JP2000060341A - 飼育棚の消臭装置 - Google Patents

飼育棚の消臭装置

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JP2000060341A
JP2000060341A JP10232606A JP23260698A JP2000060341A JP 2000060341 A JP2000060341 A JP 2000060341A JP 10232606 A JP10232606 A JP 10232606A JP 23260698 A JP23260698 A JP 23260698A JP 2000060341 A JP2000060341 A JP 2000060341A
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air
breeding
activated carbon
filter
honeycomb
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JP10232606A
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English (en)
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Masaaki Kodama
雅昭 小玉
Motoya Mori
元哉 毛利
Toshio Kimura
俊雄 木村
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飼育棚の各区画室内に収容した動物の体や糞
尿から発生する不快臭を効率よく消臭し、しかもコンパ
クトで且つメンテナンス作業を容易にし、安価に実施で
きるようにする。 【解決手段】 飼育棚(2)の排気口(4)と給気口との少
なくともいずれか一方に送風手段(6)を連結して飼育棚
(2)内を換気する。上記排気口(4)と給気口との少なく
ともいずれか一方に、ハニカム状活性炭フィルタ(19)と
HEPAフィルタ(16)とを備えた空気浄化ユニット(5)
を連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は実験動物等を収容し
て飼育するための飼育棚の消臭装置に関し、更に詳しく
は、飼育棚の各区画室内に収容した動物の体や糞尿から
発生する不快臭を効率よく消臭でき、しかもコンパクト
で且つメンテナンス作業が容易であり、安価に実施でき
る装置に関する。
【0002】
【発明の背景】ラット、マウス、モルモット、ウサギ等
の実験動物を収容する飼育棚には、飼育棚内に清浄な空
気を供給して飼育棚内を陽圧に維持し、外気の流入を防
止してSPF動物やヌードマウス等の清浄飼育に適する
構成にしたもの(以下、陽圧型飼育棚という)と、飼育棚
内の空気を吸引して飼育棚内を陰圧に維持し、排気を浄
化してTg(トランスジェニック)動物の検疫隔離などに
適する構成にしたもの(以下、陰圧型飼育棚という)と、
飼育棚内を確実に密閉して外気の流入や流出を防止し、
飼育棚内へ清浄な空気を供給するとともに飼育棚からの
排気を浄化してSPF動物やヌードマウスを用いた感染
飼育等に適する構成にしたもの(以下、密閉型飼育棚と
いう)とがある。
【0003】
【従来技術】従来、上記飼育棚の換気を浄化する装置と
しては、例えば図9に示す陰圧型飼育棚(51)にあっては
給気口(52)に(陽圧型飼育棚にあっては給気口に、密閉
型飼育棚にあっては給気口と排気口のそれぞれに)空気
浄化ユニット(53)を介して送風機(54)を接続し、この空
気浄化ユニット(53)内に、0.3μm以上の粒子を99.
97%以上除去できるHEPAフィルタ(高性能フィル
タ)(55)を配置したものがある。なお、このHEPAフ
ィルタ(55)の上流側には、0.5μm以上の粒子を99.
5%以上除去できる、中性能エアフィルタからなる除塵
用フィルタ(56)を配置してあり、動物の体毛など空気中
に含まれる塵埃を除去してHEPAフィルタ(55)の目詰
まりを防止するように構成してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の空気浄化ユ
ニットのHEPAフィルタでは、細菌などの微細な汚染
物質は排気や給気から除去して空気を浄化できるもの
の、動物の体や糞尿から発生する不快臭を除去すること
ができず、飼育棚からの排気が空気浄化ユニットを経て
再び飼育棚へ循環されることにより上記不快臭が飼育棚
の内部や飼育棚を設置した飼育試験室内に籠もることと
なり、実験の作業環境や動物の飼育環境が悪化する問題
がある。
【0005】これを解消するため、飼育棚を載置した飼
育試験室内の空気を換気するとともに、この換気経路に
ペレット状活性炭を配置して上記不快臭を吸着除去する
ことが考えられるが、これには飼育試験室全体の空気を
換気できる大形の空調設備を必要とし、配管等の設備コ
ストだけでなく大形の送風手段を運転するランニングコ
ストも高価につく問題がある。また、上記空気浄化ユニ
ットにペレット状や繊維状などの活性炭を配置して不快
臭を除去することも考えられるが、これらの活性炭では
不快臭を十分に吸着するのに多量の活性炭を必要とし、
空気浄化ユニットが大形化する問題があり、また、これ
らの活性炭の通気抵抗が大きいため必要な換気量を確保
するのに大形の送風手段を必要とし、安価に実施できな
い。しかも、粒状活性炭や活性炭繊維のフィルタ充填層
ではガスの偏流をおこし易く、活性炭の吸着性能が有効
に利用されない問題もある。
【0006】本発明は上記問題点を解消し、飼育棚の各
区画室内に収容した動物の体や糞尿から発生する不快臭
を効率よく消臭でき、しかもコンパクトで且つメンテナ
ンス作業が容易であり、安価に実施できる消臭装置を提
供することを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図1か
ら図8に基づいて説明すると、飼育棚の消臭装置を次の
ように構成したものである。すなわち本発明は、飼育棚
(2)の排気口(4)と給気口(23)との少なくともいずれか
一方に送風手段(6)を連結して飼育棚(2)内を換気可能
に構成し、上記排気口(4)と給気口(23)との少なくとも
いずれか一方に、ハニカム状活性炭フィルタ(19)とHE
PAフィルタ(16)とを備えた空気浄化ユニット(5)を連
結したことを特徴とする。
【0008】なお、上記送風手段や空気浄化ユニット
は、飼育棚の形式により排気口と給気口のいずれに連結
するかが異なる。即ち、陰圧型飼育棚にあっては排気口
に送風手段と空気浄化ユニットとが連結されて飼育棚内
を陰圧に保持され、陽圧型飼育棚にあっては給気口に送
風手段と空気浄化ユニットとが連結されて飼育棚内を陽
圧に保持され、密閉型飼育棚にあっては排気口と給気口
のいずれかまたは両者に送風手段と空気浄化ユニットと
が連結される。
【0009】上記空気浄化ユニットに備えたHEPAフ
ィルタとハニカム状活性炭フィルタとは、いずれを通風
経路の上流側に配置してもよい。上記ハニカム状活性炭
は、1平方インチあたり10〜1500個、好ましくは
20〜1000個、更に好ましくは50〜900個のセ
ル穴を有するものが使用でき、必要に応じて、尿素、ヨ
ウ素、無機ヨウ化物、金属ヨウ化物、酸、臭素、白金族
元素など、吸着性能を高めるための薬剤を単独で又は適
宜組み合わせて担持させてもよい。なお上記ハニカム状
活性炭フィルタに対するガス流通条件としては、線速度
が0.1〜2m/秒、望ましくは0.3〜1m/秒であ
り、処理風量は飼育棚の大きさや収容動物の種類などに
もよるが、通常0.1〜5m/分、望ましくは0.5〜
3m/分である。
【0010】
【作用】飼育棚の給気口に連結された送風手段の駆動に
より外気が飼育棚内へ送り込まれ、また飼育棚の排気口
に連結された送風手段の駆動により飼育棚内の空気が排
出され、これにより飼育棚内の空気が換気される。この
とき、給気口に連結された空気浄化ユニットにより飼育
棚へ送り込まれる空気が浄化され、排気口に連結された
空気浄化ユニットにより飼育棚から排出される空気が浄
化される。即ち、空気中の微細な塵埃や細菌などがHE
PAフィルタで除去され、空気中の不快臭がハニカム状
活性炭フィルタで吸着除去される。
【0011】上記ハニカム状活性炭フィルタは微小孔が
多数形成されており、例えばペレット状活性炭などに比
べて圧力損失が10分の1程度と小さいうえ、目詰まり
を生じ難く、送風手段は高い送風能力を発揮できる。し
かもハニカム状であるためハニカム充填層を通過する空
気は偏流がなく、均一な流速で広い面積のハニカム状活
性炭と接触しながら通過するので、速い空間速度にあっ
ても効率よく不快臭が吸着除去される。そしてこの不快
臭を十分に吸着したハニカム状活性炭フィルタは、吸着
により粉塵化することはなく、ブロック体や板状体など
当初の形状を保持したまま新しいハニカム状活性炭フィ
ルタと交換される。
【0012】なお、給気口にのみ空気浄化ユニットを連
結した場合、飼育棚で発生した不快臭を含む空気がその
まま排気されるが、この不快臭を含む外気を再び飼育棚
内へ循環させるときに上記空気浄化ユニットで消臭され
るので、飼育棚内などに不快臭が蓄積したり籠もったり
することがない。一方、上記ハニカム状活性炭フィルタ
を配置した上記空気浄化ユニットを飼育棚の排気口に連
結した場合には、飼育棚からの排気が確実に消臭され、
飼育棚周囲の空気を不快臭の無い良好な状態に維持でき
るので、より好ましい。
【0013】上記空気浄化ユニット内で、ハニカム状活
性炭フィルタよりも上流側に除塵用フィルタを配置した
場合、動物の体毛など比較的大形の塵埃が除去された空
気がハニカム状活性炭フィルタを通過するので、これら
の塵埃でハニカム状活性炭フィルタが目詰まりを生じる
虞れがない。なお、上記除塵用フィルタとは比較的大形
の塵埃を除去するものであり、例えば0.5μm以上の
粒子を99.5%以上除去できる中性能エアフィルタ等
を用いることができる。
【0014】上記比較的大形の塵埃は、飼育動物の種類
や状況により発生量が異なり、上記除塵用フィルタの目
詰まりによる交換時期はハニカム状活性炭フィルタの交
換時期と必ずしも一致しない。そこで上記除塵用フィル
タを着脱自在に装着した場合には、ハニカム状活性炭フ
ィルタを継続して使用しながら除塵用フィルタのみが簡
単に交換される。
【0015】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1から図3は本発明を陰圧型飼育棚に適
用した第1実施形態を示し、図1は飼育棚の消臭装置の
構造を示す概念図、図2は同消臭装置の横断平面図、図
3は空気浄化ユニットの一部破断正面図である。
【0016】図1に示すように、この消臭装置(1)は陰
圧型飼育棚(2)の上部に載置してあり、飼育棚(2)の背
面に形成した風洞(3)の上端に排気口(4)を形成して、
この排気口(4)に消臭装置(1)の空気浄化ユニット(5)
を介して送風機(6)を連結してある。上記飼育棚(2)内
には実験動物などを収容するための複数の各区画室(7
…)を形成してあり、各区画室(7)の前面のスライド扉
(8)に小さな給気孔(9)を形成してある。また、各区画
室(7)の背面には排気孔(10)が形成してあり、この排気
孔(10)を介して各区画室(7)内を上記風洞(3)に連通し
てある。
【0017】図2に示すように、上記空気浄化ユニット
(5)は、消音装置(11)を介して上記飼育棚(2)の排気口
(4)に連結してあり、この空気浄化ユニット(5)に連結
した上記送風機(6)は消臭装置(1)の後面に形成した排
風口(13)に別の消音装置(12)を介して連結してある。上
記消臭装置(1)の前面には開閉扉(14)が形成してあり、
これを開閉することにより上記空気浄化ユニット(5)の
フィルタ交換など各メンテナンス作業が行われる。な
お、符号(15)は消臭装置(1)の操作パネルを示し、これ
を操作することにより上記送風機(6)の運転が制御され
る。
【0018】上記送風機(6)を運転すると、図1に示す
ように区画室(7)内の空気が排気孔(10)から風洞(3)、
排気口(4)を経て空気浄化ユニット(5)へ案内され、浄
化されたのち外部へ排出される。そしてこの排気運転に
より区画室(7)内が陰圧となり、新しい外気が上記給気
孔(9)から流入して、区画室(7)内が新鮮な空気に置換
される。
【0019】図3に示すように上記空気浄化ユニット
(5)は、HEPAフィルタ(16)の上流側に消臭ユニット
(17)を配置して構成してあり、この消臭ユニット(17)内
に除塵用フィルタ(18)とハニカム状活性炭フィルタ(19)
とを上流側から順に配置して構成してある。
【0020】上記ハニカム状活性炭フィルタ(19)は、例
えば1平方インチあたり300個のセルを有するものを
45mm×87mm×20mmのブロック状に形成し、
これを8個×8層に並べて構成してある。このハニカム
状活性炭フィルタ(19)の下流側にはサランネット(20)を
配置してあり、上記ハニカム状活性炭フィルタ(19)が搬
送中などに欠落せぬよう保護してある。また、このハニ
カム状活性炭フィルタ(19)の上流側にはバッフル板(21)
と連続気泡のウレタンスポンジ(22)が配置してあり、前
記送風機(6)により送られる空気がハニカム状活性炭フ
ィルタ(19)内をできるだけ均等に流れて効率よく消臭さ
れるようにしてある。
【0021】上記バッフル板(21)の上流側に配置した上
記除塵用フィルタ(18)は、0.5μm以上の粒子を99.
5%以上除去できる中性能エアフィルタからなり、前記
区画室(7)で動物から生じた毛など、空気中に含まれる
塵埃がこの除塵用フィルタ(18)で除去される。この除塵
用フィルタ(18)は消臭ユニット(17)の上記ハニカム状活
性炭フィルタ(19)から簡単に分離して着脱できるように
構成してあり、例えば、除塵用フィルタ(18)を1〜2カ
月ごとに交換して目詰まりによる換気性能の低下を防止
しながら、ハニカム状活性炭フィルタ(19)を1年間連続
使用して効率よく排気を消臭することもできる。
【0022】
【実験例】上記8層のハニカム状活性炭フィルタを備え
た消臭装置(1)を、マウスとラットを合せて120匹収
容した陰圧型飼育棚(2)に適用して、6カ月に亙る消臭
テストを実施した。テスト結果の評価は、使用途中のハ
ニカム状活性炭の一部を採取し、粉砕後、熱重量分析お
よびBET比表面積を測定することによりおこなった。
また、排風口(13)からの排気を官能検査により測定し
た。
【0023】上記熱重量分析は、窒素キャリヤー中で試
料を、5℃/分で900℃まで昇温し、110〜500
℃間の重量減少を測定して吸着成分の脱離分解量とし、
900℃加熱後の重量に対する上記減少重量の比率を重
量減少率として算出した。その結果を図4の熱重量分析
による重量変化率表に示す。未使用のハニカム状活性炭
フィルタの場合、この熱重量分析による重量減少率が
0.9%であり、上記算出結果からこれを差し引いて補
正した臭気成分吸着量の経時変化を図5に示す。
【0024】上記BET比表面積は、試料を100℃で
真空脱気し、−196℃における窒素吸着からBET法
により算出した。その結果を図6の吸着表面積経時劣化
表に示す。
【0025】上記重量変化率から未使用の場合の0.9
%を差し引いた臭気成分吸着量は、6カ月経過時点での
全層の平均値3.4%が1層目の臭気成分吸着量7.3%
の半分以下であり、また、4層目の臭気成分吸着量3.
2%がこの平均値以下であること、及び、ハニカム状活
性炭はBET値300m/gが交換時期の目安であ
り、6カ月経過時点で4層目のハニカム状活性炭のBE
T値がこの交換時期の値に未だ達していないことから、
この消臭装置が1年間は使用可能であることが確認され
た。
【0026】また、上記排風口(13)からの排気に対する
官能検査の結果、6カ月経過後も臭気が検知されず、上
記消臭装置(1)により確実に消臭されていた。
【0027】なお、上記空気浄化ユニット(5)を通過す
る風量を、HEPAフィルタと除塵用フィルタとからな
る前記従来の空気浄化ユニットと比較して測定したとこ
ろ、例えば50Hzの条件下で前記従来技術のものが、
風量0.77m/分、線速度0.43m/秒であったの
に対し、本発明のものでは風量0.70m/分、線速
度0.39m/秒であり、従来と同じ送風手段により従
来のものと遜色の無い風量を確保することができた。
【0028】上記第1実施形態では陰圧型飼育棚に適用
した場合について説明したが、本発明の消臭装置は他の
形式の飼育棚にも適用することができる。
【0029】即ち、図7は本発明の消臭装置を陽圧型飼
育棚に適用した第2実施形態の構造を示す概念図であ
り、飼育棚(2)の背面に形成した風洞(3)の上端に給気
口(23)を形成して、この給気口(23)に空気浄化ユニット
(5)を介して送風機(6)を連結してある。
【0030】上記飼育棚(2)内の各区画室(7)は、背面
に形成した給気孔(9)を介して上記風洞(3)に連通して
あり、また前面に小さな排気孔(10)を形成してある。上
記空気浄化ユニット(5)は除塵用フィルタ(18)とハニカ
ム状活性炭フィルタ(19)とHEPAフィルタ(16)とを上
流側から順に配置して構成してあり、上記送風機(6)を
運転することにより、外気が除塵用フィルタ(18)で除塵
され、ハニカム状活性炭フィルタ(19)で脱臭され、HE
PAフィルタ(16)で浄化されたのち風洞(3)を通過して
区画室(7)内へ供給される。そしてこの浄化された空気
の供給により区画室(7)内が陽圧となり、区画室(7)内
の空気が上記排気孔(10)から排出されて換気される。
【0031】図8は本発明の消臭装置を密閉型飼育棚に
適用した第3実施形態の構造を示す概念図であり、この
飼育棚(2)の上部に載置した消臭装置(1)内には2台の
送風機(6・6)と2個の空気浄化ユニット(24・5)とが
配置してある。この飼育棚(2)の前面には給気室(25)
が、背面には排気用の風洞(3)がそれぞれ形成してあ
り、この給気室(25)の上端に形成した給気口(23)に第1
の空気浄化ユニット(24)を介して給気用送風機(6)が、
上記風洞(3)の上端に形成した排気口(4)に第2の空気
浄化ユニット(5)を介して排気用送風機(6)がそれぞれ
連結してある。
【0032】上記給気口(23)に連結した第1の空気浄化
ユニット(24)は除塵用フィルタ(18)とHEPAフィルタ
(16)とからなり、上記排気口(4)に連結した第2の空気
浄化ユニット(5)は除塵用フィルタ(18)とハニカム状活
性炭フィルタ(19)とHEPAフィルタ(16)とからなる。
なおこの第3実施形態では上記第1の空気浄化ユニット
(24)を除塵用フィルタ(18)とHEPAフィルタ(16)とか
ら構成したが、これに代えて第2の空気浄化ユニット
(5)と同様、除塵用フィルタとハニカム状活性炭フィル
タとHEPAフィルタとから構成してもよい。また上記
送風機(6)はいずれか一方のみでも飼育室内を換気する
ことができ、従って他方の送風機は省略してもよい。
【0033】上記飼育棚(2)内の各区画室(7)には前面
に給気孔(9)が、背面に排気孔(10)がそれぞれ形成して
あり、各区画室(7)はこの給気孔(9)を介して上記給気
室(25)に、排気孔(10)を介して上記風洞(3)にそれぞれ
連通してある。
【0034】上記送風機(6)を運転することにより、吸
風口(26)から吸い込まれた外気が除塵用フィルタ(18)と
HEPAフィルタ(16)とで浄化されて給気室(25)から各
区画室(7)内へ送り込まれる。そして、区画室(7)内の
汚損した空気は排気孔(10)から吸引され風洞(3)から排
気口(4)を経て第2の空気浄化ユニット(5)に案内さ
れ、ハニカム状活性炭フィルタ(19)で消臭されHEPA
フィルタ(16)で浄化されたのち排風口(13)から排出され
る。
【0035】上記実施形態ではいずれも消臭装置を飼育
棚の上部に載置する場合について説明したが、本発明の
消臭装置は飼育棚の側方など他の位置に設置してもよ
い。また飼育棚の給気口や排気口は、上記実施形態のよ
うに風洞などの1カ所に形成してもよいが、各区画室に
形成してこの区画室に形成した給気口や排気口と上記消
臭装置の空気浄化ユニットや送風手段とを互いに配管な
どで連結してもよい。
【0036】なお、上記実施形態ではいずれも送風機を
給気口や排気口に空気浄化ユニットを介して連結した
が、逆に送風機を介して空気浄化ユニットを給気口や排
気口に連結することもでき、さらに送風機を給気口に連
結し空気浄化ユニットを排気口に連結したり、送風機を
排気口に連結し空気浄化ユニットを給気口に連結したり
することもできる。
【0037】
【発明の効果】本発明は上記のように構成され作用する
ことから、次の効果を奏する。
【0038】(イ) ハニカム状活性炭フィルタは通過す
る空気との接触面積が大きく、不快臭を効率よく吸着し
て消臭することができ、不快臭の少ない良好な作業環境
や飼育環境を維持することができる。
【0039】(ロ) ハニカム状活性炭フィルタの吸着性
能が高いことから、フィルタの容積が小さく済むうえ、
ハニカム状活性炭フィルタは圧力損失が小さく目詰まり
を生じ難いので送風手段が高い送風能力を発揮すること
ができ、小形の送風手段を採用して装置全体をコンパク
トに構成することができる。
【0040】(ハ) 飼育棚への給気や飼育棚からの排気
を直接消臭するので大形の空調設備などを設ける必要が
なく、また上述のように小形の送風手段を採用できるの
で、設備コストやランニングコストを低減して安価に実
施することができる。
【0041】(ニ) 不快臭を吸着したハニカム状活性炭
フィルタは粉塵化することがなく、新品などへの交換作
業を容易におこなうことができる。しかも飼育棚の排気
口や給気口に連結した空気浄化ユニットにハニカム状活
性炭フィルタとHEPAフィルタを配置する構成である
ので、既存の飼育棚へ簡単に適用することができるう
え、飼育棚ごとの管理が容易であり、飼育動物の種類や
試験態様等に応じたきめ細かなメンテナンスを容易に実
施できる。
【0042】(ホ) 上記空気浄化ユニット内で、ハニカ
ム状活性炭フィルタよりも上流側に除塵用フィルタを配
置した場合には、動物の体毛など比較的大形の塵埃が除
去された空気がハニカム状活性炭フィルタを通過するの
で、これらの塵埃でハニカム状活性炭フィルタが目詰ま
りを生じる虞れがなく、ハニカム状活性炭フィルタを長
期間有効に使用することができる。
【0043】(ヘ) 上記除塵用フィルタを着脱自在に装
着した場合には、ハニカム状活性炭フィルタを継続して
使用しながら除塵用フィルタのみを交換することがで
き、ハニカム状活性炭フィルタを一層長期間に亘って有
効に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を陰圧型飼育棚に適用した第1実施形態
の、飼育棚の消臭装置の構造を示す概念図である。
【図2】第1実施形態の消臭装置の横断平面図である。
【図3】第1実施形態の空気浄化ユニットの一部破断正
面図である。
【図4】熱重量分析によるハニカム状活性炭フィルタの
重量減少率を示す重量変化率表である。
【図5】ハニカム状活性炭フィルタの臭気成分吸着量の
経時変化を示すグラフである。
【図6】ハニカム状活性炭フィルタのBET比表面積の
経時変化を示す、吸着表面積経時劣化表である。
【図7】本発明を陽圧型飼育棚に適用した第2実施形態
の、図1相当図である。
【図8】本発明を密閉型飼育棚に適用した第3実施形態
の、図1相当図である。
【図9】従来技術の図1相当図である。
【符号の説明】
1…消臭装置、 2…飼育棚、 4…排気口、 5…空気浄化ユニット、 6…送風手段(送風機)、 16…HEPAフィルタ、 18…除塵用フィルタ、 19…ハニカム状活性炭フィルタ、 23…給気口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B101 AA11 BB04 BB06 BB09 FA01 FA08 4C080 AA05 BB02 BB05 CC02 CC12 HH05 JJ05 JJ06 KK08 MM01 MM02 MM05 MM07 MM18 QQ11 QQ17 QQ20 4D012 CA09 CB02 CB03 CE01 CE03 CF02 CF03 CG01 CH01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飼育棚(2)の排気口(4)と給気口(23)と
    の少なくともいずれか一方に送風手段(6)を連結して飼
    育棚(2)内を換気可能に構成し、 上記排気口(4)と給気口(23)との少なくともいずれか一
    方に、ハニカム状活性炭フィルタ(19)とHEPAフィル
    タ(16)とを備えた空気浄化ユニット(5)を連結したこと
    を特徴とする、飼育棚の消臭装置。
  2. 【請求項2】 上記空気浄化ユニット(5)内で、ハニカ
    ム状活性炭フィルタ(19)よりも上流側に除塵用フィルタ
    (18)を配置した、請求項1に記載の飼育棚の消臭装置。
  3. 【請求項3】 上記除塵用フィルタ(18)を空気浄化ユニ
    ット(5)内へ着脱自在に装着した、請求項2に記載の飼
    育棚の消臭装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003059048A1 (en) * 2002-01-17 2003-07-24 Chean-Gui Park Cage for breeding of lab animal
JP2007044132A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 Olympus Corp 麻酔ケース
KR200493055Y1 (ko) * 2019-11-20 2021-01-25 주식회사 태원에스아이 반려동물의 배설물 냄새제거용 공기청정기

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