JP2000060019A - 車両用電源装置およびその充電方法 - Google Patents

車両用電源装置およびその充電方法

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JP2000060019A
JP2000060019A JP10225084A JP22508498A JP2000060019A JP 2000060019 A JP2000060019 A JP 2000060019A JP 10225084 A JP10225084 A JP 10225084A JP 22508498 A JP22508498 A JP 22508498A JP 2000060019 A JP2000060019 A JP 2000060019A
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裕一 秋山
Koju Hirao
幸樹 平尾
Kouichi Yamanoue
耕一 山野上
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1バッテリに対して外部バッテリを接続した
時、この第1バッテリから制御手段に給電し、制御手段
を動作することで、第1バッテリおよび第2バッテリが
共に完全放電を起こした場合でも、単なる12V電源車
両によってバッテリの完全放電からの復帰ができ、斯る
復帰に対する利便性の大幅な向上を図ることができる車
両用電源装置の提供を目的とする。 【解決手段】第1バッテリ1と第2バッテリ2とが直列
に接続された車両用電源装置であって、上記第1バッテ
リ1の電気エネルギを上記第2バッテリ2に充電させる
制御手段26を備え、上記制御手段26は上記第1バッ
テリ1により給電されて動作することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば12ボル
トの第1バッテリと、12ボルトの第2バッテリとが直
列に接続されたトラック等の車両の車両用電源装置およ
びその充電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭59−127537
号公報、特開平3−56040号公報に記載のように、
24ボルト電源と12ボルト電源とを両有する目的で、
2つの12ボルトバッテリを直列に接続し、一方のバッ
テリが放電した時、他方のバッテリから充電すべく構成
した装置が既に発明されている。
【0003】すなわち、前者の特開昭59−12753
7号公報に記載の装置は、低電圧負荷(12V負荷)の
電源を兼ねる部分バッテリ(12Vのバッテリ)の端子
間の電圧を全バッテリ(2つの12ボルトバッテリを直
列接続したもの)の端子間電圧と比較し、所定の電圧比
以上に電圧が低下した時、部分バッテリのみを余分に充
電することで、電圧の異なる負荷(12V用の負荷と2
4V用の負荷)を有するバッテリ電源の各バッテリを常
に不平衡のない正常な充電状態に保つものである。
【0004】また後者の特開平3−56010号公報に
記載の装置は、負荷量の異なるバッテリの残存容量の差
をバッテリ電圧の差により検出し、この検出結果に応じ
たパルス幅でDC−DCコンバータのトランジスタを導
通、非導通制御することによって、負荷量の小さいバッ
テリにより負荷量の大きいバッテリを充電するように構
成したものである。
【0005】これら各従来装置には2つの12Vバッテ
リの電圧を互に一致させる制御手段が開示されているも
のの、自車両の2つのバッテリが完全放電(いわゆるバ
ッテリ上がり)した場合には、トラック等の24V電源
車両(他車両)の24V電源を給電する手段か或は普通車
等の12V電源車両(他車両)の12V電源を昇圧器で2
4Vに昇圧した後に給電する手段でしか完全放電からの
復帰が望めない。
【0006】このため、24V電源車両は細い路地への
侵入、離合が困難であり、また昇圧器は一般的に身近に
ないため、バッテリ完全放電からの復帰に対する利便性
が悪い問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、第1バッテリに対して外部バッテリを接続
した時、この第1バッテリから制御手段に給電し、制御
手段を動作することで、第1バッテリおよび第2バッテ
リが共に完全放電を起こした場合でも、単なる12V電
源車両によってバッテリの完全放電からの復帰ができ、
斯る復帰に対する利便性の大幅な向上を図ることができ
る車両用電源装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、第1バ
ッテリに対して同容量の外部バッテリを接続した時、こ
の外部バッテリから制御手段に給電し、制御手段を動作
させることで、第1バッテリおよび第2バッテリが共に
完全放電を起こした場合でも、単なる12V電源車両に
よってバッテリの完全放電からの復帰ができ、この復帰
に対する利便性の大幅な向上を図ることができる車両用
電源装置の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の目的と併せて、上述の第1
バッテリと第2バッテリとを車両に並設する場合、第1
バッテリを第2バッテリに対して後方または手前側に配
設することで、後方または手前側に位置する第1バッテ
リに対して他車両のバッテリ(外部バッテリ)を容易に接
続することができ、第1バッテリと外部バッテリとの接
続性向上を図ることができる車両用電源装置の提供を目
的とする。
【0010】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1,2または3記載の発明の目的と併せて、両バッ
テリの直列電圧でエンジンスタータを駆動すべく構成
し、両バッテリの合計電圧が所定値以下の時、上述の制
御手段でスタータ作動禁止の実行またはエンジン起動レ
ベル電圧に達していない旨を報知することで、充電時間
が長大化するのを防止することができる車両用電源装置
の提供を目的とする。
【0011】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1,2,3または4記載の発明の目的と併せて、上
述の制御手段が車両の起動時以外の時にスリープ制御ま
たは給電遮断されることで、不要な電力消費を容易に防
止することができる車両用電源装置の提供を目的とす
る。
【0012】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4または5記載の発明の目的と併せ
て、バッテリ充電時にバッテリからの放電を禁止する禁
止手段を設けることで、充電中の電力消費を確実に禁止
することができる車両用電源装置の提供を目的とする。
【0013】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4,5または6記載の発明の目的と併
せて、上述の制御手段に対して第1バッテリと第2バッ
テリとから給電し、この制御手段が第2バッテリの電気
エネルギを第1バッテリに充電することで、外部バッテ
リを第1および第2の各バッテリの何れに接続しても、
制御手段に対する給電、動作を実行させることができ、
利便性のさらなる向上を図ることができる車両用電源装
置の提供を目的とする。
【0014】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4,5,6または7記載の発明の目的
と併せて、上述の制御手段で第1バッテリと第2バッテ
リとの電圧を一致させることで、両バッテリの不均衡を
解消することができる車両用電源装置の提供を目的とす
る。
【0015】この発明の請求項9記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の発明の
目的と併せて、車両に装備された低電圧負荷(12V用
の負荷)を第2バッテリ側に接続することで、第1バッ
テリにより給電されて動作する制御手段に対する給電を
電圧が安定している第1バッテリ側から実行することが
できる車両用電源装置の提供を目的とする。
【0016】この発明の請求項10記載の発明は、バッ
テリの完全放電時に第1バッテリと同容量の外部バッテ
リを第1バッテリに接続し、制御手段に対して第1バッ
テリまたは外部バッテリから給電を行なって、バッテリ
の完全放電からの復帰を実行することで、上記両バッテ
リが共に完全放電を起こした場合でも、単なる12V電
源車両によってバッテリの完全放電からの復帰が実行で
き、この復帰に対する利便性の大幅な向上を図ることが
できる車両用電源装置の充電方法の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、第1バッテリと第2バッテリとが直列に接続
された車両用電源装置であって、上記第1バッテリの電
気エネルギを上記第2バッテリに充電させる制御手段を
備え、上記制御手段は上記第1バッテリにより給電され
て動作する車両用電源装置であることを特徴とする。
【0018】この発明の請求項2記載の発明は、第1バ
ッテリと第2バッテリとが直列に接続された車両用電源
装置であって、上記第1バッテリの電気エネルギを上記
第2バッテリに充電させる制御手段を備え、上記制御手
段はバッテリの完全放電時に接続させる第1バッテリと
同容量の外部バッテリにより給電されて動作する車両用
電源装置であることを特徴とする。
【0019】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1または2記載の発明の構成と併せて、上記第1バ
ッテリと第2バッテリとを車両に並設し、上記第1バッ
テリは第2バッテリに対して後方または手前側に配設さ
れた車両用電源装置であることを特徴とする。
【0020】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1,2または3記載の発明の構成と併せて、上記第
1バッテリと第2バッテリとの直列電圧によりエンジン
スタータが駆動され、上記制御手段は第1バッテリと第
2バッテリとの合計電圧が所定値以下の時、上記エンジ
ンスタータの作動を禁止または電圧がエンジン起動レベ
ルに達していないことを報知する車両用電源装置である
ことを特徴とする。
【0021】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1,2,3または4記載の発明の構成と併せて、上
記制御手段は、車両の起動時以外の時にスリープ制御ま
たは給電遮断される車両用電源装置であることを特徴と
する。
【0022】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4または5記載の発明の構成と併せ
て、上記制御手段はバッテリ充電時にバッテリからの放
電を禁止する禁止手段を備えた車両用電源装置であるこ
とを特徴とする。
【0023】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4,5または6記載の発明の構成と併
せて、上記制御手段は第1バッテリと第2バッテリとか
ら給電され、上記制御手段は第2バッテリの電気エネル
ギを第1バッテリに充電させる車両用電源装置であるこ
とを特徴とする。
【0024】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4,5,6または7記載の発明の構成
と併せて、上記制御手段は第1バッテリと第2バッテリ
との電圧を一致させる車両用電源装置であることを特徴
とする。
【0025】この発明の請求項9記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の発明の
構成と併せて、車両に装備された低電圧負担が第2バッ
テリ側に接続された車両用電源装置であることを特徴と
する。
【0026】この発明の請求項10記載の発明は、第1
バッテリと第2バッテリとが直列に接続され、上記第1
バッテリの電気エネルギを第2バッテリに充電させる制
御手段を備えた車両用電源装置の充電装置であって、上
記バッテリの完全放電時に第1バッテリと同容量の外部
バッテリを第1バッテリに接続し、上記制御手段に対し
て第1バッテリまたは外部バッテリから給電を行なっ
て、バッテリの完全放電からの復帰を実行する車両用電
源装置の充電方法であることを特徴とする。
【0027】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、上述の制御手段は第1バッテリの電気エネル
ギを第2バッテリに充電させるが、第1バッテリおよび
第2バッテリが共に完全放電を起こした場合、第1バッ
テリに対して外部バッテリを接続すると、上述の制御手
段は第1バッテリにより給電されて動作する。この結
果、単なる12V電源車両によってバッテリの完全放電
からの復帰ができ、斯る復帰に対する利便性の大幅な向
上を図ることができる効果がある。
【0028】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上述の制御手段は第1バッテリの電気エネルギを第2バ
ッテリに充電させるが、第1バッテリおよび第2バッテ
リが共に完全放電を起こした場合、第1バッテリに対し
て該バッテリと同容量の外部バッテリを接続すると、上
述の制御手段は外部バッテリにより給電されて動作す
る。この結果、単なる12V電源車両(他車両)によって
自車両のバッテリの完全放電からの復帰ができ、この復
帰に対する利便性の大幅な向上を図るとことができる効
果がある。
【0029】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1または2記載の発明の効果と併せて、上述
の第1バッテリと第2バッテリとを車両に並設し、第1
バッテリを第2バッテリに対して後方または手前側に配
設したので、後方または手前側に位置する第1バッテリ
に対して他車両のバッテリ(外部バッテリ)を容易に接続
することができ、第1バッテリと外部バッテリとの接続
作業性の向上を図ることができる効果がある。
【0030】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1,2または3記載の発明の効果と併せて、
両バッテリの直列電圧でエンジンスタータを駆動すべく
構成し、両バッテリの合計電圧が所定値以下の時、上述
の制御手段がスタータ作動禁止を実行またはエンジン起
動レベル電圧に達していない旨を報知する。
【0031】このため、充電時間が長大化するのを防止
することができる効果がある。つまり両バッテリの合計
電圧が所定値以下の時にはスタータを作動させても単に
電気エネルギを消費するのみで、エンジンが起動しない
から、上述の作動禁止または報知により、このような点
を防止することができる。
【0032】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3または4記載の発明の効果と併せ
て、上述の制御手段は車両の起動時以外の時にはスリー
プ制御または給電遮断されるので、不要な電力消費を容
易に防止することができる効果がある。
【0033】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3,4または5記載の発明の効果と
併せて、上述の制御手段はバッテリ充電時に禁止手段を
駆動してバッテリからの放電を禁止するので、充電中の
電力消費を確実に禁止することができる効果がある。
【0034】この発明の請求項7記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3,4,5または6記載の発明の効
果と併せて、上述の制御手段は第1バッテリと第2バッ
テリとから給電され、この制御手段が第2バッテリの電
気エネルギを第1バッテリに充電するので、外部バッテ
リを第1バッテリと第2バッテリとの何れに接続して
も、制御手段に対する給電と、制御手段の動作とを確保
することができ、この結果、利便性のさらなる向上を図
ることができる効果がある。
【0035】この発明の請求項8記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3,4,5,6または7記載の発明
の効果と併せて、上述の制御手段は第1バッテリの電圧
と第2バッテリの電圧とを一致させるので、両バッテリ
の不均衡を解消することができて、バッテリに接続され
た負荷を適確に動作させることができる効果がある。
【0036】この発明の請求項9記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載の
発明の効果と併せて、車両に装備された低電圧負荷(1
2V用の負荷)を第2バッテリ側に接続したので、制御
手段は給電電圧が安定した第1バッテリ側から給電実行
することができる効果がある。
【0037】この発明の請求項10記載の発明によれ
ば、第1バッテリ、第2バッテリの完全放電時に、まず
第1バッテリと同容量の外部バッテリを第1バッテリに
接続し、次に制御手段に対して第1バッテリまたは外部
バッテリから給電を行なうと、この制御手段は第1バッ
テリの電気エネルギを第2バッテリに充電させるので、
バッテリの完全放電からの復帰を実行することができ
る。この結果、両バッテリが共に完全放電を起こした場
合でも、単なる12V電源車両によってバッテリの完全
放電からの復帰ができ、この復帰に対する利便性の大幅
な向上を図ることができる効果がある。
【0038】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両用電源装置およびその充電方法を示
すが、まず図1を参照して車両用電源装置の回路構成に
ついて詳述する。
【0039】図1において、この車両用電源装置は定格
12Vの第1バッテリ1と定格12Vの第2バッテリ2
とを直列接続し、第1バッテリ1の正極から出力ライン
3を介して24V直流電圧を取出すように構成すると共
に、両バッテリ1,2間の交点4から出力ライン5を介
して12V直流電圧を取出すように構成している。な
お、第2バッテリ2の負極はアース(車両のボディ)6に
接続している。
【0040】一方、第1のMOS型電界効果トランジス
タ(以下単に第1MOSトランジスタと略記する)7と、
第2のMOS型電界効果トランジスタ(以下単に第2M
OSトランジスタと略記する)8とを設け、これら両M
OSトランジスタ7,8のゲートはパルス印加ライン
9,10を介してCPU20(制御回路)に接続してい
る。
【0041】また、第1MOSトランジスタ7のソース
はライン11を介して第1バッテリ1の正極に接続し、
ドレンはライン12、コイル13の第1巻線部13aお
よびライン14を介して上述の交点4に接続している。
【0042】さらに第2MOSトランジスタ8のドレン
はライン15を介してアース6に接続し、ソースはライ
ン16、コイル13の第2巻線部13bおよびライン1
4を介して上述の交点4に接続している。
【0043】ここで、上述の第1巻線部13aと第2巻
線部13bとの巻数は同一に設定され、また各MOSト
ランジスタ7,8のドレン、ソース間に逆流防止用のダ
イオード17,18が接続されている。これらの各ダイ
オード17,18はそのカソードをソースに、アノード
をドレインにそれぞれ接続したものである。
【0044】また第1バッテリ1の正極に接続した給電
ライン19と、第2バッテリ2の正極に接続した給電ラ
イン21とを設け、これらの各給電ライン19,21を
CPU20に接続して、制御回路としてのCPU20に
対して第1バッテリ1または第2バッテリ2から給電を
行なうように構成している。
【0045】上述のCPU20はアクセサリスイッチや
その他の必要な信号入力に基づいて、ROMに格納され
たプログラムに従って、報知手段22およびリレー23
を駆動制御し、またRAMはそれぞれの所定値E1,E
2,E3(図4〜図6参照)に相当するデータやその他の
必要なデータおよびマップを記憶する。ここで、上述の
報知手段22としてはブザーや、報知ランプまたは電子
音による報知手段を用いることができる。
【0046】上述のリレー23におけるリレー接点2
4,25は出力ライン3,5に介設されている。また上
述の各要素4,7〜21で制御手段26が構成され、こ
の制御手段26は第1バッテリ1の電気エネルギを第2
バッテリ2に充電させ、また第2バッテリ2の電気エネ
ルギを第1バッテリ1に充電させて、第1バッテリ1と
第2バッテリ2との電圧を不均衡にならないように一致
させる。
【0047】つまり、CPU20がパルス印加ライン9
を介して第1MOSトランジスタ7のゲートにパルスを
印加すると、この第1MOSトランジスタ7が導通し、
第1バッテリ1の正極から各要素11,7,12,13
a,14,4を介して第2バッテリ2の正極に電流が流
れ、第1巻線部13aには電磁エネルギが蓄えられる。
【0048】第1MOSトランジスタ7のゲートに対す
るパルス印加を停止すると、第1巻線部13aの磁気エ
ネルギが第2巻線部13bに移行し、該部の逆起電圧が
各要素14,4を介して第2バッテリ2の正極に印加さ
れるので、各バッテリ1,2の差電圧に対応して、第2
バッテリ2に対する充電が実行される。
【0049】また、CPU20がパルス印加ライン10
を介して第2MOSトランジスタ8のゲートにパルスを
印加すると、この第2MOSトランジスタ8が導通し、
第2バッテリ2の正極から各要素4,14,13b,1
6,8,15を介してアース6に電流が流れ、第2巻線
部13bには磁気エネルギが蓄えられる。
【0050】第2MOSトランジスタ8のゲートに対す
るパルス印加を停止すると、第2巻線部13bの磁気エ
ネルギが第1巻線部13aに移行し、該部の逆起電圧が
各要素14,4を介して第1バッテリ1の負極に印加さ
れるので、各バッテリ1,2の差電圧に対応して、第1
バッテリ1に対する充電が実行される。
【0051】ところで、上述の第1および第2の各バッ
テリ1,2をトラック等の車両27(図2、図3参照)に
対して並設する場合、これら各バッテリ1,2を前後に
並設する時には、図2に示すように第1バッテリ1は第
2バッテリ2に対して後方に配設され、また各バッテリ
1,2を車幅方向の奥側と手前側とに並設する時には、
図3に示すように第1バッテリ1は第2バッテリ2に対
して手前側に配設される。
【0052】上述の車両27のエンジンスタータは第1
バッテリ1と第2バッテリ2との直列電圧すなわち24
Vで駆動され、第1バッテリ1と第2バッテリ2との合
計電圧(V1+V2)が所定値E3(たとえば20V)以下
の時、上述のCPU20はエンジンスタータの作動を禁
止する(図4、図6に示す各フローチャートの各ステッ
プS6,Q14参照)。
【0053】また第1バッテリ1と第2バッテリ2との
合計電圧(V1+V2)が所定値E3(たとえば20V)に
達した時、上述のCPU20は合計電圧(V1+V2)が
エンジン起動レベルに達した旨を報知手段22にて報知
する(図4、図6に示す各フローチャートの各ステップ
S10,Q18参照)。
【0054】ここで、上述のCPU20による報知手段
22の作動は、合計電圧(V1+V2)がエンジン起動レ
ベル(所定値E3参照)に達していない旨を報知するよう
に構成してもよいことは勿論である。
【0055】さらに上述のCPU20を含む制御手段2
6は、車両27の起動時以外の時つまりアクセサリスイ
ッチがOFFポジションにある時は省電力化を図る目的
でスリープ制御または給電遮断される。
【0056】上述のCPU20はバッテリ充電時におい
てリレー23を介してリレー接点24,25(禁止手段)
をOFF制御し、バッテリ1,2からの放電を禁止す
る。なお、図面では上述のリレー接点24,25として
b接点(常閉接点)を図示したが、これはa接点(常開接
点)であってもよいことは勿論である。また車両27に
装備された低電圧負荷(12V用の負荷)は第2バッテリ
2側に接続されている。
【0057】しかも、この車両用電源装置において上述
の制御手段26はバッテリ1,2の完全放電時には第1
バッテリ1または第2バッテリ2にケーブル28,29
を介して接続される他車両の同容量(12V)の外部バッ
テリ30により給電されて動作する。なお、図面では外
部バッテリ30を第1バッテリ1に接続した状態で示し
ているが、この外部バッテリ30は第2バッテリ2に接
続してもよいことは勿論である。
【0058】次に図4に示すフローチャートを参照して
車両用電源装置の充電方法について詳述する。第1バッ
テリ1および第2バッテリ2が共に完全放電した場合に
は、例えば第1バッテリ1の正負両極間に図1に示すよ
うにケーブル28,29を介して同容量すなわち12V
の外部バッテリ30を接続する。
【0059】斯る外部バッテリ30の接続後、第1ステ
ップS1で、CPU20は所定周期T(例えば約2〜3
秒)が経過したか否かを判定し、YES判定時にのみ次
の第2ステップS2に移行する。なお、所定周期Tの計
時はCPU内蔵タイマで実行される。
【0060】この第2ステップS2で、CPU20は第
1MOSトランジスタ7のゲートにパルスを印加(入力)
し、既述した如く第1バッテリ1の電気エネルギを第2
バッテリ2に充電する。
【0061】次に第3ステップS3で、CPU20は所
定周期Tが経過したか否かを判定し、YES判定時にの
み次の第4ステップS4に移行する。この第4ステップ
S4で、CPU20は第2MOSトランジスタ8のゲー
トにパルスを印加(入力)し、既述した如く第2バッテリ
2の電気エネルギを第1バッテリ1に充電する。
【0062】次に第5ステップS5で、CPU20は第
1バッテリ1の電圧V1と、第2バッテリ2の電圧V2
との合計電圧(V1+V2)と所定値E3(たとえば20
V)と比較して、V1+V2<E3の時(YES判定時)
には次の第6ステップS6に移行する一方、V1+V2
>E3の時(NO判定時)には別の第9ステップS9に移
行する。
【0063】上述の第6ステップS6で、CPU20は
エンジンスタータの作動を禁止する目的で、セルモータ
に対する通電をしゃ断する。具体的にはリレー接点24
をOFFにして、セルモータにより電力が消費されない
ようにする。次に第7ステップS7で、CPU20は報
知手段22による報知を停止し、次の第8ステップS8
で、CPU20はリレー23を介してリレー接点25を
OFFにして、放電禁止を実行する。
【0064】一方、上述の第9ステップS9で、CPU
20は第1バッテリ1の電圧V1と第2バッテリ2の電
圧V2との合計電圧(V1+V2)が所定値E3以上にな
ったことに対応して、エンジンスタータの作動を許容す
る。つまり一旦OFFにしたリレー接点24をONにす
る。
【0065】次に第10ステップS10で、CPU20
は報知手段22を駆動して、合計電圧(V1+V2)がエ
ンジン起動レベル(所定値E3参照)以上となった旨を報
知する。なお、第10ステップS10での報知に代え
て、先の第7ステップS7で合計電圧(V1+V2)がエ
ンジン起動レベル(所定値E3参照)に達していないこと
を報知するように構成してもよいことは勿論である。
【0066】次に第11ステップS11で、CPU20
はアクセサリスイッチのポジションを検出し、このアク
セサリスイッチがOFFポジションか否かを判定し、N
O判定時には第1ステップS1にリターンする一方、Y
ES判定時には処理を終了して、制御手段26をスリー
プ制御または給電遮断する。
【0067】このように図1〜図4で示した車両用電源
装置によれば、上述の制御手段26は第1バッテリ1の
電気エネルギを第2バッテリ2に充電させるが、第1バ
ッテリ1および第2バッテリ2が共に完全放電を起こし
た場合、第1バッテリ1に対して外部バッテリ30を接
続すると、上述の制御手段26は第1バッテリ1により
給電されて動作する。この結果、単なる12V電源車両
(他車両)によって自車両のバッテリ1,2の完全放電か
らの復帰ができ、斯る復帰に対する利便性の大幅な向上
を図ることができる効果がある。
【0068】また、上述の制御手段26は第1バッテリ
1の電気エネルギを第2バッテリ2に充電させるが、第
1バッテリ1および第2バッテリ2が共に完全放電を起
こした場合、第1バッテリ1に対して該バッテリ1と同
容量の外部バッテリ30を接続すると、上述の制御手段
26は外部バッテリ30により給電されて動作する。
【0069】この結果、単なる12V電源車両(他車両)
によって自車両(車両27参照)のバッテリ1,2の完全
放電からの復帰ができ、この復帰に対する利便性の大幅
な向上を図るとことができる効果がある。
【0070】さらに、上述の第1バッテリ1と第2バッ
テリ2とを車両27に並設し、第1バッテリ1を第2バ
ッテリ2に対して後方(図2参照)または手前側(図3参
照)に配設したので、後方または手前側に位置する第1
バッテリ1に対して他車両のバッテリ(外部バッテリ3
0)を容易に接続することができ、第1バッテリ1と外
部バッテリ30との接続作業性の向上を図ることができ
る効果がある。
【0071】加えて、両バッテリ1,2の直列電圧(つ
まり24V)でエンジンスタータを駆動すべく構成し、
両バッテリ1,2の合計電圧(V1+V2)が所定値E3
以下の時、上述の制御手段26がスタータ作動禁止(第
6ステップS6参照)を実行またはエンジン起動レベル
電圧に達していない旨を報知(第7ステップS7または
第10ステップS10参照)する。
【0072】このため、充電時間が長大化するのを防止
することができる効果がある。つまり両バッテリ1,2
の合計電圧(V1+V2)が所定値E3以下の時にはスタ
ータを作動させても単に電気エネルギを消費するのみ
で、エンジンが起動しないから、上述の作動禁止または
報知により、このような点を防止することができる。
【0073】また、上述の制御手段26は車両27の起
動時以外の時にはスリープ制御または給電遮断されるの
で、不要な電力消費を容易に防止することができる効果
がある。
【0074】さらに、上述の制御手段26はバッテリ充
電時に禁止手段を駆動(リレー接点24,25をOFF)
してバッテリ1,2からの放電を禁止するので、充電中
の電力消費を確実に禁止することができる効果がある。
【0075】さらには、上述の制御手段26は第1バッ
テリ1と第2バッテリ2とから給電され、この制御手段
26が第2バッテリ2の電気エネルギを第1バッテリ1
に充電するので、外部バッテリ30を第1バッテリ1と
第2バッテリ2との何れに接続しても、制御手段26に
対する給電と、制御手段26の動作とを確保することが
でき、この結果、利便性のさらなる向上を図ることがで
きる効果がある。
【0076】加えて、上述の制御手段26は第1バッテ
リ1の電圧V1と第2バッテリ2の電圧V2とを一致さ
せるので、両バッテリ1,2の不均衡を解消することが
できて、バッテリ1,2に接続された負荷を適確に動作
させることができる効果がある。
【0077】さらに、車両27に装備された低電圧負荷
(12V用の負荷)を第2バッテリ2側に接続したので、
制御手段26なかんずくCPU20は給電電圧が安定し
た第1バッテリ1側から給電実行することができる効果
がある。
【0078】一方、図1〜図4で示した車両用電源装置
の充電方法によれば、第1バッテリ1、第2バッテリ2
の完全放電時に、まず第1バッテリ1と同容量の外部バ
ッテリ30を第1バッテリ1に接続し、次に制御手段2
6に対して第1バッテリ1または外部バッテリ30から
給電を行なうと、この制御手段26は第1バッテリ1の
電気エネルギを第2バッテリ2に充電させるので、バッ
テリ1,2の完全放電からの復帰を実行することができ
る。この結果、両バッテリ1,2が共に完全放電を起こ
した場合でも、単なる12V電源車両(他車両)によって
バッテリ1,2の完全放電からの復帰ができ、この復帰
に対する利便性の大幅な向上を図ることができる効果が
ある。
【0079】図5、図6は車両用電源装置およびその充
電方法の他の実施例を示す。先の図4で示したフローチ
ャートでは第1バッテリ1と第2バッテリ2との電圧V
1,V2の大小に関係なく、2つのMOSトランジスタ
7,8を交互に導通すべく構成したが、この図5、図6
に示す一連のフローチャートでは第1バッテリ1と第2
バッテリ2との電圧V1,V2の大小に対応して、2つ
のMOSトランジスタ7,8に対するパルス入力を可変
すべく構成したものである。なお、この図5、図6に示
す実施例にあっても図1〜図3が示した回路装置を用い
る。
【0080】第1バッテリ1および第2バッテリ2が共
に完全放電した場合には、例えば第1バッテリ1の正負
両極間に図1に示すようにケーブル28,29を介して
同容量すなわち12Vの外部バッテリ30を接続する。
【0081】斯る外部バッテリ30の接続後、第1ステ
ップQ1で、CPU20は所定周期Tが経過したか否か
を判定し、YES判定時にのみ次の第2ステップQ2に
移行する。この第2ステップQ2で、CPU20は第1
バッテリ1の電圧V1を検出し、次の第3ステップQ3
で、CPU20は第2バッテリ2の電圧V2を検出す
る。
【0082】次に第4ステップQ4で、CPU20は各
電圧V1,V2の大きさを比較し、V1<V2の時(Y
ES判定時)には次の第5ステップQ5に移行する一
方、V1>V2の時(NO判定時)には別の第9ステップ
Q9に移行する。
【0083】上述の第5ステップQ5で、CPU20は
電圧の差(V2−V1)と第1所定値E1(例えば0.5
V)とを比較して、差が小さい時(V2−V1<E1)に
は第13ステップQ13(図6参照)にスキップする一
方、差が大きい時(V2−V1>E1)には次の第6ステ
ップQ6に移行する。
【0084】この第6ステップQ6で、CPU20は電
圧の差(V2−V1)と第2所定値E2(例えば2.0V)
とを比較して、差が小さい時(V2−V1<E2)には第
7ステップQ7に移行し、差が大きい時(V2−V1>
E2)には別の第8ステップQ8に移行する。
【0085】上述の第7ステップQ7で、CPU20は
電圧の差(V2−V1)が第2所定値E2よりも小さいこ
とに対応して、第2MOSトランジスタ8のゲートにパ
ルスを1回入力し、第2バッテリ2の電気エネルギを第
1バッテリ1に充電する。
【0086】一方、上述の第8ステップQ8では、CP
U20は電圧の差(V2−V1)が第2所定値E2よりも
大きいことに対応して、第2MOSトランジスタ8のゲ
ートにパルスを2回入力し、第2バッテリ2の電気エネ
ルギを第1バッテリ1に充電する。
【0087】ところで、前述の第9ステップQ9で、C
PU20は電圧の差(V1−V2)と第1所定値E1(例
えば0.5V)とを比較して、差が小さい時(V1−V2
<E1)には第13ステップQ13(図6参照)にスキッ
プする一方、差が大きい時(V1−V2>E1)には次の
第10ステップQ10に移行する。
【0088】この第10ステップQ10で、CPU20
は電圧の差(V1−V2)と第2所定値E2(例えば2.
0V)とを比較して、差が小さい時(V1−V2<E2)
には第11ステップQ11に移行し、差が大きい時(V
1−V2>E2)には別の第12ステップQ12に移行
する。
【0089】上述の第11ステップQ11で、CPU2
0は電圧の差(V1−V2)が第2所定値E2よりも小さ
いことに対応して、第1MOSトランジスタ7のゲート
にパルスを1回入力し、第1バッテリ1の電気エネルギ
を第2バッテリ2に充電する。
【0090】一方、上述の第12ステップQ12では、
CPU20は電圧の差(V1−V2)が第2所定値E2よ
りも大きいことに対応して、第1MOSトランジスタ7
のゲートにパルスを2回入力し、第1バッテリ1の電気
エネルギを第2バッテリ2に充電する。
【0091】次に図6に示す第13ステップQ13で、
CPU20は第1バッテリ1の電圧V1と、第2バッテ
リ2の電圧V2との合計電圧(V1+V2)と第3所定値
E3(たとえば20V)と比較して、V1+V2<E3の
時(YES判定時)には次の第14ステップQ14に移行
する一方、V1+V2>E3の時(NO判定時)には別の
第17ステップQ17に移行する。
【0092】上述の第14ステップQ14で、CPU2
0はエンジンスタータの作動を禁止する目的で、セルモ
ータに対する通電をしゃ断する。具体的にはリレー接点
24をOFFにして、セルモータにより電力が消費され
ないようにする。次に第15ステップQ15で、CPU
20は報知手段22による報知を停止し、次の第16ス
テップQ16で、CPU20はリレー23を介してリレ
ー接点25をOFFにして、放電禁止を実行する。
【0093】一方、上述の第17ステップQ17で、C
PU20は第1バッテリ1の電圧V1と第2バッテリ2
の電圧V2との合計電圧(V1+V2)が第3所定値E3
以上になったことに対応して、エンジンスタータの作動
を許容する。つまり一旦OFFにしたリレー接点24を
ONにする。次に第18ステップQ18で、CPU20
は報知手段22を駆動して、合計電圧がエンジン起動レ
ベル以上となった旨を報知する。
【0094】次に第19ステップQ19で、CPU20
はアクセサリスイッチのポジションを検出し、このアク
セサリスイッチがOFFポジションか否かを判定し、N
O判定時には第1ステップQ1にリターンする一方、Y
ES判定時には処理を終了して、制御手段26をスリー
プ制御または給電遮断する。
【0095】このように構成しても、電圧V1,V2の
大小に対応して、各MOSトランジスタ7,8に対する
パルス入力を可変する点以外については、先の実施例と
同様の作用、効果を奏するものである。
【0096】図7は制御手段の他の実施例を示す電気回
路図で、この制御手段40は、第1MOSトランジスタ
7のソースにライン31を介して上述の出力ライン3を
接続し、第2MOSトランジスタ8のソースにライン3
2を介して第2バッテリ2の負極を接続している。
【0097】また第1MOSトランジスタ7のドレン
と、第2MOSトランジスタ8のドレンとの間にはトラ
ンスの巻線33を接続し、この巻線33の中点34をコ
イル35を介して上述の交点4に接続している。
【0098】上述の中点34により、上述の巻線33を
中点よりも一方側の巻線33aと他方側の巻線部33b
とに設定し、一方の巻線部33の端部36とライン32
との間にはダイオード37を図示の如く介設すると共
に、他方の巻線部33bの端部38とライン31との間
にはダイオード39を図示の如く介設している。
【0099】図7に示すこの制御手段40は2つのMO
Sトランジスタ7,8を同時に導通させて、第1バッテ
リ1と第2バッテリ2との電圧値を互に一致させるため
の回路である。
【0100】すなわち、CPU20により2つのMOS
トランジスタ7,8を同時に導通させると、トランスの
巻線33の両端36,38には第1バッテリ1の電圧V
1と第2バッテリ2の電圧V2との合計電圧(V1+V
2)が印加され、中点34の電圧はV1+V2の中間値
となる。
【0101】この時、V2>V1により交点4に電圧の
偏りがあると、第2バッテリ2の正極から各要素4,3
5,34,33b,38,8,32を介して流れる放電
経路が形成され、同一巻数の巻線部33aに発生する起
電力によって、各要素36,7,31から第1バッテリ
1の正極に至る充電経路が形成され、第1バッテリ1に
対して充電が実行される。
【0102】逆に、2つのMOSトランジスタ7,8を
同時に導通させた時、V1>V2により交点4に電圧の
偏りがあると、第1バッテリ1の正極から各要素31,
7,36,33a,34,35,4を介して流れる放電
経路が形成され、同一巻数の巻線部33bに発生する起
動力によって、各要素34,35,4から第2バッテリ
2の正極に至る充電経路が形成され、第2バッテリ2に
対して充電が実行される。
【0103】この制御手段40を用いる場合には、図4
に示すフローチャートの各ステップS1,S2を省略
し、第4ステップS4において2つのMOSトランジス
タ7,8を同時に導通すべく構成すると、先の実施例と
ほぼ同様の作用、効果を奏するので、図7において図1
と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を
省略する。
【0104】図8は制御手段のさらに他の実施例を示す
電気回路図で、この制御手段50は、2つのMOSトラ
ンジスタ7,8のソースをライン41を介して上述の出
力ライン3に接続する一方、複数のタップa,b,c,
d,eを備えたトランスの巻線42を設けている。ここ
で、各タップc,b間とc,d間との巻数を同一に設定
すると共に、各タップa,b間とe,d間との巻数をも
同一に設定している。
【0105】また中間タップcはライン43を介して前
述の交点4に接続し、第2バッテリ2の負極に接続した
ライン44には平滑コイル45を介してライン46を介
してライン46を接続し、このライン46を、ダイオー
ド47、ライン48、タップa,b,およびライン49
を介して第1MOSトランジスタ7のドレンに接続する
と共に、上述のライン46を、ダイオード51、ライン
52、タップe,dおよびライン53を介して第2MO
Sトランジスタ8のドレンに接続している。
【0106】図8に示すこの制御手段50は、第1MO
Sトランジスタ7と第2MOSトランジスタ8とを交互
に導通制御して、第1バッテリ1側から第2バッテリ2
側へ充電するように構成した回路である。
【0107】まず、第2MOSトランジスタ8を導通さ
せると、第1バッテリ1の正極から各要素41,8,5
3,d,c,43,4を介して第1バッテリ1の負極に
電流が流れ、この時、タップc,b間にタップbを一極
性にして第1バッテリ1の電圧と同電圧が発生し、タッ
プaでは巻数に応じて増加されたマイナス電圧が発生す
る。この結果、中間タップcから各要素43,4,2,
44,45,46,47,48,aを介して電流が流
れ、第2バッテリ2を充電する。
【0108】次に、第1MOSトランジスタ7を導通さ
せると、第1バッテリ1の正極から各要素41,7,4
9,b,c,43,4を介して第1バッテリ1の負極に
電流が流れ、この時、タップc,d間にタップdを一極
性にして第1バッテリ1の電圧と同電圧が発生し、タッ
プeでは巻数に応じて増加されたマイナス電圧が発生す
る。この結果、中間タップcから各要素43,4,2,
44,45,46,51,52,eを介して電流が流
れ、第2バッテリ2を充電する。
【0109】つまり、第2MOSトランジスタ8と第1
MOSトランジスタ7とを交互に導通ON、非導通OF
F制御することで、第1バッテリ1から第2バッテリ2
への一方向の充電が実行される。
【0110】この制御回路50を用いる場合には、図4
に示すフローチャートを変更することなく、そのままの
ソフト構成で、先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏
するので、図8において、図1と同一の部分には同一符
号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0111】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のバッテリからの放電を禁止する禁
止手段は、リレー接点24,25に対応するも、この発
明は、上述の実施例のに構成のみに限定されるものでは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両用電源装置を示す電気回路図。
【図2】 車両に対するバッテリの搭載構造を示す概略
平面図。
【図3】 バッテリ搭載構造の他の実施例を示す概略平
面図。
【図4】 本発明の車両用電源装置の充電方法を示すフ
ローチャート。
【図5】 本発明の車両用電源装置の充電方法を他の実
施例を示すフローチャート。
【図6】 図5のフローチャートにつづくフローチャー
ト。
【図7】 制御手段の他の実施例を示す電気回路図。
【図8】 制御手段のさらに他の実施例を示す電気回路
図。
【符号の説明】
1…第1バッテリ 2…第2バッテリ 24,25…リレー接点(禁止手段) 26,40,50…制御手段 30…外部バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平尾 幸樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 山野上 耕一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 ナルデ ック株式会社内 Fターム(参考) 5G003 AA04 BA02 CA11 CC02 DA07 GA01 GC05 5G060 BA08 DA01 DB07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1バッテリと第2バッテリとが直列に接
    続された車両用電源装置であって、上記第1バッテリの
    電気エネルギを上記第2バッテリに充電させる制御手段
    を備え、上記制御手段は上記第1バッテリにより給電さ
    れて動作する車両用電源装置。
  2. 【請求項2】第1バッテリと第2バッテリとが直列に接
    続された車両用電源装置であって、上記第1バッテリの
    電気エネルギを上記第2バッテリに充電させる制御手段
    を備え、上記制御手段はバッテリの完全放電時に接続さ
    せる第1バッテリと同容量の外部バッテリにより給電さ
    れて動作する車両用電源装置。
  3. 【請求項3】上記第1バッテリと第2バッテリとを車両
    に並設し、上記第1バッテリは第2バッテリに対して後
    方または手前側に配設された請求項1または2記載の車
    両用電源装置。
  4. 【請求項4】第1バッテリと第2バッテリとの直列電圧
    によりエンジンスタータが駆動され、上記制御手段は第
    1バッテリと第2バッテリとの合計電圧が所定値以下の
    時、上記エンジンスタータの作動を禁止または電圧がエ
    ンジン起動レベルに達していないことを報知する請求項
    1,2または3記載の車両用電源装置。
  5. 【請求項5】上記制御手段は、車両の起動時以外の時に
    スリープ制御または給電遮断される請求項1,2,3ま
    たは4記載の車両用電源装置。
  6. 【請求項6】上記制御手段はバッテリ充電時にバッテリ
    からの放電を禁止する禁止手段を備えた請求項1,2,
    3,4または5記載の車両用電源装置。
  7. 【請求項7】上記制御手段は第1バッテリと第2バッテ
    リとから給電され、上記制御手段は第2バッテリの電気
    エネルギを第1バッテリに充電させる請求項1,2,
    3,4,5または6記載の車両用電源装置。
  8. 【請求項8】上記制御手段は第1バッテリと第2バッテ
    リとの電圧を一致させる請求項1,2,3,4,5,6
    または7記載の車両用電源装置。
  9. 【請求項9】車両に装備された低電圧負荷が第2バッテ
    リ側に接続された請求項1,2,3,4,5,6,7ま
    たは8記載の車両用電源装置。
  10. 【請求項10】第1バッテリと第2バッテリとが直列に
    接続され、上記第1バッテリの電気エネルギを第2バッ
    テリに充電させる制御手段を備えた車両用電源装置の充
    電方法であって、上記バッテリの完全放電時に第1バッ
    テリと同容量の外部バッテリを第1バッテリに接続し、
    上記制御手段に対して第1バッテリまたは外部バッテリ
    から給電を行なって、バッテリの完全放電からの復帰を
    実行する車両用電源装置の充電方法。
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