JP2000064111A - 作業用手袋の製造方法 - Google Patents

作業用手袋の製造方法

Info

Publication number
JP2000064111A
JP2000064111A JP22703498A JP22703498A JP2000064111A JP 2000064111 A JP2000064111 A JP 2000064111A JP 22703498 A JP22703498 A JP 22703498A JP 22703498 A JP22703498 A JP 22703498A JP 2000064111 A JP2000064111 A JP 2000064111A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glove
water
slip portion
repellent
slip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22703498A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryukichi Adachi
隆吉 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kachiboshi Industry Co Ltd
Original Assignee
Kachiboshi Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kachiboshi Industry Co Ltd filed Critical Kachiboshi Industry Co Ltd
Priority to JP22703498A priority Critical patent/JP2000064111A/ja
Publication of JP2000064111A publication Critical patent/JP2000064111A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gloves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑止め部を形成した手袋に対して単に撥水処
理を施すという極めて簡便な手法により滑止めの機能と
撥水機能とを兼備した作業用手袋を得ることができる。 【解決手段】本発明の作業用手袋の製造方法は、編成手
袋本体の片面又は両面に弾質性の滑止め部を形成した後
に撥水処理を施したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は作業用手袋に関する
もので、更に詳しくは滑止め機能を保有すると共に撥水
機能も備える作業用手袋に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、撥水処理を施した糸を使用して作
った作業用手袋は存在していた。しかしながら、撥水処
理をした手袋は滑り易く作業時に使い難いという欠点が
あった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】そこで、この撥水処理
をした手袋に合成樹脂又はゴムによる滑止め処理加工を
することが考えられるが、しかし手袋を構成する糸に撥
水処理が施されているため、滑止め処理工程において合
成樹脂ペーストゾル又はゴムラテックスが手袋繊維には
じかれて繊維中に浸透及び含浸できず、したがって手袋
繊維にしっかりと絡まって離脱不能に固着する滑止め部
を形成することができなかった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は前記
事情に基づいてなされたものであり、編成手袋に通常の
手法により弾質性の滑止め部を形成している点は従来一
般の作業用手袋と基本的に異なるところはないが、本発
明の場合、この滑止め部を形成した後の作業用手袋に撥
水処理を施した点が最大の技術的特徴となっている。 【0005】ここで、弾質性の滑止め部を形成する材料
としては、塩化ビニル樹脂(以下「PVC」という。)
やシリコン樹脂などの合成樹脂の他、天然ゴムや合成ゴ
ムであってもよい。滑止め部は編成手袋の片面でも両面
でもよく、滑止め部の形態は点状や線状の突子や突状を
散在又は配設したもの、あるいは面状に施したもの、さ
らには点状や線状又は面状を組合わせたものなど多様な
パターンが含まれる。 【0006】撥水処理は手袋の繊維に撥水機能を付与す
ることを目的としてなされるものである。なぜならば、
滑止め部は合成樹脂やゴムにより形成されているので、
水の浸透する懸念がないからである。ところで、撥水処
理する手法は特に限定されないが、一般的に液状の撥水
剤を霧状に噴霧するものである。この際、滑止め部の有
無に関係なく手袋の外側全域にわたってほぼ均等にスプ
レー塗布すればよい。なぜならば、合成樹脂やゴムで成
形してある滑止め部にはスプレー塗布された撥水剤が含
浸せず、表面に弱く付着する程度である。一方、手袋繊
維部分にスプレー塗布された撥水剤は繊維中に浸透し含
浸する。 【0007】このように形成すれば、まず最初に、編成
手袋に滑止め加工によって手袋の編地の繊維に絡まった
状態で滑止め部が強固に固着するので、滑止め部を手袋
から離脱不能に取付けることができ、次いで撥水処理を
施すことによって、滑止め部による滑止め機能を保有し
たまま、手袋の繊維組織に撥水剤を含浸させて手袋の編
地に撥水機能を付与することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明による作業用手袋の
製造方法の実施形態について具体的に説明する。 【0009】まず、代表的な実施形態による製造方法
は、線糸又は合成繊維糸にて編成された手袋本体に、P
VCを主成分としてレジン及び可塑剤並びに顔料、安定
剤、充填剤などを配合して作ったPVCペーストゾルを
スクリーン印刷などの手段により所望パターン、例えば
円形の小突部の散在状態にプリントし、手袋本体の編成
組織に浸透させる。プリント成形直後の滑止め部形成素
材は未だ豆腐のように軟弱な組織であるため、次にプリ
ント後の手袋を加熱炉に導入し、加熱乾燥処理してPV
Cをゲル化し、手袋本体の編成組織に絡み合った離脱不
能の滑止め部を形成する。 【0010】次いで、このように滑止め部を形成した手
袋に液状の撥水剤をスプレーガンにより霧状に噴霧して
手袋の両面をスプレー塗布する。この際、撥水剤による
スプレー塗布は、滑止め部を含む手袋外面全域にわたっ
て均等に行う。このようにしてスプレー塗布した撥水剤
のうち、手袋の繊維に吹き付けたものは繊維組織にその
まま含浸するが、滑止め部に吹き付けたものはPVCに
含浸することなくその殆んどがはじかれ、滑止め部には
僅かに付着している程度である。 【0011】このようにスプレー塗布した後の手袋を加
熱炉に導入し、加熱乾燥処理して撥水剤を含浸している
繊維組織に定着させて撥水処理工程が終了する。ここで
撥水剤は、フッ素系撥水撥油剤(日華化学株式会社製造
のNKガード NDN−7)を使用した。 【0012】尚、前記一連の加工工程において、手袋は
これを常に平らで正しい形状を保持させるために、当該
手袋の内部に手形の輪郭に形成した金属板より成る中型
を挿入しておくことが望ましい。 【0013】以上の製造工程を経て得た作業用手袋は、
滑止め部には少しの撥水剤が残存しているものの作業時
における手袋の滑止め効果という点では何らの支障なく
その目的を達成し、しかも編成手袋の撥水作用も遺憾な
く発揮するものである。 【0014】前記実施形態では滑止め部をPVCにより
形成したが、ゴムによって形成してもよい。この場合の
一例の製造方法を説明する。例えば、天然ゴムラテック
スと合成ゴムラテックスとを混合し、これに適量の加硫
剤、熱安定剤、充填剤、着色顔料等を添加した配合ラテ
ックスを編成手袋の片面又は両面の編成組織内に圧入し
た状態で所定のパターンでプリントし、加熱乾燥処理す
る。次いで、このようにして滑止め部を形成した手袋に
霧状撥水剤を手袋の両面に噴霧してスプレー塗布する。
このようにしてスプレー塗布した撥水剤は手袋の繊維組
織にはそのまま含浸するが、滑止め部におけるゴムには
含浸することなくその殆どがはじかれ、滑止め部には僅
かに付着している程度である。 【0015】このようにスプレー塗布した後の手袋を加
熱乾燥して撥水剤を含浸している繊維組織に定着した
後、ゴム分子間の結合を強化してその弾性及び引張強度
を増大させるために、上下の熱板間に挟んで加硫プレス
機に導入して滑止め部を形成する。この際、滑止め部の
表面には僅かに撥水剤が付着していることによって、ゴ
ムの粘着性が減少するため、加硫プレス機に滑止め部が
接着することが回避でき、したがって加硫プレス機に接
着することによる滑止め部の手袋からの離脱という不都
合が解消され、製品歩留まりの向上にも寄与することが
できる。 【0016】以上の製造工程を経て得た作業用手袋は、
ゴムによる滑止め部に若干の撥水剤が付着しているもの
の作業時においては滑止め部によって支障なく滑止め効
果を発揮し、しかも編成手袋の撥水作用も遺憾なく発揮
される。 【0017】 【発明の効果】本発明による製造方法によれば、滑止め
部を固着した後の手袋に対して単に撥水処理を施すとい
う極めて簡便な手法により滑止めの機能と撥水機能とを
兼備した作業用手袋を得ることができる。 【0018】また、ゴムによる滑止め部を形成した手袋
に撥水処理を施すことによって、滑止め部が加硫プレス
機に接着することを防止でき、製品歩留まりの向上にも
貢献できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 編成手袋本体の片面又は両面に弾質性の
    滑止め部を形成した後に撥水処理を施したことを特徴と
    する作業用手袋の製造方法。
JP22703498A 1998-08-11 1998-08-11 作業用手袋の製造方法 Pending JP2000064111A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22703498A JP2000064111A (ja) 1998-08-11 1998-08-11 作業用手袋の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22703498A JP2000064111A (ja) 1998-08-11 1998-08-11 作業用手袋の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000064111A true JP2000064111A (ja) 2000-02-29

Family

ID=16854499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22703498A Pending JP2000064111A (ja) 1998-08-11 1998-08-11 作業用手袋の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000064111A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE602004011492T2 (de) Verfahren zur Herstellung eines polymeren Bekleidungsstoffes
EP2731774B1 (en) Process for forming a polymeric coating on a liner and corresponding product
JP2001513680A (ja) 彫刻模様(sculpted)のフロアーマット
US5499400A (en) Work gloves and manufacture thereof
KR101453331B1 (ko) 종이원단 제조방법
JP2000064111A (ja) 作業用手袋の製造方法
KR102158065B1 (ko) 돌기패턴이 형성된 내절단성 원단 및 이의 제조방법
JP2540729B2 (ja) 作業用手袋の製造方法
JP3782268B2 (ja) 作業用手袋の製造方法
US6773752B2 (en) Method for making synthetic leather
US20020040762A1 (en) Textile composition
JPS6342981A (ja) 柔軟な皮革様シ−ト状物の製造方法
KR20120017588A (ko) 통기성을 가지는 인조가죽의 제조방법
WO2013080932A1 (ja) 作業用手袋
JP2001073211A (ja) 作業用手袋およびその製造方法
CN112739761B (zh) 聚合物胶乳及层叠体
KR100547231B1 (ko) 고무코팅 장갑의 제조방법
JP2005507465A (ja) 防湿性生地およびその製造方法
JPH08326282A (ja) 床材用上張材の製造方法
JP3884298B2 (ja) ゴルフ用手袋並びに製造方法
JPH0421507B2 (ja)
JPH0474443B2 (ja)
JPH08291475A (ja) 自然的な凹凸と立毛を有する繊維交絡シート状物
KR101556065B1 (ko) 저장력 폐원단의 코팅방법
KR100804041B1 (ko) 슬립 방지용 섬유기재 및 그의 제조방법