JP2000065397A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JP2000065397A
JP2000065397A JP10233027A JP23302798A JP2000065397A JP 2000065397 A JP2000065397 A JP 2000065397A JP 10233027 A JP10233027 A JP 10233027A JP 23302798 A JP23302798 A JP 23302798A JP 2000065397 A JP2000065397 A JP 2000065397A
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JP
Japan
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circuit
refrigerant
heat exchanger
tank
heat
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Withdrawn
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JP10233027A
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English (en)
Inventor
Kazuhide Mizutani
和秀 水谷
Osamu Tanaka
修 田中
Masahiro Oka
昌弘 岡
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱駆動力によって2次側回路の冷媒を循環さ
せる冷凍装置の制御方法を提供する。 【解決手段】 熱源圧縮機(11)、室外熱交換器(13)、冷
却熱交換器(21)及び加熱熱交換器(22)を備える1次側回
路(2)と、第1メインタンク(31)、第2メインタンク(3
2)及び室内熱交換器(42)を備える2次側回路(3)とが、
主熱交換器(16)を介して接続されている。冷房運転の
際、第1圧力センサ(101)により、2次側回路(3)におけ
る2次側冷媒の凝縮圧力を検出する。2次側冷媒の凝縮
圧力が所定圧力よりも大きい場合は、熱源圧縮機(11)の
容量を増加させる。2次側冷媒の凝縮圧力が所定圧力よ
りも小さい場合は、熱源圧縮機(11)の容量を減少させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置に係り、
特に、1次側回路及び2次側回路を備え、2次側回路の
冷媒を熱駆動力で循環させる冷凍装置の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−178217号公報に開示さ
れているように、1次側回路及び2次側回路の2系統の
冷媒回路を備え、2次側回路の冷媒を熱駆動力で循環さ
せる冷凍装置が知られている。この種の冷凍装置は、2
次側回路に第1タンク、第2タンク、加熱熱交換器及び
冷却熱交換器を備え、加熱熱交換器で2次側冷媒を加熱
し、冷却熱交換器で2次側冷媒を冷却する。そして、加
熱熱交換器で加熱された2次側冷媒で一方のタンクを加
圧し、冷却熱交換器で冷却された2次側冷媒で他方のタ
ンクを減圧する。この結果、両タンク間の圧力差が駆動
力となり、2次側回路において冷媒が循環する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報は、2次側回
路の冷媒を熱駆動力で循環させる冷凍装置に関して、様
々な構成を開示しているが、その能力制御をどのように
行うかについては何ら提案していない。この種の冷凍装
置は、2系統の冷媒回路を備えているために構成が複雑
であり、しかも、第1タンクと第2タンクとの圧力差で
2次側回路の冷媒を搬送するという従来と全く異なる原
理を用いているため、単に従来の制御方法をそのまま適
用したのでは、良好な制御を行うことが困難であった。
そのため、この種の冷凍装置にとって適切な制御方法が
待ち望まれていた。
【0004】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、熱駆動力によって2
次側回路の冷媒を循環させる冷凍装置において、良好な
制御手段を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明が講じた手段は、1次側冷媒が循環する
1次側回路(2)と、2次側冷媒が循環する2次側回路(3)
とを備え、上記1次側回路(2)には、熱源圧縮機(11)
と、1次側回路(2)で生成した温熱または冷熱を2次側
回路(3)に伝達する主熱交換器(16)と、1次側冷媒を凝
縮させて2次側冷媒を加熱する加熱熱交換器(22)と、1
次側冷媒を蒸発させて2次側冷媒を冷却する冷却熱交換
器(21)とが設けられ、上記2次側回路(3)には、上記主
熱交換器(16)と利用側熱交換器(42)とを備えた利用側回
路(9)と、第1タンク(31)及び第2タンク(32)を備え、
上記加熱熱交換器(22)内の高圧で一方のタンクを加圧す
ると共に、上記冷却熱交換器(21)内の低圧で他方のタン
クを減圧し、上記利用側回路(9)を通って一方のタンク
から他方のタンクに向かう冷媒流れを発生させる駆動力
発生回路(8)とが設けられた冷凍装置であって、所定の
冷凍能力を出力するように、負荷の変動に追従して変動
する所定の状態パラメータに基づいて上記熱源圧縮機(1
1)の容量を調節する制御手段(100)を備えていることと
したものである。
【0006】上記事項により、1次側回路(2)で生成さ
れた温熱または冷熱は、主熱交換器(16)を介して2次側
回路(3)の2次側冷媒に伝達され、利用側熱交換器(42)
において利用される。加熱熱交換器(22)では1次側冷媒
が凝縮し、2次側冷媒が加熱されて高圧が発生する。冷
却熱交換器(21)では1次側冷媒が蒸発し、2次側冷媒が
冷却されて低圧が発生する。これら高圧と低圧との圧力
差が駆動力となり、2次側冷媒が一方のタンクから押し
出され、利用側回路(9)を通って他方のタンクに回収さ
れる。そして、負荷の変動に追従して変動する所定の状
態パラメータに基づいて熱源圧縮機(11)の容量が調節さ
れることにより、2次側回路(3)に伝達される熱量や駆
動力発生回路(8)から押し出される冷媒量が調節され、
冷凍能力が調節されることになる。
【0007】第2の発明が講じた手段は、1次側冷媒が
循環する1次側回路(2)と、2次側冷媒が循環する2次
側回路(3)と、駆動用冷媒が循環する駆動源回路(94)と
を備え、上記1次側回路(2)には、熱源圧縮機(11)と、
1次側回路(2)で生成した温熱または冷熱を2次側回路
(3)に伝達する主熱交換器(16)とが設けられ、上記駆動
源回路(94)には、搬送用圧縮機(54)と、駆動用冷媒を凝
縮させて2次側冷媒を加熱する加熱熱交換器(22)と、駆
動用冷媒を蒸発させて2次側冷媒を冷却する冷却熱交換
器(21)とが設けられ、上記2次側回路(3)には、上記主
熱交換器(16)と利用側熱交換器(42)とを備えた利用側回
路(9)と、第1タンク(31)及び第2タンク(32)を備え、
上記加熱熱交換器(22)内の高圧で一方のタンクを加圧す
ると共に、上記冷却熱交換器(21)内の低圧で他方のタン
クを減圧し、上記利用側回路(9)を通って一方のタンク
から他方のタンクに向かう冷媒流れを発生させる駆動力
発生回路(8)とが設けられた冷凍装置であって、所定の
冷凍能力を出力するように、負荷の変動に追従して変動
する所定の第1状態パラメータに基づいて上記熱源圧縮
機(11)の容量を調節する一方、負荷の変動に追従して変
動する所定の第2状態パラメータに基づいて上記搬送用
圧縮機(54)の容量を調節する制御手段(100)を備えてい
ることとしたものである。
【0008】上記事項により、1次側回路(2)で生成さ
れた温熱または冷熱は、主熱交換器(16)を介して2次側
回路(3)の2次側冷媒に伝達され、利用側熱交換器(42)
において利用される。駆動源回路(94)では、搬送用圧縮
機(54)によって駆動用冷媒が循環する。加熱熱交換器(2
2)では駆動用冷媒が凝縮し、2次側冷媒が加熱されて高
圧が発生する。冷却熱交換器(21)では駆動用冷媒が蒸発
し、2次側冷媒が冷却されて低圧が発生する。これら高
圧と低圧との圧力差が駆動力となり、2次側冷媒が一方
のタンクから押し出され、利用側回路(9)を通って他方
のタンクに回収される。そして、負荷の変動に追従して
変動する所定の第1状態パラメータに基づいて熱源圧縮
機(11)の容量が調節され、このことにより、2次側回路
(3)に伝達される熱量が調節される。また、負荷の変動
に追従して変動する所定の第2状態パラメータに基づい
て搬送用圧縮機(54)の容量が調節され、このことによ
り、駆動力発生回路(8)から押し出される冷媒量が調節
される。従って、冷凍能力が広範囲に渡って調節される
ことになる。
【0009】第3の発明が講じた手段は、1次側冷媒が
循環する1次側回路(2)と、2次側冷媒が循環する2次
側回路(3)と、駆動用冷媒が循環する駆動源回路(94)と
を備え、上記1次側回路(2)には、熱源圧縮機(11)と、
1次側回路(2)で生成した温熱または冷熱を2次側回路
(3)に伝達する主熱交換器(16)とが設けられ、上記駆動
源回路(94)には、搬送用圧縮機(54)と、駆動用冷媒を凝
縮させて2次側冷媒を加熱する加熱熱交換器(22)と、駆
動用冷媒を蒸発させて2次側冷媒を冷却する冷却熱交換
器(21)とが設けられ、上記2次側回路(3)には、上記主
熱交換器(16)と利用側熱交換器(42)とを備えた利用側回
路(9)と、第1タンク(31)及び第2タンク(32)を備え、
上記加熱熱交換器(22)内の高圧で一方のタンクを加圧す
ると共に、上記冷却熱交換器(21)内の低圧で他方のタン
クを減圧し、上記利用側回路(9)を通って一方のタンク
から他方のタンクに向かう冷媒流れを発生させる駆動力
発生回路(8)とが設けられた冷凍装置であって、所定の
冷凍能力を出力するように、負荷の変動に追従して変動
する所定の第1状態パラメータと第2状態パラメータと
の組み合わせに基づいて、上記熱源圧縮機(11)及び上記
搬送用圧縮機(54)の容量を調節する制御手段(100)を備
えていることとしたものである。
【0010】上記事項により、1次側回路(2)で生成さ
れた温熱または冷熱は、主熱交換器(16)を介して2次側
回路(3)の2次側冷媒に伝達され、利用側熱交換器(42)
において利用される。駆動源回路(94)では、搬送用圧縮
機(54)によって駆動用冷媒が循環する。加熱熱交換器(2
2)では駆動用冷媒が凝縮し、2次側冷媒が加熱されて高
圧が発生する。冷却熱交換器(21)では駆動用冷媒が蒸発
し、2次側冷媒が冷却されて低圧が発生する。これら高
圧と低圧との圧力差が駆動力となり、2次側冷媒が一方
のタンクから押し出され、利用側回路(9)を通って他方
のタンクに回収される。そして、負荷の変動に追従して
変動する所定の第1状態パラメータと第2状態パラメー
タとの組み合わせに基づいて、熱源圧縮機(11)及び搬送
用圧縮機(54)の容量がそれぞれ調節される。その結果、
より高精度な能力制御が実行されることになる。
【0011】第4の発明が講じた手段は、1次側冷媒が
循環する1次側回路(2)と、2次側冷媒が循環する2次
側回路(3)と、駆動用冷媒が循環する駆動源回路(94)と
を備え、上記1次側回路(2)には、熱源圧縮機(11)と、
1次側回路(2)で生成した温熱または冷熱を2次側回路
(3)に伝達する主熱交換器(16)とが設けられ、上記駆動
源回路(94)には、搬送用圧縮機(54)と、駆動用冷媒を凝
縮させて2次側冷媒を加熱する加熱熱交換器(22)と、駆
動用冷媒を蒸発させて2次側冷媒を冷却する冷却熱交換
器(21)とが設けられ、上記2次側回路(3)には、上記主
熱交換器(16)と利用側熱交換器(42)とを備えた利用側回
路(9)と、駆動用冷媒と2次側冷媒とを熱交換させる放
熱熱交換器(14)が設けられた放熱回路(91)と、第1タン
ク(31)及び第2タンク(32)を備え、上記加熱熱交換器(2
2)内の高圧で一方のタンクを加圧すると共に、上記冷却
熱交換器(21)内の低圧で他方のタンクを減圧し、上記利
用側回路(9)を通って一方のタンクから他方のタンクに
向かう冷媒流れを発生させる駆動力発生回路(8)とが設
けられた冷凍装置であって、利用側回路(9)における2
次側冷媒の循環量が所定値になるように、上記加熱熱交
換器(22)、上記冷却熱交換器(21)または上記放熱熱交換
器(14)における熱交換量を調節する制御手段(100)を備
えていることとしたものである。
【0012】上記事項により、1次側回路(2)で生成さ
れた温熱または冷熱は、主熱交換器(16)を介して2次側
回路(3)の2次側冷媒に伝達され、利用側熱交換器(42)
において利用される。駆動源回路(94)では、搬送用圧縮
機(54)によって駆動用冷媒が循環する。加熱熱交換器(2
2)では駆動用冷媒が凝縮し、2次側冷媒が加熱されて高
圧が発生する。冷却熱交換器(21)では駆動用冷媒が蒸発
し、2次側冷媒が冷却されて低圧が発生する。これら高
圧と低圧との圧力差が駆動力となり、2次側冷媒が一方
のタンクから押し出され、利用側回路(9)を通って他方
のタンクに回収される。そして、上記加熱熱交換器(2
2)、冷却熱交換器(21)または放熱熱交換器(14)における
熱交換量を調節することによって上記圧力差が調節さ
れ、利用側回路(9)における2次側冷媒の循環量が調節
されることになる。
【0013】第5の発明が講じた手段は、2次側冷媒が
循環する2次側回路(3)と、駆動用冷媒が循環する駆動
源回路(94)と、水回路(93)とを備え、上記駆動源回路(9
4)には、搬送用圧縮機(54)と、駆動用冷媒を凝縮させて
2次側冷媒を加熱する加熱熱交換器(22)と、駆動用冷媒
を蒸発させて2次側冷媒を冷却する冷却熱交換器(21)と
が設けられ、上記水回路(93)には、ポンプ(53a,53b)
と、水と2次側冷媒とを熱交換させる外融熱交換器(51
a,51b)と、蓄熱槽(48)とが設けられ、上記2次側回路
(3)には、利用側熱交換器(42)を備えた利用側回路(9)
と、上記外融熱交換器(51a,51b)が設けられた外融回路
(92)と、第1タンク(31)及び第2タンク(32)を備え、上
記加熱熱交換器(22)内の高圧で一方のタンクを加圧する
と共に、上記冷却熱交換器(21)内の低圧で他方のタンク
を減圧し、上記利用側回路(9)及び上記外融回路(92)を
通って一方のタンクから他方のタンクに向かう冷媒流れ
を発生させる駆動力発生回路(8)とが設けられた冷凍装
置であって、所定の冷凍能力を出力するように、負荷の
変動に追従して変動する所定の第1状態パラメータに基
づいて上記ポンプ(53a,53b)の容量を調節する一方、負
荷の変動に追従して変動する所定の第2状態パラメータ
に基づいて上記搬送用圧縮機(54)の容量を調節する制御
手段(100)を備えていることとしたものである。
【0014】上記事項により、水回路(93)では、蓄熱槽
(48)の水がポンプ(53a,53b)によって駆動され、外融熱
交換器(51)において2次側冷媒と熱交換を行いつつ循環
する。駆動源回路(94)では、搬送用圧縮機(54)によって
駆動用冷媒が循環する。加熱熱交換器(22)では駆動用冷
媒が凝縮し、2次側冷媒が加熱されて高圧が発生する。
冷却熱交換器(21)では駆動用冷媒が蒸発し、2次側冷媒
が冷却されて低圧が発生する。これら高圧と低圧との圧
力差が駆動力となり、2次側冷媒が一方のタンクから押
し出され、利用側回路(9)及び外融回路(92)を通って他
方のタンクに回収される。そして、負荷の変動に追従し
て変動する第1状態パラメータに基づいてポンプ(53a,5
3b)の容量が調節され、外融熱交換器(51)における熱交
換量が調節される。また、第2状態パラメータに基づい
て搬送用圧縮機(54)の容量が調節され、駆動力発生回路
(8)から押し出される冷媒量が調節される。従って、冷
凍能力が広範囲に渡って調節されることになる。
【0015】第6の発明が講じた手段は、2次側冷媒が
循環する2次側回路(3)と、駆動用冷媒が循環する駆動
源回路(94)と、水回路(93)とを備え、上記駆動源回路(9
4)には、搬送用圧縮機(54)と、駆動用冷媒を凝縮させて
2次側冷媒を加熱する加熱熱交換器(22)と、駆動用冷媒
を蒸発させて2次側冷媒を冷却する冷却熱交換器(21)と
が設けられ、上記水回路(93)には、ポンプ(53a,53b)
と、水と2次側冷媒とを熱交換させる外融熱交換器(51
a,51b)と、蓄熱槽(48)とが設けられ、上記2次側回路
(3)には、利用側熱交換器(42)を備えた利用側回路(9)
と、上記外融熱交換器(51a,51b)が設けられた外融回路
(92)と、第1タンク(31)及び第2タンク(32)を備え、上
記加熱熱交換器(22)内の高圧で一方のタンクを加圧する
と共に、上記冷却熱交換器(21)内の低圧で他方のタンク
を減圧し、上記利用側回路(9)及び上記外融回路(92)を
通って一方のタンクから他方のタンクに向かう冷媒流れ
を発生させる駆動力発生回路(8)とが設けられた冷凍装
置であって、所定の冷凍能力を出力するように、負荷の
変動に追従して変動する所定の第1状態パラメータと第
2状態パラメータとの組み合わせに基づいて、上記ポン
プ(53a,53b)及び上記搬送用圧縮機(54)の容量を調節す
る制御手段(100)を備えていることとしたものである。
【0016】上記事項により、水回路(93)では、蓄熱槽
(48)の水がポンプ(53a,53b)によって駆動され、外融熱
交換器(51)において2次側冷媒と熱交換を行いつつ循環
する。駆動源回路(94)では、搬送用圧縮機(54)によって
駆動用冷媒が循環する。加熱熱交換器(22)では駆動用冷
媒が凝縮し、2次側冷媒が加熱されて高圧が発生する。
冷却熱交換器(21)では駆動用冷媒が蒸発し、2次側冷媒
が冷却されて低圧が発生する。これら高圧と低圧との圧
力差が駆動力となり、2次側冷媒が一方のタンクから押
し出され、利用側回路(9)及び外融回路(92)を通って他
方のタンクに回収される。そして、負荷の変動に追従し
て変動する第1状態パラメータと第2状態パラメータと
の組み合わせに基づいて、ポンプ(53a,53b)及び搬送用
圧縮機(54)の容量が調節され、より高精度な能力制御が
実行されることになる。
【0017】第7の発明が講じた手段は、2次側冷媒が
循環する利用側回路(9)を介して接続された複数の搬送
蓄熱ユニット(72A,72B)及び複数の利用側ユニット(73A,
73B)を備え、上記各利用側ユニット(73A,73B)には、利
用側熱交換器がそれぞれ設けられ、上記各搬送蓄熱ユニ
ット(72A,72B)には、水と2次側冷媒とを熱交換させる
外融熱交換器(51A,51B)を備えた外融回路(92)と、搬送
用圧縮機(54)と、駆動用冷媒を凝縮させて2次側冷媒を
加熱する加熱熱交換器(22)と、駆動用冷媒を蒸発させて
2次側冷媒を冷却する冷却熱交換器(21)とを備えた駆動
源回路(94)と、第1タンク(31)及び第2タンク(32)を備
え、上記加熱熱交換器(22)内の高圧で一方のタンクを加
圧すると共に、上記冷却熱交換器(21)内の低圧で他方の
タンクを減圧し、上記外融回路(92)及び利用側回路(9)
を通って一方のタンクから他方のタンクに向かう冷媒流
れを発生させる駆動力発生回路(8)と、蓄熱槽(48)、ポ
ンプ(53A,53B)及び上記外融熱交換器(51A,51B)を備えた
水回路(93)とがそれぞれ設けられた冷凍装置であって、
所定の冷凍能力を出力するように、各搬送蓄熱ユニット
(72A,72B)における負荷の変動に追従して変動する所定
の第1状態パラメータに基づいて、各ポンプ(53A,53B)
の容量をそれぞれ独立に調節する一方、各搬送蓄熱ユニ
ット(72A,72B)における負荷の変動に追従して変動する
所定の第2状態パラメータのすべてに基づいて、各搬送
用圧縮機(54A,54B)の容量を調節する制御手段(100)を備
えていることとしたものである。
【0018】上記事項により、各搬送用圧縮機(54A),(5
4B)の容量調節は、すべての搬送蓄熱ユニット(72A),(72
B)における負荷の変動に追従して変動する第2状態パラ
メータを考慮した上で行われる。そのため、冷房負荷の
全体を考慮した上で、各駆動力発生回路(8)の2次側冷
媒の押し出し量が調節される。従って、全駆動力発生回
路(8)の調和のとれた安定した運転が実行される。一
方、各ポンプ(53A),(53B)の容量調節は、それぞれの搬
送蓄熱ユニット(72A),(72B)における負荷の変動に追従
して変動する第1状態パラメータに基づいて実行され
る。そのため、各搬送蓄熱ユニット(72A),(72B)の状態
に応じた能力制御が行われる。
【0019】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0020】−蓄熱式空気調和装置(1)の構成− 図1に示すように、蓄熱式空気調和装置(1)は、1次側
冷媒が循環する1次側回路(2)と、2次側冷媒が循環す
る2次側回路(3)と、水が循環する水回路(93)とを備え
ている。
【0021】1次側回路(2)は、主回路(4)と、第1補助
回路(5)と、第2補助回路(6)と、第3補助回路(7)とを
備えている。主回路(4)は、熱源圧縮機(11)、四方弁(1
2)、室外熱交換器(13)、電子膨張弁(15)、主熱交換器(1
6)及び上記四方弁(12)が順に接続されて構成されてい
る。第1補助回路(5)は、上流端が主回路(4)における電
子膨張弁(15)と主熱交換器(16)との間に接続され、下流
端が四方弁(12)と熱源圧縮機(11)の吸入側配管との間に
接続されている。第1補助回路(5)には、上流端から順
に、上流端から下流端に向かう流れのみを許容する逆止
弁(CV1)、放熱熱交換器(14)、電子膨張弁(17)及び冷却
熱交換器(21)が設けられている。第2補助回路(6)は、
上流端が主回路(4)における熱源圧縮機(11)の吐出側配
管と四方弁(12)との間に接続され、下流端が第1補
助回路(5)における逆止弁(CV1)と放熱熱交換器(14)
との間に接続されている。第2補助回路(6)には、加熱
熱交換器(22)が設けられている。第3補助回路(7)は、
上流端が主回路(4)における室外熱交換器(13)と電子膨
張弁(15)との間に接続され、下流端が第1補助回路(5)
における逆止弁(CV1)と第2補助回路(6)の下流端との間
に接続されている。第3補助回路(7)には、上流端から
下流端に向かう流れのみを許容する逆止弁(CV2)が設け
られている。
【0022】2次側回路(3)は、駆動力発生回路(8)と、
利用側回路(9)と、蓄熱回路(90)と、放熱回路(91)と、
外融回路(92)とを備えている。
【0023】まず、駆動力発生回路(8)の構成を説明す
る。駆動力発生回路(8)は、第1メインタンク(31)、第
2メインタンク(32)及びサブタンク(33)を備えると共
に、冷却熱交換器(21)及び加熱熱交換器(22)を介して1
次側回路(2)に接続されている。冷却熱交換器(21)の上
端部にはガス回収管(23)が接続されている。ガス回収管
(23)は3本の分岐管(23a),(23b),(23c)に分岐し、分岐
管(23a),(23b),(23c)は各メインタンク(31),(32)及びサ
ブタンク(33)の上端部にそれぞれ接続されている。これ
ら分岐管(23a),(23b),(23c)には、それぞれ第1減圧電
磁弁(24)、第2減圧電磁弁(25)、第3減圧電磁弁(26)が
設けられている。一方、冷却熱交換器(21)の下端部に
は、液供給管(27)が接続されている。液供給管(27)は2
本の分岐管(27a),(27b)に分岐している。分岐管(27a),
(27b)は、それぞれ第1メインタンク(31)、第2メイン
タンク(32)の下端部に接続している。これら分岐管(27
a),(27b)には、各メインタンク(31),(32)への冷媒の回
収のみを許容する逆止弁(CV3),(CV4)が設けられてい
る。
【0024】加熱熱交換器(22)の上端部には、ガス供給
管(28)が接続されている。ガス供給管(28)は、3本の分
岐管(28a),(28b),(28c)に分岐している。分岐管(28a),
(28b),(28c)は、それぞれガス回収管(23)の分岐管(23
a),(23b),(23c)に接続されている。これにより、ガス供
給管(28)の分岐管(28a),(28b),(28c)が第1メインタン
ク(31)、第2メインタンク(32)、サブタンク(33)の上端
部にそれぞれ接続している。これら分岐管(28a),(28b),
(28c)には、それぞれ第1加圧電磁弁(34)、第2加圧電
磁弁(35)、第3加圧電磁弁(36)が設けられている。ま
た、加熱熱交換器(22)の下端部には、液回収管(29)が接
続されている。液回収管(29)はサブタンク(33)の下端部
に接続されている。液回収管(29)には、サブタンク(33)
からの冷媒の流出のみを許容する逆止弁(CV5)が設けら
れている。
【0025】なお、第1メインタンク(31)及び第2メイ
ンタンク(32)は、冷却熱交換器(21)よりも低い位置に設
置されている。また、サブタンク(33)は、重力を利用し
て加熱熱交換器(22)に液冷媒を供給しやすいように、加
熱熱交換器(22)よりも高い位置に設置されている。
【0026】各メインタンク(31),(32)には、回収用液
配管(37)及び押出し用液配管(38)が接続されている。回
収用液配管(37)は、2本の分岐管(37a),(37b)に分岐し
ている。分岐管(37a),(37b)は、第1メインタンク(3
1)、第2メインタンク(32)の下端部にそれぞれ接続して
いる。これら分岐管(37a),(37b)には、メインタンク(3
1),(32)への冷媒の流入のみを許容する逆止弁(CV6),(CV
7)が設けられている。一方、押出し用液配管(38)は3本
の分岐管(38a),(38b),(38c)に分岐し、分岐管(38a),(38
b),(38c)が回収用液配管(37)の分岐管(37a),(37b)及び
液回収管(29)にそれぞれ接続することにより、それぞれ
第1メインタンク(31)、第2メインタンク(32)、サブタ
ンク(33)の下端部に接続している。これら分岐管(38a),
(38b),(38c)のうちメインタンク(31),(32)に接続する分
岐管(38a),(38b)には、メインタンク(31),(32)からの冷
媒の流出のみを許容する逆止弁(CV8),(CV9)が設けられ
ている。サブタンク(33)に接続する分岐管(38c)には、
サブタンク(33)への冷媒の流入のみを許容する逆止弁(C
V10)が設けられている。
【0027】利用側回路(9)は、駆動力発生回路(8)の押
出し用液配管(38)と回収用液配管(37)とに接続された四
方弁(40)、電子膨張弁(41)、主熱交換器(16)、室内熱交
換器(42),(42)、及び室内膨張弁(43),(43)が順に接続さ
れて構成されている。
【0028】放熱回路(91)は、上流端が押出し用液配管
(38)に接続され、下流端が利用側回路(9)における主熱
交換器(16)と室内熱交換器(42)との間に接続されてい
る。放熱回路(91)には、上流端から順に電子膨張弁(44)
及び放熱熱交換器(14)が設けられている。
【0029】蓄熱回路(90)は、上流端が利用側回路(9)
における放熱回路(91)の接続端と室内熱交換器(42)との
間に接続され、下流端が室内膨張弁(43)と四方弁(40)と
の間に接続されている。蓄熱回路(90)には、上流端から
順に蓄熱コイル(46)及び電子膨張弁(47)が設けられてい
る。蓄熱コイル(46)は、蓄熱槽(48)に貯留された水に浸
漬されている。蓄熱回路(90)の蓄熱コイル(46)と電子膨
張弁(47)との間には、利用側回路(9)の四方弁(40)と電
子膨張弁(41)との間に延びるバイパス管(49)が接続され
ている。バイパス管(49)には、電磁弁(50)が設けられて
いる。
【0030】外融回路(92)は、上流端が利用側回路(9)
における放熱回路(91)の下流端と蓄熱回路(90)の上流端
との間に接続され、下流端が利用側回路(9)におけるバ
イパス管(49)の下流端と電子膨張弁(41)との間に接続さ
れている。外融回路(92)には、上流端から順に、外融熱
交換器(51)及び電子膨張弁(52)が設けられている。
【0031】2次側回路(3)の利用側回路(9)における主
熱交換器(16)の上端側の配管には、第1圧力センサ(10
1)及び第3温度センサ(113)が取り付けられている。利
用側回路(9)における主熱交換器(16)の下端側の配管に
は、第1温度センサ(111)が取り付けられている。1次
側回路(2)の主熱交換器(16)の下端側の配管には、第2
圧力センサ(102)及び第4温度センサ(114)が取り付けら
れている。また、1次側回路(2)の主熱交換器(16)の上
端側の配管には、第2温度センサ(112)が取り付けられ
ている。
【0032】水回路(93)は、ポンプ(53)、外融熱交換器
(51)及び蓄熱槽(48)が順に接続されて構成されている。
【0033】熱源圧縮機(11)、各センサ、電子膨張弁等
はコントローラ(100)に接続され、このコントローラ(10
0)によって後述の各制御が実行される。
【0034】なお、(71)は室外ユニット、(72)は蓄熱ユ
ニット、(73)は室内ユニットである。
【0035】−蓄熱式空気調和装置(1)の運転動作− 冷房運転と暖房運転とに分けて、1次側回路(2)及び2
次側回路(3)における冷媒の循環動作を説明する。
【0036】<冷房運転>冷房運転においては、1次側
回路(2)の四方弁(12)及び2次側回路(3)の四方弁(40)
は、それぞれ図示の実線側に設定される。
【0037】1次側回路(2)の1次側冷媒は、以下のよ
うな循環動作を行う。1次側冷媒の主流は、熱源圧縮機
(11)から吐出され、室外熱交換器(13)で凝縮し、電子膨
張弁(15)で膨張した後、主熱交換器(16)で蒸発して熱源
圧縮機(11)に戻る。これに対し、熱源圧縮機(11)から吐
出された冷媒の一部は、第2補助回路(6)に流入し、加
熱熱交換器(22)で凝縮して2次側冷媒を加熱する。加熱
熱交換器(22)を流出した冷媒は、放熱熱交換器(14)で凝
縮し、電子膨張弁(17)で膨張した後、冷却熱交換器(21)
で蒸発して2次側冷媒を冷却する。そして、冷却熱交換
器(21)を流出した冷媒は、主流と合流して熱源圧縮機(1
1)に吸入される。
【0038】次に、2次側回路(3)の動作について説明
する。駆動力発生回路(8)の各電磁弁(24),(25),(26),(3
4),(35),(36)が以下の第1状態にあるところから説明す
る。第1状態では、第1メインタンク(31)の第1加圧電
磁弁(34)、第2メインタンク(32)の第2減圧電磁弁(2
5)、サブタンク(33)の第3加圧電磁弁(36)が開口されて
いる。一方、第1メインタンク(31)の第1減圧電磁弁(2
4)、第2メインタンク(32)の第2加圧電磁弁(35)、サブ
タンク(33)の第3減圧電磁弁(26)は閉鎖されている。
【0039】この状態で、加熱熱交換器(22)では1次側
冷媒と2次側冷媒とが熱交換し、液状態の2次側冷媒が
加熱されて蒸発する。これにより、加熱熱交換器(22)の
内部が高圧状態となる。そして、第1加圧電磁弁(34)が
開口していることにより加熱熱交換器(22)と第1メイン
タンク(31)とが連通し、第1メインタンク(31)が加圧さ
れる。このため、第1メインタンク(31)に貯留された液
冷媒が押し出される。第1メインタンク(31)から押し出
された液冷媒は、押出し用液配管(38)の分岐管(38a)か
ら押出し用液配管(38)へ流れ、四方弁(40)を通って利用
側回路(9)に供給される。
【0040】一方、冷却熱交換器(21)では、1次側冷媒
と2次側冷媒とが熱交換し、ガス状態の2次側冷媒が冷
却されて凝縮する。これにより、冷却熱交換器(21)の内
部が低圧状態となる。そして、第2減圧電磁弁(25)が開
口していることにより、冷却熱交換器(21)と第2メイン
タンク(32)とが連通し、第2メインタンク(32)が減圧さ
れる。このため、利用側回路(9)の液冷媒は第2メイン
タンク(32)に吸引され、第2メインタンク(32)に回収さ
れる。つまり、利用側回路(9)の液冷媒は回収用液配管
(37)及び分岐管(37b)を流れ、第2メインタンク(32)に
回収される。
【0041】利用側回路(9)では、上述のような第1メ
インタンク(31)からの液冷媒の押し出しと、第2メイン
タンク(32)への液冷媒の回収とによって冷媒が循環し、
1次側回路(2)の冷熱を室内熱交換器(42)に搬送して室
内の冷房が行われる。具体的には、第1メインタンク(3
1)から押し出された液冷媒は、四方弁(40)を経た後、室
内熱交換器(42)で室内空気と熱交換を行って蒸発する。
蒸発した冷媒は室内熱交換器(42)を流出した後、主熱交
換器(16)で1次側冷媒と熱交換を行って凝縮し、四方弁
(40)を経た後、第2メインタンク(32)に回収される。
【0042】サブタンク(33)は、加熱熱交換器(22)と均
圧されている。このため、サブタンク(33)内の液冷媒が
液回収管(29)を通じて加熱熱交換器(22)に供給される。
供給された液冷媒は、加熱熱交換器(22)内で蒸発して第
1メインタンク(31)の加圧に寄与する。その後、このサ
ブタンク(33)内の液冷媒の殆どが加熱熱交換器(22)に供
給されると、サブタンク(33)の第3加圧電磁弁(36)が閉
鎖されると共に、第3減圧電磁弁(26)が開口される。こ
れにより、サブタンク(33)内は低圧になり、押出し用液
配管(38)を流れている冷媒の一部が分岐管(38c)を通じ
てサブタンク(33)に回収される。
【0043】このような動作を所定時間行った後、駆動
力発生回路(8)の各電磁弁(24),(25),(26),(34),(35),(3
6)の状態を切り換え、第1状態から以下の第2状態に移
行させる。つまり、第1メインタンク(31)の第1加圧電
磁弁(34)、第2メインタンク(32)の第2減圧電磁弁(2
5)、及びサブタンク(33)の第3加圧電磁弁(36)を閉鎖
し、第1メインタンク(31)の第1減圧電磁弁(24)、第2
メインタンク(32)の第2加圧電磁弁(35)、及びサブタン
ク(33)の第3減圧電磁弁(26)を開口させる。
【0044】これによって、第1メインタンク(31)が減
圧され、逆に、第2メインタンク(32)及びサブタンク(3
3)が加圧される。このため、第2メインタンク(32)から
押し出された液冷媒が同様に循環して第1メインタンク
(31)に回収される冷媒循環状態となり、また、サブタン
ク(33)内の液冷媒が加熱熱交換器(22)に供給される。こ
の場合にも、サブタンク(33)内の液冷媒の殆どが加熱熱
交換器(22)に供給されると、サブタンク(33)の第3加圧
電磁弁(36)が開口されて、サブタンク(33)への冷媒の回
収が行われる。
【0045】以上のように各電磁弁(24),(25),(26),(3
4),(35),(36)が切り換え動作を行い、冷媒を第1メイン
タンク(31)から押し出して第2メインタンク(32)に回収
する動作と、第2メインタンク(32)から押し出して第1
メインタンク(31)に回収する動作とが交互に行われる。
その結果、利用側回路(9)において冷媒が継続的に循環
し、室内の冷房が実行されることになる。
【0046】なお、氷蓄熱を利用する蓄熱利用冷房運転
では、室内熱交換器(42)から流出した2次側冷媒が蓄熱
回路(90)や外融回路(92)を流通し、蓄熱コイル(46)や外
融熱交換器(51)を介して氷または冷水に冷却されること
により、冷蓄熱を回収する。
【0047】<暖房運転>暖房運転では、1次側回路
(2)の四方弁(12)及び2次側回路(3)の四方弁(40)は、と
もに図示の破線側に設定される。
【0048】1次側回路(2)における1次側冷媒の主流
は、熱源圧縮機(11)から吐出され、主熱交換器(16)で凝
縮し、電子膨張弁(15)で膨張した後、室外熱交換器(13)
で蒸発して熱源圧縮機(11)に戻る。これに対し、熱源圧
縮機(11)から吐出された冷媒の一部は、第2補助回路
(6)に流入し、加熱熱交換器(22)で凝縮して2次側冷媒
を加熱する。加熱熱交換器(22)を流出した冷媒は、放熱
熱交換器(14)で凝縮し、電子膨張弁(17)で膨張した後、
冷却熱交換器(21)で蒸発して2次側冷媒を冷却する。そ
して、冷却熱交換器(21)を流出した冷媒は、主流と合流
して熱源圧縮機(11)に吸入される。
【0049】2次側回路(3)では、駆動力発生回路(8)か
ら供給された液冷媒は、主熱交換器(16)で蒸発し、室内
熱交換器(42)で凝縮した後、駆動力発生回路(8)に回収
される循環動作を行う。
【0050】−蓄熱式空気調和装置(1)の制御− 蓄熱式空気調和装置(1)では、2次側回路(3)の2次側冷
媒の循環量が加熱熱交換器(22)における加熱量及び冷却
熱交換器(21)における冷却量によって調節されるという
特殊性を有している。そこで、本実施形態では、1次側
回路(2)の熱源圧縮機(11)の容量を制御することによ
り、主熱交換器(16)における熱交換量のみならず2次側
冷媒の循環量をも調節し、これによって空調能力(冷凍
能力)を制御することとしている。
【0051】蓄熱式空気調和装置(1)では、コントロー
ラ(100)の設定を切り換えることにより、様々な能力制
御が可能である。本実施形態では、表1に示す所定の各
状態パラメータに基づいて、1次側回路(2)の熱源圧縮
機(11)の容量を制御する運転制御を実行する。なお、各
状態パラメータは、負荷の変動に追従して変動するパラ
メータである。以下、状態パラメータの異なる各制御方
法を説明する。
【0052】
【表1】
【0053】<第1冷房運転制御>第1冷房運転制御
は、冷房運転において、2次側冷媒の凝縮圧力を状態パ
ラメータとする制御である。
【0054】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した凝縮圧力と予め設定した所定圧力とを比較し、凝縮
圧力が所定圧力になるように、1次側回路(2)の熱源圧
縮機(11)の容量制御を実行する。
【0055】例えば、2次側冷媒の凝縮圧力が所定圧力
よりも大きい場合には、熱源圧縮機(11)の容量を増加さ
せる。すると、主熱交換器(16)における1次側冷媒の蒸
発温度が低下し、それに伴って2次側冷媒の凝縮圧力が
低下する。また、加熱熱交換器(22)における加熱量が増
加し、冷却熱交換器(21)における冷却量が増加する。そ
の結果、主熱交換器(16)における熱交換量が増加すると
ともに、2次側冷媒の循環量が増加する。
【0056】一方、凝縮圧力が所定圧力よりも小さい場
合は、熱源圧縮機(11)の容量を減少させる。すると、主
熱交換器(16)における1次側冷媒の蒸発温度が上昇し、
それに伴って2次側冷媒の凝縮圧力が上昇する。また、
加熱熱交換器(22)における加熱量が減少し、冷却熱交換
器(21)における冷却量が減少する。その結果、主熱交換
器(16)における熱交換量が減少するとともに、2次側冷
媒の循環量が減少する。
【0057】このようにして、2次側冷媒の凝縮圧力が
所定圧力に調節されて、2次側回路(3)が1次側回路(2)
から受ける熱量と、2次側冷媒の循環量とが調節され、
空調能力が制御されることになる。
【0058】なお、第1冷房運転制御の変形例として、
2次側冷媒の凝縮圧力に代えて、2次側冷媒の凝縮温度
を状態パラメータとしてもよい。この場合であっても、
上記と同様の容量制御を行うことが可能である。
【0059】<第2冷房運転制御>第2冷房運転制御
は、冷房運転において、2次側冷媒の主熱交換器(16)出
口のサブクールを状態パラメータとする制御である。
【0060】具体的には、まず、第1圧力センサ(101)
で検出した凝縮圧力に基づいて2次側冷媒の凝縮温度を
算出すると共に、第1温度センサ(111)で2次側冷媒の
主熱交換器(16)出口の温度を検出する。そして、凝縮温
度から主熱交換器(16)の出口温度を減ずることにより、
2次側冷媒のサブクールを算出する。
【0061】上記サブクールが予め設定した所定サブク
ールよりも小さい場合は、1次側回路(2)の熱源圧縮機
(11)の容量を増加させる。一方、上記サブクールが所定
サブクールよりも大きい場合は、熱源圧縮機(11)の容量
を減少させる。その結果、2次側冷媒の主熱交換器(16)
出口のサブクールが所定サブクールに調節され、空調能
力が制御されることになる。
【0062】<第3冷房運転制御>第3冷房運転制御
は、冷房運転において、1次側回路(2)の1次側冷媒の
蒸発圧力を状態パラメータとする制御である。
【0063】具体的には、第2圧力センサ(102)で検出
した1次側冷媒の蒸発圧力と、予め設定した所定圧力と
を比較し、蒸発圧力が所定圧力になるように熱源圧縮機
(11)の容量制御を実行する。
【0064】1次側冷媒の蒸発圧力が所定圧力よりも大
きい場合には、熱源圧縮機(11)の容量を増加させる。一
方、1次側冷媒の蒸発圧力が所定圧力よりも小さい場合
には、熱源圧縮機(11)の容量を減少させる。その結果、
1次側冷媒の蒸発圧力が所定圧力に調節され、空調能力
が制御されることになる。
【0065】なお、第3冷房運転制御の変形例として、
1次側冷媒の蒸発圧力に代えて、1次側冷媒の蒸発温度
を状態パラメータとしてもよい。
【0066】<第4冷房運転制御>第4冷房運転制御
は、冷房運転において、1次側冷媒の主熱交換器(16)出
口のスーパーヒートを状態パラメータとする制御であ
る。
【0067】具体的には、まず、第2圧力センサ(102)
で検出した蒸発圧力に基づいて1次側冷媒の蒸発温度を
算出すると共に、第2温度センサ(112)で主熱交換器(1
6)出口の1次側冷媒の温度を検出する。そして、主熱交
換器(16)出口の1次側冷媒温度から蒸発温度を減ずるこ
とにより、1次側冷媒のスーパーヒートを算出する。
【0068】上記スーパーヒートが予め設定した所定ス
ーパーヒートよりも大きい場合は、熱源圧縮機(11)の容
量を増加させる。一方、上記スーパーヒートが所定スー
パーヒートよりも小さい場合は、熱源圧縮機(11)の容量
を減少させる。その結果、1次側冷媒の主熱交換器(16)
出口のスーパーヒートが所定スーパーヒートに調節さ
れ、空調能力が制御されることになる。
【0069】<第5冷房運転制御>第5冷房運転制御
は、冷房運転において、主熱交換器(16)における2次側
冷媒の凝縮温度と1次側冷媒の蒸発温度との温度差を状
態パラメータとする制御である。
【0070】上記温度差が予め設定した所定温度よりも
小さい場合は、熱源圧縮機(11)の容量を増加させる。一
方、上記温度差が所定温度よりも大きい場合は、熱源圧
縮機(11)の容量を減少させる。その結果、上記温度差が
所定温度に調節され、空調能力が制御されることにな
る。
【0071】なお、第5冷房運転制御の変形例として、
主熱交換器(16)における2次側冷媒の凝縮圧力と1次側
冷媒の蒸発圧力との圧力差を状態パラメータとしてもよ
い <第1暖房運転制御>第1暖房運転制御は、暖房運転に
おいて、2次側冷媒の蒸発圧力を状態パラメータとする
制御である。
【0072】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した蒸発圧力と、予め設定した所定圧力とを比較し、そ
の大小関係に基づいて1次側回路(2)の熱源圧縮機(11)
の容量制御を実行する。2次側冷媒の蒸発圧力が所定圧
力よりも小さい場合は、熱源圧縮機(11)の容量を増加さ
せる。2次側冷媒の蒸発圧力が所定圧力よりも大きい場
合は、熱源圧縮機(11)の容量を減少させる。その結果、
2次側冷媒の蒸発圧力が所定圧力に調節され、空調能力
が制御されることになる。
【0073】なお、第1暖房運転制御の変形例として、
2次側冷媒の蒸発温度を状態パラメータとしてもよい。
【0074】<第2暖房運転制御>第2暖房運転制御
は、暖房運転において、2次側冷媒の主熱交換器(16)出
口のスーパーヒートを状態パラメータとする制御であ
る。
【0075】具体的には、まず、第1圧力センサ(101)
で検出した蒸発圧力に基づいて2次側冷媒の蒸発温度を
算出する。そして、第3温度センサ(113)で主熱交換器
(16)出口の2次側冷媒の温度を検出し、当該温度から蒸
発温度を減ずることにより、2次側冷媒のスーパーヒー
トを算出する。
【0076】上記スーパーヒートが予め設定した所定ス
ーパーヒートよりも小さい場合は、熱源圧縮機(11)の容
量を増加させる。一方、上記スーパーヒートが所定スー
パーヒートよりも大きい場合は、熱源圧縮機(11)の容量
を減少させる。その結果、2次側冷媒の主熱交換器(16)
出口のスーパーヒートが所定スーパーヒートに調節さ
れ、空調能力が制御されることになる。
【0077】<第3暖房運転制御>第3暖房運転制御
は、暖房運転において、1次側冷媒の凝縮圧力を状態パ
ラメータとする制御である。
【0078】具体的には、第2圧力センサ(102)で検出
した1次側冷媒の凝縮圧力と、予め設定した所定圧力と
を比較し、その大小関係に基づいて熱源圧縮機(11)の容
量制御を実行する。1次側冷媒の凝縮圧力が所定圧力よ
りも小さい場合は、熱源圧縮機(11)の容量を増加させ
る。一方、1次側冷媒の凝縮圧力が所定圧力よりも大き
い場合は、熱源圧縮機(11)の容量を減少させる。その結
果、1次側冷媒の凝縮圧力が所定圧力に調節され、空調
能力が制御されることになる。
【0079】なお、第3暖房運転制御の変形例として、
1次側冷媒の凝縮圧力に代えて、1次側冷媒の凝縮温度
を状態パラメータとしてもよい。
【0080】<第4暖房運転制御>第4暖房運転制御
は、暖房運転において、1次側冷媒の主熱交換器(16)出
口のサブクールを状態パラメータとする制御である。
【0081】具体的には、まず、第2圧力センサ(102)
で検出した凝縮圧力に基づいて1次側冷媒の凝縮温度を
算出する。そして、第4温度センサ(114)によって主熱
交換器(16)出口の1次側冷媒の温度を検出し、当該温度
から凝縮温度を減ずることにより、1次側冷媒のサブク
ールを算出する。
【0082】上記サブクールが予め設定した所定サブク
ールよりも小さい場合は、熱源圧縮機(11)の容量を増加
させる。一方、上記サブクールが所定サブクールよりも
大きい場合は、熱源圧縮機(11)の容量を減少させる。そ
の結果、1次側冷媒の主熱交換器(16)出口のサブクール
が所定サブクールに調節され、空調能力が制御されるこ
とになる。
【0083】<第5暖房運転制御>第5暖房運転制御
は、暖房運転において、主熱交換器(16)における1次側
冷媒の凝縮温度と2次側冷媒の蒸発温度との温度差を状
態パラメータとする制御方法である。
【0084】上記温度差が予め設定した所定温度よりも
小さい場合は、熱源圧縮機(11)の容量を増加させる。一
方、上記温度差が所定温度よりも大きい場合は、熱源圧
縮機(11)の容量を減少させる。その結果、上記温度差が
所定温度に調節され、空調能力が制御されることにな
る。
【0085】なお、第5暖房運転制御の変形例として、
主熱交換器(16)における1次側冷媒の凝縮圧力と2次側
冷媒の蒸発圧力との圧力差を状態パラメータとしてもよ
い。この場合であっても、上記と同様に熱源圧縮機(11)
の容量制御を実行することが可能である。
【0086】
【発明の実施の形態2】図2に示すように、実施形態2
に係る蓄熱式空気調和装置(60)は、主熱交換器(16)を流
通する冷媒を駆動する熱源圧縮機(11)と、冷却熱交換器
(21)及び加熱熱交換器(22)を流通する冷媒を駆動する搬
送用圧縮機(54)とが異なるものである。
【0087】蓄熱式空気調和装置(60)は、1次側回路
(2)及び2次側回路(3)に加えて、冷却熱交換器(21)及び
加熱熱交換器(22)においてそれぞれ低圧及び高圧を発生
する駆動源回路(94)を備えている。
【0088】1次側回路(2)は、熱源圧縮機(11)、四方
弁(12)、室外熱交換器(13)、電子膨張弁(15)、主熱交換
器(16)及び上記四方弁(12)が順に接続されて構成され、
1次側冷媒が循環する。
【0089】駆動源回路(94)は、搬送用圧縮機(54)、加
熱熱交換器(22)、放熱熱交換器(14)、電子膨張弁(17)、
及び冷却熱交換器(21)が順に接続されて構成され、駆動
用冷媒が循環する。
【0090】2次側回路(3)は、実施形態1と同様、駆
動力発生回路(8)、利用側回路(9)、蓄熱回路(90)、放熱
回路(91)及び外融回路(92)を備え、2次側冷媒が循環す
る。外融回路(92)には、外融熱交換器(51a)及び電子膨
張弁(52a)に加え、これらと並列に1組の外融熱交換器
(51b)及び電子膨張弁(52b)が設けられている。
【0091】水回路(93)では、ポンプ(53a)及び外融熱
交換器(51a)と、ポンプ(53b)及び外融熱交換器(51b)と
が互いに並列に設けられている。
【0092】利用側回路(9)における主熱交換器(16)の
上端側の配管には、第1圧力センサ(101)及び第3温度
センサ(113)が取り付けられている。利用側回路(9)にお
ける主熱交換器(16)の下端側の配管には、第1温度セン
サ(111)が取り付けられている。1次側回路(2)の主熱交
換器(16)の下端側の配管には、第2圧力センサ(102)が
取り付けられている。1次側回路(2)の主熱交換器(16)
の上端側の配管には、第2温度センサ(112)が取り付け
られている。利用側回路(9)における蓄熱回路(90)の上
流端と外融回路(92)の上流端との間には、第3圧力セン
サ(103)が取り付けられている。
【0093】外融回路(92)では、外融熱交換器(51a)の
下端側配管に第5温度センサ(115)が取り付けられ、外
融熱交換器(51b)の下端側配管に第6温度センサ(116)が
取り付けられている。
【0094】水回路(93)には、蓄熱槽(48)の出口側配管
に第1水温センサ(117)が、蓄熱槽(48)の入口側配管に
第2水温センサ(118)がそれぞれ設けられている。
【0095】実施形態1と同様、圧縮機(11),(54)、各
センサ及び電子膨張弁等はコントローラ(100)に接続さ
れ、このコントローラ(100)によって後述の各制御が実
行される。
【0096】1次側回路及び主熱交換器(16)は熱源ユニ
ット(71)に収容され、駆動源回路(94)、駆動力発生回路
(8)、蓄熱回路(90)、放熱回路(91)、外融回路(92)及び
水回路(93)は搬送蓄熱ユニット(72)に収容されている。
室内熱交換器(42)は室内ユニット(73)に収容されてい
る。
【0097】−蓄熱式空気調和装置(60)の運転動作− <通常冷房運転>通常冷房運転は、氷蓄熱を利用せず、
1次側回路(2)で生成した冷熱のみによって室内の冷房
を行う運転である。
【0098】1次側回路(2)の四方弁(12)及び2次側回
路(3)の四方弁(40)は、ともに図示の実線側に設定され
る。電磁弁(50)、電子膨張弁(47),(52a),(52b)は閉鎖さ
れる。
【0099】1次側回路(2)では、熱源圧縮機(11)から
吐出された冷媒は、室外熱交換器(13)で凝縮し、電子膨
張弁(15)で膨張し、主熱交換器(16)で蒸発した後、熱源
圧縮機(11)に戻る循環動作を行う。
【0100】駆動源回路(94)では、搬送用圧縮機(54)か
ら吐出された冷媒は、加熱熱交換器(22)及び放熱熱交換
器(14)で凝縮し、電子膨張弁(17)で膨張した後、冷却熱
交換器(21)で蒸発して搬送用圧縮機(54)に戻る循環動作
を行う。
【0101】2次側回路(3)では、駆動力発生回路(8)か
ら押し出された冷媒は、室内熱交換器(42)で蒸発し、主
熱交換器(16)で凝縮した後、駆動力発生回路(8)に回収
される循環動作を行う。
【0102】<蓄熱利用冷房運転>蓄熱利用冷房運転
は、氷蓄熱を利用する冷房運転である。
【0103】1次側回路(2)の運転は停止する。2次側
回路(3)の四方弁(40)は、図示の実線側に設定される。
電子膨張弁(47)は閉鎖され、電磁弁(50)及び電子膨張弁
(52a),(52b)は開口される。
【0104】駆動源回路(94)では、搬送用圧縮機(54)か
ら吐出された冷媒は、加熱熱交換器(22)及び放熱熱交換
器(14)で凝縮し、電子膨張弁(17)で膨張した後、冷却熱
交換器(21)で蒸発して搬送用圧縮機(54)に戻る循環動作
を行う。
【0105】2次側回路(3)では、駆動力発生回路(8)か
ら押し出された冷媒は、室内熱交換器(42)で蒸発した
後、蓄熱回路(90)と外融回路(92)とに分流し、蓄熱コイ
ル(46)及び外融熱交換器(51a),(51b)で凝縮して、駆動
力発生回路(8)に回収される循環動作を行う。
【0106】<暖房運転>暖房運転では、1次側回路
(2)の四方弁(12)及び2次側回路(3)の四方弁(40)は、と
もに図示の破線側に設定される。
【0107】1次側回路(2)では、熱源圧縮機(11)から
吐出された冷媒は、主熱交換器(16)で凝縮し、電子膨張
弁(15)で膨張し、室外熱交換器(13)で蒸発した後、熱源
圧縮機(11)に戻る循環動作を行う。
【0108】駆動源回路(94)では、搬送用圧縮機(54)か
ら吐出された冷媒は、加熱熱交換器(22)及び放熱熱交換
器(14)で凝縮し、電子膨張弁(17)で膨張した後、冷却熱
交換器(21)で蒸発して搬送用圧縮機(54)に戻る循環動作
を行う。
【0109】2次側回路(3)では、駆動力発生回路(8)か
ら押し出された冷媒は、主熱交換器(16)で蒸発し、室内
熱交換器(42)で凝縮した後、駆動力発生回路(8)に回収
される循環動作を行う。
【0110】−蓄熱式空気調和装置(60)の制御− 蓄熱式空気調和装置(60)では、コントローラ(100)の設
定を切り換えることにより、以下の第1種蓄熱利用冷房
運転制御、第2種蓄熱利用冷房運転制御、第1種通常冷
房運転制御、第2種通常冷房運転制御、第1種暖房運転
制御、第2種暖房運転制御が可能である。
【0111】第1種蓄熱利用冷房運転制御は、所定の第
1パラメータに基づいて水回路(93)のポンプ(53a),(53
b)の容量制御を実行する一方、所定の第2パラメータに
基づいて駆動源回路(94)の搬送用圧縮機(54)の容量制御
を実行することにより、空調能力を制御するものであ
る。
【0112】第2種蓄熱利用冷房運転制御は、所定の第
1パラメータ及び第2パラメータの組み合わせに基づい
てポンプ(53a),(53b)及び搬送用圧縮機(54)の容量制御
を実行することにより、空調能力を制御するものであ
る。
【0113】第1種通常冷房運転制御及び第1種通常暖
房運転制御は、所定の第1パラメータに基づいて1次側
回路(2)の熱源圧縮機(11)の容量制御を実行する一方、
所定の第2パラメータに基づいて駆動源回路(94)の搬送
用圧縮機(54)の容量制御を実行することにより、空調能
力を制御するものである。
【0114】第2種通常冷房運転制御及び第2種通常暖
房運転制御は、所定の第1パラメータ及び第2パラメー
タの組み合わせに基づいて熱源圧縮機(11)及び搬送用圧
縮機(54)の容量制御を実行することにより、空調能力を
制御するものである。
【0115】なお、上記第1パラメータ及び第2パラメ
ータは、負荷の変動に追従して変動する状態パラメータ
である。
【0116】以下、各運転制御の具体例を列挙して説明
する。
【0117】−第1種蓄熱利用冷房運転制御− 第1種蓄熱利用冷房運転制御の具体例として、表2に示
す第1〜第8制御を説明する。
【0118】
【表2】
【0119】<第1制御>第1制御は、蓄熱利用冷房運
転において、2次側冷媒の凝縮圧力を第1パラメータと
し、2次側冷媒の外融熱交換器(51a),(51b)出口のサブ
クールを第2パラメータとする制御である。
【0120】具体的には、第3圧力センサ(103)で検出
した2次側冷媒の凝縮圧力と、予め設定した所定圧力と
を比較し、上記凝縮圧力が所定圧力になるようにポンプ
(53a),(53b)の容量制御を実行する。また、上記凝縮圧
力から凝縮温度を算出し、この凝縮温度と温度センサ(1
15),(116)で検出した外融熱交換器(51a),(51b)出口の冷
媒温度とから、外融熱交換器(51a),(51b)出口のサブク
ールを算出する。そして、当該サブクールが予め設定し
た所定サブクールになるように駆動源回路(94)の搬送用
圧縮機(54)の容量を調節することにより、空調能力を制
御する。
【0121】例えば、2次側冷媒の凝縮圧力が所定圧力
よりも大きい場合は、ポンプ(53a),(53b)の容量を増加
させる。すると、外融熱交換器(51a),(51b)における熱
交換量が増加し、凝縮圧力が低下する。一方、2次側冷
媒の凝縮圧力が所定圧力よりも小さい場合は、ポンプ(5
3a),(53b)の容量を減少させる。すると、外融熱交換器
(51a),(51b)における熱交換量が減少し、凝縮圧力が増
加する。また、外融熱交換器(51a),(51b)出口のサブク
ールが所定サブクールよりも大きい場合は、搬送用圧縮
機(54)の容量を増加させる。すると、加熱熱交換器(22)
における加熱量及び冷却熱交換器(21)における冷却量が
増加し、2次側冷媒の循環量が増加する。また、外融熱
交換器(51a),(51b)出口のサブクールが低下する。一
方、外融熱交換器(51a),(51b)出口のサブクールが所定
サブクールよりも小さい場合は、搬送用圧縮機(54)の容
量を減少させる。すると、加熱熱交換器(22)における加
熱量及び冷却熱交換器(21)における冷却量が減少し、2
次側冷媒の循環量が減少する。また、外融熱交換器(51
a),(51b)出口のサブクールが上昇する。
【0122】なお、第1制御の変形例として、2次側冷
媒の凝縮圧力に代えて2次側冷媒の凝縮温度を第1パラ
メータとしてもよい。
【0123】<第2制御>第2制御は、蓄熱利用冷房運
転において、2次側冷媒の凝縮圧力を第1パラメータと
し、外融熱交換器(51a),(51b)における2次側冷媒の凝
縮温度と水回路(93)の水の温度との温度差を第2パラメ
ータとする制御である。
【0124】具体的には、第3圧力センサ(103)で検出
した凝縮圧力と、予め設定した所定圧力とを比較し、上
記凝縮圧力が所定圧力になるようにポンプ(53a),(53b)
の容量制御を実行する。また、上記凝縮圧力から凝縮温
度を算出すると共に、水温センサ(117),(118)の検出値
に基づいて外融熱交換器(51a),(51b)における水の温度
を算出し、外融熱交換器(51a),(51b)における冷媒の凝
縮温度と水温との温度差を算出する。そして、当該温度
差が予め設定した所定温度差になるように、搬送用圧縮
機(54)の容量制御を実行する。これにより、空調能力が
制御されることになる。 なお、第2制御の変形例とし
て、2次側冷媒の凝縮圧力に代えて2次側冷媒の凝縮温
度を第1パラメータとしてもよい。
【0125】<第3制御>第3制御は、蓄熱利用冷房運
転において、水回路(93)の外融熱交換器(51a),(51b)の
水側出入口温度差を第1パラメータとし、2次側冷媒の
外融熱交換器(51a),(51b)出口のサブクールを第2パラ
メータとする制御である。
【0126】具体的には、水温センサ(117),(118)の検
出値に基づいて外融熱交換器(51a),(51b)の水側出入口
温度差を算出し、当該温度差が予め設定した所定温度差
になるようにポンプ(53a),(53b)の容量制御を実行す
る。また、第3圧力センサ(103)で検出した凝縮圧力か
ら凝縮温度を算出し、この凝縮温度と温度センサ(104),
(105)で検出した外融熱交換器(51a),(51b)出口の冷媒温
度とから、外融熱交換器(51a),(51b)出口の2次側冷媒
のサブクールを算出する。そして、当該サブクールが予
め設定した所定サブクールになるように、搬送用圧縮機
(54)の容量制御を実行する。これにより、空調能力が制
御されることになる。
【0127】<第4制御>第4制御は、蓄熱利用冷房運
転において、水回路(93)の外融熱交換器(51a),(51b)の
水側出入口温度差を第1パラメータとし、外融熱交換器
(51a),(51b)における2次側冷媒の凝縮温度と水回路(9
3)の水の温度との温度差を第2パラメータとする制御で
ある。
【0128】具体的には、水温センサ(117),(118)の検
出値に基づいて外融熱交換器(51a),(51b)の水側出入口
温度差を算出し、当該温度差が予め設定した所定温度差
になるようにポンプ(53a),(53b)の容量制御を実行す
る。また、第3圧力センサ(103)で検出した凝縮圧力か
ら凝縮温度を算出すると共に、水温センサ(116),(117)
の検出温度に基づいて外融熱交換器(51a),(51b)におけ
る水の温度を算出し、外融熱交換器(51a),(51b)におけ
る冷媒の凝縮温度と水温との温度差を算出する。そし
て、当該温度差が予め設定した所定温度差になるよう
に、搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行する。これによ
り、空調能力が制御されることになる。
【0129】<第5制御>第5制御は、蓄熱利用冷房運
転において、2次側冷媒の外融熱交換器(51a),(51b)出
口のサブクールを第1パラメータとし、2次側冷媒の凝
縮圧力を第2パラメータとする制御である。
【0130】具体的には、第3圧力センサ(103)で検出
した凝縮圧力から凝縮温度を算出し、この凝縮温度と温
度センサ(115),(116)で検出した外融熱交換器(51a),(51
b)出口の冷媒温度とから、外融熱交換器(51a),(51b)出
口の冷媒のサブクールを算出する。そして、当該サブク
ールが予め設定した所定サブクールになるように、ポン
プ(53a),(53b)の容量制御を実行する。また、第3圧力
センサ(103)で検出した凝縮圧力と予め設定した所定圧
力とを比較し、凝縮圧力が所定圧力になるように搬送用
圧縮機(54)の容量制御を実行する。これにより、空調能
力が制御されることになる。
【0131】例えば、2次側冷媒の外融熱交換器(51a),
(51b)出口のサブクールが所定サブクールよりも大きい
場合は、ポンプ(53a),(53b)の容量を減少させる。する
と、外融熱交換器(51a),(51b)における熱交換量が減少
し、外融熱交換器(51a),(51b)出口のサブクールが減少
する。一方、外融熱交換器(51a),(51b)出口のサブクー
ルが所定サブクールよりも小さい場合は、ポンプ(53a),
(53b)の容量を増加させる。すると、外融熱交換器(51
a),(51b)における熱交換量が増加し、外融熱交換器(51
a),(51b)出口のサブクールが増加する。また、2次側冷
媒の凝縮圧力が所定圧力よりも大きい場合は、搬送用圧
縮機(54)の容量を増加させる。すると、加熱熱交換器(2
2)における加熱量及び冷却熱交換器(21)における冷却量
が増加し、2次側冷媒の循環量が増加する。また、2次
側冷媒の凝縮圧力が低下する。一方、2次側冷媒の凝縮
圧力が所定圧力よりも小さい場合は、搬送用圧縮機(54)
の容量を減少させる。すると、加熱熱交換器(22)におけ
る加熱量及び冷却熱交換器(21)における冷却量が減少
し、2次側冷媒の循環量が減少する。また、2次側冷媒
の凝縮圧力が上昇する。
【0132】なお、第5制御の変形例として、2次側冷
媒の凝縮圧力に代えて2次側冷媒の凝縮温度を第2パラ
メータとしてもよい。
【0133】<第6制御>第6制御は、蓄熱利用冷房運
転において、外融熱交換器(51a),(51b)における2次側
冷媒の凝縮温度と水回路(93)の水の温度との温度差を第
1パラメータとし、2次側冷媒の凝縮圧力を第2パラメ
ータとする制御である。
【0134】具体的には、第3圧力センサ(103)で検出
した凝縮圧力から凝縮温度を算出すると共に、水温セン
サ(117),(118)の検出値に基づいて外融熱交換器(51a),
(51b)における水の温度を算出し、外融熱交換器(51a),
(51b)における冷媒の凝縮温度と水温との温度差を算出
する。そして、当該温度差が予め設定した所定温度差に
なるように、ポンプ(53a),(53b)の容量制御を実行す
る。また、第3圧力センサ(103)で検出した凝縮圧力と
予め設定した所定圧力とを比較し、上記凝縮圧力が所定
圧力になるように搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行す
る。これにより、空調能力が制御されることになる。
【0135】なお、第6制御の変形例として、2次側冷
媒の凝縮圧力に代えて2次側冷媒の凝縮温度を第2パラ
メータとしてもよい。
【0136】<第7制御>第7制御は、蓄熱利用冷房運
転において、2次側冷媒の外融熱交換器(51a),(51b)出
口のサブクールを第1パラメータとし、水回路(93)の外
融熱交換器(51a),(51b)の水側出入口温度差を第2パラ
メータとする制御である。
【0137】具体的には、第3圧力センサ(103)で検出
した凝縮圧力から凝縮温度を算出し、この凝縮温度と温
度センサ(115),(116)で検出した外融熱交換器(51a),(51
b)出口の冷媒温度とから、外融熱交換器(51a),(51b)出
口のサブクールを算出する。そして、当該サブクールが
予め設定した所定サブクールになるように、ポンプ(53
a),(53b)の容量制御を実行する。また、水温センサ(11
7),(118)の検出値に基づいて外融熱交換器(51a),(51b)
の水側出入口温度差を算出し、当該温度差が予め設定し
た所定温度差になるように搬送用圧縮機(54)の容量制御
を実行する。これにより、空調能力が制御されることに
なる。
【0138】<第8制御>第8制御は、蓄熱利用冷房運
転において、外融熱交換器(51a),(51b)における2次側
冷媒の凝縮温度と水回路(93)の水の温度との温度差を第
1パラメータとし、水回路(93)の外融熱交換器(51a),(5
1b)の水側出入口温度差を第2パラメータとする制御で
ある。
【0139】具体的には、第3圧力センサ(103)で検出
した凝縮圧力から凝縮温度を算出すると共に、水温セン
サ(117),(118)の検出値に基づいて外融熱交換器(51a),
(51b)における水の温度を算出し、外融熱交換器(51a),
(51b)における凝縮温度と水温との温度差を算出する。
そして、当該温度差が予め設定した所定温度差になるよ
うに、ポンプ(53a),(53b)の容量制御を実行する。ま
た、水温センサ(117),(118)の検出値に基づいて外融熱
交換器(51a),(51b)の水側出入口温度差を算出し、当該
温度差が予め設定した所定温度差になるように搬送用圧
縮機(54)の容量制御を実行する。これにより、空調能力
が制御されることになる。
【0140】−第2種蓄熱利用冷房運転制御− 上述したように、第2種蓄熱利用冷房運転制御は、所定
の第1パラメータ及び第2パラメータの組み合わせに基
づいて水回路(93)のポンプ(53a),(53b)及び駆動源回路
(94)の搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行し、空調能力
を制御するものである。ここでは、2次側冷媒の凝縮圧
力を第1パラメータとし、2次側冷媒の外融熱交換器(5
1a),(51b)出口のサブクールを第2パラメータとする第
9制御を説明する。
【0141】<第9制御>第9制御は、2次側冷媒の凝
縮圧力と所定圧力との大小関係と、外融熱交換器(51a),
(51b)出口のサブクールと所定サブクールとの大小関係
との組み合わせに基づき、表3のような容量制御を実行
する。
【0142】
【表3】
【0143】表3(及び後述の表5及び表7)におい
て、「大」、「中」、「小」は、それぞれ所定値よりも
大きい状態、所定値と一致した状態、所定値よりも小さ
い状態を表す。「↑」、「↓」は、それぞれ増加、減少
を表し、「−」はそのままの容量を維持することを表
す。
【0144】−第1種通常冷房運転制御− 上述したように、第1種通常冷房運転制御は、所定の第
1パラメータに基づいて1次側回路(2)の熱源圧縮機(1
1)の容量制御を実行する一方、所定の第2パラメータに
基づいて駆動源回路(94)の搬送用圧縮機(54)の容量制御
を実行することにより、空調能力を制御するものであ
る。第1種通常冷房運転制御の具体例として、表4に示
す第10〜第17制御を説明する。
【0145】
【表4】
【0146】<第10制御>第10制御は、通常冷房運
転において、2次側冷媒の凝縮圧力を第1パラメータと
し、2次側冷媒の主熱交換器(16)出口のサブクールを第
2パラメータとする制御である。
【0147】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した凝縮圧力と、予め設定した所定圧力とを比較し、上
記凝縮圧力が所定圧力になるように熱源圧縮機(11)の容
量制御を実行する。また、凝縮圧力から凝縮温度を算出
し、この凝縮温度と第1温度センサ(111)で検出した主
熱交換器(16)出口の冷媒温度とから主熱交換器(16)出口
のサブクールを算出する。そして、当該サブクールが予
め設定した所定サブクールになるように、搬送用圧縮機
(54)の容量制御を実行する。これにより、空調能力が制
御されることになる。
【0148】なお、第10制御の変形例として、2次側
冷媒の凝縮圧力に代えて、2次側冷媒の凝縮温度を第1
パラメータとしてもよい。
【0149】<第11制御>第11制御は、通常冷房運
転において、2次側冷媒の凝縮圧力を第1パラメータと
し、2次側冷媒の凝縮温度と1次側冷媒の蒸発温度(熱
源温度)との温度差を第2パラメータとする制御であ
る。
【0150】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した凝縮圧力と、予め設定した所定圧力とを比較し、凝
縮圧力が所定圧力になるように熱源圧縮機(11)の容量制
御を実行する。また、上記凝縮圧力から2次側冷媒の凝
縮温度を算出する一方、第2圧力センサ(102)で検出し
た蒸発圧力から1次側冷媒の蒸発温度を算出し、2次側
冷媒の凝縮温度と1次側冷媒の蒸発温度との温度差を算
出する。そして、当該温度差が予め設定した所定温度差
になるように、搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行す
る。これにより、空調能力が制御されることになる。
【0151】なお、第11制御の変形例として、2次側
冷媒の凝縮圧力に代えて、2次側冷媒の凝縮温度を第1
パラメータとしてもよい。
【0152】<第12制御>第12制御は、通常冷房運
転において、1次側冷媒の蒸発圧力を第1パラメータと
し、2次側冷媒の主熱交換器(16)出口のサブクールを第
2パラメータとする制御である。
【0153】具体的には、第2圧力センサ(102)で検出
した蒸発圧力と、予め設定した所定圧力とを比較し、蒸
発圧力が所定圧力になるように熱源圧縮機(11)の容量制
御を実行する。また、第1圧力センサ(101)で検出した
2次側冷媒の凝縮圧力から2次側冷媒の凝縮温度を算出
すると共に、第1温度センサ(111)で2次側冷媒の主熱
交換器(16)出口の温度を検出し、これらから主熱交換器
(16)出口の2次側冷媒のサブクールを算出する。そし
て、当該サブクールが予め設定した所定サブクールにな
るように、搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行する。こ
れにより、空調能力が制御されることになる。
【0154】なお、第12制御の変形例として、1次側
冷媒の蒸発圧力に代えて、1次側冷媒の蒸発温度を第1
パラメータとしてもよい。
【0155】<第13制御>第13制御は、通常冷房運
転において、1次側冷媒の蒸発圧力を第1パラメータと
し、2次側冷媒の凝縮温度と1次側冷媒の蒸発温度(熱
源温度)との温度差を第2パラメータとする制御であ
る。
【0156】具体的には、第2圧力センサ(102)で検出
した蒸発圧力と、予め設定した所定圧力とを比較し、蒸
発圧力が所定圧力になるように熱源圧縮機(11)の容量制
御を実行する。また、第1圧力センサ(101)で検出した
凝縮圧力から2次側冷媒の凝縮温度を算出する一方、上
記蒸発圧力から1次側冷媒の蒸発温度を算出し、2次側
冷媒の凝縮温度と1次側冷媒の蒸発温度との温度差を算
出する。そして、当該温度差が予め設定した所定温度差
になるように、搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行す
る。これにより、空調能力が制御されることになる。
【0157】なお、第13制御の変形例として、1次側
冷媒の蒸発圧力に代えて、1次側冷媒の蒸発温度を第1
パラメータとしてもよい。
【0158】<第14制御>第14制御は、通常冷房運
転において、2次側冷媒の主熱交換器(16)出口のサブク
ールを第1パラメータとし、2次側冷媒の凝縮圧力を第
2パラメータとする制御である。
【0159】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した2次側冷媒の凝縮圧力から凝縮温度を算出し、この
凝縮温度と第1温度センサ(111)で検出した主熱交換器
(16)出口の冷媒温度とから主熱交換器(16)出口のサブク
ールを算出する。そして、当該サブクールが予め設定し
た所定サブクールになるように、熱源圧縮機(11)の容量
制御を実行する。また、第1圧力センサ(101)で検出し
た凝縮圧力と、予め設定した所定圧力とを比較し、上記
凝縮圧力が所定圧力になるように搬送用圧縮機(54)の容
量制御を実行する。これにより、空調能力が制御される
ことになる。
【0160】なお、第14制御の変形例として、2次側
冷媒の凝縮圧力に代えて2次側冷媒の凝縮温度を第2パ
ラメータとしてもよい。
【0161】<第15制御>第15制御は、通常冷房運
転において、2次側冷媒の凝縮温度と1次側冷媒の蒸発
温度(熱源温度)との温度差を第1パラメータとし、2
次側冷媒の凝縮圧力を第2パラメータとする制御であ
る。
【0162】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した凝縮圧力から2次側冷媒の凝縮温度を算出する一
方、第2圧力センサ(102)で検出した蒸発圧力から1次
側冷媒の蒸発温度を算出し、2次側冷媒の凝縮温度と1
次側冷媒の蒸発温度との温度差を算出する。そして、当
該温度差が予め設定した所定温度差になるように、熱源
圧縮機(11)の容量制御を実行する。また、上記凝縮圧力
と予め設定した所定圧力とを比較し、凝縮圧力が所定圧
力になるように搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行す
る。これにより、空調能力が制御されることになる。
【0163】なお、第15制御の変形例として、2次側
冷媒の凝縮圧力に代えて、2次側冷媒の凝縮温度を第2
パラメータとしてもよい。
【0164】<第16制御>第16制御は、通常冷房運
転において、2次側冷媒の主熱交換器(16)出口のサブク
ールを第1パラメータとし、1次側冷媒の蒸発圧力を第
2パラメータとする制御である。
【0165】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した2次側冷媒の凝縮圧力から2次側冷媒の凝縮温度を
算出すると共に、第1温度センサ(111)で2次側冷媒の
主熱交換器(16)出口の温度を検出し、これらから主熱交
換器(16)出口の2次側冷媒のサブクールを算出する。そ
して、当該サブクールが予め設定した所定サブクールに
なるように、熱源圧縮機(11)の容量制御を実行する。ま
た、第2圧力センサ(102)で検出した蒸発圧力と、予め
設定した所定圧力とを比較し、蒸発圧力が所定圧力にな
るように搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行する。これ
により、空調能力が制御されることになる。
【0166】なお、第16制御の変形例として、1次側
冷媒の蒸発圧力に代えて、1次側冷媒の蒸発温度を第2
パラメータとしてもよい。
【0167】<第17制御>第17制御は、通常冷房運
転において、2次側冷媒の凝縮温度と1次側冷媒の蒸発
温度(熱源温度)との温度差を第1パラメータとし、1
次側冷媒の蒸発圧力を第2パラメータとする制御であ
る。
【0168】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した凝縮圧力から2次側冷媒の凝縮温度を算出する一
方、第2圧力センサ(102)で検出した蒸発圧力から1次
側冷媒の蒸発温度を算出し、2次側冷媒の凝縮温度と1
次側冷媒の蒸発温度との温度差を算出する。そして、当
該温度差が予め設定した所定温度差になるように、熱源
圧縮機(11)の容量制御を実行する。また、第2圧力セン
サ(102)で検出した蒸発圧力と、予め設定した所定圧力
とを比較し、蒸発圧力が所定圧力になるように搬送用圧
縮機(54)の容量制御を実行する。これにより、空調能力
が制御されることになる。
【0169】なお、第17制御の変形例として、1次側
冷媒の蒸発圧力に代えて、1次側冷媒の蒸発温度を第2
パラメータとしてもよい。
【0170】−第2種通常冷房運転制御− 上述したように、第2種通常冷房運転制御は、複数のパ
ラメータの組み合わせに基づいて1次側回路(2)の熱源
圧縮機(11)及び駆動源回路(94)の搬送用圧縮機(54)の容
量制御を実行し、これにより空調能力を制御するもので
ある。ここでは、第2種通常冷房運転制御の具体例とし
て、以下の第18制御を説明する。
【0171】<第18制御>表5に示すように、第18
制御では、2次側冷媒の凝縮圧力と、主熱交換器(16)に
おける1次側冷媒の凝縮温度と2次側冷媒の蒸発温度と
の温度差とをパラメータとして、熱源圧縮機(11)の容量
制御を実行する。また、2次側冷媒の凝縮圧力と、2次
側冷媒の主熱交換器(16)出口のサブクールとをパラメー
タとして、搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行するもの
である。
【0172】
【表5】
【0173】−第1種通常暖房運転制御− 上述したように、第1種通常暖房運転制御は、所定の第
1パラメータに基づいて1次側回路(2)の熱源圧縮機(1
1)の容量制御を実行する一方、所定の第2パラメータに
基づいて駆動源回路(94)の搬送用圧縮機(54)の容量制御
を実行することにより、空調能力を制御するものであ
る。第1種通常暖房運転制御の具体例として、表6に示
す第19〜第26制御を説明する。
【0174】
【表6】
【0175】<第19制御>第19制御は、通常暖房運
転において、2次側冷媒の蒸発圧力を第1パラメータと
し、2次側冷媒の主熱交換器(16)出口のスーパーヒート
を第2パラメータとする制御である。
【0176】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した蒸発圧力と、予め設定した所定圧力とを比較し、蒸
発圧力が所定圧力になるように熱源圧縮機(11)の容量制
御を実行する。また、上記蒸発圧力から蒸発温度を算出
し、この蒸発温度と第3温度センサ(113)で検出した主
熱交換器(16)出口の冷媒温度とから、主熱交換器(16)出
口のスーパーヒートを算出する。そして、当該スーパー
ヒートが予め設定した所定スーパーヒートになるよう
に、搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行する。
【0177】例えば、2次側冷媒の蒸発圧力が所定圧力
よりも大きい場合は、熱源圧縮機(11)の容量を減少させ
る。すると、主熱交換器(16)における熱交換量が減少
し、蒸発圧力が低下する。一方、2次側冷媒の蒸発圧力
が所定圧力よりも小さい場合は、熱源圧縮機(11)の容量
を増加させる。すると、主熱交換器(16)における熱交換
量が増加し、蒸発圧力が上昇する。また、2次側冷媒の
主熱交換器(16)出口のスーパーヒートが所定スーパーヒ
ートよりも大きい場合は、搬送用圧縮機(54)の容量を増
加させる。すると、2次側冷媒の循環量が増加し、主熱
交換器(16)出口スーパーヒートが低下する。一方、2次
側冷媒の主熱交換器(16)出口のスーパーヒートが所定ス
ーパーヒートよりも小さい場合は、搬送用圧縮機(54)の
容量を減少させる。すると、2次側冷媒の循環量が減少
し、主熱交換器(16)出口スーパーヒートが増加する。こ
のようにして、空調能力が制御されることになる。
【0178】なお、第19制御の変形例として、2次側
冷媒の蒸発圧力に代えて、2次側冷媒の蒸発温度を第1
パラメータとしてもよい。
【0179】<第20制御>第20制御は、通常暖房運
転において、2次側冷媒の蒸発圧力を第1パラメータと
し、2次側冷媒の蒸発温度と1次側冷媒の凝縮温度(熱
源温度)との温度差を第2パラメータとする制御であ
る。
【0180】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した蒸発圧力と、予め設定した所定圧力とを比較し、蒸
発圧力が所定圧力になるように熱源圧縮機(11)の容量制
御を実行する。また、上記蒸発圧力から2次側冷媒の蒸
発温度を算出する一方、第2圧力センサ(102)で検出し
た凝縮圧力から1次側冷媒の凝縮温度を算出し、1次側
冷媒の凝縮温度と2次側冷媒の蒸発温度との温度差を算
出する。そして、当該温度差が予め設定した所定温度差
になるように、搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行す
る。これにより、空調能力が制御されることになる。
【0181】なお、第20制御の変形例として、2次側
冷媒の蒸発圧力に代えて、2次側冷媒の蒸発温度を第1
パラメータとしてもよい。
【0182】<第21制御>第21制御は、通常暖房運
転において、1次側冷媒の凝縮圧力を第1パラメータと
し、2次側冷媒の主熱交換器(16)出口のスーパーヒート
を第2パラメータとする制御である。
【0183】具体的には、第2圧力センサ(102)で検出
した1次側冷媒の凝縮圧力と、予め設定した所定圧力と
を比較し、凝縮圧力が所定圧力になるように熱源圧縮機
(11)の容量制御を実行する。また、第1圧力センサ(10
1)で検出した2次側冷媒の蒸発圧力から蒸発温度を算出
すると共に、第3温度センサ(113)で2次側冷媒の主熱
交換器(16)出口の温度を検出し、これらから主熱交換器
(16)出口の2次側冷媒のスーパーヒートを算出する。そ
して、当該スーパーヒートが予め設定した所定スーパー
ヒートになるように、搬送用圧縮機(54)の容量制御を実
行する。これにより、空調能力が制御されることにな
る。
【0184】なお、第21制御の変形例として、1次側
冷媒の凝縮圧力に代えて、1次側冷媒の凝縮温度を第1
パラメータとしてもよい。
【0185】<第22制御>第22制御は、通常暖房運
転において、1次側冷媒の凝縮圧力を第1パラメータと
し、1次側冷媒の凝縮温度(熱源温度)と2次側冷媒の
蒸発温度との温度差を第2パラメータとする制御であ
る。
【0186】具体的には、第2圧力センサ(102)で検出
した凝縮圧力と、予め設定した所定圧力とを比較し、凝
縮圧力が所定圧力になるように熱源圧縮機(11)の容量制
御を実行する。また、第1圧力センサ(101)で検出した
蒸発圧力から2次側冷媒の蒸発温度を算出する一方、上
記凝縮圧力から1次側冷媒の凝縮温度を算出し、1次側
冷媒の凝縮温度と2次側冷媒の蒸発温度との温度差を算
出する。そして、当該温度差が予め設定した所定温度差
になるように、搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行す
る。これにより、空調能力が制御されることになる。
【0187】なお、第22制御の変形例として、1次側
冷媒の凝縮圧力に代えて、1次側冷媒の凝縮温度を第1
パラメータとしてもよい。
【0188】<第23制御>第23制御は、通常暖房運
転において、2次側冷媒の主熱交換器(16)出口のスーパ
ーヒートを第1パラメータとし、2次側冷媒の蒸発圧力
を第2パラメータとする制御である。
【0189】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した2次側冷媒の蒸発圧力から蒸発温度を算出し、この
蒸発温度と第3温度センサ(113)で検出した主熱交換器
(16)出口の冷媒温度とから、主熱交換器(16)出口の2次
側冷媒のスーパーヒートを算出する。そして、当該スー
パーヒートが予め設定した所定スーパーヒートになるよ
うに、熱源圧縮機(11)の容量制御を実行する。また、上
記蒸発圧力と予め設定した所定圧力とを比較し、上記蒸
発圧力が所定圧力になるように搬送用圧縮機(54)の容量
制御を実行する。
【0190】例えば、2次側冷媒の主熱交換器(16)出口
のスーパーヒートが所定スーパーヒートよりも大きい場
合は、熱源圧縮機(11)の容量を減少させる。すると、主
熱交換器(16)における熱交換量が減少し、主熱交換器(1
6)出口スーパーヒートが低下する。一方、2次側冷媒の
主熱交換器(16)出口のスーパーヒートが所定スーパーヒ
ートよりも小さい場合は、熱源圧縮機(11)の容量を増加
させる。すると、主熱交換器(16)における熱交換量が増
加し、主熱交換器(16)出口スーパーヒートが増加する。
また、2次側冷媒の蒸発圧力が所定圧力よりも大きい場
合は、搬送用圧縮機(54)の容量を減少させる。一方、2
次側冷媒の蒸発圧力が所定圧力よりも小さい場合は、搬
送用圧縮機(54)の容量を増加させる。
【0191】なお、第23制御の変形例として、2次側
冷媒の蒸発圧力に代えて、2次側冷媒の蒸発温度を第2
パラメータとしてもよい。
【0192】<第24制御>第24制御は、通常暖房運
転において、1次側冷媒の凝縮温度(熱源温度)と2次
側冷媒の蒸発温度との温度差を第1パラメータとし、2
次側冷媒の蒸発圧力を第2パラメータとする制御であ
る。
【0193】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した蒸発圧力から2次側冷媒の蒸発温度を算出する一
方、第2圧力センサ(102)で検出した凝縮圧力から1次
側冷媒の凝縮温度を算出し、1次側冷媒の凝縮温度と2
次側冷媒の蒸発温度との温度差を算出する。そして、当
該温度差が予め設定した所定温度差になるように、熱源
圧縮機(11)の容量制御を実行する。また、上記蒸発圧力
と予め設定した所定圧力とを比較し、蒸発圧力が所定圧
力になるように搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行す
る。これにより、空調能力が制御されることになる。
【0194】なお、第24制御の変形例として、2次側
冷媒の蒸発圧力に代えて、2次側冷媒の蒸発温度を第2
パラメータとしてもよい。
【0195】<第25制御>第25制御は、通常暖房運
転において、2次側冷媒の主熱交換器(16)出口のスーパ
ーヒートを第1パラメータとし、1次側冷媒の凝縮圧力
を第2パラメータとする制御である。
【0196】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した2次側冷媒の蒸発圧力から2次側冷媒の蒸発温度を
算出すると共に、第3温度センサ(113)で2次側冷媒の
主熱交換器(16)出口の温度を検出し、これらから主熱交
換器(16)出口の2次側冷媒のスーパーヒートを算出す
る。そして、当該スーパーヒートが予め設定した所定ス
ーパーヒートになるように、熱源圧縮機(11)の容量制御
を実行する。また、第2圧力センサ(102)で検出した1
次側冷媒の凝縮圧力と、予め設定した所定圧力とを比較
し、当該凝縮圧力が所定圧力になるように搬送用圧縮機
(54)の容量制御を実行する。これにより、空調能力が制
御されることになる。
【0197】なお、第25制御の変形例として、1次側
冷媒の凝縮圧力に代えて、1次側冷媒の凝縮温度を第2
パラメータとしてもよい。
【0198】<第26制御>第26制御は、通常暖房運
転において、1次側冷媒の凝縮温度(熱源温度)と2次
側冷媒の蒸発温度との温度差を第1パラメータとし、1
次側冷媒の凝縮圧力を第2パラメータとする制御であ
る。
【0199】具体的には、第1圧力センサ(101)で検出
した蒸発圧力から2次側冷媒の蒸発温度を算出する一
方、第2圧力センサ(102)で検出した凝縮圧力から1次
側冷媒の凝縮温度を算出し、1次側冷媒の凝縮温度と2
次側冷媒の蒸発温度との温度差を算出する。そして、当
該温度差が予め設定した所定温度差になるように、熱源
圧縮機(11)の容量制御を実行する。また、1次側冷媒の
上記凝縮圧力と予め設定した所定圧力とを比較し、凝縮
圧力が所定圧力になるように搬送用圧縮機(54)の容量制
御を実行する。これにより、空調能力が制御されること
になる。
【0200】なお、第26制御の変形例として、1次側
冷媒の凝縮圧力に代えて、1次側冷媒の凝縮温度を第2
パラメータとしてもよい。
【0201】−第2種通常暖房運転制御− 上述したように、第2種通常暖房運転制御は、複数のパ
ラメータの組み合わせに基づいて1次側回路(2)の熱源
圧縮機(11)及び駆動源回路(94)の搬送用圧縮機(54)の容
量制御を実行し、これにより空調能力を制御するもので
ある。ここでは、第2種通常暖房運転制御の具体例とし
て、以下の第27制御を説明する。
【0202】<第27制御>表7に示すように、第27
制御は、2次側冷媒の蒸発圧力と、2次側冷媒の主熱交
換器(16)出口のスーパーヒートとをパラメータとして、
両パラメータの組み合わせに基づいて、熱源圧縮機(11)
及び搬送用圧縮機(54)の容量制御を実行する。
【0203】
【表7】
【0204】−2次側冷媒循環量制御− 上記の通常冷房運転、蓄熱利用冷房運転または通常暖房
運転の各制御に加えて、蓄熱式空気調和装置(60)は、以
下の2次側冷媒循環量制御が可能である。
【0205】<第1循環量制御>第1循環量制御は、通
常冷房運転または蓄熱利用冷房運転において、2次側冷
媒の循環量を調節する制御である。本制御では、まず、
加熱熱交換器(22)の熱交換能力を調節することによっ
て、2次側回路(3)の高圧を調節する。そして、この高
圧の調節により、駆動力発生回路(8)からの液冷媒の押
し出し量を調節する。この結果、2次側冷媒の循環量が
調節されることになる。
【0206】<第2循環量制御>第2循環量制御も、通
常冷房運転または蓄熱利用冷房運転において、2次側冷
媒の循環量を調節する制御である。本制御では、まず、
放熱熱交換器(14)の熱交換能力を調節することによっ
て、2次側回路(3)の高圧を調節する。そして、この高
圧の調節により、駆動力発生回路(8)からの液冷媒の押
し出し量を調節する。この結果、2次側冷媒の循環量が
調節されることになる。
【0207】<第3循環量制御>第3循環量制御も、通
常冷房運転または蓄熱利用冷房運転において、2次側冷
媒の循環量を調節する制御である。本制御では、まず、
冷却熱交換器(21)の熱交換能力を調節することによっ
て、2次側回路(3)の低圧を調節する。そして、この低
圧の調節により、駆動力発生回路(8)の液冷媒の回収量
を調節する。この結果、2次側冷媒の循環量が調節され
ることになる。
【0208】<第4循環量制御>第4循環量制御は、暖
房運転において、2次側冷媒の循環量を調節する制御で
ある。本制御では、まず、加熱熱交換器(22)の熱交換能
力を調節することによって、2次側回路(3)の高圧を調
節する。そして、この高圧の調節により、駆動力発生回
路(8)からの液冷媒の押し出し量を調節する。この結
果、2次側冷媒の循環量が調節されることになる。
【0209】<第5循環量制御>第5循環量制御も、暖
房運転において、2次側冷媒の循環量を調節する制御で
ある。本制御では、まず、放熱熱交換器(14)の熱交換能
力を調節することによって、2次側回路(3)の高圧を調
節する。そして、この高圧の調節により、駆動力発生回
路(8)からの液冷媒の押し出し量を調節する。この結
果、2次側冷媒の循環量が調節されることになる。
【0210】<第6循環量制御>第6循環量制御も、暖
房運転において、2次側冷媒の循環量を調節する制御で
ある。本制御では、まず、冷却熱交換器(21)の熱交換能
力を調節することによって、2次側回路(3)の低圧を調
節する。そして、この低圧の調節により、駆動力発生回
路(8)の液冷媒の回収量を調節する。この結果、2次側
冷媒の循環量が調節されることになる。
【0211】なお、上記第1〜第6循環量制御における
加熱熱交換器(22)、放熱熱交換器(14)または冷却熱交換
器(21)の熱交換量の調節は、具体的には、駆動源回路(9
4)の電子膨張弁(17)を制御することにより行うことがで
きる。また、放熱熱交換器(14)の熱交換量の調節は、電
子膨張弁(44)を制御することによっても可能である。
【0212】また、駆動源回路(94)の放熱熱交換器(14)
と電子膨張弁(17)との間にレシーバを設け、このレシー
バを利用して駆動源回路(94)の冷媒循環量を調節するこ
とにより、各熱交換器(14),(21),(22)の熱交換量を調節
することも可能である。
【0213】なお、2次側回路(3)の冷媒循環量の制御
は、室内膨張弁(43)の開度制御や、駆動源回路(94)の搬
送用圧縮機(54)の容量制御によっても可能であることは
勿論である。
【0214】
【発明の実施の形態3】図3に示すように、実施形態3
に係る冷凍装置は、いわゆるマルチ型の蓄熱式空気調和
装置(61)であり、複数台の熱源ユニット(第1熱源ユニ
ット(71A)及び第2熱源ユニット(71B))と、複数台の搬
送蓄熱ユニット(72A),(72B)と、複数台の室内ユニット
(73A),(73B),…とが接続されて構成されている。各ユニ
ットの構成は実施形態2と同様であるので、それらの説
明は省略する。
【0215】本実施形態では、蓄熱利用冷房運転の際、
ポンプ(53A),(53B)の容量制御は各搬送蓄熱ユニット(72
A),(72B)ごとに独立に実行する一方、搬送用圧縮機(54
A),(54B)の容量制御は一括して実行する。ポンプ(53A),
(53B)及び搬送用圧縮機(54A),(54B)の制御には、例え
ば、実施形態2の第1〜第8制御を用いる。
【0216】具体的には、各搬送蓄熱ユニット(72A),(7
2B)のコントローラ(図示せず)は、それぞれのセンサ
からの検出信号を受け、所定の第1パラメータが所定値
になるように、各ポンプ(53A),(53B)の容量制御を実行
する。例えば、実施形態2の第1制御と同様に、2次側
冷媒の凝縮圧力が所定値になるように、各ポンプ(53A),
(53B)の容量制御をそれぞれ独立に実行する。
【0217】一方、各搬送蓄熱ユニット(72A),(72B)の
コントローラは、それぞれのセンサからの検出信号を受
け、所定の第2パラメータと所定値との偏差を算出す
る。そして、全ユニット(71A),(71B)の偏差の平均値を
算出し、この平均値が所定値になるように、すべての搬
送用圧縮機(54A),(54B)の容量制御を行う。例えば、実
施形態2の第1制御と同様、外融熱交換器(51A),(51B)
出口のサブクールを第2パラメータとして、搬送用圧縮
機(54A),(54B)の容量制御を行う。
【0218】搬送用圧縮機(54A),(54B)の容量制御は、
例えば図4に示すように、段階的に行ってもよい。すな
わち、すべての搬送蓄熱ユニット(72A),(72B)の搬送用
圧縮機(54A),(54B)を同様に容量制御するのではなく、
冷房負荷に応じて、一部の搬送用圧縮機を運転させる一
方、他の搬送用圧縮機の運転を休止するようにしてもよ
い。言い換えると、冷房負荷の増加に従って搬送用圧縮
機の運転台数を増すようにしてもよい。
【0219】また、冷房負荷に応じて、一部の搬送蓄熱
ユニットの運転を休止するようにしてもよい。例えば、
IPFの大きな搬送蓄熱ユニットから優先的に運転を実
行させるようにしてもよい。なお、IPFは氷の体積膨
張を考慮に入れて、蓄熱槽の水位に基づいて算出するこ
とができる。蓄熱槽の水位は水位計等により容易に検出
することができる。
【0220】なお、本発明で言うところの冷凍装置は、
狭義の冷凍装置は勿論、空気調和装置、冷蔵装置等を含
む広い意味での冷凍装置を意味するものである。
【0221】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、熱
駆動力によって2次側回路の冷媒を循環させる冷凍装置
に対し、好適な能力制御が可能となる。
【0222】第2の発明によれば、熱源圧縮機及び搬送
用圧縮機の双方の容量調節を行うこととしたので、広範
囲の能力制御が可能となる。
【0223】第3の発明によれば、2つの状態パラメー
タの組み合わせに基づいて熱源圧縮機及び搬送用圧縮機
の容量調節を行うこととしたので、広範囲の能力制御を
高精度に実行することができる。
【0224】第4の発明によれば、熱駆動力によって2
次側回路の冷媒を循環させる冷凍装置に対して、好適な
循環量制御が可能となる。
【0225】第5の発明によれば、熱駆動力によって2
次側回路の冷媒を循環させる蓄熱式の冷凍装置に対し、
広範囲の能力制御が可能となる。
【0226】第6の発明によれば、2つの状態パラメー
タの組み合わせに基づいてポンプ及び搬送用圧縮機の容
量調節を行うこととしたので、広範囲の能力制御を実行
することができる。
【0227】第7の発明によれば、いわゆるマルチ型の
蓄熱式冷凍装置において、すべての搬送蓄熱ユニットを
考慮したうえで各搬送用圧縮機の容量調節を行うことと
したので、安定した運転制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄熱式空気調和装置の回路図である。
【図2】蓄熱式空気調和装置の回路図である。
【図3】マルチ式空気調和装置の構成図である。
【図4】冷房負荷と搬送用圧縮機の容量との関係を示す
図である。
【符号の説明】
(2) 1次側回路 (3) 2次側回路 (11) 熱源圧縮機 (13) 室外熱交換器 (14) 放熱熱交換器 (16) 主熱交換器 (21) 冷却熱交換器 (22) 加熱熱交換器 (31) 第1メインタンク (32) 第2メインタンク (33) サブタンク (42) 室内熱交換器 (51) 外融熱交換器 (53) ポンプ (54) 搬送用圧縮機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 昌弘 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L092 AA14 BA06 BA08 BA21 DA14 EA02 FA03 FA15 FA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次側冷媒が循環する1次側回路(2)
    と、2次側冷媒が循環する2次側回路(3)とを備え、 上記1次側回路(2)には、熱源圧縮機(11)と、1次側回
    路(2)で生成した温熱または冷熱を2次側回路(3)に伝達
    する主熱交換器(16)と、1次側冷媒を凝縮させて2次側
    冷媒を加熱する加熱熱交換器(22)と、1次側冷媒を蒸発
    させて2次側冷媒を冷却する冷却熱交換器(21)とが設け
    られ、 上記2次側回路(3)には、上記主熱交換器(16)と利用側
    熱交換器(42)とを備えた利用側回路(9)と、第1タンク
    (31)及び第2タンク(32)を備え、上記加熱熱交換器(22)
    内の高圧で一方のタンクを加圧すると共に、上記冷却熱
    交換器(21)内の低圧で他方のタンクを減圧し、上記利用
    側回路(9)を通って一方のタンクから他方のタンクに向
    かう冷媒流れを発生させる駆動力発生回路(8)とが設け
    られた冷凍装置の制御方法であって、 所定の冷凍能力を出力するように、負荷の変動に追従し
    て変動する所定の状態パラメータに基づいて上記熱源圧
    縮機(11)の容量を調節する制御手段(100)を備えている
    ことを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 1次側冷媒が循環する1次側回路(2)
    と、2次側冷媒が循環する2次側回路(3)と、駆動用冷
    媒が循環する駆動源回路(94)とを備え、 上記1次側回路(2)には、熱源圧縮機(11)と、1次側回
    路(2)で生成した温熱または冷熱を2次側回路(3)に伝達
    する主熱交換器(16)とが設けられ、 上記駆動源回路(94)には、搬送用圧縮機(54)と、駆動用
    冷媒を凝縮させて2次側冷媒を加熱する加熱熱交換器(2
    2)と、駆動用冷媒を蒸発させて2次側冷媒を冷却する冷
    却熱交換器(21)とが設けられ、 上記2次側回路(3)には、上記主熱交換器(16)と利用側
    熱交換器(42)とを備えた利用側回路(9)と、第1タンク
    (31)及び第2タンク(32)を備え、上記加熱熱交換器(22)
    内の高圧で一方のタンクを加圧すると共に、上記冷却熱
    交換器(21)内の低圧で他方のタンクを減圧し、上記利用
    側回路(9)を通って一方のタンクから他方のタンクに向
    かう冷媒流れを発生させる駆動力発生回路(8)とが設け
    られた冷凍装置であって、 所定の冷凍能力を出力するように、負荷の変動に追従し
    て変動する所定の第1状態パラメータに基づいて上記熱
    源圧縮機(11)の容量を調節する一方、負荷の変動に追従
    して変動する所定の第2状態パラメータに基づいて上記
    搬送用圧縮機(54)の容量を調節する制御手段(100)を備
    えていることを特徴とする冷凍装置。
  3. 【請求項3】 1次側冷媒が循環する1次側回路(2)
    と、2次側冷媒が循環する2次側回路(3)と、駆動用冷
    媒が循環する駆動源回路(94)とを備え、 上記1次側回路(2)には、熱源圧縮機(11)と、1次側回
    路(2)で生成した温熱または冷熱を2次側回路(3)に伝達
    する主熱交換器(16)とが設けられ、 上記駆動源回路(94)には、搬送用圧縮機(54)と、駆動用
    冷媒を凝縮させて2次側冷媒を加熱する加熱熱交換器(2
    2)と、駆動用冷媒を蒸発させて2次側冷媒を冷却する冷
    却熱交換器(21)とが設けられ、 上記2次側回路(3)には、上記主熱交換器(16)と利用側
    熱交換器(42)とを備えた利用側回路(9)と、第1タンク
    (31)及び第2タンク(32)を備え、上記加熱熱交換器(22)
    内の高圧で一方のタンクを加圧すると共に、上記冷却熱
    交換器(21)内の低圧で他方のタンクを減圧し、上記利用
    側回路(9)を通って一方のタンクから他方のタンクに向
    かう冷媒流れを発生させる駆動力発生回路(8)とが設け
    られた冷凍装置であって、 所定の冷凍能力を出力するように、負荷の変動に追従し
    て変動する所定の第1状態パラメータと第2状態パラメ
    ータとの組み合わせに基づいて、上記熱源圧縮機(11)及
    び上記搬送用圧縮機(54)の容量を調節する制御手段(10
    0)を備えていることを特徴とする冷凍装置。
  4. 【請求項4】 1次側冷媒が循環する1次側回路(2)
    と、2次側冷媒が循環する2次側回路(3)と、駆動用冷
    媒が循環する駆動源回路(94)とを備え、 上記1次側回路(2)には、熱源圧縮機(11)と、1次側回
    路(2)で生成した温熱または冷熱を2次側回路(3)に伝達
    する主熱交換器(16)とが設けられ、 上記駆動源回路(94)には、搬送用圧縮機(54)と、駆動用
    冷媒を凝縮させて2次側冷媒を加熱する加熱熱交換器(2
    2)と、駆動用冷媒を蒸発させて2次側冷媒を冷却する冷
    却熱交換器(21)とが設けられ、 上記2次側回路(3)には、上記主熱交換器(16)と利用側
    熱交換器(42)とを備えた利用側回路(9)と、駆動用冷媒
    と2次側冷媒とを熱交換させる放熱熱交換器(14)が設け
    られた放熱回路(91)と、第1タンク(31)及び第2タンク
    (32)を備え、上記加熱熱交換器(22)内の高圧で一方のタ
    ンクを加圧すると共に、上記冷却熱交換器(21)内の低圧
    で他方のタンクを減圧し、上記利用側回路(9)を通って
    一方のタンクから他方のタンクに向かう冷媒流れを発生
    させる駆動力発生回路(8)とが設けられた冷凍装置であ
    って、 利用側回路(9)における2次側冷媒の循環量が所定値に
    なるように、上記加熱熱交換器(22)、上記冷却熱交換器
    (21)または上記放熱熱交換器(14)における熱交換量を調
    節する制御手段(100)を備えていることを特徴とする冷
    凍装置。
  5. 【請求項5】 2次側冷媒が循環する2次側回路(3)
    と、駆動用冷媒が循環する駆動源回路(94)と、水回路(9
    3)とを備え、 上記駆動源回路(94)には、搬送用圧縮機(54)と、駆動用
    冷媒を凝縮させて2次側冷媒を加熱する加熱熱交換器(2
    2)と、駆動用冷媒を蒸発させて2次側冷媒を冷却する冷
    却熱交換器(21)とが設けられ、 上記水回路(93)には、ポンプ(53a,53b)と、水と2次側
    冷媒とを熱交換させる外融熱交換器(51a,51b)と、蓄熱
    槽(48)とが設けられ、 上記2次側回路(3)には、利用側熱交換器(42)を備えた
    利用側回路(9)と、上記外融熱交換器(51a,51b)が設けら
    れた外融回路(92)と、第1タンク(31)及び第2タンク(3
    2)を備え、上記加熱熱交換器(22)内の高圧で一方のタン
    クを加圧すると共に、上記冷却熱交換器(21)内の低圧で
    他方のタンクを減圧し、上記利用側回路(9)及び上記外
    融回路(92)を通って一方のタンクから他方のタンクに向
    かう冷媒流れを発生させる駆動力発生回路(8)とが設け
    られた冷凍装置であって、 所定の冷凍能力を出力するように、負荷の変動に追従し
    て変動する所定の第1状態パラメータに基づいて上記ポ
    ンプ(53a,53b)の容量を調節する一方、負荷の変動に追
    従して変動する所定の第2状態パラメータに基づいて上
    記搬送用圧縮機(54)の容量を調節する制御手段(100)を
    備えていることを特徴とする冷凍装置。
  6. 【請求項6】 2次側冷媒が循環する2次側回路(3)
    と、駆動用冷媒が循環する駆動源回路(94)と、水回路(9
    3)とを備え、 上記駆動源回路(94)には、搬送用圧縮機(54)と、駆動用
    冷媒を凝縮させて2次側冷媒を加熱する加熱熱交換器(2
    2)と、駆動用冷媒を蒸発させて2次側冷媒を冷却する冷
    却熱交換器(21)とが設けられ、 上記水回路(93)には、ポンプ(53a,53b)と、水と2次側
    冷媒とを熱交換させる外融熱交換器(51a,51b)と、蓄熱
    槽(48)とが設けられ、 上記2次側回路(3)には、利用側熱交換器(42)を備えた
    利用側回路(9)と、上記外融熱交換器(51a,51b)が設けら
    れた外融回路(92)と、第1タンク(31)及び第2タンク(3
    2)を備え、上記加熱熱交換器(22)内の高圧で一方のタン
    クを加圧すると共に、上記冷却熱交換器(21)内の低圧で
    他方のタンクを減圧し、上記利用側回路(9)及び上記外
    融回路(92)を通って一方のタンクから他方のタンクに向
    かう冷媒流れを発生させる駆動力発生回路(8)とが設け
    られた冷凍装置であって、 所定の冷凍能力を出力するように、負荷の変動に追従し
    て変動する所定の第1状態パラメータと第2状態パラメ
    ータとの組み合わせに基づいて、上記ポンプ(53a,53b)
    及び上記搬送用圧縮機(54)の容量を調節する制御手段(1
    00)を備えていることを特徴とする冷凍装置。
  7. 【請求項7】 2次側冷媒が循環する利用側回路(9)を
    介して接続された複数の搬送蓄熱ユニット(72A,72B)及
    び複数の利用側ユニット(73A,73B)を備え、 上記各利用側ユニット(73A,73B)には、利用側熱交換器
    がそれぞれ設けられ、 上記各搬送蓄熱ユニット(72A,72B)には、 水と2次側冷媒とを熱交換させる外融熱交換器(51A,51
    B)を備えた外融回路(92)と、 搬送用圧縮機(54)と、駆動用冷媒を凝縮させて2次側冷
    媒を加熱する加熱熱交換器(22)と、駆動用冷媒を蒸発さ
    せて2次側冷媒を冷却する冷却熱交換器(21)とを備えた
    駆動源回路(94)と、 第1タンク(31)及び第2タンク(32)を備え、上記加熱熱
    交換器(22)内の高圧で一方のタンクを加圧すると共に、
    上記冷却熱交換器(21)内の低圧で他方のタンクを減圧
    し、上記外融回路(92)及び利用側回路(9)を通って一方
    のタンクから他方のタンクに向かう冷媒流れを発生させ
    る駆動力発生回路(8)と、 蓄熱槽(48)、ポンプ(53A,53B)及び上記外融熱交換器(51
    A,51B)を備えた水回路(93)とがそれぞれ設けられた冷凍
    装置であって、 所定の冷凍能力を出力するように、各搬送蓄熱ユニット
    (72A,72B)における負荷の変動に追従して変動する所定
    の第1状態パラメータに基づいて、各ポンプ(53A,53B)
    の容量をそれぞれ独立に調節する一方、各搬送蓄熱ユニ
    ット(72A,72B)における負荷の変動に追従して変動する
    所定の第2状態パラメータのすべてに基づいて、各搬送
    用圧縮機(54A,54B)の容量を調節する制御手段(100)を備
    えていることを特徴とする冷凍装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009243832A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
CN107842962A (zh) * 2017-12-20 2018-03-27 江苏阅源机电工程有限公司 一种变流量空调系统

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JP2009243832A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Daikin Ind Ltd 空気調和装置
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