JP2000065680A - コンタクトレンズの品質検査方法およびその装置 - Google Patents

コンタクトレンズの品質検査方法およびその装置

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JP2000065680A
JP2000065680A JP10235143A JP23514398A JP2000065680A JP 2000065680 A JP2000065680 A JP 2000065680A JP 10235143 A JP10235143 A JP 10235143A JP 23514398 A JP23514398 A JP 23514398A JP 2000065680 A JP2000065680 A JP 2000065680A
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contact lens
sharpness
luminance
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Yutaka Fujiwara
豊 藤原
Satohiro Inoue
覚博 井上
Kunihiko Nakada
国彦 中田
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトレンズの品質を客観的に判断する
ことができるコンタクトレンズの品質検査方法およびそ
の装置を提供する。 【解決手段】 コンタクトレンズCの屈折力の測定用レ
ンズメータ10の光学系11を通して得られるターゲッ
ト像16を撮影し、この撮影したターゲット像16の鮮
鋭度を示す鮮鋭度信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造されたコンタ
クトレンズの品質検査、特に鮮鋭度の検査方法およびそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズは、合成樹脂からなる
コンタクトレンズ材料を切削して球面を形成し、さらに
この球面を研磨して製造される。この製造工程におい
て、コンタクトレンズの球面に歪みを生じることがあ
り、球面の歪みが大きいコンタクトレンズは、製造後の
品質検査において不合格として製品から除外している。
【0003】このようなコンタクトレンズの品質検査
は、一般的には図6(a),(b)に示すレンズメータ
10を用いて行う。レンズメータ10は、いわゆるレン
ズの度を示す屈折力(レンズの焦点距離の逆数)等を測
定する装置である。
【0004】品質検査はまず、レンズメータ10の光学
系11において、コンタクトレンズCが光路中に位置す
るように、コンタクトレンズ測定用台12に設置する。
光学系11中には図形パターン13が配置されている。
図形パターン13は、透過率の異なる部分、例えば透過
率の高い白色部13aと透過率の低いハッチングで示し
た黒色部13bとからなる。光源Lから照射されて図形
パターン13を通過した光は、光学系11中のコンタク
トレンズCおよびレンズ14を通過する。この光学系1
1を通過した光が、レンズメータ10のスクリーン15
に、光学系11中の図形パターンに応じたターゲット像
16を現す。
【0005】この状態で検査員が、レンズメータ10の
ハンドル17を操作することにより光学系11の焦点を
調節する。光学系11の焦点が合ったときには、図7に
示すようにターゲット像16における白色部16aと、
この白色部16a以外であって、白色部16aの背景で
あるハッチングで示した黒色部16bとの境界が最も明
瞭ではっきりしてターゲット像16が鮮明となるため、
検査員がターゲット像16を目視しながらハンドル17
(図6(a),(b))を操作し、最もターゲット像1
6が鮮明であると判断した時点でハンドル17の操作を
停止することにより焦点が合う。尚、白色部16aと黒
色部16bとの境界が明瞭ではっきりしているか否か、
つまりターゲット像16が鮮明であるか否かを示す度合
いを鮮鋭度といい、ターゲット像16が鮮明であれば、
鮮鋭度は大きい。この鮮鋭度が最大の時点で図6(a)
のレンズメータ10の屈折力表示窓18に表示される値
が上記の屈折力であり、以上の方法で屈折力の測定を行
うことができる。
【0006】一方、コンタクトレンズが製品として合格
するか否かは、検査員が鮮鋭度が最大であると判断した
時点での鮮鋭度の大きさによって判断される。球面に全
く歪みがない理想的なコンタクトレンズを通過した光
は、光軸上の一点に集まって焦点を形成するが、球面に
歪みがあるコンタクトレンズを通過した光は、光軸上の
一点に集まらないことから、光軸上に焦点を形成せず、
錯乱円を形成する。そして、この錯乱円が最も小さくな
ったときの円(以下、「最小錯乱円」という。)が大き
いコンタクトレンズほどターゲット像がぼやけたものと
なり、鮮鋭度が小さくなる。したがって、球面の歪みが
大きいコンタクトレンズの場合は、ハンドル17をどれ
だけ操作してもターゲット像が鮮明になることはない。
そこで、検査員が経験に基づいてターゲット像16がぼ
やけていると判断した場合には製品を不合格とする。
尚、本明細書においては、焦点と最小錯乱円が形成され
る光軸上の点とを総称して焦点ということがある。ま
た、焦点または最小散乱円が形成される光軸上の点の位
置を調節することを焦点を調節するといい、焦点または
最小錯乱円が形成される光軸上の点とターゲット像が最
も鮮明に結像するために光が通過すべき光軸上の点とが
一致することを焦点が合うという。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コンタクトレ
ンズの品質検査を上記のように検査員が主観的に鮮鋭度
を判断することにより行うと、客観性に欠け、製品とし
ての合格の基準が変動してしまう。また、ターゲット像
から鮮鋭度を判断するには慣れが必要であるため、検査
員の養成に長時間を要していた。
【0008】そこで本発明は、コンタクトレンズの品質
を客観的に判断することができるコンタクトレンズの品
質検査方法およびその装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のコンタクトレンズの品質検査方法および装
置は、コンタクトレンズの屈折力の測定用レンズメータ
の光学系を通して得られるターゲット像を撮影し、この
撮影したターゲット像の鮮鋭度を示す鮮鋭度信号を生成
する。この構成によれば、従来は主観的にしか判断でき
なかった鮮鋭度を鮮鋭度信号で示すことで、コンタクト
レンズの品質の客観的な判断が可能となる。
【0010】本発明のコンタクトレンズの品質検査方法
および装置の好ましい実施形態では、前記鮮鋭度信号は
前記ターゲット像の高輝度部と低輝度部との輝度の差ま
たは比である。この構成によれば、ターゲット像で最も
輝度の高い高輝度部と最も輝度の低い低輝度部との輝度
の差または比を鮮鋭度信号とするため、的確に鮮鋭度を
示すことができる。
【0011】本発明のコンタクトレンズの品質検査方法
および装置の好ましい実施形態では、さらに、前記鮮鋭
度信号を表示する。この構成によれば、検査員はターゲ
ット像から鮮鋭度を判断する必要がなく、この表示され
る鮮鋭度信号を見ながら焦点を調節するため、検査員の
主観が入ることなく容易に品質検査を行うことができ
る。
【0012】本発明のコンタクトレンズの品質検査方法
および装置の好ましい実施形態では、さらに、前記鮮鋭
度信号に基づいて前記光学系の焦点を調節する。この構
成によれば、自動的に焦点が調節されるので、迅速かつ
正確に焦点を調節することができる。
【0013】本発明のコンタクトレンズの品質検査方法
および装置の好ましい実施形態では、さらに、前記鮮鋭
度信号に基づいて前記鮮鋭度が許容範囲内か否かを判定
する。この構成によれば、品質検査がすべて自動的に行
われるため、本装置を無人製造ラインに組み込むことが
可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。従来例と同一の部品については同
一の符号を付し、説明を省略する。図1(a),(b)
に本発明の第1実施形態にかかるコンタクトレンズの品
質検査装置(以下、単に「検査装置」ということがあ
る。)を示す。図1(a)に示すように、検査装置1
は、レンズメータ10を備える。レンズメータ10は、
光源L、光学系11、測定用台12、図形パターン1
3、レンズ14、スクリーン15、ハンドル17および
屈折力表示窓18を有する。測定用台12には、コンタ
クトレンズCが設置される。図形パターン13は、平面
に拡大して示すように、透過率の高い白色部13aと透
過率の低いハッチングで示した黒色部13bとからな
り、光源Lから照射された光はこの図形パターン13、
コンタクトレンズCおよびレンズ14を通過してスクリ
ーン15に図形パターン13に応じたターゲット像16
を現す。
【0015】検査装置1は、また、ターゲット像16を
撮影する撮影部である一次元CCDイメージセンサ20
を備える。この一次元CCDイメージセンサ20は、レ
ンズメータ10のスクリーン15の前に支持台(図示せ
ず)によって支持されており、一次元に配列された光電
検出器(図示せず)の出力を電荷結合素子を用いて時系
列の電気信号として取り出すものである。検査装置1
は、さらに、データ解析装置30を備え、このデータ解
析装置30は、数値変換手段32および輝度比較手段で
ある輝度差算出手段33を有する鮮鋭度信号生成手段3
1と、表示手段34とを備える。検査装置1は、さら
に、オシロスコープ40を備え、このオシロスコープ4
0は鮮鋭度を表示する表示器であるブラウン管画面41
を有する。
【0016】次に、本発明の第1実施形態の品質検査の
方法を示す。従来例と同様に、測定用台12にコンタク
トレンズCが設置されたレンズメータ10のスクリーン
15には、ターゲット像16が現れる。スクリーン15
の前に配置された一次元CCDイメージセンサ20は一
次元に配列された複数の光電検出器(図示せず)を有
し、このそれぞれの光電検出器が、図2に示すターゲッ
ト像16の白色部16aと、白色部16aと白色部16
a以外であって白色部16aの背景である黒色部16b
とを含む直線状の被撮影部16cからの光を吸収してタ
ーゲット像16を撮影する。図1(a)の図形パターン
13における透過率の高い白色部13aを通過した光は
白色部16aに現れており、図1(a)の図形パターン
13における透過率の低い黒色部13bを通過した光は
黒色部16bに現れている。被撮影部16cからの光の
吸収方法は、被撮影部16cを構成する複数の被撮影部
要素16c1,16c2,・・・16cnからの光を一
次元CCDイメージセンサ20のそれぞれの光電検出器
が吸収し、電気信号として被撮影部要素16c1,16
c2,・・・16cnに対応する順序で時系列に出力す
る。
【0017】この一次元CCDイメージセンサ20から
時系列に出力される電気信号は、図1(a)のデータ解
析装置30の数値変換手段32に入力され、0から25
5の範囲の数値に変換される。最小値の0はその被撮影
部要素からの光が全くないことを示し、最大値の255
はその被撮影部要素からの光が検出できる最大の量であ
ることを示す。この変換された0から255の範囲の数
値は、オシロスコープ40に入力され、時間的に変化す
る波形としてブラウン管画面41上に輝点の軌跡波形W
として表示される。
【0018】図3(a),(b)に示すブラウン管画面
41(図1)に表示される波形Wは、横軸の時間tに対
して縦軸は光量を示す0から255の間の数値であり、
鮮鋭度を示す鮮鋭度信号である。一次元CCDイメージ
センサ20が被撮影部画素に対する光量を時系列に出力
しているため、横軸の時間tは被撮影部要素16c1,
16c2,・・・16cn(図2)に対応する。したが
って、波形Wのピーク値Rmax は、図2のターゲット像
16の被撮影部16cの白色部16aにおける光量、つ
まり高輝度部16aの輝度を示し、ボトム値Rmin は、
図2のターゲット像16の白色部16a,16a間の黒
色部16bの光量、つまり低輝度部16bの輝度を示
す。図3(a)に示すように、高輝度部16aの輝度で
あるピーク値Rmax と低輝度部16bの輝度であるボト
ム値Rmin との輝度の差Dが大きい場合は、白色部と黒
色部の境界がはっきりし、鮮鋭度が大きいことを意味す
る。一方、図3(b)に示すように、高輝度部16aの
輝度であるピーク値Rmax と低輝度部16bの輝度であ
るボトム値Rmin との輝度の差Dが小さい場合は、鮮鋭
度が小さいことを意味する。したがって、輝度の差Dは
鮮鋭度を示す鮮鋭度信号であるといえる。また、輝度の
差Dに代えて、上記の高輝度部16aの輝度であるピー
ク値Rmax と低輝度部16bの輝度であるボトム値Rmi
n との比(Rmax /Rmin )を鮮鋭度信号とすることも
できる。この場合には、輝度比較手段として前記の輝度
差算出手段に代えて輝度比算出手段が採用される。
【0019】図1のオシロスコープ40に入力される光
量を示す0から255の範囲の数値は、数値変換手段3
2からデータ解析装置の輝度差算出手段33にも入力さ
れる。輝度差算出手段33では、鮮鋭度信号である上記
の輝度の差Dを算出し、データ解析装置の表示手段34
に出力する。
【0020】以上のように、鮮鋭度信号である輝度の差
Dを算出することで、従来は主観的にしか判断できなか
った鮮鋭度を的確に示すことができ、コンタクトレンズ
の品質を客観的に判断することを可能としている。
【0021】また、光学系11の焦点が合っている場合
は、焦点が合っていない場合に比べて高輝度部の輝度で
あるピーク値Rmax は大きく、低輝度部の輝度であるボ
トム値Rmin は小さい。したがって、検査員がオシロス
コープ40のブラウン管画面41を目視しながらハンド
ル17を操作し、ブラウン管画面41の波形Wにおける
ピーク値Rmax が大きくなるように調節し、最大となっ
た時点でハンドル17の操作を停止すれば焦点が合う。
この時点で屈折力表示窓18に表示される値がコンタク
トレンズCの屈折力である。以上のように、鮮鋭度信号
である波形Wを生成してオシロスコープ40のブラウン
管画面41に表示し、検査員はこの鮮鋭度信号である波
形Wを見ながら焦点を調節するため、検査員の主観が入
ることなく容易に客観的な品質検査を行うことができ
る。
【0022】コンタクトレンズの球面が歪んでいるか否
かを検査するときは、予め複数のサンプルとなるコンタ
クトレンズでオシロスコープ40のブラウン管画面41
に表示される波形Wを検査員が目視によって測定し、そ
れとともにそれぞれのコンタクトレンズの輝度の差Dを
測定しておく。具体的には、検査員の目視により判断す
る鮮鋭度を複数のレベル、例えばレベルI からレベルV
の5つのレベルに分け、検査員の目視によってこのいず
れかのレベルと判断された複数のコンタクトレンズにつ
いてそれぞれ本発明の検査装置1でデータ解析装置30
の表示手段34に表示される輝度の差Dを測定する。こ
れによって、レベルI からレベルV に該当する輝度の差
Dを知ることができる。次に、例えばレベルI およびII
を合格製品とするならば、レベルIIとレベルIII との境
界の輝度の差Dを境界値として決定しておく。
【0023】以上のサンプルのコンタクトレンズによる
測定の後に、検査対象のコンタクトレンズCをレンズメ
ータ10に設置して測定を行い、ブラウン管画面41に
表示される波形Wを検査員が目視してピーク値Rmax が
最大となるようにハンドル17を操作して光学系11の
焦点を調節する。ピーク値Rmax が最大となった時点
で、データ解析装置30の表示手段34に表示される輝
度の差Dを、予め測定しておいた輝度の差Dの境界値と
比較する。表示手段34に表示される輝度の差Dが境界
値よりも大きければ製品として合格であるが、境界値よ
りも小さければ不合格であり、検査員がこれを決定す
る。
【0024】本方法によれば、予め輝度の差Dの境界値
を決定するために検査員の目視によるサンプルのコンタ
クトレンズの輝度の差Dの測定が必要であるが、一旦測
定しておけば、その後はすべての検査対象のコンタクト
レンズの検査に使用することができる。したがって、各
検査対象のコンタクトレンズの検査においては、そのコ
ンタクトレンズの輝度の差Dと境界値とを比較するだけ
でよいので、客観的に品質を判断することができる。
【0025】次に、焦点調節を自動的に行う本発明の第
2実施形態にかかるコンタクトレンズの品質検査装置を
図4に示す。検査装置1は第1実施形態と同様にレンズ
メータ10、一次元CCDイメージセンサ20を備え、
いずれも第1実施形態と同様のものである。検査装置1
は、また、データ解析装置30を備え、このデータ解析
装置30は第1実施形態と同様に数値変換手段32およ
び輝度差算出手段33を有する鮮鋭度信号生成手段31
と、表示手段34とを備える。検査装置1の解析装置3
0は、さらに、記憶手段35、焦点調節制御手段36、
判定手段37および入力手段38を有する。検査装置1
は焦点調節機構であるステッピングモータ50を備え、
焦点調節制御手段36がこのステッピングモータ50を
制御する。
【0026】光学系11の焦点調節は、第1実施形態で
述べたように、ハンドル17を回転させて操作すること
によって可能であり、屈折力が−25ジオプタから+2
5ジオプタまでの範囲で光学系11の焦点を調節するこ
とができる。測定ハンドル17にはステッピングモータ
50が取り付けられ、ハンドル17の回転によって焦点
を調節することができる範囲は、ステッピングモータ5
0で20,000パルスとなるように予め設定されてい
る。この第2実施形態では、ステッピングモータ50の
最小間隔を4パルスで駆動し、屈折力は0.01ジオプ
タごとに測定できるようにしている。
【0027】次に、本発明の第2実施形態の品質検査の
方法を示す。レンズメータ10にコンタクトレンズCが
設置されていない状態、つまり屈折力が0となるときを
ステッピングモータ50の原点とし、品質検査は屈折力
が0に近い値から始め、ステッピングモータ50をマイ
ナス方向に駆動する。
【0028】制御装置の入力手段38の開始ボタン(図
示せず)が押されると、第1実施形態と同様の方法で、
輝度差算出手段33が高輝度部の輝度と低輝度部の輝度
との差を算出する。輝度差算出手段33は、輝度の差と
ともに高輝度部の輝度であるピーク値Rmax を求め、こ
のピーク値Rmax は記憶手段35に格納される。次に、
焦点調節制御手段36がステッピングモータ50を制御
して、最小間隔である4パルス分に対応するだけハンド
ル17を回転させて、屈折力を0.01ジオプタ分減少
させる。ハンドル17によって焦点の位置を変化させる
と、輝度差算出手段33が新たなピーク値Rmax を算出
し、記憶手段35に格納されているピーク値Rmax と比
較する。格納されている新たなピーク値Rmax よりも大
きければ、さらにハンドル17を回転させてピーク値R
max を求める。新たなピーク値Rmax が格納されている
ピーク値Rmax よりも小さい場合、直前のピーク値Rma
xが最大のピーク値であるため、焦点調節制御手段36
がステッピングモータ50を制御し屈折力を0.01ジ
オプタ分増加して戻す。
【0029】以上の処理によって光学系11の焦点が合
い、この時点での輝度の差を判定手段37が第1実施形
態と同様の方法で予め設定されている輝度の差の境界値
と比較し、境界値よりも大きければ合格、境界値よりも
小さければ不合格と判定し、この判定の結果を表示手段
34に表示する。
【0030】以上のように、本発明の第2実施形態で
は、自動的に焦点調節が行われるので、迅速かつ正確に
焦点を調節することができる。また、品質検査がすべて
自動的に行われるため、本装置を無人製造ラインに組み
込むことが可能となる。
【0031】次に、本発明の第3実施形態にかかるコン
タクトレンズの品質検査装置を図5に示す。検査装置1
が第1実施形態にかかる検査装置1と異なる点は、レン
ズメータ10がスクリーン15を有していないことであ
る。撮影部である一次元CCDイメージセンサ20は、
スクリーンが取り外されたレンズメータ10の出力窓1
9を通じてレンズメータ10内に設置されている。一次
元CCDイメージセンサ20は、光学系11を通して得
られるターゲット像16を、スクリーンを通さずに撮影
する。第1実施形態の図1のようにレンズメータ10が
スクリーン15を有する場合は、スクリーンには磨りガ
ラスのような微細な凹凸があるため乱反射が発生し、タ
ーゲット像から得られる波形Wは多少でこぼこしてしま
う。一方、この第3実施形態のようにスクリーン15を
取り外すと、一次元CCDイメージセンサ20から得ら
れる波形Wは滑らかとなる。したがって、検査装置1の
周辺の照明による外乱を防止したい場合や検査の精度を
上げたいとき等に特に有効である。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来は
主観的にしか判断できなかった鮮鋭度を鮮鋭度信号で示
すことで、コンタクトレンズの品質の客観的な判断が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態にかかるコンタ
クトレンズの品質検査装置の正面図であり、一部に図形
パターンの平面図を含み、(b)はコンタクトレンズの
品質検査装置の平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるコンタクトレン
ズの品質検査装置のレンズメータのスクリーンに現れる
ターゲット像の正面図である。
【図3】(a)は本発明の第1実施形態にかかるコンタ
クトレンズの品質検査装置のオシロスコープのブラウン
管画面に表示される鮮鋭度が大きい場合の波形図であ
り、(b)は本発明の第1実施形態にかかるコンタクト
レンズの品質検査装置のオシロスコープのブラウン管画
面に表示される鮮鋭度が小さい場合の波形図である。
【図4】(a)は本発明の第2実施形態にかかるコンタ
クトレンズの品質検査装置の正面図、(b)は平面図で
ある。
【図5】(a)は本発明の第3実施形態にかかるコンタ
クトレンズの品質検査装置の正面図であり、一部に図形
パターンの平面図を含み、(b)はコンタクトレンズの
品質検査装置の平面図である。
【図6】(a)は従来のレンズメータの正面図であり、
一部に図形パターンの平面図を含み、(b)はレンズメ
ータの平面図である。
【図7】従来のレンズメータのスクリーンに現れるター
ゲット像の正面図である。
【符号の説明】
1…コンタクトレンズの品質検査装置、10…レンズメ
ータ、11…光学系、16…ターゲット像、16a…高
輝度部、16b…低輝度部、20…撮影部、31…鮮鋭
度信号生成手段、41…表示器、50…焦点調節機構、
C…コンタクトレンズ、D…輝度の差、Rmax …高輝度
部の輝度、Rmin …低輝度部の輝度。
フロントページの続き (72)発明者 中田 国彦 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内 Fターム(参考) 2G086 FF06 2H006 BC00 DA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトレンズの屈折力の測定用レン
    ズメータの光学系を通して得られるターゲット像を撮影
    し、 この撮影したターゲット像の鮮鋭度を示す鮮鋭度信号を
    生成するコンタクトレンズの品質検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記鮮鋭度信号は前
    記ターゲット像の高輝度部と低輝度部との輝度の差また
    は比であるコンタクトレンズの品質検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、さらに、前
    記鮮鋭度信号を表示するコンタクトレンズの品質検査方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    さらに、前記鮮鋭度信号に基づいて前記光学系の焦点を
    調節するコンタクトレンズの品質検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    さらに、前記鮮鋭度信号に基づいて前記鮮鋭度が許容範
    囲内か否かを判定するコンタクトレンズの品質検査方
    法。
  6. 【請求項6】 コンタクトレンズの屈折力を測定する屈
    折力の測定用レンズメータと、 このレンズメータで得られるターゲット像を撮影する撮
    影部と、 このターゲット像の鮮鋭度を示す鮮鋭度信号を生成する
    鮮鋭度信号生成手段とを備えたコンタクトレンズの品質
    検査装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記鮮鋭度信号生成
    手段が前記ターゲット像の高輝度部と低輝度部との輝度
    の差または比を算出する輝度比較手段を有するコンタク
    トレンズの品質検査装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、さらに、前
    記鮮鋭度信号を表示する表示器を備えたコンタクトレン
    ズの品質検査装置。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかにおいて、
    さらに、前記鮮鋭度信号に基づいて前記光学系の焦点を
    調節する焦点調節機構を備えたコンタクトレンズの品質
    検査装置。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9のいずれかにおい
    て、さらに、前記鮮鋭度信号に基づいて前記鮮鋭度が許
    容範囲内か否かを判定する判定手段を備えたコンタクト
    レンズの品質検査装置。
JP10235143A 1998-08-21 1998-08-21 コンタクトレンズの品質検査方法およびその装置 Withdrawn JP2000065680A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014170206A (ja) * 2013-02-28 2014-09-18 Johnson & Johnson Vision Care Inc まぶた位置センサを有する電子眼科レンズ

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