JP2000061271A - 純水製造方法及び装置 - Google Patents

純水製造方法及び装置

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JP2000061271A JP10237864A JP23786498A JP2000061271A JP 2000061271 A JP2000061271 A JP 2000061271A JP 10237864 A JP10237864 A JP 10237864A JP 23786498 A JP23786498 A JP 23786498A JP 2000061271 A JP2000061271 A JP 2000061271A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気式脱イオン水製造装置の脱塩室内の被処
理水中のシリカ等の弱酸性物質を効率的に濃縮室へ移動
除去することができる純水製造方法及び装置を提供す
る。 【解決手段】 脱塩室及び濃縮室を陽極と陰極の間に配
置して構成される電気式脱イオン水製造装置により被処
理水を脱イオンして純水を製造するに当たり、該脱塩室
に充填するイオン交換樹脂をアニオン交換樹脂:カチオ
ン交換樹脂=1:0〜0.35の体積比率とし、該電気
式脱イオン水製造装置に供給する被処理水のシリカ濃度
を500ppb以下、好ましくは50ppb以下とす
る。このような被処理水は、2段又は3段の逆浸透膜分
離装置により上水、工業用水、井水等の原水又はその前
処理水を供給水として分離処理して得られる第二又は第
三透過水として得られる。2段又は3段の逆浸透膜分離
装置により第二又は第三透過水を得るに当たって、アル
カリ薬剤を添加しないのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体関連製造工
業、薬品製造工業、食品製造工業等の各種の産業や研究
施設等において利用される純水の製造方法及び装置に関
し、特に、脱塩室及び濃縮室を陽極と陰極の間に配置し
て構成される電気式脱イオン水製造装置を用いて、被処
理水中のシリカ(SiO)や炭酸等の弱酸性物質を効
率的に除去する純水製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】脱イオンにより純水を製造する方法とし
て、イオン交換法があるが、この方法では、使用するイ
オン交換体(特にイオン交換樹脂)がイオンで飽和され
た時に再生薬剤としての酸やアルカリの水溶液によって
再生を行う必要があり、このような処理操作上の不利を
解消すべく、かかる薬剤によるイオン交換体の再生が不
要な電気式脱イオン法による純水製造法が確立され、実
用化されている。
【0003】この電気式脱イオン法に用いる従来の電気
式脱イオン水製造装置の構造を簡単に説明すると、カチ
オン交換膜とアニオン交換膜との間にイオン交換体を充
填して脱塩室を構成し、該脱塩室の両外側に濃縮室を設
け、このような脱塩室と濃縮室を陽極と陰極の間に配置
したものである。この装置では、陽極と陰極との間に電
圧を印加しながら、脱塩室に被処理水を、濃縮室に濃縮
水(この中に脱イオンされたイオン成分が濃縮される)
をそれぞれ流入させて、脱塩室において被処理水中の不
純物イオンを除去すると共に、該不純物イオンを電気的
に濃縮室に移動させ(後述するように、常時、イオン交
換体によるイオンの吸着、水の電気分解、イオン交換体
からのイオンの脱着が関与する)、脱塩室から純水を製
造するものである。従って、電気式脱イオン法ではイオ
ン交換体が不純物イオンで飽和されることが無いため、
薬剤による再生が不要であるという利点を有する。
【0004】従来の純水製造用電気式脱イオン水製造装
置は、脱塩室にイオン交換体として強酸性カチオン交換
樹脂と強塩基性アニオン交換樹脂を混合又は積層して充
填したものである。被処理水中に存在するマグネシウム
やカルシウム等の硬度成分がイオン交換膜上に析出する
のを防止するために、該電気式脱イオン水製造装置の前
段に逆浸透膜分離装置や硬水軟化装置を設置するのが普
通である。即ち、上水、工業用水、井水等の原水又はそ
の前処理水を供給水として先ず逆浸透膜分離装置や硬水
軟化装置で処理し、その処理水を被処理水として電気式
脱イオン水製造装置に通水して、高度の脱イオン処理を
行い純水を製造している。
【0005】電気式脱イオン法では、電気によりイオン
の除去を行うために、その被処理水中の弱電解質成分に
対しては除去率が低いという欠点があった。弱電解質と
しては、シリカ、炭酸等の弱酸性物質を代表的なものと
して挙げることができる。
【0006】純水が使用される種々の分野の中でも、例
えば、特にウェハや半導体デバイス等の電子部品製造等
の分野では所謂超純水が用いられ、極めて高い純度(例
えば、純度の一つの目安としての比抵抗値では18MΩ
・cm以上)が要求されるが、強電解質は勿論のことと
して、上記の弱酸性物質の様な弱電解質も、例えば、炭
酸は微量で超純水の比抵抗値を低下させ、また、シリカ
は比抵抗値にはあまり影響しないものの極力その量を少
なくすることが望まれる。
【0007】従来から、純水を製造する技術の一つとし
て、2段の逆浸透膜分離装置を用い、第一段逆浸透膜で
分離処理した第一透過水を第二段逆浸透膜で分離処理し
た第二透過水を得て、これを被処理水として電気式脱イ
オン水製造装置で脱イオン処理して、高純度化する技術
はあった(特開平2−40220号公報)。この第二透
過水を脱イオン処理する電気式脱イオン水製造装置は、
NaやK等のカチオン類とClやSO -2等のア
ニオン類が多く含まれる被処理水を脱イオン処理する電
気式脱イオン水製造装置と同様に、脱塩室にアニオン交
換樹脂とカチオン交換樹脂とを混合充填して用いられて
きた。
【0008】上記第二透過水は、これを得るための2段
の逆浸透膜分離装置による分離処理に際してアルカリ薬
剤を添加しない場合は、該第二透過水にNaやK
のカチオン類は殆ど含まれず、該第二透過水に含まれる
物質としては、シリカや炭酸とその解離により生じた重
炭酸イオン及び炭酸イオン等の弱酸性物質が大半であ
る。
【0009】従来から実用されている電気式脱イオン水
製造装置の脱塩室は、アニオン交換樹脂とカチオン交換
樹脂の両方をアニオン交換樹脂:カチオン交換樹脂=
1:0.5〜2の体積比率で混合して充填されるのが一
般的である。しかしながら、このような体積比率では、
例えば、上記の様な第二透過水を電気式脱イオン水製造
装置で脱イオン処理して純水を製造するに当たって、該
装置の脱塩室に導入された該第二透過水中の弱酸性物質
を電気的に濃縮室に効率的に移動させる様な構成にはな
っていない。また、電気式脱イオン水製造装置を効率的
に運転するに当たって、必要な電流値がある。
【0010】本発明は、上述の従来技術の問題点に鑑み
て、電気式脱イオン水製造装置の脱塩室内の被処理水中
のシリカや炭酸等の弱酸性物質を効率的に濃縮室へ移動
除去することができる純水製造方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、脱塩室及び濃
縮室を陽極と陰極の間に配置して構成される電気式脱イ
オン水製造装置により被処理水を脱イオンして純水を製
造するに当たり、該脱塩室に充填するイオン交換樹脂を
アニオン交換樹脂:カチオン交換樹脂=1:0〜0.3
5の体積比率とし、該電気式脱イオン水製造装置に供給
する被処理水のシリカ濃度を500ppb以下とするこ
とを特徴とする純水製造方法、並びに、供給水を逆浸透
膜分離処理する第一段逆浸透膜分離装置と該第一段逆浸
透膜分離装置からの第一透過水を逆浸透膜分離処理する
第二段逆浸透膜分離装置とを少なくとも含む複数段の逆
浸透膜分離装置、および、その後段に設けられ、脱塩室
及び濃縮室を陽極と陰極の間に配置して構成され、且
つ、該脱塩室にアニオン交換樹脂:カチオン交換樹脂=
1:0〜0.35の体積比率でイオン交換樹脂を充填
し、該脱塩室に前記複数段の逆浸透膜分離装置からの最
終透過水を通水して脱イオンする電気式脱イオン水製造
装置を含むことを特徴とする純水製造装置を提供するも
のである。
【0012】電気式脱イオン水製造装置の脱塩室内の被
処理水中の弱酸性物質を電気的に濃縮室に効率的に移動
させるには、脱塩室中に強塩基性アニオン交換樹脂が充
填されていることが望ましい。弱酸性物質は、強塩基性
アニオン交換樹脂のイオン交換基で捕捉された後、樹脂
層中を移動し、アニオン交換膜に到達し、アニオン交換
膜を透過し、濃縮室側に移動する。この過程を説明する
と、被処理水中の弱酸性物質は、強塩基性アニオン交換
樹脂に吸着捕捉される。一方、電気式脱イオン水製造装
置の脱塩室内部では、該装置への通電により起こる電気
分解反応により、水が解離してHイオンとOH- イオ
ンが生成しており、これらが樹脂を再生させる酸再生剤
とアルカリ再生剤として作用する。このため、強塩基性
アニオン交換樹脂に吸着された弱酸性物質は、これらの
イオンとOH- イオンとにより脱着され、電気的に
濃縮室に移動し、この脱着により強塩基性アニオン交換
樹脂は再生される。弱酸性物質の脱塩室から濃縮室への
移動のメカニズムは、以上の様に考えられる。なお、強
塩基性アニオン交換樹脂の代わりに中塩基性アニオン交
換樹脂や弱塩基性アニオン交換樹脂を用いてもよいが、
その場合は、上記弱酸性物質のうち、特にシリカの除去
率が強塩基性アニオン交換樹脂を用いる場合と比べて低
くなる。
【0013】即ち、この移動の駆動力が通電である。し
かしながら、強塩基性アニオン交換樹脂以外にも電気が
流れる。そのため、アニオン以外にカチオンが存在する
場合には、カチオン交換樹脂にも電気が流れ、この通電
は上記カチオンを濃縮室に移動させる駆動力にもなる。
【0014】しかしながら、電気式脱イオン水製造装置
に供給する被処理水が、例えば、前述した2段の逆浸透
膜分離装置により第一段逆浸透膜で分離処理した第一透
過水を第二段逆浸透膜で分離処理した第二透過水である
場合には、NaやK等のカチオン類は被処理水に殆
ど含まれず、被処理水に含まれる物質はシリカや炭酸と
その解離により生じた重炭酸イオン及び炭酸イオン等の
弱酸性物質が大半であり、カチオン交換樹脂に多くの電
気が流れることは望ましくないことが、本発明者の検討
によって判った。
【0015】特に、上記第二透過水が、2段の逆浸透膜
分離装置による分離処理に際してアルカリ薬剤を添加し
ない場合は、該第二透過水に含まれるカチオン量と該第
二透過水に含まれるシリカや炭酸とその解離により生じ
た重炭酸イオンと炭酸イオン等の弱酸性物質量との間に
非常に大きな差がある。このことは、この場合の該第二
透過水のpHが、通常、5〜6の範囲であることからも
判る。
【0016】つまり、電気式脱イオン水製造装置で被処
理水からの弱酸性物質の除去を効率的に行うには、弱酸
性物質の移動に関与するアニオン交換樹脂に多くの電気
を流すことが重要であり、これを実現させるためには、
該装置の脱塩室にアニオン交換樹脂:カチオン交換樹脂
=1:0〜0.35の体積比率、好ましくはアニオン交
換樹脂:カチオン交換樹脂=1:0〜0.25の体積比
率でイオン交換樹脂を充填することが有効であること
が、本発明者の検討によって分かった。なお、上記体積
比率とは、基準型のイオン交換樹脂の湿潤状態における
体積の比率である。基準型とは、強塩基性アニオン交換
樹脂の場合は塩化物イオン形、強酸性カチオン交換樹脂
の場合はナトリウム形であり、また、弱塩基性アニオン
交換樹脂及び弱酸性カチオン交換樹脂の場合はそれぞれ
遊離塩基形、遊離酸形である。
【0017】また、被処理水のシリカ濃度が500pp
bを越えると、電気式脱イオン水製造装置で電気抵抗が
高くなり、そのため必要な電流値を確保するために電圧
を上げると、該装置に用いられるアニオン交換膜に穴が
開き、該装置による脱イオン操作を継続できなくなる虞
があることが、本発明者の検討によって分かった。本発
明は、上述のような知見に基づいて完成されたものであ
る。
【0018】電気式脱イオン水製造装置の脱塩室内のイ
オン交換樹脂は、アニオン交換樹脂のみを充填する場合
は、勿論、単独樹脂層の形で充填することになるが、ア
ニオン交換樹脂とH+ イオン以外のカチオン成分除去用
のカチオン交換樹脂を併用する場合は、混床樹脂層の形
でも、積層樹脂層の形でも、或いは、その組み合わせと
して積層樹脂層の1層以上を混床樹脂層とした積層樹脂
層の形でもよい。積層する場合の層数は、必要に応じて
何層でもよく、特に限定されないが、全体としてアニオ
ン交換樹脂:カチオン交換樹脂=1:0〜0.35、望
ましくは1:0〜0.25の体積比率を満足する様にす
る。また、カチオン交換樹脂としては、強酸性カチオン
交換樹脂でも、弱酸性カチオン交換樹脂でもよく、被処
理水の性状等の諸条件を勘案して適切なものを選べばよ
い。
【0019】上水、工業用水、井水等の原水又はその前
処理水を供給水として2段の逆浸透膜分離装置により第
一段逆浸透膜で分離処理した第一透過水を第二段逆浸透
膜で分離処理した第二透過水は、シリカ濃度が500p
pb以下、通常は200ppb以下であり、また、原水
中に存在するマグネシウムやカルシウム等の硬度成分が
除去されており、そのため電気式脱イオン水製造装置内
のイオン交換膜上にスケールが析出するのを防止するこ
とができるので、本発明の方法に用いる電気式脱イオン
水製造装置の脱塩室に通水するのに好ましい被処理水で
ある。また、原水中の有機物を除去する活性炭処理装置
及び/又はコロイド成分を含めた微粒子を除去する精密
濾過膜や限外濾過膜等の濾過膜を備えた膜処理装置等の
前処理装置を逆浸透膜処理装置の前段に設けるのが一般
に好ましく、この場合は、このような前処理装置で原水
の前処理水が得られる。
【0020】本発明の方法に用いる電気式脱イオン水製
造装置に通水する更に好ましい被処理水は、上水、工業
用水、井水等の原水又はその前処理水を供給水として2
段の逆浸透膜分離装置により処理するに際してアルカリ
薬剤の添加を行わずに第一段逆浸透膜で分離処理した第
一透過水を第二段逆浸透膜で分離処理したシリカ濃度5
00ppb以下の第二透過水である。アルカリ薬剤を添
加した場合には添加しない場合に比べて分離処理水であ
る第二透過水中のカチオン量が増すことが分かってお
り、従来法に比ベてカチオン除去性能を落とす代わりに
弱酸性物質の除去性能を向上させた本発明で用いる電気
式脱イオン水製造装置の利点が減殺される。但し、上
水、工業用水、井水等の原水又はその前処理水を供給水
として2段の逆浸透膜分離装置により処理するに際して
アルカリ薬剤の添加を行い第一段逆浸透膜で分離処理し
た第一透過水を第二段逆浸透膜で分離処理したシリカ濃
度500ppb以下の第二透過水であっても、アルカリ
薬剤の添加量がそれ程多くない場合にはアニオン交換樹
脂:カチオン交換樹脂=1:0.10〜0.35の体積
比率で脱塩室に両イオン交換樹脂を充填した電気式脱イ
オン水製造装置を用いれば、量的に増加したカチオン成
分も除去でき、所望の純水を得ることができる。
【0021】本発明の方法に用いる電気式脱イオン水製
造装置の脱塩室に通水する被処理水のシリカ濃度が50
0ppb以下であれば、上述のように所望の純水を得る
ことができるが、例えば、被処理水として上記の第二透
過水を上記電気式脱イオン水製造装置の脱塩室に通水し
た場合、脱塩室の電気抵抗が比較的高く、電力消費量が
大きくなる。本発明の方法に用いる電気式脱イオン水製
造装置の脱塩室の電気抵抗は何によって決まるかについ
て本発明者が鋭意検討を行った結果、脱塩室中の電気抵
抗を上昇させる要因は炭酸に比ベシリカの方が大きく関
与することが分かった。また、Na、SO -2等のイ
オン類は、その水中濃度が薄くなると逆浸透膜による除
去性能(除去率)の低下が顕著に現れるが、シリカの場
合はその水中濃度が薄くなっても逆浸透膜による除去性
能(除去率)の低下が現れないことが分かった。
【0022】このような検討結果から、本発明者は、本
発明の方法に用いる電気式脱イオン水製造装置の脱塩室
に通水する被処理水のシリカ濃度は50ppb以下であ
るのが好ましく、また、シリカ濃度50ppbの被処理
水は、通常、原水又はその前処理水を供給水として第一
段逆浸透膜で分離処理した第一透過水を第二段逆浸透膜
で分離処理した第二透過水を得、得られた第二透過水を
更に第三段逆浸透膜で分離処理した第三透過水として得
ることができることも見出した。従って、本発明の純水
製造装置は、前述の複数段の逆浸透膜分離装置が、前記
第二段逆浸透膜分離装置からの第二透過水を逆浸透膜分
離処理する第三段逆浸透膜分離装置を有し、該第三段逆
浸透膜分離装置からの第三透過水を前記電気式脱イオン
水製造装置の前記脱塩室に通水する構成となっているこ
とが好ましい。更に第四段以降の逆浸透膜分離装置を設
けてもよいが、その設置費用と電気式脱イオン水製造装
置に掛かる電力費用との両方を勘案すると、現在のとこ
ろ第一段〜第三段の3段の逆浸透膜分離装置を設けるの
が最善である。なお、3段以上の逆浸透膜分離装置を設
ける場合も、アルカリ薬剤の非添加または添加の場合に
ついては、2段の逆浸透膜分離装置を設ける場合につい
て前述したことと同様のことが言える。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0024】図1は、本発明に用いる電気式脱イオン水
製造装置の一例の構造を示す模式断面図である。電気式
脱イオン水製造装置1には、脱塩室7と濃縮室8は各複
数交互に設けられている。一般的には、脱塩室7は、そ
れぞれ各一個のモジュール品として製作される。即ち、
四周枠状に形成された例えば合成樹脂製の枠体9の両側
面にそれぞれカチオン交換膜10とアニオン交換膜11
を接着し、その内部空間に強塩基性アニオン交換樹脂単
独又は強塩基性アニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂
(但し、イオン交換樹脂の体積比率は、前述の通り)を
充填して脱イオンモジュール12を製作し、該脱イオン
モジュール12内のイオン交換樹脂充填部を脱塩室とし
て構成する。イオン交換樹脂の充填の態様としては、前
述した様に、強塩基性アニオン交換樹脂の単独樹脂層、
強塩基性アニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂の混床樹
脂層、積層樹脂層、その組み合わせのような充填の態様
を採用することができる。
【0025】イオン交換樹脂の充填に当たっては、枠体
9の一方の側面にカチオン交換膜10(または、アニオ
ン交換膜11)を接着し、次いで枠体9の内空部にイオ
ン交換樹脂を充填した後、枠体9の他方の側面にアニオ
ン交換膜11(または、カチオン交換膜10)を接着
し、両イオン交換膜10、11と枠体9とで形成される
空間部にイオン交換樹脂を封入する。特に積層樹脂層の
ような充填の態様を採る場合には、特開平4−7162
4号公報に記載されている様に、それぞれの樹脂層が独
立して容易に充填できるように仕切り壁として水が通流
できるネット付通流孔を設けた分割桁や分割柱を枠体9
内に適当に設けてもよい。なお、イオン交換膜は比較的
軟らかいので、枠体内にイオン交換樹脂を充填して両イ
オン交換膜を枠体に接着した時、該イオン交換膜が湾曲
するようなことが無いように、枠体の空間部に複数のリ
ブを縦設するのが一般的であるが、分割桁や分割柱はリ
ブの役目も果たすことができる。
【0026】複数の脱イオンモジュール12を離間して
並設する。それぞれの脱イオンモジュール12、12間
には四周枠状に形成されたゴムパッキング等の水密性部
材からなるスペーサー13を介在させ、このようにして
形成される空間部を濃縮室8として構成する。濃縮室8
の内部空間には、二種のイオン交換膜10、11同士の
密着を防止して濃縮水の流路を確保するために、イオン
交換繊維、合成樹脂製網体等の流路形成材を充填するの
が好ましい。
【0027】上記のような脱塩室7と濃縮室8の交互配
列体の両端部に陽極14と陰極15を配置し、特に図示
されていないが陽極14と陰極15のそれぞれの近傍に
必要に応じカチオン交換膜、アニオン交換膜又は中性の
隔膜等の仕切膜を設けてもよく、両電極14と15の耐
蝕性、延いては耐久性を向上させることもできる。この
場合、仕切膜と陽極14との間の空間部を陽極室16と
して構成し、また、仕切膜と陰極15との間の空間部を
陰極室17として構成する。
【0028】図1において、2は被処理水流入管、3は
処理水(純水)流出管、18は被処理水入口、19は処
理水出口、20は濃縮水流入管、21は濃縮水流出管、
22は電極水流入管、23は電極水流出管である。図1
の電気式脱イオン水製造装置1は、脱塩室7への被処理
水の流入方向と濃縮室8への濃縮水の流入方向が相互に
反対方向である向流方式を採用しているが、脱塩室7へ
の被処理水の流入方向と濃縮室8への濃縮水の流入方向
が同一方向である並流方式を採用することもできる。
【0029】図1の電気式脱イオン水製造装置1は、脱
塩室7と濃縮室8を各複数設けた箱型であるが、脱塩室
7と濃縮室8を各1個設け、複数重に巻き付けたスパイ
ラル状構造の電気式脱イオン水製造装置としてもよい。
この場合は、陽極と陰極との一方を中央に位置させ、他
方を周辺に位置させて、脱塩室及び濃縮室を陽極と陰極
の間に配置する構成とする。
【0030】図5は、本発明の純水製造装置の一例のフ
ロー図である。上水、工業用水、井水等の原水を好まし
くは活性炭処理装置及び/又は精密濾過膜や限外濾過膜
等の濾過膜を備えた膜濾過装置等の前処理装置で処理し
て得た前処理水を供給水として第一段逆浸透膜分離装
置、第二段逆浸透膜分離装置、第三段逆浸透膜分離装置
の順で通水する。得られた第三透過水を電気式脱イオン
水製造装置の脱塩室に通水し、シリカや炭酸等の弱酸性
物質を除去して純水(処理水)を製造する。各段の逆浸
透膜分離装置からの濃縮水は、ブローしても前段の処理
装置へ返送してもよい。特に、第二段逆浸透膜分離装置
と第三段逆浸透膜分離装置からの濃縮水は、例えば、第
一段や第二段逆浸透膜分離装置の前のラインなどに返送
することもできる。図5では、逆浸透膜分離装置の数は
3であるが、2でもよく、また、4以上でもよい。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0032】図2は、実施例において使用した電気式脱
イオン水製造実験装置の斜視図である。図3は、図2の
電気式脱イオン水製造実験装置の断面図である。図4
は、図2の電気式脱イオン水製造実験装置の部分組立図
である。各図において、101は被処理水入口、102
は処理水出口、103Aと103Bは電極水入口、10
4Aと104Bは電極水出口、105Aと105Bは電
極端子、106Aと106Bは電極端子押さえ、107
Aと107Bは電極室、108Aと108Bは電極(陽
極と陰極)、109はアニオン交換膜、110はカチオ
ン交換膜、111は脱塩室である。脱塩室111の両側
は、アニオン交換膜109とカチオン交換膜110とに
より挟まれており、その両外側に電極室107Aと10
7Bを配置している。この実験装置は、前述したような
脱イオンモジュールを1個だけ用い、電極室107Aと
107Bが濃縮室を兼ねた構造である。
【0033】この実験装置の脱塩室111の内側の寸法
は、縦100mm、横100mm、厚さ8mmで、この
脱塩室には80mlのイオン交換樹脂を充填した。両電
極室107Aと107Bの各厚さは、約2mmである。
【0034】使用したアニオン交換膜とカチオン交換膜
は、いずれも旭硝子株式会社製のイオン交換膜である。
【0035】実施例1 超純水中に水ガラスを添加した後、H形強酸性カチオン
交換樹脂でNaを除去してシリカを溶解した水溶液を
調製し、モデル被処理水として上述した電気式脱イオン
水製造実験装置に通水し、被処理水中に含まれる弱酸性
物質であるシリカの除去試験を行った。モデル被処理水
のシリカ濃度は、200ppbであった。この被処理水
を上記脱塩室に30L(リットル)/hrで通水した。
濃縮室(電極室)には、600μS/cmの電気伝導度
になるように調整した食塩水を9L/hrで流した。な
お、並流方式を採用した。
【0036】脱塩室に充填したイオン交換樹脂は、強塩
基性アニオン交換樹脂がアンバーライトIRA402B
L(略して「IRA402BL」、ローム・アンド・ハ
ース社製)で、カチオン交換樹脂が強酸性カチオン交換
樹脂であるアンバーライトESG−K(略して「ESG
−K」、ローム・アンド・ハース社製)であった。強塩
基性アニオン交換樹脂と強酸性カチオン交換樹脂とを併
用した場合は、混床樹脂層を形成した。脱塩室に充填し
たイオン交換樹脂と量を表1に示す。
【0037】
【表1】 IRA402BL ESG−K 試験1 80ml 0ml 試験2 64ml 16ml 試験3 60ml 20ml 試験4 40ml 40ml 試験5 0ml 80ml
【0038】試験1〜3が本発明の実施例で、試験4〜
5が比較例である。電気式脱イオン水製造実験装置に
0.200Aの直流の定電流を流した。この通電条件
で、脱塩室で除去されるシリカ量と濃縮室に移動するシ
リカ量が同量になった時点でのシリカ除去率を測定し
た。この時点では、イオン交換樹脂層でのシリカ吸着に
よるシリカの除去ではなく、脱塩室から濃縮室へ電気的
に移動したシリカ量である。シリカ除去率の結果を表2
に示す。
【0039】
【表2】
【0040】表1と表2から明らかな様に、電気式脱イ
オン水製造装置の脱塩室に強塩基性アニオン交換樹脂:
カチオン交換樹脂=1:0〜0.35の体積比率のイオ
ン交換樹脂を充填することで、被処理水中に含まれる弱
酸性物質であるシリカの除去率を向上させることができ
ることが分かった。
【0041】電気式脱イオン水製造実験装置の脱塩室に
強塩基性アニオン交換樹脂:カチオン交換樹脂=1:0
〜0.35の体積比率のイオン交換樹脂を充填すること
で、大気圧下で超純水に清浄空気を飽和させて炭酸を含
ませた水溶液をモデル被処理水とした場合もシリカ除去
率と同様に炭酸の除去率を向上させることができること
が分かったが、炭酸は除去され易いため、シリカほど顕
著なイオン交換樹脂組成間の差は現れなかった。即ち、
本発明に従って脱塩室にイオン交換樹脂を充填した場
合、電気式脱イオン水製造装置ではシリカ除去に比べ炭
酸は除去し易いことが分かった。
【0042】従って、2段の逆浸透膜分離装置により第
一段逆浸透膜で分離処理した第一透過水を第二段逆浸透
膜で分離処理した第二透過水を得るに際して、従来法と
は異なって、アルカリ薬剤の添加による炭酸のイオン化
を行うこと無く電気式脱イオン水製造装置により第二透
過水から炭酸を除去できることが分かる。
【0043】実施例2 モデル被処理水のシリカ濃度を1ppm(試験6)又は
500ppb(試験7)に調整し、電気式脱イオン水製
造実験装置に0.400Aの直流の定電流を流した以外
は実施例1の試験1と同様にして、シリカの除去試験を
行った。その結果を表3に示す。試験6が比較例で、試
験7が本発明の実施例である。
【0044】
【表3】 電圧 シリカ除去率 試験6 150V アニオン交換膜に穴が開いた 試験7 30V 92%
【0045】表3に示す様に、1ppmの高シリカ濃度
の被処理水を本発明に用いる電気式脱イオン水製造装置
に通水し、効率的な脱イオン操作を行うには、高電圧が
必要なため困難であり、被処理水のシリカ濃度は500
ppb以下であることが必要で、実施例1の結果からシ
リカ濃度は200ppb以下であるのが好ましいことが
分かる。そのため、現状の1段のみの逆浸透膜分離装置
による上水、工業用水、井水等の原水又はその前処理水
の分離処理水(透過水)のシリカ濃度は、逆浸透膜分離
装置の操作条件や使用日数等によっても異なるが、通
常、1〜2ppmであり、本発明に用いる電気式脱イオ
ン水製造装置での脱イオン操作により該分離処理水から
純水を製造するのは困難である。しかし、逆浸透膜の開
発は目覚しいものがあり、今後開発される逆浸透膜を用
いた1段のみの逆浸透膜分離装置による分離処理水(透
過水)の水質がシリカ濃度としては500ppb以下に
なることも近い将来であると考えられ、その時が来た
ら、本発明の方法により1段の逆浸透膜分離装置による
分離処理水(透過水)からも効率的な純水製造が可能に
なると思われる。
【0046】一方、現状の2段の逆浸透膜分離装置によ
る分離処理水(第二透過水)のシリカ濃度は、回収率や
逆浸透膜の使用日数等の諸条件により変わるが、通常は
10〜200ppbであるので、本発明に従って脱塩室
にイオン交換樹脂を充填した電気式脱イオン水製造装置
で該分離処理水(第二透過水)から弱酸性物質を充分除
去し、純水を製造することができる。
【0047】実施例3 電気式脱イオン操作での消費電力の評価を行うため、脱
塩室の電気抵抗を直流通電で測定する試験を行った。前
述の電気式脱イオン水製造実験装置の脱塩室に強塩基性
アニオン交換樹脂のアンバーライトIRA402BLの
80mlを充填して単独樹脂層を形成した。この単独樹
脂層は、各試験において、シリカ濃度1.5ppm〜5
ppbの各水層で平衡に達した樹脂、炭酸飽和水で平衡
に達した樹脂、OH形に再生した樹脂である。濃縮室
(電極室)には600μS/cmの電気伝導度になるよ
うに調整した食塩水を満たした。結果を表4に示すが、
表4中の電気抵抗の値は、上記実験装置に直流通電を行
い、その時の電圧値から算出した数値である。
【0048】
【表4】 樹脂処理 電気抵抗 (水層のシリカ濃度) (Ω) 試験8 1.5ppm 320 試験9 200ppb 215 試験10 50ppb 110 試験11 5ppb 75 試験12 炭酸飽和水 60 試験13 OH形再生 55
【0049】表4の結果から、水層のシリカ濃度が高い
場合には電気抵抗が上昇するが、炭酸濃度が上昇しても
電気抵抗は殆ど変わらないことが分かった。つまり、強
塩基性アニオン交換樹脂の電気抵抗の上昇はシリカによ
って起こり、炭酸では殆ど上昇しないことが分かった。
また、表4の結果から、電気式脱イオン水製造装置の脱
塩室に通水する被処理水のシリカ濃度は、電気抵抗の値
からみて50ppb以下であるのが好ましいことが分か
る。
【0050】実施例4 超純水中に水ガラスを添加した後、H形強酸性カチオン
交換樹脂でNaを除去してシリカを溶解した水溶液を
調製し、モデル被処理水として1段の逆浸透膜分離装置
による分離処理試験をモデル被処理水量/透過水量=1
00/30の割合で行い、シリカ除去率を調べた。モデ
ル被処理水のシリカ濃度は、16.6ppm〜30pp
bであった。結果を表5に示す。
【0051】
【表5】 シリカ濃度 シリカ除去率 試験14 16.6ppm 99.5% 試験15 2.4ppm 99.5% 試験16 400ppb 99.5% 試験17 30ppb 99.0%
【0052】シリカ濃度16.6ppmは上水等の原水
に相当し、シリカ濃度2.4ppmは1段の逆浸透膜分
離装置からの透過水に相当し、シリカ濃度400ppb
は2段の逆浸透膜分離装置からの第二透過水に相当し、
シリカ濃度30ppbは3段の逆浸透膜分離装置からの
第三透過水に相当する。
【0053】表5の結果から、逆浸透膜分離装置に通水
する被処理水のシリカ濃度が薄くなってもシリカ除去性
能(除去率)の低下が殆ど現れないことが分かる。この
ことと表4の結果からも判る様に、脱塩室に強塩基性ア
ニオン交換樹脂:カチオン交換樹脂=1:0〜0.35
の体積比率でイオン交換樹脂を充填してなる電気式脱イ
オン水製造装置に通水する被処理水のシリカ濃度は50
ppb以下であるのが好ましく、5ppb以下であるの
が更に好ましい。また、電気式脱イオン水製造装置に通
水する前の原水又はその前処理水中のシリカを除去する
方法としては、逆浸透膜分離処理が望ましく、現状の逆
浸透膜で安定的にシリカ濃度50ppb以下の水質の分
離処理水(透過水)を得るには、3段の逆浸透膜分離装
置を用いて第三透過水を得る様にするのが良く、この第
三透過水を本発明に従ってイオン交換樹脂を脱塩室に充
填した電気式脱イオン水製造装置の脱塩室に通水する被
処理水とするのが好ましい。
【0054】
【発明の効果】脱塩室にアニオン交換樹脂:カチオン交
換樹脂=1:0〜0.35の体積比率でイオン交換樹脂
を充填した電気式脱イオン水製造装置にシリカ濃度50
0ppb以下の被処理水を通水することで、シリカ、炭
酸等の弱酸性物質を効率的に除去することができ、純水
を製造することができる。
【0055】また、3段の逆浸透膜分離装置に原水又は
その前処理水を供給水として通水してシリカ濃度を50
ppb以下に低下させた第三透過水を得て、これを被処
理水として上記電気式脱イオン水製造装置の脱塩室に通
水して脱イオン処理を行うことにより、電力的にも効率
的に、高純度の純水を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に用いることができる電気式脱
イオン水製造装置の一例の構造を示す模式断面図であ
る。
【図2】図2は、実施例において使用した電気式脱イオ
ン水製造実験装置の斜視図である。
【図3】図3は、図2の電気式脱イオン水製造実験装置
の断面図である。
【図4】図4は、図2の電気式脱イオン水製造実験装置
の部分組立図である。
【図5】図5は、本発明の純水製造装置の一例のフロー
図である。
【符号の説明】
1 電気式脱イオン水製造装置 2 被処理水流入管 3 処理水流出管 7 脱塩室 8 濃縮室 9 枠体 10 カチオン交換膜 11 アニオン交換膜 12 脱イオンモジュール 13 スペーサー 14 陽極 15 陰極 16 陽極室 17 陰極室 18 被処理水入口 19 処理水出口 20 濃縮水流入管 21 濃縮水流出管 22 電極水流入管 23 電極水流出管 107A、107B 電極室 109 アニオン交換膜 110 カチオン交換膜 111 脱塩室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D006 GA03 GA06 GA07 GA17 HA47 JA08A JA16A JA19A JA42A JA43A JA44A JA57A JA71 KA02 KA26 KA53 KA55 KA56 KA57 KA64 KA68 KB11 KB12 KE13P MA03 MA13 MA14 MB07 PA01 PB04 PB05 PB06 PB23 PC01 PC11 PC42 4D061 AA03 AB18 AC13 AC18 BA09 BB13 CA06 CA08 CA09

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱塩室及び濃縮室を陽極と陰極の間に配
    置して構成される電気式脱イオン水製造装置により被処
    理水を脱イオンして純水を製造するに当たり、該脱塩室
    に充填するイオン交換樹脂をアニオン交換樹脂:カチオ
    ン交換樹脂=1:0〜0.35の体積比率とし、該電気
    式脱イオン水製造装置に供給する被処理水のシリカ濃度
    を500ppb以下とすることを特徴とする純水製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記被処理水が、供給水を第一段逆浸透
    膜で分離処理して得た第一透過水を更に少なくとも1段
    の逆浸透膜で分離処理して得た透過水であることを特徴
    とする請求項1に記載の純水製造方法。
  3. 【請求項3】 前記被処理水のシリカ濃度を50ppb
    以下とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の純
    水製造装置。
  4. 【請求項4】 前記被処理水が、供給水を第一段逆浸透
    膜で分離処理して得た第一透過水を第二段逆浸透膜で分
    離処理して第二透過水を得、得られた第二透過水を更に
    第三段逆浸透膜で分離処理して得た第三透過水であるこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の純水製造方法。
  5. 【請求項5】 供給水を第一段逆浸透膜を含む複数段の
    逆浸透膜で分離処理するに際して、供給水及びいずれの
    透過水にもアルカリ薬剤を添加しないことを特徴とする
    請求項2から4のいずれかに記載の純水製造方法。
  6. 【請求項6】 供給水を逆浸透膜分離処理する第一段逆
    浸透膜分離装置と該第一段逆浸透膜分離装置からの第一
    透過水を逆浸透膜分離処理する第二段逆浸透膜分離装置
    とを少なくとも含む複数段の逆浸透膜分離装置、およ
    び、その後段に設けられ、脱塩室及び濃縮室を陽極と陰
    極の間に配置して構成され、且つ、該脱塩室にアニオン
    交換樹脂:カチオン交換樹脂=1:0〜0.35の体積
    比率でイオン交換樹脂を充填し、該脱塩室に前記複数段
    の逆浸透膜分離装置からの最終透過水を通水して脱イオ
    ンする電気式脱イオン水製造装置を含むことを特徴とす
    る純水製造装置。
  7. 【請求項7】 前記複数段の逆浸透膜分離装置が、前記
    第二段逆浸透膜分離装置からの第二透過水を逆浸透膜分
    離処理する第三段逆浸透膜分離装置を含み、該第三段逆
    浸透膜分離装置からの第三透過水を前記電気式脱イオン
    水製造装置の前記脱塩室に通水する構成となっているこ
    とを特徴とする請求項6に記載の純水製造装置。
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