JP2000064494A - ガラスブロック構築体 - Google Patents
ガラスブロック構築体Info
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- JP2000064494A JP2000064494A JP10233090A JP23309098A JP2000064494A JP 2000064494 A JP2000064494 A JP 2000064494A JP 10233090 A JP10233090 A JP 10233090A JP 23309098 A JP23309098 A JP 23309098A JP 2000064494 A JP2000064494 A JP 2000064494A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来よりも施工性が良く、養生期間が短く、
熟練技術も必要とせず、十分な強度を具備したガラスブ
ロック構築体を提供すること。 【解決手段】 所定個数のガラスブロック１を垂直方向
には横目地材３を各横目地部分８に介在させて積み上
げ、水平方向には補強金属板２を各縦目地部分７に介在
させて配列し、その際、各横目地材３を金属製保持部材
４に係合させて各横目地材３と補強金属板２とを結合さ
せることによりガラスブロック構築体を構成した。
熟練技術も必要とせず、十分な強度を具備したガラスブ
ロック構築体を提供すること。 【解決手段】 所定個数のガラスブロック１を垂直方向
には横目地材３を各横目地部分８に介在させて積み上
げ、水平方向には補強金属板２を各縦目地部分７に介在
させて配列し、その際、各横目地材３を金属製保持部材
４に係合させて各横目地材３と補強金属板２とを結合さ
せることによりガラスブロック構築体を構成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスブロック壁
を構築するためのガラスブロック構築体に関するもので
ある。
を構築するためのガラスブロック構築体に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】従来のガラスブロック壁の構築は、ガラ
スブロックを下から順番にモルタルを介在させつつ、か
つ、ガラスブロック間目地に任意の間隔で補強筋を配し
ながら積み上げて施工していた。
スブロックを下から順番にモルタルを介在させつつ、か
つ、ガラスブロック間目地に任意の間隔で補強筋を配し
ながら積み上げて施工していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のガラスブロック
壁の構築では、モルタルを使用するため、一定の養生期
間が必要であった。
壁の構築では、モルタルを使用するため、一定の養生期
間が必要であった。
【０００４】また、ガラスブロック間の目地幅を一定に
保って施工するのに熟練技術と手間がかかるという欠点
があった。
保って施工するのに熟練技術と手間がかかるという欠点
があった。
【０００５】本発明の目的は、前記従来のガラスブロッ
ク壁の構築に比べて施工性が良く、養生期間が短く、熟
練技術も必要とせず、十分な強度を具備したガラスブロ
ック構築体を提供することにある。
ク壁の構築に比べて施工性が良く、養生期間が短く、熟
練技術も必要とせず、十分な強度を具備したガラスブロ
ック構築体を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数のガラスブロックを縦横方向に積層配
列して一体化したガラスブロック構築体において、縦目
地部分に全長に亘って配置された縦方向の補強金属板
と、補強金属板に隣接して横目地部分に区分配置され、
ガラスブロックの外周面の断面略Ｖ形凹部に適合する断
面略Ｖ形凸形状の上下面を有するゴム又は合成樹脂から
なる横目地材と、上記横目地材を縦方向の補強金属板に
対して係合保持する金属製保持部材とを具備したもので
ある。
に本発明は、複数のガラスブロックを縦横方向に積層配
列して一体化したガラスブロック構築体において、縦目
地部分に全長に亘って配置された縦方向の補強金属板
と、補強金属板に隣接して横目地部分に区分配置され、
ガラスブロックの外周面の断面略Ｖ形凹部に適合する断
面略Ｖ形凸形状の上下面を有するゴム又は合成樹脂から
なる横目地材と、上記横目地材を縦方向の補強金属板に
対して係合保持する金属製保持部材とを具備したもので
ある。
【０００７】本発明は上記構成としたから、ガラスブロ
ック壁を構築する際、下枠等の下側基準面に補強金属板
を各縦目地部分に一直線上に立設配置しておき、これを
基準にして、各補強金属板の間に横目地材とガラスブロ
ックとを交互に積み上げていくことによって個々のガラ
スブロックを自動的に位置決めしながらガラスブロック
構築体を構築することができ、施工に熟練技術を必要と
せず、長い養生期間も不要とでき、工期短縮と手間の減
少が図れる。特に、各横目地材の両端を金属製保持部材
を介して縦方向の補強金属板に係合させることによっ
て、縦方向の補強金属板に対して各横目地材を自動的に
位置決めさせることができ、そしてこの横目地材の断面
形状をガラスブロックの外周面の断面略Ｖ形凹部に適合
する断面略Ｖ形凸形状の上下面としてあることによっ
て、個々のガラスブロックを各横目地材のクサビ効果に
よってずれ止め及び位置決めし、垂直面に対して凹凸の
ないフラットなガラスブロック壁面を熟練技術を要せず
に確実容易に構築することができる。しかも、上下方向
の目地幅は、横目地材の形状（厚み）によって一定に保
持させることができる。
ック壁を構築する際、下枠等の下側基準面に補強金属板
を各縦目地部分に一直線上に立設配置しておき、これを
基準にして、各補強金属板の間に横目地材とガラスブロ
ックとを交互に積み上げていくことによって個々のガラ
スブロックを自動的に位置決めしながらガラスブロック
構築体を構築することができ、施工に熟練技術を必要と
せず、長い養生期間も不要とでき、工期短縮と手間の減
少が図れる。特に、各横目地材の両端を金属製保持部材
を介して縦方向の補強金属板に係合させることによっ
て、縦方向の補強金属板に対して各横目地材を自動的に
位置決めさせることができ、そしてこの横目地材の断面
形状をガラスブロックの外周面の断面略Ｖ形凹部に適合
する断面略Ｖ形凸形状の上下面としてあることによっ
て、個々のガラスブロックを各横目地材のクサビ効果に
よってずれ止め及び位置決めし、垂直面に対して凹凸の
ないフラットなガラスブロック壁面を熟練技術を要せず
に確実容易に構築することができる。しかも、上下方向
の目地幅は、横目地材の形状（厚み）によって一定に保
持させることができる。
【０００８】また、縦方向の補強金属板は、ガラスブロ
ックの厚みと略同一の板幅を有し、かつ、全外表面又は
少なくとも板幅方向両端部分にシール部材を被覆固着し
てあり、このシール部材を介してガラスブロックの外周
面の断面略Ｖ形凹部に密着嵌合させてあることによっ
て、モルタルなしで縦目地部分を気密、水密に構成する
ことができ、ガラスブロックのずれも防止させることが
できる。しかも、縦目地幅は、補強金属板の厚み及びこ
の補強金属板を被覆固着するシール部材によって一定に
保持させることができる。
ックの厚みと略同一の板幅を有し、かつ、全外表面又は
少なくとも板幅方向両端部分にシール部材を被覆固着し
てあり、このシール部材を介してガラスブロックの外周
面の断面略Ｖ形凹部に密着嵌合させてあることによっ
て、モルタルなしで縦目地部分を気密、水密に構成する
ことができ、ガラスブロックのずれも防止させることが
できる。しかも、縦目地幅は、補強金属板の厚み及びこ
の補強金属板を被覆固着するシール部材によって一定に
保持させることができる。
【０００９】また、風圧や横方向の外力等の荷重に対し
て、各ガラスブロックから横目地材及び金属製保持部材
を経由して縦方向の補強金属板に伝達させて、この補強
金属板により上下の枠材等に分散させて負担させること
ができ、簡単な構成でありながら十分な強度を保持させ
ることができる。
て、各ガラスブロックから横目地材及び金属製保持部材
を経由して縦方向の補強金属板に伝達させて、この補強
金属板により上下の枠材等に分散させて負担させること
ができ、簡単な構成でありながら十分な強度を保持させ
ることができる。
【００１０】更に、横目地材は、横目地方向にガラスブ
ロック１個分の長さとしてあり、これによって、縦方向
の補強金属板間への横目地材の挿入が容易となり、しか
も、補強金属板間の横目地部分を全長に亘って気密、水
密に保持させることができる。
ロック１個分の長さとしてあり、これによって、縦方向
の補強金属板間への横目地材の挿入が容易となり、しか
も、補強金属板間の横目地部分を全長に亘って気密、水
密に保持させることができる。
【００１１】前記横目地材の両端部下面には、金属製保
持部材の係合溝が形成してあり、これによって、上から
横目地材を載せるだけで横目地材を金属製保持部材に係
合させることができる。
持部材の係合溝が形成してあり、これによって、上から
横目地材を載せるだけで横目地材を金属製保持部材に係
合させることができる。
【００１２】また、前記横目地材とガラスブロックと
は、接着剤を介して垂直方向に積み上げられており、こ
れによって、本発明における養生期間は上記接着剤の硬
化時間であり、従来のモルタルの場合に比べ大幅に短縮
できる。
は、接着剤を介して垂直方向に積み上げられており、こ
れによって、本発明における養生期間は上記接着剤の硬
化時間であり、従来のモルタルの場合に比べ大幅に短縮
できる。
【００１３】さらに、前記補強金属板と各金属製保持部
材とが補強金属板に形成された挿通保持孔に金属製保持
部材を挿通して保持させてあり、これによって、施工前
の段階では、補強金属板と金属製保持部材とを分離して
保管、運搬でき、嵩張らないと共に、施工時には、金属
製保持部材を補強金属板の挿通保持孔に挿通するだけで
よく、折り曲げたりする必要はなく、両者の結合作業が
容易で手間がかからない。
材とが補強金属板に形成された挿通保持孔に金属製保持
部材を挿通して保持させてあり、これによって、施工前
の段階では、補強金属板と金属製保持部材とを分離して
保管、運搬でき、嵩張らないと共に、施工時には、金属
製保持部材を補強金属板の挿通保持孔に挿通するだけで
よく、折り曲げたりする必要はなく、両者の結合作業が
容易で手間がかからない。
【００１４】
【発明の実施の形態】図１の（Ａ）は本発明に係るガラ
スブロック構築体の途中要部横断平面図、（Ｂ）は横目
地材の位置における要部横断平面図、（Ｃ）は下枠側に
おける要部縦断側面図、図２の（Ａ）は本発明に係るガ
ラスブロック構築体の構築例を示す全体の概略正面図、
（Ｂ）は横目地材の下面を上向きにした状態の概略斜視
図である。
スブロック構築体の途中要部横断平面図、（Ｂ）は横目
地材の位置における要部横断平面図、（Ｃ）は下枠側に
おける要部縦断側面図、図２の（Ａ）は本発明に係るガ
ラスブロック構築体の構築例を示す全体の概略正面図、
（Ｂ）は横目地材の下面を上向きにした状態の概略斜視
図である。
【００１５】図１において、１はガラスブロック、２は
補強金属板、３は横目地材、４は金属製保持部材、５は
下枠、６はゴム又は合成樹脂等の弾性材料で構成される
スペーサを示している。
補強金属板、３は横目地材、４は金属製保持部材、５は
下枠、６はゴム又は合成樹脂等の弾性材料で構成される
スペーサを示している。
【００１６】ガラスブロック１は、正面から見て略正方
形をなし、内部は中空とされ、外周面に断面略Ｖ形凹部
１ａが形成されている。このガラスブロック１は、正面
側と裏面側とが別々にプレス成形され、厚み方向中央部
で融着接合されて製作され、この融着接合部には凸隆条
１ｂが自然にできている。この凸隆条１ｂは、前記断面
略Ｖ形凹部１ａの丁度、中央部に位置している。断面略
Ｖ形凹部１ａの両側、即ち、ガラスブロック１の表裏両
面側には、リブ突条１ｃが形成されており、このリブ突
条１ｃが目地材に係止することによってガラスブロック
１のずれを防止させるものである。
形をなし、内部は中空とされ、外周面に断面略Ｖ形凹部
１ａが形成されている。このガラスブロック１は、正面
側と裏面側とが別々にプレス成形され、厚み方向中央部
で融着接合されて製作され、この融着接合部には凸隆条
１ｂが自然にできている。この凸隆条１ｂは、前記断面
略Ｖ形凹部１ａの丁度、中央部に位置している。断面略
Ｖ形凹部１ａの両側、即ち、ガラスブロック１の表裏両
面側には、リブ突条１ｃが形成されており、このリブ突
条１ｃが目地材に係止することによってガラスブロック
１のずれを防止させるものである。
【００１７】補強金属板２は、ステンレス鋼板、アルミ
合金等の金属材料で構成され、ガラスブロック１の厚み
と略同一の板幅を有し、かつ、ガラスブロック１、１間
の各縦目地部分７に全長に亘って配置され、全外表面又
は少なくとも板幅方向両端部分にゴム又は合成樹脂等の
弾性材料で構成されるシール部材２ａを被覆固着してい
る。この補強金属板２には等間隔で金属製保持部材４の
挿通保持孔２ｂが形成してある。この挿通保持孔２ｂの
形成位置は、ガラスブロック１の各横目地部分８に対応
させてある。
合金等の金属材料で構成され、ガラスブロック１の厚み
と略同一の板幅を有し、かつ、ガラスブロック１、１間
の各縦目地部分７に全長に亘って配置され、全外表面又
は少なくとも板幅方向両端部分にゴム又は合成樹脂等の
弾性材料で構成されるシール部材２ａを被覆固着してい
る。この補強金属板２には等間隔で金属製保持部材４の
挿通保持孔２ｂが形成してある。この挿通保持孔２ｂの
形成位置は、ガラスブロック１の各横目地部分８に対応
させてある。
【００１８】横目地材３は、横目地方向にガラスブロッ
ク１の１個分の長さを有し、各横目地部分８に区分配置
され、ガラスブロック１の外周面の断面略Ｖ形凹部１ａ
に適合、即ち、密着嵌合してガラスブロック１の厚み方
向のずれをクサビ効果で防止する断面略Ｖ形凸形状の上
下面３ａ、３ｂを有するゴム又は合成樹脂の成形品から
なる。この上下面３ａ、３ｂの中央部には、ガラスブロ
ック１の凸隆条１ｂが嵌る凹溝３ｃ、３ｄが形成してあ
る。また、横目地材３の両端部下面には、金属製保持部
材４の係合溝３ｅ、３ｆが形成してあり、これによっ
て、縦方向の補強金属板２に挿通してある金属製保持部
材４の上から横目地材３を載せるだけで横目地材３を金
属製保持部材４に係合させることができるようにしてあ
る。
ク１の１個分の長さを有し、各横目地部分８に区分配置
され、ガラスブロック１の外周面の断面略Ｖ形凹部１ａ
に適合、即ち、密着嵌合してガラスブロック１の厚み方
向のずれをクサビ効果で防止する断面略Ｖ形凸形状の上
下面３ａ、３ｂを有するゴム又は合成樹脂の成形品から
なる。この上下面３ａ、３ｂの中央部には、ガラスブロ
ック１の凸隆条１ｂが嵌る凹溝３ｃ、３ｄが形成してあ
る。また、横目地材３の両端部下面には、金属製保持部
材４の係合溝３ｅ、３ｆが形成してあり、これによっ
て、縦方向の補強金属板２に挿通してある金属製保持部
材４の上から横目地材３を載せるだけで横目地材３を金
属製保持部材４に係合させることができるようにしてあ
る。
【００１９】金属製保持部材４は、各補強金属板２の前
記各横目地部分８に対応する位置に形成された挿通保持
孔２ｂに挿通され、前記横目地材３の係合溝３ｅ、３ｆ
に係合して前記補強金属板２と横目地材３とを結合させ
るためのものである。この金属製保持部材４は、横目地
部分８の全長に及ぶ必要はなく、縦方向の補強金属板２
との交差部分に所要強度を維持できる程度の長さで設置
してあり、図示例では、金属製丸棒材（例えば、直径４
ｍｍの鋼線材）で構成した場合を示している。
記各横目地部分８に対応する位置に形成された挿通保持
孔２ｂに挿通され、前記横目地材３の係合溝３ｅ、３ｆ
に係合して前記補強金属板２と横目地材３とを結合させ
るためのものである。この金属製保持部材４は、横目地
部分８の全長に及ぶ必要はなく、縦方向の補強金属板２
との交差部分に所要強度を維持できる程度の長さで設置
してあり、図示例では、金属製丸棒材（例えば、直径４
ｍｍの鋼線材）で構成した場合を示している。
【００２０】前記横目地材３とガラスブロック１とは、
接着剤９を介して垂直方向に積み上げられるものであ
る。なお、屋内の間仕切り壁等として構築する場合に
は、接着剤９を省略して実施してもよい。上記、接着剤
９は、横目地材３の材質に適合した性質のものを使用す
ればよく、横目地材３が硬質ゴムの場合、例えば、シリ
コーンゴムの場合は、シリコーンゴム系接着剤を、クロ
ロプレンゴムの場合は、クロロプレンゴム系接着剤を、
合成樹脂の場合は、塩ビ系接着剤やエポキシ系接着剤を
使用するものである。
接着剤９を介して垂直方向に積み上げられるものであ
る。なお、屋内の間仕切り壁等として構築する場合に
は、接着剤９を省略して実施してもよい。上記、接着剤
９は、横目地材３の材質に適合した性質のものを使用す
ればよく、横目地材３が硬質ゴムの場合、例えば、シリ
コーンゴムの場合は、シリコーンゴム系接着剤を、クロ
ロプレンゴムの場合は、クロロプレンゴム系接着剤を、
合成樹脂の場合は、塩ビ系接着剤やエポキシ系接着剤を
使用するものである。
【００２１】本発明における主要部材の構成は以上から
なり、次に、上記主要部材を使用してガラスブロック壁
を構築する要領を説明する。先ず、図２の（Ａ）に示す
ように、下枠５に補強金属板２を各縦目地部分７に対応
させて等間隔で一直線上に立設配置しておき、これを基
準にして、各補強金属板２の間に横目地材３とガラスブ
ロック１とを交互に積み上げていくことによって個々の
ガラスブロック１を自動的に位置決めしながらガラスブ
ロック構築体を構築する。この場合、下枠５の上には、
図１の（Ｃ）に示すように、スペーサ６を位置決め嵌合
する凹溝５ａが形成してあり、この凹溝５ａにスペーサ
６を位置決め嵌合する。このスペーサ６の上面には、位
置決め凹溝６ａが形成してあり、この位置決め凹溝６ａ
に横目地材３を位置決め嵌合する。この場合、スペーサ
６と横目地材３との接触面には所定量の接着剤９を塗布
しておく。そして、この横目地材３の上に接着剤９を介
してガラスブロック１を載せる。さらにこのガラスブロ
ック１の上に接着剤９を介して横目地材３を載せ、以
後、同様にガラスブロック１と横目地材３とを交互に載
せて所定段数のガラスブロック構築体を構築する。構築
が終了すれば、上枠１０及び両側の側枠１１、１２を取
付けて施工作業が終了する。
なり、次に、上記主要部材を使用してガラスブロック壁
を構築する要領を説明する。先ず、図２の（Ａ）に示す
ように、下枠５に補強金属板２を各縦目地部分７に対応
させて等間隔で一直線上に立設配置しておき、これを基
準にして、各補強金属板２の間に横目地材３とガラスブ
ロック１とを交互に積み上げていくことによって個々の
ガラスブロック１を自動的に位置決めしながらガラスブ
ロック構築体を構築する。この場合、下枠５の上には、
図１の（Ｃ）に示すように、スペーサ６を位置決め嵌合
する凹溝５ａが形成してあり、この凹溝５ａにスペーサ
６を位置決め嵌合する。このスペーサ６の上面には、位
置決め凹溝６ａが形成してあり、この位置決め凹溝６ａ
に横目地材３を位置決め嵌合する。この場合、スペーサ
６と横目地材３との接触面には所定量の接着剤９を塗布
しておく。そして、この横目地材３の上に接着剤９を介
してガラスブロック１を載せる。さらにこのガラスブロ
ック１の上に接着剤９を介して横目地材３を載せ、以
後、同様にガラスブロック１と横目地材３とを交互に載
せて所定段数のガラスブロック構築体を構築する。構築
が終了すれば、上枠１０及び両側の側枠１１、１２を取
付けて施工作業が終了する。
【００２２】なお、下枠５、上枠１０及び側枠１１、１
２は同一材料で構成され、断面形状も同一とされる。図
１の（Ｃ）は、下枠５をアルミ合金の押出し型材からな
るサッシ材で構成した場合を例示しているが、他の材料
で構成してもよい。上枠１０の取付けは、図１の（Ｃ）
に示した下枠５の場合と同様に横目地材３とスペーサ６
を介在させて取付ける。また、両側の側枠１１、１２
は、ゴム又は合成樹脂等の弾性材料よりなるシール部材
１３、１４を介在させて取付けるものである。
２は同一材料で構成され、断面形状も同一とされる。図
１の（Ｃ）は、下枠５をアルミ合金の押出し型材からな
るサッシ材で構成した場合を例示しているが、他の材料
で構成してもよい。上枠１０の取付けは、図１の（Ｃ）
に示した下枠５の場合と同様に横目地材３とスペーサ６
を介在させて取付ける。また、両側の側枠１１、１２
は、ゴム又は合成樹脂等の弾性材料よりなるシール部材
１３、１４を介在させて取付けるものである。
【００２３】上記構築過程において、各横目地材３の両
端部下面に設けた係合溝３ｅ、３ｆを補強金属板２の金
属製保持部材４に係合させて上から載せることによっ
て、縦方向の補強金属板２に対して各横目地材３を自動
的に位置決め係合させる。そしてこの横目地材３の断面
形状を上下のガラスブロック１の外周面の断面略Ｖ形凹
部１ａに密着嵌合する断面略Ｖ形凸形状の上下面３ａ、
３ｂとしてあることによって、個々のガラスブロック１
を各横目地材３のクサビ効果によって上下から位置決め
保持し、垂直面に対して凹凸のないフラットなガラスブ
ロック壁面を構築する。この場合、上下方向の目地幅
は、横目地材３の形状（厚み）によって一定に保持させ
る。また、縦目地幅は、補強金属板２の厚み及びこの補
強金属板２を被覆固着するシール部材２ａによって一定
に保持させる。
端部下面に設けた係合溝３ｅ、３ｆを補強金属板２の金
属製保持部材４に係合させて上から載せることによっ
て、縦方向の補強金属板２に対して各横目地材３を自動
的に位置決め係合させる。そしてこの横目地材３の断面
形状を上下のガラスブロック１の外周面の断面略Ｖ形凹
部１ａに密着嵌合する断面略Ｖ形凸形状の上下面３ａ、
３ｂとしてあることによって、個々のガラスブロック１
を各横目地材３のクサビ効果によって上下から位置決め
保持し、垂直面に対して凹凸のないフラットなガラスブ
ロック壁面を構築する。この場合、上下方向の目地幅
は、横目地材３の形状（厚み）によって一定に保持させ
る。また、縦目地幅は、補強金属板２の厚み及びこの補
強金属板２を被覆固着するシール部材２ａによって一定
に保持させる。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、ガラスブロック壁を構
築する際、下枠等の下側基準面に補強金属板を各縦目地
部分に一直線上に立設配置しておき、これを基準にし
て、各補強金属板の間に横目地材とガラスブロックとを
交互に積み上げていくことによって個々のガラスブロッ
クを自動的に位置決めしながらガラスブロック構築体を
構築することができ、施工に熟練技術を必要とせず、長
い養生期間も不要とでき、工期短縮と手間の減少が図れ
る。特に、各横目地材の両端を金属製保持部材を介して
縦方向の補強金属板に係合させることによって、縦方向
の補強金属板に対して各横目地材を自動的に位置決めさ
せることができ、そしてこの横目地材の断面形状をガラ
スブロックの外周面の断面略Ｖ形凹部に適合する断面略
Ｖ形凸形状の上下面としてあることによって、個々のガ
ラスブロックを各横目地材のクサビ効果によってずれ止
め及び位置決めし、垂直面に対して凹凸のないフラット
なガラスブロック壁面を熟練技術を要せずに確実容易に
構築することができる。しかも、上下方向の目地幅は、
横目地材の形状（厚み）によって一定に保持させること
ができる。
築する際、下枠等の下側基準面に補強金属板を各縦目地
部分に一直線上に立設配置しておき、これを基準にし
て、各補強金属板の間に横目地材とガラスブロックとを
交互に積み上げていくことによって個々のガラスブロッ
クを自動的に位置決めしながらガラスブロック構築体を
構築することができ、施工に熟練技術を必要とせず、長
い養生期間も不要とでき、工期短縮と手間の減少が図れ
る。特に、各横目地材の両端を金属製保持部材を介して
縦方向の補強金属板に係合させることによって、縦方向
の補強金属板に対して各横目地材を自動的に位置決めさ
せることができ、そしてこの横目地材の断面形状をガラ
スブロックの外周面の断面略Ｖ形凹部に適合する断面略
Ｖ形凸形状の上下面としてあることによって、個々のガ
ラスブロックを各横目地材のクサビ効果によってずれ止
め及び位置決めし、垂直面に対して凹凸のないフラット
なガラスブロック壁面を熟練技術を要せずに確実容易に
構築することができる。しかも、上下方向の目地幅は、
横目地材の形状（厚み）によって一定に保持させること
ができる。
【００２５】また、縦方向の補強金属板は、ガラスブロ
ックの厚みと略同一の板幅を有し、かつ、全外表面又は
少なくとも板幅方向両端部分にシール部材を被覆固着し
てあり、このシール部材を介してガラスブロックの外周
面の断面略Ｖ形凹部に密着嵌合させてあることによっ
て、モルタルなしで縦目地部分を気密、水密に構成する
ことができ、ガラスブロックのずれも防止させることが
できる。しかも、縦目地幅は、補強金属板の厚み及びこ
の補強金属板を被覆固着するシール部材によって一定に
保持させることができる。
ックの厚みと略同一の板幅を有し、かつ、全外表面又は
少なくとも板幅方向両端部分にシール部材を被覆固着し
てあり、このシール部材を介してガラスブロックの外周
面の断面略Ｖ形凹部に密着嵌合させてあることによっ
て、モルタルなしで縦目地部分を気密、水密に構成する
ことができ、ガラスブロックのずれも防止させることが
できる。しかも、縦目地幅は、補強金属板の厚み及びこ
の補強金属板を被覆固着するシール部材によって一定に
保持させることができる。
【００２６】また、風圧や横方向の外力等の荷重に対し
て、各ガラスブロックから横目地材及び金属製保持部材
を経由して縦方向の補強金属板に伝達させて、この補強
金属板により上下の枠材等に分散させて負担させること
ができ、簡単な構成でありながら十分な強度を保持させ
ることができる。
て、各ガラスブロックから横目地材及び金属製保持部材
を経由して縦方向の補強金属板に伝達させて、この補強
金属板により上下の枠材等に分散させて負担させること
ができ、簡単な構成でありながら十分な強度を保持させ
ることができる。
【００２７】更に、横目地材は、横目地方向にガラスブ
ロック１個分の長さとしてあり、これによって、縦方向
の補強金属板間への横目地材の挿入が容易となり、しか
も、補強金属板間の横目地部分を全長に亘って気密、水
密に保持させることができる。
ロック１個分の長さとしてあり、これによって、縦方向
の補強金属板間への横目地材の挿入が容易となり、しか
も、補強金属板間の横目地部分を全長に亘って気密、水
密に保持させることができる。
【００２８】前記横目地材の両端部下面には、金属製保
持部材の係合溝が形成してあり、これによって、上から
横目地材を載せるだけで横目地材を金属製保持部材に係
合させることができる。
持部材の係合溝が形成してあり、これによって、上から
横目地材を載せるだけで横目地材を金属製保持部材に係
合させることができる。
【００２９】また、前記横目地材とガラスブロックと
は、接着剤を介して垂直方向に積み上げられており、こ
れによって、本発明における養生期間は上記接着剤の硬
化時間であり、従来のモルタルの場合に比べ大幅に短縮
できる。
は、接着剤を介して垂直方向に積み上げられており、こ
れによって、本発明における養生期間は上記接着剤の硬
化時間であり、従来のモルタルの場合に比べ大幅に短縮
できる。
【００３０】さらに、前記補強金属板と各金属製保持部
材とが補強金属板に形成された挿通保持孔に金属製保持
部材を挿通して保持させてあり、これによって、施工前
の段階では、補強金属板と金属製保持部材とを分離して
保管、運搬でき、嵩張らないと共に、施工時には、金属
製保持部材を補強金属板の挿通保持孔に挿通するだけで
よく、折り曲げたりする必要はなく、両者の結合作業が
容易で手間がかからない。
材とが補強金属板に形成された挿通保持孔に金属製保持
部材を挿通して保持させてあり、これによって、施工前
の段階では、補強金属板と金属製保持部材とを分離して
保管、運搬でき、嵩張らないと共に、施工時には、金属
製保持部材を補強金属板の挿通保持孔に挿通するだけで
よく、折り曲げたりする必要はなく、両者の結合作業が
容易で手間がかからない。
【図１】（Ａ）は本発明に係るガラスブロック構築体の
途中要部横断平面図、（Ｂ）は横目地材の位置における
要部横断平面図、（Ｃ）は下枠側における要部縦断側面
図。
途中要部横断平面図、（Ｂ）は横目地材の位置における
要部横断平面図、（Ｃ）は下枠側における要部縦断側面
図。
【図２】（Ａ）は本発明に係るガラスブロック構築体の
構築例を示す全体の概略正面図、（Ｂ）は横目地材の下
面を上向きにした状態の概略斜視図。
構築例を示す全体の概略正面図、（Ｂ）は横目地材の下
面を上向きにした状態の概略斜視図。
１ ガラスブロック
１ａ 断面略Ｖ形凹部
１ｂ 凸隆条
１ｃ リブ突条
２ 補強金属板
２ａ シール部材
２ｂ 挿通保持孔
３ 横目地材
３ａ 上面
３ｂ 下面
３ｃ、３ｄ 凹溝
３ｅ、３ｆ 係合溝
４ 金属製保持部材
５ 下枠
５ａ 凹溝
６ スペーサ
６ａ 凹溝
７ 縦目地部分
８ 横目地部分
９ 接着剤
１０ 上枠
１１、１２ 側枠
１３、１４ シール部材
Claims (6)
- 【請求項１】 複数のガラスブロックを縦横方向に積層
配列して一体化したガラスブロック構築体において、 縦目地部分に全長に亘って配置された縦方向の補強金属
板と、 補強金属板に隣接して横目地部分に区分配置され、ガラ
スブロックの外周面の断面略Ｖ形凹部に適合する断面略
Ｖ形凸形状の上下面を有するゴム又は合成樹脂からなる
横目地材と、 上記横目地材を縦方向の補強金属板に対して係合保持す
る金属製保持部材とを具備したことを特徴とするガラス
ブロック構築体。 - 【請求項２】 縦方向の補強金属板がガラスブロックの
厚みと略同一の板幅を有し、かつ、全外表面又は少なく
とも板幅方向両端部分にシール部材を被覆固着してあ
り、このシール部材を介してガラスブロックの外周面の
断面略Ｖ形凹部に密着嵌合されていることを特徴とする
請求項１記載のガラスブロック構築体。 - 【請求項３】 横目地材が横目地方向にガラスブロック
１個分の長さとされていることを特徴とする請求項１又
は２記載のガラスブロック構築体。 - 【請求項４】 横目地材の両端部下面に金属製保持部材
の係合溝が形成してあることを特徴とする請求項１〜３
の何れかに記載のガラスブロック構築体。 - 【請求項５】 横目地材とガラスブロックとが接着剤を
介して垂直方向に積み上げられていることを特徴とする
請求項１〜４に記載のガラスブロック構築体。 - 【請求項６】 補強金属板と各金属製保持部材とが補強
金属板に形成された挿通保持孔に金属製保持部材を挿通
して保持させることを特徴とする請求項１〜５の何れか
に記載のガラスブロック構築体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10233090A JP2000064494A (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | ガラスブロック構築体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10233090A JP2000064494A (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | ガラスブロック構築体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000064494A true JP2000064494A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=16949639
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10233090A Withdrawn JP2000064494A (ja) | 1998-08-19 | 1998-08-19 | ガラスブロック構築体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000064494A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009215802A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Toyo Exterior Co Ltd | 門柱，門袖等のガラスブロック構造物 |
| JP2016217036A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | 株式会社ビバーチェ | 構築用組みブロック |
-
1998
- 1998-08-19 JP JP10233090A patent/JP2000064494A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009215802A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Toyo Exterior Co Ltd | 門柱，門袖等のガラスブロック構造物 |
| JP2016217036A (ja) * | 2015-05-22 | 2016-12-22 | 株式会社ビバーチェ | 構築用組みブロック |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20051101 |