成物における無機
相を構成する化合物であるが、無機相の保存安定性を高
めるために、一般式(1)で表される加水分解重合性有
機金属化合物が部分加水分解重合した無機重合体の活性
金属水酸基、例えば、シラノール基(Si−OH)をt
−ブタノール、i−プロピルアルコール等の高級アルコ
ールでエーテル化(Si−OR)して保護することが有
効である。
【0077】ここに述べた加水分解重合性化合物は、多
くは無機微粒子表面に吸着した形で現像液残渣中に存在
すると考えられる。残渣の加熱処理によって有機成分が
除かれると、珪素などの無機成分は酸化物の形で無機微
粒子に取り込まれる。
【0078】無機微粒子含有感光性組成物中の加水分解
重合性有機金属化合物の含有量は、広い範囲で用いるこ
とができ、通常有機成分の1〜80%、好ましくは1〜
40%、より好ましくは1〜20%の範囲で用いられ
る。
【0079】上記のラジカル重合性化合物は、有機・無
機複合組成物の必須成分ではないが、その中に添加する
場合の含有量は、加水分解性有機金属化合物の量の10
〜500%、好ましくは30〜400%の範囲で用いら
れる。
【0080】(隔壁パターン構造体の作製) <感光性組成物の塗設>本発明の無機微粒子含有感光性
組成物は、水溶性基置換セルロースエステル、感光剤、
光硬化剤、および加水分解重合性有機金属化合物を均一
に混合して形成してもよいが、これらを適当な溶剤に溶
解して形成してもよい。また水溶性基置換セルロースエ
ステルおよび感光剤、さらに必要により光硬化剤を溶剤
存在下または不存在下に混合して極性溶媒に溶解して有
機相とし、また加水分解重合性有機金属化合物と、必要
に応じラジカル重合性モノマーを水系混合溶媒と混合し
無機相とし、これら有機相と無機相を均一に混合して形
成することもできる。ここに無機相に光硬化剤を添加す
ることもできる。また加水分解重合性有機金属化合物と
ラジカル重合性モノマーを均一に混合溶解し、所定重合
度まで重合させ、さらに光硬化剤を均一に溶解させて無
機相を形成してもよい。
【0081】感光性組成物の粘度は無機微粒子、増粘
剤、有機溶媒、可塑剤および沈殿防止剤などの添加割合
によって適宜調整されるが、その範囲は200〜20万
cps(センチ・ポイズ)である。例えばガラス基板への
塗布をスピンコート法で行う場合は、200〜5000
cpsが好ましい。スクリーン印刷法で1回塗布して膜厚
10〜20μmを得るには、5万〜20万cpsが好まし
い。ブレードコート法やダイコーター法などを用いる場
合は、5000〜10万cpsが好ましい。
【0082】プラズマディスプレー用の隔壁に使用する
場合は、通常、無機微粒子、紫外線吸光剤、感光性ポリ
マー、感光性モノマー、光重合開始剤、ガラスフリット
および溶媒等の各種成分を所定の組成となるように調合
した後、3本ローラや混練機で均質に混合分散し作製す
る。
【0083】ガラス基板やセラミックスの基板、もしく
は、ポリマーフィルムの上に、上記の混練した組成物を
感光性ペーストとして全面塗布、もしくは部分的に塗布
する。塗布方法としては、スクリーン印刷、バーコータ
ー、ロールコーター、ダイコーター、ブレードコーター
等の一般的な方法を用いることができる。塗布厚みは、
塗布回数、コーターのギャップ、スクリーンのメッシ
ュ、ペーストの粘度を選ぶことによって調製できる。ま
た、ポリマーフィルム上に設けた感光性ペースト層をガ
ラス基板へ転写する方法も取られる。
【0084】<パターン構造体の形成>塗布した後、露
光装置を用いて露光を行う。露光は通常のフォトリソグ
ラフィーで行われるように、フォトマスクを用いてマス
ク露光する方法が一般的である。用いるマスクは、感光
性有機成分の種類によって、ネガ型もしくはポジ型のど
ちらかを選定する。また、フォトマスクを用いずに、赤
色や青色の可視光レーザー光、Arイオンレーザー、U
Vイオンレーザーなどで直接描画する方法を用いても良
い。
【0085】露光装置としては、ステッパー露光機、プ
ロキシミティ露光機等を用いることができる。また、大
面積の露光を行う場合は、ガラス基板などの基板上に感
光性ペーストを塗布した後に、搬送しながら露光を行う
ことによって、小さな露光面積の露光機で、大きな面積
を露光することができる。
【0086】この際使用される活性光源は、たとえば、
可視光線、近紫外線、紫外線、電子線、X線、レーザー
光などが挙げられるが、これらの中で紫外線が好まし
く、その光源としてはたとえば低圧水銀灯、高圧水銀
灯、超高圧水銀灯、ハロゲンランプ、殺菌灯などが使用
できる。これらのなかでも超高圧水銀灯が好適である。
露光条件は塗布厚みによって異なるが、1〜100mW/c
m2の出力の超高圧水銀灯を用いて0.1〜30分間露光
を行なう。
【0087】露光後、感光部分と非感光部分の現像液に
対する溶解度差を利用して、現像を行なう。反復使用さ
れる現像液としては、通常水を使用するが、感光性組成
物の組成によってはアルカリ性水溶液を用いることもあ
る。いずれの場合も、現像は前記した高圧スプレー現像
による。バインダーが、前記した水溶性基置換セルロー
ス誘導体の場合は、水による現像が好ましい。一方、感
光性組成物中にカルボキシル基等の酸性基を持つ化合物
が存在する場合(たとえば、無機微粒子のバインダーが
カルボキシメチルセルロースの場合)、水よりもアルカ
リ水溶液で現像する方が好ましい場合もある。アルカリ
水溶液として水酸化ナトリウムや炭酸ナトリウム、水酸
化カルシウム水溶液などの金属アルカリ水溶液を使用で
きるが、そのほか有機アルカリ水溶液を用いてもよい。
【0088】有機アルカリとしては、一般的なアミン化
合物を用いることができる。具体的には、テトラメチル
アンモニウムヒドロキサイド、トリメチルベンジルアン
モニウムヒドロキサイド、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミンなどが挙げられる。アルカリ水溶液の濃
度は通常0.01〜10重量%、より好ましくは0.1
〜5重量%である。感光性組成物の構成によってはアル
カリ濃度が低すぎると可溶部が除去されず、アルカリ濃
度が高すぎると、パターン部が剥離したり、また非可溶
部を腐食させるおそれがあり好ましくない。また、現像
時の現像温度は、20〜50℃で行うことが工程管理上
好ましい。
【0089】現像に用いた現像液からは、前記した諸方
法により現像中に取り込んだ不溶解固形分を分離してそ
の液相部分をそのまま、あるいはさらにろ過又は透析を
施したのち、逆浸透処理を施す。
【0090】以上の工程によって得られた隔壁層を有す
るガラス基板はプラズマディスプレイの前面側もしくは
背面側に用いることができる。また、プラズマアドレス
液晶ディスプレイのアドレス部分の放電を行うための基
板として用いることができる。
【0091】形成した隔壁層の間に蛍光体を塗布した後
に、前背面のガラス基板を合わせて封着し、ヘリウム、
ネオン、キセノン等の希ガスを封入することによって、
プラズマディスプレイのパネル部分を製造できる。さら
に、駆動用のドライバーICを実装することによって、
プラズマディスプレイを製造することができる。
【0092】以上、無機微粒子含有感光性組成物の高圧
スプレー現像によって生じた鉛含有現像液を逆浸透によ
って少量の高濃度液と希薄な大量液に分離して環境安全
な処理を可能にする本発明の態様を説明したが、本発明
の方法は、プラズマディスプレーパネル製作への適用に
限定されず、マイクロリソグラフィ分野にも利用でき
る。
【0093】
【実施例】以下に、本発明を実施例を用いて、具体的に
説明する。ただし、本発明はこれに限定はされない。
【0094】実施例1 (感光性組成物の作製)下記有機成分と無機成分をそれ
ぞれ混合したのち、有機成分15部、無機成分85部、
グリセリン3部の割合でエチルセロソルブ・メタノール
(1/1)混合溶媒と練り合わせて下記のペースト状感
光性組成物を作製した。
【0095】 無機成分 アルミナ粉末(平均サイズ0.1ミクロン) 15部 ガラスA(平均サイズ1ミクロン) (表4参照) 80部 表面改質シリカ(平均サイズ0.02ミクロン) 5部 (3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで修飾) 有機成分 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度3.0) 70部 ポリエチレングリコールメタクリレート(オキシエチレン 基2から4) 30部 2,2−ジメトキシ−1、2−ジフェニルメタン−1−オン 3部
【0096】次に、30cm角のソーダガラス基板に、
上記組成物を複数回塗布によって、150μmの塗布厚
みになるように塗布を行った後、80℃で30分乾燥し
た。
【0097】(パターン露光)次に、フォトマスクを介
して露光を行った。マスクには、ピッチ130μm、線
幅30μmのクロム製ネガマスクを用いた。露光は、5
0mW/cm2の出力の超高圧水銀灯で50mJ/cm2 の光量で
紫外線露光を行った。
【0098】(現像)現像は、露光済みの感光性組成物
を5mm/secの一定速度で試料台上を搬送させなが
ら、超高圧ジェット精密洗浄システムAF5400S
(旭サナック(株)製)を使用して扇状に拡がる薄層の
水スプレーを感光性組成物面に噴射して行った。現像用
水としては、脱イオン水を使用した。水の噴射は、扇状
のスプレー面が、組成物の進行方向に直角であり、かつ
組成物面に垂直な面に対して10°傾けた角度で組成物
の進行方向に向けてスプレーが当たる角度関係で行っ
た。また、そのときの噴射圧力は、200 kgf/c2 であ
り、噴射量は10リットル/分で5分間現像した。その間の
処理量は、処理された感光製組成物の量で表して300
gであった。形成された隔壁パターンを剥離して測定し
た結果、隔壁として基板上に形成された組成物は、約3
5%であり、残りつまり65%が使用済み現像液に溶解
又は分散していることが判った。
【0099】(逆浸透処理)使用済み現像液108リッ
トルを小型連続式遠心分離機(旭サナック(株)製スラ
ッジアイソレータ)で遠心分離を行い、その上済み液
(収量約100リットル)は、貯留槽(図1の1)に集
められ、図1に示した構成の逆浸透装置によって処理を
行った。すなわち、貯留槽1の液をさらにワットマンN
o.1ろ紙でろ過したのち、酢酸セルロース膜(3.5 %
NaCl水溶液に対する塩排除率96%、透水量0.3m3
-2-1,東レ(株)製)のモジュールを装架した逆浸
透装置(プランジャーポンプ付き)で処理した。ポンプ
は操作圧力55atmで稼働させた。透過液貯留槽3に
集められた透過液の量が40リットルおよび80リット
ルのときに透過液および貯留槽1の濃縮された現像液を
採取して成分の分析を行うとともに、貯留槽1の濃縮さ
れた現像液を用いて高圧スプレー現像も行った。
【0100】(評価および結果)逆浸透処理前の使用済
み現像液、透過水量40リットル及び80リットルのと
きの貯留槽3(透過側)と貯留槽1(濃縮側)の各現像
液中の鉛濃度の原子吸光法による定量、現像中に溶解し
た感光性組成物に由来する溶存有機成分量の蒸発乾固に
よる測定および現像によって得られた隔壁パターンのプ
ロファイルの評価を行った。隔壁パターンのプロファイ
ルの評価は、隔壁パターン試料を切断して走査型電子顕
微鏡で断面を観察する方法で行い、良好な隔壁パターン
が得られているものを○として評価し、現像不良(局部
的な溶解過度、溶解不足)によるパターンの欠落、断
絶、未露光部の除去不良や、不溶解固形物の残存などに
よって良好な隔壁が形成されていない場合を×とし、隔
壁形成欠陥が軽度の場合を△とした。得られた結果を表
1に示した。
【0101】
【表1】
【0102】表1から判るように、貯留槽3(透過水)
の鉛濃度は、透過水量が80リットルのときでも、排水
の地域排出規制値以下であり、下水への排出が可能な濃
度であった。また、貯留槽1の濃縮された使用済み現像
液は、産業廃棄物処理業者に処分を委託した。したがっ
て、現像液の再使用を行わない本実施例の場合でも、鉛
を規制値以上に含有する約100リットルの使用済み現
像液つまり自然環境や公共下水道に排出できない廃棄物
の量は、逆浸透処理によって、1/5の容積に減容する
ことができた。
【0103】また、表1のパターンプロファイルの評価
結果は、貯水槽3の透過水を下水に排出することなく、
この透過水を再度高圧スプレー現像に用いることも可能
であることを示している。また、高圧スプレー現像装置
は、透過水量が80リットルのときの貯留槽1の現像液
でも、指定の印加圧力のもとで正常な吐出量(10リットル
/分)を維持した。
【0104】なお、参考として付け加えるなら、貯留槽
1の液を用いて高圧スプレー現像を行って得たパターン
プロファイルの表1に示した評価結果は、貯留槽1の現
像液の鉛濃度と溶存有機成分量が濃縮が進むと共に増加
したにもかかわらず、この現像液で高圧スプレー現像し
て得られたパターンのパターンプロファイルも、この段
階では劣化の兆しは示されていなかった。(委託処分が
必要であることに変わりはない。)
【0105】実施例2 本実施例は、図2に概略を示した構成で、低圧型の逆浸
透装置を使用した例を示す。下記有機成分と無機成分を
それぞれ混合したのち、有機成分15部、無機成分85
部、グリセリン3部の割合でエチルセロソルブ・メタノ
ール(1/1)混合溶媒と練り合わせてペースト状の感
光性組成物とした。
【0106】 無機成分 アルミナ粉末(平均サイズ0.1ミクロン) 15部 ガラスA (平均サイズ1ミクロン、表4参照) 80部 表面改質シリカ(平均サイズ5ミクロン) 5部 (3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで修飾) 有機成分 ヒドロキシプロピルセルロース(置換度4.0) 62部 ヒドロキシエチルセルロース・ウレタンアクリレート付加物1) 8部 ポリエチレングリコールメタクリレート(オキシエチレン 基2から4) 30部 2,2−ジメトキシ−1、2−ジフェニルメタン−1−オン 3部 (注)1) 2、4-トリレンジイソシアネート と2-ヒドロキシエチルメタクリレー ト の反応生成物を付加させたヒドロキシエチルセルロース
【0107】上記感光性組成物を、実施例1と同様にス
クリーン塗布による複数回塗布による150μmの塗布
層の形成、80℃で30分の乾燥及びフォトマスクを介
して超高圧水銀灯による光量30mJ/cm2 の紫外線露光
を行った。その各々について実施例1と同じスプレー現
像装置によって10リットル/分の噴射速度で25分間の現
像を行った。したがって、使用済みの現像液の合計量
は、250リットルとなった。使用済みの現像液は、図
には示さない現像液槽に貯えられ、その液面レベルは2
50リットルに保たれて、使用などによって液面が低下
すると適時新たに調整した液が加えられる仕組みとなっ
ている。この現像液槽から100リットルの使用済み現
像液が貯留槽1に送られ、その液がポンプを経て逆浸透
装置ROの原液供給側7に送られ、透過側8で得られた
透過水は、透過液貯留槽3に貯留された。逆浸透装置R
Oの濃縮された非透過水は、返送系9によって現像液貯
留槽1に返送される。
【0108】使用した逆浸透装置は、明細書中に前記し
た芳香族ポリアミド系耐圧型逆浸透膜DRA−80(ダ
イセル(株)製)で、これを操作圧力7kg/cm2
使用した。液面レベル250リットルの現像液槽から貯
留槽1に移液された100リットルの現像液が25リッ
トルになるまで逆浸透操作が行われた。その間に逆浸透
装置ROを透過した透過水量は75リットルである。現
像液槽、貯留槽1および透過側貯留槽3の透過水の鉛と
溶存有機成分量は、実施例1と同じ分析方法によって求
められ、その値を表2に示した。表2から判るように7
5リットルの透過水は現像液槽の使用済み現像液の組成
よりも鉛濃度が低減されており、パターンプロファイル
も異常はなく、再使用には問題はなかった。また、25
リットルに濃縮された貯留槽1の鉛の高濃度含有液は、
産業廃棄物処理業者に処分を委託した。この場合も、逆
浸透の操作を取り入れることによって委託処分を要する
排出できない鉛含有廃液の量を1/4に減量することが
できた。
【0109】
【表2】
【0110】実施例3 実施例2のスプレー現像を1日に1回10分ずつ行いな
がら(使用した現像液の量は100リットル)、この操
作を5日間繰り返した。このとき、毎日の現像作業の開
始に先立って図示してない250リットルの現像液槽か
ら100リットルを貯留槽1へ移し、つぎに前日の逆浸
透操作によって得られた透過液貯留槽3の透過液(75
リットル)を現像液槽に返送し、その上で、現像液槽の
液面レベルは250リットルを維持するように新たな水
(現像液)を現像液槽に加えた。貯留槽1に移した10
0リットルの前日使用液は、逆浸透処理を施した。5日
目の操作後の各液の分析値を表2の下部の定常状態と記
した欄に示した。この値は、定常作業状態における現像
液の性質と廃液組成を示すものと見なせる。この現像液
によって得られたパターンのプロファイルは良好であっ
た。本実施例の態様の日常作業を定常的に行うことによ
って、産業廃棄物業者に1日当たり25リットルの廃液
の処分を委託したが、その他に廃液を排出することなく
定常作業ができた。逆浸透装置の稼働は、終夜自動的に
行われ、鉛濃度が低減された透過側の現像液は、ポンプ
送液によって現像槽に返送されるので、作業負担はきわ
めて軽微であり、再使用現像液のパターンプロファイル
の品質とスプレー現像装置適性を維持しながら、現像に
使用する新鮮水の量および委託処分するべき廃液の量を
ともに1/4に低減できた。
【0111】実施例4 実施例2および3において、逆浸透装置の構成を図1か
ら図2の2段階構成としたことと、逆浸透処理用に貯留
槽1に貯えた100リットルの現像液を25リットルに
濃縮する代わりに15リットルに濃縮する以外は、実施
例2および3の方法にしたがって、100リットルの現
像を行いながら、鉛の濃度の低い透過側現像液を再使用
し、100リットルの貯留槽1の液を15リットルに減
容する操作を行った。
【0112】使用済みの現像液は、図には示さない現像
液槽に貯えられ、その液面レベルは250リットルに保
たれて、使用などによって液面が低下すると適時新たに
調整した液が加えられる仕組みとなっている。この現像
液槽から100リットルの使用済み現像液が貯留槽1に
送られ、その液がポンプを経て逆浸透装置ROの原液供
給側7に送られ、透過側8で得られた透過水は、第2逆
浸透装置RO1の供給側17に送られ、透過側18から
取り出され、透過液貯留槽3に貯留された。第2逆浸透
装置RO1の濃縮された非透過水は、返送系19によっ
て中間貯留槽2に返送され、また第1逆浸透装置ROの
濃縮された非透過水は、返送系9によって現像液貯留槽
1に返送される。
【0113】このスプレー現像を1日に1回10分ずつ
行いながら(つまり、毎日100リットルの現像液を使
用)、この操作を5日間繰り返した。このとき、毎日の
現像作業の開始に先立って図示してない250リットル
の現像液槽から、逆浸透処理を施す液を100リットル
貯留層1に移し、ついで前日の逆浸透操作によって得ら
れた透過液貯留槽3の透過液を現像液槽に送液するとと
もに、現像液槽の液面レベルは250リットルを維持す
るように新たな水(現像液)を現像液槽に加えた。
【0114】その結果を表3に示す。表3の上段は、第
1日目の結果であり、下段は第5日目の、つまりほぼ定
常状態の結果である。この現像液によって得られたパタ
ーンのプロファイルは良好であった。このときの委託処
分する廃液の量は、1日当たり15リットルであり、実
施例2および3に比較して一層濃縮され、減容された。
【0115】
【表3】
【0116】
【表4】
【0117】
【発明の効果】無機微粒子含有感光性組成物を高圧スプ
レー現像して生じた使用済み現像液に逆浸透処理を施し
て、鉛濃度の高い高濃度部分と鉛濃度が環境規制に対処
できるレベルの低濃度部分に分離することによって、鉛
を含んだ使用済み現像液を実際的な低いコストで処分す
ることが可能となる。とくに逆浸透膜として7kg/c
2 の圧力においてNaCl排除率が30〜90%である逆
浸透膜を使用することによって騒音がなく簡易な装置で
現像液の濃度分離が可能であり、廃液の処分コストを一
層低減できる。また、使用済み現像液を再使用すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる使用済み現像液の逆浸透処理
の1態様の現像液フローの概略説明図である。
【図2】本発明にかかわる使用済み現像液の逆浸透処理
の別の態様の現像液フローの概略説明図である。
【図3】本発明にかかわる使用済み現像液の逆浸透処理
のさらに別の態様の現像液フローの概略説明図である。
【符号の説明】
1 使用済み現像液貯留槽 2 1次透過水貯留槽 3 透過水貯留槽 4 使用済み現像液貯留槽排出孔 6 逆浸透膜 7 濃縮側 8 透過側 9 濃縮側返送系 16 2次逆浸透膜 17 2次逆浸透濃縮側 18 2次逆浸透透過側 P 送液ポンプ RO 1次逆浸透装置 RO1 2次逆浸透装置 RO2 並列逆浸透装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA25 AA30 GA26 LA25 4D006 GA03 GA07 HA01 HA61 HA71 KA52 KB15 KE07P KE12P KE13P KE16P MA07 MC12 MC18 MC19 MC34 MC36 MC39 MC45 MC49 MC55 MC62 PB12 PB15 PB27 PB70 PC80 4D038 AA08 AB21 AB22 AB57 AB60 AB67 AB68 AB75 AB76 AB77 BB09 BB17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機微粒子含有感光性組成物の高圧スプ
    レー現像により生じた使用済み現像液に、逆浸透処理を
    施して該廃液中の重金属濃度を低減することを特徴とす
    る無機微粒子含有感光性組成物の現像に用いた使用済み
    現像液の処理方法。
  2. 【請求項2】 逆浸透処理が、NaClの1000mg
    /L水溶液を温度25°C,印加圧力7kg/cm2
    処理したときのNaCl排除率が30〜90%の逆浸透
    膜を用いて行われることを特徴とする請求項1に記載の
    使用済み現像液の処理方法。
  3. 【請求項3】 逆浸透処理が、NaClの1000mg
    /L水溶液を温度25°C,印加圧力7kg/cm2
    処理したときのNaCl排除率が30〜90%の逆浸透
    膜を用いて逆浸透処理を施して得た透過液をさらに上記
    範囲の排除率を有する逆浸透膜を用いて再度逆浸透処理
    を施す2段逆浸透処理であることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の使用済み現像液の処理方法。
  4. 【請求項4】 逆浸透処理を施した使用済み現像液を高
    圧スプレー現像に再度使用することを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の使用済み現像液の処理方
    法。
  5. 【請求項5】 無機微粒子含有感光性組成物がプラズマ
    ディスプレイまたはプラズマアドレス液晶ディスプレイ
    用素子のパターン形成に用いる感光性組成物であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用
    済み現像液の処理方法。
  6. 【請求項6】 無機微粒子含有感光性組成物が無機微粒
    子、少なくとも水溶性基置換セルロース誘導体を含むバ
    インダー、感光剤、光硬化剤および加水分解重合性有機
    金属化合物を含有する感光性組成物であることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用済み現像
    液の処理方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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