JP5293455B2 - 電磁波遮蔽材 - Google Patents

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本発明は各種の用途、中でも特にディスプレイの前面に配置するのに好適な、電磁波遮蔽材に関する。
現在、ディスプレイ(画像表示装置とも言う)として、旧来のブラウン管(CRT)ディスプレイ以外に、フラットパネルディスプレイ(FPD)となる、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイパネル(以後PDPとも言う)、電界発光(EL)ディスプレイ等の各種ディスプレイが実用されている。これらの中でも、特に、PDPは不要な電磁波放出が強いため、ディスプレイの前面に電磁波遮蔽材を配置している。
この様にディスプレイの前面に配置する用途の電磁波遮蔽材においては、導電体層として金属層など不透明な導電体層を利用する場合、電磁波遮蔽性能と共に光透過性を実現するために、図7の平面図で例示する様に、電磁波遮蔽材の中央部の画像表示領域2Dに於ける導電体層2には、多数の開口部をメッシュ状に形成したパターン領域2Aを設けている。一方、電磁波遮蔽材の外縁部の導電体層では、電磁波シールド本来の目的の為にアース(接地)取りを行う必要があるため、例えば、導電体層には前記パターン領域の周縁部の四方全周囲に、開口部は設けない連続層で額縁形状(長方形の枠形状)の接地領域2Bを設けている。また、接地領域2Bを連続層で設ける場合、パターン領域2Aは画像表示領域2Dよりも若干大きめで画像表示領域2Dの全域を含める様に設けている。
一方、電磁波遮蔽材は、本来の電磁波遮蔽機能以外に、更に近赤外線吸収、ネオン光吸収、反射防止等の光学フィルタ機能の付与、導電体層の傷付き防止などの為に、導電体層面に光学フィルムなど透明被覆シートを積層したり、導電体層上に樹脂層を塗布形成したりして被覆することがあり、これらが透明被覆層として導電体層上に存在することになる。
なお、本願明細書中に於いて、「電磁波」とは広義の電磁波のうちで、特に、kHz帯域からGHz帯域のもの、中でも特に、VCCI規格による規制周波数の30MHz〜1GHz前後の周波数帯域のものを呼称するものとし、可視光線(乃至光)、(近)赤外線、紫外線等の周波数帯域のものは、各々、「可視光線(乃至光)」、「(近)赤外線」、「紫外線」等と呼称する。
また、電磁波遮蔽材は電磁波遮蔽機能の点で、導電体層から外部にアースを取り出す必要があるので、電磁波遮蔽材の外周部の接地領域に於ける導電体層は、電気絶縁体である透明被覆層から露出させることが望ましい。
そこで、導電体層が透明基材に積層された導電体層積層体に対して、大きさが一回り小さい透明被覆シートを導電体層積層体の中央部に貼付し積層することで、四辺全周囲に設けた接地領域中に四辺全周囲で導電体層を露出させて接地部分を形成する方法(「部分積層法」と呼ぶことにする)や、或いは接地領域も含めて全面に透明被覆シートを一旦貼付し積層した後に接地領域中の接地部分上の透明被覆シートを剥がし除去することで、四辺全周囲で導電体層を露出させて接地部分を形成する方法(「剥離法」と呼ぶことにする)、などが提案されてきた(特許文献1、特許文献2)。
つまり、部分積層法は、予め透明被覆層の接地部分と対峙する部分は除外して、積層する方法であり、剥離法は、先ず透明被覆層を導電体層上の全面に積層後に、接地部分を剥がす方法である。
また、透明被覆シートを剥がすには、透明被覆シートに入れた切れ目部分で不要部分を剥がし除去したりする。
上記「部分積層法」は、一枚毎に透明被覆シートを貼付する枚葉処理となり、ロール・ツー・ロール方式によって連続処理できず生産性に難があるのに対して、上記「剥離法」は、ロール・ツー・ロール方式の連続処理が可能で生産性が期待できる。但し、「剥離法」は、切れ目を透明被覆シートに入れる際に導電体層を切断したり、透明被覆シートを剥がすときに導電体層も伴って剥がしたりする、問題がある。
なお、ここで、「ロール・ツー・ロール方式」とは、シート状材料の加工方式であって、被加工材料を連続帯状のシート状材料の巻取(ロール)から巻き出して供給し、所望の加工を施した後、再度、巻取に巻き取って保管、搬送等する加工方式を意味する。
また、特許文献3には、層内部の導電体層を透明被覆層から表面に露出させずに、アースを表裏面に取り出せる方法が提案されている。すなわち、接地部材として「コ」の字形状の金属線を電磁波遮蔽材を貫通させ、貫通させた先端は折り曲げることで固定し、金属線が層内部で導電体層と接触することで、アースを外部に取り出す方法である。
特開平11−126024号公報(0016、図1) 特開2003−66854号公報(請求項1、0018、図1) 特開2008−294374号公報
しかしながら、特許文献3が開示するアース取り出し構造は、導電体層を表面に露出させる必要はないが、接地部材として電磁波遮蔽材に差し込み先端を折り曲げた金属線の電磁波遮蔽材への固着にややもするとガタツキが生じ易いという問題がある。また、無理矢理に固着させようとすると、電磁波遮蔽材に歪み、たわみ等の破損を生じ易いという問題もある。その上、該金属線と接地領域の導電体層との接触面積が小さい為、接地抵抗を十分に下げることが難しい。
すなわち、本発明の課題は、各種用途、中でも特に、PDPなど各種ディスプレイの前面に配置する用途に好適な電磁波遮蔽材について、透明被覆層があっても導電体層の剥離や切断、接地部材のガタ、電磁波遮蔽材の損傷なしに、電磁波遮蔽材の層内部から透明被覆層を除去せずに表裏面のいずれにも、十分低い接地抵抗で、アースを取り出せる様にすることである。
そこで、本発明の電磁波遮蔽材は、透明基材上に導電体層、及び電気絶縁体からなる透明被覆層がこの順に積層された積層材の接地領域内で接地を行う接地部分に、該積層材を貫通する接地孔に対して、該積層材の一方の面から導電金属シートが、その一部を該一方の面に沿って接地孔周囲に広がり、残りの部分が該接地孔を貫通すると共に該接地孔の側面で露出する前記導電体層に接触し、更に該接地孔を貫通した導電金属シートは前記一方の面に広がる導電金属シートと連続した状態で分割された折返し片となって、該接地孔周囲の積層材の他方の面に沿って広がり、更に導電金属シートが貫通した後の接地孔部分には積層材の表裏空間を連結する空洞を有する、電磁波遮蔽材、とした。
また、本発明の電磁波遮蔽材は、上記構成に於いて更に、接地孔の周囲で積層材表裏両側に沿って広がる導電金属シート部分に、表裏で互い違いに且つ接地孔周囲に沿う形状で積層材に食い込む表側凹陥部と裏側凹陥部との凹陥部によって、導電金属シートの積層材への固定が補強されている、電磁波遮蔽材とした。
また、本発明の電磁波遮蔽材は、上記何れかの構成に於いて更に、導電金属シートが貫通した接地孔部分の空洞に、該空洞を貫通する固定具で導電金属シートを積層材に圧迫することで、導電金属シートの積層材への固定が補強されている、電磁波遮蔽材とした。
本発明によれば、接地部分の導電体層上に透明被覆層が在っても、導電体層の剥離や切断、金属線などの接地部材のガタ、電磁波遮蔽材の損傷なしに、表裏いずれの面に、透明被覆層を除去せずに、層内部の導電体層から、十分低い接地抵抗で、アースを容易に取り出せる。
また、表裏互い違いの表側凹陥部と裏側凹陥部や、接地孔空洞を貫通する固定具によって、導電金属シートの固定が補強され、より安定的にアースを取り出せる。
本発明の電磁波遮蔽材の接地構造をその一形態で概念的に示す部分拡大図であり、(A)は側面から見た断面図、(B)は視点b側から見た(表側面の)平面図、(C)は視点c側から見た(裏側面の)平面図。 接地孔での導電金属シートの折返し片の折返しを説明する平面図で、(A1)及び(A2)が図1(B)の表側面に対応し、(B1)及び(B2)が図1(C)の裏側面に対応する。 本発明の電磁波遮蔽材の接地構造の他の一形態例(凹陥部で補強)を示す断面図。 本発明の電磁波遮蔽材の接地構造の他の一形態例(固定具で補強)を示す断面図。 本発明の電磁波遮蔽材の取り付け例を概念的に示す断面図。 同、一画面分に於ける接地部分の位置例の2例を示す平面図。 画像表示領域、接地領域、パターン領域の位置関係を例示する平面図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[要旨]
先ず、図1(A)は本発明による電磁波遮蔽材10において、その接地部分に於ける接地構造(アース取り出し構造)の一形態例を概念的に示す部分拡大断面図である。なお、接地部分とは接地領域中で実際にアースを取り出せる様にした部分である。同図の電磁波遮蔽材10は、層構成が、透明基材1、導電体層2、透明被覆層3の少なくとも各層がこの順に積層された積層材4を電磁波遮蔽材原反として、この積層材4の接地部分に積層材4を貫通する接地孔5が形成されている。更に、この接地孔5に導電金属シート6を一部は接地孔5周囲の積層材4の表側面(図面上側)に沿って広げて残し、残りの部分の導電金属シート6を接地孔5を通して接地孔5の側面と接触させ、そこで露出した導電体層2と導通部Cで電気的に接続する。そして、接地孔5を通した導電金属シート6の先は分割して折返し片6aにして接地孔5周囲の積層材裏側面に沿って広げて折り返すことで、表裏空間を連結する空洞Aが接地孔部分に形成される形で、導電金属シート6を接地部分に適用して、積層材4の層内部から導電金属シート6によって、表裏面に接地を取れる様にした接地構造としてある。
次に、図1(B)は、図1(A)で積層材4の図面上側の視点b側から見た(表側面の)平面図であり、平面視円形の接地孔5の周囲に広がる導電金属シート6の輪郭形状は四角形状(長方形)としてある。
また、図1(C)は、図1(A)で積層材4の図面下側の視点c側から見た(裏側面の)平面図であり、接地孔5の周囲に広がる導電金属シートは、その形状が、接地孔5の平面視円形の大きさに収まる寸法で斜め十文字状に切断した部分が(図面2(A1)参照)、図面で上下左右に4つに分かれた略三角形状の折返し片6aとなっている。
なお、本発明では、「表側」、「裏側」とは、透明基材1に対して導電体層2が積層された導電体層2側を「表側」(図面で上方の側)と呼び、これとは逆の側である透明基材1側を「裏側」(図面で下方の側)と呼ぶことにする。
ここで、図2の平面図は、接地孔5を通す部分の導電金属シート6について、接地孔5を通した先を折り返して成形する様子を概念的に説明する図面である。図2(A1)及び図2(A2)が図1(B)の表側面の平面図に対応し、図2(B1)及び図2(B2)が図1(C)の裏側面の平面図に対応する。
折り返し前の状態では、図2(A1)の様に、表側から見ると、導電体層2に隠れ点線で示す接地孔5に収まる部分の導電金属シート6は、同図の場合では斜め45°の斜め十文字形状で接地孔5の大きさの分割線6aで分割され(接地孔周囲に広がる部分とは分断されてなく連続しており電気的に接続している)、この状態を裏側から見ると図2(B1)の様に、接地孔5の表側周囲に広がり透明基材で隠れている点線表示の導電金属シート6が、透明基材1がない接地孔5の部分では分割線6cで分割されているのが見える。
そして、折り返した後の状態が、表側が図2(A2)でこれは図1(B)と同じであり、裏側が図2(B2)でこれは図1(C)と同じである。図2(B1)で接地孔5内部で見える分割線6cで分割された導電金属シートの折返し片6a部分を、接地孔5を通した先で接地孔5の周囲の方向に折り返すと、同図の場合では図2(B2)の様な略三角形状の折返し片6aとなり、その結果、導電金属層6が貫通後の接地孔5には、表裏空間を連結する空洞Aが形成される。この空洞Aは、後述する固定補強用の固定具8などの挿入に利用することができる。
なお、図1及び図2では、導電金属シート6は接地孔5を表側から裏側に(図面上方から下方へ)通した形態であるが、本発明では、通す方向は、この逆の形態でもよい(下記図3及び図4なども同様)。
また、図3、図4で例示する形態の電磁波遮蔽材10の様に、導電金属シート6の積層材4への固定を補強する為に、導電金属シート6を表裏で互い違いとなる凹陥部7A及び7Bで積層材4に食い込ませたり(図3参照)、導電金属シート6適用後の空洞A内に更に挿入する固定具8(8A、8B)で導電金属シート6を積層材に圧迫したりしても良い。
以下、本発明を更に詳述する。
[接地孔]
接地孔5は、積層材4を貫通し、接地孔の側面で導電体層2の断面を露出させる孔であり、この様な接地孔は、ドリル、ポンチ、レーザドリル、プレスなど公知の穿孔具によって穿孔加工することで形成できる。なお、接地孔5の平面視形状は、円形が代表的であるが、楕円形、四角形、五角形、六角形、八角形、星芒形など、その他形状でも良い。また、接地孔の厚み方向形状は、断面形状一定の筒形状が代表的であるが、円錐形状、角錐形状等その他形状でもよい。
なお、接地孔5の平面視の大きさは、導電体層のパターンの大きさに応じたものとすれば良い。例えば、接地孔5を適用する接地部分がパターン領域でそのパターンがメッシュであれば、接地孔5の大きさをメッシュピッチよりも大きくすれば必ずメッシュの細線に接地孔5は遭遇できる。従って、接地孔5の平面視での大きさは直径で、例えば0.5mm〜20mm程度である。
接地孔5を設ける位置は、接地性能の点では、平面視四角形の電磁波遮蔽材の四辺各辺に沿ってなるべく全周囲に位置させるのが好ましい。電磁波遮蔽材の四辺全周囲に沿って複数の接地孔を設けて、接地孔全体として四辺全周囲で額縁形状で層内部からアースを取り出せる様に設けるのが良い。
なお、接地孔を複数配列する場合、規則的に直線状或いはジグザグ(Zigzag)に等間隔に配置しても良いし、不規則に配置しても良い。
[導電金属シート]
導電金属シート6としては、導電性の金属箔などの金属性シート状物を利用できる。例えば、金属箔の金属としては、金、銀、白金、銅、アルミニウム、錫、亜鉛、ニッケルなどの導電性の金属、あるいは導電性の合金、例えば銅と亜鉛の合金である真鍮などである。導電金属シートの厚みは特に制限はなく、例えば10〜1000μm程度である。
なお、導電金属シートは、接地孔を通した先で接地孔周囲に折り返して(折り曲げて)広げて積層材を表裏面から挟んだ構造とすることで積層材に固定する観点からは、折返した形状を維持できる様に厚さは厚い方が好ましく、一方、折り返すには厚さが薄い方が容易であるので、これらの適性のバランスをみて適宜厚さのものを選択すればよい。
導電金属シート6を複数の接地孔5に適用する場合、一つの接地孔毎に一枚の導電金属シートを適用しても良く、複数の接地孔に共通の一枚の導電金属シートを適用しても良い。また、平面視形状が四角形の電磁波遮蔽材の各辺に沿う各接地領域において、一つの辺に沿う接地領域毎に一枚の導電金属シートを適用しても良く、隣接する辺に沿う各接地領域間で共通の一枚の導電金属シートを適用してもよく、一つの辺に沿う接地領域内で複数の導電金属シートを適用してもよい。また、隣接する導電金属シート同士は重ねて積層しても良い。
一つの接地孔毎に一枚の導電金属シートを適用すれば、接地孔に導電金属シートを通して先を折り返す際に、表面に広がった導電金属シートにヒキツレ等ひずみが仮に伝播したとしても、一枚の導電金属シート内で留めて、隣接する導電金属シートへ波及するのを防げる。
なお、導電金属シート6の大きさ、つまり積層材の表側面や裏側面で広げる(接地孔部分の大きさも含めた)大きさは、当然、接地孔5の大きさよりも大きくなるが、接地を取り出す相手のアース部材やアース電極の大きさよりも大き過ぎてもその部分では接地がとれないので、これらを勘案して適宜に設定すると良い。
また、導電金属シート6は、接地孔5周囲の積層材4を表裏から挟んだ形で固定されているが、接地孔周囲に広がった部分については、該積層材の面に固着させて固定する為に、粘着剤や接着剤で接着してもよい。
なお、導電金属シート6で、図1の様な接地構造とするには、例えば、ポンチなどの穿孔具で積層材4に円筒形状などの接地孔5を設けた後、接地孔5の周囲表側面に載せた導電金属シート6を、プレスなどの成形機で接地孔5内部に押込んで側面と接触する様に成形し、更に折返し部分に分割線6cの切れ目を入れ、出来た折返し片6aを成形して接地孔5周囲の裏側面に折り返す様に折り曲げて広げることで作製するとよい。
[凹陥部]
図3で例示する電磁波遮蔽材10では、その接地構造として、図1で例示の形態に対して、積層材4の表裏両面で接地孔5の周囲の面に沿って広がる導電金属シート6に対して、接地孔5から離れた接地孔5周囲の位置に、積層材4に食い込ませる凹陥部7A及び7Bを設けた形態である。
凹陥部7Aは、接地孔5を貫通させずに一部残した側(図面では表側)の導電金属シート6に、凹陥部7Bは接地孔5を貫通して折返し片6aとした側(図面では裏側)の導電金属シートに施してある。凹陥部7Aは表側面の導電金属シート6に、凹陥部7Bは裏側面の導電金属シートである折返し片6aに施してある。
ここで、表側と裏側を区別する為に、表側面の凹陥部は表側凹陥部7Aとも呼び、裏側面の凹陥部は裏側凹陥部7Bとも呼び、表裏を区別しないときは単に凹陥部、凹陥部7とも呼ぶ。(なお、仮に図3とは逆に、導電金属シート6を裏側から接地孔5を貫通させる形態に対しては、折返し辺6aが表側になり、これに適用される方が表側凹陥部7Aとなるが、ここでは図3の形態で表側、裏側の各凹陥部を説明する。)
しかも、表側凹陥部7Aと裏側凹陥部7Bとは、平面視位置が接地孔5からの距離で互い違い、つまり図3の様に接地孔5からの距離が互いに異なる位置で設けてある。表裏で互い違いの凹陥部7とすることで、表側凹陥部7Aと裏側凹陥部7Bとの協働作用で、積層材4を凹陥部7で挟み込む力に面方向(図面左右方向)成分が加わった力が作用して、導電金属シート6の積層材4への固定が補強される。
なお、凹陥部7を形成するには、プレス加工などによって導電金属シート6を積層材4に押込む様に成形すれば良い。
凹陥部7の平面視形状は、接地孔5からの距離が表裏で互い違いとなる形状であれば特に制限はなく、例えば円形であれば、接地孔5の中心を中心とする円形の場合、表裏で互いに半径が異なる円である。但し、裏側凹陥部7Bは、折返し片6aが接地孔5から離れた位置では分割線6cで切断して形成されている関係上、接地孔5の全周囲には存在しないので、その折返し片6aがなく積層材4が露出している部分も含めて接地孔5の全周囲に設けても良く、折返し片6aの在る部分のみ設けても良い。
また同様に、表側凹陥部7Aも含めて、凹陥部7の平面視形状が円であっても、その円の全周囲を凹陥部としても良く、円の円周上に点線状などで凹陥部を散在させても良い。
凹陥部の個数は、図3の例では、円形でその半径が互いに異なる表側凹陥部7Aと裏側凹陥部7Bのリング形状のものを表裏各1個で合計2個設けたものであったが、表側凹陥部7A、裏側凹陥部7Bは各々複数設けても良い。つまり円形で言えば、異なる半径のものを片側当たり複数設けてもよい。例えば、表側凹陥部7Aを2つのリングで裏側凹陥部7Bは一つのリングで設け、これら3つのリングを平面視互い違いの半径位置に設けても良い。また、表側に2個、裏側に2個、合計4個でもよい。
なお、図3に於いては、積層材4の表裏両面に表側凹陥部7A及び裏側凹陥部7Bの両方を形成した形態を例示した。導電金属シート6の固着効果上はこの様な形態が一番好ましいが、勿論、それ程大きな固着効果を望まない場合には、積層材4の表面に表側凹陥部7Aのみを形成した形態、或は積層材4の裏面に裏側凹陥部7Bのみを形成した形態とすることも出来る。
[固定具]
図4で例示する電磁波遮蔽材10では、その接地構造として、図1で例示の形態に対して、導電金属シート6を接地孔5に適用後に残った接地孔5の部分に出来た空洞Aの中に、更に固定具8(8A及び8B)を通して、導電金属シート6の積層材4への固定を補強した形態である。
また、固定具8は図2の凹陥部で補強した形態に、更に適用して補強しても良い。
固定具8は、材質的には、鉄、銅、アルミニウム、真鍮、ステンレスなどの金属の他、オレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂などの樹脂でも良い。金属の場合、固定具からもアースを取れる。
固定具8は、接地孔5に適用後の導電金属シート6について、その積層材4への固定を強化できるものであれば特に制限はない。例えば、固定具8としては、鳩目、カシメ、リベット、ホックなど用いると良く、また、両面鳩目、両面カシメなどと、本体8Aを空洞を貫通させた先を受け止める座金などの受け具8Bと、本体8Aとがセットになって一対で機能する固定具を用いても良い。
図4に例示の固定具は、固定具本体8Aと、それを空洞に通した先端を受け止めて固定具の本体に固定される座金等の受け具8Bとで一対となる構成の固定具の例である。また、同図では受け具8Bは中間に孔があるリング状の例であり、固定具で固定後も、固定具内に空洞が形成される形態である。
固定具8は、導電金属シート6を積層材4に固定するのみならず、導電金属シート貫通後に於ける接地孔5の空洞A内に存在する部分で、導電金属シート6を接地孔側面に押し付けて圧迫することが可能であり、これにより接地孔側面で露出した導電体層2と導電金属シート6との電気的導通を安定化できる。
[電磁波遮蔽材の取り付け例]
そして、以上の様な接地構造を備えている電磁波遮蔽材10は、例えば図5で例示する様に、裏側面で露出する導電金属シート6で、ディスプレイ前面板21のアース電極22に接する様に間に導電ガスケット(不図示。図面は取り付け前で導電金属シート直下に空間がある状態)等を適宜介して取り付ければ、裏側でアース接続できる。なお、図5に例示の電磁波遮蔽材10は、図3で例示した様な凹陥部7A、7Bで固定を補強した形態のものである。
次に、透明基材、導電体層、透明被覆層などの各層について説明する。なお、これらは公知のものを適宜選択することができる。
[透明基材]
透明基材1には、公知の透明な材料を使用すれば良く、可視光線領域での透明性、耐熱性、機械的強度等を考慮すると、樹脂フィルム(乃至シート)が代表的である。樹脂フィルム(乃至シート)の樹脂は例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリイミド系樹脂、或いは、シクロオレフィン重合体などのポリオレフィン系樹脂、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂等である。なかでも、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは好適な材料である。なお、透明基材の厚みは、取扱性、コスト等の点で通常12〜500μm、好ましくは25〜200μmだが、特に制限はない。
[導電体層]
導電体層2は、図7の様に、画像表示領域2Dに光透過性確保の為にパターン領域2Aが必要な層であり、該層自体は不透明な層である。また、導電体層2は、画像表示領域2D周囲の画像表示に影響のない部分に、接地の為に、画像表示領域2Dと電気的に接続した接地領域2Bも有する。
なお、接地領域2Bの領域内で、接地孔などによって実際にアースを取り出せる様にした部分が接地部分である。
また、本発明に於いて、画像表示領域2Dと接地領域2Bとが電気的に接続していると言うことの意味は、画像表示領域2Dと接地領域2Bとが連続一体の層から形成されている形態の他、画像表示領域2Dと接地領域2Bとが各々別個に(同材料又は異材料にて)形成されたものを溶接、ハンダ付け、導電性接着剤での接着、圧着加工等により両者間の電気的導通を確保した状態で接続する形態も包含する。
この様な導電体層2は、公知のものでよく、代表的には、銅、アルミニウム等の金属層、或いは銀等から成る導電性粒子を樹脂バインダ中に分散させた導電性組成物層などである。通常、金属層は金属箔からフォトエッチング法などで形成し、導電性組成物層は導電性組成物のインキの印刷で形成する。
なお、本発明では、接地孔5の部分で層内部側面に露出する導電体層2の断面で導電金属シート6と電気的な接続を取る関係上、接地孔一個当たりの導電体層断面での露出面積ひいては接触面積を広くできる点では、金属蒸着膜の様な薄膜による導電体層よりは、厚みを厚くし易い前記金属箔や前記導電性組成物層による導電体層の方が好ましい。
パターン領域2Aにおけるパターンの平面視形状は、特に制限はなく公知の形状でよく、例えば、メッシュ形状(格子模様)、ストライプ形状(直線状縞模様、螺旋模様など)などである。なかでもメッシュ形状、それも正方格子形状が代表的である。なお、パターンの形成は、公知の方法、例えば、ケミカルエッチング、印刷法等により行えば良い。
なお、アースを取り出す部分の導電体層2、さらに接地領域2Bの導電体層2は、開口部を設けないで連続層(ベタ層)でも良いが、パターン領域2Aとしても良く、パターン領域2Aでも透明被覆層3で被覆されておれば導電体層の損傷を防げる。しかも、本発明では、パターン領域2Aとなった接地領域を保護などの為に透明被覆層で被覆しても、接地孔を通した導電金属シートによってアースを取り出せる利点がある。また、接地領域2Bもパターン領域2Aとすれば、異なる画面サイズ、異なる接地領域サイズなどに対応させた、一画面単位のシートの切り出しサイズや切り出し位置の自由度を増やせる。
なお、導電体層2が特に画像表示領域2Dの場合、コントラスト向上の為に、導電体層2としては、その表面が黒化処理層を有するのが好ましい。黒化処理層としては、電磁波遮蔽材において公知のものを適宜採用すれば良い。
[透明被覆層]
透明被覆層3は、導電体層2を被覆する電気絶縁性の層である。透明被覆層3は、各種光学フィルタ、光学フィルタ機能以外のその他の機能を担う機能層などである。透明被覆層は透明被覆シートの積層や、塗料で塗布形成した透明被覆塗膜として形成する。透明被覆層3には、公知のものを適宜選択する事ができる。
(光学フィルタ)
光学フィルタとしては公知の光学フィルタ、例えばその光学機能としては、近赤外線を吸収する近赤外線吸収機能、紫外線を吸収する紫外線吸収機能、或いは、視覚上の効果が得られる、PDPのネオン光を吸収するネオン光吸収機能、表示画像を好みの色調に補正する色補正機能などの特定光透過機能、反射防止機能(防眩、反射防止、防眩及び反射防止兼用のいずれか)、特開2007−272161号公報等に記載の微小ルーバによる外光反射防止機能などである。光学フィルタは、これら機能の1又は2以上を備え、単層又は多層構成によって複数機能を兼用することができる。
これら各種の光学フィルタ機能は、例えば、近赤外線吸収機能、ネオン光吸収機能、色補正機能などは、これら機能に応じた色素(近赤外線吸収色素、ネオン光吸収色素、色補正色素)を用い、紫外線吸収機能は紫外線吸収剤を用いるなど、公知の材料・方法で実現できる。例えば、これら材料を樹脂中に分散させた樹脂層を光学フィルタとして、公知の塗工法、押出法などで形成することができる。また、反射防止機能なども含めて光学フィルタ機能を担う光学フィルタは、適宜透明な基材に積層して光学フィルタとすることもある。なお、ここでの透明な基材としては、透明基材1で列記した材料を使用できる。
(その他の機能層)
光学フィルタ機能以外のその他の機能層としては、公知の機能層、例えばその機能として、導電体層のパターン領域に於ける凹凸を平坦化する平坦化樹脂層、導電体層や光学フィルタの表面を保護する表面保護層、ハードコート層、帯電防止層、汚染防止層、耐衝撃層、或いは2層間を密着させる接着剤層(含む粘着剤層)などである。これら機能層は単層或いは多層で積層され、また、単層で複数機能を兼用することもある。
[電磁波遮蔽材の一画面分(一単位)に於ける実施形態例]
次に、本発明の実施形態について、電磁波遮蔽材の一画面分に相当する一単位に於ける各部分への接地構造の適用例を、図6を参照して更に説明する。
先ず、図6(A)の形態例、及び図6(B)の形態例は共に、複数の導電金属シート6を全体として額縁状になる様に適用した形態例を示し、裏側でも表側でも表裏どちらからでも、導電金属シート6を利用してアースを取れる。
また、これら形態例は共に、幅方向TDの両端の接地領域2Bでは、「部分積層法」を利用して、透明被覆層3は最初から不存在の領域として導電体層2を連続面で露出させてある。「部分積層法」では、電磁波遮蔽材10の幅方向TDの(導電体層の)全幅よりも狭い幅の透明被覆シートを積層したり、塗料を該全幅よりも狭い幅で塗工したりすることで、幅方向TD両端に導電体層2が連続面で露出した接地領域2Bを形成する。
また、これら形態例では、導電体層2は全ての接地領域2Bを含めて電磁波遮蔽材10の全面がパターン領域2Aとなっている。
なお、図6(A)及び図6(B)では、透明被覆層3の形成対象とする、透明基材1上に導電体層2を積層した連続帯状の導電体層積層シートを、ロールから巻き出して連続帯状で貼付加工して形成するときの、該導電体層積層シートの走行方向である流れ方向MD(Machine Direction)を図面上下方向、幅方向TD(Transverse Direction)を図面左右方向としてある。
なお、この様な、透明被覆層3が部分形成された電磁波遮蔽材10は、透明被覆層の形成を、連続帯状の透明被覆シートを連続的に積層する事で形成したり、塗料で塗工形成したりする場合に好適な形態である。また、ロール・ツー・ロール方式での連続生産に適した形態である。
図6(A)の形態例を更に説明すれば、同図の形態例では、流れ方向MD両端の辺に沿う(図面上下方向両端の)導電金属シート6は、透明基材と導電体層と透明被覆層とを貫通する接地孔5を貫通しており、幅方向TD両端の辺に沿う(図面左右方向両端の)導電金属シート6は表側周囲に透明被覆層3が存在せず、透明基材と導電体層とを貫通する接地孔5を貫通している。電磁波遮蔽材10となる積層材は、層構成が少なくとも透明基材1上に導電体層2及び透明被覆層3がこの順に積層された構成である。
そして、流れ方向MD両端の辺に沿う導電金属シート6周囲の部分の断面は、例えば前記図1〜4で例示の形態の接地構造である(凹陥部7や固定具8は不図示とする)。
一方、幅方向TD両端の辺に沿う導電金属シート6周囲の部分の断面は、これに対して積層材の透明被覆層3がない構成である。
なお、少なくとも図1や図3の形態の場合は、接地孔5の部分は電磁波遮蔽材10の表裏両側空間を連結する空洞となっている。
図6(A)の形態例は、導電金属シート6を四方各辺に沿って平行に等間隔で複数配置し、一個の接地孔5毎に一枚の導電金属シート6tを適用した例である。
一方、図6(B)の形態例は、接地孔5を四方各辺に沿って平行に等間隔で複数配置し、各辺毎に一枚の導電金属シート6を複数の接地孔5に適用した例である。
なお、導電金属シート6と導電体層2との電気的接続を行う導通部は、流れ方向MD両端の辺に沿う導電金属シート6の場合は接地孔5の層内部に形成されるが、幅方向TD両端の辺に沿う導電金属シート6の場合は、そこに透明被覆層3が存在せず導電体層2が露出しているので、この露出した導電体層との面状接触形態でも形成されている。そして、この面状接触形態の接地構造では、そこから裏側へのアース取り出しもできることなる。
[製造方法]
なお、上記の様な電磁波遮蔽材10を製造する方法を例示すれば、例えば、先ず、透明基材1上に、画像表示領域に該当する少なくとも中央部分にパターン領域2Aを有する導電体層2を積層した、連続帯状の導電体層積層シートを準備し、この導電体層積層シートに対して、その幅方向TD両端の両接地領域2Bとする部分が示す幅方向TD外側間の距離よりも小さい幅で、両接地領域2Bの幅方向TD両側が共に露出する様に、透明被覆層3を透明被覆シートの積層又は塗料の塗布形成にて形成すること(部分積層法)で、幅方向TD両側の辺に沿った接地領域2Bの導電体層2を露出させた積層材4として積層体シートを作製する。
次に、四方各辺に沿う接地領域2Bに穿孔加工で接地孔5を形成した後、接地孔5の部分の片面に接地孔5よりも大きい導電金属シート6を載せて、導電金属シート6の接地孔5で囲われる範囲内で分割した先端の折返し片6aを、接地孔5を通した先で接地孔5の周囲に折り曲げて積層体シートに固定することで、表裏両側の面に沿って広がる導電金属シート6によって表裏両側でアースを取り出せる接地構造を備えた、電磁波遮蔽材が製造できる。
[その他の層、部材など]
なお、本発明では、上記した各層以外に、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で、その他の層や部材を適用したものとしても良い。
例えば、導電体層が金属箔由来の場合などで、導電体層を透明基材に固着する為の透明接着剤層である。もちろん、導電体層が透明基材に透明接着剤層なしでも密着するならば、透明接着剤層は省略できる。例えば、導電体層を導電性組成物層として、透明基材上に導電性組成物の印刷法により形成する場合などである。
或いは、導電体層が積層された側とは反対側の透明基材の面に、ディスプレイ前面板などの被着体に貼り付ける為の粘着剤層やそのセパレータフィルムなどである。
また、本発明の電磁波遮蔽材では、上記本発明の接地構造以外の接地構造が併用されていても良い。
[用途]
本発明の電磁波遮蔽材は、各種用途に使用可能である。特に、テレビジョン受像装置、測定機器や計器類、事務用機器、医療機器、電算機器、電話機、電子看板、遊戯機器等の表示部等に用いられるPDP、CRT、LCD、ELなどの各種画像表示装置の前面フィルタ用として好適であり、特にPDP用として好適である。又、その他、住宅、学校、病院、事務所、店舗等の建築物の窓、車輛、航空機、船舶等の乗物の窓、電子レンジ等の各種家電製品の窓等に於ける電磁波遮蔽用途にも使用可能である。
1 透明基材
2 導電体層
2A パターン領域
2B 接地領域
2D 画像表示領域
3 透明被覆層
4 積層材
5 接地孔
6 導電金属シート
6a 折返し片
6c 分割線
6t 一単位の導電金属シート
7A 表側凹陥部
7B 裏側凹陥部
8 固定具
8A 固定具本体
8B 受け具(座金など)
10 電磁波遮蔽材
21 ディスプレイ前面板
22 アース電極
A 空洞
C 導通部
MD (シート)流れ方向
TD (シート)幅方向

Claims (3)

  1. 透明基材上に導電体層、及び電気絶縁体からなる透明被覆層がこの順に積層された積層材の接地領域内で接地を行う接地部分に、該積層材を貫通する接地孔に対して、該積層材の一方の面から導電金属シートが、その一部を該一方の面に沿って接地孔周囲に広がり、残りの部分が該接地孔を貫通すると共に該接地孔の側面で露出する前記導電体層に接触し、更に該接地孔を貫通した導電金属シートは前記一方の面に広がる導電金属シートと連続した状態で分割された折返し片となって、該接地孔周囲の積層材の他方の面に沿って広がり、更に導電金属シートが貫通した後の接地孔部分には積層材の表裏空間を連結する空洞を有する、電磁波遮蔽材。
  2. 接地孔の周囲で積層材表裏両側に沿って広がる導電金属シート部分に、表裏で互い違いに且つ接地孔周囲に沿う形状で積層材に食い込む、表側凹陥部と裏側凹陥部との凹陥部を形成することで、導電金属シートの積層材への固定が補強されている、請求項1に記載の電磁波遮蔽材。
  3. 導電金属シートが貫通した接地孔部分の空洞に、該空洞を貫通する固定具で導電金属シートを積層材に圧迫することで、導電金属シートの積層材への固定が補強されている、請求項1又は2に記載の電磁波遮蔽材。
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