JP2000062066A - 振動低減材 - Google Patents

振動低減材

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JP2000062066A
JP2000062066A JP10253257A JP25325798A JP2000062066A JP 2000062066 A JP2000062066 A JP 2000062066A JP 10253257 A JP10253257 A JP 10253257A JP 25325798 A JP25325798 A JP 25325798A JP 2000062066 A JP2000062066 A JP 2000062066A
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vibration
porous member
vibration reducing
reducing material
film layer
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Nobuyuki Takahashi
伸幸 高橋
Manabu Matsunaga
学 松永
Kazumasa Tanaka
和雅 田中
Yasunori Sugihara
保則 杉原
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動低減能に優れて高度な防音や防振等の作
用を示し、狭小空間等にも容易に適用できて製造効率に
も優れ、防音材や制振材等の種々の目的に用いうる振動
低減材の開発。 【解決手段】 2.039×1/104mmH2Oの気圧差
に基づく通気量が1×1/1010〜2×1/102cc/c
m2/秒で、かつ圧縮性の多孔質部材(21)の片面又は
両面にフィルム層(22)を有する振動低減材(2)。 【効果】 多孔質部材が優れた振動低減能を発揮し、フ
ィルム層が優れた装着作業性を発揮して振動低減性能の
バラツキを抑制し、肉厚化による装置全体の大型化を抑
制でき、優れた消音効果や防振効果等にて高度な騒音防
止や振動防止等を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、HDD本体と基板間への
装着、DVDDやCDD等の空隙への充填等の機器装着
型の防音材や制振材などとして好適な振動低減材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】振動の吸収や反射等により防音や防振等
の作用を示す振動低減材が、例えば防音材や吸音材や遮
音材、あるいは制振材や防振材、さらにはそれらの複合
機能材等として種々の目的で使用されている。ちなみに
パソコン等におけるHDD(ハードディスクドライブ)
やDVDD(デジタルビデオディスクドライブ)、CD
D(コンパクトディスクドライブ)では、駆動時のモー
タ音やディスクの風切音等が発生してオペレータや装置
近隣者に対する騒音となるため、ドライブ本体と基板の
間に振動低減材を防音材として配置して発生音の低減が
図られている。
【0003】従来、前記の振動低減材としては、ポリウ
レタンフォーム等からなる発泡体が知られていたが、そ
れを防音材として用いた場合、漏れ音が大きくて防音効
果に乏しい問題点があった。そのため、発泡体の静バネ
定数を限定したもの、発泡体の気泡内壁面に微細凹凸の
ポリマー膜を付設したもの、発泡体の外表面をフィルム
で被覆したもの、フィルムに樹脂等のメルトブロー層を
積層したものなどが提案されている(特開昭56−15
7347号公報、特開昭59−102294号公報、特
開平4−40381号公報、特開平4−345834号
公報、特開平7−261768号公報)。
【0004】しかしながら、従来のいずれの振動低減材
にあっても振動の低減能に乏しく、例えば防音材として
使用した場合に防音等による消音効果に不充分で満足で
きる騒音防止を達成できず、微細凹凸のポリマー膜の付
設物等では製造工程も複雑で製造効率に乏しい問題点が
あった。
【0005】
【発明の技術的課題】本発明は、振動低減能に優れて高
度な防音や防振等の作用を示し、狭小空間等にも容易に
適用できて製造効率にも優れ、防音材や制振材等の種々
の目的に用いうる振動低減材の開発を課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は、2.039×1/104m
mH2Oの気圧差に基づく通気量が1×1/1010〜2×
1/102cc/cm2/秒で、かつ圧縮性の多孔質部材の片
面又は両面にフィルム層を有することを特徴とする振動
低減材を提供するものである。
【0007】
【発明の効果】本発明の振動低減材によれば、多孔質部
材が優れた振動低減能を発揮し、フィルム層が優れた装
着作業性を発揮して振動低減性能のバラツキを抑制でき
る。さらに圧縮性の多孔質部材とフィルム層からなるこ
とより製造効率に優れると共に、狭小空間等にも容易に
装着でき、振動低減材の肉厚化による装置全体の大型化
を抑制することができる。従って、優れた消音効果や防
振効果等を示して高度な騒音防止や振動防止等を達成で
きる例えば防音材や吸音材や遮音材、制振材や防振材、
あるいはそれらの複合機能材などの種々の目的に用いう
る振動低減材を得ることができる。
【0008】すなわち前記において、多孔質部材がそれ
に入射した音等の振動エネルギを吸収し熱エネルギ等に
変換して消音効果や振動防止等を発揮するが、その場合
に上記した通気量に基づいて、吸収しきれない音等の振
動を多孔質部材の内部で反射して外部に漏れ出す振動を
大きく抑制し、優れた吸音や遮音、吸振動や制振等の効
果を発揮して高度な騒音防止や振動の伝播防止が達成さ
れる。
【0009】前記の場合に、多孔質部材の通気量の上記
限定が音等の振動の吸収と透過ないし伝播において臨界
的な効果差を示し、当該通気量が1×1/1010cc/cm
2/秒未満では振動の吸収性に乏しくて消音や防振等の
効果が発現しにくく、2×1/102cc/cm2/秒を超え
ると反射による遮音や伝播阻止等の効果に乏しくて振動
が透過しやすく、漏出し音や振動伝播が多くてやはり消
音や防振等の効果が発現しにくい。
【0010】さらに前記において、周波数3.15kH
zによる吸音率に基づいて、その値が20%以上の多孔
質部材を用いた場合には消音や防振等の効果が飛躍的に
向上し、また50%圧縮時の反発応力が10〜200g
f/cm2の多孔質部材を用いた場合には隣接部材の変形
等を防止しつつ狭小空間等にもより容易に装着でき、か
つ製造も容易である。
【0011】一方、フィルム層は、多孔質部材の薄層化
による自己支持性の低下を補強し、折曲り等の装着トラ
ブルの発生を予防して装着作業の操作性や能率を向上さ
せ、装着ミスによる作業効率の低下や装着状態のバラツ
キによる防音や防振等の性能のバラツキなどを抑制して
作業性を飛躍的に向上させ、高度で均質な防音や防振等
の処理を効率的に達成することを可能とする。またフィ
ルム層に機器内部で発生した音等の振動を遮って外部へ
の漏出や伝播を低減する遮音や伝播阻止等の効果を持た
せて防音性能や防振性能等により優れるものとすること
もできる。
【0012】
【発明の実施形態】本発明による振動低減材は、2.0
39×1/104mmH2Oの気圧差に基づく通気量が1×
1/1010〜2×1/102cc/cm2/秒で、かつ圧縮性
の多孔質部材の片面又は両面にフィルム層を有するもの
からなる。その例を図1に示した。2が振動低減材であ
り、21が多孔質部材、22がフィルム層である。防音
や防振等の性能の点などより多孔質部材の好ましい当該
通気量は、1×1/108〜1.5×1/102cc/cm2
/秒、特に1×1/106〜1×1/102cc/cm2/秒
である。なお図1は、HDD本体1と基板3との間に振
動低減材2を適用した例を示している。
【0013】用いる多孔質部材は、前記特性を示すもの
であればよい。従って多孔質部材としては、例えば天然
や合成の有機や無機の適宜な繊維を不織布状等に集成し
てなる繊維集合体、あるいはオレフィン系やウレタン
系、アクリル系や塩化ビニル系、SBR系やNR系、N
BR系やそれらのブレンド系等の発泡体などの適宜なも
のを用いうる。振動低減材は、2種以上の多孔質部材の
積層体や混合層などとして形成されていてもよい。なお
発泡体は、防音や防振等の効果や変形防止などの点より
セルの30%以上が連続気泡系構造であることが好まし
い。
【0014】上記した条件等の点より好ましく用いうる
多孔質部材は、エチレン、プロピレンやブテン−1の如
きα−オレフィン、及びジシクロペンタジエンやエチリ
デンノルボルネンの如き非共役二重結合を有する環状又
は非環状のポリエンを成分とする共重合体、就中エチレ
ン45〜70モル%、α−オレフィン5〜20モル%、
ポリエン50〜10モル%のもの、特にムーニー粘度M
1+2(100℃)が30〜110のものからなるEP
DM系発泡体である。
【0015】また前記のEPDMを併用したゴム系発泡
体も好ましく用いうる。この場合にEPDM以外のゴム
成分としては、例えば天然ゴムやブチルゴム、クロロプ
レンゴムやアクリルゴム、スチレン・ブタジエンゴムや
ニトリル・ブタジエンゴムなどの適宜なものを用いう
る。なおEPDMの使用量は、耐候性や耐久性などの点
より全ゴム成分の20重量%以上であることが好まし
い。
【0016】本発明の条件を満足するEPDM系等の発
泡体の製造は、例えばゴム成分に発泡剤や加硫剤等の適
宜な添加剤を配合した混和物をシート等に成形して発泡
加硫処理した後、セルの一部又は全部を圧縮処理等の適
宜な手段で破泡させるなどの物性調節処理を施す方法な
どにより行うことができる。
【0017】前記の発泡剤としては、例えばアゾジカル
ボンアミドやジニトロソペンタメチレンテトラミン、炭
酸水素ナトリウムや4,4'-オキシビス(ベンゼンスル
ホニルセミカルバジド)の如きアゾ系やN−ニトロソ
系、無機系やセミカルバジド系、その他ヒドラジン系や
トリアゾール系などの適宜なものを用いうる。発泡剤の
使用量は、目的とする物性を得るための発泡倍率などの
点より、ゴム成分100重量部あたり5〜50重量部が
好ましい。
【0018】また加硫剤としては、硫黄やP−キノンジ
オキシム、P,P'-ジベンゾイルキノンジオキシムや
4,4'-ジチオジモルホリン、P−ジニトロソベンジン
や安息香酸アンモニウム、N,N'-m−フェニレンジマ
レイミドなどの適宜なものを用いうる。加硫剤の使用量
は、加硫不足やガス抜け等の発泡阻害を防止した、目的
とする物性を得る点などより、ゴム成分100重量部あ
たり1〜30重量部が好ましい。
【0019】上記した混和物の調製に際しては、例えば
尿素系やサリチル酸系や安息香酸系の如き適宜な発泡助
剤、アルデヒドアンモニア系やアルデヒドアミン系、チ
オウレア系やグアニジン系、チアゾール系やスルフェン
アミド系、チウラム系やジチオカルバミン酸塩系、キサ
ントゲン酸塩系の如き適宜な加硫助剤を必要に応じて用
いうる。
【0020】また例えば、炭酸カルシウム、タルク、ク
レー、雲母粉、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウ
ムの如き金属水酸化物、酸化アルミニウムや酸化亜鉛の
如き金属酸化物、顔料等からなる充填剤、パラフィン系
やナフテン系、アロマ系やアスファルト系等の軟化剤な
どの添加剤も混和物の調製に際し必要に応じて配合する
ことができる。
【0021】前記において、充填剤の使用量は、強度等
の物性制御などの点よりゴム成分100重量部あたり3
0〜300重量部が好ましい。また軟化剤の使用量は、
発泡性に関係する混和物の粘度の調節やブルーミングの
防止性などの点よりゴム成分100重量部あたり10〜
300重量部が好ましい。
【0022】本発明に用いる上記EPDM系等の発泡体
としては、例えば剥離ライナ上に混和物を0.5〜50
mmの厚さで展開し、それを100〜200℃の温度で1
0〜60分間加熱処理するなどして、発泡倍率3〜20
倍、就中5〜15倍、特に8〜13倍となるように発泡
加硫処理したものが好ましく用いうる。発泡倍率が3倍
未満では、圧縮反発力が大きくて狭小空間等への配置が
困難な場合があり、20倍を超えると通気量の制御が困
難となって満足できる防音や防振等の性能が得られない
場合がある。
【0023】また本発明において好ましく用いうる多孔
質部材としては、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリ塩
化ビニル等の適宜な熱可塑性樹脂や、ブチルゴムやイソ
プレンゴム等の適宜なゴム系ポリマーなどからなる、比
重が0.01〜0.9、就中0.016〜0.1の連泡
系発泡体に、アクリル系やポリブチラール系やポリエス
テル系などの適宜な樹脂を含浸させて、上記した通気特
性のものとしたものなどもあげられる。その場合、樹脂
の含浸量は通気特性等に応じて適宜に決定しうるが、一
般には0.01〜1.0g/cm3、就中0.02〜0.
1g/cm3程度とされる。
【0024】また本発明において、消音や制振等の効果
の点などより好ましく用いうる多孔質部材は、周波数
3.15kHzによる吸音率に基づいてその値が20%
以上、就中25%以上、特に30%以上のものである。
また狭小空間等への装着性などの点よりは、50%圧縮
時の反発応力が10〜200gf/cm2、就中20〜1
50gf/cm2、特に30〜120gf/cm2の圧縮特性
を示す多孔質部材が好ましい。
【0025】多孔質部材の形態、ひいては振動低減材の
形態は、適用箇所等の使用目的などに応じて適宜に決定
でき、その厚さも任意である。一般には、見掛け厚さに
基づいて100mm以下、就中0.5〜70mm、特に1〜
40mmの厚さの多孔質部材ないし振動低減材とされる。
なお多孔質部材ないし振動低減材は、均一厚である必要
はなく、部分的に厚さが異なっていてもよい。
【0026】肉厚が部分的に異なる多孔質部材、ひいて
は振動低減材は、例えば多孔質部材をフレーク状に粉砕
するなどして作製したチップを、その表面に接着剤を塗
布するなどして所定の金型に充填し圧縮成形する方式な
どにより効率よく形成することができる。
【0027】装着作業性の向上を目的とするフィルム層
は、多孔質部材の片面又は両面の一部又は全部に設ける
ことができ、多孔質部材の側面の全部又は一部を含む包
囲形態に設けられていてもよい。フィルム層の付設は、
例えばフィルムの接着剤ないし粘着剤等を介した接着方
式や熱融着方式、ポリマー溶液の塗布によるフィルム層
の形成方式などの適宜な方式にて行うことができる。そ
の場合、フィルム層は多孔質部材に対し部分的に接着し
ていてもよく、例えば肉厚相違の多孔質部材などの場合
に全面的に接着している必要はない。
【0028】フィルム層は、上記した多孔質部材で例示
したものなどの適宜なポリマーにて形成でき、その種類
については特に限定はない。一般には、例えばポリエス
テル系やポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系、ポリアミド系やポリイミド系、ポリスチレン系
や塩化ビニル系、フッ素系などのポリマーが用いられ
る。装着作業性等の点よりは、滑り性等に優れるものが
好ましい。また加工性や加熱時の有害ガス防止性等の点
よりはポリエステル系ポリマーなどが好ましい。
【0029】上記した如くフィルム層には、防音や防振
等の効果の向上などを目的に遮音性や振動の伝播阻止性
を持たせることもできる。その場合、遮音効果等の点よ
りは、通気量が2.039×1/104mmH2Oの気圧差
に基づいて0.01cc/cm2/秒以下であるものが好ま
しい。またフィルム層は、上記の多孔質部材で例示した
添加剤などを適宜な目的で含有していてもよいが、その
含有による重量増加は、遮音や制振作用による漏音や振
動伝播の防止性の向上などに有効である。
【0030】なお多孔質部材の両面にフィルム層を設け
た振動低減材の場合、前記した遮音や制振効果にて音等
の振動が多孔質部材に入射せず防音や防振効果の発揮さ
れないことが懸念されるが、騒音源等の発振源側のフィ
ルム層は、質量則よりその存在を無視しうる程度のもの
であり、かつ発振源と密接して一体的に振動することよ
り上記した作用効果には実質的に影響しにくい。
【0031】従って、多孔質部材の片面のみにフィルム
層を有する振動低減材の場合、その表裏のいずれを発振
源側として配置してもよい。一般には、図1に例示の如
くフィルム層22を有しない側を発振源(1)の側とし
て配置される。なお発振源側となるフィルム層について
は、その薄膜化や穿孔による多孔化などの適宜な遮音性
や振動伝播阻止性の低減処理を施すこともできる。
【0032】フィルム層の厚さについては特に限定はな
く、適宜に決定しうる。一般には、補強効果や振動低減
材の薄層化などの点より5〜200μm、就中8〜15
0μm、特に25〜125μmの厚さとされる。なお多孔
質部材の表裏にフィルム層を設ける場合、それらフィル
ム層の材質や厚さなどは、同じであってもよいし、異な
っていてもよい。
【0033】本発明による振動低減材は、例えば所定の
形態に予め形成して図1に例示した如く、HDD本体1
と基板3との間等の各種の部材間に介在配置する方式、
DVDDやCDD等の空隙に充填配置する方式、あるい
はテープ状やシート状等に形成したものを巻付け方式や
貼付け方式等の適宜な方式で取付ける方式などにて、例
えば防音材や吸音材や遮音材、制振材や防振材、あるい
はそれらの複合機能材などとしての従来に準じた各種の
振動伝播の低減処理に好ましく用いることができる。
【0034】
【実施例】実施例1、2 エチレン60モル%、プロピレン10モル%、ポリエン
30モル%、ムーニー粘度ML1+2(100℃)65の
EPDM100部(重量部、以下同じ)、重質炭酸カル
シウム200部、パラフィン系オイル50部、ADCA
系有機発泡剤15部、及び硫黄2.5部をニーダで混練
し、それを剥離ライナ上に10mmの厚さで展開し、16
0℃で30分間加熱して発泡加硫し、発泡倍率が8倍の
独泡系発泡体を得、それを隙間が発泡体厚の1/3のロ
ール間を通過させた後、2mmの厚さにスライスして、
2.039×1/104mmH2Oの気圧差に基づく通気量
(以下同じ)が1.0×1/104cc/cm2/秒の多孔質
部材を得、その片面に厚さ38μmのPETフィルムを
粘着層を介し接着して振動低減材を得た。
【0035】なお前記の通気量は、JIS L 109
6に準拠したフラジール型試験機を用い、圧力を任意に
設定して通気量を測定し、その設定圧と通気量との相関
より近似式を導いて気圧差2.039×1/104mmH2
Oでの通気量を算出して求めた。
【0036】実施例3 多孔質部材の両面にPETフィルムを設けたほかは実施
例1に準じて振動低減材を得た。
【0037】実施例4 比重0.03、見掛け厚さ2mmのエーテル系ウレタン発
泡体(市販品)に、アクリル酸ブチル95重量%とアク
リル酸5重量%の共重合体100部にイソシアネート系
架橋剤10部を配合してなる含浸剤を固形分に基づいて
0.05g/cm3の割合で含浸させ、150℃で30分
間加熱して得た、通気量が1.0×1/104cc/cm2
秒の多孔質部材を用いたほかは実施例1に準じて振動低
減材を得た。
【0038】比較例1 実施例1で得た多孔質部材をそのまま振動低減材として
用いた。
【0039】比較例2 実施例4で得た多孔質部材をそのまま振動低減材として
用いた。
【0040】比較例3 ロール間を発泡体厚の1/2に設定して通過させたほか
は実施例1に準じて、通気量が5.6×1/102cc/c
m2/秒の多孔質部材を得、それを振動低減材として用い
た。
【0041】比較例4 ロール間を発泡体厚の1/4に設定して通過させたほか
は実施例1に準じて、通気量が4.3×1/1011cc/
cm2/秒の多孔質部材を得、それを振動低減材として用
いた。
【0042】比較例5 含浸量を0.008g/cm3の割合としたほかは実施例
4に準じて、通気量が8.6×1/102cc/cm2/秒の
多孔質部材を得、それを振動低減材として用いた。
【0043】比較例6 含浸量を2.0g/cm3の割合としたほかは実施例4に
準じて、通気量が測定限界未満(非通気性)の多孔質部
材を得、それを振動低減材として用いた。
【0044】評価試験 吸音率 実施例、比較例で得た多孔質部材の吸音率(振動低減
能)をJIS A 1405に準拠した垂直入射吸音率
測定装置により測定した。
【0045】反発力 実施例、比較例で得た振動低減材を100mm/分の速度
で50%の厚さに圧縮し、10秒間経過後の反発力を調
べた。
【0046】発生音 図2の如く実施例、比較例で得た振動低減材をHDD本
体と基板との間に設置し、それ42を無音響室内に設け
た台41の上に載置して駆動源44を介し駆動させ、装
置42の上方300mm(d)離れた位置にマイクロホン
43を配置してアナライザー45を介し測音した。なお
フィルム層は、原則として基板側となるように配置した
が、実施例2ではHDD側となるように配置した。
【0047】取扱性 前記の設置作業において、振動低減材の取扱性を調べ
た。
【0048】前記の結果を次表に示した。なお振動低減
材が無い場合の音レベルをブランクとして示した。 *1:圧縮反発力が大きくて基板が変形 *2:圧縮反発力が大きくて装着不可
【図面の簡単な説明】
【図1】適用例の断面図
【図2】測音試験の説明図
【符号の説明】
1:HDD本体 2:振動低減材 21:多孔質部材 22:フィルム層 3:基板
フロントページの続き (72)発明者 田中 和雅 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 杉原 保則 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AC03 BD01 BD02 BD04 DA10 EA07 4F100 AK04B AK04C AK12B AK12C AK15B AK15C AK41B AK41C AK46B AK46C AK49B AK49C AK75 AT00B AT00C BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C BA13 CA01 DJ00A DJ03 EJ02 EJ06 GB41 JA20B JA20C JD02A JH01 JH01A JH02 JK01A YY00A YY00B YY00C 5D061 AA07 AA22 AA26 BB24 BB40 DD02 DD03 DD11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2.039×1/104mmH2Oの気圧差
    に基づく通気量が1×1/1010〜2×1/102cc/c
    m2/秒で、かつ圧縮性の多孔質部材の片面又は両面に、
    フィルム層を有することを特徴とする振動低減材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、多孔質部材の周波数
    3.15kHzでの吸音率が20%以上である振動低減
    材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、多孔質部材の
    50%圧縮時の反発応力が10〜200gf/cm2であ
    る振動低減材。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、フィルム層がポ
    リエステル系、ポリエチレン系、ポリアミド系、ポリイ
    ミド系、ポリスチレン系又は塩化ビニル系のポリマーか
    らなり、厚さが5〜200μmである振動低減材。
JP10253257A 1998-08-24 1998-08-24 振動低減材 Pending JP2000062066A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020134765A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 株式会社イノアック技術研究所 積層吸音材

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