JP2000069480A - 画像符号化方法、画像復号化方法、画像符号化装置および画像復号化装置 - Google Patents

画像符号化方法、画像復号化方法、画像符号化装置および画像復号化装置

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JP2000069480A
JP2000069480A JP23831898A JP23831898A JP2000069480A JP 2000069480 A JP2000069480 A JP 2000069480A JP 23831898 A JP23831898 A JP 23831898A JP 23831898 A JP23831898 A JP 23831898A JP 2000069480 A JP2000069480 A JP 2000069480A
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JP23831898A
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Masanobu Ito
匡伸 伊藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信側で必要とする画像データのみを伝送す
ることにより伝送効率を向上させるための画像符号化方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 画像の非可逆符号化において2m×2m
(mは自然数)の画素ブロックに分割した画像データを
左上の画素ブロックから右下の画素ブロックへ順次、ブ
ロック間隔を所定間隔分空けながら符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを非可
逆符号化する画像符号化方法および画像符号化装置、な
らびに、非可逆符号化された画像データを復号化する画
像復号化方法および画像復号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、8×8あるいは16×16画素の
ブロック単位に分割した画像データを左上の画素ブロッ
クから右下の画素ブロックの方向へ順次符号化してデー
タを相手端末に送信し、受信装置にて受信したデータを
順次復号化し再生画像を表示していた。以下、その構成
について図5、図6を参照しながら説明する。
【0003】図5は従来の画像符号化装置および画像復
号化装置を有する画像通信装置を示すブロック図であ
り、図6は従来の画像通信装置における画像データを示
す画像データ図である。図5において、2は離散コサイ
ン変換器、3は量子化器、4はハフマン符号化器、5は
通信網、6はハフマン復号化器、7は逆量子化器、8は
逆離散コサイン変換器であり、離散コサイン変換器2と
量子化器3とハフマン符号化器4とは符号化部A(画像
符号化装置)を構成し、ハフマン復号化器6と逆量子化
器7と逆離散コサイン変換器8とは復号化部B(画像復
号化装置)を構成する。
【0004】図6に示すように、原画像10は8×8画
素のブロック単位に分割されて、画像データの左上の画
素ブロックから右下の画素ブロックの方向へ番号順に符
号化される。そして、圧縮データ17として番号順に伝
送された後、左上の画素ブロックから右下の画素ブロッ
クの方向へ番号順に復号化され、フルサイズの復号画像
18として表示される。
【0005】次に、図5を参照して符号化・復号化につ
いて説明する。符号化では、8×8画素のブロック単位
に分割された原画像は離散コサイン変換器2によって変
換符号化され、そのDCT係数は量子化器3を用いて有
効係数の数が削減される。量子化されたDCT係数をハ
フマン符号化器4によってエントロピー符号化して、圧
縮符号化データを得る。そして、通信網5を経て相手端
末へと伝達される。復号化では符号化と逆の過程をたど
る。すなわち、受信した画像データを、ハフマン復号化
器6によってエントロピー復号化、逆量子化器7によっ
て逆量子化、逆離散コサイン変換器8によって逆離散コ
サイン変換することにより、画像の左上の画素ブロック
から右下の画素ブロックの方向へ順次伸長復号化された
画像データを得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像通信装置では、画像の左上の画素ブロックから
右下の画素ブロックの方向へ順次圧縮処理を行うので、
受信装置で表示する画像サイズが小さい場合において
も、全てのデータを受信、伸長して表示サイズに縮小す
る必要があり、伝送効率に無駄が生じるという問題点を
有していた。
【0007】この画像符号化方法、画像復号化方法、画
像符号化装置および画像復号化装置では、受信側で必要
とする画像データのみを伝送して伝送効率を向上させる
ことが要求されている。
【0008】本発明は、受信側で必要とする画像データ
のみを伝送することにより伝送効率を向上させるための
画像符号化方法および非可逆符号化された画像データを
復号化するための画像復号化方法、ならびに、受信側で
必要とする画像データのみを伝送することにより伝送効
率を向上させることができる画像符号化装置および非可
逆符号化された画像データを復号化することができる画
像復号化装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の画像符号化方法は、画像の非可逆符号化にお
いて2m×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割し
た画像データを左上の画素ブロックから右下の画素ブロ
ックへ順次、ブロック間隔を所定間隔分空けながら符号
化する構成を備えている。
【0010】これにより、受信側で必要とする画像デー
タのみを伝送することにより伝送効率を向上させるため
の画像符号化方法が得られる。
【0011】この課題を解決するための本発明の画像復
号化方法は、2m×2m(mは自然数)の画素ブロック
に分割した画像データの前記画素ブロックのブロック間
隔を所定間隔分空けて符号化された画像データをブロッ
ク間隔を空けることなく復号化すること構成を備えてい
る。
【0012】これにより、非可逆符号化された画像デー
タを復号化するための画像復号化方法が得られる。
【0013】この課題を解決するための本発明の画像符
号化装置は、2m×2m(mは自然数)の画素ブロック
に分割した画像データの左上の画素ブロックから右下の
画素ブロックへ順次、ブロック間隔を所定間隔分空けな
がら画素ブロックの順序を変換するブロック順序変換器
と、前記ブロック順序変換器から出力される画像データ
を符号化する符号化部とを有する構成を備えている。
【0014】これにより、受信側で必要とする画像デー
タのみを伝送することにより伝送効率を向上させること
ができる画像符号化装置が得られる。
【0015】この課題を解決するための本発明の画像復
号化装置は、2m×2m(mは自然数)の画素ブロック
に分割した画像データの前記画素ブロックのブロック間
隔を所定間隔分空けて符号化された画像データを復号化
する復号化部と、前記復号化部から出力される画像デー
タの画素ブロックをブロック間隔を所定間隔分空けるこ
となく復元する逆ブロック順序変換器とを有する構成を
備えている。
【0016】これにより、非可逆符号化された画像デー
タを復号化することができる画像復号化装置が得られ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の画像符
号化方法は、画像の非可逆符号化において2m×2m
(mは自然数)の画素ブロックに分割した画像データを
左上の画素ブロックから右下の画素ブロックへ順次、ブ
ロック間隔を所定間隔分空けながら符号化することとし
たものであり、受信側で必要な画像データのみが符号化
されるという作用を有する。
【0018】請求項2に記載の画像復号化方法は、2m
×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割した画像デ
ータの画素ブロックのブロック間隔を所定間隔分空けて
符号化された画像データをブロック間隔を空けることな
く復号化することとしたものであり、非可逆符号化され
た画像データが元のサイズよりも小さなサイズに復号化
されるという作用を有する。
【0019】請求項3に記載の画像復号化方法は、2m
×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割した画像デ
ータの画素ブロックのブロック間隔を所定間隔分空けて
符号化された画像データをブロック間隔を所定間隔分空
けて復号化することとしたものであり、非可逆符号化さ
れた画像データが元のサイズと同じサイズに復号化され
るという作用を有する。
【0020】請求項4に記載の画像復号化方法は、3n
×3n(nは奇数の自然数)の画素ブロックに分割した
画像データの画素ブロックのブロック間隔を所定間隔分
空けて符号化された画像データをブロック間隔を空ける
ことなく復号化することとしたものであり、受信側で必
要な画像データのみが符号化されるという作用を有す
る。
【0021】請求項5に記載の画像符号化装置は、2m
×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割した画像デ
ータの左上の画素ブロックから右下の画素ブロックへ順
次、ブロック間隔を所定間隔分空けながら画素ブロック
の順序を変換するブロック順序変換器と、ブロック順序
変換器から出力される画像データを符号化する符号化部
とを有することとしたものであり、受信側で必要な画像
データのみが符号化されるという作用を有する。
【0022】請求項6に記載の画像復号化装置は、2m
×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割した画像デ
ータの画素ブロックのブロック間隔を所定間隔分空けて
符号化された画像データを復号化する復号化部と、復号
化部から出力される画像データの画素ブロックをブロッ
ク間隔を所定間隔分空けることなく復元する逆ブロック
順序変換器とを有することとしたものであり、非可逆符
号化された画像データが元のサイズよりも小さなサイズ
に復元されるという作用を有する。
【0023】請求項7に記載の画像復号化装置は、2m
×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割した画像デ
ータの画素ブロックのブロック間隔を所定間隔分空けて
符号化された画像データを復号化する復号化部と、復号
化部から出力される画像データの画素ブロックをブロッ
ク間隔を所定間隔分空けて復元する逆ブロック順序変換
器とを有することとしたものであり、非可逆符号化され
た画像データが元のサイズと同じサイズに復号化される
という作用を有する。
【0024】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1による画
像符号化装置および画像復号化装置を有する画像通信装
置を示すブロック図である。
【0025】図1において、離散コサイン変換器2、量
子化器3、ハフマン符号化器4、通信網5、ハフマン復
号化器6、逆量子化器7、逆離散コサイン変換器8、符
号化部A、復号化部Bは図5と同様のものであり、同一
符号を付し、説明は省略する。1はブロック順序変換
器、9は逆ブロック順序変換器である。ブロック順序変
換器1と符号化部Aとは本実施の形態による画像符号化
装置を構成し、逆ブロック順序変換器9と復号化部Bと
は本実施の形態による画像復号化装置を構成する。
【0026】このように構成された画像通信装置の機能
等について説明する。ブロック順序変換器1は8×8あ
るいは16×16画素のブロック単位に分割された画像
データを符号化する画素ブロックの順序を変換し、離散
コサイン変換器2は画素ブロック毎に変換符号化し、量
子化器3はDCT係数の有効係数の数を削減し、ハフマ
ン符号化器4は量子化されたDCT係数をエントロピー
符号化する。圧縮符号化された画像データは通信網を介
して伝送される。ハフマン復号化器6は符号化とは逆に
エントロピー復号化を行い、逆量子化器7は逆量子化を
行い、逆離散コサイン変換器8は逆離散コサイン変換を
行い、逆ブロック順序変換器9はブロック順序変換器1
で変換された画素ブロックの順序に従って画像データを
復元する。
【0027】次に、本実施の形態による画像通信装置に
おける符号化、復号化について説明する。図2は本実施
の形態による画像通信装置における画像データを示す画
像データ図であり、画素ブロック処理の順番を変換した
例を示す。図2において、10は8×8ブロックに分割
し左上から右下に順番に番号を付けた原画像、11は1
画素ブロック間隔で順番を変換して符号化された圧縮デ
ータ、12は1/4サイズの復号画像である。
【0028】図2において、原画像10は8×8画素の
ブロック単位に分割されて、画像の左上の画素ブロック
から右下の画素ブロックの方向へ1ブロック間隔(所定
間隔)を空けて1、3、・・、53、55の順に、次に
2、4、・・、54、56の順に、次に9、11、・・
61、63の順に、次に10、12、・・、62、64
の順に16ブロック×4として符号化される。そして、
1ブロック間隔で順番を変換した圧縮データ11として
1、3、・・、53、55までのデータすなわち全デー
タの1/4を伝送された後、左上の画素ブロックから右
下の画素ブロックの方向へこの順番で復号化され、1/
4サイズの復号画像12として表示される。
【0029】次に、本実施の形態による画像通信装置に
おける符号化・復号化について説明する。図1におい
て、8×8画素のブロック単位に分割された画像データ
は、ブロック順序変換器1によって、符号化するブロッ
クの順序を図2で説明した順番に変換され、離散コサイ
ン変換器2によって変換符号化され、そのDCT係数は
量子化器3を用いて有効係数の数が削減される。量子化
されたDCT係数はハフマン符号化器4によってエント
ロピー符号化されて圧縮符号化データを得られる。そし
て、通信網5を経てはじめの1/4のデータが相手端末
へと伝達される。復号化は符号化と逆の過程をたどる。
すなわち、非可逆符号化された画像データを、ハフマン
復号化器6によってエントロピー復号化、逆量子化器7
によって逆量子化、逆離散コサイン変換器8によって逆
離散コサイン変換して、逆ブロック順序変換器9によっ
て1ブロック間隔で画像の左上の画素ブロックから右下
の画素ブロックの方向へ順次伸長復号化された1/4縮
小サイズの画像データを得ることができる。ブロック順
序変換器1で変換した画素ブロックの順序はブロック順
序変換信号として相手端末へ送信される。ブロック順序
変換信号を受信した相手端末の画像復号化装置の逆ブロ
ック順序変換器9は所定間隔分空けることなく詰めて画
像データを復元する。
【0030】このように受信装置での表示サイズを原画
像の1/4とすれば、図1、図2で示す画像符号化方
法、画像復号化方法によって、全データの最初の1/4
のデータのみの受信で1/4再生画像を表示することが
可能である。
【0031】なお、本実施の形態では、画像データを8
×8の画素ブロックに分割した場合を示したが、本発明
はこれに限らず、16×16の画素ブロックあるいは一
般的に2m×2m(mは自然数)の画素ブロックにも適
用できるものである。
【0032】以上のように本実施の形態では、画像の非
可逆符号化において2m×2m(mは自然数)の画素ブ
ロックに分割した画像データを左上の画素ブロックから
右下の画素ブロックへ順次、ブロック間隔を所定間隔分
空けながら符号化することとしたことにより、受信側で
必要な画像データのみが符号化されるので、画像データ
の伝送効率を向上させることができる。また、2m×2
m(mは自然数)の画素ブロックに分割した画像データ
の画素ブロックのブロック間隔を1ブロック間隔(所定
間隔)分空けて符号化された画像データをブロック間隔
を空けることなく復号化することとしたことにより、非
可逆符号化された画像データを元のサイズよりも小さな
サイズに復号化して復元することができる。
【0033】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
よる画像通信装置は図1と同様であるので、その説明は
省略する。
【0034】図3は本実施の形態による画像通信装置に
おける画像データを示す画像データ図であり、画素ブロ
ック処理の順番を変換した例を示す。図3において、1
0は8×8ブロックに分割し左上から右下に順番に番号
を付けた原画像、11は1画素ブロック間隔で順番を変
換して符号化された圧縮データ、13はフルサイズの復
号画像である。
【0035】図3を用いて画素ブロック処理の順番につ
いて説明する。原画像10は8×8画素のブロック単位
に分割されて、画像の左上の画素ブロックから右下の画
素ブロックの方向へ1ブロック間隔を空けて1、3、・
・、53、55の順に、次に2、4、・・、54、56
の順に、次に9、11、・・61、63の順に、次に1
0、12、・・、62、64の順に16ブロック×4と
して符号化をされる。
【0036】そして、1ブロック間隔(所定間隔)で順
番を変換した圧縮データ11として1、3、・・、5
3、55までのデータすなわち全データの1/4を伝送
された後、左上の画素ブロックから右下の画素ブロック
の方向へこの順番で復号化され、フルサイズの復号画像
13として表示される。
【0037】本実施の形態による画像通信装置における
符号化・復号化について説明する。図1において、8×
8画素のブロック単位に分割された画像データは、ブロ
ック順序変換器1によって、符号化するブロックの順序
を図3で説明した順番に変換され、離散コサイン変換器
2によって変換符号化され、そのDCT係数は量子化器
3を用いて有効係数の数が削減される。量子化されたD
CT係数はハフマン符号化器4によってエントロピー符
号化されて圧縮符号化データを得る。そして、通信網5
を経てはじめの1/4のデータが相手端末へと伝達され
る。復号化は符号化と逆の過程をたどる。すなわち、非
可逆符号化された画像データを、ハフマン復号化器6に
よってエントロピー復号化、逆量子化器7によって逆量
子化、逆離散コサイン変換器8によって逆離散コサイン
変換して、逆ブロック順序変換器9によって1ブロック
間隔で画像の左上の画素ブロックから右下の画素ブロッ
クの方向へ順次伸長復号化されたフルサイズの画像デー
タを得ることができる。ブロック順序変換器1で変換し
た画素ブロックの順序はブロック順序変換信号として相
手端末へ送信される。ブロック順序変換信号を受信した
相手端末の画像復号化装置の逆ブロック順序変換器9は
所定間隔分空けることなく詰めて画像データを復元す
る。
【0038】受信装置での表示を原画像と同じサイズと
した場合、図3で示す方法によって、全データの最初の
1/4のデータの受信で画像全体をおおまかな復号画像
として表示した後、残りのデータの受信で順次解像度を
向上していくプログレッシブ表示が可能である。
【0039】なお、本実施の形態では、画像データを8
×8の画素ブロックに分割した場合を示したが、本発明
はこれに限らず、16×16の画素ブロックあるいは一
般的に2m×2m(mは自然数)の画素ブロックにも適
用できるものである。
【0040】以上のように本実施の形態では、2m×2
m(mは自然数)の画素ブロックに分割した画像データ
の画素ブロックのブロック間隔を所定間隔分空けて符号
化された画像データのブロック間隔を所定間隔分空けて
復号化することとしたことにより、画質は低下するもの
の、画像データの伝送効率を向上させた状態で、非可逆
符号化された画像データを元のサイズと同じサイズに復
号化することができる。
【0041】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
よる画像通信装置は図1と同様であるので、その説明は
省略する。
【0042】図4は本実施の形態による画像通信装置に
おける画像データを示す画像データ図であり、画素ブロ
ック処理の順番を変換した例を示す。図4において、1
4は9×9ブロックに分割し左上から右下に順番に番号
を付けた原画像、15は2画素ブロック間隔で順番を変
換して符号化された圧縮データ、16は1/9サイズの
復号画像である。
【0043】図4を用いて画素ブロック処理の順番につ
いて説明する。原画像14は9×9画素のブロック単位
に分割されて、画像の左上の画素ブロックから右下の画
素ブロックの方向へ2ブロック間隔を空けて11、1
4、・・、68、71の順に、次に1、4、・・、5
8、61の順に、次に2、5、・・、59、62の順
に、次に3、6、・・、60、63の順に、次に10、
13、・・67、70の順に、次に12、15、・・、
69、72の順に、次に19、22、・・、76、79
の順に、次に20、23、・・、77、80の順に、次
に21、24、・・、78、81の順に9ブロック×9
として符号化される。そして、2ブロック間隔で順番を
変換した圧縮データ15として11、14、・・、6
8、71までのデータすなわち全データの1/9を伝送
した後、左上の画素ブロックから右下の画素ブロックの
方向へこの順番で復号化され、1/9サイズの復号画像
16として表示される。ブロック順序変換器1で変換し
た画素ブロックの順序はブロック順序変換信号として相
手端末へ送信される。ブロック順序変換信号を受信した
相手端末の画像復号化装置の逆ブロック順序変換器9は
所定間隔分空けることなく詰めて画像データを復元す
る。
【0044】受信装置での表示サイズを原画像の1/9
とすれば図4で示す方法によって、全データの最初の1
/9のデータのみの受信で1/9再生画像を表示するこ
とが可能である。
【0045】なお、本実施の形態では、画像データを9
×9の画素ブロックに分割した場合を示したが、本発明
はこれに限らず、3n×3n(nは奇数の自然数)の画
素ブロックにも適用できるものである。
【0046】以上のように本実施の形態では、3n×3
n(nは奇数の自然数)の画素ブロックに分割した画像
データの画素ブロックのブロック間隔を所定間隔分空け
て符号化された画像データをブロック間隔を空けること
なく復号化することとしたことにより、受信側で必要な
画像データのみ、例えば全体画像ブロック数の1/(3
n)個の画像ブロックのみを符号化して送信することが
可能となり、画像データの伝送効率を一層向上させるこ
とができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の画像符号化方法によれば、画像の非可逆符号化におい
て2m×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割した
画像データを左上の画素ブロックから右下の画素ブロッ
クへ順次、ブロック間隔を所定間隔分空けながら符号化
することにより、受信側で必要な画像データのみが符号
化されるので、画像データの伝送効率を向上させること
ができるという有利な効果が得られる。
【0048】請求項2に記載の画像復号化方法によれ
ば、2m×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割し
た画像データの画素ブロックのブロック間隔を所定間隔
分空けて符号化された画像データをブロック間隔を空け
ることなく復号化することにより、非可逆符号化された
画像データを元のサイズよりも小さなサイズに復号化し
て復元することができるという有利な効果が得られる。
【0049】請求項3に記載の画像復号化方法によれ
ば、2m×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割し
た画像データの画素ブロックのブロック間隔を所定間隔
分空けて符号化された画像データをブロック間隔を所定
間隔分空けて復号化することにより、非可逆符号化され
た画像データを元のサイズと同じサイズに復号化して復
元することができるという有利な効果が得られる。
【0050】請求項4に記載の画像復号化方法は、3n
×3n(nは奇数の自然数)の画素ブロックに分割した
画像データの画素ブロックのブロック間隔を所定間隔分
空けて符号化された画像データをブロック間隔を空ける
ことなく復号化することにより、受信側で必要な画像デ
ータのみ、例えば全体画像ブロック数の1/(3m)個
の画像ブロックのみを符号化して送信することが可能と
なり、画像データの伝送効率を一層向上させることがで
きるという有利な効果が得られる。
【0051】請求項5に記載の画像符号化装置は、2m
×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割した画像デ
ータの左上の画素ブロックから右下の画素ブロックへ順
次、ブロック間隔を所定間隔分空けながら画素ブロック
を抽出するブロック順序変換器と、ブロック順序変換器
から出力される画像データを符号化する符号化部とを有
することにより、受信側で必要な画像データのみが符号
化されるので、画像データの伝送効率を向上させること
ができるという有利な効果が得られる。
【0052】請求項6に記載の画像復号化装置によれ
ば、2m×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割し
た画像データの画素ブロックのブロック間隔を所定間隔
分空けて符号化された画像データを復号化する復号化部
と、復号化部から出力される画像データの画素ブロック
をブロック間隔を所定間隔分空けることなく復元する逆
ブロック順序変換器とを有することにより、非可逆符号
化された画像データを元のサイズよりも小さなサイズに
復号化して復元することができるという有利な効果が得
られる。
【0053】請求項7に記載の画像復号化装置は、2m
×2m(mは自然数)の画素ブロックに分割した画像デ
ータの画素ブロックのブロック間隔を所定間隔分空けて
符号化された画像データを復号化する復号化部と、復号
化部から出力される画像データの画素ブロックをブロッ
ク間隔を所定間隔分空けて復元する逆ブロック順序変換
器とを有することにより、非可逆符号化された画像デー
タを元のサイズと同じサイズに復号化することができる
という有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1〜3による画像符号化装
置および画像復号化装置を有する画像通信装置を示すブ
ロック図
【図2】本発明の実施の形態1の画像通信装置における
画像データを示す画像データ図
【図3】本発明の実施の形態2の画像通信装置における
画像データを示す画像データ図
【図4】本発明の実施の形態3の画像通信装置における
画像データを示す画像データ図
【図5】従来の画像符号化装置および画像復号化装置を
有する画像通信装置を示すブロック図
【図6】従来の画像通信装置における画像データを示す
画像データ図
【符号の説明】
A 符号化部 B 復号化部 1 ブロック順序変換器 2 離散コサイン変換器 3 量子化器 4 ハフマン符号化器 5 通信網 6 ハフマン復号化器 7 逆量子化器 8 逆離散コサイン変換器 9 逆ブロック順序変換器 10、14 原画像 11、15 圧縮データ 12、13、16 復号画像

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像の非可逆符号化において2m×2m
    (mは自然数)の画素ブロックに分割した画像データを
    左上の画素ブロックから右下の画素ブロックへ順次、ブ
    ロック間隔を所定間隔分空けながら符号化することを特
    徴とする画像符号化方法。
  2. 【請求項2】2m×2m(mは自然数)の画素ブロック
    に分割した画像データの前記画素ブロックのブロック間
    隔を所定間隔分空けて符号化された画像データをブロッ
    ク間隔を空けることなく復号化することを特徴とする画
    像復号化方法。
  3. 【請求項3】2m×2m(mは自然数)の画素ブロック
    に分割した画像データの前記画素ブロックのブロック間
    隔を所定間隔分空けて符号化された画像データをブロッ
    ク間隔を前記所定間隔分空けて復号化することを特徴と
    する画像復号化方法。
  4. 【請求項4】3n×3n(nは奇数の自然数)の画素ブ
    ロックに分割した画像データの前記画素ブロックのブロ
    ック間隔を所定間隔分空けて符号化された画像データを
    ブロック間隔を空けることなく復号化することを特徴と
    する画像復号化方法。
  5. 【請求項5】2m×2m(mは自然数)の画素ブロック
    に分割した画像データの左上の画素ブロックから右下の
    画素ブロックへ順次、ブロック間隔を所定間隔分空けな
    がら画素ブロックの順序を変換するブロック順序変換器
    と、前記ブロック順序変換器から出力される画像データ
    を符号化する符号化部とを有することを特徴とする画像
    符号化装置。
  6. 【請求項6】2m×2m(mは自然数)の画素ブロック
    に分割した画像データの前記画素ブロックのブロック間
    隔を所定間隔分空けて符号化された画像データを復号化
    する復号化部と、前記復号化部から出力される画像デー
    タの画素ブロックをブロック間隔を所定間隔分空けるこ
    となく復元する逆ブロック順序変換器とを有することを
    特徴とする画像復号化装置。
  7. 【請求項7】2m×2m(mは自然数)の画素ブロック
    に分割した画像データの前記画素ブロックのブロック間
    隔を所定間隔分空けて符号化された画像データを復号化
    する復号化部と、前記復号化部から出力される画像デー
    タの画素ブロックをブロック間隔を所定間隔分空けて復
    元する逆ブロック順序変換器とを有することを特徴とす
    る画像復号化装置。
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