JP2000070349A - 防臭・消臭組成物 - Google Patents

防臭・消臭組成物

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JP2000070349A
JP2000070349A JP10243369A JP24336998A JP2000070349A JP 2000070349 A JP2000070349 A JP 2000070349A JP 10243369 A JP10243369 A JP 10243369A JP 24336998 A JP24336998 A JP 24336998A JP 2000070349 A JP2000070349 A JP 2000070349A
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water
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polyoxyethylene
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Takahiro Otaguro
隆浩 大田黒
Toshinobu Kashiwada
利信 柏田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キッチン、トイレ、風呂場、洗面所等で優れ
た防臭・消臭効果を有する防臭・消臭組成物を提供す
る。 【解決手段】 電解活性水を含有することを特徴とする
防臭・消臭組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キッチン、トイ
レ、風呂場、洗面所等で優れた防臭・消臭効果を有する
防臭・消臭組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、キッチン、トイレ、風呂場、洗
面所等の水まわりは、雑菌が繁殖しやすく、悪臭も発生
しやすい環境である。また、生ゴミから発生する悪臭も
不快であり消臭すべきものである。
【0003】従来において、防臭・消臭剤の成分も多種
多様であり、キッチンで使用した場合、食品や調理器
具、食器類にかかると安全性に不安を抱くものもある。
また、マスキング効果により消臭するものもあるが、こ
の方法は臭いが強く、キッチンでの使用には不適切であ
るという課題があった。
【0004】一方、従来より、水を電気分解して、陽極
側に酸性イオン活性水、陰極側にアルカリ性イオン活性
水を発生させる技術が実用化されており、残留性が無い
というメリットを生かし、これらの電解活性水(電解イ
オン水)を殺菌用、洗浄用等に使用できることが知られ
ている。例えば、水を電気分解して得られる電解活性水
とフッ素化合物とを含有する特に半導体基板用に好適な
洗浄組成物(特開平7−324198号公報)などが知
られている。しかしながら、従来の防臭・消臭組成物に
おいて、水を電気分解して得られる電解活性水を含有す
る防臭・消臭組成物は、今まで知られていないのが現状
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題及び現状に鑑み、キッチン、トイレ、風呂場、洗面
所等で優れた防臭・消臭効果を有する防臭・消臭組成物
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、水を電気分解
して得られる電解活性水がこれまでにない優れた防臭・
消臭性能を有し、また、一般家庭等どこでも安心して使
用可能な防臭・消臭組成物を見い出し、本発明を完成す
るに至ったのである。すなわち、本発明の防臭・消臭組
成物は、電解活性水を含有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の防臭・消臭組成物は、電解活性
水を含有することを特徴とするものである。
【0008】本発明の防臭・消臭組成物に用いる電解活
性水は、水を電気分解することにより得られるものであ
り、水を電気分解することにより得られるものであれ
ば、特に限定されず、プラスの電位(pH7以下)の電
解活性水、マイナス電位の電解活性水(pH7以上)が
挙げられる。例えば、水の電気分解による方法では、イ
オン透過性隔膜を使用する場合と使用しない場合によっ
ても、上記と同様な電解活性水が得られる。本発明にお
ける電解活性水の製造としては、例えば、電解槽に水と
食塩、塩類などの電解質を加えて、陽極と陰極を有する
電解槽で電気分解することにより、陽極側では、プラス
の電位(pH7以下)の電解活性水と同時に、陰極側で
は、マイナス電位の電解活性水(pH7以上)がそれぞ
れ同時に得られる。また、イオン透過膜を使用する場合
は、陽極と陰極の間を仕切るイオン透過性隔膜を有し、
電解槽の陰極室には、陰電極を挿入し、又、陽極室に
は、陽電極を挿入したときの陰陽電極間に直流電圧を印
加して、電気分解を行い、陽極室ではプラス電位の電解
活性水(pH7以下)と、陰極室ではマイナス電位の電
解活性水(pH7以上)が生成する。更に、イオン透過
性隔膜を使用しない電気分解においても上記と同様な電
解活性水が得られる。
【0009】本発明における電解活性水、すなわち、上
記陽極室及び陰極室に生成する(イオン性透過性隔膜を
使用しない場合も含む)電解活性水は、酸化還元電位
が、−1,000mVから+1,200mVの電位を有
するものが好適に使用される。好ましくは、電解活性水
の酸化還元電位は、−1,000mVから−500mV
までと、+100mVから+1,200mVまでの電位
を有する電解活性水、更に好ましくは、−1,100m
Vから−200mVまでと、+100mVから+1,1
00mVまでの電位を有する電解活性水であることが望
ましい。上記酸化還元電位が、−1000mVから+
1,200mVの電位を有する電解活性水を使用するこ
とにより効果の高い防臭・消臭組成物が得られることと
なる。本発明の防臭・消臭組成物に用いる電解活性水
は、分子集団(クラスター)の大きさを40〜80(H
z)に調整した活性水であることが好ましい。分子集団
(クラスター)の大きさが40(Hz)未満の活性水で
あると、分子集団(クラスター)の大きさが不安定で、
安定が悪い状態となり、また、分子集団(クラスター)
の大きさが80(Hz)を越える活性水であると、優れ
た防臭・消臭を有する防臭・消臭組成物が得られず、好
ましくない。なお、本発明において、活性水の分子集団
(クラスター)の大きさは、核磁気共鳴装置(NMR)
における分析数値であり、測定方法等は下記のとおりで
ある。 (測定方法)使用するチューブはφ5cmでもφ10c
mでもよい。サンプリングは、測定水をゆっくりと4c
m以上のチューブに入れるだけである。バブリングが起
きると正しいデータを反映しないものとなる。また、一
定温度で測定することが必要である。温度が上がると当
然分子の運動は速くなる。測定データの再現性は温度制
御に依存する。現状のNMRでは、±1Hzの再現性が
得られている。測定条件を以下に示す。 装置:日本電子(株)製、FT−NMR(JNM−EX
270) 観測核:酸素核(O17) 観測周波数:36.6MHz 観測範囲:10000Hz(270ppm) 積算回数:2048回 測定温度:20℃ サンプリングポイント数:16384 デジタル分解能:1.22Hz ブロードニング因子:2.00Hz
【0010】本発明の防臭・消臭組成物には、更に精
油、植物抽出物、金属化合物を少なくとも1種以上含有
することが好ましい。この精油、植物抽出物を防臭・消
臭組成物に含有せしめることにより、防臭・消臭効果の
他に、香りを楽しんだり、気分をリラックスにした
り、沈静作用を示すなどのアロマコロジー効果や、感
覚的中和消臭などを付すものであり、また、金属化合物
を含有せしめることにより、化学的消臭を更に付加する
ものである。精油成分としては、例えば、ビャクダン
科、クスノキ科、サルオガセ科、ショウガ科、セリ科、
シンケイ科、フトモモ科、シソ科、モクセイ科、バラ
科、バンレイシ科、マツ科、ヒノキ科、イネ科、ミカン
科の植物精油、レモングス油、オレンジ油、ライム油、
レモン油、ユーカリ油、ベルガモット油、ペチグレーン
油、ショウノウ油、ビャクダン油、ラベンダー油、チョ
ウジ油、ペチバー油、ローズ油、ゼラニューム油、シダ
ーウッド油、テレピン油、アビエス油、カシア油、シト
ロネラ油、シンナモン油、スイートオレンジ油、ペパー
ミント油、ペパーミントミッチャム油、リナロール、メ
ントール、ボルネオール、酢酸リナリル、安息香酸ベン
ジル、シトラール、デシルアルデヒド、テルピノーレ
ン、D−リモネン、メントン、プレゴン、シネオール、
ゲラニオール、ベチベロール、ベチベン、L−メントー
ル、シトロネラール、L−リナロール、リナノイルアセ
テート、α−ターピネオール、ジペンテン、オイゲノー
ル、シンナムアルデヒド、p−シメン、ベンズアルデヒ
ド、酢酸ベンジル、ヒノキチオール及びヒノキチオール
塩が挙げられる。植物抽出物成分としては、例えば、ヒ
イラギ、モクセイ、キリ、フキ、ツワブキ、シナレンギ
ョウ、ライラック、カキノキ、コナラ、ヤマナラシ、シ
ダコバノトネリコ、ヒイラギモクセイ、シナノキ、カナ
モメモチ、アスパラガス、ムラサキカタバミ、ドクア
ミ、ラクウショウ、トキワマンサク、ユーカリ、 カラ
マツ、ハンノキ、クロマツ、クヌギ、カツラ、イチジ
ク、ゼンマイ、タニウツギ、オオバコ、ヤマモミジ、サ
ルスベリ、シロバナハギ、アセビ、シダ、カタバミ、ツ
ガ、ナンテン、クリ、サネカズラ、ミズメ、ニシキマ
ツ、イチョウ、タイム、針葉樹木ヒノキ科、モクセイ科
植物などの植物体より、水あるいは親水性有機溶媒単独
又はこれらを組み合わせた溶媒で抽出したものが挙げら
れる。また、植物から得られる植物抽出成分に、精油、
例えば、メントン、シネオール、ゲラニオール、ベチベ
ロール、ベチベン、L−メントール、シトロネラール、
L−リナロール、リナノイルアセテート、α−ターピネ
オール、ジペンテンなどの精油の少なくとも1成分を添
加したものであっても良い。
【0011】金属化合物としては、例えば、亜鉛化合
物、銅化合物、鉄化合物、亜鉛−有機複合物、鉄−有機
複合物等が挙げられる。亜鉛化合物としては、例えば、
酸化亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、リン酸亜鉛、硝酸亜
鉛、炭酸亜鉛等の無機亜鉛化合物、酢酸亜鉛、シュウ酸
亜鉛、クエン酸亜鉛、リンゴ酸亜鉛、フマル酸亜鉛、グ
リコール酸亜鉛、乳酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、安息香酸
亜鉛、サリチル酸亜鉛、グリセリン酸亜鉛、酒石酸亜鉛
等が挙げられる。銅化合物としては、例えば、硫酸銅、
等の無機亜鉛化合物、クエン酸銅、リンゴ酸銅、フマル
酸銅、グリコール酸銅、乳酸銅、グルコン酸銅、安息香
酸銅、サリチル酸銅、グリセリン酸銅、酒石酸銅等が挙
げられ、鉄化合物としては、例えば、硫酸第一鉄、硫酸
第二鉄など、亜鉛−有機複合物としては、亜鉛−有機キ
レート化合物、例えば、亜鉛−クエン酸化合物、鉄−有
機複合物などが挙げられ、そのほか、アルミノケイ酸塩
などが挙げられる。これらの精油、植物抽出物、金属化
合物の中から選ばれる1種の成分又は2種以上の成分を
含有することができる。これらの精油、植物抽出物、金
属化合物の合計含有量は、防臭・消臭組成物全量に対し
て、0.01重量%〜30重量%、好ましくは、0.0
5重量%〜10重量%が望ましい。これらの精油、植物
抽出物、金属化合物を少なくとも1種以上を防臭・消臭
組成物全量に対して、0.01重量%〜30重量%含有
せしめることにより、更なる防臭・消臭効果、上述のア
ロマコロジー効果や感覚的中和消臭効果、並びに、化学
的消臭効果を更に付加することができる。
【0012】本発明の洗浄組成物には、更に界面活性剤
及び/又は溶剤を配合することが好ましい。この界面活
性剤を配合することにより、精油などの油成分の均一化
(可溶化)を向上させることができ、また、溶剤を配合
することにより、界面活性剤の働きを助け、より精油な
どの油成分の可溶化、また、界面活性剤量を低減するこ
とができる。界面活性剤としては、例えば、陰イオン界
面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチ
オン界面活性剤等が単独系又はこれらの併用系が使用で
きる。
【0013】非イオン界面活性剤としては、例えば、ポ
リ(オキシエチレン)−ポリ(オキシプロピレン)ブロ
ック共重合体、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油体などが挙げられる。好ましい非イオン界面
活性剤は、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオ
キシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンス
テアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリル
エーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテ
ル、ポリオキシエチレンデシルペンタデシルエーテル、
ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチ
レンデシルテトラデシルエーテル、ポリオキシエチレン
コレステリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオ
キシエチレンヘキシルデシルエーテル、モノステアリル
酸エチレングリコール、モノステアリル酸ポリエチレン
グリコール、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリ
セリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリ
セリル、イソステアリン酸ポリエチレングリコール、モ
ノオレイン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、モノステアリン酸ポリ
オキシエチレングリセリン、トリステアリン酸ポリオキ
シエチレングリセリル、ポリオキシエチレントリステア
リン酸トリメチロールプロパン、ポリオキシエチレンイ
ソステアリン酸トリメチロールプロパン、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、イソステアリン酸ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ラウ
リン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタン脂
肪酸エステル、モノ脂肪酸グリセリン、ピログルタミン
酸エステル、ポリエチレングリコールアルキルエーテ
ル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、脂肪酸モノグリセリドなどが挙げられる。
【0014】また、好ましい陰イオン界面活性剤として
は(括弧内は、具体的な化合物)、例えば、アルキルベ
ンゼンスルフォン酸ナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウ
ム)、αーオレフィンスルホン酸塩(αーオレフィンス
ルホン酸ナトリウム)、高級脂肪酸アルカリ塩(ラウリ
ル酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレン酸などの塩類)、アル
キル硫酸塩(アルキル硫酸ナトリウム)、アルキルエー
テル硫酸エステル塩及びEO付加体(ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸ナトリウム)、アルキルエーテ
ルリン酸エステル塩及びEO付加体〔ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸ナトリウム、ジ(ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル)リン酸ナトリウム〕、フェ
ニルエーテル硫酸エステル塩(ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル硫酸ナトリウム)、メチルタウリ
ン酸塩(アルキロイルメチルタウリンナトリウム、アル
キロイルベンザルコシンナトリウム)、アラニネート及
びその塩、スルホコハク酸塩、エーテルスルホン酸塩、
エーテルカルボン酸及びその塩、アルキルスルホン酸及
びその塩、アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩等が
挙げられる。
【0015】そのほか、両性界面活性剤では、例えば、
N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチルグリ
シン、N−ココイルアミノプロピル−N,N−ジメチル
グリシン、N−ラウロイルアミノプロピル−N−カルボ
キシメチル−N−ヒドロキシルエチルグリシン、N−オ
レイルアミノプロピル−N−カルボキシメチル−N−ヒ
ドロキシルエチルグリシン、N−3−ドデシロキシ−2
−ヒドロキシプロピル−N,N−ジメチルグリシン、N
−ココイルアミノプロピル−N−ヒドロキシエチル−3
−アミノ−プロピオン酸、トリ−[3−(N−ココイル
アミノエチル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシ
メチル)アミノ−2−ヒドロキシ−プロパノール]ホス
フェート、アルキルジアミノエチルグリシン・ハイドロ
クロライド(アルキル基は、12個と14個の炭素原子
を含むものを主成分とする)が挙げられる。その他、ア
ミノ酸系両性界面活性剤が好ましい。カチオン界面活性
剤として、例えば、アルキルアミノ塩、アルキルアンモ
ニウム塩等が挙げられる。
【0016】また、防臭・消臭組成物に用いる上記界面
活性剤の形態は、陰イオン界面活性剤単独系、非イオン
界面活性剤単独系、両性界面活性剤単独系、カチオン界
面活性剤単独系あるいは、これらの1種又は2種以上の
界面活性剤の組み合わせが好ましい。非イオン界面活性
剤の形態は、エチレンオキサイド(EO)付加体単独、
あるいは、プロピレンオキサイド(PO)付加物単独、
あるいはEO付加体とPO付加物の混合体でも良い。更
に、本発明の防臭・消臭組成物に配合せしめる界面活性
剤の量は、防臭・消臭組成物全量に対して、0.01重
量%〜20重量%、好ましくは、0.1重量%〜5重量
%が望ましい。界面活性剤の量が、0.01重量%未満
では、精油などの油成分を十分に均一化(可溶化)がで
きず、不安定で分離してしまい、十分な性能が得られな
い。また、20重量%を越えると、精油などの可溶化性
能が変わらないが、不経済となる。
【0017】使用する溶剤としては、通常、エタノー
ル、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、また
は、それらのアルコール類とエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコールなどのグリコール類もしくは、そのア
ルキルエーテル、グリコールエーテルが挙げられる。グ
リコールエーテルとしては、例えば、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、エチレングリコール−tert−ブチルエー
テル等のグリコールエーテル類が挙げられる。その他に
用いることができる溶剤としては、例えば、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール
メチルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテ
ル、プロピレングリコールフェニルエーテル、エチレン
グリコールメチルエーテルなどが挙げられるが、好まし
くは、アルキル基が3又は4のエチレングリコール又は
ジエチレングリコールモノアルキルエーテルが望まし
い。溶剤の量は、防臭・消臭組成物全量に対して、0.
1重量%〜20重量%、好ましくは、0.5重量%〜1
0重量%が望ましい。
【0018】また、本発明の防臭・消臭組成物は、2〜
12までのpH範囲となるものであり、好ましくは、上
記プラス電位の電解活性水(pH7以下)を使用する防
臭・消臭組成物にあっては、pHが2〜5、上記マイナ
ス電位の電解活性水(pH7以上)を使用する防臭・消
臭組成物にあっては、pHが9〜12であり、更に好ま
しくは、pHは、2〜4、あるいは10〜12までであ
る。
【0019】更に、上記防臭・消臭組成物に含まれる金
属イオン(1価)と水素イオン(H+)のバランスは、
金属イオン(1価)/水素イオン(H+)=1/1〜1
3/1(重量比率)であることが好ましい。この範囲
内であれば、手荒れがしにくいことがわかった。好まし
くは、金属イオン(1価)/水素イオン(H+)=1/
1〜102/1(重量比率)の範囲である。更に、好ま
しくは、金属イオン(1価)/水素イオン(H+)=1
/1〜10/1(重量比率)の範囲である。例えば、防
臭・消臭組成物に含まれるナトリウムイオン(Na+
と水素イオン(H+)のバランスは、ナトリウムイオン
(Na+)/水素イオン(H+)=1/1〜50/1(重
量比率)であることが好ましい。これらの金属イオン
(1価)と水素イオン(H+)のバランスは、上記物性
を備えた防臭・消臭組成物であって、更に防臭・消臭組
成物に配合する緩衝剤、塩類(無機塩、有機塩)等の量
を予め上記のバランスとなるように調整することにより
適用できる。更に、本発明の防臭・消臭組成物には、本
発明の効果を損なわない範囲で、増粘剤、低温安定剤
(ハイドロトロープ剤)、色素、酵素、キレート剤、過
酸化物などを適宜配合することができる。また、酵素と
して、例えば、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーザ、
アミラーゼが挙げられる。特に、プロテアーゼ(ノボ
(株)製エバラーゼRPA−5829)や、リパーゼ
(ノボ(株)製Lipolase LAN50)が好ま
しい。また、低温安定剤として、例えば、パラトルエン
スルホン酸又はその塩、m−キシレンスルホン酸又はそ
の塩が望ましい。
【0020】本発明の防臭・消臭組成物は、上述の如く
構成されるものであり、上述の電界活性水、上述の精
油、植物抽出物、金属化合物、界面活性剤、溶剤などを
一般の防臭・消臭組成物の製造に用いる撹拌機により充
分に撹拌することにより得られる。本発明の防臭・消臭
組成物では、安全な水を原料とした残留性のない電界活
性水を含有したものとなるので、一般家庭等でも安全
に、かつ安心して使用できると共に、各分野・用途にお
ける各種ニオイに対する防臭・消臭効果を向上させるこ
とができるものとなる。
【0021】本発明の防臭・消臭組成物の用途として
は、例えば、浴室、タイル等、家具、台所、生ゴミなど
の防臭・消臭に使用できる。また、口臭、皮膚臭、入れ
歯臭、靴のニオイ、髪の毛のニオイなどの防臭・消臭に
効果があるので、口腔用洗浄剤(洗口液も含む)、入れ
歯用洗浄剤、毛髪用化粧料、靴用クリームなどに配合す
ることもできる。また、本発明の防臭・消臭組成物は、
長期保存する場合は密閉系の容器、例えば、使用の都
度、開閉自在となる蓋付き容器、ディスペンサー容器、
トリガー容器、ガラス容器などに収容することが好まし
く、更に、これらの密閉系の容器の材質としては、洗浄
組成物の保存安定性の面から、主成分としてポリエチレ
ン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)樹脂又はこれらの混合物及びガ
ラス素材を用いることが好ましい。具体的には、ワンプ
シュで広い面積に噴霧等することにより防臭・消臭可能
となる上記材質で構成されたトリガー容器又はディスペ
ンサー容器が更に好ましい。これらのトリガー容器又は
ディスペンサー容器などの密閉系の容器に本発明の防臭
・消臭組成物を収容し、家庭などの通常の状態で使用し
た場合は、使い切るまで保存安定性がよく、かつ、経時
的な防臭・消臭効果の劣化もないものである。
【0022】
【実施例】次に、実施例及び比較例により、本発明を詳
細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるもの
ではない。
【0023】(実施例1〜3及び比較例1)用いる電解
活性水は、三浦電子(株)製〔オキシライザー(形式名
OXC−10M)〕を用いて作製した。このとき、水
は、都内の水道水を用いて行い、電解槽には、塩化ナト
リウムの電解質を適量添加して、水の電気分解を行っ
た。陽極側に生成するpH2の電解活性水を用いて下記
表1の各組成物を配合して防臭・消臭組成物を調製し
た。配合単位は、重量%である。なお、実施例及び比較
例の組成物pHは、2から3の間になるようにpH調整
剤(NaOH又はHCl)を用いて調整した。また、分
子集団(クラスター)の大きさは、日本電子(株)製、
FT−NMR(JNM−EX270)を用いて上述の測
定方法及び下記測定条件により測定した。 (測定条件) 観測核:酸素核(O17) 観測周波数:36.6MHz 観測範囲:10000Hz(270ppm) 積算回数:2048回 測定温度:20℃ サンプリングポイント数:16384 デジタル分解能:1.22Hz ブロードニング因子:2.00Hz 次に、上記で得られた実施例1〜3及び比較例1の防臭
・消臭組成物について、生ゴミに対する消臭試験を下記
試験法により行った。これらの結果を下記表2に示す。
【0024】(生ゴミに対する消臭試験法)5リットル
のポリ容器(蓋付き)2個にそれぞれ生ゴミ(魚、肉、
野菜などを刻んで混ぜたもの)を100g入れて放置し
た。その後、下記表1の夫々の防臭・消臭組成物約30
mlをスプレー容器で生ゴミに直接噴霧し、2日間放置
後の消臭効果について、パネラー(A〜E)5人に蓋を
開けてその臭いの官能評価を下記評価基準で評価した。 <<評価基準>> 0;臭いを感じない。 1;やっと臭いを感知できる。 2;何の臭いかわかる弱いにおい。 3;らくに感知できるにおい。 4;強いにおい。 5;強烈な臭い。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】(表1及び表2の考察)上記表1及び表2
の結果から明らかなように、本発明となる実施例1〜3
は、本発明の範囲外となる比較例1に較べ、優れた防臭
・消臭効果を有することが判明した。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、安全な水を原料とした
残留性のない電解活性水を含有したものとなるので、一
般家庭等でも安全に、かつ安心して使用できると共に、
各分野・用途における各種ニオイに対する優れた防臭・
消臭効果を有する防臭・消臭組成物が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 59/16 A01N 59/16 Z 65/00 65/00 A Fターム(参考) 4C080 AA03 BB02 BB05 BB06 CC13 CC14 CC15 HH03 JJ01 KK06 LL04 LL13 LL20 MM01 MM02 MM19 MM31 QQ03 4D061 DA03 DB07 DB09 EA02 EB01 EB04 ED13 FA20 4H003 AB31 BA12 DA06 DA08 DA17 DB01 EA12 EB08 EB43 ED02 ED28 FA01 FA26 FA27 4H011 AA02 AA03 BA06 BB18 BB22 DD07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解活性水を含有することを特徴とする
    防臭・消臭組成物。
  2. 【請求項2】 少なくとも精油、植物抽出物及び金属化
    合物を1種以上含有する請求項1記載の防臭・消臭組成
    物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006182862A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Lion Corp 粒状洗剤組成物
JP2007135860A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Kuraray Living Kk 消臭剤
JP2007135657A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Kuraray Living Kk 消臭性能を有する強酸水含浸体
JP2010063762A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Yoshiharu Masui 抗菌消臭剤

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