JP2017140548A - 電気脱イオン装置の運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ホウ素除去率を向上させるとともに装置寿命の低下を防止しうる電気脱イオン装置の運転方法を提供する。
【解決手段】 前処理システム2により処理した前処理水W1をタンク7に貯留し、pH調整手段8から塩酸を添加して、この前処理水W1をpH5以下に調整する。続いて、第1のRO膜装置4及び第2のRO膜装置5によりRO処理水(被処理水)W2のシリカ濃度が5ppb以下となるように処理する。そして、RO処理水を被処理水W2として電気脱イオン装置6を運転する。このとき、電気脱イオン装置6を電流密度400mA/dm以上、好ましくは600〜1000mA/dmで運転する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気脱イオン装置の運転方法に関し、特にホウ素除去率を向上させるとともに装置寿命の低下を防止しうる電気脱イオン装置の運転方法に関する。
従来、半導体等の電子産業分野で用いられている超純水は、前処理システム、一次純水システム及び一次純水を処理するサブシステムで構成される超純水製造装置で原水を処理することにより製造されている。特に電子産業分野用の超純水では、ホウ素濃度を0.1ppt以下にまで抑制することが要求されることもあり、これに伴い一次純水システムでの処理水のホウ素濃度を1ppb以下にするのが望ましい。
このような超純水製造装置において、一次純水システムは、超純水の用途に限らず、サブシステムを伴うことなく、医薬用や食品用などにも利用可能な最も汎用的なシステムであり、そのシステム構成としては、2段構成の逆浸透膜(RO膜)装置及び電気脱イオン装置からなるものが一般的である。この一次純水システムでは、RO膜装置はシリカや塩類を除去すると共に、イオン性、コロイド性のTOCを除去する。さらに電気脱イオン交換装置ではその他の各種無機あるいは有機性のアニオン及びカチオンの除去を行う。したがって、一次純水のホウ素濃度を低下させるには電気脱イオン装置でのホウ素の除去率を高くすることが重要である。
ここで、電気脱イオン装置は、一般に陰極及び陽極間にカチオン交換膜とアニオン交換膜とを交互に配置し、これらカチオン交換膜及びアニオン交換膜により区画形成することで脱塩室及び濃縮室を形成し、この脱塩室及び前記濃縮室にイオン交換樹脂を充填したものである。
そして、この電気脱イオン装置において、脱塩室に被処理水を通過させるとともに濃縮室に濃縮水を通過させ、これに伴い陰極及び陽極間に電流を流すと、脱塩室からイオン交換樹脂を介してアニオン交換膜及びカチオン交換膜を通って濃縮室へと被処理水中のイオンが移動することで、脱塩室から脱イオン水(処理水)を得る。また、濃縮室を流れるイオンが濃縮された濃縮排水は廃棄されるか、あるいは部分的にリサイクルされる。
上述したような電気脱イオン装置におけるホウ素除去率は、被処理水中のホウ素濃度にもよるが、例えば栗田工業(株)製「KCDI−UPz」(商品名)のような高性能な電気脱イオン装置でも電流密度300mA/dm以下の通常の運転条件では99%程度である。そこで、電気脱イオン装置のホウ素除去率を向上させることを目的として、電気脱イオン装置に供給する電流を多く(電流密度を高く)することでイオンの除去率を向上させる運転方法が行われている。
しかしながら、上述した電流密度を高くした電気脱イオン装置の運転方法であっても、あまり高い電流密度とするのは好ましくなく、400mA/dm程度が限界であった。これは過剰に高い電流密度で電気脱イオン装置を運転すると、電気脱イオン装置の電気抵抗の上昇が大きくなり、その結果電圧値も上昇するとともに電流が低下して、かえってホウ素除去率が低下するばかりか、電気脱イオン装置にかかる負荷が増大するため、電気脱イオン装置の寿命が短くなる、という問題点があるためである。電気脱イオン装置は非常に高価であるので、電気脱イオン装置の寿命を損なうことなく、ホウ素の除去率を高めることができるのが望ましい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ホウ素除去率を向上させるとともに装置寿命の低下を防止しうる電気脱イオン装置の運転方法を提供することを目的とする。
上記目的に鑑み、本発明は、陰極及び陽極と、該陰極及び陽極の間に配置されたカチオン交換膜及びアニオン交換膜と、これらカチオン交換膜及びアニオン交換膜により区画形成された脱塩室及び濃縮室とを備え、前記脱塩室及び前記濃縮室にイオン交換体が充填されていて、該濃縮室に濃縮水を通水する濃縮水通水手段と前記脱塩室に被処理水を通水して脱イオン水を取り出す手段とを有する電気脱イオン装置の運転方法であって、前記被処理水のシリカ濃度を5ppb以下として400mA/dm以上の電流密度で前記脱塩室に通水処理することを特徴とする電気脱イオン装置の運転方法を提供する(発明1)。
かかる発明(発明1)によれば、電気脱イオン装置に供給する電流(電流密度)を大きくしても電圧の上昇を抑制することができ、ホウ素除去率を高くすることができる。これは以下のような理由によるものと考えられる。すなわち、電気脱イオン装置の電気抵抗の増加は、電気脱イオン装置に充填されたイオン交換樹脂の官能基が何らかの成分に被覆されてしまうことにより電流が流れにくくなることが一因である。この被覆成分は、電流密度の増大により電気脱イオン装置内での水かい離(HO→H+OH)が激しくなるのに伴い、被処理水中に含まれる微量のシリカ成分がOHイオンとの反応により形態等が変化したものであり、これがイオン交換樹脂の官能基を被覆する作用を示すためであることがわかった。そこで、被処理水のシリカ濃度を5ppb以下としてやれば、電流密度を400mA/dm以上に上げても被覆成分を減少させることができ、電気抵抗の上昇を抑えることができることを見出したのである。
上記発明(発明1)においては、前記被処理水が、原水のpHを5以下に調整した後、逆浸透膜によりシリカ濃度を低減したものであるのが好ましい(発明2)。
かかる発明(発明2)によれば、pH5以下では、原水中のシリカ成分が析出しやすくなるので、シリカ成分を前段のRO膜で除去しやすくすることができ、電気脱イオン装置の被処理水となるRO膜処理水のシリカ濃度を低減することができる。
上記発明(発明1,2)においては、前記電気脱イオン装置を600〜1000mA/dmの電流密度で運転するのが好ましい(発明3)。
かかる発明(発明3)によれば、600〜1000mA/dmの電流密度で電気脱イオン装置を運転することにより、400mA/dm程度の電流密度の場合よりもホウ素除去率を大幅に向上させることができる。しかも、上記電流密度では電気脱イオン装置内での水かい離(HO→H+OH)がより激しく行われるが、シリカ濃度が5ppb以下の被処理水を通水することにより、400mA/dm程度の電流密度の場合と同程度の電気抵抗にその上昇を抑制することができる。
上記発明(発明1〜3)においては、前記濃縮水通水手段が、前記脱塩室を通水した脱イオン水を濃縮水として通水するのが好ましい(発明4)。
かかる発明(発明4)によれば、電気脱イオン装置は、脱イオン水を濃縮室に供給することで、脱塩室と濃縮室のイオン濃度の格差を縮小することができ、ホウ素の除去率をさらに高くすることができる。
上記発明(発明4)においては、前記濃縮水通水手段が、前記濃縮水を前記脱塩室の脱イオン水取り出し口に近い側から該濃縮室内に導入すると共に、脱塩室の原水入口に近い側から流出するのが好ましい(発明5)。
かかる発明(発明5)によれば、電気脱イオン装置は、脱塩室では脱イオン水取り出し口に近い側に向かうほどイオン濃度は低減するので、これとは逆に脱イオン水取り出し口に近い側から脱イオン水を濃縮室に供給することで、脱塩室と濃縮室のイオン濃度の格差を脱塩室と濃縮室の全域において縮小することができ、ホウ素イオンの除去率の向上効果が大きいので、ホウ素の除去率をより一層高くすることができる。
本発明によれば、シリカ濃度が5ppb以下の被処理水を電気脱イオン装置に通水して処理するので、電気脱イオン装置に供給する電流密度を400mA/dm以上に大きくしても、電圧の上昇を抑制することができ、ホウ素除去率を高くすることができる。
本発明の一実施形態による電気脱イオン装置の運転方法を実施可能な純水製造システムを示すフロー図である。 同実施形態に好適に適用可能な電気脱イオン装置の構成を示す模式的な断面図である。 同実施形態における電気脱イオン装置の運転方法を示す系統図である。
以下、本発明の一実施形態による電気脱イオン装置の運転方法について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態による電気脱イオン装置の運転方法を実施可能な純水製造システムを示すフロー図である。図1において、純水製造装置1は、原水Wを処理する前処理システム2と一次純水システム3とを有し、前処理システム2は一般的なシステム構成、例えば凝集・加圧浮上装置、ろ過装置及び活性炭塔からなり、一次純水システム3は、本実施形態においては第1の逆浸透膜(RO膜)装置4と第2のRO膜装置5と電気脱イオン装置6とをこの順番で直列に接続してなる。そして、本実施形態においては、第1の逆浸透膜(RO膜)装置4の上流側には、前処理システム2から供給される前処理水W1を貯留するタンク7がポンプPを介して設けられており、このタンク7には酸を添加するpH調整手段8及びpH計9が付設されている。ここで、pH調整手段8において添加する酸としては特に制限はないが、塩酸を用いるのが好ましい。また、第2のRO膜装置5の出口側にはシリカ濃度計10が設けられている。
また、電気脱イオン装置6としては、図2及び図3に示すような構成を有するものを好適に用いることができる。
図2において、電気脱イオン装置6は、電極(陽極21、陰極22)の間に複数のアニオン交換膜23及びカチオン交換膜24を交互に配列して濃縮室25と脱塩室26とを交互に形成したものであり、脱塩室26にはイオン交換樹脂、イオン交換繊維もしくはグラフト交換体等からなるイオン交換体(アニオン交換体及びカチオン交換体)が混合もしくは複層状に充填されている。また、濃縮室25と、陽極室27及び陰極室28にも、イオン交換体が充填されている。
この電気脱イオン装置6には、脱塩室26に第2のRO膜装置5で処理した被処理水W2を通水して処理水(脱イオン水)W3を取り出す通水手段(図示せず)と、濃縮室25に濃縮水W4を通水する濃縮水通水手段(図示せず)とが設けられていて、本実施形態においては濃縮水W4を脱塩室26の処理水W3の取り出し口に近い側から濃縮室25内に導入すると共に、脱塩室26の入口に近い側から流出する、すなわち脱塩室26における被処理水W2の流通方向と反対方向から濃縮水W4を濃縮室25に導入して濃縮排水W5を吐出する構成となっている。
具体的には、図3に示すように脱塩室26から得られる処理水W3の一部を濃縮室25及び陽極室27に導入しうる。このように濃縮水W4として処理水W3を用いることで、イオン濃度が低減された濃縮水W4を流通させるのが好ましい。
次に上述したような構成を有する純水製造装置における電気脱イオン装置6の運転方法について説明する。まず、原水Wを前処理システム2で処理した前処理水W1をタンク7に貯留し、pH調整手段8から塩酸を添加し、pH計9により前処理水W1のpHを監視することで、前処理水W1をpH5以下に調整するのが好ましい。前処理水W1をpH5以下とすることで、前処理水W1中のシリカが析出しやすくなり、後段の第1のRO装置4の膜面にシリカが付着してRO装置でのシリカ除去率が低下するのを防止することができる。これにより、電気脱イオン装置6の給水(被処理水W2)中のシリカ濃度が上昇するのを抑制することができる。
続いて、第1のRO膜装置4及び第2のRO膜装置5により処理する。第1及び第2のRO膜装置4,5では、塩類やシリカなどの除去のほかにイオン性、コロイド性のTOCを除去する。この2段RO膜装置4,5による処理は、被処理水(RO処理水)W2のシリカ濃度が5ppb以下となるようにおこなう。被処理水W2のシリカ濃度が5ppbを超えると、電気脱イオン装置6を後述するように400mA/dm以上の電流密度で運転した際の電気抵抗の増加が大きくなり、これに伴い電圧も上昇し、長期間の運転により電圧が限界運転電圧(例えば600V)に達してしまうおそれがある。なお、シリカ濃度の下限については特に制限はないが、シリカ濃度を低くし過ぎてもそれ以上の電気抵抗の増加を抑制する効果が得られないばかりか、シリカ濃度低減のための装置が過大に必要となるため1ppb以下程度である。この被処理水W2のシリカ濃度はシリカ濃度計10により連続的、断続的、もしくは定期的に測定するなどして適宜確認し、必要に応じ調整すればよい。
そして、RO処理水を被処理水W2として電気脱イオン装置6で処理する。このとき、電気脱イオン装置6を電流密度400mA/dm以上で運転する。電流密度400mA/dm未満では、十分なホウ素除去率の向上効果が得られない。好ましくは電流密度600〜1000mA/dmで運転する。電流密度が600mA/dmで未満では99.9%を超えるホウ素除去率とするのが困難となる一方、1000mA/dmを超えてもそれ以上のホウ素除去率の向上効果が得られないばかりか、電気抵抗値が上昇してこれに伴い電気脱イオン装置6にかかる電圧が増大しすぎ、装置寿命の低下を招くため好ましくない。なお、電気脱イオン装置6における被処理水W2の通水速度はLV=50〜200m/hで、空間速度はSV=50〜200/hが好ましい。さらに電気脱イオン装置6は水回収率80〜90%で運転するのが好ましい。
このとき、電気脱イオン装置6では、被処理水(RO処理水)W2が脱塩室26に導入され、脱塩室26から処理水(脱イオン水)W3が得られる。本実施形態においては、この処理水W3の一部を濃縮水W4として濃縮室25に脱塩室26の通水方向とは逆方向に向流一過式で通水し、濃縮室25から濃縮排水W5を系外へ排出する。すなわち、本実施形態では、濃縮室25と脱塩室26とが交互に並設され、脱塩室26の処理水W3の取り出し側に濃縮室25の流入口となっているとともに脱塩室26の原水流入側に濃縮室25の流出口となっている。なお、処理水(脱イオン水)W3の一部は陽極室27の入口側に送給され、そして、陽極室27の流出水は、陰極室28の入口側へ送給され、陰極室28の流出水は排水として系外へ排出される。
このように、濃縮室25に処理水W3を濃縮水W4として脱塩室26に対して向流一過式で通水することにより、脱塩室26の取り出し側ほど濃縮室25内の濃縮排水W5中のイオン濃度が低いものとなるので、濃度拡散による脱塩室26への影響が小さくなり、イオン除去率、特にホウ素の除去率を飛躍的に高めることができる。
このようにして電気脱イオン装置6を運転することにより、ホウ素除去率を99%以上、特に99.9%、さらには99.99%程度にまで高めることができる。
以上、本発明の一実施形態について添付図面を参照して説明してきたが、本発明は前記実施形態に限定されず、シリカ濃度が5ppb以下の被処理水W2を電気脱イオン装置6に供給可能であれば一次純水システム3は種々の構成とすることができる。例えば、本実施形態においては、第1のRO膜装置4と第2のRO膜装置5の2段RO膜装置としたが、海水淡水化用などの高圧RO膜装置を用いれば1段のRO膜装置としても性能的には可能である。また、電気脱イオン装置6の前段には膜式脱気装置を設けたり、必要に応じ再生型混床式イオン交換装置を設けたりしてもよい。さらに前処理システム2は、必ずしも設けなくてもよく、水道水をそのまま一次純水システム3に供給してもよい。
以下、比較例及び実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
静岡県榛原郡吉田町の市水(原水)Wを凝集・加圧浮上装置、ろ過装置及び活性炭塔からなる前処理システムで処理して前処理水W1を得た。この前処理水W1に塩酸を添加してpHを5に調整した後、2段RO膜装置により処理した。この2段RO処理水(被処理水)W2のシリカ濃度は1ppb以下であり、ホウ素濃度は1〜5ppbであった。続いて、この被処理水W2を電気脱イオン装置(栗田工業(株)製 KCDI−UPz)に15m/hの流量で通水し、電流量20A(電流密度800mA/dm)で運転した。なお、この電気脱イオン装置におけるSVは100/hであり、回収率85%とした。
この電気脱イオン装置の運転を継続したところ、初期電圧300Vであったのに対し、5年運転相当後の電圧は550Vに上昇したが、電気脱イオン装置の処理水W3のホウ素除去率は99.99%を維持しており安定していた。
〔実施例2〕
実施例1において、前処理水W1を2段RO膜装置の代わりに1段の高圧RO膜装置(栗田工業(株)製 KROA−20XU−FX)により処理した以外同様にして電気脱イオン装置を運転した。この高圧RO処理水(被処理水)W2のシリカ濃度は2ppb以下であり、ホウ素濃度は2〜10ppbであった。
この電気脱イオン装置の運転を継続したところ、初期電圧300Vであったのに対し、5年運転相当後の電圧は580Vに上昇したが、電気脱イオン装置の処理水W3のホウ素除去率は99.99%を維持しており安定していた。
〔比較例1〕
実施例1において、前処理水W1を1段RO膜装置により処理したRO処理水(被処理水)W2を同様に電気脱イオン装置で処理した。このRO処理水(被処理水)W2のシリカ濃度は50〜100ppbであり、ホウ素濃度は10〜20ppbであった。
この電気脱イオン装置の運転を継続したところ、初期電圧300Vであったのに対し、2年運転相当後の電圧は600Vの運転限界(これ以上電気抵抗が上昇すると電流値が低下するためホウ素除去率が低下する状態)にまで上昇した。このとき電気脱イオン装置処理水W3のホウ素除去率は99.99%を維持していたが、これ以上の連続運転は困難であった。
〔比較例2〕
実施例1において、塩酸を低下せずにpH5超とした以外は同様にして電気脱イオン装置で処理した。このRO処理水(被処理水)W2のシリカ濃度は10〜50ppbであり、ホウ素濃度は1〜5ppbであった。
この電気脱イオン装置の運転を継続したところ、初期電圧300Vであったのに対し、3年運転相当後の電圧は600Vの運転限界(これ以上電気抵抗が上昇すると電流値が低下するためホウ素除去率が低下する状態)にまで上昇した。このとき電気脱イオン装置処理水W3のホウ素除去率は99.99%を維持していたが、これ以上の連続運転は困難であった。
1…純水製造装置
2…前処理システム
3…一次純水システム
4…第1の逆浸透膜(RO膜)装置
5…第2の逆浸透膜(RO膜)装置
6…電気脱イオン装置
7…タンク
8…pH調整手段
9…pH計
10…シリカ濃度計
W…原水
W1…前処理水
W2…被処理水(RO処理水)
W3…処理水

Claims (5)

  1. 陰極及び陽極と、該陰極及び陽極の間に配置されたカチオン交換膜及びアニオン交換膜と、これらカチオン交換膜及びアニオン交換膜により区画形成された脱塩室及び濃縮室とを備え、前記脱塩室及び前記濃縮室にイオン交換体が充填されていて、該濃縮室に濃縮水を通水する濃縮水通水手段と前記脱塩室に被処理水を通水して脱イオン水を取り出す手段とを有する電気脱イオン装置の運転方法であって、
    前記被処理水のシリカ濃度を5ppb以下として400mA/dm以上の電流密度で前記脱塩室に通水処理することを特徴とする電気脱イオン装置の運転方法。
  2. 前記被処理水が、原水のpHを5以下に調整した後、逆浸透膜によりシリカ濃度を低減したものであることを特徴とする請求項1に記載の電気脱イオン装置の運転方法。
  3. 前記電気脱イオン装置を600〜1000mA/dmの電流密度で運転することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気脱イオン装置の運転方法。
  4. 前記濃縮水通水手段が、前記脱塩室を通水した脱イオン水を濃縮水として通水することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気脱イオン装置の運転方法。
  5. 前記濃縮水通水手段が、前記濃縮水を前記脱塩室の脱イオン水取り出し口に近い側から該濃縮室内に導入すると共に、脱塩室の原水入口に近い側から流出することを特徴とする請求項4に記載の電気脱イオン装置の運転方法。
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