JP2000066614A - ディスプレイ用フィルタおよびその使用方法 - Google Patents

ディスプレイ用フィルタおよびその使用方法

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JP2000066614A
JP2000066614A JP10231345A JP23134598A JP2000066614A JP 2000066614 A JP2000066614 A JP 2000066614A JP 10231345 A JP10231345 A JP 10231345A JP 23134598 A JP23134598 A JP 23134598A JP 2000066614 A JP2000066614 A JP 2000066614A
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Shigeyuki Yokoyama
茂幸 横山
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Tomoegawa Paper Co Ltd
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  • Liquid Crystal (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モアレの発生が抑えられ画像障害を招くこと
のないディスプレイ用フィルタを提供する。 【解決手段】 直線的に延びる多数のライン部2が互い
に交差し、かつこれらライン部2に囲まれて形成される
多数の正方形状の孔3が規則的に配列されてなる金属製
メッシュ1を主体とし、ライン部2が、ディスプレイの
画素の境界10に対して45゜±15゜の角度で交差す
る方向に延びている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CRT、液晶ディ
スプレイ、プラズマディスプレイ等のディスプレイの前
面に、画面の輝度やコントラストの調整を主目的として
張られるフィルタに係り、特に、装着状態でモアレ(干
渉縞)の発生が抑えられ画像障害を招くことのないディ
スプレイ用フィルタおよびその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器の急速な発展に伴
い、それら電子機器から発せられる電磁波による身体へ
の障害が問題視されてきている。特に、CRT、液晶デ
ィスプレイ、プラズマディスプレイ等のディスプレイ
は、その前面に使用者が長時間対面する場合が多いので
電磁波を直接かつ多く受ける機器であり、従来よりその
電磁波の放射を遮断するフィルタが開発、提供されてい
る。電磁波シールド効果を有する従来のディスプレイ用
フィルタとしては、例えば、金属ワイヤが格子状に編ま
れた金網や、ポリエステル等の樹脂製繊維に銅やニッケ
ル等の金属を無電解メッキによりコーティングしてなる
導電製メッシュを透明な樹脂製薄板に積層したものがあ
った。また、導電性金属を、真空蒸着やスパッタリン
グ、あるいは塗料化して塗工する等の手段で透明な樹脂
製薄板に格子状に薄膜形成したフィルタも提供されてい
るが、このようなフィルタの電磁波シールド効果は低い
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記いずれのフィルタ
も、通常、ディスプレイの形状に対応した長方形状であ
り、かつライン部(前者は金属ワイヤまたは樹脂製繊維
に金属がメッキされた部分、後者は導電性金属の薄膜)
がフィルタ自身の縦横方向に延びる整然とした格子状に
形成されている。このようなフィルタをディスプレイの
前面に装着すると、ディスプレイの縦横方向に延びてい
る画素の境界とライン部とが平行になって両者が干渉し
合うことにより、モアレ(干渉縞)と呼ばれる画像障害
が発生しやすかった。したがって本発明は、ディスプレ
イに装着された状態でモアレの発生が抑えられ画像障害
を招くことのないディスプレイ用フィルタおよびその使
用方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、モアレの発
生状況を種々検討した結果、フィルタのライン部がディ
スプレイの境界から最も遠ざかる角度で交差する場合に
モアレが最も発生しにくいことを見い出した。最も遠ざ
かる角度とは、縦横に延びる画素の境界のいずれに対し
ても最も遠ざかる角度、すなわち45゜である。よって
本発明のディスプレイ用フィルタはこのような知見に基
づいてなされたものであり、直線的に延びる多数のライ
ン部が互いに交差し、かつ該ライン部に囲まれた多数の
孔を有するメッシュを主体とし、ライン部が、ディスプ
レイの画素の縦方向の境界に対して45゜±15゜の角
度で交差していることを特徴とするものである。その交
差角度は、45゜±10゜であればより好ましく、45
゜±5゜であればさらに好ましい。
【0005】本発明のディスプレイ用フィルタは、主に
ディスプレイの輝度やコントラストを調整する目的でデ
ィスプレイの前面に装着されるものであるが、電磁波シ
ールド効果を同時に得ることができる観点から、ライン
部を金属等の導電性材料で形成することをより好ましい
態様としている。
【0006】本発明のディスプレイ用フィルタの具体的
構成としては、例えば、ディスプレイに対応させた長方
形状の透明な樹脂製薄板に、該薄板の縁に対して黒色イ
ンキを45゜±15゜の角度で交差するよう格子状にス
クリーン印刷してライン部を形成した絶縁性シートが挙
げられる。また、ディスプレイの縁に沿った長方形状の
枠体の内側に、多数のライン部が互いに直交する格子状
のメッシュを、ライン部が枠体に対して45゜±15゜
の角度で交差するように張ったものや、同様のメッシュ
を、透明な樹脂製薄板を支持体として、該シートの縁に
対してライン部が45゜±15゜の角度で交差するよう
に貼り合わせたもの等も挙げられる。これらの場合に
は、ディスプレイの前面から僅かに離間する状態で装着
される。さらに、メッシュを、ディスプレイの前面に直
接貼り合わせて用いることも好ましい態様である。
【0007】このようにメッシュをディスプレイの前面
に直接貼り合わせたり、あるいは透明な樹脂製薄板に貼
り合わせたりする場合には、貼り合わせるための媒体と
して、少なくともその片面に粘着剤層または接着剤層が
積層されている形態が望ましい。両面に粘着剤層または
接着剤層を積層した場合には、その前面(被目視面)側
の粘着剤層または接着剤層に、防眩フィルムや反射防止
フィルムを貼り合わせることができ、これも好ましい態
様の一つである。また、一般に、ディスプレイ用フィル
タは、目視される前面が黒色であることが、ハイコント
ラストの実現およびディスプレイの電源OFF時に画面
が黒いこと等の要求を満たすことから好ましいとされて
いる。したがって、本発明のディスプレイ用フィルタ
は、少なくともディスプレイへの装着状態において目視
される面(被目視面)を、黒色とすることを好ましい態
様としている。
【0008】さて、ディスプレイ用フィルタには、ディ
スプレイの視認性を阻害しないために十分な光透過性を
有していることが求められ、その光透過性はすなわちフ
ィルタの開口率(孔に孔の周囲のライン部の幅の1/2
を加えた外形面積に対する孔の面積比率)に左右され
る。上記のように電磁波シールド効果を持たせるために
ライン部を金属製とした場合、十分な光透過性が実現さ
れ、かつ電磁波シールド性も満足する好ましい開口率は
70〜97%、さらに好ましくは80〜95%である。
また、ライン部の幅および孔の幅(ライン部のピッチ)
に関しても好ましい範囲があり、例えば、金属箔により
メッシュが形成された場合のライン部の幅は10〜10
0μmが好ましく、孔の幅は200〜1000μmが好
ましい。また、メッシュが金網の場合、金属ワイヤであ
るライン部の幅は30μm〜1mmが好ましく、孔の幅
は74μm〜1mmが好ましい。
【0009】上記のようにライン部が金属製のフィルタ
を製造する方法としては、金属ワイヤをライン部として
これをメッシュ状に編んだり、所定の厚さの圧延材から
なる金属箔にパンチング加工により孔を穿設する方法の
他に、次のような方法が挙げられる。すなわち、金属箔
の一方の面に粘着剤または樹脂製フィルム等からなる保
護層を積層し、次いで、金属箔の他の面にフォトレジス
ト法により所定のメッシュパターンを現像し、次いで、
レジストの未現像部を除去し、その除去部分の金属箔を
エッチングして金属箔のライン部のみを残して金属箔メ
ッシュを形成し、この後、現像部である残ったレジスト
を除去し、さらに保護層を除去する。このようなフォト
レジスト法を応用した製造方法によれば、厚さがきわめ
て薄くなり、また、多数の孔を高精度に配列することが
容易で、なおかつ開口率を任意に制御することができる
ので、電磁波シールド効果を有するディスプレイ用フィ
ルタを製造する方法として格別好適である。
【0010】このような製造方法を採用する場合に用い
る金属は、銅、鉄、ニッケル、アルミニウム、金、銀、
プラチナ等の金属や、これら金属の2種以上の合金(例
えば銅−ニッケル合金、ステンレス等)、さらには金属
化合物等が用いられるが、特に好ましくは、銅、アルミ
ニウム、鉄、ニッケルの合金もしくは金属化合物であ
る。また、酸化防止や表面強度の向上を目的として、必
要に応じて表面をメッキ処理したものも適宜に用いるこ
とができる。また、その厚さはできるだけ薄い方が好ま
しく、5〜100μm、より好ましくは10〜50μm
である。
【0011】さて、上記本発明のディスプレイ用フィル
タ材は、ディスプレイに装着すると、ディスプレイの画
素の境界に対してライン部が45゜±15゜の角度で交
差するよう構成されたものであるが、任意に製造したメ
ッシュをディスプレイに装着する段階において、ライン
部が画素の境界に対して45゜±15゜の角度で交差す
るように、そのメッシュを使用する方法も、本発明とし
ている。すなわち、その使用方法は、直線的に延びる多
数のライン部が互いに交差し、かつ該ライン部に囲まれ
た多数の孔を有するメッシュを主体とするフィルタを、
ライン部が、ディスプレイの画素の縦方向の境界に対し
て45゜±15゜の角度で交差するようディスプレイの
前面に装着することを特徴としている。
【0012】この場合、例えば、全体がディスプレイよ
りも十分大きな長方形状で、かつライン部が縦方向およ
び横方向に沿って互いに直交しているメッシュをフィル
タの素材とする。そして、ディスプレイに装着する段階
で、まず素材の縦方向および横方向をディスプレイの縦
方向および横方向に一致させてから、45゜±15゜傾
ける。すると、縦横のライン部はディスプレイの画素の
縦方向の境界に対して45゜±15゜の角度で交差す
る。この後、ディスプレイからはみ出る余剰部分を裁断
して除去し、残りをフィルタとする。そしてこのフィル
タを、ディスプレイの前面に貼り合わせるなどして装着
する。あるいは、縦横のライン部がディスプレイの画素
の縦方向の境界に対して45゜±15゜の角度で交差す
るよう作製したフィルタの素材を、ディスプレイに対応
させて長方形状に裁断し、これをディスプレイに装着す
る。このような使用方法によっても、上記本発明のフィ
ルタと同様にライン部をディスプレイの画素の縦方向の
境界に対して45゜±15゜の角度で交差させることが
でき、モアレの発生が抑えられる。なお、前述したよう
に、画素の縦方向の境界に対するライン部の交差角度は
45゜±15゜が条件であるが、45゜±10゜であれ
ばより好ましく、45゜±5゜であればさらに好まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明のデ
ィスプレイ用フィルタの一実施形態を説明する。図1
は、一実施形態に係るディスプレイ用フィルタを構成す
る金属製メッシュ1を示している。この金属製メッシュ
1は、全体が、装着対象のディスプレイに対応した長方
形状に形成されたものであり、メッシュパターンは、図
2に示すように、直線的に延びる多数のライン部2が互
いに直交する格子状とされている。ライン部2は、金属
製メッシュ1の縁に対して45゜の角度で延びている。
ライン部2間は等ピッチであり、したがって、ライン部
2に囲まれて形成される孔3は正方形状で、かつ規則的
に配列されている。メッシュパターンの寸法としては、
例えば、ライン部2の幅が20μm、孔3の幅が500
μmで、開口率が92%とされる。
【0014】この金属製メッシュ1をディスプレイに装
着するには、例えば、金属製メッシュ1の片面に粘着剤
を塗布して粘着剤層を形成してから、縦横の縁をディス
プレイのそれに合わせ、粘着剤層によりディスプレイの
前面に貼り合わせる。あるいは、ディスプレイの縁に沿
った長方形状の枠体の内側に金属製メッシュ1を張った
り、PET(ポリエチレンテレフタレート)、TAC
(トリアセチルセルロース)、アクリル等の樹脂からな
る透明な薄板に上記粘着剤層を介して金属製メッシュ1
を貼り合わせたりして、着脱可能なフィルタを構成し、
このフィルタをディスプレイの前面から僅かに離間する
状態でディスプレイに対応させて装着する。このような
装着状態で、金属製メッシュ1のライン部2は、図2に
示すようにディスプレイの画素の境界10に対して45
゜の角度で交差する方向に延びており、したがって、モ
アレの発生が抑えられ画像障害を招くことがない。ま
た、金属製メッシュであるが故に電磁波シールド効果も
合わせて得ることができる。
【0015】金属製メッシュ1は、少なくともその前面
側が黒色処理されていることが好ましい。黒色処理とし
ては、例えば金属製メッシュ1が銅箔製であれば、アル
カリ性の銅箔酸化処理液に浸漬することによりなされる
黒色酸化処理を適用することができるが、黒色メッキ処
理も適用可能である。金属製メッシュ1の片面に塗布さ
れる粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ポリエステル
系粘着剤等の透明性粘着剤が好ましく用いられる。な
お、場合によっては粘着剤の代わりに接着剤が用いら
れ、その場合の接着剤としては、NBR(アクリルニト
リル−ブタジエンゴム)フェノリック等の熱硬化性接着
剤が好ましく用いられる。
【0016】次に、本発明のディスプレイ用フィルタ材
の使用方法に基づく他の実施形態を説明する。図3は、
本実施形態で使用するフィルタの素材1Aである。この
素材1Aは、全体が図5に示す装着対象のディスプレイ
11よりも十分大きな長方形状の金属製メッシュであ
り、メッシュパターンは、図4に示すように、ライン部
2が素材1Aの縦方向および横方向に沿って延びる格子
状とされている。ライン部2間は等ピッチであり、ライ
ン部2に囲まれて形成される孔3は正方形状で、かつ規
則的に配列されている。メッシュパターンの寸法として
は、上記一実施形態の金属製メッシュ1と同様に、ライ
ン部2の幅が20μm、孔3の幅が500μmで、開口
率が92%とされる。
【0017】この素材1Aを、縦方向および横方向がデ
ィスプレイ11の縦方向および横方向に一致するように
ディスプレイ11の前面に配してから、図5に示すよう
に、45゜傾ける。この後、ディスプレイ11からはみ
出る余剰部分を裁断して除去し、残りをフィルタとす
る。そしてこのフィルタを、ディスプレイ11の前面に
貼り合わせるなどして装着する。この使用方法によって
も、上記一実施形態と同様にライン部2をディスプレイ
の画素の境界に対して45゜の角度で交差させることが
でき、モアレの発生が抑えられる。また、電磁波シール
ド効果も同様に得ることができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明に基づく実施例および本発明に
対する比較例を示し、本発明の効果をより明らかにす
る。 [実施例1]図3に示したような、多数の正方形の孔が
規則的に配列されることにより格子状のメッシュパター
ンが形成された金属製メッシュ(ライン部の幅:20μ
m、孔の幅:500μm、開口率:92%)を、画素が
縦横に格子状に形成されたディスプレイ(DELL社製
CRT D1726T−HS)の前面に重ね、金属製メ
ッシュの横方向を、45゜に傾けた状態を実施例1とし
た。図6(a)は実施例1のライン部2の交差方向を示
しており、ライン部2は、縦方向および横方向に延びる
画素の境界10に対しそれぞれ45゜で交差している。
【0019】[実施例2]実施例1の金属製メッシュを
前記ディスプレイに対して40゜傾けた状態を実施例2
とした。図6(b)は実施例2のライン部2の交差方向
を示しており、ライン部2は、縦方向に延びる画素の境
界10に対して40゜、横方向に延びる境界10に対し
ては50゜で交差している。
【0020】[実施例3]実施例1の金属製メッシュを
前記ディスプレイに対して35゜傾けた状態を実施例3
とした。図6(c)は実施例3のライン部2の交差方向
を示しており、ライン部2は、縦方向に延びる画素の境
界10に対して35゜、横方向に延びる境界10に対し
ては55゜で交差している。
【0021】[実施例4]実施例1の金属製メッシュの
代わりに、ライン部の幅が30μm、孔の幅が1000
μmで、開口率が94%の金属製メッシュを用い、この
金属製メッシュを実施例1と同様に前記ディスプレイの
前面に重ねた状態を実施例4とした。
【0022】[実施例5]銅箔の片面に厚さ20μmの
アクリル系粘着剤を介して離型処理を施したPET製フ
ィルム(セパレート材)を積層した。次いで、銅箔を、
フォトレジスト法により実施例1と同寸法のメッシュパ
ターンによるライン部を形成した後、その表面を黒色酸
化処理した。黒色酸化処理は、商品名:エンプレートM
B−438A(メルテックス社製)80ml、商品名:
エンプレートMB−438B(メルテックス社製)21
0mlおよび純水790mlの混合液を黒色酸化処理液
とし、80℃に加熱した同混合液中に5分間浸漬する方
法を採った。次に、黒色酸化処理を施した表面に、厚さ
20μmのアクリル系粘着剤を介して反射防止処理を施
したPET製フィルム(支持体)を積層してフィルタを
得た。次いで、セパレート材のPET製フィルムを剥が
し、同PET製フィルムが積層されていた粘着剤によ
り、実施例1と同様の配置状態で前記ディスプレイの前
面に貼り合わせた。
【0023】[比較例1]実施例1の金属製メッシュを
前記ディスプレイに対して20゜傾けた状態を比較例1
とした。図7(a)は比較例1のライン部2の交差方向
を示しており、ライン部2は、縦方向に延びる画素の境
界10に対して20゜、横方向に延びる境界10に対し
ては70゜で交差している。
【0024】[比較例2]実施例1の金属製メッシュを
前記ディスプレイに対して平行にした状態を比較例2と
した。この場合、図7(b)に示すように、ライン部2
は画素の境界10に対して0゜の平行か、もしくは90
゜で直交している。
【0025】[比較例3]ポリエステルのメッシュ素材
に銅−ニッケルによりコーティングを施した市販の電磁
波シールド材(セーレン社製、商品名:プラット、糸密
度170本/インチ、可視光透過率60%)を、製品態
様に合わせて、すなわちライン部が画素の境界と平行に
なるようにして前記ディスプレイの前面に重ね、これを
比較例3とした。
【0026】[比較例4]多数の円形の孔が規則的に配
列された金属製メッシュ(ライン部の幅:25μm、孔
の径:500μm)を、前記ディスプレイの前面に重ね
て比較例4とした。この場合、孔が円形であるため孔を
囲むライン部(厳密にはライン部の縁)は直線的に延び
ているとは言えず、したがって、画素の境界に対するラ
イン部の交差角度も明確化されない。
【0027】上記実施例1〜5および比較例1〜4につ
いて、モアレの発生状況を目視にて観察し、実用的な評
価を行った。評価は、モアレの発生が全くなく鮮明な画
像が保持されている場合を◎、実用上障害のない場合を
○、若干のモアレが確認されて実用上やや問題がある場
合を△、モアレが生じて画像が不鮮明であった場合を×
とした。その結果を、次の表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】この結果で判るように、画素の縦方向の境
界に対するライン部の交差角度が本発明の範囲内である
実施例1〜5はモアレの発生が抑えられて画像障害を招
くことがなかった。一方、本発明の交差角度を逸脱する
比較例1〜3ならびにライン部が直線的に延びていない
比較例4にあってはモアレが発生しており、したがっ
て、本発明の効果が確かめられた。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明のディスプレ
イ用フィルタによれば、メッシュのライン部がディスプ
レイの画素の縦方向の境界に対して45゜±15゜の角
度で交差していることを特徴とするから、モアレの発生
が抑えられ画像障害を招かないといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る金属製メッシュを
概念的に示す平面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る金属製メッシュの
メッシュパターンを示す平面図である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係るフィルタの素材
を概念的に示す平面図である。
【図4】 本発明の他の実施形態に係るフィルタの素材
のメッシュパターンを示す平面図である。
【図5】 本発明の他の実施形態に係るフィルタの使用
方法を説明するための正面図である。
【図6】 (a)〜(c)は本発明の実施例における画
素の境界に対するライン部の交差方向を示す概念図であ
る。
【図7】 (a)、(b)は比較例における画素の境界
に対するライン部の交差方向を示す概念図である。
【符号の説明】
1…金属製メッシュ、1A…フィルタの素材、2…ライ
ン部、3…孔、10…画素の境界、11…ディスプレ
イ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 AA01 AA07 AA11 AA18 2H091 FA02X FB08 FC06 FD04 GA02 GA17 LA08 LA16 LA21 5E321 AA04 BB21 BB41 CC16 GG05 GH01 5G435 AA01 AA16 BB02 BB06 BB12 BB15 CC09 DD13 EE11 EE49 FF13 FF14 GG11 GG33 KK05 KK07 LL06 LL08 LL12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイの前面を覆って装着される
    フィルタであって、直線的に延びる多数のライン部が互
    いに交差し、かつ該ライン部に囲まれた多数の孔を有す
    るメッシュを主体とし、前記ライン部が、前記ディスプ
    レイの画素の縦方向の境界に対して45゜±15゜の角
    度で交差していることを特徴とするディスプレイ用フィ
    ルタ。
  2. 【請求項2】 前記メッシュのライン部が導電性材料で
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載のディ
    スプレイ用フィルタ。
  3. 【請求項3】 少なくとも片面に粘着剤層または接着剤
    層が積層されていることを特徴とする請求項1または2
    に記載のディスプレイ用フィルタ。
  4. 【請求項4】 少なくともディスプレイへの装着状態に
    おける被目視面が黒色であることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載のディスプレイ用フィルタ。
  5. 【請求項5】 直線的に延びる多数のライン部が互いに
    交差し、かつ該ライン部に囲まれた多数の孔を有するメ
    ッシュを主体とするフィルタを、前記ライン部が、ディ
    スプレイの画素の縦方向の境界に対して45゜±15゜
    の角度で交差するようディスプレイの前面に装着するこ
    とを特徴とするディスプレイ用フィルタの使用方法。
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