JP2000063047A - コード中継装置、およびこのコード中継装置を用いたコードリール装置 - Google Patents

コード中継装置、およびこのコード中継装置を用いたコードリール装置

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JP2000063047A
JP2000063047A JP10238407A JP23840798A JP2000063047A JP 2000063047 A JP2000063047 A JP 2000063047A JP 10238407 A JP10238407 A JP 10238407A JP 23840798 A JP23840798 A JP 23840798A JP 2000063047 A JP2000063047 A JP 2000063047A
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reel
rotating
ridge
planetary
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Masami Kono
雅己 河野
Kinya Emoto
欣也 江本
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MARUSU DENSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コードリール装置などにおいて、固定部から
回転部にコード中継する場合、リングとブラシにより摺
動構造とすると接触不良などが生じやすい。 【解決手段】 固定部には、コードCが巻かれる巻き軸
4および太陽歯車5が設けられ、回転部2には、前記太
陽歯車5と噛み合う遊星歯車7と、この遊星歯車7と一
体の遊星回転体6が設けられている。コードCを引き出
して、回転部2を方向へ回転させると、遊星回転体6
は自転しながら太陽歯車5の回りを公転する。このとき
遊星回転体6から巻き解かれたコードCが巻き軸4に巻
き付けられる。したがって、コードに引張りや捩れを生
じさせることなく、固定部から回転部にコードを中継で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定部から延びる
コードを回転部に中継するコード中継装置およびこのコ
ード中継装置を使用してイヤーフォンなどに接続された
コードの巻き取りを可能としたコードリール装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】イヤーフォンなどに接続されたコードを
巻き取るコードリール装置では、固定側と、回転部とな
る巻き取りリールとの間で、コードを中継する必要があ
る。ただし、固定部と回転部との間を直接コードで連結
すると、回転部の回転によりコードに捩れが生じ、回転
部の回転を繰り返すと、コードが断線するおそれがあ
る。また、コード中継装置として、固定部と回転部のい
ずれか一方に導電性のリングが、他方にこのリングを摺
動する導電性のブラシが設けられたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のブラシ
摺動型のコード中継装置では、摺動によるブラシやリン
グの摩耗により、接触不良が生じたり、またはブラシと
リングとの間にほこりや異物が溜まることにより同様に
接触不良や導通不良が生じるおそれがある。また、ブラ
シとリングとが常に導通状態を保つために、ブラシの接
触ばね圧を適正に管理する必要があり、高い部品精度が
要求され、部品コストが高くなるのみならず、部品管理
コストも高くなる。
【0004】また、コードに受話用のイヤーフォンと送
話用のマイクとを接続して相互通話を可能とする電話機
用のコードリール装置などでは、コードの導通線の本数
が多くなる。したがって、リングとブラシの極数を多く
する必要があり、構造が複雑になるとともに、小型化が
困難になる。
【0005】さらに、コードリール装置では、リールの
周囲にコードが巻かれるとともに、このリールがぜんま
いなどの弾性部材によって巻き取り方向へ付勢されてい
る。したがって、コードを所定長引き出した後に、リー
ルが巻き取り方向へ勝手に戻らないようにリールをロッ
クするロック機構を設けることが必要である。また、こ
のロック機構では、コードをリールに巻き戻したいとき
に直ちにロックを解除できることが必要である。
【0006】従来のこの種のロック機構として、釦を押
すことによりロック解除を行うものがある。これは、例
えばコードを巻き戻したいときに手動で釦を押し続ける
ものであるが、これだと手動のため操作が面倒である。
さらに、コードを所定の長さ引き出したときにリールを
自動ロックさせ、そのロック位置からさらにコードを引
き出すことによりロックを解除する自動ロック機構もあ
るが、従来の自動ロック機構は構造が複雑であり、また
誤動作も生じやすい。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、簡単な構造でコードをねじれることをなく中継で
きるコード中継装置、およびこのコード中継装置を用い
たイヤーフォン用などのコードリール装置を提供するこ
とを目的としている。さらに本発明は、最少の部品と簡
単な構造で、リールのロックおよびロック解除を可能と
したコードリール装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定部と回転
部との間に設けられ、前記固定部から回転部に延びるコ
ードを中継するコード中継装置において、固定部には巻
き軸が、回転部には、前記回転部の回転に同期して前記
巻き軸を中心とする円軌跡上を自転しながら周回する遊
星回転体が設けられ、前記回転部の回転にしたがって、
前記遊星回転体から巻き解かれたコードが前記巻き軸に
巻き付けられ、または前記巻き軸から巻き解かれたコー
ドが前記遊星回転体に巻き付けられていくことを特徴と
するものである。
【0009】上記本発明では、回転部に設けられた遊星
回転体が、回転部の回転に同期して公転するとともに自
転し、巻き軸と遊星回転体との間でコードが受け渡さ
れ、コードは巻き軸に巻き付けられまたは遊星回転体に
巻き付けられていく。したがって、固定部と回転部がコ
ードにより直接に連結されているにもかかわらず、コー
ドの捩りの発生を防止できる。またリングとブラシなど
のような摺動機構を用いていないので、接触不良の問題
が生じることなく、また部品コストもやすくなる。
【0010】例えば、固定部には前記巻き軸と同軸に固
定された太陽歯車が、前記遊星回転体には前記太陽歯車
に噛み合う遊星歯車が設けられ、前記太陽歯車と遊星歯
車は、ピッチ円が同一径で且つ歯数が同数であると、遊
星回転体は巻き軸中心の公転の1回転の間に1回転の自
転を行うことになり、巻き軸と遊星回転体との間で常に
1:1の関係でコードが巻き解され、且つ巻き付けられ
ていく。なお、巻き軸と遊星回転体との回転連結手段は
歯車に限られず、ローラどうしの圧接などであってもよ
い。また、遊星回転体は1周の公転の際に1回転よりも
多く自転するものであってもよい。この場合にも、巻き
軸と遊星回転体との間で、巻き解されるコード長と、巻
かれていくコード長とを1:1の関係とすればよい。
【0011】また本発明のコードリール装置は、固定部
と、回転体としてのリールとを有し、前記リールにはコ
ードが引き出し自在に巻き付けられ、前記固定部と回転
部との間に前記のコード中継装置が設けられていること
を特徴とするものである。また、前記リールをコードを
巻き取る方向へ回転させようとするぜんまいなどの弾性
付勢部材を設けることも可能である。
【0012】この場合に、前記リールと固定部との間に
は、リールがコードを巻き取る方向へ戻り回転するのを
防止するロック機構が設けられることが好ましい。前記
ロック機構は、リールと固定部のいずれか一方に設けら
れた遊動体と他方に設けられたストッパとから成り、前
記遊動体はリールの回転方向の両方向へ首振り動作可能
に軸支持され、前記ストッパは、リールがコード引き出
し方向へ回転するときに前記前記遊動体を乗り越えさせ
る第1の隆起部と、前記第1の隆起部を乗り越えたときの
前記遊動体を前記乗り越え直後の姿勢に維持させる第2
の隆起部と、前記第1の隆起部と第2の隆起部との境界
部で、前記姿勢の遊動体を掛止してリールがコード巻き
取り方向へ戻り回転するのを阻止する掛止部とを有し、
リールがコード引き出し方向へ回転し、前記遊動体が前
記第2の隆起部を越えたときにこの遊動体が自由状態に
なり、その後にリールがコード巻き取り方向へ戻り回転
するときに、前記遊動体が前記第1の隆起部および第2
の隆起部を乗り越え可能な姿勢となる構造とすることが
できる。このロック機構は簡単な構造であり、自動的な
ロックおよびロック解除が可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明のコード中継装置お
よびこのコード中継装置を用いたコードリール装置の平
断面図、図2は縦断面図、図3は背面から見た断面図で
ある。ケース1はプラスチック材料で形成されたもので
あり、下ケース半体1Aと上ケース半体1Bとが接合さ
れて構成されている。下ケース半体1Aの中心部には支
持軸1aが一体に形成されており、この支持軸1aに回
転部2が回転自在に支持されている。回転部2の中心に
は丸穴2aが開口し、この丸穴2aが前記支持軸1aの
外周部分に回転自在に挿通されている。前記回転部2の
外周部分には溝2cを有するリール2bが一体に形成さ
れている。
【0014】図2に示すように、回転部2と下ケース半
体1Aの底部との間には、弾性戻り付勢部材としてぜん
まい3が取り付けられており、このぜんまい3により、
回転部2は巻き戻し方向(方向)へ常に付勢されてい
る。
【0015】ケース1の中心部には巻き軸4が設けられ
ている。この巻き軸4の上端には断面が正方形の穴4a
が形成され、上ケース半体1Bにはケース内に延びる断
面が正方形の固定柱1bが一体に形成されている。前記
巻き軸4は前記穴4aが固定柱1bに嵌着されて固定さ
れている。また巻き軸4の下端部4bは、前記支持軸1
aに挿通された前記回転部2の抜け止めストッパとして
機能している。さらに、前記巻き軸4の外周には、図2
の図示上から下への矢印A方向に向かって右巻きとなる
巻き溝4cが形成されている。また、前記巻き軸4の下
端には、太陽歯車5が一体に固定されている。
【0016】前記回転部2の上には、円柱形状の支柱2
dが一体に突出形成されおり、この支柱2dに、遊星回
転体6が回転自在に支持されている。上ケース半体1B
の天井板内面には、前記固定柱2dの中心回りにリング
状に延びるリブ1cが一体に形成されている。前記遊星
回転体6の上面は前記リブ1cに当接し、遊星回転体6
の前記支柱1bからの抜け止めがなされている。前記回
転部2の回転の際に、遊星回転体6の上面がリブ1cの
下面を摺動する。
【0017】遊星回転体6の外周部には、前記矢印A方
向に向かって左巻きとなる巻き溝6aが形成されてい
る。また遊星回転体6の下端には、遊星歯車7が一体に
形成されており、この遊星歯車7の歯と前記太陽歯車5
の歯とが噛み合っている。太陽歯車5と遊星歯車7とで
は、歯数が同数であり且つピッチ円直径が同じである。
その結果、回転部2の回転に伴って遊星回転体6が太陽
歯車5の回りを360度公転する間に、遊星回転体6は
360度自転する。
【0018】コードCは、固定端Caがケース1の外部
に出て、機器本体の回路に接続されている。固定端Ca
に続く部分は、巻き軸4の巻き溝4cに巻かれる巻線C
bとなり、さらに遊星回転体6の巻き溝6aに巻かれる
巻線Ccとなる。この巻線Ccに続く部分は、回転部2
上の掛け軸2eに掛けられて、リール2bの溝2c内に
延び、この溝2c内で巻かれる巻線Ceとなる。さらに
ケース1の外へ延びる引き出し部Cfとなり、この引き
出し部Cfの先端に接続機器としてのイヤーフォン8が
接続されている。
【0019】次に前記コード中継装置およびコードリー
ル装置の巻き動作について説明する。図1と図2は、ケ
ース1外へ引き出し部Cfがほとんど出ておらず、リー
ル2bへ巻かれている巻線Ceの長さが最長になってい
る状態、すなわち、コードCがリール2bに巻き戻され
ている状態を示している。
【0020】イヤーフォン8をケース1の外方向へ引き
出し、引き出し部Cfを伸ばしていくと、コードCに引
かれて回転部2およびリール2bが時計方向(方向)
へ回転させられ、同時にリール2bの溝2c内の巻線C
eが巻き解かれていく。
【0021】このとき、回転部2に支持されている遊星
回転体6が巻き軸4および太陽歯車5の回りを時計方向
(方向)へ公転し、この公転の際に、太陽歯車5と遊
星歯車7との噛み合いにより、遊星回転体6は時計方向
へ自転する。この自転の際に、遊星回転体6の巻線Cc
からコードCが巻き解かれ、巻き解かれたコードCが巻
き軸4の螺旋状の巻き溝4cに巻き付けられていく。
【0022】逆にぜんまい3の力で回転部2およびリー
ル2bが方向へ戻り回転するときには、遊星回転体6
は反時計方向(方向)へ公転するとともに、遊星回転
体6は反時計方向へ自転する。このときには、巻き軸4
の巻線Cbが巻き解かれて、遊星回転体6の巻き溝6a
に規則的に巻かれていく。
【0023】巻き軸4に巻かれていくコードの長さと、
遊星回転体6から巻き解かれていくコードの長さとは、
1:1である。したがって、回転部2の掛け軸2eに掛
けられている部分CdにおいてコードCには引張力が作
用せず、また遊星回転体6から解かれていくコードは遊
星回転体6に対面する巻き軸4に巻かれていくため、前
記Cdの部分でコードCに捩りが生じない。したがっ
て、固定部であるケース1側と回転部2との中継部分
で、コードCに力が加わることがなく、断線などの心配
が全くない。
【0024】前記のようなコード中継を可能とするため
には、遊星回転体6から解かれていくコードの長さと、
巻き軸4に巻かれていくコードの長さ、または巻き軸4
から解かれていくコードの長さと、遊星回転体6に巻か
れていくコードの長さとが1:1であることが必要であ
る。
【0025】そのための条件は、巻き軸4のコードが巻
かれる部分の外径をD4、遊星回転体6のコードが巻か
れる部分の外径をD6とし、遊星回転体6が360度公
転するときの自転回転数をNとしたときに、(D4/D
6)=Nである。
【0026】またある時点(例えば図1と図2の時点)
で、遊星回転体6に巻かれているコード長をL6、巻き
軸4に巻かれているコード長をL4としたときに、それ
以後に回転部2が方向へ回転可能な回転数nは、n=
(L6−L4)/(D4×π)である。
【0027】図3に示すように、回転部2の底部と下ケ
ース半部1Aとの間には、ロック機構10が設けられて
いる。図4(A)は前記ロック機構の回転部2側の構造
を示す部分底面図、図4(B)はその側面図、図5
(A)ないし(F)は、前記ロック機構の動作を表面側
から見た状態で示す動作説明図である。回転部2の底面
には支軸11が一体に形成されており、この支軸11に
遊動体12が回転自在に支持されている。遊動体12は
三角形状であり、その1つの角がロック部12aとなっ
ている。
【0028】前記遊動体12には回転部2の方向へ延び
るボス12bが一体に形成されており、このボス12b
も前記支軸11に回転自在に支持されている。図4
(A)に示すように、このボス12bの外周部には突部
12cが複数箇所放射状に突出されており、この突部1
2cの外周部分にトーションばね13の巻き部13aが
嵌着されている。前記巻き部13aは前記複数の突部1
2cの頂点に圧入により強嵌合されている。
【0029】前記トーションばね13の腕部13b,1
3bは、回転部2の下面に突出する一対の掛止突起1
4,14に掛けられている。トーションばね13の巻き
部13aは遊動体12のボス12bに強嵌合されて一体
化されており、また腕部13b,13bが掛止突起1
4,14に均等に掛けられていることにより、図3およ
び図4に示すように、自由状態では、遊動体12が中立
姿勢となる。このとき、遊動体12のロック部12a
は、掛止突起14,14の中間点に位置している。
【0030】図3に示すロック機構10では、固定部で
ある下ケース半部1Aの内周面に、ストッパ15が設け
られている。このストッパ15は、回転部2の引き出し
回転方向(方向)に向かって、第1の隆起部16と第
2の隆起部17とが順に配置されている。第1の隆起部
16は第2の隆起部17よりもケース内方へ大きく突出
しており、第1の隆起部16と第2の隆起部17との境
界部に掛止部18が形成されている。
【0031】前記ロック機構10のロック動作およびロ
ック解除動作を説明する。図5はロック機構10を図1
と同じ表面側から見たものであり、図5では回転部2お
よびリール2bの引き出し回転方向(方向)が時計方
向であり、リール2bの巻き戻り方向(方向)が反時
計方向である。
【0032】コードCをケース1の外に引いているとき
には、回転部2およびリール2bが方向へ連続して回
転する。トーションばね13により中立位置に付勢され
ている遊動体12は、回転部2の方向への回転に伴っ
て、ケース側の第1の隆起部16に当たる。このとき、
図5(A)に示すように遊動体12は第1の隆起部16
に押されて反時計方向へ回動し、図5(B)に示すよう
に第1の隆起部16の表面を摺動する。さらに図5
(C)に示すように、遊動体12は反時計方向へ回動し
たままの姿勢で第2の隆起部17の表面を摺動し、第2
の隆起部17から外れる。回転部2が方向へ回転して
いる間は、遊動体12が各隆起部16,17を通過する
たびに、図5(A)(B)(C)の動作を繰り返す。
【0033】ここで、図5(C)に示すように、遊動体
12が第1の隆起部16を乗り越えて第2の隆起部17
に至った時点では、遊動体12は反時計方向へわずかに
回動した姿勢であり、この状態から時計方向へは回動で
きない。図5(C)の状態で、コードCの引き出し力を
解除すると、回転部2およびリール2bはぜんまい3の
弾性復帰力により巻き取り方向(方向)へ戻される。
このとき、図5(D)に示すように、遊動体12は反時
計方向へやや回動した姿勢のまま、ロック部12aが掛
止部18に掛止され、回転部2が方向へ戻らないよう
にロックされる。よって、コードCの引き出し部Cfを
所定の長さ引き出した状態で手を離しても、引き出し部
Cfがケース1内に戻ることがない。
【0034】前記のロックを外したいときには、図5
(D)のロック状態において、ケース1からコードCを
少し引き出して、回転部2を方向へ回転させる。この
とき、図5(E)に示すように、遊動体12は、第2の
隆起部17から外れて自由になり、トーションばね13
により中立姿勢に復帰させられる。
【0035】図5(E)の状態で、コードCの引き出し
部Cfから手を離すと、ぜんまい3の復帰弾性力によ
り、回転部2およびリール2bは巻き戻し方向(方
向)へ回転する。このとき図5(F)に示すように、遊
動体12は第2の隆起部17に当たって時計方向へ回動
した姿勢になり、そのまま第2の隆起部17と第1の隆
起部16を乗り越えて方向へ移動する。回転部2がぜ
んまい3の力で方向へ回動する間、遊動体12がスト
ッパ15の位置に至るたびに、図5(E)から図5
(F)に示すように、各隆起部17と16を乗り越えて
いく。
【0036】このように、中立姿勢に付勢されている遊
動体12と、2つの隆起部16,17を設けるだけで、
回転部2のロックおよびロック解除が可能になる。な
お、固定部であるケース1側に中立姿勢に付勢された前
記遊動体12を設け、回転部2側に第1の隆起部16、
第2の隆起部17および掛止部18を設けても、同様に
してロック機構を構成できる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明では、最少の部品で
且つ簡単な構造で、固定部と回転部とのコード中継がで
き、コードの捩りなどの問題が生じることなく、また従
来のブラシ式のように接触不良の問題が生じることがな
い。さらに本発明のコードリール装置において、最少の
部品でしかも遊動体を中立姿勢に付勢するだけで、回転
部およびリールのロックおよびロック解除が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコード中継装置およびこれを用いたコ
ードリール装置を示す平断面図、
【図2】図1に示す装置の縦断面図、
【図3】図1に示す装置を背面側から見た断面図、
【図4】(A)は回転部に設けられたロック機構を示す
部分拡大底面図、(B)は前記(A)の一部断面を示す
側面図、
【図5】(A)ないし(F)は、ロック機構の動作説明
図である。
【符号の説明】
1 ケース 1A 下ケース半体 1B 上ケース半体 2 回転部 2b リール 3 ぜんまい 4 巻き軸 5 太陽歯車 6 遊星回転体 7 遊星歯車 10 ロック機構 12 遊動体 13 トーションばね(中立ばね) 16 第1の隆起部 17 第2の隆起部 18 掛止部 C コード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3F068 AA12 CA02 CA04 DA02 FA07 GA03 GA05 GA14 JB06 4E352 AA02 CC02 CC14 DD08 DR02 DR07 DR13 DR19 FF09 GG20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部と回転部との間に設けられ、前記
    固定部から回転部に延びるコードを中継するコード中継
    装置において、固定部には巻き軸が、回転部には、前記
    回転部の回転に同期して前記巻き軸を中心とする円軌跡
    上を自転しながら周回する遊星回転体が設けられ、前記
    回転部の回転にしたがって、前記遊星回転体から巻き解
    かれたコードが前記巻き軸に巻き付けられ、または前記
    巻き軸から巻き解かれたコードが前記遊星回転体に巻き
    付けられていくことを特徴とするコード中継装置。
  2. 【請求項2】 固定部には前記巻き軸と同軸に固定され
    た太陽歯車が、前記遊星回転体には前記太陽歯車に噛み
    合う遊星歯車が設けられ、前記太陽歯車と遊星歯車は、
    ピッチ円が同一径で且つ歯数が同数である請求項1記載
    のコード中継装置。
  3. 【請求項3】 固定部と、回転体としてのリールとを有
    し、前記リールにはコードが引き出し自在に巻き付けら
    れ、前記固定部と回転部との間に請求項1または2記載
    のコード中継装置が設けられていることを特徴とするコ
    ードリール装置。
  4. 【請求項4】 前記リールをコードを巻き取る方向へ回
    転させようとする弾性付勢部材が設けられている請求項
    3記載のコードリール装置。
  5. 【請求項5】 前記リールと固定部との間には、リール
    がコードを巻き取る方向へ戻り回転するのを防止するロ
    ック機構が設けられており、前記ロック機構は、リール
    と固定部のいずれか一方に設けられた遊動体と他方に設
    けられたストッパとから成り、前記遊動体はリールの回
    転方向の両方向へ首振り動作可能に軸支持され、前記ス
    トッパは、リールがコード引き出し方向へ回転するとき
    に前記前記遊動体を乗り越えさせる第1の隆起部と、前
    記第1の隆起部を乗り越えたときの前記遊動体を前記乗
    り越え直後の姿勢に維持させる第2の隆起部と、前記第
    1の隆起部と第2の隆起部との境界部で、前記姿勢の遊
    動体を掛止してリールがコード巻き取り方向へ戻り回転
    するのを阻止する掛止部とを有し、リールがコード引き
    出し方向へ回転し、前記遊動体が前記第2の隆起部を越
    えたときにこの遊動体が自由状態になり、その後にリー
    ルがコード巻き取り方向へ戻り回転するときに、前記遊
    動体が前記第1の隆起部および第2の隆起部を乗り越え
    可能な姿勢となる請求項4記載のコードリール装置。
JP10238407A 1998-08-25 1998-08-25 コード中継装置、およびこのコード中継装置を用いたコードリール装置 Withdrawn JP2000063047A (ja)

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