JP2000066461A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000066461A
JP2000066461A JP10234395A JP23439598A JP2000066461A JP 2000066461 A JP2000066461 A JP 2000066461A JP 10234395 A JP10234395 A JP 10234395A JP 23439598 A JP23439598 A JP 23439598A JP 2000066461 A JP2000066461 A JP 2000066461A
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temperature
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toner
fixing roller
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JP10234395A
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Junichi Nakayama
純一 中山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、連続的に画像を形成した場合に
も、定着ローラの温度低下に伴う濃度低下を抑えた画像
形成装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明に係
る画像形成装置の代表的な構成は、潜像を担持する像担
持体と、前記潜像を現像しトナー像を形成する現像手段
と、前記トナー像を転写材に転写する転写手段と、前記
転写材を挟持して加熱及び加圧する定着手段と、前記定
着手段が前記転写材に供給する熱量を検知する熱量検知
手段とを有し、前記熱量検知手段が検知した熱量に応じ
て該転写材上の未定着トナーの量を制御することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電複写機、同プ
リンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置であ
って、特に均一な画像を形成しうる画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置について、図を用い
て概略を説明する。図9は従来に係る画像形成装置の概
略構成図、図10は従来に係る画像形成装置の要部構成図
である。図に示す画像形成装置100 においては、像担持
体101 を帯電装置102 によって+400V に一様帯電し、そ
の表面に光学手段103 からレーザーを照射して静電潜像
を形成する。このときレーザーを照射された潜像部分
(以下低電位部という)の電位は+100V に落ち、照射さ
れずトナーが乗らない部分(以下高電位部という)の電
位は+400V のままである。この静電潜像を現像装置104
によって現像し、形成したトナー像を転写装置105 によ
って転写材S上に転写する。この状態の転写材Sを定着
装置106 に搬送し、熱と圧力によりトナー像を定着させ
て電子写真画像を形成している。
【0003】現像装置104 は、外面にカーボンコートを
施した円筒状のアルミニウムからなる現像スリーブ104
aと、該現像スリーブ104 aの内部に固定的に配置され
た磁石とからなり、像担持体101 に対向して設置されて
いる。またトナーには樹脂中に磁性体を混入した、いわ
ゆる磁性トナーを用いている。このトナーはポジティブ
に帯電されており、現像スリーブ104 a上に穂形状を形
成している。現像スリーブ104 aと像担持体101 との距
離は約220 μmであり、現像スリーブ104 a上の穂の高
さは平均約200 μm程度であるため、穂は像担持体101
に概ね非接触となる。
【0004】現像スリーブ104 aには+300V のDCバイ
アスと、振動電圧1KV 、周波数2KHzのACバイアスとを
重畳した現像バイアスが印加されている。これにより現
像スリーブ104 a上のトナーが像担持体101 上のトナー
は、像担持体101 上の潜像(低電位部)へと、穂がちぎ
れて静電的にジャンピングし、現像が行われる。このと
きAC分によりトナーは現像スリーブ104 a−像担持体
101 間を往復し、穂を崩しながら電荷の高いトナーから
優先的に像担持体101 上に現像される。
【0005】定着装置106 は内部にハロゲンランプから
なる定着ヒータ107 aを有する定着ローラ107 、加圧ロ
ーラ108 、定着ローラ107 を清掃するためのクリーニン
グウェブ109 等から構成されている。定着ローラ107 は
外径は50mm、厚み12mmの中空のアルミニウムの芯金上に
中間層として250 μm程度のシリコンゴム層を有し、そ
の上にPTFE等のフッ素樹脂を20μm程度コートして表層
を形成している。加圧ローラ108 は外径は50mmのアルミ
ニウムの芯金上に5mm のシリコンゴム層を有し、トップ
層は50μm程度のPFA チューブを被覆して構成してい
る。
【0006】クリーニングウェブ109 はポリアミド等の
不織布にシリコンオイル等を含浸させて構成し、定着ロ
ーラ107 に付勢され、画像形成中にのみ0.05mm/sの速度
で定着ローラ107 の回転に逆らう方向に巻き取られてい
る。定着ローラ107 表面の転写材Sの通紙領域には定着
ローラ107 の温度を検知するためのサーミスタ110 が当
接されており、検知した温度により制御装置111 によっ
て定着ヒータ107 aの出力を制御している。定着ヒータ
107 aの画像形成中の最大出力は750Wであり、A4サイズ
で毎分50枚の転写材Sを定着することができる。また定
着ローラ107 の回転速度は、300mm/s に制御されてい
る。
【0007】定着ローラ107 は図示しない制御装置によ
って200 度に保つよう構成されているが、定着ヒータ10
7 aから定着ローラ107 に与えられる熱量に比して転写
材Sや加圧ローラ108 、周辺雰囲気などに奪われる熱量
が多いため、常に定着ローラ107 の温度を200 度に保つ
ことは困難である。特に機内が十分に暖まっていない電
源投入から数十分の間に大量の転写材Sを連続して画像
形成を行う場合等には奪われる熱量が多く、定着ローラ
107 の温度低下は顕著である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記説明した如く従来
の画像形成装置においては、像担持体101 上の静電潜像
を現像する際に、現像スリーブ104 a上のトナーの穂が
ちぎれる穂現象が行われる。このため像担持体101 上に
置いては、穂の形状はある程度崩されるものの、完全に
は崩されずに穂形状の名残が生じることとなり、潜像
(低電位部)に均一にはトナーが分散されない。また転
写装置105 にてトナー像を転写する際には穂形状の名残
は多少分散されるものの、依然として痕跡が残ってしま
う。このため像担持体101 上の静電潜像が均一なべた黒
画像に形成されていたとしても、転写材Sに転写された
トナー像はムラとなって下地にあたる転写材Sが覗いて
しまい、全体として画像濃度が低く見えてしまう。
【0009】この穂形状の名残による濃度低下現象は、
定着装置106 によって加熱定着する過程の中でトナー中
の樹脂成分が横方向に融け、隣の穂形状の名残であるト
ナー群と繋がることにより転写材S上を完全に覆いきる
均一なトナー像が形成されることで解消されていた。
【0010】しかし、連続して大量の画像を形成するこ
とにより定着ローラ107 の温度が低下した場合、画像濃
度が低下してしまうという問題があった。このときのべ
た黒画像を光学顕微鏡で観察したところ、トナー群の隙
間から下地にあたる転写材Sが覗いている様子が観察さ
れた。これは定着ローラ107 の温度が低下したために穂
形状の名残であるトナー群を充分に融かして横方向に広
げることができず、隣のトナー群と完全にはつながれな
いため、定着後に均一なトナー像が形成されないものと
推測される。このため本来均一なべた黒画像部も、下地
にあたる転写材Sが覗いてしまい、結果として画像濃度
が低下してしまう。
【0011】図11に、従来例に於けるサーミスタ20の検
知した定着ローラ107 の温度とべた黒画像の反射濃度
(マクベス反射濃度計)の関係を示している。図からわ
かるように定着ローラ107 の温度が低いと濃度が低下す
る傾向が見られる。これは定着ローラ107 の温度が高い
方が転写材S上のトナーへ与えられる熱量が多いため、
トナーが融け広がりやすいことを示している。
【0012】また図12に、A4サイズの転写材S(搬送
方向の全長が約210mm )を連続して1000枚画像形成した
際の、サーミスタ110 の検知した定着ローラ107 の温度
とべた黒画像の濃度の推移を示す。この図から、連続し
た画像形成が進むにつれて定着ローラ107 の温度が低下
し、これに従って画像濃度も低下していくことがわか
る。
【0013】そこで本発明は、連続的に画像を形成した
場合にも、定着ローラの温度低下に伴う濃度低下を抑え
た画像形成装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、潜像
を担持する像担持体と、前記潜像を現像しトナー像を形
成する現像手段と、前記トナー像を転写材に転写する転
写手段と、前記転写材を挟持して加熱及び加圧する定着
手段と、前記定着手段が前記転写材に供給する熱量を検
知する熱量検知手段とを有し、前記熱量検知手段が検知
した熱量に応じて該転写材上の未定着トナーの量を制御
することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】[第1の実施例]本発明に係る画
像形成装置の第一の実施形態について、図を用いて説明
する。図1は本実施形態に係る画像形成装置の概略構成
図、図2は画像形成装置の要部構成図、図3は定着ロー
ラの温度が180 ℃の時と200 ℃の時の現像コントラスト
電位と濃度の関係を示す図、図4定着ローラの温度と現
像コントラスト電位の変極点との関係を示す図、図5は
1000枚の転写材を連続して画像形成した際の定着ローラ
の温度とべた黒画像の濃度の推移を示す図である。
【0016】(全体構成)図1に示す画像形成装置1は
電子写真複写機であって、装置上方に画像読取部2を有
し、装置略中央に画像形成部3、装置下方に転写材Sの
搬送部4を有して構成している。
【0017】画像読取部2はプラテン5上に載置された
原稿Sに原稿照明ランプ6により光を照射し、複数のミ
ラー7にて反射させてCCD8により画像情報を読み取
るものである。CCD8にてデジタル化された画像信号
は画像メモリ9に蓄積され、発振器10によってレーザー
10aをポリゴンミラー11を介して像担持体12に照射され
る。
【0018】像担持体12を帯電装置13によって+400V に
一様帯電し、その表面に上記発振器10によりレーザー10
aを照射して静電潜像を形成する。このときレーザー10
aを照射された潜像部分(以下低電位部という)の電位
は+100V に落ち、照射されずトナーが乗らない部分(以
下高電位部という)の電位は+400V のままである。この
静電潜像を現像手段である現像装置14によって現像し、
形成したトナー像を転写手段である転写装置15によって
転写材S上に転写する。
【0019】転写材Sは給送カセット30又は手差しトレ
イ31より供給される。給送カセット30に積載された転写
材Sは給送手段32によって一枚ずつ分離給送され、レジ
ストローラ対33により斜行を矯正されると共に像担持体
12と同期して転写装置15へと給送される。転写装置15が
トナーと逆極性の電荷を与えることによりトナー像を転
写材Sに転写させると、転写材Sは搬送ベルト34によっ
て定着手段である定着装置16に搬送される。
【0020】定着装置16は転写材Sに熱と圧力を加えて
トナー像を定着させ、電子写真画像を形成する。画像を
形成された転写材Sは機外の排出トレイ35に排出される
か、または機内のスイッチバックパス36によって表裏を
反転されてから再び画像形成部3へと搬送されて両面に
画像を形成される。
【0021】(画像形成部)現像装置14は、外面にカー
ボンコートを施した円筒状のアルミニウムからなる現像
スリーブ14aと、該現像スリーブ14aの内部に固定的に
配置された磁石とからなり、像担持体12に対向して設置
されている。またトナーには樹脂中に磁性体を混入し
た、いわゆる磁性トナーを用いている。このトナーはポ
ジティブに帯電されており、現像スリーブ14a上に穂形
状を形成している。現像スリーブ14aと像担持体12との
距離は約220 μmであり、現像スリーブ14a上の穂の高
さは平均約200 μm程度であるため、穂は像担持体12に
概ね非接触となる。
【0022】現像スリーブ14aには+300V のDCバイア
スと、振動電圧1KV 、周波数2KHzのACバイアスとを重
畳した現像バイアスが印加されている。これにより現像
スリーブ14a上のトナーが像担持体12上のトナーは、像
担持体12上の潜像(低電位部)へと穂がちぎれて静電的
にジャンピングし、現像が行われる。このときAC分に
よりトナーは現像スリーブ14a〜像担持体12間を往復
し、穂を崩しながら電荷の高いトナーから優先的に像担
持体12上に現像される。
【0023】定着装置16は図2に示すように、内部にハ
ロゲンランプからなる定着ヒータ17aを有する定着ロー
ラ17、加圧ローラ18、定着ローラ17を清掃するためのク
リーニングウェブ19等から構成されている。定着ローラ
17は外径は50mm、厚み12mmの中空のアルミニウムの芯金
上に中間層として250 μm程度のシリコンゴム層を有
し、その上にPTFE等のフッ素樹脂を20μm程度コートし
て表層を形成している。加圧ローラ18は外径は50mmのア
ルミニウムの芯金上に5mm のシリコンゴム層を有し、ト
ップ層は50μm程度のPFA チューブを被覆して構成して
いる。
【0024】クリーニングウェブ19はポリアミド等の不
織布にシリコンオイル等を含浸させて二つのローラ19
a、19bに張架し、ウェブ加圧ローラ19cによって定着
ローラ17に付勢しつつ、画像形成中にのみ0.05mm/sの速
度で定着ローラ17の回転に逆らう方向に巻き取られてい
る。定着ローラ17表面の転写材Sの通紙領域には定着ロ
ーラ17の温度を検知するための熱量検知手段であるサー
ミスタ20が当接されており、検知した温度により制御装
置21によって定着ヒータ107 aの出力を制御している。
定着ヒータ17aの画像形成中の最大出力は750Wであり、
A4サイズで毎分50枚の転写材Sを定着することができ
る。また定着ローラ17の回転速度は、300mm/s に制御さ
れている。
【0025】定着ローラ17は図示しない制御装置によっ
て200 度に保つよう構成されているが、定着ヒータ17a
から定着ローラ17に与えられる熱量に比して転写材Sや
加圧ローラ18、周辺雰囲気などに奪われる熱量が多いた
め、常に定着ローラ17の温度を200 度に保つことは困難
である。特に機内が十分に暖まっていない電源投入から
数十分の間に大量の転写材Sを連続して画像形成を行う
場合等には奪われる熱量が多く、定着ローラ17の温度低
下は顕著である。
【0026】そこで本実施形態においては定着ローラ17
の温度低下時にもべた黒画像の濃度を維持するために、
サーミスタ20により検知した定着ローラ17の温度に基づ
いてレーザー10aの光量を制御し、像担持体12上の低電
位部の電位を制御することにより、転写材S上の未定着
トナーの量を制御するよう構成している。
【0027】現像バイアスのDC分と低電位部の電位差
を現像コントラスト電位、現像バイアスのDC分と高電
位部の差をバックコントラスト電位という。上記したよ
うにDCバイアスが+300V 、低電位部が+100V であるこ
とから現像コントラスト電位は200Vであり、高電位部が
+400V であるからバックコントラスト電位は100Vであ
る。これら現像コントラスト電位とバックコントラスト
電位を変えることで、潜像に対するトナーの乗り量をコ
ントロールできる。一般に、現像コントラスト電位の方
がバックコントラスト電位よりも濃度に与える影響が大
きい。
【0028】図3に、定着ローラ17の温度が180 ℃の時
と200 ℃の時の、現像コントラスト電位と濃度の関係を
示す。180 ℃の時は、現像コントラスト電位が250Vまで
は現像コントラスト電位の上昇に従って濃度が上昇傾向
にあり、250V以上になると濃度の上昇が少なくなる。一
方200 ℃の時は、現像コントラスト電位が200Vまでは現
像コントラスト電位の上昇に従って濃度が上昇傾向にあ
るが、200V以上では濃度の上昇が少なくなる。
【0029】現像コントラスト電位の上昇につれて濃度
が上昇するのは、コントラスト電位の上昇に伴って現像
スリーブ14aと像担持体12間の電界が強くなるため、現
像スリーブ14a上のトナーが静電的に像担持体12上にジ
ャンピングしやすくなり、現像スリーブ上の穂の中でも
より電荷の低いトナーまでが像担持体12に移動するから
である。これにより像担持体12上のトナー像の穂の名残
り一つ一つが大きくなり、転写材Sに転写した未定着ト
ナー群においても、穂の名残の隙間から覗く部分の面積
が小さくなるためである。
【0030】しかしながら、ある程度以上現像コントラ
スト電位が大きくなると、画像定着後にほぼ全ての転写
材Sの表面がトナーによって覆われることとなるため、
濃度が大きく上昇しにくくなる。本実施形態において、
このような現像コントラスト電位を変極点という。上記
説明した如く定着ローラ17の温度が180 °の時は変極点
は250Vであり、200 ℃の時は200Vである。変極点が定着
ローラ17の温度によって異なるのはトナーを融け広がら
せる程度が異なるためであり、定着ローラ17が高温の時
の方がトナーに熱を与えやすいためにより低い現像コン
トラスト電位で変極点を迎える。
【0031】連続して画像形成を行う際には定着ローラ
の温度が低下するが、仮に終始現像コントラスト電位を
定着ローラ17の最下点温度の際の変極点以上の大きな値
に設定しておけば、定着ローラ17の温度低下による濃度
低下を防止することは可能である。しかし現像コントラ
スト電位が大きいと現像スリーブ14aから消費されるト
ナー量が増えるため、定着ローラ17の温度低下時におい
ては必要以上のトナーが転写されることとなり、トナー
の無駄使いとなる。従って現像コントラスト電位は、定
着ローラ17の温度に応じて変極点又はこれよりもやや高
い値を選択することにより、濃度を維持しつつ、且つト
ナー消費量を最適に抑えることが可能となる。
【0032】図4に、定着ローラ17の温度と現像コント
ラスト電位の変極点との関係を示す。本実施形態におい
ては、定着ローラ17の温度の推移に応じて現像コントラ
スト電位が変極点になるように制御した。現像コントラ
スト電位の制御は、像担持体12上の高電位部の電位及び
現像バイアスの値は固定して、像担持体12上の低電位部
の電位をレーザー10a光量(出力)を切り替えることに
より行った。
【0033】まず、複数の任意の出力でレーザー10aを
照射し、電源投入時、電源投入から10分後、1時間後、
2時間後、さらにその後一時間ごとに低電位部の電位を
測定することで、レーザー出力と低電位部の電位の関係
式を求める。この関係式を基にあらかじめ図4から求ま
る低電位部の電位の変極点と温度の関係のテーブルを用
意することができ、画像形成中に検知した定着ローラ17
の温度から低電位部の電位を決定し、所望の低電位部の
電位を得るためのレーザー出力を上記関係式から演算
し、この出力でレーザー10aを照射することで低電位部
の電位を制御した。
【0034】更に、レーザー出力と像担持体12上の低電
位部の電位の関係が一次関数に近似できる領域をレーザ
ー出力の使用領域に設定しておくことで、この演算は簡
潔な一次式になり、容易に制御することができる。
【0035】図5に本実施形態に係る画像形成装置1を
用いて1000枚の転写材Sを連続して画像形成した際の定
着ローラ17の温度とべた黒画像の濃度の推移を示す。図
に示すように、連続した画像形成を通して定着ローラ17
の温度に関わらず、安定して高濃度な画像形成を行うこ
とができた。また、濃度を維持できる最低限の現像コン
トラスト電位を維持しているため、トナー消費量も濃度
を維持できる範囲内で最小限に抑えることができた。
【0036】[第二実施形態]次に、本発明に係る画像
形成装置1の第二実施形態について図を用いて説明す
る。図6は本実施形態に係る画像形成装置1の要部構成
図、図7は転写材の温度と現像コントラスト電位の変極
点との関係を示す図、図8は1000枚の転写材を連続して
画像形成した際の定着ローラの温度とべた黒画像の濃度
の推移を示す図である。上記第一実施形態と説明の重複
する部分については、同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0037】図6に示すように、本実施形態に係る画像
形成装置においては、定着装置16の下流側に転写材Sの
温度を検知する転写材温度検知手段である非接触赤外線
温度センサ22を設けている。この非接触赤外放射温度セ
ンサ22は転写材Sの定着ローラ17側の面の温度を測定す
るものであり、本実施形態はこの非接触赤外放射温度セ
ンサ22によって検知した転写材Sの表面温度によって現
像コントラスト電位を制御するものである。
【0038】定着装置16を通過した直後の転写材Sの表
面温度を測定することによってトナー表面の溶融状態を
推測することができ、例えば表面温度が所定以上に高け
ればトナー、特に表面部のトナーが溶融状態にあること
を推測することができる。図7に示すように、転写材S
の温度が高ければ熱が十分に与えられたということであ
り、トナーが融け広がって濃度も向上する。
【0039】そこで非接触赤外放射温度センサ22によっ
て検知した転写材Sの温度により、図7の温度と変極点
の関係のテーブルから所望のレーザー出力を算出し、こ
れを用いて現像コントラスト電位を制御した。すると図
8に示すように、転写材Sに与えられた熱量に関わらず
安定した濃度を確保することができ、且つトナー消費量
も濃度を維持できる範囲で最小限に抑えることができ
た。
【0040】なお転写材温度検知手段として用いた非接
触赤外放射温度センサ22は、被検知物表面の輻射率によ
り出力値が異なるという問題がある。そこで本実施形態
においては像担持体12上の静電潜像の電位、トナー像の
濃度、画像情報等から現在温度を測定している位置の画
像濃度を検知して、輻射率を算出して補正するか又はべ
た黒部を選択して温度を検知するという手法を取ってい
る。
【0041】また更に、定着ローラ17下流側の転写材搬
送路近辺は高温の転写材Sの通過による雰囲気温度の変
動が激しく、非接触赤外放射温度センサ22はセンサ部の
温度により得られる信号値に誤差を生じるおそれがあ
る。そこでこれを補正するために、非接触赤外放射温度
センサ22のセンサ部にサーミスタや熱伝対を隣接し、セ
ンサ部及びその近傍の雰囲気温度を検知して補正を掛け
ることにより正確な温度検知を行った。
【0042】[第三実施形態]上記第一実施形態と同様
の装置構成を用いて、現像コントラスト電位を高電位
部、或いは現像バイアスのDC分を制御することでも同
様の効果を得ることができた。ここでレーザー10aの出
力を変えても、低電位部の電位を0以下若しくは0付近
まで大きく下げることは困難である。
【0043】従ってこのような場合は高電位部、或いは
現像バイアスのDC分を当量に制御することにより現像
コントラスト電位を大きく取ることができる。この時も
高電位部の電位と帯電装置13の出力の関係、及びそのと
きに必要な低電位部の電位を得るためのレーザー10aの
出力の関係をあらかじめ求めておき、これらに従って制
御することが好ましい。
【0044】
【発明の効果】上記説明した如く、本発明に係る画像形
成装置1においては、定着手段が転写材に供給する熱量
に応じて転写材上の未定着トナーの量を制御するよう構
成したことにより、連続した画像形成においても、定着
ローラの温度低下に伴う濃度低下を抑えることができ、
安定して高濃度な画像形成を行うことができた。また濃
度を維持できる最低限の現像コントラスト電位を維持し
ているため、トナー消費量も濃度を維持できる範囲内で
最小限に抑えることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図で
ある。
【図2】画像形成装置の要部構成図である。
【図3】定着ローラの温度が180 ℃の時と200 ℃の時の
現像コントラスト電位と濃度の関係を示す図である。
【図4】定着ローラの温度と現像コントラスト電位の変
極点との関係を示す図である。
【図5】1000枚の転写材を連続して画像形成した際の定
着ローラの温度とべた黒画像の濃度の推移を示す図であ
る。
【図6】第二実施形態に係る画像形成装置1の要部構成
図である。
【図7】転写材の温度と現像コントラスト電位の変極点
との関係を示す図である。
【図8】1000枚の転写材を連続して画像形成した際の定
着ローラの温度とべた黒画像の濃度の推移を示す図であ
る。
【図9】従来に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図10】従来に係る画像形成装置の要部構成図であ
る。
【図11】従来例に於いてサーミスタの検知した定着ロ
ーラの温度とべた黒画像の反射濃度の関係を示す図であ
る。
【図12】従来例に於いて1000枚画像形成した際の、定
着ローラの温度とべた黒画像の濃度の推移を示す図であ
る。
【符号の説明】 S …転写材 1 …画像形成装置 2 …画像読取部 3 …画像形成部 4 …搬送部 5 …プラテン 6 …原稿照明ランプ 7 …ミラー 8 …CCD 9 …画像メモリ 10 …発振器 10a …レーザー 11 …ポリゴンミラー 12 …像担持体 13 …帯電装置 14 …現像装置 14a …現像スリーブ 15 …転写装置 16 …定着装置 17 …定着ローラ 17a …定着ヒータ 18 …加圧ローラ 19 …クリーニングウェブ 19a、19b …ローラ 19c …ウェブ加圧ローラ 20 …サーミスタ 21 …制御装置 22 …非接触赤外放射温度センサ 30 …給送カセット 31 …トレイ 32 …給送手段 33 …レジストローラ対 34 …搬送ベルト 35 …排出トレイ 36 …スイッチバックパス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像を担持する像担持体と、前記潜像を
    現像しトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を
    転写材に転写する転写手段と、前記転写材を挟持して加
    熱及び加圧する定着手段と、前記定着手段が前記転写材
    に供給する熱量を検知する熱量検知手段とを有し、 前記熱量検知手段が検知した熱量に応じて該転写材上の
    未定着トナーの量を制御することを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 前記熱量検知手段とは前記定着装置の温
    度を検知する温度検知手段であって、前記温度検知手段
    が検知した温度に基づいて前記転写材上の未定着トナー
    の量を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記熱量検知手段とは前記定着手段の下
    流側に配置され前記転写材の温度を検知する転写材温度
    検知手段であって、前記転写材温度検知手段が検知した
    前記転写材の温度に基づいて該転写材上の未定着トナー
    の量を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形
    成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7215899B2 (en) 2004-02-27 2007-05-08 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having temperature sensing element for sensing temperature of recording material
US7280775B2 (en) 2004-02-27 2007-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Image-forming apparatus and recording-medium-temperature detector unit used in the same
JP2011040331A (ja) * 2009-08-17 2011-02-24 Nikon Corp 照明装置

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