JP2000059855A - 無線通信機およびその遠隔操作方法並びに記録媒体 - Google Patents

無線通信機およびその遠隔操作方法並びに記録媒体

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JP2000059855A
JP2000059855A JP10224606A JP22460698A JP2000059855A JP 2000059855 A JP2000059855 A JP 2000059855A JP 10224606 A JP10224606 A JP 10224606A JP 22460698 A JP22460698 A JP 22460698A JP 2000059855 A JP2000059855 A JP 2000059855A
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communication device
wireless communication
data
remote operation
processing
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JP10224606A
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English (en)
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Yoshiyuki Tanaka
美幸 田中
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個人情報等の漏洩や不正使用に対するセキュ
リティ面での十分な対処を可能とし、通信相手への十分
な配慮を可能とした無線通信機およびその遠隔操作方法
並びに記録媒体を提供することを目的とする。 【解決手段】 他の通信機からの通信データを受信する
受信部101、個人情報、各種処理プログラム、開始デ
ータや処理選別データ(ルックアップテーブル)等を保
持する記憶部105、記憶部105への各種情報入力や
実行部103への操作指示を行うキー入力部107、並
びに、受信した通信データが開始データを含むことを判
別する第1判別部109、開始データに続く処理選別デ
ータに基づいて遠隔操作処理の種別を判別する第2判別
部111および判別された遠隔操作処理を実行する処理
実行部113を備えた実行部103を有して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等の無線
通信機およびその遠隔操作方法並びに該方法を実行させ
るためのプログラムを記録した記録媒体に係り、特に、
他の通信機から送信された通信データを用いて遠隔操作
処理を実行する遠隔操作機能を付加した無線通信機およ
びその遠隔操作方法並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯電話等の無線通信機につ
いて種々の構成や方法が提案されているが、その基本的
な構成は、例えば、他の通信機からのデータを受信する
受信部、当該無線通信機の操作を許可するための暗証番
号(ID番号)や名前と電話番号とが対となった電話帳
等の所有者に固有の個人情報などを保持する記憶部、該
記憶部への各種情報入力や操作指示を与えるキー入力
部、並びに、該キー入力部によって指定された処理を実
行する処理実行部等を備えたものである。このような従
来の無線通信機においては、当該無線通信機が具備して
いる処理の選択指示や、記憶部に記憶された各種情報の
変更、消去または追加を行う操作等は、直接的にキー入
力部を用いて行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
無線通信機においては、所有者が該無線通信機を紛失し
た場合や、盗難等により不正に他人の手に渡ってしまっ
た場合には、所有者は直接的にキー入力部を用いること
ができないために、記憶部に記憶された個人情報や受信
した情報が他人に漏洩してしまうという問題や、当該無
線通信機が不正に使用されてしまうといった問題があっ
た。すなわち、紛失したり他人の手に渡ってしまった後
は、当該無線通信機の個人情報等の漏洩や他人の不正使
用に対してセキュリティの点で対処することができなか
った。
【0004】なお近年では、記憶部が記憶している当該
無線通信機のID番号等の情報について、事業者側から
の無線電波によって変更、消去を可能としたり、或い
は、通話許可の決定または取り消し等の操作について
も、事業者側からの無線電波によって変更可能とするよ
うなサービスも提供されてきているが、これらのサービ
スは他人の不正使用を未然に防ぐことのみを目的として
おり、個人情報等の漏洩という問題については全く無力
であった。
【0005】また、所有者が無線通信機を居住地等に置
き忘れた場合には、該無線通信機に通信してきた相手に
対して置き忘れた旨のメッセージ等を通知することがで
きないため、通信相手は所有者が通信に応答することが
できないのか、または置き忘れてしまったのかといった
状況判断をすることができずに、何度もかけ直さざるを
得ないといった事態も発生していた。すなわち、所有者
が通信相手へ無線通信機がどのような状況にあるかにつ
いて通知を施すなど、通信相手への配慮が十分でないと
いう事情もあった。
【0006】本発明は、上記従来の問題点や事情に鑑み
てなされたものであって、他の通信機から送信された通
信データを用いて遠隔操作処理を実行する遠隔操作機能
を付加して、無線通信機の個人情報等の漏洩や他人の不
正使用に対してセキュリティの点で十分な対処を可能と
すると共に、通信相手への配慮を十分に行い得る無線通
信機およびその遠隔操作方法並びに記録媒体を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る無線通信機は、他の通信機
から送信された通信データを受信する受信部と、前記受
信した通信データが予め設定された特定データである場
合に、該特定データに応じた遠隔操作処理を実行する実
行部とを備えたものである。
【0008】また、請求項2に係る無線通信機は、請求
項1に記載の無線通信機において、前記特定データは、
当該データが前記遠隔操作処理を特定するためのデータ
であることを示す開始データと、前記遠隔操作処理を選
別するための処理選別データとを備えたものである。
【0009】また、請求項3に係る無線通信機は、請求
項2に記載の無線通信機において、前記実行部は、前記
受信した通信データが前記開始データを含むことを判別
する第1判別部と、前記開始データに続く処理選別デー
タに基づいて前記遠隔操作処理の種別を判別する第2判
別部と、前記判別された遠隔操作処理を実行する処理実
行部とを備えたものである。
【0010】また、請求項4に係る無線通信機は、請求
項1、2または3に記載の無線通信機において、前記遠
隔操作処理を、当該無線通信機の電源を切る処理とした
ものである。
【0011】また、請求項5に係る無線通信機は、請求
項1、2または3に記載の無線通信機において、前記遠
隔操作処理を、通信相手に所定の伝言情報を送信する処
理としたものである。
【0012】また、請求項6に係る無線通信機は、請求
項1、2または3に記載の無線通信機において、前記伝
言情報を、前記処理選別データに基づき選択された伝言
情報としたものである。
【0013】また、請求項7に係る無線通信機は、請求
項1、2または3に記載の無線通信機において、前記遠
隔操作処理を、他の通信機へ転送する機能に切り替える
処理としたものである。
【0014】また、請求項8に係る無線通信機は、請求
項1、2または3に記載の無線通信機において、前記遠
隔操作処理を、当該無線通信機の記憶手段に保持された
情報を読み出し禁止にする処理としたものである。
【0015】また、請求項9に係る無線通信機は、請求
項1、2または3に記載の無線通信機において、前記遠
隔操作処理を、当該無線通信機の記憶手段に保持された
情報を変更する処理としたものである。
【0016】また、請求項10に係る無線通信機は、請
求項1、2または3に記載の無線通信機において、前記
遠隔操作処理を、当該無線通信機の記憶手段に保持され
た情報を消去する処理としたものである。
【0017】また、請求項11に係る無線通信機は、請
求項1、2または3に記載の無線通信機において、前記
遠隔操作処理を、当該無線通信機の表示手段に警告文を
表示する処理、或いは該表示手段の所定領域を強調表示
させる処理としたものである。
【0018】また、請求項12に係る無線通信機は、請
求項1、2または3に記載の無線通信機において、前記
遠隔操作処理を、当該無線通信機の出力手段を介して警
告音を発生する処理としたものである。
【0019】また、請求項13に係る無線通信機の遠隔
操作方法は、他の通信機から送信された通信データを受
信する受信ステップと、前記受信した通信データが予め
設定された特定データである場合に、該特定データに応
じた遠隔操作処理を実行する実行ステップとを有するも
のである。
【0020】また、請求項14に係る無線通信機の遠隔
操作方法は、請求項13に記載の無線通信機の遠隔操作
方法において、前記特定データは、当該データが前記遠
隔操作処理を特定するためのデータであることを示す開
始データと、前記遠隔操作処理を選別するための処理選
別データとを有するものである。
【0021】また、請求項15に係る無線通信機の遠隔
操作方法は、請求項14に記載の無線通信機の遠隔操作
方法において、前記実行ステップは、前記受信した通信
データが前記開始データを含むことを判別する第1判別
ステップと、前記開始データに続く処理選別データに基
づいて前記遠隔操作処理の種別を判別する第2判別ステ
ップと、前記判別された遠隔操作処理を実行する処理実
行ステップとを有するものである。
【0022】さらに、請求項16に係るコンピュータに
より読み取り可能な記録媒体は、請求項13、14また
は15に記載の無線通信機の遠隔操作方法をコンピュー
タに実行させるためのプログラムとして記憶したもので
ある。
【0023】本発明の無線通信機およびその遠隔操作方
法並びに記録媒体では、受信部(受信ステップ)におい
て他の通信機から送信された通信データが受信され、該
受信した通信データが予め設定された特定データである
場合には、実行部(実行ステップ)において該特定デー
タに応じた遠隔操作処理を実行する。より具体的には、
例えば、実行部(実行ステップ)に含まれる第1判別部
(第1判別ステップ)において受信した通信データが上
記開始データを含むかを判断し、第2判別部(第2判別
ステップ)において該開始データに続く処理選択データ
に基づいて遠隔操作処理の種別を判別した後、処理実行
部(処理実行ステップ)において該判別された遠隔操作
処理を実行するようにしている。
【0024】従って、当該無線通信機を紛失したとき
や、不正に他人の手に渡ってしまったときには、遠隔操
作処理を実行することにより、無線通信機の記憶手段に
保持されている個人情報や無線通信機が受信した情報が
他人に漏洩することを防止できると共に、無線通信機の
不正使用を抑制することができ、個人情報等の漏洩や他
人の不正使用に対してセキュリティの点で十分な対処が
可能となる。また、当該無線通信機の所有者が該無線通
信機を居住地等に置き忘れてしまったときにも、例え
ば、所有者が予め設定したメッセージを該無線通信機に
通信してきた相手に通知することによって、通信相手に
対して所有者が置き忘れた旨を知らせることができ、通
信相手への十分な配慮が実現可能となる。
【0025】特に、請求項4乃至7に係る無線通信機で
は、遠隔操作処理として、無線通信機の電源を切る電源
切断処理、通信相手に所定の伝言情報を送信する伝言情
報送信処理、処理選択データに基づき選択された伝言情
報を送信する選択伝言情報送信処理、並びに、無線通信
機にかかってきた電話を他の通信機へ転送する転送処理
を行うようにしているので、無線通信機に通信してきた
通信相手への十分な配慮を実現し得る。
【0026】また、請求項8乃至10に係る無線通信機
では、遠隔操作処理として、記憶手段に保持された情報
を読み出し禁止にする情報読み出し禁止処理、記憶手段
に保持された情報を変更する情報変更処理、並びに、記
憶手段に保持された情報を消去する情報消去処理を行う
ようにしているので、無線通信機の記憶手段に保持され
ている個人情報や無線通信機が受信した情報が他人に漏
洩することを未然に防止でき、個人情報等の漏洩や他人
の不正使用に対してセキュリティの点で十分な対処が可
能となる。
【0027】さらに、請求項11および12に係る無線
通信機では、遠隔操作処理として、無線通信機の表示手
段を用いた警告文表示処理、或いは該表示手段の所定領
域の強調表示処理、並びに、無線通信機の出力手段を用
いた警告音発生処理を行うようにしているので、無線通
信機の他人による不正使用を抑制することができ、無線
通信機の不正使用に対してセキュリティの点で十分な対
処が可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の無線通信機および
その遠隔操作方法並びに記録媒体の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施
形態の説明では、本発明に係る無線通信機およびその遠
隔操作方法について詳述するが、本発明に係る記録媒体
については、遠隔操作方法を実行させるためのプログラ
ムを記録した記録媒体であることから、その説明は以下
の遠隔操作方法の説明に含まれるものである。
【0029】図1は本発明の一実施形態に係る無線通信
機の構成図である。同図において、本実施形態の無線通
信機100は、他の通信機から送信された通信データを
用いて遠隔操作処理を実行する遠隔操作機能を備えたも
のであり、受信部101、記憶部105、キー入力部1
07、並びに、第1判別部109、第2判別部111お
よび処理実行部113を有した実行部103を具備して
構成されている。
【0030】受信部101は、他の通信機から送信され
てくる通信データを受信する手段である。また記憶部1
05は、無線通信機100の操作を許可するための暗証
番号(ID番号)や名前と電話番号とが対となった電話
帳等の所有者に固有の個人情報、各種処理を行うための
処理プログラム、並びに、通信データが遠隔操作処理で
あることを特定する開始データや遠隔操作処理を選別す
る処理選別データ(ルックアップテーブル)等々を記憶
する手段であり、例えば、EEPROM等の不揮発性の
書込み可能なICメモリで実現されている。さらにキー
入力部107は、記憶部105に対して個人情報、開始
データ、処理選別データ等の各種情報を入力したり、実
行部103に対して操作指示を行う手段である。なお、
記憶部105内のルックアップテーブルは、処理選別デ
ータ毎に該当する遠隔操作処理サブプログラムの先頭ア
ドレスを保持したものであり、処理選別データに基づい
て各種遠隔操作処理サブプログラムに処理を分岐させる
ためのものである。
【0031】また、実行部103はマイクロプロセッサ
等のCPUで実現され、実行部103が備えている第1
判別部109、第2判別部111および処理実行部11
3の各機能は、記憶部105に記憶されている遠隔操作
処理プログラム(各種遠隔操作サブプログラムを含む)
を該CPUが実行することによって具現されるものであ
る。第1判別部109では、受信部101によって受信
された通信データについて開始データを含むか否かを判
別し、第2判別部111では、受信した通信データが開
始データを含む場合に、該開始データに続く処理選別デ
ータに基づいて遠隔操作処理の種別を判別し、記憶部1
05内のルックアップテーブルを参照して該処理選別デ
ータに応じた遠隔操作処理サブプログラムの先頭アドレ
スに分岐する。さらに処理実行部113では、第2判別
部111によって判別された遠隔操作処理、すなわち該
当する遠隔操作処理サブプログラムを実行する。
【0032】図2に、本実施形態の無線通信機に対して
遠隔操作を行う場合に送信される通信データのデータフ
ォーマットを示す。遠隔操作を行うための特定データ2
00として、当該データが遠隔操作処理を特定するため
のデータであることを示す開始データ201と、遠隔操
作処理を選別するための処理選別データ203を備えた
構成である。この特定データ200のデータフォーマッ
トは無線通信機の所有者が任意に設定できるようにして
もよいし、或いは、所与のデータフォーマットに対して
所有者が固有のコード(数字,キャラクタ)等を任意に
設定できるようにしてもよい。
【0033】本実施形態では、図示されるように、開始
データ201として「*00」が、処理選択データ20
3として「#001」〜「#009」がそれぞれ設定さ
れているものとして、以下の説明を行う。なお、特定デ
ータ200は、固定長データである必要はなく、処理選
択データ203のコード「#001」〜「#009」に
続いて、該コードによって判別される遠隔操作処理に必
要な情報、例えば選択コードやメッセージデータ等を付
加した可変長データとなる場合もあり得る。
【0034】また本実施形態では、処理選択データ20
3のコードが「#001」の場合は、第1(遠隔操作)
処理として無線通信機100の電源を切る電源切断処理
を行う。また「#002」の場合は、第2処理として通
信相手に所定の伝言情報を送信する伝言情報送信処理を
行う。さらに、「#003」の場合は第3処理として処
理選別データ203に基づき選択された伝言情報を送信
する選択伝言情報送信処理を行い、「#004」の場合
は第4処理として無線通信機100にかかってきた電話
を他の通信機へ転送する転送処理を行い、「#005」
の場合は第5処理として記憶部105に保持された個人
情報等の情報を読み出し禁止にする情報読み出し禁止処
理を行い、「#006」の場合は第6処理として記憶部
105に保持された個人情報等の情報を変更する情報変
更処理を行い、「#007」の場合は第7処理として記
憶部105に保持された個人情報等の情報を消去する情
報消去処理を行い、「#008」の場合は第8処理とし
てLCDパネル等の表示手段に警告文を表示する警告文
表示処理、或いは表示手段の所定領域を特定色とした
り、表示された警告文の反転表示等で強調表示させる強
調表示処理を行い、「#009」の場合は第9処理とし
てスピーカ等の出力手段を介して警告音を発生する警告
音発生処理を行うものである。
【0035】例えば、受信部101が受信データとして
「*00#001」を受信したとき、第1判定部109
は開始データ「*00」を含むと判別し、第2判別部1
11は続く処理選別データ「#001」に基づいて遠隔
操作処理の種別を判別し、記憶部105内のルックアッ
プテーブルを参照して該処理選別データに応じた遠隔操
作処理サブプログラムの先頭アドレスに分岐する。そし
て処理実行部113では、電源切断処理(第1処理)の
遠隔操作処理サブプログラムを実行する。
【0036】次に、以上のような構成の無線通信機10
0における遠隔操作処理の動作を、図3のフローチャー
トを参照して説明する。図3は本実施形態の無線通信機
における遠隔操作処理の動作を説明するフローチャート
である。ここでは、無線通信機100の所有者が、該無
線通信機100を紛失した場合を想定して説明する。但
し、図3のフローチャートによる手順は、他に、不正に
他人の手に渡ってしまった場合や、居住地等に置き忘れ
てきてしまった場合等、所有者が無線通信機100を保
持していない様々な状況に適用することができる。
【0037】また、以下に説明する遠隔操作処理の動作
は、無線通信機100の電源が入っておりかつ電波が届
く状況、すなわち無線通信機100が受信可能状態(ス
テップ301)にあるものとする。このとき、無線通信
機100の紛失に気付いた所有者は、公衆電話等の他の
通信機から無線通信機100に対して、図2に示したデ
ータフォーマットに基づく特定データを送信する。
【0038】ステップ303では、受信可能状態の中、
受信部101が通信データを受信する。次に、ステップ
305では、第1判別部107により受信した通信デー
タが開始データ「*00」を含むか否かを判別する。ス
テップ305で通信データに開始データ「*00」が含
まれないと判別された場合には遠隔操作処理でないと判
断し、ステップ307に進んで、無線通信機100にお
ける通常の受信処理を行う。
【0039】一方、ステップ305で通信データに開始
データ「*00」を含むと判別された場合には遠隔操作
処理であると判断して、ステップ309に進み、第2判
別部109により、通信データの開始データ「*00」
に続く処理選別データ203が予め設定されたデータ
「#001」〜「#009」の何れかであるかを判別す
る。ステップ309で処理選別データ203が未定義の
ものである場合にはデータエラーであると判断して、ス
テップ307に進んで、無線通信機100における通常
の受信処理を行う。
【0040】一方、ステップ309で、処理選別データ
203が定義されているデータ「#001」〜「#00
9」の何れかである場合には、ステップ311に進ん
で、第2判別部109により記憶部105内のルックア
ップテーブルを参照して、該処理選別データ203に応
じた遠隔操作処理サブプログラムの先頭アドレスに分岐
する。すなわち、本実施形態では、処理選択データ20
3として「#001」から「#009」まで設定されて
おり、それぞれの処理選択データに応じた所定の遠隔操
作処理が実行されることになる。例えば、処理選択デー
タ203が「#001」であったときには、ステップ3
13aに進んで、処理実行部113は該当する遠隔操作
処理サブプログラムにしたがって第1処理(電源切断処
理)を実行する。そして、この第1処理の実行が終了次
第、無線通信機100は遠隔操作による動作を終了す
る。
【0041】以下に、処理選択データ203が「#00
1」〜「#009」の場合について、それぞれ対応する
遠隔操作処理を詳細に説明する。まず、処理選択データ
203が「#001」のとき、第2判断部111は該処
理選択データが電源切断処理であると判断し、処理実行
部113は第1処理(第1遠隔操作処理サブプログラ
ム)を起動して実行し、無線通信機100の電源を切
る。例えば、所有者が無線通信機100を居住地等に置
き忘れてしまった場合に、この電源切断処理を指定する
ことにより、その後無線通信機100に通信してきた通
信相手に対して事業者側からの「電源が入っておりませ
ん」等のメッセージが送られるので、通信相手への十分
な配慮を実現することができる。
【0042】次に、処理選択データ203が「#00
2」のときには、第2判断部111は該処理選択データ
が伝言情報送信処理であると判断し、処理実行部113
は第2処理を起動して実行し、記憶部105に保持され
ている所定の伝言メッセージを他の通信機からの通信相
手に送信する。より具体的には、伝言として、「只今、
持ち歩いておりません。」等のメッセージを通信相手に
送信する。これにより、その後無線通信機100に通信
してきた通信相手に対して当該無線通信機100を介し
た通信が不能である旨を伝えることができ、通信相手へ
の十分な配慮を実現することができる。なお、この伝言
情報送信処理に通常の留守電機能を付加して、通信相手
からの伝言を録音するようにしてもよい。
【0043】次に、処理選択データ203が「#00
3」のときには、第2判断部111は該処理選択データ
が選択伝言情報送信処理であると判断し、処理実行部1
13は第3処理を起動して実行し、処理選択データに続
いて送信されている伝言選択データを用いて、記憶部1
05に保持されている複数の伝言メッセージから所定の
伝言メッセージを選択して、選択された伝言メッセージ
を他の通信機からの通信相手に対して送信する。より具
体的には、伝言として、「只今、この携帯はホームアロ
ーン状態です」等のメッセージを通信相手に送信する。
これにより、その後無線通信機100に通信してきた通
信相手に対して当該無線通信機100を介した通信が不
能である旨を伝えることができ、通信相手への十分な配
慮を実現することができる。なお、この伝言情報送信処
理に通常の留守電機能を付加して、通信相手からの伝言
を録音するようにしてもよい。
【0044】次に、処理選択データが「#004」のと
きには、第2判断部111は該処理選択データが転送処
理であると判断し、処理実行部113は第4処理を起動
して実行し、無線通信機100にかかってきた電話を記
憶部105に予め保持されている電話番号の通信機(電
話機)に転送する。例えば所有者が現在いる場所近くの
電話機に転送することにより、その後無線通信機100
に通信してきた通信相手に対して所有者との通話を可能
とするので、通信相手への十分な配慮を実現することが
できる。
【0045】次に、処理選択データが「#005」のと
きには、第2判断部111は該処理選択データが情報読
み出し禁止処理であると判断し、処理実行部113は第
5処理を起動して実行し、無線通信機100の記憶部1
05に保持されている個人情報等の情報の読み出しを禁
止する。これによって、他人によるキー入力部107を
介した操作によっても記憶部105の情報を読み出すこ
とができなくなるため、個人情報等の情報の他人への漏
洩を未然に防止することができ、セキュリティの点で十
分な対処が可能となる。
【0046】次に、処理選択データが「#006」のと
きには、第2判断部111は該処理選択データが情報変
更処理であると判断し、処理実行部113は第6処理を
起動して実行し、無線通信機100の記憶部105に保
持されている個人情報等の情報を変更する。例えば記憶
部105の内容をランダムデータに書き換えることによ
って、他人に対して意味のない情報を与えることになる
ので、個人情報等の情報の他人への漏洩を未然に防止す
ることができ、セキュリティの点で十分な対処が可能と
なる。
【0047】次に、処理選択データが「#007」のと
きには、第2判断部111は該処理選択データが情報消
去処理であると判断し、処理実行部113は第7処理を
起動して実行し、無線通信機100の記憶部105に保
持されている個人情報等の情報を消去する。これによっ
て、個人情報等の情報の他人への漏洩を未然に防止する
ことができ、セキュリティの点で十分な対処が可能とな
る。
【0048】次に、処理選択データが「#008」のと
きには、第2判断部111は該処理選択データが警告文
表示処理または強調表示処理であると判断し、処理実行
部113は第8処理を起動して実行し、無線通信機10
0のLCDパネル等の表示手段に警告文を表示して使用
しようとしている他人に対し警告する。或いは、表示手
段の所定領域を所定色としたり、警告文の表示を拡大文
字で表示して強調表示する。より具体的には、警告文と
して、「この携帯電話は盗まれたものです。」等のメッ
セージを表示する。これによって、他人による無線通信
機100の不正使用を抑制することができ、セキュリテ
ィの点で十分な対処が可能となる。なお、強調表示とし
ては、この他に、警告文の原色による識別表示、下線の
付加、反転表示、網掛表示等々がある。
【0049】さらに、処理選択データが「#009」の
ときには、第2判断部111は該処理選択データが警告
音発生処理であると判断し、処理実行部113は第9処
理を起動して実行し、無線通信機100のスピーカ等の
出力手段を介して警告音を出力する。より具体的には、
警告音として、「この携帯電話は盗まれたものです。」
等の音声メッセージや大音響のブザー音等を出力する。
これによって、他人による無線通信機100の不正使用
を抑制することができ、セキュリティの点で十分な対処
が可能となる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の無線通信
機およびその遠隔操作方法並びに記録媒体によれば、受
信部(受信ステップ)において他の通信機から送信され
た通信データが受信され、該受信した通信データが予め
設定された特定データである場合には、実行部(実行ス
テップ)において該特定データに応じた遠隔操作処理を
実行する。より具体的には、例えば、実行部(実行ステ
ップ)に含まれる第1判別部(第1判別ステップ)にお
いて受信した通信データが上記開始データを含むかを判
断し、第2判別部(第2判別ステップ)において該開始
データに続く処理選択データに基づいて遠隔操作処理の
種別を判別した後、処理実行部(処理実行ステップ)に
おいて該判別された遠隔操作処理を実行することとした
ので、所有者が上記従来の無線通信機を紛失した場合
や、盗難等不正に他人の手に渡ってしまった場合に、無
線通信機の記憶手段に保持されている個人情報や無線通
信機が受信した情報が他人に漏洩することを未然に防止
できると共に、無線通信機の不正使用を抑制することが
でき、個人情報等の漏洩や他人の不正使用に対してセキ
ュリティの点で十分な対処が可能となり、また、当該無
線通信機の所有者が該無線通信機を居住地等に置き忘れ
てしまったときにも、通信相手に対して所有者が置き忘
れた旨を知らせることができ、通信相手への十分な配慮
が実現可能となり、結果として、無線通信機の個人情報
等の漏洩や他人の不正使用に対してセキュリティの点で
十分な対処を可能とすると共に、通信相手への配慮を十
分に行い得る無線通信機およびその遠隔操作方法並びに
記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る無線通信機を示す構
成図である。
【図2】実施形態の無線通信機に対して遠隔操作を行う
場合に送信される通信データのデータフォーマットを例
示する説明図である。
【図3】実施形態の無線通信機における遠隔操作処理の
動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
100 無線通信機 101 受信部 103 実行部 105 記憶部 107 キー入力部 109 第1判断部 111 第2判断部 113 処理実行部 200 特定データ 201 開始データ 203 処理選択データ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他の通信機から送信された通信データを
    受信する受信部と、 前記受信した通信データが予め設定された特定データで
    ある場合に、該特定データに応じた遠隔操作処理を実行
    する実行部と、を有することを特徴とする無線通信機。
  2. 【請求項2】 前記特定データは、 当該データが前記遠隔操作処理を特定するためのデータ
    であることを示す開始データと、 前記遠隔操作処理を選別するための処理選別データと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の無線通信
    機。
  3. 【請求項3】 前記実行部は、 前記受信した通信データが前記開始データを含むことを
    判別する第1判別部と、 前記開始データに続く処理選別データに基づいて前記遠
    隔操作処理の種別を判別する第2判別部と、 前記判別された遠隔操作処理を実行する処理実行部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の無線通信
    機。
  4. 【請求項4】 前記遠隔操作処理は、当該無線通信機の
    電源を切る処理であることを特徴とする請求項1、2ま
    たは3に記載の無線通信機。
  5. 【請求項5】 前記遠隔操作処理は、通信相手に所定の
    伝言情報を送信する処理であることを特徴とする請求項
    1、2または3に記載の無線通信機。
  6. 【請求項6】 前記伝言情報は、前記処理選別データに
    基づき選択された伝言情報であることを特徴とする請求
    項5に記載の無線通信機。
  7. 【請求項7】 前記遠隔操作処理は、他の通信機へ転送
    する機能に切り替える処理であることを特徴とする請求
    項1、2または3に記載の無線通信機。
  8. 【請求項8】 前記遠隔操作処理は、当該無線通信機の
    記憶手段に保持された情報を読み出し禁止にする処理で
    あることを特徴とする請求項1、2または3に記載の無
    線通信機。
  9. 【請求項9】 前記遠隔操作処理は、当該無線通信機の
    記憶手段に保持された情報を変更する処理であることを
    特徴とする請求項1、2または3に記載の無線通信機。
  10. 【請求項10】 前記遠隔操作処理は、当該無線通信機
    の記憶手段に保持された情報を消去する処理であること
    を特徴とする請求項1、2または3に記載の無線通信
    機。
  11. 【請求項11】 前記遠隔操作処理は、当該無線通信機
    の表示手段に警告文を表示する処理、或いは該表示手段
    の所定領域を強調表示させる処理であることを特徴とす
    る請求項1、2または3に記載の無線通信機。
  12. 【請求項12】 前記遠隔操作処理は、当該無線通信機
    の出力手段を介して警告音を発生する処理であることを
    特徴とする請求項1、2または3に記載の無線通信機。
  13. 【請求項13】 他の通信機から送信された通信データ
    を受信する受信ステップと、 前記受信した通信データが予め設定された特定データで
    ある場合に、該特定データに応じた遠隔操作処理を実行
    する実行ステップと、を有することを特徴とする無線通
    信機の遠隔操作方法。
  14. 【請求項14】 前記特定データは、 当該データが前記遠隔操作処理を特定するためのデータ
    であることを示す開始データと、 前記遠隔操作処理を選別するための処理選別データと、
    を有することを特徴とする請求項13に記載の無線通信
    機の遠隔操作方法。
  15. 【請求項15】 前記実行ステップは、 前記受信した通信データが前記開始データを含むことを
    判別する第1判別ステップと、 前記開始データに続く処理選別データに基づいて前記遠
    隔操作処理の種別を判別する第2判別ステップと、 前記判別された遠隔操作処理を実行する処理実行ステッ
    プと、を有することを特徴とする請求項14に記載の無
    線通信機の遠隔操作方法。
  16. 【請求項16】 請求項13、14または15に記載の
    無線通信機の遠隔操作方法をコンピュータに実行させる
    ためのプログラムとして記憶したコンピュータにより読
    み取り可能な記録媒体。
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