JP2000063162A - 人工軽量骨材の製造方法およびこの方法により得られた人工軽量骨材 - Google Patents

人工軽量骨材の製造方法およびこの方法により得られた人工軽量骨材

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JP2000063162A JP10231726A JP23172698A JP2000063162A JP 2000063162 A JP2000063162 A JP 2000063162A JP 10231726 A JP10231726 A JP 10231726A JP 23172698 A JP23172698 A JP 23172698A JP 2000063162 A JP2000063162 A JP 2000063162A
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cement
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Takeshi Naganami
武 長南
Atsushi Kagakui
敦 加岳井
Koji Kawamoto
孝次 川本
Shingo Sudo
真悟 須藤
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単かつ安価に製造することが可能で、入手
が容易で低価格な添加剤を添加することにより、高強度
で、高品質、かつ吸水率が低い非焼成型の人工軽量骨材
を製造する方法およびこの方法により得られた人工軽量
骨材を提供する。 【解決手段】 石炭灰と、硫酸カルシウムと、セメン
ト、酸化カルシウム、あるいは水酸化カルシウムのうち
少なくとも1種とを混合し、得られた混合物を平均粒径
15μm以下になるように粉砕し、該粉砕物に軽量気泡
コンクリート切削粉と水/固形分の比が50〜100重
量%相当の水とを添加してスラリー化した後、型枠に鋳
込んで半硬化させ、得られた半硬化物を成型した後高圧
蒸気養生を施し、ついで得られた硬化物の表面に防水剤
を含有させて乾燥するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人工軽量骨材に関
し、具体的には石炭火力発電所や石炭焚きボイラーなど
から発生する石炭灰を、特に土木・建築用などの人工軽
量骨材として再資源化して有効利用するための人工軽量
骨材の製造方法および該方法により得られた人工軽量骨
材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石炭は、石油に比べて資源が豊富で単位
発熱量当たりの価格も安価なことから、国内のエネルギ
ー政策により、特に発電用燃料として大幅な使用量の増
加が計画または実施されつつある。その結果、石炭火力
発電所や石炭焚きボイラーなどから発生する石炭灰が、
石炭使用量にほぼ比例して増加している。そのため急増
する石炭灰の有効利用法が大きな課題となっている。
【0003】多量に発生する石炭灰を有効に利用するた
めには、人工軽量骨材としての利用がその需要量の大き
さから適している。
【0004】しかしながら、石炭灰はシンターグレート
方式で一部が骨材化されているものの、人工骨材として
の利用は国内では極めて少ないのが現状である。その原
因は、石炭火力発電所や石炭焚きボイラーなどでは、ボ
イラーの水管やボイラー壁への灰の付着を軽減するため
に、高融点の灰を発生する石炭を選択して使用している
ところにある。
【0005】すなわち石炭火力発電所や石炭焚きボイラ
ーなどから発生する石炭灰は、一般的には融点が高いた
め、軽量骨材化するには低融点の粘土や頁岩を多量に混
入して焼成しなければならない。しかし、これらの粘土
や頁岩を多量に確保するのが困難であること、これらの
粘度や頁岩を採掘・運搬・前処理・混合するのに多くの
費用を要する結果、人工軽量骨材の製造コストが高くな
っていること、また単位製品当たりの石炭灰の使用率が
低いことから石炭灰の有効利用上好ましくないこと、さ
らにはこのようにして得られた従来の人工軽量骨材は吸
水率が高く、骨材として使用するに際して種々の困難が
あることなどの問題から石炭灰を人工軽量骨材として有
効に再利用することがなされていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記状況より
鑑みてなされたものであり、簡単かつ安価に製造するこ
とが可能で、入手が容易で低価格な添加剤を添加するこ
とにより、高強度で、高品質、かつ吸水率が低い非焼成
型の人工軽量骨材を製造する方法およびこの方法により
得られた人工軽量骨材を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、単位製品
当たりの石炭灰の使用率を増加してその有効利用率を高
め、高強度で低吸水率の人工軽量骨材の安価な製造方法
について鋭意検討した結果、石炭灰と、硫酸カルシウム
と、セメント、酸化カルシウムおよび/または水酸化カ
ルシウムとの混合粉砕物に、軽量気泡コンクリート切削
粉と所定量の水を添加してスラリー化した後、型枠に鋳
込んで半硬化させ、得られた半硬化物を所望のサイズに
成型した後、高圧蒸気養生を施して骨材化し、該骨材の
表面に防水剤を含有させて乾燥することにより、上記問
題点を解決できることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、上記目的を達成するため本発明
の第1の実施態様は、石炭灰と、硫酸カルシウムと、セ
メント、酸化カルシウム、あるいは水酸化カルシウムの
うち少なくとも1種とを混合し、得られた混合物を平均
粒径15μm以下になるように粉砕し、該粉砕物に軽量
気泡コンクリート切削粉と水/固形分の比が50〜10
0重量%相当の水とを添加してスラリー化した後、型枠
に鋳込んで半硬化させ、得られた半硬化物を成型した後
高圧蒸気養生を施し、ついで得られた骨材の表面に防水
剤を含有させて乾燥することを特徴とするものであり、
前記防水剤がシリコーンオイル、アルキルシリケートお
よびその部分重合体の有機ケイ素化合物のうち少なくと
も1種であり、またその添加量が骨材重量に対して2重
量%以下であって、さらに硫酸カルシウムの添加量が、
CaSO換算で0.5〜10重量%であり、またセメ
ント、酸化カルシウム(ただしCaO換算による)ある
いは水酸化カルシウム(ただしCaO換算による)のう
ち少なくとも1種の添加量が1〜40重量%である人工
軽量骨材の製造方法を特徴とするものである。
【0009】また本発明の第2の実施態様は、前記製造
方法により得られ、かつ嵩比重が1.5未満、吸水率が
10%以下である人工軽量骨材と特徴とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は石炭灰と、硫酸カルシウ
ムと、セメント、酸化カルシウムおよび/または水酸化
カルシウムとを混合し、得られた混合物を平均粒径15
μm以下、好ましくは10μm以下になるように粉砕
し、得られた粉砕物に軽量気泡コンクリート切削粉と所
定量の水を添加してスラリー化した後、型枠に鋳込んで
養生して半硬化物を得て、該半硬化物を所望のサイズに
成型した後、所定の高圧蒸気養生を施して硬化物とし、
該硬化物の表面に防水剤を含有させて乾燥することによ
って安価に人工軽量骨材を製造できるということを特徴
とするものである。
【0011】本発明に用いる石炭灰は特に限定されるも
のでなく、例えばフライアッシュとシンダアッシュの混
合物である原粉、JIS A6201に適合するような
フライアッシュ、粗粉、クリンカアッシュを含む全ての
石炭灰を用いることができる。また前記石炭灰の粒度は
特に限定されるものではない。
【0012】また本発明で用いるセメントは特に限定さ
れないが、例えばJIS規格で規定されている普通ポル
トランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強
ポルトランドセメント、中庸ポルトランドセメント、耐
硫酸塩ポルトランドセメン卜、白色セメント、超速硬セ
メント、アルミナセメント、シリカセメント、高炉セメ
ント、フライアッシュセメン卜などが挙げられる。
【0013】つぎに必要に応じて添加されるカルシウム
源は石炭灰中の主成分であるシリカやアルミナとのポゾ
ラン反応によってさらに高強度を発現させるために、酸
化カルシウム、水酸化カルシウムが好ましい。また硫酸
カルシウムも特に限定されず、二水石膏、半水石膏、排
煙脱硫石膏などが挙げられる。
【0014】そして石炭灰と、硫酸カルシウムと、セメ
ン卜、酸化カルシウム、水酸化カルシウムの3種から選
ばれた少なくとも1種との混合物は平均粒径15μm以
下、好ましくは10μm以下になるように微粉砕するこ
とが必要である。この際用いる粉砕方法は所定の平均粒
径まで粉砕できるものであればいずれの方法でもよく、
例えばボットミル、振動ミル、遊星ミルなどのボールミ
ル、衝突式のジェット粉砕機、ターボ粉砕機などが挙げ
られる。なお前記混合物を平均粒径15μm以下に粉砕
するのは、平均粒径が15μmを超えると最終的に得ら
れる骨材の圧潰強度が低下しかつ吸水率が上昇するから
であり、平均粒径は小さいほど圧潰強度は向上するもの
の、現行の粉砕手段では平均粒径を1μm以下にするこ
とは困難であるので、平均粒径1μmが下限となる。
【0015】骨材化における硫酸カルシウムの配合量
は、人工軽量骨材の強度と吸水率および石炭灰の利用率
向上の点からCaSO換算で0.5重量%〜10重量
%が好ましく、またセメン卜、酸化カルシウム、水酸化
カルシウムの3種から選ばれた少なくとも1種との配合
量は、1〜40重量%が好ましい。硫酸カルシウムの配
合量と、セメン卜、酸化カルシウム、水酸化カルシウム
の3種から選ばれた少なくとも1種の配合量とがこの範
囲から外れると得られる人工軽量骨材の強度が劣り、か
つ石炭灰の利用率を向上することができない。なお酸化
カルシウムと水酸化カルシウムの添加量の計算はCaO
換算で行う。
【0016】また比重制御として添加する軽量気泡コン
クリート切削粉の配合量やその切削粉のサイズは特に限
定されず、所望とする比重になるように適宜選択するこ
とができる。
【0017】さらに石炭灰と、硫酸カルシウムと、セメ
ント、酸化カルシウム、水酸化カルシウムの3種から選
ばれた少なくとも1種との混合物は、微粉砕した後、軽
量気泡コンクリート切削粉と所定量の水で湿式混練する
が、採用する混練装置も特に限定されず汎用の混練装置
を用いることができる。湿式混練に用いる水量は、固形
分に対して50〜100重量%とすることが必要であ
る。その理由は50重量%未満では所望とする嵩比重が
得られず、一方100重量%を超えると半硬化状態とな
るまでに長時間を要するため、生産性が悪くなるからで
ある。
【0018】そしてこのように水/固形分の比を調整し
たスラリーを型枠に鋳込んで半硬化させるが、このとき
の温度条件は生産性を考慮した場合、30〜90℃が好
ましい。
【0019】得られた半硬化体は所望のサイズに成型す
るが、その方法は所定の大きさになるように成型できる
ものであれば特に限定されるものでなく、例えば押出成
型機、パンペレタイザーなどを用いると簡便である。
【0020】つぎに前記のようにして得た半硬化体に対
して実施される養生について説明する。養生方法として
は、湿潤養生、常圧の蒸気養生および高圧の蒸気養生が
知られているが、本発明では高圧蒸気養生法を用いる。
常圧蒸気養生のみでは強度発現まで長期間の養生を要す
るために生産性が悪く、また高圧蒸気養生を施した骨材
と比較して強度の点で劣るといった欠点があるからであ
る。この高圧蒸気養生はオートクレーブ中で行うが、硫
酸カルシウムと、セメン卜、酸化カルシウムおよび水酸
化カルシウムの3種から選ばれた少なくとも1種との混
合割合によってその条件は変化するためこれらの割合に
応じて予め条件を求めておくことが好ましい。しかし生
産性および骨材強度の点から一般的には120℃〜25
0℃で1時間以上、好ましくは3時間以上養生する。
【0021】ついで高圧蒸気養生により骨材化された硬
化物の表面に防水剤を含有させるが、この際使用し得る
防水剤は特に限定されず、防水性能からシリコーンオイ
ル、アルキルシリケートおよびその部分重合体などの有
機ケイ素化合物のうち少なくとも1種が好ましい。また
骨材重量に対する防水剤の添加量は、コストの点から2
重量%以下で、好ましくは1重量%以下である。なお防
水剤は添加量が0.1重量%未満であると防水性能が発
揮されないため、最低限0.1重量%は添加する必要が
ある。
【0022】このようにして得られた人工軽量骨材は、
嵩比重が1.5未満であり、また吸水率は10%以下と
優れたものであった。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例を比較例とともに説明す
る。ただし本発明は下記実施例に限定されるものでな
い。本発明の下記する実施例および比較例で用いた石炭
灰の主成分は、SiO:56.20重量%、Al
:32.10重量%、Fe:3.57重量%、
CaO:0.59重量%、MgO:1.40重量%、N
O:0.22重量%、KO:0.48重量%のも
のである。
【0024】[実施例1]石炭灰59重量%、セメント
20重量%、半水石膏1重量%からなる骨材配合原料
を、ボールミルにて平均粒径が5μmとなるように混合
粉砕した。つぎにこの粉砕物に1.18〜2.36mm
に整粒した軽量気泡コンクリート切削粉「シポレック
ス」(住友金属鉱山(株)製:商品名)20重量%を混
合し、水/固形分の比が67重量%の水を添加して万能
混合撹拌機にて混練してスラリー化し、これを40℃に
保持した型枠に流し込み40℃で95%の相対湿度雰囲
気下において3時間かけて半硬化させた。この半硬化し
た成形体を脱型後、治具に充填して圧密造粒を行って約
10mmφの球状に成型した。これをオートクレーブに
充填して185℃(蒸気圧10.5kg/cm)で8
時間の高圧蒸気養生を行って骨材化した。
【0025】得られた骨材を有機変性シリコーンオイル
(東レ・ダウコ−ニング・シリコーン(社)製BY16
−846)を25重量%含有するトルエン溶液に含浸さ
せた後、120℃で2時間乾燥して0.7重量%のシリ
コーンオイル被覆の人工軽量骨材a(実施例1)を得
た。このようにして得られた骨材aを評価するためJI
S A 1110に基づいて嵩比重と吸水率を、また一
軸圧縮破壊荷重により圧漬強度を測定して、その結果を
下記する表1に示す。なお、圧潰強度は圧潰試験機によ
って直径10mmの各骨材について測定し、その平均値
を求めた。
【0026】表1から分かる通り、実施例1の骨材aは
嵩比重が1.23、圧潰強度が64kgf、吸水率が
4.3%であった。
【0027】[実施例2〜3]石炭灰69重量%、ポル
トランドセメン卜20重量%、半水石膏1重量%、軽量
気泡コンクリート切削粉10重量%とした以外は実施例
1と同様にして骨材b(実施例2)を、また石炭灰49
重量%、ポルトランドセメン卜20重量%、半水石膏1
重量%、軽量気泡コンクリート切削粉30重量%とした
以外は実施例1と同様にして骨材c(実施例3)を得
た。得られた骨材b、骨材cについて実施例1と同様の
測定を行い、その結果を表1に併せて示す。
【0028】表1から分かる通り、実施例2の骨材bは
嵩比重が1.31、圧潰強度が87kgf、吸水率が
3.2%であり、また実施例3の骨材cは嵩比重が1.
14、圧潰強度が46kgf、吸水率5.4%であっ
た。
【0029】[実施例4]軽量気泡コンクリート切削粉
の粒径を2.36〜4.75mmとした以外は実施例3
と同様にして骨材d(実施例4)を得た。得られた骨材
dについて実施例1と同様の測定を行い、その結果を表
1に併せて示す。
【0030】表1から分かる通り、実施例4の骨材dは
嵩比重が1.21、圧潰強度が43kgf、吸水率が
6.5%であった。
【0031】[実施例5]石炭灰55重量%、ポルトラ
ンドセメント20重量%、半水石膏5重量%、軽量気泡
コンクリート切削粉20重量%とした以外は実施例1と
同様にして骨材e(実施例5)を得た。得られた骨材e
について実施例1と同様の測定を行い、その結果を表1
に併せて示す。
【0032】表1から分かる通り、実施例5の骨材eは
嵩比重が1.34、圧潰強度が62kgf、吸水率が
3.5%であった。
【0033】[実施例6]石炭灰69重量%、ポルトラ
ンドセメン卜10重量%、半水石膏1重量%、軽量気泡
コンクリート切削粉20重量%とした以外は、実施例1
と同様にして骨材f(実施例6)を得た。得られた骨材
fについて実施例1と同様の測定を行い、その結果を表
1に併せて示す。
【0034】表1から分かる通り、実施例6の骨材fは
嵩比重が1.24、圧潰強度が52kgf、吸水率が
9.5%であった。
【0035】[実施例7]石炭灰49重量%、セメント
30重量%、半水石膏1重量%、軽量気泡コンクリート
切削粉20重量%とした以外は実施例1と同様にして骨
材g(実施例7)を得た。得られた骨材gについて実施
例1と同様の測定を行い、その結果を表1に併せて示
す。
【0036】表1から分かる通り、実施例7の骨材gは
嵩比重が1.33、圧潰強度が122kgf、吸水率が
4.1%であった。
【0037】[実施例8]骨材配合原料を平均粒径10
μmになるように粉砕し、4.5時間かけて半硬化した
以外は実施例1と同様にして骨材h(実施例8)を得
た。得られた骨材hについて実施例1と同様の測定を行
い、その結果を表1に併せて示す。
【0038】表1から分かる通り、実施例8の骨材hは
嵩比重が1.09、圧潰強度が42kgf、吸水率が
4.2%であった。
【0039】[実施例9]骨材に対する有機変性シリコ
ーンオイルの被覆量が0.9重量%になるように添加し
た以外は、実施例1と同様にして骨材i(実施例9)を
得た。得られた骨材iについて実施例1と同様の測定を
行い、その結果を表1に併せて示す。
【0040】表1から分かる通り、実施例9の骨材iは
嵩比重が1.24、圧漬強度が63kgf、吸水率が
4.0%であった。
【0041】[実施例10]石炭灰71重量%、酸化カ
ルシウム8重量%、半水石膏1重量%、軽量気泡コンク
リー卜切削粉20重量%とし、得られたスラリーを80
℃に保持した型枠に流し込み、80℃で95%の相対湿
度雰囲気下において2時間かけて半硬化させた以外は実
施例1と同様にして骨材j(実施例10)を得た。得ら
れた骨材jについて実施例1と同様の測定を行い、その
結果を表1に併せて示す。
【0042】表1から分かる通り、実施例10の骨材j
は嵩比重が1.17、圧潰強度が24kgf、吸水率が
4.0%であった。
【0043】[実施例11]石炭灰68重量%、酸化カ
ルシウム8重量%、セメント3重量%、半水石膏1重量
%、軽量気泡コンクリート切削粉20重量%とした以外
は実施例1と同様にして骨材k(実施例11)を得た。
得られた骨材kについて実施例1と同様の測定を行い、
その結果を表1に併せて示す。
【0044】表1から分かる通り、実施例11の骨材k
は嵩比重が1.20、圧潰強度が50kgf、吸水率が
3.2%であった。
【0045】[比較例1]有機変性シリコーンオイルを
添加しなかった以外は実施例1と同様にして骨材l(比
較例1)を得た。得られた骨材lについて実施例1と同
様の測定を行い、その結果を表1に併せて示す。
【0046】表1から分かる通り、比較例1の骨材lは
嵩比重が1.21、圧潰強度が64kgfあるが、吸水
率が44%と高かった。
【0047】[比較例2〜3]高圧蒸気養生を行わず常
圧蒸気養生のみ3日間および7日間行った以外は実施例
1と同様にして、それぞれ骨材m(比較例2)、骨材n
(比較例3)を得た。得られた骨材m、nについて実施
例1と同様の測定を行い、その結果を表1に併せて示
す。
【0048】表1から分かる通り、比較例2の骨材mは
嵩比重が1.66、圧潰強度が42kgf、また比較例
3の骨材nは嵩比重が1.64、圧潰強度が58kgf
といずれの嵩比重も1.6以上であった。
【0049】[比較例4〜5]市販の人工軽量骨材であ
るメサライトとからなる骨材o(比較例4)とエフエイ
ライトとからなる骨材p(比較例5)について実施例1
と同様の測定を行い、その結果を表1に併せて示す。
【0050】表1から分かる通り、比較例4、5の骨材
o、pはそれぞれ嵩比重が1.38、1.40、圧潰強
度が87kgf、55kgfであるが、吸水率が12.
9%、14.0%と高かった。
【0051】[比較例6〜7]水/固形分の比を23重
量%とした以外、および35重量%とした以外は実施例
1と同様にして、それぞれ骨材q(比較例6)、骨材r
(比較例7)を得た。得られた骨材q、rについて実施
例1と同様の測定を行い、その結果を表1に併せて示
す。
【0052】表1から分かる通り、比較例6、7の骨材
q、rはそれぞれ嵩比重が1.74、1.60、圧潰強
度が92kgf、81kgf、吸水率が0.7%、1.
9%であった。
【0053】
【表1】
【0054】
【発明の効果】以上述べた通り本発明は、石炭火力発電
所や石炭焚きボイラーなどから発生する石炭灰を原料と
して、非焼成型の人工軽量骨材を低コストで効率的に生
産することができる。したがって産業廃棄物を埋め立て
て処理することなく、特に土木・建築材料などに再資源
化できることから、環境の保全とエネルギーの安定供給
に寄与するところ大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川本 孝次 千葉県市川市中国分3−18−5 住友金属 鉱山株式会社中央研究所内 (72)発明者 須藤 真悟 千葉県市川市中国分3−18−5 住友金属 鉱山株式会社中央研究所内 Fターム(参考) 4D004 AA36 AC04 BA02 CA45 CC11 CC13 DA03 DA09 DA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭灰と、硫酸カルシウムと、セメン
    ト、酸化カルシウム、あるいは水酸化カルシウムのうち
    少なくとも1種とを混合し、得られた混合物を平均粒径
    15μm以下になるように粉砕し、該粉砕物に軽量気泡
    コンクリート切削粉と水/固形分の比が50〜100重
    量%相当の水とを添加してスラリー化した後、型枠に鋳
    込んで半硬化させ、得られた半硬化物を成型した後高圧
    蒸気養生を施し、ついで得られた骨材の表面に防水剤を
    含有させて乾燥することを特徴とする人工軽量骨材の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記防水剤がシリコーンオイル、アルキ
    ルシリケートおよびその部分重合体の有機ケイ素化合物
    のうち少なくとも1種であり、その添加量が骨材重量に
    対して2重量%以下であることを特徴とする請求項1記
    載の人工軽量骨材の製造方法。
  3. 【請求項3】 硫酸カルシウムの添加量が、CaSO
    換算で0.5〜10重量%であり、またセメント、酸化
    カルシウム(ただしCaO換算による)あるいは水酸化
    カルシウム(ただしCaO換算による)のうち少なくと
    も1種の添加量が1〜40重量%であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の人工軽量骨材の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項記載の製造
    方法により得られ、かつ嵩比重が1.5未満、吸水率が
    10%以下であることを特徴とする人工軽量骨材。
JP10231726A 1998-08-18 1998-08-18 人工軽量骨材の製造方法およびこの方法により得られた人工軽量骨材 Pending JP2000063162A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002160961A (ja) * 2000-11-27 2002-06-04 Asahi Kasei Corp 吸放湿性石膏ボード

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