JP2000063618A - 熱可塑性エラストマー組成物 - Google Patents

熱可塑性エラストマー組成物

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JP2000063618A
JP2000063618A JP23618198A JP23618198A JP2000063618A JP 2000063618 A JP2000063618 A JP 2000063618A JP 23618198 A JP23618198 A JP 23618198A JP 23618198 A JP23618198 A JP 23618198A JP 2000063618 A JP2000063618 A JP 2000063618A
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JP
Japan
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olefin
copolymer
component
ethylene
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JP23618198A
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English (en)
Inventor
Kenji Miyawaki
賢司 宮脇
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のエアバッグシステムのエアバッグカ
バーにおいて、補強用ナイロン系ネットを必要とせず、
非塗装でエアバッグカバーに用いられ、かつ大幅なコス
トダウンを可能にした熱可塑性エラストマー組成物を提
供すること。 【解決手段】下記(a)〜(g)からなる熱可塑性エラ
ストマー組成物。 (a)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とす
る末端重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
ン化合物を主体とする中間重合体ブロックBとからなる
ブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック
共重合体で5〜50重量%、(b)プロピレンと炭素数
2〜8のα−オレフィンとの共重合体10〜60重量
%、(c)高密度ポリエチレン 5〜70重量%、
(d)パラフィン系オイル 5〜50重量%、(e)エ
チレン−α・オレフィン共重合体ゴム及びまたはエチレ
ン−α・オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴム5〜7
0重量%、(g)シリコ−ンオイル0.1〜10重量%

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの安全
装置として用いられるエアバッグシステムのエアバッグ
カバーにおいて、エアバッグの高温および低温における
展開性、展開時の耐飛散性に優れ、かつ塗装が必要でな
く、安価で優れた成形外観を有する熱可塑性エラストマ
ー組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグカバーは中に補強用ナ
イロン系ネットを入れたウレタンが使用されており、内
部に折り畳まれて収納されたエアバッグの膨張展開によ
って、補強用ナイロン系ネットのない薄肉部で破裂する
ようになっている。しかし、このようなエアバッグカバ
ーは補強用ナイロン系ネットを使用しない場合では、破
裂時に薄肉の開裂部以外に亀裂が生じる、あるいはカバ
ーが飛散するといった問題が生じ、補強用ナイロン系ネ
ットを使用した場合では、エアバック展開時の開裂性の
問題は解決されるものの、エアバッグカバー成形時、補
強用ネットの位置合わせに時間がかかる、補強用ナイロ
ン系ネットの位置ズレによる不良率が高くなる、あるい
はウレタンRIM成形によるため生産性が低くなるとい
った欠点があった。
【0003】また、補強用ナイロン系ネットをいれない
熱可塑性樹脂によるエアバッグカバーも数多く検討され
たが、これらのものでは硬度が40〜98という自動車
内装部品として人間が不愉快に感じない柔らかさで温度
−40℃〜90℃において確実にエアバッグが展開し、
エアバッグ展開時にエアバッグカバーが開裂部以外に亀
裂を生じたり、破片が絶対飛散しないことは非常に困難
であった。その中でも、一部のポリオレフィン系熱可塑
性樹脂において、成形直後の状態では温度−40℃〜9
0℃において良好な展開性能を有するものの高温老化試
験、あるいは耐候性試験後にポリオレフィン系熱可塑性
樹脂の結晶化度の変化などの相構造の変化に伴う物性の
変化により、これらの高温老化試験、耐候性試験後に温
度−40℃〜90℃におけるエアバッグの展開性、展開
時の耐飛散性が満足できない。このように、成形直後の
みならず高温老化試験、耐候性試験後においてもに優れ
た展開性能を有する硬度40〜98のエアバッグカバー
は開発されていないのが現状である。
【0004】さらに、これらの現在検討されているエア
ーバッグカバーは、そのほとんどが爪、衣服などによる
傷、べたつきなどの不快な触感、太陽光による変色を抑
えるために塗装がなされており、生産性・経済性などの
面から塗装の必要ないエアーバッグカバーが求められて
きた。これまで耐傷つき性の向上、あるいはべたつきの
抑制のために、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級
脂肪酸アミドといった有機滑剤や、低粘度のシリコーン
オイルを添加し、成形品の表面滑り性を大きくすること
で改良する試みがなされている。しかしながら、これら
のものは経時あるいは熱などにより表面へ著しく移行す
るために、成形品の外観が損なわれたり、耐傷つき性が
低下してしまう問題があった。
【0005】また、これらの組成物の低温での展開性能
を保持するためには高価なゴム成分を多く配合する必要
があり、最終的な組成物としての価格も高価になりがち
で、コストダウンが図りにくい材料であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、自動車などの安全装置とし
て用いられるエアバッグシステムのエアバッグカバーに
おいて補強用ナイロン系ネットを入れたウレタン塗装品
ではできなかった補強用ナイロン系ネットを必要としな
いJIS K6301のスプリング硬さ(硬度)40〜
98の非塗装エアバッグカバーに用いられる新規な熱可
塑性エラストマー組成物であり、かつ大幅なコストダウ
ンを可能にした熱可塑性エラストマー組成物を提供する
ところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の研
究を進めた結果、a成分の水添ブロック共重合体として
知られるスチレン系エラストマーのうち特に数平均分子
量が70000以上のものを主成分とし、e成分の共重
合体ゴムまたはf成分の熱可塑性エラストマーを添加ア
ロイ化することによって低温側での展開性能を改善し、
b成分のプロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィンと
の共重合体を添加アロイ化することによって高温側での
展開性能を改善し、g成分である粘度が50000cs
t以上のシリコーンオイルにより耐傷つき性、べたつき
を改善するという配合設計思想で、−40℃〜90℃と
いう広い温度範囲で展開性、展開時の耐飛散性に優れた
エアバッグカバーを得ることができ、かつこれらの最適
な組み合わせにより、成形直後のみならず高温老化試
験、耐候性試験後も−40℃〜90℃という広い温度範
囲で展開性、展開時の耐飛散性に優れた塗装の必要のな
いエアバッグカバーを得ることを見いだし、本発明を完
成するに至ったものである。
【0008】即ち本発明は、下記の請求項に記載の成分
a、b、c、d、e、gまたは成分a、b、c、d、
f、gを溶融混練してペレット化したエアバッグカバー
に好適な高温、低温展開性能に優れる熱可塑性エラスト
マー組成物を提供するものである。 (a)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とす
る末端重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
ン化合物を主体とする中間重合体ブロックBとからなる
ブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック
共重合体でスプリング硬度(JIS K6301) が99以下のも
ので、かつ数平均分子量が70000以上のもの 5〜
50重量% (b)プロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィンとの
共重合体のうち熱変形温度が90℃以上のもの 10〜
60重量% (c)メルトインデックスが0.1g/10min〜3
0g/10minの高密度ポリエチレン 5〜70重量
% (d)パラフィン系オイル 5〜50重量% (e)エチレン−α・オレフィン共重合体ゴム及びまた
はエチレン−α・オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴ
ムのうちガラス転移点が−30℃以下のもの 5〜70
重量% (f)動的に加硫されたエチレン−α・オレフィン共重
合体ゴムとポリオレフィン系樹脂のブレンド体または、
動的に加硫されたエチレン−α・オレフィン−非共役ジ
エン共重合体ゴムとポリオレフィン系樹脂のブレンド体
からなる熱可塑性エラストマーのうち脆化温度が−50
℃以下のもの 5〜70重量% (g)粘度(JIS Z8803、25℃)が5000
0cst以上であるシリコ−ンオイル0.1〜10重量
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関して詳細に説明
する。本発明で用いられる水添ブロック共重合体は、少
なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とする末端重
合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエン化合物
を主体とする中間重合体ブロックBとからなるブロック
共重合体を水素添加して得られるものであり、下記一般
式で示される構造を有するビニル芳香族化合物−共役ジ
エン化合物ブロック共重合体の水素添加されたものであ
る。 A−(B−A)n (1≦n≦5) この水添ブロック共重合体は、水添ブロック共重合体エ
ラストマー組成物を得るために硬度99以下、好適には
90以下のものを使用する必要があるので、ビニル芳香
族化合物を5〜50重量%、好ましくは10〜40重量
%含み、さらにブロック構造について言及すると、ビニ
ル芳香族化合物を主体とする末端重合体Aが、ビニル芳
香族化合物重合体ブロックまたは、ビニル芳香族化合物
を50重量%を越え好ましくは70重量%以上含有する
ビニル芳香族化合物と水素添加された共役ジエン化合物
との共重合体ブロックの構造を有しており、さらに、水
素添加された共役ジエン化合物を主体とする中間重合体
ブロックBが、水素添加された共役ジエン化合物重合体
ブロック、または水素添加された共役ジエン化合物を5
0重量%を越え好ましくは70重量%以上含有する水素
添加された共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物との
共重合体ブロックの構造を有するものである。 また、
ビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック及び水
素添加された共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロ
ックがそれぞれ2個以上ある場合は、各重合体ブロック
はそれぞれが同一構造でもよく、異なる構造であっても
良い。
【0010】水添ブロック共重合体を構成するビニル芳
香族化合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、p−第3ブチルスチレン等のう
ちから1種または2種以上が選択でき、中でもスチレン
が好ましい。また水素添加された共役ジエン化合物を構
成する水添前の共役ジエン化合物としては、例えばブタ
ジエン、イソプレン、2.3−ジメチル−1.3−ブタ
ジエン等のうちから1種または2種以上が選ばれ、中で
もブタジエン、イソプレン及びこれらの組み合わせが好
ましい。さらに水添ブロック共重合体の分子構造は、直
鎖状、分岐状、放射状或いはこれらの任意の組み合わせ
のいずれであっても良い。また、本発明で用いるa成分
の水添ブロック共重合体の数平均分子量(Mn)は70
000以上、好ましくは90000〜200000の範
囲であり、分子量分布Mw/Mnは10以下(Mw:重
量平均分子量)、好ましくは5以下、さらに好ましくは
2以下である。数平均分子量が70000未満の場合、
十分な耐熱性を付与することができない。分子量分布が
10をこえると強度、耐熱性が低下する。a成分の配合
量としては、5〜50重量%で、好ましくは10〜45
重量%である。a成分の配合量が5重量%未満では、高
温、低温ともに充分な強度、あるいは耐衝撃性を付与す
ることができず、50重量%を越える場合は、流動性が
著しく低下するため成形時後に良好な外観の成形品を得
ることができない。また、a成分の水添ブロック共重合
体は、数平均分子量が大きいため作業性改善のために、
後述のc成分のパラフィン系オイルの油展品を適宜用い
ることができる。
【0011】次に、本発明の成分bとして用いられてい
るプロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィンとの共重
合体は、得られる組成物の加工性、耐熱性向上に有効で
あり、例えばプロピレンと他の少量のα−オレフィンの
ランダム及びまたはブロック共重合体、具体的にはポリ
プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1−ヘキ
セン共重合体、プロピレンー4ーメチルー1ペンテン共
重合体、及びポリ4ーメチルー1−ペンテン、ポリブテ
ン−1等があげられ、なかでもエチレン−プロピレンブ
ロック共重合体が好ましく、その中でもエチレン含有量
が2〜30重量%のものが好ましい。さらに高温老化試
験、耐候性試験での物性の変化を抑えるために造核剤が
添加されていることが好ましい。このプロピレンと炭素
数2〜8のα−オレフィンとの共重合体のメルトフロー
レート(ASTM-D-1238L条件、230℃)は0.1〜60g
/10min特に0.5〜50g/10minの範囲の
ものが好適に使用できる。メルトフローレートが0.1
g/10min未満では、成形時の流動性が悪化し、6
0g/10minを超えると耐熱性が低下するので好ま
しくない。また、ここで熱変形温度(JISK7207 4.6kgf/
cm2)を90℃以上に制限したのは、それ未満の場合は
耐熱性向上に効果がないためである。b成分の配合量と
しては、10〜60重量%であり、好ましくは30〜5
0重量%である。b成分の配合量が10重量%未満では
十分な耐熱性を付与することができず、60重量%をこ
えるとと、低温での耐衝撃性が著しく低下するために−
40℃でのエアバックカバー展開時に良好な展開性能を
発揮することができない。
【0012】本発明で用いるc成分の高密度ポリエチレ
ンはa成分やe成分、f成分を部分的に置き換えること
により、耐熱性や耐寒性を大きく損なうことなく材料コ
ストの低減が計れる。この高密度ポリエチレンのメルト
フローレートは0.1〜30g/10min特に0.5
〜20g/10minのものが効果的に使用できる。メ
ルトフローレートが0.1g/10min未満では、成
形時の流動性が悪化し、30g/10minを超えると
成形品外観が悪化し、また耐熱性、機械特性の低下を招
くとともに、エアバッグカバー展開時の展開性にも悪影
響を及ぼす。c成分の高密度ポリエチレンの添加量は5
〜70重量%が好ましい。5重量%未満ではコスト低減
の効果が顕著でなく、70重量%を越えると成形外観の
悪化、機械特性の低下を招き好ましくない。
【0013】本発明で用いるd成分のパラフィン系オイ
ルは、得られる組成物の硬度を調整し、柔軟性を与える
作用を持つ必須成分である。一般にゴムの軟化、増容、
加工性向上に用いられるプロセスオイルまたはエクステ
ンダーオイルとよばれる鉱物油系ゴム用軟化剤は芳香族
環、ナフテン環、パラフィン鎖の3者が組み合わさった
混合物であり、パラフィン鎖の炭素数が全炭素数の50
%以上占めるものがパラフィン系と呼ばれ、ナフテン環
炭素数が30から45%のものがナフテン系、芳香環炭
素数が30%を越えるものが芳香族系とされる。本発明
の成分dとして用いられるオイルは上記区分でパラフィ
ン系のものが好ましく、ナフテン系、芳香族系のものは
分散性、溶解性の点で好ましくない。パラフィン系ゴム
用軟化剤の性状は37.8℃における動粘度はが20〜
500cst、流動点が−10〜−15℃および引火点
が170〜300℃を示す。d成分のパラフィン系オイ
ルの配合量は5〜50重量%であり、好ましくは10〜
30重量%である。d成分の配合量が5重量%未満の配
合では、得られる組成物が樹脂組成物に近くなるため、
硬度が増し、柔軟性を失う他に経済的観点からも好まし
くない。d成分の配合量が50重量%をこえた配合のも
のは、軟化剤のブリードアウトを生じやすく最終製品に
粘着性を生じる恐れがあり、機械的性質を低下させるた
め好ましくない。
【0014】更に、本発明のe成分として用いられる共
重合体ゴムは、−40℃でのエアバッグ展開性を改善す
るための必須成分である。エチレン−α・オレフィン共
重合体ゴム及びまたはエチレン−α・オレフィン−非共
役ジエン共重合体ゴムにおけるα・オレフィンは炭素数
3〜15のものが適する。非共役ジエンとしてはジシク
ロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、エチリデンノ
ルボルネン、及びメチレンノルボルネン等が使用でき
る。本発明においては入手の容易さ、耐衝撃性改良の観
点からα・オレフィンとしてはポリプロピレンが適す
る。従って、e成分としてはいわゆるEPR、EPDM
が好適となる。共重合ゴムのエチレン/α・オレフィン
比は重量比で50/50〜90/10、さらに好ましく
は、60/40〜80/20が適する。ここで、ガラス
転移点を−30℃以下に規定したのは、−30℃をこえ
るガラス転移点を持つものは−40℃でのエアバッグカ
バー展開性を改善できない為である。e成分の配合量は
5〜70重量%の範囲で選ぶことができ、好ましくは1
0〜65重量%である。e成分が5重量%未満では共重
合体ゴムを添加する効果としての−40℃でのエアバッ
グ展開性の改善が認められず好ましくない。e成分が7
0重量%をこえると得られるエラストマー状組成物の高
温での強度を保持できず、90℃でのエアバッグ展開性
が好ましくないばかりか、高温時の耐熱保形性が著しく
悪化し成形物としての使用に耐えない。
【0015】本発明のf成分として用いられる熱可塑性
エラストマーは−40℃でのエアバッグ展開性を改善す
るための成分であり、共重合体ゴムにおけるα・オレフ
ィンは炭素数3〜15のものが適する。非共役ジエンと
してはジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、
エチリデンノルボルネン、及びメチレンノルボルネン等
が使用できる。本発明においては入手の容易さ、耐衝撃
性改良の観点からα・オレフィンとしてはポリプロピレ
ンが適する。従って、f成分中のエチレン−α・オレフ
ィン−非共役ジエン共重合体ゴムとしてはいわゆるEP
DMが好適となる。共重合ゴムのエチレン/α・オレフ
ィン比は重量比で50/50〜90/10、さらに好適
には60/40〜80/20が適する。加硫剤としては
通常のゴム用の加硫剤を用いる事ができ、とくに硫黄の
他にアルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、ジク
ミルペルオキシドのような有機過酸化物が特に好適に用
いられる。加硫剤の他に加硫助剤、酸化防止剤等を併用
しても良い。アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹
脂の添加量は共重合体ゴム100重量部に対して、0.
5部〜15重量部の範囲が強度と加工性のバランスの点
で好ましい。有機過酸化物の場合、共重合体ゴム100
重量部に対して0.05重量部〜1重量部の範囲が強度
と加工性のバランスの点で好ましい。共重合体ゴム10
0重量部に対して、ポリオレフィン系樹脂を5重量部以
上含むことが加工性を保つために不可欠である。共重合
体ゴムとポリオレフィン系樹脂のブレンド体を動的に溶
融混練させながら、加硫剤を加えて加硫させて本成分f
を得る事ができる。ここで熱可塑性エラストマーの脆化
温度を−50℃以下に規定したのは、それ以上の脆化温
度を持つものは−40℃でのエアバッグカバー展開性を
改善できない為である。f成分の配合量は5〜70重量
%の範囲で選ぶことができ、好ましくは10〜65重量
%の範囲である。f成分が5重量%未満の配合では共重
合体ゴムを添加する効果としての−40℃でのエアバッ
グ展開性の改善が認められず好ましくない。f成分が7
0重量%をこえると得られるエラストマー状組成物の高
温での強度が保持できず、90℃でのエアバッグ展開性
が好ましくないばかりか、高温時の耐熱保形性が著しく
悪化し成形物としての使用に耐えない。
【0016】本発明で用いられるg成分であるシリコー
ンオイルは、耐傷つき性を付与し、エラストマー特有の
べたつきを防ぐ成分である。このシリコーンオイルの分
子構造におけるシロキサン主鎖の結合する置換基の種類
については特に限定するものではないが、その中でもジ
メチルシリコーンオイル、、メチルフェニルシリコーン
オイル、あるいはアルキル変性シリコーンオイルが好適
に用いられる。このf成分であるシリコーンオイルの粘
度は50000cst以上、好ましくは100000以
上である。シリコーンオイルの粘度が50000cst
未満では初期の耐傷つき性、べたつきが改良されるもの
の経時、あるいは熱による成形品表面の移行が著しくな
り好ましくない。g成分の配合量としては0.1〜10
重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。g成分の
配合量が0.1重量%未満では耐傷つき性、べたつきを
十分に改良することができず、10重量%をこえる場合
得られる組成物の機械的強度を低下させ、さらに経済的
な面からも好ましくない。また、このシリコーンオイル
の使用にあたっては、シリコーンオイルの分散性向上、
作業性改善のために、あらかじめ熱可塑性樹脂に練り込
んだものを使用することはなんら差し支えない。
【0017】上記の(a)〜(g)成分のほかに、本発
明の組成物はさらに必要に応じて、無機充鎮剤、ポリス
チレン樹脂のような安価な樹脂を配合することも可能で
ある。これらは、増量剤として製品コストの低下をはか
ることの利益があるばかりでなく、品質改良(無機充填
剤:耐熱保形、難燃性付与等 ポリスチレン樹脂:加工
性向上等)に積極的効果を付与する利点もある。無機充
鎮剤としては、例えば炭酸カルシウム、カーボンブラッ
ク、タルク、水酸化マグネシウム、マイカ、硫酸バリウ
ム、天然ケイ酸、合成けい酸(ホワイトカーボン)、酸
化チタン等があり、カーボンブラックとしてはチャンネ
ルブラック、ファーネスブラック等が使用できる。これ
らの無機充填剤のうちタルク、炭酸カルシウムは経済的
にも有利で好ましいものである。また、この目的で使用
できるポリスチレン樹脂は、ラジカル重合法、イオン性
重合法で得られるものが好適に使用でき、その数平均分
子量は5000〜500000、好ましくは10000
〜200000の範囲から選択でき、分子量分布Mw/
Mnは5以下のものが好ましい。さらに必要に応じて造
核剤、外滑剤、内滑剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミ
ン系光安定剤、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、着
色剤等を添加しても良い。
【0018】本発明の組成物を製造する方法としては、
通常の樹脂組成物、ゴム組成物の製造に用いられる一般
的な方法を採用できる。基本的には機械的溶融混練方法
であり、これらには単軸押出機、二軸押出機、バンバリ
ーミキサー、各種ニーダー、ブラベンダー、ロール等が
用いられる。この際、各成分の添加順序には制限がな
く、例えば、全成分をヘンシェルミキサー、ブレンダー
等の混合機で予備混合し上記の混練機で溶融混練した
り、任意の成分を予備混合しマスターバッチ的に溶融混
練し、さらに残りの成分を添加し溶融混練する等の添加
方法を採用できる。また、この際溶融混練する温度は1
80℃〜300℃の中から好適に選ぶことができる。こ
こで得られた水添ブロック共重合体組成物はさらにエア
バッグカバーの金型を備えた射出成形機に供給し短時間
で射出成形しエアバッグカバーを得ることができる。ま
た、射出成形品の不要なバリ、ランナー部、およびスプ
ール部は本発明の組成物が熱可塑性であるため、リサイ
クル成形が可能であり、再度エアバッグカバーの素材と
して利用出来る長所を持つ。本発明による組成物は、エ
アバッグカバー以外の用途にも各種適用できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明は、これら実施例に限定されるもので
はない。以下に示す実施例及び比較例において配合した
各成分は以下の通りである。 <成分a−1>クラレ製セプトン4055:ポリスチレ
ン−水素添加されたポリイソプレン−ポリスチレンの構
造を有し、結合スチレン量30重量%、数平均分子量が
約170000 <成分a−2>旭化成工業製タフテックH1272:ポ
リスチレン−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチ
レンの構造を有し、結合スチレン量35重量%、数平均
分子量が約120000(パラフィン系オイル(出光興
産製ダイアナプロセスオイルPW−380[パラフィン
系プロセスオイル、動粘度:381.6cst(40
℃)、30.1(100℃)、平均分子量746、環分
析値:CA=0%、CN=27%、CP=73%])35
重量%油展品、) <成分a−3>クラレ製セプトン2007:ポリスチレ
ン−水素添加されたポリイソプレン−ポリスチレンの構
造を有し、結合スチレン量30重量%、数平均分子量が
約40000 <成分b−1>旭化成工業製エチレン−プロピレンブロ
ック共重合体:旭ポリプロM7646:メルトフローレ
ート15dg/min(ASTM D1238)、熱変
形温度120℃(ASTM D648(4.6 f/
2) <成分b−2>旭化成工業製ポリプロピレン:旭ポリプ
ロM1700:メルトフローレート31dg/min
(ASTM D1238)、熱変形温度119℃(AS
TM D648(4.6 f/ 2)
【0020】<成分c>日本ポリオレフィン製高密度ポ
リエチレンKM568A[密度0.952g/cm3
MFR(190℃)=5g/10min] <成分d>出光興産製ダイアナプロセスオイルPW−3
80[パラフィン系プロセスオイル、動粘度:381.
6cst(40℃)、30.1(100℃)、平均分子
量746、環分析値:CA=0%、CN=27%、CP=
73%] <成分e>日本合成ゴム製エチレンープロピレン共重合
体ゴムEP07P[プロピレン含量:25重量% MF
R(230℃)=0.7g/10分 Tg:−38℃] <成分f>住友化学製住友TPE3570[加硫剤:有
機過酸化物 脆化温度:−60℃>] <成分g−1>信越化学製シリコ−ンオイル KF96
H−100000[シリコ−ンオイル、粘度10000
0cst(25℃)比重0.977(25℃)屈折率
1.403(25℃)流動点−50℃以下] <成分g−2>信越化学製シリコ−ンオイル KF96
H−10000[ストレ−トシリコ−ンオイル、粘度1
0000cst(25℃)比重0.975(25℃)屈
折率1.403(25℃)流動点−50℃以下]
【0021】実施例1〜14及び比較例1〜13は表1
〜4に示した配合割合のものを十分ドライブレンドした
後、二軸混練機を用いて樹脂温180〜270℃になる
ような条件で溶融混練し押し出しペレタイズ化した。こ
のペレットを使用して以下の評価を行った。 (1) 硬度(JIS K6301):このペレットよりプ
レスシートを作成し測定した。 (2) 外観:このペレットより射出成形機で、エアバッグ
カバーの開裂部の厚み0.5mm、エアバッグカバーの
開裂部以外の厚み2〜5mmのエアバッグカバーの成形
品を作製し、目視にてフローマーク、艶等の外観を成形
直後、及び温度110℃、400時間の高温老化試験後
で観察し、良好なものを○、やや不良なものを△、不良
なものを×とした。 (3) 耐熱保形性:このエアバッグカバー成形品を温度1
10℃の環境で耐熱保形性試験を行った。24時間後保
形性が良好でへたり等を生じていないものを○、へたり
等を生じたものを×とした。
【0022】(4) 展開試験:(4)-1.常態:このエアバッ
グカバー成形品を環境温度90℃、23℃及び−40℃
でエアバッグ展開試験を行った。エアバッグカバーの開
裂部より良好に展開したものを○、エアバッグカバーの
開裂部以外に亀裂を生じたり、カバーが飛散したもの、
エアバッグが良好に展開しなかったものを×とした。 (4)-2.高温老化試験後:このエアバッグカバー成形品を
温度110℃の環境で高温老化試験を行った。400時
間の高温老化試験後、環境温度90℃、23℃及び−4
0℃でエアバッグ展開試験を行った。エアバッグカバー
の開裂部より良好に展開したものを○、エアバッグカバ
ーの開裂部以外に亀裂を生じたり、カバーが飛散したも
の、エアバッグが良好に展開しなかったものを×とし
た。 (5)耐傷つき性試験:このエアーバッグカバー成形品
の上面を垂直荷重が100gf、成形品表面との接触面
積が約1平方センチメートとなるカナキン3号布によ
り、往復距離100ミリメートルを毎秒100ミリメー
トルで10回往復させた。試験後の成形品表面を目視に
より観察し、傷がほとんど目立たないものを○、若干目
立つものを△、不良を×とした。
【0023】その結果を実施例として表1、表2に示
し、比較例としては表3、表4に示した。尚、表中の成
分a−2の数値は成分a−2中の油展オイル成分を除い
た重量%である。成分a−2を使用している場合、表中
の成分cの数値は成分a−2中の油展オイル成分の重量
%を成分cの重量%に加えた部数である。この結果か
ら、本発明で得られた組成物を成形したエアバッグカバ
ーは、硬度40〜98であり、しかも−40℃〜90℃
のエアバッグ展開性に優れていることがわかる。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【発明の効果】本発明の組成物により成形したエアバッ
グカバーは−40℃〜90℃間におけるエアバッグ展開
時に開裂部以外に亀裂が生じたりカバーが飛散すること
なしに良好なエアバッグの展開が得られる。また、耐高
温老化性、耐候性等の長期信頼性にも優れている。しか
も従来のウレタンと補強用ナイロンネットに較べ、良好
な成形加工性がある、良好な生産性がある、色合わせが
簡単である、コストが安価である等利用価値は非常に大
きい。更にエアバッグカバー以外の用途にも適用でき
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)〜(g)からなることを特徴
    とする熱可塑性エラストマー組成物。 (a)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とす
    る末端重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
    ン化合物を主体とする中間重合体ブロックBとからなる
    ブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック
    共重合体でスプリング硬度(JIS K6301) が99以下のも
    ので、かつ数平均分子量が70000以上のもの 5〜
    50重量% (b)プロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィンとの
    共重合体のうち熱変形温度が90℃以上のもの 10〜
    60重量% (c)メルトフローレートが0.1g/10min〜3
    0g/10minの高密度ポリエチレン 5〜70重量
    % (d)パラフィン系オイル 5〜50重量% (e)エチレン−α・オレフィン共重合体ゴム及びまた
    はエチレン−α・オレフィン−非共役ジエン共重合体ゴ
    ムのうちガラス転移点が−30℃以下のもの 5〜70
    重量% (g)粘度(JIS Z8803、25℃)が5000
    0センチスト−クス(以下cstと略す)以上であるシ
    リコ−ンオイル0.1〜10重量%
  2. 【請求項2】 下記(a)〜(g)からなることを特徴
    とする熱可塑性エラストマー組成物。 (a)少なくとも2個のビニル芳香族化合物を主体とす
    る末端重合体ブロックAと、少なくとも1個の共役ジエ
    ン化合物を主体とする中間重合体ブロックBとからなる
    ブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック
    共重合体でスプリング硬度(JIS K6301) が99以下のも
    ので、かつ数平均分子量が70000以上のもの 5〜
    50重量% (b)プロピレンと炭素数2〜8のα−オレフィンとの
    共重合体のうち熱変形温度が90℃以上のもの 10〜
    60重量% (c)メルトフローレートが0.1g/10min〜3
    0g/10minの高密度ポリエチレン 5〜70重量
    % (d)パラフィン系オイル 5〜50重量% (f)動的に加硫されたエチレン−α・オレフィン共重
    合体ゴムとポリオレフィン系樹脂のブレンド体または、
    動的に加硫されたエチレン−α・オレフィン−非共役ジ
    エン共重合体ゴムとポリオレフィン系樹脂のブレンド体
    からなる熱可塑性エラストマーのうち脆化温度が−50
    ℃以下のもの 5〜70重量% (g)粘度(JIS Z8803、25℃)が5000
    0センチスト−クス(以下cstと略す)以上であるシ
    リコ−ンオイル0.1〜10重量%
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002167493A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Sumitomo Bakelite Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物
JP2002173575A (ja) * 2000-12-05 2002-06-21 Sumitomo Bakelite Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物
JP2002173576A (ja) * 2000-12-05 2002-06-21 Sumitomo Bakelite Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物
JP2018076460A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 ポリエチレン樹脂組成物、配管材料、配管および継手ならびにポリエチレン樹脂組成物の製造方法

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