JP2000064289A - コンクリート埋込ジョイント及び壁面を有する盛土の補強工法 - Google Patents

コンクリート埋込ジョイント及び壁面を有する盛土の補強工法

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JP2000064289A
JP2000064289A JP10236664A JP23666498A JP2000064289A JP 2000064289 A JP2000064289 A JP 2000064289A JP 10236664 A JP10236664 A JP 10236664A JP 23666498 A JP23666498 A JP 23666498A JP 2000064289 A JP2000064289 A JP 2000064289A
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insert
concrete
embankment
groove portion
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JP10236664A
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English (en)
Inventor
Keizo Kawabata
敬三 川端
Keiichi Abe
啓一 阿部
Koichi Matsui
幸一 松井
Yoshiaki Imazu
賀昭 今津
Koichi Murayama
耕一 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okabe Co Ltd
Ohki Corp
Original Assignee
Okabe Co Ltd
Ohki Corp
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  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリートの表面から突出することがなく、
しかも連結部材との連結作業が簡単で施工性が向上す
る。 【解決手段】コンクリート埋込ジョイントは、コンクリ
ート中に埋め込まれるインサート2と、このインサート
2に連結される連結部材3とからなり、この連結部材3
の先端に係合頭部3aを有し、一方インサート2に係合
頭部3aを挿入可能な挿入溝部2aと、この挿入溝部2
aに連なり係合頭部3aの移動を可能にし、かつ所定移
動位置で係合頭部3aが係合可能である抜け止め溝部2
bを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、盛土の補強工法
等に用いられるコンクリート埋込ジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】盛土の補強工法として、特開平9−20
9363号公報及び特開平9−302665号公報に示
すようなテールアルメ工法等があり、例えば支持板を突
出して埋め込んだプレキャストコンクリート部材を略垂
直に設置し、このプレキャストコンクリート部材の支持
板に補強材をボルト等の締付部材で連結し、盛土を行な
うものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにテールアル
メ工法等に用いられるコンクリート壁の二次製品は、埋
め込まれている支持板が、盛土に定着するための補強材
を締付部材により連結するために、その連結部分がプレ
キャストコンクリート部材の表面より外側に突出してい
る。したがって、盛土作業中に機械に当って変形した
り、運搬時に積み重ねることができなく、配送に手間が
掛っていた。また、支持板に補強材をボルト等の締付部
材で連結するために、連結に手数を要し施工性が悪かっ
た。
【0004】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、コンクリートの表面から突出することがなく、し
かも連結部材との連結作業が簡単で施工性が向上するコ
ンクリート埋込ジョイント及び壁面を有する盛土の補強
工法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0006】請求項1記載の発明は、『コンクリート中
に埋め込まれるインサートと、このインサートに連結さ
れる連結部材とからなり、この連結部材の先端に係合頭
部を有し、一方前記インサートに前記係合頭部を挿入可
能な挿入溝部と、この挿入溝部に連なり前記係合頭部の
移動を可能にし、かつ所定移動位置で前記係合頭部が係
合可能である抜け止め溝部を有することを特徴とするコ
ンクリート埋込ジョイント。』である。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、コンク
リート埋込ジョイントは、プレキャストコンクリート部
材や場所打ちコンクリートにも用いることができ、コン
クリート中に埋め込まれるインサートの挿入溝部に、連
結部材の係合頭部を挿入して抜け止め溝部へ移動するだ
けで連結部材と結合でき、自然力では屈曲溝部に沿って
逆に抜ける方向へ移動することが少ないインサートであ
り、連結部材の係合頭部を挿入して抜け止め溝部へ移動
するだけで連結部材の抜け止めとなり、簡単に連結部材
を取付けることが可能である。
【0008】また、プレキャストコンクリート部材にイ
ンサートが埋め込まれる場合には、インサートが表面か
ら突出していないので、積み重ねて保管や運搬ができる
ので、作業性が良い。
【0009】また、壁面を有する盛土の補強工法のコン
クリート壁を構成するプレキャストコンクリート部材に
用いる以外にも、その他の平板の盛土用のコンクリート
二次製品、さらに同じ二次製品であるが、擁壁用の断面
L字形ブロックや側溝用のU字ブロック等に用いること
ができる。
【0010】請求項2記載の発明は、『前記インサート
に、前記係合頭部が前記抜け止め溝部から前記挿入溝部
へ移動することを規制するストッパを設けたことを特徴
とする請求項1記載のコンクリート埋込ジョイント。』
である。
【0011】この請求項2記載の発明によれば、ストッ
パを設けているので、連結部材の係合頭部が抜け止め溝
部から挿入溝部へ移動することを規制され、使用中では
挿入溝部から外れない。
【0012】請求項3記載の発明は、『前記連結部材の
他端に、定着板が接続可能であることを特徴とする請求
項1または請求項2記載のコンクリート埋込ジョイン
ト。』である。
【0013】この請求項3記載の発明によれば、連結部
材の他端に定着板が接続可能であり、壁面を有する盛土
の補強工法で定着板により、安定した引っ張り強度が得
られる。
【0014】請求項4記載の発明は、『埋め込まれたイ
ンサートを有するコンクリートを垂直に施工し、前記イ
ンサートの挿入溝部に連結部材の先端の係合頭部を挿入
し、この連結部材の係合頭部を前記挿入溝部に連なる抜
け止め溝部へ移動させて係合して抜け止めして盛土を行
なうことを特徴とする壁面を有する盛土の補強工法。』
である。
【0015】この請求項4記載の発明によれば、コンク
リート埋込ジョイントは、プレキャストコンクリート部
材や場所打ちコンクリートにも用いることができ、コン
クリート中に埋め込まれるインサートの挿入溝部に、連
結部材の係合頭部を挿入して抜け止め溝部へ移動するだ
けで連結部材の抜け止めとなり、簡単に連結部材の取付
が可能である。
【0016】また、プレキャストコンクリート部材にイ
ンサートが埋め込まれる場合には、インサートが表面か
ら突出していないので、積み重ねて保管や運搬ができる
ので、作業性が良い。
【0017】また、盛土が不同沈下をしても、連結部材
の係合頭部が抜け止め上部から下部へ移動可能であり、
かつピン構造とすることで回転可能であり、また連結部
材の移動長さが長いので、水平を保ち、連結部材は常時
引張力を受ける作用のみとなる。このため、固定した場
合に剪断力も受けることに比べて、剪断力を受けた場
合、連結部材の係合頭部が上下に可動するため連結部材
に剪断力が負荷されず安定した強度が得られる。
【0018】請求項5記載の発明は、『前記インサート
に、前記係合頭部が前記抜け止め溝部から前記挿入溝部
へ移動することを規制するストッパを設けたことを特徴
とする請求項4記載の壁面を有する盛土の補強工法。』
である。
【0019】この請求項5記載の発明によれば、ストッ
パを設けているので、連結部材の係合頭部が抜け止め溝
部から挿入溝部へ移動することを規制され、使用中では
挿入溝部から外れない。
【0020】請求項6記載の発明は、『前記連結部材の
他端に、定着板を接続して盛土を行なうことを特徴とす
る請求項4または請求項5記載の壁面を有する盛土の補
強工法。』である。
【0021】この請求項6記載の発明によれば、連結部
材の他端に定着板が接続可能であり、壁面を有する盛土
の補強工法で定着板により、安定した引っ張り強度が得
られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明のコンクリート埋
込ジョイント及び壁面を有する盛土の補強工法の実施の
形態を説明するが、この発明はこの実施の形態に限定さ
れない。
【0023】図1乃至図5はコンクリート埋込ジョイン
ト及び壁面を有する盛土の補強工法を示し、図1は盛土
の補強工法を示す概略図、図2は盛土の補強工法の斜視
図、図3はプレキャストコンクリート部材の斜視図、図
4はインサートを示す図、図5は連結部材を示す図であ
る。
【0024】この発明の実施の形態の盛土の補強工法
は、複数のプレキャストコンクリート部材1を組み付け
ながら垂直に施工し、このプレキャストコンクリート部
材1に埋め込まれたインサート2の挿入溝部2aに、連
結部材3の先端の係合頭部3aを挿入し、この係合頭部
3aを挿入溝部2aに連なる抜け止め溝部2bへ移動さ
せて係合して抜け止めする。この連結部材3の他端に、
定着板4を接続して盛土5を行ない、連結部材3がテン
ションロッドの役割をしている。
【0025】この定着板4には、プレート等が用いられ
る。連結部材3の他端に定着板4を接続し、盛土5を十
分に転圧することにより、安定した引っ張り強度が得ら
れる。
【0026】プレキャストコンクリート部材1は、図2
及び図3に示すようなコンクリート板が用いられ、連続
して組み付けることが可能に構成され、所定箇所にイン
サート2が表面に突出しないように埋め込まれている。
【0027】インサート2は、例えば、鋳造または燒結
で成型され、図4に示すように構成される。図4(a)
は平面図、図4(b)は図4(a)のb−b断面図、図
4(c)は(a)のc−c断面図である。インサート2
は鋼材で形成され、挿入溝部2aと、抜け止め溝部b
と、この挿入溝部2aから屈曲して抜け止め溝部bに連
なる屈曲溝部2cが形成されている。また、インサート
2には、挿入溝部2a、屈曲溝部2c、抜け止め溝部2
bを囲むように補強部2dが形成され、プレキャストコ
ンクリート部材1中の引抜き抵抗部を形成している。こ
の補強部2dには、この孔部2eが、材料の重量低減の
目的として、複数形成されている。さらに、孔部2eに
鉄筋を貫通してコンクリート中に埋め込むことによりプ
レキャストコンクリート部材1への埋設強度をより一層
向上させることもできる。
【0028】挿入溝部2aの開口2a1は、屈曲溝部2
cの開口2c1及び抜け止め溝部2bの開口2b1より
広くなっており、連結部材3の係合頭部3aは、挿入溝
部2aの開口2a1のみから挿入が可能であり、屈曲溝
部2cの開口2c1及び抜け止め溝部2bの開口2b1
からは挿入不能であり、当然開口2b1から抜け出すこ
とができないようになっている。
【0029】連結部材3は、図5に示すように構成さ
れ、図5(a)は正面図、図5(b)は側面図、図5
(c)は他の実施の形態の側面図である。
【0030】連結部材3は、図5(a)及び図5(b)
に示すように鋼棒3bの先端にネジ3b1が形成され、
ネジ3b1にナットを螺着して係合頭部3aが構成され
る。また、連結部材3は、図5(c)に示すように四角
プレートを螺着して係合頭部3aを構成してもよい。
【0031】さらに、連結部材3は溶融亜鉛メッキや粉
体塗装等の防錆処理を行なうため、防錆処理上の欠陥部
分が生じない。
【0032】このように、この実施の形態では、プレキ
ャストコンクリート部材1中に埋め込まれるインサート
2の挿入溝部2aに、連結部材3の係合頭部3aを挿入
して抜け止め溝部2bへ移動するだけで連結部材3の抜
け止めとなり、簡単に連結部材3を取り付けることがで
きる。また、プレキャストコンクリート部材1の表面
に、インサート2が突出していないので、積み重ねて保
管や運搬ができるので、作業性が良い。
【0033】また、盛土5若しくはプレキャストコンク
リート部材1が不同沈下をしても、連結部材3の係合頭
部3aが移動可能である。即ち、盛土5が不同沈下する
場合には、連結部材3の係合頭部3aが抜け止め上部2
bから下部へ移動可能であり、かつピン構造とすること
で回転可能であり、また連結部材3の移動長さが長いの
で、水平を保ち、連結部材3は常時引張力を受ける作用
のみとなる。このため、固定した場合に剪断力も受ける
ことに比べて、剪断力を受けた場合、連結部材3の係合
頭部3aが上下に可動するため連結部材3に剪断力が負
荷されず安定した強度が得られる。また、プレキャスト
コンクリート部材1が不同沈下しても、連結部材3の係
合頭部3aが上方へ移動しても抜け止め上部2bから上
部へ移動することが規制され、連結部材3の水平を保ち
常時引張力のみを受ける作用となり、安定した強度が得
られる。
【0034】次に、インサート2及び連結部材3の他の
実施の形態を、図6乃至図9に示す。図6に示す実施の
形態では、インサート2が図4の実施の形態と同様に構
成されるが、挿入溝部2aから屈曲して抜け止め溝部2
bに連なる長さが短く形成されている。
【0035】図7に示す実施の形態では、インサート2
が図4の実施の形態と同様に構成されるが、挿入溝部2
aからストレートな抜け止め溝部2bとなっている。ま
た、挿入溝部2aは抜け止め溝部2bより溝が浅くなっ
ており、図7(b)に示すように連結部材3の先端がナ
ットより構成される係合頭部3aより突出しない状態に
して挿入溝部2aに挿入し、この挿入溝部2aから抜け
止め溝部2bへ移動する。そして、抜け止め溝部2bの
位置で、連結部材3の鋼棒3bを回転させる。これによ
り、鋼棒3bの先端が係合頭部3aより突出して固定さ
れ、しかも先端が挿入溝部2aに引っかかって挿入溝部
2aから抜けることが防止される。
【0036】このようにインサート2の挿入溝部2a
を、抜け止め溝部2bより溝を浅くすることで、連結部
材3の係合頭部3aが抜け止め部3bから挿入溝部3a
へ移動することを規制するストッパAが構成され、使用
中では連結部材3が挿入溝部2aから外れない。
【0037】なお、図7(c)に示すように、抜け止め
溝部2bの内側に突出してストッパ部2b11を設け、
連結部材3の係合頭部3aが抜け止め溝部2bから挿入
溝部2aからへ移動して抜けることがストッパ部2b1
1により規制される。
【0038】図8に示す実施の形態のインサート2は、
図4の実施の形態と同様に構成されるが、挿入溝部2a
からストレートな抜け止め溝部2bとなっている。ま
た、挿入溝部2aは抜け止め溝部2bより溝が同じ深さ
になっており、連結部材3の先端がナットより構成され
る係合頭部3aより突出した状態にして挿入溝部2aに
挿入し、この挿入溝部2aから抜け止め溝部2bへ移動
する。そして、抜け止め溝部2bの位置に、図8(c)
に示すようにボルト10とナット11で構成されるスト
ッパBを取り付ける。このストッパBにより使用中では
連結部材3が挿入溝部2aから外れない。
【0039】図9に示す実施の形態のインサート2は、
図4の実施の形態と同様に構成されるが、挿入溝部2a
からストレートな抜け止め溝部2bとなっている。ま
た、挿入溝部2aは抜け止め溝部2bより溝が同じ深さ
になっており、連結部材3の先端がナットより構成され
る係合頭部3aより突出した状態にして挿入溝部2aに
挿入し、この挿入溝部2aから抜け止め溝部2bへ移動
する。そして、抜け止め溝部2bの位置に形成されたピ
ン孔20に、図9(c)に示すようにピン21で構成さ
れるストッパCを取り付ける。連結部材3を挿入溝部2
a方向へ移動しようとしても、係合頭部3aがピン21
に引っかかり移動が規制され、使用中では連結部材3が
挿入溝部2aから外れない。
【0040】次に、定着板4及び連結部材3の他の実施
の形態を、図10乃至図12に示す。図10に示す実施
の形態では、定着板4の挿入溝部4aから屈曲溝部4b
をS字状に曲げることで、連結部材3の係合頭部3hが
抜け止め溝部4cから挿入溝部4aへ移動して抜けるこ
とを防止している。
【0041】図11に示す実施の形態では、定着板4に
U字状の金具8を溶接して挿入溝部4aと抜け止め溝部
4cが形成されている。また、挿入溝部4a側にストッ
パ部4dが形成され、連結部材3の係合頭部3hが抜け
止め溝部4cから挿入溝部4aへ移動して抜けることを
防止し、U字状の金具8を溶接するだけで定着板4が簡
単に且つ安価に形成される。
【0042】図12に示す実施の形態では、定着板4に
は、図12(a)に示すように挿入溝部4aと抜け止め
溝部4cとの間に絞り溝部4eが形成されている。連結
部材3の鋼棒3bには、図12(b)及び図12(c)
に示すように係合頭部3aの近傍にストッパ部3iが形
成されている。連結部材3の鋼棒3bを挿入溝部4aか
ら挿入し、ストッパ部3iが絞り溝部4eに引っかから
ないようにして抜け止め溝部4cへ移動させ、この抜け
止め溝部4cで連結部材3を90度回転させてストッパ
部3iが絞り溝部4eに引っかからないようにして取り
付ける。
【0043】なお、この実施の形態では、コンクリート
埋込ジョイントが、プレキャストコンクリート部材1に
用いる場合について説明したが、場所打ちコンクリート
にも同様にして用いることができる。
【0044】また、壁面を有する盛土の補強工法のコン
クリート壁を構成するプレキャストコンクリート部材1
に用いる以外にも、その他の平板の盛土用のコンクリー
ト二次製品、さらに同じ二次製品であるが、擁壁用の断
面L字形ブロックや側溝用のU字ブロック等に用いるこ
とができ、この場合インサートは、例えば吊り上げ用の
インサートとして使用することもできる。
【0045】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明で
は、コンクリート埋込ジョイントは、プレキャストコン
クリート部材や場所打ちコンクリートにも用いることが
でき、コンクリート中に埋め込まれるインサートの挿入
溝部に、連結部材の係合頭部を挿入して抜け止め溝部へ
移動するだけで連結部材と結合でき、自然力では屈曲溝
部に沿って逆に推道する極めて少ない不可逆性を有した
インサートであり、連結部材の係合頭部を挿入して抜け
止め溝部へ移動するだけで連結部材の抜け止めとなり、
簡単に連結部材を取付けることが可能である。
【0046】また、プレキャストコンクリート部材にイ
ンサートが埋め込まれる場合には、インサートが表面か
ら突出していないので、積み重ねて保管や運搬ができる
ので、作業性が良い。
【0047】また、壁面を有する盛土の補強工法のコン
クリート壁を構成するプレキャストコンクリート部材に
用いる以外にも、その他の平板の盛土用のコンクリート
二次製品、さらに同じ二次製品であるが、擁壁用の断面
L字形ブロックや側溝用のU字ブロック等に用いること
ができる。
【0048】請求項2記載の発明では、インサートに、
係合頭部が前記抜け止め溝部から挿入溝部へ移動するこ
とを規制するストッパを設けているので、連結部材の係
合頭部が抜け止め溝部から挿入溝部へ移動することを規
制され、使用中では挿入溝部から外れない。
【0049】請求項3記載の発明では、連結部材の他端
に、定着板が接続可能であり、壁面を有する盛土の補強
工法で定着板により、安定した引っ張り強度が得られ
る。
【0050】請求項4記載の発明では、コンクリート埋
込ジョイントは、プレキャストコンクリート部材や場所
打ちコンクリートにも用いることができ、コンクリート
中に埋め込まれるインサートの挿入溝部に、連結部材の
係合頭部を挿入して抜け止め溝部へ移動するだけで連結
部材の抜け止めとなり、簡単に連結部材の取付が可能で
ある。
【0051】また、プレキャストコンクリート部材にイ
ンサートが埋め込まれる場合には、インサートが表面か
ら突出していないので、積み重ねて保管や運搬ができる
ので、作業性が良い。
【0052】また、盛土が不同沈下をしても、連結部材
の係合頭部が抜け止め上部から下部へ移動可能であり、
かつピン構造とすることで回転可能であり、また連結部
材の移動長さが長いので、水平を保ち、連結部材は常時
引張力を受ける作用のみとなる。このため、固定した場
合に剪断力も受けることに比べて、剪断力を受けた場
合、連結部材の係合頭部が上下に可動するため連結部材
に剪断力が負荷されず安定した強度が得られる。
【0053】請求項5記載の発明では、インサートに、
係合頭部が前記抜け止め溝部から挿入溝部へ移動するこ
とを規制するストッパを設けているので、連結部材の係
合頭部が抜け止め溝部から挿入溝部へ移動することを規
制され、使用中では挿入溝部から外れない。
【0054】請求項6記載の発明では、連結部材の他端
に、定着板を接続して盛土を行なうから、連結部材の他
端に定着板が接続可能であり、壁面を有する盛土の補強
工法で定着板により、安定した引っ張り強度が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】盛土の補強工法を示す概略図である。
【図2】盛土の補強工法の斜視図である。
【図3】プレキャストコンクリート部材の斜視図であ
る。
【図4】インサートを示す図である。
【図5】連結部材を示す図である。
【図6】インサート及び連結部材の他の実施の形態を示
す図である。
【図7】インサート及び連結部材の他の実施の形態を示
す図である。
【図8】インサート及び連結部材の他の実施の形態を示
す図である。
【図9】インサート及び連結部材の他の実施の形態を示
す図である。
【図10】定着板及び連結部材の他の実施の形態を示す
図である。
【図11】定着板及び連結部材の他の実施の形態を示す
図である。
【図12】定着板及び連結部材の他の実施の形態を示す
図である。
【符号の説明】
1 コンクリート部材 2 インサート 2a 挿入溝部 2b 抜け止め溝部 3 連結部材 3a 係合頭部 4 定着板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 幸一 東京都足立区東伊興町28−56 (72)発明者 今津 賀昭 東京都千代田区神田須田町1−23−2 大 木建設株式会社内 (72)発明者 村山 耕一 東京都千代田区神田須田町1−23−2 大 木建設株式会社内 Fターム(参考) 2D041 GA04 GB01 2D044 CA06 2D048 AA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート中に埋め込まれるインサート
    と、このインサートに連結される連結部材とからなり、
    この連結部材の先端に係合頭部を有し、一方前記インサ
    ートに前記係合頭部を挿入可能な挿入溝部と、この挿入
    溝部に連なり前記係合頭部の移動を可能にし、かつ所定
    移動位置で前記係合頭部が係合可能である抜け止め溝部
    を有することを特徴とするコンクリート埋込ジョイン
    ト。
  2. 【請求項2】前記インサートに、前記係合頭部が前記抜
    け止め溝部から前記挿入溝部へ移動することを規制する
    ストッパを設けたことを特徴とする請求項1記載のコン
    クリート埋込ジョイント。
  3. 【請求項3】前記連結部材の他端に、定着板が接続可能
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    コンクリート埋込ジョイント。
  4. 【請求項4】埋め込まれたインサートを有するプレキャ
    ストコンクリート部材を垂直に施工し、前記インサート
    の挿入溝部に連結部材の先端の係合頭部を挿入し、この
    連結部材の係合頭部を前記挿入溝部に連なる抜け止め溝
    部へ移動させて係合して抜け止めして盛土を行なうこと
    を特徴とする壁面を有する盛土の補強工法。
  5. 【請求項5】前記インサートに、前記係合頭部が前記抜
    け止め溝部から前記挿入溝部へ移動することを規制する
    ストッパを設けたことを特徴とする請求項4記載の壁面
    を有する盛土の補強工法。
  6. 【請求項6】前記連結部材の他端に、定着板を接続して
    盛土を行なうことを特徴とする請求項4または請求項5
    記載の壁面を有する盛土の補強工法。
JP10236664A 1998-08-24 1998-08-24 コンクリート埋込ジョイント及び壁面を有する盛土の補強工法 Pending JP2000064289A (ja)

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