JP2000065259A - 電線管用継手 - Google Patents

電線管用継手

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JP2000065259A
JP2000065259A JP10247786A JP24778698A JP2000065259A JP 2000065259 A JP2000065259 A JP 2000065259A JP 10247786 A JP10247786 A JP 10247786A JP 24778698 A JP24778698 A JP 24778698A JP 2000065259 A JP2000065259 A JP 2000065259A
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collar
joint
peripheral surface
joint body
conduit
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JP10247786A
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Hiroto Tanizawa
裕人 谷沢
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Sankei Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 公差内からはみ出た径の電線管に対しても弛
むことなく十分に且つ簡易に固定することができる電線
管用継手を提供する。 【解決手段】 円筒状の継手本体(10)と、継手本体
(10)内に挿入される弾性パッキン(20)と、継手
本体(10)の軸線方向から挿入され弾性パッキン(2
0)にその一部が当接しそれを弾性変形させるカラー
(30)とを含む。カラー(30)の周壁にはキリ穴
(32、33)が形成されている。カラーの装着後、継
手本体(10)にその外周面側からボルト(40)がね
じ込まれ、カラー(30)のキリ穴(32、33)を通
って接続されようとする管(50)の外表面に当接して
管(50)を継手本体(10)に固定させる。カラー
(30)は軸方向にスリット割れした円筒体からなり、
周方向からの締め付けにより管(50)の周面に密着す
し、ボルト(40)をいずれのキリ穴(32、33)に
通すかによりカラー(30)の挿入の円周方向角度位置
が決定され、その位置に応じて継手本体(10)内での
カラー(30)の開きの許容度合が調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線やケーブル等
を保護する電線管の接続に適する電線管用継手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工場やビル、或いは住宅等の建屋には電
線配線は欠かせず、最近のように多種の電子、電気機器
を用いるようになると、電線やケーブルの数も多く、建
屋の内外に電線等が縦横に走ることになり、それを束ね
電線管の内に納めることがなされる。実際、電線管への
電線やケーブルの収納は電線やケーブルの雨水からの保
護、コンクリート内や土中に埋設したとき等の予期しな
い外力による電線の破損を防止できることから、これら
保護のために多用されている。
【0003】電線管を用いた電気配線工事は、必然的
に、電線管と電線管とをつなぐ又は電線管と配電盤ボッ
クス等をつなぐ継手を必要とし、これ迄にもいくつかの
タイプの継手が提案されている。
【0004】このような継手の一つとして、本発明者
は、平成9年12月2日付け出願の特願平9−3457
07号において、ボルト止めにより簡易に電線管を固定
し、しかも継手の接続部を介しての雨水の電線管内への
侵入や、又はコンクリート打設した場合におけるコンク
リートミルクの侵入による電線管の部分的な閉塞事故と
いった不具合を生じさせることのない水密性の良い且つ
作業効率の良い継手を提案した。
【0005】かかる継手の構成を図9に概略的に示す。
継手は大きく分けて、円筒状の継手本体101と、ゴム
パッキン102、とカラー103とから構成される。か
かる構成において継手本体101のそれぞれの端部から
リング状のゴムパッキン102をそれぞれ継手本体内に
挿入し、予めカラー103を挿通させておいた接続しよ
うとする2本の管104をその先端面及び周面がゴムパ
ッキン102の内向きフランジと内周面とに当接するよ
うに継手本体101内に挿入し、次いでカラー103を
継手本体101に装着する。次いで、継手本体101の
外周面側からボルト105をねじ込み、カラー103に
形成されたキリ穴を通ってその先端が電線管104の外
表面に接触し電線管を継手本体101に固定する。カラ
ー103はスリット割れした円筒体からなり、それを締
め付けることにより電線管104の周面に密着する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで一般に、この
種の継手は、一般的に認められている規格の径を有する
管(例えばJIS規格によりその径及び公差が規定され
ている管)を対象としており、継手の各構成要素の寸法
はかかる規格の径に合致させている。このため、継手本
体101内に装着された継手本体内でのカラー103の
開きの許容度合、即ち継手本体101内に挿入されたカ
ラーが継手本体101の内壁面に接触してそれ以上の開
きが制限されるカラーの開くことが可能な最大度合、は
所定の公差分を除き決定されており、従って、何らかの
理由により公差内からはみ出た径の管を使用しなければ
ならない場合には、カラー自体が継手本体101内に十
分に装着することができず、なかんずくできたとして
も、ボルトによる継手本体への管の固定が十分ではな
く、後に弛みを生じさせるなどの負の可能性を残してい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、基本的には、カラーにキリ穴を少なく
とも2つ並べて設け、上記ボルトをいずれのキリ穴に通
すかに応じてカラーの開きの許容度合を変更し得るよう
に構成したことを特徴とする。
【0008】また更に、このカラーの装着によりカラー
の一部によって継手本体内の弾性パッキンを押圧して弾
性変形をさせ、電線管とパッキン、そしてパッキンと、
継手本体と、接続されようとする管とが、平常時と同じ
相対関係を保ち、従ってパッキンと電線管、継手本体と
の水密状態を十分に維持し、雨水等の進入を効果的に防
止できる。
【0009】具体的には、本発明は、円筒状の継手本体
と、該継手本体内に挿入される弾性パッキンと、継手本
体の軸線方向から挿入され弾性パッキンにその一部が当
接し弾性パッキンを弾性変形させるカラーと、カラーの
周壁に形成されたキリ穴と、継手本体にその外周面側か
らねじ込まれ且つ前記カラーのキリ穴を通って接続され
ようとする管の外表面に当接して管を継手本体に固定さ
せるボルトとを含み、前記カラーは軸方向にスリット割
れした円筒体からなり、周方向からの締め付けにより管
の周面に密着し、その周壁には周方向に沿って少なくと
も2つのキリ穴を有し、前記ボルトをいずれのキリ穴に
通すかによりカラーの挿入の円周方向角度位置が決定さ
れ、その位置に応じて継手本体内でのカラーの開きの許
容度合が調節されるようにした電線管用継手を提供す
る。
【0010】更に具体的には、前記カラーの外周面又は
前記継手本体のカラーの挿入口側の内周面のいずれか一
方に突起又は突条を設け、この突起又は突条が他方の対
する面に接触することによりカラーの開きの許容度合が
制限され、更に前記他方の対する面に前記突起又は突条
を受ける凹部を設け、前記ボルトを特定のキリ穴に通す
ときに前記突起又は突条が前記凹部に対面する位置にあ
るように構成される。
【0011】上記突起又は突条は、好ましくは円周方向
にほぼ等間隔で複数設けられており、又更には、前記継
手本体のカラーの挿入口側の内周面又は前記カラーの外
周面のいずれか一方の前記突起又は突条とは異なる位置
に半径方向に突起したガイドを、他方に該ガイドに案内
される溝を前記各キリ穴とキリ穴間の角度間隔と対応す
る間隔でキリ穴の数と同数設け、前記ガイドがいずれか
の溝に案内されることによりカラーの対応するキリ穴が
前記ボルトの通し位置に位置するようにした。かかる溝
の一つは前記カラーのスリットであって良い。
【0012】又更に、前記継手本体の内周面はカラーの
挿入口側から内方に向かって漸次に縮径したテーパ面を
有し、且つ前記カラーの外周面は、前記継手本体のテー
パ面と相補するテーパ面を有し、カラーを継手本体に挿
入させるにつれカラーの径が漸次縮径するように設けら
れており、又、前記カラーは挿入方向とは反対の一端に
フランジを有し、該フランジが継手本体の端面に当接自
在となっている。
【0013】又更に具体的には、前記継手は左右対称で
あり、継手本体がその中央に内向きの環状突片を有す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面を参照として説明する。本発明の一例による継手1
は、図1及び図2に示すように、継手本体10、パッキ
ン20、カラー30、ボルト40とを有する。尚、以降
においては左右対称の継手に関して説明するがこれに限
定されるものではない。
【0015】継手本体10は円筒状にして内周面がその
両端側(後述するカラーの挿入口側)から中央部側に向
かって漸次に縮径するテーパ面11となっており、その
周壁の軸線方向両端側寄りにそれぞれネジ穴12を軸線
方向にほぼ沿った位置で有する。図3に特に示すよう
に、継手本体10の軸線方向ほぼ中央部においてその内
周壁面から半径方向内方に突出した接続しようとする電
線管の外径とほぼ等しい又はそれよりも小さい内径の環
状の突片13と、この突片13の下縁から軸線方向に延
びる接続しようとする電線管の外径よりもやや大きい内
径の環状の棚14を有し、該棚とテーパ面11との間に
段差15を形成する。
【0016】このような構成の継手本体10内にその軸
線方向両端側から弾性材、例えば、ゴム材からなる弾性
パッキン20と、金属又は合成樹脂製のカラー30を順
次挿入する。
【0017】パッキン20は、継手本体10の段差15
の壁面に接するように着脱可能に構成されており、接続
しようとする電線管50をパッキン20内に挿入し且つ
後述するように接続を完了したときには継手本体10の
段差15及び電線管50の外周面にそれぞれ密着して水
密状にシールするの適した外面及び内径を有する円筒形
状よりなる。図4に特に示すように、パッキン20は、
その一端に端面21が平坦である外向きに突出した環状
フランジ22と、環状フランジ22の内側下端縁からほ
ぼ水平に延びる外周面23と、外周面23とほぼ平行し
て延びる内周面24と、内周面24の上記環状フランジ
22とは逆方向の端部側(図4で見て左側)から電線管
50の挿入進行方向(矢印A方向)に関して順方向に斜
め半径方向内方に向かって且つ先端に向かって漸次薄く
なるように突出した断面略三角形状の環状のリップ25
とを有し、外向きフランジ22の端面21が継手本体1
0の段差15の壁面と密着するように継手本体10内に
挿入される。環状フランジ22と外周面23とにより画
成される空間26と、リップ25と内周面24により画
成される空間27とは、後述するように、パッキン20
がカラー30により押圧されて弾性変形するときに、そ
の変形時の逃げ部として働く。
【0018】再び図1を参照するに、カラー30はその
一端に外向きの環状フランジ31とその一端近くに2つ
以上の(図示例では2つの)キリ穴(バカ穴)32、3
3とを有する円筒体よりなり(図5参照)、その外周面
34は、継手本体10のテーパ面11に相補する形のテ
ーパ面となっている。
【0019】カラー30は、図5に特に示されるよう
に、軸線方向に切り欠かれたスリット35を有し、スリ
ット35を構成する対向端面36、37を近接させるこ
とにより、即ち周方向から締め付けることによりカラー
30の径を縮小させ、対向端面36、37を離反させる
とカラー30を開きその径を大とさせ得る。実施例にお
いては、継手本体10の軸線方向に平行する方向に切り
欠かれたスリットが設けられているが、軸方向に対して
斜めに切り欠いたスリットとしても良い。
【0020】また、カラー30は、カラー30を継手本
体10内に挿入したときにカラー30の軸心が継手本体
10の軸心とほぼ同じとなるように設けられていること
が望ましい。このようにすることにより、電線管50を
接続したときには電線管50を継手本体10のほぼ中心
位置に保つことができ、パッキン20の弾性変形が継手
本体10内で均一となり部分的に強圧がないために、経
時変化に対して圧の不均衡に起因するパッキン20の劣
化を最小限に抑えることができる。
【0021】カラー30の外周面34のテーパ角度は継
手本体10の内周面のテーパ面11のテーパ角度とほぼ
同じ角度であることが望ましく、双方のテーパ面により
面接触となり、カラー30を継手本体10内に挿入する
時に最小限の力でスムースに挿入することができる。
【0022】尚、上記した例においては、カラー30の
外周面34と継手本体10の内周面との両方の側にテー
パ面を設けたが、いずれか一方にテーパ面が設けた構成
も可能である。この場合、挿入の簡易上、テーパ面が設
けられていない側の端面が面取りされていることが望ま
しい。
【0023】カラー30は装着前においては継手本体1
0内に装着されている時よりも僅かに開いており、この
ように、カラー30を継手本体10に挿入させるにつれ
カラー30の径が漸次縮径し最終的に継手本体10のテ
ーパ面と合致するように設けることにより、カラー30
の内周面が電線管50の外周面に密着し、電線管50を
継手本体10の軸心に位置させることができ、また、カ
ラー30と電線管50との接触面積が大きくなるため、
電気抵抗値が小さくなりアース取りなど漏電時の安全性
対策が容易である。
【0024】具体的には、カラー30の外周面34のみ
にテーパ面を有している場合、継手本体10の管端の内
径をカラー30の外周面34上の最大外径と最小外径と
の範囲内となるように形成する。また、継手本体10の
内周面のみにテーパ面を有している場合は、カラー30
の先端の外径を継手本体10のテーパ面上の最大内径と
最小内径との範囲となるように形成する。カラー30及
び継手本体10のいずれもテーパ面を有している場合に
は、継手本体10の管端の内径をカラー30の外周面3
4上の最大外径と最小外径の範囲内となるように形成す
る。
【0025】継手本体10と電線管50との接続方法に
ついて細述する。継手本体10には、パッキン20が環
状フランジ22の端面21が段差15の壁面と当接する
ように挿入されており、また、カラー30はその径が縮
小しない程度に挿入されている。このような状態でカラ
ー30の径とほぼ等しい又はわずかに小さい径の電線管
50をパッキン20を通ってその端面が環状突起13に
密着するまで挿入する。このときパッキン20のリップ
25は挿入される電線管50の外表面によって押し潰さ
れて弾性変形して電線管50の通過を許す。
【0026】次いで、継手本体10の途中まで挿入して
いたカラー30を好ましくは外向きフランジ31が継手
本体10に端面16に当接するまで押し込む。この挿入
により、カラー30の先端がパッキン20の環状端部を
軸方向に押圧し、これと共にリップ25も更に変形し、
これらによりパッキン20をその肉厚を大とするように
弾性変形してパッキン20に当接している継手本体10
の内周面11と電線管50の外周面52と段差15の端
面とに密着させ、それらの隙間での水密シール効果を高
める。特に上記したリップ25で形成された空間27及
び外周側に形成された空間26が圧縮されるため、カラ
ー30はパッキン20を変形させながら容易に継手本体
10内に挿入することができる。
【0027】勿論、外向きフランジ31と継手本体10
の端面とを離間させた位置であっても、上記したパッキ
ン20によるシールを十分に行い得るのであればそれで
あっても良い。また、カラー30を押し込むとき、外向
きフランジ31をハンマーや木槌等の工具で軽くたたき
込むことにより、容易に外向きフランジ31を継手本体
10に端面16に当接するまで押し込むことができる。
【0028】継手本体10内に上記したようにカラー3
0をしっかり挿入してパッキン20によるシールを確定
した後、ボルト40をネジ穴12にねじ込み、その先端
をキリ穴を介して電線管50の外表面52に当接させ、
電線管50を継手本体10に固定させる(図参照)。
【0029】カラー30のスリット34はカラー30の
径を継手本体10の内径並びに電線管50の外径に適合
させ、それらをガタなく保持しているので電線管50に
外力が作用しても、継手本体10或いは電線管50とパ
ッキン20との間に漏水の原因となる隙間を作らない。
テーパ面は34、このような適合を作るのに役立ち、カ
ラー30を十分に継手本体10内に押し込むことでカラ
ー30を継手本体10に密着させ得る。
【0030】また、電線管50は、ボルト40を締め付
けることによりネジ穴12の反対面側に押しつけられる
が、パッキン20はカラー30の存在により保持されて
いるために、電線管50の移動があってもパッキン20
が過度に圧縮させられることがないため、効果的にシー
ル効果を維持する。
【0031】図6を参照とするに、ボルト40を受ける
キリ穴32、33に付随して、継手本体10へのカラー
30の挿入時に、カラー30のキリ穴32、33が容易
に継手本体10のネジ穴12と位置を整合するように
(この整合する位置をボルトの通し位置という)、継手
本体10のカラー30の挿入口側のテーパ面11又はカ
ラー30の外周面34のいずれか一方にレール状(突
条)又はボッチ状に突起したガイド60を設け、他方に
このガイド60に案内される溝70を形成する。
【0032】図示例では、継手本体10のテーパ面11
にレール状のガイド60が形成されている。このレール
状ガイド60は、好ましくは、継手本体10のカラー3
0の挿入口側では継手本体10の内周面11のテーパか
ら突起しているが、挿入方向側においては、テーパ面と
一致した高さになっている。このガイド60に対して、
カラー30には長手方向に延びる溝70が形成されい
る。溝70の形成位置は、それとスリット35との間の
円周方向角度間隔がキリ穴32と33間の角度間隔とほ
ぼ等しくなるように設定されている。
【0033】こうした構成において、ガイド60とスリ
ット35を向かい合わせた位置(図7の位置)におい
て、継手本体10のネジ穴12とキリ穴33とが整合し
得る線上にあり、ガイド60と溝70を向かい合わせた
位置(図8の位置)において、継手本体10のネジ穴1
2とカラー30のキリ穴32とが整合し得る線上にあ
る。こうしてカラー30を継手本体10に挿入する時に
は、スリット35又は溝70をガイド60により案内さ
せるようにして挿入することにより、それに対応するキ
リ穴33、32を容易にネジ穴の位置に整合させること
ができ、ボルト40の挿入を確保する。
【0034】尚、上記した例では、一方の位置合わせ溝
としてスリット35を併用したが、別途溝を形成しても
良い。
【0035】次に、図6乃至図7を参照に説明する。上
記したように、本発明においては、ボルト40をいずれ
のキリ穴(図示例ではキリ穴32、33)に通すかによ
りカラー30の継手本体10に対する挿入の円周方向角
度位置が決定されるが、それに加え、当該決定された位
置に応じて継手本体10内でのカラー30の開きの許容
度合が調節されるように設けられている。
【0037】図に示すように、カラー30はその外周面
に微小の複数の突起又は突条81、82、83、84を
有する。これら突起又は突条は、カラーの外周面から
0.5mmほど突出しており、図7に示すように、これら
突起又は突条81〜84が継手本体10の内周面に当接
することによりカラー30の開きの許容度合が制限され
る。図示例では、4つの突起又は突条81〜84をガイ
ド60及び溝70とは異なる位置において、円周方向に
ほぼ等間隔で設けたが、かかる数量及び間隔又は高さは
上記に限定されない。
【0038】一方、突起又は突条81〜84に対応し
て、継手本体10の内周面には、これら突起又は突条8
1〜84を受ける深さを有する凹部91、92、93、
94が設けられている。これら凹部91〜92は、ボル
ト40を特定のキリ穴(上記例では、キリ穴32に通す
ときに突起又は突条81〜84がそれぞれ対応する凹部
91〜94に対面する位置にある。
【0039】このようにして、規定の公差内の径の電線
管を接続すべきときは、ボルト40をキリ穴33に通す
ようにしてカラー30を継手本体10に挿入する(図
7)。このとき、カラー30の突起又は突条81〜84
は継手本体10の内周面に当接して、その開き許容度を
制限されている。
【0040】規定の公差外の径の電線管を接続すべきと
きは、ボルト40をキリ穴32に通すようにしてカラー
30を継手本体10に挿入する(図8)。このとき、カ
ラー30の突起又は突条81〜84は継手本体10の凹
部91〜94内に位置するために、キリ穴33に通した
時に比べておよび1mm(突起又は突条の高さの2倍)広
く開くことができ、公差外の径の電線管をも有効に固定
することができる。
【0041】上記した例ではカラー30に突起又は突条
81〜84を設け、継手本体10の内周面に凹部91〜
94を設けたが、カラー30の厚さに問題が無いのであ
れば、突起又は突条81〜84を継手本体10の内周面
に設け、凹部91〜94をカラー30の外周面に設けて
も良い。
【0042】尚、上記した実施例においては、継手本体
10の両端に電線管50を接続する構成を説明したが、
いずれか一方の側のみへの接続であっても良く、例え
ば、他方の側を配電盤等のボックスから継手本体10を
設けて一方の側に電線管50を接続させる構成であって
も良い。
【0043】また、電線管50の接続に対して2つのキ
リ穴32、33の構成で説明したが、それ以上の数のキ
リ穴を設けた構成であっても良く、その場合、ガイド6
0を受ける凹部70は、各キリ穴とキリ穴間の角度間隔
と対応する間隔でキリ穴の数と同数設ければ良い。
【0044】又更に、電線管50は、平滑な外周面を有
するものが好適に用いられるが、波付管であっても用い
ることができる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、公
差外の径の電線管であっても、単にボルトを通すキリ穴
を選択することにより、容易に有効に継手への固定がで
き、しかもかかるキリ穴の選択をガイドと凹部との組み
合わせにより成しえるようにしたことにより作業性が極
めて良い。
【0046】又更に、従来の継手の構造では、電線管の
中心が継手本体に対して斜めとなり、或いは軸心がずれ
た状態で接続されてしまう場合があり、このような場合
には、パッキンに局部的荷重が作用し、パッキンの劣化
が早いが、本発明によれば、カラーの装着を不可するこ
とによりカラーの一部によって継手本体内の弾性パッキ
ンを押圧して弾性変形をさせると同時に電線管を継手本
体に対し、ガタつかないように強固に支持させ、継手本
体の内周面と接続されようとする管の外周面との間の隙
間を円周方向に亘ってほぼ一定にパッキンによりシール
するという効果を常時維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の継手の分解図である。
【図2】図1の継手の組立図である。
【図3】図1の継手の継手本体の断面図である。
【図4】図1の継手のパッキンの一例の断面図である。
【図5】図1の継手のカラーの一例の側面図である。
【図6】図1の継手の継手本体に対するカラーの角度位
置における状態を示す図である。
【図7】図1の継手の継手本体に対するカラーの図6と
は別の角度位置における状態を示す図である。
【図8】図1の継手の継手本体に対するカラーの図6及
び図7とは別の角度位置における状態を示す図である。
【図9】従来の継手の一例を示す組立図である。
【符号の説明】
1 継手 10 継手本体 13 突片 20 パッキン 22 環状フランジ 25 リップ 26 空間 27 空間 30 カラー 31 外向きフランジ 32 キリ穴 33 キリ穴 35 スリット 40 ボルト 50 電線管 60 ガイド 70 溝 81、82、83、84 突起または突条 91、92、93、94 凹部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の継手本体と、該継手本体内に挿
    入される弾性パッキンと、継手本体の軸線方向から挿入
    され弾性パッキンにその一部が当接し弾性パッキンを弾
    性変形させるカラーと、カラーの周壁に形成されたキリ
    穴と、継手本体にその外周面側からねじ込まれ且つ前記
    カラーのキリ穴を通って接続されようとする管の外表面
    に当接して管を継手本体に固定させるボルトとを含み、
    前記カラーは軸方向にスリット割れした円筒体からな
    り、周方向からの締め付けにより管の周面に密着し、そ
    の周壁には周方向に沿って少なくとも2つのキリ穴を有
    し、前記ボルトをいずれのキリ穴に通すかによりカラー
    の挿入の円周方向角度位置が決定され、その位置に応じ
    て継手本体内でのカラーの開きの許容度合が調節される
    ようにしたことを特徴とする電線管用継手。
  2. 【請求項2】 前記カラーの外周面又は前記継手本体の
    カラーの挿入口側の内周面のいずれか一方に突起又は突
    条を設け、この突起又は突条が他方の対する面に接触す
    ることによりカラーの開きの許容度合が制限され、更に
    前記他方の対する面に前記突起又は突条を受ける凹部を
    設け、前記ボルトを特定のキリ穴に通すときに前記突起
    又は突条が前記凹部に対面する位置にあることを特徴と
    する請求項1記載の電線管用継手。
  3. 【請求項3】 前記突起または突条が円周方向にほぼ等
    間隔で複数設けられていることを特徴とする請求項2記
    載の電線管用継手。
  4. 【請求項4】 前記継手本体のカラーの挿入口側の内周
    面又は前記カラーの外周面のいずれか一方の前記突起又
    は突条とは異なる位置に半径方向に突起したガイドを、
    他方に該ガイドに案内される溝を前記各キリ穴とキリ穴
    間の角度間隔と対応する間隔でキリ穴の数と同数設け、
    前記ガイドがいずれかの溝に案内されることによりカラ
    ーの対応するキリ穴が前記ボルトの通し位置に位置する
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の電線管
    用継手。
  5. 【請求項5】 前記ガイドが継手本体の内周面に半径方
    向内方に向かって突出して形成された突条からなり、前
    記溝の一つが前記カラーの前記スリットであることを特
    徴とする請求項4記載の電線管用継手。
  6. 【請求項6】 前記継手本体の内周面はカラーの挿入口
    側から内方に向かって漸次に縮径したテーパ面を有し、
    且つ前記カラーの外周面は、前記継手本体のテーパ面と
    相補するテーパ面を有し、カラーを継手本体に挿入させ
    るにつれカラーの径が漸次縮径するように設けられてい
    ることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の電線
    管用継手。
  7. 【請求項7】 前記カラーが挿入方向とは反対の一端に
    フランジを有し、該フランジが継手本体の端面に当接自
    在である請求項1乃至6いずれか記載の電線管用継手。
  8. 【請求項8】 前記継手が左右対称であり、継手本体が
    その中央に内向きの環状突片を有する請求項1乃至7い
    ずれか記載の電線管用継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102175725B1 (ko) * 2020-05-14 2020-11-06 주식회사 지성설계컨설턴트 공동주택 전기 배선 덕트
CN115090834A (zh) * 2022-08-05 2022-09-23 安徽巨泰机械制造有限公司 一种农机金属铸件

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