JP2000044301A - 人工軽量骨材の製造方法およびこの方法により得られた人工軽量骨材 - Google Patents

人工軽量骨材の製造方法およびこの方法により得られた人工軽量骨材

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JP2000044301A JP12827299A JP12827299A JP2000044301A JP 2000044301 A JP2000044301 A JP 2000044301A JP 12827299 A JP12827299 A JP 12827299A JP 12827299 A JP12827299 A JP 12827299A JP 2000044301 A JP2000044301 A JP 2000044301A
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Koji Kawamoto
孝次 川本
Takeshi Naganami
武 長南
Atsushi Kagakui
敦 加岳井
Shingo Sudo
真悟 須藤
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 低比重の人工軽量骨材を提供する。 【解決手段】 珪酸質原料と石灰質原料とを混合しまた
は混合した後粉砕し、水を加えてスラリー化として型枠
に鋳込んで養生し、ついで該型枠内で半可塑性状態に硬
化した生ケーキをメッシュにより押出しながら長さ方向
を切断または破断し、これらを転動させた後高圧蒸気養
生を施す。前記珪酸質原料と石灰質原料との混合物にさ
らに硫酸カルシウムを添加し、さらに発泡剤を加えてな
り、さらに石灰質原料であるセメントと、酸化カルシウ
ムおよび/または水酸化カルシウムの添加量を、それぞ
れ1〜50重量%、CaO換算で1〜50重量%、硫酸
カルシウムの添加量を、CaSO換算で0.5〜10
重量%とし、転動時に表面特性改質剤をコーティングす
る。絶乾比重が0.5〜1.5である人工軽量骨材を特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人工軽量骨材に関
し、具体的には石炭火力発電所や石炭焚きボイラーなど
から発生する石炭灰を、特に土木・建築用の人工軽量骨
材として再資源化して有効利用するための人工軽量骨材
の製造方法およびこの方法により得られた人工軽量骨材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石炭は、石油に比べて資源が豊富で単位
発熱量当たりの価格も安価なことから、国内のエネルギ
ー政策により、特に発電用燃料として大幅な使用量の増
加が計画または実施されつつある。その結果、石炭火力
発電所や石炭焚きボイラーなどから発生する石炭灰が、
石炭使用量にほぼ比例して増加している。そのため急増
する石炭灰の有効利用法が大きな課題となっている。
【0003】多量に発生する石炭灰を有効利用するため
には、人工軽量骨材としての利用がその需要量の大きさ
から適している。
【0004】しかしながら石炭灰はシンターグレート方
式で一部が骨材化されているものの、人工軽量骨材とし
ての利用は国内では極めて少ないのが現状である。その
理由は、石炭火力発電所や石炭炊きボイラーなどでは、
ボイラーの水管やボイラー壁への灰の付着を軽減するた
めに高融点の灰を発生する石炭を選択して使用している
ところにある。
【0005】すなわち、石炭火力発電所や石炭炊きボイ
ラーなどから発生する石炭灰は、一般的には融点が高い
ため、軽量骨材化するには低融点の粘土や頁岩を多量に
混入して焼成しなければならない。しかしこれらの粘土
や頁岩を多量に確保することが困難なこと、これら粘土
や頁岩を採掘・運搬・前処理・混合するのに多くの費用
を要する結果、人工軽量骨材の製造コストが高くなって
いること、また単位製品当たりの石炭灰の使用率が低い
ことから石炭灰の有効利用上好ましくないことなどの問
題から石炭灰を人工軽量骨材として有効に再利用するこ
とがなされていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、蒸気養生に
より骨材化するに際して絶乾比重を容易に制御し、特に
低比重の人工軽量骨材を製造する方法およびこの方法に
より得られた人工軽量骨材を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち上記目的を達成
するため本発明の第1の実施態様に係る人工軽量骨材の
製造方法は、珪酸質原料と石灰質原料とを混合しまたは
混合した後粉砕し、つぎに水を加えてスラリー化として
型枠に鋳込んで養生し、ついで該型枠内で半可塑性状態
に硬化した生ケーキをメッシュにより押出しながら長さ
方向を切断または破断し、これらを転動させた後蒸気養
生を施すことを特徴とするものであって、前記蒸気養生
法は、高圧蒸気養生、もしくは常圧蒸気養生した後に高
圧蒸気養生を施すことにより実施し、かつ前記珪酸質原
料と石灰質原料との混合物にさらに硫酸カルシウムを添
加してなり、また前記スラリーにさらに発泡剤を加えて
なるものであり、さらには石灰質原料であるセメント
と、酸化カルシウムおよび/または水酸化カルシウムの
添加量は、それぞれ1〜50重量%、CaO換算で1〜
50重量%であるか、または硫酸カルシウムの添加量
は、CaSO換算で0.5〜10重量%であり、さら
にまた前記転動時に表面特性改質剤をコーティングし、
その後蒸気養生することを特徴とするものである。
【0008】また本発明の第2の実施態様に係る人工軽
量骨材は、前記した第1の実施態様に係る製造方法によ
り得られ、かつ絶乾比重が0.5〜1.5であることを
特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の詳細およびその作用
についてさらに具体的に説明する。本発明は、石炭灰、
珪砂、珪酸などの珪酸質原料と、生石灰、消石灰やセメ
ントなどの石灰質原料と、必要に応じて硫酸カルシウム
とを混合したり、あるいは混合した後に粉砕し、つぎに
水を加えてスラリー化として型枠に鋳込んで養生し、つ
いで該型枠内で硬化した生ケーキをメッシュにより押出
ながらその長さ方向を所望の寸法になるように切断また
は破断し、その後これらをパンペレタイザーやドラムな
どの転動造粒機で転動しながら角を取り、表面を緻密化
する。さらには必要に応じて、所望の比重となるようス
ラリーに金属アルミニウム粉末などの発泡剤を加えた
り、あるいは転動時に表面特性改質剤などをコーティン
グした後、蒸気養生、好ましくは高圧蒸気養生、もしく
は常圧蒸気養生の後に高圧蒸気養生を施すものである。
【0010】本発明において珪酸質原料として用いる石
炭灰は特に限定されるものでなく、例えばフライアッシ
ュとシンダアッシュの混合物である原粉、JIS A6
201に適合するようなフライアッシュ、粗粉、クリン
カアッシュを含む全ての石炭灰を用いることができ、ま
た前記石炭灰の粒度にも特に影響されない。
【0011】またカルシウム源としての石灰質原料は、
石炭灰中の主成分であるシリカやアルミナとのポゾラン
反応によって、さらに高強度を発現させるために添加す
るものであるが、セメントと、酸化カルシウム(すなわ
ち生石灰)または水酸化カルシウム(すなわち消石灰)
のうち少なくとも1種とすることが好ましい。なお骨材
化における酸化物換算での前記カルシウムの配合量は、
骨材強度と石炭灰の利用率向上の点から酸化カルシウム
および/または水酸化カルシウムがCaO換算で1〜5
0重量%で、セメントが1〜50重量%、好ましくは2
〜40重量%とする。
【0012】この際用いるセメントは特に限定されない
が、例えばJIS規格で規定されている普通ポルトラン
ドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルト
ランドセメント、中庸ポルトランドセメント、耐硫酸塩
ポルトランドセメント、白色セメント、超速硬セメン
ト、アルミナセメント、シリカセメント、高炉セメン
ト、フライアッシュセメントなどが挙げられる。
【0013】また本発明で用いる硫酸カルシウムは特に
限定されず、石膏、半水石膏、焼石膏、排煙脱硫石膏な
どが挙げられ、この硫酸カルシウムの配合量はCaSO
換算で0.5〜10重量%とすることが骨材強度と石
炭灰の利用率向上の点から好ましい。
【0014】そして前記珪酸質原料と石灰質原料との混
合物を粉砕する方法は特に限定されず公知の方法、例え
ば混合した骨材配合原料が骨材強度の点から平均粒径1
5μm以下、好ましくは10μm以下まで微粉砕できる
ものであればいずれの方法も用いることができ、例えば
ポットミル、振動ミル、遊星ミルなどのボールミル、衝
突式のジェット粉砕機、ターボ粉砕機などが挙げられ
る。
【0015】つぎに上記粉砕物は湿式混練してスラリー
化されるが、採用する混練方法も特に限定されず公知の
混練装置を用いることができる。
【0016】このスラリー化の際に用いる水量は全固形
分重量に対して50〜100重量%とすることが好まし
い。その理由は、50重量%未満では所望とする比重が
得られないばかりか、スラリーの粘性が高くミキサーか
ら短時間で排出することができず、一方100重量%を
超えると生ケーキが半可塑性状態まで硬化するのに長時
間を要し、生産性が悪く実用的ではないからである。
【0017】これら骨材配合原料をミキサーで撹拌して
スラリー化した後、必要に応じてさらに金属アルミニウ
ム粉末などの発泡剤を加えることが好ましいが、発泡剤
の添加量は特に限定されるものではないものの、固体と
水との合計量に対して0.1重量%以下とすることが好
ましい。また使用される金属アルミニウム粉末は粒度5
0μm以下で比表面積が大きく、分散し易いものが好ま
しい。なお発泡させる場合はオレイン酸などの気泡保持
剤を併用することが好ましい。
【0018】そしてこのようにして調製したスラリーを
型枠に鋳込で半可塑性状態に硬化させるが、この時の条
件は生産性を考慮した場合30℃〜90℃で養生するこ
とが好ましい。また型枠は特に限定されず、例えばバッ
チ式の箱形や半可塑性状態に硬化した生ケーキを細分す
るピアノ線メッシュを備え、かつ押切り装置に合わせた
大きさで連続的に鋳込み細分化が可能な型枠などが好ま
しい。
【0019】ピアノ線メッシュを備えた押切り装置はピ
アノ線径を1〜0.6mmとし、また材質は耐高張力鋼
を使用することが好ましい。メッシュの目開きは所望の
粒径の骨材が得られるよう適宜選択することができ、通
常は約10mmである。半可塑性状態に硬化した生ケー
キを押出ながら所定の長さになった時点で張力をかけた
ピアノ線で切断するか、または鋼製の丸棒などで破断し
て細片化する。生ケーキを押出す場合、メッシュの中心
部ほど速く押出され周辺部が遅くなるので適当な粒度分
布を持った細片が調製できる。また生ケーキはある程度
発泡させた方が切断後の細片の表面がべとつかず細片が
相互にくっついて団子状になり難く好ましい。
【0020】これらの切断または破断した細片をパンペ
レタイザーまたはドラムなどの転動造粒機に投入して転
動することにより細片の角を取ると同時に、細片の表面
の細孔を潰して緻密化させる。また必要に応じて該転動
物の表面強度をさらに向上させる場合はセメント粉末な
どの表面特性改質剤をコーティングしたり、その他必要
な機能を付与するような材料を適宜コーティングするこ
とができる。
【0021】つぎに得られた転動物を蒸気養生する工程
について説明する。蒸気養生方法は、湿潤養生、常圧の
蒸気養生および高圧の蒸気養生が知られているが、本発
明では高圧蒸気養生が好ましいが、高圧蒸気養生の前養
生として常圧蒸気養生を施してもよい。この常圧蒸気養
生の条件は、30℃〜100℃で1時間以上養生するも
のである。一方オートクレーブ中で行う高圧蒸気養生の
条件は、珪酸質原料と石灰質原料、および必要に応じて
添加する硫酸カルシウムの割合によって変化するために
予めこれらの割合に応じて条件を求めておくが、生産性
および骨材強度の点から120℃〜250℃で1時間以
上、好ましくは3時間以上蒸気養生するものである。
【0022】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。ただし本発明は下記実施例に限定されるものでな
い。本発明の実施例に用いた石炭灰の主成分は、SiO
:56.20重量%、Al:32.10重量
%、Fe:3.57重量%、CaO:0.59重
量%、MgO:1.40重量%、NaO:0.22重
量%、KO:0.48重量%のものである。
【0023】[実施例1]石炭灰80重量%、セメント
20重量%からなる骨材配合原料を、ボールミルにて平
均粒径が5μmとなるように混合粉砕した。ついで該粉
砕物の総量に対して75重量%の水を加えてミキサーで
混練してスラリー化した後型枠に鋳込み、40℃で相対
湿度95%の雰囲気下において4時間の養生を行った。
そして半可塑性状態に硬化した生ケーキを目開き10m
mで線径0.25mmφのピアノ線メッシュで押切りな
がら一辺が約10mmの立方体状の細片とした。ついで
該細片をパンペレタイザーで転動しながら角取りと表面
の緻密化を行い約10mmφの球状に加工した。これを
オートクレープに充填し、200℃(15kg/c
)で8時間の高圧蒸気養生を行って骨材1(実施例
1)を得た。
【0024】得られた骨材1(実施例1)を評価するた
め、JIS A1110により絶乾比重を、また一軸圧
縮破壊荷重により圧潰強度を測定した。なお圧潰強度は
圧潰試験機によって直径10mmの各骨材について測定
し、その平均値を求めた。その結果を表1に示す。表1
から分かる通り、実施例1の骨材1は絶乾比重が1.2
0、圧潰強度が26kgf、であった。
【0025】[実施例2〜19]石炭灰79重量%、普
通ポルトランドセメント20重量%、石膏1重量%とし
た以外は実施例1と同様にして骨材2(実施例2)を、
石炭灰77重量%、普通ポルトランドセメント20重量
%、石膏3重量%とした以外は実施例1と同様にして骨
材3(実施例3)を、石炭灰75重量%、普通ポルトラ
ンドセメント20重量%、石膏5重量%とした以外は実
施例1と同様にして骨材4(実施例4)を、石炭灰70
重量%、普通ポルトランドセメント25重量%、石膏5
重量%とした以外は実施例1と同様にして骨材5(実施
例5)を、石炭灰65重量%、普通ポルトランドセメン
ト30重量%、石膏5重量%とした以外は実施例1と同
様にして骨材6(実施例6)を、石炭灰75重量%、早
強ポルトランドセメント20重量%、石膏5重量%とし
た以外は実施例1と同様にして骨材7(実施例7)を、
石炭灰75重量%、超早強ポルトランドセメント20重
量%、石膏5重量%とした以外は実施例1と同様にして
骨材8(実施例8)を、石炭灰75重量%、早強ポルト
ランドセメント20重量%、石膏5重量%とし、粉砕処
理を施さなかった以外は実施例1と同様にして骨材9
(実施例9)を、石炭灰のみ5μmに粉砕し、石炭灰7
0重量%、普通ポルトランドセメント25重量%、石膏
5重量%とした以外は実施例1と同様にして骨材10
(実施例10)を、石炭灰のみ5μmに粉砕し、石炭灰
65重量%、普通ポルトランドセメント30重量%、石
膏5重量%とした以外は実施例1と同様にして骨材11
(実施例11)を、石炭灰のみ5μmに粉砕し、石炭灰
60重量%、普通ポルトランドセメント35重量%、石
膏5重量%とした以外は実施例1と同様にして骨材12
(実施例12)を、全固形分重量に対して65重量%の
水を加えた以外は実施例4と同様にして骨材13(実施
例13)を、全固形分重量に対して70重量%の水を加
えた以外は実施例4と同様にして骨材14(実施例1
4)を、オートクレーブ養生温度を185℃とした以外
は実施例4と同様にして骨材15(実施例15)を、オ
ートクレーブ養生温度を150℃とした以外は実施例4
と同様にして骨材16(実施例16)を、型枠鋳込み後
60℃で相対湿度95%の雰囲気下において4時間の養
生を行った以外は実施例4と同様にして骨材17(実施
例17)を、型枠鋳込み後80℃で相対湿度95%の雰
囲気下において4時間の養生を行った以外は実施例4と
同様にして骨材18(実施例18)を、高圧蒸気養生の
前養生として40℃で相対湿度95%の雰囲気下におい
て1時間の常圧蒸気養生を行った以外は実施例4と同様
にして骨材19(実施例19)を得た。
【0026】得られた骨材2〜19について実施例1と
同様の測定を行い、その結果を表1に併せて示す。表1
から分かる通り、実施例2〜19の骨材2〜19は、絶
乾比重が1.19〜1.41、圧潰強度が35〜71k
gfであった。
【0027】[実施例20]石炭灰89重量%、普通ポ
ルトランドセメント10重量%、焼石膏1重量%からな
る骨材配合原料を、ボールミルにて平均粒径が5μmと
なるように混合粉砕した。ついで該粉砕物の総量に対し
て67重量%の水を加えてミキサーで混練してスラリー
化した後、40℃に保持した型枠に鋳込み40℃で相対
湿度95%の雰囲気下において3.5時間の養生を行っ
た。そして半可塑性状態に硬化した生ケーキを、目開き
10mmで線径0.25mmφのピアノ線メッシュで押
し切りながら一辺が約10mmの立方体状の細片とし
た。ついで該細片をパンペレタイザーで転動しながら角
取りと表面の緻密化を行い、約10mmφの球状に加工
した。これをオートクレーブに充填し、185℃(蒸気
圧10.5kg/cm)で8時間の高圧蒸気養生を行
って骨材20(実施例20)を得た。
【0028】得られた骨材20について実施例1と同様
の測定を行い、その結果を表1に併せて示す。表1から
分かる通り、実施例20の骨材20は、絶乾比重が1.
46、圧潰強度が36kgfであった。
【0029】[実施例21〜25]石炭灰79重量%、
普通ポルトランドセメント20重量%、焼石膏1重量%
とした以外は実施例20と同様にして骨材21(実施例
21)を、石炭灰85重量%、普通ポルトランドセメン
ト10重量%、焼石膏1重量%、生石灰4重量%とした
以外は実施例20と同様にして骨材22(実施例22)
を、石炭灰79重量%、普通ポルトランドセメント20
重量%、焼石膏1重量%とし、全固形分重量に対して
0.02重量%の金属アルミニウム粉末および0.07
重量%オレイン酸を添加した以外は実施例20と同様に
して骨材23(実施例23)を、骨材配合原料を平均粒
径が10μmになるように粉砕し、4.5時間かけて半
可塑性状態まで硬化させた以外は実施例21と同様にし
て骨材24(実施例24)を、骨材配合原料を平均粒径
が14μmになるように粉砕し、7時間かけて半可塑性
状態まで硬化させた以外は実施例21と同様にして骨材
25(実施例25)を得た。
【0030】得られた骨材21〜25について実施例1
と同様の測定を行い、その結果を表1に併せて示す。表
1から分かる通り、実施例21〜25の骨材21〜25
は、絶乾比重が1.17〜1.44、圧潰強度が53〜
105kgfであった。
【0031】[実施例26]石炭灰83重量%、普通ポ
ルトランドセメント10重量%、半水石膏1重量%、生
石灰6重量%からなる骨材原料を、ボールミルにて平均
粒径が14μmとなるように混合粉砕した。ついで該粉
砕物の総量に対して67重量%の水を加えてミキサーで
混練してスラリー化し、さらに全固形分重量に対して
0.02重量%の金属アルミニウム粉末および0.07
重量%のオレイン酸を添加した後型枠に鋳込み45℃で
相対湿度95%の雰囲気下において4時間の養生を行っ
た。そして半可塑性状態に硬化した生ケーキを、目開き
10mmで線径0.25mmφのピアノ線メッシュで押
し切りながら一辺が約10mmの立方体状の細片とし
た。ついで該細片をパンペレタイザーで転動しながら角
取りと表面の緻密化を行い、約10mmφの球状に加工
した。これをオートクレーブに充填し、185℃(蒸気
圧10.5kg/cm)で8時間の高圧蒸気養生を行
って骨材26(実施例26)を得た。
【0032】得られた骨材26について実施例1と同様
の測定を行い、その結果を表1に併せて示す。表1から
分かるように、実施例26の骨材26は、絶乾比重が
1.22、圧潰強度が54kgfであった。
【0033】[実施例27〜28]全固形分重量に対し
金属アルミニウム粉末を0.04重量%とした以外は実
施例26と同様にして骨材27(実施例27)を、実施
例26と同組成の粉砕物の全固形分重量に対して100
重量%の水を加えた以外は実施例26と同様にして骨材
28(実施例28)を得た。
【0034】得られた骨材27、28について実施例1
と同様の測定を行い、その結果を表1に併せて示す。表
1から分かるように、実施例27、28の骨材27、2
8は、絶乾比重が0.79〜1.17、圧潰強度が31
〜49kgfであった。
【0035】[比較例1]石炭灰60重量%、普通ポル
トランドセメント40重量%からなる骨材原料を、ボー
ルミルにて平均粒径が5μmとなるように混合粉砕し
た。ついで該粉砕物の総量に対して23重量%の水を加
えてミキサーで混練した後10mmφの球状に成型し
た。該成型物を20℃で24時間湿空した後、65℃で
相対湿度95%の雰囲気下において48時間養生し、つ
いで20℃で96時間湿空養生して骨材29(比較例
1)を得た。
【0036】得られた骨材29について実施例1と同様
の測定を行い、その結果を表1に併せて示す。表1から
分かるように、比較例1の骨材29は、圧潰強度が10
9kgfであるものの、絶乾比重が1.82と1.5を
超えるものであった。
【0037】[比較例2]石炭灰80重量%、普通ポル
トランドセメント15重量%、石膏5重量%からなる骨
材原料を、ボールミルにて平均粒径が5μmとなるよう
に混合粉砕した。ついで該粉砕物の総量に対して23重
量%の水を加えてミキサーで混練した後10mmφの球
状に成型した。該成型物を50℃で相対湿度95%の雰
囲気下において15時間養生し、ついで95℃で相対湿
度95%の雰囲気下において15時間養生して骨材30
(比較例2)を得た。
【0038】得られた骨材30について実施例1と同様
の測定を行い、その結果を表1に併せて示す。表1から
分かるように、比較例2の骨材30は、圧潰強度が51
kgfであるものの、絶乾比重が1.59と1.5を超
えるものであった。
【0039】[比較例3]オートクレーブでの高圧蒸気
養生を行わず、40℃で相対湿度95%の雰囲気下での
常圧蒸気養生のみ7日間行った以外は、実施例1と同様
にして骨材31(比較例3)を得た。
【0040】得られた骨材31について実施例1と同様
の測定を行い、その結果を表1に併せて示す。表1から
分かるように、比較例3の骨材31は、絶乾比重が1.
33であるものの、圧潰強度が11kgfと低強度であ
った。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】以上述べた通り本発明によれば、石炭火
力発電所や石炭焚きボイラーなどから発生する石炭灰を
原料として、非焼成型の絶乾比重の調整が容易な人工軽
量骨材を低コストで効率的に生産することができる。し
たがって産業廃棄物を埋め立てて処理することなく、特
に土木・建築材料などに再資源化できることから、環境
の保全とエネルギーの安定供給に寄与するところ大であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加岳井 敦 千葉県市川市中国分3−18−5 住友金属 鉱山株式会社中央研究所内 (72)発明者 須藤 真悟 千葉県市川市中国分3−18−5 住友金属 鉱山株式会社中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 珪酸質原料と石灰質原料とを混合しまた
    は混合した後粉砕し、つぎに水を加えてスラリー化とし
    て型枠に鋳込んで養生し、ついで該型枠内で半可塑性状
    態に硬化した生ケーキをメッシュにより押出しながら長
    さ方向を切断または破断し、これらを転動させた後蒸気
    養生を施すことを特徴とする人工軽量骨材の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記蒸気養生法は、高圧蒸気養生、もし
    くは常圧蒸気養生した後に高圧蒸気養生を施すことによ
    り実施することを特徴とする請求項1記載の人工軽量骨
    材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記珪酸質原料と石灰質原料との混合物
    にさらに硫酸カルシウムを添加してなることを特徴とす
    る請求項1または2記載の人工軽量骨材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記スラリーにさらに発泡剤を加えるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の人工
    軽量骨材の製造方法。
  5. 【請求項5】 石灰質原料であるセメントと、酸化カル
    シウムおよび/または水酸化カルシウムの添加量は、そ
    れぞれ1〜50重量%、CaO換算で1〜50重量%で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載
    の人工軽量骨材の製造方法。
  6. 【請求項6】 硫酸カルシウムの添加量は、CaSO
    換算で0.5〜10重量%であることを特徴とする請求
    項3〜5のいずれか1項記載の人工軽量骨材の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記転動時に表面特性改質剤をコーティ
    ングし、その後蒸気養生することを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか1記載の人工軽量骨材の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項記載の製造
    方法により得られ、かつ絶乾比重が0.5〜1.5であ
    ることを特徴とする人工軽量骨材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003089385A1 (en) * 2002-04-16 2003-10-30 G.Plus Co., Ltd. Clay porous concrete composites of non-cement types and its a manufacturing method
KR100530089B1 (ko) * 2002-06-01 2005-11-22 경기대학교 산학협력단 인공 골재의 성형 장치
KR101129796B1 (ko) 2010-06-28 2012-03-23 현대제철 주식회사 석회소성슬러지를 이용한 경량골재와 그 제조방법
CN102807337A (zh) * 2011-05-31 2012-12-05 周大伟 复合、保温、防火墙体材料用轻骨料及其生产方法

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