JP2000059130A - デュアルバンドアンテナ - Google Patents

デュアルバンドアンテナ

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JP2000059130A
JP2000059130A JP10244427A JP24442798A JP2000059130A JP 2000059130 A JP2000059130 A JP 2000059130A JP 10244427 A JP10244427 A JP 10244427A JP 24442798 A JP24442798 A JP 24442798A JP 2000059130 A JP2000059130 A JP 2000059130A
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JP
Japan
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frequency signal
linear
base end
antenna element
wavelength
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Application number
JP10244427A
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English (en)
Inventor
Tadashi Oshiyama
正 押山
Hirotoshi Mizuno
浩年 水野
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Yokowo Co Ltd
Original Assignee
Yokowo Co Ltd
Yokowo Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】第1周波数信号f1と第2周波数信号f2の2
つのバンドの信号を送受信できるともに物理的長さが短
いデュアルバンドアンテナを提供する。 【解決手段】 導電性の線状体の基端側を直線状部12
とし、その先端側をヘリカルコイル状部14としてデュ
アルバンドアンテナ10を形成する。直線状部12の基
端からその先端までの実効長を第1周波数信号f1の1
/4波長に設定し、ヘリカルコイル状部14を第1周波
数信号f1に対してチョークコイルとして作用するよう
に設定し、さらに直線状部12の基端からヘリカルコイ
ル状部14の先端までの実効長を第1周波数信号f1よ
り低い周波数の第2周波数信号f2の1/4波長に設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、800MHz帯と
1800MHz帯などの2つのバンドの周波数帯の信号
に対して送受信ができ、しかも物理的な長さが短かくな
るようにしたデュアルバンドアンテナに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】携帯電話などの無線機にあっては、待ち
受け受信ができるように常に動作状態にあるアンテナを
必要とする。そして、このアンテナは無線機の携帯に便
利なように、無線機筐体から突出する物理的長さがより
短いことが望ましい。また、携帯電話と同様な通信バン
ドとして、824〜894MHz帯のAMPSや、89
0〜960MHz帯のGSMや、1710〜1880M
Hz帯のDCSおよび1850〜1990MHz帯のP
CSなどの複数のものが設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、携帯電話のより
一層の軽量化と小型化が要請されており、こらに伴い使
用するアンテナもより短いものが要望されている。ま
た、1台の携帯電話で複数の同様な通信バンドが送受信
できることが望まれる。
【0004】本発明は、上述の従来技術の事情に鑑みて
なされたもので、デュアルバンドを送受信できるともに
物理的長さが短いデュアルバンドアンテナを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のデュアルバンドアンテナは、導電性の線
状体の基端側を直線状部とし、その先端側をヘリカルコ
イル状部とし、前記直線状部の基端からその先端までの
実効長を第1周波数信号の1/4波長に設定し、前記ヘ
リカルコイル状部を前記第1周波数信号に対してチョー
クコイルとして作用するように設定し、前記直線状部の
基端から前記ヘリカルコイル状部の先端までの実効長を
前記第1周波数信号より低い周波数の第2周波数信号の
1/4波長に設定して構成されている。
【0006】また、導電性の線状体を折り返して先端側
を前記線状体が2本平行となる2重線状部とし、この2
重線状部を含んで前記線状体を1本のヘリカルコイル状
とし、前記線状体の基端から前記2重線状部に至るまで
の実効長を第1周波数信号の1/4波長に設定し、前記
2重線状部のインダクタンス成分と前記2重線状部の平
行な2本の線状体間に生ずるキャパシタンス成分による
並列共振回路を前記第1周波数信号に対してトラップ回
路として作用するように設定し、前記線状体の基端から
前記2重線状部の先端までの実効長を前記第1周波数信
号より低い周波数の第2周波数信号の1/4波長に設定
して構成しても良い。
【0007】そして、導電性の線状体を途中で分岐して
先端側を前記線状体が2本平行となる2重線状部とし、
この2重線状部を含んで前記線状体を1本のヘリカルコ
イル状とし、前記線状体の基端から前記2重線状部に至
るまでの実効長を第1周波数信号の1/4波長に設定
し、前記2重線状部のインダクタンス成分と前記2重線
状部の平行な2本の線状体間に生ずるキャパシタンス成
分による並列共振回路を前記第1周波数信号に対してト
ラップ回路として作用するように設定し、前記線状体の
基端から前記2重線状部の先端までの実効長を前記第1
周波数信号より低い周波数の第2周波数信号の1/4波
長に設定して構成しても良い。
【0008】さらに、導電性の線状体の基端側を直線状
部とし、その先端側をヘリカルコイル状部として固定ア
ンテナエレメントを形成し、前記直線状部の基端からそ
の先端までの実効長を第1周波数信号の1/4波長に設
定し、前記ヘリカルコイル状部を前記第1周波数信号に
対してチョークコイルとして作用するように設定し、前
記直線状部の基端から前記ヘリカルコイル状部の先端ま
での実効長を前記第1周波数信号より低い周波数の第2
周波数信号の1/4波長に設定し、前記ヘリカルコイル
状部と同軸上に引き出し収納自在に棒状アンテナエレメ
ントを配設し、この棒状アンテナエレメントの引き出し
状態でその基端部が前記ヘリカルコイル状部の先端部に
容量結合するように設定し、引き出し状態で前記固定ア
ンテナエレメントの基端から前記棒状アンテナエレメン
トの先端までの実効長が前記第1周波数信号に対して3
/4波長であるとともに前記第2周波数信号に対して1
/4波長に設定して構成することもできる。
【0009】さらにまた、導電性の線状体を折り返して
先端側を前記線状体が2本平行となる2重線状部とし、
この2重線状部を含んで前記線状体を1本のヘリカルコ
イル状として固定アンテナエレメントを形成し、前記線
状体の基端から前記2重線状部に至るまでの実効長を第
1周波数信号の1/4波長に設定し、前記2重線状部の
インダクタンス成分と前記2重線状部の平行な2本の線
状体間に生ずるキャパシタンス成分による並列共振回路
を前記第1周波数信号に対してトラップ回路として作用
するように設定し、前記線状体の基端から前記2重線状
部の先端までの実効長を前記第1周波数信号より低い周
波数の第2周波数信号の1/4波長に設定し、前記ヘリ
カルコイル状と同軸上に引き出し収納自在に棒状アンテ
ナエレメントを配設し、この棒状アンテナエレメントの
引き出し状態でその基端部が前記2重線状部の先端部に
容量結合するように設定し、引き出し状態で前記固定ア
ンテナエレメントの基端から前記棒状アンテナエレメン
トの先端までの実効長が前記第1周波数信号に対して3
/4波長であるとともに前記第2周波数信号に対して1
/4波長に設定してて構成しても良い。
【0010】さらにそして、導電性の線状体を途中で分
岐して先端側を前記線状体が2本平行となる2重線状部
とし、この2重線状部を含んで前記線状体を1本のヘリ
カルコイル状として固定アンテナエレメントを形成し、
前記線状体の基端から前記2重線状部に至るまでの実効
長を第1周波数信号の1/4波長に設定し、前記2重線
状部のインダクタンス成分と前記2重線状部の平行な2
本の線状体間に生ずるキャパシタンス成分による並列共
振回路を前記第1周波数信号に対してトラップ回路とし
て作用するように設定し、前記線状体の基端から前記2
重線状部の先端までの実効長を前記第1周波数信号より
低い周波数の第2周波数信号の1/4波長に設定し、前
記ヘリカルコイル状と同軸上に引き出し収納自在に棒状
アンテナエレメントを配設し、この棒状アンテナエレメ
ントの引き出し状態でその基端部が前記2重線状部の先
端部に容量結合するように設定し、引き出し状態で前記
固定アンテナエレメントの基端から前記棒状アンテナエ
レメントの先端までの実効長が前記第1周波数信号に対
して3/4波長であるとともに前記第2周波数信号に対
して1/4波長に設定してて構成しても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のデュアルバンドア
ンテナの第1実施例を図1ないし図3を参照して説明す
る。図1は、本発明のデュアルバンドアンテナの第1実
施例を示す図である。図2は、第1実施例のV.S.
W.R特性図である。図3は、第1実施例のスミスチャ
ートである。
【0012】図1において、第1実施例のデュアルバン
ドアンテナ10は、導電性の線状体の基端側が直線状部
12とされ、その先端側がヘリカルコイル状部14とし
て形成される。その一例として、1710〜1880M
Hz帯を第1周波数信号f1(波長λ1)とし890〜
960MHz帯を第2周波数信号f2(波長λ2)とす
る2バンドの信号を送受信するものにあっては、基端側
の直線状部12は22mmであり、先端側のヘリカルコ
イル状部14は10mmであり、全体の基端から先端ま
での物理的長さが32mmであり、その展開した長さが
ほぼ116mmである。また、ヘリカルコイル状部14
の巻き径は6mmφでそのピッチは2mmである(ヘリ
カルコイル状部14は約5ターンである。)。
【0013】そして、デュアルバンドアンテナ10の基
端から直線状部12の先端までの実効長が、第1周波数
信号f1に対して1/4波長に設定される。さらに、こ
の第1周波数信号f1に対して、ヘリカルコイル状部1
4がチョークコイルとして作用するように設定される。
また、デュアルバンドアンテナ10の基端からヘリカル
コイル状部14の先端までの実効長が、第1周波数信号
f1よりも低い周波数の第2周波数信号f2に対して1
/4波長に設定される。なお、直線状部12の長さ22
mmは、線状体で形成される部分のみならず、給電部に
至る給電金具などのアンテナとしても作用する部分の長
さも含まれている。また、実際的には、このデユアルバ
ンドアンテナ10全体に誘電体からなるカバーが被せら
れる。そこで、カバーの誘電体の作用もあって、上記寸
法により、第1周波数信号f1および第2周波数信号f
2に対してそれぞれ1/4波長に設定することができ
る。
【0014】かかる構成の第1実施例のデュアルバンド
アンテナ10のアンテナ特性は、測定によれば、図2の
V.S.W.R特性に示すごとく、第1周波数信号f1
および第2周波数信号f2のいずれに対しても充分に小
さな定在波比が得られる。また、図3のスミスチャート
に示すごとく、第1周波数信号f1および第2周波数信
号f2のいずれに対してもほぼ同じ入出力インピーダン
スである。そこで、図1に示す第1実施例のデュアルバ
ンドアンテナ10は、物理的長さが短く、しかも第1周
波数信号f1と第2周波数信号f2の2バンドの信号を
送受信するアンテナとして好適である。
【0015】また、本発明のデュアルバンドアンテナの
第2実施例を図4ないし図7を参照して説明する。図4
は、本発明のデュアルバンドアンテナの第2実施例を示
し、(a)は構造図であり、(b)は線状体の展開図で
ある(多少縮小して描かれている。)。図5は、第2実
施例の等価回路図である。図6は、第2実施例のV.
S.W.R特性図である。図7は、第2実施例のスミス
チャートである。
【0016】図4において、第2実施例のデュアルバン
ドアンテナ18は、(b)に示すごとく、導電性の線状
体が折り返されて先端側で線状体が2本平行となる2重
線状部16とされ、この2重線状部16を含んで線状体
が1本のヘリカルコイル状に形成される。その一例とし
て、1710〜1880MHz帯を第1周波数信号f1
とし890〜960MHz帯を第2周波数信号f2とす
る2バンドの信号を送受信するものにあっては、基端側
の1重のヘリカルコイル状の1重線状部20は17mm
であり、先端側の2重線状部16は15mmであり、全
体の基端から先端までの物理的長さが32mmであり、
その展開した長さはほぼ95mmである。また、ヘリカ
ルコイル状の巻き径は6mmφでそのピッチは6mmで
ある(基端から先端まで約5ターン数である。)。
【0017】ここで、2重線状部16で平行に配設され
る2本の線状体間にはキャパシタンス成分C1が生じ、
ヘリカルコイル状の2重線状部16のインダクタンス成
分L1との並列接続により、図5に示すごとく、並列共
振回路が形成されている。そこで、図5に示すごとく、
デュアルバンドアンテナ18は、基端側の1重線状部2
0の先端に2重線状部16による並列共振回路が配設さ
れたものとなる。そして、デュアルバンドアンテナ18
の基端から1重線状部20の先端までの実効長としての
インダクタンス成分L2が、第1周波数信号f1に対し
て1/4波長に設定される。さらに、2重線状部16の
並列共振回路の共振周波数が第1周波数信号f1となる
ように設定されて、第1周波数信号f1に対してトラッ
プ回路として作用させる。また、デュアルバンドアンテ
ナ18の基端から2重線状部16の先端までの実効長
が、第2周波数信号f2に対して1/4波長に設定され
る。なお、給電金具などのアンテナとしても作用する部
分およびカバーの誘電体による作用を考慮して、各寸法
が適宜に設定されることは、第1実施例と同様であり、
後述する他の実施例も同様であって、重複する説明を省
略する。
【0018】かかる構成の第2実施例のデュアルバンド
アンテナ18のアンテナ特性は、測定によれば、図6の
V.S.W.R特性に示すごとく、第1周波数信号f1
および第2周波数信号f2のいずれに対しても充分に小
さな定在波比が得られる。また、図7のスミスチャート
に示すごとく、第1周波数信号f1および第2周波数信
号f2のいずれに対してもほぼ同じ入出力インピーダン
スである。そこで、図4に示す第2実施例のデュアルバ
ンドアンテナ18も、物理的長さが短く、しかも第1周
波数信号f1と第2周波数信号f2の2バンドの信号を
送受信するアンテナとして好適である。
【0019】さらに、本発明のデュアルバンドアンテナ
の第3実施例を図8ないし図10を参照して説明する。
図8は、本発明のデュアルバンドアンテナの第3実施例
を示し、(a)は構造図であり、(b)は線状体の展開
図である(多少縮小して描かれている。)。図9は、第
3実施例のV.S.W.R特性図である。図10は、第
3実施例のスミスチャートである。
【0020】図8において、第3実施例のデュアルバン
ドアンテナ24は、(b)に示すごとく、導電性の線状
体が途中で2つに分岐されて先端側で線状体が2本平行
となる2重線状部22とされ、この2重線状部22を含
んで線状体が1本のヘリカルコイル状に形成される。そ
の一例として、1710〜1880MHz帯を第1周波
数信号f1とし890〜960MHz帯を第2周波数信
号f2とする2バンドの信号を送受信するものにあって
は、基端側の1重のヘリカルコイル状の1重線状部26
は17mmであり、先端側の2重線状部22は15mm
であり、全体の基端から先端までの物理的長さが32m
mであり、その展開した長さはほぼ95mmである。ま
た、ヘリカルコイル状の巻き径は6mmφでそのピッチ
は6mmである(基端から先端まで約5ターン数であ
る。)。
【0021】ここで、第3実施例の2重線状部22は、
第2実施例の2重線状部16と同様に並列共振回路とし
て作用する。そこで、デュアルバンドアンテナ24は、
基端側の1重線状部26の先端に2重線状部22による
並列共振回路が配設されたものとなる。そして、デュア
ルバンドアンテナ24の基端から1重線状部26の先端
までの実効長が、第1周波数信号f1に対して1/4波
長に設定される。さらに、2重線状部22の並列共振回
路の共振周波数が第1周波数信号f1となるように設定
されて、第1周波数信号f1に対してトラップ回路とし
て作用させる。また、デュアルバンドアンテナ24の基
端から2重線状部22の先端までの実効長が、第2周波
数信号f2に対して1/4波長に設定される。
【0022】かかる構成の第3実施例のデュアルバンド
アンテナ24のアンテナ特性は、測定によれば、図9の
V.S.W.R特性に示すごとく、第1周波数信号f1
および第2周波数信号f2のいずれに対しても充分に小
さな定在波比が得られる。また、図10のスミスチャー
トに示すごとく、第1周波数信号f1および第2周波数
信号f2のいずれに対してもほぼ同じ入出力インピーダ
ンスである。そこで、図8に示す第3実施例のデュアル
バンドアンテナ24も、物理的長さが短く、しかも第1
周波数信号f1と第2周波数信号f2の2バンドの信号
を送受信できるアンテナとして好適である。
【0023】次に、引き出し収納自在な棒状アンテナエ
レメントを有する本発明のデュアルバンドアンテナの第
4実施例を図11ないし図16を参照して説明する。図
11は、本発明のデュアルバンドアンテナの第4実施例
を示し、(a)は引き出し状態を示す図であり、(b)
は収納状態を示す図である。図12は、第4実施例の引
き出し状態の等価回路図である。図13は、第4実施例
の引き出し状態のV.S.W.R特性図である。図14
は、第4実施例の引き出し状態のスミスチャートであ
る。図15は、第4実施例の収納状態のV.S.W.R
特性図である。図16は、第4実施例の収納状態のスミ
スチャートである。
【0024】図11において、第4実施例のデュアルバ
ンドアンテナ34にあっては、第1実施例のデュアルバ
ンドアンテナ10を固定アンテナエレメント30とし、
この固定アンテナエレメント30に対してヘリカルコイ
ル状部14と同軸上に、引き出し収納自在に棒状アンテ
ナエレメント32が配設されて形成される。その一例と
して、1710〜1880MHz帯を第1周波数信号f
1とし890〜960MHz帯を第2周波数信号f2と
する2バンドの信号を送受信するものにあっては、棒状
アンテナエレメント32の長さが110mmであり、引
き出し状態で棒状アンテナエレメント32の基端側が固
定アンテナエレメント30の先端側に約3mmほど重な
って挿入される状態で引き出し方向の移動が規制され
る。また、収納状態で棒状アンテナエレメント32は、
その先端部が固定アンテナエレメント30と電気的に結
合されない位置まで収納方向に移動される。なお、固定
アンテナエレメント30は、第1実施例のデュアルバン
ドアンテナ10と同様の寸法で形成される。
【0025】そして、引き出し状態において、図12に
示すごとく、棒状アンテナエレメント32のインダクタ
ンス成分L3と、棒状アンテナエレメント32と固定ア
ンテナエレメント30の重なりの容量結合によるキャパ
シタンス成分C2と、固定アンテナエレメント30のイ
ンダクタンス成分L4とが直列共振回路として作用す
る。この引き出し状態において、固定アンテナエレメン
ト30の基端から棒状アンテナエレメント32の先端ま
での実効長が、第1周波数信号f1に対して3/4波長
で、第2周波数信号f2に対して1/4波長となるよう
に設定される。
【0026】ここで、引き出し状態における第1周波数
信号f1と第2周波数信号f2に対する実効長の設定に
つき説明する。まず、引き出し状態において、固定アン
テナエレメント30と棒状アンテナエレメント32の重
なりを大きくして容量結合のキャパシタンス成分C2の
値を大きくすれば共振周波数が低くなり、また重なりを
少なくしてキャパシタンス成分C2の値を小さくすれば
共振周波数が高くなる。そこで、引き出し状態で固定ア
ンテナエレメント30の基端から棒状アンテナエレメン
ト32の先端までの実効長を、まず第2周波数信号f2
の1/4波長よりも少し長めに設定し、固定アンテナエ
レメント30と棒状アンテナエレメント32の重なりを
大きくするように調整してキャパシタンス成分C2の値
を調整することで、その実効長を第2周波数信号f2の
1/4波長とする。そして、この状態でその実効長が3
/4波長として共振する周波数が第1周波数信号f1よ
りも高いならば、固定アンテナエレメント30と棒状ア
ンテナエレメント32の重なりを少し大きくしてキャパ
シタンス成分C2を大きくして3/4波長での共振周波
数を低くして第1周波数信号f1に一致させる。かかる
調整により、1/4波長での共振周波数は低いものとな
り第2周波数信号f2より低いものとなるが、その影響
は第1周波数信号f1に対するよりも少ない。さらに、
こんどは棒状アンテナエレメント32の長さを少し短く
して1/4波長での共振周波数を高くして第2周波数信
号f2に合わせる。すると、この調整で、3/4波長で
の共振周波数は高くなるが、その影響は第2周波数信号
f2に対するよりも少ない。このようにして、固定アン
テナエレメント30と棒状アンテナエレメント32の容
量結合によるキャパシタンス成分C2の調整、ならびに
棒状アンテナエレメント32の長さによるインダクタン
ス成分L3の調整を繰り返して行うことで、固定アンテ
ナエレメント30の基端から棒状アンテナエレメント3
2の先端までの実効長を、第2周波数信号f2に対して
1/4波長であるとともに第1周波数信号f1に対して
3/4波長に設定することができる。また、引き出し状
態で固定アンテナエレメント30の基端から棒状アンテ
ナエレメント32の先端までの実効長を第2周波数信号
f2の1/4波長に設定した際に、その実効長で3/4
波長として共振する周波数が第1周波数信号f1よりも
低いならば、固定アンテナエレメント30と棒状アンテ
ナエレメント32の重なりを小さくするとともに棒状ア
ンテナエレメント32の長さを短くするなどして、同様
に調整ができる。このようにして実験により得られた寸
法値に基づいて、適宜に量産設計がなされれば良い。な
お、収納状態にあっては、固定アンテナエレメント30
が第1実施例と同様に作用することは勿論である。
【0027】かかる構成の第4実施例のデュアルバンド
アンテナ34のアンテナ特性は、測定によれば、引き出
し状態で、図13のV.S.W.R特性に示すごとく、
第1周波数信号f1および第2周波数信号f2のいずれ
に対しても充分に小さな定在波比が得られている。ま
た、図14のスミスチャートに示すごとく、第2周波数
信号f2に対して入出力インピーダンスが幾分大きいも
のの第1周波数信号f1に対しては約50オームの入出
力インピーダンスであり、充分に実用し得る。そして、
収納状態にあっても、図15のV.S.W.R特性に示
すごとく、第1周波数信号f1および第2周波数信号f
2のいずれに対しても充分に小さな定在波比が得られて
いる。また、図16のスミスチャートに示すごとく、第
1周波数信号f1および第2周波数信号f2のいずれに
対してもほぼ同じ入出力インピーダンスであり、充分に
実用し得る。そこで、図11に示す第4実施例のデュア
ルバンドアンテナ34も、収納状態で2つのバンドの信
号に対して待ち受け受信ができ、また引き出し状態では
2つのバンドの信号に対して高感度で送受信することが
できる。さらに、収納状態では、固定アンテナエレメン
ト30の物理的長さが短く、無線機筐体から突出される
アンテナ長さが短くて良い。よって、デユアルバンドを
送受信するための小型の携帯電話のアンテナとして好適
である。
【0028】また、引き出し収納自在な棒状アンテナエ
レメントを有する本発明のデュアルバンドアンテナの第
5実施例を図17ないし図22を参照して説明する。図
17は、本発明のデュアルバンドアンテナの第5実施例
を示し、(a)は引き出し状態を示す図であり、(b)
は収納状態を示す図である。図18は、第5実施例の引
き出し状態の等価回路図である。図19は、第5実施例
の引き出し状態のV.S.W.R特性図である。図20
は、第5実施例の引き出し状態のスミスチャートであ
る。図21は、第5実施例の収納状態のV.S.W.R
特性図である。図22は、第5実施例の収納状態のスミ
スチャートである。
【0029】図17において、第5実施例のデュアルバ
ンドアンテナ38にあっては、第2実施例のデュアルバ
ンドアンテナ18を固定アンテナエレメント36とし、
この固定アンテナエレメント36に対してヘリカルコイ
ル状と同軸上に、引き出し収納自在に棒状アンテナエレ
メント32が配設されて形成される。そして、引き出し
状態において、図18に示すごとく、棒状アンテナエレ
メント32のインダクタンス成分L3と、容量結合によ
るキャパシタンス成分C2と、固定アンテナエレメント
36の2重線状部16のインダクタンス成分L1および
キャパシタンス成分C1の並列共振回路と、1重線状部
20のインダクタンス成分L2とが直列接続されて直列
共振回路として作用する。この引き出し状態におけるデ
ュアルバンドアンテナ38の基端から棒状アンテナエレ
メント32の先端までの実効長が、第1周波数信号f1
に対して3/4波長で、第2周波数信号f2に対して1
/4波長となるように設定される。この引き出し状態に
おける第1周波数信号f1と第2周波数信号f2に対す
る実効長の設定は、第4実施例と同様に、重なりを調整
することによる容量結合のキャパシタンス成分C2と棒
状アンテナエレメント32の長さを調整することによる
インダクタンス成分L3とにより適宜に調整することが
できる。
【0030】かかる構成の第5実施例のデュアルバンド
アンテナ38のアンテナ特性は、測定によれば、引き出
し状態で、図19のV.S.W.R特性に示すごとく、
第1周波数信号f1および第2周波数信号f2のいずれ
に対しても充分に小さな定在波比が得られている。ま
た、図20のスミスチャートに示すごとく、第1周波数
信号f1および第2周波数信号f2のいずれに対しても
ほぼ同じ入出力インピーダンスであり、充分に実用し得
る。そして、収納状態にあっても、図21のV.S.
W.R特性に示すごとく、第1周波数信号f1および第
2周波数信号f2のいずれに対しても充分に小さな定在
波比が得られている。また、図22のスミスチャートに
示すごとく、第1周波数信号f1および第2周波数信号
f2に対して約50〜60オームの入出力インピーダン
スであり、充分に実用し得る。そこで、図17に示す第
5実施例のデュアルバンドアンテナ38も、収納状態で
2つのバンドの信号に対して待ち受け受信ができ、また
引き出し状態では2つのバンドの信号に対して高感度で
送受信することができる。さらに、収納状態では、固定
アンテナエレメント36の物理的長さが短く、無線機筐
体から突出されるアンテナ長さが短くて良い。よって、
デユアルバンドを送受信するための小型の携帯電話のア
ンテナとして好適である。
【0031】さらに、引き出し収納自在な棒状アンテナ
エレメントを有する本発明のデュアルバンドアンテナの
第6実施例を図23ないし図27を参照して説明する。
図23は、本発明のデュアルバンドアンテナの第6実施
例を示し、(a)は引き出し状態を示す図であり、
(b)は収納状態を示す図である。図24は、第6実施
例の引き出し状態のV.S.W.R特性図である。図2
5は、第6実施例の引き出し状態のスミスチャートであ
る。図26は、第6実施例の収納状態のV.S.W.R
特性図である。図27は、第6実施例の収納状態のスミ
スチャートである。
【0032】図23において、第6実施例のデュアルバ
ンドアンテナ42にあっては、第3実施例のデュアルバ
ンドアンテナ24を固定アンテナエレメント40とし、
この固定アンテナエレメント40に対してヘリカルコイ
ル状と同軸上に、引き出し収納自在に棒状アンテナエレ
メント32が配設されて形成される。そして、引き出し
状態において、デュアルバンドアンテナ42の基端から
棒状アンテナエレメント32の先端までの実効長が、第
1周波数信号f1に対して3/4波長で、第2周波数信
号f2に対して1/4波長となるように設定される。こ
の引き出し状態における第1周波数信号f1と第2周波
数信号f2に対する実効長の設定は、第4実施例および
第5実施例と同様に、重なりを調整することによる容量
結合のキャパシタンス成分C2と棒状アンテナエレメン
ト32の長さを調整することによるインダクタンス成分
L3とにより適宜に調整することができる。
【0033】かかる構成の第6実施例のデュアルバンド
アンテナ42のアンテナ特性は、測定によれば、引き出
し状態で、図24のV.S.W.R特性に示すごとく、
第1周波数信号f1および第2周波数信号f2のいずれ
に対しても充分に小さな定在波比が得られている。ま
た、図25のスミスチャートに示すごとく、第1周波数
信号f1および第2周波数信号f2のいずれに対しても
ほぼ同じ入出力インピーダンスであり、充分に実用し得
る。そして、収納状態にあっても、図26のV.S.
W.R特性に示すごとく、第1周波数信号f1および第
2周波数信号f2のいずれに対しても充分に小さな定在
波比が得られている。また、図27のスミスチャートに
示すごとく、第1周波数信号f1および第2周波数信号
f2のいずれに対してもほぼ同じ入出力インピーダンス
であり、充分に実用し得る。そこで、図23に示す第6
実施例のデュアルバンドアンテナ42も、収納状態で2
つのバンドの信号に対して待ち受け受信ができ、また引
き出し状態では2つのバンドの信号に対して高感度で送
受信することができる。さらに、収納状態では、固定ア
ンテナエレメント40の物理的長さが短く、無線機筐体
から突出されるアンテナ長さが短くて良い。よって、デ
ユアルバンドを送受信するための小型の携帯電話のアン
テナとして好適である。
【0034】なお、上記実施例において、第1実施例の
デュアルバンドアンテナ10を直線状部12とヘリカル
コイル状部14で形成したが、直線状部12に代えて、
ヘリカルコイル状部14と巻き径またはピッチが相違す
る細い径のヘリカルコイル状のものを用いても良い。ま
た、上記第2実施例および第3実施例で、デュアルバン
ドアンテナ18、24は、基端から先端までが同じ巻き
形であるとともに同じピッチのヘリカルコイル状とされ
ているが、これに限られず、1重線状部20、26と2
重線状部16、22とでその巻き径およびピッチが相違
したものであっても良い。さらに、上記第4実施例と第
5実施例および第6実施例で、棒状アンテナエレメント
32は直線のホイップアンテナ状であるが、これに代え
て、全長が巻き径の細いヘリカルコイル状のものを用い
ても良く、また直線状の先端側にヘリカルコイル状のも
のが配設されて形成されても良く、さらにテレスコープ
状に伸縮するものであっても良い。そして、送受信すべ
き2つのバンドは、上記説明の第1周波数信号f1と第
2周波数信号f2の組み合わせに限られるものでないこ
とは勿論である。そしてまた、上記第4実施例と第5実
施例および第6実施例で、収納状態において、棒状アン
テナエレメント32の先端部が固定アンテナエレメント
の基端部に容量結合または誘導結合するように形成され
たものであっても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデュアル
バンドアンテナは構成されているので、以下のごとき格
別な効果を奏する。
【0036】請求項1ないし3記載のいずれのデュアル
バンドアンテナにあっても、物理的長さが短く、しかも
2つのバンドの信号を送受信することができる。そこ
で、デュアルバンド用の携帯電話などのアンテナとして
好適である。
【0037】また、請求項4ないし6記載のいずれのデ
ュアルバンドアンテナにあっても、棒状アンテナエレメ
ントの引き出し状態および収納状態のいずれでも2つの
バンドの信号を送受信することができる。そして、収納
状態では、固定アンテナエレメントの物理的長さが短
く、無線機筐体などから突出するアンテナ長さが短くて
足りる。また、引き出し状態では、高い感度が得られ
る。よって、携帯電話などの引き出し収納自在な棒状ア
ンテナエレメントを有するデュアルバンド用のアンテナ
として最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデュアルバンドアンテナの第1実施例
を示す図である。
【図2】第1実施例のV.S.W.R特性図である。
【図3】第1実施例のスミスチャートである。
【図4】本発明のデュアルバンドアンテナの第2実施例
を示し、(a)は構造図であり、(b)は線状体の展開
図である(多少縮小して描かれている。)。
【図5】第2実施例の等価回路図である。
【図6】第2実施例のV.S.W.R特性図である。
【図7】第2実施例のスミスチャートである。
【図8】本発明のデュアルバンドアンテナの第3実施例
を示し、(a)は構造図であり、(b)は線状体の展開
図である(多少縮小して描かれている。)。
【図9】第3実施例のV.S.W.R特性図である。
【図10】第3実施例のスミスチャートである。
【図11】本発明のデュアルバンドアンテナの第4実施
例を示し、(a)は引き出し状態を示す図であり、
(b)は収納状態を示す図である。
【図12】第4実施例の引き出し状態の等価回路図であ
る。
【図13】第4実施例の引き出し状態のV.S.W.R
特性図である。
【図14】第4実施例の引き出し状態のスミスチャート
である。
【図15】第4実施例の収納状態のV.S.W.R特性
図である。
【図16】第4実施例の収納状態のスミスチャートであ
る。
【図17】本発明のデュアルバンドアンテナの第5実施
例を示し、(a)は引き出し状態を示す図であり、
(b)は収納状態を示す図である。
【図18】第5実施例の引き出し状態の等価回路図であ
る。
【図19】第5実施例の引き出し状態のV.S.W.R
特性図である。
【図20】第5実施例の引き出し状態のスミスチャート
である。
【図21】第5実施例の収納状態のV.S.W.R特性
図である。
【図22】第5実施例の収納状態のスミスチャートであ
る。
【図23】本発明のデュアルバンドアンテナの第6実施
例を示し、(a)は引き出し状態を示す図であり、
(b)は収納状態を示す図である。
【図24】第6実施例の引き出し状態のV.S.W.R
特性図である。
【図25】第6実施例の引き出し状態のスミスチャート
である。
【図26】第6実施例の収納状態のV.S.W.R特性
図である。
【図27】第6実施例の収納状態のスミスチャートであ
る。
【符号の説明】
10、18、24、34、38、42 デュアルバンド
アンテナ 12 直線状部 14 ヘリカルコイル状部 16、22 2重線状部 20、26 1重線状部 30、36、40 固定アンテナエレメント 32 棒状アンテナエレメント f1 第1周波数信号 f2 第2周波数信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性の線状体の基端側を直線状部と
    し、その先端側をヘリカルコイル状部とし、前記直線状
    部の基端からその先端までの実効長を第1周波数信号の
    1/4波長に設定し、前記ヘリカルコイル状部を前記第
    1周波数信号に対してチョークコイルとして作用するよ
    うに設定し、前記直線状部の基端から前記ヘリカルコイ
    ル状部の先端までの実効長を前記第1周波数信号より低
    い周波数の第2周波数信号の1/4波長に設定して構成
    したことを特徴とするデュアルバンドアンテナ。
  2. 【請求項2】 導電性の線状体を折り返して先端側を前
    記線状体が2本平行となる2重線状部とし、この2重線
    状部を含んで前記線状体を1本のヘリカルコイル状と
    し、前記線状体の基端から前記2重線状部に至るまでの
    実効長を第1周波数信号の1/4波長に設定し、前記2
    重線状部のインダクタンス成分と前記2重線状部の平行
    な2本の線状体間に生ずるキャパシタンス成分による並
    列共振回路を前記第1周波数信号に対してトラップ回路
    として作用するように設定し、前記線状体の基端から前
    記2重線状部の先端までの実効長を前記第1周波数信号
    より低い周波数の第2周波数信号の1/4波長に設定し
    て構成したことを特徴とするデュアルバンドアンテナ。
  3. 【請求項3】 導電性の線状体を途中で分岐して先端側
    を前記線状体が2本平行となる2重線状部とし、この2
    重線状部を含んで前記線状体を1本のヘリカルコイル状
    とし、前記線状体の基端から前記2重線状部に至るまで
    の実効長を第1周波数信号の1/4波長に設定し、前記
    2重線状部のインダクタンス成分と前記2重線状部の平
    行な2本の線状体間に生ずるキャパシタンス成分による
    並列共振回路を前記第1周波数信号に対してトラップ回
    路として作用するように設定し、前記線状体の基端から
    前記2重線状部の先端までの実効長を前記第1周波数信
    号より低い周波数の第2周波数信号の1/4波長に設定
    して構成したことを特徴とするデュアルバンドアンテ
    ナ。
  4. 【請求項4】 導電性の線状体の基端側を直線状部と
    し、その先端側をヘリカルコイル状部として固定アンテ
    ナエレメントを形成し、前記直線状部の基端からその先
    端までの実効長を第1周波数信号の1/4波長に設定
    し、前記ヘリカルコイル状部を前記第1周波数信号に対
    してチョークコイルとして作用するように設定し、前記
    直線状部の基端から前記ヘリカルコイル状部の先端まで
    の実効長を前記第1周波数信号より低い周波数の第2周
    波数信号の1/4波長に設定し、前記ヘリカルコイル状
    部と同軸上に引き出し収納自在に棒状アンテナエレメン
    トを配設し、この棒状アンテナエレメントの引き出し状
    態でその基端部が前記ヘリカルコイル状部の先端部に容
    量結合するように設定し、引き出し状態で前記固定アン
    テナエレメントの基端から前記棒状アンテナエレメント
    の先端までの実効長が前記第1周波数信号に対して3/
    4波長であるとともに前記第2周波数信号に対して1/
    4波長に設定して構成したことを特徴とするデュアルバ
    ンドアンテナ。
  5. 【請求項5】 導電性の線状体を折り返して先端側を前
    記線状体が2本平行となる2重線状部とし、この2重線
    状部を含んで前記線状体を1本のヘリカルコイル状とし
    て固定アンテナエレメントを形成し、前記線状体の基端
    から前記2重線状部に至るまでの実効長を第1周波数信
    号の1/4波長に設定し、前記2重線状部のインダクタ
    ンス成分と前記2重線状部の平行な2本の線状体間に生
    ずるキャパシタンス成分による並列共振回路を前記第1
    周波数信号に対してトラップ回路として作用するように
    設定し、前記線状体の基端から前記2重線状部の先端ま
    での実効長を前記第1周波数信号より低い周波数の第2
    周波数信号の1/4波長に設定し、前記ヘリカルコイル
    状と同軸上に引き出し収納自在に棒状アンテナエレメン
    トを配設し、この棒状アンテナエレメントの引き出し状
    態でその基端部が前記2重線状部の先端部に容量結合す
    るように設定し、引き出し状態で前記固定アンテナエレ
    メントの基端から前記棒状アンテナエレメントの先端ま
    での実効長が前記第1周波数信号に対して3/4波長で
    あるとともに前記第2周波数信号に対して1/4波長に
    設定してて構成したことを特徴とするデュアルバンドア
    ンテナ。
  6. 【請求項6】 導電性の線状体を途中で分岐して先端側
    を前記線状体が2本平行となる2重線状部とし、この2
    重線状部を含んで前記線状体を1本のヘリカルコイル状
    として固定アンテナエレメントを形成し、前記線状体の
    基端から前記2重線状部に至るまでの実効長を第1周波
    数信号の1/4波長に設定し、前記2重線状部のインダ
    クタンス成分と前記2重線状部の平行な2本の線状体間
    に生ずるキャパシタンス成分による並列共振回路を前記
    第1周波数信号に対してトラップ回路として作用するよ
    うに設定し、前記線状体の基端から前記2重線状部の先
    端までの実効長を前記第1周波数信号より低い周波数の
    第2周波数信号の1/4波長に設定し、前記ヘリカルコ
    イル状と同軸上に引き出し収納自在に棒状アンテナエレ
    メントを配設し、この棒状アンテナエレメントの引き出
    し状態でその基端部が前記2重線状部の先端部に容量結
    合するように設定し、引き出し状態で前記固定アンテナ
    エレメントの基端から前記棒状アンテナエレメントの先
    端までの実効長が前記第1周波数信号に対して3/4波
    長であるとともに前記第2周波数信号に対して1/4波
    長に設定してて構成したことを特徴とするデュアルバン
    ドアンテナ。
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