JP2000067255A - 描画装置 - Google Patents

描画装置

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JP2000067255A
JP2000067255A JP10235798A JP23579898A JP2000067255A JP 2000067255 A JP2000067255 A JP 2000067255A JP 10235798 A JP10235798 A JP 10235798A JP 23579898 A JP23579898 A JP 23579898A JP 2000067255 A JP2000067255 A JP 2000067255A
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JP10235798A
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Yoshinori Ota
好紀 太田
Hiroshi Kawabata
裕志 川端
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単に作画でき、それを簡単に描画できるよう
にする。 【解決手段】作画しようとする物の輪郭などを構成する
複数のサンプル作画構成要素(パーツ)が予め用意さ
れ、用意されたこれら作画構成要素をモニタ画面18上
で選択することによってオリジナル画像が作成される。
作成されたオリジナル画像データが描画ロボット制御部
に転送され、転送された画像データに基づいて作成され
たオリジナル画像が描画対象物に描画される。作画すべ
きパーツが予め用意されているので自然なオリジナル画
像を作画できる。作画した絵は描画ロボットによって平
面体以外でも、球面体、曲面体などに描画できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊園地、アミューズ
メントハウスなどに設置して好適な簡易型の描画装置に
関する。詳しくは、予め用意された作画構成要素を組み
合わせて1つのオリジナル画像を作成できるようにする
ことで、自然な作画を可能にすることに加え、作画時間
の短縮を図ると共に、作画されたオリジナル画像を3軸
スライド型の描画ロボットを使用して平坦面のみなら
ず、曲面を有する描画対象物に描画できるようにした簡
易型の描画装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの普及によって、遊園地や
アミューズメントハウスなどにはお絵描き用の娯楽装置
(簡易描画装置)が設置され、行楽客がモニタ画面を見
ながら作成したオリジナル画像(似顔絵、生き物、キャ
ラクタなどの絵)をペーパーなどに描画できるようにし
たものが知られている。
【0003】このときモニタ画面を見ながら画像を作画
するのは、フリーハンドで描くか若しくはマウスやペン
型入力端末を使用して描くかの何れかである。そして予
め完全に形ができた絵や単純な形状(丸、三角、四角な
ど)を拡大縮小または変形させて組み合わせながら作画
するのが一般的であり、また、それらの画像はプリンタ
ーを用いて、薄い平面(紙)やシールにプリントするの
が普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フリーハン
ドで絵を作成する場合には、画才による個人差はあるも
のの、自分の思ったように上手く描けないのが普通であ
る。また、予め用意された絵や単純な形状(丸、三角、
四角)を組み合わせてオリジナル画像を生成する場合で
あっても、形状や位置を上手く合わせられないこともあ
り、満足できる絵を作成できないのが実情である。
【0005】もちろん、単純な形状の組み合わせでは、
複雑な絵を描くのは難しく、時間もかかる。ましてや、
似顔絵や生き物やキャラクターを作成するのは不可能に
近い。さらに、描いた絵を紙のような薄い平面体に描く
ことはできても、球面体や曲面体には描くことができな
い。また、平面体であってもキーホルダー等のように厚
みのある物には描くことができない。
【0006】本発明は上記問題点を解決するために考案
されたもので、似顔絵や生き物やキャラクターなどを、
予め用意された作画構成要素を選びながら作成すること
によって、まとまりのある絵を比較的簡単に作成できる
ようにすると共に、作成した絵を紙などの単純な平面板
だけではなく、球体や曲面体にも描くことができるよう
にした描画装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、この発明に係る描画装置では、作画しようとする
物の輪郭などを構成する複数のサンプル作画構成要素が
予め用意され、用意されたこれら作画構成要素をモニタ
画面上で選択することによってオリジナル画像が作成さ
れ、作成されたオリジナル画像データが描画ロボット制
御部に転送され、転送された画像データに基づいて作成
されたオリジナル画像が描画対象物に描画されるように
なされたことを特徴とする。
【0008】この発明では似顔絵、漫画などのキャラク
タ、動物の絵などのようにジャンル別にその絵を構成す
る部分(作画構成要素であって、以下パーツという)を
用意し、しかも1つの作画構成要素でも多数の変形した
同一作画構成要素を用意することによって、パーツを組
み合わせるだけでオリジナリティの高い画像を整合性よ
く、しかも短時間に作成する。
【0009】作成したオリジナル画像は描画ロボットに
与えることで、ユーザが選択した描画対象物にそのオリ
ジナル画像を描画する。描画対象物は描画装置内に複数
用意されている。この例ではゴルフボール、キーホルダ
ー、ヨーヨーなどの小型の物であって、ユーザが選択で
きる。描画ロボットは3軸スライド型のものを利用す
る。3軸ともスライドできるので、描画対象物の描画位
置までの搬入、描画処理、搬出が簡単に行うことがで
き、描画装置を小型化できる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いてこの発明に係る描画装置の
一実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】図1はこの発明を適用した描画装置10の
一実施形態を示すもので、この描画装置10はオリジナ
ル画像の作画と描画を同時に処理できるように一体構成
となっている。そのため、装置本体12の平坦部14は
各種画像作成用の操作卓となされ、これより上面に突出
した正面部16には作画用のモニタ画面18が設けられ
ると共に、その内部に3軸スライド型の描画ロボット
(後述する)が収納されている。モニタ画面18はCR
Tや液晶などの表示画面を利用できる。
【0012】装置本体12の内部には描画対象物が収納
され、平坦部12の右側に設けられた選択キー20を選
択することによって、描画対象物を選択することができ
る。選択された描画対象物は取り出し口11から取り出
せるようになっている。
【0013】平坦部14には描画対象物を載置する載置
台22を兼用したY軸スライド台84が設けられ、正面
部16の窓口16aから進退する。図は描画対象物24
としてヨーヨーを選んだ場合である。
【0014】続いて各部の詳細を説明する。まず、似顔
絵などの描画系(作画系)から説明する。
【0015】この発明ではこれから描こうとする絵をジ
ャンルごとに分ける。例えば、似顔絵、動物の絵、キャ
ラクタ(漫画、アニメーション、マスコットなど)のよ
うに、異なったジャンルごとに分類する。そして、分類
したジャンルについて、その絵を構成する各部分つまり
パーツを比較的細かく分け、それらの各パーツを予め複
数種(多ければ多いほど良い)用意し、描画装置10内
の記憶装置に記憶させておく。これらのパーツを使用し
てモニタ画面18を見ながら作画する。
【0016】パーツが表示されるこのモニタ画面構成に
ついて図2を参照して説明する。ジャンルを選択する
と、選択されたジャンルに関する作画画面がモニタ画面
18上に表示される。図の例はジャンルとして似顔絵を
選択した場合である。画面中央部は画像作画画面部(作
画エリア)26となされ、この例では左右2画面構成と
なされており、左側の作画画面26Aは実際にパーツを
使用して作画するときに使用する画面である。作画が終
了した段階で一時的にこれをコピーして保存しておくエ
リア画面が右側の一時保存画面26Bである。
【0017】このように作画画面を2画面構成としたの
は、一応完成した絵を右側に表示しておき、この絵に再
度修正を加えたいときには左側画面26Aに表示されて
いる絵に手を加える。そして修正が終了した段階で、前
に作画した絵と見比べて、最終的な絵を左右何れかの画
面から選択する。こうしたのは、修正した絵が必ずしも
最良の絵となるとは限らず、作者が求めようとしている
絵とはかけ離れてしまっていることもあり得ることか
ら、修正前の絵も残しておき、何れかを選択できるよう
にしたものである。
【0018】もちろん、このようなことを考慮せず、作
画画面を1画面構成とすることもできる。その場合に
は、出来上がった絵を利用して修正処理が行われること
になるから、元の絵は残らない。完成した絵をメモリ手
段などに保存しておき、修正絵を使用しないときはメモ
リ手段から読み出したオリジナルの絵を利用するように
構成することもできる。
【0019】作画画面26の周囲は作画構成要素の表示
部となされ、作画に必要なパーツが表示される。図2は
似顔絵を作画する場合であるので、似顔絵に必要な各パ
ーツが表示される。まず画面右側上部のパーツ表示エリ
ア28には顔の輪郭(髪型を含む)を表現したパーツが
表示される。図では3種類の輪郭を選択できるようにな
されているが、種類が多い方が好みの輪郭を抽出できる
のは勿論である。メモリ容量が許す範囲でできるだけ多
くのデータを容易した方がよい。以下に説明するパーツ
に関しても同様である。
【0020】画面左下側のパーツ表示エリア30には目
のパーツが表示される。目の表情は非常に豊かであるた
め、用意されている種類も多い。画面左上側のエリア3
2には眉毛のパーツが表示されている。眉毛の形も種々
あるので、選択できる数は多い。画面中央上部のエリア
34には鼻のパーツが表示される。この例では4種類の
鼻の形を選択できる。同様に、画面中央下部のエリア3
6には顎のパーツが表示され、画面右側下部のエリア3
8には口のパーツが表示される。各パーツが多くてモニ
タ画面18上に表示しきれない場合にはスクロール表示
方式を採用することもできる。作画構成要素を表示する
配置例は一例である。
【0021】このようにこれから描こうとするパーツを
全てモニタ画面18上に表示しておく。パーツの選択は
後述する操作卓上に設けられたパーツ選択ボタンの他
に、マウス、ジョグスティック、トラックボールなどの
外部入力手段を使用して行なうことができ、選択したパ
ーツは作画画面26Aの指定された標準位置に表示され
る。パーツの表示位置は操作卓上に設けられたパーツ位
置移動ボタンなどを操作して修正することができる。例
えば各操作卓上のシフトボタンを1回押す毎に上下左右
に任意のピッチで移動させたり、上下や左右に配された
一対のパーツ(例えば目や耳)の間隔を任意のピッチで
広げたり狭めたりする修正処理を行うことができる。
【0022】パーツを標準位置に表示させるのは、パー
ツの表示ソフトや修正ソフトをできるだけ簡略化するた
めであって、もちろんお絵描きソフトなどとして市販さ
れているように任意の位置に表示できるように構成する
こともできる。
【0023】作画例を説明すると、まず選びたいパー
ツ、例えば輪郭のエリア28より好みの輪郭を選択す
る。選択された輪郭が予め決められた標準位置に表示さ
れる。次に、頬を含めた顎の型をエリア36から選択す
ると、顎が輪郭と組み合わされた形で標準位置に表示さ
れる。目や鼻などを順次選択すると似顔絵の骨格が現れ
てくる。
【0024】標準位置では選択パーツがマッチしないよ
うなときには操作卓48上の移動ボタン等を用いてその
相対位置を変更しながら修正する。また、図示はしてい
ないが、似顔絵などを作画するときには、星、涙、汗、
特定のキャラクター等の補助パーツも作画上必要なもの
であり、この補助パーツを追加する場合は、選択した補
助パーツを追加したい位置にカーソルを移動させれば、
その位置に補助パーツを追加できる。補助パーツに対し
ても予め標準位置を決めておくこともできる。
【0025】補助パーツの他に文字パーツを用意し、こ
の文字パーツ群から文字を1つずつ選び、好きなメッセ
ージや名前等をある決められた文字数内で作成し、補助
パーツと同様に絵に追加、修正することもできる。
【0026】さらに、色を付ける場合は、予め用意され
た色データパレットから色を選び、絵の中で線で囲まれ
たエリア(背景を含む)を指定することにより、そのエ
リア内に着色できる。ただし、この場合は各エリアがそ
れぞれ線で囲まれた領域を形成していることが条件とな
る。このようにして、作成された絵が完成したら、操作
卓48上の決定ボタン等で作画データを固定する。
【0027】全てのパーツを選択し、それぞれのパーツ
に対する表示位置を修正すると、図2に示すような絵が
完成する。完成したこの絵は必要に応じてコピーされて
右側の一時保存画面26Bに表示される。この状態では
左右の画面26A、26Bのそれぞれに同じ絵が同時に
表示される。一度組み合わせたパーツが気に入らない場
合、パーツ群を再度選び直す。異なるパーツを選択する
と、選択し直されたパーツに画面表示が入れ替わる。
【0028】この修正処理によって、左側の画面26A
には修正後の完成された絵が表示され、右側の画面26
Bには修正前の絵(オリジナルの絵)が表示されること
になるから、最後に左右何れかの絵が描画用の絵として
選択される。選択された最終的な絵の作画データ(X、
Y、Z軸に関する描画用のベクトルデータなど)は後述
する描画ロボットの制御部に供給される。
【0029】図3は作画データの一例を示すもので、こ
の例では各パーツから選ばれた4つのパーツのポイント
データ(輪郭、鼻、目、眉毛などの表示位置データ)が
それぞれ同図Bのようにこの例では選択順に並べられて
一連の作画データ群が構築される。この一連の作画デー
タ群が描画ロボットの制御部に描画データとして供給さ
れる。また、この実施形態では図2に示すように画面2
6Aに表示された画像のドットデータが後述するプリン
タに供給されてハードコピーできるようにも構成されて
いる。
【0030】このような制御処理を含めた描画装置10
の制御系は図4のようなものとなる。同図はその概念図
であって、中央処理部(CPU)42は作画処理および
対象物への描画処理を含めた制御を司る。ここには作画
処理や描画処理を行う各種制御プログラムが格納された
記憶装置(ROMなど)が内蔵されているものとする。
【0031】メモリ手段44はワーキング用のメモリで
あって、作画処理を行うためにこの例ではハードディス
ク装置(HDD)などの大容量のメモリ手段が使用され
ている。このメモリ手段44に上述した各ジャンルごと
のパーツデータがストアされている。モニタ46として
はCRTや液晶表示素子を使用することができる。
【0032】操作卓48は図1に示すように装置本体1
2に設けられており、上述したようにこの操作卓48上
に設けられた各種操作ボタンなどを使用しながら作画指
令(確定、終了など)がなされる。プリンタ50は作画
された似顔絵などをプリントアウトするときに使用され
る。描画ロボット80は上述した作画データに基づいて
対象物に似顔絵などを描画するときに使用される。
【0033】作画指令は図5のようにタッチパネル52
を使用しても行うことができる。この場合には、作画順
序などもこのタッチパネル52に表示させておけば、作
画や描画処理を的確に、かつ迅速に行うことができ、特
に年少者向けに好適である。
【0034】次に、作画処理の一実施形態を図6および
図7を参照して説明する。
【0035】図6のように装置のスタートボタンを押さ
れるまでは、モニタ画面18上にはデモンストレーショ
ン用の画面が表示される(ステップ61,62)。例え
ば「あなたが好みの絵を自由に描けるお絵描きマシン」
である旨などの勧誘表示を行う。有料の場合には、コイ
ン投入口13にコインを投入した後でスタートボタンが
押されると、画面18上にはジャンルの選択メニュー
(メインメニュー)が表示される(ステップ63)。
【0036】このメニュー画面を見ながら、どのような
物に描画したいのか、どのようなジャンルの絵を作画し
たいのかを選択する。この例では描画対象物が、キーホ
ルダ、ゴルフボール、ヨーヨーの3種類に限定されてい
る。選択できるジャンルは上述したように似顔絵、動
物、キャラクタなどである。その他のジャンルを設け
て、自由に作画させることも可能である。
【0037】ジャンルが選択されると、選択されたジャ
ンルの画面表示に切り替わる(ステップ64)。例えば
似顔絵が選択されたときには図2に示すような画面表示
となり、作画画面26とそれに必要なパーツ群が表示さ
れる。次に、選択したパーツが画面26A上に表示され
る(ステップ65,66)。表示されたパーツの位置や
大きさなどの修正処理が終了すると(ステップ67,6
8、69)、次のパーツ選択ステップとなり、全てのパ
ーツが選択されるまで、パーツの選択、修正処理が実行
される(図7ステップ71)。
【0038】全てのパーツが選択されると1つの絵(似
顔絵など)の作画が完成したことになるので、この場合
には最終的な修正処理を行うかどうかによって処理が別
れる(ステップ72)。もし修正処理を希望する場合に
は、完成した絵を一時的に保存する、つまりコピーして
左画面の画像を右画面にコピーする(ステップ73)。
その後ステップ65に戻って上述したと同様なパーツ選
択および修正処理が行われる(ステップ65〜72)。
【0039】そして、全ての修正が終了すると、左右画
面の絵のうち描画する画面の選択が行われ(ステップ7
4)、選択された画面の作画データの転送処理が行われ
る(ステップ75)。
【0040】ここで、作画データを描画ロボット80側
に転送するときには図3に示した作画データが転送され
る。この作画データを受け取った描画ロボット80側で
は、既に選択された描画対象物に対応したX、Y、Z軸
の描画データに変換し、変換したこの描画データに基づ
いて描画対象物に対して描画処理が実行される(ステッ
プ76)。
【0041】なお、作画された画像データをプリントデ
ータとして使用する場合には、図2に示す画面26に表
示された画像のドットデータがプリンタ50に送信さ
れ、ハードコピーが作られる(ステップ75)。
【0042】続いて、描画装置10に設けられた描画ロ
ボット80についてその詳細を以下に説明する。
【0043】描画ロボットは描画すべき対象物に作画デ
ータに基づいて似顔絵などを描画するための装置であ
る。図8に示すように描画ロボット80は、液剤塗布手
段(ディスペンサー)などの描画ユニット80Aと、そ
の移動手段(スライダー)80Bとで構成されている。
図9は描画ロボット80だけを抽出して示した斜視図で
ある。
【0044】描画対象物は紙などの他に、厚みのある平
面板や曲面(具体的には、キーホルダープレート、つり
用のルアー、ゴルフボールなど)を有する立体物であ
る。曲面に描画すると凹凸のある絵として描かせること
ができる。描画ユニットは、この他にレーザーヘッドや
インク塗出ユニットなどを使用することができる。
【0045】図8および図9において、スライド手段8
0Bは互いに直交する3軸(X、Y、Z軸)に対して自
在にスライドできる構造となされている。基台81上に
設置された第1のスライド駆動手段82はY軸(前後方
向)に伸びるガイド板82aを有し、この例ではガイド
板82aに形成されたガイド溝83に沿ってY軸スライ
ド台84が前後方向にスライドする。Y軸スライド台8
4を駆動する第1のスライド駆動手段82はこのY軸ス
ライド台84側に設けることもできる。Y軸スライド台
84にはユーザが選択した描画対象物24が載置され、
装置内部への搬送が行われる。
【0046】第1のスライド駆動手段82に対し、これ
と垂直な方向に第2のスライド駆動手段86が設けられ
る。第2のスライド駆動手段86はこれに設けられたス
ライド部材(第3のスライド駆動手段としても機能す
る)88をスライド溝87に沿ってX軸方向(水平方
向)に所定の範囲に亘りスライドさせるものである。
【0047】スライド部材であるこの第3のスライド駆
動手段88には、その下端部側に昇降支持部材90を介
して描画ユニット80Aが取り付けられている。支持部
材90には一対の腕部90aが設けられ、この腕部90
aが第3のスライド駆動手段88にスライド溝89を介
して係合されている。したがって第3のスライド駆動手
段88を駆動すれば支持部材90をZ軸方向に昇降させ
ることができる。
【0048】これらの3つの軸に対するスライド駆動手
段82,86,88は装置10に備え付けられた制御装
置によりプログラムで指定されたスライド動作が行われ
る。制御装置としては中央処理装置42と兼用すること
もできれば、描画用に独立した処理装置(CPU)を使
用することもできる。独立した処理装置を設ける場合に
は描画処理が高速となる。
【0049】対象物24を装架できるY軸スライド台8
4は、対象物24を装置10に装架したときには装置前
面から描画内部に搬送され、対象物24に絵を描き終え
たときには対象物24を装架したまま装置前面に搬出さ
れる構造になっている。これによってユーザがたやすく
対象物24を装架したり、取り上げたりすることができ
る。
【0050】描画ユニット80Aを装着したスライド部
材88、第2のスライド駆動手段86、第1のスライド
駆動手段82などは作画データに基づいてそのスライド
方向、スライド長などが制御され、その状態で対象物2
4に絵が描画される。対象物24に凹凸がある場合には
その凹凸に応じて第2のスライド駆動手段86が制御さ
れる。描画すべき対象物24は描画前に認識されている
ので、その立体情報を解析することによって、どのよう
に制御すれば凹凸面に正しく絵を描画できるか予め判っ
ている。そのため描画面が平坦面ではなく、球面や曲面
であったとしてもスライド駆動手段86などに対する制
御は特別困難ではない。
【0051】一方、装置本体12内には図8に示すよう
に、対象物24に対する収納部94が設けられ、ここに
描画対象物が収納されている。上例ではキーホルダ、ゴ
ルフボール、ヨーヨーが所定個数ずつ収納されている。
選択キー20によって描画対象物を選ぶ。例えばヨーヨ
ーを選んだときには取り出し口11にヨーヨーが落下す
る。ユーザはこのヨーヨーを載置台22上に載置するこ
とによって描画処理が開始される。
【0052】続いて、簡単な描画例を説明する。例えば
キーホルダーのプレートなどに凹凸のある絵として描か
せる場合では、予め似顔絵などを構成する各パーツ毎に
記憶されている各パーツ作画に必要なポイントデータ
(線引きする場合の開始点、通過点、終了点)群が描画
ロボット用制御部(図示はしない)に送られる。
【0053】したがって描画スイッチ(図示はしない
が、操作卓48上に設けられている)をオンすると、Y
軸スライド台84が移動して、対象物24を装置内に取
り込む。その後、作画データ群に基づき、スライド駆動
手段82,86,88を動かして画面26に表示された
絵と同じ絵を対象物24に描く。描画作業が完了すると
Y軸スライド台84が装置最前部に移動して停止する。
その後、ユーザにより対象物24を載置台22から取り
外す。
【0054】描画ユニット80Aとしてレーザヘッドや
インク塗出ユニットを用い、ゴルフボール等の対象物に
絵を描く場合は、作画データを作画画面26の原点(例
えば左下隅)を水平および垂直方向の原点とする縦横の
マトリックスデータ(ドットデータ)として描画ロボッ
ト80の制御部に取り込み、そのマトリックスデータに
基づき対象物24に、ポイント印刷またはレーザによる
焼き付けを行うことによって描画処理が終了する。
【0055】なお、裏面に粘着剤が付いているプリンタ
ー用紙等にインクジェットプリンター用ヘッドで構成さ
れた描画ユニット80Aを使用して描画する場合には、
プリンタ50としてパソコン用として普及している市販
のプリンタを使用して描画することができる。
【0056】描画ユニット80Aとしてカラー描画が可
能なときには、予め記憶されている色パレットから選択
した色に基づいて絵を描画することもできる。描画ユニ
ット80Aとしてレーザヘッドを使用する場合には単色
描画となる。
【0057】上述した実施形態では描画ロボット80と
して3軸スライド型のロボットについて説明したが、こ
の3軸スライド型のロボットを使用することによって、
通常の直交型ロボットを使用する場合より装置全体を小
型化できる。
【0058】それは、直交型ロボットは周知のようにX
軸がY軸に固定され、Y軸の移動によりX軸が前後に移
動するタイプであるから、この場合には描画対象物24
を装置内へ取り込んだり、排出したりするためのスライ
ダを別途設ける必要がある。図8の例では、Y軸スライ
ド台84がこのスライダを兼ねた構成となっている。
【0059】さらに直交型ロボットを使用した場合、X
軸とZ軸全体がY軸スライド機構によって移動するた
め、その移動範囲にCRTや液晶などのモニタ画面18
をおくことができない。モニタ画面18と干渉しないよ
うにするため装置全体が大型化してしまう。この点図8
の構成では、X軸とZ軸は装置前面から見て左右方向に
しか移動しないため、移動範囲を最小にでき、装置を小
型化できる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では予め用
意された作画構成要素を組み合わせて1つのオリジナル
画像を作成できるようにすることで、自然な作画を可能
にすることに加え、作画時間の短縮を図ると共に、作画
されたオリジナル画像を3軸スライド型の描画ロボット
を使用して平坦面のみならず、曲面を有する描画対象物
に描画できるようにしたものである。
【0061】これによれば、絵が苦手な人でも、自分の
好みにあった独自(オリジナル)な絵を、簡単に、しか
も即座に作ることができ、さらに、その絵を立体等の対
象物に描くことにより、その対象物にもオリジナリティ
ーが付加され、価値を上げることができる。
【0062】また、本発明の装置は小型化を図れるの
で、この描画装置をアミューズメントセンター等に設置
することにより、娯楽の幅を広げられると共に、楽しみ
ながら創造性を育てるアイテムとして利用することもで
きるなどの特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る描画装置の一実施形態を示す斜
視図である。
【図2】モニタ画面を使用して作画するときの一例を示
す画面表示例である。
【図3】作画データの構成例を示す図である。
【図4】描画装置の一実施形態を示す要部のブロック図
である。
【図5】描画装置の他の実施形態を示す要部のブロック
図である。
【図6】作画処理のための一実施形態を示す要部のフロ
ーチャートである(その1)。
【図7】作画処理のための一実施形態を示す要部のフロ
ーチャートである(その2)。
【図8】描画ロボットの一実施形態を示す要部の構成図
である。
【図9】描画ロボットの斜視図である。
【符号の説明】
10・・・描画装置、12・・・装置本体、18・・・
モニタ画面、24・・・描画対象物、26・・・作画画
面、28〜38・・・パーツ表示エリア、80A・・・
描画ユニット、80B・・・駆動手段、82・・・Y軸
スライド駆動手段、86・・・Z軸スライド駆動手段、
88・・・X軸スライド駆動手段
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Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作画しようとする物の輪郭などを構成す
    る複数のサンプル作画構成要素が予め用意され、 用意されたこれら作画構成要素をモニタ画面上で選択す
    ることによってオリジナル画像が作成され、 作成されたオリジナル画像データが描画ロボット制御部
    に転送され、 転送された画像データに基づいて作成されたオリジナル
    画像が描画対象物に描画されるようになされたことを特
    徴とする描画装置。
  2. 【請求項2】 上記作画構成要素は、似顔絵、漫画など
    のキャラクタ、動物などのように作画しようとするジャ
    ンルに応じて用意されたことを特徴とする請求項1記載
    の描画装置。
  3. 【請求項3】 上記1つの作画構成要素は、多数の変形
    された同一作画構成要素からなることを特徴とする請求
    項1記載の描画装置。
  4. 【請求項4】 上記モニタ画面は、画像作成画面部と上
    記作画構成要素の表示部とで構成され、 上記要素表示部に表示された作画構成要素を選択しなが
    ら画像を作画するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の描画装置。
  5. 【請求項5】 上記画像作成画面部は、左右の画面部に
    別れ、片方の画面部には作成中の作画構成要素が表示さ
    れ、 一時保存モードが選択されたときには、作成された画像
    が他方の画面部にコピーされ、 上記片方の画面部に表示された画像の修正を行うことが
    できるようにしたことを特徴とする請求項4記載の描画
    装置。
  6. 【請求項6】 上記描画ロボットは、3軸に対してそれ
    ぞれ自由にスライドできるようになされた3軸スライド
    型ロボットであることを特徴とする請求項1記載の描画
    装置。
  7. 【請求項7】 上記描画対象物は、立体物であることを
    特徴とする請求項1記載の描画装置。
  8. 【請求項8】 上記描画対象物は、ヨーヨー、ゴルフボ
    ール、キーホルダなどであることを特徴とする請求項1
    記載の描画装置。
  9. 【請求項9】 上記描画装置には描画対象物を収納する
    収納室を有し、 操作卓上のボタン操作によって選択した上記描画対象物
    を、その取り出し口より取り出せるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の描画装置。
  10. 【請求項10】 上記描画ロボットの描画ユニットは、
    液剤塗布ユニット、レーザヘッドユニット、インク塗布
    ユニットの何れかであることを特徴とする請求項1記載
    の描画装置。
  11. 【請求項11】 上記描画装置には、プリンターが設け
    られ、 上記描画ロボットによって作画された画像が描画される
    と共に、これと同時に若しくは独立して上記プリンター
    によってハードコピーできるようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の描画装置。
  12. 【請求項12】 上記オリジナル画像には、文字、図形
    などを付加できるよになされると共に、色指定すること
    ができるようになされたことを特徴とする請求項1記載
    の描画装置。
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