JP2000068280A - 半導体シリコン基板におけるig能の評価方法、半導体シリコン基板及びその製造方法 - Google Patents

半導体シリコン基板におけるig能の評価方法、半導体シリコン基板及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000068280A
JP2000068280A JP23666298A JP23666298A JP2000068280A JP 2000068280 A JP2000068280 A JP 2000068280A JP 23666298 A JP23666298 A JP 23666298A JP 23666298 A JP23666298 A JP 23666298A JP 2000068280 A JP2000068280 A JP 2000068280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon substrate
semiconductor silicon
density
heat treatment
capability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23666298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3279527B2 (ja
Inventor
Shinsuke Sadamitsu
信介 定光
Koji Sueoka
浩治 末岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP23666298A priority Critical patent/JP3279527B2/ja
Publication of JP2000068280A publication Critical patent/JP2000068280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3279527B2 publication Critical patent/JP3279527B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の半導体シリコン基板におけるIG能の
評価方法では、実際にデバイスプロセスを行う必要があ
ったり、酸化膜耐圧評価用のMOSデバイスの作製等、
多大な時間、工数、費用を要するものであった。 【解決手段】 実験的にIG能が良好となる酸素析出物
のサイズと密度との適性範囲を求めておき、この適性範
囲内に酸素析出物のサイズと密度が収まるようにIG能
付与のための熱処理を、フォッカ−プランク方程式を用
いて計算したシミュレーションに基づいて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体シリコン基板
におけるIG能の評価方法、半導体シリコン基板及びそ
の製造方法に関し、より詳細には各種の半導体デバイス
の基板として使用される半導体シリコン基板におけるI
G能の評価方法、ゲッタリング能に優れた半導体シリコ
ン基板、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ULSIデバイスの製造工程では、デバ
イスの構成に応じた種々のプロセスにおいて種々の熱処
理が施される。これらの熱処理工程において、Fe、N
i、Cuに代表される重金属汚染が存在していると、半
導体シリコン基板表面近傍に欠陥や電気的な準位が形成
され、デバイスの特性が劣化する。そのため、デバイス
の製造工程に入る前に、これら重金属をデバイスの形成
領域である半導体シリコン基板表面近傍から取り除いて
おく必要があり、IG(Intrinsic Gettering )法や各
種のEG(Extrinsic Gettering )法等が前記重金属の
ゲッタリング法として採用されている。
【0003】前記半導体シリコン基板のIG能は、酸素
析出物の量と相関があることが以前より知られており、
従来、選択エッチング後の酸素析出物密度の計測、ある
いは熱処理前後における赤外線吸収量の差(△[O
i])から酸素析出量を測定すること等により前記半導
体シリコン基板におけるIG能を評価していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
デバイスプロセスは、従来の高温プロセスから低温プロ
セスへと移行してきており、該低温プロセスにおいては
酸素析出物の成長が抑制されるため、近年のデバイスプ
ロセスでは、従来の酸素析出物の観察手法で観察が可能
な大きいサイズの酸素析出物を高密度で得ることが困難
になってきている。
【0005】このため、前記低温プロセスを経た半導体
シリコン基板では、従来の酸素析出物の観察手法、例え
ば、 選択エッチング後の光学顕微鏡を用いた観察で酸素析
出物を観察し、酸素析出物(欠陥)密度を測定する方法 熱処理前後における赤外線吸収量の差(△[Oi])
から酸素析出物の量を測定する方法 等から推定したIG能と、実際のIG能にあまり強い相
関関係が成立しないという事態が生じるようになってき
ている。
【0006】この理由としては、前記低温プロセスで
は、従来の選択エッチング後の光学顕微鏡を用いた観察
や、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いた観察では検出
が困難な微小な酸素析出物(欠陥)が多く生成し、これ
ら微小な欠陥が前記実際のIG能には寄与し、かつこの
場合の赤外線吸収量の差△[Oi]は、従来の高温プロ
セスを経た半導体シリコン基板で現れる値よりもはるか
に小さい値を示すことが推定されている。
【0007】以上のような現状から、低温プロセスを経
た半導体シリコン基板に関しては、現在のところ、実際
のIG能の適当な評価指標がなく、IG能の評価には、 (1)実際に半導体シリコン基板をデバイスプロセスに
投入してデバイス歩留への影響を調べる (2)酸化膜耐圧等の電気特性を測定して評価する しか方法がなかった。
【0008】しかし、これら(1)(2)の方法は、半
導体シリコン基板を実際のデバイスプロセスに投入する
必要があったり、酸化膜耐圧評価用のMOSデバイスの
作製等、多大な時間、工数、費用を要するものであっ
た。このため、短時間、低コストで実際のIG能の評価
が可能な方法の開発が課題となっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記課題を
解決するために、本発明に係る半導体シリコン基板にお
けるIG能の評価方法(1)は、酸素析出物の対角線長
をL(nm)とし、密度をD(個/cm3 )とした場
合、 L×D0.6 ≧1.0×107 の関係が成立するか否かによりIG能を評価することを
特徴としている。
【0010】上記半導体シリコン基板におけるIG能の
評価方法(1)によれば、前記酸素析出物の対角線長L
(nm)と密度D(個/cm3 )とを、計算機シミュレ
−ションから求めることが可能であり、半導体シリコン
基板を実際のデバイスプロセスに投入する必要はなく、
また酸化膜耐圧評価用のMOSデバイスを作製する必要
もなく、短時間、低コストで実際のIG能の正確な評価
が可能となる。
【0011】また、本発明に係る半導体シリコン基板に
おけるIG能の評価方法(2)は、上記半導体シリコン
基板におけるIG能の評価方法(1)において、前記酸
素析出物の対角線長L(nm)と密度D(個/cm3
とを、熱処理条件を入力してフォッカ−プランク方程式
を用いた計算機シミュレ−ションから求め、その上で前
記関係が成立するか否かの判断を行うことを特徴として
いる。
【0012】上記半導体シリコン基板におけるIG能の
評価方法(2)によれば、計算機シミュレ−ションによ
り正確に前記酸素析出物の対角線長L(nm)と密度D
(個/cm3 )とを求めることができ、実際のIG能の
評価を正確に極めて短時間に行うことができる。
【0013】また、本発明に係る半導体シリコン基板
(1)は、熱処理条件を入力することにより、計算機シ
ミュレ−ションから求めた酸素析出物の対角線長をL
(nm)とし、密度をD(個/cm3 )とした場合、 L×D0.6 ≧1.0×107 の関係が成立することを特徴としている。
【0014】上記した半導体シリコン基板(1)は実際
のIG能に優れており、従って、デバイス製造を高歩留
りで実施することを可能ならしめるものである。
【0015】また、本発明に係る半導体シリコン基板
(2)は、上記半導体シリコン基板(1)において、前
記対角線長Lが0.1μm以下であることを特徴として
いる。上記した半導体シリコン基板(2)によれば、従
来の選択エッチング後の光学顕微鏡を用いた観察や、透
過型電子顕微鏡(TEM)を用いた観察では検出が困難
な微小な酸素析出物(欠陥)が多く生成していても、こ
れら微小な欠陥を考慮に入れた実際のIG能に優れた半
導体シリコン基板を提供することができる。
【0016】また、本発明に係る半導体シリコン基板
(3)は、上記半導体シリコン基板(1)又は(2)に
おいて、前記計算機シミュレ−ションがフォッカ−プラ
ンク方程式に基づいて行われていることを特徴としてい
る。上記した半導体シリコン基板(3)によれば、前記
計算機シミュレ−ションの精度を上げることができ、実
際のIG能に優れた半導体シリコン基板をより確実に提
供することができる。
【0017】また、本発明に係る半導体シリコン基板の
製造方法(1)は、熱処理条件を入力し、計算機シミュ
レ−ションから求めた酸素析出物の対角線長をL(n
m)とし、密度をD(個/cm3 )とした場合、 L×D0.6 ≧1.0×107 の関係が成立するように熱処理を施す工程を含むことを
特徴としている。
【0018】上記した半導体シリコン基板の製造方法
(1)によれば、前記酸素析出物の対角線長L(nm)
と密度D(個/cm3 )とを、計算機シミュレ−ション
から求めるので、IG能の評価のために半導体シリコン
基板を実際のデバイスプロセスに投入する必要はなく、
また酸化膜耐圧評価用のMOSデバイスを作製する必要
もなく、短時間、低コストで実際のIG能に優れた半導
体シリコン基板を製造することができる。
【0019】また、本発明に係る半導体シリコン基板の
製造方法(2)は、上記半導体シリコン基板の製造方法
(1)において、前記対角線長Lが0.1μm以下であ
ることを特徴としている。上記した半導体シリコン基板
の製造方法(2)によれば、従来の選択エッチング後の
光学顕微鏡を用いた観察や、透過型電子顕微鏡(TE
M)を用いた観察では検出が困難な微小な酸素析出物
(欠陥)が多く生成していても、これら微小な欠陥をも
考慮に入れた実際のIG能に優れた半導体シリコン基板
の製造が可能になる。
【0020】また、本発明に係る半導体シリコン基板の
製造方法(3)は、上記半導体シリコン基板の製造方法
(1)又は(2)において、前記計算機シミュレ−ショ
ンをフォッカ−プランク方程式に基づいて行うことを特
徴としている。上記した半導体シリコン基板の製造方法
(3)によれば、前記計算機シミュレ−ションの精度を
上げることができ、実際のIG能に優れた半導体シリコ
ン基板をより確実に製造することができる。
【0021】また、本発明に係る半導体シリコン基板の
製造方法(4)は、実験的にゲッタリング能が良好とな
る熱処理条件を求めておき、他方、該熱処理条件から計
算機シミュレ−ションによるゲッタリング能が良好とな
る酸素析出物のサイズと密度との適性範囲を求めてお
き、以後はこの適性範囲内に計算機シミュレ−ションか
ら求めた酸素析出物のサイズと密度が収まるようにゲッ
タリング能付与のための熱処理を施す工程を含むことを
特徴としている。
【0022】上記した半導体シリコン基板の製造方法
(4)によれば、実験的にゲッタリング能が良好となる
熱処理条件を求めておき、他方、該熱処理条件から計算
機シミュレ−ションによるゲッタリング能が良好となる
酸素析出物のサイズと密度との適性範囲を求めておくの
で、一旦酸素析出物のサイズと密度との適性範囲を求め
ておけば、以後はこの適性範囲内に計算機シミュレ−シ
ョンから求めた酸素析出物のサイズと密度が収まるよう
にゲッタリング能付与のための熱処理を施こせば、実際
のIG能に優れた半導体シリコン基板を確実に製造する
ことができる。従って、短時間、低コストで実際のIG
能に優れた半導体シリコン基板を製造することができ
る。
【0023】また、本発明に係る半導体シリコン基板の
製造方法(5)は、上記半導体シリコン基板の製造方法
(4)において、前記計算機シミュレ−ションをフォッ
カ−プランク方程式に基づいて行うことを特徴としてい
る。上記した半導体シリコン基板の製造方法(5)によ
れば、前記計算機シミュレ−ションの精度を上げること
ができ、実際のIG能に優れた半導体シリコン基板をよ
り確実に製造することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体シリコ
ン基板におけるIG能の評価方法、半導体シリコン基板
及びその製造方法の実施の形態を説明する。本発明者ら
が見い出した、従来は観察が不可能であった微小酸素析
出物をも考慮に入れたIG能の評価方法では、詳細を後
述するフォッカープランク方程式を用いた計算機シミュ
レーションにより(M. Schrems et al., Semiconductor
Silicon 1990, p144 )、熱処理条件と酸素析出物サイ
ズの分布を計算し、この酸素析出物サイズの分布をIG
能の管理指標として用いる。
【0025】まず、IG能を有する半導体シリコン基板
の熱処理条件を実験的に求める。そのために所定の特
性、例えば比抵抗ρ、酸素濃度[Oi]を有するサンプ
ル半導体シリコン基板に、IG能を明らかにするため
に、重金属による汚染処理を施し、その後、種々の温
度、時間での熱処理を施し、例えばWright Et
ch5min後における、半導体シリコン基板表面及び
断面の観察を行う。
【0026】この時、半導体シリコン基板に十分なIG
能があれば、半導体シリコン基板表面で重金属シリサイ
ドのShallow Pits(SP)は観察されな
い。
【0027】次に各温度、各熱処理時間における酸素析
出物の密度Dと対角線長Lを計算機シミュレーションに
より求める。
【0028】以上の結果から、IG能に優れた半導体シ
リコン基板における板状酸素析出物の対角線長L(n
m)と密度D(個/cm3 )との関係を求める。
【0029】また、この関係は半導体シリコン基板の種
類によらないか否かを判断するために、種々の異なる品
種の半導体シリコン基板を用いて同様の実験および計算
機シミュレーションを行う。
【0030】品種の異なる半導体シリコン基板として
は、例えばp/p−エピタキシャル半導体シリコン基
板、炭素をドープしたp/p−エピタキシャル半導体シ
リコン基板、窒素をドープしたp/p−エピタキシャル
半導体シリコン基板、ボロンをドープしたp/p+エピ
タキシャル半導体シリコン基板等を挙げることができ
る。
【0031】本発明者らは上記実験、および計算機を用
いたシミュレーションの結果から、板状酸素析出物の対
角線長をL(nm)とし、密度をD(個/cm3 )とし
た場合、 L×D0.6 ≧1.0×107 の関係が成立するように熱処理を施すと、得られる半導
体シリコン基板の実際のIG能が良好であることを見い
出した。
【0032】本実施の形態で用いた計算機を用いたシミ
ュレ−ションはSchrems らにより開発されたものであり
(M. Schrems et al., Semiconductor Silicon 1990, p
144)、以下にその概略を述べる。
【0033】シリコン単結晶中における酸素析出挙動を
酸素析出物半径rと熱処理時間tを関数とするサイズ分
布関数f(r、t)を用いて表し、f(r、t)の時間
変化を下記のフォッカープランク方程式を解くことで求
める。
【0034】
【数1】
【0035】
【数2】
【0036】ここで数2式中のA(r、t)とB(r、
t)とは次の関係を満たす。
【0037】
【数3】
【0038】数3式において、kはボルツマン定数を、
Tは絶対温度を、また、△G=△G(r、t)は半径r
の酸素析出物形成に伴うGibbsの自由エネルギー変
化量をそれぞれあらわしている。
【0039】そして、任意の熱処理後のf(r、t)か
ら、酸素析出物の密度D(個/cm3 )、及び板状酸素
析出物の対角線長L(nm)を次式を用いて計算する。
【0040】
【数4】
【0041】
【数5】
【0042】ここでβは板状酸素析出物のアスペクト比
(板状酸素析出物の厚さ/対角線長)であり、0.01
程度の値をとる。
【0043】次に、実施の形態に係る半導体シリコン基
板におけるIG能の評価アルゴリズムを図1に示したフ
ロ−チャ−トに基づいて説明する。まず、結晶育成時の
酸素析出物の挙動を計算する。ステップS1において、
入力データとして初期酸素濃度、結晶引上速度、
炉内温度分布、結晶部位を与えると、ステップS2に
おいて、育成後(すなわちas−grown状態)の 酸素析出物密度と、平均酸素析出物サイズを得るこ
とができる。
【0044】次に、ステップS3において、デバイスプ
ロセス前に、通常、半導体シリコン基板メーカで実施さ
れる熱処理の条件のうち、熱処理温度と、熱処理時
間を入力データとして与える。ここには、ドナキラー処
理、エピタキシャル半導体シリコン基板ならばエピタキ
シャル成長処理、DZ−IG処理などが含まれる。する
と、ステップS4において、前記熱処理後における酸
素析出物密度と平均酸素析出物サイズを得ることがで
きる。
【0045】次に、ステップS5において、デバイスプ
ロセスの各ステップにおける熱処理温度と、熱処理
時間を入力データとして与える。その結果、ステップS
6において、任意のステップ後における板状酸素析出
物の対角線長L(nm)と、密度D(個/cm3 )を
出力データとして得ることができる。最後に、ステップ
S7において、この対角線長Lと密度Dが上記関係式を
満たすか否かで得られた半導体シリコン基板のIG能の
有無を判断する。なお、半導体シリコン基板におけるI
G能の本評価方法は、一旦酸素析出物のサイズと密度と
の適性範囲を求めておけば、パソコンで行っても15分
程度で終えることができ、かつ実験も不要である。
【0046】本発明者らはこの方法で、実際の実験、お
よび熱処理条件から計算した、対角線長L、密度Dと、
IG能の関係について検討した結果、板状酸素析出物の
対角線長をL(nm)とし、密度をD(個/cm3 )と
した場合、 L×D0.6 ≧1.0×107 の関係を満たしている半導体シリコン基板の場合、実際
のIG能が良好であることを上記したように見い出し
た。
【0047】この関係は、以下の新規な知見を意味して
いる。 (1)酸素析出物が、選択エッチング後、光学顕微鏡で
観察できない程小さいサイズのものであっても、酸素析
出物密度が大きければ十分なIG能を有する場合があり
得る。 (2)板状酸素析出物の対角線長Lが小さいほど、上記
関係式をみたすために必要な酸素析出量(L3 ×Dに比
例)は小さくなる。このため、酸素析出物の大きさが光
学顕微鏡での検出限界以下となる領域(対角線長Lが
0.1μm以下)では、従来の評価指標のひとつであ
る、赤外線吸収量の差△[Oi]を赤外線吸収によって
測定しても、この赤外線吸収量の差△[Oi]はIG能
の指標とはなり得ない。
【0048】このため、板状酸素析出物のサイズが前記
光学顕微鏡での検出限界以下となる領域では、本実施の
形態に係る方法を採用しない限り、半導体シリコン基板
におけるIG能を、実際に半導体シリコン基板をデバイ
スプロセスに投入してデバイス歩留への影響を調べる
か、あるいは酸化膜耐圧等の電気特性を測定して評価す
る等を行うことなく、予測することは不可能である。
【0049】また本実施の形態に係る方法は、赤外線吸
収が強すぎて、赤外線吸収の測定により赤外線吸収量の
差△[Oi]を測定する方法を適用することができなか
った、P+ 、P++、N+ 、N++等の低抵抗半導体シリコ
ン基板に対しても適用することができ、これら低抵抗半
導体シリコン基板に関するIG能を簡易に予測すること
を可能にした。
【0050】本実施の形態に係る方法を用いることによ
り、一旦IG能を有する酸素析出物のサイズと密度との
適性範囲を求めておけば、以後は実験を行うことなく、
計算機シミュレーションを実行するのみで熱処理による
IG能の変化が予測可能となる。これにより、比較的容
易に、IG能付与のための、熱処理の条件の最適化を図
ることが可能となる。また、本実施の形態に係る方法で
は、一旦IG能を有する酸素析出物のサイズと密度との
適性範囲を求めておけば、以後は実験が不要であり、テ
ストのための半導体シリコン基板や評価工数の大幅な削
減が可能であり、優れたIG能を有する半導体シリコン
基板の製造コストの大幅な削減が可能となる。
【0051】
【実施例及び比較例】6インチ径、p型(100)CZ
−Si基板、比抵抗ρ=4.5〜6.0Ω・cm、酸素
濃度[Oi]=16.0〜16.5×1017atoms
/cm3 (old ASTM)であるサンプル半導体シ
リコン基板に、IG能を明らかにするために、Ni、1
×1012atoms/cm2 の濃度での汚染処理を施し
た。その後、800℃で2、4、8、16時間、900
℃で1、2、4、8時間、950℃で1、2、4、8時
間、1000℃で1、4、8、16時間の熱処理を施
し、Wright Etch 5min後における、半
導体シリコン基板表面及び断面の観察を行った。
【0052】図2に、半導体シリコン基板表面での各熱
処理温度と時間におけるNiシリサイドのShallo
w Pits(SP)の密度を示す。800℃では、2
時間ではSPが観察されたが、4時間では観察されなか
った900℃では、1時間ではSPが観察されたが、2
時間では観察されなかった950℃では、2時間ではS
Pが観察されたが、4時間では観察されなかった100
0℃では、4時間ではまだSPが観察されたが、8時間
では観察されなかった。また、半導体シリコン基板断面
における酸素析出物のエッチピットの光学顕微鏡による
観察では、1000℃×10hrのサンプルを除き酸素
析出物密度はすべて、検出限界以下であった。
【0053】800、900、950℃の各温度、各時
間の熱処理を施したものに、さらに1000℃で16時
間の追加の熱処理を施し、酸素析出物を顕在化させてそ
の密度Dを測定した。その結果、800℃で約5×10
9 cm-3、900℃で約6×108 cm-3、950℃で
約5×107 cm-3、1000℃では約1×106 cm
-3であることがわかった。
【0054】これら800℃、900℃、950℃、1
000℃での各熱処理時間における板状酸素析出物の対
角線長Lをフォッカープランク方程式を用いた計算機シ
ミュレーションで求めた結果を図3に示す。SPが観察
されなくなった時の板状酸素析出物の対角線長Lは、8
00℃、4時間でL=30nm、900℃、2時間でL
=80nm、950℃、4時間でL=200nm、10
00℃、8時間でL=450nmとなった。
【0055】以上の結果から、図4に示すようにIG能
に優れた半導体シリコン基板における板状酸素析出物の
対角線長L(nm)と密度D(個/cm3 )との関係
を、 L×D0.6 ≧1.0×107 と決定することができた。
【0056】また、この関係は半導体シリコン基板の種
類によらないことを以下に示す。種々の品種の半導体シ
リコン基板として、p/p−エピタキシャル半導体シ
リコン基板、炭素を1×1016/cm3 以上ドープし
たp/p−エピタキシャル半導体シリコン基板、窒素
を1×1013/cm3 以上ドープしたp/p−エピタキ
シャル半導体シリコン基板、ボロンをドープした比抵
抗が20mΩcm〜500mΩcmのp/p+エピタキ
シャル半導体シリコン基板、ボロンをドープした比抵
抗が1mΩcm〜20mΩcmのp/p+エピタキシャ
ル半導体シリコン基板を用意した。これら半導体シリコ
ン基板にNi、1×1012atoms/cm2 の濃度で
の汚染処理を施した後、数種類の熱処理を施し、SPの
発生状況を調査した。
【0057】さらに、酸素析出物の密度Dと対角線長L
をフォッカープランク方程式を用いた計算機シミュレー
ションにより求めた。これらの結果を図5に示す。図5
中に実線で示した線は、図4で求めたIG能に優れた半
導体シリコン基板における酸素析出物の対角線長Lと密
度Dとの関係を示している。この図5から、対角線長L
と密度Dとの関係は半導体シリコン基板の種類によら
ず、すべての半導体シリコン基板に適用可能であること
が明らかになった。
【0058】上記した実施例に係る半導体シリコン基板
におけるIG能の評価方法では、酸化膜耐圧評価用のM
OSデバイス作製の必要がなく、従来の酸化膜耐圧等の
電気特性を測定して評価する評価方法よりも、はるかに
短時間で実施することができる。また、一旦IG能を有
する酸素析出物のサイズと密度との適性範囲を求めてお
けば、以後の評価の際には実験も不要であることから、
テスト用の半導体シリコン基板代等の費用も掛からなく
なり、IG能評価に要するコストの大幅な削減が可能と
なる。
【0059】また、本評価方法を適用することにより、
デバイスプロセスに入る前にIG能を有するか否かの予
測が可能であるため、IG能に優れた半導体シリコン基
板の作製も容易になり、また、デバイスプロセスに入る
前にIG能を有するか否かの予測が可能であるため、デ
バイス製造をさらに高歩留りで実施することも可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体シリコン基板
におけるIG能評価のアルゴリズムを示すフロ−チャ−
トである。
【図2】実施例に係る半導体シリコン基板表面での各熱
処理温度と時間におけるNiシリサイドのShallo
w Pits(SP)の密度を示すグラフである。
【図3】実施例に係る800℃、900℃、950℃、
1000℃での各熱処理時間における板状酸素析出物の
対角線長Lをフォッカープランク方程式を用いた計算機
シミュレーションで求めた結果を示すグラフである。
【図4】実施例に係るIG能と板状酸素析出物の対角線
長L(nm)と密度D(個/cm3 )との関係を示すグ
ラフである。
【図5】実施例に係る種々の半導体シリコン基板につい
てSP密度を実験的に測定し、IG能を評価するために
酸素析出物の密度Dと対角線長Lをフォッカープランク
方程式を用いた計算機シミュレーションにより求めた結
果を示すグラフである。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸素析出物の対角線長をL(nm)と
    し、密度をD(個/cm3 )とした場合、 L×D0.6 ≧1.0×107 の関係が成立するか否かによりイントリンシックゲッタ
    リング(IG)能を評価することを特徴とする半導体シ
    リコン基板におけるIG能の評価方法。
  2. 【請求項2】 前記酸素析出物の対角線長L(nm)と
    密度D(個/cm3)とを、熱処理条件を入力してフォ
    ッカ−プランク方程式を用いた計算機シミュレ−ション
    から求め、その上で前記関係が成立するか否かの判断を
    行うことを特徴とする請求項1記載の半導体シリコン基
    板におけるIG能の評価方法。
  3. 【請求項3】 熱処理条件を入力することにより、計算
    機シミュレ−ションから求めた酸素析出物の対角線長を
    L(nm)とし、密度をD(個/cm3 )とした場合、 L×D0.6 ≧1.0×107 の関係が成立することを特徴とする半導体シリコン基
    板。
  4. 【請求項4】 前記対角線長Lが0.1μm以下である
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体シリコン基板。
  5. 【請求項5】 前記計算機シミュレ−ションがフォッカ
    −プランク方程式に基づいて行われていることを特徴と
    する請求項3又は請求項4記載の半導体シリコン基板。
  6. 【請求項6】 熱処理条件を入力し、計算機シミュレ−
    ションから求めた酸素析出物の対角線長をL(nm)と
    し、密度をD(個/cm3 )とした場合、 L×D0.6 ≧1.0×107 の関係が成立するように熱処理を施す工程を含むことを
    特徴とする半導体シリコン基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記対角線長Lが0.1μm以下である
    ことを特徴とする請求項6記載の半導体シリコン基板の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記計算機シミュレ−ションをフォッカ
    −プランク方程式に基づいて行うことを特徴とする請求
    項6又は請求項7記載の半導体シリコン基板の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 実験的にゲッタリング能が良好となる熱
    処理条件を求めておき、他方、該熱処理条件から計算機
    シミュレ−ションによるゲッタリング能が良好となる酸
    素析出物のサイズと密度との適性範囲を求めておき、以
    後はこの適性範囲内に計算機シミュレ−ションから求め
    た酸素析出物のサイズと密度が収まるようにゲッタリン
    グ能付与のための熱処理を施す工程を含むことを特徴と
    する半導体シリコン基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記計算機シミュレ−ションをフォッ
    カ−プランク方程式に基づいて行うことを特徴とする請
    求項9記載の半導体シリコン基板の製造方法。
JP23666298A 1998-08-24 1998-08-24 半導体シリコン基板におけるig能の評価方法、及び半導体シリコン基板の製造方法 Expired - Lifetime JP3279527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23666298A JP3279527B2 (ja) 1998-08-24 1998-08-24 半導体シリコン基板におけるig能の評価方法、及び半導体シリコン基板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23666298A JP3279527B2 (ja) 1998-08-24 1998-08-24 半導体シリコン基板におけるig能の評価方法、及び半導体シリコン基板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000068280A true JP2000068280A (ja) 2000-03-03
JP3279527B2 JP3279527B2 (ja) 2002-04-30

Family

ID=17003939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23666298A Expired - Lifetime JP3279527B2 (ja) 1998-08-24 1998-08-24 半導体シリコン基板におけるig能の評価方法、及び半導体シリコン基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3279527B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001253795A (ja) * 2000-03-09 2001-09-18 Sumitomo Metal Ind Ltd シリコンエピタキシャルウェーハとその製造方法
JP2002076005A (ja) * 2000-08-24 2002-03-15 Toshiba Ceramics Co Ltd シリコン単結晶ウエハ
US6803242B2 (en) 2002-04-25 2004-10-12 Sumitomo Mitsubishi Silicon Corporation Evaluation method of IG effectivity in semiconductor silicon substrates
JP2005064057A (ja) * 2003-08-18 2005-03-10 Fujitsu Ltd シリコン基板の評価方法、及び半導体装置の製造方法
JP2006269896A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Sumco Corp シリコンウェーハ及びシリコンウェーハの製造方法
JPWO2006003812A1 (ja) * 2004-06-30 2008-04-17 株式会社Sumco シリコンウェーハの製造方法及びこの方法により製造されたシリコンウェーハ
EP2098620A1 (en) * 2008-03-05 2009-09-09 Sumco Corporation Method of manufacturing silicon substrate
JP2009212353A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Sumco Corp シリコン基板とその製造方法
JP2010083712A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sumco Corp 結晶欠陥状態予測方法、シリコンウェーハの製造方法
JP2011238664A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Sumco Corp シリコンウェーハの熱処理方法
US8246744B2 (en) 2004-01-27 2012-08-21 Komatsu Denshi Kinzoku Kabushiki Kaisha Method for predicting precipitation behavior of oxygen in silicon single crystal, method for determining production parameter of silicon single crystal, and storage medium for storing program for predicting precipitation behavior of oxygen in silicon single crystal

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001253795A (ja) * 2000-03-09 2001-09-18 Sumitomo Metal Ind Ltd シリコンエピタキシャルウェーハとその製造方法
US6599816B2 (en) 2000-03-09 2003-07-29 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Method of manufacturing silicon epitaxial wafer
JP2002076005A (ja) * 2000-08-24 2002-03-15 Toshiba Ceramics Co Ltd シリコン単結晶ウエハ
US6803242B2 (en) 2002-04-25 2004-10-12 Sumitomo Mitsubishi Silicon Corporation Evaluation method of IG effectivity in semiconductor silicon substrates
JP2005064057A (ja) * 2003-08-18 2005-03-10 Fujitsu Ltd シリコン基板の評価方法、及び半導体装置の製造方法
US8246744B2 (en) 2004-01-27 2012-08-21 Komatsu Denshi Kinzoku Kabushiki Kaisha Method for predicting precipitation behavior of oxygen in silicon single crystal, method for determining production parameter of silicon single crystal, and storage medium for storing program for predicting precipitation behavior of oxygen in silicon single crystal
JPWO2006003812A1 (ja) * 2004-06-30 2008-04-17 株式会社Sumco シリコンウェーハの製造方法及びこの方法により製造されたシリコンウェーハ
JP2006269896A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Sumco Corp シリコンウェーハ及びシリコンウェーハの製造方法
EP2098620A1 (en) * 2008-03-05 2009-09-09 Sumco Corporation Method of manufacturing silicon substrate
JP2009212353A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Sumco Corp シリコン基板とその製造方法
EP2099073A3 (en) * 2008-03-05 2013-06-19 Sumco Corporation Silicon substrate and manufacturing method of the same
US8864907B2 (en) 2008-03-05 2014-10-21 Sumco Corporation Silicon substrate and manufacturing method of the same
JP2010083712A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Sumco Corp 結晶欠陥状態予測方法、シリコンウェーハの製造方法
JP2011238664A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Sumco Corp シリコンウェーハの熱処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3279527B2 (ja) 2002-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5611855A (en) Method for manufacturing a calibration wafer having a microdefect-free layer of a precisely predetermined depth
KR100821970B1 (ko) 벌크 기판 내 결정성 결함의 현시 방법
JP6013449B2 (ja) 格子間酸素濃度を決定する方法
KR100708789B1 (ko) 향상된 게이트 산화물 완전도를 가지는 단결정 실리콘을준비하는 공정
JP3279527B2 (ja) 半導体シリコン基板におけるig能の評価方法、及び半導体シリコン基板の製造方法
US5505157A (en) Low hydrogen-content silicon crystal with few micro-defects caused from annealing, and its manufacturing methods
US6803242B2 (en) Evaluation method of IG effectivity in semiconductor silicon substrates
JP2016157865A (ja) シリコンウェーハの良否判定方法、該方法を用いたシリコンウェーハの製造方法およびシリコンウェーハ
JP3896919B2 (ja) シリコンウエーハのNi汚染の評価方法
JP3874255B2 (ja) シリコンウェーハ中のbmdサイズの評価方法
JPH11283987A (ja) シリコンエピタキシャルウェーハとその製造方法
JP6544308B2 (ja) 転位発生予測方法およびデバイス製造方法
KR101721211B1 (ko) 단결정 실리콘 웨이퍼 분석 방법 및 이 방법에 의해 제조된 웨이퍼
JP2012202798A (ja) シリコンウェーハ中のCu濃度評価方法
JPH11297704A (ja) 酸素析出物密度の評価方法
JP5729098B2 (ja) シリコン単結晶ウェーハの評価方法
JP5018053B2 (ja) 半導体ウエーハの評価方法
JP6031971B2 (ja) 半導体試料の電気的評価方法および評価装置
JP4952871B2 (ja) シリコンウェーハの評価方法
JP2004189584A (ja) シリコン単結晶インゴットの点欠陥分布を測定する方法
JP3731553B2 (ja) シリコンウェーハの窒素濃度の評価方法
JPH08111444A (ja) 半導体基板用シリコンウェハの原子空孔分布評価法
JP3874254B2 (ja) シリコンウェーハ中のbmd密度の評価方法
JP2864834B2 (ja) Soi基板の品質評価方法
JP2023169790A (ja) シリコンウェーハの熱処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140222

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term