JP2000060745A - 食材投入管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投入された食材の回転を防止するための、簡
易な構成のアームを備え、操作が容易なフードプロセッ
サ用食材投入管を提供する。 【解決手段】 投入管１６は、管の内壁から延びて配置
され、管内の食材の回転が防止するア−ム３０を備え
る。ア−ム３０は、食材押込み筒１９を下方に押すと、
食材投入管１６の内壁にア−ム３０が押し付けられるよ
うな構造または配置をとる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、食材投入管に関
し、特に台所器具などへ食材を導入する管、例えば、果
物や野菜をジューサーやすりつぶし器などに導入する管
に関する。別の点では、本発明は、前記食材投入管を備
える台所器具でもある。

【０００２】

【技術の技術】すりつぶしたり、すりおろしたり、どろ
どろにしたり、あるいはジュースを抽出したりする台所
器具へ果物や野菜のような材料を導入する場合には、材
料をまず投入管に挿入し、次いで押し込み筒で送る。押
し込まれた食材は、回転するディスク（すりつぶし円
板）に接触する。

【０００３】食材がすりつぶし板などの回転刃の方向へ
動いている際に、投入管にくさび止めするなどして確実
に保持されていないと、問題が発生する。食材は、円板
によって回転され、回転円板が食材に加える遠心力の下
で円形に運動するようになる。欧州特許第６８４０００
Ａ１号には果物・野菜ジューサーに組み合わされている
投入管構造が開示されている。この構造では、一本のナ
イフまたは複数のナイフが食材投入管の内向きに突き出
すように取り付けられ、すりつぶし円板が加える遠心力
の下で処理される食材の回転を防止する障壁となるよう
に作用するので、完全なすりつぶし操作が行われるよう
になっている。このような構造では、食材押込み筒は、
投入管に対して所定の関係に配置されていることが必要
である。例えば、上記の一本のナイフまたは複数のナイ
フは、食材が下方のすりつぶし回転円板の方に押込まれ
ている際には、押込み筒の溝穴に待避している構造にな
っている。このように、ナイフは押込み動作と干渉しな
い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】一本のナイフまたは複
数のナイフが食材投入管の内部に配置されているという
のは、安全面で懸念があるばかりでなく、投入管に食材
が送り込まれるたびごとに押込み筒を正しい操作位置に
配置しなければならないという問題もある。食材の押込
み筒を適宜に配置しなければならないということは、面
倒なことであり、食材処理装置としての処理能力を低下
させる場合がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、台所器具へ食
材を導入する投入管である。投入管は、管内の食材の回
転を防止するために、管の内壁から内部に延びて配置さ
れる内部ア−ムを備える。アームは、食材押込み筒を下
方に押すと、食材投入管の内壁に押し付けられるような
構造または配置をとる。

【０００６】アームの材料としては、管の内壁から延び
た形状のばね用金属製長片を用いることができる。

【０００７】アームの別の形の構造としては、比較的剛
性の高いアームと管の内壁との間を弾性力により付勢し
た蝶番結合にした構造がある。

【０００８】別の観点では、本発明は、前記の食材投入
管を備える台所器具でもある。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の実施
の形態を説明する。図１に示される果物・野菜ジューサ
ーはケーシング１０を備え、ケーシング１０は、電気モ
ータ１１を含む装置の可動部を収容する。ケーシング１
０に附属しているのは、取り外し可能なジュース受け容
器１２である。

【００１０】モータ１１はシャフト１１ａを回転し、シ
ャフト１１ａはすりつぶし円板１３を高速で駆動する。
すりつぶし円板１３は、ふるい網部材１４と一体で、か
つ、これに囲まれている。ふるい網１４は、その形状は
略円錐台であり、斜面には非常に細かい目が開いてお
り、目からジュースが透過して出てくることができるよ
うになっている。ふるい網部材１４は、非常に細かいメ
ッシュのステンレス製エキスパンドメタルを用いて製作
することができる。この材質は、従来用いられてきた材
料よりも優れた結果をもたらす。特に繊維分をはじい
て、詰まらないようにする能力に優れる。

【００１１】ケーシング１０はカバー１５を備えるが、
カバー１５は投入管１６と一体的に製作されている。ま
た、ケーシング１０は１２ａの箇所に示されている繊維
分捕集容器も収容する。前述してきた機能の大部分は、
従来のものとほぼ同じであり、大部分の果物・野菜ジュ
ーサーに見られるものである。

【００１２】投入管１６の内径は、すりつぶし円板１３
の径と実質的に同一である。投入管１６は、上端がその
下の部分より径が少し小さいのが好ましい。こうする
と、管の上端部に挿入した果物の細片が確実に、自然に
下へと落ちる。

【００１３】図２に見られる投入管１６には、谷部と山
部が交互に縦じま模様の溝が設けられ、投入管１６に導
入される果物・野菜に加わる摩擦力が減殺される。

【００１４】すりつぶし円板１３へ向けて食材を押し込
むために、食材押し込み筒１９が備えられるが、これは
図２に最もよく表れている。

【００１５】図２，３，４に示される投入管には、下方
に垂れるアーム３０が取り付けられている。アーム３０
は、投入管１６の内壁に片持ちで取り付けられ、撓むこ
とができるようになっている。

【００１６】果物片とアーム３０の相互作用は、使用状
態では図３に示されている。この図において、アーム３
０は果物を管１６の内壁に押し付けている。果物の寸法
がすりつぶし作用によって減少するにつれて、アーム３
０は、管１６の内側に曲がって、すりつぶし円板１３の
作用下にある管内の果物が回転するのを防止する障壁と
して機能する。

【００１７】図２〜４の態様に示されるアーム３０の材
料としては、ばね用金属製の長い板を用い、管１６の内
壁から管内に延びた形状とする。このバネ板は、押し込
み筒１９の下向きの動きの下では、管１６の内壁に押し
付けられて平らになり、押し込み筒１９を管１６から引
き抜くと、管内に延びた位置に復帰する。

【００１８】管１６内のアーム３０の別の形の構造とし
ては、図３〜５に表示の態様に示されるような比較的固
い可撓性アーム３０を用いる代わりに、比較的剛性の高
いア−ム３０と管１６の内壁との間を弾性力により付勢
した蝶番結合にした構造を用いることができる。

【００１９】広義に記載された本発明の精神または範囲
から逸脱することなく、具体的な態様に示される本発明
に対して、多くの変形や部分的改変を行うことができる
ことは当業者には理解できると思われる。したがって、
ここに挙げられた態様は、すべて説明のために示された
ものであって、発明を制限するものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 欧州特許第６８４０００Ａ１号の実施例に記
載の果物・野菜ジューサーの外観を示す斜視図である。

【図２】 本実施形態を示す断面図である。

【図３】 本実施形態の動作を示す図である。

【図４】 本実施形態の透明な投入管と押し込み筒とを
示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ ケーシング、１３ すりつぶし円板、１４ ふる
い網部材、１６ 食材投入管、１９ 押し込み筒、３０
アーム。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 台所器具などに食材を導入する食材投入
   管であって、当該食材投入管内の食材の回転を防止する
   ために、当該食材投入管の内壁から延びて配置されるア
   ームが備えられた投入管において、前記ア−ムは、食材
   押込み筒を押し込むと、前記投入管の内壁に押し付けら
   れるような構造または配置をとる、食材投入管。
2. 【請求項２】 前記アームは、管の内壁から内部に延び
   た形状のばね用金属製の長片である請求項１記載の食材
   投入管。
3. 【請求項３】 前記アームは、比較的剛性が高く、管の
   内壁との間を弾性力により付勢された蝶番結合されてい
   る、請求項１記載の食材投入管。
4. 【請求項４】 前記請求項のいずれかに記載の食材投入
   管を備える台所器具。