JP2000070377A - 頸部留置用カテーテルと枝管管孔内壁保護用管との組合せ - Google Patents
頸部留置用カテーテルと枝管管孔内壁保護用管との組合せInfo
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Abstract
て、違和感による患者の苦痛を低減させ、留置時の管理
を容易にする形状となされていて、しかも血管への挿
入、留置が簡便かつ迅速に行い得るカテーテルと枝管管
孔内壁保護用管との組合せを提供する。 【解決手段】 患者の頸部への挿入、留置用に供するカ
テーテル本体1と、該本体1の基部に設けられた連接部
2を介して接続され、かつ患者の頸部から離間する方向
へと湾曲せしめられた1ないし数本の枝管3とよりなる
頸部留置用カテーテルと、前記枝管の材質よりも硬く、
滑り性の良い材質製で、カテーテル本体1の先端部に開
口せしめられた内腔と一連の管孔を有し、ガイドワイヤ
ー6が挿入、挿通せしめられる枝管の管孔内壁をガイド
ワイヤー6の挿入、挿通時に保護し、かつガイドワイヤ
ー6の挿入、挿通抵抗軽減用に供せられる枝管管孔内壁
保護用管5とからなる。
Description
れる頸部留置用カテーテル、詳しくはこれを患者の頸部
の血管に挿入、頸部に留置するのに適した形状となすと
ともに、この頸部留置用カテーテルに、このカテーテル
を患者の頸部の血管への挿入を簡便かつ迅速に行わしめ
る枝管管孔内壁保護用管を組合せたものに関するもので
ある。
には、カテーテル本体が単一の内腔を有し、その後端部
側の基部に連接部を介して単一の枝管が接続されたシン
グルルーメンカテーテル、カテーテル本体が2つの内腔
を有し、その基部の連接部を介してカテーテル本体の各
別の内腔が一方ずつ連通せしめられている2本の枝管が
接続されたダブルルーメンカテーテル、カテーテル本体
が3つの内腔を有し、連接部を介して3本の枝管に接続
されたトリプルルーメンカテーテルのほか、内腔が4つ
以上で枝管が4本以上のカテーテルもあり、血液透析用
に使用するカテーテルとしては、カテーテル本体内に1
〜3つの内腔を有するカテーテルが使用されるが、通常
は、2つの内腔を有するカテーテル本体を備えたダブル
ルーメンカテーテルが最も多く使用されている。
の挿入、留置部位は、血管の太さや長さ、それに血流量
の豊さ、管理面等の要因から、患者の鎖骨下静脈や、大
腿静脈等が採用されることが多いところから、カテーテ
ルとしては、単に留置する血管の太さと長さに合わせた
だけの比較的単純な形状のものが主として使用されてい
る。
ル本体を挿入、留置する手技は、血流量の多さ、カテー
テルの管理の簡便さ、清潔部位による感染防止効果、歩
行等の体動の制限の緩和という点から、その優位性は認
められていたものの、これまでの一般臨床現場において
は、動脈誤穿刺等の危険性や、カテーテルの体外部の枝
管等が患者の耳や顔面等に接触することによって生ずる
違和感による患者の苦痛等の問題のため、採用されるケ
ースは少なく、迅速にカテーテル本体を挿入、留置する
ことが必要とされる集中治療室の場などで重症患者に対
して選択されるケース等に限られていた。
ても、頸部へのカテーテル本体の挿入、留置のメリット
が注目されるようになり、頸部留置を第一選択として採
用、使用されるケースが増加してきた。
置する場合、カテーテル本体を体外循環回路や輸液回路
等に連結、接続するために設けられているカテーテルの
体外部の枝管等が患者の耳や顔面等に接触することが多
く、患者の違和感が強まり、カテーテル留置に際し、患
者が苦痛を訴えることが度々あった。
留置するカテーテルにおいては、形状、特に体外部の枝
管等の形状を小さくするか、それらが顔面や頭部等に当
たらない角度に湾曲させた形状にしたり、あるいはそれ
らの長さを極端に延長して顔面や頭部等に接触しないよ
う頸部以外の部分、個所等で固定するなどの形状面での
工夫が必要とされていた。
して透析用に供せられるダブルルーメンカテーテルにお
いては、カテーテルの体外部の枝管3,3の形状をカテ
ーテル本体1に対し互いに反対方向に180 度湾曲させた
もの、もしくは図7の如く、患者に挿入されないカテー
テル本体1の後端部の基部側を180 度に湾曲させたも
の、あるいは図8の如く、枝管3,3の長さを通常より
も延長して患者の頸部以外の部分、個所に留置できるよ
うにしたものなどが提案され、実際に製品化されてい
る。
如きカテーテルは、枝管3,3が反対方向に湾曲してい
るため、体外部の枝管3,3等の占める面積が大きくな
り、患者の違和感を増大させるだけではなく、枝管3,
3に体外循環回路や輸液回路等を接続しない場合におけ
る衛生管理上、枝管3,3をガーゼ等で包んで患者に固
定するさいに大量のガーゼを必要とし、消毒の手間も増
大する問題点があり、また図7に示すカテーテル本体1
の如く、その基部側が湾曲している形状のカテーテルの
場合には、カテーテル内腔を通る薬液や血液が湾曲部で
流れが変化するので、流量が低下したり、あるいは血栓
が発生し易いなどの問題点があり、さらに図8に示すよ
うな枝管3,3の長さを通常よりも延長した形状のカテ
ーテルの場合は、体外部となるカテーテル構成部分の占
める面積が大きくなるばかりでなく、枝管3,3の長さ
が非常に長くなるため、該部分での血液や薬液等の流量
の低下が起こり易くなるうえ、カテーテルをガイドワイ
ヤーに沿って留置するセルジンガー法で留置する場合に
は、ガイドワイヤーを通過しなければならない長さが増
大するため、挿通抵抗が大きくなることなどの難点があ
る。
として、出血量を最小限に抑え、できる限り迅速に留置
する必要があることから、予め、血管の所定の位置まで
挿入されたガイドワイヤーに沿って挿入、留置する方
法、すなわちセルジンガー法が採られることが多い。
ル本体の基部側や枝管等の体外部が湾曲したり、長い形
状を有するカテーテルは、予め留置されているガイドワ
イヤーに沿って体内あるいは血管内に挿入する場合、長
い体外部や湾曲部で抵抗が大きくなるため、カテーテル
の挿入手技に膨大な時間を要したり、あるいは力をかけ
過ぎてガイドワイヤーを損傷させるため、一旦留置した
ガイドワイヤーを交換しなければならないなど、術者に
も患者にも大きな負担を強いることがあった。
上ある場合は、枝管を長くして体外接続部が互いに離れ
ると、体外循環回路や輸液回路等への接続や消毒、点検
等の管理が難しくなるのみならず、体外循環回路や輸液
回路等への非接続時にこれらを直線状に束ねると、患者
の耳などや顔面、それに頸部等に接触し、患者の違和感
が増大する。また、枝管を短くまとめると、カテーテル
本体の刺入部に近くなるため、不潔になり易く感染など
の問題が起きる可能性が増大する傾向がある。
置するためのカテーテル、すなわち頸部留置用カテーテ
ルの選択、使用にあたって、違和感による患者の苦痛を
低減させ、留置時の管理を容易にする形状となされてい
て、しかもこれに血管への挿入の際に使用する枝管管孔
内壁保護用管を組合せ、カテーテルの血管への挿入、留
置が簡便かつ迅速に行い得る頸部留置用カテーテルと枝
管管孔内壁保護用管との提供を目的とするものである。
のであって、本発明は、患者の頸部への挿入、留置用に
供するカテーテル本体と、該本体の基部に設けられた連
接部を介して接続され、かつ患者の頸部から離間する方
向へと湾曲せしめられた1ないし数本の枝管とよりなる
頸部留置用カテーテルと、前記枝管の材質よりも硬く、
滑り性の良い材質製で、カテーテル本体の先端部に開口
せしめられた内腔と一連の管孔を有し、ガイドワイヤー
が挿入、挿通せしめられる枝管の管孔内壁をガイドワイ
ヤーの挿入、挿通時に保護し、かつガイドワイヤーの挿
入、挿通抵抗軽減用に供せられる枝管管孔内壁保護用管
とからなることを特徴とする頸部留置用カテーテルと枝
管管孔内壁保護用管との組合せであり、上記頸部留置用
カテーテルにおけるカテーテル本体に連接部を介して接
続せられた2本以上の枝管は、ほぼ同一平面内で間隔を
おいて同方向に湾曲せしめられていることを特徴とする
頸部留置用カテーテルであり、また、上記枝管管孔内壁
保護用管は、これを挿入、挿通せしめる枝管とほぼ同
長、ほぼ同等の曲率で湾曲せしめられていることを特徴
とする枝管管孔内壁保護用管であり、さらに、上記枝管
管孔内壁保護用管は、これを挿入、挿通せしめる枝管と
ほぼ同長なるも、異なった曲率で湾曲せしめられている
ことを特徴とする枝管管孔内壁保護用管である。
カテーテルの形状としては、内腔が1つのシングルルー
メン、2つのダブルルーメン、3つのトリプルルーメン
を始めとし、4つ以上あるものもあり、容積は従来のも
のと大差ないが、今、頸部留置用カテーテルを内腔を2
つ有する頸部留置用ダブルルーメンカテーテルを例にと
り、これに枝管管孔内壁保護用管を組合せた場合を例に
とって図示した図1〜図5に基づいて本発明を詳細に説
明することとする。
図1に示したように、患者の頸部の血管に挿入し留置せ
しめるカテーテル本体1と、該本体1の後端側の基部に
設けられた連接部2と、該連接部2に先端側で接続さ
れ、後端側には体外循環回路や輸液回路等へ接続するた
めのアダプター4,4を備えているうえ、患者の頸部か
ら離間するように、ほぼ同一平面内で間隔をおいて湾曲
せしめられた枝管3,3とを主としてなり、1aはカテ
ーテル本体1の先端に開口せしめられていて、一方の内
腔が開口せしめられた先端孔、1bは先端孔1aを有す
る前記一つの内腔に連通せしめられた側孔、1cはカテ
ーテル本体1の先端近くの側面に開口せしめられてい
て、他方の内腔が開口せしめられた側孔である。
材質としては、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、シリコ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンービニル
酢酸共重合体、ポリアミド等で血管内で安定な形状を保
ち血管を傷つけない硬さのものであれば何でも良いが、
特にポリウレタンはカテーテル挿入性を損なわない程度
の硬さを持ち、常温では硬く体内の温度では柔らかくな
る性質をもつので最も多く使用される。
ル本体1の材質と同じ硬さの材質あるいはこれより柔ら
かい材質が使用される。例えば、ポリウレタン、ポリ塩
化ビニル、シリコン、エチレンービニル酢酸共重合体等
が挙げられるが、容易に折れ曲がり、内腔が閉塞しない
強度と皮膚表面を傷つけない柔らかさを持つ樹脂として
ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、シリコン等が特に多く
使用される。
者の顔面に接触しないように湾曲させたのは、これまで
のこの種のカテーテルでは、枝管3,3が直線状の形状
をとるため、内頸静脈に留置する際に、患者の顔面など
にカテーテルの枝管3,3が接触するおそれがある。特
に、2本の枝管3,3を有するこの種カテーテルである
場合には、上記の如く、2本の枝管3,3を同方向に湾
曲させる形状とすることが患者の違和感の低減や消毒等
の日常管理面で有利である。
続時には、枝管3,3をガーゼ等で包み、患者の頸部に
テープ等で固定する場合が多く、その際には2本の枝管
3,3は互いに接近している方が医師や看護婦による消
毒やガーゼ交換等の作業が行い易いメリットがある。こ
のため、患者の顔面にカテーテルの体外部が接触しない
ように、枝管3,3の長さを短くしたり、耳に当たらな
いように湾曲させるなどできる限り占有面積を小さくす
ることが望ましいのである。
径長)は、カテーテルの皮膚刺入部からある程度離れ、
刺入部に体外循環時や消毒、ガーゼ交換の際に接触する
可能性が少なくなる程度に離れる大きさにすることが好
ましい。
の連接部2から枝管3,3の湾曲させるまでの直線距離
についてもある程度の長さを確保する必要がある。直線
距離の長さは5 〜20mm程度が好ましいが、特に10mmが好
ましい。これは患者の日常生活や体外循環や消毒等の際
にかかる枝管3,3に対する力をカテーテルの皮膚刺入
部まで直接伝わらせない作用が期待できるためである。
えば、枝管3,3の中に所望の湾曲形状を有し、かつ枝
管の内径よりも細い外径を有する金属製または耐熱性樹
脂製のピンを挿入し、枝管3,3を構成するポリマーの
ガラス転移点よりも高い温度で加熱して曲げる方法、あ
るいは有機溶剤等の薬剤に浸漬し、枝管3,3を構成す
るポリマーの材質に影響を及ぼしながら曲げる方法など
が挙げられる。医療用具として使用される安全面から考
えると前者が好ましい。
材質としては、硬度、強度が高く、消毒剤等に対する耐
薬品性と寸法安定性に優れた樹脂であって、成型され得
るものであれば良い。この樹脂としては、例えば、ポリ
カーボネート、硬質のポリ塩化ビニル、ポリウレタン、
ポリアミド、ポリエーテルイミド、またはこれらの樹脂
に強度をさらに上げるために他の樹脂を混合させたもの
であっても良い。
と一連の枝管3内の内腔には、図3〜図5に示したガイ
ドワイヤー6の挿入性を向上させるために、カテーテル
の枝管3の材質よりも硬く、滑り性の良い材質からなる
図2に示した枝管管孔内壁保護用管5が着脱可能に挿入
されるようになされている。この枝管管孔内壁保護用管
5の形状としては、枝管3に予め挿入しておく場合に
は、枝管3の形状と同じ形状であることが望ましい。例
えば、枝管3の湾曲している形状が半円状の場合は枝管
管孔内壁保護用管5も半円状であることが望ましい。な
ぜなら、枝管管孔内壁保護用管5の材質が硬いため、も
し直線状であれば、図4に示したように、枝管3の形状
も直線状に戻る可能性があるためである。一方、カテー
テル留置操作時のみ枝管管孔内壁保護用管5を挿入する
場合は、この管5自体の形状は、直線状である方がガイ
ドワイヤー6との抵抗がさらに減少するので好ましい。
は、カテーテルの枝管3,3よりも硬く、滑り性の良い
材質として、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リアミド、テフロン、ポリスチレン、ポリエステル、硬
質のポリ塩化ビニル、ポリウレタンを挙げることがで
き、またはこれらの材質の表面に親水性あるいは疎水性
のポリマーを被覆したものも望ましい。
部には、カテーテルの枝管3のアダプター4に嵌合し、
固定することができるよう、外表面の一端部(基部側)
はアダプター4内のテーパー部に嵌入、当接することが
できるような先細状のテーパー形状を有し、他端部は前
記アダプター4内に嵌合することのできない太さを有す
るとともに、使用者が指で摘むことができるような太さ
を有し、かつガイドワイヤー6が通過できる内腔を有す
るコネクター7を備えている。このコネクター7は使用
者が操作しやすいように凹凸部を設けていてもよい。
材質としては、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、ポリアミド、テフロン、ポリスチレン、硬
質のポリ塩化ビニル、ポリウレタン等が挙げられ、硬
度、強度の高い材質が好ましい。
に患者の顔面などに接触しないようカテーテルの体外部
である枝管を患者の頸部から離間する方向へと湾曲させ
ることによりカテーテル留置時の違和感による患者の苦
痛を低減させ、またカテーテルの体外部である枝管の材
質より硬く、滑り性の良い材質からなる枝管管孔内壁保
護用管を枝管内に予め挿入しておくか、カテーテルの血
管内への挿入時に挿入するかして、ガイドワイヤーとの
抵抗を低減させ、また簡便かつ迅速に留置することがで
きる。そのうえ、カテーテルの体外部の枝管が2本以上
ある場合にはこれらの枝管を湾曲させる方向を間隔をお
いて同方向にすることにより、患者への接触を防止し、
患者に与える違和感をなくし、カテーテルの管理と衛生
面上の処置を容易にし、感染の可能性を低減することが
できる。
する。 実施例1 ポリウレタン製のカテーテル本体1(外径3.7mm 、長さ
130mm )と体外部の2本の枝管3,3(外径4mm 、内側
にある枝管3の長さ65mm、外側にある枝管3の長さ100m
m )とからなるダブルルーメンカテーテルに対して、内
側には半径25mmに湾曲したステンレス棒、外側には半径
40mmに湾曲したステンレス棒をそれぞれ挿入し、オーブ
ンで加熱することにより、図1に示す同方向に湾曲した
2本の枝管3,3を有するカテーテルを作製した。一
方、外径2mm 、内径1mm のポリプロピレン製チューブの
基部側に、1.5mm の内腔と外側に枝管3のアダプター4
のテーパー部4aに嵌合できるテーパー部7aとを備え
たポリプロピレン製コネクター7を取り付けてコネクタ
ー付きの枝管管孔内壁保護用管5を作製した。
半径40mmの湾曲したステンレス棒を挿入し、オーブンで
加熱することにより、図2に示した形状に湾曲した枝管
管孔内壁保護用管5を作製した。次に、カテーテルの先
端孔1aに通ずる方の枝管3に湾曲した枝管管孔内壁保
護用管5を挿入し、枝管3のアダプター部4の先細テー
パー状の内壁と枝管管孔内壁保護用管5のコネクター7
のテーパー部7aを嵌合させて固定した。
図3や図4に示す一端がJ型に曲がり、他端が直線状で
ある外径0.038 インチ、長さ600mm のステンレス製ガイ
ドワイヤー(Lake region 社製)を直線状側の端を先端
にしてカテーテルの先端孔1aからアダプター4側に出
るまで挿入し、カテーテルを図5の様に立てた状態でガ
イドワイヤーのJ型側に重り8を取り付け、ガイドワイ
ヤーがカテーテルから滑り出したときの重さ(g)を3
度測定し、その平均値を静摩擦力とした。
ついて、図3の如く、枝管の湾曲形状と同じ形状の枝管
管孔内壁保護用管を挿入したもの、図4の如く、直線状
の枝管管孔内壁保護用管を挿入したもの、対照として枝
管管孔内壁保護用管を挿入しなかったものについて、そ
れぞれ静摩擦力を測定した。その測定結果は、湾曲形状
の枝管管孔内壁保護用管を挿入したものの静摩擦力は5.
5 (g)であり、ガイドワイヤーへの挿通性に優れるこ
とが確認された。さらに、直線状の枝管管孔内壁保護用
管を挿入したものの静摩擦力は1.3 (g)であり、ガイ
ドワイヤー挿通性がより向上することも確認された。こ
れに対して、枝管管孔内壁保護用管を挿入しなかったも
のの静摩擦力は10.7(g)であり、ガイドワイヤーへの
挿通性が著しく劣るものであることが確認された。
によれば、カテーテルの体外部の枝管を患者の頸部から
離間させる方向に湾曲させた形状にすることにより、患
者のカテーテル留置に伴う違和感を低減させ、また医
師、看護婦によるカテーテルの日常管理を容易にするこ
とが期待できるばかりでなく、枝管への枝管管孔内壁保
護用管の挿入、定置によりガイドワイヤーに沿ってのカ
テーテルの血管への挿入、留置が簡便、かつ迅速に行う
ことができる。
テルの一例を示す概略図である。
テルの枝管に装着する枝管管孔内壁保護用管の概略図で
ある。
テルの一方の枝管内に該枝管とほぼ同長、ほぼ同等の曲
率で湾曲させた枝管管孔内壁保護用管を挿入、定置させ
てガイドワイヤーを挿入したときの状態を示す概略図で
ある。
テルの一方の枝管内に直線状の枝管管孔内壁保護用管を
挿入、定置させてガイドワイヤーを挿入したときの状態
を示す概略図である。
テルのガイドワイヤー挿通性試験のモデルを示す概略図
である。
がカテーテル本体に対し互いに反対方向に180 度湾曲し
たダブルルーメンカテーテルの一例を示す概略図であ
る。
本体が反対方向に180 度湾曲しているダブルルーメンカ
テーテルの一例を示す概略図である。
以外の部分に留置できる長さの枝管を有するダブルルー
メンカテーテルの一例を示す概略図である。なお、図中
の同一符号は同一または均等な構成部分を示すものであ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 患者の頸部への挿入、留置用に供するカ
テーテル本体と、該本体の基部に設けられた連接部を介
して接続され、かつ患者の頸部から離間する方向へと湾
曲せしめられた1ないし数本の枝管とよりなる頸部留置
用カテーテルと、前記枝管の材質よりも硬く、滑り性の
良い材質製で、カテーテル本体の先端部に開口せしめら
れた内腔と一連の管孔を有し、ガイドワイヤーが挿入、
挿通せしめられる枝管の管孔内壁をガイドワイヤーの挿
入、挿通時に保護し、かつガイドワイヤーの挿入、挿通
抵抗軽減用に供せられる枝管管孔内壁保護用管とからな
ることを特徴とする頸部留置用カテーテルと枝管管孔内
壁保護用管との組合せ。 - 【請求項2】 請求項1記載の頸部留置用カテーテルに
おけるカテーテル本体に連接部を介して接続せられた2
本以上の枝管は、ほぼ同一平面内で間隔をおいて同方向
に湾曲せしめられていることを特徴とする頸部留置用カ
テーテル。 - 【請求項3】 請求項1記載の枝管管孔内壁保護用管
は、これを挿入、挿通せしめる枝管とほぼ同長、ほぼ同
等の曲率で湾曲せしめられていることを特徴とする枝管
管孔内壁保護用管。 - 【請求項4】 請求項1記載の枝管管孔内壁保護用管
は、これを挿入、挿通せしめる枝管とほぼ同長なるも、
異なった曲率で湾曲せしめられていることを特徴とする
枝管管孔内壁保護用管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25467498A JP4125428B2 (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 頸部留置用カテーテルと枝管管孔内壁保護用管との組合せ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25467498A JP4125428B2 (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 頸部留置用カテーテルと枝管管孔内壁保護用管との組合せ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000070377A true JP2000070377A (ja) | 2000-03-07 |
JP4125428B2 JP4125428B2 (ja) | 2008-07-30 |
Family
ID=17268295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25467498A Expired - Lifetime JP4125428B2 (ja) | 1998-08-26 | 1998-08-26 | 頸部留置用カテーテルと枝管管孔内壁保護用管との組合せ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4125428B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0672228U (ja) * | 1993-03-26 | 1994-10-07 | 東光株式会社 | 昇圧トランス |
-
1998
- 1998-08-26 JP JP25467498A patent/JP4125428B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4125428B2 (ja) | 2008-07-30 |
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JPH09225036A (ja) | 医用挿入補助具 |
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