JP2000064836A - エンジンブロックへの冷却ノズルの取付方法、及び、冷却ノズルとエンジンブロックとの組合構造 - Google Patents

エンジンブロックへの冷却ノズルの取付方法、及び、冷却ノズルとエンジンブロックとの組合構造

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JP2000064836A
JP2000064836A JP11223207A JP22320799A JP2000064836A JP 2000064836 A JP2000064836 A JP 2000064836A JP 11223207 A JP11223207 A JP 11223207A JP 22320799 A JP22320799 A JP 22320799A JP 2000064836 A JP2000064836 A JP 2000064836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度機械加工に頼らずに冷却ノズルの正確
な心合わせ位置決めを確実に達成できて、しかもオイル
が自由に邪魔されることなく冷却ノズルに流れ込むこと
を保証し得るようにする。 【解決手段】 冷却ノズル14は、環状の取付カラー1
6と、この取付カラー16からほぼ半径方向に延出する
チューブ38とを有する。エンジンブロック10は、オ
イルギャラリー32と交差するようにエンジンブロック
10の表面に開けられた穴にねじ切りを施して成るねじ
孔30と、取付カラー16を受け止めて位置決めするた
めに孔30の開口のまわりのシリンダーブロック10の
表面に機械加工された円筒状凹部44とを有する。押さ
えねじ28が取付カラー16を介してねじ孔30に挿入
され、この押さえねじ28により、オイルがオイルギャ
ラリー32から冷却ノズル14の取付カラー16へ流れ
込むのを許容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却ノズル(オイ
ルノズル)又はオイルスプレーを往復ピストンの下側に
向けて配置するためのエンジンブロックへの冷却ノズル
の取付方法、及び、冷却ノズルとエンジンブロックとの
組合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】冷却ノズル(オイルノズル)又はオイル
スプレーをピストンの下側に向けて配置して、ピストン
を冷却することは周知である。このために、冷却ノズル
はエンジンブロックに押さえねじによって固定され、そ
の押さえねじを介してエンジンブロックのオイルギャラ
リーに連結される。従来は、ノズルの基部又は取付カラ
ーの孔に挿通された押さえねじが、エンジンブロック内
において冷却ノズルを正確に位置決めして心合わせする
手段としての役目を担っていたが、冷却ノズルの位置決
めに絶対に必要な精度を確保するためには、エンジンブ
ロック内の孔の穴開け及びねじ切り加工の双方におい
て、非常に正確な機械加工が要求される。これに関連し
て、クランクシャフト及びコネクティングロッドとピス
トンとの間の隙間は、通常では5mmであり、最小では
3mmのこともあり得るということに留意すべきであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
の一つは、高精度機械加工に頼らずに冷却ノズル(オイ
ルノズル)の正確な心合わせ位置決めを確実に達成で
き、しかも、オイルが自由に邪魔されることなく冷却ノ
ズルに流れ込むことを保証し得るようなエンジンブロッ
クへの冷却ノズルの取付方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の実施形態
によれば、冷却ノズルをエンジンブロックに取付ける方
法が提供される。この冷却ノズルは、円筒状外表面を持
つ環状の取付カラーと、この取付カラーからほぼ半径方
向に延出するチューブとをそれぞれ有している。この第
1の実施形態に係る取付方法は、エンジンブロック内の
オイルギャラリーと交差する孔をエンジンブロックに開
ける工程と、冷却ノズルの取付カラーを受け止めて位置
決めするために、孔の開口の周囲のシリンダーブロック
の表面に円筒状凹部を機械加工する工程と、孔にねじを
切る工程と、円筒状凹部の中に冷却ノズル(オイルノズ
ル)の取付カラーを設置する工程と、押さえねじを取付
カラーを介してねじ孔に挿入して円筒状凹部の中に取付
カラーを保持する工程とから成り、前記押さえねじによ
り、オイルがエンジンブロック内のオイルギャラリーか
ら冷却ノズルの取付カラーに流れ込むのが許容される。
【0005】本発明において、エンジンブロック内のオ
イルノズルの位置は、ねじ孔と押さえねじの位置では決
まらず、ねじ孔のまわりのエンジンブロックの表面に機
械加工された凹部とオイルノズルの取付カラーの外表面
との係合によって決まる。この結果、孔の中にねじ溝を
切っている最中に心合わせミスが発生しその結果押さえ
ねじに心合わせミスが発生しても、エンジンブロック内
のオイルノズルの正確な位置決めには影響しない。
【0006】エンジンブロック内でのオイルノズルの位
置決め精度の改善に加えて、従来ではオイルノズルが取
付けられるエンジンブロックの全表面を平らに加工しな
ければならなかったのに対して、本発明ではオイルノズ
ルが取付けられる円筒状凹部だけが機械加工されたシー
リング面であればよいという点で、本発明はコスト削減
をもたらす。
【0007】この発明の好ましい態様においては、円筒
状凹部と孔は適切な形の穴開け工具を使って同時に形成
される。これによって、より大きなコスト削減が達成さ
れるだけでなく、孔が円筒状凹部内で確実に中心に合わ
せられると共に、オイルノズルの取付カラーが密封され
る表面に対して確実に垂直となる。
【0008】押さえねじの表面に一つ以上の軸方向に延
びるオイル溝を有する空隙を設け、そしてその空隙の中
に溝よりも浅いねじを切ることによって押さえねじを形
成するのが更に好ましい。これにより、エンジンブロッ
ク内のオイルギャラリーからオイルノズルの取付カラー
にオイルが流れ込むための溝を有する押さえねじを、単
一の機械加工作業によって形成することができる。
【0009】オイルノズルの取付カラーの中心をエンジ
ンブロックに対して正確に位置決めすることに加えて、
取付カラーから半径方向に延びるオイルノズルのチュー
ブのオリエンテーション(配向方向)を正確に決めるこ
とが必要である。
【0010】この目的を達成するために、オイルノズル
の基部の一部を形成しかつ取付カラーからほぼ半径方向
に延びるアーム上に、位置決め用スピゴットを突設し、
かつエンジンブロックに第2の孔を開け、この第2の孔
にて上述の位置決め用スピゴットを受け止めることを可
能ならしめる。
【0011】第1の孔(円筒状凹部)と同じ直径の第2
の孔を形成することが、両方の孔に同じ穴開けスピンド
ルを使用できるので、好ましい。さらに、オイルノズル
の半径方向に延びるアーム上の位置決め用スピゴット
は、エンジンブロック内のオイルノズルのオリエンテー
ションに影響を与えずに、エンジンブロック内の2つの
孔間の間隔にいくらかの誤差を許容するために、2つの
正反対に向かい合った平面を持つように形成することが
好ましい。
【0012】本発明の第2に実施形態によれば、エンジ
ンブロックに取付けられて、オイルを往復ピストンの下
側に向けるオイルノズルが提供される。そして、 a) オイルノズルは、円筒状外表面を有する環状の取
付カラーと、この取付カラーからほぼ半径方向に突出す
るチューブとで構成され、 b) エンジンブロックは、エンジンブロックの表面に
開けられ、かつ、エンジンブロック内のオイルギャラリ
ーと交差するように穴開けされてねじが切られたねじ孔
と、孔の開口の周囲のシリンダーブロックの表面に機械
加工され、オイルノズルの取付カラーを受け止めて位置
決めする円筒状凹部とを有するように形成され、 c) 押さえねじは、取付カラーを介してねじ孔に挿入
されてその取付カラーをエンジンブロックの円筒状凹部
内で保持すると共に、オイルをエンジンブロック内のオ
イルギャラリーからオイルノズルの取付カラーに流れ込
ませるように機能する、ことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の位置実施形態に
つき添付図面を参照してさらに詳細に説明する。
【0014】図1はエンジンブロック10の一つのシリ
ンダーの断面図であり、図1に示す状態では、ピストン
12がその行程の最下部に配置されている。ピストン1
2を冷却するために、冷却ノズル(オイルノズル)14
からオイルがピストン12の下側に向けて噴射されるよ
うになっている。図2に明瞭に示されているように、こ
の冷却ノズル14は、環状の取付カラー16と半径方向
に延びるアーム18とから成る基部を有している。2つ
の平面22,24を有する位置決め用スピゴット20
が、そのアーム18から突出している。使用中において
は、エンジンオイルがその環状カラー16に入り、そし
て半径方向に延びるチューブ38を介して排出孔40に
流れ、そこからオイルは噴流として排出される。
【0015】上述の冷却ノズル14は、環状カラー16
の中心孔26を介して、エンジンブロック10に開けら
れかつねじが切られたねじ孔30に螺着される押さえね
じ28によって、エンジンブロック上10に保持されて
いる。このねじ孔30は、エンジンオイルポンプによっ
て加圧されたオイルが入っているオイルギャラリー32
又は旋条内に延びている。
【0016】図1から明瞭に分かるように、冷却ノズル
(噴射ノズル)14のために利用できるスペースは非常
に限られていて、ピストン12のスカート部34やクラ
ンクシャフト等の如何なる部分との衝突をも避けなけれ
ばならないので、冷却ノズル14の正確な位置決めが要
求され、その配設位置は図1において円36で示される
領域に限定される。
【0017】従来では、ピストン12の冷却ノズル14
が取付られているエンジンブロック10の下面全部が平
坦に加工され、そして各冷却ノズル14の配設位置がエ
ンジンブロック10に対してこれを保持する押さえねじ
28の取付位置によって決められるようになっている。
このため、ねじ孔30の穴開けにおいてだけでなく、ね
じ切りにおいても精度が要求される。
【0018】ここで、図3を参照すると、本発明におい
ては、冷却ノズル14の取付カラー16は平坦面上に設
置されるのではなく、押さえねじ28を受け止めるねじ
孔30を囲む円筒状凹部44内に挿入された状態で設置
されている。この円筒状凹部44は、ねじ孔30を開け
るのに使用された工具と同じものを使用して形成され
る。周知の如く、ねじ孔を開けるときの精度は、ねじ孔
の中心を決めるときの精度よりも高く、従って円筒状凹
部44の位置は押さえねじ28の中心軸よりも高い精度
で決めることができる。同様に、環状の取付カラー16
の位置も円筒状凹部44の配設位置によって決定され、
そのため、より正確に位置決めすることができる。ねじ
孔30を開けるのと円筒状凹部44を掘るのとに同じ工
具が使用されるので、この二つは自動的に同心となり、
円筒状凹部44のシール面はねじ孔30の軸に対して自
動的に垂直となる。
【0019】冷却ノズル14の基部のオリエンテーショ
ン(配向方向)を決めるために、より浅い第2の孔42
が、好ましくは同じ工具を使用して、エンジンブロック
10に開けられ、冷却ノズル14の基部に繋がるアーム
18の端部のスピゴット20を受け止める。このスピゴ
ット20の両側面は平面22,24なので、もしこの第
2の孔42がスピゴット20よりも少し大きな直径を持
っていれば、エンジンブロック10に対する冷却ノズル
14の角度的位置に大きな影響を与えることなく、ねじ
孔30と第2の孔42との間の間隔に若干の許容誤差を
与えることができる。
【0020】ところで、従来では、上述の押さえねじ2
8が冷却ノズル14の基部の位置決めに使用されていた
ので、押さえねじ28の外径は取付カラー16の中心孔
26の直径と同じでなければならなかった。さらに、オ
イルがオイルギャラリー32から冷却ノズル14の取付
カラー16に流れ込むことができるような通路を設ける
ように機械加工する必要があった。
【0021】これとは対照的に、本発明では、押さえね
じ28は、冷却ノズル14の位置決めのために使用して
いない。それどころか、押さえねじ28は取付カラー1
6の中心孔26の中心から外れることも起こり得るの
で、押さえねじ28の軸部(ステム)と環状の取付カラ
ー16との間にクリアランス(隙間)があってもよく、
むしろ、そのクリアランスがなければならない。このた
め、取付カラー16内に配置される押さえねじ28の軸
部の部分50を図4に示されるようにしてもよい。この
場合、心合わせミスを見込み、そしてオイルがチューブ
38や排出孔40に流れるための環状ギャップを構成す
るために、縮小した直径を持つ前記軸部の部分50が取
付カラー16内に配置される。また、押さえねじ28の
軸部の部分50は、ねじ部54よりも深い一つ以上の軸
方向に延びるオイル溝(面溝)52を有するように形成
してもよい。これらの溝52は、押さえねじ28の空隙
(ブランク領域)に形成してもよく、そしてこれらはね
じ54よりも深いので、雄ねじによって影響されること
はない。その結果、押さえねじ28は単一の作業により
簡単に形成でき、しかもその寸法の中にはエンジンブロ
ック10上における冷却ノズル14の心合わせに決定的
な影響を与えるものは何も無い。
【0022】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、高精度機
械加工に頼らずに冷却ノズル(オイルノズル)の正確な
心合わせ位置決めを確実に達成でき、しかも、オイルが
自由に邪魔されることなく冷却ノズルに流れ込むことを
保証することができる。また、エンジンブロック内の冷
却ノズルの位置は、ねじ孔と押さえねじの位置では決ま
らず、ねじ孔のまわりのエンジンブロックの表面に機械
加工された凹部と冷却ノズルの取付カラーの外表面との
係合によって決まるため、孔の中にねじ溝を切っている
最中に心合わせミスが発生しその結果押さえねじに心合
わせミスが発生しても、エンジンブロック内における冷
却ノズルの位置決めを正確に行なうことができる。ま
た、従来では冷却ノズルが取付けられるエンジンブロッ
クの全表面を平らに加工しなければならなかったのに対
して、本発明では冷却ノズルが取付けられる円筒状凹部
だけが機械加工されたシーリング面であればよいので、
加工コストの削減が可能である。さらに、円筒状凹部及
びねじ孔を適切な形の穴開け工具を使って同時に形成す
ることにより、より大きなコスト削減が可能となるばか
りでなく、ねじ孔が円筒状凹部内で確実に中心に合わせ
られると共に、冷却ノズルの取付カラーが密封される表
面に対して確実に垂直にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却ノズルを備えたエンジンブロックの断面図
である。
【図2】冷却ノズルを上側から見た概略平面図である。
【図3】所定の位置に取付けられた冷却ノズルを備えた
エンジンブロックの部分断面図である。
【図4】冷却ノズルを所定の位置に取付けるために使用
される押さえねじの側面図である。
フロントページの続き (71)出願人 599085046 イヴェコ・(ユーケイ・)リミテッド イギリス国、ダブリューディー1 1エス アール ハートフォードシャー、ワトフォ ード、ステーション・ロード(番地な し)、イヴェコ・フォード・ハウス (71)出願人 599085057 ニュー・ホランド・ユー・ケイ・リミテッ ド イギリス国、エスエス14 3エイディー バジルドン・エセックス、クレインズ・フ ァーム・ロード(番地なし) (72)発明者 ニコス・ヨン・キモニデス イギリス国、エスエル6 2ジェイエム バークシャー、メイデンヘッド、スタッ ド・グリーン(番地なし)、トップ・フロ ア・アパートメント (72)発明者 ゲイリー・スティーヴン・アントクリフ アメリカ合衆国、47201 インディアナ、 コロンバス、ノース・ワシントン 1733

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の外表面を有する環状の取付カラ
    ー(16)と、この取付カラー(16)からほぼ半径方
    向に延出するチューブ(38)とを備える冷却ノズル
    (14)を、エンジンブロック(10)に取付けるため
    の取付方法において、 エンジンブロック(10)内のオイルギャラリー(3
    2)と交差するように、エンジンブロック(10)に孔
    (30)を開ける工程と、 冷却ノズル(14)の取付カラー(16)を受け止めて
    位置決めするために、孔(30)の周囲のシリンダーブ
    ロック(10)の表面に円筒状凹部(44)を機械加工
    する工程と、 孔(30)にねじを切る工程と、 冷却ノズル(14)の取付カラー(16)を円筒状凹部
    (44)内に設置する工程と、 オイルをエンジンブロック(10)内のオイルギャラリ
    ー(32)から冷却ノズル(14)の取付カラー(1
    6)に流れ込ませるための押さえねじ(28)を、取付
    カラー(16)を介してねじ孔(30)に挿入してその
    取付カラー(16)を円筒状凹部(44)内に保持する
    工程と、を有することを特徴とするエンジンブロックへ
    の冷却ノズルの取付方法。
  2. 【請求項2】 前記円筒状凹部(44)と前記孔(3
    0)は適切な形をした穴開け工具を使用して、同時に形
    成されることを特徴とする請求項1に記載の、エンジン
    ブロックへの冷却ノズルの取付方法。
  3. 【請求項3】 前記押さえねじ(28)は、軸方向に延
    びる一つ以上のオイル溝(52)をその表面に持つ空隙
    を設け、その空隙内に前記オイル溝(52)よりも浅い
    ねじ(54)を切ることによって形成されることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のエンジンブロックへの冷
    却ノズルの取付方法。
  4. 【請求項4】 位置決め用スピゴット(20)が、冷却
    ノズル(14)の基部の一部を形成し、かつ、取付カラ
    ー(16)からほぼ半径方向に延びるアーム(18)の
    上に突設され、その位置決め用スピゴット(20)を受
    け止めるためにエンジンブロック(10)内に、第2の
    孔(42)が開けられることを特徴とする請求項1乃至
    3の何れか1項に記載のエンジンブロックへの冷却ノズ
    ルの取付方法。
  5. 【請求項5】 前記第2の孔(42)は、前記第1の孔
    (30)と同じ直径に形成され、前記第1の孔(30)
    と同じ工具を使用して開けられることを特徴とする請求
    項4に記載のエンジンブロックへの冷却ノズルの取付方
    法。
  6. 【請求項6】 オイルを往復ピストン(12)の下側に
    向けて方向づけるためにエンジンブロック(10)に取
    付けられる冷却ノズル(14)とエンジンブロック(1
    0)との組合構造において、 冷却ノズル(14)は、円筒状の外表面を有する環状の
    取付カラー(16)と、前記取付カラー(16)からほ
    ぼ半径方向に延出するチューブ(38)とから構成さ
    れ、 前記エンジンブロック(10)は、エンジンブロック
    (10)の表面に開けられ、エンジンブロック(10)
    内のオイルギャラリー(32)と交差するように穴開け
    されてねじ切りされたねじ孔(30)と、前記ねじ孔
    (30)の開口の周囲のエンジンブロック(10)の表
    面に機械加工され、前記冷却ノズル(14)の取付カラ
    ー(16)を受け止めて位置決めする円筒状凹部(4
    4)とをそれぞれ有するように形成され、 オイルをエンジンブロック(10)内のオイルギャラリ
    ー(32)から冷却ノズル(14)の取付カラー(1
    6)内に流れ込ませるための押さえねじ(28)が、取
    付カラー(16)を介してねじ孔(30)に挿入され、
    これにより取付カラー(16)が前記円筒状凹部(1
    4)内に保持されること、を特徴とする組合構造。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の冷却ノズル(14)と
    エンジンブロック(10)の組合構造において、 円筒状凹部(44)と孔(30)は適切な形をした穴開
    け工具を使用して同時に形成されることを特徴とする組
    合構造。
  8. 【請求項8】 押さえねじ(28)が、縮小された直径
    の部分(50)を有するねじ軸(54)と、このねじ軸
    (54)の表面において相対的に小径の部分(50)か
    らねじ部を介して押さえねじ(28)の自由端にまで軸
    方向に沿って延びているオイル溝(52)とを有するこ
    とを特徴とする請求項6又は7に記載の組合構造。
  9. 【請求項9】 位置決め用スピゴット(20)が、冷却
    ノズル(14)の基部の一部を形成し、かつ、取付カラ
    ー(16)からほぼ半径方向に延びるアーム(18)に
    突設され、位置決め用スピゴット(20)を受け止める
    ための第2の孔(42)がエンジンブロック(10)内
    に形成されていることを特徴とする請求項6乃至8の何
    れか1項に記載の組合構造。
  10. 【請求項10】 第2の孔(42)は、第1の孔(3
    0)と同じ直径に形成され、第1の孔(30)と同じ工
    具を使用して開けられていることを特徴とする請求項9
    に記載の組合構造。
  11. 【請求項11】 位置決め用スピゴット(20)は、第
    2の孔(42)より小さな外径を有し、エンジンブロッ
    ク(10)に開けられた孔(30,42)の間の距離の
    許容誤差を増すために、2つの平面(22,24)を有
    することを特徴とする請求項9又は10に記載の組合構
    造。
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